JP2002096473A - 液滴吐出ヘッド - Google Patents

液滴吐出ヘッド

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JP2002096473A
JP2002096473A JP2000289818A JP2000289818A JP2002096473A JP 2002096473 A JP2002096473 A JP 2002096473A JP 2000289818 A JP2000289818 A JP 2000289818A JP 2000289818 A JP2000289818 A JP 2000289818A JP 2002096473 A JP2002096473 A JP 2002096473A
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flow path
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path substrate
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JP2000289818A
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Hideyuki Makita
秀行 牧田
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2002/14411Groove in the nozzle plate

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 位置決め精度が得られない。 【解決手段】 ノズル板3にアライメント穴41を形成
し、流路基板1にアライメント穴42をエッチングで形
成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液滴吐出ヘッドに関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、プリンタ、ファクシミリ、複写
装置、プロッタ等の画像記録装置(画像形成装置を含
む。)に用いられるインクジェット記録装置における液
滴吐出ヘッドであるインクジェットヘッドは、インク滴
を吐出するノズルを有するノズル板と、ノズルが連通す
る吐出室(インク流路、インク室、圧力室、加圧室、加
圧液室などとも称される。)を有する流路基板と、この
吐出室内のインクを加圧する圧力発生手段とを備えて、
圧力発生手段を駆動することで吐出室内インクを加圧し
てノズルから液滴を吐出させる。
【0003】従来のインクジェットヘッドとしては、圧
電素子を用いて吐出室の壁面を形成している振動板を変
形変位させることでインク滴を吐出させるピエゾ型のも
の、吐出室内に配設した発熱抵抗体を用いてインクの膜
沸騰でバブルを発生させてインク滴を吐出させるバブル
型のもの、吐出室の壁面を形成する振動板(又はこれと
一体の電極)と電極を用いて静電力で振動板を変形変位
させることでインク滴を吐出させる静電型のものなどが
ある。
【0004】このようなインクジェットヘッドにおいて
は、ヘッドを構成する各部品を高精度に製作し、この各
部品を高精度に組立てなければならない。例えば、ノズ
ル板に形成したノズルと流路基板に形成した吐出室との
位置精度にずれが生じると、インク滴吐出特性にバラツ
キが生じる。
【0005】そこで、従来のインクジェットヘッドとし
て、例えば特開平8−174825号公報に記載されて
いるように、ノズルを形成したノズル板と、ノズルに連
通する吐出室を形成した流路基板にそれぞれ位置決め用
穴を形成し、この両部材の位置決め用穴を治具のピンに
挿入して位置決めし接合することによって、両部材の位
置合わせを行うようにしたものが知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のインクジェットヘッドのように、位置決め用穴
を形成したノズル板と流路基板とを治具のピンに挿入し
て位置決めするのでは、位置決め精度に限界がある。
【0007】すなわち、従来のインクジェットヘッドの
ように吐出密度が200dpi程度以下のヘッドであれ
ば、上述した冶具のピンを用いた位置決め精度でも十分
に対応することができたが、吐出密度が300dpi以
上のヘッドを製作する場合、ノズルを二列千鳥状に配置
したとしても隣り合うチャンネル間(ビット間)のピッ
チは85μm程度の高密度配置になるため、冶具のピン
を用いた位置決め精度では対応できなくなり、ノズル板
に形成されたノズルと流路基板に形成された液室との位
置ずれによるヘッド製作上の歩留まりが悪くなり、イン
ク滴吐出特性にバラツキが生じるという問題がある。
【0008】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、インク滴吐出特性のバラツキを低減した液滴吐出
ヘッドを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明に係る液滴吐出ヘッドは、ノズル板に位置決
め用穴を形成し、流路基板に位置決め用穴をエッチング
で形成した構成としたものである。
【0010】また、この流路基板の位置決め用穴は結晶
面方位(110)面に形成することが好ましい。さら
に、ノズル板にはノズルを2列形成し、位置決め用穴を
チャンネル方向の両端部でノズル列間の中心にそれぞれ
設けることが好ましい。
【0011】ここで、流路基板の位置決め用穴の内周面
には段差部を設けることが好ましい。また、流路基板の
位置決め用穴の外周側に溝部を設けることが好ましい。
【0012】これらの液滴吐出ヘッドにおいて、圧力発
生手段が吐出室の壁面を形成する振動板と、この振動板
に対向する電極とを有し、振動板を静電力で変形変位さ
せることで吐出室内液体を加圧してノズルから液滴を吐
出させる静電型ヘッドとすることが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。図1は本発明の第1実施形態
に係る液滴吐出ヘッドであるインクジェットヘッドの分
解斜視説明図、図2は同ヘッドの振動板長手方向の断面
説明図、図3は図2の要部拡大説明図、図4は同ヘッド
の振動板短手方向の要部拡大断面図である。
【0014】このインクジェットヘッドは、単結晶シリ
コン基板、多結晶シリコン基板、SOI基板などのシリ
コン基板等を用いた第一基板である流路基板1と、この
流路基板1の下側に設けたシリコン基板又はパイレック
スガラス基板或いはセラミックス基板等を用いた第二基
板である電極基板2と、流路基板1の上側に設けた第三
基板であるノズル板3とを備え、インク滴を吐出する複
数のノズル4、各ノズル4が連通するインク流路である
吐出室6、各吐出室6にインク供給路を兼ねた流体抵抗
部7を介して連通する共通液室8などを形成している。
【0015】流路基板1にはノズル4が連通する複数の
吐出室6及びこの吐出室6の壁面である底部をなす振動
板10(電極を兼ねている)を形成する凹部を形成し、
ノズル板3にはノズル4となる孔及び流体抵抗部7を形
成する溝を形成し、また流路基板1と電極基板2には共
通液室8を形成する貫通部を形成している。
【0016】ここで、流路基板1は、例えば単結晶シリ
コン基板を用いた場合、予め振動板厚さにボロンを注入
してエッチングストップ層となる高濃度ボロン層を形成
し、電極基板2と接合した後、吐出室6となる凹部をK
OH水溶液などのエッチング液を用いて異方性エッチン
グすることにより、このとき高濃度ボロン層がエッチン
グストップ層となって振動板10が高精度に形成され
る。
【0017】なお、振動板10に別途第一電極となる電
極膜を形成してもよいが、上述したように不純物の拡散
などによって振動板が電極を兼ねるようにしている。ま
た、振動板10の電極基板2側の面に絶縁膜を形成する
こともできる。この絶縁膜としてはSiO2等の酸化膜系
絶縁膜、Si34等の窒化膜系絶縁膜などを用いること
ができる。絶縁膜の成膜は、振動板表面を熱酸化して酸
化膜を形成したり、成膜手法を用いたりすることができ
る。
【0018】また、電極基板2にはp型或いはn型の単
結晶シリコン基板を用いて、熱酸化法などで酸化層2a
を形成し、この酸化層2aに凹部14を形成して、この
凹部14底面に振動板10に対向する電極15を設け、
振動板10と電極15との間にギャップ16を形成し、
これらの振動板10と電極15とによってアクチュエー
タ部(圧力発生手段)を構成している。このとき、凹部
14の深さはギャップ16の長さを規定することにな
る。また、電極基板2にはパイレックス(登録商標)ガ
ラス(硼珪酸ガラス)を用いることができ、この場合に
は絶縁性を有しているので、そのまま凹部14を形成す
る。さらに、電極基板2にはセラミック基板を用いるこ
ともできる。
【0019】ここで、電極基板2の凹部14は図4にも
示すように振動板短手方向で断面形状が傾斜面を有する
形状とし、この凹部14の底面に電極15を形成するこ
とにより、振動板10と電極15とを振動板短手方向で
非平行状態で対向させている。なお、このように非平行
な振動板10と電極15で形成されるギャップ16を非
平行ギャップと称する。もちろん、振動板10と電極1
5とを平行な状態で対向させることもできるし、振動板
長手方向で非平行ギャップとすることもできる。
【0020】電極15表面にはSiO2膜などの酸化膜系
絶縁膜、Si34膜などの窒化膜系絶縁膜からなる誘電
絶縁膜17を成膜している。なお、上述したように電極
15表面に絶縁膜17を形成しないで、振動板10側に
絶縁膜を形成することもできる。また、電極基板2の電
極15としては、金、或いは、通常半導体素子の形成プ
ロセスで一般的に用いられるAl、Cr、Ni等の金属
材料や、Ti、TiN、W等の高融点金属、または不純
物により低抵抗化した多結晶シリコン材料などを用いる
ことができる。
【0021】これらの流路基板1と電極基板2との接合
は、流路基板1及び電極基板2をいずれもシリコン基板
で形成したときには直接接合で接合することができる。
この直接接合は1000℃程度の高温化で実施する。ま
た、電極基板2をシリコンで形成して、陽極接合を行う
こともでき、この場合には、電極基板2と流路基板1と
の間にパイレックスガラスを成膜し、この膜を介して陽
極接合を行うこともできる。さらに、流路基板1と電極
基板2にシリコン基板を使用して金等のバインダーを接
合面に介在させた共晶接合で接合することもできる。
【0022】また、流路基板1と電極基板2との接合
は、流路基板1をシリコン基板、電極基板2をパイレッ
クスガラスでそれぞれ形成した場合には、陽極接合で行
うことができる。陽極接合は、基板間に電圧(−300
V〜−500V程度)を印加することで比較的低温(3
00℃〜400℃)で精密な接合を行うことができる。
【0023】なお、このような陽極接合を確実に行うに
は、基板の接合界面で基板同士の共有結合が生じるよう
に流路基板(第1基板)1、或いは電極基板(第2基
板)2のどちらかがアルカリイオンを多く含む基板であ
ることが必要があり、また、接合する際、熱応力による
基板同士の歪みが少なくなるように基板同士の熱膨張係
数が比較的一致している材料を選択することが好まし
い。したがって、流路基板1に単結晶のシリコン基板を
使用し、電極基板2にNa等のアルカリイオンを多く含
み、シリコン基板と比較的熱膨張係数が一致するパイレ
ックスガラス(硼珪酸系ガラス)基板を使用すること
で、基板同士の熱歪みの少ない確実な接合が得られる。
【0024】ノズル板3には、多数のノズル4を形成す
るとともに、共通液室8と吐出室6を連通するための流
体抵抗部7を形成する溝部を形成している。ここでは、
インク吐出面(ノズル4表面側)には撥水性皮膜を成膜
している。このノズル板3にはステンレス基板(SU
S)を用いているが、この他、エレクトロフォーミング
(電鋳)工法によるニッケルメッキ膜、ポリイミド等の
樹脂にエキシマレーザー加工をしたもの、金属プレート
にプレス加工で穴加工をしたもの等でも用いることがで
きる。
【0025】また、撥水性皮膜は、フッ素系樹脂微粒子
であるポリテトラフルオロエチレン微粒子を分散させた
電解又は無電解ニッケル共析メッキ(PTFE−Ni共
析メッキ)によるメッキ皮膜で形成することができる。
【0026】このインクジェットヘッドは、ノズル4を
二列配置し、この各ノズル4に対応して吐出室6、振動
板10、電極15なども二列配置し、各ノズル列の中央
部(ヘッド中央部)に共通液室8を配置して、共通液室
8から左右の吐出室6にインクを振り分けて供給する構
成を採用している。これにより、各吐出室6へのインク
供給を均等に配分することができ、各吐出室の駆動状態
の緩衝をほとんど受けることなく、均一なインク滴吐出
特性を確保することができて、簡単なヘッド構成で多数
のノズル4を有するマルチノズルヘッドを構成すること
ができる。このノズル4の配列密度で規定されるこのヘ
ッドの吐出密度は300dpiとしている。
【0027】そして、電極15は外部に延設して接続部
(電極パッド部)15aとし、これにヘッド駆動回路で
あるドライバIC20をワイヤボンドによって搭載した
FPCケーブル21を異方性導電膜などを介して接続し
ている。このとき、電極基板2とノズル板3との間(ギ
ャップ16入口)はエポキシ樹脂等の接着剤を用いたギ
ャップ封止剤22にて気密封止し、ギャップ16内に湿
気が侵入して振動板10が変位しなくなるのを防止して
いる。
【0028】さらに、インクジェットヘッド全体をフレ
ーム部材25上に接着剤で接合している。このフレーム
部材25にはインクジェットヘッドの共通液室8に外部
からインクを供給するためのインク供給穴26を形成し
ており、またFPCケーブル21等はフレーム部材25
に形成した穴部27に収納される。
【0029】このフレーム部材25とノズル板3との間
はエポキシ樹脂等の接着剤を用いたギャップ封止剤28
にて封止し、撥水性を有するノズル板3表面のインクが
電極基板2やFPCケーブル21等に回り込むことを防
止している。
【0030】そして、このヘッドのフレーム部材25に
はインクカートリッジとのジョイント部材30が連結さ
れて、フレーム部材25に熱融着したフィルタ31を介
してインクカートリッジからインク供給穴26を通じて
共通液室8にインクが供給される。
【0031】このように構成したインクジェットヘッド
においては、振動板10を共通電極とし電極15を個別
電極として、振動板10と電極15との間に駆動波形を
印加することにより、振動板10と電極15との間に静
電力(静電吸引力)が発生して、振動板10が電極15
側に変形変位する。これにより、吐出室6の内容積が拡
張されて内圧が下がるため、流体抵抗部7を介して共通
液室8から吐出室6にインクが充填される。
【0032】次いで、電極15への電圧印加を断つと、
静電力が作用しなくなり、振動板10はそれ自身のもつ
弾性によって復元する。この動作に伴い吐出室6の内圧
が上昇し、ノズル4からインク滴が吐出される。再び電
極に電圧を印加すると、再び静電吸引力によって振動板
は電極側に引き込まれる。
【0033】この場合、振動板10と電極15との間の
実効的なギャップ長(保護膜17の厚みを除く長さ)が
短い部分から変位を開始し、それに伴なって漸次振動板
10と電極15とのギャップ長が短くなる。したがっ
て、振動板10の変位開始位置のバラツキが低減すると
ともに、駆動電圧を低電圧化することができる。
【0034】次に、このインクジェットヘッドにおける
流路基板1とノズル板3との位置決めに関する構成につ
いて図5乃至図7をも参照して説明する。なお、図5は
同ヘッドのノズル板の平面図、図6は同ヘッドの電極基
板に接合した状態での流路基板の平面図、図7は位置決
め用穴の拡大説明図である。
【0035】まず、ノズル板3には、図5及び図7に示
すように、チャンネル方向の両端部でノズル列4A、4
B間の中心にそれぞれ貫通孔からなる位置決め用穴(ア
ライメント穴)41を形成している。このアライメント
穴41は、ノズル板3をSUSのプレスで形成するとき
にはノズル4とともにプレスで形成し、ノズル板3をニ
ッケル電鋳で形成するときにはアライメント穴41に対
応する部分にもレジストパターンを形成するなどしてノ
ズル4とともに電鋳で形成することができる。
【0036】一方、流路基板1にも、図6及び図7に示
すように、チャンネル方向の両端部で凹部からなる位置
決め用穴(アライメント穴)42、42を形成してい
る。これらのアライメント穴42は、結晶面方位(11
0)のシリコン基板で形成した流路基板1の(110)
面にエッチングによって形成している。したがって、こ
のアライメント穴42の図7に示す壁面42aは垂直面
となる。
【0037】ここで、ノズル板3と流路基板1との位置
決めはノズル板3上方からCCDカメラ等の撮像手段で
撮像して行うので、図7に示すように、ノズル板3のア
ライメント穴41を流路基板1のアライメント穴42よ
りも大きく形成している。ただし、このノズル板3のア
ライメント穴41が大き過ぎると高精度な位置決めがで
きないので、ノズル板3のアライメント穴41と流路基
板1のアライメント穴42との直径差は50μm前後が
好ましい。また、ノズル板3のアライメント穴41の大
きさは、100〜300μm程度が好ましい。
【0038】このようにノズル板3にアライメント穴4
1を形成し、流路基板1にエッチングでアライメント穴
42を形成したので、ノズル板3の上方からCCDカメ
ラ等の撮像手段を用いて撮像し、この撮像結果を画像処
理装置で画像処理することにより、ノズル板3と流路基
板1との高精度な位置決めを行うことができる。この場
合、ノズル板3に形成した穴と流路基板1に形成した穴
との位置決めには、前述のような治具を使用しないの
で、例えばノズル4の集積密度(吐出密度)が300d
pi以上の場合でもノズル板3に形成されたノズル4と
流路基板1に形成された吐出室6(実際には吐出室とな
る凹部)とを高精度に位置決めできて位置ずれによる歩
留まりの低下をきたすことがなく、また、噴射特性のバ
ラツキも低減し、画像品質が向上する。
【0039】また、流路基板1に結晶面方位(110)
のシリコン基板を用いて(110)面にエッチングによ
りアライメント穴42を形成することで、壁面42aを
垂直面とすることができ、CCDカメラ等の撮像手段で
撮像したときのコントラストが高くなり、画像処理時に
おける画像認識精度が向上して、更に位置決め精度が向
上する。また、アライメント穴42は凹部とすることが
できて、エッチング時間も短く、プロセス上の不都合も
生じない。
【0040】これに対して、図8に示すように、シリコ
ン基板の(100)面にアライメント穴42´を形成し
た場合、アライメント穴42´の壁面42a´は傾斜面
となるため、所要のコントラストを得るためにはアライ
メント穴42´を貫通穴としなければならないので、エ
ッチングに時間がかかり、コストが高くなるとともに、
流路基板1の下方に接合する電極基板2にも穴を明けな
くてはならなくなる。なお、電極基板2に穴を明けるの
を避けるためには、流路基板1単独でエッチングによっ
て振動板10を形成すればよいのであるが、このように
流路基板1単独でエッチングによって振動板10を形成
すると、薄い振動板10の破損が生じ易くなる。
【0041】さらに、ノズル板3にはアライメント穴4
1、41をチャンネル方向の両端部にそれぞれ形成して
いるので、ノズル列間方向よりも高精度が要求されるチ
ャンネル間方向での位置決め精度を向上することができ
る。すなわち、前述した特開平8−174825号公報
に記載されているように、ノズル列方向に位置決め穴を
それぞれ設けると、チャンネル間の位置精度に偏りが生
じて、位置精度が悪くなり、ノズル列間方向よりも精度
が要求されるチャンネル間方向の位置精度が得られなく
なる。
【0042】また、ノズル列4A、4B間の中心にアラ
イメント穴41、41を形成しているので、ノズル列間
の中心の位置精度が均等になり、ヘッドの各部品交差の
積み上げがノズル列間で対称になり、2つのノズル列4
A、4Bの位置ずれ量が均等になって、2列のノズル4
の噴射特性のバラツキを低減することができる。
【0043】次に、本発明の第2実施形態について図9
を参照して説明する。なお、同図はノズル板と流路基板
とを接着剤接合した状態の要部拡大断面説明図である。
この実施形態では、流路基板1のアライメント穴42の
内周面には段差部43を形成して、アライメント穴42
のノズル板3側の開口をノズル板3のアライメント穴4
1よりも大きく形成している。
【0044】これにより、ノズル板3と流路基板1とを
接着剤44で接合したときに、接着剤44のはみ出し部
分44aがアライメント穴42内周面の段差部43で阻
止されて位置決めのためのアライメント穴42内に侵入
することが防止され、画像認識精度が向上し、高精度な
位置決めを行うことができる。
【0045】すなわち、流路基板1のアライメント穴4
2をストレート穴とした場合、ノズル板3と流路基板1
とを接着剤接合するために流路基板1上に転写法などに
より接着剤44を塗布した際、接着剤44の塗布量が多
いと、図10に示すように、接着剤44がはみ出して流
路基板1のアライメント穴42内に付着してしまい(或
いはアライメント穴42を埋めてしまい)、画像処理で
接着剤44がノイズとなって画像認識精度が低下し、位
置決め精度が低下する。これに対して、この実施形態の
ように接着剤44のアライメント穴42内への侵入を防
止することで、位置決め精度が低下することを防止でき
る。
【0046】また、本発明の更に他の実施形態として
は、図11に示すように、流路基板1のアライメント穴
42の外周側に溝部45を設けて、ノズル板3と流路基
板1とを接着剤接合するときに、接着剤44のはみ出し
部分44aを溝部45で阻止することによっても、画像
認識精度が向上し、高精度な位置決めを行うことができ
る。
【0047】なお、上記各実施形態においては、本発明
を振動板変位方向とインク滴吐出方向が同じになるサイ
ドシュータ方式のインクジェットヘッドに適用したが、
振動板変位方向とインク滴吐出方向と直交するエッジシ
ュータ方式のインクジェットヘッドにも同様に適用する
ことができる。さらに、インクジェットヘッドだけでな
く液体レジスト等を吐出させる液滴吐出ヘッドなどにも
適用できる。また、振動板と液室基板とを同一基板から
形成したが、振動板と液室基板とを別体にして接合する
こともできる。さらにまた、圧力発生手段として、圧電
素子などの電気機械変換素子を用いるもの、或いは、発
熱抵抗体を用いるものなどにも適用することができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る液滴
吐出ヘッドによれば、ノズル板に位置決め用穴を形成
し、流路基板に位置決め用穴又は凹部をエッチングで形
成したので、ノズルと吐出室とを高精度に位置決めする
ことができ、製造上の歩留まりが向上し、また、噴射特
性のバラツキが低減して画像品質を向上することができ
る。
【0049】ここで、流路基板の位置決め用穴は結晶面
方位(110)面に形成することにより、画像認識精度
が向上し、高精度な位置決めを行うことができる。ま
た、ノズル板にはノズルを2列形成し、位置決め用穴を
チャンネル方向の両端部でノズル列間の中心にそれぞれ
設けることにより、ノズル列間の部品精度のバラツキを
均等にし、2列のノズルの噴射特性のバラツキを低減す
ることができる。
【0050】また、流路基板の位置決め用穴の内周面に
は段差部を設けることにより、位置決め用穴に接着剤が
侵入するのを防止することができて、画像認識精度が向
上し、高精度な位置決めを行うことができる。さらに、
流路基板の位置決め用穴の外周側に溝部を設けることに
より、画像認識精度が向上し、高精度な位置決めを行う
ことができる。
【0051】さらに、圧力発生手段が吐出室の壁面を形
成する振動板と、この振動板に対向する電極とを有し、
振動板を静電力で変形変位させることで吐出室内液体を
加圧してノズルから液滴を吐出させる静電型ヘッドとす
ることで、噴射特性のバラツキを低減し、画像品質及び
信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るインクジェットヘ
ッドの分解斜視説明図
【図2】同ヘッドの振動板長手方向の断面説明図
【図3】図2の要部拡大説明図
【図4】同ヘッドの振動板短手方向の要部拡大断面図
【図5】同ヘッドのノズル板の平面図
【図6】同ヘッドの流路基板の平面図
【図7】同ヘッドのアライメント穴の拡大説明図
【図8】流路基板のアライメント穴をシリコン基板の
(100)面に形成したときのアライメント穴の拡大説
明図
【図9】本発明の他の実施形態の説明に供する要部拡大
断面説明図
【図10】同実施形態の作用説明に供する要部拡大断面
説明図
【図11】本発明の更に他の実施形態の説明に供する要
部拡大断面説明図
【符号の説明】
1…流路基板、2…電極基板、3…ノズル板、4…ノズ
ル、6…吐出室、7…流体抵抗部、8…共通液室、10
…振動板、14…凹部、41…アライメント穴、42…
アライメント穴、43…段差部、45…溝部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液滴を吐出するノズルを有するノズル板
    と、前記ノズルが連通する吐出室を形成したシリコン基
    板からなる流路基板と、前記液滴を吐出させる圧力を発
    生する圧力発生手段を備えた液滴吐出ヘッドにおいて、
    前記ノズル板に位置決め用穴を形成し、前記流路基板に
    位置決め用穴をエッチングで形成したことを特徴とする
    液滴吐出ヘッド。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の液滴吐出ヘッドにおい
    て、前記流路基板の位置決め用穴は結晶面方位(11
    0)面に形成したことを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の液滴吐出ヘッド
    において、前記ノズル板には前記ノズルを2列形成し、
    前記位置決め用穴をチャンネル方向の両端部でノズル列
    間の中心にそれぞれ設けたことを特徴とする液滴吐出ヘ
    ッド。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の液滴
    吐出ヘッドにおいて、前記流路基板の位置決め用穴の内
    周面には段差部を設けたことを特徴とする液滴吐出ヘッ
    ド。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至3のいずれかに記載の液滴
    吐出ヘッドにおいて、前記流路基板の位置決め用穴の外
    周側に溝部を設けたことを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかに記載の液滴
    吐出ヘッドにおいて、前記圧力発生手段が前記吐出室の
    壁面を形成する振動板と、この振動板に対向する電極と
    を有し、前記振動板を静電力で変形変位させることで吐
    出室内液体を加圧して前記ノズルから液滴を吐出させる
    ことを特徴とする液滴吐出ヘッド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11214065B2 (en) 2017-07-28 2022-01-04 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Fluid ejection die interlocked with molded body

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