JPH1080192A - パルスモータ制御装置、ホイールアラインメント測定装置、パルスモータ制御方法及びホイールアラインメント測定方法 - Google Patents

パルスモータ制御装置、ホイールアラインメント測定装置、パルスモータ制御方法及びホイールアラインメント測定方法

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JPH1080192A
JPH1080192A JP8231888A JP23188896A JPH1080192A JP H1080192 A JPH1080192 A JP H1080192A JP 8231888 A JP8231888 A JP 8231888A JP 23188896 A JP23188896 A JP 23188896A JP H1080192 A JPH1080192 A JP H1080192A
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pulse signal
pulse
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deviation
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JP8231888A
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Hiroshi Uno
博 宇野
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Original Assignee
Saginomiya Seisakusho Inc
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B2210/00Aspects not specifically covered by any group under G01B, e.g. of wheel alignment, caliper-like sensors
    • G01B2210/10Wheel alignment
    • G01B2210/14One or more cameras or other optical devices capable of acquiring a two-dimensional image
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
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    • G01B2210/30Reference markings, reflector, scale or other passive device

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  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Control Of Stepping Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱調することなく高加速度でスムーズにステ
ッピングモータを制御し、正確なホイールアラインメン
ト測定を行う。 【解決手段】 偏差算出手段30は、外部から入力され
た制御目標データN0と制御結果データNiとを比較
し、偏差データΔNを信号変換手段31に出力する。パ
ルスモータ11は、信号変換手段31が出力した偏差デ
ータΔNに対応するパルス数を有する正、逆方向駆動パ
ルス信号CW、CCWに基づいて被制御装置を駆動す
る。パルスカウント手段32は、正、逆方向パルス信号
CW、CCWのパルス数に基づいて、カウントアップ/
ダウンし、カウントデータに基づいて制御結果データN
iを生成し、偏差算出手段30に出力するので、パルス
モータ11は、偏差データΔNに対応する偏差量に比例
したパルス数で駆動され、過大な加速度が被制御装置に
印加されず振動発生などを抑制でき、スムーズな制御を
行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パルスモータ制御
装置、ホイールアラインメント測定装置、パルスモータ
制御方法及びホイールアラインメント測定方法に係り、
特に車両基本特性計測装置において車両駆動時のタイヤ
ホイールの変位及び角度を3次元的に計測するホイール
アラインメント測定に用いられ、測定プレートの変位を
検出するためのレーザ変位計を駆動するパルスモータを
制御するためのパルスモータ制御装置、レーザ変位計の
出力に基づく測定プレートの変位に応じてホイールアラ
インメントを測定するホイールアラインメント測定装
置、パルスモータを制御するためのパルスモータ制御方
法及びこのパルスモータ制御方法を用いたホイールアラ
インメント測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】車両のサスペンション特性及びステアリ
ング特性等の車両基本特性を試験室内で測定するための
試験装置として車両基本特性測定装置が知られている。
車両基本特性測定装置においては、試験車両を所定位置
に固定し、タイヤホイールに回転、左右、上下、前後等
の力を印加して、その際に発生する反力を考慮して得ら
れた計測データを処理することにより様々な車両基本特
性を測定することが可能である。
【0003】この車両基本特性測定装置の一部を構成す
るものとして、基準位置からタイヤホイール側面までの
距離に基づいて、キャスタ角、キャンバ角、トー角等の
ホイールアラインメントを測定するホイールアラインメ
ント測定装置がある。従来のホイールアラインメント測
定装置は、タイヤホイールを支持するとともにアクチュ
エータにより駆動されるプラットホーム上に固定される
とともに、タイヤホイールに連結されてタイヤホイール
の動きを機械的に検出するものが一般的であった。この
種の機械的ホイールアラインメント測定装置は、可動部
分の摩擦による計測精度の低下及び構成部品の慣性質量
等に起因する制約により高速度計測を行うことはできな
いという不具合があった。
【0004】この不具合を解決すべく、レーザー変位計
等の非接触の距離センサ及びCCDカメラ等を用いた非
接触型ホイールアラインメント測定装置が提案されてい
る。この場合において、実際に行いたいのは、車両ボデ
ィーを基準とするホイールのアラインメントを測定する
ことであり、より詳細には、車両の前後方向におけるタ
イヤホイールの位置X、車両の左右方向におけるタイヤ
ホイールの位置Y及び車両の上限方向におけるタイヤホ
イールの位置Z並びに図23に示すトー角θtoe、キ
ャンバ角θcam及びキャスタ角θcasをリアルタイ
ムに測定することである。
【0005】より具体的には、光学式ホイールアライン
メント測定装置は、複数のレーザ変位計を備えた測定ユ
ニットをタイヤホイールの側方のプラットホーム上に設
置し、測定ユニットを車両の前後方向に移動させて所定
の基準位置からタイヤホイール側面に取り付けられた測
定用プレート4P(図23参照)までの距離を光学的に
測定して位置Y、トー角θtoe及びキャンバ角θca
mを算出するとともに、測定用プレート4Pの試験面に
描かれた所定の測定用図形をCCDカメラにより撮像
し、画像処理を行って位置X、位置Z及びキャスタ角θ
casを算出するように構成していた。
【0006】上記非接触型ホイールアラインメント測定
装置において、位置Y、トー角θtoe及びキャンバ角
θcamを測定する際には、ターゲットプレート4Pの
試験面には、CCDカメラ用の測定用図形が描かれてい
るため、レーザ変位計の照射したレーザ光が測定用図形
に照射されると反射強度が変化するため、正確な変位計
測を行うことができないという問題点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、これを解決す
べく、測定プレート上に所定の光学的に一様な領域(例
えば、反射率が一定)であるレーザ光照射領域を設け、
さらに、複数のレーザ変位計を互いの位置関係を保持し
た状態で保持ユニットにより保持するととともに、測定
プレートを基準状態に設置した場合に測定プレートの測
定面を含む面に平行な面上でX方向及びZ方向(図23
参照)に保持ユニットを駆動するX−Yステージと同様
に動作するX−Z駆動ユニットを設け、測定プレートの
X−Z方向変位に追従させてレーザ光が常にレーザ光照
射領域に照射することが考えられる。
【0008】ところで、X−Yステージを駆動する場合
には、一般にステッピングモータ(パルスモータ)が用
いられる。ステッピングモータはオープンループ制御
(開ループ制御)で用いられ、ステッピングモータの回
転角はパルス数に対応することから、X−Yステージの
移動距離は、パルス数で指定できるとともに、位置復帰
のための変位センサは不要であるので、駆動装置の構成
を単純化することが可能である。
【0009】上記X−Yステージの一般的な使用状態に
おいては、制御目標値は静止位置であり、駆動パルスは
一定周波数で与えられるため、ステッピングモータは定
速回転させて用いることとなる。しかしながら、ホイー
ルアラインメント測定装置において、X−Yステージを
用いるとすると、制御目標はホイールセンタ位置であ
り、試験中に変動することとなる。
【0010】通常の制御手法では、ホイールセンタの移
動に追従すべく、修正時間(例えば、0.1秒)毎にス
テッピングモータの1パルス当たりの最小回転角(例え
ば、0.17[゜])の数倍の回転角でステッピングモ
ータを駆動することとなるが、この通常の制御手法で
は、ホイールアラインメント測定における制御目標値の
変動(=ホイールセンタの位置の移動速度)が不規則で
変動量が大きいため変動に追従することはできない。
【0011】従って、制御目標値との差が徐々に大きく
なり、レーザ光照射領域内にレーザ変位計の出射したレ
ーザ光が照射されなくなり変位計測を継続することがで
きなくなり、ホイールアラインメント測定を継続するこ
とができなくなってしまうという不具合が生じる。
【0012】これを解決するための手法としては、制御
の時間的な遅れを避けるべく、修正時間中により大きな
ステップで回転させる様にすれば良い。この手法を行う
場合には、ステップモータを脱調(制御不能状態)させ
ることなく大きな加速度を得るためには、大駆動力を有
するステッピングモータが必要となる。
【0013】さらにX−Yステージがステップ状に運動
することとなり、慣性力が大きくなる。これらのため、
X−Yステージを含む構造体には、衝撃力が印加される
こととなり、全体が振動して正確なホイールアラインメ
ント測定を行えないという新たな課題が生じる。
【0014】従来においては、衝撃力の印加によるX−
Yステージを含む構造体の振動を防止すべく、ステッピ
ングモータに代えてモータの回転数が偏差値に比例する
DCサーボモータあるいはACサーボモータを用いてい
た。DCサーボモータあるいはACサーボモータを用い
る場合においては、X−Yステージの位置制御を行うた
めにX方向位置センサ及びY方向位置センサを用いて閉
ループ制御(オープンループ制御)を行う必要があり、
構成が複雑になってしまうという問題点があった。
【0015】また同一の発生パワーで比較するとDCサ
ーボモータあるいはACサーボモータはステッピングモ
ータに比較して大型であり、装置が大型化するととも
に、モータ自体の構成も複雑であるためコストが上昇し
てしまうという問題点があった。
【0016】そこで、本発明の目的は、脱調することな
く高加速度でスムーズにステッピングモータを制御し、
正確なホイールアラインメント測定を行うことが可能で
あるとともに、装置構成を簡略化し、小型化を図り、コ
ストを低減することが可能ななステッピングモータ制御
装置、ホイールアラインメント測定装置、ステッピング
モータ制御方法及びホイールアラインメント測定方法を
提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、正方向駆動パルス信号及び
逆方向駆動パルス信号に基づいて被制御装置を駆動する
外部のパルスモータを制御するパルスモータ制御装置で
あって、外部から入力された制御目標データと制御結果
データとを比較し、偏差データを出力する偏差算出手段
と、前記偏差データの値に基づいて前記正方向駆動パル
ス信号あるいは前記逆方向駆動パルス信号を出力する信
号変換手段と、前記正方向駆動パルス信号のパルス数及
び前記逆方向パルス信号のパルス数のうち、いずれか一
方に基づいてカウントアップし、他方に基づいてカウン
トダウンし、カウント結果に基づいてカウントデータを
出力するパルスカウント手段と、前記カウントデータに
基づいて前記制御結果データを生成し、出力する制御結
果データ生成手段と、を備えて構成する。
【0018】請求項1記載の発明によれば、偏差算出手
段は、外部から入力された制御目標データと制御結果デ
ータとを比較し、偏差データを信号変換手段に出力す
る。信号変換手段は、偏差データの値に基づいて正方向
駆動パルス信号あるいは逆方向駆動パルス信号をパルス
モータに出力する。
【0019】この結果、パルスモータは正方向駆動パル
ス信号及び逆方向駆動パルス信号に基づいて被制御装置
を駆動する。これらの動作と並行して、パルスカウント
手段は、正方向駆動パルス信号のパルス数及び逆方向パ
ルス信号のパルス数のうち、いずれか一方に基づいてカ
ウントアップし、他方に基づいてカウントダウンし、カ
ウント結果に基づいてカウントデータを制御結果データ
生成手段に出力する。
【0020】制御結果データ生成手段は、カウントデー
タに基づいて制御結果データを生成し、偏差算出手段に
出力する。請求項2記載の発明は、正方向駆動パルス信
号及び逆方向駆動パルス信号に基づいて被制御装置を駆
動する外部のパルスモータを制御するパルスモータ制御
装置であって、制御結果データと外部から入力された制
御目標データとを比較し、偏差データを出力する偏差算
出手段と、前記偏差データの値に基づいて前記正方向駆
動パルス信号あるいは前記逆方向駆動パルス信号を出力
する信号変換手段と、前記正方向駆動パルス信号及び前
記逆方向パルス信号のそれぞれのパルス数をカウントす
るパルスカウント手段と、前記正方向駆動パルス信号の
パルス数である正方向パルス数と前記逆方向駆動パルス
信号のパルス数である逆方向パルス数との差に基づいて
前記制御結果データを生成し、出力する制御結果データ
生成手段と、を備えて構成する。
【0021】請求項2記載の発明によれば、偏差算出手
段は、制御結果データと外部から入力された制御目標デ
ータとを比較し、偏差データを信号変換手段に出力す
る。信号変換手段は、偏差データの値に基づいて正方向
駆動パルス信号あるいは逆方向駆動パルス信号をパルス
モータに出力する。
【0022】この結果パルスモータは、正方向駆動パル
ス信号及び逆方向駆動パルス信号に基づいて被制御装置
を駆動する。これらと並行してパルスカウント手段は、
正方向駆動パルス信号及び逆方向パルス信号のそれぞれ
のパルス数をカウントする。
【0023】これにより制御結果データ生成手段は、正
方向駆動パルス信号のパルス数である正方向パルス数と
逆方向駆動パルス信号のパルス数である逆方向パルス数
との差に基づいて制御結果データを生成し、偏差算出手
段に出力する。請求項3記載の発明は、車両のホイール
に取り付けられた測定用プレートと、前記測定用プレー
トの測定面上に設けられた基準マークの前記変位検出方
向に垂直な方向への変位量を検出して、垂直方向変位検
出データを出力する垂直方向変位検出手段と、前記測定
用プレートに測距用光を照射して前記測定用プレートま
での距離を測定し、距離測定データを出力する複数の距
離測定手段と、前記複数の距離測定手段を互いに所定の
位置関係を保った状態で保持する保持手段と、互いに直
交する方向へ前記保持手段を駆動する少なくとも2個の
パルスモータを有し、前記保持手段を前記変位検出方向
に垂直な方向へ駆動する駆動手段と、請求項1又は請求
項2記載のパルスモータ制御装置を有し、前記垂直方向
変位検出データに基づいて、前記保持手段を前記基準マ
ークの前記変位検出方向に垂直な方向への変位量を相殺
する方向に駆動すべく前記駆動手段を制御する駆動制御
手段と、を備えて構成する。
【0024】請求項3記載の発明によれば、垂直方向変
位検出手段は、車両のホイールに取り付けられた測定用
プレートの測定面上に設けられた基準マークの変位検出
方向に垂直な方向への変位量を検出して、垂直方向変位
検出データを駆動制御手段に出力する。
【0025】複数の距離測定手段は、測定用プレートに
測距用光を照射して測定用プレートまでの距離を測定
し、距離測定データを出力する。これらと並行して保持
手段は、複数の距離測定手段を互いに所定の位置関係を
保った状態で保持する。
【0026】駆動制御手段の請求項1又は請求項2記載
のパルスモータ制御装置は、垂直方向変位検出データに
基づいて、保持手段を基準マークの変位検出方向に垂直
な方向への変位量を相殺する方向に駆動すべく駆動手段
を制御する。駆動手段は、少なくとも2個のパルスモー
タにより変位検出方向に垂直な、互いに直交する方向に
保持手段、ひいては、複数の距離測定手段を駆動する。
【0027】請求項4記載の発明は、請求項3記載のホ
イールアラインメント測定装置において、前記垂直方向
変位検出手段は、前記測定用プレートを撮像して撮像デ
ータを出力する撮像手段と、前記撮像データから前記基
準マークに対応する画像データを抽出し、前記基準マー
クの前記変位検出方向に垂直な方向への変位量を算出
し、前記垂直方向変位検出データを出力する変位量算出
手段と、を備えて構成する。
【0028】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載の発明の作用に加えて、垂直方向変位検出手段の撮像
手段は、測定用プレートを撮像して撮像データを変位量
算出手段に出力する。変位量算出手段は、撮像データか
ら基準マークに対応する画像データを抽出し、基準マー
クの変位検出方向に垂直な方向への変位量を算出し、垂
直方向変位検出データを駆動制御手段に出力する。
【0029】請求項5記載の発明は、正方向駆動パルス
信号及び逆方向駆動パルス信号に基づいて被制御装置を
駆動する外部のパルスモータを制御するパルスモータ制
御方法であって、制御目標と実際の制御結果とを比較
し、偏差を算出する偏差算出工程と、前記算出した偏差
に基づいて前記正方向駆動パルス信号あるいは前記逆方
向駆動パルス信号を生成する信号生成工程と、前記正方
向駆動パルス信号のパルス数及び前記逆方向パルス信号
のパルス数のうち、いずれか一方に基づいてカウントア
ップし、他方に基づいてカウントダウンするパルスカウ
ント工程と、前記パルスカウント工程におけるカウント
結果に基づいて前記制御結果を算出する制御結果算出工
程と、を備えて構成する。
【0030】請求項5記載の発明によれば、偏差算出工
程は、制御目標と実際の制御結果とを比較し、偏差を算
出する。信号生成工程は、算出した偏差に基づいて正方
向駆動パルス信号あるいは逆方向駆動パルス信号を生成
する。
【0031】この結果、外部のパルスモータは、正方向
駆動パルス信号及び逆方向駆動パルス信号に基づいて被
制御装置を駆動する。これらと並行して、パルスカウン
ト工程は、正方向駆動パルス信号のパルス数及び逆方向
パルス信号のパルス数のうち、いずれか一方に基づいて
カウントアップし、他方に基づいてカウントダウンす
る。
【0032】制御結果算出工程は、パルスカウント工程
におけるカウント結果に基づいて制御結果を算出する。
請求項6記載の発明は、正方向駆動パルス信号及び逆方
向駆動パルス信号に基づいて被制御装置を駆動する外部
のパルスモータを制御するパルスモータ制御方法であっ
て、制御目標と実際の制御結果とを比較し、偏差を算出
する偏差算出工程と、前記算出した偏差に基づいて前記
正方向駆動パルス信号あるいは前記逆方向駆動パルス信
号を生成する信号生成工程と、前記正方向駆動パルス信
号及び前記逆方向パルス信号のそれぞれのパルス数をカ
ウントするパルスカウント工程と前記正方向駆動パルス
信号のパルス数である正方向パルス数と前記逆方向駆動
パルス信号のパルス数である逆方向パルス数との差に基
づいて前記制御結果を算出する制御結果算出工程と、を
備えて構成する。
【0033】請求項6記載の発明によれば、偏差算出工
程は、制御目標と実際の制御結果とを比較し、偏差を算
出する。信号生成工程は、算出した偏差に基づいて正方
向駆動パルス信号あるいは逆方向駆動パルス信号を生成
する。
【0034】この結果、外部のパルスモータは正方向駆
動パルス信号及び逆方向駆動パルス信号に基づいて被制
御装置を駆動する。これらと並行してパルスカウント工
程は、正方向駆動パルス信号及び逆方向パルス信号のそ
れぞれのパルス数をカウントする。
【0035】制御結果算出工程は、正方向駆動パルス信
号のパルス数である正方向パルス数と逆方向駆動パルス
信号のパルス数である逆方向パルス数との差に基づいて
制御結果を算出する。請求項7記載の発明は、車両のホ
イールに取り付けられた測定用プレート、前記測定用プ
レートに測距用光を照射するとともに、互いに所定の位
置関係を保った状態で保持部材に保持された複数の距離
測定装置及び前記保持部材を駆動する少なくとも2個の
パルスモータを有し、前記保持部材を前記変位検出方向
に垂直な方向に駆動する駆動装置を備えたホイールアラ
インメント測定装置におけるホイールアラインメント測
定方法において、前記測定用プレートの測定面上に設け
られた基準マークの前記変位検出方向に垂直な方向への
変位量を検出する垂直方向変位検出工程と、前記測定用
プレートの複数箇所に測距用光を照射して前記測定用プ
レートまでの距離を測定する距離測定工程と、請求項5
又は請求項6記載のパルスモータ制御方法により、前記
変位検出方向に垂直な方向への変位量に基づいて、前記
保持部材を前記基準マークの前記変位検出方向に垂直な
方向への変位量を相殺する方向に駆動すべく前記パルス
モータを制御する駆動制御工程と、を備えて構成する。
【0036】請求項7記載の発明によれば、垂直方向変
位検出工程は、測定用プレートの測定面上に設けられた
基準マークの変位検出方向に垂直な方向への変位量を検
出する。距離測定工程は、測定用プレートの複数箇所に
測距用光を照射して測定用プレートまでの距離を測定す
る。
【0037】駆動制御工程は、請求項5又は請求項6記
載のパルスモータ制御方法により、変位検出方向に垂直
な方向への変位量に基づいて、保持部材を基準マークの
変位検出方向に垂直な方向への変位量を相殺する方向に
駆動すべくパルスモータを制御する。
【0038】請求項8記載の発明は、請求項7記載のホ
イールアラインメント測定方法において、前記垂直方向
変位検出工程は、前記測定用プレートを撮像する撮像工
程と、撮像画像から前記基準マークに対応する画像を抽
出し、前記基準マークの前記変位検出方向に垂直な方向
への変位量を算出する変位量算出工程と、を備えて構成
する。
【0039】請求項8記載の発明によれば、請求項7記
載の発明の作用に加えて、垂直方向変位検出工程の撮像
工程は、測定用プレートを撮像する。変位量算出工程
は、撮像画像から基準マークに対応する画像を抽出し、
基準マークの変位検出方向に垂直な方向への変位量を算
出する。
【0040】
【発明の実施の形態】次に図面を参照して本発明の好適
な実施形態を説明する。アラインメント測定装置の概要構成 図1にホイールアラインメント測定装置の概要構成ブロ
ック図を示す。
【0041】ホイールアラインメント測定装置1は、大
別すると、測定車両2のタイヤホイール3に取り付けら
れる測定プレート4と、カラー撮像が可能な2台のCC
Dカメラを有する撮像ユニット5により測定プレート4
の試験面4Sの撮像を行うとともに、3個のレーザ変位
計6-1〜6-3により測定プレートの試験面4Sまでの距
離を測定する測定ユニット7と、測定ユニット7の出力
信号に基づいてアラインメント演算を行うとともに、測
定ユニット7の制御を行うデータ処理制御ユニット8
と、を備えて構成されている。測定プレートの構成 図2に測定プレートの正面図を示す。図2(a)は、測
定プレートの正面図、図2(b)は、測定プレートの側
面図である。
【0042】測定プレート4の試験面4Sは、図2に示
すように、平面形状を有し、黒色に着色されたベース部
BBと、赤色に着色された試験面4Sの原点Oを中心と
する基準マークとしての第1円マークMC1 と、互いに
平行な複数の第1仮想線(図2(a)中、2本の第1仮
想線VL11、VL12のみ図示している。)及び第1仮想
線VL11、VL12と交差するとともに互いに平行な第2
仮想線(図2(a)中、2本の第2仮想線VL21、V22
のみ図示している。)を想定し、第1仮想線VL11、V
L12と第2仮想線VL21、V22との交点位置を中心座標
とする青色に着色された複数の第2円マークMC2 と、
第1仮想線VL11、VL12あるいは第2仮想線VL21、
V22のいずれか一方に平行(図2(a)中では、第2仮
想線VL21、V22に平行に図示している。)、かつ、そ
の離間距離Δdが一定な白色により描かれた複数の補正
用線CLと、レーザ変位計6-1〜6-3の測定光が照射さ
れる光学的に一様な(すなわち、反射率も一様な)測距
用領域MLAを備えて構成されている。
【0043】上述した円マークMC1 、MC2 及び補正
用線CLは計測スケールとして用いるため、所望の精度
を達成可能に所定の精度で描画されている必要がある。
図3に測定プレート4の試験面4Sの詳細説明図を示
す。第1円マークMC1 の中心と第1円マークMC1 に
最も近い第2円マークMC2 の中心とのX方向距離及び
第2円マークMC2 の中心と当該2円マークMC2に最
も近い第2円マークMC2 の中心とのX方向距離は、距
離Lxだけ離間して配置されている。
【0044】第1円マークMC1 の中心と第1円マーク
MC1 に最も近い第2円マークMC2 の中心とのZ方向
距離及び第2円マークMC2 の中心と当該2円マークM
C2に最も近い第2円マークMC2 の中心とのZ方向距
離は、距離Lzだけ離間して配置されている。
【0045】この場合において、距離Lxと距離Lzと
は、必ずしも等しい必要はないが、演算処理の簡略化の
ためには、 Lx=Lz に設定するのが好ましい。
【0046】また、ある補正用線CLと当該補正用線C
Lに最も近接する補正用線CLとは距離Δdだけ離間し
て配置されている。この場合において、画像処理の簡略
化を図るためには、補正用線CLが第1円マークMC1
及び第2円マークMC2 と重なり合わないように、 Δd=Lz に設定し、補正用線CLと第2円マークMC2 の中心と
の距離は、 Δd/2=Lz/2 に設定するのが好ましい。
【0047】さらに、第1円マークMC1 の直径RMC
1 と、第2円マークMC2 の直径RMC2 とは、第1円
マークMC1 が粗(ラフ)測定に用いられ、第2円マー
クMC2 が精密(ファイン)測定に用いられることか
ら、 RMC1 ≒2×RMC2 程度とするのが測定精度、画像処理の容易さ等の観点よ
り好ましく、第2円マークMC2 の寸法としては、1
[cm]程度が好ましい。
【0048】これらの寸法公差としては、最終目的精度
が数100[μm]程度の場合、±数10[μm]以内
とするのが好ましい。以上の説明においては、第1円マ
ークMC1 は赤色、第2円マークMC2 は青色に着色し
ていたが、光の三原色である赤色、緑色、青色のうち互
いに異なるいずれか一色を用いていれば後述の処理が同
様に可能である。
【0049】なお、この場合において、データ処理エラ
ーの発生を防止するため、第1円マークMC1 の色とし
ては、測定車両2の撮像画面中に含まれる色以外の色に
設定するのが好ましい。より具体的には、例えば、測定
車両2が赤色に塗装されている場合には、第1円マーク
を緑色とする。
【0050】同様に、ベース部BBは黒色、補正用線C
Lは白色としていたが、逆の場合にも後述の画像処理が
可能である。本実施形態においては、第1仮想線VL1
1、VL12と、第2仮想線VL21、VL22とは、互いに
直交するようにしていたが、これに限られるものではな
く、演算処理は複雑になるが、所定角度で交差するよう
に所定間隔で配置するように想定すれば同様の効果が得
られる。
【0051】測定ユニットの構成 図4に測定ユニットの部分透視外観斜視図を、図5に測
定ユニットの正面図を、図6に測定ユニットの側面図を
示す。測定ユニット7は、3個のレーザ変位計6-1〜6
-3を保持する略L字形状の保持プレート10と、保持プ
レート10の後方から測定プレート4を撮像すべく、保
持プレート10の背面側に設けられた撮像ユニット5
と、Z軸方向ステッピングモータ11を駆動することに
より保持プレート10をZ軸方向に駆動するZ軸方向駆
動ユニット12と、X軸方向ステッピングモータ13を
駆動することにより保持プレート10をX軸方向に駆動
するX軸方向駆動ユニット14と、保持プレート10、
撮像ユニット5、Z軸方向駆動ユニット12及びX軸方
向駆動ユニット14を背面側で保持する保持アーム部1
5と、保持アーム部15を大地に固定状態で保持するベ
ースユニット16と、を備えて構成されている。
【0052】Z軸方向駆動ユニット12は、送り用溝が
刻まれたスクリューシャフト17と、スクリューシャフ
ト17に摺動可能に係合しているともに、保持プレート
10を保持するスライダ部18と、手動で位置合わせを
行うためのZ軸方向駆動ノブを有する図示しないZ軸方
向手動駆動ユニットと、Z軸方向駆動ユニット全体を制
御するZ軸方向コントロールユニット12A(図7参
照)と、を備えて構成されている。
【0053】X軸方向駆動ユニット14は、送り用溝が
刻まれたスクリューシャフト19と、スクリューシャフ
ト19に摺動可能に係合しているともに、保持アーム部
15を保持するスライダ部20と、図示しないX軸方向
駆動ユニット全体を制御するX軸方向コントロールユニ
ットと、を備えて構成されている。
【0054】また、測定ユニット7は、Y軸方向に手動
で位置合わせを行うためのY軸方向駆動ノブを有する図
示しないY軸方向手動ユニットを備えて構成されてい
る。さらに測定ユニット7は、図示しない測定車両2の
ボディの位置、傾きを検出するボディセンサを有し、プ
ラットホームPHが加力ヘッド9により上下方向に駆動
されることにより変化する検出点BP(図4参照)の位
置を機械的に検出することにより測定車両2のボディの
位置、傾きを検出し、この検出データに基づいてデータ
処理制御ユニット8が測定データの補正等を行ってい
る。Z軸(X軸)方向コントロールユニットの構成 ここで図7を参照して、Z軸(X軸)方向コントロール
ユニットの構成について説明する。以下の説明において
は、Z軸方向コントロールユニット12A及びX軸方向
コントロールユニットは、同一構成であるため、Z軸方
向コントロールユニット12Aについてのみ説明する。
【0055】Z軸方向コントロールユニット12Aは、
制御目標値である制御目標数値データN0が一方の入力
端子に入力され、制御結果の実際の位置に相当する制御
結果数値データNiが入力され、その偏差を偏差数値デ
ータΔNとして出力する偏差演算ユニット30と、偏差
数値データΔNを数値/駆動パルス周波数変換して正方
向駆動パルス信号CW及び逆方向駆動パルス信号CCW
を出力する数値/周波数変換ユニット31と、正方向駆
動パルス信号CWのパルス数あるいは逆方向駆動パルス
信号CCWのパルス数の一方に基づいてカウントアップ
し、他方に基づいてカウントダウンし、制御結果数値デ
ータNiを出力する位置カウントユニット32と、を備
えて構成されている。
【0056】この場合において、制御目標数値データN
0及び制御結果数値データNiに基づき偏差数値データΔ
Nは次式で表される。 ΔN=|Ni−N0| 偏差ΔNと、この偏差ΔNに基づいて数値/周波数変換
ユニット31が出力する正方向駆動パルス信号CWある
いは逆方向駆動パルス信号CCWのパルス周波数Fとの
関係は、図8に示すように、比例関係になるように予め
設定されている。また、数値/周波数変換ユニット31
は、 Ni−N0≧0 の場合には、正方向駆動パルス信号CWを出力し、 Ni−N0<0 の場合には逆方向駆動パルス信号CCWを出力するよう
に構成されている。
【0057】次にZ軸方向コントロールユニットの概要
動作について説明する。外部より制御目標数値データN
0(実際には、第1円マークMC1 の位置に相当)が入
力され、位置カウントユニット32から制御結果数値デ
ータNiが入力されると、その偏差を偏差数値データΔ
Nとして数値/周波数変換ユニット31に出力する。
【0058】これにより数値/周波数変換ユニットは、
図8に示す関係に基づいて偏差数値データΔNを数値/
駆動パルス周波数変換して正方向駆動パルス信号CW及
び逆方向駆動パルス信号CCWをZ軸方向ステッピング
モータ11に出力する。これによりZ軸方向ステッピン
グモータ11はスクリューシャフト17を回転駆動し、
保持プレート10を所定位置まで駆動することとなる。
【0059】この保持プレート10の駆動と並行して位
置カウントユニット32は、正方向駆動パルス信号CW
のパルス数あるいは逆方向駆動パルス信号CCWのパル
ス数の一方に基づいてカウントアップし、他方に基づい
てカウントダウンし、位置情報としての制御結果数値デ
ータNiを偏差演算ユニット30に出力し、フィードバ
ックループが形成されて、正確な位置制御が行われる。プロセッサ本体の構成 図9にデータ処理制御ユニット8の概要構成ブロック図
を示す。
【0060】データ処理制御ユニット8は、後述するカ
ラーCCDカメラ5Aの出力する第1撮像データDGG
1 あるいはカラーCCDカメラ5Bの出力する第2撮像
データDGG2 のいずれかに基づいて画像表示を行うデ
ィスプレイ25と、位置制御データDPCに基づいてZ軸
方向ステッピングモータ11及びX軸方向ステッピング
モータ14の駆動制御を行うX,Zステッピングモータ
制御部26と、撮像ユニット5から出力される第1撮像
データDGG1 及び第2撮像データDGG2 に基づいて
色分解処理を行い、赤色に対応する赤色撮像データD
R、緑色に対応する緑色撮像データDG及び青色に対応
する青色撮像データDBを出力する色分解処理回路27
と、3個のレーザ変位計6-1〜6-3 の出力信号DLD1
〜DLD3並びに赤色撮像データDR、緑色撮像データ
DG及び青色撮像データDBに基づいて、撮像ユニット
5の二つの撮像画面のうち、高解像度の撮像画面中の所
定位置(例えば、撮像画面の中心位置)の測定プレート
4の試験面4S上におけるX座標データX、試験面4S
のY座標データY及び高解像度の撮像画面中の所定位置
の測定プレート4の試験面4S上におけるZ座標データ
Z並びに試験面4SのX軸に対する傾きθx、試験面4
SのY軸に対する傾きθy及び試験面4SのZ軸に対す
る傾きθz(これらの傾きは、スピンアングルデータD
SP及びキャンバ角データDCBの演算の基準となる)
を出力するとともに、位置制御データDPCを出力する演
算処理部28と、を備えて構成されている。
【0061】この場合において、赤色撮像データDRに
は、第1撮像データDGG1 に対応する第1赤色撮像デ
ータDR1 及び第2撮像データDGG2 に対応する第2
赤色撮像データDR2 が含まれ、緑色撮像データDGに
は、第1撮像データDGG1に対応する第1緑色撮像デ
ータDG1 及び第2撮像データDGG2 に対応する第2
緑色撮像データDG2 が含まれ、青色撮像データDBに
は、第1撮像データDGG1 に対応する第1青色撮像デ
ータDB1 及び第2撮像データDGG2 に対応する第2
青色撮像データDB2 が含まれているものとする。撮像ユニットの構成 図10に撮像ユニットの概要構成図を示す。撮像ユニッ
ト5は、その光軸が後述のカラーCCDカメラ5Bの光
軸と所定角度θCCDをなすとともに、測定プレート4の
試験面4S上で視野ARA(図11参照)を有し、第1
撮像データDGG1 を出力する低解像度側のカラーCC
Dカメラ5Aと、初期状態において測定プレート4の試
験面4Sに垂直な光軸を有し、測定プレート4の試験面
4S上で視野ARB(図11参照)を有し、第2撮像デ
ータDGG2 を出力する高解像度側のカラーCCDカメ
ラ5Bと、を備えて構成されている。
【0062】この場合において、所定角度θCCDは、試
験面4SのY軸方向の初期基準位置4SREFに対応する
試験面4SのY軸正方向最大変位位置4SFR−Y軸負方
向最大変位位置4SRR間において、試験面4S上のカラ
ーCCDカメラ5Aの光軸位置とカラーCCDカメラ5
Bの光軸位置とのZ軸方向の差ΔEが予め設定した最大
許容許容誤差範囲内に収まるように設定する。
【0063】また、カラーCCDカメラ5Bの視野AR
Bは、図11(a)の斜視図及び図11(b)の正面図
に示すように、カラーCCDカメラ5Aの視野ARAに
含まれており、カラーCCDカメラ5Aの視野ARA
は、測定プレート4の試験面4Sのほぼ全域をカバーす
るように設定されている。
【0064】従って、例えば、カラーCCDカメラ5
A、5Bとして同一画素数のものを用いた場合には、カ
ラーCCDカメラ5Aは広い領域を撮像するので実質的
に低解像度となり、低精度でのみ位置検出を行え、カラ
ーCCDカメラ5Bは、微小領域を撮像するので実質的
に高解像度となり、高精度で位置検出を行えるのであ
る。
【0065】この場合において、実際の測定プレートま
での距離は両カラーCCDカメラで異なるので、より精
密な測定を行う場合には、距離補正を行う必要がある。
なお、本実施形態においては、2台のカラーCCDカメ
ラ5A、5Bの光軸を一致させていない多光軸方式とし
ているが、図12に示すように、カラーCCDカメラ5
A’、5B’の光軸を一致させた単光軸方式とすること
も可能である。
【0066】より詳細には、カラーCCDカメラ5A’
及びカラーCCDカメラ5B’の光軸を一致させるべく
カラーCCDカメラ5A’及びカラーCCDカメラ5
B’の光路中に配置されたハーフミラー5Cと、を備え
て構成する。この場合においても、カラーCCDカメラ
5B’の視野ARBは、図13(a)の斜視図及び図1
3(b)の正面図に示すように、カラーCCDカメラ5
A’の視野ARAに含まれており、カラーCCDカメラ
5A’の視野ARBは、測定プレート4の試験面4Sの
ほぼ全域をカバーするように設定されている。
【0067】これらの結果、精密測定を行う場合でも、
距離補正を行う必要が無くなる。多光軸方式あるいは単
光軸方式の何れの場合においても、2台のカラーCCD
カメラ5A’、5B’両者の絶対的な位置関係が把握さ
れており、かつ、測定中にはその位置関係が変化するこ
となく保持されるのであれば構わない。レーザ変位計の配置 図14にレーザ変位計の配置図を示す。図14(a)
は、レーザ変位計の配置斜視図、図14(b)はレーザ
変位計の初期状態における配置側面図、図14(c)
は、レーザ変位計の測定状態における配置側面図であ
る。
【0068】レーザ変位計6-1〜6-3は、図14(a)
及び図14(b)に示すように、初期状態において、測
距用領域MLA内に測定用のレーザ光の照射点P1〜P3
が位置するように配置されている。そして、後に詳述
するように、撮像ユニット5の出力する第1撮像データ
DGG1 及び第2撮像データDGG2 に基づく測定プレ
ート4の試験面4Sに描かれた第1円マークMC1のX
方向(第1方向に相当)及びZ方向(第2方向に相当)
の変位量に相当する量だけ、サーボ制御を行い、Z軸方
向駆動ユニット12のZ軸方向ステッピングモータ11
を駆動することにより保持プレート10をZ軸方向に駆
動するとともに、X軸方向駆動ユニット14のX軸方向
ステッピングモータ13を駆動することにより保持プレ
ート10をX軸方向に駆動することにより保持プレート
10を駆動し、図14(c)に示すように試験面4Sが
傾いたような測定状態においても、カラーCCDカメラ
5Bの光軸位置に拘わらず、レーザ変位計6-1〜6-3の
測定用のレーザ光の照射点P1〜P3 が測距用領域ML
A内に照射された状態を保持するようになっている。
【0069】なお、レーザ変位計の個数は3個に限られ
るものではなく、3個以上であればよい。測定動作 次に測定動作について、図15乃至図22を参照して説
明する。
【0070】この場合において、撮像ユニット5を構成
するカラーCCDカメラ5Aの撮像画面には、常に第1
円マークMC1 が含まれるように設定されているものと
し、予め測定車両2のタイヤホール3には、試験面4S
の原点Oがタイヤホイール3の回転中心軸と一致するよ
うに測定プレート4が装着されているものとする。
【0071】図15に測定動作処理フローチャートを示
す。まず最初に操作者は、図示しないアクチュエータに
より測定車両2のタイヤホイール3を各タイヤホイール
毎に独立して上方向あるいは下方向に駆動する。そして
空車荷重値にアクチュエータを停止し、停止時の状態を
保持する(ステップS1)。
【0072】次に手動操作あるいはZ軸方向駆動ユニッ
ト12及びX軸方向駆動ユニット14を駆動する等の操
作を行うことにより保持プレート10及び撮像ユニット
5をZ軸方向に駆動して、保持プレート10及び撮像ユ
ニット5を測定プレート4の試験面4Sに対向させ、撮
像ユニット5を構成するカラーCCDカメラ5A及びカ
ラーCCDカメラ5Bの光軸を試験面4Sの原点Oに一
致させるとともに、レーザ変位計6-1〜6-3の測定用の
レーザ光の照射点P1〜P3 (図14(a)参照)が測
距用領域MLA内に照射されるように設定する(ステッ
プS2)。
【0073】この状態において、測定プレート4、カラ
ーCCDカメラ5Aの視野ARA及びカラーCCDカメ
ラ5Bの視野ARBの関係は、図11(a)又は図13
(a)の状態となっている。この状態において、撮像ユ
ニット5は、測定プレート4の試験面4Sの撮像を行い
(ステップS3)、第1撮像データDGG1 及び第2撮
像データDGG2をプロセッサ本体8Aの色分解処理回
路27に出力する(ステップS4)。
【0074】これによりの色分解処理回路27は、コン
トローラ25の制御下で撮像ユニット5から出力される
第1撮像データDGG1 及び第2撮像データDGG2 の
色分解処理をそれぞれ別個に行い、赤色に対応する赤色
撮像データDR、緑色に対応する緑色撮像データDG及
び青色に対応する青色撮像データDBを演算処理部28
に出力する(ステップS5)。
【0075】ここで、具体的な演算処理を図16乃至図
22を参照して説明する。図16に示すように、カラー
CCDカメラ5Aのレンズの焦点距離をf=f5A[m
m]とし、カラーCCDカメラ5Aの画素数を例えば、
Nx×Nz[dots](Nx、Nzは、自然数。例え
ば、Nx=400、Nz=400)とし、視野ARAが
L5A×L5A[mm]の領域をカバーできるように、試験
面4Sに対して焦点距離f5Aに対応する距離Lf5Aだけ
離間してカラーCCDカメラ5Aを配置するものとし、 Nx=Nz=NN(NN;自然数) とすると、1画素はL5A/NN[mm]ピッチに相当す
ることとなる。
【0076】次にZ軸の中心座標を求めるべく、図17
に示すように、第1赤色撮像データDR1 に基づいて、
X軸正方向にスキャンしつつ、カラーCCDカメラ5A
の中心座標CCAから第1所定方向(例えば、Z軸正方
向;図17中、上方向)に、例えば、DNドット間隔
(上述の例の場合、DN・L5A/NN[mm]間隔相
当)でラフサーチを行い、第1円マークMC1 の検出を
行う(ステップS6)。この場合において、DNの設定
は、第1円マークMC1 の直径RMC1 との関係で、 DN・L5A/NN≦RMC1 という条件を満たす必要がある。
【0077】ステップS6のラフサーチにより第1円マ
ークMC1 を検出したならば、図18(a)に示すよう
に、1ドット間隔(上述の例の場合、L5A/NN[m
m]間隔相当)でX軸正方向にスキャンしつつ、ファイ
ンサーチを行い、第1円マークMC1 を検出できなくな
るまで検出を継続し、第1円マークMC1 が検出できな
くなったら、最後に第1円マークMC1 を検出したとき
のZ軸方向の画素番号(NNドット中、N1 ドット目
(N1 =1〜NN))を記憶する。
【0078】そして、図18(b)に示すように、第1
所定方向とは逆方向(例えば、Z軸負方向;図17中、
下方向)にファインサーチを行う(ステップS7)。ス
テップS7の処理において、再び第1円メークMC1 が
検出できなくなったら、最後に第1円マークMC1 を検
出したときのZ軸方向の画素番号(NNドット中、N2
ドット目(N2 =1〜NN))い、次式によりZ軸中心
座標Z0を求める(ステップS8)。
【0079】Z0=(N1 +N2 )/2 ここで、Z軸中心座標Z0は、第1円マークMC1 の中
心座標のZ座標にほぼ等しく、求められたZ軸中心位置
Z0の精度は±L5A/NN[mm]となる。続いて、同
様にX軸の中心座標X0を求めるべく、第1赤色撮像デ
ータDR1に基づいて、Z軸正方向にスキャンしつつ、
カラーCCDカメラ5Aの中心座標CCAから第3所定
方向(例えば、X軸正方向;図17中、右方向)に、例
えば、DNドット間隔( DN・L5A/NN[mm]間
隔相当)でラフサーチを行い、第1円マークMC1 の検
出を行う(ステップS9)。
【0080】ステップS9のラフサーチにより第1円マ
ークMC1 を検出したならば、1ドット間隔(L5A/N
N[mm]間隔相当)単位でファインサーチを行い、第
1円マークMC1 を検出できなくなるまで検出を継続
し、第1円マークMC1 が検出できなくなったら、最後
に第1円マークMC1 を検出したときのX軸方向の画素
番号(NNドット中、M1 ドット目(M1 =1〜N
N))を記憶し、第3所定方向とは逆方向(例えば、X
軸負方向;図17中、左方向)にファインサーチを行う
(ステップS10)。
【0081】ステップS10の処理において、再び第1
円メークMC1 が検出できなくなったら、最後に第1円
マークMC1 を検出したときのX軸方向の画素番号(N
Nドット中、M2 ドット目(M2 =1〜NN))に基づ
いて、次式によりX軸中心座標X0を求める(ステップ
S11)。
【0082】X0=(M1 +M2 )/2 この結果、求められたX軸中心座標X0の精度は±L5A
/NN[mm]となる。一方、図19に示すように、カ
ラーCCDカメラ5Bのレンズの焦点距離をf=f5B
[mm]とし、カラーCCDカメラ5Bの画素数を第1
カラーCCDカメラと同じくNx×Nz[dots]と
し、視野ARBをL5B×L5B[mm]の領域をカバー
できるように試験面4Sに対して焦点距離f5Bに対応す
る距離Lf5Bだけ離間してカラーCCDカメラ5Bを配
置するものとし、 Nx=Nz=NN(NN;自然数) とすると、1画素はL5B/NN[mm]ピッチに相当す
ることとなる。
【0083】次に、図20に示すように、カラーCCD
カメラ5Bの出力した第2赤色撮像データDR2 、第2
緑色撮像データDG2 及び第2青色撮像データDB2 を
加算することにより得られる白色画像に基づいて補正用
線CLをサンプリングし、複数の位置データから最小自
乗法(L.S.M:Least Squares Method)により補
正ラインCLの傾きθを求める(ステップS12)。
【0084】続いて、カラーCCDカメラ5Aの撮像画
像に基づいて、ステップSの処理で求めた第1円マーク
MC1 の中心座標(X0、Z0)とカラーCCDカメラ5
Bの視野ARBの中心座標CCBとの間の距離LLを求め
る(ステップS13)。これにより視野ARBの中心座
標を囲む補正用線CLを特定することができ、視野AR
Bの概略位置を把握することができる。
【0085】さらにこの第1円マークMC1 の中心座標
(X0、Z0)及び距離LLの算出と並行して、演算処理
回路28は、レーザ変位計6-1〜6-3の出力信号DLD
1 〜DLD3 に基づいて、測定プレート4の試験面4S
上の第1円マークMC1 までの距離を算出する。
【0086】そして距離LLを実際の試験面4S上の第
1円マークMC1 の変位量(移動距離)に変換し、その
変位量を相殺するように、Z軸方向駆動ユニット12の
Z軸方向ステッピングモータ11及びX軸方向駆動ユニ
ット14のX軸方向ステッピングモータ13を駆動する
ことにより、保持プレート10を第1円マークMC1の
移動軌跡に沿ってX軸方向及びZ軸方向に駆動し、図1
4(c)に示すように試験面4Sが傾いたような測定状
態においても、カラーCCDカメラ5Bの光軸位置に拘
わらず、レーザ変位計6-1〜6-3の測定用のレーザ光の
照射点P1〜P3が測距用領域MLA内に照射された状態
を保持する。
【0087】この結果、レーザ変位計6-1〜6-3の測定
用レーザ光の照射点P1〜P3 は常に測距用領域MLA
内に照射されることとなり、安定してY方向の変位情報
である位置Yを取得することができ、Y方向においても
信頼性の高いホイールアラインメント測定を行うことが
できる。
【0088】次に視野ARBの中心座標の算出について
図21及び図22を参照して説明する。まず、カラーC
CDカメラ5Aの撮像画面中で、視野ARAの中心座標
CCAと第1円マークMC1 の中心座標(X0、Z0)と
の距離daを算出する(ステップS14)。
【0089】da=√(xa2+ya2) 次に視野ARAの中心座標を通る補正用線CLと平行な
線を仮定し、この線と視野ARAの中心座標と第1円マ
ークMC1 の中心座標とを結ぶ線のなす角度θaを算出
する(ステップS15)。
【0090】 θa=tan-1(ya/xa)−θ0 これらにより、ステップS14、15で求めた距離da
及び角度θaに基づいて、距離Xa及び距離Yaを算出す
る(ステップS16)。 Xa=da×cos(θa) Ya=da×sin(θa) 次に距離Xa及び距離Yaに基づいて、視野ARAの中心
座標に最も近い位置にある第2円マークMC2nは、第1
円マークMC1 から見てX方向に第nx番目(nxは自然
数)の第2円マークであり、Z方向に第ny番目(nyは
自然数)の第2円マークであるかを求める(ステップS
17)。なお、図21において、第2円マークMC2nに
ついては、nx=4、ny=3となる。
【0091】nx=int(Xa/Lx) ny=int(Ya/Lz) ここで、int(R)は、Rを越えない最大の整数を表
すものとし、Lxは、X軸方向の第2円マークMC2 の
離間距離(図3参照)、LzはZ軸方向の第2円マーク
MC2 の離間距離(図3参照)である。
【0092】これにより視野ARAの中心座標に最も近
い位置にある第2円マークMC2nの中心座標(X0、Z
0)から第1円マークMC1 の中心座標までの距離Xb、
Ybを算出する(ステップS18)。この距離Xb、Yb
は、第1円マークMC1 及び第2円マークMC2 の描画
精度に相当する高精度の値を有している。
【0093】Xb=nx×Lx Yb=ny×Lz 続いて、視野ARAの中心座標に最も近い位置にある第
2円マークMC2nの中心座標から視野ARAの中心座標
までの距離dd(低精度)及び視野ARAのX軸とのなす
角度θi(低精度)を算出する(ステップS19)。こ
こで、低精度とは、カラーCCDカメラ5Aの撮像デー
タに基づく測定可能精度(上述の例の場合±1[mm]
精度)でという意味である。
【0094】 dd=√{(Xa−Xb)2 +(Ya−Yb)2 } θi=tan-1{(Ya−Yb)/(Xa−Xb)}+θ0 次に求めた距離dd及び角度θiに基づいて、視野ARA
の中心座標と視野ARAの中心座標に最も近い位置にあ
る第2円マークMC2nの中心座標との低精度距離Xi及
びYiを算出する(ステップS20)。
【0095】Xi=dd×cos(θi) Yi=dd×sin(θi) さらに、低精度距離Xi、Yiに基づいて、カラーCC
Dカメラ5Bの視野ARbの中心座標に対する第2円マ
ークMC2nの中心座標をドットアドレスIX、IY(ド
ット数によるアドレス表示)に変換する(ステップS2
1)。
【0096】この場合において、視野ARBは上述した
ようにNN×NN(ドット)で構成しているので、視野
ARBのX方向中心座標のドットアドレス=NN/2、
Y方向中心座標のドットアドレス=NN/2となる。 IX=NN/2+Xi×Sn/Lx IY=NN/2−Yi×Sn/Lz ここで、Snは、1[mm]当たりのドット数である。
【0097】次に距離Xb、Ybに基づいて、カラーCC
Dカメラ5Bの視野ARB上で、視野ARBの中心座標と
第2円マークMC2nの中心座標との距離Db(高精度)
及び視野ARAのX軸とのなす角度θb(高精度)を算出
する(ステップS22)。ここで、高精度とは、カラー
CCDカメラ5Bの撮像データに基づく測定可能精度
(上述の例の場合、±L5B/NN[mm]精度)でとい
う意味である。
【0098】Db=√(Xb2 +Yb2 ) θb=tan-1(nYb/Xb)+θ0 次に算出した距離Db及び角度θbに基づいて、視野AR
Bの中心座標と視野ARBの中心座標に最も近い位置にあ
る第2円マークMC2nの中心座標との高精度距離Xc及
びYcを算出する(ステップS23)。
【0099】Xc=Db×cos(θb) Yc=Db×sin(θb) 続いて、高精度距離Xc、Yc及びドットアドレスIX、
IYに基づいて、カラーCCDカメラ5Bの視野ARb
の中心座標に対する第2円マークMC2nの中心座標をド
ットアドレスX、Y(ドット数によるアドレス表示)に
変換する(ステップS24)。
【0100】この場合において、視野ARBは上述した
ようにNN×NN(ドット)で構成しているので、視野
ARBのX方向中心座標のドットアドレス=NN/2、
Y方向中心座標のドットアドレス=NN/2となる。 X=Xc+(NN/2+IX)×Lx/Sn Y=Yc+(NN/2−IY)×Lz/Sn さらに求めたドットアドレスX、Yを測定プレート4の
試験面4SのX軸及びZ軸を基準とする座標系に座標変
換し、試験面4SのX軸及びZ軸を基準とする座標系に
おけるドットアドレスx、yを算出する(ステップS2
5)。この場合において、次式が成立するので、 X=x/cos(θx) Y=y/cos(θy) これらの式からドットアドレスx、yは、 x=X×cos(θx) y=Y×cos(θy) となる。
【0101】次に演算処理部28は、撮像画面の水平方
向(あるいは垂直方向)と目盛線との傾きを算出するこ
とによりキャスタ角を求める(ステップS26)。続い
て、第1円マークMC1 の中心座標(X0、Z0)に基づ
いてZ軸方向駆動ユニット12のZ軸方向ステッピング
モータ11及びX軸方向駆動ユニット14のX軸方向ス
テッピングモータ13をサーボ制御して、保持プレート
10を第1円マークMC1 の中心の移動軌跡に追尾させ
る。
【0102】ここで、Z軸方向ステッピングモータ11
の詳細制御動作について説明する。制御目標数値データ
N0として、第1円マークMC1 の中心座標(X0、Z
0)に対応する数値データが入力され、位置カウントユ
ニット32から実際の位置に相当する制御結果数値デー
タNiが入力されると、偏差演算ユニットは、その偏差
を偏差数値データΔNとして数値/周波数変換ユニット
31に出力する。
【0103】これにより数値/周波数変換ユニットは、
図8に示す関係に基づいて偏差数値データΔNを数値/
駆動パルス周波数変換し、 Ni−N0≧0 の場合には、得られたパルス周波数を有する正方向駆動
パルス信号CWをZ軸方向ステッピングモータ11に出
力する。
【0104】また、 Ni−N0<0 の場合には、得られたパルス周波数を有する逆方向駆動
パルス信号CCWをZ軸方向ステッピングモータ11に
出力する。
【0105】これによりZ軸方向ステッピングモータ1
1はスクリューシャフト17を回転駆動し、保持プレー
ト10を第1円マークMC1 の中心座標(X0、Z0)に
追尾させるべく駆動することとなる。この保持プレート
10の駆動と並行して位置カウントユニット32は、正
方向駆動パルス信号CWのパルス数あるいは逆方向駆動
パルス信号CCWのパルス数の一方に基づいてカウント
アップし、他方に基づいてカウントダウンし、位置情報
としての制御結果数値データNiを偏差演算ユニット3
0に出力することとなる。 この結果、フィードバック
ループが形成されて、第1円マークMC1 の中心座標
(X0、Z0)に追従した正確な位置制御が行われる。
【0106】また、X軸方向ステッピングモータ14に
ついても同様の制御が行われる。この場合において、|
Ni−N0|が大きいほど高速度で集束することとなる
が、制御目標値に近づくほど減速され、最終的には制御
目標値近傍では、最小分解角度でZ軸方向ステッピング
モータ11及びX軸方向ステッピングモータ14は駆動
されるため、大きな加速度が保持プレート10に印加さ
れることはなく、振動などの発生を抑制して、正確な測
定が行える。
【0107】また、ステッピングモータは脱調非発生領
域(プルイン[pull in]領域)で使用することにより
パルス数と位置、ひいては、制御結果数値データNiと
位置とは正確に対応しているため、パルスエンコーダ等
のハードウェア位置センサが不要となる。
【0108】これらの結果、レーザ変位計6-1〜6-3の
測定用レーザ光の照射点P1〜P3は、常に測距用領域M
LA内に照射された状態を保持することとなり、得られ
るレーザ変位計6-1〜6-3 の出力信号DLD1 〜DL
D3 は安定しており、正確な距離情報が得られることと
なる。
【0109】従って、出力信号DLD1 〜DLD3 基づ
いて、各レーザ変位計6-1〜6-3に対応する測定プレー
ト4の試験面4S上の測定用レーザ照射点P1〜P3 ま
での幾何学的な距離の違いに基づいて正確なキャンバ角
を算出する(ステップS27)。
【0110】これらの結果、演算処理部28は、求めた
ドットアドレスxをX座標データDXとして出力し、求
めたドットアドレスyをZ座標データDZとして出力
し、求めたキャンバ角を傾きデータDSPとして出力
し、求めたキャンバ角をキャンバ角データDCBとして
出力することとなる。
【0111】以上の説明のように本実施形態によれば、
大きな加速度を印加せずにステッピングモータ11、1
4を駆動してレーザ変位計6-1〜6-3を基準マークであ
る第1円マークMC1 の中心座標の変位に追従させ、当
該変位を相殺する方向に駆動した状態でレーザ変位計6
-1〜6-3 の出力信号DLD1 〜DLD3を得るので、正
確な出力信号を得ることができ、ひいては、Y方向の変
位(より具体的には、位置Y及びキャンバ角)を迅速、
かつ、正確に算出することができる。
【0112】また、2台のカラーCCDカメラ5A、5
Bの撮像画面に基づいて、カラーCCDカメラ5Bの撮
像画面内の所定位置(上記説明では、中心位置)の測定
プレート4の試験面4S上の第1円マークMC1 の中心
座標に対応する位置及びスピンアングルを迅速、かつ、
正確に算出することができ、測定の再現性が向上する。
【0113】従って、ホイールアラインメント測定を迅
速、かつ、正確に行うことができるともに、その再現
性、信頼性を向上させることができる。以上の実施形態
においては、正方向駆動パルス信号CW及び逆方向駆動
パルス信号CCWを位置カウントユニット32によりア
ップ/ダウンカウントしていたが、位置カウントユニッ
ト32に代えて、正方向駆動パルス信号CWのパルス数
をカウントする第1のカウントユニット、逆方向駆動パ
ルス信号CCWのパルス数をカウントする第2のカウン
トユニット及び第1のカウントユニットのカウント数と
第2のカウントユニットのカウント数の差を求め、制御
結果数値データNiとして出力する減算ユニットと、を
備えるように構成しても同様の効果が得られる。
【0114】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、偏差算出
手段は、外部から入力された制御目標データと制御結果
データとを比較し、偏差データを信号変換手段に出力す
る。信号変換手段は、偏差データの値に基づいて正方向
駆動パルス信号あるいは逆方向駆動パルス信号をパルス
モータに出力し、パルスモータは偏差データに対応する
パルス数を有する正方向駆動パルス信号及び逆方向駆動
パルス信号に基づいて被制御装置を駆動する。
【0115】これらの動作と並行して、パルスカウント
手段は、正方向駆動パルス信号のパルス数及び逆方向パ
ルス信号のパルス数のうち、いずれか一方に基づいてカ
ウントアップし、他方に基づいてカウントダウンし、カ
ウント結果に基づいてカウントデータを制御結果データ
生成手段に出力し、制御結果データ生成手段は、カウン
トデータに基づいて制御結果データを生成し、偏差算出
手段に出力するので、パルスモータは、偏差データに対
応する偏差量に比例したパルス数で駆動されるため、連
続した速度変化をすることとなり、過大な加速度が被制
御装置に印加されることはなく、過大な加速度に起因し
て発生する振動などを抑制することができ、スムーズな
制御を行うことが可能となる。
【0116】請求項2記載の発明によれば、偏差算出手
段は、制御結果データと外部から入力された制御目標デ
ータとを比較し、偏差データを信号変換手段に出力す
る。信号変換手段は、偏差データの値に基づいて正方向
駆動パルス信号あるいは逆方向駆動パルス信号をパルス
モータに出力し、パルスモータは、偏差データに対応す
るパルス数を有する正方向駆動パルス信号及び逆方向駆
動パルス信号に基づいて被制御装置を駆動する。
【0117】これらと並行してパルスカウント手段は、
正方向駆動パルス信号及び逆方向パルス信号のそれぞれ
のパルス数をカウントし、制御結果データ生成手段は、
正方向駆動パルス信号のパルス数である正方向パルス数
と逆方向駆動パルス信号のパルス数である逆方向パルス
数との差に基づいて制御結果データを生成し、偏差算出
手段に出力するので、パルスモータは、偏差データに対
応する偏差量に比例したパルス数で駆動されるため、連
続した速度変化をすることとなり、過大な加速度が被制
御装置に印加されることはなく、過大な加速度に起因し
て発生する振動などを抑制することができ、スムーズな
制御を行うことが可能となる。
【0118】請求項3記載の発明によれば、垂直方向変
位検出手段は、車両のホイールに取り付けられた測定用
プレートの測定面上に設けられた基準マークの変位検出
方向に垂直な方向への変位量を検出して、垂直方向変位
検出データを駆動制御手段に出力し、複数の距離測定手
段は、測定用プレートに測距用光を照射して測定用プレ
ートまでの距離を測定し、距離測定データを出力する。
【0119】これらと並行して保持手段は、複数の距離
測定手段を互いに所定の位置関係を保った状態で保持
し、駆動制御手段の請求項1又は請求項2記載のパルス
モータ制御装置は、垂直方向変位検出データに基づい
て、保持手段を基準マークの変位検出方向に垂直な方向
への変位量を相殺する方向に駆動すべく駆動手段を制御
し、駆動手段は、少なくとも2個のパルスモータにより
変位検出方向に垂直な、互いに直交する方向に保持手
段、ひいては、複数の距離測定手段を駆動するので、保
持手段は連続した速度変化で駆動され、過大な加速度が
印加されることはないので、不要な振動が発生せず、距
離測定手段は安定して正確な距離測定を行うことが可能
となる。
【0120】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載の発明の作用に加えて、垂直方向変位検出手段の撮像
手段は、測定用プレートを撮像して撮像データを変位量
算出手段に出力し、変位量算出手段は、撮像データから
基準マークに対応する画像データを抽出し、基準マーク
の変位検出方向に垂直な方向への変位量を算出し、垂直
方向変位検出データを駆動制御手段に出力するので、非
接触で画像処理により変位量を迅速に算出することがで
き、追従性の良い制御を行うことが可能となる。
【0121】請求項5記載の発明によれば、偏差算出工
程は、制御目標と実際の制御結果とを比較し、偏差を算
出し、信号生成工程は、、算出した偏差に基づいて正方
向駆動パルス信号あるいは逆方向駆動パルス信号を生成
し、外部のパルスモータは、偏差に相当するパルス数を
有する正方向駆動パルス信号及び逆方向駆動パルス信号
に基づいて被制御装置を駆動する。
【0122】これらと並行して、パルスカウント工程
は、正方向駆動パルス信号のパルス数及び逆方向パルス
信号のパルス数のうち、いずれか一方に基づいてカウン
トアップし、他方に基づいてカウントダウンし、制御結
果算出工程は、パルスカウント工程におけるカウント結
果に基づいて制御結果を算出するので、外部のパルスモ
ータは、偏差データに対応する偏差量に比例したパルス
数で駆動されるため、連続した速度変化をすることとな
り、過大な加速度が被制御装置に印加されることはな
く、過大な加速度に起因して発生する振動などを抑制す
ることができ、スムーズな制御を行うことが可能とな
る。
【0123】請求項6記載の発明によれば、偏差算出工
程は、制御目標と実際の制御結果とを比較し、偏差を算
出し、信号生成工程は、算出した偏差に基づいて正方向
駆動パルス信号あるいは逆方向駆動パルス信号を生成
し、外部のパルスモータは算出した偏差に対応するパル
ス数を有する正方向駆動パルス信号及び逆方向駆動パル
ス信号に基づいて被制御装置を駆動する。
【0124】これらと並行してパルスカウント工程は、
正方向駆動パルス信号及び逆方向パルス信号のそれぞれ
のパルス数をカウントし、制御結果算出工程は、正方向
駆動パルス信号のパルス数である正方向パルス数と逆方
向駆動パルス信号のパルス数である逆方向パルス数との
差に基づいて制御結果を算出するので、パルスモータ
は、偏差データに対応する偏差量に比例したパルス数で
駆動されるため、連続した速度変化をすることとなり、
過大な加速度が被制御装置に印加されることはなく、過
大な加速度に起因して発生する振動などを抑制すること
ができ、スムーズな制御を行うことが可能となる。
【0125】請求項7記載の発明によれば、垂直方向変
位検出工程は、測定用プレートの測定面上に設けられた
基準マークの変位検出方向に垂直な方向への変位量を検
出し、距離測定工程は、測定用プレートの複数箇所に測
距用光を照射して測定用プレートまでの距離を測定し、
駆動制御工程は、請求項5又は請求項6記載のパルスモ
ータ制御方法により、変位検出方向に垂直な方向への変
位量に基づいて、保持部材を基準マークの変位検出方向
に垂直な方向への変位量を相殺する方向に駆動すべくパ
ルスモータを制御するので、保持部材は連続した速度変
化で駆動され、過大な加速度が印加されることはないの
で、不要な振動が発生せず、距離測定工程において安定
して正確な距離測定を行うことが可能となる。
【0126】請求項8記載の発明によれば、請求項7記
載の発明の作用に加えて、垂直方向変位検出工程の撮像
工程は、測定用プレートを撮像し、変位量算出工程は、
撮像画像から基準マークに対応する画像を抽出し、基準
マークの変位検出方向に垂直な方向への変位量を算出す
るので、非接触で画像処理により変位量を迅速に算出す
ることができ、追従性の良い制御を行うことが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ホイールアラインメント測定装置の概要構成ブ
ロック図である。
【図2】測定プレートの正面図である。
【図3】測定プレートの詳細構成説明図である。
【図4】測定ユニットの外観斜視図である。
【図5】測定ユニットの側面図である。
【図6】測定ユニットの正面図である。
【図7】Z軸方向コントローラの概要構成ブロック図で
ある。
【図8】偏差と駆動パルス信号の周波数との関係を説明
する図である。
【図9】データ処理制御ユニットの概要構成ブロック図
である。
【図10】撮像ユニットの概要構成ブロック図である。
【図11】図10の撮像ユニットにおけるカラーCCD
カメラの視野の説明図である。
【図12】他の撮像ユニットの概要構成ブロック図であ
る。
【図13】図12の撮像ユニットにおけるカラーCCD
カメラの視野の説明図である。
【図14】レーザ変位計の配置説明図である。
【図15】測定動作処理フローチャートである。
【図16】カラーCCDカメラ5Aの撮像領域の説明図
である。
【図17】第1円マークのスキャン説明図(その1)で
ある。
【図18】第1円マークのスキャン説明図(その2)で
ある。
【図19】カラーCCDカメラ5Bの撮像領域の説明図
である。
【図20】ホイールアラインメント測定の説明図(その
1)である。
【図21】ホイールアラインメント測定の説明図(その
2)である。
【図22】ホイールアラインメント測定の説明図(その
3)である。
【図23】ホイールアラインメント測定の概要説明図で
ある。
【符号の説明】
1 ホイールアラインメント測定装置 2 測定車両 3 タイヤホイール 4 測定プレート 4S 試験面 5 撮像ユニット 5A、5B カラーCCDカメラ 5C ハーフミラー 6、6-1〜6-3 レーザ変位計 7 測定ユニット 8 データ処理制御ユニット 9 加力ヘッド 10 保持プレート 11 Z軸方向ステッピングモータ 12 Z軸方向駆動ユニット 12A Z軸方向コントロールユニット 13 X軸方向ステッピングモータ 14 X軸方向駆動ユニット 15 保持アーム部 16 ベースユニット 17 スクリューシャフト 18 スライダ部 19 スクリューシャフト 20 スライダ部 25 ディスプレイ 26 X,Zステッピングモータ制御部 27 色分解処理回路 28 演算処理部 30 偏差演算ユニット 31 数値/周波数変換ユニット 32 位置カウントユニット ARA、ARB 視野 BB ベース部 CL 補正用線 DR 赤色撮像データ DR1 第1赤色撮像データ DR2 第2赤色撮像データ DG 緑色撮像データ DG1 第1緑色撮像データ DG2 第2緑色撮像データ DGG1 第1撮像データ DGG2 第2撮像データ DB 青色撮像データ DB1 第1青色撮像データ DB2 第2青色撮像データ DLD1 〜DLD4 出力信号 MC1 第1円マーク MC2 第2円マーク O 原点 VL11 、VL12 第1仮想線 VL21、VL22 第2仮想線

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正方向駆動パルス信号及び逆方向駆動パ
    ルス信号に基づいて被制御装置を駆動する外部のパルス
    モータを制御するパルスモータ制御装置であって、 外部から入力された制御目標データと制御結果データと
    を比較し、偏差データを出力する偏差算出手段と、 前記偏差データの値に基づいて前記正方向駆動パルス信
    号あるいは前記逆方向駆動パルス信号を出力する信号変
    換手段と、 前記正方向駆動パルス信号のパルス数及び前記逆方向パ
    ルス信号のパルス数のうち、いずれか一方に基づいてカ
    ウントアップし、他方に基づいてカウントダウンし、カ
    ウント結果に基づいてカウントデータを出力するパルス
    カウント手段と、 前記カウントデータに基づいて前記制御結果データを生
    成し、出力する制御結果データ生成手段と、 を備えたことを特徴とするパルスモータ制御装置。
  2. 【請求項2】 正方向駆動パルス信号及び逆方向駆動パ
    ルス信号に基づいて被制御装置を駆動する外部のパルス
    モータを制御するパルスモータ制御装置であって、 制御結果データと外部から入力された制御目標データと
    を比較し、偏差データを出力する偏差算出手段と、 前記偏差データの値に基づいて前記正方向駆動パルス信
    号あるいは前記逆方向駆動パルス信号を出力する信号変
    換手段と、 前記正方向駆動パルス信号及び前記逆方向パルス信号の
    それぞれのパルス数をカウントするパルスカウント手段
    と、 前記正方向駆動パルス信号のパルス数である正方向パル
    ス数と前記逆方向駆動パルス信号のパルス数である逆方
    向パルス数との差に基づいて前記制御結果データを生成
    し、出力する制御結果データ生成手段と、 を備えたことを特徴とするパルスモータ制御装置。
  3. 【請求項3】 車両のホイールに取り付けられた測定用
    プレートと、 前記測定用プレートの測定面上に設けられた基準マーク
    の前記変位検出方向に垂直な方向への変位量を検出し
    て、垂直方向変位検出データを出力する垂直方向変位検
    出手段と、 前記測定用プレートに測距用光を照射して前記測定用プ
    レートまでの距離を測定し、距離測定データを出力する
    複数の距離測定手段と、 前記複数の距離測定手段を互いに所定の位置関係を保っ
    た状態で保持する保持手段と、 互いに直交する方向へ前記保持手段を駆動する少なくと
    も2個のパルスモータを有し、前記保持手段を前記変位
    検出方向に垂直な方向へ駆動する駆動手段と、 請求項1又は請求項2記載のパルスモータ制御装置を有
    し、前記垂直方向変位検出データに基づいて、前記保持
    手段を前記基準マークの前記変位検出方向に垂直な方向
    への変位量を相殺する方向に駆動すべく前記駆動手段を
    制御する駆動制御手段と、 を備えたことを特徴とするホイールアラインメント測定
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のホイールアラインメント
    測定装置において、 前記垂直方向変位検出手段は、前記測定用プレートを撮
    像して撮像データを出力する撮像手段と、 前記撮像データから前記基準マークに対応する画像デー
    タを抽出し、前記基準マークの前記変位検出方向に垂直
    な方向への変位量を算出し、前記垂直方向変位検出デー
    タを出力する変位量算出手段と、 を備えたことを特徴とするホイールアラインメント測定
    装置。
  5. 【請求項5】 正方向駆動パルス信号及び逆方向駆動パ
    ルス信号に基づいて被制御装置を駆動する外部のパルス
    モータを制御するパルスモータ制御方法であって、 制御目標と実際の制御結果とを比較し、偏差を算出する
    偏差算出工程と、 前記算出した偏差に基づいて前記正方向駆動パルス信号
    あるいは前記逆方向駆動パルス信号を生成する信号生成
    工程と、 前記正方向駆動パルス信号のパルス数及び前記逆方向パ
    ルス信号のパルス数のうち、いずれか一方に基づいてカ
    ウントアップし、他方に基づいてカウントダウンするパ
    ルスカウント工程と、 前記パルスカウント工程におけるカウント結果に基づい
    て前記制御結果を算出する制御結果算出工程と、 を備えたことを特徴とするパルスモータ制御方法。
  6. 【請求項6】 正方向駆動パルス信号及び逆方向駆動パ
    ルス信号に基づいて被制御装置を駆動する外部のパルス
    モータを制御するパルスモータ制御方法であって、 制御目標と実際の制御結果とを比較し、偏差を算出する
    偏差算出工程と、 前記算出した偏差に基づいて前記正方向駆動パルス信号
    あるいは前記逆方向駆動パルス信号を生成する信号生成
    工程と、 前記正方向駆動パルス信号及び前記逆方向パルス信号の
    それぞれのパルス数をカウントするパルスカウント工程
    と、 前記正方向駆動パルス信号のパルス数である正方向パル
    ス数と前記逆方向駆動パルス信号のパルス数である逆方
    向パルス数との差に基づいて前記制御結果を算出する制
    御結果算出工程と、 を備えたことを特徴とするパルスモータ制御方法。
  7. 【請求項7】 車両のホイールに取り付けられた測定用
    プレート、前記測定用プレートに測距用光を照射すると
    ともに、互いに所定の位置関係を保った状態で保持部材
    に保持された複数の距離測定装置及び前記保持部材を駆
    動する少なくとも2個のパルスモータを有し、前記保持
    部材を前記変位検出方向に垂直な方向に駆動する駆動装
    置を備えたホイールアラインメント測定装置におけるホ
    イールアラインメント測定方法において、 前記測定用プレートの測定面上に設けられた基準マーク
    の前記変位検出方向に垂直な方向への変位量を検出する
    垂直方向変位検出工程と、 前記測定用プレートの複数箇所に測距用光を照射して前
    記測定用プレートまでの距離を測定する距離測定工程
    と、 請求項5又は請求項6記載のパルスモータ制御方法によ
    り、前記変位検出方向に垂直な方向への変位量に基づい
    て、前記保持部材を前記基準マークの前記変位検出方向
    に垂直な方向への変位量を相殺する方向に駆動すべく前
    記パルスモータを制御する駆動制御工程と、 を備えたことを特徴とするホイールアラインメント測定
    方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のホイールアラインメント
    測定方法において、 前記垂直方向変位検出工程は、前記測定用プレートを撮
    像する撮像工程と、 撮像画像から前記基準マークに対応する画像を抽出し、
    前記基準マークの前記変位検出方向に垂直な方向への変
    位量を算出する変位量算出工程と、 を備えたことを特徴とするホイールアラインメント測定
    方法。
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