JPH1076327A - 複合材料からなるプリント配線板の金型 - Google Patents
複合材料からなるプリント配線板の金型Info
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- JPH1076327A JPH1076327A JP24687696A JP24687696A JPH1076327A JP H1076327 A JPH1076327 A JP H1076327A JP 24687696 A JP24687696 A JP 24687696A JP 24687696 A JP24687696 A JP 24687696A JP H1076327 A JPH1076327 A JP H1076327A
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- JP
- Japan
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- hole
- die
- blade
- composite material
- wiring board
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 プリント配線板用金型において、最も重要な
刃型に使用される焼入れ処理用の合金工具鋼は単一材質
の硬い金属材料が使われ、穴明加工速度が遅く、加工精
度が低下する問題があった。 【解決手段】 本発明は、プリント配線板用金型の刃型
に使用する金型材料として、２種類の異種金属材料を熱
間等方加圧処理を施した熱間工具鋼の複合材料を適用
し、かかる従来の問題を解決したプリント配線板用の金
型を提供することにある。
刃型に使用される焼入れ処理用の合金工具鋼は単一材質
の硬い金属材料が使われ、穴明加工速度が遅く、加工精
度が低下する問題があった。 【解決手段】 本発明は、プリント配線板用金型の刃型
に使用する金型材料として、２種類の異種金属材料を熱
間等方加圧処理を施した熱間工具鋼の複合材料を適用
し、かかる従来の問題を解決したプリント配線板用の金
型を提供することにある。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はプリント配線板用の
プレス金型に関するものである。
プレス金型に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】プリント配線板には、電子部品挿入用の
丸穴、角穴、長円穴や大型部品を固定するための取付
穴、部品実装後にプリント配線板を分割するためのスリ
ット形状穴、部品実装自動機対応用のガイド穴、これら
の穴の他にプリント配線板の外周を打抜くためにプレス
金型が必要である。
丸穴、角穴、長円穴や大型部品を固定するための取付
穴、部品実装後にプリント配線板を分割するためのスリ
ット形状穴、部品実装自動機対応用のガイド穴、これら
の穴の他にプリント配線板の外周を打抜くためにプレス
金型が必要である。
【０００３】このプリント配線板用のプレス金型につい
て、図３に示す金型構造を説明する金型断面図に基づい
て説明する。まず、プリント配線板用のプレス金型は上
型４０と下型５０に大別でき、この上型４０と下型５０
の間にプリント配線板３９を設置し、プレス機に取付け
た上型４０が下降してプリント配線板３９を打抜くこと
になる。上型４０にはシェダー３１と呼ばれる上刃型、
外周抜きダイ３２、ポンチ矢を挿入固定しているポンチ
プレート３３、さらにポンチ矢の抜けを防止するバッキ
ングプレート３４とポンチ矢３５が取付けられている。
下型５０には抜きポンチ３６と呼ばれる下刃型、外周抜
きポンチ３７、外周抜きポンチを支える台プレート３８
などが取り付けられている。このプレス金型では特に刃
型と呼ばれる上型４０のシェダー３１と下型５０の抜き
ポンチ３６が金型寿命やプリント配線板の抜き状態、穴
位置精度、穴間寸法精度、穴径精度を決める重要な構成
部品である。
て、図３に示す金型構造を説明する金型断面図に基づい
て説明する。まず、プリント配線板用のプレス金型は上
型４０と下型５０に大別でき、この上型４０と下型５０
の間にプリント配線板３９を設置し、プレス機に取付け
た上型４０が下降してプリント配線板３９を打抜くこと
になる。上型４０にはシェダー３１と呼ばれる上刃型、
外周抜きダイ３２、ポンチ矢を挿入固定しているポンチ
プレート３３、さらにポンチ矢の抜けを防止するバッキ
ングプレート３４とポンチ矢３５が取付けられている。
下型５０には抜きポンチ３６と呼ばれる下刃型、外周抜
きポンチ３７、外周抜きポンチを支える台プレート３８
などが取り付けられている。このプレス金型では特に刃
型と呼ばれる上型４０のシェダー３１と下型５０の抜き
ポンチ３６が金型寿命やプリント配線板の抜き状態、穴
位置精度、穴間寸法精度、穴径精度を決める重要な構成
部品である。
【０００４】特に、下型５０の刃型である抜きポンチ３
６の製造工程について説明する。プリント配線板の基材
が、ガラスエポキシ樹脂銅張積層板の場合はプレス打抜
抵抗力が大きく、切断加工性も悪いため、耐摩耗性と靱
性に富んだ焼入れ処理のできる合金工具鋼を刃型部品材
料として使用していた。尚、この抜きポンチ３６の焼入
れ処理は、金型製造工程の穴明け仕上後に焼入れ処理を
すると穴密度や残存肉厚の不均一や残存部の接続強度不
足の影響から金型加工表面の反り、ネジレ、穴径精度、
穴位置精度、穴間寸法精度および穴抜状態などの不良が
発生しやすく、穴明け加工前に焼入れ処理をした硬い刃
型部品材料を使う場合が多い。
６の製造工程について説明する。プリント配線板の基材
が、ガラスエポキシ樹脂銅張積層板の場合はプレス打抜
抵抗力が大きく、切断加工性も悪いため、耐摩耗性と靱
性に富んだ焼入れ処理のできる合金工具鋼を刃型部品材
料として使用していた。尚、この抜きポンチ３６の焼入
れ処理は、金型製造工程の穴明け仕上後に焼入れ処理を
すると穴密度や残存肉厚の不均一や残存部の接続強度不
足の影響から金型加工表面の反り、ネジレ、穴径精度、
穴位置精度、穴間寸法精度および穴抜状態などの不良が
発生しやすく、穴明け加工前に焼入れ処理をした硬い刃
型部品材料を使う場合が多い。
【０００５】次に、従来例としてプリント配線板用金型
抜きポンチ３６部品の金型製造工程順序を示すと下記の
ようになる。 （１）金型材料の板取り （２）第１ＮＣ穴明加工 （３）第１ＮＣの下穴仕上加工 （４）大径穴加工 （５）締付穴のネジ切り加工 （６）金型材料の焼入れ処理 （７）第２ＮＣ穴明加工 （８）第２ＮＣ穴の仕上加工 （９）外周、特殊穴加工 （10）金型組込み この従来例の金型製造工程において、金型材料の焼入れ
処理前の第１ＮＣ穴明加工は下穴の仕上加工がＮＣマシ
ンでできない穴や穴明効率が大幅に悪い穴を適用してい
る。また金型材料としては焼入れ処理をしてロックウェ
ル硬度ＨＲＣ５６°〜５８°にする焼入れ用材料の合金
工具鋼の単一材質の金型材料を使用している。穴明加工
前に焼入れ処理をした硬い材料を使う場合は直径２．０
mm以下の第２ＮＣ穴は切削性も悪く、加工速度が大幅に
遅くなり、加工精度が低下する問題がある。
抜きポンチ３６部品の金型製造工程順序を示すと下記の
ようになる。 （１）金型材料の板取り （２）第１ＮＣ穴明加工 （３）第１ＮＣの下穴仕上加工 （４）大径穴加工 （５）締付穴のネジ切り加工 （６）金型材料の焼入れ処理 （７）第２ＮＣ穴明加工 （８）第２ＮＣ穴の仕上加工 （９）外周、特殊穴加工 （10）金型組込み この従来例の金型製造工程において、金型材料の焼入れ
処理前の第１ＮＣ穴明加工は下穴の仕上加工がＮＣマシ
ンでできない穴や穴明効率が大幅に悪い穴を適用してい
る。また金型材料としては焼入れ処理をしてロックウェ
ル硬度ＨＲＣ５６°〜５８°にする焼入れ用材料の合金
工具鋼の単一材質の金型材料を使用している。穴明加工
前に焼入れ処理をした硬い材料を使う場合は直径２．０
mm以下の第２ＮＣ穴は切削性も悪く、加工速度が大幅に
遅くなり、加工精度が低下する問題がある。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術による問題
点は下記の項目である。 １．金型材料の焼入れ処理工程が金型製造工程順序の中
間にあり個別作業となるため作業標準化、工期短縮化、
品質の安定化が遅れる。 ２．焼入れ処理用の合金工具鋼の厚み１３〜１７mm単一
材質の硬い金属材料のため穴明加工速度が生材に比べ３
０〜４０％と大幅に遅くなる。 ３．焼入れ処理をした単一材質の硬い金属材料は切削性
も悪く、穴位置精度、穴間寸法精度、穴の垂直度などの
仕上り精度が低下する。
点は下記の項目である。 １．金型材料の焼入れ処理工程が金型製造工程順序の中
間にあり個別作業となるため作業標準化、工期短縮化、
品質の安定化が遅れる。 ２．焼入れ処理用の合金工具鋼の厚み１３〜１７mm単一
材質の硬い金属材料のため穴明加工速度が生材に比べ３
０〜４０％と大幅に遅くなる。 ３．焼入れ処理をした単一材質の硬い金属材料は切削性
も悪く、穴位置精度、穴間寸法精度、穴の垂直度などの
仕上り精度が低下する。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、金型構成部品
のなかで最も重要な刃型部材であるシェダ−３１と抜き
ポンチ３６の製造において使用する刃型部品材料として
図１の本発明に使用される金型材料の斜視図に示すよう
に、刃材材料１にはロックウェル硬度を硬くできる焼入
れ処理可能材を、母材材料２には切削加工性や耐振強
度、柔軟性に優れた生材（溶製材）を選択し、この２種
類の異種金属材料を組み合せ接合一体化した複合材料１
０Ａを用い、かかる従来の問題を解決したプリント配線
板用の金型を提供することにある。
のなかで最も重要な刃型部材であるシェダ−３１と抜き
ポンチ３６の製造において使用する刃型部品材料として
図１の本発明に使用される金型材料の斜視図に示すよう
に、刃材材料１にはロックウェル硬度を硬くできる焼入
れ処理可能材を、母材材料２には切削加工性や耐振強
度、柔軟性に優れた生材（溶製材）を選択し、この２種
類の異種金属材料を組み合せ接合一体化した複合材料１
０Ａを用い、かかる従来の問題を解決したプリント配線
板用の金型を提供することにある。
【０００８】
【発明の実施の形態】プリント配線板の穴あけ、外周加
工を施すプレス金型の製造方法において、金型部品の構
成で最も重要な刃型部品の製造方法を図面に基づいて説
明する。まず、本発明のプリント配線板用金型の下型５
０にある抜きポンチ部品３６の金型製造工程順序は下記
のようにする。 （１）金型材料の板取り （２）複合材料の製造 （３）ＮＣ穴明加工 （４）外周、特殊穴加工 （５）ＮＣ穴の仕上加工 （６）大径穴加工 （７）締付穴のネジ切り加工 （８）金型組込み
工を施すプレス金型の製造方法において、金型部品の構
成で最も重要な刃型部品の製造方法を図面に基づいて説
明する。まず、本発明のプリント配線板用金型の下型５
０にある抜きポンチ部品３６の金型製造工程順序は下記
のようにする。 （１）金型材料の板取り （２）複合材料の製造 （３）ＮＣ穴明加工 （４）外周、特殊穴加工 （５）ＮＣ穴の仕上加工 （６）大径穴加工 （７）締付穴のネジ切り加工 （８）金型組込み
【０００９】上記の金型製造工程の複合材料の製造にお
いて、図１に示す金型の刃型部品材料として切刃となる
刃材材料１と母材となる母材材料２とを用い、これらの
刃材材料１と母材材料２とは異種金属材料から構成され
る。刃材材料１の金属材料としては合金工具鋼か高速度
工具鋼を用い、母材材料２には炭素鋼、炭素工具鋼、合
金工具鋼、あるいはすでに熱処理が施されているプリハ
ードン鋼から要望する特性に合致する金属材料を選択し
て、この２種類の異種金属材料をＨＩＰ処理（熱間等方
加圧処理）を施し、拡散接合一体化した熱間工具鋼の複
合材料１０Ａを製造する。この熱間工具鋼の複合材料１
０Ａの刃材材料１はロックウェル硬度ＨＲＣ５６°〜５
８°と硬くできる合金工具鋼のＳＫＳ３，ＳＫＤ１１ま
たは大同特殊鋼株式会社製のＤＣ５３を用い、母材材料
２は切削加工性、耐振強度、柔軟性に優れた炭素鋼のＳ
５０Ｃ、Ｓ５５Ｃ、又は炭素工具鋼のＳＫ３、合金工具
鋼のＳＫＳ３のなかから選択して組み合せている。
いて、図１に示す金型の刃型部品材料として切刃となる
刃材材料１と母材となる母材材料２とを用い、これらの
刃材材料１と母材材料２とは異種金属材料から構成され
る。刃材材料１の金属材料としては合金工具鋼か高速度
工具鋼を用い、母材材料２には炭素鋼、炭素工具鋼、合
金工具鋼、あるいはすでに熱処理が施されているプリハ
ードン鋼から要望する特性に合致する金属材料を選択し
て、この２種類の異種金属材料をＨＩＰ処理（熱間等方
加圧処理）を施し、拡散接合一体化した熱間工具鋼の複
合材料１０Ａを製造する。この熱間工具鋼の複合材料１
０Ａの刃材材料１はロックウェル硬度ＨＲＣ５６°〜５
８°と硬くできる合金工具鋼のＳＫＳ３，ＳＫＤ１１ま
たは大同特殊鋼株式会社製のＤＣ５３を用い、母材材料
２は切削加工性、耐振強度、柔軟性に優れた炭素鋼のＳ
５０Ｃ、Ｓ５５Ｃ、又は炭素工具鋼のＳＫ３、合金工具
鋼のＳＫＳ３のなかから選択して組み合せている。
【００１０】前記の熱間工具鋼の複合材料１０Ａの刃材
材料１の厚みＴ１は、プリント配線板用の金型の切刃と
して必要な厚み２〜５mmだけとし、母材材料２の厚みＴ
２は１０〜１５mmとして熱間工具鋼の複合材料１０Ａの
総厚みが１３〜１７mmになるようにして、ロックウェル
硬度が硬くて切削加工性の悪い刃材材料１の厚みＴ１は
薄くして、要望される特性に対応することができる２種
類の異種金属材料を選定する。この２種類の異種金属材
料をＨＩＰ処理をする主な条件は、ＨＩＰ処理装置のあ
らゆる方向から均等に加わる不活性ガス圧力１１００kg
／cm2 と加熱温度１２００℃との相乗効果を利用して異
種の金属材料を拡散接合して熱間工具鋼の複合材料１０
Ａとする。
材料１の厚みＴ１は、プリント配線板用の金型の切刃と
して必要な厚み２〜５mmだけとし、母材材料２の厚みＴ
２は１０〜１５mmとして熱間工具鋼の複合材料１０Ａの
総厚みが１３〜１７mmになるようにして、ロックウェル
硬度が硬くて切削加工性の悪い刃材材料１の厚みＴ１は
薄くして、要望される特性に対応することができる２種
類の異種金属材料を選定する。この２種類の異種金属材
料をＨＩＰ処理をする主な条件は、ＨＩＰ処理装置のあ
らゆる方向から均等に加わる不活性ガス圧力１１００kg
／cm2 と加熱温度１２００℃との相乗効果を利用して異
種の金属材料を拡散接合して熱間工具鋼の複合材料１０
Ａとする。
【００１１】ＮＣ穴明加工においては、従来の焼入れ処
理後の硬い合金工具鋼の単一材質で厚み１３〜１７mmを
穴明加工する場合は１穴毎に１２０〜１８０回のドリル
下降ステップ回数、ドリル工具の送り速度２０〜４０mm
／分の切削条件であったが前述の熱間工具鋼の複合材料
１０Ａは刃材材料１の厚みＴ１が２〜５mmと薄いためド
リル下降ステップ回数５０〜６０回、及びドリル工具の
送り速度４０〜７０mm／分、ドリル回転数３０００〜５
０００ｒｐｍの切削条件で穴明加工が可能となり１穴の
穴明加工速度は４０〜５０秒となる。
理後の硬い合金工具鋼の単一材質で厚み１３〜１７mmを
穴明加工する場合は１穴毎に１２０〜１８０回のドリル
下降ステップ回数、ドリル工具の送り速度２０〜４０mm
／分の切削条件であったが前述の熱間工具鋼の複合材料
１０Ａは刃材材料１の厚みＴ１が２〜５mmと薄いためド
リル下降ステップ回数５０〜６０回、及びドリル工具の
送り速度４０〜７０mm／分、ドリル回転数３０００〜５
０００ｒｐｍの切削条件で穴明加工が可能となり１穴の
穴明加工速度は４０〜５０秒となる。
【００１２】
【実施例】図２の本発明の抜きポンチ部品斜視断面図を
参照して実施例を説明する。まず、熱間工具鋼の複合材
料１０Ａの刃材材料１の厚みＴ１は３mm、母材材料２の
厚みＴ２は１２mmとし、刃材材料１の金属材料は大同特
殊鋼株式会社製のＤＣ５３を、母材材料２の金属材料は
炭素鋼のＳ５５Ｃを使用し、刃材材料１の焼入れ硬度は
ロックウェル硬度ＨＲＣ５６°〜５８°となるようにす
る。次に刃材材料１を下面としてＮＣ穴明機のテーブル
に複合材料１０Ａをセットし、プリント配線板の通常の
部品挿入穴２１径より０．３φ大きいドリルで複合材料
１０Ａの所定箇所に下型５０の切刃穴２１Ａとなる貫通
穴を穴明し、さらに、この貫通穴より０．３φ〜０．６
φ大きいドリルで切刃厚みｔ＝２．５mmとなるようにザ
グリ加工をして第１のニゲ穴２１Ｂを穴明する。その次
に、この第１のニゲ穴２１Ｂの下側にプリント配線板の
抜カスを分離落下させる第２のニゲ穴２１Ｃを下型切刃
穴２１Ａの貫通穴より０．８φ〜１．２φ大きいドリル
で深さ５mmまでザグリ加工をして３段形状の穴構造とす
る。尚、高密度部品の挿入穴部２２では第２のニゲ穴を
設定すると隣接穴がつながり残肉部がなくなり金型の耐
振強度、耐圧強度が低下するため第１のニゲ穴２２Ｂの
みとする２段形状の穴構造とする。
参照して実施例を説明する。まず、熱間工具鋼の複合材
料１０Ａの刃材材料１の厚みＴ１は３mm、母材材料２の
厚みＴ２は１２mmとし、刃材材料１の金属材料は大同特
殊鋼株式会社製のＤＣ５３を、母材材料２の金属材料は
炭素鋼のＳ５５Ｃを使用し、刃材材料１の焼入れ硬度は
ロックウェル硬度ＨＲＣ５６°〜５８°となるようにす
る。次に刃材材料１を下面としてＮＣ穴明機のテーブル
に複合材料１０Ａをセットし、プリント配線板の通常の
部品挿入穴２１径より０．３φ大きいドリルで複合材料
１０Ａの所定箇所に下型５０の切刃穴２１Ａとなる貫通
穴を穴明し、さらに、この貫通穴より０．３φ〜０．６
φ大きいドリルで切刃厚みｔ＝２．５mmとなるようにザ
グリ加工をして第１のニゲ穴２１Ｂを穴明する。その次
に、この第１のニゲ穴２１Ｂの下側にプリント配線板の
抜カスを分離落下させる第２のニゲ穴２１Ｃを下型切刃
穴２１Ａの貫通穴より０．８φ〜１．２φ大きいドリル
で深さ５mmまでザグリ加工をして３段形状の穴構造とす
る。尚、高密度部品の挿入穴部２２では第２のニゲ穴を
設定すると隣接穴がつながり残肉部がなくなり金型の耐
振強度、耐圧強度が低下するため第１のニゲ穴２２Ｂの
みとする２段形状の穴構造とする。
【００１３】
【発明の効果】本発明の効果として次のことがあげられ
る。 １．金型刃型部品材料を単一材質から２種類の異種金属
からなる複合材料にし製造工程順序の初めでＨＩＰ処理
が可能なため作業標準化、工期短縮化と品質の安定化が
図られる。 ２．焼入れ処理用の硬い刃材材料の厚みが約１５mmの単
一材質から刃材材料の厚み約３mmの複合材料になり穴明
加工速度が２〜４倍と大幅に速くなる。 ３．硬い材質の刃材材料の厚みが約３mmと薄いため穴明
加工時のドリルの曲りが少なく、穴の仕上り精度は２０
〜３０％向上する。 ４．単一材質の硬度の硬い焼入れ処理材は荷重変位に対
して柔軟性がなく、衝撃荷重に対してもろく、クラック
が入りやすいが本発明の刃型部品は刃材材料の厚みを切
刃として必要な最小厚みとし、この下に設置される母材
部は切刃の補強として耐圧、耐振性と柔軟性に優れ、繰
り返し衝撃荷重に対して強いため金型寿命が伸びる。
る。 １．金型刃型部品材料を単一材質から２種類の異種金属
からなる複合材料にし製造工程順序の初めでＨＩＰ処理
が可能なため作業標準化、工期短縮化と品質の安定化が
図られる。 ２．焼入れ処理用の硬い刃材材料の厚みが約１５mmの単
一材質から刃材材料の厚み約３mmの複合材料になり穴明
加工速度が２〜４倍と大幅に速くなる。 ３．硬い材質の刃材材料の厚みが約３mmと薄いため穴明
加工時のドリルの曲りが少なく、穴の仕上り精度は２０
〜３０％向上する。 ４．単一材質の硬度の硬い焼入れ処理材は荷重変位に対
して柔軟性がなく、衝撃荷重に対してもろく、クラック
が入りやすいが本発明の刃型部品は刃材材料の厚みを切
刃として必要な最小厚みとし、この下に設置される母材
部は切刃の補強として耐圧、耐振性と柔軟性に優れ、繰
り返し衝撃荷重に対して強いため金型寿命が伸びる。
【図１】本発明に使用される金型材料の斜視図。
【図２】本発明の抜きポンチ部品の斜視断面図。
【図３】金型構造を説明する金型の断面図。
１…刃材材料 ２…母材材料 １０Ａ…複合材料 ２１
…通常の部品挿入穴 ２１Ａ…通常部品の切刃穴 ２１Ｂ…通常部品の第１の
ニゲ穴 ２１Ｃ…通常部品の第２のニゲ穴 ２２…高密度部品の
挿入穴部 ２２Ｂ…高密度部品の第１のニゲ穴 ３１…シェダー
３２…外周抜きダイ ３３…ポンチプレート ３４…バッキングプレート ３
５…ポンチ矢 ３６…抜きポンチ ３７…外周抜きポンチ ４０…上型
５０…下型
…通常の部品挿入穴 ２１Ａ…通常部品の切刃穴 ２１Ｂ…通常部品の第１の
ニゲ穴 ２１Ｃ…通常部品の第２のニゲ穴 ２２…高密度部品の
挿入穴部 ２２Ｂ…高密度部品の第１のニゲ穴 ３１…シェダー
３２…外周抜きダイ ３３…ポンチプレート ３４…バッキングプレート ３
５…ポンチ矢 ３６…抜きポンチ ３７…外周抜きポンチ ４０…上型
５０…下型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ２６Ｆ 1/14 Ｂ２６Ｆ 1/14 Ｄ
Claims (3)
- 【請求項１】 プリント配線板の穴あけ及び外周加工を
施すプリント配線板用金型の刃型部品材料において、こ
の金型刃型部品材料として切刃となる刃材材料と、母材
となる母材材料とを用い、これらの刃材材料と母材材料
とは異種金属とからなり、これらの異種金属は熱間等方
加圧処理して接合一体化する複合材料を用いることを特
徴とするプリント配線板の金型。 - 【請求項２】 請求項１の刃型部品材料として、刃材材
料には合金工具鋼か又は高速度工具鋼を用い、母材材料
には炭素鋼、炭素工具鋼、合金工具鋼のいずれかの一つ
を用いることを特徴とするプリント配線板の金型。 - 【請求項３】 請求項１の刃型部品材料において、刃材
材料の厚みを２〜５mmとすることを特徴とするプリント
配線板の金型。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24687696A JPH1076327A (ja) | 1996-08-30 | 1996-08-30 | 複合材料からなるプリント配線板の金型 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24687696A JPH1076327A (ja) | 1996-08-30 | 1996-08-30 | 複合材料からなるプリント配線板の金型 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1076327A true JPH1076327A (ja) | 1998-03-24 |
Family
ID=17155059
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24687696A Pending JPH1076327A (ja) | 1996-08-30 | 1996-08-30 | 複合材料からなるプリント配線板の金型 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1076327A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104942554A (zh) * | 2015-06-17 | 2015-09-30 | 沈阳飞机工业（集团）有限公司 | 一种复合材料壁板类工装下陷成型方法 |
-
1996
- 1996-08-30 JP JP24687696A patent/JPH1076327A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104942554A (zh) * | 2015-06-17 | 2015-09-30 | 沈阳飞机工业（集团）有限公司 | 一种复合材料壁板类工装下陷成型方法 |
| CN104942554B (zh) * | 2015-06-17 | 2017-04-26 | 沈阳飞机工业（集团）有限公司 | 一种复合材料壁板类工装下陷成型方法 |
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