JPH1076650A - インクジェットプリントヘッドおよびその作製方法 - Google Patents

インクジェットプリントヘッドおよびその作製方法

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JPH1076650A
JPH1076650A JP23507896A JP23507896A JPH1076650A JP H1076650 A JPH1076650 A JP H1076650A JP 23507896 A JP23507896 A JP 23507896A JP 23507896 A JP23507896 A JP 23507896A JP H1076650 A JPH1076650 A JP H1076650A
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JP
Japan
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heater chip
flow path
forming member
path forming
ink
Prior art date
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Application number
JP23507896A
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English (en)
Inventor
Masaki Kataoka
雅樹 片岡
Yukihisa Koizumi
幸久 小泉
Kahei Rai
嘉平 來
Nobuo Kenmochi
伸夫 釼持
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 位置合わせ工程を改善し、より安価で小型、
高品質なインクジェットプリントヘッドおよびその作製
方法を提供する。 【解決手段】 流路形成部材2には、吐出口22の並び
の両端部分には、中心がヒーターチップとの接合時に発
熱素子の形成面に略一致する位置となるように貫通穴2
3が形成されている。また、ヒーターチップには、複数
の発熱素子および電極を形成する際に、電極と同一材料
で位置合わせ用マーク15が形成され、チップ切断分離
時にヒーターチップ1の端面に露出する。ヒーターチッ
プ1と流路形成部材2を接合する際に、流路形成部材2
に形成した貫通穴23を介してインク吐出方向側からヒ
ーターチップ1に形成した位置合わせ用マーク15を観
察して位置合わせを行ない、両者を接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発熱素子の発熱に
よってインク中にバブルを発生させ、そのバブルの圧力
によってインクを飛翔させて記録を行なうサーマル方式
のインクジェットプリントヘッドおよびその作製方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、サーマル方式のインクジェットプ
リントヘッドとしてはサイドシュータ型が開発されてい
る。サイドシュータ型は、インク流路の途中に発熱素子
を設け、発熱素子の面と概略平行する方向にインクを吐
出する型のヘッドである。例えば、特開昭61−230
954号公報や、特公平6−98758号公報、特公平
6−98763号公報などに記述されているように、S
i基板を用い、異方性エッチングによって流路溝を形成
するものや、特開平2−121843号公報等に記述さ
れているように樹脂成形によって流路溝を形成するもの
などが代表的である。
【0003】樹脂成形によって流路溝を形成する方法
は、流路の設計自由度が高く、部品単価が安価である。
一方で、ヒーターチップと熱膨張に差があるため、長尺
化と組立工程に問題がある。また、ヘッド単位での微細
な組立が必要であり組立方法に多くの課題があった。
【0004】これらの改善策として、例えば、特開平5
−112010号公報、特開平5−124203号公報
などに記載されているような製造方法が提案されてい
る。特開平5−112010号公報に記載されている製
造方法では、ヒーターチップ上の特定の発熱素子近傍に
マークを付与し、このマークを用いてヒーターチップを
高精度に位置決めしておく。そして、その上に天板部材
を位置決めして接合している。また、特開平5−124
203号公報に記載されている製造方法では、ヒーター
チップを高精度に位置決めし、その上にマークを有する
天板部材を、マークを用いて高精度に位置決めして接合
する。マークは、形状の異なったオリフィスや、位置合
わせ用の微小な穴を用いている。
【0005】図15は、従来のヒーターチップと天板部
材の位置合わせ工程の説明図である。図中、71はヒー
ターチップ、72は天板部材、73は第1のITVカメ
ラ、74は第2のITVカメラである。上述の文献に記
載されている製造方法では、どちらの方法も、まず第2
のITVカメラ74でヒーターチップ71上の発熱素子
あるいはマークを認識して位置合わせを行なう位置を特
定する。次に天板部材72をヒーターチップ71上に載
置して、ノズル側から第2のITVカメラで撮像し、特
定のノズルの位置を認識してずれ量を求め、位置合わせ
を行なう。この工程では、第1のITVカメラ74で認
識する位置と、第2のITVカメラ73で認識する位置
とを予め校正しておき、ヒーターチップ71、天板部材
72をそれぞれ別々に位置を認識している。また、ヒー
ターチップ71の位置合わせを、ヒーターチップ71に
設けられた発熱素子によって行なうため、発熱素子の形
成された面に垂直な方向に配置された第2のITVカメ
ラ74が必要であり、天板部材72の位置合わせはノズ
ルによって行なうため、発熱素子の形成された面に水平
な方向に配置された第1のITVカメラ73が必要とな
る。
【0006】このように、上述の文献に記載されている
位置合わせ方法では、ノズル前面からと、発熱素子の配
列面に直交する方向からの2方向からの位置合わせマー
クの認識が必要であり、その制御を含めて高価な位置合
わせ装置が必要となる。また、位置合わせ用のマーク
は、そのマークを付与した天板部材あるいはヒーターチ
ップのいずれかの位置合わせのみにしか使用されておら
ず、両者の相対位置を合わせるためには双方をそれぞれ
正確に位置合わせするしかなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、微小な流路形成部材を用い
たインクジェットプリントヘッドにおける組立性、特に
位置合わせ工程を改善したインクジェットプリントヘッ
ドの作製方法を提供するとともに、より安価で小型、高
品質なインクジェットプリントヘッドを提供することを
目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、インクジェットプリントヘッドにおいて、複数の発
熱素子を有するヒーターチップと、前記発熱素子に対応
しインクを噴射する複数のノズル噴射口が形成された流
路形成部材を有し、前記流路形成部材には、前記複数の
ノズル噴射口を有するノズル板部と、前記ノズル噴射口
に対応する複数の個別流路溝と、複数の前記個別流路溝
が連通する共通インク室用溝と、該共通インク室用溝に
インクを供給するためのインク供給管が形成されてな
り、さらに、前記インク噴射口の並びに前記ヒーターチ
ップとの位置合わせ用の貫通穴が形成されており、前記
ヒーターチップには、前記流路形成部材の前記貫通穴に
対応する位置に端面に露出した位置合わせ用マークがあ
ることを特徴とするものである。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のインクジェットプリントヘッドにおいて、前記ヒータ
ーチップの前記位置合わせ用マークは、前記発熱素子と
電気的に接続される電極と同一材料によって形成されて
いることを特徴とするものである。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
のインクジェットプリントヘッドにおいて、前記ヒータ
ーチップの前記位置合わせ用マークは、前記ヒーターチ
ップ上の回路や電極層を保護する保護層と同一材料によ
って形成されていることを特徴とするものである。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
のインクジェットプリントヘッドにおいて、前記ヒータ
ーチップの前記位置合わせ用マークは、前記ヒーターチ
ップを切り出す切断分離工程での切断位置を示すマーク
または切断位置確認マークを兼用することを特徴とする
ものである。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項1に記載
のインクジェットプリントヘッドにおいて、前記ヒータ
ーチップの前記位置合わせ用マークは、導電性を有して
いることを特徴とするものである。
【0013】請求項6に記載の発明は、請求項1に記載
のインクジェットプリントヘッドにおいて、前記ヒータ
ーチップの前記位置合わせ用マークは、複数の導電性を
有する断面で構成され、前記ヒーターチップ上で適宜接
続されていることを特徴とするものである。
【0014】請求項7に記載の発明は、請求項1に記載
のインクジェットプリントヘッドにおいて、前記ヒータ
ーチップは、外部と電気的な接続を行なうための外部配
線中継基板と接続されており、前記位置合わせ用マーク
は導電性であって1以上設けられ、前記外部配線中継基
板に電気的に接続されていることを特徴とするものであ
る。
【0015】請求項8に記載の発明は、請求項1に記載
のインクジェットプリントヘッドにおいて、前記貫通穴
は、その中心が前記ヒーターチップとの接合時に前記発
熱素子の形成面に略一致する位置となるように設けられ
ていることを特徴とするものである。
【0016】請求項9に記載の発明は、複数の発熱素子
を有するヒーターチップと、前記発熱素子に対応しイン
クを噴射する複数のノズル噴射口が形成された流路形成
部材を有するインクジェットプリントヘッドの作製方法
において、前記流路形成部材に、複数の前記ノズル噴射
口と、前記ノズル噴射口に対応する複数の個別流路溝
と、複数の前記個別流路溝が連通する共通インク室用溝
と、該共通インク室用溝にインクを供給するためのイン
ク供給管を形成するとともに、前記インク噴射口の並び
に前記ヒーターチップとの位置合わせ用の貫通穴を形成
し、前記ヒーターチップには、少なくとも複数の前記発
熱素子と、該発熱素子に電気的に接続する電極を形成す
るとともに、前記流路形成部材の前記貫通穴に対応する
位置に端面に露出した位置合わせ用マークを形成し、前
記ヒーターチップと前記流路形成部材を接合する際に、
前記流路形成部材に形成した前記貫通穴と前記ヒーター
チップに形成した前記位置合わせ用マークとによって位
置合わせを行ない、接合することを特徴とするものであ
る。
【0017】請求項10に記載の発明は、請求項9に記
載のインクジェットプリントヘッドの作製方法におい
て、前記ヒーターチップは、ウェハ上に複数形成して切
断位置において切断分離し、前記位置合わせ用マーク
は、切断分離前に前記ウェハの切断位置を跨ぐように形
成され、切断後に前記ヒーターチップの端面に露出する
ことを特徴とするものである。
【0018】請求項11に記載の発明は、請求項10に
記載のインクジェットプリントヘッドにおいて、前記ヒ
ーターチップを切断分離する際の切断位置を示すマーク
または切断位置確認マークを前記ヒーターチップの前記
位置合わせ用マークと兼用することを特徴とするもので
ある。
【0019】請求項12に記載の発明は、請求項9に記
載のインクジェットプリントヘッドの作製方法におい
て、前記ヒーターチップに形成した前記位置合わせ用マ
ークは、前記ヒーターチップ上に前記電極を形成する際
に、同一工程で同一材料を用いて形成することを特徴と
するものである。
【0020】請求項13に記載の発明は、請求項9に記
載のインクジェットプリントヘッドの作製方法におい
て、前記ヒーターチップには、少なくとも複数の前記発
熱素子と、該発熱素子に電気的に接続する電極を形成
後、これらを保護する保護層を形成し、前記位置合わせ
用マークは、該保護層と同一工程で同一材料を用いて形
成することを特徴とするものである。
【0021】請求項14に記載の発明は、請求項9に記
載のインクジェットプリントヘッドの作製方法におい
て、前記流路形成部材の前記貫通穴は、前記ノズル噴射
口の形成と同一の工程で形成されることを特徴とするも
のである。
【0022】請求項15に記載の発明は、請求項9に記
載のインクジェットプリントヘッドの作製方法におい
て、前記流路形成部材の前記貫通穴を、その中心が前記
ヒーターチップとの接合時に前記発熱素子の形成面に略
一致する位置となるように形成することを特徴とするも
のである。
【0023】請求項16に記載の発明は、請求項9に記
載のインクジェットプリントヘッドの作製方法におい
て、前記ヒーターチップの前記位置合わせ用マークとし
て導電性を有する材料で形成し、前記位置合わせの際に
前記流路形成部材に形成した前記貫通穴を通じて前記ヒ
ーターチップの前記位置合わせマークとの電気的接続を
行ない、前記流路形成部材と前記ヒーターチップを位置
合わせすることを特徴とするものである。
【0024】請求項17に記載の発明は、請求項9に記
載のインクジェットプリントヘッドの作製方法におい
て、前記ヒーターチップの前記位置合わせ用マークとし
て導電性を有する材料で前記ヒーターチップの端面に複
数形成するとともに、前記ヒーターチップ上で前記位置
合わせ用マークを適宜接続したパターンとして形成し、
前記位置合わせの際に前記流路形成部材に形成した前記
貫通穴を通じて前記ヒーターチップの複数の前記位置合
わせマークとの電気的接続を行ない、導通の有無あるい
はその組み合わせに基づいて前記流路形成部材と前記ヒ
ーターチップを位置合わせすることを特徴とするもので
ある。
【0025】請求項18に記載の発明は、請求項9に記
載のインクジェットプリントヘッドの作製方法におい
て、前記ヒーターチップの前記位置合わせ用マークとし
て1以上の導電性のパターンを形成し、前記ヒーターチ
ップと前記流路形成部材との接合前に外部と電気的な接
続を行なうための外部配線中継基板と電気的な接続を行
ない、その際に前記位置合わせ用マークも前記外部配線
中継基板と電気的に接続し、前記位置合わせの際に前記
流路形成部材に形成した前記貫通穴を通じて前記ヒータ
ーチップの前記位置合わせマークとの電気的接続を行な
い、電気的特性によって前記流路形成部材と前記ヒータ
ーチップを位置合わせすることを特徴とするものであ
る。
【0026】請求項19に記載の発明は、請求項9に記
載のインクジェットプリントヘッドの作製方法におい
て、前記ヒーターチップと前記流路形成部材との前記位
置合わせは、インク吐出方向側から前記流路形成部材に
形成した前記貫通穴を通して、前記ヒーターチップ上に
形成した前記位置合わせ用マークを画像認識しながら前
記ヒーターチップと前記流路形成部材を相対移動させ、
位置合わせを行なうことを特徴とするものである。
【0027】
【発明の実施の形態】図1、図2は、本発明のインクジ
ェットプリントヘッドの作製方法の実施の一形態を示す
工程図、図3は、同じくヒーターチップ上のパターンの
一例とダイシング工程の説明図、図4は、同じくヒータ
ーチップと流路形成部材の位置合わせの説明図、図5
は、流路形成部材2の一例におけるヒーターチップ接合
面から見た斜視図、図6は、流路形成部材2の一例にお
けるインク噴射側より見た斜視図である。図中、1はヒ
ーターチップ、2は流路形成部材、3はジョイント部
材、4はヒートシンク、11は発熱素子、12は個別電
極、13は共通電極、14は樹脂層、15は位置合わせ
用マーク、21は流路溝、22は吐出口、23は貫通
穴、24はインク供給管、25は共通液室、31は封止
剤注入穴、41はジョイント固定穴、42は封止剤注入
穴、43は外部配線中継基板、51は発熱素子基板、5
2は切断位置、53は洗浄液、54は電気的接続、55
は仮止め用接着剤、56はダイシング幅である。
【0028】図1(A)において、シリコンウエハ上に
発熱素子11、および発熱素子11に接続される個別電
極12および共通電極13、図示しない駆動回路等を例
えばLSI作製プロセスで形成し、発熱素子基板51と
する。発熱素子11上には、気泡の成長および消滅時の
圧力からの発熱素子11の保護と絶縁のための保護膜な
どを成膜してもよい。
【0029】個別電極12および共通電極13を形成す
る際に、位置合わせ用マーク15も同一工程で形成す
る。そのため、位置合わせ用マーク15は、個別電極1
2および共通電極13と同一の材料、例えば、Alまた
はAl合金(Al−Cu、Al−Si−Cu)などで構
成される。
【0030】位置合わせ用マーク15は、図3に示した
例では、発熱素子11の並び方向の両端に1つずつ形成
されており、後述するように流路形成部材2に設けられ
る貫通穴23と対応する位置に設けられる。この位置合
わせ用マーク15は、1つでもよいし、3つ以上でもよ
い。位置合わせ用マーク15は、切断位置52にかかる
ように形成される。位置合わせ用マーク15の具体例と
しては、位置合わせ用マーク15の発熱素子11の並び
方向の寸法が20μm、インク吐出方向の寸法が10μ
mであり、その中心位置が設計上の切断端であり、厚さ
(電極層厚)が2μmとしている。また、この位置合わ
せ用マーク15は、切断位置合わせ用マークと切断位置
確認用マークを兼ねている。
【0031】次に図1(B)において、発熱素子基板5
1の表面に薄い樹脂層14を塗布し、パターニングす
る。樹脂層14としてはポリイミドなどが用いられる。
【0032】図1(C)において、発熱素子基板51は
切断位置52において例えばダイシング等によって切断
され、個別のヒーターチップ1となる。このとき、図3
に示すように、切断位置52にかかるように形成された
位置合わせ用マーク15は、切断した端面に露出するこ
とになる。
【0033】上述のように、位置合わせ用マーク15
は、切断位置合わせ用マークと切断位置確認用マークを
兼ねている。すなわち、ダイシングによる切断位置52
を、位置合わせ用マーク15を目標として位置合わせ
し、切断を実施する。切断後の検査は、位置合わせ用マ
ーク15を発熱素子11の形成面上から観察し、残って
いる位置合わせ用マーク15のインク吐出方向の寸法を
測ることで実施できる。このとき、位置合わせ用マーク
15の残り寸法が5μmであれば設計した中心で切断で
きたことがわかる。位置合わせ用マーク15がなければ
設計に対し発熱素子11側に5μm以上の位置ずれが発
生しており、不良と判断する。また、位置合わせ用マー
ク15と切断した端部にスペースがあれば、設計に対し
て発熱素子11と逆方向に5μm以上の位置ずれが発生
しておりやはり不良と判断できる。ここでは、切断位置
が設計値から±5μm以上離れると噴射特性が劣化し、
不良と仮定している。なお、ダイシングによる切断で
は、ある程度の幅だけ切削されるので、図3ではこの幅
をダイシング幅56として示している。
【0034】ダイシング等によって切断したヒーターチ
ップ1は、ダイシング時のダイシング粉や樹脂層14の
バリを除去するため、図1(D)において、例えば洗浄
液53などによって洗浄され、またバリの除去が行なわ
れる。
【0035】一方、図2に示すように、チップ固定用の
基板として、チップと外部との電気的接続用である外部
配線中継基板43がAlの表面に形成された一体部品と
してヒートシンク4が作製される。もちろん、ヒートシ
ンク4と外部配線中継基板43とが別体であってもよ
い。ヒートシンク4には、ジョイント部材3を固定する
ためのジョイント固定穴41および封止剤を注入するた
めの封止剤注入穴42が設けられている。
【0036】図2(A)において、このヒートシンク4
に洗浄されたヒーターチップ1が位置決めされ、銀エポ
キシ等の熱伝導の良好な接着剤で接合される。図2
(B)において、ヒーターチップ1と外部配線中継基板
43がワイヤボンディングまたはTAB方法または異方
性導電膜などによって電気的接続54がなされる。
【0037】また、図5、図6に示すように、別に流路
形成部材2が例えば樹脂成型によって作製される。流路
形成部材2には、成型時に各発熱素子11に対応して流
路溝21が形成されるとともに各流路溝21が連通する
共通液室25、共通液室25にインクを供給するための
インク供給管24が形成される。また、各発熱素子11
に対応して、レーザー加工などによって吐出口22が形
成される。さらに、吐出口22の並びの両端部付近に
は、位置合わせのための貫通穴23が形成される。この
貫通穴23は、ヒーターチップ1上に形成した位置合わ
せ用マーク15に対応した位置に形成され、その中心は
ヒーターチップ1との接合時に発熱素子11の形成面、
すなわち位置合わせ用マーク15の形成面に略一致する
位置となるように設けられる。貫通穴23は、吐出口2
2と同一工程でレーザー加工によって形成したり、ある
いは樹脂成型時に形成することができる。
【0038】図2(C)において、ヒーターチップ1に
流路形成部材2を接合する。ヒーターチップ1と流路形
成部材2との接合は、例えば接着剤を用いたり、あるい
は圧接により接合してもよい。ここでは接着剤を用いる
こととし、流路形成部材2の接合面に、室温で固体の接
着剤を薄く塗布し、ヒーターチップ1との位置合わせを
行なう。位置合わせは、流路形成部材2をヒーターチッ
プ1の上部と端面に突き当て、その状態で吐出口22の
側より、ヒーターチップ1の端面に露出している位置合
わせ用マーク15を観察し、ヒーターチップ1と流路形
成部材2との位置合わせを行なう。
【0039】上述の流路形成部材2を作製する工程にお
いて、流路形成部材2の吐出口22の並びの両端には位
置合わせ用の貫通穴23が設けられている。吐出口22
の中心が流路溝21内に収まるのに対して、この貫通穴
23は、図中の上下方向にヒーターチップ1側にずれた
位置に中心が来るように形成されている。そのため、図
中、流路の底面にあたるヒーターチップ1の面が貫通穴
23の中心部に来るように、ヒーターチップ1の断面が
観察できる。観察できるヒーターチップ1の断面の領域
には、ヒーターチップ1のダイシングによって断面が露
出した位置合わせ用マーク15がある。そのため、ヒー
ターチップ1と流路形成部材2との位置が合っていれ
ば、インク噴射方向から見ると、図4に示すように、位
置合わせ用マーク15が貫通穴23を介して観察され
る。図4に示すように貫通穴23の中央に位置合わせ用
マーク15が来るように、図中の左右方向の位置合わせ
を行なうことで、発熱素子11と流路溝21との位置合
わせを精度よく行なうことが可能となる。さらに、発熱
素子11の並びの左右両側の貫通穴23によって位置決
めを行なうことによって、さらに精度よく位置合わせを
行なうことができるとともに、微小な回転方向の位置合
わせも行なうことができる。
【0040】従来はヒーターチップの位置を発熱体形成
面側から観察し、次に流路部材の吐出口位置をインク吐
出方向側から観察して、それぞれのデータを合わせて位
置決めが必要であったのに対して、本発明は一方向から
のみの観察で、かつ確認しながら位置合わせが可能とな
っている。
【0041】実際に貫通穴23を介して位置合わせ用マ
ーク15を観察すると、位置合わせ用マーク15にピン
トを合わせると貫通穴23の周囲はぼやけて見えるが、
ここでは貫通穴23もそのまま示している。上述のよう
に貫通穴23は吐出口22と同一工程で加工されるため
に、インク吐出方向に向かって先細りの形状となってお
り、インク吐出側からの観察では、ヒーターチップ1上
のマークと貫通穴23のエッジは吐出口22を設けた流
路形成部材2のノズル板部の厚みの分だけピントがずれ
る。そのため、位置合わせ用マーク15にピントを合わ
せた状態では、周囲がぼやけた画像である。ピントを自
動調整して位置合わせしてもよいが、ピント合わせは時
間を要する。そこで、位置合わせ用マーク15を認識し
ながらヒーターチップ1と流路形成部材2を相対移動さ
せることで、例えば移動データとマーク認識幅の変化か
ら、最適な位置を検出することができる。
【0042】なお、貫通穴23を介した位置合わせ用マ
ークの観察は、カメラ等によって撮像し、その映像を元
に操作者が位置合わせを行なったり、あるいは、画像認
識の技術を用いて位置ズレを自動的に検出し、ステージ
を制御して位置合わせを行なってもよい。
【0043】このようにしてヒーターチップ1と流路形
成部材2とを位置合わせした状態で、流路形成部材2と
ヒートシンク4とのすき間に、例えば、瞬間接着剤、U
V接着剤などの仮止め用接着剤55を塗布し、仮固定す
る。その後加熱して、流路形成部材2に塗布しておいた
接着剤を溶融、接着させて接合する。
【0044】図2(D)において、インクを供給するた
めのジョイント部材3は、その嵌合ピンがヒートシンク
4に設けられたジョイント固定穴41に挿入され、流路
形成部材2のインク供給管26に対して突き当てにより
位置決めされる。ジョイント部材3内には、インクタン
クからインク供給管26へインクを供給するためのイン
ク流路を有しており、ジョイント部材3の位置決めによ
ってジョイント部材3のインク流路と流路形成部材2の
インク供給管26とが接続される。その後、ジョイント
部材3の嵌合ピンは、ヒートシンク4の裏面より熱かし
めや接着剤により固定される。
【0045】次に、ジョイント部材3のインク噴射側に
設けた封止剤注入穴31より、例えばシリコンまたは変
形エポキシ樹脂などの封止剤を注入し、硬化させる。ま
た、ヒートシンク4に設けた封止剤注入穴42から、あ
るいは両方から封止剤を注入し、硬化させてもよい。封
止剤は、ヒーターチップ1と外部配線中継基板43とを
接続した電気的接続54等も封止する。このようにし
て、インクジェットプリントヘッドが完成される。
【0046】上述のインクジェットプリントヘッドの作
製工程では、位置合わせ用マーク15を電極と同一材料
で同一工程において形成したが、これに限らず、例えば
図1(B)で行なう樹脂層14の形成時に樹脂層14と
同一材料で形成することも可能である。ただし樹脂層の
場合、膜厚を厚くすることが容易である反面、光学的な
観察におけるコントラストではAlまたはAl合金によ
るマークに劣る。これらの材料の他にも、例えば通常の
作製工程で使用している他の材料によって位置合わせ用
マーク15を形成したり、あるいは工程が増加すること
をいとわなければ別の材料を導入してもかまわない。た
だし、位置合わせの工程に支障のない材料を用いる必要
がある。
【0047】図7は、本発明のインクジェットプリント
ヘッドの別の実施の形態を示す分解斜視図、図8、図9
は、同じく組立斜視図、図10は、同じく断面図であ
る。図中、図1ないし図4と同様の部分には同じ符号を
付して説明を省略する。32は嵌合ピン、33は加圧部
材、34はインク流路、35はフィルタ、36は接続部
材である。この実施の形態では、ヒーターチップ1と流
路形成部材2との接合を圧接により行なう場合を示して
いる。
【0048】加圧部材33をヒートシンク4に固定した
ときに加圧部材33が流路形成部材2をヒーターチップ
1に押しつける。また、ジョイント部材3の嵌合ピン3
2は、ジョイント部材3をヒートシンク4に取り付ける
際に、ヒートシンク4に設けられたジョイント固定穴4
1と嵌合してジョイント部材3をヒートシンク4に固定
するためのものである。ジョイント部材3内には、イン
ク流路34が設けられており、一方が流路形成部材2の
インク供給管24と接続する。もう一方の端部には、フ
ィルタ35およびインクタンクとの接続を行なうための
接続部材36が設けられている。フィルタ35および接
続部材36は、ヒートシンク4への装着前にジョイント
部材3に取り付けられている。
【0049】上述の図2(C)に示す工程において、流
路形成部材2は、上述のように接着剤を塗布せずにその
ままヒーターチップ1に位置決めされ、仮固定される。
その後、加圧部材33をヒートシンク4へ固定する。こ
のとき加圧部材33が流路形成部材2に当接、流路形成
部材2を押圧して、流路形成部材2をヒーターチップ1
に押しつけ、両者を接合する。その後、ジョイント部材
3の嵌合ピン32をヒートシンク4に設けられたジョイ
ント固定穴41に挿入してジョイント部材3を装着し、
嵌合ピン32はヒートシンク4の裏面より熱かしめや接
着剤により固定される。
【0050】また、ジョイント部材3の装着時に、ジョ
イント部材3を流路形成部材2のインク供給管26に対
して突き当てて位置決めする。これによって、図10に
示すように、ジョイント部材3内のインク流路34と流
路形成部材2のインク供給管24とが接続される。イン
ク流路34は、流路形成部材2のインク供給管24の断
面積とほぼ一致しており、その中心線もジョイント3の
装着時にはインク供給管24の中心線と略一致するよう
に形成されている。このインク流路34は、図示しない
インクタンクとのジョイント位置高さで鈍角に屈曲され
ており、その後フィルタ35の取付位置前から取付位置
までに流路の断面が10倍以上20倍以下に拡大されて
いる。この構成により、インクタンクとのジョイント部
から1回だけ鈍角に屈曲するだけで共通液室へインクを
供給することができる。この構成は、シンプルで短い流
路を形成しているので、インクの流路抵抗を減少させる
とともに、気泡などの滞留しやすい箇所を減少させるこ
とができる。また、インク流路34の断面積をインク供
給管24の断面積とほぼ同じとし、フィルタ35通過後
の流路断面積を必要最低限とすることによって、インク
流路34内のインクの流速が早く、流路内の気泡が抜け
やすくなる。そのため、気泡などによる印字不良を低減
し、印字信頼性の高いインクジェットプリントヘッドを
得ることができる。なお、このようなジョイント部材3
内のインク流路34などの構成は、そのまま例えば図2
(D)に示したジョイント部材3に適用可能である。
【0051】以下、ヒーターチップ1に設ける位置合わ
せ用マーク15の変形例について説明する。図11は、
ヒーターチップ上のパターンの変形例の説明図、図12
は、図11に示した位置合わせ用マークを用いた場合の
ヒーターチップと流路形成部材の位置合わせ時の説明
図、図13は、図11に示す位置合わせ用パターンを用
いた位置合わせ工程の説明図である。図中、61は検出
プローブである。この例では、ヒーターチップ1上の位
置合わせ用マーク15が左右おのおのの切断面で2本と
なっており、チップ内で電気的に接続されている。
【0052】この例では、ヒーターチップ1と流路形成
部材2とを位置合わせする際には、電気的な導通を検出
する検出装置を用いることができる。この検出装置は、
図12に示すように、先端が滑らかになっており、ノズ
ル並び方向で2つの電極が持つ検出プローブ61と、検
出プローブ61の2つの電極が電気的に導通されたこと
を検出する本体部分からなる。流路形成部材2に形成さ
れた貫通穴23に、検出プローブ61を挿入し、そのま
ま流路形成部材2とヒーターチップ1とを相対移動させ
る。検出プローブ61の2つの電極が電気的に導通され
たことを検出した位置が所望の位置となる。
【0053】また、流路形成部材2とヒーターチップ1
を相対的に移動させるテーブルの移動量と、検出装置の
検出結果を判定することで、さらに高精度な位置決めが
可能となる。具体的には、検出プローブ61の2つの電
極が電気的に導通されたことを検出してから、導通が検
出されなくなるまでの移動量、例えばステッピングモー
タのパルス数をカウントすることで、検出される位置の
さらに中央位置が決定できる。これにより、位置合わせ
用マーク15をあまり微細化せずとも、高精度の位置合
わせができる。また、検出プローブ61と位置合わせ用
マーク15との接触状態がヘッドによって多少異なって
も問題なく位置合わせを行なうことができる。さらに、
部品作製精度が悪く、発熱素子11の並びの左右の位置
合わせ用マーク15の間で検出タイミングが異なった場
合も、最適な位置を決定できる。
【0054】この例では、ヒーターチップ1の端面に露
出した位置合わせ用マーク15はそれぞれ2つずつであ
ったが、さらに多くてもよい。位置合わせ用マーク15
が3本以上のマークによって構成される場合、導通させ
るマークの組み合わせを予め設定しておき、3以上の電
極を有する検出プローブ61によって、どの電極間で導
通したかを判別することによりコード化し、どちらの方
向にどのくらいずれているかを認識することも可能であ
る。この場合、位置合わせ用マーク15を構成する各マ
ークのヒーターチップ1の端面に露出した部分の長さを
変えてもよい。あるいは、各マーク間の抵抗値を変えて
もよい。抵抗は発熱素子11を形成するときに同時に形
成可能である。
【0055】ここでは位置合わせ用マーク15が複数の
マークから構成される場合に、電気的に導通を検出して
位置合わせを行なう例を示したが、この例の場合にも、
画像処理によって位置を特定し、位置合わせ制御を行な
ってもよい。
【0056】図14は、ヒーターチップ上のパターンの
別の変形例の説明図である。この例では、位置合わせ用
マーク15をボンディングパットまで延ばしている。そ
して、図2(B)に示した電気的接続54によって、位
置合わせ用マーク15を外部配線中継基板43と電気的
に接続する。
【0057】この構成では、ヒーターチップ1と流路形
成部材2との位置合わせは、外部配線中継基板43の端
子と、流路形成部材2に設けられた貫通穴23に嵌合さ
れた検出プローブとの電気的な導通の有無を検出するこ
とによって行なうことができる。また、上述のように導
通のある領域において、例えばステッピングモータのパ
ルス数をカウントし、位置ズレを高精度に検出して位置
合わせを行なうことも可能である。
【0058】上述の説明では、流路形成部材2に流路溝
21と吐出口22を形成し、ヒーターチップ1との位置
合わせを、位置合わせ用マーク15を用いて行なった
が、吐出口22が設けられたノズル板が別の部材として
形成される場合には、ノズル板とヒーターチップ1との
位置合わせに上述の位置合わせ用マーク15を用いた位
置合わせの方法を適用することができる。
【0059】なお、上述の各例においては、位置合わせ
用マーク15を流路溝21の並びの両端部に設けたが、
本発明はこれに限られるものではない。例えば1つのイ
ンクジェットプリントヘッドで複数色の記録が可能な複
数色一体型のインクジェットプリントヘッドでは、異な
る色間の部分に位置合わせ用マーク15を配置してもよ
い。
【0060】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1および9に記載の発明によれば、ヒーターチップに形
成した位置合わせ用マークと、流路形成部材に形成した
貫通穴とによる位置合わせを行なうことによって、ヒー
ターチップの発熱素子の並びと流路形成部材の個別流路
の並びとをインク噴射方向のみからの観察により位置合
わせが可能となり、位置合わせ装置の簡略化が図れる。
このとき、位置合わせ用マークは、請求項10に記載の
発明のように、ヒーターチップの切断分離前にウェハの
切断位置を跨ぐように形成しておくことによって、切断
後にヒーターチップの端面に露出させることができる。
これにより、貫通穴からの観察が可能になる。また、請
求項4,11に記載の発明のように、この位置合わせ用
マークを、ヒーターチップを切断分離する際の切断位置
を示すマークまたは切断位置確認マークとして用いるこ
ともでき、マークの簡略化やヒーターチップの小型化を
図ることができる。位置合わせは、例えば請求項19に
記載の発明のように、位置合わせ用マークを画像認識し
ながらヒーターチップと流路形成部材を相対移動させて
行なうことができる。この場合、インク吐出方向側から
の観察で貫通穴の周囲のエッジがぼけて検出できなくて
も、位置合わせ用マークを認識すれば高精度な位置合わ
せが可能となる。
【0061】位置合わせ用マークとしては、請求項2,
12に記載の発明のように、発熱素子と電気的に接続さ
れる電極と同一材料によって形成したり、あるいは、請
求項3,13に記載の発明のように、ヒーターチップ上
の回路や電極層を保護する保護層と同一材料によって形
成することができる。このような構成により、ヒーター
チップの作製工程を増加することなく位置合わせ用マー
クを設けることができ、かつ位置合わせの精度を高める
ことができる。
【0062】また、請求項5,16に記載の発明のよう
に、位置合わせ用マークとして導電性を有するマークと
し、貫通穴を通じて電気的な接続を行なって位置合わせ
を行なうことができる。これによれば、画像認識用の光
学系などが必要なく、小型、低コストの作製装置で、確
実な位置合わせが可能となる。このとき、請求項6,1
7に記載の発明のように、位置合わせ用マークを複数の
導電性を有する断面で構成し、ヒーターチップ上で適宜
接続したり、あるいは請求項7,18に記載の発明のよ
うに、位置合わせ用マークを外部配線中継基板に接続す
ることによって、さらに高精度の位置合わせを電気的に
行なうことができる。
【0063】さらに、請求項14に記載の発明のよう
に、流路形成部材の貫通穴は、ノズル噴射口の形成と同
一の工程で形成することができ、流路形成部材の作製工
程を増加することなく、貫通穴を設けることができ、位
置合わせ用マークとともに位置合わせの精度を高めるこ
とができる。また、請求項8,15に記載の発明のよう
に、貫通穴の中心がヒーターチップとの接合時に発熱素
子の形成面に略一致する位置となるように貫通穴を設け
ることによって、位置合わせ用マークが貫通穴の中心部
分に現出するので、位置合わせが容易に行なえる。
【0064】このように本発明によれば、ヒーターチッ
プと流路形成部材を用いたインクジェットプリントヘッ
ドにおける組立性を改善し、より安価なインクジェット
プリントヘッドを提供することが可能となるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のインクジェットプリントヘッドの作
製方法の実施の一形態を示す工程図である。
【図2】 本発明のインクジェットプリントヘッドの作
製方法の実施の一形態を示す工程図(続き)である。
【図3】 ヒーターチップ上のパターンの一例とダイシ
ング工程の説明図である。
【図4】 ヒーターチップと流路形成部材の位置合わせ
の説明図である。
【図5】 流路形成部材2の一例におけるヒーターチッ
プ接合面から見た斜視図である。
【図6】 流路形成部材2の一例におけるインク噴射側
より見た斜視図である。
【図7】 本発明のインクジェットプリントヘッドの別
の実施の形態を示す分解斜視図である。
【図8】 本発明のインクジェットプリントヘッドの別
の実施の形態を示す組立斜視図である。
【図9】 本発明のインクジェットプリントヘッドの別
の実施の形態を示す組立斜視図である。
【図10】 本発明のインクジェットプリントヘッドの
別の実施の形態を示す断面図である。
【図11】 ヒーターチップ上のパターンの変形例の説
明図である。
【図12】 図11に示した位置合わせ用マークを用い
た場合のヒーターチップと流路形成部材の位置合わせ時
の説明図である。
【図13】 図11に示す位置合わせ用パターンを用い
た位置合わせ工程の説明図である。
【図14】 ヒーターチップ上のパターンの別の変形例
の説明図である。
【図15】 従来のヒーターチップと天板部材の位置合
わせ工程の説明図である。
【符号の説明】
1…ヒーターチップ、2…流路形成部材、3…ジョイン
ト部材、4…ヒートシンク、11…発熱素子、12…個
別電極、13…共通電極、14…樹脂層、15…位置合
わせ用マーク、21…流路溝、22…吐出口、23…貫
通穴、24…インク供給管、25…共通液室、31…封
止剤注入穴、32…嵌合ピン、33…加圧部材、34…
インク流路、35…フィルタ、36…接続部材、41…
ジョイント固定穴、42…封止剤注入穴、43…外部配
線中継基板、51…発熱素子基板、52…切断位置、5
3…洗浄液、54…電気的接続、55…仮止め用接着
剤、56…ダイシング幅、61…検出プローブ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 釼持 伸夫 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の発熱素子を有するヒーターチップ
    と、前記発熱素子に対応しインクを噴射する複数のノズ
    ル噴射口が形成された流路形成部材を有し、前記流路形
    成部材には、前記複数のノズル噴射口を有するノズル板
    部と、前記ノズル噴射口に対応する複数の個別流路溝
    と、複数の前記個別流路溝が連通する共通インク室用溝
    と、該共通インク室用溝にインクを供給するためのイン
    ク供給管が形成されてなり、さらに、前記インク噴射口
    の並びに前記ヒーターチップとの位置合わせ用の貫通穴
    が形成されており、前記ヒーターチップには、前記流路
    形成部材の前記貫通穴に対応する位置に端面に露出した
    位置合わせ用マークがあることを特徴とするインクジェ
    ットプリントヘッド。
  2. 【請求項2】 前記ヒーターチップの前記位置合わせ用
    マークは、前記発熱素子と電気的に接続される電極と同
    一材料によって形成されていることを特徴とする請求項
    1に記載のインクジェットプリントヘッド。
  3. 【請求項3】 前記ヒーターチップの前記位置合わせ用
    マークは、前記ヒーターチップ上の回路や電極層を保護
    する保護層と同一材料によって形成されていることを特
    徴とする請求項1に記載のインクジェットプリントヘッ
    ド。
  4. 【請求項4】 前記ヒーターチップの前記位置合わせ用
    マークは、前記ヒーターチップを切り出す切断分離工程
    での切断位置を示すマークまたは切断位置確認マークを
    兼用することを特徴とする請求項1に記載のインクジェ
    ットプリントヘッド。
  5. 【請求項5】 前記ヒーターチップの前記位置合わせ用
    マークは、導電性を有していることを特徴とする請求項
    1に記載のインクジェットプリントヘッド。
  6. 【請求項6】 前記ヒーターチップの前記位置合わせ用
    マークは、複数の導電性を有する断面で構成され、前記
    ヒーターチップ上で適宜接続されていることを特徴とす
    る請求項1に記載のインクジェットプリントヘッド。
  7. 【請求項7】 前記ヒーターチップは、外部と電気的な
    接続を行なうための外部配線中継基板と接続されてお
    り、前記位置合わせ用マークは導電性であって1以上設
    けられ、前記外部配線中継基板に電気的に接続されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプ
    リントヘッド。
  8. 【請求項8】 前記貫通穴は、その中心が前記ヒーター
    チップとの接合時に前記発熱素子の形成面に略一致する
    位置となるように設けられていることを特徴とする請求
    項1に記載のインクジェットプリントヘッド。
  9. 【請求項9】 複数の発熱素子を有するヒーターチップ
    と、前記発熱素子に対応しインクを噴射する複数のノズ
    ル噴射口が形成された流路形成部材を有するインクジェ
    ットプリントヘッドの作製方法において、前記流路形成
    部材に、複数の前記ノズル噴射口と、前記ノズル噴射口
    に対応する複数の個別流路溝と、複数の前記個別流路溝
    が連通する共通インク室用溝と、該共通インク室用溝に
    インクを供給するためのインク供給管を形成するととも
    に、前記インク噴射口の並びに前記ヒーターチップとの
    位置合わせ用の貫通穴を形成し、前記ヒーターチップに
    は、少なくとも複数の前記発熱素子と、該発熱素子に電
    気的に接続する電極を形成するとともに、前記流路形成
    部材の前記貫通穴に対応する位置に端面に露出した位置
    合わせ用マークを形成し、前記ヒーターチップと前記流
    路形成部材を接合する際に、前記流路形成部材に形成し
    た前記貫通穴と前記ヒーターチップに形成した前記位置
    合わせ用マークとによって位置合わせを行ない、接合す
    ることを特徴とするインクジェットプリントヘッドの作
    製方法。
  10. 【請求項10】 前記ヒーターチップは、ウェハ上に複
    数形成して切断位置において切断分離し、前記位置合わ
    せ用マークは、切断分離前に前記ウェハの切断位置を跨
    ぐように形成され、切断後に前記ヒーターチップの端面
    に露出することを特徴とする請求項9に記載のインクジ
    ェットプリントヘッドの作製方法。
  11. 【請求項11】 前記ヒーターチップを切断分離する際
    の切断位置を示すマークまたは切断位置確認マークを前
    記ヒーターチップの前記位置合わせ用マークと兼用する
    ことを特徴とする請求項10に記載のインクジェットプ
    リントヘッド。
  12. 【請求項12】 前記ヒーターチップに形成した前記位
    置合わせ用マークは、前記ヒーターチップ上に前記電極
    を形成する際に、同一工程で同一材料を用いて形成する
    ことを特徴とする請求項9に記載のインクジェットプリ
    ントヘッドの作製方法。
  13. 【請求項13】 前記ヒーターチップには、少なくとも
    複数の前記発熱素子と、該発熱素子に電気的に接続する
    電極を形成後、これらを保護する保護層を形成し、前記
    位置合わせ用マークは、該保護層と同一工程で同一材料
    を用いて形成することを特徴とする請求項9に記載のイ
    ンクジェットプリントヘッドの作製方法。
  14. 【請求項14】 前記流路形成部材の前記貫通穴は、前
    記ノズル噴射口の形成と同一の工程で形成されることを
    特徴とする請求項9に記載のインクジェットプリントヘ
    ッドの作製方法。
  15. 【請求項15】 前記流路形成部材の前記貫通穴は、そ
    の中心が前記ヒーターチップとの接合時に前記発熱素子
    の形成面に略一致する位置となるように形成されること
    を特徴とする請求項9に記載のインクジェットプリント
    ヘッドの作製方法。
  16. 【請求項16】 前記ヒーターチップの前記位置合わせ
    用マークとして導電性を有する材料で形成し、前記位置
    合わせの際に前記流路形成部材に形成した前記貫通穴を
    通じて前記ヒーターチップの前記位置合わせマークとの
    電気的接続を行ない、前記流路形成部材と前記ヒーター
    チップを位置合わせすることを特徴とする請求項9に記
    載のインクジェットプリントヘッドの作製方法。
  17. 【請求項17】 前記ヒーターチップの前記位置合わせ
    用マークとして導電性を有する材料で前記ヒーターチッ
    プの端面に複数形成するとともに、前記ヒーターチップ
    上で前記位置合わせ用マークを適宜接続したパターンと
    して形成し、前記位置合わせの際に前記流路形成部材に
    形成した前記貫通穴を通じて前記ヒーターチップの複数
    の前記位置合わせマークとの電気的接続を行ない、導通
    の有無あるいはその組み合わせに基づいて前記流路形成
    部材と前記ヒーターチップを位置合わせすることを特徴
    とする請求項9に記載のインクジェットプリントヘッド
    の作製方法。
  18. 【請求項18】 前記ヒーターチップの前記位置合わせ
    用マークとして1以上の導電性のパターンを形成し、前
    記ヒーターチップと前記流路形成部材との接合前に外部
    と電気的な接続を行なうための外部配線中継基板と電気
    的な接続を行ない、その際に前記位置合わせ用マークも
    前記外部配線中継基板と電気的に接続し、前記位置合わ
    せの際に前記流路形成部材に形成した前記貫通穴を通じ
    て前記ヒーターチップの前記位置合わせマークとの電気
    的接続を行ない、電気的特性によって前記流路形成部材
    と前記ヒーターチップを位置合わせすることを特徴とす
    る請求項9に記載のインクジェットプリントヘッドの作
    製方法。
  19. 【請求項19】 前記ヒーターチップと前記流路形成部
    材との前記位置合わせは、インク吐出方向側から前記流
    路形成部材に形成した前記貫通穴を通して、前記ヒータ
    ーチップ上に形成した前記位置合わせ用マークを画像認
    識しながら前記ヒーターチップと前記流路形成部材を相
    対移動させ、位置合わせを行なうことを特徴とする請求
    項9に記載のインクジェットプリントヘッドの作製方
    法。
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