JPH10794A - 回復ユニット - Google Patents

回復ユニット

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JPH10794A
JPH10794A JP15590796A JP15590796A JPH10794A JP H10794 A JPH10794 A JP H10794A JP 15590796 A JP15590796 A JP 15590796A JP 15590796 A JP15590796 A JP 15590796A JP H10794 A JPH10794 A JP H10794A
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JP
Japan
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ink
displacement portion
head carriage
recovery unit
ink discharge
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Withdrawn
Application number
JP15590796A
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English (en)
Inventor
Yosuke Tatsumi
陽介 立見
Shigehiko Ito
成彦 伊藤
Toshiaki Noji
敏彰 野地
Tomohiro Ishizu
知宏 石津
Yasushi Sawada
康 沢田
Kunitoshi Hayashi
邦俊 林
Takeo Sasaki
健雄 佐々木
Takaharu Nishiyama
隆治 西山
Yutaka Kawamata
裕 川又
Kazunori Ikui
一徳 生井
Fumitaka Aoki
文孝 青木
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Canon Finetech Nisca Inc
Original Assignee
Copyer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】印字ヘッドのインク吐出状態を回復させる簡易
な構造の回復ユニットを提供する。 【解決手段】回復ユニット30のユニット本体フレーム
40に、ヘッドキャリッジ18に押圧されて変位する第
1変位部32aと、この第1変位部32aの変位に伴っ
て回転軸32cを中心に回転してインク吐出口20aに
接近する第2変位部32bとを設けた。また、第2変位
部32bに、この第2変位部32bがインク吐出口20
aに接近したときにインク吐出口20aを覆うキャップ
34を固定した。さらに、ユニット本体フレーム40に
吸引ポンプ50を内蔵し、ヘッドキャリッジ18で第1
変位部32aを押圧することによりこの吸引ポンプ50
を作動させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印字ヘッドからイ
ンクを吐出して記録紙などの記録媒体に画像を形成する
インクジェット方式画像形成装置における、印字ヘッド
のインク吐出状態を回復させる回復ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータやワークステーションの出
力装置の一つとして、インクを吐出して記録紙などの記
録媒体に画像を形成するインクジェット方式画像形成装
置が知られている。このインクジェット方式画像形成装
置は、例えば、インクが吐出するインク吐出口を有する
印字ヘッドと、この印字ヘッドを搭載して所定方向に往
復動するヘッドキャリッジと、この所定方向に直交する
方向(記録媒体搬送方向)に記録紙を搬送する記録媒体
搬送装置とを備えている。記録紙に画像を形成する際
は、記録媒体搬送装置で搬送中の記録紙を一時的に停止
させ、ヘッドキャリッジを上記の所定方向に往復動させ
ながら、画像情報を担持した画像信号に基づいてインク
吐出口からインクを吐出し、記録紙のうち、インク吐出
口に向き合う画像形成領域に位置する部分に1バンド分
の画像を形成する。その後、記録紙を1バンド分の幅だ
け搬送して停止させ、再び、ヘッドキャリッジを上記し
た所定方向に往復動させながら、画像信号に基づいてイ
ンク吐出口からインクを吐出し、記録紙のうち、画像形
成領域に新たに位置する部分に画像を形成する。このよ
うな動作を繰り返すことにより、記録紙に画像を形成す
る。
【0003】上記したインクジェット方式画像形成装置
では、インク吐出口にインクを供給するインク供給路
や、インク吐出口近傍の共通液室と呼ばれるインク溜り
に気泡が混入し、その気泡がある程度の大きさになる
と、インク吐出口へのインクの供給を妨げるなどして、
インクが吐出されないことがある。この理由は、インク
に溶存している気体がインク温度の上昇などによって飽
和して溶存できなくなり、インク内に気泡が発生し、イ
ンク供給路やインク吐出口近傍に溜ってしまうからであ
る。
【0004】そこで、このようなトラブルを未然に防止
して良好な画像を得るために、インク吐出口からインク
を強制的に吸引してインク吐出状態を回復させる回復ユ
ニットが用いられている。この回復ユニットは、通常、
ヘッドキャリッジの往復動範囲内の片側に配置されてお
り、インク吐出口を覆うキャップや、インク吐出口から
インクを強制的に吸引する吸引ポンプを備えている。さ
らに、この回復ユニットは、キャップをインク吐出口か
ら接離させる駆動装置や、吸引ポンプを作動させるモー
タやソレノイドなどの駆動装置を備えている。
【0005】回復ユニットを用いて印字ヘッドのインク
吐出状態を回復させるに当っては、例えば、画像形成動
作中の所定時間ごとに、ヘッドキャリッジを回復ユニッ
トの近傍に移動させ、上記の駆動装置によってキャップ
を移動してインク吐出口を覆い、吸引ポンプを作動させ
てインクを吸引する。これにより、気泡が混入したイン
クなどが除去され、インク吐出状態が回復して良好な画
像を得ることができる。また、画像形成を終了した後
は、通常、印字ヘッド内のインクが乾燥しないように、
ヘッドキャリッジを回復ユニットの近傍に移動させ、駆
動装置によってキャップを移動してインク吐出口を覆っ
たままにしておく。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の回復ユニットはキャップ用や吸引ポンプ用の駆動装置
を備えているので、その分、回復ユニットが大型化した
り複雑な機構になったりしている。
【0007】また、吸引ポンプ用の駆動装置を、ヘッド
キャリッジを往復動させるモータなどの駆動装置と兼用
させているタイプのインクジェット方式画像形成装置も
知られている。このようなタイプのインクジェット方式
画像形成装置では、駆動装置を減らせるものの、駆動装
置の駆動力を切り換える切換機構が必要になるので、や
はり回復ユニットが大型化したり複雑な機構になったり
する。さらに、駆動装置の駆動力を切り換えるために時
間がかかり、このため、回復作業に時間がかかる等の問
題がある。
【0008】本発明は、上記事情に鑑み、簡易な構造の
回復ユニットを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の回復ユニットは、インクが吐出するインク吐
出口が形成された印字ヘッドと、該印字ヘッドを搭載し
て所定方向に往復動するヘッドキャリッジとを備え、該
ヘッドキャリッジを前記所定方向に往復動させながら、
前記インク吐出口からインクを吐出して記録媒体に画像
を形成するインクジェット方式画像形成装置における、
前記インク吐出口からインクを吸引して前記印字ヘッド
のインク吐出状態を回復させる回復ユニットにおいて、 (1)前記ヘッドキャリッジの往復動範囲内の所定位置
に移動してきた前記ヘッドキャリッジもしくは前記印字
ヘッドに押圧されて変位する第1変位部、及び、該第1
変位部の変位に伴って前記インク吐出口に接近する第2
変位部を有するキャップレバー (2)前記第2変位部が前記インク吐出口に接近したと
きに前記インク吐出口を覆う、前記第2変位部に固定さ
れたキャップ を備えたことを特徴とするものである。
【0010】ここで、前記回復ユニットが、前記キャッ
プが前記インク吐出口を覆っている状態で、前記ヘッド
キャリッジもしくは前記印字ヘッドが前記第1変位部を
さらに押圧することにより、前記インク吐出口からイン
クを吸引するインク吸引手段を備えることが好ましい。
【0011】また、前記回復ユニットが、前記ヘッドキ
ャリッジが前記所定位置に位置するときに、前記ヘッド
キャリッジもしくは前記印字ヘッドが前記第1変位部を
押圧する押圧力に釣り合うように前記第1変位部を付勢
する付勢手段を備えることが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
回復ユニットの実施形態を説明する。図1は、本発明の
回復ユニットを備えたインクジェット方式画像形成装置
の一例であるプロッタの概略構成を示す正面図である。
【0013】プロッタ10は、紙面に垂直な方向に搬送
される記録紙12が載置されるプラテン14を備えてい
る。このプラテン14の上方には、プラテン14に対し
て平行に2本のガイドシャフト16が掛け渡されてい
る。このガイドシャフト16には、モータ(図示せず)
とベルト17によって矢印A方向(本発明にいう所定方
向の一例である)に自在に往復動するヘッドキャリッジ
18がスライド軸受(図示せず)を介して取り付けられ
ている。
【0014】ヘッドキャリッジ18には、インクを吐出
するインク吐出口20aが形成された印字ヘッド20が
搭載されている。インク吐出口20aの前方は、画像が
形成される画像形成領域22であり、記録紙12のう
ち、この画像形成領域22に位置する部分にインク吐出
口20aからインクが吐出されて画像が形成される。
【0015】ヘッドキャリッジ18の移動可能な範囲の
片側の、画像形成領域22から離れた位置には、インク
吐出口20aからインクを吸引して、気泡が混入したイ
ンクなどを除去し、インク吐出状態を回復させる回復ユ
ニット30が配置されている。回復ユニット30は、キ
ャップレバー32、キャップ34、ばね(本発明にいう
付勢手段の一例である)36などを備えており、これら
については後述する。記録紙12に画像を形成するに当
っては、プラテン14に記録紙12を載置し、この記録
紙12を、プラテン14に形成された開口部(図示せ
ず)から外周面の一部を露出した搬送ローラ24と、記
録紙12の両端部を上方から押えるピンチローラ26と
によって挟持し、搬送モータ(図示せず)により搬送ロ
ーラ24を回転させて搬送する。記録紙12の上方でヘ
ッドキャリッジ18を矢印A方向に往復動させながら、
画像情報を担持する画像信号に基づいてインク吐出口2
0aからインクを吐出して、記録紙12のうち、画像形
成領域22に位置する部分に画像を形成する。画像形成
動作中、インク吐出口20aなどをクリーニングするた
めに、インク吐出口20aからインクを吸引することが
必要な状態になると、ヘッドキャリッジ18を回復ユニ
ット30の上方に移動させる。
【0016】図2を参照して、回復ユニット30を説明
する。
【0017】図2は、第1実施形態の回復ユニットを示
す正面図であり、図1の構成要素と同一の構成要素には
同一の符号が付されている。
【0018】回復ユニット30は、ユニット本体フレー
ム40を有している。このユニット本体フレーム40に
は、ヘッドキャリッジ18に押圧されて変位する第1変
位部32aと、この第1変位部32aの変位に伴って回
転軸32cを中心に回転してインク吐出口20aに接近
する第2変位部32bとを有するキャップレバー32
が、回転軸32cを中心にして回転自在に固定されてい
る。また、第2変位部32bには、この第2変位部32
bがインク吐出口20aに接近したときにインク吐出口
20aを覆うキャップ34が固定されている。
【0019】また、ユニット本体フレーム40にはばね
36の一端が固定され、このばね36の他端は、プロッ
タ10の本体10aに固定されている。図2には、ばね
36が伸びた状態を示している。このときの回復ユニッ
ト30の位置は、インク吐出口20aがキャップ34で
覆われておらず、インクの吸引も行われない位置であ
る。ヘッドキャリッジ18が矢印B方向に移動してくる
と、ヘッドキャリッジ18がキャップレバー32の第1
変位部32aを押圧する。これにより、第1変位部32
aが矢印B方向に変位してストッパ38に当接すると、
ユニット本体フレーム40が矢印B方向に押されること
となる。
【0020】また、ユニット本体フレーム40には、吸
引ポンプ(本発明にいうインク吸引手段の一例である)
50が内蔵されている。吸引ポンプ50は、ユニット本
体フレーム40に固定されたシリンダ52と、このシリ
ンダ52の内部を往復動するピストン54と、このピス
トンに連結されたロッド55を備えている。ロッド55
の端部には、前後の部分よりもやや細い部分55aが形
成されている。この細い部分55aは、プロッタ10の
本体10aに形成された孔を貫通しており、ロッド55
は、矢印B方向及びその反対方向に多少移動して「遊
び」ができるように構成されている。
【0021】また、シリンダ52とキャップ34とはゴ
ム等の弾性材である連結管56で連結されており、イン
ク吐出口20aから吸引されたインクは連結管56を通
ってシリンダ52に収容される。連結管56は変位する
キャップレバー32の負荷にならなけらば、取り回し経
路は自在である。シリンダ52とインク排出管60とは
連結管58で連結されており、シリンダ52に収容され
ているインクは連結管58を通ってインク排出管60に
排出される。なお、シリンダ52には逆流防止弁52a
が取り付けられており、ピストン54にも逆流防止弁5
4aが取り付けられている。
【0022】図3から図5までを参照して、回復ユニッ
ト30の動きを順に説明する。
【0023】図3は、ヘッドキャリッジ18が第1変位
部32aを押圧し始めた状態を示す正面図であり、図4
は、ヘッドキャリッジ18に押圧された第1変位部32
aがストッパに38に当接した状態を示す正面図であ
る。また、図5は、ヘッドキャリッジ18が第1変位部
32aをさらに押圧し、吸引ポンプ50によってインク
吐出口20aからインクが吸引された状態を示す正面図
である。これらの図では、図2に示す構成要素と同一の
構成要素には同一の符号が付されている。
【0024】図3に示すように、ヘッドキャリッジ18
が第1変位部32aを押圧し始めるまでは、回復ユニッ
ト30はばね36によって矢印B方向とは反対の方向に
押されている。ヘッドキャリッジ18が矢印B方向に移
動してくると、ヘッドキャリッジ18が第1変位部32
aを押圧し始める。ヘッドキャリッジ18が矢印B方向
にさらに移動すると、ヘッドキャリッジ18に第1変位
部32aが押圧されてキャップレバー32が回転軸32
cを中心に回転し、第1変位部32aが矢印B方向に変
位する。この変位に伴って第2変位部32bも変位して
インク吐出口20aに接近する。
【0025】ヘッドキャリッジ18が矢印B方向にさら
に移動すると、図4に示すように、第1変位部32aが
ストッパに38に当接し、一方、キャップ34がインク
吐出口20aを覆う。この状態からヘッドキャリッジ1
8が矢印B方向にやや移動すると、キャップレバー32
やユニット本体フレーム40が矢印B方向に移動してヘ
ッドキャリッジ18がばね36を軽く圧縮することとな
り、このばね36の反力でキャップ34が印字ヘッド2
0に密着する。このときのヘッドキャリッジ18の位置
が、本発明にいう所定位置の一例である。この所定位置
にヘッドキャリッジ18が移動してくると、インク吐出
口20aはキャップ34で密閉される(キャッピングさ
れる)。この状態では、ロッド55の細い部分55aの
「遊び」により吸引ポンプ50は作動しない。したがっ
て、インク吐出口20aがキャップ34で密閉されるも
のの、インク吐出口20aからインクは吸引されない。
このキャッピングによって、印字ヘッド20内部のイン
クの乾燥が防止されたり、インク吐出口20aやその周
囲に埃の付着することが防止される。
【0026】図4に示す状態では、ヘッドキャリッジ1
8がガイドシャフト16を摺動するときの摺動抵抗力
と、ばね36がユニット本体フレーム40を介して第1
変位部32aを矢印B方向とは反対の方向に付勢する力
とが釣り合っている。したがって、プロッタ10を長時
間使用しない場合、この所定位置にヘッドキャリッジ1
8を移動させておけば、外部からなんら力を作用させな
くても、インク吐出口20aがキャップ34で密閉され
て、印字ヘッド20内部のインクの乾燥や、インク吐出
口20aやその周囲への埃の付着が防止される。
【0027】吸引ポンプ50を作動させるためには、図
5に示すように、ヘッドキャリッジ18が矢印B方向に
さらに移動して第1変位部32aをさらに押圧し、回復
ユニット30を矢印B方向に移動させる。これにより、
シリンダ52の内部をピストン54が矢印B方向とは反
対の方向に移動して吸引ポンプ50が作動し、インク吐
出口20aからインクが吸引される。このように、回復
ユニット30によれば、ヘッドキャリッジ18によって
第1変位部32aが押圧されることにより、キャッピン
グが行われ、さらに、インク吐出口20aからインクの
吸引も行われるので、キャッピングやインクの吸引のた
めの駆動装置を必要とせず、小型で簡易な構造となる。
さらに、ヘッドキャリッジ18で第1変位部32aを押
圧することにより吸引が行われるので、従来の切換機構
を用いた回復ユニットよりも短時間で吸引作業が終了す
る。
【0028】図6から図8までを参照して第2実施形態
の回復ユニットを説明する。
【0029】図6から図8までは第2実施形態の回復ユ
ニット70の動きを示しており、図6は、ヘッドキャリ
ッジ18と第1変位部32aとが離れている状態を示す
正面図であり、図7は、ヘッドキャリッジ18に押圧さ
れた第1変位部32aがストッパに38に当接した状態
を示す正面図である。また、図8は、ヘッドキャリッジ
18が第1変位部32aをさらに押圧し、吸引ポンプ8
0によってインク吐出口20aからインクが吸引された
状態を示す正面図である。これらの図では、図2に示す
構成要素と同一の構成要素には同一の符号が付されてい
る。
【0030】第2実施形態の回復ユニット70の特徴
は、蛇腹タイプの吸引ポンプ80を用いた点にある。な
お、吸引ポンプ80には、逆流防止弁80a,80bが
取り付けられている。
【0031】図6に示すように、ヘッドキャリッジ18
が第1変位部32aを押圧し始めるまでは、回復ユニッ
ト70はばね36によって押し戻されている。
【0032】図7に示すように、ヘッドキャリッジ18
が矢印B方向に移動してくると、ヘッドキャリッジ18
が第1変位部32aを押圧し始める。ヘッドキャリッジ
18が矢印B方向にさらに移動すると、ヘッドキャリッ
ジ18によって第1変位部32aが押圧されてキャップ
レバー32が回転軸32cを中心に回転し、第1変位部
32aが矢印B方向に変位する。この変位に伴って第2
変位部32bも変位してインク吐出口20aに接近す
る。
【0033】ヘッドキャリッジ18が矢印B方向にさら
に移動すると、第1変位部32aがストッパに38に当
接し、キャップ34がインク吐出口20aを覆う。この
状態からヘッドキャリッジ18が矢印B方向にやや移動
すると、ヘッドキャリッジ18がばね36を圧縮するこ
ととなり、このばね36の反力でキャップ34が印字ヘ
ッド20に密着する。このときのヘッドキャリッジ18
の位置が、本発明にいう所定位置の一例である。この所
定位置にヘッドキャリッジ18が移動してくると、イン
ク吐出口20aはキャップ34で密閉される。この状態
では、ロッド55の細い部分55aの「遊び」により吸
引ポンプ80は作動しない。したがって、インク吐出口
20aがキャップ34で密閉されるものの、インク吐出
口20aからインクは吸引されない。このキャッピング
によって、印字ヘッド20内部のインクの乾燥が防止さ
れたり、インク吐出口20aやその周囲に埃の付着する
ことが防止される。
【0034】図7に示す状態では、ヘッドキャリッジ1
8がガイドシャフト16を摺動するときの摺動抵抗力
と、ばね36がユニット本体フレーム75を介して第1
変位部32aを矢印B方向とは反対の方向に付勢する力
とが釣り合っている。したがって、プロッタ10を長時
間使用しない場合、この所定位置にヘッドキャリッジ1
8を移動させておけば、外部からなんら力を作用させな
くても、インク吐出口20aがキャップ34で密閉され
て、印字ヘッド20内部のインクの乾燥や、インク吐出
口20aやその周囲への埃の付着が防止される。
【0035】吸引ポンプ80を作動させるためには、図
8に示すように、ヘッドキャリッジ18が矢印B方向に
さらに移動して第1変位部32aをさらに押圧し、回復
ユニット70を矢印B方向に移動させる。これにより、
蛇腹タイプの吸引ポンプ80が伸びて作動し、インク吐
出口20aからインクが吸引される。このように、回復
ユニット70によっても、回復ユニット30と同様に、
ヘッドキャリッジ18に第1変位部32aが押圧される
ことにより、キャッピングが行われ、さらに、インク吐
出口20aからインクの吸引も行われるので、キャッピ
ングやインクの吸引のための駆動装置を必要とせず、小
型で簡易な構造となる。さらに、ヘッドキャリッジ18
で第1変位部32aを押圧することにより吸引が行われ
るので、従来の切換機構を用いた回復ユニットよりも短
時間で吸引作業が終了する。なお、上記した各実施形態
ではヘッドキャリッジによって第1変位部を押圧する構
成にしたが、印字ヘッドによって第1変位部を押圧する
構成にしてもよい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
所定位置に移動してきたヘッドキャリッジもしくは印字
ヘッドによって第1変位部を押圧することによりインク
吐出口がキャップで覆われるので、キャップを駆動する
駆動装置が不要であり、簡易な構造の回復ユニットが得
られる。
【0037】ここで、キャップがインク吐出口を覆って
いる状態で、ヘッドキャリッジもしくは印字ヘッドが第
1変位部をさらに押圧することにより、インク吐出口か
らインクを吸引するインク吸引手段を備えた場合は、ヘ
ッドキャリッジもしくは印字ヘッドによってインク吸引
手段が作動するので、インク吸引手段を作動させる装置
が不要であり、いっそう簡易な構成の回復ユニットが得
られる。
【0038】また、ヘッドキャリッジが所定位置に位置
するときに、ヘッドキャリッジもしくは印字ヘッドが第
1変位部を押圧する押圧力に釣り合うように第1変位部
を付勢する付勢手段を備えた場合は、インクジェット方
式画像形成装置を長時間使用しない場合、この所定位置
にヘッドキャリッジを移動させておけば、外部からなん
ら力を作用させなくても、インク吐出口がキャップで密
閉されて、印字ヘッド内部のインクの乾燥や、インク吐
出口やその周囲への埃の付着が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回復ユニットを備えたインクジェット
方式画像形成装置の一例であるプロッタの概略構成を示
す正面図である。
【図2】第1実施形態の回復ユニットを示す正面図であ
る。
【図3】ヘッドキャリッジが第1実施形態の回復ユニッ
トの第1変位部を押圧し始めた状態を示す正面図であ
る。
【図4】ヘッドキャリッジに押圧された第1実施形態の
回復ユニットの第1変位部がストッパに当接した状態を
示す正面図である。
【図5】ヘッドキャリッジが第1実施形態の回復ユニッ
トの第1変位部をさらに押圧し、吸引ポンプによってイ
ンク吐出口からインクが吸引された状態を示す正面図で
ある
【図6】ヘッドキャリッジと第2実施形態の回復ユニッ
トの第1変位部とが離れている状態を示す正面図であ
る。
【図7】ヘッドキャリッジに押圧された第2実施形態の
回復ユニットの第1変位部がストッパに当接した状態を
示す正面図である。
【図8】ヘッドキャリッジが第2実施形態の回復ユニッ
トの第1変位部をさらに押圧し、吸引ポンプによってイ
ンク吐出口からインクが吸引された状態を示す正面図で
ある。
【符号の説明】
10 プロッタ 18 ヘッドキャリッジ 20 印字ヘッド 20a インク吐出口 30,70 回復ユニット 32 キャップレバー 32a 第1変位部 32b 第2変位部 34 キャップ 36 ばね 50,80 吸引ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石津 知宏 東京都三鷹市下連雀6丁目3番3号 コピ ア株式会社内 (72)発明者 沢田 康 東京都三鷹市下連雀6丁目3番3号 コピ ア株式会社内 (72)発明者 林 邦俊 東京都三鷹市下連雀6丁目3番3号 コピ ア株式会社内 (72)発明者 佐々木 健雄 東京都三鷹市下連雀6丁目3番3号 コピ ア株式会社内 (72)発明者 西山 隆治 東京都三鷹市下連雀6丁目3番3号 コピ ア株式会社内 (72)発明者 川又 裕 東京都三鷹市下連雀6丁目3番3号 コピ ア株式会社内 (72)発明者 生井 一徳 東京都三鷹市下連雀6丁目3番3号 コピ ア株式会社内 (72)発明者 青木 文孝 東京都三鷹市下連雀6丁目3番3号 コピ ア株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクが吐出するインク吐出口が形成さ
    れた印字ヘッドと、該印字ヘッドを搭載して所定方向に
    往復動するヘッドキャリッジとを備え、該ヘッドキャリ
    ッジを前記所定方向に往復動させながら、前記インク吐
    出口からインクを吐出して記録媒体に画像を形成するイ
    ンクジェット方式画像形成装置における、前記インク吐
    出口からインクを吸引して前記印字ヘッドのインク吐出
    状態を回復させる回復ユニットにおいて、 前記ヘッドキャリッジの往復動範囲内の所定位置に移動
    してきた前記ヘッドキャリッジもしくは前記印字ヘッド
    に押圧されて変位する第1変位部、及び、該第1変位部
    の変位に伴って前記インク吐出口に接近する第2変位部
    を有するキャップレバーと、 前記第2変位部が前記インク吐出口に接近したときに前
    記インク吐出口を覆う、前記第2変位部に固定されたキ
    ャップとを備えたことを特徴とする回復ユニット。
  2. 【請求項2】 前記キャップが前記インク吐出口を覆っ
    ている状態で、前記ヘッドキャリッジもしくは前記印字
    ヘッドが前記第1変位部をさらに押圧することにより、
    前記インク吐出口からインクを吸引するインク吸引手段
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の回復ユニッ
    ト。
  3. 【請求項3】 前記ヘッドキャリッジが前記所定位置に
    位置するときに、前記ヘッドキャリッジもしくは前記印
    字ヘッドが前記第1変位部を押圧する押圧力に釣り合う
    ように前記第1変位部を付勢する付勢手段を備えたこと
    を特徴とする請求項1又は2記載の回復ユニット。
JP15590796A 1996-06-18 1996-06-18 回復ユニット Withdrawn JPH10794A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003226022A (ja) * 2002-02-01 2003-08-12 Seiko Epson Corp インクジェット式記録装置およびそのインク供給方法
JP2008162064A (ja) * 2006-12-27 2008-07-17 Seiko Epson Corp キャッピング操作機構、メンテナンスユニット、及び液体噴射装置
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