JPH1076808A - 自動二輪車用ラジアルタイヤ - Google Patents

自動二輪車用ラジアルタイヤ

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JPH1076808A
JPH1076808A JP9185380A JP18538097A JPH1076808A JP H1076808 A JPH1076808 A JP H1076808A JP 9185380 A JP9185380 A JP 9185380A JP 18538097 A JP18538097 A JP 18538097A JP H1076808 A JPH1076808 A JP H1076808A
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JP
Japan
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tire
ply
breaker
tread
band
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Application number
JP9185380A
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English (en)
Inventor
David Robert Watkins
ロバート ワトキンス デヴィッド
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Publication date
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C9/00Reinforcements or ply arrangement of pneumatic tyres
    • B60C9/18Structure or arrangement of belts or breakers, crown-reinforcing or cushioning layers
    • B60C9/20Structure or arrangement of belts or breakers, crown-reinforcing or cushioning layers built-up from rubberised plies each having all cords arranged substantially parallel
    • B60C9/22Structure or arrangement of belts or breakers, crown-reinforcing or cushioning layers built-up from rubberised plies each having all cords arranged substantially parallel the plies being arranged with all cords disposed along the circumference of the tyre
    • B60C9/2204Structure or arrangement of belts or breakers, crown-reinforcing or cushioning layers built-up from rubberised plies each having all cords arranged substantially parallel the plies being arranged with all cords disposed along the circumference of the tyre obtained by circumferentially narrow strip winding
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B60C9/00Reinforcements or ply arrangement of pneumatic tyres
    • B60C9/18Structure or arrangement of belts or breakers, crown-reinforcing or cushioning layers
    • B60C9/20Structure or arrangement of belts or breakers, crown-reinforcing or cushioning layers built-up from rubberised plies each having all cords arranged substantially parallel
    • B60C9/2003Structure or arrangement of belts or breakers, crown-reinforcing or cushioning layers built-up from rubberised plies each having all cords arranged substantially parallel characterised by the materials of the belt cords
    • B60C9/2009Structure or arrangement of belts or breakers, crown-reinforcing or cushioning layers built-up from rubberised plies each having all cords arranged substantially parallel characterised by the materials of the belt cords comprising plies of different materials
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
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    • B60C2200/10Tyres specially adapted for particular applications for motorcycles, scooters or the like

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 自動2輪車用ラジアルタイヤにおいて、ラテ
ラルグリップ性能を高め、高速旋回性能を向上する。 【解決手段】 ブレーカ組立体は、芳香族ポリアミド繊
維からなるブレーカコードをタイヤ周方向に対して逆向
きに傾けた2層のブレーカプライ5、7を含み、かつバ
ンド層6は、ブレーカ組立体の半径方向外側面に接して
トレッド部2のタイヤ軸方向中央領域に配され、かつ芳
香族ポリアミド繊維からなる補強コードをタイヤ周方向
に対して5゜以下の角度で並べた1層のバンドプライを
含むとともに、バンドプライは、タイヤ軸方向両端間の
トレッド面に沿う長さであるプライ巾Sが、前記端縁
3、4間のトレッド面に沿う長さであるトレッド巾TW
の30%以下である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特にハイパフォー
マンスタイヤ、レーシングタイヤとして好適に採用しう
る自動二輪車用ラジアルタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動二輪車用タイヤは、旋回時
に自動二輪車が大きなバンク角度を伴って傾く際の路面
との接地性を良好に保つため、子午断面において外面が
大きく湾曲する広巾のトレッド部を具えている。
【0003】又、あらゆる走行条件下で接地面積、いわ
ゆるタイヤのフットプリントを一定に維持することが、
操縦性能全般を決定する上で主要な課題となっており、
又、レーシング用の自動二輪車用ラジアルタイヤにあっ
ては、過酷なレース条件で旋回速度を最大限に高めるた
めに大きなコーナリングパワーを得ることが重要であ
る。
【0004】従来のレーシング用の自動二輪車用ラジア
ルタイヤは、テーパ状のビードシート上でホイールリム
に嵌合されるビード部とトレッド部の端端との間で半径
方向外側かつタイヤ軸方向外側にのびる短寸のサイドウ
オール部を具え、このサイドウオール部は、1枚又は複
数枚のカーカスプライによって補強される。又、カーカ
スプライは、充填内圧によって張力が作用したとき、サ
イドウオール部の形状と相まって、コーナリングフォー
スを坦持すべくトレッド部に適正な湾曲度を与えるよう
に機能する。
【0005】又、大きく湾曲した前記トレッド部は、通
常走行時の走行安定性能を確保するのに十分な剛性と、
トレッド接地部を平坦化させ良好なグリップ性能、特に
大きなバンク角度を伴う旋回時の遠心力に対するタイヤ
軸方向(横方向)のグリップ性能(以下、ラテラルグリ
ップ性能という)を発揮させるに足る十分な柔軟性とを
付与するために、特にブレーカによって補強されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなレ
ーシング用等の自動二輪車用ラジアルタイヤは、その高
速性などの特殊条件から、従来一般の略同巾プライから
なる一律なブレーカ構造では、最適な走行安定性能、お
よびラテラルグリップ性能を十分に満足させるには至ら
ないことが判明している。
【0007】本発明は、かかる従来の課題を解決するた
めに案出されたものであり、高速での走行安定性能と、
高速旋回時のラテラルグリップ性能とを向上しうる自動
二輪車用ラジアルタイヤの提供を目的としている。
【0008】なお、例えば特開平1−109106号公
報、特開平1−109107号公報では、タイヤ周方向
に対するコード角度が10〜30゜のクロスベルトプラ
イと、実質的に0゜のスパイラルベルトプライとを組み
合わせたベルト構造を提案しているが、これらはコード
の材質そのものに着目して旋回性能を高めることを意図
しておらず、本願発明とは基本的に技術的思想が異なる
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の内、請求項1記
載の発明は、ブレーカ組立体とバンド層とによって端縁
間で補強されかつ正規リムにリム組し正規内圧を充填し
た無負荷の状態である標準状態においてキャンバー値C
/Lが0.5以上かつ0.7以下であり、しかも半径方
向外面がトレッド面をなすトレッド部と、前記ブレーカ
組立体の半径方向内側に配されかつ一対のビード部間に
架け渡されるとともに各ビード部において環状のビード
コアの周りでタイヤ軸方向内側から外側に巻上げられる
ことにより巻上げ部を形成したラジアル構造のカーカス
と、前記トレッド部の端縁と前記ビード部とを継ぐサイ
ドウォール部とを具える自動二輪車用ラジアルタイヤで
あって、前記ブレーカ組立体は、芳香族ポリアミド繊維
からなるブレーカコードをタイヤ周方向に対して逆向き
に傾けた2層のブレーカプライを含み、かつ前記バンド
層は、前記ブレーカ組立体の半径方向外側面に接して前
記トレッド部のタイヤ軸方向中央領域に配され、かつ芳
香族ポリアミド繊維からなる補強コードをタイヤ周方向
に対して5゜以下の角度で並べた1層のバンドプライを
含むとともに、前記バンドプライは、タイヤ軸方向両端
間のトレッド面に沿う長さであるプライ巾Sが、前記端
縁間のトレッド面に沿う長さであるトレッド巾TWの3
0%以下であることを特徴とする自動二輪車用ラジアル
タイヤである。
【0010】なお、「正規リム」とは、JATMAで規
定する標準リム、TRAで規定する"Design Rim" 、或
いはETRTOで規定する "Measuring Rim" であり、
「正規内圧」とは、JATMAで規定する最高空気圧、
TRAの表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLA
TION PRESSURES" に記載の最大値、或いはETRTOで
規定する "INFLATION PRESSURE" をいう。
【0011】又、「キャンバー値C/L」とは、トレッ
ド部の端縁とタイヤ赤道面との間のタイヤ軸方向の距離
Lに対するトレッド部の端縁とトレッド面の赤道点との
間の半径方向の距離Cの比を意味する。
【0012】又、請求項2記載の発明は、前記バンド層
のバンドプライが、タイヤ周方向に螺旋巻きされる1本
の補強コードからなることを特徴としている。
【0013】又、請求項3記載の発明は、半径方向最外
側のブレーカプライは、半径方向最内側のブレーカプラ
イよりも広巾であることを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施形態を図面に
基づき説明する。図1は、タイヤサイズが170/60
R17の高速レーシング用の自動二輪車用ラジアルタ
イヤ1のタイヤ子午断面図である。
【0015】図1において自動二輪車用ラジアルタイヤ
1は、ビード部10、11で終端する一対のサイドウォ
ール部8、9と、このサイドウォール部8、9の半径方
向外端をつなぐとともに半径方向外方に凸の外面がトレ
ッド面をなすトレッド部2とを具える。
【0016】又、各ビード部10、11は、非伸張性の
環状のビードコア12、13により補強されるととも
に、ビード部10、11間には、前記トレッド部2から
サイドウォール部8、9を通って各ビードコア12、1
3の周りでタイヤ軸方向内側から外側に巻上げられ、巻
上げ部15、16を形成したカーカス14が、該ビード
部10、11に強固に固定されて架け渡される。
【0017】カーカス14は、本例では、ナイロンを用
いたカーカスコードを略ラジアル配列した織物からなる
1枚のカーカスプライから形成されるとともに、各ビー
ド部10、11には、前記ビードコア12、13に固定
されかつテーパ状に半径方向外方にのびる硬質ゴムから
なるビードエーペックス17、18が配設される。
【0018】又、前記トレッド部2は、ブレーカ組立体
25とバンド層6とによって端縁3、4間で補強される
とともに、正規リムにリム組し正規内圧を充填した無負
荷の状態である標準状態において、キャンバー値C/L
を0.5以上かつ0.7以下としている。なお、図1に
示す例では、前記標準状態において、前記キャンバー値
C/Lを0.6とし、かつ前記端縁3、4間のトレッド
面に沿う長さであるトレッド巾TWを220mmとしてい
る。
【0019】このように前記キャンバー値C/Lを0.
5〜0.7とし、かつトレッド部2の端縁3、4間でブ
レーカ組立体25とバンド層6とによって補強している
ため、トレッド面は直進、旋回時において安定した接地
面積を維持でき、特に高速旋回時のラテラルグリップ性
能を高め、旋回安定性能を向上しうる。
【0020】なお、キャンバー値C/Lが0.5より小
さいと、自動二輪車特有の大きなバンク角を伴った旋回
にトレッド面が追従しにくくなり、旋回安定性能を損な
いがちになる一方、0.7より大きいと、トレッド面の
湾曲度が過度に大きくなり、直進走行性能を低下させ
る。
【0021】又、キャンバー値C/Lを前記の範囲に規
制したため、前記トレッド部2の端縁3、4と前記ビー
ド部10、11とを継ぐ前記サイドウォール部8、9
は、傾斜したビードシート上で正規リムに装着されるビ
ード部10、11とトレッド部2の端縁3、4との間で
タイヤ軸方向外方に比較的短くのび、サイドウォール部
8、9のタイヤ周方向の変形を防止しうるとともに、内
圧充填に伴い伸張するラジアル構造のカーカス14によ
って補強されることと相まって、高速旋回時の大きなコ
ーナリングフォースを担持でき、トレッド部2に適正な
湾曲度を与え、接地面積を一定に維持し、しかも力の伝
達を円滑とし、高速旋回安定性能を向上しうる。
【0022】前記ブレーカ組立体25は、太さ(単位:
TEX)が2/165の芳香族ポリアミド繊維、すなわ
ちアラミド繊維(ケブラー:登録商標)からなるブレー
カコードの織物を用いた2層のブレーカプライ5、7か
らなる。なお、ブレーカ組立体25は、3層、4層でも
良く、しかもブレーカコードの太さは、適宜選定しう
る。
【0023】前記ブレーカプライ5、7の各ブレーカコ
ードは、タイヤ周方向に対して16°〜30°の角度、
本例では25゜の角度で互いに逆向きに傾いて配される
とともに、半径方向最外側のブレーカプライ5は、半径
方向最内側のブレーカプライ7よりも巾広に形成され
る。
【0024】半径方向最外側のブレーカプライ5を、半
径方向最内側のブレーカプライ7よりも広巾とすること
によって、トレッド部2が旋回時に接地するショルダ部
分の横剛性を低下させることなく該ショルダ部分の平坦
化を促すのに十分な柔軟性を確保でき、ラテラルグリッ
プ性能を高め、旋回性能を向上しうる。
【0025】なお、本例では、半径方向内側のブレーカ
プライ7は、トレッド面に沿った長さであるブレーカプ
ライ巾Biが200mmであり、かつ外側のブレーカプラ
イ5は、トレッド面に沿った長さであるブレーカプライ
巾Boが220mmである。
【0026】このように、ブレーカ組立体25は、高い
引張強度、引張弾性率の芳香族ポリアミド繊維からなる
ブレーカコードをタイヤ周方向に対して逆向きに傾けた
2層のブレーカプライを有するため、ブレーカ組立体2
5の剛性によってトレッド部2の半径方向外向きの力を
十分に負担でき、高速走行による大きな遠心力に対して
もトレッド部2のリフティングを抑制することが可能と
なり、高度の耐久性能を発揮しうるとともに、ブレーカ
組立体25はトレッド部2の横剛性を高めながらも、即
ち高速旋回時の大きなコーナリングパワーによる接地面
積の変動を最小限に抑えながらも、旋回時に接地するシ
ョルダ部分の柔軟性を確保でき、高速走行安定性能性、
とりわけラテラルグリップ性能を向上し、高速旋回性能
を高めうる。
【0027】又、最大巾のブレーカプライ5の前記ブレ
ーカプライ巾、本例では前記ブレーカプライ巾Boを、
前記トレッド部2の前記トレッド巾TWに実質的に等し
くしたため、トレッド部2をさらに確実に補強し、なお
かつ優れたラテラルグリップ性能を発揮する柔軟性を付
与しうる。
【0028】又、前記ブレーカコードを、タイヤ周方向
に対して16°以上かつ30°以下の角度で傾かせるこ
とによって、2層のブレーカプライ5、7によるトライ
アングル構造によりタガ効果を発揮しつつトレッド部2
の横剛性を最適に維持しうる。該角度が16°よりも小
さいと、トレッド部2の横剛性が過小となり、高速旋回
時の大きなコーナリングパワーによって接地面積が大き
く変動し、高速旋回性能を低下させることがある一方、
30°よりも大きいと、タガ効果が不足し、高速走行の
際にトレッド部2にリフティングを誘発しやすくなり、
走行安定性能、及び耐久性を損なう原因となる。
【0029】従って、ブレーカコードのタイヤ周方向に
対する角度は、16゜以上、より好ましくは20゜以上
が良く、かつ30゜以下、より好ましくは27゜以下が
良く、実験、研究等の結果から25゜±1゜の範囲が高
速旋回安定性能等に最適であることが判った。
【0030】前記バンド層6は、前記ブレーカ組立体2
5の最外側のブレーカプライ5の半径方向外側面に接し
て前記トレッド部2のタイヤ軸方向中央領域に配される
本例では1層のバンドプライからなる。
【0031】又、前記バンドプライは、芳香族ポリアミ
ド繊維、すなわちアラミド繊維からなりかつゴムに埋設
される、例えば太さ(単位:TEX)が2/110の補
強コードにより補強されている。なお、補強コードの太
さは、適宜選定しうるが、ブレーカ組立体25の前記ブ
レーカコードよりも細くすることによって、該ブレーカ
組立体25を均一な力でより強く締付けることができ、
高速走行性能をさらに高めうる。
【0032】このようにバンド層6のバンドプライの補
強コードを、ゴムに埋設しているため、他のゴムとの接
着性を高めることができ、かつコードルースを防止しバ
ンド層6自体、ひいてはトレッド部2の耐久性を向上し
うる。
【0033】又、バンド層6のバンドプライは、その巾
方向中心部が、自動二輪車用ラジアルタイヤ1のタイヤ
軸方向の中心線CLに配される。
【0034】なお、前記バンド層6のバンドプライの補
強コードを、タイヤ周方向に対して5°以下の角度で配
することによって、高速耐久性を向上しうる。該角度が
5°より大きくなると、トレッド部2の横剛性が低下し
がちとなり、又リフティングなどによって高速走行時の
耐久性を低下させる傾向が大きくなる。
【0035】又、前記バンド層6の前記バンドプライ
は、前記最外側の広巾のブレーカプライ5のタイヤ軸方
向両端縁から略等しい距離をタイヤ軸方向内側に隔てて
かつブレーカ組立体25外面に前記補強コードをタイヤ
周方向に螺旋に巻回することにより形成される。なお、
このようにして形成されたバンドプライの補強コード
は、実質的に、タイヤ周方向と平行に配される。
【0036】さらに、バンド層6の前記バンドプライの
タイヤ軸方向両端間のトレッド面に沿う長さであるプラ
イ巾Sを、前記トレッド巾TWの30%以下とすること
が重要である。
【0037】これは、比S/TWが30%より大きい
と、バンド層6が高い引張強度、引張弾性率の芳香族ポ
リアミド繊維からなる補強コードからなるため、トレッ
ド部2の旋回時に接地するショルダ部分の柔軟性が損な
われ、接地域での平坦化が起こりにくくなり、ラテラル
グリップ性能が低下し、最適な高速旋回安定性能が得ら
れないためであり、このため、比S/TWを30%以
下、より好ましくは28%以下とするのが良い。
【0038】しかし、前記プライ巾Sが小さくなり過ぎ
ると、直進時のトレッド接地面が僅かな車体の傾きによ
り変化し、かつ中央領域のタガ効果が十分でなくなり、
最適な走行安定性能、高速耐久性能が得られないことも
あるので、プライ巾Sは、トレッド巾TWの20%以
上、よりこのましくは24%以上とするのが良い。
【0039】なお、図1に示す例では、前記プライ巾S
は、前記トレッド巾TWの27%としている。
【0040】又、バンド層6のバンドプライは、ゴムに
埋設された1本の補強コードをタイヤ周方向に螺旋に巻
回することにより形成するものの他、2〜8本の補強コ
ードを並べて配しかつゴムに埋設したテープ状の帯状プ
ライをタイヤ周方向に螺旋巻きすることによって形成す
ることも出来る。
【0041】前記バンドプライを、タイヤ周方向に螺旋
巻きされる1本の補強コードから形成した場合には、タ
イヤ周方向と交差する向きの継ぎ目がバンドプライに生
じないため、旋回性能を含めた走行安定性を一層向上で
き、このため、走行速度を上げることが可能となり、レ
ーシング用として好適な自動二輪車用タイヤ1を提供し
うる。
【0042】又、バンドプライを、2本以上かつ8本以
下の補強コードを並べて配したテープ状の帯状プライを
タイヤ周方向に螺旋巻きすることにより形成したときに
は、高速走行安定性の向上に加えて、バンドプライの形
成作業を能率化しうる。なお、補強コードを9本以上に
すると、滑らかに湾曲するバンドプライの形成作業が困
難となる他、ややもするとトレッド面に凹凸ができ、走
行安定性等の諸性能を低下させることがある。
【0043】又、前記バンド層6のバンドプライは、縦
方向に配されるアラミド繊維からなる複数の補強コード
をゴム引きした1枚のストリップを、前記ブレーカ組立
体25の周りかつタイヤ周方向に1回巻きすることによ
り、該補強コードをタイヤ周方向に対して略平行に配向
させて、かつプライ巾Sの全域に亘って形成することも
でき、かかる場合、生産性が良いという利点がある。
【0044】このように本発明の自動二輪車用ラジアル
タイヤ1は、高速走行を含むあらゆる条件における走行
安定性を向上でき、グリップ性能、特に旋回時のラテラ
ルグリップ性能を高め、高速旋回性能を向上しうるとと
ともに、高速耐久性等をも高めることができ、レーシン
グ用の高性能自動二輪車に好適に採用しうる。
【0045】
【発明の効果】叙上の如く本発明の自動二輪車用ラジア
ルタイヤは、芳香族ポリアミド繊維からなるブレーカコ
ードをタイヤ周方向に対して逆向きに傾けた2層のブレ
ーカプライを含むブレーカ組立体の半径方向外側面に接
して、かつトレッド部のタイヤ軸方向中央領域に配され
るバンドプライを具え、このバンドプライは、芳香族ポ
リアミド繊維からなる補強コードをタイヤ周方向に対し
て5゜以下の角度で並べ、しかもプライ巾Sが、トレッ
ド巾TWの30%以下であるため、直進走行時の走行安
定性能を確保するのに十分な剛性と、トレッド接地部を
平坦化させ良好なグリップ性能、特に旋回時のラテラル
グリップ性能を発揮させるに足る十分な柔軟性と、大き
なバンク角度に伴い生じるコーナリングパワー或いはキ
ャンバースラストを担うのに十分な横剛性とを付与で
き、直進時の走行安定性能に加えて高速旋回性能を向上
しうる。
【0046】又、請求項2記載の発明によれば、前記バ
ンドプライが、タイヤ周方向に螺旋巻きされる1本の補
強コードからなるため、タイヤ周方向と交差する向きの
継ぎ目がバンドプライに生じず、旋回性能を含めた走行
安定性を一層向上でき、走行速度を上げることが可能と
なり、レーシング用として好適な自動二輪車用タイヤを
提供しうる。
【0047】又、請求項3記載の発明によれば、半径方
向最外側のブレーカプライが、半径方向最内側のブレー
カプライよりも広巾であるため、トレッド部が旋回時に
接地するショルダ部分の横剛性を低下させることなく該
ショルダ部分の平坦化を促すのに十分な柔軟性を確保で
き、ラテラルグリップ性能をさらに確実に高め、高速等
の旋回性能をより一層向上しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すタイヤ子午断面図で
ある。
【符号の説明】
1 自動二輪車用ラジアルタイヤ 2 トレッド部 3、4 トレッド部の端縁 5、7 ブレーカプライ 6 バンド層 8、9 サイドウォール部 10、11 ビード部 12、13 ビードコア 14 カーカス 15、16 巻上げ部 25 ブレーカ組立体 C/L キャンバー値
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B60C 9/18 B60C 9/18 K 15/06 15/06 A

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブレーカ組立体とバンド層(6)とによっ
    て端縁(3、4)間で補強されかつ正規リムにリム組し
    正規内圧を充填した無負荷の状態である標準状態におい
    てキャンバー値C/Lが0.5以上かつ0.7以下であ
    り、しかも半径方向外面がトレッド面をなすトレッド部
    (2)と、 前記ブレーカ組立体の半径方向内側に配されかつ一対の
    ビード部(10、11)間に架け渡されるとともに各ビ
    ード部(10、11)において環状のビードコア(1
    2、13)の周りでタイヤ軸方向内側から外側に巻上げ
    られることにより巻上げ部(15、16)を形成したラ
    ジアル構造のカーカス(14)と、 前記トレッド部(2)の端縁(3、4)と前記ビード部
    (10、11)とを継ぐサイドウォール部(8、9)と
    を具える自動二輪車用ラジアルタイヤであって、 前記ブレーカ組立体は、芳香族ポリアミド繊維からなる
    ブレーカコードをタイヤ周方向に対して逆向きに傾けた
    2層のブレーカプライ(5、7)を含み、 かつ前記バンド層(6)は、前記ブレーカ組立体の半径
    方向外側面に接して前記トレッド部(2)のタイヤ軸方
    向中央領域に配され、かつ芳香族ポリアミド繊維からな
    る補強コードをタイヤ周方向に対して5゜以下の角度で
    並べた1層のバンドプライを含むとともに、 前記バンドプライは、タイヤ軸方向両端間のトレッド面
    に沿う長さであるプライ巾Sが、前記端縁(3、4)間
    のトレッド面に沿う長さであるトレッド巾TWの30%
    以下であることを特徴とする自動二輪車用ラジアルタイ
    ヤ。
  2. 【請求項2】前記バンド層(6)のバンドプライは、タ
    イヤ周方向に螺旋巻きされる1本の補強コードからなる
    ことを特徴とする請求項1記載の自動二輪車用ラジアル
    タイヤ。
  3. 【請求項3】半径方向最外側のブレーカプライは、半径
    方向最内側のブレーカプライよりも広巾であることを特
    徴とする請求項1又は2記載の自動二輪車用ラジアルタ
    イヤ。
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