JPH1079702A - 光通信用モジュール - Google Patents

光通信用モジュール

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Publication number
JPH1079702A
JPH1079702A JP8232683A JP23268396A JPH1079702A JP H1079702 A JPH1079702 A JP H1079702A JP 8232683 A JP8232683 A JP 8232683A JP 23268396 A JP23268396 A JP 23268396A JP H1079702 A JPH1079702 A JP H1079702A
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JP
Japan
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light
optical
separation filter
communication module
wavelength separation
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Pending
Application number
JP8232683A
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English (en)
Inventor
Tadashi Takeda
正 武田
Fumikazu Ohira
文和 大平
Shinji Nagaoka
新二 長岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Sankyo Corp
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nidec Sankyo Corp
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Sankyo Corp, Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nidec Sankyo Corp
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Publication of JPH1079702A publication Critical patent/JPH1079702A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なる波長の光を用いて信号の送受を行なう
光通信用モジュールを小型で廉価に構成すること。 【解決手段】 光通信用モジュール1は、長波長帯の光
L1と短波長帯の光L2A、L2Bの送受信用の共用ポ
ート2と、光L1の出力ポート3と、光L2Aの受光部
4と、光L2Bの発光部5を備えている。共用ポート2
からの光L1とL2Aを分離する波長分離フィルタ11
の光入射角度θ(11)は45度よりも小さくなるよう
に配置され、ビームスプリッタ12の光入射角度θ(1
2)も45度よりも小さくなるように設定されている。
この配置によれば、これらの光学素子として、薄くて廉
価な平板型の光学素子を採用できる。この結果、モジュ
ールを小型で廉価に製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光通信用モジュール
に関するものである。さらに詳しくは、1本の光ファイ
バ等の通信媒体を用いて波長の異なる光信号の送受を行
なうための光通信経路に配置され、波長の異なる光信号
を分離して予め定めたポートに供給する機能を備えた光
通信用モジュールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の光通信用モジュールは、例えば
特開平6−244797号公報に開示されている。この
公報に開示されている双方向通信用複合モジュールは、
中空のケースの3つの側面に、それぞれ受信用ポート、
送信用ポートおよび伝送用ポートが配置されている。そ
して、波長が1.55μmの光を受信用ポートから受け
取り伝送用ポートを介して伝送し、波長側1.31μm
の光を送信用ポートの側から伝送用ポートを介して出力
するように光路が形成されている。
【0003】各ポートは、光ファイバと、ここを介して
伝達される光をコリメート化あるいは集光させるための
レンズとを備えている。また、ケース内に形成されてい
る光路上には、異なる波長の光を分離するための波長分
離フィルタ、反射光が光路に沿って伝達されることを防
止するための光アイソレータ等が配列されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】光通信用モジュール
は、上記のように、異なる波長の光を分離して、それぞ
れの波長の光を異なるポートに向けて振り分けるため
に、波長分離フィルタ、光アイソレータ、あるいはビー
ムスプリッタ等が必要である。これらの光学素子は、一
般的にプリズム合成体から形成されている。すなわち、
2個のプリズムを貼り合わせると共に、その貼り合わせ
面に誘電体多層膜を形成した構成をしている。この構成
の波長分離フィルタ、ビームスプリッタ等は製作が容易
ではなく、高価である。このために、光通信用モジュー
ルの低価格化の妨げとなっている。
【0005】また、一般的に誘電体多層膜からなる波長
分離膜、ビームスプリッタ膜等は、光入射角度が大きく
なると偏光特性が顕著に現れる。このため、これらの光
学部品に偏光特性がある場合、例えば、P偏光光を透過
し易いが、S偏光光を反射し易いといった偏光特性が顕
著に現れるおそれのある場合には、入出力用の光ファイ
バとして偏波面保持ファイバを用いたり、あるいは、使
用するレーザ光の出射偏光面の調整といった複雑な調整
作業が必要になる。
【0006】本発明の課題は、このような点に鑑みて、
廉価に製造することができ、しかも、波長分離フィルタ
等の偏光特性を考慮する必要のない小型の光通信用モジ
ュールを実現することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、波長の異なる光を用いて信号の送受を
行なう光通信用モジュールにおいて、内部に光路が形成
されたモジュールハウジングと、このモジュールハウジ
ングに取付けられた前記の波長の異なる光に共通の入出
力用共用ポートと、前記モジュールハウジングに取付け
られた少なくとも1つの光入力用ポートおよび少なくと
も1つの光出力用ポートと、前記モジュールケース内の
光路に配列した波長分離フィルタおよびビームスプリッ
タとを有しており、前記波長分離フィルタおよび前記ビ
ームスプリッタの少なくとも一方に対する光の入射角度
が45度未満となるように前記光路が形成されているこ
とを特徴としている。
【0008】また、本発明の光通信用モジュールでは、
前記第1および第2の光の入出力用の共用ポートと、前
記第1の光の出力ポートと、前記第2の光の受光部と、
前記第2の光の発光部と、前記の各ポート、発光部およ
び受光部が取付けられたモジュールハウジングと、当該
モジュールハウジング内に形成された光路上に配置され
ている前記第1および第2の光分離用の波長分離フィル
タおよびビームスプリッタとを有し、前記波長分離フィ
ルタおよび前記ビームスプリッタの少なくとも一方に対
する光の入射角度が45度未満となるように前記光路が
形成されていることを特徴としている。
【0009】この構成によれば、波長分離フィルタある
いはビームスプリッタに対して、45度未満の角度で光
が入射する。入射角度を45度未満に設定すれば、波長
分離フィルタあるいはビームスプリッタの光学膜を構成
している誘電体多層膜に現れる偏光特性を抑制できる。
この結果、偏光特性が顕著に現れ易い平板型の波長分離
フィルタ、ピームスプリッタを用いることが可能にな
る。
【0010】従って、本発明によれば、プリズム合成体
からなる高価な波長分離フィルタ、ビームスプリッタの
代わりに、平板状の基板表面に膜形成された廉価でしか
も薄い波長分離フィルタ、ビームスプリッタを用いるこ
とができる。また、偏光特性を抑制するために、入出力
用の光ファイバとして偏波面保持ファイバを用いたり、
あるいは、使用するレーザ光の出射偏光面の調整といっ
た複雑な調整作業も不要になる。このように本発明の構
成によれば、光通信用モジュールを小型かつ廉価で、し
かも簡単に製造することができる。
【0011】ここで、波長分離フィルタおよびビームス
プリッタの配置関係としては次の構成を挙げることがで
きる。第1は、前記共用ポートから入射する光の光路上
に、光の入射角度が45度未満となるように、前記波長
分離フィルタを配置し、当該波長分離フィルタで反射さ
れた光の光路上に、光の入射角度が45度以下となるよ
うに、前記ビームスプリッタを配置する構成である。
【0012】第2の配置は、前記波長分離フィルタを透
過した光の光路上に、光の入射角度が45度以下となる
ように、前記ビームスプリッタを配置する構成である。
【0013】いずれの配置関係を採用しても、入射光に
対する波長分離フィルタおよびビームスプリッタの入射
角度を小さくすることにより、各光軸を含む平面方向に
おける各構成部品の配置に必要となる幅寸法、すなわち
光路の広がりを小さくすることができる。このために、
光通信モジュールを小型、コンパクトに構成することが
できる。
【0014】次に、前記の各ポート、発光部および受光
部のうちの少なくとも一つは、光ファイバと結合用レン
ズとが光軸が一致した状態で保持されたユニットとして
構成することが望ましい。このようにユニット化すれ
ば、光ファイバと結合用レンズをモジュールハウジング
に取り付けた後に、これらの間のコリメート調整を行な
う必要がなくなる。また、この場合には、当該ユニット
の取付け孔をモジュールハウジングに形成しておき、当
該取付け孔の大きさを、前記ユニットの光学的位置を調
整可能な大きさに設定しておくこと望ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明の
実施の形態を説明する。
【0016】図1には本発明を適用した光通信用モジュ
ールの構成を模式的に示してある。図に示す光通信用モ
ジュール1は、図1(B)に示すように、受信用には波
長が1.55μmの光L1および波長が1.31μmの
光L2Aを用い、送信用には波長が1.31μmの光L
2Bを用いるものである。このために、双方の波長の光
の入出力用の共用ポート2と、長波長(1.55μm)
の光L1の出力ポート3と、短波長(1.31μm)の
光L2Aの受光部4と、短波長の光L2Bの発光部5と
を備えている。
【0017】このような光通信モジュール1は光CAT
V等の光通信経路の端末部分である各家庭等に配置さ
れ、共用ポート2が親局側の幹線に接続される。一般
に、長波長帯の光L1は信号伝送帯域が広いので受信専
用とされ、動画像等の情報伝送に用いられる。これに対
して、短波長帯の光L2(L2A、L2B)は音声情
報、静止画情報等のようなそれ程多くない情報量の送受
信用に用いられる。
【0018】図1(A)を参照して説明すると、光通信
用モジュール1は、直方体形状をした中空のモジュール
ハウジング10を備えている。このモジュールハウジン
グ10の側面7には共用ポート2が取付けられている。
この側面7には受光部4も取付けられている。同様に、
この側面7に対峙している側面8には出力ポート3が取
付けられている。更に、これらの側面7、8の間に位置
している側面9には、発光部5が取付けられている。
【0019】モジュールハウジング10の内部には、双
方の光L1、L2の光路が形成されている。共用ポート
2と出力ポート3の間に形成された光路の上には波長分
離フィルタ11が配置されている。この波長分離フィル
タ11と発光部5の間に形成した光路の上には、ハーフ
ミラーからなるビームスプリッタ12が配置されてい
る。本例では、波長分離フィルタ11およびビームスプ
リッタ12として、平板状の透明基板の表面に誘電体多
層膜からなる波長分離膜、ビームスプリッタ膜が形成さ
れたものを用いている。
【0020】上記の共用ポート2は、コリメート機能を
有する結合用レンズ21を備えている。また、出力ポー
ト3も集光レンズ31を備えている。さらに、発光部5
もコリメート機能を有する結合用レンズ51を備えてい
る。同様に、受光部4も、ここで受光される光を収束さ
せるための集光レンズ41を備えている。
【0021】本例の光通信用モジュール1においては、
波長分離フィルタ11は、そこに入射する光L1、L2
Aの入射角度θ(11)が10度となるように傾斜配置
してある。すなわち、光軸Laと波長分離フィルタ11
の入射面の法線とのなす角度θ(11)が10度となる
ように、当該波長分離フィルタ11が配置されている。
従って、共用ポート2から入射した光の光軸Laと、波
長分離フィルタ11によって反射された光の光軸Lbの
間の角度は20度となる。
【0022】これに対して、ビームスプリッタ12は、
そこに入射する光L2Aの入射角度θ(12)が45度
となるように傾斜配置させてある。すなわち、光軸Lb
とビームスプリッタ12の入射面の法線とのなす角度θ
(12)が45度となるように、当該ビームスプリッタ
12が配置されている。
【0023】この構成の光通信用モジュール1におい
て、共用ポート2に接続されている光ファイバ13を介
して当該共用ポート2を介して入射した長波長帯の光L
1は、結合用レンズ21でコリメートされた後に波長分
離フィルタ11に到り、ここを透過して出力ポート3に
到る。この出力ポート3において再びレンズ31によっ
て収束された後に、当該出力ポート3に接続されている
光ファイバ14を介して伝送される。
【0024】これに対して、共用ポート2を介して入射
した短波長帯の光L2Aは、波長分離フィルタ11によ
ってビームスプリッタ12の側に反射される。反射され
た光L2Aは、ビームスプリッタ12の表面に形成した
ハーフミラーによって反射されて、受光部4の側に向か
う。そして、受光部4の手前に配置されている集光レン
ズ41を介して、受光部4の受光面上に収束する。
【0025】また、短波長帯の光L2Bは、レーザダイ
オード等から構成されている発光部5から出射される。
ここから出射された光L2Bは結合用レンズ51を介し
てコリメートされた後にビームスプリッタ12に裏面側
から入射し、ここをそのまま透過して波長分離フィルタ
11に到る。出射光L2Bはこの波長分離フィルタ11
によって反射されて共用ポート2に到り、ここで結合用
レンズ21によって収束された後に送信され、光ファイ
バ13を介して伝達される。
【0026】このように構成した光通信用モジュール1
においては、波長分離フィルタ11に対して、光L1、
L2Aが10度という小さい入射角度で入射する。この
ように小さな入射角度θ(11)で光を入射させている
ので、誘電体多層膜からなる波長分離膜には偏光特性が
殆ど現れることがない。このため、本例では、安価で薄
いという利点を有する反面、偏光特性が現れやすい性質
のある平板型の波長分離フィルタ11を用いているが、
実用上支障をきたさない。
【0027】また、このように、角度θ(11)を小さ
くしてあるので、その分、光軸LaおよびLbを含む平
面方向の幅、すなわち、図1(A)におけるハウジング
10の幅Wを小さくすることができる。
【0028】このように、本例によれば、角度θ(1
1)を従来の光通信用モジュールにおいて一般的に採用
されている角度である45度よりも小さな値に設定して
ある。このために、安価で薄い平板型の波長分離フィル
タを使用できる。また、装置全体も小型にすることがで
きる。
【0029】次に、図2(A)、(B)には、出力ポー
ト3を取り出して示してある。図2(A)に示すよう
に、出力ポート3はユニット化された構成となってお
り、結合用レンズ31と、光ファイバ支持体(フェルー
ル)32と、これら結合用レンズ31および光ファイバ
支持体32を光軸中心が一致した状態(コリメート調整
された状態)で保持している円筒状のユニットケース3
3とを備えた構成となっている。このユニットケース3
3の外径よりも僅かに大きな内径寸法となるように、モ
ジュールハウジング10の側面8には取付け孔81が形
成されている。この取付け孔81に装着された出力ポー
ト3は接着剤83によってそこに固着されている。
【0030】図2(B)に示すように、ユニットケース
33の内端開口には段付きのレンズ取付け面33aが形
成されている。この取付け面33aに、結合用レンズ3
1は接着剤33bによって取付け固定されている。ここ
で、上述したように結合用レンズ31は光ファイバ支持
体32に対して光学的に位置合わせされた状態に組み付
けられている。共用ポート3も同様に構成されているの
で、その図示および説明は省略する。
【0031】次に、図2(C)には発光部5を取り出し
て示してある。この図に示すように、発光部5もユニッ
ト構成となっており、結合用レンズ51と、発光素子5
2と、これらを光軸が一体した状態で保持しているユニ
ットケース53とを備えた構成となっている。そして、
接着剤54によって、側面9に形成した取付け孔91の
内周面に発光部5が固着されている。
【0032】なお、受光部4は、例えばホトダイオード
から構成することができる。一般的に受光部の受光素子
における受光面は光L2Aのレンズ41により集束され
たビーム径に比べて充分に広いので、この部分を上記の
ようにユニット化して、レンズ41と受光素子とを予め
光学的に位置合わせしておかなくても、組み付け作業に
支障はそれほど発生しない。勿論、受光部4もユニット
化して、レンズ41と受光素子とを位置合わせした状態
で一体化しておいてもよい。
【0033】このように、本例の光通信用モジュール1
では、共用ポート2、出力ポート3および発光部5にお
いて各レンズが予め光学的に位置合わせされている。し
たがって、予め光のコリメート調整が完了しているの
で、各ポート、発光部および受光部の位置を相互に調整
するだけで、全体の光学系の位置合わせを行なうことが
できる。例えば、出力ポート3の取付け孔81は、その
ユニットケース33の外径よりも僅かに大きな内径寸法
を有している。したがって、出力ポート3以外の共用ポ
ート、発光部、受光部をハウジングに取り付けた後に、
この出力ユニット3の取付け位置を微調整して、これら
の間の光学的位置合わせを行なうことができる。このよ
うに本例では、光通信モジュール1の組み付け作業を簡
単に行なうことができる。
【0034】図3(A)、(B)には、本発明の別の実
施の形態である光通信用モジュールを示してある。な
お、これらの図において、図1に示す各部分に対応する
部分は同一の符号を付し、それらの説明を省略するもの
とする。
【0035】まず、図3(A)に示す光通信用モジュー
ル20は、共用ポート2から反対側の出力用ポート3に
向かう光路の光軸Laに対して、波長分離フィルタ11
を10度だけ傾斜させてある(θ(11)=10度)。
また、波長分離フィルタ11で反射された光L2Aの光
軸Lbに対して、ビームスプリッタ12を35度だけ傾
斜させてある(θ(12)=35度)。
【0036】ここで、図3(A)から分かるように、本
例では、光軸Lbに対するビームスプリッタ12の傾斜
方向を、図1(A)に示す場合とは逆方向にしてある。
この結果、ビームスプリッタ12の作用面はモジュール
ハウジング10の側面15の側に面することになる。し
たがって、本例では、発光部5をこの側面15に取付
け、ここから出射された光L2Bを、ビームスプリッタ
12で反射させて波長分離スプリッタ11の側に向け、
さらに、波長分離フィルタ11で反射させて、共用ポー
ト2に向けるようにしている。
【0037】本例では、波長分離フィルタ11の傾斜角
度θ(11)は10度であり、ビームスプリッタ12の
傾斜角度θ(12)は35度であり、いずれも、従来に
おいて一般的に採用されている傾斜角度45よりも大幅
に小さい。したがって、本例の構成を採用した場合にお
いても、図1に示す光通信用モジュールと同様な作用効
果を得ることができる。
【0038】次に、図3(B)に示す光通信用モジュー
ル30は、基本的な構成が図1(A)に示すものと同一
であるが、ビームスプリッタ12の傾斜角度θ(12)
を20度に設定した点が異なっている。この構成を採用
すれば、装置の幅Wを大幅に小さくできること分かる。
【0039】なお、上述した各例においては、共用ポー
ト2と、波長分離フィルタ11と、ビームスプリッタ1
2は、一直線上には配置されていない。しかし、これら
を一直線上に配置した構成を採用することもできる。図
4(A)、(B)には、このような例を示してある。こ
れらの図においても、上記の各光通信用モジュールの各
部分と対応する部分には同一の符号を付してある。
【0040】また、上記の各例では発光部5が備わって
いる。この代わりに、共用ポート2あるいは出力ポート
3と同様な構造の入力ポートを構成し、外部の発光源か
ら光L2Bを入力するようにしてもよい。
【0041】また、受光部4も、共用ポート2あるいは
出力ポート3と同様な構造の出力ポートに代えることが
できる。この場合には、この出力ポートを介して光L2
Aを外部に配置されている受光部まで伝送すればよい。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光通信用
モジュールにおいては、波長分離フィルタあるいはビー
ムスプリッタを、これらに対する光の入射角度が45度
よりも小さくなるように、傾斜配置してある。したがっ
て、波長分離フィルタ、ビームスプリッタにおける偏光
特性が現れることを抑制できる。よって、本発明によれ
ば、薄くて安価であるが、偏光特性が顕著に現れる平板
型の波長分離フィルタ、ビームスプリッタの使用が容易
になる。この結果、光通信用モジュールを小型でしかも
廉価に構成することができる。
【0043】また、このように、波長分離フィルタ、ビ
ームスプリッタの偏光特性を抑制できるの、偏波面保持
ファイバを使用する必要がなく、また、ファイバの回転
調整も不要となり、さらには光源である半導体レーザの
回転調整も不要となるので、光通信用モジュールを廉価
に構成できる。
【0044】さらに、波長分離フィルタ、ビームスプリ
ッタの傾斜角度を小さくしてあるので、光通信用モジュ
ールのハウジング内に形成される光路の広がりを抑制で
きるので、光通信用モジュールの全体寸法も小さくする
ことができる。
【0045】さらにまた、本発明では、レンズと光ファ
イバとの位置合わせ(コリメート調整)がなされた状態
で共用ポート、出力ポート等をユニット化してある。し
たがって、これらの部分の光学的な位置合わせのための
調整が簡単になり、組み付け作業が極めて簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明を適用した光通信用モジュール
の構成を模式的に示す概略構成図、(B)は各波長の光
路を示す説明図である。
【図2】(A)は図1の出力ポートを示す断面図、
(B)はそのレンズ取付け部分を拡大して示す部分断面
図、(C)は発光部の部分断面図である。
【図3】本発明を適用した光通信用モジュールの各部分
の配置関係の変形例を示す説明図である。
【図4】本発明を適用可能な光通信用モジュールの各部
分の配置関係の変形例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 光通信用モジュール 2 共用ポート 21 結合用レンズ 3 出力ポート 31 レンズ 32 光ファイバ支持体 33 ユニットケース 4 受光部 41 レンズ 5 発光部 51 レンズ 10 モジュールハウジング 11 波長分離フィルタ 12 ビームスプリッタ 81 取付け孔 θ(11) 入射光に対する波長分離フィルタの傾斜角
度 θ(12) 入射光に対するビームスプリッタの傾斜角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04B 10/13 10/12 (72)発明者 長岡 新二 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波長の異なる光を用いて信号の送受を行
    なう光通信用モジュールにおいて、内部に光路が形成さ
    れたモジュールハウジングと、このモジュールハウジン
    グに取付けられた前記の波長の異なる光に共通の入出力
    用共用ポートと、前記モジュールハウジングに取付けら
    れた少なくとも1つの光入力用ポートおよび少なくとも
    1つの光出力用ポートと、前記モジュールケース内の光
    路に配列した波長分離フィルタおよびビームスプリッタ
    とを有しており、前記波長分離フィルタおよび前記ビー
    ムスプリッタの少なくとも一方に対する光の入射角度が
    45度未満となるように前記光路が形成されていること
    を特徴とする光通信用モジュール。
  2. 【請求項2】 波長の異なる第1および第2の光を用い
    て信号の送受を行なう光通信用モジュールにおいて、 前記第1および第2の光の入出力用の共用ポートと、前
    記第1の光の出力ポートと、前記第2の光の受光部と、
    前記第2の光の発光部と、前記の各ポート、発光部およ
    び受光部が取付けられたモジュールハウジングと、当該
    モジュールハウジング内に形成された光路上に配置され
    ている前記第1および第2の光分離用の波長分離フィル
    タおよびビームスプリッタとを有し、 前記波長分離フィルタおよび前記ビームスプリッタの少
    なくとも一方に対する光の入射角度が45度未満となる
    ように前記光路が形成されていることを特徴とする光通
    信用モジュール。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記共用ポートから
    入射する光の光路上には、光の入射角度が45度未満と
    なるように、前記波長分離フィルタ配置され、当該波長
    分離フィルタで反射された光の光路上には、光の入射角
    度が45度以下となるように前記ビームスプリッタが配
    置されていることを特徴とする光通信用モジュール。
  4. 【請求項4】 請求項2において、前記共用ポートから
    入射する光の光路上には、光の入射角度が45度未満と
    なるように、前記波長分離フィルタが配置され、当該波
    長分離フィルタを透過した光の光路上には、光の入射角
    度が45度以下となるように前記ビームスプリッタが配
    置されていることを特徴とする光通信用モジュール。
  5. 【請求項5】 請求項2ないし4のうちの何れかの項に
    おいて、前記の各ポート、発光部および受光部のうちの
    少なくとも一つは、光ファイバと結合用レンズとが光軸
    が一致した状態で保持されたユニットとして構成されて
    いることを特徴とする光通信用モジュール。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記モジュールハウ
    ジングは、前記ユニットを取付け固定するための取付け
    孔を備えており、当該取付け孔は、前記ユニットの光学
    的位置を調整可能な大きさに設定されていることを特徴
    とする光通信用モジュール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10436399B2 (en) 2007-11-23 2019-10-08 Signify Holding B.V. Light emitting tufted carpet

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