JPH1078603A - カメラのファインダー装置 - Google Patents

カメラのファインダー装置

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JPH1078603A
JPH1078603A JP25223596A JP25223596A JPH1078603A JP H1078603 A JPH1078603 A JP H1078603A JP 25223596 A JP25223596 A JP 25223596A JP 25223596 A JP25223596 A JP 25223596A JP H1078603 A JPH1078603 A JP H1078603A
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JP
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light
finder
eyepiece
camera
eyeball
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JP25223596A
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Yoshinobu Shibayama
義信 柴山
Goro Noto
悟郎 能登
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 赤外光眼球照明による視線検出装置を有する
カメラのファインダー装置において、視線検知精度の向
上と接眼部の外観品位の向上を可能とした。 【解決手段】 ファインダー光学系の接眼レンズ6の下
方に眼球照明用のIRED5を一対設け、それらの接眼
側に設けた接眼パネル31の接眼面の大半を赤外光透過
・可視光非透過材で形成し、この接眼パネル31の接眼
開口部周囲に極めて狭い範囲の窓枠状に全ての光を非透
過する材料の接眼枠31aを組み付け、また、IRED
5と接眼パネル31との間には赤外光の通過する開口部
3aを有する遮光枠3が配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人間の目の動きか
らファインダー装置視野内のどの位置を注視しているか
検出するファインダー装置及びそのファンダー装置を有
するカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、人間の目の動きからファインダー
装置視野内のどの位置を注視しているか検出する装置
(以後、「視線検出装置」という)が種々提案されてい
る。図8及び図9は従来の視線検出装置を含むファイン
ダー光学系の一例を示す。すなわち、同装置は眼球に赤
外線を投光するために、IRED(発光素子)5からの
赤外光が通過するように赤外光透過・可視光非透過材料
からなる保護窓1aが、一般に外観カバー部材として使
用されるポリカーボネイト等の非透光材料で構成された
接眼パネル1に貼り付けられ、該接眼パネル1にはファ
インダー光学系の接眼開口部が設けられ、該接眼開口部
には内側から接眼ガラス2が貼り付けられている。
【0003】また、この従来例のファインダー光学系の
配列構成は接眼側に接眼レンズ6及びファインダー接眼
下部から保護窓1aを通過してカメラ使用者の眼球Eに
照射する左右一対のIRED5が設けられ、該接眼パネ
ル1は軟質材で成形された接眼キャップ4に組み付けら
れている。該接眼レンズ6の前方にはダイクロイックミ
ラー7が配設され、ファインダー対物側から導かれた光
を通過させるとともに、眼球Eより反射して接眼側から
入射する赤外光を上方へ反射させて集光レンズ8により
イメージセンサ9上に結像されるようになっている。さ
らに、該ダイクロイックミラー7の前方にはファインダ
ー光路を下方へ変更する反射ミラー10が配置されてい
る。該反射ミラー10の下方には順次対物側に向かって
ファインダー情報を表示する液晶11、フィールドレン
ズ12及び接眼系からの光路を対物側に導くとともに左
右像反転を行うプリズム13が配置されている。そし
て、該プリズム13の前方にはファインダー光学系の焦
点距離を変化させる第1コンバータレンズ14、第2コ
ンバータレンズ15及び被写体に対する対物レンズ16
が配置されている。
【0004】次に、図11及び図12が公知の視線検出
方法の原理説明図である。図において、21a,21b
は各々観察者に対して不感の赤外光を放射する発光ダイ
オード等の光源であり、各光源21a,21bは受光レ
ンズ22の光軸に対してX方向にほぼ対称に配置され、
観察者の眼球24を発散照明し、眼球24で反射した照
明光の一部は受光レンズ22によってイメージセンサ2
3に集光する。
【0005】そして、図12(a)はイメージセンサ2
3に投影される眼球像の概略図、図12(b)はイメー
ジセンサ23からの出力信号の強度図で、以下、これら
の図を用いて視線の検出方法を説明する。光源21bよ
り放射された赤外光は観察者の眼球24の角膜24aを
照明し、このとき角膜24aの表面で反射した赤外光の
一部により形成される角膜反射像d(虚像)は受光レン
ズ22により集光され、イメージセンサ23上の位置
d′(不図示)に結像される。
【0006】同様に、光源21aより放射された赤外光
は観察者の眼球24の角膜24aを照明し、このとき角
膜24aの表面で反射した赤外光の一部により形成され
る角膜反射像eは受光レンズ22により集光され、イメ
ージセンサ23上の位置e′に結像される。 また、虹
彩24bの端部a,bからの光束は受光レンズ22を介
してイメージセンサ23上の位置a′,b′に該端部
a,bの像を結像する。なお、図11には便宜上a′及
びe′のみを示す。
【0007】受光レンズ22の光軸に対する眼球24の
光軸Pの回転角θが小さい場合、虹彩24bの端部a,
bのx座標はxa,xbとすると、瞳孔24cの中心位
置cの座標xcは、 xc≒(xa+xb)/2 と表わされる。
【0008】また、角膜反射像d及びeの中点のx座標
と角膜24aの曲率中心Oのx座標xoとはほぼ一致す
る。このため、角膜反射像の発生位置d,eのx座標を
xd,xe、角膜24aの曲率中心Oと瞳孔24cの中
心cまでの標準的な距離をOCとし、距離OCに対する
個人差を考慮する係数(視線補正係数)をAとすると、
眼球24の光軸Pの回転角θは、 (A・OC)sinθ≒xc−(xd+xe)/2 ・・(1) の関係式をほぼ満足する。
【0009】そのため、図12に示すようにイメージセ
ンサ23上に投影された眼球24の各特徴点(角膜反射
像d,e及び虹彩の端部a,b)の位置を検出すること
により眼球24の光軸Pの回転角θを求めることができ
る。この時(1)式は β・(A・OC)sinθ≒{(xa′+xb′)/2}− {(xd′+xe′)/2} ・・(2) と書き換えられる。ただし、βは受光レンズ22に対す
る眼球24の位置により決まる倍率で、実質的には角膜
反射像の間隔 |xd′−xe′| の関数として求め
られる。
【0010】眼球24の光軸Pの回転角θは θ≒ARCsin{(xc′−xf′)/β/(A・OC)} ・・(3) と書き換えられる。ただし xc′≒(xa′+xb′)/2 xf′≒(xd′+xe′)/2 ところで、観察者の眼球24の光軸Pと視軸とは一致し
ないため、観察者の眼球の光軸の水平方向の回転角θが
算出されると、眼球の光軸と視軸との角度差αを補正す
ることにより撮影者の水平方向の視線θxは求められ
る。
【0011】眼球の光軸と視軸との補正角度αに対する
個人差を考慮する係数(視線補正係数)をBとすると、
観察者の水平方向の視線θxは θx=θ±(B・α) ・・(4) と求められる。ここで、符号±は観察者に関して右への
回転角を正とすると、観察装置(ファインダー系)を覗
く観察者の目が左目の場合は+、右目の場合は−の符号
が選択される。
【0012】また、同図において、観察者の眼球がz−
x平面(例えば水平面)内で回転する例を示している
が、観察者の眼球がy−z平面(例えば垂直面)内で回
転する場合においても同様に検出可能である。ただし、
観察者の視線の垂直方向の成分は眼球の光軸の垂直方向
の成分θ′と一致するため垂直方向の視線θyは、 θy=θ′ となる。
【0013】さらに、光学装置として一眼レフを用いた
場合においては視線データθx,θyより観察者が見て
いるピントいた上の位置(xn,yn)は xn≒m・θx ≒m・[ARCsin{(xc′−xf′)/β/(A・OC)} ±(B・α)] ・・(5) yn≒m・θy と求められる。ただし、mはカメラのファインダー光学
系で決まる定数である。ここで視線の個人差を補正する
係数はA,Bと二つであるため、例えば観察者に位置の
異なる二つの視標を見てもらい、そのときに算出される
観察者の眼球の回転角から前記係数A,Bを求めること
が可能である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述従来例
の構成では図8に示すようにIRED5の保護窓1aと
接眼パネル1が隣接してファインダー接眼部を構成して
いるため、外観となる材料の異なる二つの部品の表面粗
さや質感及び面高さを合わせるのが非常に困難であっ
た。例えば、表面粗さや質感を合わせるため何度か表面
補正を行うと、成形型上、面高さが高くなってしまうた
め、一、二度の補正で合わせなければならない。また、
生産中の検査では絶対的な基準がなく、感覚で目視チェ
ックをするため、品質がばらつきやすかった。また、前
述従来例の構成では接眼レンズ6まわりに配する部材が
多いため、図10に示すようにファインダー光路L1と
IRED光路L2とで形成するスペースSを有効利用す
る必要を生じるが、この点については考慮されていな
い。
【0015】本発明は、前述従来例の問題点に鑑み、視
線検知精度の向上と視線検知接眼部の外観品位向上、製
造時の歩留り向上を図るカメラのファインダー装置を提
供することを第1の目的とする。また、本発明はファイ
ンダー光路とIRED光路とで形成するスペースを有効
利用したカメラのファインダー装置を提供することを第
2の目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、本発明は赤外光照射による視線検出手段を有する
ファインダー装置において、ファインダー接眼窓周囲の
接眼部と赤外光を照射するIREDの保護窓を単一の赤
外光透過・可視光非透過部材で形成したものである。
【0017】
【発明の実施の態様】請求項1に示す本発明は赤外光を
人間の眼球に照射して得られる反射光を検出して目の注
視位置を判定する手段を備えたカメラのファインダー装
置において、ファインダー接眼窓周囲の接眼パネルとI
RED保護窓とを赤外光透過・可視光非透過の同一部材
で形成することにより、接眼面の面粗さ、質感等が一定
であり、接眼パネルの成形が容易で外観上の品質が向上
する。請求項2に示す本発明はファインダー接眼窓内周
囲を窓枠状の非透光部材で構成したことにより、赤外光
透過・可視光非透過材の接眼パネルの内部反射の回り込
みによるファインダー接眼窓開口端部からの光漏れを防
ぎ、接眼部への不要光の回り込みを防ぐ。請求項3に示
す本発明は眼球に対して赤外光を照射する少なくとも一
対の発光素子とファインダー光学系の間、または一対の
発光素子間、あるいは前記の両方の間で発光素子の光の
侵入を遮る部材を有することにより、発光素子からの赤
外照射光がファインダー光路内に侵入することがない。
【0018】請求項4に示す本発明はファインダー光路
外で、かつ赤外光照明手段の光路外である空間に撮影者
が外部から操作可能な操作部材を配置したことにより、
従来有効に使えなかったスペースを利用でき、また、新
たな機能の付加が可能となる。請求項5に示す本発明は
目の注視位置を判定する判定手段及びファインダー光学
系の1次結像面から接眼レンズまでの光路に可視光通過
・赤外光反射部材の配置部を設け、該判定手段及び可視
光通過・赤外光反射部材を有する場合は眼球の赤外反射
光を該判定手段に導き、該判定手段を有しない場合には
該可視光通過・赤外光反射部材と光学的に等価な可視光
透過部材をファインダー光学系の1次結像面から接眼レ
ンズまでの光路に配置して、接眼レンズの位置をほぼ等
しくしたことにより、ファインダー光路外でかつ赤外光
照射光路外である空間の大きさを変更することなく、使
用目的によっては視線入力機能を除くことができるの
で、容易にコストダウンができる。請求項6に示す本発
明は前記請求項1ないし5記載のいずれかの構成を持つ
ファンダー装置を有するカメラにすることにより、カメ
ラを視線検出機能を備えた高品位で、かつ精度のよいも
のとすることができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図1ないし図3
に基づいて説明する。なお、説明を簡単にするために、
前述従来例の図7及び図8の3〜16と同一構成部品並
びにその材質が同一部分には同一符号を付してその説明
を省略する。図1はカメラの視線検出装置を有するファ
インダー装置の断面図、図2はその視線検出用IRED
とファインダー接眼部を示す要部斜視図、図3はそのフ
ァインダー接眼部の正面図である。本実施例では接眼パ
ネル31の接眼面の大半を赤外光透過・可視光非透過材
で形成し、該接眼パネル31のファインダー接眼開口部
周囲には極めて狭い範囲の窓枠状に全ての光を非透過す
る材料製の接眼枠31aが組み付けられ、IRED5と
該接眼パネル31との間に、一対のIRED5間及びフ
ァインダー光学系とIRED間の光のまわり込みを防止
するために赤外光が通過する開口部3aを有する遮光枠
3を設けたものである。その他の構成は前述従来例と同
様である。
【0020】以上の構成の本実施例において、カメラ使
用者がファインダー部に接眼すると、IRED5から投
稿された赤外光が前述従来例で説明したように視線の注
視点が検出される。この時、IRED5は遮光枠3の開
口部3aより接眼パネル31を透過して眼球Eへ投射さ
れる。カメラ使用者は接眼ガラス2から対物レンズ16
のファインダー光学系を通して撮影したい被写体を見る
ことができる。また、眼球Eに反射された赤外光は接眼
ガラス2、接眼レンズ6を通過し、ダイクロイックミラ
ー7に反射されて集光レンズ8を介してイメージセンサ
9上に前述原理にて説明された眼球Eの角膜反射像及び
虹彩端部を結像し、演算され、イメージセンサ9上の視
線注視点が検出される。このイメージセンサ9上の視線
注視点はファインダー光路内の表示液晶11に表示さ
れ、使用者の注視点がファインダー内に表示され、使用
者が確認可能となる。また、逆に表示液晶11上の所定
表示を注視することで、イメージセンサ9上の所定位置
を注視した信号を得て、カメラ各種機能のスイッチ動作
も可能である。
【0021】図4は本発明の第2実施例のカメラの視線
検出装置を有するファインダー装置を示すものである。
なお、説明を簡単にするために前述第1実施例と同一部
分には同一符号を付し、相違する点のみを説明する本実
施例では前述第1実施例と同様に接眼パネル41は接眼
面の大半を赤外光透過・可視光透過材で形成し、その接
眼開口端面は全ての光を非透過する印刷処理41aが施
されており、接眼面側もIRED5の投射必要範囲外は
同様に印刷処理されていても構わない。その他の構成は
前述第1実施例と同様である。
【0022】以上の構成の本実施例でも印刷処理面と非
処理面の段差は印刷厚のみであり、また質感、表面粗さ
等はベースとなる面が共通材質のため、質感に大差は起
こらず、さらに印刷により赤外光透過・可視光非透過材
内の内部反射による接眼面への不要光の回り込みを防止
されている。
【0023】図5及び図6は本発明の第3実施例のカメ
ラの視線検出装置を有するファインダー装置を示すもの
である。本実施例では接眼パネル51にはファインダー
接眼下部に遮光枠3に設けた透過部3aを保護する赤外
光透過、可視光非透過材料からなる保護窓51aが設け
られ、また、接眼レンズ6にガイドピン6aを設け、接
眼レンズ6を光軸方向にシフトできるように該ガイドピ
ン6aと係合するカム面52aを有する視度調整レバー
52が外部から操作可能に設けられている。その他の構
成は前述第1実施例と同様である。
【0024】以上の構成の本実施例において、視度調整
レバー52を図6中矢印方向に移動させると、接眼レン
ズ6のガイドピン6aがカム面52aに沿って光軸方向
にシフトされる。そして、図5に示すようにファインダ
ー光路とIRED5の光路とが形成するスペースSに視
度調整レバー52を配置していることで、視度入力機能
を有するカメラにファインダー視度を撮影者の視度に合
わせる、いわゆる視度調整機能を与えることが可能とな
る。なお、新たに付加する機能は視度補正に限定するも
のでなく、他の機能のものでもよいことはいうまでもな
い。
【0025】図7は本発明の第4実施例のカメラのファ
インダー装置を示すものである。本実施例は前述第1実
施例の構成から視線検出装置を除いたファインダー装置
であって、そのダイクロイックミラー7の代わりにそれ
とほぼ同一の外形寸法を有し、かつガラスやプラスチッ
ク材などの可視光透過部材61を配置したものであり、
また、可視光透過部材61の光学的な特性が前記ダイク
ロイックミラーと同じにするためにダイクロイックミラ
ーと光路長が等しくなるように可視光透過部材61の屈
折率に応じて厚み又は光路中位置が決定されている。そ
の他の構成は前述第1実施例と同様である。
【0026】以上の構成の本実施例は、反射ミラー10
と接眼レンズ6との間に可視光透過部材61を配置した
ので、視線入力機能を有するカメラからコストダウン等
の理由により視線入力機能を除いた場合、ファインダー
光学系に必要なスペースに変更はないから、前述従来例
について図10で示したスペースSを有効利用できる。
それは視線入力機能を除いた時に前述第1実施例のダイ
クロイックミラー7を外しただけでは、ダイクロイック
ミラー7の屈折率と空気の屈折率の違いから接眼レンズ
6を接眼ガラス2の方向に移動させないとファインダー
の視度がずれてしまうからである。そうすると、図10
に示したスペースSが狭くなるので、視線入力機能を有
するカメラのスペースSに配した部材がレイアウトでき
なくなったり、接眼レンズ6周りのメカ部材の設計変更
の必要を生じる可能性が出てくるからである。しかしな
がら、可視光透過部材61を配することで、前記欠点を
解決できるから、視線入力機能を有するカメラから容易
に視線入力機能を除くことが可能となる。そのため、コ
ストダウンが可能となる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に示す本
発明は赤外光を人間の眼球に照射して得られる反射光を
検出して目の注視位置を判定する手段を備えたカメラの
ファインダー装置において、ファインダー接眼窓周囲の
接眼パネルを前記赤外光の透過部と同一の赤外光透過・
可視光非透過部材で形成するとともにファインダー接眼
窓内を窓枠状の非透光部材で構成したことにより、接眼
面のほぼ全域を均一表面粗さ、質感及び面高さとするこ
とを可能にする。請求項2に示す本発明はファインダー
接眼開口内端面を窓枠状に非透光な部分で形成したこと
により赤外光透過・可視光カット材の内部反射による接
眼面への不要光の回り込みを防止し、また使用時の接眼
部の外観品位を高くすることができる。請求項3に示す
本発明は眼球に対して赤外光を照射する少なくとも一対
の発光素子とファインダー光学系の間、または一対の発
光素子間、あるいは前記の両方の間で発光素子の光の侵
入を遮る部材を有することにより、従来の非透光材の接
眼パネルに赤外光透過・可視光カット材の保護窓を貼り
付ける必要がなくなり、製造時の歩止まりも向上させる
ことができる。
【0028】請求項4に示す本発明は赤外光を人間の眼
球に照射して得られる反射光を検出して目の注視位置を
判定する手段を備えたカメラのファインダー装置におい
て、ファインダー光路外で、かつ赤外光照明手段の光路
外である空間に撮影者が外部から操作可能な操作部材を
配置したことにより、スペースを有効利用して新たな機
能を付加することができる。請求項5に示す本発明は目
の注視位置を判定する判定手段及びファインダー光学系
の1次結像面から接眼レンズまでの光路に可視光通過・
赤外光反射部材の配置部を設け、該判定手段及び可視光
通過・赤外光反射部材を有する場合は眼球の赤外反射光
を該判定手段に導き、該判定手段を有しない場合には該
可視光通過・赤外光反射部材と光学的に等価な可視光透
過部材をファインダー光学系の1次結像面から接眼レン
ズまでの光路に配置して、接眼レンズの位置をほぼ等し
くしたことにより、ファインダー光路外でかつ赤外光光
路外である空間の大きさを変更することなく、視線入力
機能を除くことができるので、容易にコストダウンでき
る。請求項6に示す本発明は前記請求項1ないし5記載
のいずれかの構成を持つファンダー装置を有するカメラ
にすることにより、カメラを視線検出機能を有する高品
位でかつ精度のよいものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例の視線検出装置を備え
たカメラのファインダー装置の断面図である。
【図2】その赤外光照射の発光素子とファインダー接眼
部を示す概略斜視図である。
【図3】そのファインダー接眼部の正面図である。
【図4】本発明の第2実施例の視線検出装置を備えたカ
メラのファインダー装置の断面図である。
【図5】本発明の第3実施例の視線検出装置を備えたカ
メラのファインダー装置の断面図である。
【図6】その接眼レンズの視度調整機構を示す平面図で
ある。
【図7】本発明の第4実施例のカメラのファインダー装
置の断面図である。
【図8】従来例の視線検出装置を備えたカメラのファイ
ンダー装置の断面図である。
【図9】その概略斜視図である。
【図10】そのファインダー頃とIRED光路の関係を
示すファインダー装置の断面図である。
【図11】公知の視線検出方法の原理説明図である。
【図12】そのイメージセンサの動作説明図で、(a)
はセンサ投影の眼球像の概略図、(b)は出力信号の強
度図である。
【符号の説明】
E・・眼球、31,41,51・・接眼パネル、2・・
接眼ガラス、3・・遮光枠、3a・・開口部、4・・フ
ァインダーキャップ、5・・IRED(発光素子)、6
・・接眼レンズ、6a・・ガイドピン、7・・ダイクロ
イックミラー、8・・集光レンズ、9・・イメージセン
サ、10・・反射ミラー、11・・表示液晶、12・・
フィールドレンズ、13・・プリズム、14・・第1コ
ンバータレンズ、15・・第2コンバータレンズ、16
・・対物レンズ、52・・視度調整レバー、61・・可
視光透過部材。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 赤外光を透光部を介して人間の眼球に照
    射して得られる反射光を検出して目の注視位置を判定す
    る手段を備えたカメラのファインダー装置において、フ
    ァインダー接眼開口周囲の接眼パネルを赤外光透過・可
    視光非透過の同一部材で形成したことを特徴とするカメ
    ラのファインダー装置。
  2. 【請求項2】 ファインダー接眼開口内端面を窓枠状に
    非透光な部分で形成したことを特徴とする請求項1記載
    のカメラのファインダー装置。
  3. 【請求項3】 眼球に対して赤外光を照射する少なくと
    も一対の発光素子とファインダー光学系の間、または一
    対の発光素子間、あるいは前記の両方の間で発光素子の
    光の侵入を遮る部材を有することを特徴とするカメラの
    ファインダー装置。
  4. 【請求項4】 赤外光を人間の眼球に照射して得られる
    反射光を検出して目の注視位置を判定する手段を備えた
    カメラのファインダー装置において、ファインダー光路
    外で、かつ赤外光照明手段の光路外である空間に撮影者
    が外部から操作可能な操作部材を配置したことを特徴と
    するカメラのファインダー装置。
  5. 【請求項5】 目の注視位置を判定する判定手段と、フ
    ァインダー光学系の1次結像面から接眼レンズまでの光
    路に可視光通過・赤外光反射部材を有する場合には、眼
    球からの赤外反射光を該可視光通過・赤外光反射部材に
    より該判定手段に導き、前記判定手段及び可視光通過・
    赤外光反射部材を有しない場合には該可視光通過・赤外
    光反射部材と光学的に等価な可視光透過部材をファイン
    ダー光学系の1次結像面から接眼レンズまでの光路に配
    置するように製造したしたことを特徴とするカメラのフ
    ァインダー装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5記載のいずれかの装置
    を有することを特徴とするカメラ。
JP25223596A 1996-09-04 1996-09-04 カメラのファインダー装置 Pending JPH1078603A (ja)

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