JP2768118B2 - 円筒状ワークの矯正方法 - Google Patents

円筒状ワークの矯正方法

Info

Publication number
JP2768118B2
JP2768118B2 JP4060802A JP6080292A JP2768118B2 JP 2768118 B2 JP2768118 B2 JP 2768118B2 JP 4060802 A JP4060802 A JP 4060802A JP 6080292 A JP6080292 A JP 6080292A JP 2768118 B2 JP2768118 B2 JP 2768118B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work
workpiece
metal
core
longitudinal direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4060802A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05261440A (ja
Inventor
好之 青野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP4060802A priority Critical patent/JP2768118B2/ja
Publication of JPH05261440A publication Critical patent/JPH05261440A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2768118B2 publication Critical patent/JP2768118B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heat Treatment Of Articles (AREA)
  • Straightening Metal Sheet-Like Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばしごき加工によ
って中空円筒状に加工されたワークの真円度および真直
度を矯正する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばロケットモータのモータケース
(チャンバー)の加工においては、所定の素材にしごき
加工を施して中空円筒状のワークを成形したのち、ワー
クの真円度および真直度の精度出しを目的として熱間に
よる形状の矯正が行われる。この熱間による矯正方法
は、図3に示すようにしごき加工完了後のワークWの内
周にワークWよりも熱膨張係数の大きい材質の芯金Mを
挿入した上で加熱炉内で加熱し、芯金Mの熱膨張によっ
てワークWを拡径させることで例えばワークWの楕円化
等の歪みを除去してワークWの真円度および真直度を矯
正するようにしている。なお、芯金Mの材質としては一
般的にはステンレス鋼が用いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな従来の矯正方法においては、例えばワークWがマル
エージング鋼(低炭素合金マルテンサイトを時効硬化さ
せるマルエージ処理を施したもの)の場合には、芯金M
との間の熱膨張の差が小さいために矯正後の芯金Mの抜
き取りが困難で、実質的にマルエージング鋼のワークW
の矯正には適用することができないばかりでなく、例え
ばアルミニウムのように芯金Mよりも熱膨張係数の大き
い材質のワークWの場合にも所期の矯正効果が得られず
適用することができない。
【0004】また、ニッケルモリブデン鋼等の合金鋼の
ワークWの場合には、ステンレス鋼製の芯金M自体の最
適矯正加熱温度とされる650℃前後の温度では加熱温
度が低すぎて、芯金Mの熱膨張による矯正には限界があ
る。
【0005】本発明は以上のような課題に着目してなさ
れたもので、ワークの材質(熱膨張係数)の違いに関係
なく、しかも芯金にとって最適とされる比較的低い加熱
温度でもワークの真円度および真直度を効果的に矯正で
きるようにした方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、中空円筒状の
ワークの長手方向の両端部内周面に予め真円形状をなす
円板状の芯金をそれぞれにはめ合わせ、この芯金がはめ
合わされた状態のワークを加熱するとともに、芯金同士
を互いに離間させながらワークに長手方向の引張荷重を
加えることによって、前記芯金に倣ってワークの真円度
および真直度を矯正することを特徴としている。そし
て、上記の芯金は必ずしもワークの内周面に当初から密
着している必要はなく、矯正末期においてワーク内周面
に密着すれば十分である。
【0007】
【作用】この方法によれば、ワークを加熱する一方、芯
金同士を互いに離間させながらそのワークの長手方向に
引張荷重を付加すると、ワークが長手方向に伸ばされる
ことでワークが小径化され、ワークの内周面がその長手
方向の両端の芯金と密着する。そして、この密着状態で
なおも引張荷重が作用することで、ワークの両端部以外
の部位でも芯金に倣って真円状に矯正されるとともに、
真直度もまた上記の引張荷重によって矯正される。
【0008】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示す図で、中空円
筒状のワークWが固定されるべき取付板1の一側面には
断熱材2が装着されているとともに、油圧シリンダ4の
ピストンロッド5の先端に押付パッド6を固定してなる
油圧式エキスパンダー3が装着されている。そして、ワ
ークWの内底部および厚肉のフランジ部F側の口元部に
それぞれステンレス鋼製の高精度な真円形状をなす円板
の芯金8,9をはめ合わせた上、前記ワークWの口元
部を断熱材2に密着させて取付板1の背面側からボルト
10を締め込むことでワークWが取付板1に固定され
る。
【0009】また、ワークWの外周にはその長手方向に
沿って相互に独立した三組の加熱コイル11,12,1
3がワークWの外周に等ピッチで配置されており、加熱
コイル11はフランジ部F側の厚肉のワークWの一端部
を加熱する役目をし、加熱コイル13は芯金9側のワー
クWの他端部を加熱する役目をし、また加熱コイル12
はワークWの長手方向中央部を加熱する役目をする。
【0010】ワークWの矯正に先立って、予め芯金8,
9の外径寸法を矯正前のワークWの内径寸法とほぼ等し
い値に設定しておき、芯金8,9を図1に示すようにワ
ークWに圧入してワークWの真円度を矯正した状態(ワ
ークWを芯金8,9によって弾性変形させた状態)とし
ておく。そして、芯金8,9が圧入されたワークWを図
1に示すように取付板1に固定した上で、図2のタイム
チャートに示すように各加熱コイル11,12,13に
通電して加熱コイル11,12,13でワークWを加熱
するとともに、エキスパンダー3の伸長動作によりその
押付パッド6で芯金9を押してワークWの長手方向にワ
ークWの降伏点を上回るような変形を付与するべく引張
荷重を加える。なお、図2に示すように加熱コイル12
による加熱開始タイミングを他の加熱コイル11,13
の加熱開始タイミングより遅らせることでワークWの中
央部の薄肉部での過熱を防止する。
【0011】このようにすることにより、芯金8,9を
圧入した際に生じたワークWの長手方向両端部での残留
応力が除去され、各芯金8,9の外周面がワークWの内
周面に忠実に密着してその両端部での真円度が矯正され
る一方、その忠実に密着した状態でワークWが長手方向
に引き伸ばされることでワークWのうちその両端部以外
の部分での真円度および真直度が芯金8,9に倣って矯
正される。
【0012】ワークWの矯正後、ワークWをそのまま放
冷させた上で取付板1から取り外し、ワークW内部の芯
金8,9を外り出す。この場合、芯金8,9はワークW
との間の接触面積が従来のものよりも著しく小さいため
に、外力を加えることでワークWから容易に外り出すこ
とができる。
【0013】また、ワークWに挿入される芯金8,9は
必ずしも挿入当初からワークWの内周面に密着している
必要はない。つまり、ワークWは加熱されながら長手方
向の引張荷重が加えられることでわずかながら長手方向
に伸び、その伸びた分だけ小径化を伴うことから、この
小径化された時点でワークWの内周面に完全密着して長
手方向の引張荷重が加われば所期の目的を達成すること
ができる。
【0014】さらに、ワークWは上記の矯正を行うこと
によって矯正前よりも長手方向の寸法が伸びることにな
るが、矯正後のワークWはその後の機械加工処理により
両端部が切削除去されて所定寸法に仕上げられるので特
に問題となることはない。
【0015】なお、ワークWの材質、あるいは例えばワ
ークWの中央部とフランジ部F側の一端部との肉厚差等
に応じて、各加熱コイル11,12,13による加熱温
度を適宜調整するものとする。
【0016】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、中空円筒
状のワークの長手方向の両端部内周面に予め真円形状
なす円板状の芯金をそれぞれにはめ合わせ、この芯金が
はめ合わされた状態のワークを加熱するとともに、芯金
同士を互いに離間させながらワークに長手方向の引張荷
重を加えて、その芯金に倣ってワークの真円度および真
直度を矯正するようにしたことにより、従来のように単
に芯金とワークとの間の熱膨張の差を利用した場合と比
べて、ワークの材質に関係なく比較的低い加熱温度でも
その真円度および真直度を効果的に矯正できるほか、ワ
ークと芯金との接触面積も小さいために従来のように芯
金の抜き取りが困難となることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す説明図。
【図2】図1に示す加熱コイルの加熱タイミングとエキ
スパンダーの作動タイミングとの関係を示すタイムチャ
ート。
【図3】従来の矯正方法の一例を示す説明図。
【符号の説明】
1…取付板 3…エキスパンダー 4…油圧シリンダ 8,9…芯金 11,12,13…加熱コイル W…ワーク

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め中空円筒状に加工されたワークの真
    円度および真直度を矯正する方法であって、 前記ワークの長手方向の両端部内周面に予め真円形状
    なす円板状の芯金をそれぞれにはめ合わせ、 この芯金がはめ合わされた状態のワークを加熱するとと
    もに、芯金同士を互いに離間させながらワークに長手方
    向の引張荷重を加えることにより、前記芯金に倣ってワ
    ークを矯正することを特徴とする円筒状ワークの矯正方
    法。
JP4060802A 1992-03-18 1992-03-18 円筒状ワークの矯正方法 Expired - Fee Related JP2768118B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4060802A JP2768118B2 (ja) 1992-03-18 1992-03-18 円筒状ワークの矯正方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4060802A JP2768118B2 (ja) 1992-03-18 1992-03-18 円筒状ワークの矯正方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05261440A JPH05261440A (ja) 1993-10-12
JP2768118B2 true JP2768118B2 (ja) 1998-06-25

Family

ID=13152830

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4060802A Expired - Fee Related JP2768118B2 (ja) 1992-03-18 1992-03-18 円筒状ワークの矯正方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2768118B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109261756B (zh) * 2018-10-29 2020-07-14 航天材料及工艺研究所 一种钛合金回转体构件及其校形方法与成型方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6046817A (ja) * 1983-08-24 1985-03-13 Hitachi Ltd 金属管状部材の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05261440A (ja) 1993-10-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US2183358A (en) Process for manufacturing piston rings
JP2768118B2 (ja) 円筒状ワークの矯正方法
US4708749A (en) Method of calibrating vehicle wheels to a finished size
US3793873A (en) Method of hot forming of hollow mushroom type metallic parts
JP2000015381A (ja) 軸付き円盤部品の成形方法
JPH11140543A (ja) 軸受軌道輪の製造方法
US4687524A (en) Method of forming to a finished size vehicle wheels made of a heat-treatable aluminum alloy
US20050132555A1 (en) Joining of two components in a hot forming process
JPH06248400A (ja) アルミニウム合金の鍛造方法
US6221185B1 (en) Method for manufacturing components by critical formation of light metal strip
JP2807151B2 (ja) 熱間据込鍛造法
JP2870606B2 (ja) マグネシウム合金製部材の成形方法及び装置
JP2008173653A (ja) 矯正焼き戻しワークの製造方法
JPH0327297B2 (ja)
JP7333426B2 (ja) 鍔部を有する軸部材の製造方法及び鍔部を有する軸部材
JPS5852428A (ja) 軸の応力改善熱処理法
RU2000109802A (ru) Способ обработки заготовок из металлов и сплавов
SU778861A1 (ru) Способ правки сварной оболочки и устройство дл его осуществлени
JPH10297242A (ja) 自動車の懸架装置におけるスタビライザおよびその製造方法
JPS63118079A (ja) クランクシヤフトの製造方法
JP2006102795A (ja) ドライブプレートの製造方法および装置
JPH03181655A (ja) カムシャフトの製造方法
SU565742A1 (ru) Способ правки поковок типа турбинных лопаток
SU1118467A1 (ru) Способ изготовлени изделий высадкой стержневых заготовок
US2115840A (en) Method of joining together metal bodies

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090410

Year of fee payment: 11

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090410

Year of fee payment: 11

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090410

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100410

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100410

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110410

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees