JPH1076393A - ワークのクランプ装置 - Google Patents

ワークのクランプ装置

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JPH1076393A
JPH1076393A JP8231713A JP23171396A JPH1076393A JP H1076393 A JPH1076393 A JP H1076393A JP 8231713 A JP8231713 A JP 8231713A JP 23171396 A JP23171396 A JP 23171396A JP H1076393 A JPH1076393 A JP H1076393A
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JP
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work
clamp member
works
clamp
base
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JP8231713A
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Inventor
Takaaki Itabashi
宇明 板橋
Norihisa Watabe
徳久 渡部
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FDK Corp
Original Assignee
FDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一対のワークを面接触状態で把持するに際
し、ワークの成形精度やワークを把持するクランプ部材
の組み付け精度に係わりなく、両ワークを均一に密着さ
せることの可能なワークのクランプ装置を提供すること
を解決すべき課題とする。 【解決手段】 一対のワーク(A・B)の一つが保持さ
れる一方のクランプ部材(21)と、この一方のクラン
プ部材に対して相対移動可能に設けられ、一方のクラン
プ部材とで一対のワーを把持する他方のクランプ部材
(22)と、前記一方のクランプ部材を揺動可能に、か
つ、把持方向に摺動自在に支持する球面軸受け(23)
と、前記一方のクランプ部材を他方のクランプ部材へ向
けて弾発する弾発部材(29)と、前記他方のクランプ
部材を前記一方のクランプ部材へ向けて弾発する弾発部
材(36)とを備えていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワークのクランプ
装置に係わり、たとえば、レーザ溶接機等において、板
状の一対のワークを面接触状態で密着させるようにした
ワークのクランプ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえば、レーザ溶接機等におい
て、板状の一対のワークを面接触状態で密着させるワー
クのクランプ装置として、図6に示す構造のものが知ら
れている。
【0003】図6に符号1で示すワークのクランプ装置
は、有底筒状の第1のワークAが取り付けられるワーク
支持台2と、前記第1のワークAに、薄板状の第2のワ
ークBを圧接させる押圧手段3とによって概略構成され
ており、前記ワーク支持台2には、装着される前記第1
のワークAの中心部が対向させられる凹部2aが形成さ
れているとともに、この凹部2a内には、前記第1のワ
ークAを磁力によって吸着する永久磁石4が固着され、
さらに、前記ワーク支持台2に装着された第1のワーク
Aを押圧移動させてこの第1のワークAを離脱させるノ
ックアウトピン5が、前記永久磁石4の中心部および前
記ワーク支持台2を摺動自在に貫通して設けられてい
る。
【0004】また、前記ノックアウトピン5の一端部に
は、前記第1のワークAに対向させられ、ノックアウト
ピン5の径方向外方へ突出するフランジ5aが形成さ
れ、他端部には、円盤状のばね受け部材6が固着されて
おり、このばね受け部材6と前記ワーク支持台2との間
には、前記ノックアウトピン5を、前記フランジ5aが
前記凹部2a内に収納される方向に弾発するスプリング
7が張設されている。
【0005】さらに、前記押圧手段3は、前記ワーク支
持台2の近傍に配設された基台8と、この基台8に、前
記第1のワークAと第2のワークBとの把持方向に対し
て平行に設けられたガイドロッド9と、このガイドロッ
ド9に摺動自在に装着されるとともに、前記ワーク支持
台2の凹部2aの前方に位置させられた押圧片10aを
備えた押圧部材10と、この押圧部材10と前記基台8
との間に介装されて、前記押圧部材10を前記ワーク支
持台2へ向けて弾発するスプリング11とによって構成
されている。
【0006】そして、このように構成された従来のワー
クのクランプ装置1の作用について説明すれば、まず、
押圧部材10をスプリング11の弾発力に抗して移動さ
せることにより、前記押圧部材10に設けられている押
圧片10aとワーク支持台2との間を、図6中に鎖線で
示すように、大きく開放しておく。
【0007】ついで、前記ワーク支持台2に、その凹部
2aと対向するように第1のワークAを装着するととも
に、この第1のワークAに対向するように第2のワーク
Bを位置させ、この状態において、前記押圧部材10の
係止力を解除する。
【0008】これによって、図6に矢印で示すように、
前記押圧部材10がスプリング11の弾発力によって前
記ワーク支持台2へ向けて移動させられて、図6に実線
で示すように、前記押圧部材10に設けられている押圧
片10aによって両ワークA・Bがワーク支持台2へ押
圧されるとともに、これらの両ワークA・Bが相互に面
接触状態で圧接させられる。
【0009】この状態において、両ワークA・Bの当接
部に、たとえば、レーザー光を、前記押圧片10aに設
けられている孔を通して照射することにより、両ワーク
A・Bの溶接を行なう。
【0010】そして、このような加工を施した後に、前
記押圧部材10をワーク支持台2から離間させ、つい
で、ノックアウトピン5を適宜のアクチュエータを用い
て、前記スプリング7の弾発力に抗して移動させること
により、このノックアウトピン5によって前記第1のワ
ークAが、接続された第2のワークBとともに、図7に
示すように、前記ワーク支持台2から取り外されて1サ
イクルの動作が完了するようになされている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したク
ランプ装置1においては、ワーク支持台2における第1
のワークAの支持姿勢が一定であることから、たとえ
ば、前記ワーク支持台2に取り付けられた第1のワーク
Aが製造のばらつき等により、前記第2のワークBとの
当接面が傾斜していると、この当接面に第2のワークB
を押圧片10aによって当接させた際に、図8に示すよ
うに、両ワークA・B間に、第1のワークAの当接面の
傾斜に応じた隙間gが形成されてしまうといった不具合
が生じる。
【0012】また、図9に示すように、前記ワーク支持
台2と押圧手段3との相対的な位置関係にずれがある場
合、たとえば、前記ワーク支持台2が、同図に直線Sで
示す正規の取り付け位置に対し、直線Lで示すように鉛
直面内で傾斜している場合、このワーク支持台2に取り
付けられる第1のワークAが設計通り成形されていたと
しても、この第1のワークAを前記ワーク支持台2に装
着した状態において、この第1のワークAがゆがんだ状
態に保持されることにより、この第1のワークAの前記
第2のワークBとの当接面と、前記押圧片10aの押圧
面との平行度が崩れ、この結果、前記押圧片10aによ
って前記第1のワークAに当接させられる前記第2のワ
ークBと、前記第1のワークAとの間に、前記ワーク支
持台2の傾斜に応じた隙間gが形成されてしまう。
【0013】そして、このように、当接させられる両ワ
ークA・B間に隙間gが形成されると、たとえば、両ワ
ークA・Bをレーザー溶接する場合、溶接不良や溶接強
度の低下を招いてしまうといった不具合が生じる。
【0014】本発明は、前述した従来の問題点に鑑みて
なされたもので、一対のワークを面接触状態で把持する
に際し、前記ワークの成形精度や前記ワークを把持する
クランプ部材の組み付け精度に係わりなく、前記両ワー
クを均一に密着させることの可能なワークのクランプ装
置を提供することを解決すべき課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
のワークのクランプ装置は、前述した課題を解決するた
めに、一対のワークの内の一つが保持される一方のクラ
ンプ部材と、この一方のクランプ部材に対して相対移動
可能に設けられ、前記一方のクランプ部材との間で前記
一対のワークを把持する他方のクランプ部材と、前記一
方のクランプ部材を、把持方向と直交する方向に揺動可
能に、かつ、前記把持方向に沿って摺動自在に支持する
球面軸受けと、前記一方のクランプ部材を他方のクラン
プ部材へ向けて弾発する弾発部材と、前記他方のクラン
プ部材を前記一方のクランプ部材へ向けて弾発する弾発
部材とを備えていることを特徴としている。
【0016】また、本発明の請求項2に記載のワークの
クランプ装置は、請求項1における前記一方のクランプ
部材には、前記一方のワークを磁力によって吸着するワ
ーク保持手段が設けられているとともに、このワーク保
持手段から前記ワークを離脱させるノックアウト手段が
摺動自在に嵌挿されていることを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て、図1ないし図5に基づき説明する。なお、以下の説
明中、前述した従来と共通する部分については同一符号
を用いて説明を簡略化する。
【0018】図1中、符号20は、本実施形態に係わる
ワークのクランプ装置を示し、このクランプ装置20
は、一対のワークA・Bを面接触状態で把持するように
した一対の相対移動可能なクランプ部材21・22を備
え、前記クランプ部材21(22)の少なくとも一方
が、他方のクランプ部材22(21)へ向けて弾性的に
押圧されているとともに、ピローボールユニット等の球
面軸受け23を介して揺動可能に支持された概略構成と
なっている。
【0019】ついで、これらの詳細について説明すれ
ば、前記一方のクランプ部材21は管状に形成されてい
るとともに、把持方向に沿った中空部24aを有する第
1の基台24の、前記中空部24a内に略同軸上に配置
されており、その一端部が前記中空部24aの一端部か
ら外部へ突出させられ、また、このクランプ部材21の
一端部には、径方向外方へ向けて突出するフランジ25
が一体に形成されている。
【0020】また、このフランジ25の一端面には、前
記第1のワークAの外周壁部aが嵌合させられる環状溝
25aと、前記第1のワークAの底部内面に突出して形
成された凸部bが嵌合させられる凹部25bがそれぞれ
所定深さに形成されているとともに、前記凹部25b内
には、前記第1のワークAを磁力によって吸着するワー
ク保持手段としての永久磁石26が固着されている。
【0021】さらに、前記一方のクランプ部材21の長
さ方向の中間部には、ばね受け座27が取り付けられて
おり、このばね受け座27と、前記第1の基台24の中
空部24aの他端部を覆って設けられた蓋体28との間
には、前記一方のクランプ部材21を前記第1の基台2
4から突出する方向、すなわち、前記他方のクランプ部
材22へ向けて弾発する弾発部材としての圧縮スプリン
グ29が介装されている。
【0022】そして、前記一方のクランプ部材21は、
前記第1の基台24の中空部24aの一端部に固定され
た前記球面軸受け23に、長さ方向に摺動自在に嵌合さ
れることにより、前記第1の基台24に支持されている
とともに、この球面軸受け23を中心に揺動自在となさ
れており、前記ばね受け座27が、前記球面軸受け23
の揺動体23aに当接させられることにより、前記クラ
ンプ部材21の前記第1の基台24からの突出長さが規
制されるようになっている。
【0023】また、前記一方のクランプ部材21には、
前記フランジ25に装着される第1のワークAを押し出
して、前記クランプ部材21から切り離すノックアウト
手段30が設けられている。
【0024】このノックアウト手段30は、前記一方の
クランプ部材21および前記永久磁石26を摺動自在に
貫通して設けられたノックアウトピン31と、このノッ
クアウトピン31を前記第1の基台24の内部へ引き込
む方向に弾発する圧縮スプリング32とによって構成さ
れており、前記ノックアウトピン31は、その一端部に
フランジ31aが一体に形成されて、前記永久磁石26
に係合させられるようになっているとともに、前記圧縮
スプリング32は、前記ノックアウトピン31の他端部
に固着されたばね受け座33と、前記クランプ部材21
の端面との間に介装されている。
【0025】一方、前記第1の基台の24の一端部近傍
には、この第1の基台24に対して所定の位置に固定さ
れた第2の基台34が設けられており、この第2の基台
34には、前記第1の基台24の軸線を通る面と平行な
面に沿って配設されたガイドロッド35が固定され、こ
のガイドロッド35に、前記他方のクランプ部材22が
摺動自在に装着されている。
【0026】また、前記他方のクランプ部材22と前記
第2の基台34との間には、前記他方のクランプ部材2
2を前記一方のクランプ部材21へ向けて弾発する弾発
部材としての圧縮スプリング36が介装されている。
【0027】さらに、前記他方のクランプ部材22に
は、前記一方のクランプ部材21のフランジ25に対向
させられる押圧片22aが一体に形成されており、この
押圧片22aと前記フランジ25との間に前記一対のワ
ークA・Bを挟持するようになされている。
【0028】そして、前記他方のクランプ部材22は、
前記圧縮スプリング36によって押圧移動させられた際
に、前記第2の基台34に形成されている係止段部34
aへ当接させられることにより、その移動位置が規制さ
れるようになされており、この他方のクランプ部材22
の停止位置は、この他方のクランプ部材22が前記係止
段部34aへ当接させられた状態において、前記一方の
クランプ部材21を、両クランプ部材21・22間に把
持される両ワークA・Bを介して押圧するとともに、前
記圧縮スプリング29の弾発力に抗して前記一方のクラ
ンプ部材21を所定距離移動させ得るような位置に設定
されている。
【0029】ついで、このように構成された本実施形態
に係わるクランプ装置20の作用について説明すれば、
まず、図1に示すように、他方のクランプ部材22を圧
縮スプリング36の弾発力に抗して移動させて所定の位
置に係止することにより、両クランプ部材21・22間
を大きく開いた後に、一方のクランプ部材21のフラン
ジ25の端面に、環状溝25aと凹部25bとを利用し
て第1のワークAを装着する。
【0030】このようにして第1のワークAを前記フラ
ンジ25に装着すると、このフランジ25に取り付けら
れている永久磁石26の磁力によって前記第1のワーク
Aが吸着されることにより、この第1のワークAが一方
のクランプ部材21に確実に保持される。
【0031】ついで、前記第1のワークAと他方のクラ
ンプ部材22の押圧片22aとの間に、第2のワークB
を、図1に示すように、前記第1のワークAと平行とな
るように位置させた後に、前記他方のクランプ部材22
の係止を解除する。
【0032】係止が解かれた他方のクランプ部材22
は、圧縮スプリング36の弾発力によって一方のクラン
プ部材21へ向かって移動し、その押圧片22aによっ
て第2のワークBを第1のワークAへ向けて移動させる
とともに、両ワークA・Bを当接させた後に、さらに、
一方のクランプ部材21を前記両ワークA・Bととも
に、圧縮スプリング29の弾発力に抗して移動させ、こ
れらを所定距離移動させた時点で、第2の基台34に形
成されている係止段部34aに当接させられることによ
り、図2に示すように、その移動を停止する。
【0033】ここで、前記一方のクランプ部材21は、
球面軸受け23に対して軸方向に摺動自在に取り付けら
れていることにより、前述した他方のクランプ部材22
による押圧によって円滑に第1の基台24内へ後退させ
られ、また、両圧縮スプリング36・29により、両ク
ランプ部材21・22間の両ワークA・Bが所定の圧力
で把持されるとともに、相互に面接触状態で密着させら
れる。
【0034】これより、両ワークA・Bの密着部分にレ
ーザー光等を照射して溶接処理を施した後に、他方のク
ランプ部材22を一方のクランプ部材21から離間させ
る方向に移動させて所定位置に係止すると、前記他方の
クランプ部材22の移動に際して、前記一方のクランプ
部材21も同様に第1の基台24から突出する方向に移
動するが、この一方のクランプ部材21は、その中間部
に設けられているばね受け座27が球面軸受け23の揺
動体23aに当接させられることにより、その移動を停
止し、前記他方のクランプ部材22が所定の位置に係止
されることによって、両クランプ部材21・22間が大
きく開放される。
【0035】続いて、前記ノックアウトピン31が適宜
のアクチュエータによって押圧移動させられるが、前記
一方のクランプ部材21が、球面軸受け23との係合に
よって係止させられていることから、前記ノックアウト
ピン31が一方のクランプ部材21の一端部から突出す
るように相対移動させられ、これによって、図3に示す
ように、前記ノックアウトピン31のフランジ31aに
より、溶接処理された両ワークA・Bが、前記フランジ
31aに装着されている永久磁石26の吸着力に抗し
て、前記フランジ31aから押し出されるようにして離
脱させられる。
【0036】このような操作によって、両ワークA・B
の把持、溶接処理、排出の各処理が行なわれて、両ワー
クA・Bに対する処理が完了する。
【0037】ところで、前記第1の基台24と第2の基
台34との相対的な位置関係にずれが生じた場合、たと
えば、図4に示すように、第2の基台34に対する第1
の基台24の設置基準線Xが、正しい設置基準線Yに対
してずれている場合、前記第1の基台24に装着されて
いる一方のクランプ部材21の軸線Zも前記設置基準線
Xと同様に、前記正しい設置基準線Yに対してずれる。
【0038】この状態で両クランプ部材21・22間に
両ワークA・Bを把持させると、通常は、前述した従来
例のように、前記ずれ量に応じた隙間が前記両ワークA
・B間に形成されて、溶接不良の原因となるが、本実施
形態に係わるクランプ装置20においては、前記一方の
クランプ部材21を支持する球面軸受け23の作用によ
り、前述した隙間の発生が防止される。
【0039】すなわち、前記一方のクランプ部材21
は、外力が加わらない状態において、その軸線Zが前記
第1の基台24の設置基準線Xと平行となされ、かつ、
一方のクランプ部材21に保持されている第1のワーク
Aも傾斜させられている。
【0040】この状態から、他方のクランプ部材22の
押圧片22aによって押圧移動させられる第2のワーク
Bが前記第1のワークAに当接させられると、両者が一
方のクランプ部材21の軸線Zから半径方向にずれた位
置で点接触させられる。
【0041】ここで、前記押圧力が作用する両ワークA
・Bの接触点が、前記球面軸受け23の揺動中心からず
れており、かつ、前記第2のワークBが、他方のクラン
プ部材22の押圧片22aによって平行移動させられる
とともに、前記一方のクランプ部材21が前記球面軸受
け23によって揺動自在かつ軸方向へ摺動自在に支持さ
れていることから、前記他方のクランプ部材22の移動
が継続されると、前記一方のクランプ部材21が、第1
の基台24内に押し込まれつつ球面軸受け23の揺動中
心回りに揺動させられる。
【0042】これによって、前記一方のクランプ部材2
1に装着されている第1のワークAが、前記第2のワー
クBに対して、初期の接触点を中心として相対回動させ
られ、最終的には、図4に示すように、両ワークA・B
が面接触させられる。
【0043】そして、両ワークA・Bが面接触させられ
た後においては、他方のクランプ部材22から一方のク
ランプ部材21へ与えられる押圧力が面を介して行なわ
れ、かつ、前記第1の基台24の位置ずれがあまり大き
くなく、前記押圧力が、前記一方のクランプ部材21の
軸線回りにほぼ均一に作用することにより、前記一方の
クランプ部材21に対して前記球面軸受け23回りの揺
動を発生させ得るようなモーメントは生じず、前述した
面接触後の他方のクランプ部材22の移動量は、前記一
方のクランプ部材21と球面軸受け23との前記一方の
クランプ部材21の軸線方向における相対移動と、両ワ
ークA・B間の、その接触面に沿った滑りとによって吸
収される。
【0044】したがって、両基台24・34の相対的な
取り付け位置にずれがあっても、一方のクランプ部材2
1の軸方向の移動と、球面軸受けを中心とした揺動とに
より、把持される両ワークA・Bが確実に均一な面接触
状態となされる。
【0045】この結果、両ワークA・Bをレーザー溶接
によって接続する場合等において、良好な溶接を実施す
ることが可能となる。
【0046】一方、このような作用は、前記ワークA・
Bが、製造のばらつき等により相互の接続部分が傾斜し
た形状である場合においても同様に得られるものであ
る。
【0047】たとえば、前記第1のワークAの接続部分
が傾斜している場合、この第1のワークAに第2のワー
クBを圧接させると、前記第1のワークAを保持してい
る一方のクランプ部材21が、その軸線方向に摺動させ
られるとともに、図5に示すように、正規の軸線位置
(Z1)から所定量揺動させられた軸線位置Z2へ揺動
させられることにより、前記両ワークA・Bが均一に面
接触させられる。
【0048】なお、前述した実施形態は一例であって、
設計要求等に基づき種々変更可能である。たとえば、前
記実施形態においては、一方のクランプ部材21に、軸
方向への摺動動作ならびに球面軸受けを中心とした揺動
動作を行なわせるようにしたが、これらの各動作を他方
のクランプ部材22へ行なわせるようにしてもよく、ま
た、両方において行なわせるようにしてもよいものであ
る。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係わるワークのクランプ装置によれば、一対のクラン
プ部材の少なくとも一方を、他方のクランプ部材へ向け
て弾性的に押圧するとともに、球面軸受けを介して、把
持方向と直交する方向に揺動可能に支持した構成とする
ことにより、装置の組み付け精度のばらつきや把持され
るワークの形状のばらつき等により、対向させられた両
ワークの対向面が非平行状態となされたとしても、両ワ
ークを当接させた際における相対移動を、前記クランプ
部材の軸方向の摺動と球面軸受けを中心とした揺動とに
よって許容し、これによって、両ワークを平行状態に姿
勢調整することができるとともに、両ワークを均一に面
接触状態とすることができる。
【0050】したがって、均一な面接触を処理の条件と
するレーザー溶接等の処理を確実に行なうことができ
る。
【0051】また、本発明の請求項2に係わるワークの
クランプ装置によれば、ワークの一つを磁力によって仮
保持することによりワークの把持操作を簡便なものとす
ることができるとともに、ワークへの諸処理を施した後
に、前記ワークをノックアウト手段によって離脱させる
ことにより、確実な排出が可能となり、これらの相乗作
用により、ワークの加工を効率よく行なうことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す一部を破断した正面
図である。
【図2】本発明の一実施形態を示すもので、ワークを把
持した状態を示す一部を破断した正面図である。
【図3】本発明の一実施形態を示すもので、加工後のワ
ークを離脱させた状態を示す一部を破断した正面図であ
る。
【図4】本発明の一実施形態を示すもので、装置の組み
付けに誤差が生じた場合におけるワークの把持状態を示
す一部を破断した正面図である。
【図5】本発明の一実施形態を示すもので、ワークに形
状異常がある場合におけるワークの把持状態を示す一部
を破断した正面図である。
【図6】一従来例を示す一部を破断した正面図である。
【図7】一従来例を示すもので、加工後のワークを離脱
させた状態を示す一部を破断した正面図である。
【図8】一従来例を示すもので、ワークに形状異常があ
る場合におけるワークの把持状態を示す一部を破断した
正面図である。
【図9】一従来例を示すもので、装置の組み付けに誤差
が生じた場合におけるワークの把持状態を示す一部を破
断した正面図である。
【符号の説明】
20 クランプ装置 21 (一方の)クランプ部材 22 (他方の)クランプ部材 23 球面軸受け 23a 揺動体 26 永久磁石(ワーク保持手段) 29 圧縮スプリング(弾発部材) 30 ノックアウト手段 31 ノックアウトピン 36 圧縮スプリング(弾発部材) A 第1のワーク B 第2のワーク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のワーク(A・B)の内の一つが保
    持される一方のクランプ部材(21)と、この一方のク
    ランプ部材(21)に対して相対移動可能に設けられ、
    前記一方のクランプ部材(21)との間で前記一対のワ
    ーク(A・B)を把持する他方のクランプ部材(22)
    と、前記一方のクランプ部材(21)を、把持方向と直
    交する方向に揺動可能に、かつ、前記把持方向に沿って
    摺動自在に支持する球面軸受け(23)と、前記一方の
    クランプ部材(21)を他方のクランプ部材(21)へ
    向けて弾発する弾発部材(29)と、前記他方のクラン
    プ部材(22)を前記一方のクランプ部材(21)へ向
    けて弾発する弾発部材(36)とを備えていることを特
    徴とするワークのクランプ装置。
  2. 【請求項2】 前記一方のクランプ部材(21)には、
    前記一方のワーク(A)を磁力によって吸着するワーク
    保持手段(26)が設けられているとともに、このワー
    ク保持手段(26)から前記ワーク(A)を離脱させる
    ノックアウト手段(30)が摺動自在に嵌挿されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のワークのクランプ装
    置。
JP8231713A 1996-09-02 1996-09-02 ワークのクランプ装置 Pending JPH1076393A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013111585A (ja) * 2011-11-25 2013-06-10 Japan Marine United Corp ロンジ配材取付装置
CN105904145A (zh) * 2016-06-20 2016-08-31 洛阳理工学院 一种环形倾斜截面弹簧焊接工艺装置
CN112222720A (zh) * 2020-09-24 2021-01-15 博众精工科技股份有限公司 一种自动焊接设备

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