JPH1074450A - シャドウマスクの製造方法 - Google Patents

シャドウマスクの製造方法

Info

Publication number
JPH1074450A
JPH1074450A JP8266444A JP26644496A JPH1074450A JP H1074450 A JPH1074450 A JP H1074450A JP 8266444 A JP8266444 A JP 8266444A JP 26644496 A JP26644496 A JP 26644496A JP H1074450 A JPH1074450 A JP H1074450A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
etching
shadow mask
solution
aqueous solution
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP8266444A
Other languages
English (en)
Inventor
Sachiko Hirahara
祥子 平原
Masaru Nikaido
勝 二階堂
Yukio Okudo
幸男 奥土
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP8266444A priority Critical patent/JPH1074450A/ja
Priority to TW086109050A priority patent/TW373222B/zh
Priority to MYPI97002973A priority patent/MY125759A/en
Priority to DE69725391T priority patent/DE69725391T2/de
Priority to EP97110866A priority patent/EP0817231B1/en
Priority to KR1019970031627A priority patent/KR100224938B1/ko
Priority to CN97117133A priority patent/CN1123039C/zh
Priority to US08/887,456 priority patent/US6193897B1/en
Publication of JPH1074450A publication Critical patent/JPH1074450A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • ing And Chemical Polishing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 開孔寸法、形状のばらつきを抑え、むら品位
のすぐれた高品位シャドウマスクが得られるシャドウマ
スクの製造方法を得ることを目的とする。 【解決手段】 金属薄板の両面にシャドウマスクの開孔
に対応するパターンからなるレジストを形成し、このレ
ジストの形成された金属薄板を塩化第2鉄溶液を用いて
エッチングすることにより上記開孔を形成するシャドウ
マスクの製造方法において、エッチング後に金属薄板に
付着する塩化第2鉄溶液を金属薄板に対して不活性なエ
ッチング抑制液で置換するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、フォトエッチン
グ法によるカラー受像管用シャドウマスクの製造方法に
係り、特にエッチングによる開孔寸法、形状のばらつき
を少なくしたシャドウマスクの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シャドウマスク型カラー受像管は、図8
に示すように、外囲器を構成するパネル1の内面に設け
られた3色蛍光体層からなる蛍光体スクリーン2から所
定間隔離れて、その内側に多数の開孔が所定の配列で形
成された色選別電極としてのシャドウマスク3が組込ま
れており、このシャドウマスク3により、電子銃4から
放出された3電子ビーム5がそれぞれ所定の蛍光体層に
正しくランディングするように選別している。
【0003】このシャドウマスク3には、大別して開孔
形状が円形のものと、矩形状のものとがあり、文字、図
形などを表示するカラーディスプレイ管には、円形開孔
のシャドウマスクが用いられ、一般家庭などで使用され
る民生用カラー受像管には、矩形状開孔のシャドウマス
クが主として用いられている。
【0004】ところで、近年、カラーディスプレイ管に
ついては、高精細化、高品質化が強く要求されており、
それにともなって、シャドウマスクの開孔寸法の微細
化、開孔寸法のばらつきの低減化が図られている。これ
は、カラー受像管においては、画像を表示する蛍光体ス
クリーンがシャドウマスクをフォトマスクとして写真印
刷法により形成されるため、その蛍光体スクリーンを構
成するブラックマトリックスのマトリックスホールやド
ット状の3色蛍光体層の寸法、形状がシャドウマスクの
開孔寸法、形状に大きく依存し、シャドウマスクの開孔
寸法、形状のばらつきが表示される画像のむらとなって
現れ、画像品位を損なうためである。
【0005】従来より、上記シャドウマスクの開孔は、
フォトエッチング法により形成されており、上記高精細
化、高品質化が要求されるディスプレイ管用シャドウマ
スクについては、エッチングを2段に分けて片面づつエ
ッチングする2段エッチング法により形成されている。
【0006】この2段エッチング法では、図9(a)に
示すように、アンバー材やアルミキルド鋼などの金属薄
板7の両面に感光剤を塗布して感光膜8を形成する(感
光膜形成工程)。つぎに同(b)に示すように、この両
面の感光膜8にシャドウマスクの開孔の電子銃側の小孔
に対応するパターンが形成された原版9a 、および蛍光
体スクリーン側の大孔に対応するパターンが形成された
原版9b からなる一対の原版9a ,9b を密着して露光
し、これら原版9a ,9b のパターンを焼付ける(露光
工程)。つぎにこのパターンを焼付けられた両面の感光
膜8を現像して未感光部を除去し、同(c)に示すよう
に、上記一対の原版のパターンに対応するパターンから
なるレジスト10a ,10b を形成する(現像工程)。
【0007】その後、同(d)に示すように、上記レジ
スト10b の形成された面側に保護フィルム11b を貼
着し、上記レジスト10a の形成された面側に塩化第2
鉄溶液からなるエッチング液をスプレーしてエッチング
し、このレジスト10a の形成された面にシャドウマス
クの電子銃側の小孔を構成する小凹孔12a を形成する
(第1段エッチング工程)。
【0008】つぎに上記レジスト10b の形成された面
側に貼着された保護フィルム11bを取除き、さらに同
(e)に示すように、アルカリ水溶液により上記小凹孔
の形成された面側のレジストを剥離したのち、この小凹
孔の形成された面およびその小凹孔内にニスを塗布して
耐エッチング層13を形成する。さらにこの耐エッチン
グ層13上に保護フィルム11a を貼着する。そしてレ
ジスト10b の形成された面側にエッチング液をスプレ
ーしてエッチングし、このレジスト10b の形成された
面にシャドウマスクの蛍光体スクリーン側の大孔を構成
する大凹孔12b を形成する(第2段エッチング工
程)。
【0009】つぎに上記保護フィルム11a を取除き、
その後、アルカリ水溶液により、大凹孔12b の形成さ
れた面側のレジスト10a および上記小凹孔の形成され
た面側の耐エッチング層13を剥離除去して、同(f)
に示すように、小凹孔12aと大凹孔12b とが連通し
た開孔14を形成する(仕上げ工程)。
【0010】この場合、小凹孔12a 、大凹孔12b の
いずれについても、エッチング終了後、洗浄水をスプレ
ーして水洗するが、この水洗時に、凹孔12a ,12b
内に残留するエッチング液によりエッチングが進行し
て、実質的にシャドウマスクの開孔を規制する凹孔12
a ,12b の連通部の寸法、形状がばらつくという問題
がある。
【0011】すなわち、上記方法により凹孔12a ,1
2b を形成すると、たとえば大凹孔12b について図1
0に示すように、サイドエッチングによりレジスト10
b の開孔径Dr よりも凹孔12b の開孔径Dh が大きく
なり、その結果、凹孔12bの開孔周辺にレジスト10b
の庇部15ができる。この庇部15の大きさDh −Dr
は、たとえば板厚130μm のシャドウマスクの場
合、約100μm にもなり、この庇部15の内側に比較
的多量のエッチング液16が残留するようになる。この
ように凹孔12a ,12b 内に残留するエッチング液
は、エッチング終了後、洗浄水をスプレーしても、短時
間に洗浄水と置換することができず、かつこの洗浄水の
置換速度がすべての凹孔について均一とならない。一
方、塩化第2鉄溶液からなるエッチング液は、図11に
曲線18で示すように、金属薄板のエッチングに用いら
れるときの破線付近の濃度よりも低い濃度でエッチング
速度が速くなる。そのため、エッチング終了後の水洗に
より希釈された低濃度の塩化第2鉄溶液に長時間さらさ
れると、開孔寸法が変化する。しかもその開孔寸法、形
状がばらつき、モトリング(Mottling)むらが生ずる。
【0012】一方、一般家庭などで使用される民生用カ
ラー受像管については、近年、人間工学的な見地から外
光反射が少なくかつ画像歪みの少ない平坦な画面を有す
るFS(Fiat Square )管が主流となっている。このF
S管に組込まれるシャドウマスクは、パネルに合わせて
平坦化されているため、電子ビームの入射角が大きく、
そのために、電子ビームが開孔の内壁に衝突して散乱し
たり、蛍光体スクリーン上のビームスポットに欠けが生
じたりしやすい。
【0013】この民生用カラー受像管のシャドウマスク
は、両面から同時にエッチングする両面同時エッチング
法で形成されるが、特公昭47−7670号公報には、
上記電子ビームの入射角が大きくなるために生ずる問題
点を解決するため、シャドウマスクの電子銃側の小孔を
構成する小凹孔に対して蛍光体スクリーン側の大孔をを
構成する大凹孔を電子ビームの偏向方向にずらして形成
する方法が示されている。また実質的に開孔の大きさを
規制する小凹孔と大凹孔の連通部からシャドウマスクの
電子銃側面までの距離が大きいと、小凹孔の内壁に衝突
した電子ビームが蛍光体スクリーン方向に反射し、コン
トラストや色純度を劣化させるため、一般に小凹孔と大
凹孔の連通部は、板厚の1/3よりも電子銃側の面に近
い位置に形成される。
【0014】しかしこのようなシャドウマスクも、たと
えば29インチ以上の大型カラー受像管(29インチ以
上)では、板厚が220μm 以上と厚いため、レジスト
の庇部が大きくなり、この庇部の内側に比較的多量のエ
ッチング液が残留し、エッチング終了後、洗浄水をスプ
レーしても、このエッチング液を短時間に洗浄水と置換
することができず、結果として、開孔寸法の変化、開孔
寸法、形状がばらつきが生ずる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
シャドウマスクの製造方法は、2段エッチング法、両面
同時エッチング法のいずれにおいても、エッチング終了
後、金属薄板に付着するエッチング液を水洗により除去
している。しかしこの水洗によるエッチング液の除去で
は、エッチングにより形成された凹孔が水洗により希釈
されたエッチング速度の速い低濃度のエッチング液に長
時間さらされるため、開孔寸法が変化し、かつその開孔
寸法や形状にばらつきが生じ、むら品位のすぐれた高品
位シャドウマスクが得られないという問題がある。
【0016】この発明は、上記問題点を解決するために
なされたものであり、シャドウマスクの開孔寸法や形状
のばらつきを抑え、むら品位のすぐれた高品位シャドウ
マスクが得られるシャドウマスクの製造方法を得ること
を目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
(1) 金属薄板の両面にシャドウマスクの開孔に対応
するパターンからなるレジストを形成し、このレジスト
の形成された金属薄板を塩化第2鉄溶液を用いてエッチ
ングすることにより上記開孔を形成するシャドウマスク
の製造方法において、エッチング後に金属薄板に付着す
る塩化第2鉄溶液を金属薄板に対して不活性なエッチン
グ抑制液で置換するようにした。
【0018】(2) (1)のシャドウマスクの製造方
法において、エッチング抑制液を、冷水またはアルコー
ルまたは3価の鉄よりもイオン化傾向の高い金属イオン
を含有する溶液とした。
【0019】(3) (1)のシャドウマスクの製造方
法において、3価の鉄よりもイオン化傾向の高い金属イ
オンを含有する溶液を、塩化ニッケル水溶液、塩化コバ
ルト水溶液、塩化カリウム水溶液、塩化カルシウム水溶
液、塩化マグネシウム水溶液、塩化リチウム水溶液、塩
化亜鉛水溶液塩化マンガン水溶液、塩化第1鉄水溶液か
ら選択された1または2以上の混合液とした。
【0020】(4) (3)のシャドウマスクの製造方
法において、3価の鉄よりもイオン化傾向の高い金属イ
オンを含有する溶液中の金属イオンの濃度を7〜20重
量%とした。
【0021】(5) (1)のシャドウマスクの製造方
法において、エッチング抑制液の置換速度を5%/秒以
上とした。
【0022】(6) (1)または(2)のシャドウマ
スクの製造方法において、エッチング抑制液の置換を、
キャビテーションジェット、メガソニックシャワー、ス
リットノズルシャワー、スポンジロールブラシから選択
された少なくとも一つの手段でおこなうようにした。
【0023】(7) (1)のシャドウマスクの製造方
法において、エッチング抑制液の置換を、エッチング後
の金属薄板の一方の面に高圧のエッチング抑制液を吹付
けるとともに、他方の面に高圧のエッチング抑制液とエ
アを吹付けることにより得られるキャビテーションジェ
ットによりおこなうようにした。
【0024】(8) (1)のシャドウマスクの製造方
法において、エッチング後の金属薄板にスポンジロール
ブラシを接触させ、このスポンジロールブラシの一部を
エッチング抑制液に浸漬して金属薄板に付着するエッチ
ング液をエッチング抑制液で置換するようにした。
【0025】(9) (1)のシャドウマスクの製造方
法において、エッチング後の金属薄板にスポンジロール
ブラシを接触させ、エッチング抑制液中に金属薄板およ
びスポンジロールブラシを浸漬して金属薄板に付着する
エッチング液をエッチング抑制液で置換するようにし
た。
【0026】(10) (8)または(9)のシャドウ
マスクの製造方法において、エッチング抑制液槽からエ
ッチング抑制液をオーバーフローさせ、このエッチング
抑制液槽中のエッチング抑制液にスポンジロールブラシ
を浸漬し、このスポンジロールブラシを金属薄板に接触
させて付着するエッチング液をエッチング抑制液で置換
するようにした。
【0027】(11) (8)または(9)のシャドウ
マスクの製造方法において、金属薄板を走行させ、この
金属薄板の走行速度に合わせてスポンジロールブラシを
回転駆動するようにした。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態について説明する。
【0029】この発明の実施の形態でのシャドウマスク
の製造方法は、金属薄板を両面から同時にエッチングし
て開孔を形成する両面同時エッチング法、および2段に
分けて片面から別々にエッチングして開孔を形成する2
段エッチング法のいずれにも適用される。この実施の形
態は、これら両面同時エッチング法および2段エッチン
グ法において、エッチング後、金属薄板に付着する塩化
第2鉄溶液からなるエッチング液を、金属薄板に対して
不活性なエッチング抑制液を用いて可及的に速やかに置
換することを特徴としている。
【0030】そのエッチング抑制液としては、冷水、ア
ルコールおよび塩化ニッケル水溶液、塩化コバルト水溶
液、塩化カリウム水溶液、塩化カルシウム水溶液、塩化
マグネシウム水溶液、塩化リチウム水溶液、塩化亜鉛水
溶液、塩化マンガン水溶液、塩化第1鉄水溶液など、3
価の鉄よりもイオン化傾向の高い金属イオンを含有する
溶液から選択された1または2以上の混合液が用いられ
る。
【0031】特に3価の鉄よりもイオン化傾向の高い金
属イオンを含有するエッチング抑制液を用いる場合は、
その3価の鉄よりもイオン化傾向の高い金属イオンの濃
度を7/20重量%とするとよい。
【0032】これらエッチング抑制液の抑制作用とし
て、図1に塩化ニッケル、塩化マンガンおよび水を用い
た場合の塩化第2鉄溶液の濃度(重量%)変化(希釈
率)と金属薄板に対するエッチング率(金属薄板の減少
率)との関係を示す。曲線20が塩化ニッケル、曲線2
1が塩化マンガン、曲線22が比較例として示した水の
場合である。水にくらべて塩化ニッケル、塩化マンガン
の抑制作用は大きく、特に塩化マンガンの作用が大きい
ことが示されている。これは、塩化マンガンの溶解度が
塩化ニッケルにくらべて大きく、多量に溶解すること、
イオン化エネルギがニッケルや鉄にくらべてマンガンの
方が大きいことによるものと考えられる。
【0033】したがって、このようなエッチング抑制液
により金属薄板に付着するエッチング液を置換すること
により、希釈エッチング液による速度の速いエッチング
を抑制することができる。
【0034】なお、水は、図1に示されているように、
塩化ニッケルや塩化マンガンなどにくらべて抑制作用は
低いが、冷水としてエッチング液の温度を下げることに
よりエッチング液の反応速度を遅くすることができ、か
つ後述するように5%/秒以上の早い置換速度で置換す
ることにより、金属薄板とエッチング液との接触時間を
短縮して、エッチング速度の速い希釈エッチング液によ
るエッチングを抑制することができる。
【0035】また、置換手段としては、キャビテーショ
ンジェット、メガソニックシャワー、スリットノズルシ
ャワー、スポンジロールブラシから選択された少なくと
も一つの手段が有効である。
【0036】これら手段によれば、エッチング後、金属
薄板に付着するエッチング液、特にエッチングにより形
成された開孔や凹孔内に残留するエッチング液を5%/
秒以上の速い速度でエッチング抑制液と置換することが
でき、金属薄板とエッチング速度の速い希釈エッチング
液との接触時間を短縮して、開孔寸法の変化、開孔寸
法、形状のばらつきを抑えて、むら品位のすぐれた高品
位のシャドウマスクを製造することができる。
【0037】以下、この発明の実施の形態を実施例に基
づいて説明する。
【0038】
【実施例1】図2に板厚0.12mmのアンバー材からな
る金属薄板をシャドウマスク基材として、2段エッチン
グ法により開孔を形成する方法を示す。
【0039】まず、上記金属薄板の表面に付着する圧延
油や防錆油をアルカリ系の脱脂液で洗浄除去し、水洗、
乾燥したのち、図2(a)に示すように、この金属薄板
7の両面に、カゼイン、重クロム酸塩を主成分とする感
光剤を塗布し乾燥して、厚さ数μm の感光膜8を形成す
る(感光膜形成工程)。つぎに同(b)に示すように、
この両面の感光膜8にシャドウマスクの開孔の電子銃側
の小孔に対応するドットパターンが形成された原版9a
、および蛍光体スクリーン側の大孔に対応するドット
パターンが形成された原版9b からなる一対の原版9a
,9b を密着して露光し、これら原版9a ,9b のパ
ターンを焼付ける(露光工程)。つぎにこのパターンを
焼付けられた両面の感光膜8を現像して未感光部を除去
し、同(c)に示すように、上記一対の原版9a ,9b
のパターンに対応するドットパターンからなるレジスト
10a ,10b を形成する(現像工程)。
【0040】つぎに同(d)に示すように、上記レジス
ト10b の形成された面側に、ポリエチレン・テレフタ
レート(PET)樹脂などからなる保護フィルム11b
を貼着し、上記レジスト10a の形成された面を下向き
にして、この面に塩化第2鉄溶液からなるエッチング液
をスプレーして、このレジスト10a の形成された面に
シャドウマスクの電子銃側の小孔を構成する小凹孔12
a を形成する(第1段エッチング工程)。
【0041】そしてこの第1段のエッチング終了後、不
活性なエッチング抑制液として塩化ニッケル水溶液を用
い、メガソニックシャワー手段によりメガヘルツ帯の超
音波のかかった塩化ニッケル水溶液を直接金属薄板7に
散布して、金属薄板7の表面、特に上記小凹孔12a 内
に残留するエッチング液24を塩化ニッケル水溶液と置
換して、同(e)に示すように、金属薄板7の表面、特
に小凹孔12a 内に残留するエッチング液を除去したの
ち、水洗する(エッチング抑制液置換工程)。
【0042】つぎに90℃に加熱された10%アルカリ
水溶液により、上記小凹孔12a の形成された面側のレ
ジスト10a を剥離除去し、水洗後、上記レジスト10
b の形成された面側に貼着された保護フィルム11b を
取除く。その後、同(f)に示すように、上記小凹孔の
形成された面およびその小凹孔内にニスを塗布し乾燥し
て、耐エッチング層13を形成する。さらにこの耐エッ
チング層13上にPET樹脂などからなる保護フィルム
11a を貼着する。
【0043】その後、同(g)に示すように、レジスト
10b の形成された面を下向きにして、この面に塩化第
2鉄溶液からなるエッチング液をスプレーして、このレ
ジスト10b の形成された面にシャドウマスクの蛍光体
スクリーン側の大孔を構成する大凹孔12b を形成する
(第2段エッチング工程)。
【0044】そしてこの第2段目のエッチング終了後、
上記第1段のエッチング終了後と同様に、不活性なエッ
チング抑制液として塩化ニッケル水溶液を用い、メガソ
ニックシャワー手段によりメガヘルツ帯の超音波のかか
った塩化ニッケル水溶液を直接金属薄板に散布して、金
属薄板の表面、特に上記大凹孔12b 内に残留するエッ
チング液24を塩化ニッケル水溶液と置換して、同
(h)に示すように、大凹孔12b 内に残留するエッチ
ング液を除去したのち、水洗する(エッチング抑制液置
換工程)。
【0045】つぎに上記他方の面側に貼着された保護フ
ィルム11a を取除き、その後、90℃に加熱された1
0%アルカリ水溶液により、大凹孔12b の形成された
面側のレジスト10a および上記小凹孔側の耐エッチン
グ層13を剥離除去し、さらに水洗して、同(i)に示
すように、小凹孔12a と大凹孔12b とが連通した開
孔14を形成する(仕上げ工程)。
【0046】このような方法によりシャドウマスクの開
孔14を形成すると、塩化ニッケル水溶液のもつ高いエ
ッチング抑制作用と、メガソニックシャワーによる高エ
ネルギ付勢により、金属薄板の表面に付着するエッチン
グ液は勿論、凹孔12a ,12b 内に残留するエッチン
グ液を5%/秒以上の速い置換速度で置き換えることが
できる。
【0047】すなわち、上記のようにエッチングにより
凹孔12a ,12b を形成すると、凹孔12a ,12b
の開孔径は、サイドエッチングの進行によりレジスト1
0a,10b の開孔径よりも大きくなり、レジスト10a
,10b の庇部ができ、この庇部の内側に比較的多量
のエッチング液が残留するようになる(図10参照)。
一方、上記のように庇部ができると、従来おこなわれて
いたエッチング後のスプレーによる水洗では、上記庇部
の内側に残留するエッチング液を急速に希釈除去するこ
とができず、図11により説明したように、エッチング
速度の速い希釈エッチング液に長時間さらされ、開孔寸
法、形状のばらつきをもたらした。しかしこの実施例1
のようにメガソニックシャワーにより、凹孔12a ,1
2b 内に滞留するエッチング液の置換をおこなうと、5
%/秒以上と速い速度で置換でき、かつ塩化ニッケルの
もつエッチング抑制作用と相俟って、希釈エッチング液
による開孔寸法、形状のばらつきを抑え、むら品位のす
ぐれた高品位シャドウマスクとすることができる。
【0048】一例として、図3に示した小凹孔12a と
大凹孔12b との連通部によって規定される開孔径Dの
設定値が115μm のシャドウマスクを従来方法により
製造した場合は、開孔径Dのばらつき3σが3.6μm
であったが、この実施例1の方法では、開孔径Dのばら
つき3σを1.8μm と、1/2に減少させることがで
きた。
【0049】また、これらシャドウマスクのむら品位を
確認するため、色温度5700°Cの蛍光灯を用いたラ
イトボックス上にシャドウマスクを置いて検査した結
果、この実施例1の方法により製造されたシャドウマス
クは、従来方法により製造されたシャドウマスクにくら
べて、むら品位が大幅に向上しているかことが確認され
た。
【0050】
【実施例2】実施例1と同様の方法により、板厚0.1
3m m の帯状金属薄板の一方の面に開孔径80μm 、他
方の面に開孔径130μm のレジストを形成し、このレ
ジストの形成された金属薄板を2段エッチング法により
エッチングして、電子銃側となる一方の面側に開孔径1
18μm の小凹孔、蛍光体スクリーン側となる他方の面
側に開孔径235μm の大凹孔、開孔径を規定する小凹
孔と大凹孔との連通部が小凹孔の形成された面から15
μm の位置にある開孔を形成した。
【0051】特にこの実施例2では、第1段エッチング
による小凹孔の形成については、小凹孔形成後エッチン
グ抑制液を用いてエッチング液を置換することなく、従
来と同様にスプレーにより水洗し、第2段エッチングに
より大凹孔を形成したのち、図4に示すように、その大
凹孔の形成された一方の面を下向きにして搬送される帯
状金属薄板7の下部に、帯状金属薄板7の幅方向にスリ
ットノズル25を設置し、このスリットノズル25から
上記大凹孔の形成された一方の面に40重量%塩化マン
ガン水溶液(Mnイオンに換算して17%)のスリット
ノズルシャワーを吹付けてエッチング液の置換をおこな
った。
【0052】その結果、塩化マンガン水溶液のもつ高い
エッチング抑制作用と、スリットノズルシャワーの付勢
とにより、開孔寸法、形状のばらつきを抑え、むら品位
のすぐれた高品位シャドウマスクとすることができた。
【0053】
【実施例3】実施例1と同様の方法により板厚0.13
m m の帯状金属薄板の一方の面に開孔径100μm 、他
方の面に開孔径110μm のレジストを形成し、このレ
ジストの形成された帯状金属薄板を2段エッチング法に
よりエッチングして、電子銃側となる一方の面側に開孔
径118μm の小凹孔、蛍光体スクリーン側となる他方
の面側に開孔径235μm の大凹孔、開孔径を規定する
小凹孔と大凹孔との連通部が小凹孔の形成された面から
15μm の位置にある開孔を形成した。
【0054】特にこの実施例3では、第1段エッチング
による小凹孔の形成については、小凹孔形成後エッチン
グ抑制液を用いてエッチング液を置換することなく、従
来と同様にスプレーにより水洗し、第2段エッチングに
より大凹孔を形成したのちに、スポンジロールブラシを
用いて、冷水によりエッチング液の置換をおこなった。
【0055】図5にそのエッチング液置換装置を示す。
この置換装置は、第2段エッチング工程後に設けられ、
大凹孔の形成された一方の面を下向きにして搬送される
帯状金属薄板7の両面に圧接する一対のスポンジロール
ブラシ26a ,26b と、上記帯状金属薄板7下方に設
置された冷水槽27とを備える。その冷水槽27は、冷
水注入口28および排水口29を有し、冷水注入口28
から注入された冷水をオーバーフローさせることにより
常に一定水位を保持するものとなっている。上記一対の
スポンジロールブラシ26a ,26b は、たとえば直径
15mm程度に形成され、それぞれ図示しない駆動装置に
より帯状金属薄板7の走行速度と同じ周速度で回転駆動
され、かつ帯状金属薄板7の下部側に位置するスポンジ
ロールブラシ26a は、その直径の約半分程度が上記冷
水槽27の冷水中に浸漬されている。
【0056】このエッチング液置換装置では、直径の約
半分程度の浸漬によりスポンジロールブラシ26a に十
分に冷水が浸透し、この浸透した冷水がスポンジロール
ブラシ26a の回転とともに、圧接する帯状金属薄板7
に供給され、特に第2段エッチングにより形成された大
凹孔内に強制的に供給して、大凹孔12b 内に残留する
エッチング液を5%/秒以上の速い置換速度で置換する
ことができた。
【0057】この場合、水によるエッチング液の置換
は、図1に示したように、塩化ニッケル水溶液や塩化マ
ンガン水溶液などにくらべてエッチング抑制作用が低い
が、スポンジロールブラシ24a により強制的に大凹孔
内に押込んで置換を速めて、エッチング速度の速い希釈
エッチング液にさらされる時間を短縮し、かつ冷水によ
る希釈エッチング液温の低下による反応速度の低下によ
り、十分なエッチング抑制作用が得られ、結果として、
開孔寸法、形状のばらつきを抑え、むら品位のすぐれた
高品位シャドウマスクとすることができた。
【0058】
【実施例4】実施例1と同様の方法により板厚0.15
m m の帯状金属薄板の一方の面に開孔径100μm 、他
方の面に開孔径110μm のレジストを形成し、このレ
ジストの形成された帯状金属薄板を2段エッチング法に
よりエッチングして、電子銃側となる一方の面側に開孔
径140μm の小凹孔、蛍光体スクリーン側となる他方
の面側に開孔径275μm の大凹孔、開孔径を規定する
小凹孔と大凹孔との連通部が小凹孔の形成された面から
15μm の位置にある開孔を形成した。
【0059】特にこの実施例3では、第1段エッチング
による小凹孔の形成については、実施例2と同様に、小
凹孔形成後、エッチング抑制液を用いことなく、従来と
同様にスプレーにより水洗し、第2段エッチングにより
大凹孔を形成したのちにのみ、スポンジロールブラシを
用いて、冷水によりエッチング液の置換をおこなった。
【0060】図6にそのエッチング液置換装置を示す。
この置換装置は、第2段エッチング工程後に設けられ、
大凹孔の形成された一方の面を上向きにして搬送される
帯状金属薄板7を案内する一対のガイドロール31a ,
31b と、これらガイドロール31a ,31b 間に配置
されたスポンジロールブラシ26と、上記帯状金属薄板
7の下方に設置された冷水槽27とを備える。この冷水
槽27は、冷水注入口28および排水口29を有し、冷
水注入口28から注入された冷水をオーバーフローさせ
ることにより常に一定水位を保持するものとなってい
る。スポンジロールブラシ26は、たとえば直径15mm
程度に形成され、図示しない駆動装置により帯状金属薄
板7の走行速度と同じ周速度で回転駆動され、上記冷水
槽27中の冷水の液面からその半径にほぼ等しい深さに
浸漬されている。
【0061】このようにエッチング液置換装置を構成す
ると、スポンジロールブラシ26に浸透した冷水が、帯
状金属薄板7に対する圧接によって、第2段エッチング
により形成された大凹孔内に強制的に供給され、大凹孔
12b 内に残留するエッチング液を5%/秒以上の速い
置換速度で置き換えることができる。
【0062】この場合の水によるエッチング液の置換
は、実施例2と同様に、塩化ニッケル水溶液や塩化マン
ガン水溶液などにくらべてエッチング抑制作用が低い
が、スポンジロールブラシ26により強制的に大凹孔内
に押込んで置換を速めて、エッチング速度の速い希釈エ
ッチング液にさらされる時間を短縮し、かつ冷水による
希釈エッチング液温の低下により反応速度が低下し、十
分なエッチング抑制作用が得られ、結果的に開孔寸法、
形状のばらつきを抑え、むら品位のすぐれた高品位シャ
ドウマスクとすることができた。
【0063】
【実施例5】実施例1と同様の方法により板厚0.15
m m の帯状金属薄板の一方の面に開孔径100μm 、他
方の面に開孔径110μm のレジストを形成し、このレ
ジストの形成された帯状金属薄板を2段エッチング法に
よりエッチングして、電子銃側となる一方の面側に開孔
径140μm の小凹孔、蛍光体スクリーン側となる他方
の面側に開孔径275μm の大凹孔、開孔径を規定する
小凹孔と大凹孔との連通部が小凹孔の形成された面から
15μm の位置にある開孔を形成した。
【0064】特にこの実施例5では、第1段エッチング
による小凹孔の形成については、小凹孔形成後、エッチ
ング抑制液を用いてエッチング液を置換することなく、
従来と同様にスプレーにより水洗し、第2段エッチング
により大凹孔を形成したのちに、水圧5kg/cm2 のキャ
ビテーションジェットでエッチング液の置換をおこなっ
た。
【0065】図7にそのキャビテーションジェットを発
生するエッチング液置換装置を示す。この置換装置は、
第2段エッチング工程後に設けられ、大凹孔の形成され
た一方の面を下向きにして搬送される帯状金属薄板7を
案内する各一対のロール32,33間に設置され、上部
に帯状金属薄板7の上面に向かってエッチング抑制液と
して冷水を高圧で噴射するノズル34a が帯状金属薄板
7の幅方向に沿って複数個配置され、下部に帯状金属薄
板7の下面に向かって冷水を高圧で噴射するノズル34
b および気体を高圧で噴射するノズル35が帯状金属薄
板7の幅方向に沿って複数個配置されている。
【0066】このエッチング液置換装置では、ノズル3
4a ,34b から高圧で噴射された冷水がさらにノズル
35から噴射するにより付勢され、それにより気体を効
率よく巻込んで、均一かつ細かななキャビテーションが
発生し、帯状金属薄板7の上下面、特に凹孔内に残留す
るエッチング液を5%/秒以上と高い置換速度で効率よ
く置換することができる。
【0067】この場合、水によるエッチング液の置換
は、図1に示したように、塩化ニッケル水溶液や塩化マ
ンガン水溶液などにくらべてエッチング抑制作用が低い
が、キャビテーションジェットの強い当たりにより置換
を速め、エッチング速度の速い希釈エッチング液にさら
される時間を短縮し、かつ冷水による希釈エッチング液
温の低下による反応速度の低下により、十分なエッチン
グ抑制作用が得られ、結果として、開孔寸法、形状のば
らつきを抑え、むら品位のすぐれた高品位シャドウマス
クとすることができた。
【0068】
【実施例6】37インチの民生用カラー受像管のシャド
ウマスクとして、実施例1と同様の方法により板厚0.
25m m の帯状金属薄板の一方の面に幅130μm の矩
形状開孔、他方の面に幅480μm の矩形状開孔をもつ
レジストを形成し、このレジストの形成された金属薄板
を両面同時エッチング法によりエッチングして、電子銃
側となる一方の面側に幅220μm の矩形状小凹孔、蛍
光体スクリーン側となる他方の面側に幅610μm の矩
形状大凹孔からなる開孔を形成した。
【0069】特にこの実施例6では、エッチングにより
矩形状開孔を形成したのち、図7に示したエッチング液
置換装置と同様のエッチング液置換装置によるキャビテ
ーションジェットで、帯状金属薄板7の両面に35重量
%の塩化ニッケル水溶液(Niイオンに換算して16
%)を吹付けてエッチング液の置換をおこなった。
【0070】その結果、従来の両面同時エッチング法で
は、大凹孔の形成された一方の面側から見た場合に、斑
状の模様が認められたが、この実施例6の方法では、塩
化ニッケル水溶液のもつエッチング抑制作用と、キャビ
テーションジェットによる高エネルギ付勢とにより、十
分なエッチング抑制作用が得られ、結果として、開孔寸
法、形状のばらつきを抑え、むら品位のすぐれた高品位
シャドウマスクとすることができた。
【0071】なお、エッチング抑制液として、実施例1
および6では塩化ニッケル水溶液、実施例2では塩化マ
ンガン水溶液を用い、実施例3ないし5では、冷水を用
いたが、これら塩化ニッケル水溶液、塩化マンガン水溶
液あるいは冷水の代わりに、前述した冷水、アルコー
ル、塩化ニッケル水溶液、塩化コバルト水溶液、塩化カ
リウム水溶液、塩化カルシウム水溶液、塩化マグネシウ
ム水溶液、塩化リチウム水溶液、塩化亜鉛水溶液、塩化
マンガン水溶液、塩化第1鉄水溶液などの3価の鉄より
もイオン化傾向の高い金属イオンを含有する溶液から選
択された他のエッチング抑制液を用いてもよく、またこ
れらエッチング抑制液から選択された2以上の混合液を
用いても、ほぼ同様の結果が得られる。
【0072】特に3価の鉄よりもイオン化傾向の高い金
属イオンを含有する溶液を用いる場合は、溶液中の金属
イオンの濃度を7〜20重量%とするとよい。
【0073】また、上記実施例1ではメガソニックシャ
ワー、実施例2ではスリットノズルシャワー、実施例3
および4ではスポンジロールブラシ、実施例5および6
ではキャビテーションジェットによりエッチング液の置
換をおこなったが、これら置換手段の代わりに、キャビ
テーションジェット、メガソニックシャワー、スリット
ノズルシャワー、スポンジロールブラシなどから選択さ
れた少なくとも一つ以上の異なる手段でおこなっても、
ほぼ同様の結果が得られる。
【0074】
【発明の効果】上述のように、金属薄板の両面にシャド
ウマスクの開孔に対応するパターンからなるレジストを
形成し、このレジストの形成された金属薄板をエッチン
グしたのち、この金属薄板に付着するエッチング液、特
にエッチングにより形成された凹孔内に残留するエッチ
ング液を、金属薄板に対して不活性なエッチング抑制液
で置換すると、開孔寸法、形状のばらつきを抑えて、む
ら品位のすぐれた高品位シャドウマスクを製造すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態におけるエッチング抑制
液の効果を説明するための図である。
【図2】図2(a)乃至(i)はそれぞれこの発明の実
施例1におけるシャドウマスクの製造方法を説明するた
めの図である。
【図3】上記実施例1で形成されたシャドウマスクの開
孔寸法を説明するための図である。
【図4】この発明の実施例2におけるスリットノズルシ
ャワーによるエッチング抑制方法を説明するための図で
ある。
【図5】この発明の実施例3におけるスポンジロールブ
ラシを用いたエッチング液置換装置の構成を示す図であ
る。
【図6】この発明の実施例4におけるスポンジロールブ
ラシを用いたエッチング液置換装置の構成を示す図であ
る。
【図7】この発明の実施例4におけるキャビテーション
ジェットを発生するエッチング液置換装置の構成を示す
図である。
【図8】カラー受像管の構成を示す図である。
【図9】図9(a)乃至(f)はそれぞれ従来のシャド
ウマスクの製造方法を説明するための図である。
【図10】上記従来のシャドウマスクの製造方法におけ
る問題点を説明するための図である。
【図11】塩化第二鉄溶液の濃度とエッチング速度との
関係を示す図である。
【符号の説明】
7…金属薄板 10a ,10b …レジスト 12…小凹孔 12b 大凹孔 14…開孔 24…エッチング液 25…スリットノズル 26a ,26b …スポンジロールブラシ 34a ,34b …ノズル 35…ノズル 36…洗浄槽

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属薄板の両面にシャドウマスクの開孔
    に対応するパターンからなるレジストを形成し、このレ
    ジストの形成された金属薄板を塩化第2鉄溶液を用いて
    エッチングすることにより上記開孔を形成するシャドウ
    マスクの製造方法において、 エッチング後に上記金属薄板に付着する塩化第2鉄溶液
    を上記金属薄板に対して不活性なエッチング抑制液で置
    換することを特徴とするシャドウマスクの製造方法。
  2. 【請求項2】 エッチング抑制液が冷水またはアルコー
    ルまたは3価の鉄よりもイオン化傾向の高い金属イオン
    を含有する溶液であることを特徴とする請求項1記載の
    シャドウマスクの製造方法。
  3. 【請求項3】 3価の鉄よりもイオン化傾向の高い金属
    イオンを含有する溶液が、塩化ニッケル水溶液、塩化コ
    バルト水溶液、塩化カリウム水溶液、塩化カルシウム水
    溶液、塩化マグネシウム水溶液、塩化リチウム水溶液、
    塩化亜鉛水溶液、塩化マンガン水溶液、塩化第1鉄水溶
    液から選択された1または2以上の混合液であることを
    特徴とする請求項2記載のシャドウマスクの製造方法。
  4. 【請求項4】 3価の鉄よりもイオン化傾向の高い金属
    イオンを含有する溶液中の金属イオンの濃度が7〜20
    重量%であることを特徴とする請求項3記載のシャドウ
    マスクの製造方法。
  5. 【請求項5】 エッチング抑制液の置換速度を5%/秒
    以上としたことを特徴とする請求項1記載のシャドウマ
    スクの製造方法。
  6. 【請求項6】 エッチング抑制液の置換を、キャビテー
    ションジェット、メガソニックシャワー、スリットノズ
    ルシャワー、スポンジロールブラシから選択された少な
    くとも一つの手段でおこなうことを特徴とする請求項1
    または2記載のシャドウマスクの製造方法。
  7. 【請求項7】 エッチング抑制液の置換を、エッチング
    後の金属薄板の一方の面に高圧のエッチング抑制液を吹
    付けるとともに、他方の面に高圧のエッチング抑制液と
    エアを吹付けることにより得られるキャビテーションジ
    ェットによりおこなうことを特徴とする請求項1記載の
    シャドウマスクの製造方法。
  8. 【請求項8】 エッチング後の金属薄板にスポンジロー
    ルブラシを接触させ、このスポンジロールブラシの一部
    をエッチング抑制液に浸漬して上記金属薄板に付着する
    エッチング液を上記エッチング抑制液で置換することを
    特徴とする請求項1記載のシャドウマスクの製造方法。
  9. 【請求項9】 エッチング後の金属薄板にスポンジロー
    ルブラシを接触させ、エッチング抑制液中に上記金属薄
    板およびスポンジロールブラシを浸漬して上記金属薄板
    に付着するエッチング液を上記エッチング抑制液で置換
    することを特徴とする請求項1記載のシャドウマスクの
    製造方法。
  10. 【請求項10】 エッチング抑制液槽からエッチング抑
    制液をオーバーフローさせ、このエッチング抑制液槽中
    のエッチング抑制液にスポンジロールブラシを浸漬し、
    このスポンジロールブラシを金属薄板に接触させて付着
    するエッチング液を上記エッチング抑制液で置換するこ
    とを特徴とする請求項8または9記載のシャドウマスク
    の製造方法。
  11. 【請求項11】 金属薄板を走行させ、この金属薄板の
    走行速度に合わせてスポンジロールブラシを回転駆動す
    ることを特徴とする請求項8または9記載のシャドウマ
    スクの製造方法。
JP8266444A 1996-07-02 1996-10-08 シャドウマスクの製造方法 Abandoned JPH1074450A (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8266444A JPH1074450A (ja) 1996-07-02 1996-10-08 シャドウマスクの製造方法
TW086109050A TW373222B (en) 1996-07-02 1997-06-27 Shade shelter lid fabricating method, shade shelter lid fabricating device, and the cleaning device using for the same
MYPI97002973A MY125759A (en) 1996-07-02 1997-07-01 Shadow mask manufacturing method
DE69725391T DE69725391T2 (de) 1996-07-02 1997-07-01 Herstellungsverfahren einer Schattenmaske
EP97110866A EP0817231B1 (en) 1996-07-02 1997-07-01 Shadow mask manufacturing method
KR1019970031627A KR100224938B1 (ko) 1996-07-02 1997-07-02 섀도우마스크의 제조방법, 섀도우마스크의 제조장치 및 이에사용되는 세정장치
CN97117133A CN1123039C (zh) 1996-07-02 1997-07-02 荫罩制造方法
US08/887,456 US6193897B1 (en) 1996-07-02 1997-07-02 Shadow mask manufacturing method, shadow mask manufacturing apparatus, and cleaning device used in the method and apparatus

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8-172280 1996-07-02
JP17228096 1996-07-02
JP8266444A JPH1074450A (ja) 1996-07-02 1996-10-08 シャドウマスクの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1074450A true JPH1074450A (ja) 1998-03-17

Family

ID=26494690

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8266444A Abandoned JPH1074450A (ja) 1996-07-02 1996-10-08 シャドウマスクの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1074450A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5200025A (en) Method of forming small through-holes in thin metal plate
US4662984A (en) Method of manufacturing shadow mask
JPS62247085A (ja) フオトエッチング法による金属薄板の加工方法
IE50906B1 (en) Method and apparatus for etching a metallic sheet
KR910004743B1 (ko) 새도우 마스크의 제조방법 및 그 장치
JP2004218034A (ja) メタルマスクの製造方法およびメタルマスク
KR100224938B1 (ko) 섀도우마스크의 제조방법, 섀도우마스크의 제조장치 및 이에사용되는 세정장치
JPH1074450A (ja) シャドウマスクの製造方法
JPH05114358A (ja) シヤドウマスクの製造方法
JP3009076B2 (ja) 金属薄板への微細透孔形成方法
US4401508A (en) Method for removing insolubilized PVA from the surface of a body
JPH1083762A (ja) シャドウマスクの洗浄装置、これを用いたシャドウマスクの製造方法及び製造装置
JP3149379B2 (ja) 金属薄板への微細透孔形成方法
KR100501479B1 (ko) 섀도우마스크의 제조방법 및 섀도우마스크 제조용내에칭층 도포장치
JP3277420B2 (ja) 鉄系金属薄板のエッチング方法及び色選別機構の製造方法
JP2001325881A (ja) 透孔形成方法及び透孔形成装置
JPH10134710A (ja) シャドウマスクの製造方法及び製造装置
KR100501478B1 (ko) 섀도우마스크의 제조방법 및 섀도우마스크 제조용내에칭층 도포장치
JP2002298733A (ja) シャドウマスクの製造装置及び製造方法
JPH11133587A (ja) シャドウマスク製造用ハードマスク及びその製造方法、並びにハードマスクを用いたシャドウマスクの製造方法
JPS6017030B2 (ja) 画像形成用材料の処理方法及び金属系画像の処理方法
JP2000200548A (ja) シャドウマスクの製造方法
JPH05174707A (ja) アパーチャグリルの製造方法
JPH10130868A (ja) 金属薄板のエッチングにおける面出し方法
JPH02103841A (ja) シャドウマスクの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050208

A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20050318