JPH1074370A - ヘッド移送装置 - Google Patents

ヘッド移送装置

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Publication number
JPH1074370A
JPH1074370A JP12756997A JP12756997A JPH1074370A JP H1074370 A JPH1074370 A JP H1074370A JP 12756997 A JP12756997 A JP 12756997A JP 12756997 A JP12756997 A JP 12756997A JP H1074370 A JPH1074370 A JP H1074370A
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JP
Japan
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screw
head
transfer device
feed
head transfer
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Pending
Application number
JP12756997A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Igawa
喜博 井川
Teruyuki Takizawa
輝之 滝沢
Yoshikazu Goto
芳和 後藤
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Moving Of Heads (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】動作時の衝撃や輸送時の衝撃ならびに移送系暴
走時の過負荷状態を低コストで回避軽減し、移送駆動系
部品の損傷・破損を防止するヘッド移送装置を提供する
こと。 【解決手段】ディスク1へ情報の記録及び/又は再生を
行うヘッド4と、前記情報の記録及び/又は再生の際に
前記ヘッド4を移送する移送方向と実質上平行に、固定
部2上に設けられた、外周面に螺旋状のネジ部を有する
棒状の軸回転可能な送りネジ8と、前記ヘッド4に対し
て変位可能に取り付けられ、前記送りネジ8の軸方向に
垂直な方向から前記ネジ部に圧接されて係合するネジ係
合部と、前記ネジ係合部と前記ヘッド4との相対的な、
前記送りネジ8の軸方向の位置ズレを規制する規制する
規制手段16と備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスク装置に使
用するヘッド移送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光ディスク装置や磁気ディスク装
置に代表されるヘッド移送装置には低コストでかつ安定
した高速アクセス性能が要求されている。
【0003】従って、送りモータ、送りネジ、ネジ係合
部材等とから構成される移送伝達駆動系の設計に際して
は、伝達効率の向上から駆動負荷の低減を図るととも
に、動作時の耐衝撃や輸送時の耐衝撃の安全性ならびに
移送系暴走時の安全性を低コストで確保する必要があ
る。
【0004】すなわち、移送駆動系には、ヘッドをより
高速に移送する必要性が求められている一方、系の暴走
・衝突等による移送駆動系の過負荷状態を大幅に回避軽
減する手段が必須となっている。
【0005】従来のヘッド移送装置で、特開平5−81
681号公報に記載されたものは移送系の過負荷状態を
回避するために、送りネジの両端部に段差を設けて送り
ネジとネジ係合部材の噛み込みを防止している。
【0006】以下では、図面を参照しながら、従来の一
般的なヘッド移送装置について説明した後に、特開平5
−81681号公報に記載された装置を説明する。
【0007】まず、従来の一般的なヘッド移送装置のう
ち、例として光ディスク装置の場合について図面を参照
しながら説明する。磁気ディスク装置の場合でも、ヘッ
ドを移送する機構は同じである。
【0008】なお、構成要素の符号は重複をさけるた
め、従来の構成要素と本発明の構成要素において、同一
の構成要素に対しては同一の符号を割り当てて以下説明
をする。
【0009】図20は従来の一般的なヘッド移送装置の
構成を示す概略斜視図である。 図21は従来の一般的
なヘッド移送装置のネジ送り主要機構の分解図である。
図20において、光ディスク1は固定部2に固定された
ディスクモータ3により回転支持される。光ヘッド4
は、光ディスク1上に光スポットを形成し、情報の記録
あるいは再生を行う。さらに、光ヘッド4は固定部2に
固定されたガイド軸5により光ディスク1の略半径方向
6に案内支持される。また、光ヘッド4の案内は固定部
2に設けたストッパー18a、18bにより制限され
る。光ヘッド4が内周あるいは外周にあることを検出す
るスイッチ58a、58bが固定部2に設けてある。ガ
イド軸5はガイド支持部7を介して固定部2へ固定され
る。送りネジ8は、固定部2に固定された送りモータ9
により回転される。また、送りモータ9は送りモータ支
持部10により固定部2に固定される。さらに、送りネ
ジ8の一端を送りモータ9の駆動軸で支持する。送りネ
ジ8の他端は送りネジ軸支持部11により固定部2から
軸支持される。
【0010】次に、図21においてネジ係合部材13は
弾性部材12に固定され、かつ弾性部材12はネジ31
で光ヘッド4に固定される。その結果、ネジ係合部材1
3は光ヘッド4に固定された弾性部材12により送りネ
ジ8に押圧係合されることになる。
【0011】このような従来の一般的なヘッド移送装置
は次のような動作を行う。
【0012】光ヘッド4は光ディスク1の情報記録面上
に光スポットを形成し、フォーカス誤差信号、トラッキ
ング誤差信号およびトラック位置信号を検出する。これ
らの制御信号を用いて、情報の記録されたトラックある
いは情報を記録しようとするトラックに光スポットを移
動させるため、光ヘッド4を半径方向6に移送するシー
ク動作を行う。
【0013】上記のシーク動作を行う場合は、送りモー
タ9を正転あるいは逆転することで、光ヘッド4を所望
のトラック位置まで移送させる。
【0014】光ヘッド4がディスクの最内周あるいは最
外周へ到達したときはそれぞれ位置検出スイッチ58a
と58bにより位置状態を検出して、送りモータ9の駆
動を停止させる。
【0015】移送制御系の暴走等の原因で位置検出スイ
ッチ58aと58bが動作しない場合、送りモータ9は
回転し続けるが、最内周のストッパー18aと最外周の
ストッパー18bが光ヘッド4の移動を強制的に停止さ
せる。
【0016】上記のように送りモータ9を回転駆動させ
ている状態で光ヘッド4の移動を強制的に停止させた場
合、送りネジ8に係合しているネジ係合部材13あるい
はネジ係合部材13を支持している弾性部材12に過剰
な力が負荷される。すなわち、ネジ係合部材13と弾性
部材12とから構成されているネジ送り機構が過負荷状
態に陥ることになる。
【0017】図22は従来の一般的なヘッド移送装置の
過負荷状態にあるネジ送り主要機構の拡大図である。
【0018】図22において、送りネジ8は回転方向C
に回転し続けているが、最内周のストッパー18aが光
学ヘッド4の移動を強制的に停止させている。この状態
では、送りネジ8に係合しているネジ係合部材13のみ
が回転方向Cに回転する送りネジ8のネジ部に追従しよ
うとする。しかしながら、光学ヘッドは最外周へ到達し
たときはそれぞれ位置検出スイッチ58aと58bによ
り位置状態を検出して、送りモータ9の駆動を停止させ
る。
【0019】移送制御系の暴走等の原因で位置検出スイ
ッチ58aと58bが動作しない場合、送りモータ9は
回転し続けるが、最内周のストッパー18aと最外周の
ストッパー18bが光ヘッド4の移動を強制的に停止さ
せる。
【0020】上記のように送りモータ9を回転駆動させ
ている状態で光ヘッド4の移動を強制的に停止させた場
合、送りネジ8に係合しているネジ係合部材13あるい
はネジ係合部材13を支持している弾性部材12に過剰
な力が負荷される。すなわち、ネジ係合部材13と弾性
部材12とから構成されているネジ送り機構が過負荷状
態に陥ることになる。
【0021】図22は従来の一般的なヘッド移送装置の
過負荷状態にあるネジ送り主要機構の拡大図である。
【0022】図22において、送りネジ8は回転方向C
に回転し続けているが、最内周のストッパー18aが光
学ヘッド4の移動を強制的に停止させている。この状態
では、送りネジ8に係合しているネジ係合部材13のみ
が回転方向Cに回転する送りネジ8のネジ部に追従しよ
うとする。しかしながら、光学ヘッドジ8との正規の係
合ポイント点R1より支持部Q寄りにずれた係合ポイン
ト点R2でネジ係合部材13と送りネジ8が係合するこ
とになる。
【0023】図25は、係合ポイント点R2付近におけ
るネジ山部分のJ−J断面図である。図25において、
ネジ係合部材13と係合する送りネジ8のJ−J断面方
向の溝傾斜角が小さくなる面V1と大きくなる面V2が
できる。W1はネジ係合部材13が面V1より受ける垂
直抗力であり、W2はネジ係合部材13が面V2より受
ける垂直抗力である。また、X1は垂直抗力W1におけ
る係合部材13の係合解除力を示し、X2は垂直抗力W
2における係合部材13の係合解除力を示している。図
25より傾斜角が小さい面V1に発生するネジ係合部材
13の係合解除力X1は、傾斜角が大きい面V2に発生
する係合解除力X2より大きくなる。その結果、係合解
除力X1を発生させる送りネジ8の回転方向では、ネジ
係合部材13の係合は解除されやすくなる。
【0024】一方、傾斜角が大きい面V2に発生するネ
ジ係合部材13の係合解除力X2は、係合解除力X1よ
り小さくなり、係合解除力X2を発生させる送りネジ8
の回転方向では、ネジ係合部材13の係合は解除され難
くなる。従って、係合解除力X2を発生させる送りネジ
8の回転方向では、ネジ係合部材13にネジの噛み込み
現象が発生する危険性がある。
【0025】さらに、光ヘッド4を高速移送させるため
に送りネジ8の送りピッチを大きくする必要性が求めら
れているが、その反面、送りピッチを大きく設計した場
合には上記J−J断面方向のV1面とV2面における溝
傾斜角の差がより大きくなる。よって、ネジ係合部材1
3の係合解除力X1とX2との差も大きくなり、ネジ係
合部材13の過負荷状態の発生は光ヘッド4の送り方向
に大きく依存する。
【0026】図26は、従来の一般的なヘッド移送装置
におけるネジ係合部材13の形状図である。さらに、従
来の一般的なヘッド移送装置では、図22に示すような
平歯形状を有するネジ係合部13が多く採用されてい
る。図26において、送りネジ8とネジ係合部材13と
は係合ポイント点P3のみで係合するため、前述したよ
うにネジ係合部材13がねじれた状態では送りモータ9
による最大駆動力が係合ポイント点P3においてに集中
的に付加されることになる。その結果、ネジ係合部材1
3への過負荷状態がさらに進行し場合、係合ポイントP
3でネジの噛み込み現象が集中的に発生するとともにネ
ジ係合部材13の損傷あるいは破壊の危険性が極めて高
いものとなるという課題を有していた。
【0027】次に、特開平5−81681公報に開示さ
れた従来のヘッド移送装置について、図面を参照しなが
ら説明する。 図27は特開平5−81681公報に開
示された送り主要部分の構成斜視図である。
【0028】図27において、送りネジ55は中央部S
の外径D3とその両端部E1,E2の外径D1、D2の
段差を設けられている。これにより、光ディスク記録再
生範囲に対応する中央部Sでは、ネジ係合部材56が送
りネジ55の溝との係合がはずれないようにネジ押さえ
57により制限される。また、両端部E1,E2では、
外径に段差を設けているためネジ係合部材56と送りネ
ジ55との噛み込みを防止することができる。
【0029】以上に述べた従来のヘッド移送装置では下
記の課題を有する。
【0030】まず、従来の一般的なヘッド移送装置で
は、送りネジ8による移送伝達駆動系において、装置動
作時および装置輸送時の落下衝撃では、光ヘッド4の重
量分の衝撃負荷が、ネジ係合部材13に集中的に付加さ
れる。また万一の移送制御系の暴走時では送りモータ9
による最大駆動力が、ネジ係合部材13に集中的に付加
されることになる。その結果、動作時の衝撃による急激
な負荷変動によって、送りネジ8とネジ係合部材13と
の噛み込み現象が発生する。さらに、この噛み込み現象
が進行した場合、ネジ係合部材13の損傷あるいは破壊
に至り、ヘッド移送装置として機能しなくなるという課
題を有していた。また、送りネジ8のリードピッチを拡
大した場合に、噛み込み現象が発生しやすくなり、ヘッ
ドのさらなる高速移送の制限になっていた。
【0031】さらに、特開平5−81681号公報に記
載された従来技術では、送りネジ55の両端部E1,E
2に外径D1、D2の段差を設けることにより、ネジ係
合部材56と送りネジ55との噛み込み現象を基本的に
防止できる構成である。さらに、移系制御系の暴走時で
の衝突発生時では、送りネジ55が空回りしてネジ係合
部材56の損傷あるいは破壊を回避することができる構
成である。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光ディ
スク記録再生範囲に対応する中央部Sでは、ネジ係合部
材56が送りネジ55の溝との係合が解除できないよう
に、ネジ押え板57により制限されているため、動作時
の衝撃あるいは輸送時の衝撃によって中央部Sの領域に
光ヘッドが突入した場合では、ネジ係合部材56への過
負荷状態を回避できず、損傷・破壊の可能性があった。
また、送りネジの両端外径を変えて段をもうけているた
め、送りネジの加工工数が増えるのでコストアップとな
るという課題も有していた。
【0033】本発明の目的は、上記課題を解決するもの
であり、ヘッドをより高速に移送するとともに、動作時
の衝撃や輸送時の衝撃ならびに移送系暴走時の過負荷状
態を低コストで回避軽減し、移送駆動系部品の損傷・破
損を防止するヘッド移送装置を提供することである。
【0034】本発明の別の目的は、ディスクの内周側あ
るいは外周側に設けれていた位置決め・暴走停止用セン
サーを排除することができ、少ない部品で構成されるヘ
ッド移送装置を提供することである。
【0035】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、ディスクへ情報の記録及び/又は再生を行
うヘッドと、前記情報の記録及び/又は再生の際に前記
ヘッドを移送する移送方向と実質上平行に、固定部上に
設けられた、外周面に螺旋状のネジ部を有する棒状の軸
回転可能な送りネジと、前記ヘッドに対して変位可能に
取り付けられ、前記送りネジの軸方向に垂直な方向から
前記ネジ部に圧接されて係合するネジ係合部と、前記ネ
ジ係合部と前記ヘッドとの相対的な、前記送りネジの軸
方向の位置ズレを規制する規制する規制手段と備えたこ
とを特徴とするヘッド移送装置である。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて説明する。
【0037】ここでは、移送するヘッドが光ヘッドであ
る光ディスク装置の場合を例に説明する。光ディスク装
置と磁気ディスク装置のいずれも、ヘッドを移送する機
構は同じである。 (実施の形態1)図1は、本発明の一実施の形態のヘッ
ド移送装置の構成を示す概略斜視図である。図2は、本
発明の一実施の形態のヘッド移送装置のネジ送り主要機
構の分解図である。図3は、本発明の一実施の形態のヘ
ッド移送装置のネジ送り主要機構の拡大図である。これ
らの図面を参照しながら、本実施の形態のヘッド移送送
装置の構成を説明する。
【0038】図1において、光ディスク1は固定部2に
固定されたディスクモータ3により回転支持される。光
ヘッド4は、光ディスク1上に光スポットを形成し、情
報の記録あるいは再生を行う。さらに、光ヘッド4はガ
イド支持部7を介して固定部2に固定された一対のガイ
ド軸5により光ディスク1の半径方向6に移動支持され
る。また、光ヘッド4の移動範囲は固定部2に設けたス
トッパー18a、18bにより制限される。送りネジ8
は、ガイド軸5と略平行に配置され、一端を送りネジ軸
支部11により固定部2から軸支持される。一方、送り
ネジ8のもう一端は送りモータ9の回転軸に直結され
る。また、送りモータ9は送りモータ支持部10により
固定部2に固定される。
【0039】次に図2、図3において、本発明の回転力
伝達手段としてのネジ係合部材13は光ヘッド4に固定
された弾性部材12を介して、送りネジ8に係合され
る。さらにコイルバネ14はネジ係合部材を送りネジ8
へ押圧する。ここで弾性部材12は取付アングル15を
介して光ヘッド4に固定されている。
【0040】ネジ係合部材13の両側面に近接するよう
に規制壁面16a、16bを有する規制ガイド部材16
を取付アングル15にネジ30で固定する。本発明の規
制手段は、規制ガイド部材16に対応する。
【0041】以上のように構成された一実施の形態のヘ
ッド移送装置について、次に、その動作を図面を参照し
ながら説明する。
【0042】送りモータ9を正転あるいは逆転すること
で、光ヘッド4を所望のトラック位置まで移送させるシ
ーク動作については従来例とその動作が同じなので説明
を省略する。
【0043】以下は移送系に過負荷が生じたときの動作
について説明する。
【0044】具体的には、制御系の暴走などから光ヘッ
ド4が光ディスク内周側のストッパー18aに衝突した
後、送りモータの最大駆動力でより内周方向にヘッド4
を移送させようとする場合について説明する。
【0045】図4(a)は、図3において矢印B方向か
らみたネジ送り主要機構の平面図である。また、図4
(b)は、図4(a)において、送りネジ8の軸方向か
らみたネジ送り主要機構の側面図である。
【0046】図4(a)、図4(b)において、送りネ
ジ8を矢印Cの方向へ回転すると送りネジ8の溝にそっ
て、ネジ係合部材13が矢印E方向へ力を受ける。ネジ
係合部材13は弾性部材12を介して光ヘッド4に結合
しているため、光ヘッド4は矢印D方向(ディスクの内
周方向)へガイド軸5に案内されて移動する。
【0047】その結果、光ヘッド4は最内周位置に設け
られたストッパー18aに接触し、移動規制される。
【0048】このとき、光ヘッド4はD方向には移動し
ないため、送りネジ8がネジ係合部材13を矢印E方向
に押しやる力がネジ係合部13を固定している弾性部材
12を変形させる。
【0049】従って、弾性部材12が変形することによ
り、ネジ係合部材13のみが矢印E方向へ微少移動す
る。
【0050】微少移動量はネジ係合部材13とネジ係合
部材13の両側面に近接配置された規制ガイド部材16
の規制壁面16aとの空隙分に相当する。すなわち、ネ
ジ係合部材13の一側面と規制壁面16aとが接触する
まで微少移動することになる。
【0051】図5は、ネジ係合部材13の一側面と規制
壁面16aとが接触する状態での、ネジ送り主要機構の
平面図である。
【0052】さらに送りネジが矢印Cの方向に回転し続
けた場合、ネジ係合部材13は規制壁面16aに接触し
矢印E方向の移動を規制されるため、ネジ係合部材13
は矢印F方向へ方向を変えて移動する。
【0053】さらに、この動作原理について図を参照し
ながら具体的に述べる。
【0054】図6は、ネジ係合部材13の一側面と規制
壁面16aとが接触する状態での、ネジ係合部材13と
送りネジ8の係合部分の拡大断面図である。送りネジ8
の溝斜面から受ける矢印G方向の力と規制壁面16aか
ら受ける矢印H方向の力の合力として矢印F方向に力が
発生する。このネジ係合を解除する矢印F方向の合力が
コイルバネ14から受ける矢印I方向の押圧力より大と
なるときにネジ係合部材13が矢印F向きに変位する。
【0055】この変位により、ネジ係合部材13と送り
ネジ8との係合が解除されることになる。
【0056】すなわち、ある一定以上の負荷がかかった
ときに、規制壁面16aによって、ネジ係合部材13と
送りネジ8の係合が解除されるので、送りネジの噛み込
みや、送りモータ9への過負荷状態を回避できないとい
った従来の課題が解決される。
【0057】以上の動作説明は光ヘッド4が内周側にあ
る場合について限定したが、逆に光ヘッド4が外周側へ
移動した場合、送りモータの回転と光ヘッド4の移動方
向と弾性部材12の変位方向が逆になるだけでその動作
は同等なので説明を省略する。
【0058】また、落下衝撃等をうけたときの過負荷状
態回避動作は送りネジ8を回転し続けた場合と等価なの
で説明を省略する。
【0059】通常動作への復帰については、送りネジ8
の係合が弾性部材12の復元力により元の状態へ復帰す
る。
【0060】このように、本発明の一実施の形態では光
ヘッド4をディスク1の内周側のストッパー18aまた
は外周側のストッパーで18bに強制的に当接させるよ
うに送りモータ9を回転駆動させるだけで、ネジ送り機
構を損傷あるいは破損させることなく光ヘッド4の最内
周または最外周への位置決め移送を実現できる。
【0061】また、万一の移送制御系の暴走時において
もネジ送り機構の損傷あるいは破損を解除できることは
言うまでもない。
【0062】従って、暴走停止用センサー等を装置に設
ける必要が無く、きわめて簡単な構成で、かつ安価なヘ
ッド移送装置を提供することができる。
【0063】加えて、本発明の一実施の形態では送り方
向やネジ方向(左ネジか右ネジか)によらず、ネジ係合
部材13が過負荷状態に陥る直前に、規制ガイド部材1
6に設けた規制壁面16a、16bの働きで送りネジ8
との係合が解除される。
【0064】このことから、高速シークの目的で送りネ
ジ8のネジピッチを拡大した場合においても、過負荷状
態の解除動作が迅速かつ確実に達成され、高速シークに
も適合した光ヘッド移送装置を提供することができる。
【0065】なお、本発明の一実施の形態では、コイル
バネ14を用いてネジ係合部材13を送りネジ8へ押圧
しているが、コイルバネ14は必ずしも本発明に必要な
構成要素ではない。コイルバネ14がなくても弾性部材
12によりネジ係合部材13を送りネジ8への押圧が可
能であるが、コイルバネ14によってネジ係合部材13
を押圧すれば、ネジ係合部材13を送りネジ8へ押圧す
る力をコイルバネ14により最適な値に設定がしやすい
とう特徴をもつ。
【0066】さらに、本発明の一実施の形態では、規制
ガイド部材16に規制壁面を2箇所16aと16bに設
けているが、規制壁面16bを省略した構成であっても
よい。すなわち、図5の矢印Eと反対方向にネジ係合部
材13が変形する場合は、矢印E方向に変形する場合に
比べて、送りネジ8とネジ係合部材13との係合がはず
れやすい。矢印Eと反対方向にネジ係合部材13が変形
する場合は、送りネジ8のリードが長くなれば、係合が
よりはずれやすくなる。このため、ネジ送り機構が過負
荷状態となる前に送りネジ8とネジ係合部材13との係
合がはずれる場合があり、規制壁面16bが省略でき
る。ネジの噛み込みが発生する側のみに規制壁面16a
を設けたネジ送り機構であっても同様な効果を有する。 (実施の形態2)次に、第2の一実施の形態のヘッド移
送装置について、図面を参照しながら、まずその構成を
説明する。
【0067】図7は、本発明の第2の一実施の形態のヘ
ッド移送装置の構成を示す概略斜視図である。
【0068】図8は、本発明の第2の一実施の形態のヘ
ッド移送装置のネジ送り主要機構の拡大分解図である。
【0069】図9は、本発明の第2の一実施の形態のヘ
ッド移送装置の送りネジ8に垂直な面におけるネジ係合
部分の断面図である。
【0070】図7、図8、図9において、第2の一実施
の形態のヘッド移送装置の構成は、図1に示される実施
の形態1の構成と基本的にはほぼ同じである。
【0071】実施の形態1との差は、送りネジ8をガイ
ド軸5の片側として兼用する点にある。さらに、図2、
図3におけるネジ係合部材13と弾性部材12と規制ガ
イド部材16の3部品を一体樹脂成型することで、ネジ
部材19を1部品として構成している点が異なる。
【0072】さらに、図8において、ネジ部材19に設
けられたネジ係合部19aは送りネジ8に係合し、かつ
送りネジ8に螺合する半円弧状の溝形状で構成されてい
る。
【0073】図12に、送りネジ8に螺合する半円弧状
の溝形状を有したネジ係合部19aの拡大図を示す。
【0074】また、ネジ部材19に設けられた弾性部1
9bは肉圧の薄い樹脂部からなり、力が外部から加わる
と弾性変形する。
【0075】従って、図9に示すように、ネジ係合部1
9aが矢印K方向に移動した場合、弾性部19bは点線
状態に弾性変形し、実施の形態1における弾性部材12
と等価な働きをすることになる。
【0076】次に、ネジ部材19に設けられた規制ガイ
ド部19cは、ネジ係合部19aと弾性部19bを取り
囲む肉厚樹脂からなり、弾性部19bに比べ極めて剛性
の高い部位であり、ネジ係合部19aの両側面に近接配
置された規制壁面19dと19gとを有している。
【0077】ネジ部材19は、板バネ20とともにネジ
32で光ヘッド4に固定される。その結果、ネジ部材1
9に設けられたネジ係合部19aは板バネ20により送
りネジ8に対して押圧係合されることになる。
【0078】なお、ネジ部材19に設けられた規制ガイ
ド部19cの一部の円弧状切りかきは、組立時に送りネ
ジ8と接触させないための逃げである。
【0079】図10はネジ部材19に設けられたネジ係
合部19aの送りネジ8の軸方向の断面図である。
【0080】図10において、ネジ係合部分19aの送
りネジ軸方向断面は略台形状をしており、送りネジ8に
近接する側が小底辺となっている。
【0081】以上のように構成された第2の一実施の形
態のヘッド移送装置について、その動作は、実施の形態
1の場合と基本的には同じであるが、図11を参照しな
がら説明する。
【0082】図11は、ネジ係合部19aの一側面と規
制壁面19gとが接触する状態における、送りネジ8の
軸方向のネジ送り主要機構の拡大断面図である。
【0083】図11は、実施の形態1における動作説明
図の図6に相当するものである。
【0084】図11において、実施の形態1と同様に、
光ヘッド4がストッパー18aで移動制限状態にあり、
さらに送りネジを回転し続けた場合、送りネジ8の溝斜
面から受ける矢印L方向の力と規制壁面19gから受け
る矢印M方向の力との合力として矢印N方向に力が発生
する。
【0085】このネジ係合を解除する矢印N方向の合力
が、弾性部19bによる矢印U方向の押圧力より大とな
るときに、ネジ係合部19aが矢印N向きに変位する。
【0086】この変位により、ネジ係合部19aと送り
ネジ8との係合が解除されることになる。すなわち、あ
る一定以上の負荷がかかったときに、規制壁面19gに
よって、ネジ係合部19aと送りネジ8の係合が解除さ
れるので、実施の形態1と同様に送りネジの噛み込み
や、送りモータ9への過負荷状態を回避できないといっ
た従来の課題が解決される。
【0087】図12には、第2の一実施の形態のネジ係
合部19aのネジ山の形状を示す。図12において、ネ
ジ係合部19aの形状は、送りネジ8の凹形状のネジ溝
に螺合する半円弧状の凸形状のネジ山から構成されてい
る。
【0088】従来のヘッド移送装置のネジ係合部材13
の係合部分は図22に示したように平歯形状であるた
め、送りネジ8との係合は係合ポイントP3で点接触さ
れる。それに対して、本発明の第2の一実施の形態のヘ
ッド移送装置のネジ係合部19aは、第12図に示す半
円弧状の凸形状で構成されているため、送りネジ8と円
弧Rで線接触することになる。
【0089】過負荷状態に陥った従来のネジ係合部材1
3では、送りモータ9による最大駆動力が図22に示す
係合ポイント点P3においてに集中的に付加され、係合
ポイント点P3から従来のネジ係合部材13の破損・破
壊が発生する。
【0090】しかしながら、本発明の第2の一実施の形
態のヘッド移送装置のネジ係合部19aは、円弧Rで送
りネジ8と線接触しているため、たとえ過負荷状態に陥
った場合においてもネジ係合部19aの破損・破壊が発
生する係合ポイント点は円弧Rの線接触の一部であるP
1もしくはP2である。
【0091】従って、ネジ係合部19aの破損・破壊が
発生したとしても、円弧Rの線接触の大部分は無傷のま
までありヘッド移送装置としての機能は失われない。
【0092】また加えて、半円弧状の溝形状を有するネ
ジ係合部19aは点接触より面積の多い線接触で摺動が
行われるので係合部分の摩耗耐久性が大幅に向上するも
のである。
【0093】このように、本発明の第2の一実施の形態
のヘッド移送装置では、ネジ送り機構を構成しているネ
ジ係合部19aと規制壁面19d、19gと弾性部19
bとを一体樹脂成型化することにより、部品点数を大幅
に削減させるとともに、過負荷状態の解除動作が迅速・
確実に達成されるヘッド移送装置を提供することができ
る。 (実施の形態3)次に、第3の一実施の形態のヘッド移
送装置について、図面を参照しながらまずその構成を説
明する。
【0094】図13は、本発明の第3の一実施の形態の
ヘッド移送装置の構成を示す概略斜視図である。
【0095】図14は、本発明の第3の一実施の形態の
ヘッド移送装置のネジ送り主要機構の拡大図である。図
13、図14において、本発明の第3の一実施の形態の
ヘッド移送装置の構成は、図7に示される第2の一実施
の形態の構成と基本的にはほぼ同じである。実施の形態
2との差は、図13に示すようにネジ係合部材21の規
制壁面23aおよび23bが、光ヘッド4に設けられた
突起状の部位であることと、図14に示すように、ネジ
係合部材21と金属板バネ22とを一体成型したことで
ある。
【0096】以上のように構成された本発明の第3の一
実施の形態のヘッド移送装置の動作は第2の一実施の形
態のヘッド移送装置と同じであるので説明を省略する。
【0097】このように、本発明の第3の一実施の形態
のヘッド移送装置では、送り機構を構成しているネジ係
合部材21の規制壁面23aおよび23bを、光ヘッド
4に設けられた突起状の部位で構成するとともに、ネジ
係合部材21と金属板バネ22とを一体成型化すること
により、部品点数を大幅に削減させるとともに、過負荷
状態の解除動作が迅速・確実に達成されるヘッド移送装
置を提供することができる。
【0098】なお、第3の一実施の形態では、規制壁面
を2箇所23aと23bに設けているが、第1の一実施
の形態と同様に、ネジの噛み込みが発生する側のみの規
制壁面23aだけとし、規制壁面23bを省略した構成
であってもよい。 (実施の形態4)次に、第4の一実施の形態のヘッド移
送装置について、図面を参照しながらまずその構成を説
明する。
【0099】図15は、本発明の第4の一実施の形態の
ヘッド移送装置のネジ送り主要機構の拡大図である。
【0100】図15において、本発明の第4の一実施の
形態のヘッド移送装置の構成は、図13に示される第3
の一実施の形態の構成と基本的にほぼ同じである。
【0101】第3の一実施の形態との差は、図15に示
すようにネジ係合部材と弾性部材とを、送りネジに係合
する凸形状部25bを有し、弾性部25aは溝形状部2
5bを送りネジ8へ押圧し、かつ溝形状部25bは規制
壁面に近接配置される送りネジ軸方向に垂直な折り曲げ
面25c、25dを有する金属板バネ25のみで構成し
たことにある。
【0102】以上のように構成された本発明の第4の一
実施の形態のヘッド移送装置の動作は、本発明の第2の
一実施の形態のヘッド移送装置と同じであるので説明を
省略する。
【0103】このように、本発明の第4の一実施の形態
のヘッド移送装置では、送り機構を構成しているネジ係
合部材と規制ガイド部材と弾性部材とを、溝形状部を有
したネジ係合部25bと、折り曲げ面25c,25dと
を有した金属板バネ25のみで構成されることにより、
部品点数を大幅に削減させるとともに、過負荷状態の解
除動作が迅速かつ確実に達成されるヘッド移送装置を提
供することができる。 (実施の形態5)次に、第5の一実施の形態のヘッド移
送装置について、図面を参照しながらまずその構成を説
明する。
【0104】図16は、本発明の第5の一実施の形態の
ヘッド移送装置のネジ送り主要機構の拡大図である。
【0105】図17は、本発明の第5の一実施の形態の
ヘッド移送装置のネジ送り主要機構の平面図である。
【0106】図16ないし図17において、本発明の第
5の一実施の形態のヘッド移送装置の構成は、図2ない
し図3に示される実施の形態1の構成と基本的にほぼ同
じである。
【0107】第1の一実施の形態との差は、図2、図3
における規制ガイド部材16をヘッド4側に設けるので
はなく、図16の様に規制ガイド部材26を固定部2に
構成している点が異なる。図16において、光ヘッド4
はストッパー18aによって内周方向の移動を制限され
る。光ヘッド4がストッパー18aで移動制限される位
置で、ネジ係合部材13のディスク内周側側面に近接す
るように規制ガイド部材26はネジ34で固定部2へ固
定される。
【0108】以上のように構成された本発明の第5の一
実施の形態のヘッド移送装置の動作は、本発明の第1の
一実施の形態のヘッド移送装置と基本的に同じである。
図17は光ヘッド4がストッパー18aで内周方向の移
動を制限されている場合に、さらに、送りネジ8が矢印
Cの方向へ回転しつづけた状態を示す。送りネジ8が回
転し続けると、ネジ係合部材13は矢印E方向に変位す
る。次にネジ係合部材13は規制部材26によって矢印
E方向の移動が制限される。さらに送りネジ8が矢印C
方向に回転し続けようとするとネジ係合部材13は矢印
F方向に変位をして、ネジ係合部材13と送りネジ8と
の係合が解除される。係合が解除される詳細動作は本発
明の第1の一実施の形態と同じであるので説明を省略す
る。
【0109】ここで、規制ガイド部材26を固定部2に
設けたが、規制ガイド部材を送りネジ8側へ設けてもよ
い。図18は本発明の本発明の第5の一実施の形態のヘ
ッド移送装置の別の構成例を示す平面図である。図18
のように送りネジ8に圧入した規制ガイド部材27を設
ける。ネジ係合部材13は矢印E方向へ変位するが、第
1の一実施の形態と同じ動作で矢印F方向へ移動し、送
りネジ8との係合が解除される。なお、規制ガイド部材
27は送りネジ8に圧入された歯車であってもよい。歯
車と規制ガイド部材とを兼用する事で、部品点数の削減
となる。また構成スペースが小さくてすむ。さらに別の
形態としては、規制ガイド部材を図1の送りネジ軸支部
11やモータ支持部10で構成してもよい。光ヘッド4
がストッパー18aで移動を制限される位置でネジ係合
部材13の側面に近接するように規制ガイド部材を構成
すれば第1の一実施の形態と同じ効果が得られる。
【0110】光ヘッド4がストッパー18aによって内
周方向の移動を制限される場合について説明したが、ス
トッパー18bによって外周方向の移動を制限される場
合も、方向が逆になるだけで、動作は同じである。 (実施の形態6)次に、第6の一実施の形態のヘッド移
送装置について、図面を参照しながらまずその構成を説
明する。
【0111】図19は、本発明の第6の一実施の形態の
ネジ送り主要機構の拡大図である。
【0112】図19において、本発明の第6の一実施の
形態のヘッド移送装置の構成は、第2図ないし図3に示
される第1の一実施の形態の構成と基本的にほぼ同じで
ある。
【0113】第1の一実施の形態との差は、図2、図3
における規制ガイド部材16をピン28とネジ係合部材
に設けた凹部29とで構成している点が異なる。
【0114】図19において、ネジ係合部材13の凹部
29にピン26が挿入された構成であり、ネジ係合部材
13は送りネジ8の軸方向の動きを規制されるが、送り
ネジの軸方向と垂直な方向へ弾性変形可能となってい
る。
【0115】以上のように構成された本発明の第6の一
実施の形態のヘッド移送装置の動作は、本発明の第1の
一実施の形態のヘッド移送装置とほぼ同じである。ピン
28によりネジ係合部材13の動きを規制することで、
第1の一実施の形態における規制ガイド部材16と同様
な役割をする。すなわち、送りネジが回転し続けて、送
り機構が過負荷状態になろうとする場合に、ネジ係合部
材13はピン28により送りネジの軸方向の移動を規制
されるため、ネジ係合部材13は送りネジの軸と垂直方
向へ移動する。このとき、ネジ係合部材13と送りネジ
との係合がはずれるため、送り機構の過負荷状態が回避
される。
【0116】第1ないし第6の一実施の形態に示したよ
うに、本発明によれば、ヘッドをより高速に移送すると
ともに、装置動作時の衝撃や輸送時の衝撃ならびに移送
制御系暴走時に頻発する送りネジの噛み込み現象(送り
ネジ機構の過負荷状態)を迅速かつ確実に回避軽減し、
ネジ送り機構部品の損傷・破損を防止することができ
る。
【0117】また、ネジ送り機構を構成しているネジ係
合部と規制壁面と弾性部とを一体成型化することによ
り、大幅な部品点数削減をも実現できる。
【0118】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、ネジ送
り機構を損傷あるいは破損させることなくヘッドをディ
スクの最内周または最外周へ位置決め移送が実現できる
ため、暴走停止用センサー等を装置に設ける必要が無
く、きわめて簡単な構成で、かつ安価なヘッド移送装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の構成を示す概略斜視図
である。
【図2】本発明の一実施の形態のネジ送り主要機構の分
解図である。
【図3】本発明の一実施の形態のネジ送り主要機構の拡
大図である。
【図4】(a)は、本発明の一実施の形態のネジ送り主
要機構の平面図であり、(b)は、本発明の一実施の形
態のネジ送り主要機構の側面図である。
【図5】本発明の一実施の形態のネジ係合部材と規制壁
面とが接触した状態におけるネジ送り主要機構の平面図
である。
【図6】本発明の一実施の形態のネジ係合部材と規制壁
面とが接触した状態におけるネジ係合部分の拡大断面図
である。
【図7】本発明の第2の一実施の形態の構成を示す概略
斜視図である。
【図8】本発明の第2の一実施の形態のネジ送り主要機
構の分解図である。
【図9】本発明の第2の一実施の形態のネジ係合部分の
断面図である。
【図10】本発明の第2の一実施の形態のネジ係合部の
送りネジ軸方向の断面図である。
【図11】本発明の第2の一実施の形態のネジ係合部材
と規制壁面とが接触した状態におけるネジ係合部分の拡
大断面図である。
【図12】本発明の第2の一実施の形態の送りネジに螺
合する半円弧状の溝形状を有したネジ係合部の拡大図で
ある。
【図13】本発明の第3の一実施の形態のネジ送り主要
機構の分解図である。
【図14】本発明の第3の一実施の形態のネジ送り主要
機構の拡大図である。
【図15】本発明の第4の一実施の形態のネジ送り主要
機構の拡大図である。
【図16】本発明の第5の一実施の形態のネジ送り主要
機構の拡大図である。
【図17】本発明の第5の一実施の形態のネジ送り主要
機構の平面図である。
【図18】本発明の第5の一実施の形態のヘッド移送装
置の別の構成例を示す平面図である。
【図19】本発明の第6の一実施の形態のネジ送り主要
機構の拡大図である。
【図20】従来の一般的なヘッド移送装置の構成を示す
概略斜視図である。
【図21】従来の一般的なヘッド移送装置のネジ送り主
要機構の分解図である。
【図22】従来の一般的なヘッド移送装置の過負荷状態
にあるネジ送り主要機構の拡大図である。
【図23】従来の一般的なヘッド移送装置の過負荷状態
にあるネジ係合部材と送りネジとの係合部分の断面図で
ある。
【図24】従来の一般的なヘッド移送装置の送りネジの
軸方向からみたネジ送り主要機構の側面図である。
【図25】従来の一般的なヘッド移送装置の送りネジの
軸方向からみたネジ送り主要機構のJ−J断面図であ
る。
【図26】従来の一般的なヘッド移送装置におけるネジ
係合部材の形状図である。
【図27】特開平5−81681公報に開示された送り
主要部分の構成斜視図である。
【符号の説明】
1 光ディスク 2 固定部 3 ディスクモータ 4 光ヘッド 5 ガイド軸 6 半径方向 7 ガイド支持部 8 送りネジ 9 送りモータ 10 モータ支持部 11 ネジ軸支部 12 弾性部材 13 ネジ係合部材 14 コイルバネ 15 取付アングル 16 規制ガイド部材 16a、16b 規制壁面 18a、18b ストッパー 30 ネジ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスクへ情報の記録及び/又は再生を行
    うヘッドと、 前記情報の記録及び/又は再生の際に前記ヘッドを移送
    する移送方向と実質上平行に、固定部上に設けられた、
    外周面に螺旋状のネジ部を有する棒状の軸回転可能な送
    りネジと、 前記ヘッドに対して変位可能に取り付けられ、前記送り
    ネジの軸方向に垂直な方向から前記ネジ部に圧接されて
    係合するネジ係合部と、 前記ネジ係合部と前記ヘッドとの相対的な、前記送りネ
    ジの軸方向の位置ズレを規制する規制する規制手段と、 備えたことを特徴とするヘッド移送装置。
  2. 【請求項2】前記規制手段は、前記ヘッドに設けられて
    いることを特徴とする請求項1記載のヘッド移送装置。
  3. 【請求項3】前記規制手段は、前記ネジ係合部の、前記
    送りネジの軸方向を基準とする片側又は両側に設けられ
    た規制面であることを特徴とする請求項2記載のヘッド
    移送装置。
  4. 【請求項4】前記規制手段は、前記ネジ係合部に設けら
    れた凹部に隙間をもって挿入されたピンであることを特
    徴とする請求項2記載のヘッド移送装置。
  5. 【請求項5】前記規制手段は、前記固定部に設けられて
    いることを特徴とする請求項1記載のヘッド移送装置。
  6. 【請求項6】前記規制手段は、前記送りネジに設けられ
    ていることを特徴とする請求項1記載のヘッド移送装
    置。
  7. 【請求項7】前記規制手段は、前記ヘッドが移動した
    際、前記固定部に設けられているストッパーに衝突する
    までは、前記ネジ係合部を規制しないことを特徴とする
    請求項5又は6記載のヘッド移送装置。
  8. 【請求項8】前記ネジ係合部の主面は、記録及び/又は
    再生中の前記ディスクの面に対して実質上直角をなすこ
    とを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のヘッド
    移送装置。
  9. 【請求項9】前記ネジ係合部の主面は、記録及び/又は
    再生中の前記ディスクの面に対して実質上平行をなすこ
    とを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のヘッド
    移送装置。
  10. 【請求項10】前記ネジ係合部の主面は、記録及び/又
    は再生中の前記送りネジ側へ湾曲していることを特徴と
    する請求項1〜7のいずれかに記載のヘッド移送装置。
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