JPH1075692A - スピニングリールのベールアーム機構 - Google Patents
スピニングリールのベールアーム機構Info
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- JPH1075692A JPH1075692A JP25398696A JP25398696A JPH1075692A JP H1075692 A JPH1075692 A JP H1075692A JP 25398696 A JP25398696 A JP 25398696A JP 25398696 A JP25398696 A JP 25398696A JP H1075692 A JPH1075692 A JP H1075692A
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- JP
- Japan
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- bail arm
- trigger
- bail
- sliding contact
- contact portion
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 容易且つ円滑な作動を実現し得るようにした
スピニングリールのベールアーム機構を提供すること。 【解決手段】 ロータ14の前部で回動するようにベー
ルアーム19を介してベール13を支持し、ベールアー
ム19を駆動するようにベールアーム19の至近位置に
配置されたトリガ21を備えている。トリガ21のベー
ルアーム19に対する摺接部が、ベールアーム19の回
動初期にその回動軸22から離れた部位で摺接するよう
に形成されている。ベールアーム19はその基部付近
に、トリガ21の摺接部による被摺接部を有する。ベー
ルアーム19の被摺接部はその回動動作に従って、トリ
ガ21の摺接部がベールアーム19の回動軸22寄りで
摺接するように傾斜して形成されている。
スピニングリールのベールアーム機構を提供すること。 【解決手段】 ロータ14の前部で回動するようにベー
ルアーム19を介してベール13を支持し、ベールアー
ム19を駆動するようにベールアーム19の至近位置に
配置されたトリガ21を備えている。トリガ21のベー
ルアーム19に対する摺接部が、ベールアーム19の回
動初期にその回動軸22から離れた部位で摺接するよう
に形成されている。ベールアーム19はその基部付近
に、トリガ21の摺接部による被摺接部を有する。ベー
ルアーム19の被摺接部はその回動動作に従って、トリ
ガ21の摺接部がベールアーム19の回動軸22寄りで
摺接するように傾斜して形成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スピニングリール
におけるベールアーム機構に関する。
におけるベールアーム機構に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のリールでは通常、ライン(釣
糸)の巻取時にはラインをベールを介してライン案内部
に導く状態で、スプールに巻き取るように構成されてい
る。例えば図12は、従来のスピニングリールの構成例
である。
糸)の巻取時にはラインをベールを介してライン案内部
に導く状態で、スプールに巻き取るように構成されてい
る。例えば図12は、従来のスピニングリールの構成例
である。
【0003】図において、ハンドル1を備えたリール本
体2の前部にベール3を備えたロータ4、ライン(図示
せず)を巻き取るためのスプール5がそれぞれ配置され
る。リール本体2の前部にはハンドル1からの駆動力を
ドライブキヤを介してロータ4に伝えるピニオンギヤや
スプール5を支持するためのメインシャフト等が配置さ
れる。
体2の前部にベール3を備えたロータ4、ライン(図示
せず)を巻き取るためのスプール5がそれぞれ配置され
る。リール本体2の前部にはハンドル1からの駆動力を
ドライブキヤを介してロータ4に伝えるピニオンギヤや
スプール5を支持するためのメインシャフト等が配置さ
れる。
【0004】このスピニングリールでは、第1取付腕6
(図12)の前方側に、図13に示されるようにベール
3の支持体7を第1軸体8を介して軸着すると共に、第
1取付腕6における支持体7の軸着位置より後方側にて
第1取付腕6の側面に、第1軸体8と直交する第2軸体
9を介して反転レバー10を軸着する。また、この反転
レバー10における軸着部の前方部位で支持体7の前面
部と接触し、反転レバー10の反転操作で支持体7にラ
イン解放位置への回転力を与えるカム面10aが設けら
れる。
(図12)の前方側に、図13に示されるようにベール
3の支持体7を第1軸体8を介して軸着すると共に、第
1取付腕6における支持体7の軸着位置より後方側にて
第1取付腕6の側面に、第1軸体8と直交する第2軸体
9を介して反転レバー10を軸着する。また、この反転
レバー10における軸着部の前方部位で支持体7の前面
部と接触し、反転レバー10の反転操作で支持体7にラ
イン解放位置への回転力を与えるカム面10aが設けら
れる。
【0005】このベールアーム機構によれば、ライン巻
取時にはベール3を図12の実線で示される巻取姿勢と
する。また、キャスティング等のライン解放時には、反
転レバー10を図12の1点鎖線で示すように回動させ
ることで、ベール3は紙面と垂直方向に反時計方向に回
動し解放姿勢となる。このように反転レバー10の操作
によってベール3の姿勢を解放姿勢と巻取姿勢とに切換
自在に構成している。
取時にはベール3を図12の実線で示される巻取姿勢と
する。また、キャスティング等のライン解放時には、反
転レバー10を図12の1点鎖線で示すように回動させ
ることで、ベール3は紙面と垂直方向に反時計方向に回
動し解放姿勢となる。このように反転レバー10の操作
によってベール3の姿勢を解放姿勢と巻取姿勢とに切換
自在に構成している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この例
に示したような従来のスピニングリールでは、一応反転
レバー10の操作によりベール3の姿勢を切り換えるこ
とができるようになっているものの、反転レバー10の
反転動作の特に初期に大きな操作力を要する。また、反
転レバー10に大きな操作力を加えて無理に反転させよ
うとすると、反転レバー10まわりの構成部材に余計な
負荷が加わり故障の原因となる。つまりベールアーム機
構の円滑作動を必ずしも期待し得なかった。
に示したような従来のスピニングリールでは、一応反転
レバー10の操作によりベール3の姿勢を切り換えるこ
とができるようになっているものの、反転レバー10の
反転動作の特に初期に大きな操作力を要する。また、反
転レバー10に大きな操作力を加えて無理に反転させよ
うとすると、反転レバー10まわりの構成部材に余計な
負荷が加わり故障の原因となる。つまりベールアーム機
構の円滑作動を必ずしも期待し得なかった。
【0007】本発明はかかる実情に鑑み、ベールアーム
機構の容易且つ円滑な作動を実現し得るようにしたスピ
ニングリールを提供すること、更に詳しくは、ベールア
ームの回動初期において、比較的小さなトリガの操作力
でベールアームの十分な回動力を得ることが出来るスピ
ニングリールを提供することを目的とする。
機構の容易且つ円滑な作動を実現し得るようにしたスピ
ニングリールを提供すること、更に詳しくは、ベールア
ームの回動初期において、比較的小さなトリガの操作力
でベールアームの十分な回動力を得ることが出来るスピ
ニングリールを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】しかして、本発明者等
は、このような課題に対して、鋭意研究を重ねた結果、
反転レバーと支持体との接触形状を変更することによ
り、ベールアームの回動初期に必要な操作力を小さくす
ることができる点を見出し、この知見に基づいて本発明
を完成させたものである。
は、このような課題に対して、鋭意研究を重ねた結果、
反転レバーと支持体との接触形状を変更することによ
り、ベールアームの回動初期に必要な操作力を小さくす
ることができる点を見出し、この知見に基づいて本発明
を完成させたものである。
【0009】即ち本発明は、(1)、ロータの前部で回
動するようにベールアームを介してベールを支持し、前
記ベールアームを駆動するように該ベールアームの至近
位置に配置されたトリガを備えたスピニングリールのベ
ールアーム機構であって、前記トリガの摺接部に対応す
るようにベールアームに被摺接部が形成され、該ベール
アームの回動初期においてその回動軸から離れた部位に
両摺接部の摺接点がくるように形成されているスピニン
グリールのベールアーム機構に存する。
動するようにベールアームを介してベールを支持し、前
記ベールアームを駆動するように該ベールアームの至近
位置に配置されたトリガを備えたスピニングリールのベ
ールアーム機構であって、前記トリガの摺接部に対応す
るようにベールアームに被摺接部が形成され、該ベール
アームの回動初期においてその回動軸から離れた部位に
両摺接部の摺接点がくるように形成されているスピニン
グリールのベールアーム機構に存する。
【0010】そして、(2)、前記ベールアームの前記
被摺接部は、トリガの回動に伴う回動動作に従って、前
記トリガの摺接部との摺接点が該ベールアームの回動軸
寄り方向へ漸次移動していくように形成されている上記
(1)に記載のスピニングリールのベールアーム機構に
存する。
被摺接部は、トリガの回動に伴う回動動作に従って、前
記トリガの摺接部との摺接点が該ベールアームの回動軸
寄り方向へ漸次移動していくように形成されている上記
(1)に記載のスピニングリールのベールアーム機構に
存する。
【0011】そしてまた、(3)、前記ベールアームの
被摺接部が、前記トリガの摺接部に対して傾斜して形成
されている上記(1)に記載のスピニングリールのベー
ルアーム機構に存する。
被摺接部が、前記トリガの摺接部に対して傾斜して形成
されている上記(1)に記載のスピニングリールのベー
ルアーム機構に存する。
【0012】そしてまた、(4)、ロータの前部で回動
するようにベールアームを介してベールを支持し、前記
ベールアームを駆動するように該ベールアームの至近位
置に配置されたトリガを備えたスピニングリールのベー
ルアーム機構であって、前記トリガの摺接部に対応する
ようにベールアームに被摺接部が形成され、前記トリガ
の摺接部は、該ベールアームの回動初期にその回動軸か
ら離れた部位にベールアームの被摺接部との摺接点がく
るように突部を有しているスピニングリールのベールア
ーム機構に存する。
するようにベールアームを介してベールを支持し、前記
ベールアームを駆動するように該ベールアームの至近位
置に配置されたトリガを備えたスピニングリールのベー
ルアーム機構であって、前記トリガの摺接部に対応する
ようにベールアームに被摺接部が形成され、前記トリガ
の摺接部は、該ベールアームの回動初期にその回動軸か
ら離れた部位にベールアームの被摺接部との摺接点がく
るように突部を有しているスピニングリールのベールア
ーム機構に存する。
【0013】そしてまた、(5)、トリガーが元の位置
に自動復帰するように復帰バネがロータの側壁部に取り
付けられている上記(1)乃至(4)のいずれか1のス
ピニングリールのベールアーム機構に存する。
に自動復帰するように復帰バネがロータの側壁部に取り
付けられている上記(1)乃至(4)のいずれか1のス
ピニングリールのベールアーム機構に存する。
【0014】本発明によれば、トリガによってベールア
ームを回動させる際、ベールアームに対する摺接部が、
該ベールアームの回動初期にその回動軸から離れた部位
で摺接するようになっている。つまりベールアームの回
動初期にその回動軸から離れた部位で摺接させること
で、トリガの操作力を実質的に小さくすることができ
る。
ームを回動させる際、ベールアームに対する摺接部が、
該ベールアームの回動初期にその回動軸から離れた部位
で摺接するようになっている。つまりベールアームの回
動初期にその回動軸から離れた部位で摺接させること
で、トリガの操作力を実質的に小さくすることができ
る。
【0015】逆にいうと、ベールアームの回動に要する
回転モーメントを大きく確保することができる。従っ
て、ベールアームの回動初期において、比較的小さな操
作力でベールアームの十分な回動力を得ることが出来
る。
回転モーメントを大きく確保することができる。従っ
て、ベールアームの回動初期において、比較的小さな操
作力でベールアームの十分な回動力を得ることが出来
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図11に基づき、本
発明によるスピニングリールのベールアーム機構の好適
な実施の形態を説明する。図1はこの実施形態における
スピニングリールの全体構成を示す側面図、図2(A)
及び(B)はそれぞれ正面図及び底面図である。
発明によるスピニングリールのベールアーム機構の好適
な実施の形態を説明する。図1はこの実施形態における
スピニングリールの全体構成を示す側面図、図2(A)
及び(B)はそれぞれ正面図及び底面図である。
【0017】図において、リール本体11はロッド10
0の所定部位に取り付けられる。ハンドル12を備えた
リール本体11の前部には、ベール13を備えたロータ
14及びライン(図示せず)を巻き取るためのスプール
15がそれぞれ配置される。なお、リール本体11には
ハンドル12からの駆動力を図示しないドライブギヤを
介してロータ14に伝える図示しないピニオンギヤと、
スプール15を支持するための図示しないメインシャフ
ト等が配置される。
0の所定部位に取り付けられる。ハンドル12を備えた
リール本体11の前部には、ベール13を備えたロータ
14及びライン(図示せず)を巻き取るためのスプール
15がそれぞれ配置される。なお、リール本体11には
ハンドル12からの駆動力を図示しないドライブギヤを
介してロータ14に伝える図示しないピニオンギヤと、
スプール15を支持するための図示しないメインシャフ
ト等が配置される。
【0018】ロータ14は、リール本体11の長手軸X
のまわりにハンドル12により回転自在に支持されてい
る。また、ベール13は、図2のように、長手軸Xに関
して対向配置された一対のベール支持部16a,16b
を介して支持される。このようにロータ14の前部もし
くは前面に横架されたベール13を介して、ラインがス
プール15に巻き取られるようになっている。
のまわりにハンドル12により回転自在に支持されてい
る。また、ベール13は、図2のように、長手軸Xに関
して対向配置された一対のベール支持部16a,16b
を介して支持される。このようにロータ14の前部もし
くは前面に横架されたベール13を介して、ラインがス
プール15に巻き取られるようになっている。
【0019】一方のベール支持部16aにおいて、ロー
タ14から立ち上がった一方の側壁部17aにベールホ
ルダ18が枢支されている。このベールホルダ18は、
ベール13の一端を支持する。また、他方のベール支持
部16bにおいて、側壁部17aとは長手軸Xに関して
対称位置でロータ14から立ち上がった他方の側壁部1
7bにベールアーム19が枢支されている。このベール
アーム19は、ベール13の他端を支持する。ベールア
ーム19の端部にはラインを案内するラインローラ20
が設けられている。
タ14から立ち上がった一方の側壁部17aにベールホ
ルダ18が枢支されている。このベールホルダ18は、
ベール13の一端を支持する。また、他方のベール支持
部16bにおいて、側壁部17aとは長手軸Xに関して
対称位置でロータ14から立ち上がった他方の側壁部1
7bにベールアーム19が枢支されている。このベール
アーム19は、ベール13の他端を支持する。ベールア
ーム19の端部にはラインを案内するラインローラ20
が設けられている。
【0020】次に、図3に示すようにベール支持部16
bにおいてベールアーム19の至近位置には、該ベール
アーム19を回動操作するためのトリガ21が付設され
ている。このトリガ21は、ベールアーム19の回動軸
22に隣接配置された支軸23(図3(A)において紙
面に直交方向)のまわりに(矢印B)回動する。なお、
回動軸22と支軸23とは直交している。
bにおいてベールアーム19の至近位置には、該ベール
アーム19を回動操作するためのトリガ21が付設され
ている。このトリガ21は、ベールアーム19の回動軸
22に隣接配置された支軸23(図3(A)において紙
面に直交方向)のまわりに(矢印B)回動する。なお、
回動軸22と支軸23とは直交している。
【0021】トリガ21を図3(A)の実線から2点鎖
線のように手指で操作すると、ベールアーム19が図3
(B)の実線から2点鎖線のように回動する(図3
(B)、矢印C)。つまりトリガ21の回動操作で、ベ
ール13をライン巻取姿勢と解放姿勢とに切換自在とな
るように、ロータ14の前部で約120°程度回動させ
ることができる。
線のように手指で操作すると、ベールアーム19が図3
(B)の実線から2点鎖線のように回動する(図3
(B)、矢印C)。つまりトリガ21の回動操作で、ベ
ール13をライン巻取姿勢と解放姿勢とに切換自在とな
るように、ロータ14の前部で約120°程度回動させ
ることができる。
【0022】この実施形態では図4に示すように、トリ
ガ21はその基部付近にベールアーム19に対する摺接
部24を有していると共に、ベールアーム19はその基
部付近に被摺接部25を有している。トリガ21の回動
操作と伴にこれら摺接部24及び被摺接部25が相互に
摺接点Pで摺接しながら、ベールアーム19が回動する
ようになっている。
ガ21はその基部付近にベールアーム19に対する摺接
部24を有していると共に、ベールアーム19はその基
部付近に被摺接部25を有している。トリガ21の回動
操作と伴にこれら摺接部24及び被摺接部25が相互に
摺接点Pで摺接しながら、ベールアーム19が回動する
ようになっている。
【0023】トリガ21の回動操作によりベール13の
姿勢を切り換える際は、トリガ21のベールアーム19
に対する摺接部において、該ベールアーム19の回動初
期にその回動軸22から離れた部位に両者の摺接点Pが
くるように設定されている。ベールアーム19の被摺接
部25は図4の図示例のように、トリガ21の摺接部2
4に対して傾斜して形成されている。
姿勢を切り換える際は、トリガ21のベールアーム19
に対する摺接部において、該ベールアーム19の回動初
期にその回動軸22から離れた部位に両者の摺接点Pが
くるように設定されている。ベールアーム19の被摺接
部25は図4の図示例のように、トリガ21の摺接部2
4に対して傾斜して形成されている。
【0024】図4はベールアーム19の回動初期の状態
を示しているが、ベールアーム19の被摺接部25は、
その回動動作に従って、トリガ21の摺接部24との摺
接点Pがベールアーム19の回動軸22寄り方向に漸次
移動していくように傾斜して形成されている。この摺接
点の移動は、後述するように、トリガ21とベールアー
ム19との関係を、ベールアーム19の回動初期(図
6)、回動中期(図7)、回動終期(図8)のそれぞれ
の場合で示した図の上面図(B)により明確に理解でき
る。
を示しているが、ベールアーム19の被摺接部25は、
その回動動作に従って、トリガ21の摺接部24との摺
接点Pがベールアーム19の回動軸22寄り方向に漸次
移動していくように傾斜して形成されている。この摺接
点の移動は、後述するように、トリガ21とベールアー
ム19との関係を、ベールアーム19の回動初期(図
6)、回動中期(図7)、回動終期(図8)のそれぞれ
の場合で示した図の上面図(B)により明確に理解でき
る。
【0025】ここで、図6、図7及び図8は、ベールア
ーム19の回動初期、中期及び終期におけるトリガ21
の摺接部24とベールアーム19の被摺接部25との相
互の摺接関係を示している。上述のようにベールアーム
19の回動初期(図6)において、トリガ21の摺接部
24とベールアーム19の被摺接部25との摺接点は、
回動軸22から最も離れたベールアーム19の被摺接部
になる。
ーム19の回動初期、中期及び終期におけるトリガ21
の摺接部24とベールアーム19の被摺接部25との相
互の摺接関係を示している。上述のようにベールアーム
19の回動初期(図6)において、トリガ21の摺接部
24とベールアーム19の被摺接部25との摺接点は、
回動軸22から最も離れたベールアーム19の被摺接部
になる。
【0026】その後、トリガ21の回動によって、その
摺接部24とベールアーム19の傾斜して形成されてい
る被摺接部25とが摺接し合い、ベールアーム19が回
動していく。トリガ21を更に回動させたことによるベ
ールアーム19の回動中期(図7)では、トリガ21の
摺接部24における段部もしくは凹陥部24aに摺接点
Pが移動する。
摺接部24とベールアーム19の傾斜して形成されてい
る被摺接部25とが摺接し合い、ベールアーム19が回
動していく。トリガ21を更に回動させたことによるベ
ールアーム19の回動中期(図7)では、トリガ21の
摺接部24における段部もしくは凹陥部24aに摺接点
Pが移動する。
【0027】この時点では、図から明らかなように、図
6の場合より摺接点Pはベールアーム19の回動軸22
寄りに移動している。トリガ21をまた更に回動させた
ことによるベールアーム19の回動後期(図8)におい
て、トリガ21の摺接部24における摺接点Pは、最も
ベールアーム19の回動軸22寄りに移動している。
6の場合より摺接点Pはベールアーム19の回動軸22
寄りに移動している。トリガ21をまた更に回動させた
ことによるベールアーム19の回動後期(図8)におい
て、トリガ21の摺接部24における摺接点Pは、最も
ベールアーム19の回動軸22寄りに移動している。
【0028】上述のように、このようにトリガ21によ
ってベールアーム19を回動させる際、特にベールアー
ム19の回動初期では摺接点Pは、ベールアーム19の
回動軸22から離れた部位となる。つまりベールアーム
19の回動初期に回動動作の作用点である摺接点Pと回
動軸22との距離を大きくすることで、トリガ21自体
の操作力を実質的に小さくすることができる。
ってベールアーム19を回動させる際、特にベールアー
ム19の回動初期では摺接点Pは、ベールアーム19の
回動軸22から離れた部位となる。つまりベールアーム
19の回動初期に回動動作の作用点である摺接点Pと回
動軸22との距離を大きくすることで、トリガ21自体
の操作力を実質的に小さくすることができる。
【0029】逆にいうと、同じようなトリガ21自体の
操作力で、ベールアーム19の回転モーメントを大きく
確保することができる。従って、ベールアーム19の回
動初期には小さなトリガ21の操作力で効率よく容易に
回動させることができる。なお、その後、ベールアーム
19自身の回転力(イナーシャ)で回動することは従来
のものと同じである。
操作力で、ベールアーム19の回転モーメントを大きく
確保することができる。従って、ベールアーム19の回
動初期には小さなトリガ21の操作力で効率よく容易に
回動させることができる。なお、その後、ベールアーム
19自身の回転力(イナーシャ)で回動することは従来
のものと同じである。
【0030】また、図5は、トリガ21の摺接部24と
ベールアーム19の被摺接部の変形例を示すものであ
る。トリガ21がベールアーム19の回動初期にその回
動軸22から離れた部位で摺接するように、トリガ21
の摺接部24には突部26が形成されている。
ベールアーム19の被摺接部の変形例を示すものであ
る。トリガ21がベールアーム19の回動初期にその回
動軸22から離れた部位で摺接するように、トリガ21
の摺接部24には突部26が形成されている。
【0031】この図5はベールアーム19の回動初期の
状態を示しているが、図示のように突部26とベールア
ーム19の被摺接部25との摺接点Pは、回動軸22か
ら最も離れた部位に設定される。この例ではベールアー
ム19の被摺接部25は、傾斜させずにフラットに形成
している。この場合にも比較的小さな操作力でベールア
ーム19を回動させることができる。
状態を示しているが、図示のように突部26とベールア
ーム19の被摺接部25との摺接点Pは、回動軸22か
ら最も離れた部位に設定される。この例ではベールアー
ム19の被摺接部25は、傾斜させずにフラットに形成
している。この場合にも比較的小さな操作力でベールア
ーム19を回動させることができる。
【0032】ところで、トリガ21は前述したように、
支軸23のまわりに回動可能に支持されている。図9
は、トリガ21の支持構造を示している(図9、D
部)。トリガ21の基部は、図10のようにビス27に
よってロータ14の側壁部17b側において抜けないよ
うに回動自在に取り付けられている。この例ではトリガ
21と側壁部17bとの嵌合部に図11に示すような復
帰バネ28が装着される。
支軸23のまわりに回動可能に支持されている。図9
は、トリガ21の支持構造を示している(図9、D
部)。トリガ21の基部は、図10のようにビス27に
よってロータ14の側壁部17b側において抜けないよ
うに回動自在に取り付けられている。この例ではトリガ
21と側壁部17bとの嵌合部に図11に示すような復
帰バネ28が装着される。
【0033】この復帰バネ28は、トリガ21を引いた
際、そのトリガ21を元の状態に自動的に復帰させるよ
うに弾力付勢する。このようにトリガ21をスプリング
28によって復帰させることで、ロータ14の回転中に
遠心力の作用でトリガ21が開いて他の部材(例えばハ
ンドル12等)と衝突するのを防ぐことができ、装置の
安全作動が保証される。
際、そのトリガ21を元の状態に自動的に復帰させるよ
うに弾力付勢する。このようにトリガ21をスプリング
28によって復帰させることで、ロータ14の回転中に
遠心力の作用でトリガ21が開いて他の部材(例えばハ
ンドル12等)と衝突するのを防ぐことができ、装置の
安全作動が保証される。
【0034】以上、本発明を説明してきたが、本発明
は、実施の形態にのみ限定されるものではなく、その本
質から逸脱しない範囲で、他の種々の変形例が可能であ
る。例えば、本発明の目的に沿うものであれば、トリガ
の摺接部及びベールアームの被摺接部のそれぞれの具体
的形状は、多少の変形が可能であることは言うまでもな
い。
は、実施の形態にのみ限定されるものではなく、その本
質から逸脱しない範囲で、他の種々の変形例が可能であ
る。例えば、本発明の目的に沿うものであれば、トリガ
の摺接部及びベールアームの被摺接部のそれぞれの具体
的形状は、多少の変形が可能であることは言うまでもな
い。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ト
リガの操作でベールを反転させ、その姿勢を切り換える
際、トリガ或いはベールアームの形状を工夫したことに
より、無理な力を加えることなく容易且つ円滑にベール
を作動させることができる。これにより取り扱い易く、
使用性に優れたスピニングリールを実現することができ
る等の利点を有している。
リガの操作でベールを反転させ、その姿勢を切り換える
際、トリガ或いはベールアームの形状を工夫したことに
より、無理な力を加えることなく容易且つ円滑にベール
を作動させることができる。これにより取り扱い易く、
使用性に優れたスピニングリールを実現することができ
る等の利点を有している。
【図1】図1は、本発明のスピニングリールの実施形態
による、全体構成を示す側面図である。
による、全体構成を示す側面図である。
【図2】図2は、本発明のスピニングリールの実施形態
による、正面図及び底面図である。
による、正面図及び底面図である。
【図3】図3は、本発明のスピニングリールの実施形態
に係るトリガ及びベールアームの結合関係を示す側面図
及び上面図である。
に係るトリガ及びベールアームの結合関係を示す側面図
及び上面図である。
【図4】図4は、本発明のスピニングリールの実施形態
に係るトリガ及びベールアームの摺接構造の例を示す要
部拡大図である。
に係るトリガ及びベールアームの摺接構造の例を示す要
部拡大図である。
【図5】図5は、本発明のスピニングリールの実施形態
に係るトリガ及びベールアームの摺接構造の別の例を示
す要部拡大図である。
に係るトリガ及びベールアームの摺接構造の別の例を示
す要部拡大図である。
【図6】図6は、本発明のスピニングリールの実施形態
に係るベールアームの回動初期の状態を示す側面図及び
上面図である。
に係るベールアームの回動初期の状態を示す側面図及び
上面図である。
【図7】図7は、本発明のスピニングリールの実施形態
に係るベールアームの回動中期の状態を示す側面図及び
上面図である。
に係るベールアームの回動中期の状態を示す側面図及び
上面図である。
【図8】図8は、本発明のスピニングリールの実施形態
に係るベールアームの回動終期の状態を示す側面図及び
上面図である。
に係るベールアームの回動終期の状態を示す側面図及び
上面図である。
【図9】図9は、本発明のスピニングリールの実施形態
に係るトリガの支持構造を示すリール正面図である。
に係るトリガの支持構造を示すリール正面図である。
【図10】図10は、本発明のスピニングリールの実施
形態に係るトリガの支持構造を示す要部正面図及び側断
面図である。
形態に係るトリガの支持構造を示す要部正面図及び側断
面図である。
【図11】図11は、本発明のスピニングリールの実施
形態に係るトリガの復帰用スプリングを示す斜視図であ
る。
形態に係るトリガの復帰用スプリングを示す斜視図であ
る。
【図12】図12は、従来のスピニングリールの側面図
である。
である。
【図13】図13は、従来のスピニングリールに係る反
転レバーまわりの分解斜視図である。
転レバーまわりの分解斜視図である。
11…リール本体 12…ハンドル 13…ベール 14…ロータ 15…スプール 16a,16b…ベール支持部 17a,17b…側壁部 18…ベールホルダ 19…ベールアーム 20…ラインローラ 21…トリガ 22…回動軸 23…支軸 24…摺接部 25…被摺接部 26…突部 P…摺接点
Claims (5)
- 【請求項1】 ロータの前部で回動するようにベールア
ームを介してベールを支持し、前記ベールアームを駆動
するように該ベールアームの至近位置に配置されたトリ
ガを備えたスピニングリールのベールアーム機構であっ
て、 前記トリガの摺接部に対応するようにベールアームに被
摺接部が形成され、該ベールアームの回動初期において
その回動軸から離れた部位に両摺接部の摺接点がくるよ
うに形成されていることを特徴とするスピニングリール
のベールアーム機構。 - 【請求項2】 前記ベールアームの前記被摺接部は、ト
リガの回動に伴う回動動作に従って、前記トリガの摺接
部との摺接点が該ベールアームの回動軸寄り方向へ漸次
移動していくように形成されていることを特徴とする請
求項1に記載のスピニングリールのベールアーム機構。 - 【請求項3】 前記ベールアームの被摺接部が、前記ト
リガの摺接部に対して傾斜して形成されていることを特
徴とする請求項1に記載のスピニングリールのベールア
ーム機構。 - 【請求項4】 ロータの前部で回動するようにベールア
ームを介してベールを支持し、前記ベールアームを駆動
するように該ベールアームの至近位置に配置されたトリ
ガを備えたスピニングリールのベールアーム機構であっ
て、 前記トリガの摺接部に対応するようにベールアームに被
摺接部が形成され、前記トリガの摺接部は、該ベールア
ームの回動初期にその回動軸から離れた部位にベールア
ームの被摺接部との摺接点がくるように突部を有するよ
う形成されていることを特徴とするスピニングリールの
ベールアーム機構。 - 【請求項5】 トリガーが元の位置に自動復帰するよう
に復帰バネがロータの側壁部に取り付けられていること
を特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載のスピ
ニングリールのベールアーム機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25398696A JPH1075692A (ja) | 1996-09-05 | 1996-09-05 | スピニングリールのベールアーム機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25398696A JPH1075692A (ja) | 1996-09-05 | 1996-09-05 | スピニングリールのベールアーム機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1075692A true JPH1075692A (ja) | 1998-03-24 |
Family
ID=17258689
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25398696A Withdrawn JPH1075692A (ja) | 1996-09-05 | 1996-09-05 | スピニングリールのベールアーム機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1075692A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20010091040A (ko) * | 2000-04-10 | 2001-10-22 | 브런즈윅 코포레이션 | 베일 어셈블리 작동용 트리거 |
-
1996
- 1996-09-05 JP JP25398696A patent/JPH1075692A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20010091040A (ko) * | 2000-04-10 | 2001-10-22 | 브런즈윅 코포레이션 | 베일 어셈블리 작동용 트리거 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20031202 |