JPH072639A - サンスクリーン化粧料 - Google Patents

サンスクリーン化粧料

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JPH072639A
JPH072639A JP4353796A JP35379692A JPH072639A JP H072639 A JPH072639 A JP H072639A JP 4353796 A JP4353796 A JP 4353796A JP 35379692 A JP35379692 A JP 35379692A JP H072639 A JPH072639 A JP H072639A
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JP
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titanium oxide
ultrafine particles
cosmetic
plasma
oxide ultrafine
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JP4353796A
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Atsushi Takeda
篤 竹田
Kanshirou Soeda
貫四郎 添田
Hiroaki Mitani
博明 三谷
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I S I KK
KIRA KESHOHIN KK
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I S I KK
KIRA KESHOHIN KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 有機系紫外線吸収剤を用いずに、UV−Bゾ
ーンおよびUV−Aゾーンの両紫外線域を同時に遮蔽で
きるプラズマ合成酸化チタン超微粒子が配合されたサン
スクリーン化粧料を提供することおよびラジカル反応性
の低いサンスクリーン化粧料を提供すること。 【構成】 20mg/Kg以上200mg/Kgまでの
微量の鉄を配合されてなる金属チタン粉末をプラズマ中
で酸化して得られた250〜410ナノメーターの波長
範囲の紫外線に対して遮蔽性を有する酸化チタン超微粒
子と、有機系紫外線吸収剤を添加せずに構成された水,
油またはエマルジョンおよび粉体を基材とする化粧料と
からなることを特徴とするサンスクリーン化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は紫外線遮蔽性化粧料、特
にUV−AおよびUV−Bを同時に遮蔽可能なサンスク
リーン化粧料およびサンブッロク化粧料に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に、サンスクリーン化粧料はUV−
AあるいはUV−B域に吸収をそれぞれ保有する有機系
紫外線吸収剤を配合してなり、またはUV−B域に遮蔽
効果のある酸化チタン超微粒子を同時配合されてなって
いる。
【0003】しかし、上記の酸化チタン超微粒子がテト
ラクロロチタン(TiCl)の酸化燃焼反応によって
得られた酸化チタンにおいては1次粒子が15〜40ナ
ノメーター(nm)の範囲にあるが、2次凝集性が強く
水中で100〜300nmに凝集し簡単には分散体を得
ることが灘しく酸化チタン超微粒子の持つ本来のUV遮
蔽効果を発揮しない。
【0004】また、上記の酸化チタン超微粒子はUV−
AよりUV−Bゾーンに強い吸収或いは散乱反射効果が
あり、粒子の表面活性が著しく強い。
【0005】同様に、有機チタン化合物の加水分解反応
と仮焼とによって得られた酸化チタン超微粒子は上記B
ゾーンの紫外線に有効であるがUV−Aゾーンに同時に
有効なものは得られていないうえ粒子の表面活性が著し
く強い。また2次凝集性が強く界面活性剤を用いないと
溶液中で単分散体を得にくいため、紫外線遮蔽効果が低
下してしまう。
【0006】さらに、1次粒子が15〜80nmの範囲
にある酸化チタン超微粒子は紫外線を容易に吸収して酸
化チタンの構造から活性酸素を発生せしめ、その活性酸
素が化粧料に配合されている油脂、有機酸誘導体やエス
テルなどを酸化させ構造破壊を誘発し、皮膚刺激性のあ
る2次変質物質を生成することが知られている。
【0007】しかし、酸化チタンの紫外線吸収または散
乱反射は60nm以下の粒度によって急増するため、そ
の粒度分布が100nm以下になった場合には上記の反
応は著しくなり皮膚刺激性が強化されるほかにDNAの
破壊が生ずるとの報告すら発表されている。
【0008】この二律背反的な要件を満足させる酸化チ
タン超微粒子、特に界面活性剤を用いないて水溶液中で
単分酸体を得ることができるような紫外線遮蔽性酸化チ
タン超微粒子の開発は、発明者の一方らが既に特許出願
(未公開)したプラズマ合成法によるプラズマ合成酸化
チタン超微粒子によって達成されている。
【0009】また、従来市販されている有機系の紫外線
吸収剤は、それ自身の感作作用や光感作用によりこの種
の吸収剤を配合した化粧料を使用した時皮膚アレルギー
反応や光アレルギー反応を起こすことが人パッチテスト
などで確かめられているが、この理由は一つには有機系
紫外線吸収剤の一次刺激作用のほかに吸収剤そのものの
分子間結合が紫外線の光化学反応により、一部が切断さ
れたのち水分と反応してカルボン酸を代表とする刺激物
性のある有機類に変換されることなどによるものと考え
られる。この光化学反応例を
【化1】に表す。
【0010】
【化1】
【0011】
【発明が解決しようとする課題。】本発明は上記のよう
な事情に鑑みなされたものであって、有機系紫外線吸収
剤を用いないで、UV−BゾーンおよびUV−Aゾーン
の両紫外線域を同時に遮蔽できるプラズマ合成酸化チタ
ン超微粒子が配合されたサンスクリーン化粧料を提供す
ることおよびラジカル反応性の低いサンスクリーン化粧
料を提供することを目的としている。
【0012】(1)本発明のサンスクリーン化粧料の構
成 本発明の紫外線遮蔽性に優れたプラズマ合成酸化チタ
ン超微粒子の構成 本発明の分散性に優れた紫外線遮蔽剤は高周波プラズマ
中で鉄の超微粒子または微粒子を適量配合されたチタン
金属粉末を蒸発・プラズマ酸化することによって得られ
るもので、鉄はイオンまたは酸化鉄として酸化チタン超
微粒子中に含有されてなっているものと考えられる。
【0013】上記の鉄の含有割合は、好ましくは数10
mg/Kgであるが、さらに多量でも酸化チタン超微粒
子の粒度が数10nmであればさしつかえない。ただ
し、この場合に概粒度が数100nmを超える時には水
分散性が悪化し紫外線遮蔽効果が低下する。
【0014】上記の鉄の含有割合が、数10mg/Kg
である時には得られる酸化チタン超微粒子の紫外線遮蔽
域はUV−AおよびUV−Bすなわち280〜410n
mにあり色調は純白に近い。
【0015】しかし、鉄含有量が増加するにつれて酸化
チタン超微粒子の紫外線遮蔽域はUV−B域の遮蔽効果
が低下し、UV−Aの遮蔽効果が上昇するが、その色調
は使用上問題のない程度の十分な白色度を維持する。
【0016】上記の鉄の含有割合が、500mg/Kg
〜数1000mg/Kgである時にはえられる酸化チタ
ン超微粒子の紫外線遮蔽域はUV−Aから可視光域に移
動する。
【0017】本発明の紫外線遮蔽性に優れたサンスク
リーン化粧料の構成 本発明の紫外線遮蔽性に優れたサンスクリーン化粧料の
構成は、UV−BゾーンおよびUV−Aゾーンの両紫外
線域を同時に遮蔽できるプラズマ合成酸化チタン超微粒
子と、化粧料基本配合としてイオン交換水または純水、
グリセリン、1.3−ブチレングリコール、安息香酸誘
導体、ステアリン酸誘導体、アラントイン、dl−ピロ
リドンカルボン酸ナトリウム、イソプロピルパルミテー
ト、メチルポリシロキサン、セタノール誘導体、ビタミ
ンE、スクワラン、カルナバロウ、キュウカンバーエキ
ス、テトラオレイン酸誘導体、オクタン酸誘導体、カー
ボポール、水酸化ナトリウム、ポリマー粒子、酸化鉄、
タルク、エチレングリコール誘導体、ゲイロウ、α−オ
レフィンオリゴマー、モクロウ、サラシミツロウ、ホホ
バ油、硬化油、ポリメタクリル酸メチル、セリサイト、
カルミン、ベヘニルアルコール、流動パラフィン、トリ
エタノールアミン、および香料の群から撰択される少な
くとも3種以上の化合物とより構成されている。
【0018】上記の化粧料の主要な構成は、水溶液ある
いはエマルジョンであり、エマルジョンはさらにウォ
ーター・イン・オイルまたはオイル・イン・ウォータ
ー型のエマルジョンの両方とも構成要素となっている。
【0019】また、おしろいやアイブロー、アイシャド
ー、チークカラーなどの非水系化粧料はスクワラン、油
脂、ポリメタクリル酸メチル、ステアリン酸マグネシウ
ムやメチルポリシロキサンを主要な構成要素となし、前
記の酸化チタン超微粒子を、その他の顔料やタルクなど
と混合分散させて構成せしめている。
【0020】
【発明の作用】 プラズマ合成酸化チタン超微粒子の紫外線遮蔽性に
関する作用 上記のプラズマ合成酸化チタン超微粒子は粒子径が30
〜1000nmであり、鉄イオンまたは超微粒な酸化鉄
が酸化チタン結晶内にドーピングされたり拡散されてい
ると考えられ、そのために鉄を添加しない場合に比べ
て、紫外線吸収帯が異なっている。
【0021】すなわち、鉄を添加されたものは最大紫外
線吸収帯が、320〜400nmの間に変化するが、あ
るいは280〜320nmの両吸収域にまたがって発現
される。
【0022】この結果、化粧品分野で称されるいわゆる
UV−BゾーンだけでなくUV−Aゾーンも遮蔽でき、
かつ極めて低濃度での遮蔽が可能なため、ディスパージ
ョンにおいては光透過性が十分あり、粒子の粒度分布が
100nm以下の場合には塗布したときの透明感が得ら
れる。
【0023】また、可視光線域においては、可視光線域
の長波長側では光吸収しにくいため、全く可視光線を処
断するわけではない。
【0024】 本発明のサンスクリーン化粧料の紫外
線遮蔽性に関する作用 上記のプラズマ合成酸化チタン超微粒子を配合されたサ
ンスクリーン化粧料において、酸化チタンは極めて分散
性が高められているため、本発明の目的とするUV−B
ゾーンだけでなくUV−Aゾーンも効果的に遮蔽できる
うえ、クリームにあっては2%以下の程度の添加量で透
明な皮膚が得られる。
【0025】この場合には、有機系の紫外線吸収剤のみ
配合したサンスクリーン化粧料ではその効果が時間とと
もに減少し、最終的にゼロになるのにたいし、本発明の
サンスクリーン化粧料では効果の低下がみられない。
【0026】
【発明の実施例】本発明のサンスクリーン化粧料の実施
例を以下にすめす。
【0027】1)実施例1 プラズマ合成酸化チタン超微粒子の分散に関する実施例 分級された上記の酸基チタン超微粒子を10重量%にな
るようにイオン交換された純水中に混合したのち、超音
波ホモジナイザーを用いて数分間分散させ、光散乱型粒
度分析装置で粒度分析を行い凝集勃粒子が存在ないこと
を確認して完全な分散系となした。
【0028】使用したプラズマ合成酸化チタン超微粒子
は、高周波熱練株式会社と有限会社アイエスアイとによ
って共同開発された球状酸化チタン超微粒子であり、純
水は東レ株式会社製の純水製造装置によって18メグオ
ーム以上の比抵抗をキープするように調整した。
【0029】その結果、上記のプラズマ合成酸化チタン
超微粒子は半年の保存期間中ては沈降をしないか、ある
いは非常にルーズな微量の沈降層しか確認されなかっ
た。
【0030】2)実施例2 本発明のサンスクリーン化粧料の実施例 上記の分散系を化粧料基材中に混合分散させて、目的の
サンスクリーン化粧料を試作した。
【0031】化粧水の実施例 下記1〜8を均一に攪拌溶解して化粧水100gを調整
した。 1.dl−ピロリドンカルボン酸ナトリウム液 3.0g 2.1.3−ブチレングリコール 4.0 3.グリセリン 2.0 4.キュウカンバーエキス 2.0 5.パラオキシ安息香酸エステル 0.1 6.アラントイン 0.1 7.プラズマ合成酸化チタン超微粒子 2.0 8.純水 86.8
【0032】クリームの実施例 下記(A)を85℃に加温し溶解する。また(B)を8
5℃に加温し溶解する。そののち(B)を(A)に加え
て乳化攪拌し、35℃まで冷却して100gを調製し
た。 (A) 1.カルナバロウ 0.5g 2.ステアリン酸 8.0 3.スクワラン 3.0 4.イソプロピルパルミテート 5.0 5.メチルポリシロキサン 1.0 6.天然ビタミンE 0.1 7.モノステアリン酸グリセリル 3.5 8.ポリオキシエチレンセチルエーテル(25E0)2.4 9.モノステアリン酸ポリオキシエチレン ソルビタン(20EO) 0.7 10.パラオキシ安息香酸ブチル 0.1 (B)11.1.3−ブチレングリコール 5.0 12.プラズマ合成酸化チタン超微粒子 2.0 13.パラオキシ安息香酸メチル 0.1 14.純水 68.6
【0033】乳液の実施例 下記(A),(B)をそれぞれ80℃に加温し溶解す
る。また(B)を(A)に加えて乳化攪拌し、35℃ま
で冷却して乳液100gを調製した。 (A) 1.モノステアリン酸ポリオキシエチレン ソルビタン(20EO) 1.0g 2.テトラオレイン酸ポリオキシエチレン ソルビット(40EO) 0.5 3.モノステアリン酸グリセリル 1.0 4.ステアリン酸 1.0 5.スクワラン 1.0 6.オクタン酸セチル 5.0 7.パラオキシ安息香酸ブチル 0.1 (B) 8.1.3−ブチレングリコール 5.0 9.カーボポール 0.08 10.パラオキシ安息香酸メチル 0.1 11.水酸化ナトリウム 0.04 12.プラズマ合成酸化チタン超微粒子 2.0 13.純水 83.18
【0034】おしろいの実施例 下記1〜8を均一に混合し、おしろい100gを調整し
た。 1.ステアリン酸マグネシウム 3.0g 2.プラズマ合成酸化チタン超微粒子 6.0 3.シルクパウダー 1.0 4.メチルポリシロキサン 2.0 5.ベンガラ 適量 6.黒酸化鉄 適量 7.横酸化鉄 適量 8.タルク 全量100g
【0035】ファンデーションの実施例 下記(A),(B)をそれぞれ85℃に加温し溶解す
る。そののち(B)を(A)に加えて乳化攪拌し、35
℃まで冷却してファンデーション100gを調製した。 (A)1.モノステアリン酸ポリエチレングリコール(25E)1.0g 2.α−オレフィンオリゴマー 6.0 3.モノステアリン酸グリセリル 2.0 4.ステアリン酸 1.0 5.スクワラン 4.0 6.ゲイロウ 3.0 7.パラオキシ安息香酸ブチル 0.1 (B) 8.プラズマ合成酸化チタン超微粒子 7.0g 9.グリセリン 5.0 10.パラオキシ安息香酸メチル 0.1 11.ベンガラ 適量 12.黒酸化鉄 適量 13.横酸化鉄 適量 14.純水 全量100g
【0036】アイブローの実施例 1〜12を加温・溶解し均一に混合する。そののち冷却
してアイブロー100gを調整した。 1.カルナウバロウ 2.0g 2.モクロウ 5.0 3.サラシミツロウ 2.0 4.硬化油 25.0 5.スクワラン 3.0 6.ホホバ油由 0.1 7.天然ビタミンE 0.01 8.ベンガラ 2.0 9.黒酸化鉄 30.0 10.横酸化鉄 11.0 11.プラズマ合成酸化チタン超微粒子 6.0 12.タルク 13.89
【0037】アイシャドーの実施例 1〜11を均一に混合してアイシャドー100gを調整
した。 1.ポリメタクリル酸メチル 7.0g 2.雲母チタン 30.0 3.プラズマ合成酸化チタン超微粒子 6.0 4.メチルポリシロキサン 9.0 5.スクワラン 0.1 6.イソステアリン酸グリセリル 4.0 7.天然ビタミンE 0.04 8.ベンガラ 適量 9.黒酸化鉄 適量 10.横酸化鉄 適量 11.タルク 全量100g
【0038】チークカラーの実施例 1〜14を均一に混合してチークカラー100gを調整
した。 1.ナイロンパウダー 10.0g 2.セリサイト 10.0 3.マイカ 10.0 4.プラズマ合成酸化チタン超微粒子 6.0 5.ステアリン酸マグネシウム 2.0 6.カルミン 適量 7.黒酸化鉄 適量 8.横酸化鉄 適量 9.スクワラン 2.0 10.ホホバ油 2.0 11.天然ビタミンE 0.2 12.メチルポリシロキサン 2.0 13.パラオキシ安息香酸エステル 0.1 14.タルク 全量100g
【0039】ヘアクリームの実施例 下記(A),(B)をそれぞれ85℃に加温し溶解す
る。そののち(A)を(B)に加えて乳化する。45℃
で(C)を加えて35℃まで冷却しヘアクリーム100
gを調整した。 (A) 1.モノステアリン酸ポリオキシエチレン ソルビタン(20EO) 2.0g 2.ポリオキシエチレンセチル エーテル(5.5EO) 1.5 3.モノステアリン酸グリセリル 1.0 4.ステアリン酸 2.0 5.スクワラン 10.0 6.ベヘニルアルコール 1.0 7.流動パラフィン 20.0 8.パラオキシ安息酸化ブチル 0.1 (B) 9.1.3−ブチレングリコール 5.0 10.トリエタノールアミン 0.4 11.パラオキシ安息酸化メチル 0.1 12.プラズマ合成酸化チタン超微粒子 2.0 13.純水 54.9 (C)14.香料 適量
【0040】口紅の実施例 1〜15を加熱溶解し、均一に分散させた後、冷却して
口紅100gを調整した。 1.カルナウバロウ 2.0g 2.セレシン 10.0 3.キャンデリラロウ 7.0 4.マイクロクリスタリンワックス 2.0 5.液状ラノリン 15.0 6.トリイソステアリン酸ジグリセリル 10.0 7.スクワラン 2.0 8.リンゴ酸ジイソステアリル 15.0 9.トリオクタン酸グリセリル 10.0 10.メチルポリシロキサン 1.0 11.重質流動パラフィン 4.0 12.プラズマ合成酸化チタン超微粒子 6.0 13.無水ケイ酸 6.0 14.マイカ 10.0 15.色素 適量 全量100g 上記の各配合組成は、分散性,流動性,皮膚特性共に好
適であった。また、配合組成物の分離や変質は発生しな
かった。
【0041】 3)実施例3 配合組成物の紫外線スペクトル測定試験 実施例1,実施例2記載の配合組成物のうち、100
nm以下のプラズマ合成酸化チタン超微粒子と純水の分
散系およびクリームの組成物について紫外線のスペク
トル測定をおこなった。その結果を図−1,図−2に示
す。
【0042】その結果、100nm以下のプラズ合成
酸化チタン超微粒子と純水の分散系に特有のUV−A〜
UV−Bにかけての紫外線遮蔽特性はクリームの組成
物に十分反映されていることが分かった。
【0043】4)実施例4 太陽光線照射による紫外線
遮蔽効果の変化測定試験 実施例3の100nm以下のプラズマ合成酸化チタン
超微粒子配合クリームをガラス基板状にコーティングし
た試験片について、実際に秋季の紫外線量の弱い太陽光
線に分散系を2時間照射させてその遮蔽効果の低下を調
べた。また、比較試料として、UV−Aに吸収を持つ有
機紫外線吸収剤を配合した市販のサンスクリーンクリー
ムを用いて同様な試験をした。
【0044】その結果、100nm以下のプラズマ合
成酸化チタン超微粒子配合クリームでは全く効果に変化
は生じなかったが、市販のサンスクリーンクリームの効
果はは12.5〜25%以上低下してしまった。この模
様を図−3に示す。
【0045】 5)実施例5 酸化チタンの活性酸素吸着測定試験 本発明のプラズマ合成酸化チタン超微粒子と、市販の酸
化チタン超微粒子について、大気中で50分間紫外線照
射活性酸素を発生せしめ上記の各酸化チタン超微粒子に
作用せしめた後、酸素測定装置(堀場製作所製EMG
A)によって直接定量した。その結果を表1に示す。 上記のうち、市販の酸化チタン超微粒子は粒子径が35
nmを1次粒子とし、MT500Bは表面処理のしてい
ないもの(ただし、多少の有機化合物がFTIRにより
確認された。)、またMT500SAはシリカ・アルミ
ナコートされたものであり、いずれもプラズマ合成酸化
チタン超微粒子の活性酸素吸着量と比べると数倍の活性
酸素を吸着していることがわかる。
【0046】
【発明の効果】上記の通り、本発明のUV−AおよびU
V−Bの両方の紫外線域を遮蔽するサンスクリーン化粧
料は、プラズマ合成酸化チタン超微粒子の持つ本来の紫
外線の遮蔽能力を発揮しており、従来達成することので
きなかった酸化チタン超微粒子によるUV−A域の遮蔽
を達成することができた。
【0047】さらに、UV−Bに対しても同時に遮蔽が
可能であり、本発明のサンスクリーン化粧料は必要に応
じて、透明性の高いクリーム,乳液,化粧水の開発・製
造が可能になった。
【0048】これに対し従来の透明性の高いサンスクリ
ーン化粧料は主として有機系紫外線吸収剤こよって紫外
線遮蔽効果を発揮していたため、常時同一の遮蔽レベル
を保持できず、また2〜3時間以内に塗りなおさなけれ
ばならなかった。
【0049】本発明のUV−AおよびUV−Bの両方の
紫外線域を遮蔽するサンスクリーン化粧料は長時間同一
レベルで遮蔽効果を維持するばかりでなく、その安全性
においても他の酸化チタン超微粒子を配合した場合より
活性酸素を吸着する量が非常に低いことがわかった。
【0050】従来市販されている有機系紫外線吸収剤は
それ自身の感作作用や光感作作用によりこの種の吸収剤
を配合した化粧料を使用した時皮膚アレルギー反応や光
アレルギー反応を起こすことが人パッチテストなどで確
かめられているが、本発明によれば、有機系紫外線吸収
剤を併用してサンスクリーン化粧料を製造する場合で
も、有機系紫外線吸収剤の添加量を削減できるため、概
紫外線吸収剤の光分解によるラジカル種の発生を抑制可
能であり、上記の弊害や副作用を低減できる。
【0051】さらに、本発明のサンスクリーン化粧料に
配合したプラズマ合成酸化チタンのやや大きい粒子、具
体的には0.5〜4μmの粒度の球状酸化チタン粒子は
レオロジー効果が良好であり概化粧料の滑らかさや伸び
の良さを発揮させて総合的に極めて効果的なサンスクリ
ーン化粧料を提供することが出来た。
【0052】以上の通り、本発明のサンスクリーン化粧
料は極めて有意義な効果を持つ。
【0053】
【図面の簡単な説明】
【図1】は本発明のサンスクリーン化粧料に配合された
プラズマ合成酸化チタン超微粒子の保有する紫外線遮蔽
特性の説明図、
【図2】は本発明のサンスクリーン化粧料自体の紫外線
遮蔽特性の説明図、
【図3】は本発明のサンスクリーン化粧料の遮蔽効果の
経時変化の説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三谷 博明 東京都品川区北品川1丁目20番9号 綺羅 化粧品株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 20mg/Kg以上200mg/Kgま
    での微量の鉄を配合されてなる金属チタン粉末をプラズ
    マ中で酸化して得られた250〜410ナノメーターの
    波長範囲の紫外線に対して遮蔽性を有する酸化チタン超
    微粒子と、有機系紫外線吸収剤を添加せずに構成された
    水,油またはエマルジョンおよび粉体を基材とする化粧
    料とからなることを特徴とするサンスクリーン化粧料。
  2. 【請求項2】 「請求項1」において酸化チタン超微粒
    子が、20〜5000ナノメーターの粒度範囲、好まし
    くは20〜300ナノメーター、特に好ましくは20〜
    100ナノメーターの粒度範囲にあり、0.5重量%〜
    10重量%添加された化粧水、クリーム、乳液、、ヘア
    ークリーム、おしろい、ファンデーション、アイシャド
    ー、アイブロー、チークカラー、口紅の群より撰択され
    る化粧料であることを特徴とするサンスクリーン化粧
    料。
  3. 【請求項3】 「請求項1」〜「請求項4」記載のサン
    スクリーン化粧料がイオン交換水または純水、グリセリ
    ン、1.3−ブチレングリコール、安息香酸誘導体、ス
    テアリン酸誘導体、アラントイン、dl−ピロリドンカ
    ルボン酸ナトリウム、イソプロピルパルミテート、メチ
    ルポリシロキサン、セタノール誘導体、ビタミンE、ス
    クワラン、カルナバロウ、キュウカンバーエキス、テト
    ラオレイン酸誘導体、オクタン酸誘導体、カーボポー
    ル、水酸化ナトリウム、ポリマー粒子、酸化鉄、タル
    ク、エチレングリコール誘導体、ゲイロウ、α−オレフ
    ィンオリゴマー、モクロウ、サラシミツロウ、ホホバ
    油、硬化油、ポリメタクリノ酸メチル、セリサイト、カ
    ルミン、ベヘニルアルコール、流動パラフィン、トリエ
    タノールアミン、および香料の群から撰択される少なと
    も3種以上の化合物より構成される化粧料であることを
    特徴とするサンスクリーン化粧料。
JP4353796A 1992-11-27 1992-11-27 サンスクリーン化粧料 Pending JPH072639A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11199422A (ja) * 1998-01-12 1999-07-27 Noevir Co Ltd 粉体を含有する皮脂の吸収に有効な水性化粧料
WO2002083802A1 (fr) * 2001-04-06 2002-10-24 Isi Corporation Materiau non agressif auto-hydrolytique monodisperse de formation d'un film mince, pigment monodisperse couvert dudit materiau et cosmetiques melanges a celui-ci
WO2006136724A3 (fr) * 2005-06-22 2007-03-01 Oreal Compositions photoprotectrices
US8501642B2 (en) 2004-02-19 2013-08-06 Toray Industries, Inc. Nano-fiber compound solutions, emulsions and gels, production method thereof, Nano-fiber synthetic papers, and production method thereof

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