JPH1074256A - 彩度補正方法および彩度補正装置 - Google Patents

彩度補正方法および彩度補正装置

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JPH1074256A
JPH1074256A JP9154084A JP15408497A JPH1074256A JP H1074256 A JPH1074256 A JP H1074256A JP 9154084 A JP9154084 A JP 9154084A JP 15408497 A JP15408497 A JP 15408497A JP H1074256 A JPH1074256 A JP H1074256A
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saturation
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JP9154084A
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Inventor
Yasuhiko Murayama
靖彦 村山
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像の彩度補正を行う際、RGBの色信号を
マンセル知覚色空間や均等知覚色空間に変換して行うと
計算量が多く、処理に多くの時間を要する。 【解決手段】 入力されたRGBデータ(Rin、Gi
n、Bin)それぞれに所定の係数を掛けてそれぞれの
和を取ることで輝度(Y)を求める(ステップs1)。
そして、前記Rin、Gin、Binのうち1つを基準
として、他のデータとの差分をそれぞれ求め(ステップ
s2)、求められたそれぞれの差分に補正係数αを掛け
て彩度補正を行い(ステップs3)、この彩度補正を行
う式と前記輝度を求める式から導出された補正後のRG
Bデータ(Rout、Gout、Bout)を求める式を用いて
補正後のRGBデータ(Rout、Gout、Bout)を求め
る(ステップs4)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像もしくは画像
関連機器の信号処理において、画像の彩度の補正を行う
彩度補正方法および彩度補正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビ信号やスキャナ等で読みとった画
像は、原画像と比較して彩度が不足する傾向があり、見
た目にきれいな画像とするために彩度補正を行うことが
ある。また、彩度が不足していない画像でも、ユーザの
好みによってより一層色鮮やかな画像とするために、こ
れらの画像に対して彩度を強調する処理を施すことが行
われている。
【0003】このように、人間の視覚的感覚に合った色
調整を行う従来技術としては、たとえば、特開平6−1
18926(以下、第1の従来技術という)や特開平6
−78320(以下、第2の従来技術という)がある。
【0004】前記第1の従来技術は、彩度強調を簡単に
行うための彩度強調処理方式であり、スキャナより入力
した画像データを色変換部において、明度(輝度)、彩
度、色相で表されるマンセル知覚色空間あるいは均等知
覚色空間に変換し、データ部に格納しておく。そして、
彩度強調部によりオペレータの指示などによって、前記
データ部に格納された画像データに対して彩度強調を施
したのち、色変換部によって、彩度強調された画像デー
タをRGBデータやCMYデータ変換して、ディスプレ
イやプリンタから出力する。
【0005】また、第2の従来技術は、基準色度値とし
て設定した色に対して、色度平面を用いて色相と彩度を
基準値に引き込み、明度に関して基準輝度値に引き込む
ことにより、自然な色調整を行おうとするものである。
【0006】具体的には、入力されたRGBの色信号を
色空間変換手段により、CIE1976(L*u*v
*)均等知覚色空間を表す信号に変換し、重み係数決定
手段により、入力される色の色相と彩度を表す色度値U
*、V*と基準色度(色相と彩度を表す)値U0*、V
0*との距離に応じて重み係数Vを決定する。
【0007】そして、これにより決定された重み係数V
により、前記色変換手段の出力のうち、入力される色の
色度値U*、V*と基準色度値U0*、V0*とを用い
て、演算手段により、色調整された色度(輝度を表す)
信号Uc*、Vc*を得る。同様に、重み係数Vによ
り、色変換手段の出力のうち、入力される色の輝度を表
す輝度L*と基準輝度値Lg*とを用いて、演算手段に
より、色調整された輝度信号Lc*を得る。このように
して得られた輝度値Lc*、色度値Uc*、Vc*を逆
色変換手段によりRGBに変換することで、色調整され
た信号Rc,Gc,Bcを得る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記した第1、第2の
従来技術による色調整は、RGB色空間をマンセル知覚
色空間あるいは均等知覚色空間に変換して、その変換し
た色空間で色調整を行っている。このように、RGB色
空間のデータをマンセル知覚色空間あるいは均等知覚色
空間に変換して彩度強調を行うことにより、輝度、色相
に左右されない彩度強調を行うことができるが、マンセ
ル知覚色空間あるいは均等知覚色空間に変換する際の演
算量が多く処理に時間がかかる欠点がある。
【0009】ちなみに、マンセル知覚色空間では、JI
SZ8722(2度視野角XYZ系による物体色の測定
方法)によって求めた色座標x,yおよび視感反射率Y
の値を基に表を用いて変換後の値を求めるものである。
この色座標x,yおよび視感反射率Yを求める計算式
は、ここでは記述しないが、4乗、5乗というような計
算があり、複雑な掛け算や割り算を多く含む計算式で色
座標x,yおよび視感反射率Yを求め、これらの値をも
とに表を用い補間をして変換後の値を求めるため、演算
量が極めて多いという問題があった。また、均等知覚色
空間に変換する際も、1/3乗の計算があったりしてそ
の演算量はきわめて多い。
【0010】したがって、彩度補正を行う上で、このよ
うな演算量の多い色空間変換処理が含まれると、処理に
時間がかかり、システムが複雑になるという問題があっ
た。本発明は、RGB色空間での処理を行うことで、計
算量の極めて少ない簡単な処理で彩度補正を可能とする
彩度補正方法及び彩度補正装置を提供することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の彩度補正方法
は、請求項1に記載されるように、入力されたRGBデ
ータ(Rin、Gin、Bin)それぞれに所定の係数
を掛けてそれぞれの和を取ることで輝度(Y)を求める
とともに、前記入力されたRGBデータ(Rin、Gi
n、Bin)のうち1つを基準として、他のデータとの
差分をそれぞれ求め、その求められたそれぞれの差分に
補正係数を掛けて彩度補正を行い、この彩度補正を行う
式と前記輝度を求める式から補正後のRGBデータ(R
out、Gout、Bout)を求める式を用いて補正後のRG
Bデータ(Rout、Gout、Bout)を求めるようにして
いる。
【0012】このように、RGBの色データそのものを
用いて彩度補正を行うことで、計算量の極めて少ない簡
単な処理で彩度補正が可能となる。
【0013】請求項2の発明は、前記それぞれの差分に
補正係数を掛けて彩度補正を行う処理は、補正係数を予
め設定した一定の値としてその一定の値を掛けることで
彩度補正を行うようにしている。
【0014】これによれば、適切な彩度補正が行えると
思われる補正係数を予め設定しておくだけで、特に、差
分の大きい(彩度差の大きい)部分に対して、簡単な処
理で彩度を強調することができる。
【0015】請求項3の発明は、前記それぞれの差分に
補正係数を掛けて彩度補正を行う処理は、補正係数を任
意の値に設定可能とし、任意に設定された補正係数を掛
けることで彩度補正を行うようにしている。
【0016】これによれば、任意の補正係数を設定する
ことができ、ユーザの好みに合わせた彩度補正が可能な
る。
【0017】請求項4の発明は、入力されたRGBデー
タ(Rin、Gin、Bin)それぞれに所定の係数を
掛けてそれぞれの和を取ることで輝度(Y)を求めると
ともに、前記入力されたRGBデータ(Rin、Gi
n、Bin)のうち1つを基準として、他のデータとの
差分をそれぞれ求め、その求められたそれぞれの差分の
大きさに応じた補正係数を算出し、算出された補正係数
を前記それぞれの差分に掛けて彩度補正を行い、この彩
度補正を行う式と前記輝度値を求める式から補正後のR
GBデータ(Rout、Gout、Bout)を求める式を用い
て補正後のRGBデータ(Rout、Gout、Bout)を求
めるようにしている。
【0018】これによれば、RGBの色データそのもの
を用いて彩度補正を行うことで、計算量の極めて少ない
簡単な処理で彩度補正が可能となり、さらに、差分の大
きさに応じた補正係数が自動的に算出されるので、彩度
補正を自動的しかも適切に行うことができる。
【0019】請求項5の発明は、前記それぞれの差分値
の大きさに応じた補正係数を算出し、算出された補正係
数を前記差分に掛けて彩度補正を行う処理は、それぞれ
の差分の絶対値の和を求め、その和の大きさを判断する
ためのしきい値を設定し、それぞれの差分の絶対値の和
が前記しきい値以上の場合は、予め定めた一定の補正係
数で彩度補正を行い、前記しきい値未満の場合は、その
差分の絶対値の和の大きさに応じて、前記予め定めた一
定の補正係数より大きい補正係数を得て、その補正係数
により彩度補正を行うようにしている。
【0020】これによれば、ある程度差分の大きい(彩
度差の大きい)部分に対しては、予め設定した一定の補
正係数で補正がなされ、差分の小さい(彩度差の小さ
い)部分に対しては、差分の大きさ(彩度差の大きさ)
に応じて適切な補正係数が得られるので、彩度差の大き
い部分はより一層、彩度の強調が図れ、且つ、彩度差の
少ない部分もそれに応じた彩度強調がなされるので、彩
度差の少ない部分の改善が図れる。
【0021】また、本発明の彩度補正装置は、請求項6
に記載されるように、入力されたRGBデータ(Ri
n、Gin、Bin)それぞれに所定の係数を掛けてそ
れぞれの和を取ることで輝度(Y)を求める輝度算出部
と、前記入力されたRGBデータ(Rin、Gin、B
in)のうち1つを基準として、他のデータとの差分を
それぞれ求める差分算出部と、この差分算出部により求
められたそれぞれの差分に補正係数を掛けることで彩度
補正を行う彩度補正部と、前記彩度補正を行う式と前記
輝度を求める式から導出された補正後のRGBデータ
(Rout、Gout、Bout)を求める式を用いて、補正後
のRGBデータ(Rout、Gout、Bout)を求める補正
データ算出部とを有している。
【0022】このように本発明の彩度補正装置は、RG
Bの色データそのものを用いて彩度補正を行うことで、
計算量の極めて少ない簡単な処理で彩度補正が可能とな
る。請求項7の発明は、前記彩度補正部が行うそれぞれ
の差分に補正係数を掛けて彩度補正を行う処理は、補正
係数を予め設定した一定の値としてその一定の値を掛け
ることで彩度補正を行うようにしている。
【0023】これによれば、適切な彩度補正が行えると
思われる補正係数を予め設定しておくだけで、特に、差
分の大きい(彩度差の大きい)部分に対して、簡単な処
理で彩度を強調することができる。
【0024】請求項8の発明は、前記彩度補正部が行う
それぞれの差分に補正係数を掛けて彩度補正を行う処理
は、補正係数を任意の値に設定可能とし、任意に設定さ
れた補正係数を掛けることで彩度補正を行うようにして
いる。
【0025】これによれば、任意の補正係数を設定する
ことができ、ユーザの好みに合わせた彩度補正が可能な
る。
【0026】請求項9の発明は、入力されたRGBデー
タ(Rin、Gin、Bin)それぞれに所定の係数を
掛けてそれぞれの和を取ることで輝度(Y)を求める輝
度算出部と、前記入力されたRGBデータ(Rin、G
in、Bin)のうち1つを基準として、他のデータと
の差分をそれぞれ求める差分算出部と、この差分算出部
により求められたそれぞれの差分の大きさに応じた補正
係数を求め、求められた補正係数を前記それぞれの差分
に掛けて彩度補正を行う彩度補正部と、前記彩度補正を
行う式と前記輝度を求める式とから導出された補正後の
RGBデータ(Rout、Gout、Bout)を求める式によ
り補正後のRGBデータ(Rout、Gout、Bout)を求め
る補正データ算出部とを有している。
【0027】これによれば、RGBの色データそのもの
を用いて彩度補正を行うことで、計算量の極めて少ない
簡単な処理で彩度補正が可能となり、さらに、差分の大
きさに応じた補正係数が自動的に算出されるので、彩度
補正を自動的にしかも適切に行うことができる。
【0028】請求項10の発明は、前記彩度補正部が行
うそれぞれの差分値の大きさに応じた補正係数を算出
し、算出された補正係数を掛けて彩度補正を行う処理
は、差分算出部で算出されたそれぞれの差分の絶対値の
和を求めるとともに、その差分の絶対値の和の大きさ
と、その差分の絶対値の和の大きさを判断するために設
定されたしきい値とを比較して差分の絶対値の和が前記
しきい値以上の場合は、予め定めた一定の補正係数で彩
度補正を行い、前記しきい値未満の場合は、その差分の
絶対値の和の大きさに応じて、前記予め定めた一定の補
正係数より大きい補正係数を得て、その補正係数により
彩度補正を行うようにしている。
【0029】これによれば、ある程度差分の大きい(彩
度さの大きい)部分に対しては、予め設定した一定の補
正係数で補正がなされ、差分の小さい(彩度差の小さ
い)部分に対しては、差分の大きさ(彩度差の大きさ)
に応じて適切な補正係数が得られるので、彩度差の大き
い部分はより一層、彩度の強調が図れ、且つ、彩度差の
少ない部分もそれに応じた彩度強調がなされるので、彩
度差の少ない部分の改善が図れる。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明は、RGB色空間のデータ
をそのまま用いて彩度補正を行おうとするものであり、
以下、それぞれの実施の形態について説明する。
【0031】(第1の実施の形態)図1は本発明の第1
の実施の形態を説明するフローチャートであり、以下、
このフローチャートを参照しながら説明する。
【0032】まず、入力された画像のある部分における
RGBデータを用いて輝度Yを算出する(ステップs
1)。入力画像データの輝度Yは、 Y=2Rin+3Gin+2Bin・・・(1) で算出される。(1)式において、Rin、Gin、B
inは 画像のある部分における赤、緑、青の色データ
(それぞれ、たとえば、0〜255の値を取るものとす
る)を表している。なお、(1)式は厳密には、 Y=0.3Rin+0.59Gin+0.11Bin で表されるが、実用的には(1)式のように、Rin、
Gin、Binに掛ける係数を2:3:2としても何等
問題はない。係数をこのような整数値として計算するこ
とにより、処理を簡単にすることができるので、ここで
は(1)式を用いることにする。
【0033】これにより、輝度Yが求められると、次
に、Rin、Gin、Binを用いて、これらRin、
Gin、Binのうち1つのデータを基準として、他の
データとの差分を求める。ここでは、Ginを基準と
し、RinとGinの差、BinとGinの差を取っ
て、差分Dr、Dbを求める(ステップs2)。つま
り、 Dr=Rin−Gin・・・(2) Db=Bin−Gin・・・(3) を求める。
【0034】このように求められた差分Dr、Dbに予
め定められた或る一定の補正係数αを掛け、α・Drと
α・Dbを求める。このように差分Dr、Dbに補正係
数αをそれぞれ掛けることにより彩度が補正される(ス
テップs3)。これを図2を参照して説明する。図2は
横軸にDr(=Rin−Gin)、縦軸にDb(=Bi
n−Gin)をとって示す座標であり、Dr=0、Db
=0ではRin=Gin=Binであるので、その処理
対象部分はモノクロ(グレー)である。また、Dr,D
bが大きいほど、つまり、この場合、RinとDinの
差あるいはBinとGinの差が大きいほど彩度が高い
ということができ、Dr,Dbが小さいほどグレーに近
いといえる。
【0035】したがって、補正係数αを一定値とした場
合、差分Dr,Dbがある程度大きい画像に対して、そ
の一定の補正係数αを掛ければ、差分Dr,Dbがより
一層大きな値となるため、彩度がより一層高くなる。こ
れに対して、差分Dr,Dbが小さくグレーに近い画像
に対して一定の補正係数αを掛けても値に大きな変化は
なく彩度はあまり変化しない。
【0036】以上のように、差分Dr,Dbに一定の補
正係数αを掛け算することにより、始めから彩度の大き
い部分は、より一層彩度強調がなされる。
【0037】そして、前記輝度Yと差分Dr、Dbに補
正係数αを掛けたα・Drおよびα・Dbから補正後の
RGBデータを求める(ステップs4)。この補正後の
RGBデータを求める式は、前記輝度Yを求める(1)
式と差分Dr、Dbに補正係数αを掛けたα・Dr(=
Rin−Gin)およびα・Db(=Bin−Gin)
から、Rin、Gin、Binを変数として方程式を解
くことで導出される。ここで、補正後のRGBデータ、
つまり、差分Dr、Dbに補正係数αを掛けて補正され
た後の赤色データ値をRout、補正後の緑色データ値を
Gout、補正後の青色データ値をBoutとすれば、Rou
t、Bout、Goutを求める式は、 Rout=(Y−2αDb+5αDr)/7・・・(4) Gout=(Y−2αDr−2αDb)/7・・・(5) Bout=(Y−2αDr+5αDb)/7・・・(6) となる。これらの式に、求められた輝度Yと補正係数α
を掛けたα・Drおよびα・Dbを代入することによ
り、Rout、Bout、Goutを求めることができ、これら
Rout、Gout、Boutが補正係数αにより彩度補正され
たときのRGBデータとなる。
【0038】次に、処理対象のデータ(たとえば1画面
分のデータ)に対してすべて処理が終了したか否かを判
断して(ステップs5)終了していなければ、ステップ
s1に戻り、終了していれば処理が終わる。
【0039】ところで、前記彩度補正処理において、補
正係数αを0とすれば、モノクロ画像となり、α=1と
すれば彩度は変更されない。また、0<α<1の場合
は、彩度を弱くする補正となり、α<1の場合は、彩度
を強調する補正となる。なお、彩度強調を行う場合は、
1<α<2の範囲のいずれかの値に設定すると、見た目
に自然できれいな彩度強調結果が得られ、特に、1.2≦
α≦1.5の範囲のいずれかの値に設定すると、より一
層、好結果が得られる。
【0040】具体例として、α=1.5と設定したとき、
入力データのRin、Gin、Binが、Rin=15
0、Gin=50、Bin=50であった場合の強調処
理について考える。これは赤色の成分が他の色に比べて
より一層鮮やかな場合である。前記入力されたRBGデ
ータから(1)式により、輝度Yを求めると、Y=55
0と求められ、(2)式および(3)式から差分Dr、
Dbを求めると、Dr=100、Db=0と求められ、
これら求められた輝度Y、差分Dr,Dbとα(=1.
5)を前記(4)式に代入して計算すると、Rout、Gou
t、Boutは、Rout=186、Gout=36、Bout=3
6となり、この場合、赤色がより強く強調された画像と
なる。
【0041】また、αを同様にα=1.5と設定したと
き、Rin=150、Gin=100、Bin=50で
あった場合を考える。これは赤、緑、青の各色のデータ
値の差が等間隔となっている場合である。前記入力され
たRBGデータから、(1)式により、輝度Yを求める
とY=700と求められ、(2)式、(3)式から差分
Dr、Dbを求めると、Dr=50、Db=−50と求
められる。これら求めた値とα(=1.5)を前記(4)
式に代入して計算すると、Rout、Gout、Boutは、Ro
ut=175、Gout=100、Bout=26となり、赤色
成分がより強く強調されるが、補正後も赤、緑、青の各
色のデータ値の比は、補正前とほぼ同じとなっている。
【0042】また、αを同様にα=1.5と設定したと
き、Rin=100、Gin=100、Bin=100
であった場合を考える。このような画像はグレー画像で
ある。前記入力されたRBGデータから、(1)式によ
り、輝度Yを求め、(2)式、(3)式から差分Dr、
Dbを求めて、それら求めた値とα(=1.5)を前記
(4)式に代入して計算すると、この場合は、Y=70
0、差分Dr、Dbは共に0となるので、Rout=10
0、Gout=100、Bout=100となり、彩度の変化
はない。このように、グレー画像の場合は、この実施の
形態による彩度補正処理を行っても彩度に変化を与えな
い。
【0043】図3はこの第1の実施の形態を実現するた
めのシステムの構成を示すブロック図であり、輝度算出
部11、差分算出部12、補正係数設定部13、彩度補
正部14、補正データ算出部15から構成されている。
【0044】前記輝度算出部11は、入力されてきたR
GBデータ(Rin、Gin、Bin)を用いて前記
(1)式の計算を行い、輝度Yを算出する。なお、求め
られた輝度Yは補正データ算出部15に送られる。
【0045】差分算出部12は、演算器121、122
を有し、演算器121はそのプラス端子にRinが与え
られ、マイナス端子にGinが与えられて、Rin−G
inを行うことでDrを求め、演算器122はそのプラ
ス端子にBinが与えられ、マイナス端子にGinが与
えられて、Bin−Ginを行うことでDbを求める。
【0046】補正係数設定部13は補正係数αとして任
意の値を設定可能であるが、ここでは、1.2≦α≦1.5の
範囲のいずれかの値(たとえば、α=1.5)に予め設定
され、その設定された補正係数αは彩度補正部14に与
えられる。
【0047】彩度補正部14は、乗算器141、142
を有し、前記差分算出部12で求められた差分DrとD
bそれぞれに補正係数αを掛け算する。
【0048】補正データ算出部15は、前記輝度算出部
15で計算された輝度Yと前記彩度補正部で計算された
値を用いて、前記(4)式、(5)式、(6)式により
補正後のRGBデータ(Rout、Gout、Bout)を計算
して、その値を出力する。
【0049】以上説明したように、この第1の実施の形
態では、RGBの色データそのものを用いて彩度補正を
行うことで、計算量の極めて少ない簡単な処理で彩度補
正が可能となり、また、差分Dr,Dbに補正係数αを
掛けて彩度補正を行う処理は、補正係数を予め設定した
一定の値として、その一定の値を掛け算することで彩度
補正を行うので、補正係数を予め設定しておくだけで、
適切な彩度強調を行うことができ、特に、差分の大きい
(彩度差の大きい)部分に対しての彩度強調を適切に行
うことができる。また、入力系の特性が分かっている場
合に有用である。
【0050】(第2の実施の形態)前記第1の実施の形
態では、補正係数αは最適な彩度補正が行えると思われ
る値を予め決めておき、予め決められた補正係数αを用
いて彩度補正を行うようにしたが、この第2の実施の形
態は、補正係数αを固定とはせず、ユーザが表示された
画像を見ながら、好みの画像となるような補正係数の設
定を可能としたものである。この第2の実施の形態につ
いて図4のフローチャートを参照しながら説明する。
【0051】図4で示すフローチャートは、図1に示す
フローチャートと殆ど同じであるが、輝度Y算出の前
に、補正係数設定のステップ(ステップs11)が存在
する点が異なる。以下、輝度Yの算出(ステップs1
2)、差分Dr、Dbの算出(ステップs13)、差分
Dr、Dbに補正係数αを掛け算する彩度補正処理(ス
テップs14)、補正後のRGBデータ(Rout、Gou
t、Bout)の算出(ステップs15)、処理対象の全デ
ータ(たとえば1画面分)の処理が終了したか(ステッ
プs16)と続くが、ステップs12からステップs1
6は、図1のフローチャートのステップs1からステッ
プs5と同じ処理である。
【0052】前記補正係数の設定は、ユーザが表示画面
を見ながら、補正係数αを任意に設定可能とするもの
で、その範囲は、前記第1の実施例で説明した1<α<
2の範囲のいずれかの値(特に、1.2≦α≦1.5)という
ような決められた範囲内での設定に限られるものではな
く、α<1としてもよく、また、2<αとしてもよい。
そして、たとえば、1画面分の処理が終了した段階で、
補正係数αを設定し直して、新たに設定した補正係数で
ステップs12からs16を行うことで、その新たに設
定した補正係数に基づいた補正を行うこともできる。
【0053】このように、第2の実施の形態では、表示
画像を見ながら、ユーザの好みで補正係数αを設定可能
としたので、彩度を極度に強調することもでき、また、
逆に、彩度を0とすることもできる。
【0054】なお、この第2の実施の形態を実現するた
めのシステム構成は、図4に示した構成をそのまま使用
することができる。前記第1の実施の形態では、補正係
数αは最適な彩度補正が行えると思われる値を予め決め
ておき、この予め決められた補正係数αが出力される
が、この第2の実施の形態は、補正係数αを固定とはせ
ず、ユーザが表示された画像を見ながら、好みの画像と
なるような補正係数をその都度設定して、その設定した
補正係数αが出力される。その他は、前記第1の実施の
形態と同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0055】(第3の実施の形態)この第3の実施の形
態は、全体的に彩度の低い画像に対しても見た目にきれ
いな画像とするために、彩度(差分値Dr、Db)に応
じた補正係数αを自動的に設定しようとするものであ
る。以下、第3の実施の形態について図5のフローチャ
ートを参照しながら説明する。
【0056】まず、入力された画像データのRGBデー
タを用いて輝度Yを算出する(ステップs21)。入力
画像データの輝度Yは、第1、第2の実施の形態同様、
前記した(1)式により求めるものとする。
【0057】これにより、輝度Yが求められると、Ri
n、Gin、Binを用いてここでは、RinとGin
の差、BinとGinの差を取って、差分Dr(=Ri
n−Gin)と差分Db(=Bin−Gin)を求める
(ステップs21)。ここまでは、図1のステップs
1,s2と同様である。
【0058】次に、求められた差分Drの絶対値と差分
Dbの絶対値の和(|Dr|+|Db|)を求め、その
差分の絶対値の和の大きさをもとに、補正係数αを算出
する(ステップs23)。ここで差分の絶対値の和は、
彩度の大きさを表すものと考えることができる。
【0059】この差分Dr、Dbの絶対値の和の大きさ
をもとに、補正係数αを算出する処理について図6を参
照して説明する。
【0060】図6は横軸に差分Dr、Dbの絶対値の和
|Dr|+|Db|をとり、縦軸に補正係数αをとっ
て、差分Dr、Dbの絶対値の和の大きさに応じて設定
された補正係数の変化を表すものである。この第3の実
施の形態では、差分Dr、Dbの絶対値の和が予め設定
したある値(以下、しきい値と呼ぶ)β以上の場合は、
補正係数αを、たとえば、α=1.2で一定とし、しきい値
β未満の場合は、差分Dr、Dbの絶対値の和の大きさ
に応じて、絶対値の和が小さいほど補正係数αが大きく
なるように、たとえば、α=2.0〜1.2の間で変化させる
ようにしている。つまり、前記第1の実施の形態で説明
したように、始めから差分の大きい(彩度差の大きい)
部分は、比較的小さい補正係数であっても、より大きく
彩度強調がなされるが、始めから差分の小さい(彩度の
小さい)部分は、小さい補正係数では、彩度強調される
度合いも小さい。
【0061】そこで、差分がしきい値β以上か否かを判
断して、β以上の場合は、補正係数αを、たとえば、α
=1.2で一定とし、β未満の場合は、差分Dr、Dbの絶
対値の和の大きさに応じて、絶対値の和が小さいほど補
正係数αが大きくなるように、たとえば、α=2.0〜1.2
の間で変化させる。なお、βはRGBの入力値がそれぞ
れ0〜255の値を取る場合、20≦β≦50のいずれ
かの値に設定すると好都合であり、特に、30≦β≦4
0のいずれかの値に設定することで、より良い結果が得
られることがわかった。
【0062】なお、図6においては、差分の絶対値の和
がβ未満の場合における補正係数αの変化を直線的な変
化としたが、曲線的な変化としてもよく、要は、β未満
における差分の絶対値の和の大きさに応じて、良好な彩
度が得られるような補正係数が得られるようにすればよ
い。
【0063】このようにして補正係数αが求められる
と、その補正係数αにより彩度補正処理(ステップs2
4)、補正後のRGBデータ(Rout、Gout、Bout)
の算出(ステップs25)、処理対象の全データ(たと
えば1画面分)の処理が終了したか(ステップs26)
と続くが、ステップs24からステップs26は、図1
のフローチャートのステップs3からステップs5と同
じ処理である。
【0064】図7はこの第3の実施の形態を実現するた
めのシステム構成を示すもので、図3で示した構成図と
ほぼ同じであるが、ここでは、図3で示された補正係数
設定部13の代わりに、補正係数算出部21が設けられ
ており、その他の構成要素は図3と同じであるので、同
一部分には同一符号を付している。
【0065】前記補正係数算出部21は、図5のフロー
チャートにおける補正係数算出(ステップ23)処理を
行うもので、差分算出部12の加算器121、122か
らの差分Dr、Dbを受けて、その絶対値の和を算出
し、求められた絶対値の和に応じた補正係数αを求め、
補正係数算出部14の乗算器141、142に出力する
ものである。
【0066】この第3の実施の形態によれば、彩度差の
少ない部分に対しても自動的に適切な補正係数αが算出
され、その補正係数により彩度補正がなされるので、彩
度差の少ない部分の改善が図れ、画像全体として良好な
彩度が得られる。
【0067】また、この第3の実施の形態と第2の実施
の形態を組み合わせることも可能である。すなわち、図
7に示した構成に補正係数設定部13を設け、この第3
の実施の形態で説明した彩度に応じて自動的に適切な補
正係数を求めるとともに、さらに、ユーザが補正係数設
定部13により補正係数を微調整的に変化させるように
することもできる。これにより、ある程度は自動的に補
正がなされ、さらに、ユーザが調整することにより、ユ
ーザにとって好みの画像とすることが容易に行える。
【0068】なお、以上の第1〜第3の実施の形態の説
明のなかでは触れなかったが、実際の処理においては、
算出された補正後のRGBデータ(Rout,Gout,Bou
t)の値が有効であるか否かをチェックする有効範囲の
チェック処理を行う。たとえば、補正係数αを1.5とし
たとき、Rin=150、Gin=0、Bin=50で
あった場合、これら入力されたRBGデータから(1)
式により、輝度Yを求め、(2)式、(3)式から差分
Dr、Dbを求めて、それら求めた値とα(=1.5)を
前記(4)式に代入して計算すると、Rout=129、
Gout=−20、Bout=54となるが、RGBの値が、
0から255の値を取る場合、Gout=−20はあり得
ないので、このような場合は、Gout=0とする処理を
行う。同様に、計算結果が255を越えた場合には、2
55とする処理を行う。
【0069】また、第1〜第3の実施の形態において、
差分は緑色のデータGinを基準として、赤色のデータ
RinとGinとの差、青色のデータBinとGinと
の差を求めるようにしたが、これに限られることなく、
たとえば、Gin−Rin、Bin−Rin、あるい
は、さらにはGin−Bin、Rin−Binにより求
めてもよい。
【0070】また、RGBデータを用いて輝度を算出す
る場合、前記各実施の形態では、RGBの値に掛ける係
数の比を、2:3:2としたが、これに限られるもので
はなく、他の適当な比としてもよい。
【0071】また、各実施の形態では光の3原色として
のRGBのデータを用いた例を説明したが、印刷などに
用いられるシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ
(Y)においても同様の効果が得られる。
【0072】また、本発明の処理を行うプログラムはフ
ロッピィディスクなどの記憶媒体に記憶可能で、本発明
はこの処理プログラムが記憶された記憶媒体をも含むも
のである。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
入力されたRGBデータから輝度を求めるとともに、前
記入力されたRGBデータのうち1つのデータを基準と
して他のデータとの差分をそれぞれ求め、その求められ
たそれぞれの差分に補正係数を掛けて彩度補正を行い、
この彩度補正を行う式と前記輝度を求める式から導出さ
れた補正後のRGBデータを求める式を用いて補正後の
RGBデータを求めるようにしているので、RGBの色
データそのものを用いて彩度補正を行うことができ、計
算量の極めて少ない簡単な処理で彩度補正が可能とな
る。そして、補正係数を予め設定した一定の値としてそ
の一定の値を掛けて彩度補正を行うことで、特に、差分
の大きい(彩度差の大きい)部分に対する彩度強調を簡
単に行うことができる。また、その補正係数を任意の値
に設定可能とすれば、ユーザは表示された画像を見なが
ら好みに合わせた彩度補正が可能なる。
【0074】また、入力されたRGBデータから輝度を
求めるとともに、前記入力されたRGBデータのうち1
つのデータを基準として他のデータとの差分をそれぞれ
求め、その求められたそれぞれの差分の大きさに応じた
補正係数を算出し、算出された補正係数を前記それぞれ
の差分に掛けて彩度補正を行い、この彩度補正を行う式
と前記輝度を求める式から導出された補正後のBデータ
を求める式を用いて補正後のRGBデータを求めるよう
にしているので、RGBの色データそのものを用いて彩
度補正を行うことで、計算量の極めて少ない簡単な処理
で彩度補正が可能となり、さらに、差分の大きさに応じ
た補正係数が自動的に算出されるので、より一層適切な
彩度補正を自動的に行うことができる。そして、それぞ
れの差分の絶対値の和を求め、その和の大きさを判断す
るためのしきい値を設定し、それぞれの差分の絶対値の
和が前記しきい値以上の場合は、予め定めた一定の補正
係数で彩度補正を行い、前記しきい値未満の場合は、そ
の差分の絶対値の和の大きさに応じて、前記予め定めた
一定の補正係数より大きい補正係数を得て、その補正係
数により彩度補正を行うようにしているので、ある程度
差分の大きい(彩度差の大きい)部分に対しては、予め
設定した一定の補正係数で補正がなされ、差分の小さい
(彩度差の小さい)部分に対しては、差分の大きさ(彩
度差の大きさ)に応じて適切な補正係数が得られるの
で、彩度差の大きさに係わらず適切な彩度強調が図れ、
特に、彩度差の少ない部分もそれに応じた彩度強調がな
されるので、彩度差の少ない部分の改善が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を説明するフローチ
ャート。
【図2】本発明の第1の実施の形態における彩度補正処
理を説明するための図。
【図3】本発明の第1の実施の形態の構成を説明するブ
ロック図。
【図4】本発明の第2の実施の形態を説明するフローチ
ャート。
【図5】本発明の第3の実施の形態を説明するフローチ
ャート。
【図6】本発明の第3の実施の形態におけ補正係数
(α)の算出を説明するための図。
【図7】本発明の第3の実施の形態の構成を説明するブ
ロック図。
【符号の説明】
11 輝度算出部 12 差分算出部 13 補正係数設定部 14 彩度補正部 15 補正データ算出部 21 補正係数算出部 121,122 加算器 141,142 乗算器 Rin,Gin,Bin RGB入力データ Rout,Gout,Bout 補正後のRGBデータ α 補正係数 β 差分の絶対値の和の大きさを判断するためのしきい

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されたRGBデータ(Rin、Gi
    n、Bin)それぞれに所定の係数を掛けてそれぞれの
    和を取ることで輝度(Y)を求めるとともに、前記入力
    されたRGBデータ(Rin、Gin、Bin)のうち
    1つを基準として、他のデータとの差分をそれぞれ求
    め、その求められたそれぞれの差分に補正係数を掛けて
    彩度補正を行い、この彩度補正を行う式と前記輝度を求
    める式から補正後のRGBデータ(Rout、Gout、Bou
    t)を求める式を用いて補正後のRGBデータ(Rout、
    Gout、Bout)を求めることを特徴とする彩度補正方
    法。
  2. 【請求項2】 前記それぞれの差分に補正係数を掛けて
    彩度補正を行う処理は、補正係数を予め設定した一定の
    値として、その一定の値を掛けることで彩度補正を行う
    ことを特徴とする請求項1記載の彩度補正方法。
  3. 【請求項3】 前記それぞれの差分に補正係数を掛けて
    彩度補正を行う処理は、補正係数を任意の値に設定可能
    とし、任意に設定された補正係数を掛けることで彩度補
    正を行うことを特徴とする請求項1記載の彩度補正方
    法。
  4. 【請求項4】 入力されたRGBデータ(Rin、Gi
    n、Bin)それぞれに所定の係数を掛けてそれぞれの
    和を取ることで輝度(Y)を求めるとともに、前記入力
    されたRGBデータ(Rin、Gin、Bin)のうち
    1つを基準として、他のデータとの差分をそれぞれ求
    め、その求められたそれぞれの差分の大きさに応じた補
    正係数を算出し、算出された補正係数を前記それぞれの
    差分に掛けて彩度補正を行い、この彩度補正を行う式と
    前記輝度値を求める式から補正後のRGBデータ(Rou
    t、Gout、Bout)を求める式を用いて補正後のRGB
    データ(Rout、Gout、Bout)を求めることを特徴と
    する彩度補正方法。
  5. 【請求項5】 前記それぞれの差分値の大きさに応じた
    補正係数を算出し、算出された補正係数を前記差分に掛
    けて彩度補正を行う処理は、それぞれの差分の絶対値の
    和を求め、その差分の絶対値の和の大きさを判断するた
    めのしきい値を設定し、それぞれの差分の絶対値の和が
    前記しきい値以上の場合は、予め定めた一定の補正係数
    で彩度補正を行い、前記しきい値未満の場合は、その差
    分の絶対値の和の大きさに応じて、前記予め定めた一定
    の補正係数より大きい補正係数を得て、その補正係数に
    より彩度補正を行うことを特徴とする請求項4記載の彩
    度補正方法。
  6. 【請求項6】 入力されたRGBデータ(Rin、Gi
    n、Bin)それぞれに所定の係数を掛けてそれぞれの
    和を取ることで輝度(Y)を求める輝度算出部と、 前記入力されたRGBデータ(Rin、Gin、Bi
    n)のうち1つを基準として、他のデータとの差分をそ
    れぞれ求める差分算出部と、 この差分算出部により求められたそれぞれの差分に補正
    係数を掛けることで彩度補正を行う彩度補正部と、 前記彩度補正を行う式と前記輝度を求める式から導出さ
    れた補正後のRGBデータ(Rout、Gout、Bout)を
    求める式を用いて、補正後のRGBデータ(Rout、Go
    ut、Bout)を求める補正データ算出部と、 を有することを特徴とする彩度補正装置。
  7. 【請求項7】 前記彩度補正部が行うそれぞれの差分に
    補正係数を掛けて彩度補正を行う処理は、補正係数を予
    め設定した一定の値として、その一定の値を掛けること
    で彩度補正を行うことを特徴とする請求項6記載の彩度
    補正装置。
  8. 【請求項8】 前記彩度補正部が行うそれぞれの差分に
    補正係数を掛けて彩度補正を行う処理は、補正係数を任
    意の値に設定可能とし、任意に設定された補正係数を掛
    け算することで彩度補正を行うことを特徴とする請求項
    6記載の彩度補正装置。
  9. 【請求項9】 入力されたRGBデータ(Rin、Gi
    n、Bin)それぞれに所定の係数を掛けてそれぞれの
    和を取ることで輝度(Y)を求める輝度算出部と、 前記入力されたRGBデータ(Rin、Gin、Bi
    n)のうち1つを基準として、他のデータとの差分をそ
    れぞれ求める差分算出部と、 この差分算出部により求められたそれぞれの差分の大き
    さに応じた補正係数を求め、求められた補正係数を前記
    それぞれの差分に掛けて彩度補正を行う彩度補正部と、 前記彩度補正を行う式と前記輝度を求める式とから導出
    された補正後のRGBデータ(Rout、Gout、Bout)
    を求める式により補正後のRGBデータ(Rout、Gou
    t、Bout)を求める補正データ算出部と、 を有することを特徴とする彩度補正装置。
  10. 【請求項10】 前記彩度補正部が行うそれぞれの差分
    値の大きさに応じた補正係数を算出し、算出された補正
    係数を掛けて彩度補正を行う処理は、差分算出部で算出
    されたそれぞれの差分の絶対値の和を求めるとともに、
    その差分の絶対値の和の大きさと、その差分の絶対値の
    和の大きさを判断するために設定されたしきい値とを比
    較して差分の絶対値の和が前記しきい値以上の場合は、
    予め定めた一定の補正係数で彩度補正を行い、前記しき
    い値未満の場合は、その差分の絶対値の和の大きさに応
    じて、前記予め定めた一定の補正係数より大きい補正係
    数を得て、その補正係数により彩度補正を行うことを特
    徴とする請求項9記載の彩度補正装置。
JP9154084A 1996-06-11 1997-06-11 彩度補正方法および彩度補正装置 Withdrawn JPH1074256A (ja)

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JP14960796 1996-06-11
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007074063A (ja) * 2005-09-05 2007-03-22 Fuji Xerox Co Ltd 色処理装置および色処理方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007074063A (ja) * 2005-09-05 2007-03-22 Fuji Xerox Co Ltd 色処理装置および色処理方法

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