JPH1076627A - ドクタホルダ - Google Patents

ドクタホルダ

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JPH1076627A
JPH1076627A JP25227796A JP25227796A JPH1076627A JP H1076627 A JPH1076627 A JP H1076627A JP 25227796 A JP25227796 A JP 25227796A JP 25227796 A JP25227796 A JP 25227796A JP H1076627 A JPH1076627 A JP H1076627A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドクタ刃の局所的なかき取り不良によるかぶ
り不良を防止する。 【解決手段】 ドクタホルダ8Aの上板11Aの上に、
支軸25を中心として回動しドクタ刃7を局所的に加圧
可能な加圧レバー26と、その加圧レバー26の角度を
調整してドクタ刃7に対する加圧力を調整する圧調整ダ
イアル28を備えた加圧調整機構24を複数個、ドクタ
ホルダ8Aの幅方向(版胴1の軸線に平行方向)に適当
な間隔をあけて設けておき、局所的なドクタ刃のかき取
り不良が生じた時に、その領域の加圧調整機構24を操
作してドクタ刃の局所的な加圧力を増加させ、かき取り
不良を解消する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷機やコータ
ー、特に、グラビア印刷機やグラビアコーターにおい
て、グラビアの凹版のセル以外に付着したインキをかき
取るドクタリング機構に用いるドクタホルダに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、グラビア印刷機は、図5〜図7に
示すように、外周面に画像に対応したセル(凹部)を有
する版胴1と、その版胴1にインキを供給するインキパ
ン2と、版胴1のセル以外に付着したインキをかき取る
ドクタリング機構3と、印刷すべきウェブ4を版胴1に
押し付ける圧胴5等を備えている。ドクタリング機構3
は、ドクタ刃7と、そのドクタ刃7を保持するためのド
クタホルダ8(詳細は後述)と、そのドクタホルダ8を
支持して、軸線O−Oを中心として回転可能なホルダ台
9と、そのホルダ台9に回転力Fを加えるエアシリンダ
などの駆動機構(図示せず)等を備えており、そのホル
ダ台9に回転力Fを加えることによってドクタ刃7の先
端を版胴1に押し付け、インキのかき取りを行ってい
た。
【0003】ここで、ドクタ刃7は通常、幅50mm程
度の帯状の平板で、基材として、高炭素鋼が使われてお
り、ベース部の厚みは0.2mm程度であり、先端部分
は2mm程度の長さで刃先加工がされている。刃先部分
の厚みは0.1mm程度である。このドクタ刃7は、図
6から良く分かるように、印刷版胴1の幅(軸線方向の
長さ)よりも50mm程度長い幅に仕上げられている。
ドクタホルダ8は、ドクタ刃7を上下からはさみ保持す
る上板11と下板12を有しており、両者は厚み10m
m程度のアルミ合金で作られている。下板12は断面が
長方形の帯状材の1面に大きく面取り加工を施したもの
である。上板11は、ドクタ刃7を版胴1に押し付けた
際に、上方向への刃先のそりを支持するために、1面に
鍔11aを備えている。この鍔11aは鋼材で別に作
り、ねじ止めされるのが一般的である。上板11には幅
方向に適当な間隔を開けて複数のボルト孔11bが形成
されており、下板12にはそのボルト孔11bに対応す
る位置にねじ孔12bが形成され、締付ボルト13をボ
ルト孔11bに通し且つねじ孔12bにねじ込むことに
より、上板11と下板12とがドクタ刃7をはさんで締
め付けられている。締付ボルト13は、ドクタホルダ8
のサイズにもよるが、幅方向に5から10個程度設けら
れており、比較的短いピッチで上板11と下板12を締
め付け、これによりドクタ刃7を幅方向に比較的均一な
力で締め付け、固定している。ドクタ刃7は刃先が上板
11の先端部よりも5〜10mm程度飛び出るようにセ
ットされている。また、上板11と下板12とでドクタ
刃7をはさみ込み、複数の締付ボルトで締め込んだ時
に、締付ボルトが有る位置と無い位置とに生じる締め込
みむらがドクタ刃7の刃先に与える影響を抑制するた
め、ドクタ刃7と上板11、下板12の間にそれぞれ薄
い上部あて板及び下部あて板を使用する場合もある。
【0004】そして、使用に当たっては、ドクタ刃7を
保持したドクタホルダ8をホルダ台9に取り付け、その
ホルダ台9の位置を、ドクタ刃7が印刷に合わせたドク
タ角度となるように設定し、また、版胴1の表面のイン
キのかき取りむらがないように、ドクタ刃7の版胴1に
対する当たりの調整を行い(この調整はドクタホルダ8
のホルダ台9に対する取り付け位置を調整することによ
って行う)、その後、ホルダ台9に回転力Fを加えて、
ドクタ刃7の先端を版胴1に均一に押し付け、インキか
き取りを行っていた。また、ホルダ台9をドクタ刃7の
幅方向(版胴1の軸線に平行方向)に5mm程度往復動
させ、ドクタ刃7の版胴1に対する幅方向の接触位置を
変化させることも行われていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来装
置では上記したようにドクタ刃7を版胴1に対して均一
に押し付けてインキのかき取りを行っているにも係わら
ず、グラビア印刷のかぶり不良(かき取り不良)を生じ
るという問題点があった。ここで、グラビア印刷におけ
るかぶり不良とは、版表面非画像部のインキが完全には
ドクタ刃でかき取られないことにより、印刷物の下地が
薄汚れてくる不良のことであり、印刷物に長手方向の帯
状に生じている。
【0006】かぶり不良の発生原因であるインキのかき
漏れは、版胴に対するドクタ刃の押付圧力即ちドクタ圧
が局所的に低下することにより生じている。このドクタ
圧の局所的な低下は、版胴に起因するものとドクタ刃に
起因するものがある。前者は、図8(a)に誇張して示
すように、版胴1の真直度、真円度が悪く、版胴外周面
に微小な凹み15が存在している時に、その凹み15に
ドクタ刃7の刃先が追従できない場合に起こる局所的な
ドクタ圧の低下であり、この凹み15によるドクタ圧の
低下によって版胴外周に帯状に微量なインキかき漏れ1
6が生じる。後者は、図8(b)に誇張して示すよう
に、版面に押し付けられるドクタ刃7の刃先が、版の画
像部と非画像部におけるドクタ刃の磨耗量の差異によっ
て、版との接触面に対して凹み17を形成している時
に、その凹み17にドクタ刃先が追従できない場合に起
こる局所的なドクタ圧の低下であり、この凹み17によ
るドクタ圧の低下によって版胴外周に帯状に微量なイン
キかき漏れ18が生じる。
【0007】かぶり不良発生時の対応として現在採られ
ている方法は、ドクタ刃の交換、ドクタ角度を変更
する(角度を立てるか寝かすかは版の形状によって異な
る)、印刷速度を下げる、ドクタ圧を上げる、等で
ある。
【0008】しかし、これらの方法はいずれも問題があ
った。すなわち、、の方法は印刷機を停止しなけれ
ばならず、生産量が低下する。またの方法は材料コス
トも増える。の方法についても時間当たりの生産量が
低下する。に関しては、ドクタ刃の全幅に対してドク
タ圧を上昇するため、かぶりの発生していない部分との
バランスがとれなくなることに起因したドクタ刃の摩耗
促進による耐久性の低下や、印刷物の色調変化の問題が
あり、また圧力上昇範囲に限度があり、かぶりを完全に
防止できない場合もあった。
【0009】本発明は、上述の問題点に鑑みて為された
もので、版胴に対するドクタ刃の局所的なドクタ圧低下
を防止し、かぶり不良を防止することの可能なドクタホ
ルダを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、かぶり不良発
生の際、かぶり発生の任意の位置のドクタ圧を局所的に
且つ任意に加圧できる加圧調整機構を設け、その加圧調
整機構によりかぶり発生位置に対応したドクタ圧を加圧
し、ドクタ圧の低下分を補うことにより、局所的にドク
タ刃の掻きを良くし、印刷機を停止することなく、かぶ
り不良を解消するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明は、ドクタ刃を上板と下板
で、はさみ保持する形式のドクタホルダにおいて、前記
ドクタ刃の前記上板よりも突出した部分の、幅方向に間
隔をあけた複数個所をそれぞれ下方に、且つ調整可能な
加圧力で加圧することができるよう、複数の加圧調整機
構を設けるという構成を備えたものである。
【0012】本発明は上述構成であるので、図8
(a)、(b)に示すような凹み15、17に起因した
ドクタ圧の局所的な低下が生じてかぶり不良を生じた
時、そのドクタ圧の局所的な低下が生じている部分の加
圧調整機構を操作して、その部分のドクタ圧を局所的に
高めることができ、これによりかぶり不良を解消するこ
とができ、しかもこのドクタ圧の増加操作は、他の部分
のドクタ圧にほとんど影響しないため、ドクタ刃の摩耗
を増加させるとか、印刷物の色調変化を生じるといった
ことが生じない。
【0013】ここで、前記加圧調整機構は、前記上板に
回動可能に且つ前記ドクタ刃の前記上板よりも突出した
部分を加圧可能に設けられた加圧レバーと、その加圧レ
バーによる前記ドクタ刃の加圧力を調整するよう、前記
加圧レバーの回動角度位置を調整する圧調整ダイアルと
を有する簡単な構造によって実現できる。
【0014】また、前記ドクタ刃と上板との間に、先端
が前記上板よりも突出するように上部あて板を配置し、
前記加圧調整機構がその上部あて板を介してドクタ刃を
加圧する構成とすることもできる。その場合、前記上部
あて板の先端部分には、複数の加圧調整機構で加圧され
る部分の間に切れ目を形成しておくことが好ましい。
【0015】
【実施例】以下、図面に示す本発明の好適な実施例を説
明する。図1は本発明の一実施例によるドクタホルダを
示す概略側面図、図2はそのドクタホルダの一部の概略
上面図であり、図5〜図7に示す従来例と同一部品には
同一符号を付して示している。図1、図2において、1
は版胴、3Aは、版胴1のセル以外に付着したインキを
かき取るドクタリング機構であり、ドクタ刃7と、その
ドクタ刃7を保持したドクタホルダ8Aと、ドクタホル
ダ8Aを支持したホルダ台9等を備えている。ここで使
用するドクタ刃7は従来と同一のものであり、また、ホ
ルダ台9も従来と同一のものである。更に、そのホルダ
台9には従来と同様にエアシリンダ等の駆動機構が連結
され、ドクタ刃7を版胴1に押し付けるための回転力F
が付与される構成となっている。この回転力Fにより、
ドクタ刃7は版胴1に対して所定のドクタ圧で押し付け
られる。
【0016】ドクタホルダ8Aは、ドクタ刃7を上下か
らはさみ保持する上板11A及び下板12と、ドクタ刃
7と上板11A、下板12の間に配置された上部あて板
21、下部あて板22と、前記した上板11Aと下板1
2とを一体に締め付ける締付ボルト13等を有してい
る。この上板11Aには、その上面に複数の加圧調整機
構24が、ドクタホルダの幅方向(版胴1の軸線に平行
方向)に適当な間隔を開けて設けられている。
【0017】各加圧調整機構24は、上板11Aに設け
られた支柱11cに支軸25を介して回動可能に取り付
けられ、ドクタ刃7の上板11Aよりも突出した部分を
上部あて板21を介して加圧する先端26aを備えた加
圧レバー26と、その加圧レバー26を、先端26aを
押し上げるように付勢するスプリング27と、加圧レバ
ー26の後端に取り付けられた圧調整ダイアル28を備
えている。この圧調整ダイアル28は、ダイアル部28
aとそれに連結されたねじ部28bを備えており、その
ねじ部28bは加圧レバー26に形成しているねじ孔に
噛み合い且つ下端が上板11Aの上面に接触している。
かくして、図1において加圧レバー26にはスプリング
27による反時計方向の回動力が作用し、それによって
圧調整ダイアル28のねじ部28bの下端が上板11A
の上面に押し付けられた状態に保持されており、この状
態で圧調整ダイアル28を回すことによって、その圧調
整ダイアル28の回転量に応じた量だけ、加圧レバー2
6を支軸25を中心として回動させ、加圧レバー26の
先端26aを上下動させ、ドクタ刃7の加圧量を増減さ
せることができる。従って、図1に示すように、ホルダ
台9に回転力Fを作用させ、ドクタ刃7を版胴1に押し
付けた状態で、加圧レバー26がドクタ刃7を加圧する
方向に圧調整ダイアル28を回すことにより、加圧レバ
ー26がドクタ刃7を局所的に加圧し、ドクタ圧を局所
的に増大させることができる。
【0018】図2、図3に示すように、上部あて板21
の先端部分には、複数の加圧調整機構24の各加圧レバ
ー26で加圧される部分の間に切れ目30が形成されて
おり、加圧レバー26が上部あて板21を加圧する時
に、局所的にドクタ刃7が加圧されることを補助する。
この切れ目30を入れることによって、各加圧調整機構
24は隣の加圧調整機構と干渉することなく、各エリア
(ゾーン)ごとに独立して局所的な加圧調整が可能とな
る。複数の加圧調整機構24を配置するピッチとして
は、かぶり不良の生じる幅を考慮して定めるものであ
り、通常10〜40mm程度とすることが好ましい。上
部あて板21に形成する切れ目30は、本実施例では上
部あて板21が上板11Aから前へ突出する量(15m
m程度)と同じ長さに形成しているが、この長さは適宜
増減可能である。更に、特に薄い上部あて板21を用い
る場合には、切れ目30を省略してもよい。なお、図
1、図2において、31はドクタホルダの取手である。
【0019】上記構成のドクタホルダ8Aも従来と同様
にホルダ台9に取り付けられて使用される。すなわち、
図1、図2に示すように、ドクタ刃7が版胴1に対して
所定のドクタ角度となるようにホルダ台9の位置、角度
が調整され、且つエアシリンダ等の駆動機構によってホ
ルダ台9に矢印F方向の回転力が加えられ、それによっ
てドクタ刃7の刃先が版胴1に押し付けられ、インキの
かき取りが行われる。この時、ホルダ台9に加えられる
回転力は、ドクタ刃7の全体としてのドクタ圧が所望の
値となるように設定されている。印刷中、ドクタ刃7に
よる局所的なかき取り不良が生じ、かぶり不良が生じる
ことがある。このかぶり不良は、運転中においても版胴
1の版面が帯状に曇ったように見えることから、或いは
巻取中の印刷物に帯状に見えることから、発生位置(幅
方向の位置)を目視にて検知することができる。そこ
で、このようなかぶり不良が生じた時には、そのかぶり
不良に対応する位置の加圧調整機構24の圧調整ダイア
ル28をねじ込み、加圧レバー26によるドクタ刃7の
加圧力を増加させる。これにより、かぶり不良を生じて
いた領域のドクタ圧が局所的に増加し、インキのかき取
り不良を解消し、かぶり不良を防止できる。
【0020】図4は本発明の第二の実施例によるドクタ
ホルダ8Bを示す概略側面図である。この実施例におい
ても上板11Bの上面に、複数個の加圧調整機構24B
(1個のみ図示)を設けているが、その加圧調整機構2
4Bは、図1に示す加圧調整機構とは、加圧レバーの位
置を調整する機構において異なっている。すなわち、図
4の実施例では、加圧レバー26Bが後端に溝32を備
えた連結部26bを有しており、上板11Bが、加圧レ
バー26Bを回動可能に支持する支柱11cの他に、第
二の支柱11dを備え、その支柱11dに圧調整ダイア
ル33を取り付けている。この圧調整ダイアル33はダ
イアル部33aと、それに連結されたねじ部33bと、
先端の連結部33cを備え、そのねじ部33bを支柱1
1dのねじ孔に噛み合わせると共に先端の連結部33c
を溝32に嵌合させている。なお、34はロックナット
である。かくして、ロックナット34を緩め、圧調整ダ
イアル33を回転させることにより、加圧レバー26B
を回動させて、ドクタ刃7に対する加圧力を調整可能て
ある。この実施例では、圧調整ダイアル33がドクタホ
ルダ8Bの後方を向いているので、その圧調整ダイアル
33の回転角度位置を見やすいという利点が得られる。
【0021】なお、以上の実施例はいずれも、上部あて
板21を用い、加圧レバー26、26Bでその上部あて
板21を介してドクタ刃7を加圧する構成であるが、上
部あて板21を省略し、加圧レバー26、26Bでドク
タ刃7を直接加圧する構成としてもよい。更に、上記実
施例ではかぶり不良を生じた部分に対応する加圧調整機
構24、24Bの圧調整ダイアル28、33を手で回し
て加圧調整を行っているが、圧調整ダイアルの回転は、
モータ駆動としてもよいし、エア圧や油圧を用いたアク
チュエータを用いてもよい。また、加圧調整操作を自動
化することも可能である。すなわち、各加圧調整機構の
圧調整ダイアルを回転させる駆動モータ或いはアクチュ
エータを設けておき、かぶり不良の発生位置(幅方向位
置)を適当なセンサで検出し、それに対応する加圧調整
機構の圧調整ダイアルを自動的に回転させてドクタ圧を
局所的に増加させる構成としてもよい。
【0022】更に、上記実施例では、加圧レバーと圧調
整ダイアルによってドクタ刃の局所的な加圧を実現した
が、その機構はこれに限らず、適宜変更可能であり、例
えば、ねじで直接、上部あて板或いはドクタ刃を加圧す
る機構であってもよいし、またヒータを用いて金属等の
熱膨張を利用したものでもよく、機構上、公知の技術は
機械設計上許される範囲で広く適用できる。
【0023】また、上記実施例では、加圧調整機構を上
板に取り付けているが、この加圧調整機構を上板とは別
に設けることも可能である。例えば、複数の加圧調整機
構を備えた装置を上板とは別途製作し、印刷機のホルダ
台にドクタ刃を保持した上板、下板を取り付けた際に、
一緒に取り付ける構成とするとか、或いは印刷機のホル
ダ台に複数の加圧調整機構を取り付けてドクタ刃を局所
的に加圧可能な構成とすることも可能である。
【0024】本発明のドクタホルダは、グラビア印刷に
限らず、ドクタ装置を有する他の印刷機構或いはコーテ
ィング機構にも適用可能である。また、かぶり不良の解
消のみならず、ドクタ刃先圧力の変更によって、凹部
(セル)内のインキ量も変化するので、印刷物幅方向の
色調調整、インキ盛り量の調整に使用することも可能で
ある。
【0025】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明は、複数
の加圧調整機構を設けてドクタ刃のドクタ圧を局所的に
増加させうる構成としたので、印刷機の運転中に、ドク
タ圧が局部的に低下してかぶり不良を生じた領域のみの
ドクタ圧を加圧調整機構によって増加させ、局所的にド
クタ刃の掻きを良くすることができ、印刷機を停止する
ことなく、かぶり不良を解消することができるという効
果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるドクタホルダを示す概
略側面図
【図2】そのドクタホルダの一部の概略上面図
【図3】上記実施例に用いる上部あて板の一部の概略上
面図
【図4】本発明の他の実施例によるドクタホルダを示す
概略側面図
【図5】従来の印刷ユニットを示す概略側面図
【図6】従来のドクタリング機構を示す概略平面図
【図7】従来のドクタリング機構の主要部の概略側面図
【図8】(a)、(b)はインキかき漏れの発生する状
態を説明する概略図
【符号の説明】
1 版胴 3、3A、3B ドクタリング機構 7 ドクタ刃 8、8A、8B ドクタホルダ 9 ホルダ台 11、11A、11B 上板 21 上部あて板 22 下部あて板 24、24B 加圧調整機構 25 支軸 26、26B 加圧レバー 26a 先端 27 スプリング 28 圧調整ダイアル 28a ダイアル部 28b ねじ部 33 圧調整ダイアル 33a ダイアル部 33b ねじ部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドクタ刃を上板と下板で、はさみ保持す
    る形式のドクタホルダにおいて、前記ドクタ刃の前記上
    板よりも突出した部分の、幅方向に間隔をあけた複数個
    所をそれぞれ下方に、且つ調整可能な加圧力で加圧する
    ように設けられた複数の加圧調整機構を備えたことを特
    徴とするドクタホルダ。
  2. 【請求項2】 前記加圧調整機構が、前記上板に回動可
    能に且つ前記ドクタ刃の前記上板よりも突出した部分を
    加圧可能に設けられた加圧レバーと、その加圧レバーに
    よる前記ドクタ刃の加圧力を調整するよう、前記加圧レ
    バーの回動角度位置を調整する圧調整ダイアルとを有す
    ることを特徴とする請求項1記載のドクタホルダ。
  3. 【請求項3】 前記ドクタ刃と上板との間に、先端が前
    記上板よりも突出するように上部あて板が配置されてお
    り、前記加圧調整機構がその上部あて板を介してドクタ
    刃を加圧しており、更に前記上部あて板の先端部分は、
    複数の加圧調整機構で加圧される部分の間に切れ目を有
    していることを特徴とする請求項1又は2記載のドクタ
    ホルダ。
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