JPH1074651A - エンジンの点火コイル装置 - Google Patents

エンジンの点火コイル装置

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JPH1074651A
JPH1074651A JP8266508A JP26650896A JPH1074651A JP H1074651 A JPH1074651 A JP H1074651A JP 8266508 A JP8266508 A JP 8266508A JP 26650896 A JP26650896 A JP 26650896A JP H1074651 A JPH1074651 A JP H1074651A
Authority
JP
Japan
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coil
wound
bobbin
bank
engine
Prior art date
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Pending
Application number
JP8266508A
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English (en)
Inventor
Makoto Sakamaki
誠 酒巻
Toshiyuki Shinosawa
敏之 篠澤
Yoshiharu Saito
喜晴 斎藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Denso Co Ltd
Original Assignee
Toyo Denso Co Ltd
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Publication date
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Priority to EP97113684A priority patent/EP0827164A3/en
Priority to CNB971175101A priority patent/CN1145986C/zh
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Priority to TW086112447A priority patent/TW370671B/zh
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジンの点火コイル装置における二次コイ
ルをバンク巻きによって形成するに際して、所定の角度
で斜めに重ねながら一層ずつ巻回されているコイルが崩
れることがないようにする。 【構成】 バンク巻きによる二次コイルが巻回されるコ
イルボビンの軸部分に、コイル素線が6本を限度として
入る大きさの凹溝を軸方向に連続して形成し、また、コ
イルボビンのコイル素線を巻き始める側における鍔部分
にバンク巻きの角度に応じたバンクを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンの点火コイル
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のエンジンの点火コイル装置におけ
る二次コイルは、両端の鍔およびその間に複数設けられ
たリブによって複数の区画に分割されたコイルボビンを
用いて、各区画内にコイル素線を軸方向に巻いたものを
数段に重ねていくようにしているが、各区画内に巻回さ
れるコイル部分の絶縁耐圧を確保するためには、区画数
を多くしたり、リブを厚くしたりする必要があり、その
コイルボビンが大きなものになって点火コイル装置が大
形化してしまっている。
【0003】そのため、従来では、図4に示すように、
リブのないコイルボビン8′にコイル素線71を所定の
角度θをもって斜めに重ねながら一層ずつ軸方向に順次
巻いていくことにより、コイルの層間の絶縁耐圧を確保
できるようなバンク巻きを採用して、点火コイル装置の
小形化を図るようにしている(特開昭60−10781
3号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、二次コイルをバンク巻きによって形成するので
は、図4に示すように、コイルボビン8′の軸部分にコ
イル素線71を角度θをもって斜めに重ねて一層ずつ軸
方向に順次巻いていくという手法からして、巻回される
コイルのなだれによる崩れ現象が生ずるおそれが多分に
あることである。
【0005】また、コイルボビンにバンク巻きを施すに
際して、図4に示すように、コイルボビン8′の鍔のあ
る巻き始め部分からコイル素線を整然と所定の角度θを
もって斜めに重ねて巻回していくことができず、その後
に巻回されるコイルの崩れ現象の原因にもなっている。
【0006】バンク巻きによる二次コイルの崩れ現象が
生ずると、線間電圧が増大して所定の絶縁耐圧が確保で
きなくなって絶縁破壊に至ってしまう。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、二次コイルが
巻回された二次側コイルボビンの内側に一次コイルが巻
回された一次側コイルボビンが同軸状に設けられ、その
一次側コイルボビンの中空軸内にコアが挿入された点火
コイルの組立体をコイルケース内に入れて、そのコイル
ケース内に絶縁性樹脂を注入して一体的に形成したエン
ジンの点火コイル装置において、二次コイルをバンク巻
きによって形成するに際して、巻回されるコイルの崩れ
現象を、線間での絶縁耐圧確保の観点から、最適な状態
で防止することができるように、二次コイルが巻回され
る二次側のコイルボビンの軸部分に、コイル素線が6本
を限度として入る大きさの凹溝を軸方向に連続して形成
するようにしている。
【0008】また、本発明は、二次側のコイルボビンに
対して最初からバンク巻きを整然と行わせることができ
るように、コイル素線を巻き始める側におけるコイルボ
ビンの鍔部分にバンク巻きの角度に応じたバンクを形成
するようにしている。
【0009】
【実施例】図1および図2は、エンジンのシリンダヘッ
ド部分に形成されたシリンダ孔23に埋設されて、点火
プラグ15に直付けされる開磁路型のエンジンの点火コ
イル装置を示している。
【0010】それは、内部に点火コイルの組立体が入れ
られる円筒状のコイルケース1の部分と、そのコイルケ
ース1の下方の開口部に嵌め込まれて装着されるプラグ
カバー2の部分と、そのコイルケース1の上方の開口部
分の外側に嵌め込まれて装着されるイグナイタ19が内
蔵された低圧端子ソケット3の部分とからなっている。
【0011】コイルケース1の内部には、一次コイル5
が巻装されたコイルボビン6の外側に二次コイル7が巻
装されたコイルボビン8が同軸状に組み込まれて、その
一次側のコイルボビン6の中空軸内に棒状のコア9が挿
入された点火コイルの組立体が収納されている。コア9
の両端には、一次電流の断続に際して磁束量の大きな変
化が得られるように、永久磁石10がそれぞれ取り付け
られている。
【0012】二次側のコイルボビン8の下方の端部に
は、その中央部分に突出して高圧端子の取付部11が一
体的に形成されている。また、その取付部11に接着し
て取り付けられる高圧端子12には、点火プラグ15と
の電気的接続をとるための接触スプリング13が装着さ
れている。
【0013】そして、コイルケース1内に点火コイルの
組立体が所定に位置決めされた状態で、低圧端子ソケッ
ト3のキャップ20にあけられた穴22から内部に溶融
されたエポキシなどの絶縁性樹脂が注入されて、その樹
脂が固化されることにより、一体的に形成される。
【0014】コイルケース1は、発生磁束が外部に広が
るのを抑制するサイドコアの役目を果たすように、導電
性を有する透磁率の高い珪素鋼板などの磁性材料からな
っている。そして、電磁シールド効果を発揮することが
できるように、低圧端子ソケット3内のアース端子27
とコイルケース1とが接続されて、コイルケース1がア
ース電位に保持されている。
【0015】そして、そのコイルケース1の内側には、
ゴム、エラストマーなどの弾性部材17が設けられてい
る。
【0016】また、プラグカバー2の先端には、点火プ
ラグ15を保持するとともに、シリンダ孔23に対する
センタリングをなし、エンジン振動を吸収するプラグラ
バー16が取り付けられている。
【0017】このように構成されたエンジンの点火コイ
ル装置にあって、特に、図3に示すように、二次コイル
7が、コイル素線71をコイルボビン8に対して角度θ
(例えば25゜)をもって斜めに重ねながら一層ずつ軸
方向に順次巻いていくバンク巻きになっている。
【0018】しかして、バンク巻きを採用することによ
り、分割巻きの場合に必要な絶縁耐圧を確保するための
断面くし歯状のリブが不要となり、形状が簡単で小形化
されたコイルボビン8に対して、各層の絶縁耐圧を保ち
ながら二次コイル7を巻回できるようになる。
【0019】なお、ここでは、各層の巻回数を途中から
減らしていくことによって、コイル径Dが次第に小さく
なっていくようなスロープ巻きを併用することにより、
二次コイル7の電圧分布状態にみあった外方に対する絶
縁耐圧を低く設定して、コイルケース1と二次コイル7
との間に充填される絶縁性樹脂の層厚を薄くし、コイル
ケース1の径を小さくできるようにしている。
【0020】本発明は、このようなエンジンの点火コイ
ル装置における二次コイル7のバンク巻きをなすに際し
て、図3に示すように、コイルボビン8の軸部分に、コ
イル素線71が6本を限度として入る大きさの凹溝81
を軸方向に連続して形成して、その凹溝81によって各
層ごとに順次巻回されていくコイルのなだれによる崩れ
を防止するようにしている。
【0021】ここで、コイル素線71に直径0.05m
mのものを用いた場合、凹溝81の高さが0.1〜0.
2mmで、幅0.1〜0.5mmの範囲内で形成するよ
うにする。
【0022】凹溝81の大きさは、本来、コイル素線7
1が1本だけ入るものがよいが、そのような微細な凹溝
81をコイルボビン8の軸部分に整然と形成することば
製造上困難であり、容易に製造することのできる大きさ
の凹溝81を形成せざるを得ない。
【0023】しかし、製造の容易性のみにとらわれて、
余り大きな凹溝81を形成するのでは、その凹溝81の
内部に雑然と入れられるコイル素線71の数が多くなっ
て、その凹溝81の内部で線間電圧が増大して絶縁破壊
が生じてしまうことになる。
【0024】そのため、本発明では、使用するコイル素
線71の線間放電開始電圧を実験により測定したうえ
で、コイルの崩れ防止のための凹溝81の内部に入るコ
イル素線71の数が6本以内となるような大きさに設定
している。
【0025】また、本発明は、図3に示すように、コイ
ル素線71を巻き始める側におけるコイルボビン8の鍔
部分にバンク巻きの角度θに応じたバンク82を形成す
るようにしている。
【0026】しかして、二次コイル7のバンク巻きをな
すに際して、コイルボビン8の鍔のある巻き始め部分か
らコイル素線71を整然と所定の角度θをもって斜めに
重ねて巻回していくことができ、コイルの崩れ現象を抑
制することができるようになる。
【0027】
【効果】以上、本発明によるエンジンの点火コイル装置
にあっては、二次側のコイルボビンに巻回される二次コ
イルを、コイル素線を所定の角度で斜めに重ねながら一
層ずつ軸方向に巻回していくバンク巻きにしたうえで、
二次コイルが巻回される二次側のコイルボビンの軸部分
に、コイル素線が6本を限度として入る大きさの凹溝を
軸方向に連続して形成するようにしているので、凹溝内
に入れられる各コイル素線の線間の絶縁破壊が生ずるこ
とがないようにしながら、その凹溝81によって各層ご
とに順次巻回されていくコイルのなだれによる崩れを有
効に防止できるという利点を有している。
【0028】また、本発明にあっては、コイル素線を巻
き始める側におけるコイルボビンの鍔部分にバンク巻き
の角度に応じたバンクを形成するようにしているので、
コイルボビンに対して最初からバンク巻きを整然と行わ
せることができ、コイルの崩れ現象を抑制することがで
きるという利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジンの点火コイル装置の一構成例を示す正
断面図である。
【図2】その点火コイル装置における低圧端子ソケット
のキャップを外したときの平面図である。
【図3】本発明の一実施例を示すバンク巻きによる二次
コイルおよびそのコイルボビンの部分の正断面図であ
る。
【図4】従来のバンク巻きによる二次コイルおよびその
コイルボビンの部分の正断面図である。
【符号の説明】 1 コイルケース 2 プラグカバー 3 低圧端子ソケット 5 一次コイル 6 一次側コイルボビン 7 二次コイル 8 二次側コイルボビン 9 コア 71 コイル素線 81 凹溝 82 バンク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二次コイルが巻回された二次側コイルボ
    ビンの内側に一次コイルが巻回された一次側コイルボビ
    ンが同軸状に設けられ、その一次側コイルボビンの中空
    軸内にコアが挿入された点火コイルの組立体をコイルケ
    ース内に入れて、そのコイルケース内に絶縁性樹脂を注
    入して一体的に形成したエンジンの点火コイル装置にお
    いて、二次側のコイルボビンに巻回される二次コイル
    を、コイル素線を所定の角度で斜めに重ねながら一層ず
    つ軸方向に巻回していくバンク巻きにしたうえで、二次
    コイルが巻回される二次側のコイルボビンの軸部分に、
    コイル素線が6本を限度として入る大きさの凹溝を軸方
    向に連続して形成したことを特徴とするエンジンの点火
    コイル装置。
  2. 【請求項2】 二次コイルが巻回された二次側コイルボ
    ビンの内側に一次コイルが巻回された一次側コイルボビ
    ンが同軸状に設けられ、その一次側コイルボビンの中空
    軸内にコアが挿入された点火コイルの組立体をコイルケ
    ース内に入れて、そのコイルケース内に絶縁性樹脂を注
    入して一体的に形成したエンジンの点火コイル装置にお
    いて、二次側のコイルボビンに巻回される二次コイル
    を、コイル素線を所定の角度で斜めに重ねながら一層ず
    つ軸方向に巻回していくバンク巻きにしたうえで、コイ
    ル素線を巻き始める側におけるコイルボビンの鍔部分に
    バンク巻きの角度に応じたバンクを形成したことを特徴
    とするエンジンの点火コイル装置。
  3. 【請求項3】 二次コイルが巻回される二次側のコイル
    ボビンの軸部分に、コイル素線が6本を限度として入る
    大きさの凹溝を軸方向に連続して形成したことを特徴と
    する前記第2項の記載によるエンジンの点火コイル装
    置。
JP8266508A 1996-08-31 1996-08-31 エンジンの点火コイル装置 Pending JPH1074651A (ja)

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JP8266508A JPH1074651A (ja) 1996-08-31 1996-08-31 エンジンの点火コイル装置
EP97113684A EP0827164A3 (en) 1996-08-31 1997-08-07 Engine igniting coil device and method of winding an ignition coil
CNB971175101A CN1145986C (zh) 1996-08-31 1997-08-28 发动机点火线圈装置和卷绕点火线圈的方法
US08/919,932 US5929736A (en) 1996-08-31 1997-08-28 Engine igniting coil device and method of winding an ignition coil
TW086112447A TW370671B (en) 1996-08-31 1997-08-30 Engine ignition coil device and method of winding an ignition coil

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JP8266508A JPH1074651A (ja) 1996-08-31 1996-08-31 エンジンの点火コイル装置

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JP (1) JPH1074651A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013105912A (ja) * 2011-11-14 2013-05-30 Denso Corp 内燃機関用点火コイル及びその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013105912A (ja) * 2011-11-14 2013-05-30 Denso Corp 内燃機関用点火コイル及びその製造方法

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Effective date: 20050809

A521 Written amendment

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Effective date: 20050920

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051129