JPH1077096A - 補充液補充装置 - Google Patents

補充液補充装置

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JPH1077096A
JPH1077096A JP23042796A JP23042796A JPH1077096A JP H1077096 A JPH1077096 A JP H1077096A JP 23042796 A JP23042796 A JP 23042796A JP 23042796 A JP23042796 A JP 23042796A JP H1077096 A JPH1077096 A JP H1077096A
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JP
Japan
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replenishing
exposure
master paper
master
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Pending
Application number
JP23042796A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoji Morita
悟示 森田
Masahito Ichiju
誠仁 一重
Takeshi Fukato
剛 深渡
Michiharu Kawasaki
理玄 川崎
Kazuyoshi Yoshitomi
和義 吉富
Kimio Iida
公雄 飯田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 補充液の装填が簡易であるとともに周囲の汚
れの発生を防止することができ、かつ部品コストが安価
な補充液補充装置を提供する。 【解決手段】 現像部72内部に補充液ボトル74を収
納する補充液ボトル収納箱78を設け、現像液76の補
充時には補充ポンプ79により専用キャップ142及び
補充パイプ144Aを介して補充液ボトル収納箱78に
収納された補充液ボトル74内の補充液71を汲出し、
補充パイプ144Bを介して現像タンク75に補充す
る。この際、補充液ボトル74の底面の所定位置は補充
液ボトル収納箱78の上部の蓋部146に設けられた空
気孔ピンにより空気孔が開けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は処理槽中の処理液が
所定量より少なくなったとき、補充液を補充する補充液
補充装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、製版装置の現像部における処理
液としての現像液は、現像処理に従って消費され、ある
いは蒸発される等して減少するため、補充を要する。こ
の際、補充に供される補充液は交換式補充容器に充填さ
れた状態で供給される。
【0003】従来、補充液を処理槽に補充する補充液補
充装置は、補充液を一旦貯留する補充専用タンクを有し
ており、装置オペレータが補充容器内の補充液を補充専
用タンクに一旦入れ替えて、該補充専用タンクの下部の
所定箇所に設けられた開閉弁の開閉動作により補充液を
適宜処理槽に補充していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の補充液補充装置では、補充液を一旦補充専用タンク
に入れ替える作業を伴うと同時に、補充液の入れ替え時
の液零れ、あるいは液滴れ等により周囲を汚し易いとい
う問題点があった。また、下部に開閉弁を設けた補充専
用タンクが必要であり、部品コストが高いという問題点
があった。
【0005】本発明は、上記問題点を解決するために成
されたもので、補充液の装填が簡易であると共に周囲の
汚れの発生を防止することができ、かつ部品コストが安
価な補充液補充装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の補充液補充装置は、係合部を持つ筒状
開口部が形成されている交換式補充容器に充填されてい
る補充液を処理槽に適宜補充する補充液補充装置におい
て、前記補充液を前記処理槽へ送るポンプと、前記補充
容器の筒状開口部の係合部と係合し得る係合部が形成さ
れ、前記ポンプと連通される蓋体と、前記補充容器を前
記筒状開口部が下向きとされた倒立状態で載置する載置
手段と、前記倒立状態で載置された前記補充容器の底部
に空気孔を開ける開孔部材と、を有することを特徴とし
ている。
【0007】請求項1記載の補充液補充装置によれば、
補充容器は蓋体を介してポンプと連通され、倒立状態で
載置手段により載置される。その後、補充容器は開孔部
材により底部に空気孔が開けられ、補充容器内の補充液
はポンプにより処理槽に適宜送られる。従って、装置オ
ペレータは補充液を補充専用タンクに入れ替える作業が
ないと同時に、補充液の入れ替え時に発生する液零れ、
液滴れ等による周囲の汚れの発生を防止することができ
る。更に、補充専用タンクが必要ないため、部品コスト
を低減することができる。
【0008】請求項2記載の補充液補充装置は、請求項
1記載の補充液補充装置において、前記載置手段は、所
定の側面が開放状態である箱状であり、上部に前記開孔
部材を有すると共に下部に前記開放状態の側面側からの
切り欠きを有することを特徴としている。
【0009】請求項2記載の補充液補充装置によれば、
載置手段は所定の側面が開放状態である箱状であり、上
部に補充容器の底面に空気孔を開ける開孔部材、下部に
開放面からの切り欠きを有している。このため、装置オ
ペレータによる補充容器の載置手段への載置は、ポンプ
への連通部分を切り欠きに嵌め込むように載置手段の開
放面側からスライドさせることにより容易に行うことが
できる。更に開孔部材は載置手段の上部に有しているた
め、補充容器の載置手段への載置と略同時に空気孔を開
けることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の補
充液補充装置を製版装置の現像部に適用した場合の実施
の形態を詳細に説明する。なお、本実施の形態で示す製
版装置は感光体を支持体上に塗布した一枚のマスターペ
ーパー上に同一原稿像を二面付け製版することができる
ものであり、二面付け製版には、主として図19(a)
に示す、マスターペーパー45の端辺SLを基準として
2箇所の像形成領域200及び202が位置決めされる
所謂サイド基準二面付け製版と、図19(b)に示す、
マスターペーパー45の中心Cを基準として2箇所の像
形成領域200及び202が位置決めされる所謂センタ
ー振り分け二面付け製版の2つの方法がある。
【0011】(製版装置10の全体構成)図1は本発明
の実施形態に係る製版装置10の概略構成を示す側面図
である。なお、図1における製版装置10内の矢印A〜
Eはマスターペーパー45の搬送方向を示しており、一
点鎖線Rはマスターペーパー45の搬送経路を示してい
る。
【0012】図1に示されるように、製版装置10は、
外部をケーシング12により覆われて内部を遮光状態と
しており、原稿台22に載置された原稿像のマスターペ
ーパー45への露光を行う露光部20と、露光されたマ
スターペーパー45に対し現像・定着・エッチング・乾
燥の各処理を行うマスター処理部70と、ケーシング1
2の左側(矢印LF方向)の側面外側に設けられた製版
後のマスターペーパー45を蓄積するトレイ106と、
製版装置10の各部の動作を監視・制御する制御部11
0とを備えており、製版装置10内部はフレーム54に
よって所定領域毎に仕切られている。
【0013】(原稿台22の構成)露光部20の下部左
側には、製版対象となる原稿を載置する原稿台22が設
置されている。原稿台22は中空箱状に形成され、前面
側(後述する図2の矢印FR側)の側面中央部にはケー
シング12の外部手前側に突出するように取手120が
取り付けられている。原稿台22と固定フレーム(図示
省略)との間には原稿台22を製版装置10の前方へ引
き出すことができる引出ガイド(図示省略)が設けられ
ており、装置オペレータは取手120を製版装置10の
手前方向(矢印FR方向)に引くことにより、原稿台2
2を製版装置10の外部に引き出すことができ、引き出
された原稿台22に原稿を載置することができる。
【0014】次に、原稿台22周辺の構成及び原稿を原
稿台22へ載置する際の原稿台22周辺の動作について
詳細に説明する。
【0015】図2は製版装置10の上側から見た場合の
原稿台22周辺の構成を示す図であり、図3及び図4は
各々図2の切断線H1及び切断線H2における破断側面
図である。まず、図2乃至図4を参照して原稿台22周
辺の構成を説明する。
【0016】原稿台22の上部には原稿を原稿台22に
圧着固定する圧着ガラス126が載置されている。圧着
ガラス126は原稿を原稿台22へ押圧する図2乃至図
4の状態及び原稿台22から上昇される後述する図5の
状態となるので、原稿台22上へ自重で載置されていて
もよく、また図2乃至図5の状態となるように上下方向
へ移動可能に案内されていてもよい。
【0017】また、原稿台22の前壁22Aには中央部
に上述した取手120及び取手120の内側にレバー1
22がケーシング12の外側に突出した状態で設置され
ており、装置オペレータは取手120とレバー122を
同時に握ることが可能となっている。
【0018】図2に示されるように原稿台22の側壁2
2B、22Cの内側には各々略L字型のリフト132
A、132B、132C及び132Dがレバー122の
移動と連動して回動可能な状態に図3に示されるように
各々軸133A、133B、133C及び133Dにて
各屈曲部で軸支されている。
【0019】また、各々のリフトの内側には、内側アー
ム128A、128B、128C及び128Dが製版装
置10の上下方向に移動可能な状態に側壁22B、22
Cへ取り付けられている(取付構造は図示省略)。これ
らの内側アーム128A〜128Dはその上下両端にロ
ーラ129が回動可能に取り付けられ、更に略中央部に
ピン130A、130B、130C及び130Dが突出
している。このピン130A〜130Dは、リフト13
2A〜132Dがレバー122の移動に連動して旋回す
るとこれらのリフトと係合することにより、図5に示さ
れるように内側アーム128A〜128Dが持ち上げら
れて上部のローラ129が原稿台22の頂板22Dより
も上方へ突出する。なお、頂板22Dにはローラ129
を通すための貫通孔21A〜21Dが形成されている。
【0020】一方、図2及び図4に示されるように原稿
台22の側壁22B、22Cの外側であり固定フレーム
124A、124Bの内側にはフック134A、134
Cが、固定フレーム124A、124Bの外側にはフッ
ク134B、134Dが水平方向へ長手方向として配置
され、各前方端部(矢印FR方向端部)が側壁22B、
22Cへ固着されている。
【0021】原稿台22の各フックが取り付けられてい
る位置と対向する位置の固定フレーム124A、124
B上には、各々その略中央部分にピン137A、137
B、137C及び137Dが取り付けられた外側アーム
136A、136B、136C及び136Dが軸139
A、139B、139C及び139Dにより軸支されて
いる。これらのピン137A〜137Dは、フック13
4A〜134Dの下面に形成された切り欠き内へ挿入さ
れており、原稿台22が前方側へ移動すると図5(b)
のように矢印G4の方向に旋回し、図5(c)のように
外側アーム136A〜136Dが略垂直位置まで回動す
るとピン137A〜137Dは軸139A〜139Dを
中心とした旋回下降動作をするので、切り欠きから抜け
出て原稿台22と外側アーム136A〜136Dが分離
される。なお、外側アーム136A〜136Dは図5
(c)の状態で反時計方向回転が停止するように図示し
ないストッパが設けられる。また、図5(c)の状態ま
で外側アーム136A〜136Dが旋回した状態でフッ
ク134A〜134Dの切り欠きがピン137A〜13
7Dから容易に外れるようにフック134A〜134D
は側壁22B、22Cへの取付基部を中心に先端部が若
干だけ上下動可能としてもよい。また当然ながら図5
(c)における外側アーム136A〜136Dによる圧
着ガラス126の持ち上げ高さは、図5(a)及び図5
(b)における内側アーム128A〜128Dの持ち上
げ高さと同等又は持ち上げ高さ以上となっている。
【0022】また、原稿台22の下方に位置する図示し
ない水平板状の固定フレーム上には、図3に示されるロ
ーラガイド138A及び138Bが設置されている。こ
れらのローラガイド138A、138Bは前方(矢印F
R側)が斜面とされ、原稿台22の引き出し状態から、
原稿台22がケーシング12内に押し込まれると図6
(b)に示されるように内側アーム128A〜128D
の下側ローラ129が乗り上げることによって内側アー
ム128A〜128Dを上昇させ、その後レバー122
の引き込み動作(矢印FR方向)の解除によって内側ア
ーム128A〜128Dを自重で図6(c)に示す位置
まで降下可能とする。
【0023】次に原稿を原稿台22へ載置する際の原稿
台22周辺の動作について説明する。なお、ここでの説
明は原稿台22の右半分のみの動作を図5及び図6を参
照して説明するが、原稿台22周辺は図2に示したよう
に左右対称の構成となっており、その動作は左半分も右
半分と同様である。
【0024】まず、図5(a)乃至図5(c)を参照し
て原稿台22をケーシング12の外側に引き出す際の動
作について説明する。図5(a)に示すように、装置オ
ペレータが取手120に手をかけてレバー122を矢印
G1方向に引くと、リフト132A、132Bは軸13
3A、133Bを中心として回動し、内側アーム128
A、128Bに取り付けられたピン130A、130B
を矢印G2方向に上昇させることにより内側アーム12
8A、128Bを上昇させ、上側のローラ129が圧着
ガラス126を矢印UP方向に上昇させる。それと同時
に各内側アーム128A、128Bの下端に取り付けら
れたローラ129はローラガイド138A、138Bの
上面の位置よりも上昇して、それまで各ローラがローラ
ガイドの壁面に当たることにより原稿台22をケーシン
グ12の外側に引き出せないようにしていたロック状態
が解除される。
【0025】次に図5(b)に示すように、装置オペレ
ータがレバー122を引いた状態で取手120により原
稿台22を矢印G3方向に引き出すと、原稿台22に取
り付けられたフック134A、134Bも同様に矢印G
3方向に移動し、フック134A、134Bの切り欠き
が外側アーム136A、136Bに取り付けられている
ピン137A、137Bを矢印G3方向に移動させ、こ
れによって外側アーム136A、136Bは軸139
A、139Bを中心として矢印G4方向に回動し、その
後図5(c)に示すように外側アーム136A、136
Bは略垂直状態となり、内側アーム128A、128B
がケーシング12の外側に出ても圧着ガラス126は外
側アーム136A、136Bによって支えられる。
【0026】以上の操作でケーシング12の外側に引き
出された原稿台22の頂板22Dには装置オペレータに
よって原稿が載置される。引き続き図6(a)乃至図6
(c)を参照して原稿台22のケーシング12内への収
納動作について説明する。
【0027】まず図6(a)に示すように、装置オペレ
ータは取手120をケーシング12に向かって矢印G5
方向に押し込むと、フック134A、134Bが各々外
側アーム136A、136Bに取り付いているピン13
7A、137Bを押すことにより、外側アーム136
A、136Bは軸139A、139Bを中心として矢印
G6方向に傾斜する。この時、同時に図6(b)に示す
ように内側アーム128A、128Bが各々ローラガイ
ド138A、138Bに乗り上げて矢印G7方向に上昇
して圧着ガラス126を支える状態となるので、外側ア
ーム136A、136Bが傾斜しても圧着ガラス126
は内側アーム128A〜128Bの上側のローラ129
に支持されて上昇した状態のままとなる。
【0028】次に、原稿台22を更に矢印G5方向に押
し込むと、図6(c)に示すように内側アーム128
A、128Bは原稿台22の収納が完了すると同時にロ
ーラガイド138A、138Bを越えて矢印G8方向に
下降し、圧着ガラス126を原稿台22上に下降させ
る。なお、この状態で内側アーム128A、128Bは
引き出し動作の際のロック状態となる。
【0029】以上説明した原稿を原稿台22へ載置する
際の原稿台22周辺の動作により、装置オペレータは圧
着ガラス126の存在を意識することなく原稿を原稿台
22上に載置することができる。
【0030】(光学系及びその周辺の構成)図1に示さ
れるように原稿台22の左右端上部には原稿台22に載
置された原稿に対して光を照射する露光ランプ24A、
24Bが各々複数(本実施の形態においては各々4個)
設置されており、複数の露光ランプ24A、24Bから
照射された光は原稿台22から反射光として光軸aの下
流側へ至る。この光軸aの下流側にはミラー26、レン
ズ28及び露光台30が順に設置されており、原稿台2
2に載置された原稿の像をミラー26、レンズ28から
成る光学系を通して露光台30上の所定の露光位置に位
置決めされたマスターペーパー45の露光面に結像す
る。
【0031】(露光台30の構成)図7に示されるよう
に露光台30は、多数の小孔を露光面側(矢印LF方向
面)に有するサクションボックス32及びサクションボ
ックス32の周囲に配置された搬送ローラ36A、36
B、36C、36D(図1参照)に無端状態に互いに平
行状態で巻き掛けられた多数の小孔を有する複数の無端
ベルト34を有している。サクションボックス32内部
は図示しない排気装置によって排気されて負圧となって
おり、後述する給紙部42から搬送されてくるマスター
ペーパー45は無端ベルト34の小孔及びサクションボ
ックス32の小孔を通して吸引されることにより、無端
ベルト34に密着保持される。なお、無端ベルト34は
図示しないモータの回転が図示しない駆動チェーン等を
介して伝達されることにより、露光台30の露光面にお
いて上下方向に移動することができる。
【0032】(遮光幕38の構成)露光台30の露光面
側上部には所定領域を遮光する遮光幕38が設置されて
いる。図7に示されるように遮光幕38は一端がロール
状に巻かれた状態となっており、他端はその先端が水平
バー37に取り付けられており、更に水平バー37は遮
光幕駆動モータ64の回転動作に連動してサクションボ
ックス32の露光面側において上下方向に移動する遮光
幕搬送ベルト62の所定位置に取り付けられている。従
って、遮光幕38の先端は遮光幕駆動モータ64の回転
動作により、遮光幕ホーム位置39から位置35の範囲
内において移動することができる。遮光幕38は遮光時
以外は図示しない巻きスプリングの力により巻き取られ
た状態となっており、その先端は図1に示すように遮光
幕ホーム位置39に位置しているが、遮光時には遮光幕
駆動モータ64により下方に引き出された後、直流励磁
によって遮光幕駆動モータ64にブレーキをかけること
によりその位置に停止され、遮光終了後はブレーキ解除
と共に巻きスプリングの力によって自動的に遮光幕ホー
ム位置39まで巻き戻される。
【0033】(シャッタ40の構成)一方、露光台30
の露光面側下部にはシャッタ40が配置されている。図
7及び図8に示されるように、このシャッタ40はシャ
ッタ取付パネル102A及び102Bの所定位置にシャ
ッタ取付軸69にて軸支されており、その側面に近接す
る位置に設置されたソレノイド66への通電によるプラ
ンジャ68の上下方向の移動と連動してシャッタ取付軸
69を中心軸として位置SP1(以下、開位置と称す)
及び位置SP2(以下、閉位置と称す)の2位置に選択
的に位置決めできるようになっている。
【0034】図8はシャッタ40とプランジャ68との
結合状態及びプランジャ68の移動に伴うシャッタ40
の移動方向を示す図である。同図において、プランジャ
68の略下端位置とシャッタ40側面の略中央部とはシ
ャッタ取付パネル102Aに設けられた縦穴部103を
介して連結棒104で結合されており、ソレノイド66
への通電によってプランジャ68が矢印M1方向に移動
すると、プランジャ68の移動が連結棒104によりシ
ャッタ40に伝達されることにより、シャッタ40はシ
ャッタ取付軸69を中心軸としてフレーム54側が矢印
M2方向へ、露光面側が矢印M3方向へ回動することに
なる。
【0035】更にシャッタ40の下方には図1に示すよ
うに、後述する給紙部42から上方へ搬送されてくるマ
スターペーパー45を検知する停止位置センサ41が設
置されている。
【0036】(給紙部42の構成)図1に示されるよう
に露光部20の最下部かつ原稿台22と露光台30の間
の部分には給紙部42が設置されている。給紙部42の
原稿台22に近接する位置にはマスターペーパー45が
ロール状に巻かれたマスターロール44が装填されてい
る。このマスターロール44は図9に示されるように給
紙部ケース42Aへ軸支される一対のマスターロール支
持棒58A、58B上へ載置されており、マスターロー
ル支持棒58A、58Bを回転させながら軽く巻き出し
回転が可能となっている。
【0037】一方、給紙部ケース42Aのマスターロー
ル支持棒58A、58Bの間にはU字ブロック60が設
置されており、マスターロール44の両端に取り付けら
れたフランジ56A、56Bのうちのフランジ56Bの
一部がU字ブロック60の溝内へ挿入されることによ
り、マスターロール44の軸方向の位置決めが可能とな
っている。この給紙部42は、給紙部ケース42Aと製
版装置10の固定フレーム(図示省略)との間には、給
紙部ケース42Aを製版装置10の前方へ引き出すこと
ができるガイド機構(図示省略)が設けられている。
【0038】従ってマスターロール44の給紙部42へ
の装填は、まず装置オペレータが給紙部ケース42A全
体をケーシング12の外部手前側(矢印FR側)に引き
出し、次にマスターロール44を矢印F方向にマスター
ロール支持棒58A、58Bの上に、フランジ56Bを
U字ブロック60の溝に嵌め込むように載せ、最後に給
紙部ケース42Aをケーシング12の内部に押し戻すこ
とにより行われる。マスターロール44は未使用状態に
おいては重量が15kg程度と大変重いものであるが、
ケーシング12から引き出された給紙部42は装置オペ
レータの腰程度の高さに位置しているため、マスターロ
ール44の装填作業の困難性は少ない。
【0039】給紙部ケース42Aは薄肉板材から箱状に
形成され、左上部が開放されてマスターロール44の装
填用となっており、右上部にはマスターペーパー45の
搬送取出口(図示省略)が形成されている。この給紙部
ケース42Aは2回目露光時にシャッタ40と共に1回
目露光部の一部を遮光する役目を有するが、この遮光は
主として給紙部ケース42Aの頂板部42Bによって成
される。なお、図9に示す給紙部42では説明の明確化
のためマスターロール支持棒58A、58B及びU字ブ
ロック60以外の部分は省略されている。
【0040】マスターロール44のマスターペーパー4
5の搬送方向の下流側には図1に示されるように搬送ロ
ーラ46、カット長センサ47、カッター部48、搬送
ローラ50及びチャージ部52が順に配置されている。
【0041】カッター部48は、搬送ローラ46及び搬
送ローラ50によりマスターロール44から巻き出され
たマスターペーパー45を、カット長センサ47による
マスターペーパー45の検知後の経過時間に基づいて所
定の長さに切断し、チャージ部52は搬送されてくるマ
スターペーパー45に対してコロナイオンを与えること
により均一に負電荷に帯電させる。
【0042】チャージ部52により負電荷に帯電された
マスターペーパー45は上述の露光台30の露光面上の
所定の露光位置へと上昇搬送されて露光位置で停止し、
露光が行われ、マスターペーパー45上に電気的潜像が
形成される。この際の電気的潜像は、原稿からの反射光
がミラー26及びレンズ28により構成される光学系を
通って負電荷に帯電したマスターペーパー45上に導か
れ、光の当たった部分は負電荷が消え、当たらなかった
部分には負電荷が残ることで形成される。
【0043】(マスター処理部70の構成)図1に示す
ように製版装置10の下部に位置するマスター処理部7
0にはマスターペーパー45の搬入側から搬送方向にし
たがって現像部72、定着部80、プリエッチ部90及
び乾燥部100が順に配置されている。
【0044】現像部72には現像液を貯留する処理槽と
しての現像タンク75と、現像タンク75に貯留されて
いる現像液をマスターペーパー45に対して吹き付ける
循環ポンプ77と、現像液を補充するポンプとしての補
充ポンプ79と、補充液の入った補充容器としての補充
液ボトルを収納する載置手段としての補充液ボトル収納
箱78等が設置されている。
【0045】現像部72では、露光後のマスターペーパ
ー45に対して、正電荷に帯電したトナー粒子と溶媒で
ある有機溶剤アイソパーG(商品名、エッソ化学(株)
製)との混合液である現像液を吹き付けることにより、
マスターペーパー45の負電荷の残っている部分に正電
荷のトナー粒子を静電気力により付着させることによっ
て、マスターペーパー45上にトナー粒子による所謂ポ
ジ画像を形成させる。なお、現像部72の詳細な構成及
び現像部72における補充液ボトルの補充液ボトル収納
箱78への収納手順については後述する。
【0046】定着部80では現像部72において現像さ
れたマスターペーパー45に対してファン82及び一対
の赤外線ランプ84A、84Bによって、現像液の溶媒
であるアイソパーGを蒸発させ、トナー粒子を熱溶融さ
せてマスターペーパー45の表面に固着させることによ
り定着させる。
【0047】プリエッチ部90では定着部80において
定着処理が行われたマスターペーパー45をエッチ液に
浸すことにより感光層がむき出しの状態になっている非
画像部分を親水化する。この際用いられるエッチ液はエ
ッチ液ボトル92から図示しない開閉弁の開閉動作によ
って適時補充されるようになっている。なお、エッチ液
には、従来からあるシアン系エッチ液、環境保護の立場
から新たに開発されたノンシアン系エッチ液等がある。
【0048】乾燥部100ではプリエッチ部90でエッ
チ液に浸されたマスターペーパー45をヒーター101
により乾燥し、乾燥されたマスターペーパー45はトレ
イ106に排紙される。
【0049】(現像部72の構成)次に、図10乃至図
12を参照して現像部72の詳細な構成及び現像部72
における補充液ボトル74の補充液ボトル収納箱78へ
の収納手順について説明する。
【0050】まず、図10を参照して現像部72の構成
について詳細に説明する。図10に示すように現像部7
2には現像液76が貯留されている処理槽としての現像
タンク75が備えられており、現像タンク75の左側面
の近接する位置には補充液補充装置としての補充部99
(一点鎖線内部)が配置されている。補充部99には現
像タンク75内の現像液76を補充するための補充液7
1の入った補充容器としての補充液ボトル74が収納さ
れた載置手段としての補充液ボトル収納箱78が設置さ
れており、補充液ボトル74は蓋体としての専用キャッ
プ142及び補充パイプ144Aを介してポンプとして
の補充ポンプ79に結合されており、更に補充ポンプ7
9は補充パイプ144Bを介して現像タンク75の上端
左側に下向きに開口されている。補充ポンプ79は現像
タンク75に貯留されている現像液76が所定量より少
なくなると、補充液ボトル74から補充液71を汲出し
補充する。なお、補充液ボトル収納箱78には蓋部14
6が上方向に開閉可能な状態に補充液ボトル収納箱78
の右側面上部に軸支されている。
【0051】また、現像タンク75の右側面の近接する
位置には、現像タンク75の右下部と循環パイプ145
Aを介して結合されている循環ポンプ77が設置されて
おり、循環ポンプ77は更に循環パイプ145Bを介し
て現像タンク75内に設置された後述する現像液吹付部
150に結合されている。循環ポンプ77は現像タンク
75に貯留されている現像液76を汲出し、現像液吹付
部150に供給している。
【0052】一方、現像タンク75の内部には現像液吹
付部150、マスターペーパー45を搬送する各々一対
の搬送ローラ147A、147B及びマスターペーパー
45の搬送路となる上ガイド73A、下ガイド73Bが
設置されている。現像液吹付部150のマスターペーパ
ー45と対向する面には図示しないスリットが設けられ
ており、露光部20から搬送されてくるマスターペーパ
ー45の露光面へ循環ポンプ77により循環パイプ14
5Bを介して供給された現像液76を、該スリットを通
して吹き付ける。搬送ローラ147A、147Bは図示
しないモータによって回転するようになっており、マス
ターペーパー45の搬入速度と同一の速度でマスターペ
ーパー45を搬送する。
【0053】次に、図11及び図12を参照して現像部
72における補充液ボトル74の補充液ボトル収納箱7
8への収納手順について説明する。なお図11は関連各
部の破断側面図を、図12(a)は補充液ボトル収納箱
78の斜視図を、図12(c)は蓋部146の破断側面
図を示している。
【0054】まず、図11(a)に示すように補充液7
1が充填された補充液ボトル74からキャップ140を
回してネジを緩め矢印B1方向に外す。なお、補充液ボ
トル74の容器は硬質塩化ビニル樹脂で形成されてお
り、キャップ140により口部が塞がれた状態で供給さ
れる。
【0055】次に、図11(b)に示すようにキャップ
140が外された状態の補充液ボトル74に対して専用
キャップ142を矢印B2方向に螺合して取り付ける。
専用キャップ142の上面中央部には、専用キャップ1
42の内部と外部とを結ぶ円筒状の貫通孔143を有し
た補充パイプ結合部151が専用キャップ142の上面
の垂直方向に突出するように専用キャップ142と一体
的に形成されており、この補充パイプ結合部151に一
端部が補充ポンプ79の吸入口に結合されている補充パ
イプ144Aの他端部を矢印B3方向に結合する。
【0056】次に、図11(c)に示すように補充パイ
プ144A及び専用キャップ142を介して補充ポンプ
79に結合された補充液ボトル74を、蓋部146が矢
印B4方向に開けられた状態の補充液ボトル収納箱78
内に、専用キャップ142の補充パイプ結合部151を
補充液ボトル収納箱78の底面に設けられた切り欠き部
141に嵌め込むように矢印B5方向に収納する。な
お、補充液ボトル収納箱78は図12(a)の斜視図に
示すように手前側の面が開放状態となっており、かつ切
り欠き部141は補充液ボトル収納箱78の開放面から
切り欠かれているので、専用キャップ142及び補充パ
イプ144Aが接続された補充液ボトル74はそのまま
補充液ボトル収納箱78の手前側(矢印FR側)から矢
印B5方向にスライドさせて収納することができる。
【0057】最後に、図11(d)に示すように矢印B
6方向に蓋部146を閉める。蓋部146の略中央部に
は図12(b)の破断側面図に示すように中央に空気孔
149を有した硬質塩化ビニル樹脂より硬い物質で形成
された開孔部材としての空気孔ピン148が取り付けら
れており、装置オペレータが蓋部146を閉めることに
よって空気孔ピン148が補充液ボトル74の底面の略
中央部に突き刺さり空気孔が開けられる。
【0058】以上の手順により補充液ボトル収納箱78
に収納された補充液ボトル74内の補充液71は専用キ
ャップ142及び補充パイプ144Aを介して補充ポン
プ79によって汲出され、現像タンク75へ適宜補充さ
れる。
【0059】(制御部110の構成)一方、製版装置1
0の右下部には制御部110が配置されており、製版装
置10内の各部の動作を監視・制御している。
【0060】次に、制御部110及びその周辺の構成に
ついて説明する。図13は製版装置10の制御部110
及びその周辺の構成を示す機能ブロック図である。図1
3に示すように、制御部110はCPU112と、RO
M116と、RAM118と、パルスモータコントロー
ラ(以下、PMCと称す)119と、を含んで構成され
ており、ROM116、RAM118及びPMC119
はCPU112に接続されている。ROM116には製
版時にCPU112により実行される制御プログラム等
が格納されている。また、PMC119は遮光幕駆動モ
ータ64や各部の搬送ローラの駆動に用いるモータの回
転方向、回転数等の制御を行う。
【0061】CPU112には、更に各種設定等の情報
を入力するキーボード114と、カット長センサ47
と、停止位置センサ41と、その他マスターペーパー4
5の搬送路上の所定位置に設置されており搬送されたマ
スターペーパー45を検知するm個のセンサ161乃至
16mとが接続されている。CPU112には更にD/
Aコンバータ(以下、DACと称す)65を介してソレ
ノイド66が接続されており、CPU112は必要に応
じてソレノイド66に通電することにより、シャッタ4
0を位置決めすることができる。
【0062】一方、PMC119にはパルスモータドラ
イバ(以下、PMDと称す)63を介して遮光幕駆動モ
ータ64が接続されており、更にPMD171乃至17
nを介してマスターペーパー45を搬送する際に各部の
搬送ローラを駆動するn個のモータ181乃至18nが
接続されている。
【0063】(実施の形態の作用)次に、本実施の形態
の製版装置10においてサイド基準二面付け及びセンタ
ー振り分け二面付けの何れかの二面付け製版を行う際の
作用を図14及び図15に示すフローチャートに従って
説明する。なお、原稿23は図16の概略斜視図に示す
ように装置オペレータによって原稿台22の原稿基準位
置Sに原稿23の上端が一致するように予め載置されて
いるものとする。
【0064】製版装置10の図示しない電源スイッチが
装置オペレータによりオンされるとROM116に格納
されている図14及び図15に示す制御プログラムがC
PU112により実行される。
【0065】ステップ500では、サイド基準二面付け
及びセンター振り分け二面付けの何れの二面付け製版を
行うのかの指示を入力する。この際の指示は装置オペレ
ータによりキーボード114を用いて行われる。
【0066】二面付けの方法が入力されると、ステップ
502では入力された二面付け方法がサイド基準二面付
けであるか否かの判断を行い、サイド基準二面付けであ
る場合はステップ504に処理を移行し、サイド基準二
面付けの二面付け条件として、図16の斜視図に示すマ
スターペーパー長さP、印刷機にかけるときのくわえ代
の長さであるグリッパー長さG、原稿長さD、原稿間寸
法dを入力する。この際の各値の入力は装置オペレータ
によってキーボード114を用いて行われる。
【0067】サイド基準二面付けの二面付け条件の入力
が終了すると、ステップ506では、ステップ504に
て入力された各種条件を用いて図16の一点鎖線C1内
に示す停止位置センサ41から1回目露光時のマスター
ペーパー45の上端までの距離、すなわちマスターペー
パー45が給紙部42から矢印B方向に搬送されてき
て、その先端が停止位置センサ41に検知されてから1
回目露光を行う際の露光位置までのマスターペーパー4
5の移送距離L1と、1回目露光時に2回目露光時の露
光領域153を遮光するための遮光幕38の引き出し距
離MLと、図16の一点鎖線C2に示す2回目露光時の
マスターペーパー45の移送距離L2とを各々次の式
(1)乃至式(3)により演算する。
【0068】 L1=O.f+P−G ・・・(1) ML=MH−(D+d) ・・・(2) L2=D+d ・・・(3) なお、式(1)におけるO.fは停止位置センサー41
と撮影基準位置Hとの距離であるオフセット距離、式
(2)におけるMHは遮光幕ホーム位置39と撮影基準
位置Hとの距離であり、各々製版装置毎に固定的に予め
設定されているものである。
【0069】一方、ステップ502にて装置オペレータ
によって入力された二面付けの方法がサイド基準二面付
けではないと判断されたときには、センター振り分け二
面付けであると判断して、ステップ508に処理が移行
し、センター振り分け二面付けの二面付け条件として、
図16に示すマスターペーパー長さP、原稿長さD、原
稿間寸法dを入力する。すなわち、センター振り分け二
面付けの場合には、サイド基準二面付けの際にステップ
504にて入力した各種条件のうちグリッパー長さGを
除いたものを入力することになる。
【0070】センター振り分け二面付けの二面付け条件
の入力が終了すると、ステップ510では、ステップ5
08にて入力された各種条件を用いて式(1)乃至式
(3)により停止位置センサ41から1回目露光時のマ
スターペーパー45の上端までの距離、すなわちマスタ
ーペーパー45が給紙部42から矢印B方向に搬送され
てきて、その先端が停止位置センサ41に検知されてか
ら1回目露光を行う際の露光位置までのマスターペーパ
ー45の移送距離L1と、1回目露光時に2回目露光時
の露光領域153を遮光するための遮光幕38の引き出
し距離MLと、2回目露光時のマスターペーパー45の
移送距離L2とをサイド基準二面付けの場合と同様に演
算する。但し、センター振り分け二面付けの場合はグリ
ッパー長さGは入力されないので次の式(4)によりグ
リッパー長さGを演算し、式(1)に代入する。
【0071】 G={(P−d)/2}−D ・・・(4) サイド基準二面付けの場合はステップ506が、センタ
ー振り分け二面付けの場合にはステップ510が終了す
ると、ステップ512に処理が移行し、これ以降はサイ
ド基準二面付け及びセンター振り分け二面付けの何れの
製版の場合においても同一の処理が行われる。
【0072】ステップ512では、ステップ506ある
いはステップ510にて演算した遮光幕38の引き出し
距離MLを用いて遮光幕38の引き出し処理の指示を行
う。この際、CPU112はPMC119に対して遮光
幕38の引き出し指示信号及び遮光幕38の引き出し距
離MLを出力する。PMC119では遮光幕38の引き
出し指示信号及び引き出し距離MLを入力すると、PM
D63を介して遮光幕駆動モータ64を遮光幕38が露
光面に対して下方向に引き出し距離MLだけ引き出され
るまで回転駆動させ、その後直流励磁により遮光幕駆動
モータ64にブレーキをかけて停止させる。
【0073】遮光幕38の引き出し動作が終了すると、
ステップ514では、DAC65を介してソレノイド6
6に対して所定方向に通電してプランジャ68を移動さ
せることにより、シャッタ40が開位置となるようにす
る。
【0074】シャッタ40が開位置に位置決めされる
と、ステップ518では、装置オペレータによる製版開
始を指示するキーボード114における図示しないスタ
ートキーの押下待ちが行われる。
【0075】装置オペレータによりスタートキーが押下
されると、ステップ520では、マスターペーパー45
を搬送ローラ46によりマスターロール44から巻き出
して搬送を開始し、ステップ522では、搬送されたマ
スターペーパー45の先端のチャージ部52への到達待
ちが行われる。この際、マスターペーパー45の先端の
チャージ部52への到達は、搬送されてきたマスターペ
ーパー45の先端をカット長センサ47が検知してから
所定時間経過後に到達したと判断される。
【0076】マスターペーパー45の先端がチャージ部
52に到達したと判断されると、ステップ524では、
チャージ部52によるマスターペーパー45への帯電を
開始し、次のステップ526では搬送されたマスターペ
ーパー45の長さがステップ504あるいはステップ5
08において入力されたマスターペーパー長さPとなっ
たか否かが判断され、マスターペーパー長さPになった
とき、ステップ528にてマスターペーパー45の搬送
を一時的に停止し、ステップ530にてカッター部48
によりマスターペーパー45をカットする。なお、マス
ターペーパー45の長さは、搬送されてくるマスターペ
ーパー45の先端をカット長センサ47が検知してから
マスターペーパー45を長さPだけ搬送する時間及びカ
ット長センサ47からカッター部48までのマスターペ
ーパー45の搬送時間が経過したときにカッター部48
においてマスターペーパー長さPに達したと判断され
る。
【0077】マスターペーパー45がマスターペーパー
長さPにカットされると、ステップ532では、カット
されたマスターペーパー45の搬送を再開する。なお、
これ以降の搬送ローラ46の回転動作は次の製版を行う
まで停止される。ステップ534では、ステップ524
において開始されたチャージ部52によるマスターペー
パー45への帯電処理を停止し、ステップ536では、
図15に示す二面付け処理ルーチンが実行される。
【0078】図15において、ステップ560及びステ
ップ562では、給紙部42から搬送されてきたマスタ
ーペーパー45を、露光台30のマスターペーパー搬入
出位置付近に設置されている停止位置センサ41の位置
からステップ506あるいはステップ510において演
算した移送距離L1だけ搬送して停止する。この際の搬
送及び停止は、停止位置センサ41によりマスターペー
パー45の先端が検知された後にマスターペーパー45
を搬送する無端ベルト34が露光面に対して上方向にマ
スターペーパー45の搬入速度と同一の速度にて回転移
動するように搬送ローラ36A〜36Dを回転させ、無
端ベルト34が距離L1だけ回転移動するための時間が
経過したときステップ560が肯定判断となり、ステッ
プ562にて搬送ローラ36A〜36Dの回転を停止さ
せることにより行う。
【0079】マスターペーパー45を無端ベルト34に
より停止位置センサ41の検知位置から移送距離L1だ
け搬送させると、ステップ564では1面目の露光を開
始する。
【0080】この時点では図16の概略斜視図における
一点鎖線C1及び図17の概略側面図に示すように、原
稿台22からの反射光の光軸aの進行先にマスターペー
パー45がステップ562までの処理により無端ベルト
34によってマスターペーパー45における1回目露光
時の露光領域152の下端が撮影基準位置Hと一致する
ように位置決めされている。
【0081】一方、遮光幕38はステップ512におい
てステップ506あるいはステップ510にて演算され
ている遮光幕引き出し距離MLだけ遮光幕ホーム位置3
9から引き出されている。これによって、マスターペー
パー45の2回目露光時の露光領域153が遮光される
ことになる。また、シャッタ40はステップ514にお
いて開位置に位置決めされている。
【0082】1回目の露光が開始されると、ステップ5
66では、露光に要する所定時間が経過するのを待ち、
ステップ568にて露光を停止する。
【0083】1回目の露光が終了すると、ステップ57
0では、無端ベルト34によるマスターペーパー45の
それまでの搬送方向とは逆の方向(露光面に対して下方
向)への搬送を開始し、ステップ572では、マスター
ペーパー45の搬送距離がステップ506あるいはステ
ップ510において演算した移動距離L2と一致するま
で搬送を継続し、その後ステップ574にてマスターペ
ーパー45の搬送を停止する。この際の搬送開始及び搬
送停止は、無端ベルト34が露光面に対して下方向に回
転移動するように搬送ローラ36A〜36Dを所定速度
にて回転させ、無端ベルト34が移送距離L2だけ回転
移動するための時間が経過したときステップ572が肯
定判断となり、ステップ574にて搬送ローラ36A〜
36Dの回転を停止させることにより行う。
【0084】マスターペーパー45の移送距離L2分の
移送が終了すると、ステップ576では、ステップ51
2にて行った遮光幕38の引き出し後のブレーキ動作を
終了する。これによって、遮光幕38は内蔵されている
巻きスプリングの力によって自動的に遮光幕ホーム位置
39まで巻き戻されることになる。
【0085】遮光幕38が遮光幕ホーム位置39まで巻
き戻されると、ステップ578では、シャッタ40を閉
位置に位置決めする。
【0086】シャッタ40が閉位置に位置決めされる
と、ステップ582では、2回目の露光が開始される。
【0087】この時点では図16の概略斜視図における
一点鎖線C2及び図18の概略側面図に示すように、マ
スターペーパー45はステップ570乃至ステップ57
4にてマスターペーパー45の2回目露光時の露光領域
153の下端が撮影基準位置Hと一致する位置に位置決
めされている。
【0088】一方、遮光幕38はステップ576にて遮
光幕ホーム位置39まで巻き戻されている。これによっ
て、遮光幕38によるマスターペーパー45の未露光部
分の発生を防止することができる。
【0089】更にシャッタ40はステップ578にて閉
位置に位置決めされている。従って、シャッタ40とフ
レーム54とにより、1回目露光時の露光領域152へ
の不要な光の照射を防ぐことができる。
【0090】2回目の露光が開始されると、ステップ5
84では、露光に要する所定時間が経過するのを待ち、
ステップ586にて露光を停止する。
【0091】2回目の露光が終了すると、ステップ58
8では、マスターペーパー45の搬送を再開し、図12
のメインルーチンに処理が戻る。
【0092】二面付け処理ルーチンが終了すると、ステ
ップ538では、露光が終了したマスターペーパー45
に対して現像部72において現像処理が行われ、ステッ
プ540では、定着部80において定着処理が行われ、
ステップ542では、プリエッチ部90においてエッチ
ング処理が行われる。
【0093】マスターペーパー45のエッチング処理が
終了すると、ステップ544では、乾燥部100におい
てマスターペーパー45の乾燥処理を行い、ステップ5
46では、マスターペーパー45がトレイ106に排紙
されるまでの所定時間の経過を待ち、その後ステップ5
48ではマスターペーパー45の搬送動作を停止して本
制御プログラムを終了する。
【0094】以上説明したように、本実施の形態に係る
補充液補充装置としての補充部99では、補充液ボトル
74をそのまま補充タンクとして用いるようにしたの
で、補充液の装填作業は簡易且つ汚れを伴わないで行う
ことができると共に、部品コストを安価にすることがで
きる。
【0095】なお、本実施の形態では、補充液ボトル収
納箱78の上方一端部に軸支された蓋部146に空気孔
ピン148を設けて、蓋部146の開閉動作により収納
された補充液ボトル74に空気孔を開ける場合について
説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、
例えば図20に示すように補充液ボトル収納箱78には
蓋部146は設けずに、補充液ボトル収納箱78の矢印
RE側の側面の上部所定位置に空気孔ピン148を設け
ておき、補充液ボトル74の補充液ボトル収納箱78へ
の収納と同時に補充液ボトル74の上部壁面に空気孔を
開けることとしてもよい。
【0096】また、本実施の形態では、補充液ボトル収
納箱78の前面側は何もない開放状態であるものとして
説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、
この部分に開閉可能なドアを設けておいてもよい。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る補充液
補充装置は、補充容器をそのまま補充タンクとして用い
るようにしたので、補充液の装填作業は簡易且つ汚れを
伴わないで行うことができると共に部品コストを安価に
することができる、という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る製版装置の概略構成を
示す側面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る製版装置の上面から見
た場合の原稿台周辺の構成を示す図である。
【図3】図2の切断線H1における破断側面図である。
【図4】図2の切断線H2における破断側面図である。
【図5】本発明の実施形態に係る製版装置の原稿台の引
き出し動作を説明する図である。
【図6】本発明の実施形態に係る製版装置の原稿台の収
納動作を説明する図である。
【図7】本発明の実施形態に係る製版装置の露光台周辺
部の構成を示す斜視図である。
【図8】本発明の実施形態に係る製版装置のシャッタと
プランジャとの結合状態及びプランジャの移動に伴うシ
ャッタの移動状態を示す斜視図である。
【図9】本発明の実施形態に係る製版装置の給紙部の構
成及びマスターロールの設置方法を示す図である。
【図10】本発明の実施形態に係る製版装置の現像部の
詳細な構成を示す図である。
【図11】本発明の実施形態に係る製版装置の現像部に
おける補充液ボトルの補充液ボトル収納箱への収納手順
を示す破断側面図である。
【図12】本発明の実施形態に係る製版装置の補充液ボ
トル収納箱を示す図であり、(a)は補充液ボトル収納
箱全体の斜視図、(b)は蓋部の破断側面図である。
【図13】本発明の実施形態に係る製版装置の制御部及
びその周辺の構成を示す機能ブロック図である。
【図14】本発明の実施形態に係る製版装置の二面付け
製版時に制御部において実行される処理の流れを示すフ
ローチャートである。
【図15】本発明の実施形態に係る製版装置の二面付け
製版時に制御部において実行される処理のうちの二面付
け処理の流れを示すフローチャートである。
【図16】二面付けを行う際の露光部における各領域の
状態を示す概略斜視図である。
【図17】二面付け製版の際の1回目露光時の遮光幕、
シャッタ及びマスターペーパーの状態を示す概略破断側
面図である。
【図18】二面付け製版の際の2回目露光時の遮光幕、
シャッタ及びマスターペーパーの状態を示す概略破断側
面図である。
【図19】二面付け製版におけるサイド基準二面付け及
びセンター振り分け二面付けの説明図である。
【図20】本発明の補充液補充装置の適用例を示す図で
ある。
【符号の説明】
10 製版装置 71 補充液 72 現像部 74 補充液ボトル(補充容器) 75 現像タンク(処理槽) 76 現像液(処理液) 78 補充液ボトル収納箱(載置手段) 79 補充ポンプ(ポンプ) 99 補充部(補充液補充装置) 141 切り欠き部(切り欠き) 142 専用キャップ(蓋体) 143 貫通孔 146 蓋部 148 空気孔ピン(開孔部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川崎 理玄 神奈川県綾瀬市小園1005 富士マイクログ ラフィックス株式会社内 (72)発明者 吉富 和義 神奈川県綾瀬市小園1005 富士マイクログ ラフィックス株式会社内 (72)発明者 飯田 公雄 神奈川県綾瀬市小園1005 富士マイクログ ラフィックス株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 係合部を持つ筒状開口部が形成されてい
    る交換式補充容器に充填されている補充液を処理槽に適
    宜補充する補充液補充装置において、 前記補充液を前記処理槽へ送るポンプと、 前記補充容器の筒状開口部の係合部と係合し得る係合部
    が形成され、前記ポンプと連通される蓋体と、 前記補充容器を前記筒状開口部が下向きとされた倒立状
    態で載置する載置手段と、 前記倒立状態で載置された前記補充容器の底部に空気孔
    を開ける開孔部材と、 を有することを特徴とする補充液補充装置。
  2. 【請求項2】 前記載置手段は、所定の側面が開放状態
    である箱状であり、上部に前記開孔部材を有すると共に
    下部に前記開放状態の側面側からの切り欠きを有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の補充液補充装置。
JP23042796A 1996-08-30 1996-08-30 補充液補充装置 Pending JPH1077096A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006284696A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Kyocera Mita Corp 液体現像剤用コンテナ及び液体現像剤受入装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4691379B2 (ja) * 2005-03-31 2011-06-01 京セラミタ株式会社 液体現像剤用コンテナ及び液体現像剤受入装置

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