JP4499784B2 - ヘッド移送機構の動力伝達部材および同ヘッド移送機構を備えたディスク装置 - Google Patents

ヘッド移送機構の動力伝達部材および同ヘッド移送機構を備えたディスク装置 Download PDF

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Description

本発明は、ディスク装置におけるヘッド移送機構の動力伝達部材に関する。また、別の本発明は、同ヘッド移送機構を備えたディスク装置に関する。
ディスク状の記録媒体に対して記録あるいは再生を行う、CD(コンパクト・ディスク)、DVD(デジタル多用途ディスク)、あるいはBD(ブルー・レイ・ディスク)等の光ディスク装置、MO(光磁気ディスク)、あるいはMD(ミニ・ディスク)等の光磁気ディスク装置、及びFD(フロッピー(登録商標)・ディスク)等の記録再生磁気ディスク装置と、これらに使用する各ディスク媒体がすでに広く世の中に普及している。
また昨今においては、さらなる高記録密度化の技術開発も加速されている。これに伴い、上記ディスク装置においてはより高精度のものが要求される。特にディスクへの記録又は再生に直接作用するヘッドにおいては最もそのレベルが高い。
一方、これらディスク装置の市場では低価格化が進行し、装置を構成する部品、材料及び工法としても廉価で高機能なものが要求されている。
また、同時に輸送コストの削減という観点より、装置出荷時の梱包もより簡素なものであることが理想である。したがって梱包する装置を保護する緩衝材を削減することが課題となっている。さらに環境保護の観点からは緩衝材に使用する材料として有効である発泡樹脂の使用を抑制することも昨今の動向である。
このように上記ディスク装置が高精度化する一方で、製品に対する保護施策は低下しているため、製品強度を向上させるか、もしくは製品自身で弱点を保護する機能を備える必要がある。
例えば、回転機構により回転する光ディスクに対して、光ヘッドにより光ビームを照射することにより記録又は再生する光ディスク装置においては、光ヘッドは高精度が要求される多くの光学部品等により構成されているが、衝撃力のような過大な外力が印加された後においてもその精度を維持するためには、部品強度の向上あるいは各部品の接合強度の向上が一つの方法であるが、部品単価あるいは接合工数の上昇を招く場合が多い。そこで、光ヘッドにはこのような衝撃力が印加されることを回避する方法が有効である。
以下に従来の光ディスク装置における例について、図16〜図18を参照しながら説明する。この構成は例えば特開平10−74370号公報に開示されている。
光ディスク装置における光ヘッドは、ディスクの半径方向にガイドされて移送される方法が一般的であるが、この移送方向に衝撃力を受けると、光ヘッドは半径方向内周側あるいは外周側に強制的に移送させられ、稼動範囲限界における停止位置にてベース部材あるいはベース部材に一体的に保持された部品に衝突し、光ヘッドは多大な衝撃力を受ける。これにより光ヘッド内部の構成部品の破損あるいは構成部品間の位置精度の悪化等、性能の劣化に直接影響を与えるようなダメージが生じる。
図16は、従来のディスク装置の、記録又は再生を行う部分の機構の一例である。図16において33はディスク31を回転駆動するスピンドルモータを指す。スピンドルモータ33は、ディスク31を載置固定するターンテーブルを含む。なお、図16においてはディスク31を固定するチャッキング部材の図示は省略している。34は光ビームを出射する光ヘッド、35A及び35Bは光ヘッド34をターンテーブルに載置されたディスクの半径方向に案内するガイドシャフト、37A、37B、37C及び37Dはガイドシャフト35A及び35Bを支持する軸受け、39は光ヘッド34をターンテーブルに載置されたディスクの半径方向に移送させるための駆動源となる移送モータ、38は軸周面に螺旋溝が設けられ移送モータ39の駆動力により回転するリードスクリュー、41はリードスクリュー38と係合して光ヘッド34をディスク半径方向に移送させる推進力を伝達する伝達部材ユニット、32は上記各部材を一体的に支持するシャーシをそれぞれ指す。また、32A/32Bは光ヘッド34をディスク最内周位置/最外周位置にて移動規制する内周ストッパ/外周ストッパであり、光ヘッド34は最内周位置/最外周位置にて内周ストッパ32A/外周ストッパ32Bに当接する。
図17は、図16の伝達部材ユニット41が光ヘッド34に固定され、図18に示すリードスクリュー38と係合する部分の詳細を示した図である。図17において、43はリードスクリュー38の軸周面に設けられた螺旋溝に係合する歯部で、弾性保持部材42により保持されている。44は歯部43をリードスクリュー38に付勢するための圧縮バネを指し、46は歯部43をリードスクリュー38の軸方向に関して位置規制するための歯部スラスト規制部材を指す。歯部スラスト規制部材46は、歯部43と一定の間隙をもって配置されている。これらの部材は取り付けベース部45に一体的に構成されて光ヘッド34に固定支持されている。
図16及び図17の構成において、移送モータ39を駆動させることにより光ヘッド34をディスク31の半径方向に移送させ、ディスク31の特定半径位置にて記録あるいは再生を行う。
図18は、図17における矢印PJ2方向から見た歯部43とリードスクリュー38との係合部分の詳細構成を示す図である。図18に示すように、リードスクリュー38が矢印R11方向に回転すると、歯部43は矢印D11方向の力及びD13方向のモーメントを受ける。この時、光ヘッド34は弾性保持部材42及び取り付けベース部45を介して歯部43から力を受けてD12方向に力を受ける。このようにして光ヘッド34はディスクの半径方向への推進力を得る。またこれと同時に、歯部43の歯面はリードスクリュー38からは離間する方向に力を受けるが、圧縮バネ44による付勢力がこれを抑止する。
しかしながら、例えば移送モータ39が制御不能になった場合などでリードスクリュー38に過度な駆動力が生じ、矢印D11方向への過度な推進力が発生した場合には、矢印D13方向のモーメントも大きくなり、歯部43とリードスクリュー38とのかみ合いは不正規な状態に陥る。
この不正規な状態は、歯部43が図18における規制面46A/規制面46Bに当接して、歯部スラスト規制部材46により変位を規制されることにより抑制される。これによりかみ合い状態は正規状態を維持できる。
しかしながら、光ヘッド34が移送方向に衝撃力などの過度な外力を受けた場合には、歯部43は歯部スラスト規制部材46により移送方向には変位規制されながらも、リードスクリュー38の溝から逸脱して係合を維持できなくなる。このため光ヘッド34はこの方向の可動範囲限界まで非規制状態で移動して、光ヘッド34は最内周位置/最外周位置にて内周ストッパ32A/外周ストッパ32Bに衝突する。この時、光ヘッド34の構成部材あるいは接合箇所が損傷を受けるという問題点がある。
これを解決するために、歯部43がリードスクリュー38の溝から逸脱しないための構成が、例えば特開2000−339882号公報に開示されている。この構成について、図19及び図20を参照しながら以下に説明する。
図19において、12はディスク(不図示)を載置固定するターンテーブルを指す。ターンテーブル12は、スピンドルモータ11により回転駆動される。なお、図19においてはディスクを固定するチャッキング部材の図示は省略している。16は光ビームを出射してディスクに対して記録又は再生を行う光ヘッド、13及び14は光ヘッド16をターンテーブル12に載置されたディスクの半径方向に案内するガイドシャフト、22A、22B、22C及び22Dはガイドシャフト13及び14を支持する軸受け、17は光ヘッド16をターンテーブル12に載置されたディスクの半径方向に移送させるための駆動源となる移送モータ、15は軸周面に螺旋溝が設けられ移送モータ17より得られた駆動力により回転するリードスクリュー、18はリードスクリュー15と係合して光ヘッド16をディスク半径方向に移送させる推力を伝達する動力伝達部材、10は上記各部材を一体的に支持するシャーシをそれぞれ指す。
図19の構成においては、移送モータ17を駆動させることによりヘッド16をディスク半径方向に移送させ、ディスクの特定半径位置にて記録あるいは再生を行う。
図20は動力伝達部材18とリードスクリュー15とが係合した状態を示す図である。動力伝達部材18は、リードスクリュー15の螺旋溝15Aに嵌入する歯部20Aが設けられた係合部20、及び歯部20Aが螺旋溝15Aから逸脱するのを防止するための規制部21より構成されている。
規制部21が設けられることで、ヘッド16が移送方向の衝撃などによる過度な移送力を受けた際に、係合部20が移送方向と直する方向に変位して歯部20Aが螺旋溝15Aから逸脱するのが回避される。これにより動力伝達部材18が移送方向において非規制状態となることを防止することが可能となる。これに伴いヘッド16が移送方向に衝撃力を受けた場合に移送方向の可動範囲限界まで非規制状態で移動して、ベース部材10自身あるいはベース部材10に一体的に構成される何れかの部品に衝突してヘッド16の構成部材あるいは接合箇所が損傷を受けるのを防止することが可能となる。
特開平10−74370号公報 特開2000−339882号公報
しかしながら図19及び図20に示すような構成では、歯部20Aが螺旋溝15Aを逸脱することは回避可能となるものの、光ヘッド16の衝突に起因する問題は解消されない。すなわち、図20に示す螺旋溝15Aの螺旋の進み角A11が大きい場合に、衝撃力F11が印加されると、衝撃力F11の分力F12からの反力としての垂直抗力N11が小さくなり、これに伴い摩擦力R11が小さくなるため、衝撃力F11の、リードスクリュー15の溝面方向の分力である接線力F13がこれを越えてしまう可能性がある。この時には、リードスクリュー15が周方向の力を受け、すなわち回転してしまう。従って光ヘッド16は衝撃力F11の方向に移送して制止することはできず、やはり可動範囲限界まで移動して、最終的にベース部材10自身あるいはベース部材10に一体的に構成される何れかの部品に衝突することが避けられない。この際に、光ヘッド16には衝突の際に生じる衝突力が直接伝播するため、光ヘッド16内部の構成部品の破損あるいは構成部品間の位置精度の悪化等、性能の劣化に直接影響を与えるようなダメージが生じてしまうという問題点を有していた。
本発明は、上記のような従来の問題点を解決し、光ヘッドが移送方向の衝撃力を受けてベース部材の一部あるいはベース部材に固定された部材の一部に衝突した場合に生じる衝突力が光ヘッドに直接伝播せず、減衰させることにより、構成部品のダメージを軽減することができるヘッド移送機構の動力伝達部材および同ヘッド移送機構を備えたディスク装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明の動力伝達部材は、ディスク装置において、ディスクに記録又は再生を行うヘッドをベース部材に対して相対的に移送する機構の動力伝達部材であって、固定部と、動力伝達部と、連結部と、当接部とを有する。固定部は、ヘッドに取り付ける。動力伝達部は、駆動源となるモータからの駆動を受ける。連結部は、固定部と動力伝達部とを連結する。当接部は、動力伝達部に固定され、ヘッドの移送範囲の少なくとも一方の端部においてベース部材の一部又は同ベース部材に固定された部材の一部である被当接部に当接する。同当接部はさらに、固定部に対して弾性的に連結され、固定部に対する前記ヘッドの移送方向の相対位置が可変である
さらに、上記の目的を達成するために本発明のディスク装置は、記録又は再生を行うことが可能なディスクを回転させるディスク回転機構と、ディスクに対して記録又は再生行うヘッドと、ヘッドをディスク半径方向に移送させるヘッド移送機構と、ディスク回転機構とヘッドとヘッド移送機構とを一体的に保持するベース部材とを備える。ヘッド移送機構は、動力伝達部材を含みヘッドに動力を伝達する動力伝達機構と、動力伝達機構の駆動源となるモータとを有する。動力伝達部材は、ヘッドに取り付けるための固定部と、動力伝達機構からの駆動を受ける動力伝達部と、固定部と動力伝達部とを連結する連結部と、動力伝達部に固定され、ヘッドの移送範囲の少なくとも一方の端部においてベース部材の一部又は同ベース部材に固定された部材の一部に当接する当接部とを有する。同当接部は、連結部を介して固定部に対して弾性的に連結され、固定部に対するヘッドの移送方向の相対位置が可変である。
以上のように本発明の動力伝達部材及びディスク装置は、次のような有利な効果を奏する。ヘッドがディスク半径方向に衝撃力を受けて強制的に移送され、ヘッドの移送範囲の少なくとも一方の端部においてベース部材の一部等の一部に衝突する。このとき、移送による運動エネルギーは、連結部が固定部と当接部との間で弾性変形を起こすことにより減衰され、ヘッド自身に直接衝突力が伝播することを防止する。その結果、ヘッドを構成する部品及び各部品間の接合部における損傷を回避する。これにより、ヘッド内部の構成部品の破損や同構成部品間の位置精度の悪化等による性能の劣化を防ぎ、ディスク装置において記録又は再生が不能になることを防止できる。さらに、本発明の動力伝達部材の付随的効果として、ヘッドの位置決めがし易く、またヘッドの移送により生じる騒音や振動も少ない。
また本発明の動力伝達部材によれば、当接部は固定部に対して少なくともヘッドの移送方向の相対位置が可変であるため、ヘッドの移送範囲において当接部がベース部材等の一部に衝突しその反発力が印加されても、その反発力は減衰されて動力伝達部に伝達される。これにより動力伝達部が受ける反発力は低減され、動力伝達部での伝達構成に支障をきたすことを回避することが可能となる。
また、本発明のディスク装置においては、動力伝達機構は円柱状軸の外周に螺旋状の連続溝が設けられたリードスクリューを有する。動力伝達部は連続溝と係合可能なリブが少なくとも一部に設けられたナット部を有する。同ナット部は当接部と一体的に構成され、ヘッドに対して、少なくともヘッドの移送方向の相対位置が可変である。これにより、動力伝達機構は簡便になり、伝達効率も向上する。
この場合においては、ヘッドの移送範囲において当接部がディスクの一部に衝突してその反発力が動力伝達部に印加されても、減衰される。したがって、リブの係合部が螺旋状の連続溝から逸脱することを防止することが可能となる。
以下に本発明の一実施の形態におけるディスク装置の概念について説明する。 本実施の形態のディスク装置は、回転機構により回転する光ディスクに対して、光ヘッドにより光ビームを照射することにより記録又は再生する光ディスク装置で、光ヘッドがディスクの半径方向にガイドされて移送される一般的な構成である。
図1は本実施の形態のディスク装置の構成概略図である。図1において1はディスク(不図示)を載置固定するターンテーブルであって、スピンドルモータ2により回転駆動される。スピンドルモータ2はシャーシ3に固定支持されている。なお、図1においてはディスク及びディスクを固定するチャッキング部材は省略している。5は光ビームを出射する光ヘッドを指す。6,7は光ヘッド5をターンテーブル1に載置されたディスクの半径方向に案内する主ガイドシャフト,副ガイドシャフトをそれぞれ指す。主ガイドシャフト6及び副ガイドシャフトは各々、シャーシ3のベース面3Eに設けられた軸受け部3A,3B及び3C,3Dにより支持されている。8は光ヘッド5をターンテーブル1に載置されたディスクの半径方向に移送させるための駆動源となる移送モータを示し、9は軸周面に螺旋状の連続溝が施され移送モータ8の同軸上で駆動力を得て回転するリードスクリューを指す。10はリードスクリュー9と係合して光ヘッド5をディスクの半径方向に移送させる推力を伝達する動力伝達部材を指す。
図2は動力伝達部材10がリードスクリュー9と係合している状態を示す詳細図である。図2において8Aは移送モータ8に付属しシャーシ3に移送モータ8を固定支持するためのモータブラケットを指す。9Aはリードスクリュー9に設けられた螺旋状の連続溝を指す。10Aは動力伝達部材10に付属して連続溝9Aに嵌入係合する螺旋状リブの一部であるナット部を指す。本実施の形態においては、連続溝9Aの螺旋方向は右ネジとしている。
10Bはナット部10Aが螺旋状の連続溝9Aから逸脱するのを防止する規制部を指す。以下に規制部10Bの機能について説明する。
図3は図2における平面P1に関する断面図である。平面P1とは、移送モータ8及びリードスクリュー9の軸心を含み、図1におけるターンテーブル1のディスク載置面に平行な仮想平面である。
図3に示すように、連続溝9A及びナット部10Aは傾角A1をなす斜辺を持った台形断面であり、互いに台形の斜辺同士で接している。また、ナット部10Aは連続溝9Aに対してF1の押付け力で押付けられている。リードスクリュー9が図2における矢印R1方向に回転すると、連続溝9Aが右ネジであることから連続溝9AにおいてF2の推進力が発生する。リードスクリュー9を基準に考えると、推進力F2はナット部10Aに対して作用する水平力F3及び垂直力F4に分解される。ここで連続溝9Aとナット部10Aとの界面における摩擦係数をM1とすると、水平力F3に平行な方向への摩擦力R11は、(式1)のようになる。
R11=M1・F4・・・(式1)
ここでF4は次の(式2)のように表せる。
F4=F2cos(A1)・・・(式2)
したがって、(式1)は次の(式3)のように表せる。
R11=M1・F2cos(A1)・・・(式3)
また、F3は次の(式4)のように表せる。
F3=F2sin(A1)・・・(式4)
この時、ナット部10Aが連続溝9Aから逸脱する方向へ作用する力F5は、図3における水平力F3からの分力F31と(式1)の摩擦力R11からの分力R1の合力として、(式3)及び(式4)より、次の(式5)のようになる。
F5=F31−R1
=F3cos(A1)−R11cos(A1)
=F2{sin(A1)−M1cos(A1)}cos(A1)・・・(式5)
M1は1より小さい値で、かつA1は90度以下であるので(式5)の右辺は常に正の数である。
したがってナット部10Aが連続溝9Aから逸脱しないためには、次の(式6)のような関係であることが必要である。
F1>F5=F2{sin(A1)−M1cos(A1)}cos(A1)・・・(式6)
(式6)より、逸脱を回避するためには押付け力F1を大きくするか、もしくは摩擦係数M1を大きくする必要がある。
しかしながら、何れの対策を施した場合でもナット部10Aと連続溝9Aとの界面における摩擦力が増すことになる。この場合には両者の間での摺動負荷が増すため、移送モータ8の回転負荷が増大する、あるいは界面での磨耗が促進されるなどの悪影響が発生する。
そこで、規制部10Bを設けると、図3において、たとえナット部10Aが連続溝9Aから逸脱する方向に力を受けた場合においても、連続溝9Aの、ナット部10Aの対面側で規制され逸脱を回避できる。
このことは、連続溝9Aから推進力F2がナット部10Aに与えられた場合のみならず、逆にナット部10Aから連続溝9Aに対して力が与えられた場合にも同様に適用される。例えばリードスクリュー9に駆動力が発生していない状態でヘッド5の移送方向に過度な外力が加わった場合などがこれに相当する。
次に、リードスクリュー9に駆動力が発生していない状態でヘッド5に移送方向の外力が加わった場合について図4にて説明する。
図4は、図2における矢印PJ方向からの矢視で、ナット部10Aと連続溝9Aとの規制状態を模式的に透視した図である。ナット部10A及び連続溝9AはともにA2の進み角を有している。また両者の界面における摩擦係数はM2である。
この時、リードスクリュー9に駆動力が発生していない状態でナット部10Aに図2におけるD1方向に外力F6が加わると、F6の分力としてこの界面において垂直力F7及び水平力F8が発生する。このとき同時にこの界面において次の(式7)に示す摩擦力R2が発生する。
R2=M2・F7・・・(式7)
ここでF7は次の(式8)のように表せる。
F7=F6cos(A2)・・・(式8)
したがって、R2は次の(式9)のように表せる。
R2=M2・F6cos(A2)・・・(式9)
またF8は次の(式10)のように表せる。
F8=F6sin(A2)・・・(式10)
この時、水平力F8が摩擦力R2よりも大きければ、この界面で滑りが発生し、すなわちリードスクリュー9が強制的に回転することになる。この条件は次の(式11)で表せる。
F8>R2・・・(式11
(式9)〜(式11)より、次の(式12)のように表せる。
F6sin(A2)>M2・F6cos(A2)・・・(式12)
これをさらに書き換えて、次の(式13)のように表せる。
M2<Tan(A2)・・・(式13)
この条件の成否は、摩擦係数M2と進み角A2の値により決まり、すなわちリードスクリュー9及びナット部10Aの材料の組み合わせと、進み角A2の設計値によって結果は異なる。例えば、摩擦係数M2が0.2、進み角A2が15度の場合では、(式13)の右辺は0.27となり、成立する。
なお、リードスクリュー9に駆動力が発生しないとは、例えば移送モータ8にコギングなどの静止保持力も存在しないと仮定した場合の状態である。
このような条件の下で、例えば、図1における矢印D1方向へ本実施の形態のディスク装置が落下されて地面に衝突した際などには、衝突直前の速度による運動量の多くがヘッド5に伝播され、この運動量を持ってヘッド5は矢印D1方向へ強制的に移送される。ただし、落下される前には少なくともヘッド5の位置は、シャーシ3あるいはシャーシ3と一体的に保持された何れかの部材と間隙を有しているものとする。この時、ヘッド5の移送方向に逆らう制限は、ナット部10Aと連続溝9Aとの界面における摩擦力のみである。
この強制的に移送された際に得られた加速により達した最高速度時に発生する運動量を持って、ヘッド5は可動範囲限界においてシャーシ3自身あるいはシャーシ3と一体的に保持される何れかの部材と衝突する。この衝突により、ヘッド5の持っていた運動量の多くがヘッド5、シャーシ3あるいはその他の部材に対する衝撃力として働き、主に部材の変形、あるいは締結部の破損等をもたらす。
そこで上記運動量が低減されれば、部材の変形、あるいは締結部の破損等を回避することが可能となる。このためには、ヘッド5が強制的に移送され可動範囲限界において衝撃を緩和されながら停止することが有効である。
以下に、上記のように本実施の形態のディスク装置が落下されて地面に衝突した際などで、衝突直前の速度による運動量の多くがヘッド5に伝達される場合に、ヘッド5が強制的に移送され可動範囲限界において衝撃を緩和されながら停止するための構成について図2及び図5を用いて説明する。
図5は動力伝達部材10の詳細構造を示す図である。図5において、10Cはナット部10A及び規制部10Bを一体的に保持するナット保持部を指す。ナット保持部10Cは、支持柱10D/支持柱10Eにて支持されており、支持柱10D/支持柱10Eが撓むことにより矢印D5方向あるいは矢印D6方向に揺動可能である。ナット保持部10Cにはナット保持部当接柱10F及びナット保持部当接柱10Gが一体的に構成されている。また動力伝達部材10のヘッド5への固定側10Hには、固定部当接柱10J及び固定部当接柱10Kが一体的に構成されている。ナット保持部当接柱10F/ナット保持部当接柱10Gは、各々、ナット側当接面10FA/ナット側当接面10GAを有し、固定部当接柱10J/固定部当接柱10Kは、各々、固定側当接面10JA/固定側当接面10KAを有する。ナット側当接面10FA/ナット側当接面10GA及び固定側当接面10JA/固定側当接面10KAは、各々、間隙Pを有して対向している。
上記のような構成において、ヘッド5が図1における矢印D1方向あるいは矢印D2方向へ強制的に移送されるとまず、ナット保持部当接柱10F/ナット保持部当接柱10Gの、ナット側当接面10FA/ナット側当接面10GAの裏側である、ナット側当接面10FB/ナット側当接面10GBが、図2におけるモータブラケット8Aの当接面8AF/8AGと当接し、可動範囲限度に達する。
この時にはまだ、ヘッド5の持つ移送による運動エネルギーは減衰されていないため、ヘッド5にはさらにその移送の方向に運動する慣性力が働いている。この慣性力によりナット保持部10Cを、固定側10Hに対して移送とは逆側に揺動させる。この際に上記運動エネルギーは、支持柱10D/支持柱10Eを撓ませるために必要な弾性エネルギーに変換されることにより減衰する。
そして、弾性エネルギーに変換されずに残存した運動エネルギーでさらに移送した後、ナット側当接面10FA/ナット側当接面10GAが、各々、固定側当接面10JA/固定側当接面10KAと当接して衝突し、ヘッド5の移送は停止する。
なお、この時に変換される運動エネルギーの量は、支持柱10D/支持柱10Eのバネ定数により、バネ定数が大きいほどそのエネルギー量も大きくなるが、逆に撓むことによるバネ力からの反作用による衝撃力も大きくなる。このため、バネ定数については、衝撃の大きさ、ヘッド5の重量あるいは間隙Pの値などを考慮し最適化することが望ましい。
このように、支持柱10D/支持柱10Eを最適化してヘッド5の強制的な移送を減衰させることにより、ヘッド5の持っていた運動エネルギーが、ヘッド5、シャーシ3あるいはその他の部材に対して働き、部材の変形、あるいは締結部の破損等を引き起こすのを防止することが可能となる。
この時の、上記ヘッド5の移送による運動エネルギーを支持柱10D/支持柱10Eを撓ませるための弾性エネルギーに全て変換するための条件は、ヘッド5の質量をMh、ナット側当接面10FA/ナット側当接面10GAが、各々、固定側当接面10JA/固定側当接面10KAと当接する直前のヘッド5の速度をVh、支持柱10D/支持柱10Eの総合バネ定数をKsとすると、(式14)のように表せる。
(1/2)・Mh・Vh2<(1/2)・Ks・P2 ・・・(式14)
しかし、(式14)の条件を満足できない場合、例えば間隙Pを大きくとることができない場合や構成材料の関係で総合バネ定数Ksに限界がある場合など、上記運動エネルギーを、ナット側当接面10FA/ナット側当接面10GAが各々、固定側当接面10JA/固定側当接面10KAと当接した際に完全に排除することが不可能な場合もある。
したがって、両者が当接後、残存する運動エネルギーの分だけ、固定側10H及びこれと一体的に構成される部分(ヘッド5を含む)のみが、当初の移送とは逆側へ反発して強制的に移送を開始する。この時、支持柱10D/支持柱10Eの撓みが解除されるまではナット保持部10Cは静止している。
ヘッド5が強制的に移送される際には、すでに上述したとおり(式13)の条件が満たされる場合には、リードスクリュー9も強制的に回転させられるが、当初の移送とは逆側へ強制的に移送される場合には、逆側へ同様に回転させられる。これによりリードスクリュー9には回転慣性が与えられ、ナット部10Aが連続溝9Aから逸脱する方向に力を受けることになる。
すでに上述したとおり、図3に示すように規制部10Bにより、ナット部10Aが連続溝9Aから逸脱する方向に力を受けた場合においては、連続溝9Aの、ナット部10Aの対面側で規制されるが、連続溝9Aから逸脱する方向へ作用する力F5が、規制部10Bの規制力よりも大きくなった場合には、やはりナット部10Aは連続溝9Aから逸脱する方向に変位する。
規制部10Bの規制力が連続溝9Aから逸脱する方向へ作用する力F5を下回るのは、規制部10Bの破壊強度がF5に耐え得ず破損して規制力を全く発生しなくなる場合や、規制部10Bの弾性力がF5よりも小さい場合である。前者の場合には破損後に規制力がなくなるため、ナット部10Aが連続溝9Aから逸脱するのを制止することはできない。また後者の場合においても、規制部10Bの弾性力が、ナット部10Aの連続溝9Aからの逸脱に要する変位の領域でF5よりも大きくなるような弾性特性でなければ、ナット部10Aの連続溝9Aからの逸脱を規制することはできない。
以上のように、衝撃力によりヘッド5が当初の移送とは逆側へ移送され、リードスクリュー9が強制的に回転させられる場合には、衝撃により、過度の回転慣性が与えられるため、これを回避するためには規制部10Bの破壊強度と弾性力を大きくする必要があるが、F5がそれを上回る過大なものであればナット部10Aが連続溝9Aから逸脱する状況を回避するのは不可能である。また、衝撃の際における力の受け方によっては、ナット部10Aあるいはリードスクリュー9が変形あるいは折損することでナット部10Aが連続溝9Aから逸脱するということも発生し得る。しかも、ナット部10Aが連続溝9Aから逸脱すると、リードスクリュー9より動力伝達部材10に移送推進力を与えることができなくなる。すなわちヘッド5を移送することが不可能となり、光ディスク装置としては機能しないものとなる。
そこでこの問題を回避するために、少なくともヘッド5が衝撃を受けた後に当初の移送とは逆側へ反発して強制的に移送した際においても、ナット保持部10Cに対する強制的な移送の力を減衰させる構造を提供することが有効である。
本実施の形態のディスク装置によれば、上述したとおり、ヘッド5が衝撃を受けてナット側当接面10FA/ナット側当接面10GAが各々、固定側当接面10JA/固定側当接面10KAと各々当接した後、支持柱10D/支持柱10Eの撓みが解除されるまではナット保持部10Cには力が伝播せず静止している。すなわちヘッド5が衝撃を受けてからナット保持部10Cが当初の移送とは逆側へ移送力を受けるまでには時間的な遅延が生じる。この間の支持柱10D/支持柱10Eの撓みが解除されるまでの時間によって、ナット保持部10Cに伝播する、当初の移送とは逆側への移送力を減衰させることができる。
次に、本実施形態における動力伝達部材10の特徴的構成及びその作用について、代表的な従来の形態における動力伝達部材と比較しながら説明する。
図9〜図11は、ヘッド5が強制的に矢印D1方向へ移送され可動範囲限界に達し、シャーシ3自身あるいはシャーシ3と一体的に保持される何れかの部材と衝突する際に、衝撃が緩和されながら停止することが可能な構成を有する本実施の形態であって、ヘッド5、動力伝達部材10及びリードスクリュー9と当接面8AGとの関係を模式的に示したものである。また図12〜図15は、本実施の形態と比較するため、従来の形態を示したものである。
図9は、ヘッド5が矢印D1方向へ強制的に移送されて、ナット側当接面10GBが当接面8AGと当接した状態を示す。この段階では動力伝達部材10の一部であるナット部10Aの当接面8AGに対する変位が停止する。
一方、リードスクリュー9は矢印R2の方向へ回転するとヘッド5の矢印D11方向への移送力を発生する。したがって、ヘッド5が矢印D1方向へ強制的に他の外力により移送される際には、逆にリードスクリューは矢印R2方向へ強制的に回転させられ、図9に示す段階においてもその回転の慣性が残存するため、回転力自体は持続している。
また、動力伝達部材10において、ナット部10Aと固定側10Hは支持柱10D/10Eにより弾性的に変位可能な状態で構成されていることから、ヘッド5そのものについてもナット部10Aに対しては弾性的に変位可能である。このため、ナット側当接面10GBが当接面8AGと当接しても、ヘッド5は矢印D1方向に残存する力の慣性により、移送力自体は持続している。このとき、ヘッド5及び動力伝達部材10にはF10の力が働いている。
図10は図9に示す状態の直後の状態を示し、ヘッド5が慣性により支持柱10D/10Eを弾性的に変形させている。この段階では、F10の力は支持柱10D/10Eの弾性変形により、ヘッド5とナット部10Aとの重量比で配分されて分散され、ヘッド5にはF11、ナット部10AにはF11より小さいF12の力が働く。また、リードスクリュー9に働く矢印R2方向の回転力は持続している。
図11は図10に示す状態直後の状態を示し、ヘッド5が支持柱10D/10Eの弾性力による反動で矢印D2方向へ戻されている。このとき、ナット側当接面10GBは当接面8AGとは当接を維持している。この段階では、ヘッド5および及びナット部10Aは、F11および及びF12の反動として、矢印D2方向にF11及びF12が多少減衰された大きさのF13及びF14の力が働く。
このときにも、リードスクリュー9に働く矢印R2方向の回転力は持続している。この回転力は矢印D11方向へヘッド5を移送させる力として働いており、一方、ナット部10Aは反対方向である矢印D2方向へF14の力で強制的に移送させられる方向に力が働いており、これらが互いに相対向する力として作用する。このためナット部10Aは連続溝9Aから逸脱するような力が作用するが、図11に示すように、F14の力はF13の力に比べ十分小さいため、逸脱するには至らない。
一方、図12〜図14に示す従来の構成については、ヘッド5、動力伝達部材10、リードスクリュー及び当接面8Aの基本構成は本実施の形態を示す図9〜図11の場合とほぼ同様であるが、動力伝達部材10の構造が異なる。
図9〜図11に示す本実施の形態の構成と図12〜図14に示す構成との、動力伝達部材10の相違点は、ヘッド5が強制的に移送された際の衝突の衝撃を緩和する機能を果たす構造である。本実施の形態における構成では、衝撃は支持柱10D/10Eの弾性により吸収しているが、図12〜図14に示す構成では、緩衝バネ部110Eの弾性により吸収している。以下にこの作用について説明する。
図12〜図14においては、動力伝達部材10は、ナット部10Aと固定側10Hとがリジッドな状態で構成されている。また、動力伝達部材10の、矢印D1側の当接面88AGに対向する面に緩衝バネ部110Eが設けられている。
図12は、ヘッド5が矢印D1方向へ強制的に移送されて、緩衝バネ部110Eが当接面8AGと当接した状態を示す。この段階では動力伝達部材10の当接面8AGに対する変位が停止する。一方、リードスクリュー9は矢印R2の方向へ回転するとヘッド5の矢印D11方向への移送力を発生するため、ヘッド5が矢印D1方向へ強制的に他の外力により移送される際には、逆にリードスクリューは矢印R2方向へ強制的に回転させられ、図12に示す段階においてもその回転の慣性が残存するため、回転力自体は持続している。また、動力伝達部材10は緩衝バネ部110Eにより弾性的に変位可能な状態で構成されているため、ヘッド5そのものは当接面88AGに対しては弾性的に変位可能である。このため、緩衝バネ部110Eが当接面88AGと当接しても、ヘッド5は矢印D1方向に残存する力の慣性により、移送力自体は持続している。このとき、ヘッド5及び動力伝達部材10にはF10の力が働いている。この力は図9におけるF10と同様である。
図13は図12に示す状態の直後の状態を示し、ヘッド5が慣性により緩衝バネ部110Eを弾性的に変形させている。この段階でF10の力は、ヘッド5にはF15、ナット部10AにはF16の力が働くが、ナット部10Aは固定側10Hに対してリジッドに構成されているため、結果としてヘッド5に働く力F15はナット部10Aに働く力F16と等価となる。また、リードスクリュー9に働く矢印R2方向の回転力は持続している。
図14は図13に示す状態の直後の状態を示し、ヘッド5が緩衝バネ部110Eの弾性力による反動で矢印D2方向へ戻されている。このとき、緩衝バネ部110Eは当接面88AGとは当接を維持している。この段階では、ヘッド5及びナット部10Aは、F15及びF16の反動として、矢印D2方向にF15及びF16が多少減衰された大きさのF17及びF18の力が働くが、上記の通り、ヘッド5に働く力F15とナット部10Aに働く力F16とは等価であるため、反動により発生してヘッド5に働く力F17及びナット部10Aに働く力F18も等価である。
このときにも、リードスクリュー9に働く矢印R2方向の回転力は持続している。この回転力は、図11に示す状態の場合と同様、矢印D11方向へヘッド5を移送させる力として働いており、一方、ナット部10Aは反対方向である矢印D2方向へF18の力で強制的に移送させられる方向に力が働いており、これらが互いに相対向する力として作用する。このため、図11に示した状態と同様、ナット部10Aはやはり連続溝9Aから逸脱するような力が作用する。しかしながら、図11に示す本実施形態の状態の場合には、F14の力がF13の力に比べ十分小さいためにナット部10Aが連続溝9Aから逸脱するに至らないのに対し、図14に示す従来の形態の状態の場合には、F18の力はF17の力と等価であるため、ナット部10Aは連続溝9Aからより容易に逸脱する。
このことは、図15に示すように、緩衝バネ部110Eが動力伝達部材10に付加されたものではなく当接面88A側に付加されている形態においても同様である。
このように、本実施形態においては、動力伝達部材10が、ナット部10Aと固定側10Hとが弾性的に相対変位可能な構成であることにより、ヘッド5が強制的に移送されて衝突した後の反動時に、ナット部10Aが連続溝9Aから逸脱するのを回避することが可能となる。これにより、衝突発生後にリードスクリュー9によりヘッド5を移送させることが不能に陥ることを防止することが可能となる。
さらに、本実施形態に係る動力伝達部材10によれば、付随的効果として、ヘッド5の位置決めがし易く、またヘッド5の移送により生じる騒音や振動も少ない。具体的には、ナット側当接面10GBが当接面8AGと当接することにより、ヘッド5のシャーシ3に対する位置決めを行うことが可能となる。ただし、通常のヘッド5の移送動作による当接では、支持柱10D/支持柱10Eの撓み量は、ヘッド5の移送精度として要求される量に対して十分に小さくなるよう、支持柱10D/支持柱10Eの剛性が設定されている場合に限る。また、ヘッド5の移送により生じる騒音や振動については、支持柱10D/支持柱10Eが微動することにより吸収される。
なお、上記実施の形態における動力伝達部材10では、ナット保持部10Cが固定側10Hに対して変位する機能を備えるために、支持柱10D/支持柱10Eが撓む構造としたが、同様の機能を行う別の構造であってもよい。上記実施の形態では支持柱10D/支持柱10Eの長手方向の曲げにより弾性を得ているが、例えば弾性材料により構成された柱の座屈により弾性を得ることも可能である。
これらの弾性変形だけで運動エネルギーを減衰できない場合には、例えば図6に示すように、ナット保持部当接柱10F/ナット保持部当接柱10Gと固定部当接柱10J/固定部当接柱10Kとの間に間隙G5及びG6を残存させて一部を連結し、弾性変形箇所をこれら全体に及ばせて剛性を高めることにより、吸収可能なエネルギーを向上させることも有効な手段である。
また、上記実施の形態においてさらに減衰効果を高めるために、動力伝達部材10におけるナット側当接面10FA/ナット側当接面10GAと、固定側当接面10JA/固定側当接面10KAとの間隙をエラストマーなどの減衰部材で充填することが有効である。このような用途に適した材料としては、例えばブチルゴムやシリコンゴムなどが挙げられる。
またこれらの減衰部材は、間隙を充填しなくとも、ナット側当接面10FA/ナット側当接面10GA、又は固定側当接面10JA/固定側当接面10KAの何れかの面に添付しても減衰効果を高めることは可能である。
さらに、動力伝達部材10を構成する材料自体を、エラストマーなどの減衰性の高い材料とすることにより、支持柱10D/支持柱10Eが撓んだ際の減衰性、あるいはナット側当接面10FA/ナット側当接面10GAと、固定側当接面10JA/固定側当接面10KAとの当接時の減衰性を高めることができる。
また、上記実施の形態における動力伝達部材10では、ナット保持部10Cと支持柱10D/支持柱10E及び固定側10Hを一体構造としたが、ナット保持部10Cと固定側10Hとの間を、図7に示すように、例えば板バネのような別体の弾性部材10M及び10Nにより連結してもよい。あるいは図8に示すように、例えばコイルバネのような別体の弾性部材で連結してもよい。この場合、適正なバネ定数を設定することにより、同様の効果を得ることが可能である。
なお、図5に示すような一体構造であれば、部品点数が削減できる点では有効であるが、他の機能との関係を考慮してバネ定数の操作が困難な場合がある。図7又は図8に示すような別体構造であれば、部品点数が増加するものの、バネ定数の自由度を拡大することが可能となり有効である。
さらに、上記実施形態においては、ヘッド5の移送は、リードスクリュー9によるいわゆるネジ送り機構を採用しているが、代わりにいわゆるラック・アンド・ピニオン機構を採用してもよい。
本発明の動力伝達部材及びディスク装置は、データを記録又は再生する手段として、具体的には映像あるいは音響コンテンツを記録するためのレコーダ、再生するためのプレイヤー、パソコン用ストレージ等として有効である。
本発明の一実施の形態のディスク装置におけるヘッド移送機構の全体構成を示す構成斜視図。 本発明の一実施の形態のディスク装置におけるリードスクリューにより動力伝達部材を駆動する部分の詳細を示す斜視図。 本発明の一実施の形態のディスク装置におけるリードスクリューとナット部との係合の状態を示す断面図。 本発明の一実施の形態のディスク装置におけるリードスクリューとナット部との係合の関係を示す状態図。 本発明の一実施の形態のディスク装置における動力伝達部材の詳細構成を示す図。 本発明の一実施の形態のディスク装置における動力伝達部材の詳細構成を示す図。 本発明の一実施の形態のディスク装置における動力伝達部材の詳細構成を示す図。 本発明の一実施の形態のディスク装置における動力伝達部材の詳細構成を示す図。 ヘッドが衝突する際における本発明の動力伝達部材の動作を模式的に表した図。 ヘッドが衝突する際における本発明の動力伝達部材の動作を模式的に表した図。 ヘッドが衝突する際における本発明の動力伝達部材の動作を模式的に表した図。 ヘッドが衝突する際における、従来の一動力伝達部材の動作を模式的に表した図。 ヘッドが衝突する際における、従来の一動力伝達部材の動作を模式的に表した図。 ヘッドが衝突する際における、従来の一動力伝達部材の動作を模式的に表した図。 ヘッドが衝突する際における、従来の他の動力伝達部材の動作を模式的に表した図。 従来のディスク装置におけるヘッド移送機構の全体構成を示す構成斜視図。 図16の従来のディスク装置における動力伝達部材ユニットの構成を示す詳細図。 図16の従来のディスク装置における伝達ユニットのうち歯部とリードスクリューとが係合した状態を示す詳細図。 他の従来のディスク装置におけるヘッド移送機構の全体構成を示す構成斜視図。 図19の従来のディスク装置におけるリードスクリューと動力伝達部材との係合の状態を示す詳細図。
符号の説明
1 ターンテーブル
2 スピンドルモータ
3 シャーシ
5 光ヘッド
6 主ガイドシャフト
7 副ガイドシャフト
8 移送モータ
9 リードスクリュー
9A 連続溝
10 動力伝達部材
10A ナット部
10B 規制部
10C ナット保持部
10D 支持柱
10E 支持柱
10F,10G ナット保持部当接柱
10H 固定側
10J,10K 固定当接

Claims (12)

  1. ディスク装置において、ディスクに記録又は再生を行うヘッドをベース部材に対して相対的に移送する機構の動力伝達部材であって、
    前記ヘッドに取り付けるための固定部と、
    駆動源となるモータからの駆動を受ける動力伝達部と、
    前記固定部と前記動力伝達部とを連結する連結部と、
    前記動力伝達部に固定され、前記ヘッドの移送範囲の少なくとも一方の端部において前記ベース部材の一部又は前記ベース部材に固定された部材の一部である被当接部に当接する当接部と、
    を備え、
    前記連結部は弾性変形可能であり、
    前記当接部は、前記連結部を介して前記固定部に結され、前記連結部の弾性変形により前記固定部に対する前記ヘッドの移送方向の相対位置が可変である、
    動力伝達部材。
  2. 前記当接部は、前記動力伝達部に対して前記ディスクが装着された状態における内周側に一体的に固定して設けられ、前記ヘッドの移送範囲のうち前記内周側の一端で前記ベース部材に固定された部材の一部である第1被当接部に当接する第1当接部と、前記動力伝達部に対して前記ディスクが装着された状態における外周側に一体的に固定して設けられ、前記ヘッドの移送範囲のうち前記外周側の他端で前記ベース部材に固定された部材の一部である第2被当接部に当接する第2当接部と、を有する請求項1に記載の動力伝達部材。
  3. 前記固定部と、前記動力伝達部と、前記連結部と、前記当接部とは一体構造である請求項1に記載の動力伝達部材。
  4. 少なくとも前記固定部と、前記動力伝達部と、前記連結部とは別体構造である請求項1に記載の動力伝達部材。
  5. 前記固定部と、前記動力伝達部と、前記連結部と、前記当接部とは、樹脂材料からなる請求項1に記載の動力伝達部材。
  6. 前記連結部は、板バネにより構成されてなる請求項4に記載の動力伝達部材。
  7. 前記連結部は、コイルバネにより構成されてなる請求項4に記載の動力伝達部材。
  8. 前記当接部は、前記動力伝達部に対して前記ディスクが装着された状態における内周側に一体的に固定して設けられ、前記ヘッドの移送範囲のうち前記内周側前記ベース部材に固定された部材の一部である第1被当接部に当接する第1当接部と、前記動力伝達部に対して前記ディスクが装着された状態における外周側に一体的に固定して設けられ、前記ヘッドの移送範囲のうち前記外周側前記ベース部材に固定された部材の一部である第2被当接部に当接する第2当接部と、を有し、
    前記固定部は、前記第1当接部に対して前記外周側に所定間隙を介して対向配置し一体的に構成され当接部と、前記第2当接部に対して前記内周側に所定間隙を介して対向配置し一体的に構成され当接部と、を有する、
    請求項1に記載の動力伝達部材。
  9. 前記当接部は、前記ヘッドの移送範囲の端部において、前記被当接部に対し、前記固定部よりも先に当接するように設けられてなる、
    請求項1に記載の動力伝達部材。
  10. 請求項1記載の動力伝達部材を含み、前記ヘッドに動力を伝達する動力伝達機構と、
    前記動力伝達機構の駆動源となるモータと、
    を備える、ヘッド移送機構。
  11. 記録又は再生を行うことが可能なディスクを回転させるディスク回転機構と、
    前記ディスクに対して記録又は再生を行うヘッドと、
    前記ヘッドを前記ディスク半径方向に移送させるヘッド移送機構と、
    前記ディスク回転機構と前記ヘッドと前記ヘッド移送機構とを一体的に保持するベース部材と、
    を備え、
    前記ヘッド移送機構は、
    動力伝達部材を含み、前記ヘッドに動力を伝達する動力伝達機構と、
    前記動力伝達機構の駆動源となるモータと、
    を有し、
    前記動力伝達部材は、
    前記ヘッドに取り付けるための固定部と、
    前記動力伝達機構からの駆動を受ける動力伝達部と、
    前記固定部と前記動力伝達部とを連結する連結部と、
    前記動力伝達部に固定され、前記ヘッドの移送範囲の少なくとも一方の端部において前記ベース部材の一部又は前記ベース部材に固定された部材の一部に当接する当接部と、
    を有し、
    前記連結部は弾性変形可能であり、
    前記当接部は、前記連結部を介して前記固定部に結され、前記連結部の弾性変形により前記固定部に対する前記ヘッドの移送方向の相対位置が可変である、
    ディスク装置。
  12. 前記動力伝達機構は、円柱状軸の外周に螺旋状の連続溝が設けられたリードスクリューをさらに有し、
    前記動力伝達部材の前記動力伝達部は、前記連続溝と係合可能なリブが少なくとも一部に設けられたナット部を有し、
    前記ナット部は前記当接部と一体的に構成され、前記ヘッドに対して、少なくとも前記ヘッドの移送方向の相対位置が可変である、請求項11に記載のディスク装置。
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