JPH1074150A - プロセススケジューリング方法ならびにそのためのプロセススケジューリング装置およびプログラム記憶媒体 - Google Patents

プロセススケジューリング方法ならびにそのためのプロセススケジューリング装置およびプログラム記憶媒体

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JPH1074150A
JPH1074150A JP17217197A JP17217197A JPH1074150A JP H1074150 A JPH1074150 A JP H1074150A JP 17217197 A JP17217197 A JP 17217197A JP 17217197 A JP17217197 A JP 17217197A JP H1074150 A JPH1074150 A JP H1074150A
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JP17217197A
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Naoto Aoshima
直人 青島
Katsuto Minae
克仁 薬袋
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 並列プロセスと他のプロセスとを時分割によ
り同一プロセッサで動作させるときのシステム効率の低
下を防止することを目的とする。 【解決手段】 複数のプロセッサ(CPU)上で動作す
る並列プログラム0の並列プロセスと、他のプロセス
(例えば並列プログラム1の並列プロセス)とを、時分
割により実行するに際して、一つの並列プログラムの並
列プロセスそれぞれのフェイズ単位の動作をその実行プ
ロセッサ(CPU0およびCPU1)上で同時に開始す
るとともに、これら各プロセッサ上で当該動作を同時に
停止してその使用権を他のプロセスに譲る。並列プログ
ラムの実行プロセッサの割り当てはフェイズごとに行な
い、また、前記動作の開始および停止に際してはフェイ
ズごとに対象プロセスの実行優先度を変更している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のプロセッサ
上で動作する並列プログラムの並列プロセスと、他のプ
ロセスとを、時分割により実行する情報処理システムに
おけるプロセススケジューリングに関する。
【0002】一般に、一つの並列プログラムは並行して
実行することが可能な並列プロセスからなり、これらの
並列プロセスは互いにデ−タをやりとりしながら全体と
して一つの結果を導き出している。
【0003】このとき、あるチェックポイントに到達し
たプロセスは、相手プロセスがこれに対応のチェックポ
イントに到達するまでの間、相手プロセスとの間のデ−
タ送受信を行なえず、いわば同期待ちの状態になる(図
11参照)。
【0004】そして、並列プロセスを、時分割によって
他のプロセスと時間軸上で混在する形で実行する場合
(図12参照)にも、その並列プログラムからは、実行
主体のプロセッサが自らの並列プロセスのみを最高の優
先度で実行しているように見えることが望ましく、本発
明はこのような要請に応えるものである。
【0005】なお、本明細書で用いる「プロセッサ」は
CPUやMPUなどの処理装置のことであり、以下の記
載では、説明の便宜上、必要に応じてその一例としての
CPUを用いることにする。
【0006】
【従来の技術】図11は、一般的な、同期待ちとデ−タ
通信を繰り返す並列プログラムの処理例であり、一つの
並列プログラムの構成要素である並列プロセスAと並列
プロセスBの中、前者がCPU0で処理され、後者がC
PU1で処理されている状態を示している。
【0007】並列プロセスAの有意な処理11が進んで
チエックポイント12に到達すると、この時点では並列
プロセスBはまだ処理中であるためいったん同期待ち1
3となり、続いて並列プロセスBの処理14が進んでチ
エックポイント15に到達した時点でCPU1は並列プ
ロセスAからのデ−タを受信して当該処理を継続し、C
PU0は並列プロセスAの処理11を再開することにな
る。
【0008】その後は、並列プロセスBの次のチエック
ポイント16の方が並列プロセスAの次のチエックポイ
ント17よりも早い時刻に到来するので、並列プロセス
Bの処理14が同期待ち18となる。
【0009】この同期待ちのときのCPU動作として
は、 ・意味のないループ処理を実行する、 ・他のプロセス(並列プロセスであるかどうかは任意)
にシステム資源などのコンテキストを切り替えて当該プ
ロセスの処理を実行する、 などがあり、CPUの利用効率からみれば後者の方が優
れている。
【0010】一方、コンテキストの切り替えには時間が
かかる(例えば 100μsec )ことから、通常は、予想さ
れる同期待ちの時間がコンテキスト切替時間より長い場
合には後者のコンテキスト切替えが用いられ、また逆に
短い場合には前者のループ処理が用いられている。
【0011】図12は、従来の、並列プロセスおよび他
のプロセスの時分割による処理例であり、並列プロセス
Aの処理11の途中に他のプロセスの処理21が、また
並列プロセスBの処理14の途中に他のプロセスの処理
22が行なわれている。
【0012】ここで、各並列プロセスの同期待ちの時間
をみると、 ・並列プロセスAの待ち時間13′は、並列プロセスB
の処理14の途中に他のプロセスの処理22が入ったた
めに、図11の場合の待ち時間13よりも長くなり、 ・並列プロセスBの待ち時間18′も、並列プロセスA
の処理11の途中に他のプロセスの処理21が入ったた
めに、図11の場合の待ち時間18よりも長くなってい
る。なお、図11および図12の同期待ちの間は前記の
ループ処理が実行される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の、
複数のプロセッサ上で動作する並列プログラムの並列プ
ロセスと、他のプロセスとを、時分割により、それぞれ
飛び飛びの形で実行する情報処理システムでは、他のプ
ロセスの処理のために並列プロセス実行時の同期待ちの
時間が長くなることがあり、そのためにシステム効率の
低下を招きやすいという問題点があった。
【0014】そこで、本発明では、並列プロセスおよび
他のプロセスの動作開始/動作停止を各プロセッサ上の
所定の期間単位(フェイズ)で行なう、すなわちフェイ
ズごとに並列プロセスまたは他のプロセスのいずれかを
実行し、並列プロセス実行時の同期待ちの長さの程度が
それ単独でプロセッサを用いた場合と同じになるように
して、並列プロセスと他のプロセスとを時分割により同
一プロセッサで動作させるときのシステム効率の低下を
防止することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】これを達成するために、
本発明では、次の構成からなるプロセススケジューリン
グ方法を用いている。 ・複数のプロセッサ上で動作する並列プログラムの並列
プロセスと、他のプロセスとを、時分割により実行する
情報処理システムにおいて、一つの並列プログラムの並
列プロセスそれぞれの前記時分割による所定の単位期間
での動作を当該並列プロセスに対応した各プロセッサ上
で同時に開始するとともに、当該動作をこれら各プロセ
ッサ上で同時に停止するようにしたことを特徴とするプ
ロセススケジューリング方法 ・前記動作の開始および停止を、前記並列プロセスに対
する前記単位期間での実行優先度の変更に基づいて行な
うことを特徴とするプロセススケジューリング方法
【0016】また、次の構成からなるプロセススケジュ
ーリング装置を用いている。 ・複数のプロセッサ上で動作する並列プログラムの並列
プロセスと、他のプロセスとを、時分割により実行する
情報処理システムにおいて、一つの並列プログラムの並
列プロセスそれぞれの前記時分割による所定の単位期間
での動作を当該並列プロセスに対応した各プロセッサ上
で同時に開始するとともに、当該動作をこれら各プロセ
ッサ上で同時に停止する処理を行なうプロセス実行手段
を持つことを特徴とするプロセススケジューリング装置 ・前記並列プロセスに対する前記単位期間での実行優先
度の変更処理を行なうとともに、その変更結果を前記プ
ロセス実行手段に通知する優先度処理手段を併せ持つこ
とを特徴とするプロセススケジューリング装置
【0017】さらには、次の構成からなるプログラム記
憶媒体を用いている。 ・複数のプロセッサ上で動作する並列プログラムの並列
プロセスと、他のプロセスとを、時分割により実行する
に際し、一つの並列プログラムの並列プロセスそれぞれ
の前記時分割による所定の単位期間での動作を当該並列
プロセスに対応した各プロセッサ上で同時に開始すると
ともに、当該動作をこれら各プロセッサ上で同時に停止
する機能を実現するためのプログラムを格納したことを
特徴とするプログラム記憶媒体 ・前記プログラムは、前記動作の開始および停止を、前
記並列プロセスに対する前記単位期間での実行優先度の
変更に基づいて行なう内容のものであることを特徴とす
るプログラム記憶媒体
【0018】本発明は、このような構成をとっているの
で、並列プロセスおよび他のプロセスの動作開始/動作
停止が各プロセッサ上の所定の期間単位(フェイズ)で
行なわれる、すなわちフェイズごとに並列プロセスまた
は他のプロセスのいずれかが実行されることになる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1乃至図10を参照して本発明
の実施の形態を説明する。なお、本発明で対象とする
「他のプロセス」は並列プロセスに限られないが、以下
の記載では、説明の便宜上、「他のプロセス」として並
列プロセスを用いることにする。
【0020】図1は本発明のプロセススケジューリング
の概要であり、CPU0およびCPU1は、フェイズ0
のときは二つの並列プロセスからなる並列プログラム0
を実行し、またフェイズ1のときは二つの並列プロセス
からなる並列プログラム1を実行することを示してい
る。
【0021】ここで、並列プログラム0および並列プロ
グラム1の並列プロセスはそれぞれのフェイズの始まり
/終わりごとに同時にその動作の開始/停止を行ない、
停止に際しては他の並列プログラムの並列プロセスにC
PUの使用権を譲り渡すことになる。また、フェイズの
時間幅は数100msec であり、同期待ちのCPUは前記の
ループ処理を行なっている。
【0022】このプロセススケジューリングにより、シ
ステムの任意の時点で動作している並列プログラムをみ
るとき、その並列プロセスがI/O完了待ちなどの特別
の場合を除き、対応の各CPUがこの並列プログラムだ
けを処理するといった環境、すなわちこの並列プログラ
ムを単独で実行した場合と同様の環境にすることがで
き、並列プログラム0および並列プログラム1それぞれ
の並列プロセスの同期待ち時間の長さは単独実行の場合
と同じになる。
【0023】図2は、本発明のプロセススケジューリン
グシステムの概要であり、1は優先度制御部、2は実行
優先度変更部、3はプロセス実行部、4はCPUをそれ
ぞれ示している。
【0024】実行優先度変更部2およびプロセス実行部
3は各CPUごとに用意し、優先度制御部1については
システムに一つ用意すればよく、これを特定CPUに設
けるか複数のCPUに分散させるかは任意である。
【0025】ここで、優先度制御部1は、時間経過を監
視して適切な時刻に、個々の並列プログラムの実行主体
となる各CPU4に対応の実行優先度変更部2にフェイ
ズ単位での当該プログラムの実行優先度の変更を指示す
るとともに、この各CPU4のプロセス実行部3に当該
プログラムの実行優先度の変更を通知する。
【0026】この変更指示の内容は、 ・動作を開始する並列プログラムの実行優先度を高くす
る指示 ・動作を停止する並列プログラムの実行優先度を低くす
る指示 である。
【0027】実行優先度変更部2は、優先度制御部1か
らの指示に基づいて、その並列プログラムを構成する並
列プロセスの、フェイズ単位での実行優先度を変更す
る。
【0028】プロセス実行部3は、この実行優先度に基
づき、そのCPU上で実行優先度がもっとも高いプロセ
スを選択して実行する。このとき、必要に応じてコンテ
キストの切り替えを行なう。
【0029】このプロセススケジューリングシステムに
おいて、例えば並列プログラムAおよび並列プログラム
Bそれぞれの並列プロセスをCPU0、CPU1、CP
U2が三並列で実行しているときに、優先度制御部1か
ら、500msec ごとに両プログラムの実行優先度を交互に
高くする指示をこれらのCPUに出すと、3台の当該C
PUは500msec ごとにこの二つの並列プログラムの実行
を同時に開始する。
【0030】図3は、本発明のプロセススケジューリン
グシステムの全体構成であり、1は優先度制御部(C0
〜Cn )、2は実行優先度変更部(P0 〜Pn )、3は
プロセス実行部(E0 〜En )、4はCPU(CPU0
〜CPUn )、5は並列プログラム割当部、6は並列プ
ログラム割当表、7はフェイズ割当表(A0 〜An )、
8はタイムテーブル(T0 〜Tn )、9はCPUのクロ
ック(L0 〜Ln )をそれぞれ示している。
【0031】CPU4およびクロック9を除いて、それ
ぞれCPUの動作しているOS上のものであり、優先度
制御部1、実行優先度変更部2、プロセス実行部3、フ
ェイズ割当表7およびタイムテーブル8は各OS上に設
定されている。
【0032】図4は、本発明の並列プログラム割当表で
あり、〔CPUの個数(n+1)×各CPU上で同時に
実行可能な並列プログラムの個数(k)〕の数だけの格
納領域を持ち、この格納領域のそれぞれには、各CPU
が各フェイズにおいて実行する並列プログラムの識別子
が入っている。
【0033】図示の並列プログラム割当表は、 ・フェイズ番号0の期間の並列処理対象は識別子aの並
列プログラムであり、それらの実行主体はCPU0、C
PU1およびCPU2であること ・フェイズ番号1の期間の並列処理対象は識別子bの並
列プログラムであり、それらの実行主体はCPU1、C
PU2およびCPUnであること などを示し、「NULL」は並列処理対象プログラムが
そのフェイズには存在しないことを示している。
【0034】図5は、本発明のフェイズ割当表であり、
フェイズ番号に対応したk個の格納領域を持ち、そこに
は一つのCPUが各フェイズにおいて並列処理するプロ
グラムの識別子が格納されている。なお、このフェイズ
割当表は、図4の並列プログラム割当表の一つのCPU
の識別子デ−タを取り出した形式になっている。
【0035】図6は、本発明のタイムテーブルであり、
フェイズ番号に対応したk個の格納領域を持ち、そこに
は各フェイズのオフセットタイムが格納されている。な
お、同じフェイズ番号に対応のオフセット格納領域に格
納されるオフセットタイムの内容はタイムテ−ブルT0
からTn まですべて同じとし、またフェイズ番号0に対
応するオフセットタイムは必ず「+0msec」から始ま
り、フェイズ番号が大きくなるに従って対応するオフセ
ットタイムも必ず大きくなり、その値は「+1000msec」
以上にならないものとする。
【0036】図7は、本発明の並列プログラム割当部に
おける処理手順であり、その内容は次のようになってい
る。なお、識別子pの並列プログラムがj個のCPUを
必要とし、フェイズの数がkである場合を前提とする。 (1) フェイズ番号を示す変数iに「1」を設定して、次
のステップに進む。 (2) CPUの区別番号を示す変数x、およびフェイズ番
号iが空いているCPUの個数を示す変数eに「0」を
設定して、次のステップに進む。 (3) 並列プログラム割当表において、CPUxのフェイ
ズ番号iに対応する識別子格納領域が「NULL」であ
るかどうかを判断し、「YES 」の場合は次のステップに
進み、「NO」の場合はステップ(5) に進む。 (4) 「e=e+1」として、次のステップに進む。 (5) 「x=x+1」として、次のステップに進む。 (6) xの値がCPUの総数より小さいかどうかを判断
し、「YES 」の場合はステップ(3) に戻り、「NO」の場
合は次のステップに進む。
【0037】ステップ(6) で「NO」となることにより、
各CPUの中でフェイズ番号iが空いているものの総数
eが求まり、以下の処理に移行する。 (7) 「e≧j」であるかどうかを判断し、「YES 」の場
合はステップ(10)に進み「NO」の場合は次のステップに
進む。 (8) 「i=i+1」として、次のステップに進む。これ
は、次のフェイズ番号の各識別子を調べるためである。 (9) 「i<k」であるかどうかを判断し、「YES 」の場
合はステップ(2) に戻り、「NO」の場合は一連の処理を
終了する。
【0038】ステップ(7) で「YES 」の場合はフェイズ
番号iに識別子pの並列プログラムを割り当てることが
でき、以下の処理に移行する。 (10)「x=0、e=0」として、次のステップに進む。 (11)並列プログラム割当表において、CPUxのフェイ
ズ番号iに対応する識別子格納領域が「NULL」であ
るかどうかを判断し、「YES 」の場合は次のステップに
進み、「NO」の場合はステップ(17)に進む。 (12)「e=e+1」として、次のステップに進む。 (13)CPUxを識別子pの並列プログラムに割り当て、
次のステップに進む。 (14)並列プログラム割当表の、CPUxのフェイズ番号
iに対応する識別子格納領域に識別子pを格納して、次
のステップに進む。 (15)CPUxのフェイズ割当表を参照し、フェイズ番号
iに対応する識別子格納領域に識別子pを格納して、次
のステップに進む。 (16)「e=j」であるかどうかを判断し、「YES 」の場
合は一連の処理を終了し、「NO」の場合は次のステップ
に進む。 (17)「x=x+1」として、ステップ(11)に戻る。
【0039】ステップ(13)、(14)、(15)の処理により、
フェイズ番号iが「NULL」であるj個のCPUを識
別子pの並列プログラムに割り当てるとともに、並列プ
ログラム割当表およびCPUxのフェイズ割当表それぞ
れの対応する識別子格納領域に識別子pを格納してい
る。
【0040】なお、いままで実行していた並列プログラ
ムが削除される場合は、並列プログラム割当表、および
当該並列プログラムに割り当てられていたCPUのフェ
イズ割当表それぞれの対応する識別子格納領域に「NU
LL」を格納する。
【0041】図8は、優先度制御部(C0 〜Cn )にお
ける処理手順であり、その内容は次のようになってい
る。ここで、優先度制御部は、各CPU上に並列プログ
ラムが存在するか否かにかかわらず、各CPUのOS上
では定期的に起動される。 (21)クロック9より現在の時刻tを得て、次のステップ
に進む。 (22)あらかじめ設定されている時刻ckpと当該時刻t
とを比較して「ckp>t」であるかどうかを判断し、
「YES 」の場合は次のステップに進み、「NO」の場合は
ステップ(24)に進む。 (23)時刻ckpに、優先度制御部自身が起動されるよう
にして一連の処理を終了する。 (24)フェイズ割当表7を参照し、フェイズ番号nowphase
に対応の識別子を取り出して、次のステップに進む。な
お、このときのnowphaseは現時点のフェイズ番号であ
る。 (25)この識別子が「NULL」であるかどうかを判断
し、「YES 」の場合はステップ(27)に進み、「NO」の場
合は次のステップに進む。 (26)優先度変更部に当該識別子の並列プログラムの実行
優先度を下げるよう指示して、次のステップに進む。 (27)「nowphase=nowphase+1」として、次のステップ
に進む。 (28)「nowphase<k」であるかどうかを判断し、「YES
」の場合はステップ(31)に進み、「NO」の場合は次の
ステップに進む。kはフェイズ総数である。 (29)nowphaseを0にリセットして、次のステップに進
む。 (30)あらかじめ設定されている時刻topに1秒加え
て、次のステップに進む。
【0042】ステップ(30)の処理を実行するのは、この
システムの前提として、すべてのフェイズの長さの合計
を常に1秒に固定しており、あるフェイズxの開始時刻
は常に前回のフェイズxの開始時刻の1秒後となるから
である。
【0043】以上の手順によって、各CPUが実行中の
並列プログラムの実行優先度を下げる旨の指示が実行優
先度変更部に送られることになり、続いて、次のフェイ
ズで各CPUが実行予定の並列プログラムの実行優先度
を上げる処理に移行する。 (31)フェイズ割当表7を参照し、フェイズ番号nowphase
に対応の識別子を取り出して、次のステップに進む。 (32)この識別子が「NULL」であるかどうかを判断
し、「YES 」の場合はステップ(34)に進み、「NO」の場
合は次のステップに進む。 (33)実行優先度変更部に当該識別子の並列プログラムの
実行優先度を上げるよう指示して、次のステップに進
む。 (34)タイムテーブル8を参照し、フェイズ番号nowphase
に対応のオフセットタイムoffを取り出して、次のス
テップに進む。 (35)「時刻ckp=時刻top+off」として、次の
ステップに進む。この時刻ckpの値が次の処理のとき
のステップ(22)で用いられる。 (36)時刻ckpに、優先度制御部自身が起動されるよう
にして、次のステップに進む。 (37)プロセス実行部3に並列プログラムの実行優先度の
変更を通知して、一連の処理を終了する。
【0044】図9は、実行優先度変更部(P0 〜Pn
における処理手順であり、その内容は次のようになって
いる。 (41)優先度制御部からの指示が並列プログラムの実行優
先度を上げるものであるかどうかを判断し、「YES 」の
場合はステップ(43)に進み、「NO」の場合は次のステッ
プに進む。 (42)指示された並列プログラムに属するすべての並列プ
ロセスの実行優先度を最も低くして一連の処理を終了す
る。 (43)指示された並列プログラムに属するすべての並列プ
ロセスの実行優先度を最も高くして一連の処理を終了す
る。
【0045】図10は、プロセス実行部(E0 〜En )に
おける処理手順であり、その内容は次のようになってい
る。当該処理の起動のタイミングは実行優先度の変更時
である。 (51)CPU上で最も実行優先度の高い並列プロセスを選
択して、次のステップに進む。 (52)現在実行している並列プロセスが選択プロセスに等
しいかどうかを判断し、「YES 」の場合は一連の処理を
終了し、「NO」の場合は次のステップに進む。 (53)現在実行中の並列プロセスから選択プロセスにコン
テキストの切り替えを行なって、一連の処理を終了す
る。
【0046】
【発明の効果】本発明は、このように、並列プロセスお
よび他のプロセスの動作開始/動作停止を各プロセッサ
上の所定の期間単位(フェイズ)で行なう、すなわちフ
ェイズごとに並列プロセスまたは他のプロセスのいずれ
かを実行し、並列プロセス実行時の同期待ちの長さの程
度がそれ単独でプロセッサを用いた場合と同じになるよ
うにしているので、並列プロセスと他のプロセスとを時
分割により同一プロセッサで動作させるときのシステム
効率の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の、プロセススケジューリングの概要を
示す説明図である。
【図2】本発明の、プロセススケジューリングシステム
の概要を示す説明図である。
【図3】本発明の、プロセススケジューリングシステム
の全体構成を示す説明図である。
【図4】本発明の、並列プログラム割当表を示す説明図
である。
【図5】本発明の、フェイズ割当表を示す説明図であ
る。
【図6】本発明の、タイムテーブルを示す説明図であ
る。
【図7】本発明の、並列プログラム割当部における処理
手順を示す説明図である。
【図8】本発明の、優先度制御部(C0 〜Cn )におけ
る処理手順を示す説明図である。
【図9】本発明の、実行優先度変更部(P0 〜Pn )に
おける処理手順を示す説明図である。
【図10】本発明の、プロセス実行部(E0 〜En )に
おける処理手順を示す説明図である。
【図11】一般的な、同期待ちとデ−タ通信を繰り返す
並列プログラムの処理例を示す説明図である。
【図12】従来の、並列プロセスおよび他のプロセスの
時分割による処理例を示す説明図である。
【符号の説明】
1・・・優先度制御部 2・・・実行優先度変更部 3・・・プロセス実行部 4・・・CPU 5・・・並列プログラム割当部 6・・・並列プログラム割当表 7・・・フェイズ割当表 8・・・タイムテーブル 9・・・クロック 11・・・並列プロセスAの処理 12・・・並列プロセスAのチェックポイント 13・・・並列プロセスAの同期待ち 13′・・並列プロセスAの同期待ち 14・・・並列プロセスBの処理 15・・・並列プロセスBのチェックポイント 16・・・並列プロセスBのチェックポイント 17・・・並列プロセスAのチェックポイント 18・・・並列プロセスBの同期待ち 18′・・並列プロセスBの同期待ち 21・・・並列プロセスAに対応の他のプロセス 22・・・並列プロセスBに対応の他のプロセス

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のプロセッサ上で動作する並列プロ
    グラムの並列プロセスと、他のプロセスとを、時分割に
    より実行する情報処理システムにおいて、 一つの並列プログラムの並列プロセスそれぞれの前記時
    分割による所定の単位期間での動作を当該並列プロセス
    に対応した各プロセッサ上で同時に開始するとともに、
    当該動作をこれら各プロセッサ上で同時に停止するよう
    にしたことを特徴とするプロセススケジューリング方
    法。
  2. 【請求項2】 前記動作の開始および停止を、前記並列
    プロセスに対する前記単位期間での実行優先度の変更に
    基づいて行なうことを特徴とする請求項1記載のプロセ
    ススケジューリング方法。
  3. 【請求項3】 複数のプロセッサ上で動作する並列プロ
    グラムの並列プロセスと、他のプロセスとを、時分割に
    より実行する情報処理システムにおいて、 一つの並列プログラムの並列プロセスそれぞれの前記時
    分割による所定の単位期間での動作を当該並列プロセス
    に対応した各プロセッサ上で同時に開始するとともに、
    当該動作をこれら各プロセッサ上で同時に停止する処理
    を行なうプロセス実行手段を持つことを特徴とするプロ
    セススケジューリング装置。
  4. 【請求項4】 前記並列プロセスに対する前記単位期間
    での実行優先度の変更処理を行なうとともに、その変更
    結果を前記プロセス実行手段に通知する優先度処理手段
    を併せ持つことを特徴とする請求項3記載のプロセスス
    ケジューリング装置。
  5. 【請求項5】 複数のプロセッサ上で動作する並列プロ
    グラムの並列プロセスと、他のプロセスとを、時分割に
    より実行するに際し、 一つの並列プログラムの並列プロセスそれぞれの前記時
    分割による所定の単位期間での動作を当該並列プロセス
    に対応した各プロセッサ上で同時に開始するとともに、
    当該動作をこれら各プロセッサ上で同時に停止する機能
    を実現するためのプログラムを格納したことを特徴とす
    るプログラム記憶媒体。
  6. 【請求項6】 前記プログラムは、前記動作の開始およ
    び停止を、前記並列プロセスに対する前記単位期間での
    実行優先度の変更に基づいて行なう内容のものであるこ
    とを特徴とする請求項5記載のプログラム記憶媒体。
JP17217197A 1996-06-28 1997-06-27 プロセススケジューリング方法ならびにそのためのプロセススケジューリング装置およびプログラム記憶媒体 Withdrawn JPH1074150A (ja)

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