JPH1076453A - 眼鏡レンズ研削加工機 - Google Patents
眼鏡レンズ研削加工機Info
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- JPH1076453A JPH1076453A JP8249291A JP24929196A JPH1076453A JP H1076453 A JPH1076453 A JP H1076453A JP 8249291 A JP8249291 A JP 8249291A JP 24929196 A JP24929196 A JP 24929196A JP H1076453 A JPH1076453 A JP H1076453A
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- B24B—MACHINES, DEVICES, OR PROCESSES FOR GRINDING OR POLISHING; DRESSING OR CONDITIONING OF ABRADING SURFACES; FEEDING OF GRINDING, POLISHING, OR LAPPING AGENTS
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- B24B9/02—Machines or devices designed for grinding edges or bevels on work or for removing burrs; Accessories therefor characterised by a special design with respect to properties of materials specific to articles to be ground
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- B24B9/144—Machines or devices designed for grinding edges or bevels on work or for removing burrs; Accessories therefor characterised by a special design with respect to properties of materials specific to articles to be ground of non-metallic inorganic material, e.g. stone, ceramics, porcelain of glass of optical work, e.g. lenses, prisms the spectacles being used as a template
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Abstract
が不足にもかかわらず加工を行いたい場合にも適切な加
工を行う。 【解決手段】 眼鏡枠形状測定装置により眼鏡枠の枠形
状を測定し、入力する。入力された形状デ−タに基づい
て加工後のレンズのコバ位置をレンズ形状測定装置が測
定する。このとき枠形状デ−タに対して被加工レンズの
径の不足部分があるときはこれを検知して不足部分を除
くレンズ形状の測定を行い、表示部に枠形状に対する不
足部分の範囲の表示を行う。操作者は加工を行うか否か
を判断し、その指示を入力する。加工の指示が入力され
ると、装置はレンズコバの位置に基づいて被加工レンズ
の加工デ−タを演算し、またレンズ径の不足部分の加工
デ−タをレンズ形状測定装置により測定されたコバの位
置に基づいて補間処理し、これらのデ−タに基づいてキ
ャリッジ部、レンズ研削部を制御して加工を行う。
Description
枠に枠入れ加工する眼鏡レンズ研削加工機に関する。
型板をトレ−スして得られる形状デ−タに基づいて被加
工レンズを研削加工する眼鏡レンズ研削加工機が知られ
ている。この種の装置の中には、被加工レンズのレンズ
コバの位置を眼鏡枠トレ−ス装置からの動径情報に基づ
いて検出するコバ位置検出手段を有しているものがあ
る。被加工レンズのレンズ径が十分な大きさでない場
合、コバ位置検出手段の測定子がレンズから脱落するの
で、その旨を操作者に報知し、その後の加工をストップ
する。
は被加工レンズから眼鏡枠の形状を完全にとることがで
きないときには、加工を行わないようにしていた。しか
し、ヤゲンが眼鏡枠の枠溝に隠れてしまうくらい僅かに
レンズ径が不足している程度のときは、加工を行っても
差支えないときがある。この場合、作業者は加工を行い
たいにもかかわらず、従来の装置では加工ができないと
いう欠点があった。レンズ径が不足していても加工を行
いたいときは、特に枠替えのときに起こりやすく、この
作業のときに加工ができないのは大いに不便である。
ンズ径の不足が僅かな場合、または操作者が不足にもか
かわらず加工を行いたい場合にも適切な加工を行うこと
ができる眼鏡レンズ研削加工機を提供することを技術課
題とする。
するために、以下のような構成を備えることを特徴とす
る。
工する眼鏡レンズ研削加工機において、前記眼鏡枠の枠
形状デ−タを入力する形状デ−タ入力手段と、該枠形状
デ−タに基づいて加工後のレンズのコバ位置を得るコバ
位置検知手段と、該コバ位置検知手段により得られたレ
ンズコバの位置に基づいて被加工レンズの加工デ−タを
演算する加工デ−タ演算手段と、前記枠形状デ−タに対
して被加工レンズの径の不足部分を検知するレンズ径検
知手段と、該レンズ径検知手段によりレンズ径の不足部
分があっても研削加工をするか否かを決定する決定手段
と、当判断手段により仕上げ加工をすると決定した場合
は前記加工デ−タ演算手段によるデ−タに基づいて研削
加工を実行する制御手段と、を有することを特徴とす
る。
おいて、さらに前記レンズ径検知手段の検知結果に基づ
きレンズ径の不足部分を図形表示する不足部分表示手段
を備えることを特徴とする。
工する眼鏡レンズ研削加工機において、前記眼鏡枠の枠
形状デ−タを入力する形状デ−タ入力手段と、該枠形状
デ−タに基づいて加工後のレンズのコバ位置を得るコバ
位置検知手段と、該コバ位置検知手段により得られたレ
ンズコバの位置に基づいて被加工レンズの加工デ−タを
演算する加工デ−タ演算手段と、前記枠形状デ−タに対
して被加工レンズの径の不足部分を検知するレンズ径検
知手段と、該レンズ径検知手段により検知されたレンズ
径の不足部分の加工デ−タを前記コバ位置検知手段によ
り検知されたコバの位置に基づいて補間するデ−タ補間
手段と、前記加工デ−タ演算手段及びデ−タ補間手段の
デ−タにより研削加工する制御手段と、を有することを
特徴とする。
加工レンズの前面及び後面に接触する測定子を備えるこ
とを特徴とする。
おいて、前記コバ位置検知手段は被加工レンズの前面及
び後面に接触する測定子と測定子の移動を検出する検出
手段とを備え、前記レンズ径検知手段は前記検出手段の
検出結果により不足部分を検知することを特徴とする。
おいて、さらに前記レンズ径検知手段の検知結果に基づ
きレンズ径の不足部分を図形表示する不足部分表示手段
を備えることを特徴とする。
おいて、さらに操作者が加工指令信号を入力する入力手
段を持つことを特徴とする。
は、前記レンズ径検知手段により検知された不足範囲が
所定の基準を越えているか否かを判別する判別手段と、
該判別手段により不足範囲が所定の基準を越えていない
ときには加工指令信号を出力する出力手段を、を備える
ことを特徴とする。
工する眼鏡レンズ研削加工機において、前記眼鏡枠の枠
形状デ−タを入力する形状デ−タ入力手段と、該枠形状
デ−タに基づいて加工後のレンズのコバ位置を得るコバ
位置検知手段と、前記枠形状デ−タに対して被加工レン
ズの径の不足部分を検知するレンズ径検知手段と、該レ
ンズ径検知手段による被加工レンズの径の不足部分を除
いたレンズコバの位置に基づいて被加工レンズのヤゲン
加工デ−タを演算する加工デ−タ演算手段と、該加工デ
−タ演算手段の加工デ−タにより被加工レンズを研削加
工する制御手段と、加工の指令信号を発生する指令信号
発生手段と、を有することを特徴とする。
において、さらに前記レンズ径検知手段の検知結果に基
づきレンズ径の不足部分を図形表示する不足部分表示手
段を備えることを特徴とする。
説明する。
鏡レンズ研削加工機の全体構成を示す斜視図である。1
は装置のベースでレンズ研削装置を構成する各部がその
上に配置されている。2は装置上部に内蔵される眼鏡枠
形状測定装置であり、眼鏡枠形状や型板の3次元形状デ
−タを得ることができる(本出願人による特開平4−9
3163号等を参照)。その前方には測定結果や演算結
果等を文字またはグラフィックにて表示する表示部3
と、データを入力したり装置に指示を行う入力部4が並
んでいる。装置前部には未加工レンズの仮想コバ厚等を
測定するレンズ形状測定装置5がある。
砥石60aとプラスティック用の荒砥石60bとヤゲン
及び平加工用60cとから成る砥石60が回転軸61に
回転可能に取付けられている。回転軸61はベース1に
バンド62で固定されている。回転軸61の端部にはプ
ーリ63が取付けられている。プーリ63はベルト64
を介してACモータ65の回転軸に取付けられたプーリ
66と連結されている。このためモータ65が回転する
と砥石60が回転する。7はキャリッジ部で、700は
キャリッジである。
ッジの断面図、図3はキャリッジの駆動機構を示す矢視
A図である。キャリッジ700は被加工レンズLEをチ
ャッキングしてレンズLEを回転させることができ、か
つ砥石60の回転軸61とレンズLEの距離とレンズ軸
方向の位置を変えることができるようになっている。
キャリッジシャフト702が回転摺動自在に軸支されて
おり、さらにそれにキャリッジ700が回動自在に軸支
されている。キャリッジシャフト702にはそれぞれ同
一歯数のタイミングプーリ703a,703b,703
cが左端、右端、その間に固着している。キャリッジ7
00にはシャフト701と平行かつ距離不変にレンズ回
転軸704a、704bが同軸かつ回転可能に軸支され
ている。レンズ回転軸704bはラック705に回転自
在に軸支され、さらにラック705は軸方向に移動可能
であり、モータ706の回転軸に固定されたピニオン7
07により軸方向に移動することができ、これによりレ
ンズ回転軸704bは軸方向に移動されて開閉動作を行
い、レンズLEを回転軸704a、704bに挟持しう
る。なお、レンズ回転軸704a、704bにはそれぞ
れ同一歯数のプーリ708a、708bが取付けられて
おり、それらはタイミングベルト709a、709bに
よりプーリ703c、703bと繋がっている。
が回転自在に固定されている。中間板710にはカムフ
ォロア711が2個付いており、それがシャフト701
と平行な位置関係でベース1に固定されたガイドシャフ
ト712を挟んでいる。中間板710にはラック713
がシャフト701と平行な位置関係でベース1に固定さ
れたキャリッジ左右移動用モータ714の回転軸に取付
けられたピニオン715と噛み合っている。これらの構
造によりモータ714はキャリッジ700をシャフト7
01の軸方向に移動させることができる。
が固定されており、駆動板には回転軸717がシャフト
701と平行かつ回転自在に取付けられている。回転軸
717の左端にはプーリ708a、708bと同一歯数
のプーリ718が付いており、プーリ718はプーリ7
03aとタイミングブルト719により繋がっている。
回転軸717の右端にはギヤ720が取付けてあり、ギ
ヤ720はモータ721に付いているギヤと噛み合って
いる。モータ721が回転するとギヤ720によりプー
リ718が回転し、タイミングベルト719を介してキ
ャリッジシャフト702が回転し、これによりプーリ7
03a、703c、タイミングベルト709a、709
b、プーリ708a、708bを介してレンズチャック
軸704a、704bを同期して回転させる。
7と同軸かつ回転自在に固定されており、モータ721
はブロック722に固定されている。
方向にシャフト723が固定されており、シャフト72
3には補正ブロック724が回転自在に固定されてい
る。丸ラック725は回転軸717とシャフト723の
軸間を結ぶ最短の線分に平行に、かつブロツク724に
あけられた穴を貫通し摺動可能なように配置されてい
る。丸ラック725にはストッパ726が固定されてお
り、補正ブロック724の当接位置より下方にしか摺動
できない。また、中間板710にはセンサ727が設け
られ、ストッパ726と補正ブロック724との当接状
態を確認し、レンズの研削状態を知ることができる。
の回転軸729に固定されたピニオン730が丸ラック
725と噛み合っており、これにより回転軸717とシ
ャフト723の軸間距離r´をモータ728により制御
することができる。さらに、このような構造によりr´
とモータ728の回転角にはリニアな関係が保たれてい
る。
かっており、反対側のフックにはワイヤ732が掛かっ
ている。中間板710に固定されたモータ733の回転
軸にはドラムが付いており、ワイヤ732を巻き上げる
ことができる。こりによりレンズLEの砥石60の研削
圧を変えることができる。
の詳細な構成を図5、図6に基いて説明する。図5は被
加工レンズの形状測定部5の断面図、図6は平面図であ
る。フレーム500に軸501が軸受502によって回
動自在に、またDCモータ503、ホトスイッチ50
4、505、ポテンションメータ506がそれぞれ組付
けられている。軸501には、プーリー507が回転自
在に、またプーリー508、フランジ509がそれぞれ
組付けられている。プーリー507にはセンサ板510
とバネ511が組付けられている。
511がピン512を挟むように組付けられている。こ
のため、バネ511がプーリー507の回転とともに回
転した場合、バネ511は回転自在なプーリー508に
組付けられているピン512を回転させるバネ力を持
ち、ピン512がバネ511とは無関係に例えば矢印方
向に回転した場合にはピン512を元の位置に戻そうと
する力を加える。
3が取付けられ、プーリー507との間に掛けられてい
るベルト514によりモータ503の回転がプーリー5
07に伝達される。モーター503の回転はプーリー5
07に取付けられたセンサ板510によってホトスイッ
チ504、505が検出して制御する。
組付けられたプーリー508が回転し、ポテンションメ
ータ506の回転軸にプーリー520との間に掛けられ
たロープ521によってプーリー508の回転はポテン
ションメータ506に検出される。このときプーリー5
08の回転と同時に軸501とフランジ509が回転す
る。
526によってそれぞれ測定用アーム527に回転自在
に組付けられ、測定用アーム527はフランジ509に
取付けられている。ホトスイッチ504により測定用ア
ーム527の初期位置と測定終了位置とを検出する。ま
たホトスイッチ505はレンズ前面屈折面、レンズ後面
屈折面それぞれに対してフィーラー523、524の逃
げの位置と測定の位置とをそれぞれ検出する。
レンズ前面屈折面に(フィーラー524をレンズ後面屈
折面に)当接させながらレンズを回転させることによ
り、プーリー508の回転量をポテンションメータ50
6が検出して、その形状を得る。
形成されている。入力部4には、被加工レンズの材質が
プラスチックかガラスかを指示するレンズスイッチ40
2、フレームの材質がセルかメタルかを指示するフレー
ムスイッチ403、加工モードを平加工かヤゲン加工か
を選択するモードスイッチ404、被加工レンズが左眼
用か右眼用か選択するR/Lスイッチ405、枠替えモ
−ドのON/OFFを切換える枠替えスイッチ406、
表示部3に表示する画面(レイアウト画面、メニュ−画
面、パラメ−タ画面)を切換える画面切換スイッチ40
7、表示部3に表示されるカ−ソルを移動する移動スイ
ッチ408、処方値等の数値入力に使用する数値増減ス
イッチ409、レイアウト入力時の入力方式の変更等に
用いる変更スイッチ410、加工の開始及び停止を行う
スタート・ストップスイッチ411、レンズチャック開
閉用のスイッチ413、仕上げ二度摺い用の二度摺いス
イッチ415、レンズ枠、型板トレースの指示をするト
レーススイッチ416、レンズ枠及び型板形状測定部2
で測定したデータを転送させる次データスイッチ417
がある。
れており、加工情報の設定値、ヤゲン位置やヤゲンとレ
ンズ枠との嵌合状態をシュミレーションするヤゲンシュ
ミレーションや基準設定値等を後述する主演算制御回路
の制御により表示する。
る。主演算制御回路100は例えばマイクロプロセッサ
で構成され、その制御は主プログラムメモリ101に記
憶されているシーケンスプログラムで制御される。主演
算制御回路100はシリアル通信ポート102を介し
て、ICカード、検眼システム装置等とデータの交換を
行うことが可能である。また、眼鏡枠形状測定装置2の
トレーサ演算制御回路200とデータ交換・通信を行
う。眼鏡枠形状デ−タはデ−タメモリ103に記憶され
る。
部4、音声再生装置104、レンズ形状測定装置5の測
定用のホトスイッチ504、505、DCモ−タ50
3、ポテンショメータ506が接続されている。ポテン
ショメータ506はA/Dコンバータに接続され、変換
された結果が主演算制御回路100に入力される。主演
算制御回路100で演算処理されたレンズの計測データ
はデータメモリ103に記憶される。キャリッジ移動モ
ータ714、キャリッジ上下モータ728、レンズ回転
軸モータ721はパルスモータドライバ110、パルス
発生器111を介して主演算制御回路100に接続され
ている。パルス発生器11は主演算制御回路100から
の指令を受けて、それぞれのパルスモータへ何Hzの周
期で何パルス出力するかにより各モータの動作をコント
ロールする。
する。
の加工動作(枠替えモ−ドを選択していないときの動
作)を図10のフロ−チャ−トを使用して説明する。ま
ず、眼鏡枠(または型板)を眼鏡枠形状測定装置2にセ
ットし、トレ−ススイッチ416を押してトレ−スす
る。眼鏡枠形状測定装置2により得られた眼鏡枠の動径
情報は眼鏡枠形状測定装置2内のトレ−スデ−タメモリ
202に記憶される。トレ−スしたデ−タは次データス
イッチ417を押すことにより、装置本体に転送入力さ
れてデ−タメモリ103に記憶される。同時に表示部3
の画面上には眼鏡枠デ−タに基づく枠形状図形が表示さ
れ、加工条件を入力できる状態になる。なお、デ−タメ
モリ103に記憶されるデ−タはICカ−ド等のような
記憶媒体に記憶されているデ−タでも、あるいは別途接
続されたコンピュ−タからのオンラインによるデ−タ転
送でも良い。
フレームの材質、被加工レンズが左眼用か右眼用か、平
加工かヤゲン加工か等を入力部4のスイッチにより入力
する(以下、ヤゲン加工を入力した場合について説明す
る)。また、処方によるPD値(瞳孔間距離)や光学中
心の高さを、表示画面の所定の位置に表示される入力欄
にカ−ソルの移動スイッチ408、数値増減スイッチ4
09により入力する。
に所定の処理(吸着カップの軸打ち等)を施し、レンズ
回転軸704a、704bにより被加工レンズをチャッ
キングする。その後、スタート・ストップスイッチ41
1を押して装置を作動させる。
入力されたデ−タに基づく加工補正(砥石径補正)の演
算処理(特開平5−212661号等参照)を行い、続
いてレンズ形状測定を行う。レンズ形状測定は次のよう
に行う。まず、レンズ回転軸モ−タ721を回転させ、
レンズ枠形状デ−タによる動径情報(rs δn ,rsθ
n )の動径角度rs θn が砥石回転中心方向に向くよう
にレンズ軸704a、704bを回転させる。その後、
キャリッジ700側のモータ714を回転させてキャリ
ッジ700をキャリッジストロークの左端にある測定基
準位置に移動させる。次に、レンズ形状測定装置5側の
ホトスイッチ505により制御されたモータ503を回
転し、図11に示すように測定用アーム527を初期位
置からレンズ後側屈折面の逃げの位置まで回転させる。
続いて、モータ728を回転させ、被加工レンズLEを
矢印535方向へ移動して、フィ−ラ−524に近付け
る。このときの移動位置は、動径情報に基づいてレンズ
LE上にヤゲン先端(またはヤゲンの底面、斜面)の加
工形状を仮想し、その線上にフィ−ラ−524が接触す
る位置で止める。その後、モーター503により測定用
アーム527をレンズ後側測定位置まで回転してフィ−
ラ−524をレンズLEに押し当てる。フィ−ラ−52
4には前述のバネ511による押しつけ力があり、これ
によって当接面の位置の変化に柔軟に対応する。
工レンズを回転させるとともに動径情報に基づいてモー
タ728を制御して矢印536方向のレンズ移動を変化
させる。これにより、フィ−ラ−524はレンズLE上
のヤゲン先端(又はヤゲン底面)の仮想先端をなぞり、
このときのフィ−ラ−524の移動量をプ−リ−508
の回転量を介してポテンションメータ506が検出し、
その検出信号からレンズ後側屈折面形状を得る。このと
き、装置は得られる測定デ−タの監視により、眼鏡枠の
形状に対してレンズ径が足りるか否かを判定する。レン
ズ径が足りず、レンズ測定中にフィ−ラ−524がレン
ズ後面から外れると、測定デ−タ(フィ−ラ−524の
移動量)に急峻な変化が現れるようになる。これにより
レンズ径の不足を判定する。測定中、得られる測定デ−
タに急峻な変化がなければ、レンズ径は足りるとして全
周に亘ってのレンズ後側屈折面形状を得る。
折面形状が得られたら、キャリッジ700を測定開始の
初期位置に戻す。次に、モータ503を駆動して測定用
アーム527をレンズ前側屈折面測定の逃げの位置まで
回転させた後、レンズLEを測定位置まで移動させる。
レンズを1回転させながらフィーラー523により後側
屈折面の測定と同様にしてその移動量から全周分のレン
ズ前側屈折面形状を得る。
変化が現れ、レンズサイズが不足していると判定したと
きには次のようにして測定を行う。測定デ−タに急峻な
変化が現れると、レンズの回転を止め、キャリッジ70
0を測定開始の初期位置に戻すとともに、測定用アーム
527も逃げの位置まで戻す。その後、測定開始のとき
と同じように、動径情報の動径角度rs θn が砥石回転
中心方向に向くようにレンズ軸704a、704bを回
転させた後、再び動径情報に基づいてキャリッジ700
を移動して回転開始位置に置く。測定用アーム527を
移動させ、フィ−ラ−524をレンズLEに押し当て
る。今度はレンズを先程とは逆に回転させることによ
り、逆方向からのレンズ後側屈折面形状を得るようにす
る。この逆回転によって、再びフィ−ラ−524の移動
量に急峻な変化が現れたら、レンズの回転を止めてキャ
リッジ700を初期位置に戻し、後面側の測定を終了す
る。このようにして、装置は眼鏡枠の形状デ−タからレ
ンズ径が外れた不足部分を除くレンズ後側屈折面形状を
得る。
回転の正回転と逆回転により、レンズ径が外れた不足部
分を除くレンズ前側屈折面形状を得る。
は、図12に示すように、表示部3に表示される枠形状
表示31に対して不足部分の範囲に当たる部分が点滅表
示されるようになる(不足部分の範囲の表示は予め約束
されたマ−ク等の表示にしても良い)。また、表示画面
上には「レンズ径が足りません。加工しますか?」のよ
うなメッセ−ジが表示される。これらにより、操作者は
レンズ径の不足部分とその程度を明確に知ることがで
き、加工を行うか否かの判断を容易にすることができ
る。加工をする場合はスタ−ト・ストップスイッチ41
1を押して装置を動作させる。
(判別基準幅)を越えているか否かを装置が判別し、判
別基準幅を越えていなければ自動的に次の加工工程に移
行するようにしても良い(枠替えモ−ドが入力されてい
る場合だけ自動的に移行するようにしてもよい)。この
場合、装置の判別結果により自動的に加工を行うように
するか、操作者にその判断を委ねるかは予め初期設定に
より切換えられるようにしておいても良い。また、レン
ズ径が不足しているか否かは、ヤゲン計算をするための
デ−タとは別個に得るようにしても良い(ヤゲン計算の
ためにはベベル底の部分、レンズ径の不足を知るために
はヤゲン頂点の各位置を測定したり、またレンズ測定装
置とは別個な装置で測定するようにしても良い)。
されると(あるいは、装置の判別により加工を行うとき
は)、装置はレンズ前側屈折面及びレンズ後側屈折面の
コバ位置の不足部分の補間処理を行う。
13(a)は動径角度に対するレンズ前側屈折面及びレ
ンズ後側屈折面のそれぞれのコバ位置の関係を示す図で
あり、図上の角度a−b間が不足部分を示す。レンズ前
側のコバ位置の不足部分の補間は、例えば、スプライン
関数によるスプライン補間を使用することができる。ス
プライン補間の方法は、与えられた近似区間をいくつか
の小区間に分け、それぞれの小区間ごとに多項式を使用
して、全体として与えられた点の値を通り、かつ1階,
2階の微係数が、それらの点で一致するように定める方
法である。このスプライン補間を用いて、図13(b)
のように不足部分a−b間を挟むある角度の点c,d,
e,fの測定デ−タからa−b間が滑らかになるスプラ
イン曲線を求め、これからa−b間の形状デ−タを補
う。この場合、少なくとも3点のサンプル座標があれ
ば、その3点を滑らかな曲線でつなげることができる
が、不足部分を挟んで少なくともそれぞれ片側2点の計
4点の測定デ−タを使用するのが好ましい(サンプルの
点数は多くても良い)。レンズ前側のコバ位置の不足部
分も同様に不足部分a−b間を挟むある角度の点g,
h,i,jの測定デ−タからスプライン補間を用いて、
不足部分の形状デ−タを補う。
補間は、不足部分を挟む一部の測定デ−タを使用するの
ではなく、得られた測定デ−タ全体をある間隔で分割
(等分分割)し、それぞれの点をスプライン補間でつな
ぐようにして不足部分の補間デ−タを得るようにしても
良い。この場合は、全体の傾向に合った不足部分の曲線
を求めることができる。
補間のほか、簡易的には不足分を単に直線補間しても良
いし、その他の周知の各種の補間の方法を採用しても良
い。
い、全周に亘るレンズ前側屈折面及びレンズ後側屈折面
の形状(コバ位置)が得られたら、これに基づいてヤゲ
ンを立てるためのヤゲン頂点位置を求めるヤゲン計算を
行う。本実施例でのヤゲン頂点位置の計算は、レンズコ
バ厚をあるレシオ(比率)を定めるようにしている。ヤ
ゲン頂点位置の計算はレシオに基づいて行うのではな
く、例えば、ヤゲン頂点位置をレンズ前面のコバ位置よ
り一定量後面側にずらし、前面カ−ブと同一のヤゲンカ
−ブを立てるようにする等各種の方法(特開平5−21
2661号に記載されているヤゲン計算の方法等)で行
っても良い。
形状表示31の横に最小コバ厚における位置のヤゲン形
状が表示される。ヤゲン形状は枠形状表示31に表示さ
れるカ−ソルを移動することにより、指定した場所での
ヤゲン形状を見ることができる。このときレンズ径の不
足部分にあたるところは、不足した部分を除いたヤゲン
形状が表示される。
問題なければスタ−ト・ストップスイッチ411を押
す。装置は眼鏡枠形状デ−タ、ヤゲン計算による加工デ
−タに基づきキャリッジ部7、レンズ研削部6を制御し
て、粗加工、ヤゲン仕上げ加工の順に加工を行う(オ−
ト加工モ−ドのときにはヤゲン頂点位置の計算終了後、
自動的に加工を行う)。このようにしてレンズ径が不足
している場合でも、その不足部分を補間してヤゲン計算
を行い、レンズ加工が行われる。
は、レンズ前面及びレンズ後面のコバ位置の不足部分の
補間処理を行った後にヤゲン計算を行うものとしたが、
補間処理としては次のようにすることもできる。例え
ば、あるレシオに基づいてヤゲン計算を行う場合には、
レンズ前面及びレンズ後面の形状から不足部分を除いた
ヤゲンデ−タを得る。この得られたヤゲンデ−タを基
に、前述のようなスプライン補間等によりヤゲンデ−タ
(ヤゲンカ−ブ)の不足部分そのものを補間する。ま
た、球面カ−ブ(レンズ後面カ−ブ、レンズ前面カ−
ブ)を用いてヤゲン計算を行う場合には、不足部分を回
避して測定デ−タを選択するようにして球面カ−ブを算
出し、算出した球面カ−ブの値と動径情報に基づいて不
足部分のコバ位置を補間して得るようにしても良い。こ
の場合の球面カ−ブデ−タは、レンズ形状測定により算
出したものでなく、被加工レンズの球面カ−ブデ−タが
予め分かっているときには、これを入力して不足部分の
コバ位置を求めることもできる。
したときの動作を説明する。ここでは未加工レンズの加
工動作と異なる部分を中心に説明する。新しい眼鏡枠を
眼鏡枠形状測定装置2によりトレ−スし、次データスイ
ッチ417によりデ−タメモリ103にそのデ−タを記
憶する。続いて、操作者は枠替えスイッチ406により
枠替えモ−ドをONにした後、スタート・ストップスイ
ッチ411を押すことにより加工補正の処理及びレンズ
形状測定を開始させる。
形状デ−タの動径情報の動径長情報に対して所定の距離
(1.5mm )分内側を計測し、前述と同様にレンズ前面及
び後面のレンズ形状デ−タを得る(レンズ径が不足して
いると判別されたときは、不足部分を除いた形状デ−タ
を得る)。枠替えモ−ドでは既にヤゲンが立てられて加
工されたレンズを測定するため、測定時にフィ−ラ−5
24がヤゲンの斜面部分に当接すると、図14のL1 −
L2 間に示すように不完全区間が現れるようになる。レ
ンズ形状の測定後(レンズ径が不足しているときには、
さらに前述の図12のように不足部分の表示を行った
後、加工を行う旨のスイッチ信号が入力されると)、表
示部3には図14のようなコバ位置情報が表示される
(図ではレンズ後面カ−ブが不完全区間を含む場合を示
している)。操作者は、測定デ−タの中でL1 −L2 の
ような不完全区間をカ−ソルの移動により指定する。カ
−ソルは「−」スイッチを押すと画面左側に移動し、
「+」スイッチを押すと画面右側に移動する。決定スイ
ッチ412で不完全区間の始点と終点を指定する。こう
して不完全区間が指定されると、装置はこれをデ−タか
ら取り除いて前述のような補間処理を行ってヤゲン計算
を実行する(このときのヤゲン計算は、レンズ形状を所
定の距離分内側を計測しているので、この補正も行
う)。不足部分がある場合も同様に補間処理を行う。
ときと同様にヤゲン位置が表示されるようになり、スタ
ート・ストップスイッチ411を押すことにより荒加工
が行われた後、ヤゲンデ−タに基づいたヤゲン仕上げ加
工が実行される。
装置によりレンズのコバに相当する位置を測定すること
によってコバ位置及び径の不足部分を検知しているが、
被加工眼鏡レンズの形状デ−タ(例えば中心厚、前面及
び後面のカ−ブ等)を入力すれば、レンズ形状測定装置
によるデ−タがなくても、本発明を実施できることはい
うまでもない。
が全く立たないことが明らかな部分については、複雑な
補完処理は必要ではない。
法を採用することもできる。レンズ形状測定装置により
通常はヤゲン底以外の位置を測定するが、レンズ径の不
足を検知した時点で再度ヤゲン底の位置を測定し直し、
測定できた時はそのデ−タに基づいてヤゲン計算を行っ
たり、ヤゲン底を測定すると共にレンズ径の確認を行う
機構の時はヤゲン底のデ−タに基づいてヤゲン計算を行
い、レンズ径の不足にも拘らず、自動的にあるいは(表
示デ−タを見る等して)操作者が判断することにより、
ヤゲンを形成するように指令する。
眼鏡枠への枠入れに対するレンズ径が不足している場合
でも、操作者が加工を望むときには加工を行うことがで
きる。
外の位置を測定している場合は、ヤゲンが不完全であ
れ、ヤゲンを加工することができる可能性が高まる。
す斜視図である。
る。
ある。
ャ−トである。
である。
される画面例を示す図である。
びレンズ後側屈折面のそれぞれのコバ位置の関係を示す
図である。 (b)スプライン補間を用いた不足部分a−b間の補間
を説明する図である。
例を示す図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 被加工レンズを眼鏡枠に枠入れ加工する
眼鏡レンズ研削加工機において、前記眼鏡枠の枠形状デ
−タを入力する形状デ−タ入力手段と、該枠形状デ−タ
に基づいて加工後のレンズのコバ位置を得るコバ位置検
知手段と、該コバ位置検知手段により得られたレンズコ
バの位置に基づいて被加工レンズの加工デ−タを演算す
る加工デ−タ演算手段と、前記枠形状デ−タに対して被
加工レンズの径の不足部分を検知するレンズ径検知手段
と、該レンズ径検知手段によりレンズ径の不足部分があ
っても研削加工をするか否かを決定する決定手段と、当
判断手段により仕上げ加工をすると決定した場合は前記
加工デ−タ演算手段によるデ−タに基づいて研削加工を
実行する制御手段と、を有することを特徴とする眼鏡レ
ンズ研削加工機。 - 【請求項2】 請求項1の眼鏡レンズ研削加工機におい
て、さらに前記レンズ径検知手段の検知結果に基づきレ
ンズ径の不足部分を図形表示する不足部分表示手段を備
えることを特徴とする眼鏡レンズ研削加工機。 - 【請求項3】 被加工レンズを眼鏡枠に枠入れ加工する
眼鏡レンズ研削加工機において、前記眼鏡枠の枠形状デ
−タを入力する形状デ−タ入力手段と、該枠形状デ−タ
に基づいて加工後のレンズのコバ位置を得るコバ位置検
知手段と、該コバ位置検知手段により得られたレンズコ
バの位置に基づいて被加工レンズの加工デ−タを演算す
る加工デ−タ演算手段と、前記枠形状デ−タに対して被
加工レンズの径の不足部分を検知するレンズ径検知手段
と、該レンズ径検知手段により検知されたレンズ径の不
足部分の加工デ−タを前記コバ位置検知手段により検知
されたコバの位置に基づいて補間するデ−タ補間手段
と、前記加工デ−タ演算手段及びデ−タ補間手段のデ−
タにより研削加工する制御手段と、を有することを特徴
とする眼鏡レンズ研削加工機。 - 【請求項4】 請求項3のコバ位置検知手段は、被加工
レンズの前面及び後面に接触する測定子を備えることを
特徴とする眼鏡レンズ研削加工機。 - 【請求項5】 請求項3の眼鏡レンズ研削加工機におい
て、前記コバ位置検知手段は被加工レンズの前面及び後
面に接触する測定子と測定子の移動を検出する検出手段
とを備え、前記レンズ径検知手段は前記検出手段の検出
結果により不足部分を検知することを特徴とする眼鏡レ
ンズ研削加工機。 - 【請求項6】 請求項3の眼鏡レンズ研削加工機におい
て、さらに前記レンズ径検知手段の検知結果に基づきレ
ンズ径の不足部分を図形表示する不足部分表示手段を備
えることを特徴とする眼鏡レンズ研削加工機。 - 【請求項7】 請求項6の眼鏡レンズ研削加工機におい
て、さらに操作者が加工指令信号を入力する入力手段を
持つことを特徴とする眼鏡レンズ研削加工機。 - 【請求項8】 請求項3の眼鏡レンズ研削加工機は、前
記レンズ径検知手段により検知された不足範囲が所定の
基準を越えているか否かを判別する判別手段と、該判別
手段により不足範囲が所定の基準を越えていないときに
は加工指令信号を出力する出力手段を、を備えることを
特徴とする眼鏡レンズ研削加工機。 - 【請求項9】 被加工レンズを眼鏡枠に枠入れ加工する
眼鏡レンズ研削加工機において、前記眼鏡枠の枠形状デ
−タを入力する形状デ−タ入力手段と、該枠形状デ−タ
に基づいて加工後のレンズのコバ位置を得るコバ位置検
知手段と、前記枠形状デ−タに対して被加工レンズの径
の不足部分を検知するレンズ径検知手段と、該レンズ径
検知手段による被加工レンズの径の不足部分を除いたレ
ンズコバの位置に基づいて被加工レンズのヤゲン加工デ
−タを演算する加工デ−タ演算手段と、該加工デ−タ演
算手段の加工デ−タにより被加工レンズを研削加工する
制御手段と、加工の指令信号を発生する指令信号発生手
段と、を有することを特徴とする眼鏡レンズ研削加工
機。 - 【請求項10】 請求項9の眼鏡レンズ研削加工機にお
いて、さらに前記レンズ径検知手段の検知結果に基づき
レンズ径の不足部分を図形表示する不足部分表示手段を
備えることを特徴とする眼鏡レンズ研削加工機。
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