JPH1076945A - 鉄道車両用ディスクブレーキ - Google Patents

鉄道車両用ディスクブレーキ

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Publication number
JPH1076945A
JPH1076945A JP23533296A JP23533296A JPH1076945A JP H1076945 A JPH1076945 A JP H1076945A JP 23533296 A JP23533296 A JP 23533296A JP 23533296 A JP23533296 A JP 23533296A JP H1076945 A JPH1076945 A JP H1076945A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brake
back plate
lining
brake pad
longitudinal direction
Prior art date
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Pending
Application number
JP23533296A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Suzuki
努 鈴木
Akira Kirihara
晃 桐原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kayaba Industry Co Ltd filed Critical Kayaba Industry Co Ltd
Priority to JP23533296A priority Critical patent/JPH1076945A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】変形の大きい方向の両側において背板の剛性を
弱くし、全体的な反り返りを弱くする。 【解決手段】ディスクロータ1を両側からブレーキキャ
リパ2に取付けたブレーキパッド3を介して挟持するデ
ィスクブレーキにおいて、ブレーキパッド3を背板8に
ディスクロータ1と圧接するライニング7を取付けて構
成し、この背板8の長手方向の両端付近に位置して剛性
を弱くした良変形部10を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はブレーキパッドの熱
変形を減じた鉄道車両のディスクブレーキに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に鉄道車両用のディスクブレーキ
は、ブレーキキャリパに取付けたブレーキパッドにより
ディスクロータを挟持し、制動をかける。
【0003】ブレーキパッドは背板にライニングを張り
付けて構成するが、制動に伴いブレーキパッドが発熱
し、ライニングとこれを保持する背板との間の熱膨張に
差があると、ちょうどバイメタルのようにブレーキパッ
ドが反り返り、両端付近でライニングが偏当たりし、偏
摩耗を生じることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような問題が起き
ないようするために、従来は背板の剛性を高め、変形を
阻止するようにしているが、この場合にはブレーキパッ
ドの背板の肉厚が厚くなり、重量がかさみ、コストアッ
プも避けられない。
【0005】本発明はこのような問題を解決するために
提案されたもので、変形の大きい方向の両側において背
板の剛性を弱くし、全体的な反り返りを弱くする。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、ディスク
ロータを両側からブレーキキャリパに取付けたブレーキ
パッドを介して挟持するようにした鉄道車両用ディスク
ブレーキにおいて、前記ブレーキパッドは背板にディス
クロータに圧接するライニングを取付けて構成し、この
背板の長手方向の両端付近に位置して剛性を弱くした良
変形部を形成した。
【0007】第2の発明は、第1の発明において、前記
良変形部は断面の肉厚が徐々に薄くなるテーパ部であ
る。
【0008】
【作用・効果】制動時にブレーキパッドのライニングに
は制動摩擦による熱が発生し、背板にも熱が伝達され
る。ライニングと背板とが一体に結合されていると、両
者の熱膨張差によりブレーキパッドはバイメタルのよう
に変形する。この変形はブレーキパッドの長手方向にお
いて大きく反り返るようにして起きる。
【0009】しかし、背板の長手方向の両側を弱い外力
で容易に変形しやすい構造としたので、ブレーキパッド
がディスクロータに押し付けられると容易に変形し、密
着性が良好となり、ライニングの偏摩耗を回避する。こ
れにより、ディスクブレーキの制動特性が安定し、かつ
耐久性も向上する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図1から図4
に示す。
【0011】ブレーキキャリパ2は車体側に取付けられ
る支持部材5に対して、ディスクロータ1の回転軸と平
行な一対のピン6によりフローティング支持される。ブ
レーキキャリパ2はディスクロータ1を両側から挟んで
制動をかける。このため、ブレーキキャリパ2の二股の
フォーク部4にはブレーキパッド3がそれぞれ取付けら
れ、このうち一方が油圧シリンダ(図示せず)により押
され、ディスクロータ1の両側から圧接する。
【0012】ブレーキパッド3はディスクロータ1に圧
接するライニング7と、この背面に取付けられる背板8
とから構成される。ライニング7は背板8に対してリベ
ット9を介して固定される。この場合、ライニング7は
長手方向に対して複数に分割された状態で背板8に結合
される。ブレーキパッド5はディスクロータ1の円周方
向に長く形成され、この長手方向の両端付近において、
背板8の断面の肉厚が次第に小さくなり、良変形部とし
てのテーパ部10を形成する。
【0013】また、背板8は長手方向の中央部において
切欠溝8Aが形成され、ブレーキパッド3に作用する変
形応力を可及的に小さくしている。
【0014】なお、ブレーキパッド3は背板8の一部が
フォーク部4に形成したアリ溝4Aに嵌合すると共に、
その上下において受座金11及びボルト12を介してフ
ォーク部4に固定されている。なお、ライニング7が所
定量だけ摩耗すると、一方の受座金11を外すことによ
り、アリ溝4Aからブレーキパッド3を抜き出し、新し
いものと交換することができる。
【0015】以上のように構成され、次に作用について
説明する。
【0016】制動時におけるブレーキパッド3とディス
クロータ1との接触に伴って発生する摩擦熱により、ラ
イニング7と背板8とがそれぞれ異なった熱膨張率で膨
張すると、図4において、ブレーキパッド3は全体的に
は長手方向ついて大きく反り返えるように湾曲し、ディ
スクロータ1との距離は長手方向の両端においてより接
近する。
【0017】したがって、もしこのように変形したまま
ブレーキパッド3がディスクロータ1に押圧されて接触
すれば、長手方向の両端付近でライニング7がより多く
摩耗することになる。
【0018】しかし、このようにブレーキパッド3が湾
曲しても、その背面から図示しない油圧シリンダにより
強く押されると、背板8の長手方向の両端付近に形成し
たテーパ部10が、この押圧力により容易に変形し、つ
まり背面から受ける圧力により両側付近で反対側に反り
やすく、このためディスクロータ1に対する接触圧力は
全域的にほぼ均一となり、ライニング7は全面的に均等
に密着するようになる。このため、ブレーキパッド3の
ライニング7の偏当たりが小さくなり、偏摩耗が防止さ
れると共に制動特性が安定し、全体的な耐久性も改善さ
れる。
【0019】なお、ブレーキパッド3のライニング7を
長手方向に対して複数に分割し、また背板8の中央部に
切欠溝8Aが形成されているため、ブレーキパッド3の
全体的な湾曲度は、それだけ小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す正面図である。
【図2】同じくその平面図である。
【図3】ブレーキパッドの正面図である。
【図4】同じくその側面図である。
【符号の説明】
1 ディスクロータ 2 ブレーキキャリパ 3 ブレーキパッド 7 ライニング 8 背板 10 テーパ部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスクロータを両側からブレーキキャリ
    パに取付けたブレーキパッドを介して挟持するようにし
    た鉄道車両用ディスクブレーキにおいて、前記ブレーキ
    パッドは背板にディスクロータに圧接するライニングを
    取付けて構成し、この背板の長手方向の両端付近に位置
    して剛性を弱くした良変形部を形成したことを特徴とす
    る鉄道車両用ディスクブレーキ。
  2. 【請求項2】前記良変形部は断面の肉厚が徐々に薄くな
    るテーパ部である請求項1に記載の鉄道車両用ディスク
    ブレーキ。
JP23533296A 1996-09-05 1996-09-05 鉄道車両用ディスクブレーキ Pending JPH1076945A (ja)

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JP23533296A JPH1076945A (ja) 1996-09-05 1996-09-05 鉄道車両用ディスクブレーキ

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JP23533296A JPH1076945A (ja) 1996-09-05 1996-09-05 鉄道車両用ディスクブレーキ

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JPH1076945A true JPH1076945A (ja) 1998-03-24

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JP23533296A Pending JPH1076945A (ja) 1996-09-05 1996-09-05 鉄道車両用ディスクブレーキ

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