JP3929277B2 - バンドの長さ調節構造 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、時計バンド、衣料用バンド、バンド構成のブレスレッド及びネックレス等のバンドの長さ調節構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のバンドの長さ調節構造としては、図9に示すものがあった。この構造においては、凹部60を挟むアーム部61A,61Bを有する長さ調整駒63と、その凹部60に適合する凸部64を有する長さ調整駒66とを組み付け、それらを連結ピン67で連結したものとなっている。アーム部61A,61B及び凸部64には、バンド短手方向に沿う凹部側連結貫通穴62A,62Bと凸部側連結貫通穴65がそれぞれ設けられている。この凹部側連結貫通穴62A,62Bと凸部側連結貫通穴65は、長さ調整駒63,66を組み付けることにより連通し、その一部に径大の段穴部68が設けられている。また、連結ピン67は、半甲丸状の断面を有する金属線を二つ折りに折曲し、その一部に互いに背向して径方向に突出させた突出部69を有するものとなっている。この突出部69は、その表面が連結ピン67の軸線方向に沿った略矩形状をなすものとなっている。
【0003】
このバンドの長さ調節構造においては、長さ調整駒63,66を組み付けることにより連通した凹部側連結貫通穴62A,62Bと凸部側連結貫通穴65に連結ピン67を挿入し、挿入時の圧力により突出部69を径方向に圧縮させながら凹部側連結貫通穴62Aを通過させ、突出部69が段穴部68に達すると復元して連結ピン67の抜脱を防いで連結するものとなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のバンドの長さ調節構造では、明らかに凹部側連結貫通穴62Aよりも径大となる突出部69を、連結ピン67の軸線方向への挿入圧力によって一気に径方向に圧縮させていたので、図10に示すように、突出部69が径方向につぶれて変形を起こすものがあった。このように突出部69が変形した連結ピン67は繰り返しの脱着ができず、複数回の使用ができないため長さ調整駒を連結する連結ピンとしての機能を有していなかった。
【0005】
また、突出部69が大きく変形しなくても、連結ピン67の挿脱時の大きなストレスにより、突出部69の端部付近にクラックが入るものがあった。このようなクラックの発生は、錆や破損の原因となるため、長期間の使用における信頼性に問題があった。
【0006】
更に、連結ピン67を組み込むときに突出部69を大きく径方向に圧縮させなければならないので、連結ピン67の組み込みに強い力が必要となり、連結ピンの組込作業性にも問題があった。
【0007】
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みなされたもので、連結ピンの突出部の変形が起きにくく、長期使用においても安定した機能品質を有し、連結ピンの組込作業性も良好なバンドの長さ調節構造を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明のバンドの長さ調節構造は、請求項1に示すように、一端に形成した凹部を挟んだアーム部にバンド短手方向に沿う連結貫通穴を有する一方の長さ調整駒と、凹部に組み合わされる凸部を有し且つ凸部にバンド短手方向に沿う連結貫通穴を有する他方の長さ調整駒とを有し、
一方及び他方の長さ調整駒の連結貫通穴に、半甲丸状の断面を有する金属線を二つ折りに折曲して、その一部に互いに背向して径方向に突出する突出部を形成した連結ピンを挿入することにより一方及び他方の長さ調整駒を着脱可能に連結してなるバンドの長さ調節構造において、
他方の長さ調整駒の凸部に設けられた連結貫通穴の一端に、一方の長さ調整駒の凹部の連結貫通穴より径大の段穴部を形成し、
連結ピンの突出部を、その金属線を二つ折りした折線部毎に、連結ピンの軸線方向を中心に互いに離間する方向に向けて突出した片側突出部を互いに背向して形成すると共に、凹部の連結貫通穴より径大で且つ段穴部より径小に形成し、
連結ピンを凹部の連結貫通穴より挿入し、段穴部に突出部を落とし込み装着したとき、連結ピンの突出部を段穴部に圧接せずに配設するようにした構造であって、
片側突出部は、
片側突出部における連結ピン軸線方向に沿った両端に形成され、連結ピンの軸線方向に対して略垂直に立ち上がる角部と、
これら角部の間に、これら角部と連続して、連結ピン軸線方向に沿って形成され、連結ピンの軸線方向に対して緩い角度で傾くテーパーと、
を備えるようにしたものである。
【0009】
また、本発明のバンドの長さ調節構造は、請求項2に示すように、上記請求項1と同様のバンドの長さ調節構造において、
他方の長さ調整駒の凸部に設けられた連結貫通穴を、一方の長さ調整駒の凹部の連結貫通穴より径大の径大連結貫通穴で構成し、
連結ピンの突出部を、その金属線を二つ折りした折線部毎に、連結ピンの軸線方向を中心に互いに離間する方向に向けて突出した片側突出部を互いに背向して形成すると共に、凹部の連結貫通穴より径大で且つ径大連結貫通穴より径小に形成し、
連結ピンを凹部の連結貫通穴より挿入し、径大連結貫通穴に突出部を落とし込み装着したとき、連結ピンの突出部を径大連結貫通穴に圧接せずに配設するようにした構造であって、
片側突出部は、
片側突出部における連結ピン軸線方向に沿った両端に形成され、連結ピンの軸線方向に対して略垂直に立ち上がる角部と、
これら角部の間に、これら角部と連続して、連結ピン軸線方向に沿って形成され、連結ピンの軸線方向に対して緩い角度で傾くテーパーと、
を備えるようにしたものである。
【0010】
また、本発明のバンドの長さ調節構造は、請求項3に示すように、一端に形成した凹部を挟んだアーム部にバンド短手方向に沿う連結貫通穴を有する一方及び他方の長さ調整外駒と、一方及び他方の長さ調整外駒の凹部が成す孔状部に挿入されてバンド短手方向に沿う連結貫通穴をバンド長手方向に一対設けた長さ調整中駒とを有し、
一方及び他方の長さ調整外駒の連結貫通穴と長さ調整中駒の連結貫通穴とに、半甲丸状の断面を有する金属線を二つ折りに折曲して、その一部に互いに背向して径方向に突出する突出部を形成した連結ピンを挿入することにより長さ調整中駒を介して一方及び他方の長さ調整外駒を着脱可能に連結してなるバンドの長さ調節構造において、
長さ調整中駒に設けられた連結貫通穴の一端に、長さ調整外駒の連結貫通穴より径大の段穴部を形成し、
連結ピンの突出部を、その金属線を二つ折りした折線部毎に、連結ピンの軸線方向を中心に互いに離間する方向に向けて突出した片側突出部を互いに背向して形成すると共に、長さ調整外駒の連結貫通穴より径大で且つ段穴部より径小に形成し、
連結ピンを長さ調整外駒の連結貫通穴より挿入し、長さ調整中駒の段穴部に突出部を落とし込み装着したとき、連結ピンの突出部を段穴部に圧接せずに配設するようにした構造であって、
片側突出部は、
片側突出部における連結ピン軸線方向に沿った両端に形成され、連結ピンの軸線方向に対して略垂直に立ち上がる角部と、
これら角部の間に、これら角部と連続して、連結ピン軸線方向に沿って形成され、連結ピンの軸線方向に対して緩い角度で傾くテーパーと、
を備えるようにしたものである。
【0011】
また、本発明のバンドの長さ調節構造は、請求項4に示すように、上記請求項3と同様のバンドの長さ調節構造において、
長さ調整中駒に設けられた連結貫通穴を、長さ調整外駒の連結貫通穴より径大の径大連結貫通穴で構成し、
連結ピンの突出部を、その金属線を二つ折りした折線部毎に、連結ピンの軸線方向を中心に互いに離間する方向に向けて突出した片側突出部を互いに背向して形成すると共に、長さ調整外駒の連結貫通穴より径大で且つ径大連結貫通穴より径小に形成し、
連結ピンを長さ調整外駒の連結貫通穴より挿入し、長さ調整中駒の径大連結貫通穴に突出部を落とし込み装着したとき、連結ピンの突出部を径大連結貫通穴に圧接せずに配設するようにした構造であって、
片側突出部は、
片側突出部における連結ピン軸線方向に沿った両端に形成され、連結ピンの軸線方向に対して略垂直に立ち上がる角部と、
これら角部の間に、これら角部と連続して、連結ピン軸線方向に沿って形成され、連結ピンの軸線方向に対して緩い角度で傾くテーパーと、
を備えるようにしたものである。
【0012】
上記バンドの長さ調節構造における前記連結ピンの突出部に形成したテーパーは、前記突出部の両端からその中央に向かって形成されている。
【0013】
また、上記バンドの長さ調節構造における前記連結ピンの突出部に形成したテーパーは、0.5°から5.0°の範囲に形成されているか、あるいは、1.0°から2.0°の範囲に形成されている。
【0014】
また、上記バンドの長さ調節構造における前記段穴部または前記径大連結貫通穴に落とし込んだ前記連結ピンは、その矩形をなす前記突出部の4つの角部でバンド短手方向の移動を規制されている。また、前記連結ピンは、前記駒から圧迫を受けず、自由状態で組み込まれている。
【0015】
また、上記バンドの長さ調節構造における前記長さ調整駒の前記凹部の前記連結貫通穴の外端又は前記長さ調整外駒の前記連結貫通穴の外端から前記段穴部の底までの長さSと、前記連結ピンの二つ折りに折曲した端面から前記突出部における該端面に近い方の一端までの長さLとの関係は、S<Lに設定されている。
【0016】
また、上記バンドの長さ調節構造における前記バンドは、時計バンド、衣料用バンド、ブレスレッド、ネックレスの中の一つである。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明における連結ピンの突出部は、その金属線を二つ折りにした折線部毎に連結ピンの軸線方向に対して略垂直に立ち上がる片側突出部を互いに背向させることにより形成されている。本発明における連結ピンの突出部は、特に、略矩形形状でその表面に連結ピンの軸線方向にテーパーを形成したものとなっている。また、連結ピンの突出部は、長さ調整駒の連結貫通穴より径大で且つ段穴部より径小となっている。
【0018】
このような突出部を有する連結ピンを長さ調整駒の連結貫通穴に組み込むと、その突出部は表面のテーパーが連結貫通穴の内面に押し当てられることにより徐々に径方向に圧縮されて連結貫通穴内に入る。そして、この突出部が段穴部に達するとそこで径方向に広がって復元する。このように、突出部は連結ピンを組み込む際に徐々に圧縮されるため、前述した従来技術における連結ピンの突出部のようにつぶれて変形することがなく、複数回の使用に耐えるものとなっている。また、連結ピンを組み込んだときに突出部が徐々に圧縮されるため、突出部の端部付近にいきなり大きなストレスがかかることがない。このため、クラックが発生することもなく、長期間安定した機能品質を保つことができる。更に、連結ピンの突出部の表面がテーパーとなっているため、連結ピンの組み込みがし易く、一気に強い力を加える必要もなくなり、組込作業性も向上させることができる。
【0019】
また、連結ピンの突出部のテーパーを突出部の一端から他端に向かって形成するだけでなく、突出部の両端から中央に向かって形成することもできる。このように突出部の両端から中央に向かって連結ピンの径が増すようにテーパーを形成すると、連結ピンの向きにかかわらず挿脱するときに突出部が徐々に圧縮されるように構成することができる。このため、連結ピンの向きにかかわらず挿脱し易くすることができる。上記何れのテーパーにおいてもその角度は、連結ピンの軸線に対して0.5°〜5.0°の範囲に設定することが実験により効果的であることが確認されており、1.0°〜2.0°の範囲が特に好ましい範囲となっている。
【0020】
一方、上記連結ピンを組み込む長さ調整駒においても、その凸部に設けた連結貫通穴の一端に径大の段穴部を形成するだけでなく、その凸部の連結貫通穴全体を段穴部で構成することにより幅の狭いバンドにも対応させている。また、同一形状の長さ調整駒を組み合わせるだけでなく、形状が異なる長さ調整外駒と長さ調整中駒を組み合わせるバンドにおいても長さ調整中駒の連結貫通穴に段穴部を設けることで前述した連結ピンによる連結を可能にすることができる。
【0021】
また、連結ピンの突出部は、凹部の連結貫通穴より径大で且つ段穴部より径小にしてある。このため、突出部が段穴部に挿入された状態では、連結ピンは、凹部と凸部の連結貫通穴、段穴部内に自由な状態で組み込まれており、圧接部分がない。このために、連結ピン自体の材料特性(スプリング性等)が継続し、連結ピンの脱落が皆無になるし、また、連結ピンを繰り返し使用しても安定した着脱作業を行うことができる。
【0022】
また、前記連結ピンの突出部の角部が段穴部の端部に干渉して、この段穴部がストッパーの働きをするために、連結ピンの位置が安定し、腕時計の携帯にずれることがない。また、連結ピン自体の材料特性(スプリング性等)が継続するために、バンドの長さ調節構造としての信頼性が高く評価される。
【0023】
また、連結貫通穴の外端から段穴部の先方側の内端までの長さSと、連結ピンの二つ折りに折曲した先端部から突出部の前記先端部側の一端までの長さLがS<Lとなるように設定している。このため、連結ピンの先端部を連結貫通穴の外端から挿入した場合、連結ピンの先端部が段穴部を通過した時点で連結ピンの突出部が連結貫通穴の外端に達することになり、連結ピンの先端部が段穴部内でぐらつくことなく連結ピンを組み込むことができる。
【0024】
また、本発明におけるバンドの長さ調節構造は、時計バンド、衣料用バンド、ブレスレッド、ネックレスに適用することができるものとなっている。
【0025】
【実施例】
以下図面に基づいて本発明の実施例を説明する。 図1は本発明に係わるバンドの長さ調節構造(実施例1)の分解状態の斜視図、図2は図1のA−A線に沿う断面図、図3は本発明に係わるバンドの長さ調節構造(実施例1)の一部切断した平面図、図4の(1)は同バンドの長さ調節構造(実施例1)における連結ピンの側面図、図4の(2)は同連結ピンの片側突出部の拡大図、図4の(3)は図4の(1)のF−F線に沿う断面図、図4の(4)は図4の(1)のG−G線に沿う断面図、図4の(5)は図4の(1)のH−H線に沿う断面図である。
【0026】
図1に示すように、バンドは、隣り合う長さ調整駒2をヘアーピン状の連結ピン3で連結して構成してある。これらの長さ調整駒2は、駒本体2Aを有しており、この駒本体2Aの一端部には、凹部5Aと、この凹部5Aの両側(バンド短手方向に両側)に位置するアーム部4A、4Bとが形成してあり、また、駒本体2Aの他端部には凸部5が形成してある。この凸部5の幅寸法は凹部5Aの幅寸法よりもやや小さ目に設定してある。
【0027】
アーム部4A、4Bにはバンド短手方向に沿う凹部側連結貫通穴(凹部の連結貫通穴)6A、6Bが形成してあり、凸部5にはバンド短手方向に沿う凸部側連結貫通穴(凸部の連結貫通穴)7が形成してあり、この凸部側連結貫通穴7の一端には、凹部側連結貫通穴6A、6Bより径大の段穴部7Aが形成してある。そして、隣り合う長さ調整駒2において、一方の長さ調整駒2の凹部5Aに、他方の長さ調整駒2の凸部5を挿入した状態では、凹部側連結貫通穴6A、6Bと凸部側連結貫通穴7とは一直線上に位置することになる。
【0028】
連結ピン3は、図4の(1)〜(5)に示すように半甲丸状の断面を有する金属線8を二つ折りに折曲して、その一部に互いに背向して径方向に突出する突出部9を形成して構成してあり、この突出部9は、その金属線8を二つ折りした折線部8A毎に、連結ピン3の軸線方向に対して略垂直方向に(段穴部7Aの径方向)立ち上がり、片側突出部9Aを互いに背向して略矩形形状にして形成したものとなっている。この突出部9の表面は、連結ピン3の軸線に対して1°の角度をなすテーパーとなるテーパー面TSで構成されている。この突出部9のテーパー面TSは、連結ピン3の先端部3a側にある突出部9の一端から他端に向かって上昇するように傾斜している。また、この突出部9は、片側突出部9Aの両端が成す4つの角部10a、10bを有している。そして、突出部9の高さhは,凹部側連結貫通穴6A、6B、凸部側連結貫通穴7のそれぞれの直径より大きくしてある。そして、連結ピン3は、突出部9を中にして一方及び他方のピン部3A、3Bを有しており、一方のピン部3Aの長さ寸法はLに設定している。
【0029】
そして、隣り合う長さ調整駒2において、一方の長さ調整駒2の凹部5Aに、他方の長さ調整駒2の凸部5を挿入した状態で、一方の凹部側連結貫通穴6Aから凸部側連結貫通穴7を介して他方の凹部側連結貫通穴6Bに前記連結ピン3を挿入することにより、隣り合う長さ調整駒2が互いに連結するものとなっている。
【0030】
すなわち、前記連結ピン3を、その一方のピン部3A側から一方の凹部側連結貫通穴6Aに、続けて凸部側連結貫通穴7に挿入していくと、突出部9が凹部側連結貫通穴6Aの内面により中心側に圧縮を受けて撓む。このときに、凹部側連結貫通穴6Aの内面に突出部9のテーパー面TSが当接し、突出部9は徐々に圧縮されることになる。そして、突出部9が段穴部7Aに挿入されて突出部9の他方の角部10bが凹部側連結貫通穴6Aの端部を過ぎると、突出部9が段穴部7Aの径方向に変位し、このときに「カツン」という感触を指先に与える。これにより突出部9が段穴部7Aに入ったことが解る。
【0031】
この状態では、連結ピン3の一方のピン部3Aは凸部側連結貫通穴7から他方の凹部側連結貫通穴6B内に至り、また、連結ピン3の他方のピン部3Bは一方の凹部側連結貫通穴6A内に位置しており、隣り合う長さ調整駒2は連結ピン3により互いに連結される。
【0032】
上記のように、連結ピン3は、凹部側連結貫通穴6Aを通過するときに突出部9のテーパー面TSによって無理なく徐々に圧縮されることになる。このため、凹部側連結貫通穴6Aを通過したときに、突出部9が変形したり、突出部9の端部にクラックが発生することがない。
【0033】
これを確認するため、この連結ピン3と、図9に示す従来の連結ピンを同一条件下において長さ調整駒の連結貫通穴に1回挿入する挿入試験を行ったところ、従来の連結ピンは3万本中65本に変形、クラックが発生し、本実施例における連結ピン3は3万本中、変形、クラックが発生したものは0本であった。
【0034】
また、連結ピン3のテーパー面TSの傾斜角に関しては、突出部9の長さ(軸線方向の寸法)が長いものにおいては傾斜角を小さくし、長さが短いものにおいては傾斜角を大きくすることが効果的である。この傾斜角の範囲についても0.5°〜5.0°の範囲において効果が認められ、特に、1.0°〜2.0°の範囲が最も好ましいことが実験にて確認されている。
【0035】
また、突出部9の長さに関しては、一定の長さを確保することが望ましいが、バンドの駒幅が狭いもの等の場合には連結ピン自体が短いため突出部9の長さも短くしなければならない。このような場合には上記のようにテーパー面TSの傾斜角を大きくして、短い距離で所定分だけ突出部9を圧縮するようにした方が効果的である。
【0036】
一方、長さ調整駒2の凹部側連結貫通穴6Aの外端から段穴部7Aの底までの長さSと、連結ピン3の一方のピン部3Aの長さ、すなわち、二つ折りに折曲した先端部3aから突出部9(一方の角部10a)の一端までの長さLとの関係は、S<Lとなるように設定している。
【0037】
この場合、連結ピン3の一方のピン部3Aが案内の役目をして円滑に前記突出部9を段穴部7Aを装着することができる。S≧Lの場合には、連結ピン3の突出部9が凹部側連結貫通穴6Aにわずかに挿入された時、連結ピン3の先端が段穴部7A内にあり、突出部9を凹部側連結貫通穴6Aに更に挿入すると、連結ピン3の先端が段穴部7A内で上方を向いたり、下方を向いたりして安定せず、更に挿入すると、連結ピン3の先端が段穴部7Aの底に突き当たりして、一方のピン部3Aが凹部側連結貫通穴6Bに案内されにくくなる。この結果、連結ピン3の連結貫通穴6A、6Bへの挿入作業性が著しく悪くなる。
【0038】
また、連結ピン3は、凹部側連結貫通穴6A、6B、段穴部7Aおよび凸部側連結貫通穴7内に自由な状態で組み込まれており(駒から圧迫を受けず)、圧接部分がまったくない。このために、連結ピン3自体の材料特性(スプリング性等)が継続し、同じく連結ピン3を繰り返し使用しても安定した着脱作業を行うことができる。
【0039】
また、上記したように連結ピン3を押し込んでいくと、最後に「カツン」という感触を指先に受けるために、連結ピン3の突出部9が段穴部7Aに完全に入ったことが解る。つまり、連結ピン3の組み込みが確実に行われたことが感触として確認できるため、連結ピン3の位置を微妙に調べながら押し込む必要がなく作業性が向上する。
【0040】
また、前記連結ピン3の突出部9の角部10a、10bが段穴部7Aの端部に干渉して、この段穴部7Aがストッパーの働きをするために、連結ピン3の位置が安定し、腕時計の携帯にずれることがない。また、連結ピン3自体の材料特性(スプリング性等)が継続するために、バンドの長さ調節構造としての信頼性が高く評価される。
【0041】
しかも、長さ調整駒2の連結部分を設計する上で段穴部7Aの寸法を確保することは容易であり、バンドのデザインを特別に制約することがなく、新モデル企画に対してデザインテストの大幅な変更を要求しない。また、凹部側連結貫通穴6A、6Bは連結ピン3の突出部9の径より小さいために、凹部側連結貫通穴6A、6Bの外から見える端部は径小なものであり、外観上見栄えがよくなる。また、前記連結ピン3を取り外す場合には、力のかけ方が一定で済むために、連結ピン3の取り外す作業が安定する。
【0042】
なお、長さ調整駒2としては、その駒本体の一端部に複数の凹部と、これらの凹部により形成される複数のアーム部とを形成し、また、駒本体の他端部に複数の凸部を形成し、アーム部にバンド短手方向に沿う凹部側連結貫通穴を、凸部にはバンド短手方向に沿う凸部側連結貫通穴を形成して、これらの凸部側連結貫通穴の一端に、凹部側連結貫通穴より径大の段穴部を形成して、隣り合う長さ調整駒2において、一方の長さ調整駒2の凹部に、他方の長さ調整駒2の凸部を挿入した状態で、一方の凹部側連結貫通穴から凸部側連結貫通穴を介して他方の凹部側連結貫通穴に連結ピン3を挿入し、連結ピン3の突出部9を段穴部に挿入することにより、隣り合う長さ調整駒2が互いに連結するようにしてもよい。
【0043】
図5は本発明に係わるバンドの長さ調節構造(実施例2)の分解状態の斜視図、図6は図5のI−I線に沿う断面図である。
【0044】
実施例2に係わるバンドの長さ調節構造は、実施例1の長さ調節構造を備えたバンドより幅の狭い(バンドの幅が5mm〜6mm以下のものに使用)、女性用バンドに具備されるものであり、そのバンドの隣り合う長さ調整駒12は駒本体12Aを有しており、この駒本体12Aの一端部には、凹部15Aと、この凹部15Aの両側(バンド短手方向に両側)に位置するアーム部14A、14Bとが形成してあり、また、駒本体12Aの他端部には凸部15が形成してある。この凸部15の幅寸法は凹部15Aの幅寸法よりやや小さめに設定してある。
【0045】
そして、アーム部14A、14Bにはバンド短手方向に沿う凹部側連結貫通穴16A、16Bが形成してあり、凸部15にはバンド短手方向に沿う凸部側径大連結貫通穴(径大連結貫通穴)17が形成してある。そして、隣り合う長さ調整駒12において、一方の長さ調整駒12の凹部15Aに、他方の長さ調整駒12の凸部15を挿入した状態では、凹部側連結貫通穴16A、16Bと凸部側径大連結貫通穴17とは一直線上に位置するものとなっている。
【0046】
連結ピン13は、半甲丸状の断面を有する金属線18を二つ折りに折曲して、その一部に互いに背向して径方向に突出する突出部19を形成して構成してあり、この突出部19は、その金属線18を二つ折りした折線部18A毎に、連結ピン13の軸線方向に対してに略垂直に(凸部側径大連結貫通穴17の径方向)立ち上がり、片側突出部19Aを互いに背向して略矩形形状にして形成したものとなっている。この突出部19の表面は、連結ピン13の軸線に対して2°の角度をなすテーパーとなるテーパー面TS1,TS2で構成されている。この突出部9のテーパー面TS1,TS2は、連結ピン3の両端からそれぞれ中央に向かって上昇するように傾斜している。また、この突出部19は、片側突出部19Aの両端が成す4つの角部20a、20bを有している。
【0047】
また、突出部19の高さも、前述した実施例1と同様に凹部側連結貫通穴16A、16Bの直径より大きくしてある。そして、連結ピン13は、突出部19を中にして、互いに長さ寸法が略等しい一方及び他方のピン部13A、13Bを有しており、突出部19の長さは凸部側径大連結貫通穴17の長さ寸法よりやや小さめにしてある。
【0048】
そして、隣り合う長さ調整駒12において、一方の長さ調整駒12の凹部15Aに、他方の長さ調整駒12の凸部15を挿入した状態で、凹部側連結貫通穴16Aから凸部側径大連結貫通穴17を介して凹部側連結貫通穴16Bに前記連結ピン13を挿入することにより、隣り合う長さ調整駒12が互いに連結してある。
【0049】
すなわち、前記連結ピン13を、その一方のピン部13A側から一方の凹部側連結貫通穴16Aに、続けて凸部側連結貫通穴17に挿入していくと、突出部19が凹部側連結貫通穴16Aにより中心側に圧縮を受けて撓む。このときに、凹部側連結貫通穴16Aの内面に突出部19のテーパー面TS1が当接し、突出部19は徐々に圧縮されることになる。そして、突出部19が凸部側径大連結貫通穴17に挿入されて突出部19の他方の角部20bが凹部側連結貫通穴16Aの端部を過ぎると、突出部19が凸部側径大連結貫通穴17の径方向に変位して「カツン」という感触を指先に受ける。これにより突出部19が凸部側径大連結貫通穴17に入ったことが解る。
【0050】
この状態では、連結ピン13の一方のピン部13Aは凸部側径大連結貫通穴17から凹部側連結貫通穴16B内に至り、また、連結ピン13の他方のピン部13Bは凹部側連結貫通穴16A内に位置しており、隣り合う長さ調整駒12は連結ピン13により互いに連結される。
【0051】
上記のように、連結ピン13は、凹部側連結貫通穴16Aを通過するときに突出部19のテーパー面TS1によって無理なく徐々に圧縮されることになる。このため、凹部側連結貫通穴16Aを通過したときに、突出部19が変形したり、突出部19の端部にクラックが発生することがない。また、図6に示す状態から連結ピン13を図中左方向に抜脱する場合においては、凹部側連結貫通穴16Aを通過するときに突出部19のテーパー面TS2によって無理なく徐々に突出部19が圧縮されて、突出部19に変形を起こすことなく抜き取ることができる。
【0052】
このように、突出部19の表面に2つのテーパー面TS1,TS2を設けることにより、連結ピン13の組み込みと抜脱の際、あるいは連結ピン13の向きにかかわらず、無理なく突出部19を径方向に圧縮して凹部側連結貫通穴16A,16Bを通過させることが可能となる。
【0053】
また、本実施例のように幅の狭い長さ調整駒12の場合には、連結ピン13の突出部19の長さも実施例1のものに比べて短くしなければならないため、前述したようにそのテーパー面TS1,TS2の傾斜角をより大きくすることが好ましい。従って、実施例2においては、このテーパー面TS1,TS2の傾斜角を2°に設定している。
【0054】
また、この実施例2においても、連結ピン13は、凹部側連結貫通穴16A、16B、凸部側径大連結貫通穴17内に自由な状態で組み込まれており(駒から圧迫を受けず)、圧接部がない。このために、連結ピン13自体の材料特性(スプリング性等)が継続し、同じく連結ピン13を繰り返し使用しても安定した着脱作業を行うことができる。
【0055】
このように構成されたバンドの長さ調節構造は、上記した実施例1の場合と同様な利点を有することになる。
【0056】
図7は本発明に係わるバンドの長さ調節構造(実施例3)の分解状態の斜視図である。
【0057】
実施例3に係わるバンドの長さ調節構造は、長さ調整外駒22と、互いに隣り合う長さ調整外駒22を連結するための長さ調整中駒23とを有している。長さ調整外駒22は駒本体22Aを有しており、この駒本体22Aの一端部には、凹部24と、この凹部24の両側(バンド短手方向に両側)に位置するアーム部25A、25Bとが形成してある。また、駒本体22Aの他端部には、凹部26と、この凹部26の両側(バンド短手方向に両側)に位置するアーム部27A、27Bとが形成してある。そして、アーム部25A、25Bにはバンド短手方向に沿う外駒側連結貫通穴(長さ調整外駒の連結貫通穴)28A、28Bが、アーム部27A、27Bにはバンド短手方向に沿う外駒側連結貫通穴(長さ調整外駒の連結貫通穴)29A、29Bがそれぞれ形成してある。
【0058】
また、長さ調整中駒23は、隣り合う長さ調整外駒22の互いに対向する凹部24、26が成す矩形状の穴部分(穴状部)イに挿入されるべく、矩形ブロック状の駒本体23Aを有している。この駒本体23Aには、バンド短手方向に沿う中駒側連結貫通穴(長さ調整中駒の連結貫通穴)30、31が形成してあり、これらの中駒側連結貫通穴30、31の一端には、外駒側連結貫通穴28A、29Aより径大の段穴部32、33が形成してある。そして、隣り合う長さ調整外駒22の互いに対向する凹部24、26が成す矩形状の穴部分イに、長さ調整中駒23を挿入した状態では、外駒側連結貫通穴29A、29Bと一方の中駒側連結貫通穴30とは一直線上に位置し、また、隣り合う長さ調整外駒22外駒側連結貫通穴28A、28Bと他方の中駒側連結貫通穴31とは一直線上に位置するものとなっている。
【0059】
一方、連結ピン33−1、33−2は、上記した実施例1の場合における、図1乃至図3に示す連結ピン3と同じ形状をしているため、その符号を図1乃至図3に示す連結ピン3と同様にして説明を省略する。
【0060】
隣り合う一方及び他方の長さ調整外駒22において、互いに対向する凹部24、26が成す矩形状の穴部分イに、長さ調整中駒23を挿入した状態で、外駒側連結貫通穴29Aから一方の中駒側連結貫通穴30を介して外駒側連結貫通穴29Bに前記連結ピン33−1を挿入し、また、隣り合う長さ調整外駒22の外駒側連結貫通穴28Aから他方の中駒側連結貫通穴31を介して外駒側連結貫通穴28Bに前記連結ピン33−2を挿入することにより、隣り合う長さ調整外駒22が互いに連結してある。
【0061】
すなわち、前記連結ピン33−1を、その一方のピン部3A側から外駒側連結貫通穴29Aに、続けて一方の中駒側連結貫通穴30に挿入していくと、突出部9が外駒側連結貫通穴29Aにより中心側に圧縮を受けて撓む。このときに、外駒側連結貫通穴29Aの内面に突出部9のテーパー面TSが当接し、突出部9は徐々に圧縮されることになる。そして、突出部9が段穴部32に挿入されて突出部9の他方の角部10bが外駒側連結貫通穴29Aの端部を過ぎると、突出部9が段穴部32の径方向に変位して「カツン」という感触を指先に受ける。これにより突出部9が段穴部32に入ったことが解る。この状態では、連結ピン33−1の一方のピン部3Aは一方の中駒側連結貫通穴30から外駒側連結貫通穴29B内に至り、また、連結ピン33−1の他方のピン部3Bは外駒側連結貫通穴29A内に位置する。
【0062】
また、連結ピン33−2を、他方の外駒側連結貫通穴28Aから他方の中駒側連結貫通穴31に挿入した場合においても、上記した連結ピン33−1の挿入と同様に突出部9のテーパー面TSにより突出部9が徐々に圧縮されて外駒側連結貫通穴28Aを通過し、突出部9が段穴部33に達するとその径方向に変位して「カツン」という感触を指先に与える。このときに、連結ピン33−2の一方のピン部3Aは他方の中駒側連結貫通穴31から外駒側連結貫通穴28B内に至り、また、連結ピン33−2のピン部3Bは外駒側連結貫通穴28A内に位置する。これにより、隣り合う長さ調整外駒22が長さ調整中駒23と連結ピン33−1、33−2により互いに連結される。
【0063】
この場合においても、連結ピン33−1、33−2は、外駒側連結貫通穴29A、29B、28A、28B、中駒側連結貫通穴30、31、段穴部32、33内に自由な状態で組み込まれており(駒から圧迫を受けず)、圧接部分がない。このために、連結ピン33−1、33−2自体の材料特性(スプリング性等)が継続し、同じく連結ピン13を繰り返し使用しても安定した着脱作業を行うことができる。
【0064】
このように構成されたバンドの長さ調節構造は、上記した実施例1の場合と同様な利点を有する。
【0065】
なお、本発明のバンドの長さ調節構造は、長さ調整外駒と、互いに隣り合う長さ調整外駒を連結するための複数の長さ調整中駒を有する場合にも、適用できるものである。
【0066】
図8は本発明に係わるバンドの長さ調節構造(実施例4)の分解状態の斜視図である。
【0067】
実施例4に係わるバンドの長さ調節構造は、実施例3の長さ調節構造を備えたバンドより幅の狭い(バンドの幅が5mm〜6mm以下のものに使用)、女性用バンドに具備されるものであり、長さ調整外駒42と、互いに隣り合う長さ調整外駒42を連結するための長さ調整中駒43とを有している。
【0068】
そして、長さ調整外駒42は駒本体42Aを有しており、この駒本体42Aの一端部には、凹部44と、この凹部44の両側(バンド短手方向に両側)に位置するアーム部45A、45Bとが形成してある。また、駒本体42Aの他端部には、凹部46と、この凹部46の両側(バンド短手方向に両側)に位置するアーム部47A、47Bとが形成してある。そして、アーム部45A、45Bにはバンド短手方向に沿う外駒側連結貫通穴(長さ調整外駒の連結貫通穴)48A、48Bが、アーム部47A、47Bにはバンド短手方向に沿う外駒側連結貫通穴(長さ調整外駒の連結貫通穴)49A、49Bがそれぞれ形成してある。
【0069】
また、長さ調整中駒43は、隣り合う長さ調整外駒42の互いに対向する凹部44、46が成す矩形状の穴部分イに挿入されるべく、矩形ブロック状の駒本体43Aを有しており、この駒本体43Aには、バンド短手方向に沿う2つの中駒側径大連結貫通穴(長さ調整中駒の径大連結貫通穴)50、51が形成してある。そして、隣り合う長さ調整外駒42の互いに対向する凹部44、46が成す矩形状の穴部分(穴状部)イに、長さ調整中駒43を挿入した状態では、外駒側連結貫通穴49A、49Bと一方の中駒側径大連結貫通穴50とは一直線上に位置し、また、外駒側連結貫通穴48A、48Bと他方の中駒側径大連結貫通穴51とは一直線上に位置するものとなっている。
【0070】
連結ピン53−1、53−2は、上記した実施例2の場合における連結ピン13と略同じ形状をしているため、その符号を図5及び図6に示す連結ピン13と同様にして説明を省略する。
【0071】
隣り合う長さ調整外駒42において、互いに対向する凹部44、46が成す矩形状の穴部分イに、長さ調整中駒43を挿入した状態で、外駒側連結貫通穴49Aから一方の中駒側径大連結貫通穴50を介して外駒側連結貫通穴49Bに前記連結ピン53−1を挿入し、また、外駒側連結貫通穴48Aから他方の中駒側径大連結貫通穴51を介して外駒側連結貫通穴48Bに前記連結ピン53−2を挿入することにより、隣り合う長さ調整外駒42が互いに連結してある。
【0072】
すなわち、前記連結ピン53−1を、その一方のピン部13A側から外駒側連結貫通穴49Aに、続けて一方の中駒側径大連結貫通穴50に挿入していくと、突出部19が外駒側連結貫通穴49Aにより中心側に圧縮を受けて撓む。このときに、外駒側連結貫通穴49Aの内面に突出部19のテーパー面TS1が当接し、突出部19は徐々に圧縮されることになる。そして、突出部19が中駒側径大連結貫通穴50に挿入されて突出部19の他方の角部20bが外駒側連結貫通穴49Aの端部を過ぎると、突出部19が中駒側径大連結貫通穴50の径方向に変位して「カツン」という感触を指先に受ける。これにより突出部19が中駒側径大連結貫通穴50に入ったことが解る。この状態では、連結ピン53−1の一方のピン部13Aは一方の中駒側連結貫通穴50から外駒側連結貫通穴49B内に至り、また、連結ピン53−1の他方のピン部13Bは外駒側連結貫通穴49A内に位置する。
【0073】
また、連結ピン53−2を、外駒側連結貫通穴48Aから他方の中駒側径大連結貫通穴51に挿入した場合においても、上記した連結ピン53−1の挿入と同様に外駒側連結貫通穴48Aの内面に突出部19のテーパー面TS1が当接し、突出部19が徐々に圧縮されて外駒側連結貫通穴48Aを通過し、突出部19が中駒側径大連結貫通穴51に達するとその径方向に変位して「カツン」という感触を指先に与える。そして、連結ピン53−2の一方のピン部13Aは他方の中駒側径大連結貫通穴51から外駒側連結貫通穴48B内に至り、また、連結ピン53−2のピン部13Bは外駒側連結貫通穴48A内に位置する。これにより、隣り合う長さ調整外駒42が長さ調整中駒43と連結ピン53−1、53−2により互いに連結される。
【0074】
この場合においても、連結ピン53−1、53−2は、外駒側連結貫通穴49A、49B、48A、48B、中駒側径大連結貫通穴50、51内に自由な状態で組み込まれており(駒から圧迫を受けず)、圧接部分がない。このために、連結ピン53−1、53−2自体の材料特性(スプリング性等)が継続し、同じく連結ピン53−1、53−2を繰り返し使用しても安定した着脱作業を行うことができる。
【0075】
このように構成されたバンドの長さ調節構造は、上記した実施例1及び2の場合と同様な利点を有する。
【0076】
【発明の効果】
上記本発明によれば、連結ピンの突出部の表面にテーパーを形成しているので、長さ調整駒や長さ調整外駒に設けられている連結貫通穴に連結ピンの突出部を通すときに、突出部が徐々に圧縮される。このため、突出部がつぶれて変形することがなく、複数回(繰り返しの脱着)の使用に耐えるものにすることができる。
【0077】
また、連結ピンを組み込んだときに突出部が徐々に圧縮されるため、突出部の端部付近にいきなり大きなストレスがかかることがない。このため、クラックが発生することもなく、長期間安定した機能品質を保つことができる。
【0078】
更に、連結ピンの突出部の表面がテーパーとなっているため、連結ピンの組み込みがし易く、一気に強い力を加える必要もなくなり、組込作業性も向上させることができる。
【0079】
また、連結ピンを、連結貫通穴に挿入していき、突出部が段穴部に挿入されると、突出部が段穴部の径方向に変位して「カツン」という感触を指先に受けるために、連結ピンの突出部が段穴部に完全に入ったことが解り、結ピンの組み込みが確実に行われたことが感触として確認できる。
【0080】
また、連結ピンの突出部の角部が段穴部の端部に干渉して、この段穴部がストッパーの働きをするために、連結ピンの位置が安定し、腕時計の携帯にずれることがない。
【0081】
また、長さ調整駒等の連結部分を設計する上で段穴部の寸法を確保することは容易であり、バンドのデザインを特別に制約することなく、この長さ調節構造を用いることができる。
【0082】
また、連結ピンが駒から圧迫を受けず、自由状態で組み込まれているので、連結ピン自体の材料特性(スプリング性等)が継続し、連結ピンの脱落が皆無になるし、また、同じく連結ピンを繰り返し使用しても安定した作業を行うことができる。
【0083】
また、長さ調整駒又は長さ調整外駒の連結貫通穴の外端から段穴部の底までの長さSと、連結ピンの先端部から突出部の一端までの長さLとの関係をS<Lに設定しているので、連結ピンの先端部が案内の役目をして円滑に突出部を段穴部に装着することができる。
【0084】
また、本発明のバンドの長さ調節構造は、時計バンド、衣料用バンド、ブレスレッド、ネックレスに使用することができ、それらの長さ調節をより確実かつ容易に行うことを可能にしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるバンドの長さ調節構造(実施例1)の分解状態の斜視図である。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】本発明に係わるバンドの長さ調節構造(実施例1)の一部断面した平面図である。
【図4】(1)は同バンドの長さ調節構造(実施例1)における連結ピンの側面図である。
(2)は同連結ピンの片側突出部の拡大図である。
(3)は図4の(1)のF−F線に沿う断面図である。
(4)は図4の(1)のG−G線に沿う断面図である。
(5)は図4の(1)のH−H線に沿う断面図である。
【図5】本発明に係わるバンドの長さ調節構造(実施例2)分解状態の斜視図である。
【図6】図5のI−I線に沿う断面図である。
【図7】本発明に係わるバンドの長さ調節構造(実施例3)の分解状態の斜視図である。
【図8】本発明に係わるバンドの長さ調節構造(実施例4)の分解状態の斜視図である。
【図9】従来のバンドの長さ調節構造の要部断面図である。
【図10】図9に示す連結ピンの突出部に変形が起きた状態を示す要部断面図である。
【符号の説明】
TS,TS1,TS2 テーパー面
2 長さ調整駒
2A 駒本体
3 連結ピン(ヘアーピン)
4A 凹部
5 凸部
6A、6B 凹部側連結貫通穴(凹部の連結貫通穴)
7 凸部側連結貫通穴(凸部の連結貫通穴)
7A 段穴部
8 金属線
8A 折線部
9 突出部
9A 片側突出部
12 長さ調整駒
12A 駒本体
13 凹部
15 凸部
16A、16B 凹部側連結貫通穴(凹部の連結貫通穴)
17 凸部側径大連結貫通穴(径大連結貫通穴)
18 突出部
22 長さ調整外駒
23 長さ調整中駒
24、26 凹部
28A、28B 外駒側連結貫通穴(長さ調整外駒の連結貫通穴)
29A、29B 外駒側連結貫通穴(長さ調整外駒の連結貫通穴)
30、31 中駒側連結貫通穴(長さ調整中駒の連結貫通穴)
32、33 段穴部
42 長さ調整外駒
43 長さ調整中駒
44、46 凹部
48A、48B 外駒側連結貫通穴(長さ調整外駒の連結貫通穴)
49A、49B 外駒側連結貫通穴(長さ調整外駒の連結貫通穴)
50、51 中駒側径大連結貫通穴(径大連結貫通穴)

Claims (10)

  1. 一端に形成した凹部を挟んだアーム部にバンド短手方向に沿う連結貫通穴を有する一方の長さ調整駒と、凹部に組み合わされる凸部を有し且つ凸部にバンド短手方向に沿う連結貫通穴を有する他方の長さ調整駒とを有し、
    一方及び他方の長さ調整駒の連結貫通穴に、半甲丸状の断面を有する金属線を二つ折りに折曲して、その一部に互いに背向して径方向に突出する突出部を形成した連結ピンを挿入することにより一方及び他方の長さ調整駒を着脱可能に連結してなるバンドの長さ調節構造において、
    他方の長さ調整駒の凸部に設けられた連結貫通穴の一端に、一方の長さ調整駒の凹部の連結貫通穴より径大の段穴部を形成し、
    連結ピンの突出部を、その金属線を二つ折りした折線部毎に、連結ピンの軸線方向を中心に互いに離間する方向に向けて突出した片側突出部を互いに背向して形成すると共に、凹部の連結貫通穴より径大で且つ段穴部より径小に形成し、
    連結ピンを凹部の連結貫通穴より挿入し、段穴部に突出部を落とし込み装着したとき、連結ピンの突出部を段穴部に圧接せずに配設するようにした構造であって、
    片側突出部は、
    片側突出部における連結ピン軸線方向に沿った両端に形成され、連結ピンの軸線方向に対して略垂直に立ち上がる角部と、
    これら角部の間に、これら角部と連続して、連結ピン軸線方向に沿って形成され、連結ピンの軸線方向に対して緩い角度で傾くテーパーと、
    を備えるバンドの長さ調節構造。
  2. 一端に形成した凹部を挟んだアーム部にバンド短手方向に沿う連結貫通穴を有する一方の長さ調整駒と、凹部に組み合わされる凸部を有し且つ凸部にバンド短手方向に沿う連結貫通穴を有する他方の長さ調整駒とを有し、
    一方及び他方の長さ調整駒の連結貫通穴に、半甲丸状の断面を有する金属線を二つ折りに折曲して、その一部に互いに背向して径方向に突出する突出部を形成した連結ピンを挿入することにより一方及び他方の長さ調整駒を着脱可能に連結してなるバンドの長さ調節構造において、
    他方の長さ調整駒の凸部に設けられた連結貫通穴を、一方の長さ調整駒の凹部の連結貫通穴より径大の径大連結貫通穴で構成し、
    連結ピンの突出部を、その金属線を二つ折りした折線部毎に、連結ピンの軸線方向を中心に互いに離間する方向に向けて突出した片側突出部を互いに背向して形成すると共に、凹部の連結貫通穴より径大で且つ径大連結貫通穴より径小に形成し、
    連結ピンを凹部の連結貫通穴より挿入し、径大連結貫通穴に突出部を落とし込み装着したとき、連結ピンの突出部を径大連結貫通穴に圧接せずに配設するようにした構造であって、
    片側突出部は、
    片側突出部における連結ピン軸線方向に沿った両端に形成され、連結ピンの軸線方向に対して略垂直に立ち上がる角部と、
    これら角部の間に、これら角部と連続して、連結ピン軸線方向に沿って形成され、連結ピンの軸線方向に対して緩い角度で傾くテーパーと、
    を備えるバンドの長さ調節構造。
  3. 一端に形成した凹部を挟んだアーム部にバンド短手方向に沿う連結貫通穴を有する一方及び他方の長さ調整外駒と、一方及び他方の長さ調整外駒の凹部が成す孔状部に挿入されてバンド短手方向に沿う連結貫通穴をバンド長手方向に一対設けた長さ調整中駒とを有し、
    一方及び他方の長さ調整外駒の連結貫通穴と長さ調整中駒の連結貫通穴とに、半甲丸状の断面を有する金属線を二つ折りに折曲して、その一部に互いに背向して径方向に突出する突出部を形成した連結ピンを挿入することにより長さ調整中駒を介して一方及び他方の長さ調整外駒を着脱可能に連結してなるバンドの長さ調節構造において、
    長さ調整中駒に設けられた連結貫通穴の一端に、長さ調整外駒の連結貫通穴より径大の段穴部を形成し、
    連結ピンの突出部を、その金属線を二つ折りした折線部毎に、連結ピンの軸線方向を中心に互いに離間する方向に向けて突出した片側突出部を互いに背向して形成すると共に、長さ調整外駒の連結貫通穴より径大で且つ段穴部より径小に形成し、
    連結ピンを長さ調整外駒の連結貫通穴より挿入し、長さ調整中駒の段穴部に突出部を落とし込み装着したとき、連結ピンの突出部を段穴部に圧接せずに配設するようにした構造であって、
    片側突出部は、
    片側突出部における連結ピン軸線方向に沿った両端に形成され、連結ピンの軸線方向に対して略垂直に立ち上がる角部と、
    これら角部の間に、これら角部と連続して、連結ピン軸線方向に沿って形成され、連結ピンの軸線方向に対して緩い角度で傾くテーパーと、
    を備えるバンドの長さ調節構造。
  4. 一端に形成した凹部を挟んだアーム部にバンド短手方向に沿う連結貫通穴を有する一方及び他方の長さ調整外駒と、一方及び他方の長さ調整外駒の凹部が成す孔状部に挿入されてバンド短手方向に沿う連結貫通穴をバンド長手方向に一対設けた長さ調整中駒とを有し、
    一方及び他方の長さ調整外駒の連結貫通穴と長さ調整中駒の連結貫通穴とに、半甲丸状の断面を有する金属線を二つ折りに折曲して、その一部に互いに背向して径方向に突出する突出部を形成した連結ピンを挿入することにより長さ調整中駒を介して一方及び他方の長さ調整外駒を着脱可能に連結してなるバンドの長さ調節構造において、
    長さ調整中駒に設けられた連結貫通穴を、長さ調整外駒の連結貫通穴より径大の径大連結貫通穴で構成し、
    連結ピンの突出部を、その金属線を二つ折りした折線部毎に、連結ピンの軸線方向を中心に互いに離間する方向に向けて突出した片側突出部を互いに背向して形成すると共に、長さ調整外駒の連結貫通穴より径大で且つ径大連結貫通穴より径小に形成し、
    連結ピンを長さ調整外駒の連結貫通穴より挿入し、長さ調整中駒の径大連結貫通穴に突出部を落とし込み装着したとき、連結ピンの突出部を径大連結貫通穴に圧接せずに配設するようにした構造であって、
    片側突出部は、
    片側突出部における連結ピン軸線方向に沿った両端に形成され、連結ピンの軸線方向に対して略垂直に立ち上がる角部と、
    これら角部の間に、これら角部と連続して、連結ピン軸線方向に沿って形成され、連結ピンの軸線方向に対して緩い角度で傾くテーパーと、
    を備えるバンドの長さ調節構造。
  5. 前記連結ピンの突出部に形成したテーパーが、0.5°から5.0°の範囲に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項記載のいずれか1つのバンドの長さ調節構造。
  6. 前記連結ピンの突出部に形成したテーパーが、1.0°から2.0°の範囲に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項記載のいずれか1つのバンドの長さ調節構造。
  7. 前記段穴部または前記径大連結貫通穴に落とし込んだ前記連結ピンが、その矩形をなす前記突出部の4つの角部でバンド短手方向の移動を規制している請求項1乃至請求項4記載のいずれか1つのバンドの長さ調節構造。
  8. 前記連結ピンが前記駒から圧迫を受けず、自由状態で組み込まれている請求項1乃至請求項4記載のいずれか1つのバンドの長さ調節構造。
  9. 前記長さ調整駒の前記凹部の前記連結貫通穴の外端又は前記長さ調整外駒の前記連結貫通穴の外端から前記段穴部の底までの長さSと、前記連結ピンの二つ折りに折曲した端面から前記突出部における該端面に近い方の一端までの長さLとの関係が、
    S<L
    である請求項1又は請求項3記載のバンドの長さ調節構造。
  10. 前記バンドは、時計バンド、衣料用バンド、ブレスレッド、ネックレスの中の一つである請求項1乃至請求項4記載のいずれか1つのバンドの長さ調節構造。
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