JPH1079596A - 部品実装順序決定方法 - Google Patents

部品実装順序決定方法

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JPH1079596A
JPH1079596A JP8235069A JP23506996A JPH1079596A JP H1079596 A JPH1079596 A JP H1079596A JP 8235069 A JP8235069 A JP 8235069A JP 23506996 A JP23506996 A JP 23506996A JP H1079596 A JPH1079596 A JP H1079596A
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component
mounting
component supply
suction
components
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JP8235069A
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Tatsuya Hirose
達也 廣瀬
Takako Yamamoto
貴子 山本
Kaoru Hirano
薫 平野
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Toshiba Mechatronics Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Mechatronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の部品供給部及び複数の実装ヘッドを備
える部品実装装置における、部品実装作業時間の短縮化
を図る。 【解決手段】 必要な部品フィーダを、部品供給個数が
ほぼ均等になるように、また、各実装ヘッドにおける吸
着ノズルの交換回数の総和が極力小さくなるように、各
部品供給部に割振る(S1)。各部品供給部における部
品フィーダの配置を決定する(S2)。実装ヘッドに設
置された2本の吸着ノズルによって連続して実装作業が
行われるときの実装ヘッドの動作時間が短くなるよう
に、部品実装順序を決定する(S3)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の部品供給部
とそれに対応した複数の実装ヘッドを備えた部品実装装
置において、前記複数の部品供給部に対する部品供給装
置の割振り、及び割振られた部品供給装置の配置並びに
部品吸着順序を決定するための部品実装順序決定方法に
関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、電子部品を基板
に自動的に装着する装置として図10に示すものが供さ
れている。この部品実装装置は、基板搬送機構(図示せ
ず)により搬送された基板1を設置するテーブル2、こ
のテーブル2の近傍に設けられ複数の部品フィーダ3が
取付けられる部品供給部取付ベース4、XY方向に自由
に移動できる実装ヘッド5等を備え、予め入力された基
板1上の多数個の装着点に対して、実装ヘッド5をXY
方向に移動させながら、部品フィーダ3から部品を吸着
し、基板1の装着点に当該部品を装着するという部品実
装作業を繰り返し実行するように構成されている。
【0003】このとき、部品供給部取付ベース4におけ
る部品フィーダ3の配置や、多数個の装着点(部品)に
対する部品実装順序は、実装作業時間が最短となる言換
えれば装着ヘッド5の移動距離が最短となるように決定
されることが望ましい。
【0004】そのため、例えば図11に示すように、あ
る部品aの装着点のX座標の平均値がXaであるとする
と、このXaの近傍に当該部品aの部品フィーダAを配
置するようにしていた。また、部品実装順序は、ある部
品の装着点から次の部品の部品フィーダまでの移動距離
が極力短くなるように決定していた。
【0005】ところで、近年では、部品の小形化や実装
密度の高密度化が図られ、また、1枚の基板に装着され
る部品の種類や装着点数が増大してきており、それに伴
い、より作業効率の高い部品実装装置が求められてい
る。そこで、出願人は、複数の部品供給部と、それら各
部品供給部に対応した複数の実装ヘッドを備えた部品実
装装置を開発している。
【0006】このものは、基板が配置される実装作業部
の左右に、例えば第1及び第2の2つの部品供給部を備
えると共に、前記第1の部品供給部と実装作業部との間
を移動する第1の実装ヘッドと、前記第2の部品供給部
と実装作業部との間を移動する第2の実装ヘッドとを備
えて構成される。そして、これら2個の実装ヘッドを交
互に動作させる、つまり一方の実装ヘッドが部品を取出
している間に他方の実装ヘッドが基板に対する部品の装
着を行うといった作業を、第1及び第2の実装ヘッドが
交互に行うことにより、時間のロスが少ない極めて効率
の良い部品実装作業が行われるのである。尚、前記各実
装ヘッドに複数個例えば2個の吸着ノズルを取付けて、
部品を2個ずつ搬送して実装することも行われている。
【0007】このような部品実装装置においても、部品
実装作業を行うにあたり、部品実装作業の時間を極力短
くできるような部品実装順序の決定(最適化)が望まれ
るのであるが、2個の実装ヘッドに対して2個の部品供
給部が個別に設けられるという特殊な事情のため、従来
のような比較的単純な方法では、適切な部品フィーダの
配置や部品の実装順序を決定することはできないものと
なっていた。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、複数の部品供給部及び複数の実装ヘッ
ドを備える部品実装装置における、部品実装作業時間の
短縮化を図ることができる部品実装順序決定方法を提供
するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の部品実装順序決
定方法は、必要な部品供給装置を複数の部品供給部に割
振る第1のステップと、前記各部品供給部における部品
供給装置の配置を決定する第2のステップと、前記各部
品供給部における部品吸着順序を決定する第3のステッ
プとを備え、前記第1のステップにおいては、前記各部
品供給部における部品供給個数がほぼ均等となるように
前記部品供給装置を割振るようにしたところに特徴を有
する(請求項1の発明)。
【0010】この方法によれば、第1のステップにおい
て、必要な多数個の部品供給装置が、複数の部品供給部
に割振られ、第2のステップにおいて、割振られた部品
供給装置の配置が決定される。そして、第3のステップ
において、各部品供給部における配置が決定された部品
供給装置を用いた部品吸着順序言い換えれば部品実装順
序が決定され、もって、部品実装作業の実行が可能とな
る。このとき、上記第1のステップにおいては、各部品
供給部からの部品供給個数がほぼ均等となるように割振
りを行うので、複数の実装ヘッド間での吸着作業(装着
作業)の回数がほぼ均等となり、一部の実装ヘッドのみ
が連続して部品実装作業を続けるといった非効率的な作
業時間が長く生じないように部品供給装置を割振ること
ができる。しかも、全体の部品供給個数を等分に分配す
れば良いので、その割振りを比較的簡単に行うことがで
きる。
【0011】また、実装ヘッドに取付けられる吸着ノズ
ルを部品種類によって交換する場合があるが、この場合
には、さらに、上記第1のステップにおいて、各実装ヘ
ッドにおける吸着ノズルの交換回数の総和が最小になる
ように部品供給装置を割振ると良い(請求項2の発
明)。
【0012】この方法によれば、各部品供給部に対応す
る実装ヘッドにおける吸着ノズル交換回数を極力少なく
することが可能であり、全体として吸着ノズルの交換作
業に要する時間を短く済ませることができる。
【0013】この場合、第1のステップにおける部品供
給装置の割振りを、各部品供給部に部品供給装置を仮割
振りした際の、各部品供給部間の部品供給個数の差及び
前記各実装ヘッドにおける吸着ノズルの交換回数の総和
をそれぞれパラメータ化してそれらパラメータの総和を
評価関数とし、この評価関数の値が極力小さくなるよう
に決定することができる(請求項3の発明)。
【0014】この方法によれば、各部品供給部間の部品
供給個数の差及び前記各実装ヘッドにおける吸着ノズル
の交換回数の総和をそれぞれパラメータ化することによ
って取扱う数値を単純化することができ、部品供給装置
の割振りを効率良く決定することができる。
【0015】そして、上記第2のステップにおいては、
部品供給個数の多い順に実装作業部の近くになるよう
に、部品供給装置の配置を決定すると良い(請求項4の
発明)。これによれば、供給個数の多い部品に関する実
装ヘッドの移動に要する時間を短くできるので、全体と
しての実装作業時間の短縮化を図ることができる。
【0016】この場合、実装ヘッドが同一種類の複数の
吸着ノズルを備えるものであって、1回の吸着作業にお
いてそれら吸着ノズルにより複数の部品を吸着して部品
実装作業を行う場合には、第2のステップにおいて、同
一種類の吸着ノズルにより吸着作業が行われる部品種類
の部品供給装置を隣接するように配置することが望まし
い(請求項5の発明)。
【0017】これによれば、1回の吸着作業において実
装ヘッドに取付けられた複数の吸着ノズルが、順に部品
を吸着する場合の移動距離を極力短くすることができ、
ひいては実装作業に要する時間を短縮することができ
る。
【0018】また、上記第3のステップにおいては、各
実装ヘッドによる吸着作業に要する時間が短くなるよう
に、各部品供給部内における部品吸着順序を決定すると
(請求項6の発明)、実装作業のうち、特に吸着作業に
要する時間を短縮することができ、或いは、各実装ヘッ
ドによる装着作業に要する時間が短くなるように、各部
品供給部内における部品吸着順序を決定すると(請求項
7の発明)、実装作業のうち、特に装着作業に要する時
間の短縮することができるので、どちらの場合であって
も実装作業時間の短縮化を図ることができる。
【0019】さらに、実装ヘッドが2本の吸着ノズルを
備えるものであって、1回の吸着作業においてそれら2
本の吸着ノズルによって連続して2種類の部品を吸着す
る場合には、2種類の部品の組合わせによって、いわば
相性の良し悪しが生ずるが、第3のステップにおいて、
一の種類の部品に対し他の種類の部品を仮組合わせした
際の部品実装作業に要する時間をパラメータ化してそれ
らパラメータの総和を評価関数とし、この評価関数の値
を極力小さくするように、連続して吸着すべき2種類の
部品の組合わせを決定すると良い(請求項8の発明)。
【0020】これによれば、実装ヘッドに取付けられた
2本の吸着ノズルにより実行される実装作業に要する時
間をパラメータ化することによって扱う数値を単純化す
ることができ、また、実装作業時間を十分短くすること
ができる吸着順序を求める処理を比較的簡単に実行する
ことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を2つの部品供給部
と2個の実装ヘッドとを備えた部品実装装置に適用した
一実施例(請求項2,3,4,5,8に対応)につい
て、図1ないし図9を参照して述べる。
【0022】図8及び図9は、本実施例に係る部品実装
装置11の概略構成を示しており、ここで、本体ベース
12上には、図中左右方向(X軸方向)全体に延びて、
基板13を搬送するための基板搬送路14が設けられて
いる。この基板搬送路14は、図中右側の搬入コンベア
14a、左側の搬出コンベア14b、中間の実装作業部
15の三部分から構成されている。
【0023】実装作業部15は、全体がユニット化され
ており、基板13が載置状態にセットされるテーブル1
6と、本体ベース12上に設けられ、装置固有のXY座
標系に基づいて前記テーブル16を前後方向(Y軸方
向)に自在に移動させるY軸移動機構17とから構成さ
れている。
【0024】一方、前記本体ベース12上の基板搬送路
14のうち搬入コンベア14aの手前側には、実装部品
を供給するための第1の部品供給部18が設けられ、搬
出コンベア14bの手前側には、実装部品を供給するた
めの第2の部品供給部19が設けられている。これら第
1,第2の部品供給部18,19は、共にフィーダ取付
ベースに、部品種類毎の多数個の部品供給装置たる部品
フィーダ20をX軸方向に並べて取付けて構成されてい
る。
【0025】部品フィーダ20は、例えば周知のテープ
フィーダからなり、所定間隔で多数個のチップ部品を保
持した長尺なテープを所定ピッチずつ送ることにより、
先端部の部品供給位置にその部品を1個ずつ供給するよ
うに構成されている。この場合、各部品供給部18,1
9においては部品供給位置はX軸方向に一直線上に並ぶ
ようになっており、また、その部品供給位置は、第1の
部品供給部18と第2の部品供給部19との間でY軸方
向にややずれている。
【0026】また、本体ベース12の上方には、前記第
1の部品供給部18から所定の部品を取出して基板13
に装着するための第1の実装ヘッド21が設けられてい
ると共に、前記第2の部品供給部19から所定の部品を
取出して基板13に装着するための第2の実装ヘッド2
2が設けられている。これら第1,第2の実装ヘッド2
1,22は、それぞれ第1のX軸直線移動機構23及び
第2のX軸直線移動機構24によって、装置固有のXY
座標系に基づいて左右方向(X軸方向)に自在に移動さ
れるようになっている。
【0027】さらに、実装ヘッド21,22には、図9
に示すように、複数本、この場合2本の同一種類の吸着
ノズル25,25が設置されるようになっている。そし
て、本実施例においては、実装ヘッド21,22に設置
された2本の吸着ノズル25,25間の距離Lと、前記
部品供給部18,19に配置される部品フィーダ20間
の距離dとは等しくなるように構成されている。また、
実装ヘッド21,22は、1回の吸着作業において2本
の吸着ノズル25,25により連続して2種類の部品フ
ィーダ20から部品を吸着し、続いて1回の装着作業に
おいて、2本の吸着ノズル25,25が保持している2
種類の部品を連続して基板13に装着するようになって
いる。
【0028】上記した各機構は、マイコン等から構成さ
れる図示しない制御装置により、予め記憶された実装プ
ログラムや各種部品実装データ(部品装着点の座標デー
タ等)に従って制御される。これにて基板13を実装作
業部15に送って停止させ、実装ヘッド21,22によ
り部品供給部18,19から部品を吸着してその基板1
3に対して装着し、装着完了後その基板13を搬出する
といった部品実装作業が自動的に実行されるのである。
【0029】このとき、部品の装着時においては、実装
ヘッド21,22が移動してX軸方向の位置合わせが行
われ、テーブル16が移動してY軸方向の位置合わせが
行われるようになっている。また、2個の実装ヘッド2
1,22は、一方が部品を取り出している間に他方が基
板13に対する部品の装着を行うといった作業が交互に
行われ、もって効率的な部品実装作業が行われるように
なっている。
【0030】さて、上記した部品実装装置11において
部品実装作業を行うにあたっては、各実装部品を供給す
る多数個の部品フィーダ20を部品供給部18,19の
所定位置に設置する準備作業を行う必要があり、また制
御装置が制御を行うための部品実装順序や吸着ノズル2
5の交換などを指示する実装プログラムが必要となる。
本実施例においては、前記制御装置には、通信回線を介
して、パソコン本体,キーボード,ディスプレイ,外部
記憶装置などからなるパソコンシステムが接続され、こ
のパソコンシステム上で最適化プログラムが実行される
ことにより、本実施例にかかる部品実装順序決定方法が
実行されるようになっている。尚、この最適化プログラ
ムの実行にあたっては、予めパソコンシステム(あるい
は制御装置)に、基板13上の全ての装着点の位置座標
及び装着すべき部品種類などが入力されるようになって
いる。
【0031】このとき、詳しくは後述するように、部品
実装順序決定の手順としては、第1のステップとして、
まず必要な部品フィーダ20を2個の部品供給部18,
19に割振り、続いて、第2のステップとして、各部品
供給部18,19に割振られた部品フィーダ20の配置
を決定し、最後に、第3のステップとして、各部品供給
部18,19における部品吸着順序を決定し、もって、
全装着点に対する部品実装順序を決定するようになって
いる。
【0032】さらに、本実施例において、部品実装装置
11は、前述したように同一種類の2本の吸着ノズル2
5,25を設置できる実装ヘッド21,22を備えてお
り、部品供給部18,19に配置された部品フィーダ2
0のうち、どの2個の部品フィーダ20から連続して部
品実装作業を行うかにより、部品フィーダ20からの部
品吸着時の実装ヘッド21,22の移動距離や、基板1
3に対する部品装着時の実装ヘッド21,22の移動距
離が異なってくる。そのため、第3のステップにおける
部品吸着順序の決定は、各部品供給部18,19に配置
された部品フィーダ20の中から連続して部品装着作業
を行う2個の部品フィーダ20の組合わせを決定するこ
とにより行っている。
【0033】次に、上記部品実装順序の決定方法につい
て図1ないし図7も参照して述べる。図1のフロ−チャ
ートは、部品実装順序の決定手順を示している。ここ
で、まず、第1のステップ(ステップS1)では、必要
な多数個の部品フィーダ20を各部品供給部18,19
に割振る処理が実行され、次の第2のステップ(ステッ
プS2)では、各部品供給部18,19における部品フ
ィーダ20の配置が決定され、最後の第3のステップ
(ステップS3)では、各部品供給部18,19におけ
る部品吸着順序が決定される。以下、これら各ステップ
について例をあげながら順に詳述する。
【0034】(1)第1のステップ まず、第1のステップであるステップS1では、必要な
部品フィーダ20を各部品供給部18,19に割振る処
理が実行される。この割振り作業は、各部品供給部1
8,19に部品フィーダ20を仮割振りした際の、各部
品供給部18,19間の部品供給個数の差及び前記各実
装ヘッド21,22における吸着ノズル25の交換回数
の総和をそれぞれパラメータ化してそれらパラメータの
総和を評価関数とし、この評価関数の値が極力小さくな
るように決定されるようになっている。
【0035】この場合、本実施例では、まず、必要な部
品フィーダ20を第1及び第2の部品供給部18,19
に仮割振りし、そのときの各部品供給部18,19にお
ける部品供給個数の差が評価関数fnとされる。そし
て、すべての仮割振りのうち、評価関数fnが最小とな
るように部品フィーダ20が各部品供給部18,19に
仮割振りされた場合において、各実装ヘッド21,22
における吸着ノズル25の交換回数の総和を評価関数f
mとして、fmが最小となる仮割振りを求めるのであ
る。
【0036】ここで、具体例として、図2に示したよう
に、供給する部品種類がそれぞれPa〜Pmの13個の
部品フィーダ20(Fa〜Fm)から、合計65個の部
品を、A〜Dの4種類の吸着ノズル25を使用して実装
する際に、各部品フィーダ20を、第1及び第2の部品
供給部18,19に割振る場合を例として挙げながら説
明する。
【0037】この場合、例えば、図3(a)に示すよう
に、部品フィーダFaを第1の部品供給部18に、部品
フィーダFb〜Fmを第2の部品供給部19に仮割振り
すると、fn=55となる。同様に、図3(b)に示す
ように部品フィーダFa,Fbを第1の部品供給部18
に、部品フィーダFc〜Fmを第2の部品供給部19に
仮割振りすると、fn=43となる。このようにして、
全ての仮割振りにおける評価関数fnが求められ、この
結果、例えば図3(c)或いは(d)に示すように仮割
振りしたときに評価関数fnが最小(fn=1)とな
る。このように、評価関数が最小(fn=1)となる割
振りはいくつか存在することになる。
【0038】続いて、評価関数fnが最小(fn=1)
となるように仮割振りされたものについて、それぞれ評
価関数fmを求め、それが最小となる仮割振りを求め
る。本実施例においては、各実装ヘッド21,22には
同一種類の吸着ノズル25が2本設置されるようになっ
ており、同じ吸着ノズル25を使用する部品はまとめて
実装作業が行われるため、例えば、図3(c)に示すよ
うに部品フィーダFa〜Fmが仮割振られた場合、第1
の部品供給部18においては2回のノズル交換が、第2
の部品供給部においては3回のノズル交換が行われる。
従って、この場合、fm=5となる。
【0039】同様に、図3(d)に示すようにfn=1
となるように部品フィーダFa〜Fmが割振られた場
合、第1の部品供給部18においては1回のノズル交換
が、第2の部品供給部においては2回のノズル交換が行
われることになり、この場合はfm=3となる。このよ
うにして、fn=1となるように部品フィーダFa〜F
mが仮割振りされた全ての場合において評価関数fmが
求められ、この評価関数fmが最小となる場合の仮割振
りが、最終的な部品フィーダFa〜Fmの割振りとされ
るのである。これにて、各部品供給部18,19におけ
る部品供給個数がほぼ均等に且つ各実装ヘッド21,2
2における吸着ノズル25の交換回数の総和が最小にな
るように部品フィーダ20が割振られるのである。
【0040】また、ステップS1においては、各部品供
給部18,19に部品フィーダ20を仮割振りした際
の、各部品供給部18,19間の部品供給個数の差fn
及び前記各実装ヘッド21,22における吸着ノズル2
5の交換回数の総和fmをそれぞれパラメータ化してそ
れらパラメータの総和を評価関数とし、この評価関数の
値が極力小さくなるように部品フィーダ20の割振りを
決定することもできる。即ち、評価関数をf=k・fn
+fmとし、fが最小となるように部品フィーダ20の
割振りを決定することができる。この場合、kは定数
で、部品実装装置11の構成や、基板種類等に応じて適
宜定められるものである。
【0041】(2)第2のステップ 上記のようにして部品フィーダ20の割振りが決定され
ると、図1のフローチャートに戻って、ステップS2
(第2のステップ)にて、各部品供給部18,19にお
ける部品フィーダ20の配置が定められる。ここでは、
まず、部品供給個数の多い部品フィーダ20から順に実
装作業部15の近くになるように配置され、続いて、同
一種類の吸着ノズル25により吸着作業が行われる部品
種類の部品フィーダ20が隣接するように配置が決定さ
れるものとし、以下、この決定方法について、ステップ
S1にて図3(d)に示すように部品フィーダ20(F
a〜Fm)が割振られた場合を例に挙げて説明する。
【0042】まず、本実施例においては、図8に示すよ
うに実装作業部15は本体ベース12の中央部、即ち第
1及び第2の部品供給部18,19の間に位置するた
め、部品供給個数の多い部品フィーダ20から順に実装
作業部15の近くに配置すると、第1の部品供給部18
においては右端から、第2の部品供給部19においては
左端から順に配置されることになり、この結果、図4
(a)に示すような配置になる。
【0043】このとき、第1の実装ヘッド21が第1の
部品供給部18に配置された部品フィーダ20から部品
を吸着するために移動する距離D1は、第1の部品供給
部18の右端から各部品フィーダ20までの距離と供給
個数との積の総計であり、次式により求められる。
【0044】D1=d×7+2d×6+3d×5+4d
×5+5d×5+6d×3+7d×2=111d 第2の実装ヘッド22が第2の部品供給部19に配置さ
れた部品フィーダ20から部品を吸着するために移動す
る距離D2も同様に、 D2=d×7+2d×6+3d×6+4d×5+5d×
4+6d×4=101d となる。
【0045】これに対して、図3(d)に示すように配
置されている場合は、 D1=d×5+2d×5+3d×5+4d×6+5d×
7+6d×3+7d×2=121d D2=d×6+2d×5+3d×7+4d×6+5d×
4+6d×4=105d となることから、いずれの部品供給部18,19におい
ても、部品供給個数の多い順に実装作業部15の近くに
配置することにより、移動距離が短縮され、ひいては部
品実装作業時間が短縮されることになる。
【0046】また、本実施例の部品実装装置11におい
ては、前述したように、実装ヘッド21,22に設置さ
れた吸着ノズル25間の距離L(図9参照)と、部品フ
ィーダ20間の距離d(図8参照)とが同一であるた
め、同一種類の吸着ノズル25を使用する部品フィーダ
20が隣接して配置されている場合には、2本の吸着ノ
ズル25を同時に降下させて2個の部品を同時に吸着す
ることができる。従って、第1の部品供給部18におい
て右端に配置された部品フィーダFiの隣りには、当該
部品フィーダFiと同一の吸着ノズル25を使用する部
品フィーダFaが配置されることになる。以下、残りの
部品フィーダ20についても、同一種類の吸着ノズル2
5を使用するものは隣接するように再配置すると、図4
(b)に示すような配置となる。
【0047】このとき、実装ヘッド21,22に設置さ
れた2本の吸着ノズル25が、部品を吸着する際に降下
する回数は、第1の部品供給部18においては21回、
第2の部品供給部19においては21回となる。これに
対して、図4(a)に示すように配置されている場合
は、吸着ノズル25の降下回数は、第1の部品供給部1
8においては25回、第2の部品供給部19においては
32回であることから、いずれの部品供給部18,19
においても少なくなり、この結果、部品実装作業時間が
短縮されることになる。
【0048】尚、上記ステップS1及びS2において決
定された部品フィーダ20の割振り及び配置は、例えば
ディスプレイに表示されるようになる。部品実装作業の
準備段階において、作業者がその表示に基づいて、各部
品フィーダ20を各部品供給部18,19の所定位置に
セットする作業を行うことにより、部品実装作業の実行
が可能となる。
【0049】(3)第3のステップ このようにして、部品フィーダ20の配置が決定する
と、最後にステップS3(第3のステップ)にて、各部
品供給部18,19における部品実装順序を決定する。
このステップS3では、実装ヘッド21,22に設置さ
れた2本の吸着ノズル25によって連続して実装作業が
行われるときの実装ヘッド21,22の動作時間が短く
なるように、部品実装順序が決定される。
【0050】ここで、本実施例では、例えば実装ヘッド
21(実装ヘッド22も同様)は実装作業を行うに当た
っては、次のような動作をするようになっている。即
ち、まず、実装ヘッド21は、部品供給部18に移動し
て、一方の吸着ノズル25により部品フィーダ20から
部品を吸着し、次の部品フィーダ20まで移動して、他
方の吸着ノズル25により部品を吸着するという連続し
た動作を行う。このとき、2本の吸着ノズル25,25
により吸着される部品の部品フィーダ20が隣接して配
置されていれば、2本の吸着ノズル25,25は同時に
降下して吸着作業を行うことができる。続いて、実装ヘ
ッド21は、実装作業部15に移動して一方の吸着ノズ
ル25により部品を基板13上の装着位置に装着し、次
の部品の装着位置まで移動して、他方の吸着ノズル25
により部品を装着するという連続した動作を行う。
【0051】このため、各実装ヘッド21,22が連続
して実装作業を行う2種類の部品の組合わせに応じて、
吸着作業時の移動距離及び降下回数並びに装着作業時の
移動距離が異なってくる。従って、本実施例において
は、各部品フィーダ20の位置や、各部品の全ての部品
装着点の重心のX座標に基づいて、一の種類の部品に対
し他の種類の部品を仮組合わせした際の部品実装作業に
要する時間をパラメータ化してそれらパラメータの総和
を評価関数とし、この評価関数の値を極力小さくするこ
とにより、連続して吸着すべき2種類の部品の組合わせ
を決定するようになっている。これにて、効率的に実装
作業を行うことができるようになる。
【0052】この評価関数は、次のように求められる。
例えば、部品Paの部品フィーダFaから部品Pbの部
品フィーダFbまで実装ヘッド21(22)が移動する
のに要する時間をTmi、一方の吸着ノズル25が降下
して部品Paを吸着し上昇するのに要する時間及び他方
の吸着ノズル25が降下して部品Pbを吸着し上昇する
のに要する時間の総和をTi、部品Paの装着位置から
部品Pbの装着位置まで実装ヘッド21(22)が移動
するのに要する時間をTmm、一方の吸着ノズル25が
降下して部品Paを装着し上昇するのに要する時間及び
他方の吸着ノズル25が降下して部品Pbを装着し上昇
するのに要する時間の総和をTmとすると、 評価関数f(Pa,Pb)=Tmi+Ti+Tmm+T
m として表される。
【0053】このようにして求められた評価関数から、
一の種類の部品に対して他の種類の部品を連続して吸着
作業を行うと効率良く実装作業を行うことができるか否
か、即ち部品間の相性を求めることができる。このよう
な相性に基づいて、連続して吸着すべき2種類の部品の
組合わせは、図5のフローチャートに従って決定され
る。
【0054】まず、ステップS31にて変数n及びkの
値が共に1にセットされ、次のステップS32にて、部
品nに対して相性がk番目に良い部品mをパートナーに
選ぶ。この部品mのパートナー部品xが決まっていない
場合には(ステップS33にてNo)、部品nと部品m
とを組合わせる(ステップS38)。一方、ステップS
33にて、部品mのパートナー部品xが決まっている場
合には(Yes)、部品mに対する部品nの相性と、部
品mに対する部品xの相性とを比べ、部品nと部品mと
の相性の方が良ければ(ステップS34にてYes)、
部品mと部品xとの組合わせを解消し(ステップS3
5)、部品nと部品mとを組合わせる(ステップS3
6)。また、ステップS34にて、部品mと部品xとの
相性の方が良ければ(No)、部品nに部品mを組合わ
せることを諦め、kの値を1インクリメントして、部品
nに対して次に相性が良い部品についてのステップS3
2からの作業を繰り返す。
【0055】この後、ステップS40にて、nの値を1
ずつインクリメントして、nが部品総数Nに達するま
で、次の部品についてのステップS32からの作業を繰
り返す。全ての部品について組合わせが決定すると、作
業が終了する。
【0056】具体的に、例えば同一種類の吸着ノズル2
5が使用される6種類の部品P1〜P6を2種類ずつ組
合わせる方法について図6及び図7を参照して説明す
る。これら6種類の部品を互いに仮組合わせした結果、
図6(a)に示すような評価関数の表が得られたものと
する。この場合、表の左端の欄には、一方の吸着ノズル
25で1番目に吸着作業が行われる部品種類を示し、上
の欄には、他方の吸着ノズル25で2番目に吸着作業が
行われる部品種類を示している。また、図6(a)に基
づいて、各部品に対して評価関数の小さい順、即ち相性
の良い順に部品を並べかえて示すと、図6(b)のよう
になる。例えば、部品P1に対しては、部品P3,P
6,P2,P4,P5の順に相性が良いことがわかる。
【0057】そして、このような評価関数(相性)に基
づき、全体として評価関数が極力小さくなるように2種
類の部品ずつの組合わせを決定することになる。まず、
図7(a)に示すように、部品P1に着目して、相性が
1番目に良い部品P3をパートナーに選ぶ。このとき、
部品P3にはパートナーが決まっていないので、部品P
1とP3との組合わせを決定する。
【0058】次に、部品P2に着目して、1番目に相性
の良い部品P1をパートナーに選ぶ(尚、図7におい
て、実線で囲まれた部品はパートナー部品として決定し
ていることを、破線で囲まれた部品はパートナー部品と
して決定していないことを示している。)。このとき、
部品P1にはパートナー部品P3が決まっているので、
部品P1に対する部品P3及びP2の相性を比べる。
【0059】この結果、部品P1に対しては部品P3の
相性のほうが良いため、部品P2に部品P1を組合わせ
るのを諦め、2番目に相性の良い部品P3をパートナー
に選ぶ。このとき、部品P3にもパートナー部品P1が
決まっているので、同様に、部品P3に対する部品P1
及びP2の相性を比べる。この場合は、部品P2に対す
る相性の方が良いので、部品P3と部品P1との組合わ
せを解消し、部品P2と部品P3とを組合わせる。この
結果、部品P1のパートナー部品がなくなったので、部
品P1に対して2番目に相性の良い部品P6を組合わせ
る。この場合、部品P6に対するパートナー部品は決ま
っていないため、部品P1とP6との組合わせを決定す
る(図7(b))。
【0060】続いて、部品P3に着目し、1番目に相性
の良い部品P2をパートナーに選ぶ。これまでの処理に
おいて、部品P3とP2とは既に組合わせが決定してい
るため、このままとし(図7(c))、次の部品P4に
対するパートナーを選ぶ。
【0061】部品P4に対しては、相性が1番目から3
番目に良い部品すべてについて既にパートナーが決まっ
ており、いずれの部品についても現在のパートナー部品
より部品P4との相性の方が悪いため、4番目に相性の
良い部品P5を組合わせる。そして、部品P5に対する
パートナーは決まっていないため、部品P4とP5との
組合わせを決定する(図7(d))。
【0062】さらに、部品P5に着目すると、1番目に
相性の良い部品はP6であるため、部品P4との組合わ
せを解消し、部品P5とP6とを組合わせる。このと
き、部品P6にもパートナー部品P1が決まっているの
で、部品P6に対する部品P5及びP1の相性を比べる
と、部品P5に対する相性の方が良いので、部品P6と
部品P1との組合わせを解消し、部品P5と部品P6と
の組合わせを決定する(図7(e))。
【0063】この結果、部品P1のパートナーがなくな
ったため、次に相性の良い部品P2を組合わせる。この
とき、部品P2の部品P1に対する相性を、既に部品P
2のパートナーとして決まっている部品P3と比較する
と、部品P1の方が良いため、部品P2とP3との組合
わせを解消し、部品P1とP2との組合わせを決定す
る。さらに、この結果、部品P3のパートナーがなくな
ったため、次に相性の良い部品P4を組合わせる。この
とき、前述したように、部品P4と部品P5との組合わ
せは解消されて、部品P4のパートナーはまだ決まって
いないため、無条件に部品P3とP4とを組合わせる。
【0064】最後に、部品P6に着目する。部品P6に
は、いまのパートナー部品P5より部品P4の方が相性
が良いため、部品P6とP4との組合わせを考える。し
かし、部品P4に対しては、部品P6より現在のパート
ナー部品P3の方が相性が良いため、部品P6と部品P
4との組合わせを諦め、次に相性の良い部品P5を組合
わせることを決定する(図7(f))。これにより、す
べての部品P1〜P6についてパートナーが確定する。
【0065】以上のようにして、同一種類の吸着ノズル
25を使用する全ての部品についてパートナー部品が決
定されることにより、各部品供給部18,19内におけ
る部品実装順序が決定され、以て実装プログラムが作成
されるのである。
【0066】このように本実施例によれば、部品実装装
置11における部品実装順序を決定するに当たって、ま
ず、第1のステップとして、各部品供給部18,19に
おける部品供給個数が均等になるように、また、各実装
ヘッド21,22における吸着ノズル25の交換回数の
総和が最小になるように、部品フィーダ20を割振るよ
うにした。これにより、各部品供給部18,19におい
て、各実装ヘッド21,22が実行する部品実装時間に
極端な不均等を生じさせることなく、また、吸着ノズル
25の交換作業に要する時間が短くなるように、部品フ
ィーダ20を割振ることができる。
【0067】そして、部品フィーダ20を各部品供給部
18,19に割振る作業が終了すると、続いて、第2の
ステップとして、各部品供給部18,19における部品
フィーダ20の配置を決定するようにした。この第2の
ステップは、まず、部品供給個数の多い部品フィーダ2
0から順に実装作業部15の近くに配置される。これに
より、供給個数の多い部品に関する実装作業時間を短く
できるので、全体としての実装作業時間の短縮化を図る
ことができる。
【0068】また、同一種類の吸着ノズル25により吸
着作業が行われる部品種類の部品フィーダ20は隣接す
るように配置した。これにより、部品供給個数の少ない
部品フィーダ20の方が実装作業部15に近付いて配置
されることがあっても、実装ヘッド21,22に取付け
られた2本の吸着ノズル25が部品を吸着する際の移動
距離を短くすることができ、ひいては、実装作業時間の
短縮化を図ることができる。
【0069】さらに、本実施例においては、第3のステ
ップとして、各部品供給部18,19に配置された部品
フィーダ20の実装順序を相性の良い部品種類同士組合
わせることにより決定した。これにより、実装ヘッド2
1,22に設置された2本の吸着ノズル25による部品
実装作業に要する時間を短縮することができ、全体とし
ての部品実装作業時間の短縮化を図ることができる。
【0070】尚、上記実施例では、第1のステップにお
いて、各部品供給部18,19における部品供給個数が
ほぼ均等となるように、且つ、各実装ヘッド21,22
における吸着ノズル25の交換回数の総和が最小になる
ように部品フィーダ20を割振るようにしたが、単に、
部品供給個数がほぼ均等になるように部品フィーダ20
を割振るようにすることもできる(請求項1に対応)。
すなわち、実装ヘッド21,22における吸着ノズル2
5の交換作業に要する時間がさほど問題とならない場合
には、部品供給個数のみに着目すれば良いのである。
【0071】また、上記実施例では、第3のステップに
おいて、実装ヘッド21,22の部品吸着作業及び部品
装着作業を合わせた部品実装作業に要する時間を短縮す
るように部品の組合わせを決定したが、例えば、部品吸
着作業に要する時間について評価関数を求め、この評価
関数に基づいて組合わせを決定しても良く(請求項6に
対応)、或いは、部品装着作業に要する時間について評
価関数を求め、この評価関数に基づいて組合わせを決定
しても良い(請求項7に対応)。
【0072】その他、本発明は上記し且つ図面に記載し
た実施例に限定されるものではなく、例えば、実装ヘッ
ド及び部品供給部を3個以上設けたものにも適用でき
る。また、実装ヘッド21,22に設置される吸着ノズ
ル25は1本、或いは3本以上でも良く、実装ヘッド2
1,22に設置される複数の吸着ノズル25は同一種類
に限らず異なる種類のものでも良い。部品実装順序の決
定は、部品実装装置11を制御する制御装置により行わ
れるように構成しても良い。
【0073】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の請求項1の部品実装順序決定方法によれば、複数の部
品供給部及び複数の実装ヘッドを備えた部品実装装置を
用いて基板に部品を実装する作業を行う場合に、第1の
ステップとして必要な部品供給装置を各部品供給部に割
振り、第2のステップとして前記各部品供給部における
部品供給装置の配置を決定し、第3のステップとして前
記各部品供給部における部品吸着順序を決定することに
より部品実装順序を決定し、前記第1のステップにおい
ては、前記各部品供給部における部品供給個数がほぼ均
等となるように前記部品供給装置を割振るようにしたの
で、各部品供給部において各実装ヘッドが実行する部品
実装作業に要する時間に極端な不均等を生じさせること
なく部品供給装置の割振りを比較的簡単に行うことがで
きるという優れた効果を奏するものである。
【0074】さらに、前記第1のステップにおいて、各
実装ヘッドにおける吸着ノズルの交換回数の総和が最小
になるように部品供給装置を部品供給部に割振るように
すると(請求項2)、各部品供給部に対応する実装ヘッ
ドにおける吸着ノズルの交換回数を極力少なくすること
ができ、交換作業に要する時間を短く済ませることがで
きる。
【0075】また、請求項4の発明によれば、第2のス
テップにおいては、部品供給個数の多い順に実装作業部
の近くになるように、部品供給装置の配置を決定するよ
うにしたので、供給個数の多い部品に関する実装作業時
間を短くでき、全体としての実装作業時間の短縮化を図
ることができる。
【0076】さらに、請求項8の発明によれば、実装ヘ
ッドが2本の吸着ノズルを備えるものであって、1回の
吸着作業においてそれら2本の吸着ノズルによって連続
して2種類の部品を吸着する場合に、第3のステップに
おいて、一の種類の部品に対し他の種類の部品を仮組合
わせした際の部品実装作業に要する時間をパラメータ化
してそれらパラメータの総和を評価関数とし、この評価
関数の値を極力小さくするように、連続して吸着すべき
2種類の部品の組合わせを決定するようにした。これに
より、実装ヘッドに取付けられた2本の吸着ノズルによ
り実行される実装作業に要する時間をパラメータ化する
ことによって扱う数値を単純化することができ、また、
連続して吸着作業を行うことにより実装作業時間を十分
短くすることができる組合わせを求める処理を比較的簡
単に実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、部品実装順序
の決定手順を示すフローチャート
【図2】各部品フィーダの部品種類、供給個数、使用す
る吸着ノズルの具体例を示す図
【図3】部品フィーダの割振りを決定するにあたって、
各部品フィーダを第1及び第2の部品供給部に仮割振り
する具体例を示す図
【図4】第1及び第2の部品供給部に割振られた部品フ
ィーダの配置を決定する際の具体例を示す図
【図5】図1におけるステップS3の処理内容を具体的
に示すフローチャート
【図6】(a)一の部品に他の部品を組合わせた場合に
実装ヘッドが動作する時間に関する評価関数値を示す
図、(b)各部品に対して相性の良い部品を順番に並べ
て示す図
【図7】部品相互の相性に基づく部品の組合わせの決定
方法を説明するための図
【図8】部品実装装置の平面図
【図9】実装ヘッドの先端部分の正面図
【図10】従来例を示すもので、実装ヘッドの移動の様
子を示す部品実装装置の要部の平面図
【図11】部品供給部における部品フィーダの配置を決
定する方法を説明するための平面図
【符号の説明】
図中、11は部品実装装置、13は基板、15は実装作
業部、18は第1の部品供給部、19は第2の部品供給
部、20は部品フィーダ(部品供給装置)、21は第1
の実装ヘッド、22は第2の実装ヘッド、25は吸着ノ
ズルを示す。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板が配置される実装作業部と、 この実装作業部の近傍に設けられ、実装部品を供給する
    多数個の部品供給装置が着脱可能に取付けられる複数の
    部品供給部と、 これら各部品供給部に対応して設けられ、部品を吸着す
    る吸着ノズルを備え、その部品供給部と前記実装作業部
    との間を移動される複数の実装ヘッドとを具備し、 前記実装ヘッドを前記部品供給部へ移動させて部品を吸
    着する吸着作業と、前記部品を保持した実装ヘッドを前
    記実装作業部へ移動させて前記基板に部品を装着する装
    着作業とからなる部品実装作業を、複数の実装ヘッドに
    より順に実行するようにした部品実装装置における、部
    品実装順序を決定するための方法であって、 必要な部品供給装置を前記各部品供給部に割振る第1の
    ステップと、 前記各部品供給部における部品供給装置の配置を決定す
    る第2のステップと、 前記各部品供給部における部品吸着順序を決定する第3
    のステップとを備え、 前記第1のステップにおいては、前記各部品供給部にお
    ける部品供給個数がほぼ均等となるように前記部品供給
    装置が割振られることを特徴とする部品実装順序決定方
    法。
  2. 【請求項2】 実装ヘッドに取付けられる吸着ノズルを
    部品種類によって交換する場合において、 第1のステップにおいては、各実装ヘッドにおける吸着
    ノズルの交換回数の総和が最小になるように部品供給装
    置が割振られることを特徴とする請求項1記載の部品実
    装順序決定方法。
  3. 【請求項3】 第1のステップにおいては、各部品供給
    部に部品供給装置を仮割振りした際の、各部品供給部間
    の部品供給個数の差及び前記各実装ヘッドにおける吸着
    ノズルの交換回数の総和をそれぞれパラメータ化してそ
    れらパラメータの総和を評価関数とし、この評価関数の
    値が極力小さくなるように部品供給装置の割振りが決定
    されることを特徴とする請求項1または2記載の部品実
    装順序決定方法。
  4. 【請求項4】 第2のステップにおいては、部品供給個
    数の多い順に実装作業部の近くになるように、部品供給
    装置の配置が決定されることを特徴とする請求項1ない
    し3のいずれかに記載の部品実装順序決定方法。
  5. 【請求項5】 実装ヘッドは、同一種類の複数の吸着ノ
    ズルを備え、1回の吸着作業においてそれら吸着ノズル
    により複数の部品を吸着して部品実装作業を行う場合に
    おいて、 第2のステップにおいては、同一種類の吸着ノズルによ
    り吸着作業が行われる部品種類の部品供給装置が隣接す
    るように部品供給装置を配置することを特徴とする請求
    項1ないし4のいずれかに記載の部品実装順序決定方
    法。
  6. 【請求項6】 第3のステップにおいては、各実装ヘッ
    ドによる吸着作業に要する時間が短くなるように、各部
    品供給部内における部品吸着順序が決定されることを特
    徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の部品実装
    順序決定方法。
  7. 【請求項7】 第3のステップにおいては、各実装ヘッ
    ドによる装着作業に要する時間が短くなるように、各部
    品供給部内における部品吸着順序が決定されることを特
    徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の部品実装
    順序決定方法。
  8. 【請求項8】 実装ヘッドは2本の吸着ノズルを備え、
    1回の吸着作業においてそれら2本の吸着ノズルによっ
    て連続して2種類の部品を吸着する場合であって、 第3のステップにおいては、一の種類の部品に対し他の
    種類の部品を仮組合わせした際の部品実装作業に要する
    時間をパラメータ化してそれらパラメータの総和を評価
    関数とし、この評価関数の値を極力小さくするように、
    連続して吸着すべき2種類の部品の組合わせを決定する
    ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の
    部品実装順序決定方法。
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