JPH1080307A - バンドの長さ調節構造 - Google Patents

バンドの長さ調節構造

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JPH1080307A
JPH1080307A JP25738396A JP25738396A JPH1080307A JP H1080307 A JPH1080307 A JP H1080307A JP 25738396 A JP25738396 A JP 25738396A JP 25738396 A JP25738396 A JP 25738396A JP H1080307 A JPH1080307 A JP H1080307A
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Toshiro Kurahashi
敏郎 倉橋
Hitohiro Yamakawa
山川  人大
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 連結ピン自体の材料特性(スプリング性等)
が継続し、連結ピンの脱落が皆無になるし、また、同じ
く連結ピンを繰り返し使用しても安定した作業を行うこ
とができるバンドの長さ調節構造を提供する。 【解決手段】 他方の長さ調整駒2の凸部側連結貫通穴
7の一端に、一方の長さ調整駒2の凹部側連結貫通穴6
A、6Bより径大の段穴部7Aを形成し、連結ピン3の
突出部9を、その金属線8を二つ折りした折線部8A毎
に、前記連結ピン3の軸線方向に対して略垂直に立ち上
がる片側突出部9Aを互いに背向して矩形形状に形成す
ると共に、凹部側連結貫通穴6Aより径大で且つ段穴部
7Aより径小に形成し、連結ピン3を凹部側連結貫通穴
6Aより挿入し、段穴部7Aに突出部9を落とし込み装
着したとき、連結ピン3の突出部9を段穴部7Aに圧接
せずに配設するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、時計バンド、衣料
用バンド、バンド構成のブレスレッド及びネックレス等
のバンドの長さ調節構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のバンドの長さ調節構造は、図13
に示すように一端に形成した凹部60を挟んだアーム部
61A、61Bにバンド短手方向に沿う凹部側連結貫通
穴62A、62Bを有し且つ他端に形成した凸部64に
バンド短手方向に沿う凸部側連結貫通穴65を有する一
方及び他方の長さ調整駒63、66と、一方及び他方の
長さ調整駒63、66を連結する連結ピン67とを有し
ており、この連結ピン67は、半甲丸状の断面を有する
金属線68を二つ折りに折曲して、その一部に互いに背
向して径方向に突出する突出部69を形成して構成して
あり、この突出部69は、その金属線68を二つ折りし
た折線部68A毎に、連結ピン67の軸線方向に対して
外方に膨出する円弧形状の片側突出部69Aを互いに背
向して略円形状にして形成してある。
【0003】そして、一方及び他方の長さ調整駒63、
66において、一方の長さ調整駒63の凹部60に、他
方の長さ調整駒66の凸部64を挿入した状態で、凹部
側連結貫通穴62Aから凸部側連結貫通穴65を介して
凹部側連結貫通穴62Bに連結ピン67を挿入すること
により、隣り合う一方及び他方の長さ調整駒63、66
が互いに連結してある。
【0004】この場合、連結ピン67の突出部69は、
図14に示すように圧縮された状態で凹部側連結貫通穴
62A内に位置していて、突出部69は、そのばね力
(圧縮反力)で凹部側連結貫通穴62Aの周面部に食い
付いて、連結ピン67が固定状態になっている。
【0005】しかしながら、凹部側連結貫通穴62Aと
連結ピン67のばね性を有する突出部69との嵌合で連
結ピン67が固定状態になっているために、凹部側連結
貫通穴62Aの径のバラツキで連結ピン67の固定力が
変化し、すなわち、ばね性が弱い場合には、時計の携帯
中に連結ピン67が抜けて脱落する危険性があるし、ば
ね性が強い場合には、隣り合う長さ調整駒63、66の
連結作業がしづらくなり、販売店等で長さ調整する場
合、連結ピン67が抜けづらく作業性が悪い。また、長
期の使用により連結ピン67の突出部69が錆等の経時
劣化を起こし連結ピン67が抜けづらくなったり、折れ
て脱落する危険性があるという問題点があった。
【0006】このような問題点を解消するバンドの長さ
調節構造として、図15、図16に示すように一方の長
さ調整駒70の凹部側連結貫通穴71A、71Bと、他
方の長さ調整駒72の凸部側連結貫通穴73とのそれぞ
れの対向する開口部双方に円錐状のさらい部74、75
を形成し、また、突出部76を、その金属線77を二つ
折りした折線部77A毎に外方に膨出する山形状の片側
突出部76Aを互いに背向して菱形状にして形成した連
結ピン79を用い、この連結ピン79を、凹部側連結貫
通穴71Aから凸部側連結貫通穴73を介して凹部側連
結貫通穴71Bに挿入し、前記突出部76を、互いに合
わされたさらい部74、75に係合することにより、隣
り合う一方及び他方の長さ調整駒70、72を互いに連
結したものがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のバンドの長さ調節構造では、一方の長さ調整駒70
の凹部側連結貫通穴71Aと他方の長さ調整駒72の凸
部側連結貫通穴73とのそれぞれの対向する開口部双方
に円錐状のさらい部74、75を形成する必要があり、
これらの円錐状のさらい部74、75は加工が難しく、
また、さらい部74、75と前記突出部76が共に傾斜
した状態で対向しているために、連結ピン79の脱落は
皆無ではないという問題点があった。
【0008】本発明は、上記の問題点に着目して成され
たものであって、その目的とするところは、連結ピン自
体の材料特性(スプリング性等)が継続し、連結ピンの
脱落が皆無になるし、また、連結ピンを繰り返し使用し
ても安定した着脱作業を行うことができるバンドの長さ
調節構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明に係わるバンドの長さ調節構造
は、一端に形成した凹部を挟んだアーム部にバンド短手
方向に沿う連結貫通穴を有する一方の長さ調整駒と、前
記凹部に組み合わされる凸部を有し且つ前記凸部にバン
ド短手方向に沿う連結貫通穴を有する他方の長さ調整駒
とを有し、前記一方及び他方の長さ調整駒の前記連結貫
通穴に、半甲丸状の断面を有する金属線を二つ折りに折
曲して、その一部に互いに背向して径方向に突出する突
出部を形成した連結ピンを挿入することにより前記一方
及び他方の長さ調整駒を着脱可能に連結してなるバンド
の長さ調節構造において、前記他方の長さ調整駒の前記
凸部に設けられた前記連結貫通穴の一端に、前記一方の
長さ調整駒の前記凹部の前記連結貫通穴より径大の段穴
部を形成し、前記連結ピンの突出部を、その金属線を二
つ折りした折線部毎に、前記連結ピンの軸線方向に対し
て略垂直に立ち上がる片側突出部を互いに背向して矩形
形状に形成すると共に、前記凹部の前記連結貫通穴より
径大で且つ前記段穴部より径小に形成し、前記連結ピン
を前記凹部の前記連結貫通穴より挿入し、前記段穴部に
前記突出部を落とし込み装着したとき、前記連結ピンの
前記突出部を前記段穴部に圧接せずに配設するようにし
たことを特徴とする。
【0010】かかる構成により、前記連結ピンの突出部
は、その金属線を二つ折りした折線部毎に、前記連結ピ
ンの軸線方向に対して略垂直に立ち上がる片側突出部を
互いに背向して矩形形状に形成されており、また、前記
凹部の前記連結貫通穴より径大で且つ前記段穴部より径
小にしてあるために、突出部が段穴部に挿入された状態
では、連結ピンは、前記凹部と前記凸部の前記連結貫通
穴、段穴部内に自由な状態で組み込まれており、圧接部
分がない。このために、連結ピン自体の材料特性(スプ
リング性等)が継続し、連結ピンの脱落が皆無になる
し、また、連結ピンを繰り返し使用しても安定した着脱
作業を行うことができる。
【0011】また、連結ピンを、凹部の連結貫通穴に、
続けて凸部の連結貫通穴に挿入していくと、突出部が凹
部の連結貫通穴により中心側に圧縮を受けて撓み、突出
部が段穴部に挿入されると、突出部が段穴部の径方向に
変位して「カツン」という感触を指先に受けるために、
連結ピンの突出部が段穴部に完全に入ったことが解る。
つまり、連結ピンの組み込みが確実に行われたことが感
触として確認できるため、連結ピンの位置を微妙に調べ
ながら押し込む必要がなく作業性が向上する。
【0012】また、前記連結ピンの突出部の角部が段穴
部の端部に干渉して、この段穴部がストッパーの働きを
するために、連結ピンの位置が安定し、腕時計の携帯に
ずれることがない。また、連結ピン自体の材料特性(ス
プリング性等)が継続するために、バンドの長さ調節構
造としての信頼性が高く評価される。
【0013】しかも、長さ調整駒の連結部分を設計する
上で段穴部の寸法を確保することは容易であり、バンド
のデザインを特別に制約することがなく、新モデル企画
に対してデザインテストの大幅な変更を要求しない。ま
た、凹部の連結貫通穴は連結ピンの突出部の径より小さ
いために、凹部の連結貫通穴の外から見える端部は径小
なものであり、外観上見栄えがよくなる。また、前記連
結ピンを取り外す場合には、力のかけ方が一定で済むた
めに、連結ピンの取り外す作業が安定する。
【0014】また、上記の目的を達成するために、請求
項2の発明に係わるバンドの長さ調節構造は、一端に形
成した凹部を挟んだアーム部にバンド短手方向に沿う連
結貫通穴を有する一方の長さ調整駒と、前記凹部に組み
合わされる凸部を有し且つ前記凸部にバンド短手方向に
沿う連結貫通穴を有する他方の長さ調整駒とを有し、前
記一方及び他方の長さ調整駒の前記連結貫通穴に、半甲
丸状の断面を有する金属線を二つ折りに折曲して、その
一部に互いに背向して径方向に突出する突出部を形成し
た連結ピンを挿入することにより前記一方及び他方の長
さ調整駒を着脱可能に連結してなるバンドの長さ調節構
造において、前記他方の長さ調整駒の前記凸部に設けら
れた前記連結貫通穴を、前記一方の長さ調整駒の前記凹
部の前記連結貫通穴より径大の径大連結貫通穴で構成
し、前記連結ピンの突出部を、その金属線を二つ折りし
た折線部毎に、前記連結ピンの軸線方向に対して略垂直
に立ち上がる片側突出部を互いに背向して矩形形状に形
成すると共に、前記凹部の前記連結貫通穴より径大で且
つ前記径大連結貫通穴より径小に形成し、前記連結ピン
を前記凹部の前記連結貫通穴より挿入し、前記径大連結
貫通穴に前記突出部を落とし込み装着したとき、前記連
結ピンの前記突出部を前記径大連結貫通穴に圧接せずに
配設するようにしたことを特徴とする。
【0015】かかる構成により、前記連結ピンの突出部
は、その金属線を二つ折りした折線部毎に、前記連結ピ
ンの軸線方向に対して略垂直に立ち上がる片側突出部を
互いに背向して矩形形状に形成されており、また、前記
凹部の前記連結貫通穴より径大で且つ前記径大連結貫通
穴より径小にしてあるために、突出部が径大連結貫通穴
に挿入された状態では、連結ピンは、凹部の連結貫通
穴、径大連結貫通穴内に自由な状態で組み込まれてお
り、圧接部分がない。このために、連結ピン自体の材料
特性(スプリング性等)が継続し、連結ピンの脱落が皆
無になるし、また、連結ピンを繰り返し使用しても安定
した着脱作業を行うことができる。
【0016】また、連結ピンを、凹部の連結貫通穴に、
続けて径大連結貫通穴に挿入していくと、突出部が凹部
の連結貫通穴により中心側に圧縮を受けて撓み、突出部
が径大連結貫通穴に挿入されると、突出部が径大連結貫
通穴の径方向に変位して「カツン」という感触を指先に
受けるために、連結ピンの突出部が径大連結貫通穴に完
全に入ったことが解る。つまり、連結ピンの組み込みが
確実に行われたことが感触として確認できるため、連結
ピンの位置を微妙に調べながら押し込む必要がなく作業
性が向上する。
【0017】また、前記連結ピンの突出部の角部が径大
連結貫通穴の端部に干渉して、この径大連結貫通穴がス
トッパーの働きをするために、連結ピンの位置が安定
し、腕時計の携帯にずれることがない。また、連結ピン
自体の材料特性(スプリング性等)が継続するために、
バンドの長さ調節構造としての信頼性が高く評価され
る。
【0018】しかも、長さ調整駒の連結部分を設計する
上で径大連結貫通穴の寸法を確保することは容易であ
り、バンドのデザインを特別に制約することがなく、新
モデル企画に対してデザインテストの大幅な変更を要求
しない。また、凹部の連結貫通穴は連結ピンの突出部の
径より小さいために、凹部の連結貫通穴の外から見える
端部は径小なものであり、外観上見栄えがよくなる。ま
た、前記連結ピンを取り外す場合には、力のかけ方が一
定で済むために、連結ピンの取り外す作業が安定する。
【0019】また、上記の目的を達成するために、請求
項3の発明に係わるバンドの長さ調節構造は、一端に形
成した凹部を挟んだアーム部にバンド短手方向に沿う連
結貫通穴を有する一方及び他方の長さ調整外駒と、前記
一方及び他方の長さ調整外駒の前記凹部が成す孔状部に
挿入されてバンド短手方向に沿う連結貫通穴をバンド長
手方向に一対設けた長さ調整中駒とを有し、前記一方及
び他方の長さ調整外駒の前記連結貫通穴と前記長さ調整
中駒の前記連結貫通穴とに、半甲丸状の断面を有する金
属線を二つ折りに折曲して、その一部に互いに背向して
径方向に突出する突出部を形成した連結ピンを挿入する
ことにより前記長さ調整中駒を介して前記一方及び他方
の長さ調整外駒を着脱可能に連結してなるバンドの長さ
調節構造において、前記長さ調整中駒に設けられた前記
連結貫通穴の一端に、前記長さ調整外駒の前記連結貫通
穴より径大の段穴部を形成し、前記連結ピンの突出部
を、その金属線を二つ折りした折線部毎に、前記連結ピ
ンの軸線方向に対して略垂直に立ち上がる片側突出部を
互いに背向して矩形形状に形成すると共に、前記長さ調
整外駒の前記連結貫通穴より径大で且つ前記段穴部より
径小に形成し、前記連結ピンを前記長さ調整外駒の前記
連結貫通穴より挿入し、前記長さ調整中駒の前記段穴部
に前記突出部を落とし込み装着したとき、前記連結ピン
の前記突出部を前記段穴部に圧接せずに配設するように
したことを特徴とする。
【0020】かかる構成により、前記連結ピンの突出部
は、その金属線を二つ折りした折線部毎に、前記連結ピ
ンの軸線方向に対して略垂直に立ち上がる片側突出部を
互いに背向して矩形形状に形成されており、また、前記
一方及び他方の長さ調整外駒の前記連結貫通穴より径大
で且つ前記段穴部より径小にしてあるために、突出部が
段穴部に挿入された状態では、連結ピンは、前記一方及
び他方の長さ調整外駒の前記連結貫通穴と前記長さ調整
中駒の前記連結貫通穴、段穴部内に自由な状態で組み込
まれており、圧接部分がない。このために、連結ピン自
体の材料特性(スプリング性等)が継続し、連結ピンの
脱落が皆無になるし、また、連結ピンを繰り返し使用し
ても安定した着脱作業を行うことができる。
【0021】また、連結ピンを、長さ調整外駒の連結貫
通穴に、続けて長さ調整中駒の前記連結貫通穴に挿入し
ていくと、突出部が長さ調整外駒の連結貫通穴により中
心側に圧縮を受けて撓み、突出部が段穴部に挿入される
と、突出部が段穴部の径方向に変位して「カツン」とい
う感触を指先に受けるために、連結ピンの突出部が段穴
部に完全に入ったことが解る。つまり、連結ピンの組み
込みが確実に行われたことが感触として確認できるた
め、連結ピンの位置を微妙に調べながら押し込む必要が
なく作業性が向上する。
【0022】また、前記連結ピンの突出部の角部が段穴
部の端部に干渉して、この段穴部がストッパーの働きを
するために、連結ピンの位置が安定し、腕時計の携帯に
ずれることがない。また、連結ピン自体の材料特性(ス
プリング性等)が継続するために、バンドの長さ調節構
造としての信頼性が高く評価される。
【0023】しかも、長さ調整駒の連結部分を設計する
上で段穴部の寸法を確保することは容易であり、バンド
のデザインを特別に制約することがなく、新モデル企画
に対してデザインテストの大幅な変更を要求しない。ま
た、前記長さ調整外駒の連結貫通穴は連結ピンの突出部
の径より小さいために、前記長さ調整外駒の連結貫通穴
の外から見える端部は径小なものであり、外観上見栄え
がよくなる。また、前記連結ピンを取り外す場合には、
力のかけ方が一定で済むために、連結ピンの取り外す作
業が安定する。
【0024】また、上記の目的を達成するために、請求
項4の発明に係わるバンドの長さ調節構造は、一端に形
成した凹部を挟んだアーム部にバンド短手方向に沿う連
結貫通穴を有する一方及び他方の長さ調整外駒と、前記
一方及び他方の長さ調整外駒の前記凹部が成す孔状部に
挿入されてバンド短手方向に沿う連結貫通穴をバンド長
手方向に一対設けた長さ調整中駒とを有し、前記一方及
び他方の長さ調整外駒の前記連結貫通穴と前記長さ調整
中駒の前記連結貫通穴とに、半甲丸状の断面を有する金
属線を二つ折りに折曲して、その一部に互いに背向して
径方向に突出する突出部を形成した連結ピンを挿入する
ことにより前記長さ調整中駒を介して前記一方及び他方
の長さ調整外駒を着脱可能に連結してなるバンドの長さ
調節構造において、前記長さ調整中駒に設けられた前記
連結貫通穴を、前記長さ調整外駒の前記連結貫通穴より
径大の径大連結貫通穴で構成し、前記連結ピンの突出部
を、その金属線を二つ折りした折線部毎に、前記連結ピ
ンの軸線方向に対して略垂直に立ち上がる片側突出部を
互いに背向して矩形形状に形成すると共に、前記長さ調
整外駒の前記連結貫通穴より径大で且つ前記径大連結貫
通穴より径小に形成し、前記連結ピンを前記長さ調整外
駒の前記連結貫通穴より挿入し、前記長さ調整中駒の前
記径大連結貫通穴に前記突出部を落とし込み装着したと
き、前記連結ピンの突出部を前記径大連結貫通穴に圧接
せずに配設するようにしたことを特徴とする。
【0025】かかる構成により、前記連結ピンの突出部
は、その金属線を二つ折りした折線部毎に、前記連結ピ
ンの軸線方向に対して略垂直に立ち上がる片側突出部を
互いに背向して矩形形状に形成されており、また、前記
長さ調整外駒の前記連結貫通穴より径大で且つ前記径大
連結貫通穴より径小にしてあるために、突出部が径大連
結貫通穴に挿入された状態では、連結ピンは、連結貫通
穴、径大連結貫通穴内に自由な状態で組み込まれてお
り、圧接部分がない。このために、連結ピン自体の材料
特性(スプリング性等)が継続し、連結ピンの脱落が皆
無になるし、また、連結ピンを繰り返し使用しても安定
した着脱作業を行うことができる。
【0026】また、連結ピンを、長さ調整外駒の連結貫
通穴に、続けて径大連結貫通穴に挿入していくと、突出
部が長さ調整外駒の連結貫通穴により中心側に圧縮を受
けて撓み、突出部が径大連結貫通穴に挿入されると、突
出部が径大連結貫通穴の径方向に変位して「カツン」と
いう感触を指先に受けるために、連結ピンの突出部が径
大連結貫通穴に完全に入ったことが解る。つまり、連結
ピンの組み込みが確実に行われたことが感触として確認
できるため、連結ピンの位置を微妙に調べながら押し込
む必要がなく作業性が向上する。
【0027】また、前記連結ピンの突出部の角部が径大
連結貫通穴の端部に干渉して、この径大連結貫通穴がス
トッパーの働きをするために、連結ピンの位置が安定
し、腕時計の携帯にずれることがない。また、連結ピン
自体の材料特性(スプリング性等)が継続するために、
バンドの長さ調節構造としての信頼性が高く評価され
る。
【0028】しかも、長さ調整駒の連結部分を設計する
上で径大連結貫通穴の寸法を確保することは容易であ
り、バンドのデザインを特別に制約することがなく、新
モデル企画に対してデザインテストの大幅な変更を要求
しない。また、長さ調整外駒の連結貫通穴は連結ピンの
突出部の径より小さいために、長さ調整外駒の連結貫通
穴の外から見える端部は径小なものであり、外観上見栄
えがよくなる。また、前記連結ピンを取り外す場合に
は、力のかけ方が一定で済むために、連結ピンの取り外
す作業が安定する。
【0029】また、上記の目的を達成するために、請求
項5の発明に係わるバンドの長さ調節構造は、請求項1
又は請求項2又は請求項3又は請求項4記載のバンドの
長さ調節構造において、前記段穴部または前記径大連結
貫通穴に落とし込んだ前記連結ピンが、その矩形をなす
前記突出部の4つの角部でバンド短手方向の移動を規制
されている。
【0030】かかる構成により、上記した請求項1の発
明の作用と同様な作用を奏し得るばかりか、前記連結ピ
ンの突出部の角部が前記段穴部または径大連結貫通穴の
端部に干渉して、前記段穴部または径大連結貫通穴がス
トッパーの働きをするために、連結ピンの位置が安定
し、腕時計の携帯にずれることがない。また、連結ピン
自体の材料特性(スプリング性等)が継続するために、
バンドの長さ調節構造としての信頼性が高く評価され
る。
【0031】また、上記の目的を達成するために、請求
項6の発明に係わるバンドの長さ調節構造は、請求項1
又は請求項2又は請求項3又は請求項4記載のバンドの
長さ調節構造において、前記連結ピンが前記駒から圧迫
を受けず、自由状態で組み込まれている。
【0032】かかる構成により、上記した請求項1の発
明の作用と同様な作用を奏し得るばかりか、圧接部分が
まったくないために、連結ピン自体の材料特性(スプリ
ング性等)が継続し、連結ピンの脱落が皆無になるし、
また、同じく連結ピンを繰り返し使用しても安定した作
業を行うことができる。
【0033】また、上記の目的を達成するために、請求
項7の発明に係わるバンドの長さ調節構造は、請求項1
又は請求項3記載のバンドの長さ調節構造において、前
記長さ調整駒の前記凹部の前記連結貫通穴の外端又は前
記長さ調整外駒の前記連結貫通穴の外端から前記段穴部
の底までの長さSと、前記連結ピンの二つ折りに折曲し
た端面から前記突出部の一端までの長さLとの関係が、 S<L である。
【0034】かかる構成により、上記した請求項1の発
明の作用と同様な作用を奏し得るばかりか、連結ピンの
先端部が案内の役目をして円滑に突出部を段穴部に装着
することができる。
【0035】また、上記の目的を達成するために、請求
項8の発明に係わるバンドの長さ調節構造は、請求項1
又は請求項2又は請求項3又は請求項4記載のバンドの
長さ調節構造において、前記バンドは、時計バンド、衣
料用バンド、ブレスレッド、ネックレスの中の一つであ
る。
【0036】かかる構成により、上記した請求項1の発
明の作用と同様な作用を奏し得るばかりか、前記バンド
を、時計バンド、衣料用バンド、ブレスレッド、ネック
レスに使用することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0038】(実施例1)本発明に係わるバンドの長さ
調節構造(実施例1)を図1乃至図6に示す。図1は本
発明に係わるバンドの長さ調節構造(実施例1)の分解
状態の斜視図、図2は図1のA−A線に沿う断面図、図
3の(1)は図2のB−B線に沿う断面図、図3の
(2)は図2のC−C線に沿う断面図、図3の(3)は
図2のD−D線に沿う断面図、図4は図2のE部の拡大
図、図5は本発明に係わるバンドの長さ調節構造(実施
例1)の一部断面した平面図、図6の(1)は同バンド
の長さ調節構造(実施例1)における連結ピンの側面
図、図6の(2)は同連結ピンの片側突出部の拡大図、
図6の(3)は図6の(1)のF−F線に沿う断面図、
図6の(4)は図6の(1)のG−G線に沿う断面図、
図6の(5)は図6の(1)のH−H線に沿う断面図で
ある。
【0039】バンドは、隣り合う長さ調整駒2をヘアー
ピン状の連結ピン3で連結して構成してある。これらの
長さ調整駒2は、駒本体2Aを有しており、この駒本体
2Aの一端部には、凹部5Aと、この凹部5Aの両側
(バンド短手方向に両側)に位置するアーム部4A、4
Bとが形成してあり、また、駒本体2Aの他端部には凸
部5が形成してある。この凸部5の幅寸法は凹部5Aの
幅寸法よりもやや小さ目にしてある。
【0040】そして、アーム部4A、4Bにはバンド短
手方向に沿う凹部側連結貫通穴(凹部の連結貫通穴)6
A、6Bが形成してあり、凸部5にはバンド短手方向に
沿う凸部側連結貫通穴(凸部の連結貫通穴)7が形成し
てあり、この凸部側連結貫通穴7の一端には、凹部側連
結貫通穴6A、6Bより径大の段穴部7Aが形成してあ
る。そして、隣り合う長さ調整駒2において、一方の長
さ調整駒2の凹部5Aに、他方の長さ調整駒2の凸部5
を挿入した状態では、凹部側連結貫通穴6A、6Bと凸
部側連結貫通穴7とは一直線上に位置するものである。
【0041】前記連結ピン3は、図6の(1)〜(5)
に示すように半甲丸状の断面を有する金属線8を二つ折
りに折曲して、その一部に互いに背向して径方向に突出
する突出部9を形成して構成してあり、この突出部9
は、その金属線8を二つ折りした折線部8A毎に、連結
ピン3の軸線方向に対してに略垂直(85度〜90度)
に(段穴部7Aの径方向)立ち上がり、片側突出部9A
を互いに背向して矩形形状にして形成してあって、この
突出部9は、片側突出部9Aの両端が成す4つの角部1
0a、10bを有している。そして、突出部9の高さh
は,凹部側連結貫通穴6A、6B、凸部側連結貫通穴7
のそれぞれの直径より大きくしてある。そして、連結ピ
ン3は、突出部9を中にして一方及び他方のピン部3
A、3Bを有しており、一方のピン部3Aの長さ寸法は
Lである。
【0042】そして、隣り合う長さ調整駒2において、
一方の長さ調整駒2の凹部5Aに、他方の長さ調整駒2
の凸部5を挿入した状態で、一方の凹部側連結貫通穴6
Aから凸部側連結貫通穴7を介して他方の凹部側連結貫
通穴6Bに前記連結ピン3を挿入することにより、隣り
合う長さ調整駒2が互いに連結してある。
【0043】すなわち、前記連結ピン3を、その一方の
ピン部3A側から一方の凹部側連結貫通穴6Aに、続け
て凸部側連結貫通穴7に挿入していくと、突出部9が凹
部側連結貫通穴6Aにより中心側に圧縮を受けて撓み、
突出部9が段穴部7Aに挿入されて突出部9の他方の角
部10bが凹部側連結貫通穴6Aの端部を過ぎると、突
出部9が段穴部7Aの径方向に変位して「カツン」とい
う感触を指先に受ける。これにより突出部9が段穴部7
Aに入ったことが解る。
【0044】この状態では、連結ピン3の一方のピン部
3Aは凸部側連結貫通穴7から他方の凹部側連結貫通穴
6B内に至り、また、連結ピン3の他方のピン部3Bは
一方の凹部側連結貫通穴6A内に位置しており、隣り合
う長さ調整駒2は連結ピン3により互いに連結される。
【0045】この場合、長さ調整駒2の凹部側連結貫通
穴6Aの外端から段穴部7Aの底までの長さSと、連結
ピン3の一方のピン部3Aの長さ、すなわち、二つ折り
に折曲した端面3aから突出部9(一方の角部10a)
の一端までの長さLとの関係は、 S<L である。
【0046】この場合、連結ピン3の一方のピン部3A
が案内の役目をして円滑に前記突出部9を段穴部7Aを
装着することができる。S≧Lの場合には、連結ピン3
の突出部9が凹部側連結貫通穴6Aにわずかに挿入され
た時、連結ピン3の先端が段穴部7A内にあり、突出部
9を凹部側連結貫通穴6Aに更に挿入すると、連結ピン
3の先端が段穴部7A内で上方を向いたり、下方を向い
たりして安定せず、更に挿入すると、連結ピン3の先端
が段穴部7Aの底に突き当たりして、一方のピン部3A
が凹部側連結貫通穴6Bに案内されにくくなる。この結
果、連結ピン3の連結貫通穴6A、6Bへの挿入作業性
が著しく悪くなる。
【0047】連結ピン3は、凹部側連結貫通穴6A、6
B、段穴部7Aおよび凸部側連結貫通穴7内に自由な状
態で組み込まれており(駒から圧迫を受けず)、圧接部
分がまったくない。このために、連結ピン3自体の材料
特性(スプリング性等)が継続し、同じく連結ピン3を
繰り返し使用しても安定した着脱作業を行うことができ
る。
【0048】また、上記したように連結ピン3を押し込
んでいくと、最後に「カツン」という感触を指先に受け
るために、連結ピン3の突出部9が段穴部7Aに完全に
入ったことが解る。つまり、連結ピン3の組み込みが確
実に行われたことが感触として確認できるため、連結ピ
ン3の位置を微妙に調べながら押し込む必要がなく作業
性が向上する。
【0049】また、前記連結ピン3の突出部9の角部1
0a、10bが段穴部7Aの端部に干渉して、この段穴
部7Aがストッパーの働きをするために、連結ピン3の
位置が安定し、腕時計の携帯にずれることがない。ま
た、連結ピン3自体の材料特性(スプリング性等)が継
続するために、バンドの長さ調節構造としての信頼性が
高く評価される。
【0050】しかも、長さ調整駒2の連結部分を設計す
る上で段穴部7Aの寸法を確保することは容易であり、
バンドのデザインを特別に制約することがなく、新モデ
ル企画に対してデザインテストの大幅な変更を要求しな
い。また、凹部側連結貫通穴6A、6Bは連結ピン3の
突出部9の径より小さいために、凹部側連結貫通穴6
A、6Bの外から見える端部は径小なものであり、外観
上見栄えがよくなる。また、前記連結ピン3を取り外す
場合には、力のかけ方が一定で済むために、連結ピン3
の取り外す作業が安定する。
【0051】なお、長さ調整駒2としては、その駒本体
の一端部に複数の凹部と、これらの凹部により形成され
る複数のアーム部とを形成し、また、駒本体の他端部に
複数の凸部を形成し、アーム部にバンド短手方向に沿う
凹部側連結貫通穴を、凸部にはバンド短手方向に沿う凸
部側連結貫通穴を形成して、これらの凸部側連結貫通穴
の一端に、凹部側連結貫通穴より径大の段穴部を形成し
て、隣り合う長さ調整駒2において、一方の長さ調整駒
2の凹部に、他方の長さ調整駒2の凸部を挿入した状態
で、一方の凹部側連結貫通穴から凸部側連結貫通穴を介
して他方の凹部側連結貫通穴に連結ピン3を挿入し、連
結ピン3の突出部9を段穴部に挿入することにより、隣
り合う長さ調整駒2が互いに連結するようにしてもよ
い。
【0052】(実施例2)本発明に係わるバンドの長さ
調節構造(実施例2)を図7乃至図8に示す。図7は本
発明に係わるバンドの長さ調節構造(実施例2)の分解
状態の斜視図、図8は図7のI−I線に沿う断面図であ
る。
【0053】実施例2に係わるバンドの長さ調節構造
は、実施例1の長さ調節構造を備えたバンドより幅の狭
い(バンドの幅が5mm〜6mm以下のものに使用)、
女性用バンドに具備されるものであり、そのバンドの隣
り合う長さ調整駒12は駒本体12Aを有しており、こ
の駒本体12Aの一端部には、凹部15Aと、この凹部
15Aの両側(バンド短手方向に両側)に位置するアー
ム部14A、14Bとが形成してあり、また、駒本体1
2Aの他端部には凸部15が形成してある。この凸部1
5の幅寸法は凹部15Aの幅寸法よりやや小さめにして
ある。
【0054】そして、アーム部14A、14Bにはバン
ド短手方向に沿う凹部側連結貫通穴16A、16Bが形
成してあり、凸部15にはバンド短手方向に沿う凸部側
径大連結貫通穴(径大連結貫通穴)17が形成してあ
る。そして、隣り合う長さ調整駒12において、一方の
長さ調整駒12の凹部15Aに、他方の長さ調整駒12
の凸部15を挿入した状態では、凹部側連結貫通穴16
A、16Bと凸部側径大連結貫通穴17とは一直線上に
位置するものである。
【0055】前記連結ピン13は、半甲丸状の断面を有
する金属線18を二つ折りに折曲して、その一部に互い
に背向して径方向に突出する突出部19を形成して構成
してあり、この突出部19は、その金属線18を二つ折
りした折線部18A毎に、連結ピン13の軸線方向に対
してに略垂直に(凸部側径大連結貫通穴17の径方向)
立ち上がり、片側突出部19Aを互いに背向して矩形形
状にして形成してあって、この突出部19は、片側突出
部19Aの両端が成す4つの角部20a、20bを有し
ている。
【0056】そして、突出部19の高さhは、凹部側連
結貫通穴16A、16Bの直径より大きくしてある。そ
して、連結ピン13は、突出部19を中にして、互いに
長さ寸法が略等しい一方及び他方のピン部13A、13
Bを有しており、突出部19の長さは凸部側径大連結貫
通穴17の長さ寸法よりやや小さめにしてある。
【0057】そして、隣り合う長さ調整駒12におい
て、一方の長さ調整駒12の凹部15Aに、他方の長さ
調整駒12の凸部15を挿入した状態で、凹部側連結貫
通穴16Aから凸部側径大連結貫通穴17を介して凹部
側連結貫通穴16Bに前記連結ピン13を挿入すること
により、隣り合う長さ調整駒12が互いに連結してあ
る。
【0058】すなわち、前記連結ピン13を、その一方
のピン部13A側から一方の凹部側連結貫通穴16A
に、続けて凸部側連結貫通穴17に挿入していくと、突
出部19が凹部側連結貫通穴16Aにより中心側に圧縮
を受けて撓み、突出部19が凸部側径大連結貫通穴17
に挿入されて突出部19の他方の角部20bが凹部側連
結貫通穴16Aの端部を過ぎると、突出部19が凸部側
径大連結貫通穴17の径方向に変位して「カツン」とい
う感触を指先に受ける。これにより突出部19が凸部側
径大連結貫通穴17に入ったことが解る。
【0059】この状態では、連結ピン13の一方のピン
部13Aは凸部側径大連結貫通穴17から凹部側連結貫
通穴16B内に至り、また、連結ピン13の他方のピン
部13Bは凹部側連結貫通穴16A内に位置しており、
隣り合う長さ調整駒12は連結ピン13により互いに連
結される。
【0060】この場合、連結ピン13は、凹部側連結貫
通穴16A、16B、凸部側径大連結貫通穴17内に自
由な状態で組み込まれており(駒から圧迫を受けず)、
圧接部分がない。このために、連結ピン13自体の材料
特性(スプリング性等)が継続し、同じく連結ピン13
を繰り返し使用しても安定した着脱作業を行うことがで
きる。
【0061】このように構成されたバンドの長さ調節構
造は、上記した実施例1の場合と同様な利点を有する。
【0062】(実施例3)本発明に係わるバンドの長さ
調節構造(実施例3)を図9乃至図10に示す。図9は
本発明に係わるバンドの長さ調節構造(実施例3)の分
解状態の斜視図、図10は図9のJ−J線に沿う断面図
である。
【0063】実施例3に係わるバンドの長さ調節構造
は、長さ調整外駒22と、互いに隣り合う長さ調整外駒
22を連結するための長さ調整中駒23とを有してお
り、長さ調整外駒22は駒本体22Aを有しており、こ
の駒本体22Aの一端部には、凹部24と、この凹部2
4の両側(バンド短手方向に両側)に位置するアーム部
25A、25Bとが形成してあり、また、駒本体22A
の他端部には、凹部26と、この凹部26の両側(バン
ド短手方向に両側)に位置するアーム部27A、27B
とが形成してある。そして、アーム部25A、25Bに
はバンド短手方向に沿う外駒側連結貫通穴(長さ調整外
駒の連結貫通穴)28A、28Bが、アーム部27A、
27Bにはバンド短手方向に沿う外駒側連結貫通穴(長
さ調整外駒の連結貫通穴)29A、29Bがそれぞれ形
成してある。
【0064】また、長さ調整中駒23は、隣り合う長さ
調整外駒22の互いに対向する凹部24、26が成す矩
形状の穴部分(穴状部)イに挿入されるべく、矩形ブロ
ック状の駒本体23Aを有しており、この駒本体23A
には、バンド短手方向に沿う中駒側連結貫通穴(長さ調
整中駒の連結貫通穴)30、31が形成してあり、これ
らの中駒側連結貫通穴30、31の一端には、外駒側連
結貫通穴28A、29Aより径大の段穴部32、33が
形成してある。そして、隣り合う長さ調整外駒22の互
いに対向する凹部24、26が成す矩形状の穴部分イ
に、長さ調整中駒23を挿入した状態では、外駒側連結
貫通穴29A、29Bと一方の中駒側連結貫通穴30と
は一直線上に位置し、また、隣り合う長さ調整外駒22
外駒側連結貫通穴28A、28Bと他方の中駒側連結貫
通穴31とは一直線上に位置するものである。
【0065】前記連結ピン33−1、33−2は、上記
した実施例1の場合における、図6に示す連結ピン3と
同じ形状をしているために、その符号を図6に示す連結
ピン3と同様にして説明を省略する。
【0066】そして、隣り合う一方及び他方の長さ調整
外駒22において、互いに対向する凹部24、26が成
す矩形状の穴部分イに、長さ調整中駒23を挿入した状
態で、外駒側連結貫通穴29Aから一方の中駒側連結貫
通穴30を介して外駒側連結貫通穴29Bに前記連結ピ
ン33ー1を挿入し、また、隣り合う長さ調整外駒22
の外駒側連結貫通穴28Aから他方の中駒側連結貫通穴
31を介して外駒側連結貫通穴28Bに前記連結ピン3
3ー2を挿入することにより、隣り合う長さ調整外駒2
2が互いに連結してある。
【0067】すなわち、前記連結ピン33−1を、その
一方のピン部3A側から外駒側連結貫通穴29Aに、続
けて一方の中駒側連結貫通穴30に挿入していくと、突
出部9が外駒側連結貫通穴29Aにより中心側に圧縮を
受けて撓み、突出部9が段穴部32に挿入されて突出部
9の他方の角部10bが外駒側連結貫通穴29Aの端部
を過ぎると、突出部9が段穴部32の径方向に変位して
「カツン」という感触を指先に受ける。これにより突出
部9が段穴部32に入ったことが解る。この状態では、
連結ピン33ー1の一方のピン部3Aは一方の中駒側連
結貫通穴30から外駒側連結貫通穴29B内に至り、ま
た、連結ピン33ー1の他方のピン部3Bは外駒側連結
貫通穴29A内に位置する。
【0068】また、前記連結ピン33−2を、他方の外
駒側連結貫通穴28Aから他方の中駒側連結貫通穴31
に挿入した場合においても、上記したように連結ピン3
3−1の挿入と同様に突出部9が段穴部33の径方向に
変位して「カツン」という感触を指先に受け、連結ピン
33ー2の一方のピン部3Aは他方の中駒側連結貫通穴
31から外駒側連結貫通穴28B内に至り、また、連結
ピン33ー2のピン部3Bは外駒側連結貫通穴28A内
に位置する。これにより、隣り合う長さ調整外駒22が
長さ調整中駒23と連結ピン33ー1、33ー2により
互いに連結される。
【0069】この場合、連結ピン33−1、33−2
は、外駒側連結貫通穴29A、29B、28A、28
B、中駒側連結貫通穴30、31、段穴部32、33内
に自由な状態で組み込まれており(駒から圧迫を受け
ず)、圧接部分がない。このために、連結ピン33−
1、33−2自体の材料特性(スプリング性等)が継続
し、同じく連結ピン13を繰り返し使用しても安定した
着脱作業を行うことができる。
【0070】このように構成されたバンドの長さ調節構
造は、上記した実施例1の場合と同様な利点を有する。
【0071】なお、本発明のバンドの長さ調節構造は、
長さ調整外駒と、互いに隣り合う長さ調整外駒を連結す
るための複数の長さ調整中駒を有する場合にも、適用で
きるものである。
【0072】(実施例4)本発明に係わるバンドの長さ
調節構造(実施例4)を図11及び12に示す。図11
は本発明に係わるバンドの長さ調節構造(実施例4)の
分解状態の斜視図、図12は図11のK−K線に沿う断
面図である。
【0073】実施例4に係わるバンドの長さ調節構造
は、実施例3の長さ調節構造を備えたバンドより幅の狭
い(バンドの幅が5mm〜6mm以下のものに使用)、
女性用バンドに具備されるものであり、長さ調整外駒4
2と、互いに隣り合う長さ調整外駒42を連結するため
の長さ調整中駒43とを有している。
【0074】そして、長さ調整外駒42は駒本体42A
を有しており、この駒本体42Aの一端部には、凹部4
4と、この凹部44の両側(バンド短手方向に両側)に
位置するアーム部45A、45Bとが形成してあり、ま
た、駒本体42Aの他端部には、凹部46と、この凹部
46の両側(バンド短手方向に両側)に位置するアーム
部47A、47Bとが形成してある。そして、アーム部
45A、45Bにはバンド短手方向に沿う外駒側連結貫
通穴(長さ調整外駒の連結貫通穴)48A、48Bが、
アーム部47A、47Bにはバンド短手方向に沿う外駒
側連結貫通穴(長さ調整外駒の連結貫通穴)49A、4
9Bがそれぞれ形成してある。
【0075】また、長さ調整中駒43は、隣り合う長さ
調整外駒42の互いに対向する凹部44、46が成す矩
形状の穴部分イに挿入されるべく、矩形ブロック状の駒
本体43Aを有しており、この駒本体43Aには、バン
ド短手方向に沿う2つの中駒側径大連結貫通穴(長さ調
整中駒の径大連結貫通穴)50、51が形成してある。
そして、隣り合う長さ調整外駒42の互いに対向する凹
部44、46が成す矩形状の穴部分(穴状部)イに、長
さ調整中駒43を挿入した状態では、外駒側連結貫通穴
49A、49Bと一方の中駒側径大連結貫通穴50とは
一直線上に位置し、また、外駒側連結貫通穴48A、4
8Bと他方の中駒側径大連結貫通穴51とは一直線上に
位置するものである。
【0076】連結ピン53ー1、53ー2は、上記した
実施例2の場合における連結ピン13と略同じ形状をし
ており、半甲丸状の断面を有する金属線18を二つ折り
に折曲して、その一部に互いに背向して径方向に突出す
る突出部19を形成して構成してあり、この突出部19
は、その金属線18を二つ折りした折線部18A毎に、
連結ピン13の軸線方向に対してに略垂直に立ち上が
り、片側突出部19Aを互いに背向して矩形形状にして
形成してあって、前記突出部19は、片側突出部19A
の両端が成す4つの角部20a、20bを有している。
【0077】そして、突出部19の高さhは、凹部側連
結貫通穴48A、48Bの直径より大きくしてある。そ
して、連結ピン53ー1、53ー2は、突出部19を中
にして、互いに長さ寸法が略等しい一方及び他方のピン
部13A、13Bを有しており、突出部19の長さは長
さ調整中駒43の径大連結貫通穴50、51の長さ寸法
よりやや小さめにしてある。
【0078】そして、隣り合う長さ調整外駒42におい
て、互いに対向する凹部44、46が成す矩形状の穴部
分イに、長さ調整中駒43を挿入した状態で、外駒側連
結貫通穴49Aから一方の中駒側径大連結貫通穴50を
介して外駒側連結貫通穴49Bに前記連結ピン53ー1
を挿入し、また、外駒側連結貫通穴48Aから他方の中
駒側径大連結貫通穴51を介して外駒側連結貫通穴48
Bに前記連結ピン53ー2を挿入することにより、隣り
合う長さ調整外駒42が互いに連結してある。
【0079】すなわち、前記連結ピン53−1を、その
一方のピン部13A側から外駒側連結貫通穴49Aに、
続けて一方の中駒側径大連結貫通穴50に挿入していく
と、突出部19が外駒側連結貫通穴49Aにより中心側
に圧縮を受けて撓み、突出部19が中駒側径大連結貫通
穴50に挿入されて突出部19の他方の角部20bが外
駒側連結貫通穴49Aの端部を過ぎると、突出部19が
中駒側径大連結貫通穴50の径方向に変位して「カツ
ン」という感触を指先に受ける。これにより突出部19
が中駒側径大連結貫通穴50に入ったことが解る。この
状態では、連結ピン53ー1の一方のピン部13Aは一
方の中駒側連結貫通穴50から外駒側連結貫通穴49B
内に至り、また、連結ピン53ー1の他方のピン部13
Bは外駒側連結貫通穴49A内に位置する。
【0080】また、前記連結ピン53−2を、外駒側連
結貫通穴48Aから他方の中駒側径大連結貫通穴51に
挿入した場合においても、上記したように連結ピン53
−1の挿入と同様に突出部19が中駒側径大連結貫通穴
51の径方向に変位して「カツン」という感触を指先に
受け、連結ピン53ー2の一方のピン部13Aは他方の
中駒側径大連結貫通穴51から外駒側連結貫通穴48B
内に至り、また、連結ピン53ー2のピン部13Bは外
駒側連結貫通穴48A内に位置する。これにより、隣り
合う長さ調整外駒42が長さ調整中駒43と連結ピン5
3ー1、53ー2により互いに連結される。
【0081】この場合、連結ピン53−1、53−2
は、外駒側連結貫通穴49A、49B、48A、48
B、中駒側径大連結貫通穴50、51内に自由な状態で
組み込まれており(駒から圧迫を受けず)、圧接部分が
ない。このために、連結ピン53−1、53−2自体の
材料特性(スプリング性等)が継続し、同じく連結ピン
53−1、53−2を繰り返し使用しても安定した着脱
作業を行うことができる。
【0082】このように構成されたバンドの長さ調節構
造は、上記した実施例1の場合と同様な利点を有する。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
係わるバンドの長さ調節構造によれば、一端に形成した
凹部を挟んだアーム部にバンド短手方向に沿う連結貫通
穴を有する一方の長さ調整駒と、前記凹部に組み合わさ
れる凸部を有し且つ前記凸部にバンド短手方向に沿う連
結貫通穴を有する他方の長さ調整駒とを有し、前記一方
及び他方の長さ調整駒の前記連結貫通穴に、半甲丸状の
断面を有する金属線を二つ折りに折曲して、その一部に
互いに背向して径方向に突出する突出部を形成した連結
ピンを挿入することにより前記一方及び他方の長さ調整
駒を着脱可能に連結してなるバンドの長さ調節構造にお
いて、前記他方の長さ調整駒の前記凸部に設けられた前
記連結貫通穴の一端に、前記一方の長さ調整駒の前記凹
部の前記連結貫通穴より径大の段穴部を形成し、前記連
結ピンの突出部を、その金属線を二つ折りした折線部毎
に、前記連結ピンの軸線方向に対して略垂直に立ち上が
る片側突出部を互いに背向して矩形形状に形成すると共
に、前記凹部の前記連結貫通穴より径大で且つ前記段穴
部より径小に形成し、前記連結ピンを前記凹部の前記連
結貫通穴より挿入し、前記凸部の前記段穴部に前記突出
部を落とし込み装着したとき、前記連結ピンの前記突出
部を前記段穴部に圧接せずに配設するようにしたことに
より、前記連結ピンの突出部は、その金属線を二つ折り
した折線部毎に、前記連結ピンの軸線方向に対して略垂
直に立ち上がる片側突出部を互いに背向して矩形形状に
形成されており、また、前記凹部の前記連結貫通穴より
径大で且つ前記段穴部より径小にしてあるために、突出
部が段穴部に挿入された状態では、連結ピンは、前記凹
部と前記凸部の前記連結貫通穴、段穴部内に自由な状態
で組み込まれており、圧接部分がない。このために、連
結ピン自体の材料特性(スプリング性等)が継続し、連
結ピンの脱落が皆無になるし、また、連結ピンを繰り返
し使用しても安定した着脱作業を行うことができる。
【0084】また、連結ピンを、凹部の連結貫通穴に、
続けて凸部の連結貫通穴に挿入していくと、突出部が凹
部の連結貫通穴により中心側に圧縮を受けて撓み、突出
部が段穴部に挿入されると、突出部が段穴部の径方向に
変位して「カツン」という感触を指先に受けるために、
連結ピンの突出部が段穴部に完全に入ったことが解る。
つまり、連結ピンの組み込みが確実に行われたことが感
触として確認できるため、連結ピンの位置を微妙に調べ
ながら押し込む必要がなく作業性が向上する。
【0085】また、前記連結ピンの突出部の角部が段穴
部の端部に干渉して、この段穴部がストッパーの働きを
するために、連結ピンの位置が安定し、腕時計の携帯に
ずれることがない。また、連結ピン自体の材料特性(ス
プリング性等)が継続するために、バンドの長さ調節構
造としての信頼性が高く評価される。
【0086】しかも、長さ調整駒の連結部分を設計する
上で段穴部の寸法を確保することは容易であり、バンド
のデザインを特別に制約することがなく、新モデル企画
に対してデザインテストの大幅な変更を要求しない。ま
た、凹部の連結貫通穴は連結ピンの突出部の径より小さ
いために、凹部の連結貫通穴の外から見える端部は径小
なものであり、外観上見栄えがよくなる。また、前記連
結ピンを取り外す場合には、力のかけ方が一定で済むた
めに、連結ピンの取り外す作業が安定する。
【0087】また、請求項2の発明に係わるバンドの長
さ調節構造によれば、一端に形成した凹部を挟んだアー
ム部にバンド短手方向に沿う連結貫通穴を有する一方の
長さ調整駒と、前記凹部に組み合わされる凸部を有し且
つ前記凸部にバンド短手方向に沿う連結貫通穴を有する
他方の長さ調整駒とを有し、前記一方及び他方の長さ調
整駒の前記連結貫通穴に、半甲丸状の断面を有する金属
線を二つ折りに折曲して、その一部に互いに背向して径
方向に突出する突出部を形成した連結ピンを挿入するこ
とにより前記一方及び他方の長さ調整駒を着脱可能に連
結してなるバンドの長さ調節構造において、前記他方の
長さ調整駒の前記凸部に設けられた前記連結貫通穴を、
前記一方の長さ調整駒の前記凹部の前記連結貫通穴より
径大の径大連結貫通穴で構成し、前記連結ピンの突出部
を、その金属線を二つ折りした折線部毎に、前記連結ピ
ンの軸線方向に対して略垂直に立ち上がる片側突出部を
互いに背向して矩形形状に形成すると共に、前記凹部の
前記連結貫通穴より径大で且つ前記径大連結貫通穴より
径小に形成し、前記連結ピンを前記凹部の前記連結貫通
穴より挿入し、前記径大連結貫通穴に前記突出部を落と
し込み装着したとき、前記連結ピンの前記突出部を前記
径大連結貫通穴に圧接せずに配設するようにしたことに
より、前記連結ピンの突出部は、その金属線を二つ折り
した折線部毎に、前記連結ピンの軸線方向に対して略垂
直に立ち上がる片側突出部を互いに背向して矩形形状に
形成されており、また、前記凹部の前記連結貫通穴より
径大で且つ前記径大連結貫通穴より径小にしてあるため
に、突出部が径大連結貫通穴に挿入された状態では、連
結ピンは、凹部の連結貫通穴、径大連結貫通穴内に自由
な状態で組み込まれており、圧接部分がない。このため
に、連結ピン自体の材料特性(スプリング性等)が継続
し、連結ピンの脱落が皆無になるし、また、連結ピンを
繰り返し使用しても安定した着脱作業を行うことができ
る。
【0088】また、連結ピンを、凹部の連結貫通穴に、
続けて径大連結貫通穴に挿入していくと、突出部が凹部
の連結貫通穴により中心側に圧縮を受けて撓み、突出部
が径大連結貫通穴に挿入されると、突出部が径大連結貫
通穴の径方向に変位して「カツン」という感触を指先に
受けるために、連結ピンの突出部が径大連結貫通穴に完
全に入ったことが解る。つまり、連結ピンの組み込みが
確実に行われたことが感触として確認できるため、連結
ピンの位置を微妙に調べながら押し込む必要がなく作業
性が向上する。
【0089】また、前記連結ピンの突出部の角部が径大
連結貫通穴の端部に干渉して、この径大連結貫通穴がス
トッパーの働きをするために、連結ピンの位置が安定
し、腕時計の携帯にずれることがない。また、連結ピン
自体の材料特性(スプリング性等)が継続するために、
バンドの長さ調節構造としての信頼性が高く評価され
る。
【0090】しかも、長さ調整駒の連結部分を設計する
上で径大連結貫通穴の寸法を確保することは容易であ
り、バンドのデザインを特別に制約することがなく、新
モデル企画に対してデザインテストの大幅な変更を要求
しない。また、凹部の連結貫通穴は連結ピンの突出部の
径より小さいために、凹部の連結貫通穴の外から見える
端部は径小なものであり、外観上見栄えがよくなる。ま
た、前記連結ピンを取り外す場合には、力のかけ方が一
定で済むために、連結ピンの取り外す作業が安定する。
【0091】また、請求項3の発明に係わるバンドの長
さ調節構造によれば、一端に形成した凹部を挟んだアー
ム部にバンド短手方向に沿う連結貫通穴を有する一方及
び他方の長さ調整外駒と、前記一方及び他方の長さ調整
外駒の前記凹部が成す孔状部に挿入されてバンド短手方
向に沿う連結貫通穴をバンド長手方向に一対設けた長さ
調整中駒とを有し、前記一方及び他方の長さ調整外駒の
前記連結貫通穴と前記長さ調整中駒の前記連結貫通穴と
に、半甲丸状の断面を有する金属線を二つ折りに折曲し
て、その一部に互いに背向して径方向に突出する突出部
を形成した連結ピンを挿入することにより前記長さ調整
中駒を介して前記一方及び他方の長さ調整外駒を着脱可
能に連結してなるバンドの長さ調節構造において、前記
長さ調整中駒に設けられた前記連結貫通穴の一端に、前
記長さ調整外駒の前記連結貫通穴より径大の段穴部を形
成し、前記連結ピンの突出部を、その金属線を二つ折り
した折線部毎に、前記連結ピンの軸線方向に対して略垂
直に立ち上がる片側突出部を互いに背向して矩形形状に
形成すると共に、前記長さ調整外駒の前記連結貫通穴よ
り径大で且つ前記段穴部より径小に形成し、前記連結ピ
ンを前記長さ調整外駒の前記連結貫通穴より挿入し、前
記長さ調整中駒の前記段穴部に前記突出部を落とし込み
装着したとき、前記連結ピンの前記突出部を前記段穴部
に圧接せずに配設するようにしたことにより、前記連結
ピンの突出部は、その金属線を二つ折りした折線部毎
に、前記連結ピンの軸線方向に対して略垂直に立ち上が
る片側突出部を互いに背向して矩形形状に形成されてお
り、また、前記一方及び他方の長さ調整外駒の前記連結
貫通穴より径大で且つ前記段穴部より径小にしてあるた
めに、突出部が段穴部に挿入された状態では、連結ピン
は、前記一方及び他方の長さ調整外駒の前記連結貫通穴
と前記長さ調整中駒の前記連結貫通穴、段穴部内に自由
な状態で組み込まれており、圧接部分がない。このため
に、連結ピン自体の材料特性(スプリング性等)が継続
し、連結ピンの脱落が皆無になるし、また、連結ピンを
繰り返し使用しても安定した着脱作業を行うことができ
る。
【0092】また、連結ピンを、長さ調整外駒の連結貫
通穴に、続けて長さ調整中駒の前記連結貫通穴に挿入し
ていくと、突出部が長さ調整外駒の連結貫通穴により中
心側に圧縮を受けて撓み、突出部が段穴部に挿入される
と、突出部が段穴部の径方向に変位して「カツン」とい
う感触を指先に受けるために、連結ピンの突出部が段穴
部に完全に入ったことが解る。つまり、連結ピンの組み
込みが確実に行われたことが感触として確認できるた
め、連結ピンの位置を微妙に調べながら押し込む必要が
なく作業性が向上する。
【0093】また、前記連結ピンの突出部の角部が段穴
部の端部に干渉して、この段穴部がストッパーの働きを
するために、連結ピンの位置が安定し、腕時計の携帯に
ずれることがない。また、連結ピン自体の材料特性(ス
プリング性等)が継続するために、バンドの長さ調節構
造としての信頼性が高く評価される。
【0094】しかも、長さ調整駒の連結部分を設計する
上で段穴部の寸法を確保することは容易であり、バンド
のデザインを特別に制約することがなく、新モデル企画
に対してデザインテストの大幅な変更を要求しない。ま
た、長さ調整外駒の連結貫通穴は連結ピンの突出部の径
より小さいために、長さ調整外駒の連結貫通穴の外から
見える端部は径小なものであり、外観上見栄えがよくな
る。また、前記連結ピンを取り外す場合には、力のかけ
方が一定で済むために、連結ピンの取り外す作業が安定
する。
【0095】また、請求項4の発明に係わるバンドの長
さ調節構造によれば、一端に形成した凹部を挟んだアー
ム部にバンド短手方向に沿う連結貫通穴を有する一方及
び他方の長さ調整外駒と、前記一方及び他方の長さ調整
外駒の前記凹部が成す孔状部に挿入されてバンド短手方
向に沿う連結貫通穴をバンド長手方向に一対設けた長さ
調整中駒とを有し、前記一方及び他方の長さ調整外駒の
前記連結貫通穴と前記長さ調整中駒の前記連結貫通穴と
に、半甲丸状の断面を有する金属線を二つ折りに折曲し
て、その一部に互いに背向して径方向に突出する突出部
を形成した連結ピンを挿入することにより前記長さ調整
中駒を介して前記一方及び他方の長さ調整外駒を着脱可
能に連結してなるバンドの長さ調節構造において、前記
長さ調整中駒に設けられた前記連結貫通穴を、前記長さ
調整外駒の前記連結貫通穴より径大の径大連結貫通穴で
構成し、前記連結ピンの突出部を、その金属線を二つ折
りした折線部毎に、前記連結ピンの軸線方向に対して略
垂直に立ち上がる片側突出部を互いに背向して矩形形状
に形成すると共に、前記長さ調整外駒の前記連結貫通穴
より径大で且つ前記径大連結貫通穴より径小に形成し、
前記連結ピンを前記長さ調整外駒の前記連結貫通穴より
挿入し、前記長さ調整中駒の前記径大連結貫通穴に前記
突出部を落とし込み装着したとき、前記連結ピンの突出
部を前記径大連結貫通穴に圧接せずに配設するようにし
たことにより、前記連結ピンの突出部は、その金属線を
二つ折りした折線部毎に、前記連結ピンの軸線方向に対
して略垂直に立ち上がる片側突出部を互いに背向して矩
形形状に形成されており、また、前記長さ調整外駒の前
記連結貫通穴より径大で且つ前記径大連結貫通穴より径
小にしてあるために、突出部が径大連結貫通穴に挿入さ
れた状態では、連結ピンは、連結貫通穴、径大連結貫通
穴内に自由な状態で組み込まれており、圧接部分がな
い。このために、連結ピン自体の材料特性(スプリング
性等)が継続し、連結ピンの脱落が皆無になるし、ま
た、連結ピンを繰り返し使用しても安定した着脱作業を
行うことができる。
【0096】また、連結ピンを、長さ調整外駒の連結貫
通穴に、続けて径大連結貫通穴に挿入していくと、突出
部が長さ調整外駒の連結貫通穴により中心側に圧縮を受
けて撓み、突出部が径大連結貫通穴に挿入されると、突
出部が径大連結貫通穴の径方向に変位して「カツン」と
いう感触を指先に受けるために、連結ピンの突出部が径
大連結貫通穴に完全に入ったことが解る。つまり、連結
ピンの組み込みが確実に行われたことが感触として確認
できるため、連結ピンの位置を微妙に調べながら押し込
む必要がなく作業性が向上する。
【0097】また、前記連結ピンの突出部の角部が径大
連結貫通穴の端部に干渉して、この径大連結貫通穴がス
トッパーの働きをするために、連結ピンの位置が安定
し、腕時計の携帯にずれることがない。また、連結ピン
自体の材料特性(スプリング性等)が継続するために、
バンドの長さ調節構造としての信頼性が高く評価され
る。
【0098】しかも、長さ調整駒の連結部分を設計する
上で径大連結貫通穴の寸法を確保することは容易であ
り、バンドのデザインを特別に制約することがなく、新
モデル企画に対してデザインテストの大幅な変更を要求
しない。また、長さ調整外駒の連結貫通穴は連結ピンの
突出部の径より小さいために、長さ調整外駒の連結貫通
穴の外から見える端部は径小なものであり、外観上見栄
えがよくなる。また、前記連結ピンを取り外す場合に
は、力のかけ方が一定で済むために、連結ピンの取り外
す作業が安定する。
【0099】また、請求項5の発明に係わるバンドの長
さ調節構造によれば、請求項1又は請求項2又は請求項
3又は請求項4記載のバンドの長さ調節構造において、
前記段穴部または前記径大連結貫通穴に落とし込んだ前
記連結ピンが、その矩形をなす前記突出部の4つの角部
でバンド短手方向の移動を規制されていることにより、
上記した請求項1の発明の効果と同様な効果を奏し得る
ばかりか、前記連結ピンの突出部の角部が前記段穴部ま
たは径大連結貫通穴の端部に干渉して、前記段穴部また
は径大連結貫通穴がストッパーの働きをするために、連
結ピンの位置が安定し、腕時計の携帯にずれることがな
い。また、連結ピン自体の材料特性(スプリング性等)
が継続するために、バンドの長さ調節構造としての信頼
性が高く評価される。
【0100】また、請求項6の発明に係わるバンドの長
さ調節構造によれば、請求項1又は請求項2又は請求項
3又は請求項4記載のバンドの長さ調節構造において、
前記連結ピンが駒から圧迫を受けず、自由状態で組み込
まれていることにより、上記した請求項1の発明の効果
と同様な効果を奏し得るばかりか、圧接部分がまったく
ないために、連結ピン自体の材料特性(スプリング性
等)が継続し、連結ピンの脱落が皆無になるし、また、
同じく連結ピンを繰り返し使用しても安定した作業を行
うことができる。
【0101】また、請求項7の発明に係わるバンドの長
さ調節構造によれば、請求項1又は請求項3記載のバン
ドの長さ調節構造において、前記長さ調整駒の前記凹部
の前記連結貫通穴の外端又は前記長さ調整外駒の前記連
結貫通穴の外端から前記段穴部の底までの長さSと、前
記連結ピンの二つ折りに折曲した端面から前記突出部の
一端までの長さLとの関係が、 S<L であることにより、上記した請求項1の発明の効果と同
様な効果を奏し得るばかりか、連結ピンの先端部が案内
の役目をして円滑に突出部を段穴部に装着することがで
きる。
【0102】また、請求項8の発明に係わるバンドの長
さ調節構造は、請求項1又は請求項2又は請求項3又は
請求項4記載のバンドの長さ調節構造において、前記バ
ンドは、時計バンド、衣料用バンド、ブレスレッド、ネ
ックレスの中の一つであることにより、上記した請求項
1の発明の効果と同様な効果を奏し得るばかりか、前記
バンドを、時計バンド、衣料用バンド、ブレスレッド、
ネックレスに使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるバンドの長さ調節構造(実施例
1)の分解状態の斜視図である。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】(1)は図2のB−B線に沿う断面図である。
(2)は図2のC−C線に沿う断面図である。(3)は
図2のD−D線に沿う断面図である。
【図4】図2のE部の拡大図である。
【図5】本発明に係わるバンドの長さ調節構造(実施例
1)の一部断面した平面図である。
【図6】(1)は同バンドの長さ調節構造(実施例1)
における連結ピンの側面図である。(2)は同連結ピン
の片側突出部の拡大図である。(3)は図6の(1)の
F−F線に沿う断面図である。(4)は図6の(1)の
G−G線に沿う断面図である。(5)は図6の(1)の
H−H線に沿う断面図である。
【図7】本発明に係わるバンドの長さ調節構造(実施例
2)分解状態の斜視図である。
【図8】図7のI−I線に沿う断面図である。
【図9】本発明に係わるバンドの長さ調節構造(実施例
3)の分解状態の斜視図である。
【図10】図9のJ−J線に沿う断面図である。
【図11】本発明に係わるバンドの長さ調節構造(実施
例4)の分解状態の斜視図である。
【図12】図11のK−K線に沿う断面図である。
【図13】従来のバンドの長さ調節構造の分解状態の斜
視図である。
【図14】図13のN−N線に沿う断面図である。
【図15】従来の他のバンドの長さ調節構造における断
面図である。
【図16】従来の他のバンドの長さ調節構造における、
連結ピンを除いた状態の断面図である。
【符号の説明】
2 長さ調整駒 2A 駒本体 3 連結ピン(ヘアーピン) 4A 凹部 5 凸部 6A、6B 凹部側連結貫通穴(凹部の連結貫通穴) 7 凸部側連結貫通穴(凸部の連結貫通穴) 7A 段穴部 8 金属線 8A 折線部 9 突出部 9A 片側突出部 12 長さ調整駒 12A 駒本体 13 凹部 15 凸部 16A、16B 凹部側連結貫通穴(凹部の連結貫通
穴) 17 凸部側径大連結貫通穴(径大連結貫通穴) 18 突出部 22 長さ調整外駒 23 長さ調整中駒 24、26 凹部 28A、28B 外駒側連結貫通穴(長さ調整外駒の連
結貫通穴) 29A、29B 外駒側連結貫通穴(長さ調整外駒の連
結貫通穴) 30、31 中駒側連結貫通穴(長さ調整中駒の連結貫
通穴) 32、33 段穴部 42 長さ調整外駒 43 長さ調整中駒 44、46 凹部 48A、48B 外駒側連結貫通穴(長さ調整外駒の連
結貫通穴) 49A、49B 外駒側連結貫通穴(長さ調整外駒の連
結貫通穴) 50、51 中駒側径大連結貫通穴(径大連結貫通穴)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山川 人大 東京都田無市本町6丁目1番12号 シチズ ン時計株式会社田無製造所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端に形成した凹部を挟んだアーム部に
    バンド短手方向に沿う連結貫通穴を有する一方の長さ調
    整駒と、前記凹部に組み合わされる凸部を有し且つ前記
    凸部にバンド短手方向に沿う連結貫通穴を有する他方の
    長さ調整駒とを有し、前記一方及び他方の長さ調整駒の
    前記連結貫通穴に、半甲丸状の断面を有する金属線を二
    つ折りに折曲して、その一部に互いに背向して径方向に
    突出する突出部を形成した連結ピンを挿入することによ
    り前記一方及び他方の長さ調整駒を着脱可能に連結して
    なるバンドの長さ調節構造において、 前記他方の長さ調整駒の前記凸部に設けられた前記連結
    貫通穴の一端に、前記一方の長さ調整駒の前記凹部の前
    記連結貫通穴より径大の段穴部を形成し、 前記連結ピンの突出部を、その金属線を二つ折りした折
    線部毎に、前記連結ピンの軸線方向に対して略垂直に立
    ち上がる片側突出部を互いに背向して矩形形状に形成す
    ると共に、前記凹部の前記連結貫通穴より径大で且つ前
    記段穴部より径小に形成し、 前記連結ピンを前記凹部の前記連結貫通穴より挿入し、
    前記段穴部に前記突出部を落とし込み装着したとき、前
    記連結ピンの前記突出部を前記段穴部に圧接せずに配設
    するようにしたことを特徴とするバンドの長さ調節構
    造。
  2. 【請求項2】 一端に形成した凹部を挟んだアーム部に
    バンド短手方向に沿う連結貫通穴を有する一方の長さ調
    整駒と、前記凹部に組み合わされる凸部を有し且つ前記
    凸部にバンド短手方向に沿う連結貫通穴を有する他方の
    長さ調整駒とを有し、前記一方及び他方の長さ調整駒の
    前記連結貫通穴に、半甲丸状の断面を有する金属線を二
    つ折りに折曲して、その一部に互いに背向して径方向に
    突出する突出部を形成した連結ピンを挿入することによ
    り前記一方及び他方の長さ調整駒を着脱可能に連結して
    なるバンドの長さ調節構造において、 前記他方の長さ調整駒の前記凸部に設けられた前記連結
    貫通穴を、前記一方の長さ調整駒の前記凹部の前記連結
    貫通穴より径大の径大連結貫通穴で構成し、 前記連結ピンの突出部を、その金属線を二つ折りした折
    線部毎に、前記連結ピンの軸線方向に対して略垂直に立
    ち上がる片側突出部を互いに背向して矩形形状に形成す
    ると共に、前記凹部の前記連結貫通穴より径大で且つ前
    記径大連結貫通穴より径小に形成し、 前記連結ピンを前記凹部の前記連結貫通穴より挿入し、
    前記径大連結貫通穴に前記突出部を落とし込み装着した
    とき、前記連結ピンの前記突出部を前記径大連結貫通穴
    に圧接せずに配設するようにしたことを特徴とするバン
    ドの長さ調節構造。
  3. 【請求項3】 一端に形成した凹部を挟んだアーム部に
    バンド短手方向に沿う連結貫通穴を有する一方及び他方
    の長さ調整外駒と、前記一方及び他方の長さ調整外駒の
    前記凹部が成す孔状部に挿入されてバンド短手方向に沿
    う連結貫通穴をバンド長手方向に一対設けた長さ調整中
    駒とを有し、 前記一方及び他方の長さ調整外駒の前記連結貫通穴と前
    記長さ調整中駒の前記連結貫通穴とに、半甲丸状の断面
    を有する金属線を二つ折りに折曲して、その一部に互い
    に背向して径方向に突出する突出部を形成した連結ピン
    を挿入することにより前記長さ調整中駒を介して前記一
    方及び他方の長さ調整外駒を着脱可能に連結してなるバ
    ンドの長さ調節構造において、 前記長さ調整中駒に設けられた前記連結貫通穴の一端
    に、前記長さ調整外駒の前記連結貫通穴より径大の段穴
    部を形成し、 前記連結ピンの突出部を、その金属線を二つ折りした折
    線部毎に、前記連結ピンの軸線方向に対して略垂直に立
    ち上がる片側突出部を互いに背向して矩形形状に形成す
    ると共に、前記長さ調整外駒の前記連結貫通穴より径大
    で且つ前記段穴部より径小に形成し、 前記連結ピンを前記長さ調整外駒の前記連結貫通穴より
    挿入し、前記長さ調整中駒の前記段穴部に前記突出部を
    落とし込み装着したとき、前記連結ピンの前記突出部を
    前記段穴部に圧接せずに配設するようにしたことを特徴
    とするバンドの長さ調節構造。
  4. 【請求項4】 一端に形成した凹部を挟んだアーム部に
    バンド短手方向に沿う連結貫通穴を有する一方及び他方
    の長さ調整外駒と、前記一方及び他方の長さ調整外駒の
    前記凹部が成す孔状部に挿入されてバンド短手方向に沿
    う連結貫通穴をバンド長手方向に一対設けた長さ調整中
    駒とを有し、 前記一方及び他方の長さ調整外駒の前記連結貫通穴と前
    記長さ調整中駒の前記連結貫通穴とに、半甲丸状の断面
    を有する金属線を二つ折りに折曲して、その一部に互い
    に背向して径方向に突出する突出部を形成した連結ピン
    を挿入することにより前記長さ調整中駒を介して前記一
    方及び他方の長さ調整外駒を着脱可能に連結してなるバ
    ンドの長さ調節構造において、 前記長さ調整中駒に設けられた前記連結貫通穴を、前記
    長さ調整外駒の前記連結貫通穴より径大の径大連結貫通
    穴で構成し、 前記連結ピンの突出部を、その金属線を二つ折りした折
    線部毎に、前記連結ピンの軸線方向に対して略垂直に立
    ち上がる片側突出部を互いに背向して矩形形状に形成す
    ると共に、前記長さ調整外駒の前記連結貫通穴より径大
    で且つ前記径大連結貫通穴より径小に形成し、 前記連結ピンを前記長さ調整外駒の前記連結貫通穴より
    挿入し、前記長さ調整中駒の前記径大連結貫通穴に前記
    突出部を落とし込み装着したとき、前記連結ピンの突出
    部を前記径大連結貫通穴に圧接せずに配設するようにし
    たことを特徴とするバンドの長さ調節構造。
  5. 【請求項5】 前記段穴部または前記径大連結貫通穴に
    落とし込んだ前記連結ピンが、その矩形をなす前記突出
    部の4つの角部でバンド短手方向の移動を規制されてい
    る請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4記載
    のバンドの長さ調節構造。
  6. 【請求項6】 前記連結ピンが前記駒から圧迫を受け
    ず、自由状態で組み込まれている請求項1又は請求項2
    又は請求項3又は請求項4記載のバンドの長さ調節構
    造。
  7. 【請求項7】 前記長さ調整駒の前記凹部の前記連結貫
    通穴の外端又は前記長さ調整外駒の前記連結貫通穴の外
    端から前記段穴部の底までの長さSと、前記連結ピンの
    二つ折りに折曲した端面から前記突出部の一端までの長
    さLとの関係が、 S<L である請求項1又は請求項3記載のバンドの長さ調節構
    造。
  8. 【請求項8】 前記バンドは、時計バンド、衣料用バン
    ド、ブレスレッド、ネックレスの中の一つである請求項
    1又は請求項2又は請求項3又は請求項4記載のバンド
    の長さ調節構造。
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