JPH1077213A - メークアップ化粧料の評価方法 - Google Patents

メークアップ化粧料の評価方法

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JPH1077213A JP25245496A JP25245496A JPH1077213A JP H1077213 A JPH1077213 A JP H1077213A JP 25245496 A JP25245496 A JP 25245496A JP 25245496 A JP25245496 A JP 25245496A JP H1077213 A JPH1077213 A JP H1077213A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 メークアップ化粧料に於いて、二酸化チタン
等の金属酸化物が紫外線エネルギーを吸収した際に発生
するラジカルを抑制した化粧料を提供する。 【課題の解決手段】 メークアップ化粧料とスクワレン
の等量混合物に30J/cm2の紫外線を照射し生成す
るか酸化物量の多少によってメークアップ化粧料を評価
する。生成するか酸化物量が30ナノモル以下であれ
ば、ラジカルの影響を受けずに紫外線防護用のメークア
ップ化粧料として使用できる。通常の二酸化チタンを鉄
などの遷移金属をドープした二酸化チタンに置換するこ
とや、金属酸化物をジルコニア、シリカ、アルミナ等で
コーティングすることによってこの様なメークアップ化
粧料が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光照射による二酸
化チタン等の金属酸化物のラジカル発生を抑制した化粧
料に関する。
【0002】
【従来の技術】二酸化チタンは、白色で優れた隠蔽力を
有する粉体であるため、化粧料、特にメークアップ化粧
料に於いて、白色顔料として、或いは紫外線の遮断剤と
して広く用いられている。ことに紫外線からの防護化粧
料に於いては、必須成分の一つであると言っても過言で
はない。これは二酸化チタンは光エネルギーを吸収して
励起状態になり紫外線を吸収しているためである。
【0003】この様な励起状態にある二酸化チタンが基
底状態に戻る際にラジカルを発生することは既に知られ
ているが、このラジカルが人体にどのような影響を与え
ているかは未だ知られていない。従って、この様な過程
で発生するラジカルが、二酸化チタンによる光防護作用
を目減りさせていることも未だ知られていない。従っ
て、メークアップ化粧料に於ける、このラジカルの影響
を的確に評価する技術も知られていない。又、この様な
ラジカルの発生は酸化亜鉛、酸化鉄等の他の金属酸化物
に於いても観測されているが、これらの生体への影響は
まだ何も知られていない。
【0004】更に、二酸化チタンを鉄などの遷移金属で
ドープする事により、この様なラジカルの発生を抑制し
うることも未だ知られていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、この様
に光エネルギーを二酸化チタン等の金属酸化物が吸収し
たことによって二酸化チタン等の金属酸化物から生じる
ラジカルの生体への影響について研究を重ねた結果、こ
の様なラジカル発生が二酸化チタンの紫外線防護効果を
目減りさせていることを見いだした。本発明はこの様な
状況を踏まえて行われたものであり、メークアップ化粧
料に於けるこの様な二酸化チタン等の金属酸化物に起因
するラジカルの発生を抑制する手段を提供することを課
題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この様な状況に鑑みて、
本発明者らは二酸化チタン等の金属酸化物からのラジカ
ル発生を客観的に評価する手段を求め研究を重ねたとこ
ろ、光照射下に於けるスクワレンの酸化能を測定するこ
とによりこの評価が可能であることを見いだした。更に
加えて、この評価方法を用いて、紫外線吸収剤として使
われ、光に被爆する可能性の高い二酸化チタンのラジカ
ル発生を抑制する手段を求めて研究を続けたところ、鉄
などの遷移金属によって二酸化チタンをドープする事に
よってこの様なラジカルの発生が抑制できることを見い
だし、発明を完成させるに至った。以下、発明の実施の
形態を中心に本発明について詳細に説明する。
【0007】
【発明の実施の形態】
(1)本発明のメークアップ化粧料の評価方法 本発明のメークアップ化粧料の評価方法は、メークアッ
プ化粧料が光照射下スクワレンを酸化する作用の強さ或
いは酸化しにくさを指標とする。この様な指標の尺度と
して、光照射下のスクワレンの過酸化物の生成のさせ易
さ或いは生成させにくさが本発明の評価方法ではパラメ
ーターとする。本評価方法が対象とする化粧料として
は、二酸化チタンを含有する化粧料が可能であり、より
具体的にはファンデーション、アンダーメークアップ、
コントロールカラー、プレストパウダー、ルースパウダ
ー、チークカラー、アイカラー、リップカラー等のメー
クアップ化粧料が好ましく、中でもファンデーションが
最も好ましい。即ち、適当な比でスクワレンと化粧料と
を酸化が起こりにくい雰囲気で良く混合し、通常の状態
で光照射を行い、それによって生じる酸化物の多少を持
ってメークアップ化粧料を評価するものである。光照射
条件としては、酸化物の生成が比較できる程度であれば
特段の限定はされないが、30J/cm2程度のエネル
ギー量の紫外線照射が好ましい。これは、ラジカル発生
が紫外線に起因するものであり、紫外線照射による過酸
化物の生成が40J/cm2程度から頭打ちになる傾向
にあるからである。この条件に於いて、酸化物の生成が
少なければ少ないほど好ましいメークアップ化粧料と判
断されるが、基準の値としては、スクワレンとメークア
ップ化粧料を重量で1:1で混合し、この様な照射条件
下で照射した場合、後記実施例に示すように、過酸化物
の生成量が30ナノモル未満であれば、紫外線からの保
護作用を損なわず化粧料として用いることができるの
で、過酸化物の生成量が30ナノモル未満とすることが
一応の基準となる。
【0008】(2)本発明のメークアップ化粧料 本発明のメークアップ化粧料は、スクワレンと重量比で
1:1で混合した状態に於いて、30J/cm2の紫外
線を照射した場合、過酸化物の生成量が30ナノモル未
満であることを特徴とする。ここで、紫外線の光源とし
ては、紫外線AとBとを含有する光源が好ましく、例え
ば、SEランプとBLBランプとを混合して用いたり、
キセンノンランプを分光して用いたりすればよい。又、
この様なラジカル発生は紫外線の吸収により起こるもの
で、可視光線などは影響が少ないので、キセンノンラン
プの光や太陽光等を紫外線部のエネルギー量に注目して
用いても良い。過酸化物の生成量が30ナノモル未満で
あることにより、二酸化チタンから発生するラジカルで
二酸化チタンの紫外線球種作用を損なうことがなく化粧
料を使用できる。従って、過酸化物の生成抑制方法の種
類によらず、この様な条件下過酸化物の生成量が30ナ
ノモル未満のメークアップ化粧料は本発明に属する。過
酸化物の生成量を30ナノモル未満に抑制するための手
段としては次のことが考えられる。即ち、1)抗酸化能
を有する化合物を配合する。2)励起状態から一気に基
底状態に落ちないよう遷移状態をとれるような工夫をす
る。3)ラジカル消去剤又はラジカル捕捉剤を配合す
る。4)二酸化チタンなどの金属酸化物の表面をシリ
カ、ジルコニア、アルミナ等で被覆する。ここで、1)
及び3)の方法は確かに効果があるものの、本質的な対
策としては言い難く、2)や4)の様な対策が立てられ
ればそれに越したことはない。このうち、4)の方法
は、本発明者らの検討から、ある程度の効果が得られる
ことが判明したが、これのみでは効果は不十分であっ
た。ここのような観点から、上記評価方法に従って各種
含二酸化チタン含有粉体を評価した結果、二酸化チタン
の結晶格子の中に、鉄等の遷移金属を押し込んだ、いわ
ゆる遷移金属ドープ二酸化チタンが、二酸化チタンの隠
蔽力等の元の顔料の特性を維持しつつも、スクワレンの
酸化等の引き金となる、ラジカル発生が極めて低いこと
を見いだした。更に、検討を重ねたところ、二酸化チタ
ンを遷移金属ドープ二酸化チタンに置換することによ
り、スクワレンと重量比で1:1で混合した状態に於い
て、30J/cm2の紫外線を照射した場合、過酸化物
の生成量が30ナノモル未満である、メークアップ化粧
料が得られることを見いだした。即ち本発明の化粧料
は、遷移金属ドープ二酸化チタンを二酸化チタンに置換
して用いることにより、容易に得られる。この場合のド
ープする遷移金属としては、鉄、マンガン、ニッケル等
が可能であるが、鉄を用いるのが特に好ましい。この様
な遷移金属ドープ二酸化チタンは、二酸化チタンと遷移
金属の酸化物とを焼成する事により容易に得られる。
又、この様なものは市販もされているのでこれを用いて
も良い。ドープする金属の量は二酸化チタンに対して1
〜20重量%が好ましく、1〜17重量%がより好まし
く、3〜15重量%が更に好ましい。大凡の目安で、こ
の遷移金属ドープ二酸化チタンで二酸化チタンを置換す
ることによって、二酸化チタンの量を重量で化粧料全体
に対して12%以下、より好ましくは10%以下、更に
好ましくは6%以下に抑えることにより、本発明の化粧
料である、スクワレンと重量比で1:1で混合した状態
に於いて、30J/cm2の紫外線を照射した場合、過
酸化物の生成量が30ナノモル未満である、メークアッ
プ化粧料を得ることができる。更にこれ以外にシリカ、
ジルコニア、アルミナ等のコーティングを併用すれば更
にラジカル発生を抑制することができるので好ましい。
この場合、シリカ、ジルコニア、アルミナ等の好ましい
コーティング量は粉体に対して、1〜15重量%が好ま
しく、1〜13重量%がより好ましく、2〜10重量%
G更に好ましい。本発明のメークアップ化粧料に於いて
は、この様な点に注意すれば、通常の化粧料と同様に製
造することができる。例えば、任意成分として、ワセリ
ンやマイクロクリスタリンワックス等のような炭化水素
類、ホホバ油やゲイロウ等のエステル類、牛脂、オリー
ブ油等のトリグリセライド類、セタノール、オレイルア
ルコール等の高級アルコール類、ステアリン酸、オレイ
ン酸等の脂肪酸、グリセリンや1,3−ブタンジオール
等の多価アルコール類、非イオン界面活性剤、アニオン
界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、エ
タノール、カーボポール等の増粘剤、防腐剤、紫外線吸
収剤、抗酸化剤、色素、粉体類等を通常の方法により、
二酸化チタンや遷移金属ドープ二酸化チタンなどととも
に通常の方法により加工すれば本発明のメークアップ化
粧料が得られる。粉体類に、通常行われているような、
例えばシリコーン類による溌水性処理や有機フッ素化合
物による溌水性溌油性処理を施すことも可能である。抗
酸化能を有する物質やラジカル捕捉剤によって、スクワ
レンと重量比で1:1で混合した状態に於いて、30J
/cm2の紫外線を照射した場合、過酸化物の生成量が
30ナノモル未満したメークアップ化粧料も、又、その
他の手段によってスクワレンと重量比で1:1で混合し
た状態に於いて、30J/cm2の紫外線を照射した場
合、過酸化物の生成量が30ナノモル未満したメークア
ップ化粧料も本発明のメークアップ化粧料に属すること
は言うまでもない。本発明のメークアップ化粧料として
最も好ましいものは、紫外線の照射の多い場面で使用さ
れる可能性の高い紫外線防御用のメークアップ化粧料で
ある。
【0009】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明の化粧料につ
いて、詳細に説明するが、本発明がこれら実施例にのみ
限定されないことは言うまでもない。
【0010】<実施例1>二酸化チタン(アナタース
型)のスクワレンの酸化に対する作用と鉄ドープ二酸化
チタン(10重量%、15重量%ドープ)のスクワレン
酸化に対する作用を示す。即ち、粉体と蒸留したてのス
クワレンとを重量比にして1:1で混合し、BLBラン
プとSEランプとを同数装着した照射器で照射し、照射
エネルギー量と過酸化物の生成量(単位ナノモル)を過
沃素酸滴定によって測定し、これらの関係を調べた。結
果を表1に示す。これより、二酸化チタンを加えること
により、発生するラジカルによってスクワレンの酸化が
促進されていることが判る。又、鉄をドープする事によ
ってラジカル発生が抑制され、スクワレンの酸化が抑制
されていることも判る。
【0011】
【表1】
【0012】<実施例2>二酸化チタンのスクワレンの
酸化促進作用と紫外線保護作用との関係を調べた。即
ち、アナタース型二酸化チタン(検体1)、10重量%
鉄ドープ二酸化チタン(検体2)、15重量%鉄ドープ
二酸化チタン(検体3)、アナタース型二酸化チタン:
10重量%鉄ドープ二酸化チタン=1:1混合物(検体
4)、アナタース型二酸化チタン:10重量%鉄ドープ
二酸化チタン=1:4混合物(検体5)をそれぞれ実施
例1と同様にスクワレンと等量で混合し、30J/cm
2の照射を行い生成した過酸化物量(ナノモル)を過沃
素酸摘定によって測定した。結果を表2に示す。これら
の検体について、雌性ハートレー系白色種モルモット1
群6匹を用い、SPF値を求めた。即ち、モルモットの
背部を剃毛した後、台にモルモットを固定し、、右側は
無投与、左側は検体を一様に塗布してそれぞれ直径1c
mの穴が10個開いたアルミホイルで覆い、穴をアルミ
ホイルの小片でふさいだ。照射装置に動物をセットし、
一定時間ごとにアルミホイルの小片を取り除き、照射量
を変化させた。検体投与、検体非投与条件での紅斑が現
れるエネルギー量を最小紅斑容量とし、検体投与下での
最小紅斑容量を検体非投与下での最小紅斑容量で除した
値をSPF値とした。この値も表2に示す。これらの結
果より、過酸化物量が30ナノモルを越えると、SPF
値が減少し、発生するラジカルによって紫外線からの保
護作用が損なわれていることが判る。又、鉄のドープ量
が多すぎると二酸化チタンの隠蔽効果が損なわれる可能
性があることが示唆される。
【0013】
【表2】
【0014】<実施例3〜7>下記に示す処方に従って
紫外線防御用のファンデーションを作成した。即ち、イ
をヘンシェルミキサーで混合した後、直径3mmの丸穴
スクリーンを装着したパルベライザーで壊砕し、ヘンシ
ェルミキサーに戻し、混合しながらロを徐々に加えコー
ティングし、1cmのヘリングボーンスクリーンを装着
したパルベラーザーで仕上げ粉砕をし、金皿に充填し加
圧成形してファンデーションを得た。又、上記実施例
1、2に記載した方法で測定した、過酸化物の生成量
(ナノモル)も表3に、処方にあわせて記載する。尚、
処方の数値は重量部である。
【0015】
【表3】
【0016】<実施例8>実施例3〜7のファンデーシ
ョンについて、女性パネラー1群10人をを用いて、鉄
ドープ二酸化チタンを二酸化チタンに置換した比較例
と、8月の晴天の日の屋外での7日間の使用(最低1日
2時間以上日光にあたることを条件)に於ける比較をし
て評価してもらった。評価項目は、使用後の肌の感じで
あった。評価は使用の最終日の7日後に行った。結果を
表4に示す。何れの実施例も比較例に比して使用後の肌
の感じが良好であることが判る。これは、二酸化チタン
に起因するラジカルの発生の抑制によるファンデーショ
ンの改善効果であることが明らかである。尚、比較例の
上記照射条件に於けるスクワレンの酸化反応に於ける過
酸化物の生成量は63ナノモルであった。
【0017】
【表4】
【0018】<実施例9>下記の処方に従って、チーク
カラーを作成した。即ち、イをヘンシェルミキサーで混
合した後、直径3mmの丸穴スクリーンを装着したパル
ベライザーで壊砕し、ヘンシェルミキサーに戻し、混合
しながらロを徐々に加えコーティングし、1cmのヘリ
ングボーンスクリーンを装着したパルベラーザーで仕上
げ粉砕をし、金皿に充填し加圧成形してチークカラーを
得た。このものの上記方法によるスクワレンとの等量混
合物に対する過酸化物生成量は13ナノモルであった。 イ 鉄ドープ二酸化チタン(10%) 5 重量部 クロイゾネゴールドブロンズ 15 重量部 ベンガラ 10 重量部 赤色226号 10 重量部 虹彩箔 10 重量部 セリサイト 30 重量部 チタンマイカ 10 重量部 ロ 流動パラフィン 9.9重量部 δトコフェロール 0.1重量部
【0019】<実施例10〜14>下記に示す処方に従
って、鉄ドープチタンの表面をジルコニアとアルミナで
処理した素材を用いて紫外線防御用のファンデーション
を作成した。即ち、イをヘンシェルミキサーで混合した
後、直径3mmの丸穴スクリーンを装着したパルベライ
ザーで壊砕し、ヘンシェルミキサーに戻し、混合しなが
らロを徐々に加えコーティングし、1cmのヘリングボ
ーンスクリーンを装着したパルベラーザーで仕上げ粉砕
をし、金皿に充填し加圧成形してファンデーションを得
た。又、上記実施例1、2に記載した方法で測定した、
過酸化物の生成量(ナノモル)も表3に、処方にあわせ
て記載する。尚、処方の数値は重量部である。ジルコニ
アやアルミナ処理の併用により更に過酸化物の生成が抑
制できることが判る。
【0020】
【表5】
【0021】<実施例15>実施例10〜14のファン
デーションについて、女性パネラー1群10人をを用い
て、鉄ドープ二酸化チタン(表面処理品)を通常の二酸
化チタンに置換した比較例と、8月の晴天の日の屋外で
の7日間の使用(最低1日2時間以上日光にあたること
を条件)に於ける比較をして評価してもらった。評価項
目は、使用後の肌の感じであった。評価は使用の最終日
の7日後に行った。結果を表6に示す。何れの実施例も
比較例に比して使用後の肌の感じが良好であることが判
る。これは、二酸化チタンに起因するラジカルの発生の
抑制によるファンデーションの改善効果であることが明
らかである。尚、比較例の上記照射条件に於けるスクワ
レンの酸化反応に於ける過酸化物の生成量は61ナノモ
ルであった。
【0022】
【表6】
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、メークアップ化粧料に
於いて、二酸化チタンの吸収した紫外線エネルギーの再
放出に起因するラジカルの発生を抑制する手段が提供で
きる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メークアップ化粧料に於いて、当該メー
    クアップ化粧料の光照射下に於けるスクワレン酸化能を
    指標とする、メークアップ化粧料の評価方法。
  2. 【請求項2】 メークアップ化粧料が二酸化チタンを含
    有するものであることを特徴とする、請求項1記載の評
    価方法。
  3. 【請求項3】 光照射下に於けるスクワレンの酸化能
    が、当該メークアップ化粧料とスクワレンとを1:1で
    混合した混合物に光を照射した場合の過酸化物の生成値
    である、請求項1又は2に記載の評価方法。
  4. 【請求項4】 スクワレン酸化能が、紫外線の30J/
    cm2の照射に於ける、当該メークアップ化粧料とスク
    ワレンとを1:1で混合した混合物の過酸化物量であ
    る、請求項1〜3の何れか1項に記載の評価方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の評価方法に於いて、過
    酸化物量が30ナノモル未満であることを好ましいとす
    ることを特徴とする評価方法。
  6. 【請求項6】 請求項4の評価方法に於ける過酸化物量
    が30ナノモル未満であることを特徴とする、メークア
    ップ化粧料。
  7. 【請求項7】 遷移金属ドープ酸化チタンを含有するこ
    とを特徴とする請求項6に記載のメークアップ化粧料。
  8. 【請求項8】 遷移金属が鉄であることを特徴とする、
    請求項6又は7に記載のメークアップ化粧料。
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