JP2003010924A - 金属筒体の絞り方法 - Google Patents

金属筒体の絞り方法

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JP2003010924A JP2001194247A JP2001194247A JP2003010924A JP 2003010924 A JP2003010924 A JP 2003010924A JP 2001194247 A JP2001194247 A JP 2001194247A JP 2001194247 A JP2001194247 A JP 2001194247A JP 2003010924 A JP2003010924 A JP 2003010924A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プレス棒によって金属筒体に絞り加工を施し
た際に、金属筒体の端面にプレス棒によるプレス痕を発
生させない金属筒体の絞り方法を提供する。 【解決手段】 大径穴部内にセットされた金属筒体3を
プレス棒8で小径穴部に向かって所定量まで押し込み、
金属筒体3に所定量の絞り加工を施す第1工程と、プレ
ス棒8を絞りダイス10から引き抜いて、絞りダイス1
0を回転手段76で所定量回転させる第2工程と、所定
量回転させた絞りダイス10にプレス棒8を押し込み、
所定量の絞り加工が施された金属筒体3を、小径穴部内
まで完全に押し込み、所望の最終量まで絞り加工を施す
第3工程と、によって金属筒体3に絞り加工を施す。こ
れによって、第1工程で金属筒体3の端面に形成される
突起が第3工程で押し潰される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属筒体の絞り方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】いわゆる金属筒体としての防振ブッシュ
80は、図1に示すように、略円筒状のゴム製の本体8
1と、金属製の内筒82及び外筒83と、からなってい
る。
【0003】このような防振ブッシュ80においては、
所期の性能特性を得るためにゴム製の本体81を圧縮す
る必要があり、製造時に外筒83の外径を所定量縮径し
ている。
【0004】外筒83を縮径し、防振ブッシュ80に絞
り加工を施すためには、絞り穴が設けられた絞りダイス
が用いられる。絞り穴は、その軸方向に沿ってその内径
が漸次小さくなるよう形成されているものであって、こ
の絞り穴に防振ブッシュ80を押し込むことで、防振ブ
ッシュ80に絞り加工を施している。
【0005】図10及び11は、絞りダイスの絞り穴に
防振ブッシュ80を押し込むためのプレス棒84を示し
ている。このプレス棒84は、上記絞り穴の内径の変化
に追従するよう、絞り穴の内壁面に当接する先端側の外
径が縮径可能な構造となっている。
【0006】すなわち、絞り穴内に挿入される部分を、
互いに離間した略円弧状の4つの押圧子85によって構
成し、これら押圧子85の先端によって構成されるプレ
ス棒先端の外径が縮径可能となるよう、各押圧子85が
互いに離間した状態でボルト86によって揺動可能に支
持された構造となっている。尚、図中の87は、ボルト
88でプレス棒84に固定されたゴム製の弾性部材であ
り、89は、押圧子85の回転可能に支持する軸部材8
9である。
【0007】そして、防振ブッシュ80の外筒83の一
端面に、各押圧子85の先端85aが当接し、防振ブッ
シュ80は絞り穴内に押し込まれる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなプレス棒においては、図10に示すように、構造
上、隣接する押圧子85間に隙間90が生じている。そ
のため、押圧子85が当接する防振ブッシュ80の外筒
83の一端面に、図9に示すように、突起79が形成さ
れてしまい、防振ブッシュ80の外観形状が悪化してし
まうという問題がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1に記載
の発明は、金属筒体が挿入保持される絞り穴が形成され
た絞りダイスと、上記絞り穴内に保持された上記金属筒
体を上記絞り穴に沿って押し込む挿入体を有するプレス
棒と、を備え、上記絞り穴は、金属筒体が挿入保持され
る大径部と、テーパ穴部を介してこの大径部に連続する
小径穴部と、からなり、上記挿入体は、断面略円弧形状
の複数の押圧子から構成されて全体として略円筒形状を
呈し、上記大径穴部内では、これら各押圧子が互いに離
間した状態で、上記大径穴部の内壁面に当接すると共
に、上記挿入体が上記大径穴部から上記小径穴部に向か
って押し込まれると、上記各押圧子は、上記テーパ穴部
及び上記小径穴部の内径に対応して、それぞれその先端
を上記テーパ穴部及び小径穴部の内壁面に当接させなが
らそれぞれ内側に移動して、上記挿入体先端の外径が縮
径可能となっている金属筒体絞り装置を用いた金属筒体
の絞り方法であって、上記金属筒体絞り装置は、上記絞
り穴の中心軸を回転中心として上記絞りダイスを回転さ
せる回転手段を備え、上記大径穴部内にセットされた上
記金属筒体を上記小径穴部に向かって上記プレス棒で所
定量まで押し込み、上記金属筒体に所定量の絞り加工を
施す第1工程と、上記プレス棒を上記絞りダイスから引
き抜いて、上記絞りダイスを上記回転手段で所定量回転
させる第2工程と、所定量回転させた上記絞りダイスに
上記プレス棒を押し込み、所定量の絞り加工が施された
金属筒体を、上記小径穴部内まで完全に押し込み、所望
の最終量まで絞り加工を施す第3工程と、行うことを特
徴としている。プレス棒は、各押圧子先端によって構成
される挿入体先端の最大外径を、大径穴部の内径から小
径穴部の内径までの範囲で縮径可能とするために各押圧
子が互いに離間しており、隣接する押圧子間には隙間が
生じる。従って、第1工程では、この押圧子間の隙間の
位置に対応する金属筒体の一端面に突起が形成されるこ
とになる。
【0010】しかしながら、第2工程で絞りダイスを回
転させることで、第1工程で形成された突起は第3工程
において押圧子によって押し潰され、消去されることに
なる。 また、第3工程においても、隣接する押圧子に
隙間があると、この隙間に対応する位置に、新たに突起
が形成されることになる。しかしながら、第1工程と第
3工程の2回に分けて金属筒体に絞り加工を行うため
に、第3工程で金属筒体に施される絞り量は相対的に小
さいものになるため、金属筒体の外観品質を損なうよう
な突起が形成されることはない。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、上記金属筒体絞り装置は、上記金属筒
体を上記絞りダイスに供給するメカニカルハンドを備
え、上記メカニカルハンドの互いに対向する一対のチャ
ックハンドで上記金属筒体の外周側を把持し、上記金属
筒体を上記大径穴部の上方まで搬送する金属筒体搬入工
程と、上記一対のチャックハンドを開動作して、上記大
径穴部内に上記金属筒体を落下させセットする金属筒体
セット工程と、上記一対のチャックハンドの開動作に連
続して、上記一対のチャックハンドの閉動作を行い、上
記メカニカルハンドに取り付けられたチャックセンサー
で一対のチャックが正しく閉動作されるかを確認する金
属筒体挿入確認工程と、が上記第1工程に先立って行わ
れていることを特徴としている。金属筒体が絞りダイス
の大径穴部に正しくセットされない場合、金属筒体は大
径穴部内に完全に挿入されず、金属筒体挿入確認工程に
おいて、一対のチャックに金属筒体が引っ掛かり、一対
のチャックを正しく閉動作させることができない。
【0012】従って、チャックセンサーで一対のチャッ
クの閉動作を確認することで、金属筒体セット工程で金
属筒体が大径穴部内に正しくセットされたかを確認する
ことができる。そのため、絞りダイスの大径穴部から傾
いた状態で突出した金属筒体をプレス棒で誤ってプレス
してしまうことがない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
基づいて詳細に説明する。
【0014】図2は、金属筒体絞り装置2の概略説明図
を示している。
【0015】この金属筒体絞り装置2は、上述した図1
に示す防振ブッシュのような金属筒体をワーク3とし、
このワーク3に絞り加工を施す装置であって、油圧によ
って図2の上下方向に進退移動可能なロッド4と、ロッ
ド4に固定された取付治具6と、取付治具6を介してロ
ッド4に固定され、ロッド4の動きに連動する金属製の
プレス棒8と、ワーク3がセットされる金属製の絞りダ
イス10と、絞りダイス10の下方に位置し、絞り加工
済みのワーク3を所定位置に運ぶ絞り加工済みワーク運
搬機構12と、メカニカルハンド13(詳しくは後述)
の互いに対向する一対のチャックハンド14,14(詳
しくは後述)でコンベア16上のワーク3を絞りダイス
10に搬入すると共に、絞り加工済みワーク運搬機構1
2によって所定位置に運ばれた絞り加工済みのワーク3
をコンベア16上に搬出するワーク搬入搬出機構18
と、から大略構成されている。尚、19は絞りダイス1
0が載置された作業台である。
【0016】絞りダイス10には、図3に示すように、
絞り穴21が形成されている。この絞り穴21は、ワー
ク3が挿入保持される大径穴部20と、この大径穴部2
0に連続し、大径穴部20の内径に対して漸次小径とな
るテーパ穴部22と、テーパ穴部22を介して大径穴部
20に連続し、大径穴部20よりもその内径が小径とな
る小径穴部24と、からなっている。
【0017】大径穴部20内にセットされたワーク3
は、プレス棒8によって小径穴部24側に向かってプレ
スされ、テーパ穴部22を経て小径穴部24に至る過程
で所定の絞り加工を施されることになる。そして、さら
にプレス棒8によってプレスされると、ワーク3が小径
穴部24から抜け落ち、絞りダイス10の小径穴部24
下方に待機している絞り加工済みワーク運搬機構12の
受け取りピン26(図2を参照)で受け取られる。受け
取りピン26が絞り加工済みのワーク3を受け取ると、
絞り加工済みワーク運搬機構12が稼働し、受け取りピ
ン26を作業台19の脇まで移動させ、上述したチャッ
クハンド14、14で絞り加工済みのワーク3を把持
し、上述したコンベア16上に搬出する。コンベア16
上に搬出された絞り加工済みのワーク3は、コンベア1
6で次工程へ搬送される。
【0018】プレス棒8は、図4及び図5に示すよう
に、取付治具6に固定される基体28と、絞りダイス1
0に挿入される略円柱形状の挿入体30と、から大略構
成されている。挿入体30は、基体28よりも長くなっ
ている。
【0019】基体28は、挿入体30の基端側が収容さ
れる略有底円筒形状の挿入体収容部32と、取付治具6
側の端部となる略円柱形状の基端部34と、挿入体収容
部32と基端部34との間に位置して両者を接続する略
円柱形状のくびれ部36と、を備えている。
【0020】くびれ部36の外径は、挿入体収容部32
及び基端部34の外径に比べて小径となるよう形成され
ている。また、基端部34の基端面34aの中央には突
起部38が形成されている。
【0021】挿入体30は、断面略円弧形状で互いに合
同な4つの押圧子30a,…30aからなり、これら4
つの押圧子30a,…30aによって、略円筒形状を呈
している。押圧子30aの曲率半径は、小径穴部24内
径の半径と等しいか、それより小さくなっている。
【0022】各押圧子30a…30aの基端には、挿入
体収容部32の外周側から挿入された2本のボルト40
がそれぞれ組み付けられている。このボルト40は押圧
子30aに対して直交するよう固定されている。各ボル
ト40と挿入体収容部32の外周面との間には、それぞ
れスプリング42が介装されており、これらのスプリン
グ42の付勢力によって、各ボルト40は、挿入体収容
部32の半径方向外側に向かって付勢されている。そし
て、各押圧子30a…30aは、互いに離間した状態で
こららのボルト40を介して基体28に支持されてい
る。このとき、各押圧子30a…30aによって構成さ
れる挿入体30の先端の最大外径は、絞りダイス10の
大径穴部20の内径と略等しくなっている。
【0023】また、各ボルト40が挿入される挿入体収
容部32に設けられた各貫通穴44は、ボルト40の頭
部よりは小径であるがボルト40の軸部よりも大径とな
っている。
【0024】挿入体30は、各押圧子30a…30aの
先端を絞り穴21の内壁面に当接させながら絞りダイス
10に押し込まれる。このとき、ボルト40の軸部が貫
通穴44内で傾くことができるので、押圧子30aの先
端が、テーパ穴部22及び小径穴部24の内径に対応し
て内側に移動することが可能となる。すなわち、挿入体
30は、テーパ穴部22及び小径穴部24の内径に対応
して縮径可能な構造となっている。換言すれば、貫通穴
44内でボルト40の軸部を揺動可能にすることによっ
て、挿入体30先端の外径が縮径可能となるよう、押圧
子30aは揺動可能な状態で基体28に支持されてい
る。
【0025】取付治具6は、図6及び図7に示すよう
に、ロッド4の先端に固定されたジョイント部材46
と、ジョイント部材46の下端面46aに2本の支持ボ
ルト48,48によって吊り下げられた略円板状のプレ
ス棒受け50と、プレス棒受け50とジョイント部材4
6とに連係し、プレス棒受け50をジョイント部材46
に向かって押し上げるクランプ機構52と、を備えてい
る。
【0026】ジョイント部材46の下端面46aの中央
には、プレス棒8の基体28の基端面34aに形成され
た突起部38が嵌合する凹部54が形成されている。
【0027】プレス棒受け50には、上述したプレス棒
50のくびれ部36をスライド挿入可能な略U字形の切
欠部56が形成されている。また、プレス棒受け50に
は、段付き穴58が形成されており、この段付き穴58
の段部58aに上述した支持ボルト48の頭部を係合さ
せることによって、プレス棒受け50は、ジョイント部
材46に支持されている。
【0028】つまり、支持ボルト48はプレス棒受け5
0のジョイント部材46からの脱落を規制しているに過
ぎず、プレス棒受け50は支持ボルト48の軸部に沿っ
てジョイント部材46側に移動可能となっている。
【0029】クランプ機構52は、プレス棒受け50に
固定された固定部60と、この固定部50に対して第1
ピン62,62を介して回転自在に取り付けられた一対
のアーム64,64と、一端が第2ピン65を介してア
ーム64に回転自在に取り付けられ、他端66aがジョ
イント部材46の下端に対して係合する一対のリンク部
材66,66と、からなっている。
【0030】リンク部材66は、その他端66aが相対
的に大径となっており、ジョイント部材46のフランジ
68に形成された段付き穴70の段部70aに係合して
いる。フランジ68に形成された段付き穴70は、断面
略長円形となっており、いわゆる長穴となっている。
【0031】また、各リンク部材66,66は、未クラ
ンプ状態(図6を参照)において、それぞれ一端側が他
端66aよりも外側に開き、かつ段付き穴70が長穴と
なっているため図6の紙面垂直方向に傾いた状態となっ
ている。この状態から一対のアーム64,64を押し下
げると、他端66a,66aは段部70a,70aの角
部70bに沿ってそれぞれ摺動する。すなわち、リンク
部材66,66の他端66a,66aは、アームを押し
下げることで、図6の紙面垂直方向に移動する。
【0032】このクランプ機構52は、リンク機構を利
用して僅かな力で大きな力仕事を行ういわゆるトグルク
ランプであって、プレス棒8を係合支持したプレス棒受
け50をジョイント部材46に向かって持ち上げ、プレ
ス棒8の基体28の基端面34aをジョイント部材46
の下端面46aに当接させ、プレス棒8の基体28の基
端部34をプレス棒受け50とジョイント部材46とに
よって大きな力で挟持した状態で保持するものである。
【0033】ワーク搬入搬出機構18のメカニカルハン
ド13は、図8に示すように、互いに対向する一対のチ
ャックハンド14,14と、各チャックハンド14,1
4の位置を検出するチャックセンサ72,72と、を有
している。各チャックハンド14,14は、開閉自在に
メカニカルハンド13の本体部74に取り付けられてい
る。チャックセンサ72,72は、一対のチャックハン
ド14,14を閉動作させ、一対のチャックハンド1
4,14がそれぞれ所定位置まで閉動作可能かを確認す
る各チャックハンド14,14の位置検出センサであ
る。
【0034】また、図8に示すように、絞りダイス10
には、回転手段としての回転シリンダー76が取り付け
られている。この回転シリンダー76は、シリンダーロ
ッド76aを伸縮させることで、作業台19上の絞りダ
イス10を絞り穴21の中心軸を回転中心として所定量
回転させることが可能となっている。
【0035】次に、上述した金属筒体絞り装置2を用い
たワークの絞り方法を説明する。尚、ワーク3として
は、図1で上述した防振ブッシュ80を用いるものとす
る。
【0036】まず、金属筒体絞り装置2の脇に位置する
コンベア16に置かれた防振ブッシュ80の外周側をメ
カニカルハンド13の一対のチャックハンド14,14
で把持する。そして、メカニカルハンド13を移動し、
防振ブッシュ80を絞りダイス10の大径穴部20の上
方まで搬送する。
【0037】次に、防振ブッシュ80を把持した一対の
チャックハンド14,14を開動作し、防振ブッシュを
大径穴部20内に落下させ、大径穴部20内にセットす
る。
【0038】そして、一対のチャックハンド14,14
の開動作に連続して、この一対のチャックハンド14,
14を開動作した位置で、一対のチャックハンド14,
14を閉動作させ、防振ブッシュ80が大径穴部20内
に完全にセットされているかをチャックセンサ72,7
2で確認する。防振ブッシュ80が大径穴部20内に完
全にセットされていないと、防振ブッシュ80が大径穴
部20から傾いて突出した状態となる(図8を参照)。
従って、防振ブッシュ80が大径穴部20内に完全にセ
ットされていない場合、一対のチャックハンド14,1
4を閉動作させると、一対のチャックハンド14,14
に防振ブッシュ80が引っ掛かることになり、一対のチ
ャックハンド14,14を所定位置まで閉動作させるこ
とができないことがチャックセンサ72,72によって
確認できる。
【0039】ここで、チャックセンサ72,72によっ
て、一対のチャックハンド14,14を所定位置まで閉
動作させることができないと判定されると、パトライト
が点灯し、防振ブッシュ80の絞りダイス10へのセッ
トにエラーが発生していることを作業者に知らせる。
【0040】チャックセンサ72,72によって、一対
のチャックハンド14,14が所定位置まで閉動作させ
ることができると判定されると、メカニカルハンド13
が絞りダイス10上から待避し、プレス棒8が絞りダイ
ス10の大径穴部20に向かって下降する。
【0041】プレス棒8と絞りダイス10による防振ブ
ッシュ80の絞り工程は、第1〜第3工程とからなって
いる。
【0042】第1工程では、プレス棒8で大径穴部20
内にセットされた防振ブッシュ80に、全体の絞り量に
対して2/3の絞り量が加えられるまで、プレス棒8を
絞り穴21に押し込む。
【0043】第2工程では、絞り穴21から一旦プレス
棒8を引き抜き、絞りダイス10を回転シリンダ76に
よって45°回転させる。
【0044】第3工程では、残り1/3の絞り量が防振
ブッシュ80に加えられるよう、45°回転した絞りダ
イス10の絞り穴21にプレス棒8を再び押し込み、プ
レス棒8と接触する防振ブッシュ80の外筒83の一端
部が小径穴部24内に位置するまでプレス棒8が押し込
まれる。
【0045】プレス棒8の押圧子30a…30aは、隣
接する押圧子30a,30a間に隙間78を有する構造
となっているため、絞り加工を行うと、この隙間78に
絞られることで余った外筒83の肉が逃げることにな
り、上述した第1工程の時点では、図9に示すように、
押圧子30aの先端が当接する外筒83の一端面に突起
79が形成される。
【0046】しかしながら、上述した金属筒体の絞り方
法によれば、第2工程で絞りダイス10を回転させるこ
とで、第1工程で外筒83の一端面に形成された突起7
9が第3工程で押圧子30aの先端で押潰されることに
なる。
【0047】また、第3工程で防振ブッシュ80に施さ
れる絞り量は、相対的に小さいものとなるため、防振ブ
ッシュ80の外観品質を著しく損なうような突起79が
第3工程で外筒83の一端面に形成されることはない。
【0048】したがって、絞り加工が施された防振ブッ
シュ80の外観形状を向上させることができる。
【0049】また、メカニカルハンド13にチャックセ
ンサ72,72を設け、防振ブッシュ80を大径穴部2
0にセットする毎に、一対のチャックハンド14,14
の閉動作を確認することによって、絞りダイス10の大
径穴部20から傾いた状態で突出した防振ブッシュ80
をプレス棒8で誤ってプレスしてしまうことがなく、プ
レス棒8や絞り台10を破損させてしまうことを防止す
ることができると共に、プレス不良による不良品の発生
を防止することができる。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、押圧子が圧接する金属
筒体の一端面に、金属筒体の外観品質を損なうような突
起が形成されることを防止することができる。
【0051】また、請求項2の発明によれば、絞りダイ
スの大径穴部から傾いた状態で突出した金属筒体をプレ
ス棒で誤ってプレスして、プレス棒や絞り台を破損させ
てしまうことを防止することができると共に、プレス不
良による不良品の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】金属筒体としての防振ブッシュを断面図。
【図2】金属筒体絞り装置の全体構成図。
【図3】金属筒体絞り装置の絞りダイスの断面図。
【図4】プレス棒の正面図。
【図5】プレス棒の平面図。
【図6】金属筒体絞り装置の取付治具の説明図。
【図7】金属筒体絞り装置の取付治具のプレス棒受けの
平面図。
【図8】本発明の要部を示す説明図。
【図9】従来の方法で絞り加工が加えられた防振ブッシ
ュの斜視図。
【図10】従来からある金属筒体絞り装置のプレス棒の
平面図。
【図11】図10のA−A線に沿った断面図。
【符号の説明】
8…プレス棒 10…絞りダイス 13…メカニカルハンド 14…チャックハンド 19…作業台 72…チャックセンサ 76…回転シリンダー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属筒体が挿入保持される絞り穴が形成
    された絞りダイスと、 上記絞り穴内に保持された上記金属筒体を上記絞り穴に
    沿って押し込む挿入体を有するプレス棒と、を備え、 上記絞り穴は、金属筒体が挿入保持される大径部と、テ
    ーパ穴部を介してこの大径部に連続する小径穴部と、か
    らなり、 上記挿入体は、断面略円弧形状の複数の押圧子から構成
    されて全体として略円筒形状を呈し、上記大径穴部内で
    は、これら各押圧子が互いに離間した状態で、上記大径
    穴部の内壁面に当接すると共に、上記挿入体が上記大径
    穴部から上記小径穴部に向かって押し込まれると、上記
    各押圧子は、上記テーパ穴部及び上記小径穴部の内径に
    対応して、それぞれその先端を上記テーパ穴部及び小径
    穴部の内壁面に当接させながらそれぞれ内側に移動し
    て、上記挿入体先端の外径が縮径可能となっている金属
    筒体絞り装置を用いた金属筒体の絞り方法であって、 上記金属筒体絞り装置は、上記絞り穴の中心軸を回転中
    心として上記絞りダイスを回転させる回転手段を備え、 上記大径穴部内にセットされた上記金属筒体を上記小径
    穴部に向かって上記プレス棒で所定量まで押し込み、上
    記金属筒体に所定量の絞り加工を施す第1工程と、 上記プレス棒を上記絞りダイスから引き抜いて、上記絞
    りダイスを上記回転手段で所定量回転させる第2工程
    と、 所定量回転させた上記絞りダイスに上記プレス棒を押し
    込み、所定量の絞り加工が施された金属筒体を、上記小
    径穴部内まで完全に押し込み、所望の最終量まで絞り加
    工を施す第3工程と、を行う金属筒体の絞り方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の金属筒体の絞り方法に
    おいて、 上記金属筒体絞り装置は、上記金属筒体を上記絞りダイ
    スに供給するメカニカルハンドを備え、 上記メカニカルハンドの互いに対向する一対のチャック
    ハンドで上記金属筒体の外周側を把持し、上記金属筒体
    を上記大径穴部の上方まで搬送する金属筒体搬入工程
    と、 上記一対のチャックハンドを開動作して、上記大径穴部
    内に上記金属筒体を落下させセットする金属筒体セット
    工程と、 上記一対のチャックハンドの開動作に連続して、上記一
    対のチャックハンドの閉動作を行い、上記メカニカルハ
    ンドに取り付けられたチャックセンサーで一対のチャッ
    クが正しく閉動作されるかを確認する金属筒体挿入確認
    工程と、が上記第1工程に先立って行われていることを
    特徴とする金属筒体の絞り方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112517705A (zh) * 2020-09-29 2021-03-19 安徽红桥金属制造有限公司 一种夹具及加工设备

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