JPH1079707A - 光通信用モジュール - Google Patents

光通信用モジュール

Info

Publication number
JPH1079707A
JPH1079707A JP8232684A JP23268496A JPH1079707A JP H1079707 A JPH1079707 A JP H1079707A JP 8232684 A JP8232684 A JP 8232684A JP 23268496 A JP23268496 A JP 23268496A JP H1079707 A JPH1079707 A JP H1079707A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
beam splitter
communication module
optical communication
transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8232684A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Takeda
正 武田
Fumikazu Ohira
文和 大平
Shinji Nagaoka
新二 長岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Nidec Instruments Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp, Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP8232684A priority Critical patent/JPH1079707A/ja
Publication of JPH1079707A publication Critical patent/JPH1079707A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)
  • Optical Couplings Of Light Guides (AREA)
  • Optical Filters (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光通信用モジュールにおける送信用の光の光
量低下を抑制して、廉価に当該光通信用モジュールを製
造できるようにすること。 【解決手段】 光通信用モジュール1は、長波長帯の光
L1と短波長帯の光L2A、L2Bの送受信用の共用ポ
ート2と、光L1の出力ポート3と、光L2Aの受光部
4と、光L2Bの発光部5を備えている。送受信用の同
一波長の光L2A、L2Bの光路を振り分けるビームス
プリッタ12は、送信用の光を反射する場合には、その
光反射率が透過率よりも高くなるように設定される。逆
に、送信用の光を透過させる場合には、その透過率が反
射率よりも高くなるように設定される。送信用の光の光
量低下を抑制できるので、光源として光出力の大きなも
のを使用する必要がなく、光通信用モジュールを廉価に
製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光通信用モジュール
に関するものである。さらに詳しくは、1本の光ファイ
バ等の通信媒体を用いて波長の異なる光信号の送受を行
なうための光通信経路に配置され、波長の異なる光信号
を分離して予め定めたポートに供給する機能を備えた光
通信用モジュールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の光通信用モジュールは、例えば
特開平6−244797号公報に開示されている。この
公報に開示されている双方向通信用複合モジュールは、
中空のケースの3つの側面に、それぞれ受信用ポート、
送信用ポートおよび伝送用ポートが配置されている。そ
して、波長が1.55μmの光を受信用ポートから受け
取り伝送用ポートを介して伝送し、波長が1.31μm
の光を送信用ポートの側から伝送用ポートを介して出力
するように光路が形成されている。
【0003】各ポートは、光ファイバと、ここを介して
伝達される光をコリメート化あるいは集光させるための
レンズとを備えている。また、ケース内に形成されてい
る光路上には、異なる波長の光を分離するための波長分
離フィルタ、反射光が光路に沿って伝達されることを防
止するための光アイソレータ等が配列されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】光通信用モジュールと
しては、例えば短波長の光を共用の伝送用ポートを介し
て受け取り、内部の光路を経由して内蔵の受光部におい
て受信できるようにした構成が考えられる。この構成を
採用すれば、短波長の光を送受信用に用いることができ
る。
【0005】この場合、光通信用モジュールを小型でコ
ンパクトに構成するためには、共用の伝送用ポートを介
して受信された短波長の光の光路も、できる限り、長波
長の光の光路および短波長の発信用の光の光路と共通に
することが望ましい。
【0006】この場合、上記のように異なる波長の光は
波長分離フィルタで分離すると共に、同一波長の受信用
および送信用の光も、それぞれ、受光部および伝送用ポ
ートに向けて振り分ける必要がある。このためには、ハ
ーフミラーあるいはビームスプリッタを使用すればよ
い。
【0007】しかしながら、ビームスプリッタ等を配置
すると、そこにおいて光損失が発生する。例えば、ハー
フミラーを用いた場合には、波長が1.31μmのレー
ザ光の送受信において−3dB程度の光量損失が発生す
る。このために、発光部の光源として光出力の大きなも
のを用いる必要があり、その分、光通信用モジュールが
コスト高になる。あるいは、同一光出力の光源を用いる
場合には、動作電流を高く設定する必要があり、レーザ
光源の寿命の低下に繋がってしまう。
【0008】本発明の課題は、このような従来の問題点
を解消可能な光通信用モジュールを提案することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の光通信用モジュールは、第1および第2
の光の入出力に用いる共用ポートと、前記第1の光の出
力ポートと、前記第2の光の受光部と、前記第2の光の
発光部と、前記の各ポート、発光部および受光部が取付
けられたモジュールハウジングと、当該モジュールハウ
ジング内に形成された光路上に配置され、前記第1およ
び第2の光を分離するための波長分離フィルタと、前記
モジュールハウジング内に形成された光路上に配置さ
れ、前記第2の光を送受信用に分離するためのビームス
プリッタとを有し、前記発光部から出射された送信用の
前記第2の光を前記ビームスプリッタにより反射して前
記共用ポートに導くように構成すると共に、当該ビーム
スプリッタを、前記第2の光の反射率が透過率よりも高
くなるように設定してある。
【0010】ここで、前記発光部から出射された送信用
の前記第2の光を前記ビームスプリッタで反射する代わ
りに、当該ビームスプリッタを透過させて前記共用ポー
トに導くように構成することもできる。この場合には、
当該ビームスプリッタを、前記第2の光の透過率が反射
率よりも高くなるように設定すればよい。
【0011】前記ビームスプリッタとしてハーフミラー
を用いる場合には、当該ハーフミラーの光の入射角度を
45度とは異なる角度に設定することにより、前記第2
の光の反射率および透過率を異ならせることが可能であ
る。
【0012】本発明は、光通信用モジュールにおいて、
その光受信系は光送信系に比べて光学特性の仕様を満足
すことが容易である点に鑑みて、上記にように、光送信
系に対して光受信系よりも多くの光を振り分けるように
している。この構成を採用すれば、光送信系の光量不足
を抑制できるので、光源として光出力の大きなものを使
用する必要がない。従って、光通信用モジュールを廉価
に製造できる。また、光出力が同一の光源を使用する場
合には、その動作電流を低くしても光送信系の光量不足
は発生しないので、レーザ光源等の寿命を延ばすことが
できる。さらには、レーザ光源の発熱も抑制されるの
で、その信頼性も向上する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明の
実施の形態を説明する。
【0014】図1には本発明を適用した光通信用モジュ
ールの構成を模式的に示してある。図に示す光通信用モ
ジュール1は、図1(B)に示すように、受信用には波
長が1.55μmの光L1および波長が1.31μmの
光L2Aを用い、送信用には波長が1.31μmの光L
2Bを用いるものである。このために、双方の波長の光
の入出力用の共用ポート2と、長波長(1.55μm)
の光L1の出力ポート3と、短波長(1.31μm)の
光L2Aの受光部4と、短波長の光L2Bの発光部5と
を備えている。
【0015】このような光通信モジュール1は光CAT
V等の光通信経路の端末部分である各家庭等に配置さ
れ、共用ポート2が親局側の幹線に接続される。一般
に、長波長帯の光L1は信号伝送帯域が広いので受信専
用とされ、動画像等の情報伝送に用いられる。これに対
して、短波長帯の光L2(L2A、L2B)は音声情
報、静止画情報等のようなそれ程多くない情報量の送受
信用に用いられる。
【0016】図1(A)を参照して説明すると、光通信
用モジュール1は、直方体形状をした中空のモジュール
ハウジング10を備えている。このモジュールハウジン
グ10の側面7には共用ポート2が取付けられている。
この側面7には受光部4も取付けられている。同様に、
この側面7に対峙している側面8には出力ポート3が取
付けられている。更に、これらの側面7、8の間に位置
している側面9には、発光部5が取付けられている。
【0017】モジュールハウジング10の内部には、双
方の光L1、L2の光路が形成されている。共用ポート
2と出力ポート3の間に形成された光路の上には波長分
離フィルタ11が配置されている。この波長分離フィル
タ11と発光部5の間に形成した光路の上には、ビーム
スプリッタ12が配置されている。本例では、波長分離
フィルタ11およびビームスプリッタ12として、平板
状の透明基板の表面に誘電体多層膜からなる波長分離
膜、ビームスプリッタ膜が形成されたものを用いてい
る。
【0018】上記の共用ポート2は、コリメート機能を
有する結合用レンズ21を備えている。また、出力ポー
ト3も集光レンズ31を備えている。さらに、発光部5
もコリメート機能を有する結合用レンズ51を備えてい
る。同様に、受光部4も、ここで受光される光を収束さ
せるための集光レンズ41を備えている。
【0019】本例の光通信用モジュール1においては、
波長分離フィルタ11は、そこに入射する光L1、L2
Aの入射角度θ(11)が10度となるように傾斜配置
してある。すなわち、光軸Laと波長分離フィルタ11
の入射面の法線とのなす角度θ(11)が10度となる
ように、当該波長分離フィルタ11が配置されている。
従って、共用ポート2から入射した光の光軸Laと、波
長分離フィルタ11によって反射された光の光軸Lbの
間の角度は20度となる。
【0020】これに対して、ビームスプリッタ12は、
そこに入射する光L2Aの入射角度θ(12)が45度
となるように傾斜配置してある。すなわち、光軸Lbと
ビームスプリッタ12の入射面の法線とのなす角度θ
(12)が45度となるように、当該ビームスプリッタ
12が配置されている。
【0021】この構成の光通信用モジュール1におい
て、共用ポート2に接続されている光ファイバ13を介
して当該共用ポート2を介して入射した長波長帯の光L
1は、結合用レンズ21でコリメートされた後に波長分
離フィルタ11に到り、ここを透過して出力ポート3に
到る。この出力ポート3において再びレンズ31によっ
て収束された後に、当該出力ポート3に接続されている
光ファイバ14を介して伝送される。
【0022】これに対して、共用ポート2を介して入射
した短波長帯の光L2Aは、波長分離フィルタ11によ
ってビームスプリッタ12の側に反射される。反射され
た光L2Aは、ビームスプリッタ12の表面に形成した
ハーフミラーによって反射されて、受光部4の側に向か
う。そして、受光部4の手前に配置されている集光レン
ズ41を介して、受光部4の受光面上に収束する。
【0023】また、短波長帯の光L2Bは、レーザダイ
オード等から構成されている発光部5から出射される。
ここから出射された光L2Bは結合用レンズ51を介し
てコリメートされた後にビームスプリッタ12に裏面側
から入射し、ここをそのまま透過して波長分離フィルタ
11に到る。出射光L2Bはこの波長分離フィルタ11
によって反射されて共用ポート2に到り、ここで結合用
レンズ21によって収束された後に送信され、光ファイ
バ13を介して伝達される。
【0024】このように、本例の光通信用モジュール1
においては、入射角度θ(12)が45度となるように
配置したビームスプリッタ12によって、同一波長の送
信用の光L2Bと受信用の光L2Aを分離している。本
例では、送信用の光L2Bを反射させて、共用ポート2
の側に振り向けるようにしている。光L2A、L2B
は、ビームスプリッタ12で反射され、あるいはここを
透過することにより、光量損失が発生する。光通信用モ
ジュールでは、一般的に受信系は送信系に比べて特性仕
様を満足することが容易である。
【0025】そこで、本例の光通信用モジュール1で
は、ビームスプリッタ12の反射率Rを透過率Tよりも
高くなるように設定してある。どの程度の差を付けるの
は、個々の実施例に応じて設定すべき性質のものであ
る。
【0026】ここで、1.31μmの波長の光L2(L
2A、L2B)の反射率および透過率が異なるビームス
プリッタの例としては、一般的なガラス基板(BK7)
の表面に、Si、ZrO2 、Si、ZrO2 からなる膜
を積層した4層構造の誘電体多層膜を備えたものを挙げ
ることができる。これらの各層の膜厚を適切に設定する
ことにより、1.31μmの波長の光に対する反射率R
が透過率Tよりも高いビームスプリッタを得ることがで
きる。
【0027】図2のグラフは、上記の4層構造の誘電体
多層膜を備えたビームスプリッタにおける光の波長に対
する反射率および透過率の特性曲線を示している。曲線
R(s)はS偏光光の反射率を示し、曲線R(p)はP
偏光光の反射率を示す。同様に、曲線T(s)はS偏光
光の透過率を示し、曲線T(p)はP偏光光の透過率を
示す。このグラフから分かるように、波長1.31μm
において、S偏光光およびP偏光光の反射率および透過
率はほぼ同一となっている。また、反射率はほぼ57パ
ーセントであり、透過率はほぼ43パーセントであり、
反射率の方が高い値となっている。
【0028】このように構成した光通信用モジュール1
においては、発光部5から出射される送信用の光L2B
は、ビームスプリッタ12において、そこを透過するよ
りも多くの光が反射されて共用ポート2の側に振り向け
られて、そこから送信される。したがって、一般的に使
用されている反射率と透過率が同一のものを使用する場
合に比べて、送信用の光の光量低下を抑制できる。した
がって、光出力の大きなレーザ光源等を使用することな
く、送信用の光の光量を充分なものにすることができ
る。
【0029】また、本例の光通信用モジュール1では、
波長分離フィルタ11に対して、光L1、L2Aが10
度という小さい入射角度で入射する。このように小さな
入射角度θ(11)で光を入射させているので、誘電体
多層膜からなる波長分離膜には偏光特性が殆ど現れるこ
とがない。このため、本例では、安価で薄いという利点
を有する反面、偏光特性が現れやすい性質のあるい平板
型の波長分離フィルタ11を用いているが、実用上支障
をきたさない。このように、角度θ(11)を小さくし
てあるので、その分、光軸LaおよびLbを含む平面方
向の幅、すなわち、図1(A)におけるハウジング10
の幅Wを小さくすることができる。
【0030】このように、本例によれば、角度θ(1
1)を従来の光通信用モジュールにおいて一般的に採用
されている角度である45度よりも小さな値に設定して
ある。このために、安価で薄い平板型の波長分離フィル
タを使用できる。また、装置全体も小型にすることがで
きる。
【0031】次に、図3(A)、(B)には、出力ポー
ト3を取り出して示してある。図3(A)に示すよう
に、出力ポート3はユニット化された構成となってお
り、結合用レンズ31と、光ファイバ支持体(フェルー
ル)32と、これら結合用レンズ31および光ファイバ
支持体32を光軸中心が一致した状態(コリメート調整
された状態)で保持している円筒状のユニットケース3
3とを備えた構成となっている。このユニットケース3
3の外径よりも僅かに大きな内径寸法となるように、モ
ジュールハウジング10の側面8には取付け孔81が形
成されている。この取付け孔81に装着された出力ポー
ト3は接着剤83によってそこに固着されている。
【0032】図3(B)に示すように、ユニットケース
33の内端開口には段付きのレンズ取付け面33aが形
成されている。この取付け面33aに、結合用レンズ3
1は接着剤33bによって取付け固定されている。ここ
で、上述したように結合用レンズ31は光ファイバ支持
体32に対して光学的に位置合わせされた状態に組み付
けられている。共用ポート3も同様に構成されているの
で、その図示および説明は省略する。
【0033】次に、図3(C)には発光部5を取り出し
て示してある。この図に示すように、発光部5もユニッ
ト構成となっており、結合用レンズ51と、発光素子5
2と、これらを光軸が一体した状態で保持しているユニ
ットケース53とを備えた構成となっている。そして、
接着剤54によって、側面9に形成した取付け孔91の
内周面に発光部5が固着されている。
【0034】なお、受光部4は、例えばホトダイオード
から構成することができる。一般的に受光部の受光素子
における受光面は光L2Aのレンズ41により集束され
たビーム径に比べて充分に広いので、この部分を上記の
ようにユニット化して、レンズ41と受光素子とを予め
光学的に位置合わせしておかなくても、組み付け作業に
支障はそれほど発生しない。勿論、受光部4もユニット
化して、レンズ41と受光素子とを位置合わせした状態
で一体化しておいてもよい。
【0035】このように、本例の光通信用モジュール1
では、共用ポート2、出力ポート3および発光部5にお
いて各レンズが予め光学的に位置合わせされている。し
たがって、予め光のコリメート調整が完了しているの
で、各ポート、発光部および受光部の位置を相互に調整
するだけで、全体の光学系の位置合わせを行なうことが
できる。例えば、出力ポート3の取付け孔81は、その
ユニットケース33の外径よりも僅かに大きな内径寸法
を有している。したがって、出力ポート3以外の共用ポ
ート、発光部、受光部をハウジングに取り付けた後に、
この出力ユニット3の取付け位置を微調整して、これら
の間の光学的位置合わせを行なうことができる。このよ
うに本例では、光通信モジュール1の組み付け作業を簡
単に行なうことができる。
【0036】図4には、上記の光通信用モジュール1の
変形例を示してある。この図に示す光通信用モジュール
40は、ビームスプリッタ12の入射角度θ(12)を
20度となるように設定した点が上記の光通信用モジュ
ール1と異なっているのみである。したがって、この図
においては図1の各部分と対応する部分には同一の符号
を付してあり、また、それらの説明も省略する。
【0037】この場合においても、上記の例と同様な4
層構造の誘電体多層膜の各層の膜厚を調整することによ
り、光反射率が光透過率よりも大きなビームスプリッタ
を実現できる。図5には、本発明者等が設計した上記と
同様な4層構造の誘電体多層膜を備えたビームスプリッ
タにおいて得られる、光入射角度θ(12)が20度の
場合におけるS偏光光およびP偏光光の反射率および透
過率の特性曲線を示してある。各特性曲線の符号は図2
のグラフと同一である。このグラフから分かるように、
波長が1.31μmにおいてS偏光光とP偏光光の反射
率はほぼ同一であり、また、それらの透過率もほぼ同一
となっている。また、これらの光の反射率の方が透過率
よりも高くなっている。
【0038】次に、図6(A)、(B)には、本発明を
適用可能な別の実施の形態である光通信用モジュールを
示してある。なお、これらの図において、図1に示す各
部分に対応する部分は同一の符号を付し、それらの説明
を省略するものとする。
【0039】まず、図6(A)に示す光通信用モジュー
ル60Aは、共用ポート2から反対側の出力用ポート3
に向かう光路の光軸Laに対して、波長分離フィルタ1
1を10度だけ傾斜させてある(θ(11)=10
度)。また、波長分離フィルタ11で反射された光L2
Aの光軸Lbに対して、ビームスプリッタ12を35度
だけ傾斜させてある(θ(12)=35度)。
【0040】ここで、図6(A)から分かるように、本
例では、光軸Lbに対するビームスプリッタ12の傾斜
方向を、図1(A)に示す場合とは逆方向にしてある。
この結果、ビームスプリッタ12の作用面はモジュール
ハウジング10の側面15の側に面することになる。し
たがって、本例では、発光部5をこの側面15に取付
け、ここから出射された光L2Bを、ビームスプリッタ
12で反射させて波長分離スプリッタ11の側に向け、
さらに、波長分離フィルタ11で反射させて、共用ポー
ト2に向けるようにしている。
【0041】次に、図6(B)に示す光通信用モジュー
ル60Bは、基本的な構成が図6(A)に示すものと同
一であるが、ビームスプリッタ12の傾斜角度θ(1
2)を55度に設定して、発光部5から出射する送信用
の光L2Bがビームスプリッタ12を透過し、受信用の
光L2Aが当該ビームスプリッタ12で反射させるよう
にした点が異なってる。このような光路を形成するため
に、本例では、反射ミラー18を配置してある。
【0042】この場合には、ビームスプリッタ12とし
て、光透過率の方が光反射率よりも高くなるように設定
したものを用いればよい。
【0043】なお、上述した各例においては、共用ポー
ト2と、波長分離フィルタ11と、ビームスプリッタ1
2は、一直線上には配置されていない。しかし、これら
を一直線上に配置した構成を採用することもできる。図
7(A)、(B)には、このような例を示してある。こ
れらの図においても、図1に示す光通信用モジュール1
の各部分に対応する部分には同一の符号を付し、それら
の説明を省略するものとする。
【0044】図7(A)の構成は、ビームスプリッタ1
2によって送信用の光L2Bを反射させる光路が形成さ
れたものである。したがって、このビームスプリッタ1
2の反射率の方を透過率よりも高く設定すればよい。
【0045】逆に、図7(B)の構成は、ビームスプリ
ッタ12を透過するように送信用の光L2Bの光路を形
成した例である。したがって、この場合にはビームスプ
リッタ12の透過率の方を反射率よりも高く設定すれば
よい。
【0046】なお、上記の各実施例では発光部5が光通
信用モジュール内に備わっている。この代わりに、共用
ポート2あるいは出力ポート3と同様な構造の入力ポー
トを構成し、外部に発光源から光L2Bを入力するよう
にしてもよい。
【0047】また、受光部4も、共用ポート2あるいは
出力ポート3と同様な構造の出力ポートに代えることが
できる。この場合には、出力ポートを介して光L2Aを
外部に配置されている受光部まで伝送すればよい。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光通信用
モジュールは、同一波長の送受信用の光から、送信用の
光を反射することにより共用ポートの側に振り分けるビ
ームスプリッタを備えている場合に、当該ビームスプリ
ッタの反射率を透過率よりも高くなるように設定してあ
る。逆に、送信用の光を透過させることにより共用ポー
トの側に振り分けるビームスプリッタを備えている場合
には、当該ビームスプリッタの透過率を反射率よりも高
くなるように設定してある。
【0049】したがって、本発明によれば送信用の光の
光量低下を抑制できる。このため、光源として光出力の
大きなものを使用する必要がなく、光通信用モジュール
を廉価に製造できる。また、同一の光出力の光源を使用
する場合には、その動作電流を低くしても光送信系の光
量不足が発生しないので、レーザ光源等の寿命を延ばす
ことができる。さらには、レーザ光源の発熱も抑制され
るので、その信頼性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明を適用した光通信用モジュール
の構成を模式的に示す概略構成図、(B)は各波長の光
路を示す説明図である。
【図2】図1の光通信用モジュールに使用可能なビーム
スプリッタの光波長に対する反射率および透過率を示す
グラフである。
【図3】(A)は図1の出力ポートを示す断面図、
(B)はそのレンズ取付け部分を拡大して示す部分断面
図、(C)はその発光部を示す部分断面図である。
【図4】本発明を適用可能な光通信用モジュールの各部
分の配置関係の変形例を示す説明図である。
【図5】図4の光通信用モジュールに使用可能なビーム
スプリッタの光波長に対する反射率および透過率を示す
グラフである。
【図6】(A)および(B)は、本発明を適用可能な光
通信用モジュールの各部分の配置関係の変形例を示す説
明図である。
【図7】(A)および(B)は、本発明を適用可能な光
通信用モジュールの各部分の配置関係の変形例を示す説
明図である。
【符号の説明】
1 光通信用モジュール 2 共用ポート 21 結合用レンズ 3 出力ポート 31 レンズ 32 光ファイバ支持体 33 ユニットケース 4 受光部 41 レンズ 5 発光部 51 レンズ 10 モジュールハウジング 11 波長分離フィルタ 12 ビームスプリッタ 81 取付け孔 θ(11) 入射光に対する波長分離フィルタの傾斜角
度 θ(12) 入射光に対するビームスプリッタの傾斜角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04B 10/14 10/04 10/06 10/24 (72)発明者 長岡 新二 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波長の異なる第1および第2の光を用い
    て信号の送受を行なう光通信用モジュールにおいて、 前記第1および第2の光の入出力に用いる共用ポート
    と、前記第1の光の出力ポートと、前記第2の光の受光
    部と、前記第2の光の発光部と、前記の各ポート、発光
    部および受光部が取付けられたモジュールハウジング
    と、当該モジュールハウジング内に形成された光路上に
    配置され、前記第1および第2の光を分離するための波
    長分離フィルタと、前記モジュールハウジング内に形成
    された光路上に配置され、前記第2の光を送受信用に分
    離するためのビームスプリッタとを有し、 前記発光部から出射された送信用の前記第2の光を前記
    ビームスプリッタにより反射して前記共用ポートに導く
    ようになっており、 当該ビームスプリッタは、前記第2の光の反射率が透過
    率よりも高くなるように設定されていることを特徴とす
    る光通信用モジュール。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記発光部から出射
    された送信用の前記第2の光を前記ビームスプリッタで
    反射する代わりに、当該ビームスプリッタを透過させて
    前記共用ポートに導くようになっており、 当該ビームスプリッタは、前記第2の光の透過率が反射
    率よりも高くなるように設定されていることを特徴とす
    る光通信用モジュール。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記ビーム
    スプリッタは入射角45度で設計されたハーフミラーで
    あり、当該ハーフミラーの光の入射角度を45度とは異
    なる角度に設定することにより、前記第2の光の反射率
    および透過率を異なるようにしたことを特徴とする光通
    信用モジュール。
JP8232684A 1996-09-03 1996-09-03 光通信用モジュール Pending JPH1079707A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8232684A JPH1079707A (ja) 1996-09-03 1996-09-03 光通信用モジュール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8232684A JPH1079707A (ja) 1996-09-03 1996-09-03 光通信用モジュール

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1079707A true JPH1079707A (ja) 1998-03-24

Family

ID=16943178

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8232684A Pending JPH1079707A (ja) 1996-09-03 1996-09-03 光通信用モジュール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1079707A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017211419A (ja) * 2016-05-23 2017-11-30 オプト エレクトロニクス ソリューションズ 光モジュール

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017211419A (ja) * 2016-05-23 2017-11-30 オプト エレクトロニクス ソリューションズ 光モジュール

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7580191B2 (en) Wavelength branching filter and optical communication module
US5408559A (en) Optoelectronic device
US5530577A (en) Two-way optical communication apparatus
US20090016678A1 (en) Optical module
KR20090040860A (ko) 광 송수신 모듈
US7933521B2 (en) Integrated multiplexer/demultiplexer having offset transmitters and receivers for use in an optical transceiver module
JPH10173207A (ja) 光送受信モジュール
CN110554463A (zh) 光整合器件及环形器
US20050117201A1 (en) Wavelength division element and optical module
US20050084217A1 (en) Optical module capable of transmitting optical signal in bi-directional with single fiber
US6509989B1 (en) Module for bidirectional optical communication
US8206044B2 (en) Integrated optical sub-assembly
JP2004138749A (ja) 光送受信モジュール及びその実装方法並びに光送受信装置
US6478479B1 (en) Optical connector module with optical fibers for connecting optical module and optical fiber connector
US6925256B1 (en) Optical discriminator for transmitting and receiving in both optical fiber and free space applications
JPH05341143A (ja) 表面実装型双方向伝送用モジュール
JPH1079707A (ja) 光通信用モジュール
US6879784B1 (en) Bi-directional optical/electrical transceiver module
JPH1079702A (ja) 光通信用モジュール
JP3011735B2 (ja) 光モジュール
JP2004037928A (ja) ボールレンズおよび光送受信モジュール
JPH0854541A (ja) 双方向伝送光モジュール
JP2004354908A (ja) 双方向光通信モジュール
US5339373A (en) Optical branching and coupling device
JPH10206678A (ja) 光半導体素子モジュール