JPH1077805A - プラント起動スケジュール計算装置 - Google Patents

プラント起動スケジュール計算装置

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JPH1077805A
JPH1077805A JP23325196A JP23325196A JPH1077805A JP H1077805 A JPH1077805 A JP H1077805A JP 23325196 A JP23325196 A JP 23325196A JP 23325196 A JP23325196 A JP 23325196A JP H1077805 A JPH1077805 A JP H1077805A
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Akimoto Kamiya
谷 昭 基 神
Kenji Komine
峯 賢 治 小
Toshiro Isshiki
色 利 朗 一
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より短い計算時間で短時間起動スケジュール
を計算し得るプラント起動スケジュール計算装置の提
供。 【解決手段】 プラント起動スケジュールの計算条件
と、それに関連する短時間起動スケジュールとの関係を
記憶する短時間起動スケジュール記憶手段102と、短
時間起動スケジュールを計算するための計算条件を入力
する計算条件入力手段101と、計算条件入力手段によ
り入力された計算条件と短時間起動スケジュール記憶手
段により記憶された計算条件とそれに関連する短時間起
動スケジュールとの関係を用いて、短時間起動スケジュ
ールを確率的な探索法により所定の制約条件を満たすよ
うに計算する短時間起動スケジュール計算手段103と
を備えたプラント起動スケジュール計算装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電所などのプラ
ントの短時間起動スケジュールを計算するプラント起動
スケジュール計算装置に関する。
【0002】
【従来の技術】起動スケジュールを決定する従来技術と
して、たとえば、山口昭治「蒸気タービンの新しい起動
方式」、「火力原子力発電」誌、Vol.30,No.3,pp.235
-245,1979年3月(以下、「文献1」という)に示
されるものがある。
【0003】発電プラントにおける起動スケジュール決
定の目的は、寿命消費をできるだけ少なくするためにタ
ービン起動中における発生熱応力を所定値以内に抑え、
起動時間の短縮を図るように各起動段階における所要時
間を決定することにある(文献1:第236頁、左3行
目から5行目まで。同頁右13行目から15行目まで。
第235頁、右2行目から8行目まで)。
【0004】起動スケジュールの一例は、文献1の第2
38頁、第4図に示されている通りである。同図に示さ
れているように、タービン起動条件、例えば主蒸気温
度、主蒸気圧力、タービン第1段内面メタル温度などが
与えられて、各起動段階における所要時間、すなわち昇
速率やヒートソーク時間、負荷上昇率などの変数により
構成される起動スケジュールを決定するものである。こ
のように決定された起動スケジュールによるタービンの
起動手順は、文献1の第235頁、第1図に示されてい
る。
【0005】従来、起動スケジュール計算は、文献1の
第4図に示されているようなミスマッチ・チャートを予
めコンピュータに記憶させることにより行われる。具体
的な構成例を図22に示す。図22において、文献1の
第4図に相当するミスマッチ・チャートは、図22のミ
スマッチ・チャート記憶手段2203に予め記憶されて
いる。さらに図22において、計算手段2202は入力
手段2201から温度や圧力などの起動条件が入力され
て起動スケジュールを計算し、その結果を計算結果出力
手段2204に出力する。このように計算された結果は
運転員に示され、運転員がそれに従ってプラントを起動
する。また、その結果はプラントの自動化システムに出
力され、その自動化システムによってプラントの自動起
動制御が行われる。
【0006】上述の従来技術では、ミスマッチ・チャー
トを人間が設計する必要があり、設計者の負担が大きす
ぎる。また起動スケジュールの設計は人間の経験やノウ
ハウに頼るため、望ましい起動スケジュール、すなわち
与えられた熱応力制限範囲内における、より短時間の起
動スケジュールの設計を行うため、豊富な知識を必要と
するばかりでなく、設計のための試行錯誤を数多く繰り
返す必要がある。したがって、より望ましい起動スケジ
ュールを設計しようとすればするほど設計者の負担が大
きくなる。設計のための試行錯誤とは、経験やノウハウ
に基づいて起動スケジュールを設計し、設計した結果を
シミュレーションにより予測し、予測熱応力の確認を行
うことの繰り返しである。予測熱応力と熱応力制限値に
より、経験とノウハウを用いてスケジュールを修正し、
その結果により再度シミュレーションを行う。その結果
により必要に応じて再度修正を行う。以上の繰り返しに
より、起動スケジュールの設計が完了する。
【0007】以上の従来技術を踏まえて、人間の経験や
ノウハウなど知識をベースとした設計方式の代わりに、
確率的な探索方式を用いることにより設計者の負担を軽
減するとともに、より短時間で起動スケジュールを設計
し得ることを意図して、本出願人は図23に示すような
発電プラント起動スケジュール計算装置をすでに提案し
た(特願平7−93159号)。
【0008】図23の発電プラント起動スケジュール計
算装置においては、初期起動スケジュール生成手段23
01で1回目の発電プラント起動スケジュールを生成す
る。起動スケジュール計算手段2302は、1回目は初
期起動スケジュール生成手段2301から、また2回目
以降は後述の新起動スケジュール生成手段2306か
ら、それぞれ起動スケジュールを入力し、その入力デー
タに基づいて発電プラントの起動時間を計算し、起動時
に発生する発電プラントの構成機器であるタービンの熱
応力をシミュレーション計算により予測計算する。短時
間起動スケジュール選択手段2303は、一方では起動
スケジュール計算手段2302から起動スケジュールと
それに対応する起動時間と予測熱応力とを入力し、他方
では制限熱応力記憶手段2307からそれに記憶された
制限熱応力を入力し、予測熱応力を制限熱応力と比較
し、前者の予測熱応力が後者の制限熱応力以下である場
合、短時間起動スケジュール記憶手段2304に記憶さ
れた短時間起動スケジュールの起動時間を入力し、起動
スケジュール計算手段2302から入力された起動時間
と短時間起動スケジュールの起動時間とを比較し、前者
が後者よりも短い場合、前者の起動スケジュールと起動
時間を短時間起動スケジュール記憶手段2304に記憶
された短時間起動スケジュールと起動時間に上書き更新
する。起動時間換算手段2305は起動スケジュール計
算手段2302から起動スケジュールの起動時間と予測
熱応力を入力し、制限熱応力記憶手段2307から制限
熱応力を入力し、予測熱応力と制限熱応力から起動時間
に換算し、換算起動時間を求める。新起動スケジュール
生成手段2306は起動スケジュール計算手段2302
から起動スケジュールを入力し、起動時間換算手段23
05から換算起動時間を入力し、起動時間の短い起動ス
ケジュールを確率的に生成する。
【0009】このようにして求めた起動スケジュールを
起動スケジュール計算手段2302にフィードバック
し、手段2302〜2307による処理操作を繰り返す
ことにより、予測熱応力が制限熱応力以下になるよう
に、短時間起動スケジュールを逐次的に求める。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上述べた起動スケジ
ュール計算方式では、繰り返し計算により短時間起動ス
ケジュールを逐次計算により求める。従って繰り返し回
数が多くなればなるほど計算に時間がかかる。計算され
た短時間起動スケジュールをプラント起動操作に適用す
る場合、その計算時間はプラントの運転を渋滞なく円滑
に遂行するためできるだけ短いことが望まれる。図23
に示される従来の起動スケジュール計算方式では、初期
起動スケジュールはランダムに生成される。ランダムに
生成された初期起動スケジュールは、短時間起動スケジ
ュールから離れる場合、すなわち、両者が非常に異なる
場合がある。一般的に、初期起動スケジュールが短時間
起動スケジュールと異なれば異なるほど、短時間起動ス
ケジュールを求めるための繰り返し回数が多くなる。そ
のため、初期起動スケジュールをランダムに生成する従
来技術では、長い計算時間がかかることがある。
【0011】従って本発明は、初期起動スケジュールの
ランダム生成の代わりに、短時間起動スケジュールに近
似した初期起動スケジュールを生成し、より短い計算時
間で短時間起動スケジュールを計算し得るプラント起動
スケジュール計算装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1記載の発明は、プラントの短時間起動スケジ
ュールを計算するプラント起動スケジュール計算装置に
おいて、プラント起動スケジュールの計算条件とそれに
関連する短時間起動スケジュールとの関係を記憶する短
時間起動スケジュール関係記憶手段と、短時間起動スケ
ジュールを計算するための計算条件を入力する計算条件
入力手段と、計算条件入力手段により入力された計算条
件と短時間起動スケジュール関係記憶手段により記憶さ
れる計算条件とそれに関連する短時間起動スケジュール
との関係を用いて、短時間起動スケジュールを確率的な
探索法により所定の制約条件を満たすように計算する短
時間起動スケジュール計算手段とを備えたものである。
【0013】請求項2記載の発明は、プラントの短時間
起動スケジュールを計算するプラント起動スケジュール
計算装置において、短時間起動スケジュールを計算する
にあたって、計算条件とそれに関連する短時間起動スケ
ジュールとの関係を学習する短時間起動スケジュール学
習手段と、短時間起動スケジュール学習手段により学習
された計算条件と、それに関連する短時間起動スケジュ
ールとの関係を記憶する短時間起動スケジュール関係記
憶手段と、短時間起動スケジュールを計算するための計
算条件を入力する計算条件入力手段と、計算条件入力手
段により入力された計算条件と短時間起動スケジュール
関係記憶手段により記憶される計算条件とそれに関連す
る短時間起動スケジュールとの関係を用いて、短時間起
動スケジュールを所定の制約条件を満たすように計算す
る短時間起動スケジュール計算手段とを備えたものであ
る。
【0014】請求項3記載の発明は、プラントの短時間
起動スケジュールを計算するプラント起動スケジュール
計算装置において、前回計算された短時間起動スケジュ
ールを記憶する前回短時間起動スケジュール記憶手段
と、短時間起動スケジュールを計算するための計算条件
を入力する計算条件入力手段と、計算条件入力手段によ
り入力された計算条件と前回短時間起動スケジュール記
憶手段により記憶される前回短時間起動スケジュールを
用いて、短時間起動スケジュールを所定の制約条件を満
たすように計算する短時間起動スケジュール計算手段と
を備えたものである。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項2に記載の
プラント起動スケジュール計算装置において、短時間起
動スケジュール学習手段の学習過程において生成された
起動スケジュールおよび前記生成された起動スケジュー
ルに基づいて計算された結果を記憶する過去起動スケジ
ュール記憶手段と、短時間起動スケジュール学習手段の
学習過程において生成された起動スケジュールから予想
熱応力を計算する前に、生成された起動スケジュールを
過去起動スケジュール記憶手段に記憶されている過去起
動スケジュールと比較し、その結果、過去起動スケジュ
ールが生成された起動スケジュールと同じである場合、
過去起動スケジュールの計算結果を使用する起動スケジ
ュール再利用手段とをさらに備えたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
(請求項1の発明の実施の形態)図1は請求項1の発明
の実施の形態を示すものである。図1の発電プラント起
動スケジュール計算装置100は、短時間起動スケジュ
ールを計算するための計算条件を入力する計算条件入力
手段101と、プラント起動スケジュールの計算条件と
それに関連する短時間起動スケジュールとの関係を記憶
する短時間起動スケジュール関係記憶手段102と、計
算条件入力手段101により入力された計算条件と短時
間起動スケジュール関係記憶手段102により記憶され
る計算条件とそれに関連する短時間起動スケジュールと
の関係を用いて、短時間起動スケジュールを確率的な探
索法により所定の制約条件を満たすように計算する短時
間起動スケジュール計算手段103とを備えている。
【0017】計算条件入力手段101は、最初は、短時
間起動スケジュール計算手段103で行われる計算に必
要な計算条件を入力するものである。短時間起動スケジ
ュール関係記憶手段102は計算条件と短時間起動スケ
ジュールとの対応関係を記憶するものである。短時間起
動スケジュール計算手段103は、計算条件入力手段1
01から計算条件を入力し、短時間起動スケジュール関
係記憶手段102からそれに対応する短時間起動スケジ
ュールを入力し、それを初期起動スケジュールとして出
力する。以降は、発電プラント起動時に発生する予測熱
応力を与えられる制限熱応力以内となるように確率的な
探索により短時間起動スケジュールを逐次的に計算す
る。
【0018】計算条件入力手段101によって入力され
る計算条件は、図2に計算条件データ構成例204とし
て例示するように、制限熱応力NRσh、ボイラ蒸気
温度NRTsteam h、およびタービンロータメタル温度
NRTrotor hから構成される。
【0019】短時間起動スケジュール関係記憶手段10
2の具体例を図2に短時間起動スケジュール関係記憶手
段200として示す。計算条件と短時間起動スケジュー
ルとの対応関係は、図2に示すように、複数(図示の場
合は1〜m)の要素からなる計算条件202と各計算条
件に対応する短時間起動スケジュール203として記憶
されている。計算条件202および短時間起動スケジュ
ール203のデータ構成例がそれぞれ計算条件データ構
成例204および短時間起動スケジュールデータ構成例
205として示されている。計算条件データ構成例20
4として示すように計算条件は、制限熱応力NRσ
ボイラ蒸気温度NRTsteam 、およびタービンロータメ
タル温度NRTrotor からなっている。短時間起動スケ
ジュールデータ構成例205として示すように短時間起
動スケジュールは、変数Xの値RX(ただし、i=
1,2,…,10)からなっている。ここで、変数X
はタービン通気目標温度、Xはタービン昇速率、X
はタービン低速保持時間、Xはタービン高速保持時
間、Xは初負荷保持時間、X〜X10は昇負荷率をそ
れぞれ表わす。本発明は、これらの起動スケジュール変
数Xを操作し、予測熱応力最大値σが制限熱応力σ
以内となるように起動時間Tをできるだけ短くしよう
とするものである。図2に示す計算条件202と短時間
起動スケジュール203の関係は、例えば人間のマニュ
アル設定によるものである。この場合、各計算条件20
2に対応して、予測熱応力最大値σが制限熱応力σ
以内となるように、起動時間Tの短い短時間起動スケジ
ュール203またはそれに近い起動スケジュールが設定
される。
【0020】図1の短時間起動スケジュール計算手段1
03の具体例を図3に短時間起動スケジュール計算手段
301として示す。短時間起動スケジュール計算手段3
01は初期起動スケジュール作成手段302および短時
間起動スケジュール逐次計算手段303から構成され
る。初期起動スケジュール作成手段302は、計算条件
入力手段101によって入力された計算条件(図2:デ
ータ構成例204参照)を、短時間起動スケジュール関
係記憶手段200(図2参照)から入力し、初期起動ス
ケジュールを作成する。短時間起動スケジュール逐次計
算手段303は、初期起動スケジュール作成手段302
から初期起動スケジュールを入力し、確立的探索により
短時間起動スケジュールを求める。短時間起動スケジュ
ール逐次計算手段303の内部構成は、図25に示した
発電プラント起動スケジュール計算装置から初期起動ス
ケジュール生成手段2301を除外したものと基本的に
同じである。
【0021】図3の計算装置の作用を説明するに、まず
計算条件入力手段101によって計算条件データ構成例
204に示される制限熱応力NRσ、ボイラ蒸気温度
NRTsteam 、およびタービンロータメタル温度NRT
rotor が入力される。これらの計算条件は、人間のマニ
ュアル入力によるか、後者の2入力温度NRTsteam
NRTrotor に関してはプラント起動開始時のデータで
あり、プロセスデータ入力を利用することによって求め
ることができる。制限熱応力に関しても、起動モード、
すなわち、例えばプラント起動時のタービンロータ温度
によって決まる場合は、プラント起動時のタービンロー
タ温度を入力し、予め設定される制限熱応力とプラント
起動時のタービンロータ温度との関係を利用して制限熱
応力を求めることができる。図4は、このような制限熱
応力とプラント起動時のタービンロータ温度との関係例
400を示すものである。この場合、このような関係例
400は人間により予めマニュアル設定され、計算条件
入力手段101に記憶される。
【0022】初期起動スケジュール作成手段302は、
短時間起動スケジュール探索の始まる点を生成するもの
である。または、探索の始まる点の数n、すなわち初期
起動スケジュールの数nが複数の場合と1個の場合とが
ある。本発明の初期起動スケジュール作成手段302は
必要な初期起動スケジュールの数nを生成する。
【0023】図5は初期起動スケジュール作成手段30
2の詳細を示すものである。図5において、初期起動ス
ケジュール作成手段302の初期処理記憶手段511
は、探索に必要な起動スケジュールの数nを記憶する。
このnは、人間のマニュアル設定によるものである。入
力部501は初期処理手段512から探索に必要な起動
スケジュールの数nを、計算条件入力手段101から計
算条件すなわち制限熱応力NRσ、プラント起動開始
時のボイラ蒸気温度NRTsteam 、およびタービンロー
タメタル温度NRTrotor (以下、これらの条件を起動
スケジュール計算条件という)を、短時間起動スケジュ
ール関係記憶手段200から計算条件と短時間起動スケ
ジュールとの関係が入力される。
【0024】図5の距離計算部502は計算条件入力手
段101から入力された計算条件と短時間起動スケジュ
ール関係記憶手段200から入力された各計算条件との
積を計算する。すなわち、起動スケジュール計算条件と
計算条件202の条件1,2,…,条件mとのそれぞれ
の距離を求める。距離計算にあたっては、計算条件の値
を計算条件定数テーブル508を用いて、値“0”また
は“1”をとるように正規化する。計算条件定数テーブ
ル508の構成例を図6に示す。すなわち、計算条件定
数テーブル508は、各計算条件601の値をとり得る
範囲の上限レンジ602と下限レンジ603を規定す
る。図6において、上限レンジはUPPER で示され、下限
レンジはLOWER で示され、さらに制限熱応力はσで、
ボイラ蒸気温度はTsteam で、タービンロータメタル温
度はTrotor でそれぞれ区別されている。
【0025】計算条件入力手段101から入力される起
動スケジュール計算条件、制限熱応力σの値をXσ
とすると、正規化された制限熱応力σの値NXσ
は、 NXσ=(UPPER σ−Xσ)/(UPPER σ−LOWER σ) …(1) で与えられる。
【0026】その他の計算条件の値も同様にそれぞれの
計算条件に対応した上限レンジおよび下限レンジによっ
て正規化される。
【0027】計算条件入力手段101から入力される起
動スケジュール計算条件、すなわち制限熱応力、ボイラ
蒸気温度、およびタービンロータメタル温度のそれぞれ
の正規化された値をNXσ、NXTsteam およびNX
rotor とし、短時間起動スケジュール関係記憶手段2
00から入力されるm個の計算条件202のそれぞれの
制限熱応力、ボイラ蒸気温度、およびタービンロータメ
タル温度は、正規化された値とし、そのh番目の計算条
件204の正規化された値をNRσh、NRTsteam
h、NRTrotor hとすると(図2参照)、距離計算部
502は次式により計算条件入力手段101の起動スケ
ジュール計算条件と短時間起動スケジュール関係記憶手
段200のh番目の計算条件との距離Dhを求める。 Dh=|NXσ−NRσh|+|NXTsteam −NRTsteam h| +|NXTrotor −NRTrotor h| …(2) k近傍選択部503は、距離計算部502からm個の距
離Dh(h=1,2,…,m)を入力し、その中から距
離の最も短い、すなわちDhの値が最も小さい順にk個
の距離Dhに対応したk個の短時間起動スケジュール2
032を選択する。ただし、kは人間により設定される
整数値であって、0<k≦mである。
【0028】次に第1番目初期起動スケジュール生成部
504は、k近傍選択部503により選択されたk個の
短時間起動スケジュールを用いて、第1番目の初期起動
スケジュールを生成する。ここで、生成にあたって次の
二つのケースがある。
【0029】(ケース1)=選択されたk個の短時間起
動スケジュールの中で、計算条件入力手段101から入
力された起動スケジュール計算条件との距離Dh=0と
なる短時間起動スケジュールが存在する場合:この場
合、計算条件入力手段101から入力される起動スケジ
ュール計算条件が対応する短時間起動スケジュール20
3と一致するので、対応する短時間起動スケジュール2
03の変数RXhを第1番目の初期起動スケジュール
1とすれば、このX1は次式により与えられる。 X1=RXh …(3a) ただし、i=1,2,…,10であり、hはDh=0に
対応する番号である。
【0030】(ケース2)=選択されたk個の短時間起
動スケジュールの中で、計算条件入力手段101から入
力された起動スケジュール計算条件との距離Dh=0と
なる短時間起動スケジュールが存在しない場合:この場
合、RXh(ただし、i=1,2,…,10の値をと
り、hはk個の短時間起動スケジュールに含まれる起動
スケジュールの番号)はk個の短時間起動スケジュール
に含まれる起動スケジュールの変数であるとすれば、第
1番目の初期起動スケジュールX1は次式により与え
られる。 X1=Σ(RXh(1/Dh))/Σ(1/Dh) …(3b) ただし、i=1,2,…,10であり、hはk個の短時
間起動スケジュールに含まれる起動スケジュールの番号
である。
【0031】第1番目初期起動スケジュール生成部50
4は以上により生成された第1番目の初期起動スケジュ
ールX1を起動スケジュール記憶手段510に記憶さ
せる。図7は起動スケジュール記憶手段510に記憶さ
れる起動スケジュールの変数テーブルの構成例を示すも
のである。第1番目初期起動スケジュール生成部504
により生成された第1番目初期起動スケジュールX
は、図7の第1番目初期起動スケジュール変数テーブル
702に記憶される。
【0032】さらに図5のカウンタ初期化手段505、
カウントアップ手段506、および第j番目初期起動ス
ケジュール生成部507での繰り返し処理により、第1
番目の初期起動スケジュールを合せて、合計n個の初期
起動スケジュールが生成される。
【0033】第j番目初期起動スケジュール生成部50
7は起動スケジュール記憶手段510に記憶される第1
番目の初期起動スケジュールX1(ただし、i=1,
2,…,10)の近傍に第j番目初期起動スケジュール
j(ただし、i=1,2,…,10)をプラント起
動スケジュール定数テーブル509を用いて生成する。
第j番目初期起動スケジュール生成部507およびプラ
ント起動スケジュール定数テーブル509の詳細構成を
それぞれ図8および図9に示す。
【0034】図9において、第j番目初期起動スケジュ
ール対象変数選択手段801は起動スケジュール記憶手
段510に記憶される第1番目初期起動スケジュールの
変数X1(ただし、i=1,2,…,10)を第j番
目初期起動スケジュールの変数Xj(ただし、i=
1,2,…,10)に対して、確率Pselect(i) で一つ
だけ選択する。 Pselect(i) =size-of-xi/(Σsize-of-xi) …(4) ただし、Σ計算は、i=1から10までとする。
【0035】ここで、size-of-xiとは、初期起動スケジ
ュール作成手段302(図3)に記憶されるプラント起
動スケジュール定数テーブル509(図9)の変数のと
り得る値の範囲によって規定される変数のとり得る値の
個数であり、以下これをその変数の空間サイズという。
例えば、主蒸気温度Xは540−300+1=241
通りの値をとることができ、主蒸気温度の空間サイズす
なわちsize-of-xi=241である。各変数Xに対する
空間サイズsize-of-xiは予め初期処理記憶手段511に
設定するか、初期処理手段512(図5)が起動スケジ
ュール定数テーブル509(図9)の変数のとり得る値
によって計算し、その計算結果を予め初期処理記憶手段
511に記憶することができる。
【0036】式(4)により、空間サイズsize-of-xiが
大きいほど、対応する変数Xは高い確率Pselect(i)
で選択され、対応する空間が多く探索されることにな
る。
【0037】第j番目初期起動スケジュール近傍選択手
段802(図8)は第j番目初期起動スケジュール対象
変数選択手段801により選択された起動スケジュール
変数Xに対して、その値Xjをその近傍に遷移させ
る。ここで、近傍に遷移させるというのは、その値を現
在値の隣の値に遷移させることである。例えば、主蒸気
温度の場合、現在の値が302度であれば、その近傍の
値は301度または303度である。どちらに遷移する
か、すなわち301度にするか、303度にするかは、
確率0.5で行う。さらに、現在の値はプラント起動ス
ケジュール定数テーブル509(図9)の変数とり得る
値の境界にある場合、例えば主蒸気温度の現在値が30
0度にある場合、確率1で境界内に、すなわち301度
に遷移させるものとする。
【0038】第j番目初期起動スケジュール更新手段8
03は、第j番目初期起動スケジュール近傍選択手段8
02によって得られた初期起動スケジュールXj(た
だし、i=1,2,…,10)を起動スケジュール記憶
手段510の第j番目初期起動スケジュール変数テーブ
ル703(図7)に上書き更新する。図7において、符
号701はここの起動スケジュール702に対応した番
号である。
【0039】以上の処理により、初期起動スケジュール
作成手段302は、n個(n≧2)の初期起動スケジュ
ールを作成し、その結果を起動スケジュール記憶手段5
10に記憶する。
【0040】短時間起動スケジュール逐次計算手段30
3は起動スケジュール記憶手段510に記憶されるn個
の初期起動スケジュールを確率的探索により、発電プラ
ント起動時に発生する予測熱応力を与えられる制限熱応
力以下となるように短時間起動スケジュールを逐次的に
求める。
【0041】(請求項1の発明の実施の形態の効果)一
般的に起動スケジュールの計算条件が相似すればするほ
ど、対応する短時間起動スケジュールは相似する。例え
ば、ホット起動の場合、すなわちボイラ蒸気温度とター
ビンロータメタル温度が高い場合や、制限熱応力が緩い
場合、対応する短時間起動スケジュールは最大昇速率、
最大負荷率および最小保持時間に近い起動スケジュール
となり、またコールド起動の場合、すなわちボイラ蒸気
温度とタービンロータメタル温度が低い場合や、制限熱
応力が厳しい場合、対応する短時間起動スケジュールは
最小昇速率、最小負荷率および最大保持時間に近い起動
スケジュールとなる。
【0042】本実施の形態は、このような特徴を利用
し、与えられる計算条件と予め記憶された短時間起動ス
ケジュールとその計算条件との関係を用いて、近似する
短時間起動スケジュールまたはその近傍の起動スケジュ
ールを求め、それを短時間起動スケジュールとする。初
期起動スケジュールが短時間起動スケジュールに近似す
ればするほど、容易に、すなわち少ない探索ステップ
で、短時間起動スケジュールを探索することができる。
【0043】従って、本実施の形態によれば、より短い
計算時間で短時間起動スケジュールを求めることができ
る。
【0044】(請求項2の発明の実施の形態)図10は
請求項2の発明の実施の形態による発電プラント起動ス
ケジュール計算装置1000を示すものである。本実施
の形態と請求項1の発明の実施の形態との相違点は、こ
こには短時間起動スケジュール学習手段1002が付加
されていることである。図10において、短時間起動ス
ケジュール学習手段1002は、計算条件と短時間起動
スケジュールとの関係を学習し、その結果を短時間起動
スケジュール関係記憶手段1001に記憶する。短時間
起動スケジュール計算手段1003は、計算条件入力手
段101から計算条件を入力し、短時間起動スケジュー
ル関係記憶手段1001から計算条件と短時間起動スケ
ジュールとの関係を入力し、短時間起動スケジュールを
逐次的な計算により求める。
【0045】図11に短時間起動スケジュール学習手段
1002の詳細構成を示す。同図において、学習用計算
条件記憶手段1101は複数な計算条件を記憶する。計
算条件切り替え手段1112は学習用計算条件記憶手段
1101から学習用計算条件を順次入力する。短時間起
動スケジュール関係連結手段1102は、入力された学
習用計算条件と重みWuv1104に基づいて、起動スケ
ジュール変数Xのとり得る値のそれぞれの確宰P
xi,ri (以下、これを単に起動スケジュール変数値確率
という)を計算する。ただし、i=1,2,…,10
で、r=1,2,…である。起動スケジュール変数選
択手段1108は、起動スケジュール変数Xのとり得
る値の中から確率Pxi,ri に従って一つの値を選択し、
それを該当する起動スケジュール変数Xの値とする。
起動スケジュール計算手段1109は起動スケジュール
変数選択手段1108によって決定された起動スケジュ
ールのシミュレーション計算を行い、対応する予測熱応
力最大値σと起動時間Tを計算する。学習評価手段1
111は、前記の予測熱応力最大値σと起動時間Tを
入力し、予測熱応力最大値σが制限熱応力σ以内
で、起動時間が今までの起動時間より短い時、重みの修
正要求をするため、強化信号を出力する。重み修正手段
1110は強化信号により、計算条件切り替え手段11
12から計算条件を、また起動スケジュール変数選択手
段1108から起動スケジュール変数Xのとり得る値
のそれぞれの確率Pxi,ri と選択した起動スケジュール
変数Xの値を入力し、短時間起動スケジュール関係連
結手段1102の重みWuv1104を更新する。以上の
ような処理を繰り返すことにより、計算条件と短時間起
動スケジュールとの関係について学習を行う。学習結果
として得られた重みWuv1104を短時間起動スケジュ
ール関係記憶手段1001に記憶する。図12は、この
短時間起動スケジュール関係記憶手段1001の詳細構
成を示すものである。
【0046】図10の短時間起動スケジュール計算手段
1003の詳細構成は図13に示す。図13において、
短時間起動スケジュール計算手段1003は、初期起動
スケジュール作成手段1301と短時問起動スケジュー
ル逐次計算手段303によって構成される。さらに、初
期起動スケュール作成手段1301は、短時間起動スケ
ジュール関係連結手段1102、n個起動スケジュール
変数選択手段1303、起動スケジュール記憶手段51
0、初期処理手段512、初期処理記憶手段511、お
よびプラント起動スケジュール定数テーブル509から
構成される。
【0047】(請求項2の発明の実施の形態の作用)本
発明の短時間起動スケジュール学習手段1002の学習
基本理論は、文献1(H.Kimura, M.Yamamura, and S.Ko
bayashi, "Reinforcement Learning by Stochastic Hil
l Climbing on Discounted Reward", Proceedings of t
he twelfth International Conference on Machine Lea
rning, pp.295-303, 1995 )によるものである。学習の
基本的な原理は、学習の繰り返し処理過程において、強
化信号、すなわち予測熱応力最大値σが制限熱応力σ
以内で、起動時間Tが今までの起動時間より短いとき
に生成される信号をより多く得られるように、重み11
04を調整することにより、計算条件と短時間起動スケ
ジュールとの関係を学習する。
【0048】図11の短時間起動スケジュール学習手段
1002は繰り返し処理により学習が行われるので、こ
の繰り返し処理を、図14を参照して説明する。
【0049】図14の学習開始ステップ1401では、
重みWuv1404(図11)の初期化を行う。重みの初
期化の具体例としては、各重みWuvに対して、一0.5
から+0.5までの間の実数値をランダムに一つ選択す
る。次に、ステップ1402において学習カウンタを初
期化し、1に設定する。ステップ1411から分かるよ
うに学習は規定回数まで繰り返し行うが、各回の開始の
ステップ1403において計算条件に対応する学習用好
適起動時間初期化が行われる。各計算条件に対応する学
習用好適起動時間とは、計算条件全体学習探索の繰り返
し過程(ステップ1405から1410まで)で、計算
条件のそれぞれに対する探索された起動スケジュールの
中で、予測熱応力最大値σが制限熱応力σ以内で、
起動時間Tがその中で最も短いもののことである。図1
5に、それぞれの学習用計算条件1502に対応した学
習用好適起動時間を保存する学習用好適起動時間記憶部
1503を有する学習用好適起動時間一時保存テーブル
1501を示す。ステップ1403における各計算条件
に対応する学習用好適起動時間初期化とは、テーブル1
501を初期化することであり、例えば、学習用好適起
動時間記憶部1503に十分大きい数字(最も遅い起動
時間より大きい数値)を入れることである。次にステッ
プ1405において計算条件の番号hをh=1に設定
し、ステップ1409においてhをnまでカウントアッ
プすることにより、n個学習用計算条件を順に切り替え
て学習を行わせる。このステップ1405および140
9は、図11の短時間起動スケジュール学習手段100
2の計算条件切り替え手段1112に対応している。各
学習計算条件h,h=1,2,…,nに対しては、強化
信号を得るステップ1407まで学習を行うが、ステッ
プ1408での判別において規定回数を過ぎても強化信
号を得られなかった場合、その学習計算条件に対しては
一度中止とする。図14の短時間起動スケジュール関係
連結手段1102から重み修正手段1110までの各手
段は、図11のそれぞれの同じ番号の手段に対応してい
る。図11を参照し図14の短持間起動スケジュール関
係連結手段1102の起動スケジュール変数値確率P
xi,ri 計算について説明する。この確率Pxi,ri のおの
おのの変数Xに対する数は、プラント起動スケジュー
ル定数テーブル509(図9)を参照することによって
決定される。図9のプラント起動スケジュール定数テー
ブル509において、変数Xのとり得る値の範囲が3
00,301,…,540であり、変数Xのとり得る
値の数は、540−300+1=241通りであるの
で、確率Px1,r1 の数は241、すなわち、r=0,
1,…,240である。同様に、確率Px2,r2 の数は3
で、r=0,1,2である。確率Pxi,ri を出力層1
107の各出力ユニット1114に対応させ、Y2vを出
力層1107の各出力ユニット1113に対応した値と
すると、確率PPxi,ri およびY2vは次の様に対応関係
づけられる。
【0050】 Px1,0 …Y2,1 x1,1 …Y2,2 … Px1,240…Y2,241 x2,0 …Y2,242 x2,1 …Y2,243 … Pxi,ri …Y2,v … Px10,0 …Y2,size-of-x-3 x10,1 …Y2,size-of-x-2 x10,2 …Y2,size-of-x-1 x10,3 …Y2,size-of-x …(5a) ただし、size-of-x は、各起動スケジュール変数X
とり得る値の数size-of-Xの合計size-of-X=Σsi
ze-of-Xである。
【0051】確率Pxi,ri に対応した中間変数P′
xi,ri を設定すると、確率Pxi,ri は以下により計算さ
れる。 Pxi,ri =P′xi,ri /(ΣriP′xi,ri ) …(5b) ただし、 P′xi,ri =exp (Y2,v ) …(5c) Y2,v =Σ1,u ×Wuv …(5d) Y1,1 =Nσ1,2 =NTsteam 1,3 =NTrotor …(5e) ここで、Y1,u ,u=1,2,3は、入力層1105の
各入力ユニット1113の値を表わし、それぞれは学習
条件、熱応力Nσ、ボイラ蒸気温度NTsteamおよび
タービンロータメタル温度NTrotor に等しい。
【0052】図14の起動スケジュール変数選択手段1
108は、式(5b)により決定される確率に基づい
て、起動スケジュール変数X,i=1,2,…,10
を決定する。図11を参照して説明すると、起動スケジ
ュール計算手段1109は、起動スケジュール変数選択
手段1108によって決定される起動スケジュール変数
,i=1,2,…,10と対応する計算条件を用い
てシミュレーション計算し、予測熱応力の最大値σ
起動時間Tを計算する。
【0053】学習評価手段1111では次の二つのケー
スの処理をする。 (ケース1)=起動スケジュール計算手段1109によ
り計算された予測熱応力の最大値σが対応する計算条
件の制限熱応力σ以内で、起動時間Tが学習用好適起
動時間一時保存テーブル1501の記憶部1503に記
憶される対応する計算条件の学習用好適起動時間より短
い場合: * 起動スケジュール計算手段1109により計算され
た起動時間Tを対応する計算条件の学習用好適起動時間
記憶部1503に上書きする。 * reward=const-reward。ただし、const-reward>0
は強化信号定数である。
【0054】(ケース2)ケース1でない場合: * reward=0 図14の重み修正手段1110は、次により重みWuv
更新を行う。 Wuv←Wuv+a×reward×ΔWuv …(6a) ただし、u=1,2,3で、v=1,2,…,size-of-
Xで、a>0は学習率である。変数X=1,2,…,
10のとり得る値の中で第r、r=0,1,…,si
ze-of-X番目の値が起動スケジュール変数選択手段1
108により決定されたとすると、偏微分演算子を便宜
上δと表記して、 ΔWuv=δln(P′xi,ra )/δWuv …(6b) ここで、 r=rなら、ΔWuv=Y1,u (1−Pxi,ri ) ri≠rなら、ΔWuv=Y1,u (−Pxi,ri ) となる。
【0055】判定手段1407での判定により、強化が
あった時、すなわち、reward>0の時、対応する計算条
件が強化学習されたとして、次のステップ1409の計
算条件の学習に入り、計算条件カウントアップのステッ
プ1109へブランチする。判定手段1407での判定
により強化がなかった時、すなわち、reward=0の時
は、対応する計算条件が再び強化学習を必要として、ス
テップ1408の計算条件h個別学習探索カウンタへブ
ランチする。
【0056】以上の繰り返し処理により、各計算条件に
対応した短時間起動スケジュールを探索しながら。各計
算条件と対応する短時間起動スケジュールとの関係を学
習する。ステップ1112における学習終了により、図
11の短時間起動スケジュール関係記憶手段1001の
処理に入る。短時間起動スケジュール関係記憶手段10
01は、短時間起動スケジュール学習手段1002によ
り学習した重みWuvを図12に示されるようなテーブル
1104に記憶する。
【0057】学習後の短時間起動スケジュール計算手段
1003の具体例が図13に示されている。図13の短
時間起動スケジュール計算手段1003において、初期
起動スケジュール作成手段1301は短時間起動スケジ
ュール関係記憶手段1001に記憶される計算条件と短
時間起動スケジュールとの関係を表わす重みWuvと計算
条件入力手段101からの計算条件により初期起動スケ
ジュールをn個作成する。
【0058】図11の短時間起動スケジュール学習手段
1002の説明と同様に、起動スケジュール変数値確率
をPxi,ri (ただし、r=0,1,…,size-of-xi)
とすると、Pxi,ri は式(5)により与えられる。ただ
し、Y1,u ,u=1,2,3は、入力層1105の各入
力ユニット1113の値を表わし、それぞれは計算条件
入力手段101により与えられる計算条件である熱応力
Xσ、ボイラ蒸気温度XTsteam およびタービンロー
タメタル温度XTrotor に等しい。
【0059】n個起動スケジュール変数選択手段130
3は式(5b)で決定される確宰に従い、n回繰り返し
操作により、n個の起動スケジュール変数X=1…、
10を生成し、それを起動スケジュール記憶手段510
に記憶する。nは初期処理記憶手段511に予め記憶さ
れた数である。以降、短時間起動スケジュール逐次計算
手段303は逐次的な処理により、短時間スケジュール
を計算する。短時間起動スケジュール逐次計算手段30
3は請求項1の場合と同様であり、請求項1の実施の形
態において説明したのと同様な作用により、短時問スケ
ジュールを求める。
【0060】(請求項2の発明の実施の形態の効果)上
記実施の形態によれば、短時間起動スケジュールとその
計算条件との関係を人手により作成する必要がなく、そ
れを学習により作成することができる。学習により、短
時間起動スケジュールとその計算条件との間係を作成す
ることにより、人間の負担を軽減するとともに、人手作
成による誤りを軽減することができる。
【0061】本実施の形態では、短時間スケジュールが
予め与えられなくても、短時間起動スケジュールとその
計算条件との関係を学習することができるので、短時間
起動スケジュールを予め準備しておく必要がなくなり、
短時間起動スケジュールを予め準備するという負担をな
くすことができる。
【0062】(請求項2の発明の実施の形態の変形例)
請求項2の発明の実施の形態では、学習後の初期起動ス
ケジュール作成に係る初期起動スケジュール作成手段1
301(図13)において、n個の初期起動スケジュー
ルが式(5)で決定される確率Pxi,ri に従って確率的
に生成され、起動スケジュール記憶手段510(図7)
に記憶される。
【0063】これに対し本変形例においては、例えば、
第1番目初期起動スケジュールは、確率Pxi,ri ,i=
1,2,…,10;r=0,1,…,size-of-xiのそ
れぞれのXの中でPxi,ri が最も大きい値に対応する
,i=1,2,…,10を選択し、このようにして
決定的に選択された第1番目初期起動スケジュールを起
動スケジュール記憶手段510(図7)の第1番目起動
スケジュール変数テーブルに記憶する。残りの第2番目
初期起動スケジュールから第n番目初期起動スケジュー
ルまでは、上述と同じように確率Pxi,ri に従って確率
的に生成し、起動スケジュール記憶手段510(図7)
に記憶する。
【0064】決定的生成についてであるが、例えば確率
x2,0=0.7;Px2,1=0.2;Px2,0=0.1の場
合、Px2,0が最も大きいので、0番目の値が必ず
値として選択される。図9のプラント起動スケジュール
定数テーブル509により、Xに関して0番目、1番
目、2番目の値とは、それぞれ120、180、360
である。以上のような確率分布の場合、Xの値は必ず
120である。
【0065】次に確率的生成であるが、上記と同様に、
確率Px2,0=0.7;Px2,1=0.2;Px2,0=0.1
の場合、Xはそれぞれ0.7;0.2;0.1の確率
で120;180;360のいずれかの値をとる。
【0066】(請求項2の発明の実施の形態の変形例の
効果)確率的に初期起動スケジュールを生成する場合、
起動スケジュール変数の対応する確率が高いにもかかわ
らず、初期起動スケジュールとして確率的に選択されな
い場合がある。学習結果により、一般的に起動スケジュ
ール変数の対応する確率が高い場合、対応する起動スケ
ジュールが求めようとする短時間起動スケジュールに近
い。本変形例により、確宰の最も高い起動スケジュール
変数に対応する起動スケジュールが必ず初期起動スケジ
ュールに含まれるように選択されるので、このように選
択された初期起動スケジュールは求めようとする短時間
起動スケジュールに近似するものを含む。初期起動スケ
ジュールが求めようとする短時間起動スケジュールに近
似すればするほど、少ない繰り返し計算回数で短時間起
動スケジュールを計算することができる。従って、本変
形例を適用することにより、より短時問に短時間起動ス
ケジュールを計算することができる。
【0067】(請求項3の発明の実施の形態)図16は
請求項3の発明の実施の形態を示すものである。図16
の発電プラント起動スケジュール計算装置1600は、
前回計算された短時間起動スケジュールを記憶する前回
短時間起動スケジュール記憶手段1602と、短時間起
動スケジュールを計算するための計算条件を入力する計
算条件入力手段101と、計算v件入力手段101によ
り入力された計算条件と前回短時間起動スケジュール記
憶手段1602により記憶される前回短時間起動スケジ
ュールを用いて短時間起動スケジュールを所定の制約条
件を満たすように計算する短時間起動スケジュール計算
手段1601とを備えたものである。
【0068】この実施の形態は、前回短時間起動スケジ
ュール記憶手段1602に前回短時間起動スケジュール
が記憶されると、短時間起動スケジュール計算手段16
01は、計算条件入力手段101により入力された計算
条件に従い、前回短時間起動スケジュール記憶手段16
02により記憶された前回短時間起動スケジュールを用
いてまず初期起動スケジュールを生成する。以降、発電
プラント起動時に発生する予測熱応力を、与えられる制
限熱応力以下となるように短時間起動スケジュールを逐
次的に計算する。
【0069】前回短時間起動スケジュール記憶手段16
02に前回短時間起動スケジュールが記憶されなかった
場合、なんらかの手段により、短時間起動スケジュール
を計算し、その結果を次の回の計算のために前回短時間
起動スケジュール記憶手段1602に記憶する。
【0070】短時間起動スケジュール計算手段1601
は、より詳細には、図17に示すように、初期起動スケ
ジュール作成手段1701、短時間起動スケジュール逐
次計算手段303、および前回短時間起動スケジュール
出力手段1702からなっている。初期起動スケジュー
ル作成手段1701は、計算条件入力手段101により
入力された計算条件に従い、前回短時間起動スケジュー
ル記憶手段1602に記憶された前回短時間起動スケジ
ュールを用いて、初期起動スケジュールを作成する。短
時間起動スケジュール逐次計算手段303は、初期起動
スケジュール作成手段1701から初期起動スケジュー
ルを入力し、逐次計算により短時間起動スケジュールを
作成する。前回短時間起動スケジュール出力手段170
2は、短時間起動スケジュール逐次計算手段303から
短時間起動スケジュールを入力し、それを前回短時間起
動スケジュール記憶手段1602に記憶させる。
【0071】(請求項3の発明の実施の形態の作用)図
17の装置において、前回短時間起動スケジュール記憶
手段1602は短時間起動スケジュール計算手段160
1により計算された短時間起動スケジュールを記憶す
る。前回短時間起動スケジュール記憶手段1602によ
り記憶される短時間起動スケジュールの構成例を図18
に示す。図18に示すように、前回短時間起動スケジュ
ール記憶手段1602は、短時間起動スケジュール変数
,i=1,2,…,10のそれぞれの値を記憶す
る。
【0072】図17の初期起動スケジュール作成手段1
701は、初期起動スケジュールを作成する。この作成
の詳細処理は図19におフローに従って行われる。図1
9において、入力部1901は計算条件入力手段101
から計算条件を入力し、前回短時間起動スケジュール記
憶手段1602から前回短時間起動スケジュールを入力
し、初期処理手段512から起動スケジュールの個数n
を入力する。計算条件は、制限熱応力、ボイラ蒸気温
度、およびタービンロータメタル温度であり、これらは
短時間起動スケジュール逐次計算手段303に出力され
る。第1番目初期起動スケジュール出力部1902は、
前回短時間起動スケジュール記憶手段1602から前回
短時間起動スケジュールを第1番目の初期起動スケジュ
ールX1,i=1,2,…,10として起動スケジュ
ール記憶手段510の第1番目起動スケジュール変数テ
ーブル702(図7)に記憶する。
【0073】以降、第j=2,3,…,n番目初期起動
スケジュールを生成するための手段505,506,5
07は図5および図8のものと同様であり、請求項1の
場合と同様に、第1番目の初期起動スケジュールを含め
てn個の初期起動スケジュールを作成し、起動スケジュ
ール記憶手段510に記憶する。短時間起動スケジュー
ル逐次計算手段303は、図5および図8の場合と同様
に、初期起動スケジュール作成手段1701によって生
成され、起動スケジュール記憶手段510に記憶される
n個の初期起動スケジュールを用いて逐次的な計算によ
り短時間起動スケジュールを求める。
【0074】なお、初期起動スケジュール作成手段17
01の実施において、前回短時間起動スケジュール記憶
手段1602に前回短時間起動スケジュールが記憶され
なかった場合、なんらかの手段により、短時間起動スケ
ジュールを計算し、その結果を次の回の計算のために前
回短時間起動スケジュール記憶手段1602に記憶す
る。
【0075】図17において、前回短時間起動スケジュ
ール出力手段1702は短時間起動スケジュール逐次計
算手段303により計算された短時間起動スケジュール
を前回短時間起動スケジュール記憶手段1602に記憶
し、次の短時間起動スケジュールの計算に使用する。
【0076】(請求項3の発明の実施の形態の効果)以
上述べた発明の実施の形態によれば、前回計算した短時
間起動スケジュールを用いた逐次的な計算により、現状
の条件に適合した短時間起動スケジュールを計算するこ
とができる。プラント起動過程においては、プラント状
態の変化に伴い、短時間起動スケジュールを周期的に計
算し監視することが望まれる。短時間起動スケジュール
の計算周期がプラントの状態変化に比べて大きくない場
合、例えば5分周期程度であった場合、前回周期で計算
した時の計算条件と今回周期の計算条件とはそれほど変
化が無いので、対応する短時間起動スケジュールも相互
に相似することが考えられる。一般に、計算対象とする
短時間起動スケジュールに相似する起動スケジュールを
用いて短時間起動スケジュールを逐次的に計算する場
合、少ない繰り返し回数で短時間起動スケジュールを計
算することができるので、本実施の形態によれば、前回
の短時間起動スケジュールを用いることにより、より少
ない計算時間で短時間起動スケジュールを計算すること
ができる。その場合、計算周期が短ければ短いほど、す
なわちプラント状態の変化が少なければ少ないほど、よ
り大きな効果を発揮することができる。
【0077】なお、短時間起動スケジュール計算に用い
られるシミュレーションとは、プラント状態の変化をシ
ミュレーションすることであり、シミュレーションによ
りシミュレートされた状態と実プラント状態の実変化と
ほぼ一致する場合、周期毎に計算される短時間起動スケ
ジュールはより近似する。このような高精度のシミュレ
ーションモデルと組み合わせることにより、本実施の形
態は、より大きな効果を奏することができる。
【0078】(請求項4の発明の実施の形態)図20は
請求項4の発明の実施の形態を示すものである。図20
の発電プラント起動スケジュール計算装置2000は、
図10で説明した発電プラント起動スケジュール計算装
置1000に含まれる短時間起動スケジュール学習手段
1002と組み合わせ、さらに起動スケジュール再利用
手段2001および過去起動スケジュール記憶手段20
02を備えて構成される。
【0079】短時間起動スケジュール学習手段1002
は短時間起動スケジュール学習過程で繰り返して生成さ
れた起動スケジュールと計算された対応する起動時間ま
たは予想熱応力を起動スケジュール再利用手段2001
により過去起動スケジュール記憶手段2002に記憶す
る。短時間起動スケジュール学習手段1002は現在の
起動スケジュールから起動時間または予想熱応力を計算
する前に起動スケジュール再利用手段2001により過
去起動スケジュール記憶手段2002に記憶されている
過去の起動スケジュールを検索し、現在の起動スケジュ
ールと同様な過去の起動スケジュールが存在する時、そ
の起動スケジュールの起動時間または予想熱応力を使用
し、短時間起動スケジュール学習手段1002の現在の
起動スケジュールの計算結果とする。
【0080】図21は図20の計算装置のより詳細な構
成を示すものである。本実施の形態においては図21に
示すように短時間起動スケジュール学習手段1002に
含まれる起動スケジュール計算手段1109の計算結果
が用いられる。起動スケジュール計算手段1109とい
うのは、生成される起動スケジュール変数X,i=
1,2,…,10と対応する計算条件を用いてシミュレ
ーション計算し、予想熱応力の最大値σと起動時間T
を計算する。起動スケジュール計算手段1109は短時
間起動スケジュール学習過程で繰り返して生成された起
動スケジュール変数X,i=1,2,…,10をもと
に対応する起動時間または予想熱応力を計算し、その結
果は起動スケジュール再利用手段2001により過去起
動スケジュール記憶手段2002に記憶する。
【0081】起動スケジュール計算手段1109は現在
の起動スケジュールから起動時間または予想熱応力を計
算する前に、起動スケジュール再利用手段2001によ
り過去起動スケジュール記憶手段2002に記憶されて
いる過去の起動スケジュールを検索し、現在の起動スケ
ジュールと同様な過去の起動スケジュールが存在する
時、その過去の起動スケジュールの起動時間または予想
熱応力を使用し、短時間起動スケジュール学習手段10
02の現在の起動スケジュールの計算結果とする。
【0082】(請求項4の発明の実施の形態の効果)短
時間起動スケジュールと計算条件との関係を学習するた
めの繰り返し処理過程においては同様な起動スケジュー
ルが生成される場合がある。そのような場合、本実施の
形態によれば、過去の計算による起動スケジュールを再
利用し、同様な起動スケジュールに対するシミュレーシ
ョン計算を省くことにより、より短時間に短時間起動ス
ケジュールと計算条件との関係を学習することができ
る。
【0083】起動スケジュール計算手段1109に用い
られるシミュレーション計算は学習過程において計算時
間を最も要するのであるが、本実施の形態によればシミ
ュレーション計算を省くことができるので計算時間の短
縮に寄与することができる。
【0084】
【発明の効果】本発明によれば、制約条件の満足する短
時間起動スケジュールを、運転員の運転時間の短縮がで
きると同時に、プラント機器の長寿命維持、起動に伴う
起動損質減少、プラントの電力需要の変動に対する追従
性を向上させることができる。
【0085】短時間起動スケジュール計算を実プラント
に応用するにあたり、実プラントの変化への追従性を向
上させるために短時間で短時間起動スケジュールを計算
することが望まれている。そのような要望に対し本発明
は、初期起動スケジュールの生成を通して逐次的な計算
方法により短時間起動スケジュールを計算するので、結
果的に計算時間の短縮を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態1の概略構成を示すブロック
線図。
【図2】図1における短時間起動スケジュール関係記憶
手段の構成例を示す図。
【図3】図1における短時間起動スケジュール作成手段
の概略構成を示すブロック線図。
【図4】タービンロータ温度と制限熱応力との関係を示
す図表。
【図5】図1における初期起動スケジュール作成手段の
概略構成を示すブロック線図。
【図6】計算条件の正規化のための定数テーブルの構成
例を示す図。
【図7】短時間起動スケジュール計算のために生成され
た初期起動スケジュールを記憶する起動スケジュール記
憶手段の構成例を示す図。
【図8】図7における第j番目初期起動スケジュール生
成部の内部構成を示すブロック線図。
【図9】図5におけるプラント起動スケジュール定数テ
ーブルの構成例を示す図。
【図10】発明の実施の形態2の概略構成を示すブロッ
ク線図。
【図11】図10における短時間起動スケジュール学習
手段を示すブロック線図。
【図12】図10における短時間起動スケジュール関係
記憶手段の構成例を示す図。
【図13】図10の短時間起動スケジュール計算手段に
含まれる初期起動スケジュール作成手段を示すブロック
線図。
【図14】図10における短時間起動スケジュール学習
手段の作用を説明する説明図。
【図15】学習用好適起動時間一時保存テーブルの構成
例を示す図。
【図16】発明の実施の形態3の概略構成を示すブロッ
ク線図。
【図17】図16における短時間起動スケジュール計算
手段の詳細構成を示すブロック線図。
【図18】図16における前度短時間起動スケジュール
記憶手段の構成例を示す図。
【図19】図17における初期起動スケジュール作成手
段の詳細構成を示すブロック線図。
【図20】発明の実施の形態4の概略構成を示すブロッ
ク線図。
【図21】図20の装置の詳細構成を示すブロック線
図。
【図22】従来の発電プラント起動スケジュール計算装
置の概略構成を説明するためのブロック線図。
【図23】図22の発電プラント起動スケジュール計算
装置を改良すべく提案された発電プラント起動スケジュ
ール計算装置のブロック線図。
【符号の説明】
100 発電プラント起動スケジュール計算装置(請求
項1) 101 計算条件入力手段 102 短時間起動スケジュール関係記憶手段 103 短時間起動スケジュール計算手段 200 短時間起動スケジュール関係記憶手段 201 計算条件と短時間起動スケジュール関係の構成
例 202 計算条件 203 短時間起動スケジュール 204 計算条件データ構成例 205 短時間起動スケジュールデータ構成例 301 短時間起動スケジュール計算手段 302 初期起動スケジュール作成手段 303 短時間起動スケジュール逐次計算手段 400 タービンロータ温度と制限熱応力との関係を示
す図表 501 入力部 502 距離計算部 503 k近傍選択部 504 第1番目初期起動スケジュール生成部 505 初期設定部(j=1) 506 カウントアップ部 507 第j番目初期起動スケジュール生成部 508 計算条件定数テーブル 509 プラント起動スケジュール定数テーブル 510 起動スケジュール記憶手段 511 初期処理記憶手段 512 初期処理手段 601 計算条件 602 上限レンジ 603 下限レンジ 701 起動スケジュール番号部 702 起動スケジュール変数テーブル部 703 起動スケジュール変数構成例 801 第j番目初期起動スケジュール対象変数選択手
段 802 第j番目初期起動スケジュール近傍選択手段 803 第j番目初期起動スケジュール更新手段 901 変数のとり得る値を示す例 1000 発電プラント起動スケジュール計算装置(請
求項2) 1001 短時間起動スケジュール関係記憶手段 1002 短時間起動スケジュール学習手段 1003 短時間起動スケジュール計算手段 1101 学習用計算条件記憶手段 1102 短時間起動スケジュール関係連結手段 1104 重みWuv 1105 入力層 1107 出力層 1108 起動スケジュール変数選択手段 1109 起動スケジュール計算手段 1110 重み修正手段 1111 学習評価手段 1112 計算条件切り替え手段 1113 ユニット 1114 ユニット 1200 短時間起動スケジュール関係記憶手段 1301 初期起動スケジュール作成手段 1302 短時間起動スケジュール計算手段 1303 n個起動スケジュール変数選択手段 1400 短時間起動スケジュール学習手段 1501 学習用好適起動時間一時保存テーブル 1502 学習用計算条件 1503 学習用好適起動時間 1600 発電プラント起動スケジュール計算装置(請
求項3) 1601 短時間起動スケジュール計算手段 1602 前度短時間起動スケジュール記憶手段 1701 初期起動スケジュール作成手段 1702 前度短時間起動スケジュール出力手段 1901 入力部 1902 第1番目初期起動スケジュール出力部 2000 発電プラント起動スケジュール計算装置(請
求項4) 2001 起動スケジュール再利用手段 2002 過去起動スケジュール記憶手段 2201 入力手段 2202 計算手段 2203 ミスマッチチャート記憶手段 2204 計算結果出力手段 2300 先願に係る発電プラント起動スケジュール計
算装置 2301 初期起動スケジュール生成手段 2302 起動スケジュール計算手段 2303 短時間起動スケジュール選択手段 2304 短時間起動スケジュール記憶手段 2305 起動時間換算手段 2306 新起動スケジュール生成手段 2307 制限熱応力記憶手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラントの短時間起動スケジュールを計算
    するプラント起動スケジュール計算装置において、 プラント起動スケジュールの計算条件とそれに関連する
    短時間起動スケジュールとの関係を記憶する短時間起動
    スケジュール関係記憶手段と、 短時間起動スケジュールを計算するための計算条件を入
    力する計算条件入力手段と、 前記計算条件入力手段により入力された計算条件と前記
    短時間起動スケジュール関係記憶手段により記憶された
    計算条件とそれに関連する短時間起動スケジュールとの
    関係を用いて、短時間起動スケジュールを確率的な探索
    法により所定の制約条件を満たすように計算する短時間
    起動スケジュール計算手段とを備えたプラント起動スケ
    ジュール計算装置。
  2. 【請求項2】プラントの短時間起動スケジュールを計算
    する発電プラント起動スケジュール計算装置において、 短時間起動スケジュールを計算するにあたって、計算条
    件とそれに関連する短時間起動スケジュールとの関係を
    学習する短時間起動スケジュール学習手段と、 前記短時間起動スケジュール学習手段により学習された
    計算条件と、それに関連する短時間起動スケジュールと
    の関係を記憶する短時間起動スケジュール関係記憶手段
    と、 短時間起動スケジュールを計算するための計算条件を入
    力する計算条件入力手段と、 前記計算条件入力手段により入力された計算条件と前記
    短時間起動スケジュール関係記憶手段により記憶される
    計算条件とそれに関連する短時間起動スケジュールとの
    関係を用いて、短時間起動スケジュールを所定の制約条
    件を満たすように計算する短時間起動スケジュール計算
    手段とを備えたプラント起動スケジュール計算装置。
  3. 【請求項3】プラントの短時間起動スケジュールを計算
    するプラント起動スケジュール計算装置において、 前回計算された短時間起動スケジュールを記憶する前回
    短時間起動スケジュール記憶手段と、 短時間起動スケジュールを計算するための計算条件を入
    力する計算条件入力手段と、 前記計算条件入力手段により入力された計算条件と前記
    前回短時間起動スケジュール記憶手段により記憶される
    前回短時間起動スケジュールを用いて、短時間起動スケ
    ジュールを所定の制約条件を満たすように計算する短時
    間起動スケジュール計算手段とを備えたプラント起動ス
    ケジュール計算装置。
  4. 【請求項4】請求項2に記載のプラント起動スケジュー
    ル計算装置において、 前記短時間起動スケジュール学習手段の学習過程におい
    て生成された起動スケジュールおよび前記生成された起
    動スケジュールに基づいて計算された結果を記憶する過
    去起動スケジュール記憶手段と、 前記短時間起動スケジュール学習手段の学習過程におい
    て生成された起動スケジュールから予想熱応力を計算す
    る前に、前記生成された起動スケジュールを前記過去起
    動スケジュール記憶手段に記憶されている過去起動スケ
    ジュールと比較し、その結果、前記過去起動スケジュー
    ルが前記生成された起動スケジュールと同じである場
    合、前記過去起動スケジュールの計算結果を使用する起
    動スケジュール再利用手段とをさらに備えたプラント起
    動スケジュール計算装置。
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