JPH1075841A - 座板跳ね上げ式椅子 - Google Patents

座板跳ね上げ式椅子

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JPH1075841A
JPH1075841A JP23674896A JP23674896A JPH1075841A JP H1075841 A JPH1075841 A JP H1075841A JP 23674896 A JP23674896 A JP 23674896A JP 23674896 A JP23674896 A JP 23674896A JP H1075841 A JPH1075841 A JP H1075841A
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JP
Japan
Prior art keywords
seat plate
spring
support shaft
flip
chair
Prior art date
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Pending
Application number
JP23674896A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsunori Chikamatsu
三徳 近松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takashimaya Kosakusho Co
Original Assignee
Takashimaya Kosakusho Co
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Publication date
Application filed by Takashimaya Kosakusho Co filed Critical Takashimaya Kosakusho Co
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Publication of JPH1075841A publication Critical patent/JPH1075841A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 座板の跳ね上げ回転がゆっくりと、静かに行
われて耳障りな衝撃音が発生せず、スカートなどの着衣
がめくり上げられることも無い座板跳ね上げ式椅子を提
供することである。 【解決手段】 座板1の回転支点となる支軸5に扇形の
大歯車17を、座板1を構成する支持枠7に一方向ロー
タリーダンパ18を各々固定して取付け、ロータリーダ
ンパ18の回転軸に止着されている小歯車19を大歯車
17に噛合させる。座板1は、反力が支軸5に受け止め
られるコイルバネで起立方向に回転させ、その回転に対
してロータリーダンパ18の緩衝力が働いて回転にブレ
ーキがかかるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、映画館、劇場、
音楽会場、会議場などに設置される座板跳ね上げ式の椅
子、詳しくは、座板の跳ね上げ(起立方向回転)が制御
されて静かに、ゆっくりと行われるようにした椅子に関
する。
【0002】
【従来の技術】映画館や劇場などに設置される椅子(座
席)は、座板跳ね上げ式のものが多くを占めている。横
に連結されて整然と並んでいるこの種の椅子は、前後の
椅子間に通路を確保するため、使用時以外は、起伏可能
な座板が跳ね上げ機構の力で跳ね上げられて起立姿勢を
保つようになっている。
【0003】なお、座板を起立させる跳ね上げ機構は、
バネやガススプリングの力で座板を回転させるもの、座
板の後ろ側を重くしてシーソーの原理で回転させるもの
など、色々なものが存在する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の座板跳ね上げ式
椅子は、座板を伏臥点に保持する荷重が除かれると座板
が急激に跳ね上がり、背凭れや回転規制部に当たって衝
撃音が発生する。
【0005】その音は静寂さが要求される音楽会場等に
おいては大変に耳障りなものとなる。また、座板が急激
に跳ね上がるため、椅子から立ち上がった人の着衣、例
えば女性のスカートなどが椅子と一緒にめくれ上がり、
いやな思いをさせることもあった。
【0006】座板の跳ね上がりは、モータやガススプリ
ングを用いて制御することができるが、これ等は、部品
が大きくて限られたスペースには組み込み難い。また、
高価、複雑な上に耐久性等にも問題がある。
【0007】そこで、この発明は、構造の複雑化、コス
トアップ、耐久性の悪化などを生じさせずに座板の起立
方向回転を制御できるようにして衝撃音の発生、着衣の
めくれなどの問題を無くすることを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明においては、左右のブランケット間に水平
に回転不可に横架する支軸と、この支軸で回転可能に支
持して起伏させる座板と、前記支軸で反力を受けたバネ
によって前記座板に起立方向の回転力を加える座板の跳
ね上げ機構とを有し、前記座板が伏臥点への保持荷重が
除かれたときに前記バネの力で起立するようにしてある
座板跳ね上げ式椅子において、前記支軸に固定する大歯
車と座板に取付ける一方向ロータリーダンパとから成る
座板の跳ね上げ制御機構を設け、前記ロータリーダンパ
の回転軸に止着されている小歯車を前記大歯車に噛合さ
せて座板の起立方向回転に対してロータリーダンパの緩
衝力が働くようにしたのである。
【0009】座板を回転させるバネはスペースをとらな
いコイルバネが好ましく、これを支軸に外嵌し、さら
に、前記跳ね上げ機構の中に、コイルバネの反力受け点
を変位させてバネ力を変化させるバネ強さ調整機構を含
ませると望ましい跳ね上げ機構ができる。
【0010】このほか、大小の歯車のどちらか一方又は
双方を樹脂製にすると歯の接触音が出ない。
【0011】
【作用】座板を起立方向に回転させるバネの力がロータ
リーダンパに吸収されて回転にブレーキがかかるので、
座板はゆっくりと起き上がり、そのため、衝撃音が出
ず、着衣のめくれ等も起こらない。
【0012】また、ロータリーダンパは小さくて座板内
に内蔵できるため、見栄えの良い椅子ができる。
【0013】さらに、このロータリーダンパは安価で耐
久性にも優れるため、コスト削減、メンテナンスの削
減、信頼性の向上等も図れる。
【0014】なお、一方向ロータリーダンパは、逆方向
回転に対しては緩衝作用が無く、従って伏臥方向への座
板回転が遅くなる心配はない。
【0015】
【発明の実施の形態】図1に、この発明の椅子の実施形
態を示す。図1(a)は正面図である。互に連結した2
つの椅子のうち、右側の椅子は座板1が伏臥点に倒れた
状態、つまり、人が腰掛けられる状態を表わし、一方、
左側の椅子は座板1が起立した状態を表わしている。図
1(b)は、図1(a)の右側の椅子の側面図である。
【0016】この椅子は、脚部2、脚部2と一体の肘掛
け3、脚部2に固定した背凭れ4、左右の脚部2、2間
に水平に横架する支軸5(図2、図5参照)、その支軸
で回転可能に支持して起伏させる座板1並びに後述する
座板の跳ね上げ機構と跳ね上げ制御機構によって構成さ
れている。
【0017】座板1は、図2乃至図4に示すクッション
板6とこのクッション板を支える支持枠7とから成る。
【0018】また、支軸5は支持枠7の後方に寄った部
分に貫通させて、脚部2の内面に固定したブラケット8
(図2、図3参照)に両端を回転不可に固定している。
【0019】座板1は、支軸5に支持されており、支軸
5を支点にして図4に示す実線位置(伏臥点)から鎖線
位置(起立点)までの範囲で回転できる。座板1の回転
範囲の規制は、例示の椅子の場合、支持枠7に図3及び
図4に示す角軸のシャフト9を取付け、このシャフト9
をブラケット8で受け止める方法で行っている。
【0020】座板1の跳ね上げ機構10は、図2、図3
に示すように、支軸5に外嵌するコイルバネ11、この
コイルバネの両側に配してコイルバネを軸方向に動き止
めするバネ受けプレート12とバネ受けスリーブ13、
バネ力調整用のプレート14及びバネ受けピース15に
よって構成されている。コイルバネ11の一端はプレー
ト14に設けた小孔に挿入してプレート14で支持して
いる。プレート14は一体のスリーブ14aを支軸5に
緩く外嵌し、このスリーブ14aをロックネジで止めて
支軸5上に固定しており、ロックねじを緩めて回転させ
ることができる。その回転でコイルバネ11の一端が図
5に示すように変位し、コイルバネ11のバネ力が変化
する。
【0021】なお、バネ受けプレート12には、図5に
示すように、支軸5と同心の円弧の長孔12aがあけら
れている。コイルバネ11の一端はその長孔12aに通
してプレート14に係止させており、長孔12aの長さ
範囲でその一端の位置を調節できる。
【0022】コイルバネ11のバネ力は、バネ受けピー
ス15を介して座板1に加えられ、この力で座板1が伏
臥点から起立点に向けて回転する。
【0023】次に、跳ね上げ制御機構16は、図2乃至
図4に示す大歯車17と一方向ロータリーダンパ18と
で構成されている。大歯車17は無用のザイズアップを
無くすために扇形歯車にして支軸5の外周に固定し、一
方、ロータリーダンパ18は、支持枠7に固定してい
る。ロータリーダンパ18の回転軸には大歯車17に噛
合させる小歯車19を取り付けてある。この小歯車19
が座板1の回転に伴って大歯車17の外周上を転動し、
ロータリーダンパ18の緩衝作用で座板1の起立方向回
転にブレーキがかかる。これにより、座板1はゆっくり
と静かに起き上がる。
【0024】なお、座板1の伏臥方向への回転に対して
はコイルバネ11の力が反発力として働くので、座板1
が衝撃的に倒れることは勿論ない。
【0025】実施形態の椅子に用いたロータリーダンパ
は市販品(FUJISEIKI製FRN−D2)であっ
て50000回の耐久試験に合格している。また、その
サイズは、直径25mm、最大幅50mm、高さ19m
mであり、支持枠7内に楽に組み込めた。大小の歯車1
7、19は共に樹脂製とした。また、ここではひとつの
椅子に2つのコイルバネ11と、制御方向の異なる2つ
のロータリーダンパ(定格トルク値は共に1500±3
00gf・cm)をそれぞれ左右対称に組付けて左右の力
をバランスさせるようにした。その結果、座板1の跳ね
上げがゆっくりとスムーズに行われ、衝撃音が全く生じ
なかった。
【0026】なお、ダンパの使用個数、大、小の歯車の
ギヤ比等を変えれば、どのような大きさの椅子にも対応
でき、それぞれの椅子に即した跳ね上げ制御が行える。
【0027】
【発明の効果】以上述べたように、この発明の椅子は、
座板の跳ね上げ方向回転に対してブレーキがかかるよう
にしたので、座板跳ね上げによる衝撃音の発生、着衣の
めくれの問題が無くなる。
【0028】また、ロータリーダンパを用いた跳ね上げ
制御機構が単純、軽量、コンパクトでしかも安価である
ため、既存の椅子に対してもこの制御機構をコスト負担
を抑えて容易に追設することができる。
【0029】また、この跳ね上げ制御機構は殆どスペー
スをとらず、座板内に組込むことが可能であるので、椅
子の見栄えも良くすることができる。
【0030】さらに、その機構は故障が少なく、耐久性
に優れているため、椅子の信頼性、耐久性が向上し、メ
ンテナンス等に関しても有利になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)この発明の椅子の概要を示す正面図 (b)同上の椅子の座板を伏臥点に倒した状態の側面図
【図2】図1(b)のA−A線に沿った部分の拡大断面
【図3】図1(a)のB−B線に沿った部分の拡大断面
【図4】図1(a)のC−C線に沿った部分の拡大断面
【図5】図2のD−D線に沿った部分の拡大断面図
【符号の説明】
1 座板 2 脚部 3 肘掛け 4 背凭れ 5 支軸 6 クッション板 7 支持枠 8 ブラケット 9 角軸のシャフト 10 座板跳ね上げ機構 11 コイルバネ 12 バネ受けプレート 12a 長孔 13 バネ受けスリーブ 14 バネ力調整用プレート 14a スリーブ 15 バネ受けピース 16 跳ね上げ制御機構 17 大歯車 18 ロータリーダンパ 19 小歯車

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右のブラケット間に水平に回転不可に
    横架する支軸と、この支軸で回転可能に支持して起伏さ
    せる座板と、前記支軸で反力を受けたバネによって前記
    座板に起立方向の回転力を加える座板の跳ね上げ機構と
    を有し、前記座板が伏臥点への保持荷重が除かれたとき
    に前記バネの力で起立するようにしてある座板跳ね上げ
    式椅子において、前記支軸に固定する大歯車と座板に取
    付ける一方向ロータリーダンパとから成る座板の跳ね上
    げ制御機構を設け、前記ロータリーダンパの回転軸に止
    着されている小歯車を前記大歯車に噛合させて座板の起
    立方向回転に対してロータリーダンパの緩衝力が働くよ
    うにしたことを特徴とする座板跳ね上げ式椅子。
  2. 【請求項2】 前記バネをコイルバネとしてこのコイル
    バネを前記支軸に外嵌し、さらに、前記跳ね上げ機構の
    中に、コイルバネの反力受け点を変位させてバネ力を変
    化させるバネ強さ調整機構を含ませた請求項1記載の座
    板跳ね上げ式椅子。
JP23674896A 1996-09-06 1996-09-06 座板跳ね上げ式椅子 Pending JPH1075841A (ja)

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