JPH1078313A - X線薄膜膜厚解析方法及び解析装置 - Google Patents
X線薄膜膜厚解析方法及び解析装置Info
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- JPH1078313A JPH1078313A JP23318796A JP23318796A JPH1078313A JP H1078313 A JPH1078313 A JP H1078313A JP 23318796 A JP23318796 A JP 23318796A JP 23318796 A JP23318796 A JP 23318796A JP H1078313 A JPH1078313 A JP H1078313A
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Abstract
を行う。 【解決手段】 単色X線を所定の入射角度で薄膜試料に
入射させて前記試料から発生される散乱X線の出射角に
対する強度分布を測定する。単色X線の波長をλ、薄膜
の全反射臨界角をθc とするとき、強度分布の隣り合う
極大値と極小値を与える出射角α1,α2から、薄膜の膜
厚tを下式により求める。 t=λ/{2|(α1 2 −θc 2)1/2−(α2 2 −θc 2)
1/2|}
Description
の膜厚計測方法及びそのための装置に関する。
くの分野のデバイスに用いられている。デバイスの特性
は、薄膜の膜厚や密度、結晶構造、ラフネスなどによる
影響を大きく受けるため、これらの計測はデバイスの開
発に当たって、あるいは製造されるデバイスの特性を均
一に保つために重要である。
いたが、非破壊での計測が重要視され、蛍光X線法、エ
リプソメトリ法が用いられるようになっている。また、
最近では、X線を用いた薄膜の膜厚計測方法としてX線
反射率法が注目されている。これは試料表面すれすれに
単色で平行性のよいX線を入射し、入射角=出射角の条
件で、反射(鏡面反射)されたX線の強度を測定する手
法である。測定される反射強度は、試料表面及び薄膜界
面で反射されたX線が互いに干渉するため、入射角(=
出射角)に従って振動する。この振動構造を解析して薄
膜の膜厚を求める方法である。
膜厚計測法ではあるが、X線を試料表面すれすれに入射
させる必要があるため、幅wのX線ビームは試料表面で
w/sinω(ω:入射角)だけ広がってしまう。実際の
測定では、入射角ωを臨界角(0.1〜0.2°)程度
から、1〜2°程度まで変化させる。このため実用的に
用いられている幅w=0.05mmのX線ビームでは、
試料上の測定領域は10mm程度(入射角:臨界角近
傍)から1〜2mm(入射角:2〜1°)まで変化す
る。このため面内の構造が不均一な試料や、サイズの小
さな試料に対しては高精度な測定を行うことができな
い。
してX線ビームの出射スリット幅を変える方法が考案さ
れているが、この方法では制御機構が複雑になるととも
に、実用上のスリット幅も極端に狭くできないので1m
m以下の微小領域の測定は困難である。X線反射率法で
入射角を0.5°〜1°と大きくとり、しかも入射角の
走査範囲を狭くすることにより試料表面でのX線の広が
りと照射領域の変化を小さくすることは可能であるが、
この方法では入射角の4乗に反比例して正反射の強度が
減衰することと、表面のラフネスが大きい試料は入射角
に対する強度の減少が著しいため、膜厚の決定精度が低
下する。また、入射角を0.5°〜1°とし、しかも入
射角の走査範囲を狭くしたX線反射率法では1点の計測
に1〜2時間程度必要となり、膜厚のマッピングには多
大な計測時間を必要とする。
鑑み、より高精度で迅速な膜厚マッピング方法とそのた
めの装置を提供することを目的とする。
の表面に単色X線を一定の入射角で入射させ、試料から
散乱されるX線を測定する実験を行う過程で、散乱X線
の強度が図2に例示するように出射角依存性を示す現象
を見出した。本発明は、この散乱X線の強度分布の振動
構造が薄膜の表面で散漫散乱されたX線と薄膜の裏面で
散漫されたX線の干渉に起因することを突き止め、この
振動構造から膜厚を求めることができることを見出して
完成されたものである。
めの装置の概略図、図1(b)は図1(a)中の円で示
した部分の拡大図であり、薄膜でのX線の散乱を説明す
る図である。X線源1で発生したX線はX線分光器2で
単色化された後、スリット3で幅と高さを制限され、入
射X線4となる。この入射X線4を入射角ωで基板7上
に薄膜6が形成された試料5に入射する。試料表面での
入射X線4の幅Dは、入射X線4の幅をwとすると、D
=w/sinωとなる。入射X線4は試料表面で屈折さ
れ、角度ω′になって薄膜6の中に入る。薄膜6中に入
ったX線は、薄膜6と基板7の界面で角度α′に散乱さ
れる。界面で散乱されたX線8は、薄膜6の表面で屈折
し、出射角αで空気中に出射する。試料表面で角度αに
散乱されたX線9と、薄膜6と基板7の界面で散乱され
て出射角αで空気中に出射したX線8は干渉して散乱X
線10になる。
射角を変えながら計測すると、図2に示すような散乱X
線の強度分布が得られる。図2中、矢印12で示すピー
クは鏡面反射ピークであり、矢印13の部分は臨界角に
最大強度を有するヨネダ・ウイング(Yoneda wing)と
呼ばれる散乱ピークである。散乱強度には、これらのピ
ーク以外に振動構造14が見られる。
6を蒸着した試料5からの波長λ=0.154nmのX
線の散乱強度分布であり、この試料を従来のX線反射率
法により膜厚を計測した結果、パーマロイ膜6の膜厚は
49.4nmであった。次に、散乱X線強度の振動構造
14を薄膜6の界面で散漫散乱されたX線の干渉現象と
して説明する。
厚tである薄膜6に細いX線4を入射角ωで入射させた
場合を考える。X線の波長をλ、入射角ωは、薄膜の臨
界角をθc として、ω>θc とする。屈折の効果により
試料中での入射角をω′、出射角をα′とすると、薄膜
6の表面で散乱されたX線と、基板7と薄膜6の界面で
散乱されたX線の光路差は、薄膜6の密度が基板7の密
度より大きい場合は次の〔数1〕のようになり、薄膜6
の密度が基板7の密度より小さい場合は次の〔数2〕の
ようになる。
干渉するため、出射角を変えると散乱強度が振動する。
この振動構造の強度の極大値、又は強度の極小値を与え
る角度αと膜厚tには、X線の波長をλ、入射角をω、
薄膜の臨界角をθc とすると、近似的に次の〔数3〕の
関係が成り立つ。
1)/2t}2 ここで、Nは干渉の次数を表す整数であり、密度の大き
い薄膜から密度の小さい基板に入る場合には、Nが偶数
のとき角度αで強度が極大となり、Nが奇数のとき角度
αで強度が極小になる。逆に、密度の小さい薄膜から密
度の大きい基板に入る場合には、Nが偶数のとき角度α
で強度が極小となり、Nが奇数のとき角度αで強度が極
大となる。
大値又は極小値を与える角度αの組を用いて薄膜6の膜
厚tを求めることができる。一例として、振動構造の隣
接する強度の極大値と極小値を与える角度をα1,α2と
すると、膜厚tは角度α1,α2を用いて次の〔数4〕の
ように表すことができる。
θc 2)1/2|} 図2の計測例の場合、パーマロイ膜の臨界角θc は0.
3925°(6.848×10-3rad)であり、α1
とα2の組としてα1=0.701°(1.223×10
-2rad),α2=0.777°(1.356×10-2
rad)を採用し、これらの値を〔数4〕に当てはめる
と、次式〔数5〕のように膜厚tは49.1nmと求め
られる。この結果は、従来のX線反射率法で求めた膜厚
49.4nmとよく一致している。
0-2)2−(6.848×10-3)2}1/2−{(1.3
56×10-2)2−(6.848×10-3)2}1/2|〕
≒49.1 ここで、試料を移動可能な試料支持台に固定し、試料支
持台を移動しながら測定することにより、試料の膜厚を
マッピングすることが可能となる。膜厚のマッピングに
際しては、測定時間短縮の観点から、X線検出器として
位置敏感型X線検出器又は2次元X線検出器を用いるの
が実用的である。
試料中での出射角α′を用いて次の〔数6〕のように表
すことができる。
振動成分を抽出し、これをフーリエ解析する。フーリエ
変換して得られるピークの位置(周波数)から試料の膜
厚tを次のように求めることができる。すなわち、フー
リエピークの位置をhとすると、〔数6〕より、2πt
α′/λ=hα′となる。したがって、膜厚tは、次の
〔数7〕で与えられる。
がある場合のものである。基板上に複数膜がある場合
は、それぞれの膜の界面で散乱X線が発生するため、前
述の〔数1〕〜〔数4〕が各界面間で成り立つ。振動の
ピーク位置を界面の数より多く選ぶことにより、例えば
各界面間の式〔数4〕の連立方程式を解くことにより、
複数の膜のそれぞれの膜厚を求めることができる。
の出射角α′をそれぞれの膜の屈折率で補正した後フー
リエ変換する。フーリエ変換して得られた複数のピーク
位置からそれぞれの膜厚を求めることができる。複数層
を挟んだ界面からの散乱は、屈折率としてそれぞれの膜
の屈折率の膜厚の加重平均を用いることにより、干渉し
ている界面間の距離(各層の合計膜厚に対応)が得られ
る。
合、散乱は表面、A/B界面、B/C界面で発生し、互
いに干渉する。このため、フーリエピークは、表面−A
/B界面、表面−B/C界面、A/B−B/C界面の干
渉に対応したピークが得られる。フーリエ変換のとき横
軸をα′に変換する必要がある。表面−A/B界面の干
渉からA膜の膜厚を求めるときはθc としてA膜の値を
用い、A/B−B/C界面の干渉からB膜の膜厚を求め
るときはθc としてB膜の値を用いる。表面−B/C界
面の干渉を利用するときはθc にA膜のθc とB膜のθ
c を膜厚で加重平均した値を用いることにより、A膜と
B膜を足した膜厚を求めることができる。
方法は、単色X線を所定の入射角度で薄膜試料に入射さ
せて試料から発生される散乱X線の出射角に対する強度
分布を測定し、強度分布の極大値又は極小値を与える出
射角の組み合わせを用いて、又は散乱X線強度の角度分
布をフーリエ変換して得られるピーク周波数を用いて薄
膜の膜厚を求めることを特徴とする。
ーと、試料支持台と、X線検出器と、X線検出器の信号
が入力される信号処理手段とを備えるX線薄膜膜厚解析
装置において、X線検出器は所定の出射角範囲で試料か
ら発生される散乱X線強度を測定可能であり、信号処理
手段は、散乱X線の出射角に対する強度分布の極大値又
は極小値を与える角度の組み合わせを用いて試料の膜厚
を求める演算処理を行うものであることを特徴とする。
可能とし、試料支持台を2次元方向に移動して試料への
X線入射位置を走査することにより薄膜試料の膜厚をマ
ッピングすることができる。X線検出器としては位置敏
感型検出器又は2次元検出器を用いるのが好ましい。X
線源とゴオニメーターとの間には、X線を単色化するた
めのX線フィルタ又はX線分光器を設置することもで
き、入射X線を試料表面に集光させる集光鏡を備えるこ
ともできる。
膜膜厚解析装置によると、試料表面での測定領域の変化
無く、薄膜の膜厚を求めることが可能となる。
施の形態を説明する。図3は、本発明によるX線薄膜膜
厚解析装置の一例を示す全体構成図である。X線源で発
生したX線はX線フィルタ又はX線分光器(図示せず)
で単色化し、スリット3で幅20μm高さ1mmの短冊
状の入射X線4に形成し、試料5に入射角2°で入射す
ることにより、試料表面でのX線照射領域を1mm×1
mmに制限することができる。
に固定されたゴニオメーター16のω軸上に配置されて
いる。また、ω軸と同軸の2θアーム17は、2θアー
ム17上に配置したスリット18とX線検出器の一種で
あるNaIシンチレーションカウンター19を動かす軸
となっている。ゴニオメーター16の各軸とXYステー
ジ付き試料支持台15のX、Y軸はパルスモーターで駆
動されており、その制御はドライバー/コントローラ2
0を介してコンピューター21で行っている。またNa
Iシンチレーションカウンター19で計測したX線強度
はスケラー/チャンネルアナライザー22を経由してコ
ンピューター21に取り込み、その結果を画像表示部2
3に示す構成になっている。
固定し、2θアーム17を走査して散乱X線10の強度
分布をを測定した。散乱強度分布は横軸を散乱角、縦軸
を強度として、図2に示すような測定結果が得られた。
散乱強度にみられる振動構造14の隣接する極小値と極
小値、極大値と極大値を与える角度から前記〔数3〕や
〔数4〕を用いて計算することにより、あるいは計測結
果をフーリエ変換して得られるフーリエピークの位置か
ら前記〔数7〕を用いて膜厚を求めることができる。
定中の入射角変化がないため、試料表面での測定領域の
変化が無く薄膜の膜厚を求めることが可能である。その
ため試料を面内で走査し、X線の照射位置を変えて計測
し、前記〔数3〕や〔数4〕や〔数7〕を用いた解析を
測定各点で行うことにより、試料面内の膜厚マッピング
を行うことができる。この膜厚マッピングは、前述のよ
うに、面内分解能1mm×1mm程度で行うことができ
る。
置の他の例を示す全体構成図である。X線源で発生した
X線はX線フィルタ又はX線分光器(図示せず)で単色
化され、スリット3で幅20μm高さ1mmの短冊状の
入射X線4に形成され、試料5に入射角2°で入射する
ことにより、試料表面でのX線照射領域を1mm×1m
mに制限することができる。
5に固定され、ゴニオメーター16のω軸上に配置され
ている。ω軸と同軸の2θアーム17は、2θアーム1
7上に配置した位置敏感型X線検出器の一種である位置
敏感性比例計数管24を動かす軸となっている。ゴニオ
メーター16の各軸とXYステージ付き試料支持台15
のX、Y軸はパルスモーターで駆動されており、その制
御はドライバー/コントローラ20を介してコンピュー
ター21により行われる。位置敏感性比例計数管24で
計測されたX線強度は、スケラー/チャンネルアナライ
ザー22を経由してコンピューター21に取り込まれ、
その結果が画像表示部23に示される構成になってい
る。
固定し、散乱X線10の強度を測定すると、散乱強度分
布は横軸を位置敏感性比例計数管上の位置、縦軸を強度
として測定される。位置敏感性比例計数管上の位置を散
乱角に変換し、入射角だけ補正すると図2と同様な結果
が得られた。散乱強度にみられる振動構造14の隣接す
る極小値と極小値、極大値と極大値を与える角度から前
記〔数3〕や〔数4〕を用いた計算により、あるいは計
測結果をフーリエ変換して得られるフーリエピークの位
置から前記〔数7〕を用いて膜厚を求めることができ
た。
計測時間を従来の120分から0.5分に短縮すること
ができた。また、この装置を用いれば測定中の入射角変
化がないため、試料表面での測定領域の変化無く薄膜の
膜厚を求めることが可能となる。そのため、試料を面内
で走査し、X線の照射位置を変えて計測し、前記〔数
3〕や〔数4〕や〔数7〕を用いた解析を測定各点で行
うことにより、試料面内の膜厚マッピングを行うことが
できる。試料面内の膜厚分布のマッピングは、面内分解
能1mm×1mm程度で行うことができる。
置の別の例を示す全体構成図である。図5は集光したX
線を用いた例である。X線源で発生したX線はX線フィ
ルタ又はX線分光器(図示せず)で単色化、平行ビーム
化され、集光鏡25で集光される。この集束X線26
を、スリット3で幅20μm高さ0.5mmの短冊状の
入射X線4に形成し、試料5に入射角2°で入射するこ
とにより、試料表面でのX線照射領域を0.5mm×
0.5mmに制限することができた。
に固定されゴニオメーター16のω軸上に配置されてい
る。また、ω軸と同軸の2θアーム17は、2θアーム
17上に配置した2次元検出器(CCDカメラ)27を
動かす軸となっている。ゴニオメーター16の各軸とX
Yステージ付き試料支持台15のX、Y軸はパルスモー
ターで駆動されており、その制御はドライバー/コント
ローラ20を介してコンピューター21で行っている。
また2次元検出器(CCDカメラ)27の各チャンネル
で計測したX線強度は、スケラー/チャンネルアナライ
ザー22を経由してコンピューター21に取り込み、そ
の結果を画像表示部23に示す構成になっている。
固定し、散乱X線10の強度を測定し縦方向に積算する
と、散乱強度分布は横軸は2次元検出器(CCDカメ
ラ)上の位置、縦軸は強度として測定される。2次元検
出器(CCDカメラ)上の位置を散乱角に変換し、入射
角だけ補正すると図2と同様の測定結果が得られた。こ
の図5の装置の場合、前述の図3又は図4の装置に比べ
て入射X線を集束していること、X線に角度広がりがあ
ることにより、散乱X線の強度が増加した。しかし、散
乱強度分布に見られる振動構造14の周期は変化しなか
った。したがって、前記装置と同様に、隣接する極小値
と極小値、極大値と極大値を与える角度から前記〔数
3〕や〔数4〕を用いて計算を行うことにより、あるい
は計測結果をフーリエ変換して得られるフーリエピーク
の位置から前記〔数7〕を用いて試料の膜厚を求めるこ
とができた。
述の装置同様に従来の120分から0.5分に短縮する
ことができた。また、この装置を用いれば測定中の入射
角変化がないため、試料表面での測定領域の変化無く膜
厚を求めることができる。これにより試料を面内で走査
し、X線の照射位置を変えて計測し、前記〔数3〕や
〔数4〕や〔数7〕を用いた解析を測定各点で行うこと
により、試料面内の膜厚マッピングを行うことができ
る。この膜厚マッピングは、面内分解能1mm×1mm
程度で行うことができる。
の変化無く試料面内の各測定点で膜厚を求めることがで
き、試料を面内走査することで試料面内の膜厚マッピン
グを高精度かつ迅速に行うことができる。さらに、位置
敏感型X線検出器又は2次元X線検出器を散乱強度の計
測に用いることにより、1点の測定時間を短縮すること
ができ、より迅速な膜厚マッピングが可能となる。
の概略図、(b)は(a)中の円で示した部分の拡大図
であり、薄膜でのX線の散乱を説明する図。
体構成図。
全体構成図。
全体構成図。
Claims (9)
- 【請求項1】 単色X線を所定の入射角度で薄膜試料に
入射させて前記試料から発生される散乱X線の出射角に
対する強度分布を測定し、前記強度分布の極大値又は極
小値を与える出射角の組み合わせを用いて薄膜の膜厚を
求めることを特徴とするX線薄膜膜厚解析方法。 - 【請求項2】 請求項1記載のX線薄膜膜厚解析方法に
おいて、 前記単色X線の波長をλ、前記薄膜の全反射臨界角をθ
c とするとき、前記強度分布の隣り合う極大値と極小値
を与える出射角α1,α2から、薄膜の膜厚tを下式によ
り求めることを特徴とするX線薄膜膜厚解析方法。 t=λ/{2|(α1 2 −θc 2)1/2−(α2 2 −θc 2)
1/2|} - 【請求項3】 請求項1記載のX線薄膜膜厚解析方法に
おいて、 散乱X線強度の角度分布をフーリェ変換して得られるピ
ーク周波数から薄膜の膜厚を求めることを特徴とするX
線薄膜膜厚解析方法。 - 【請求項4】 請求項3記載のX線薄膜膜厚解析方法に
おいて、 前記ピーク周波数をhとするとき、薄膜の膜厚tを下式
により求めることを特徴とするX線薄膜膜厚解析方法。 t=λh/2π - 【請求項5】 X線源と、ゴニオメーターと、試料支持
台と、X線検出器と、前記X線検出器の信号が入力され
る信号処理手段とを備えるX線薄膜膜厚解析装置におい
て、 前記X線検出器は所定の出射角範囲で試料から発生され
る散乱X線強度を測定可能であり、前記信号処理手段
は、前記散乱X線の出射角に対する強度分布の極大値又
は極小値を与える角度の組み合わせを用いて試料の膜厚
を求める演算処理を行うものであることを特徴とするX
線薄膜膜厚解析装置。 - 【請求項6】 請求項5記載のX線薄膜膜厚解析装置に
おいて、 前記試料支持台は少なくとも2次元方向に移動可能であ
り、前記試料支持台を2次元方向に移動して試料へのX
線入射位置を走査することにより薄膜試料の膜厚をマッ
ピングする機能を有することを特徴とするX線薄膜膜厚
解析装置。 - 【請求項7】 請求項5又は6記載のX線薄膜膜厚解析
装置において、前記X線検出器として位置敏感型検出器
又は2次元検出器を用いることを特徴とするX線薄膜膜
厚解析装置。 - 【請求項8】 請求項5、6又は7記載のX線薄膜膜厚
解析装置において、前記X線源と前記ゴオニメーターと
の間にX線フィルタ又はX線分光器を設置したことを特
徴とするX線薄膜膜厚解析装置。 - 【請求項9】 請求項5〜8のいずれか1項記載のX線
薄膜膜厚解析装置において、入射X線を試料表面に集光
させる集光鏡を備えることを特徴とするX線薄膜膜厚解
析装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23318796A JP3856500B2 (ja) | 1996-09-03 | 1996-09-03 | X線薄膜膜厚解析方法及び解析装置 |
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---|---|---|---|
JP23318796A JP3856500B2 (ja) | 1996-09-03 | 1996-09-03 | X線薄膜膜厚解析方法及び解析装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1078313A true JPH1078313A (ja) | 1998-03-24 |
JP3856500B2 JP3856500B2 (ja) | 2006-12-13 |
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ID=16951110
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---|---|---|---|
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JP (1) | JP3856500B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009109387A (ja) * | 2007-10-31 | 2009-05-21 | Fujitsu Ltd | 試料分析装置および試料分析方法 |
-
1996
- 1996-09-03 JP JP23318796A patent/JP3856500B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2009109387A (ja) * | 2007-10-31 | 2009-05-21 | Fujitsu Ltd | 試料分析装置および試料分析方法 |
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