JPH1073872A - 磁気記録/読み込み可能なカメラ - Google Patents

磁気記録/読み込み可能なカメラ

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JPH1073872A
JPH1073872A JP8230131A JP23013196A JPH1073872A JP H1073872 A JPH1073872 A JP H1073872A JP 8230131 A JP8230131 A JP 8230131A JP 23013196 A JP23013196 A JP 23013196A JP H1073872 A JPH1073872 A JP H1073872A
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JP
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magnetic
reading
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camera
motor
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JP8230131A
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Tadashi Otani
忠 大谷
Hidenori Miyamoto
英典 宮本
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Nikon Corp
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルム給送用モータからの漏洩磁束を遮蔽
して磁気情報の読み込み動作の信頼性を向上する。 【解決手段】 モータによりフィルムを給送しながらフ
ィルムに磁気記録したりフィルムに記録されている磁気
情報を読み込む磁気記録/読み込み可能なカメラに、単
一のコア1cに記録用巻線1aと読み込み用巻線1bと
を形成した磁気ヘッドを備え、フィルムに記録されてい
る磁気情報を読み込む時には記録用巻線1aの両端を短
絡してカメラ内の固定電位に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は各種情報をフィルム
に磁気記録/再生可能なカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】フィルムの磁気記録部に情報を記録した
り、フィルムに磁気記録されている情報を読み込む磁気
記録/読み込み可能なカメラが知られている。この種の
カメラでは、フィルム給送に同期して磁気情報の記録/
読み込みを行なうので、磁気ヘッドおよびフィルム給送
用モータに対する磁気ノイズ対策が種々、提案されてい
る。
【0003】例えば特開平4−26832号公報では、
磁気シールドケースにモータを圧入してモータからの磁
束の漏れを防いでいる。また、特開平6−332064
号公報では、フィルム巻き取りスプールに磁性体粉を加
えて成形し、スプールに内蔵されるモータからの磁束の
漏れを防いだり、磁気ヘッドを磁気シールドケースに収
納している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た前者の磁気記録/読み込み可能なカメラでは、磁気シ
ールドケースの磁気遮蔽性を高めるために熱焼鈍が必要
であるが、熱焼鈍した後でモータを圧入するとシールド
ケースに歪が発生し、磁気遮蔽性が低下してしまうとい
う問題がある。
【0005】また、上述した後者の磁気記録/読み込み
可能なカメラでは、モータからの漏洩磁束が多いので磁
性体粉を加えて成形したスプールでは十分な磁気遮蔽性
が得られないという問題がある。そこで、フィルム巻き
取りスプールにパーマロイなどの金属を熱焼鈍したもの
を用いることが考えられるが、スプールの形状が複雑で
あるため、パーマロイなどで成形するのは困難である。
また、パーマロイを切削加工することもできるが、コス
トがかかる。
【0006】さらに、磁気ヘッドを磁気シールドケース
に収納して接地しただけでは、ギャップの前面から侵入
してくる電磁ノイズおよび磁気ノイズを完全に遮蔽する
のは困難である。磁気ノイズの場合は前面からの磁束に
対してコア上で打消し合うように作用するが、電磁ノイ
ズの場合は打消されない。したがって、シールドケース
とコア部の距離を短くするのが望ましいが、磁気ノイズ
に対する感度が高くなるような指向特性となり、シール
ドケースによる磁気ノイズと電磁ノイズの両者に対する
遮蔽性の改善は困難である。
【0007】本発明の目的は、フィルム給送用モータか
らの漏洩磁束を遮蔽して磁気情報の読み込み動作の信頼
性を向上した磁気記録/読み込み可能なカメラを提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(1) 請求項1の発明は、モータによりフィルムを給
送しながらフィルムに磁気記録したりフィルムに記録さ
れている磁気情報を読み込む、磁気記録/読み込み可能
なカメラに適用され、単一のコアに記録用巻線と読み込
み用巻線とを形成した磁気ヘッドを備え、フィルムに記
録されている磁気情報を読み込む時には記録用巻線の両
端を短絡してカメラ内の固定電位に接続する。 (2) 請求項2の磁気記録/読み込み可能なカメラ
は、読み込み用巻線に隣接して記録用巻線を配置した磁
気ヘッドを備える。 (3) 請求項3の磁気記録/読み込み可能なカメラ
は、読み込み用巻線の上に記録用巻線を重ねて形成した
磁気ヘッドを備える。 (4) 請求項4の磁気記録/読み込み可能なカメラ
は、磁気ヘッドからの信号を増幅して出力する磁気読み
込み回路を備え、磁気読み込み回路の0V端子とコアと
をカメラ内の固定電位に接続したものである。 (5) 請求項5の磁気記録/読み込み可能なカメラ
は、第1の磁気シールド部材で磁気ヘッドを覆うように
したものである。 (6) 請求項6の磁気記録/読み込み可能なカメラ
は、第2の磁気シールド部材でモータを覆い、第2の磁
気シールド部材をカメラ内の固定電位に接続したもので
ある。 (7) 請求項7の磁気記録/読み込み可能なカメラ
は、第2の磁気シールド部材はモータのハウジングケー
スを含む複数の磁気シールドケースから構成される。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は一実施形態の構成を示す電
気回路図である。なお、この回路図ではカメラの電気回
路の中で本発明に直接関係する部分のみを示す。磁気ヘ
ッド1は、記録/読み込み共用コア1c上に記録用巻線
1aと読み込み用巻線1bを形成したもので、フィルム
の磁気記録部へ情報を記録したり、磁気記録部に記録さ
れている情報を読み込む。磁気記録回路2は、トランジ
スタT1〜T4により磁気ヘッドに正および負の電流を
流してフィルムに情報を磁気記録する。また、磁気読み
込み回路3は、フィルムに記録されている磁気情報を磁
気ヘッド1を介して読み込み、再生する。この磁気読み
込み回路3にはヘッドアンプ、増幅回路、ローパスフィ
ルター、ハイパスフィルター、電源用バッファアンプな
どが含まれている。なお、磁気ヘッド1、磁気記録回路
2および磁気読み込み回路3による磁気記録/読み込み
動作はフィルム給送と同期して行なわれる。
【0010】フィルム給送用モータ4はフィルムの巻き
上げと巻戻しを行なう。モータ4は磁気シールド部材5
に収納され、この磁気シールド部材5によりモータ4か
らの漏洩磁束を遮蔽する。この磁気シールド部材5は電
池7の負極、すなわちコモンライン(図中にCOMM.
LINEで示す)に接続される。磁気記録回路2および
磁気読み込み回路3の0V端子もコモンラインに接続さ
れるから、磁気シールド部材5の電位は磁気記録回路2
および磁気読み込み回路3の0V端子と同電位になり、
電位が固定される。なお、CPU9の0V端子もコモン
ラインに接続される。
【0011】駆動回路6は、トランジスタT5〜T8に
よりモータ4に正負の電流を流して正転、逆転および制
動を行なう。電池7はカメラの主電源である。DC/D
Cコンバータ8は、電池7の電圧を昇圧してCPU9、
磁気記録回路2、磁気読み込み回路3などの電源端子に
安定化電源を供給する。トランジスタ10はCPU9に
よりオンオフし、磁気読み込み回路3への電源の供給、
停止を行なう。トランジスタ11はCPU9によりオン
オフし、磁気情報の読み込み時に磁気ヘッド1の記録用
巻線1aを短絡する。
【0012】図2は磁気ヘッド1のコアと巻線を示す。
この実施形態では、共用コア1c上に記録用巻線1aを
100ターンし、読み込み用巻線1bを500ターンす
る。両巻線1aと1bは接続され、その接続点と両巻線
の両端から合計3個の端子が引き出されている。両巻線
1aと1bの接続点は磁気読み込み回路3の2.5V端
子に接続され、電位が固定される。また、上述したよう
に、磁気情報の読み込み時は記録用巻線1aの両端がト
ランジスタ11により短絡されるから、記録用巻線1a
の両端は磁気読み込み回路3の2.5V端子に接続され
ることになる。さらに、コア1cはコモンラインに接続
され、電位が固定される。
【0013】記録用巻線1aと読み込み用巻線1bと
は、例えば図3に示すように読み込み用巻線1bに隣接
して記録用巻線1aを配置してもよいし、図4に示すよ
うに読み込み巻線1bの上に記録用巻線1aを形成して
もよい。いずれの場合も、磁気情報の読み込み時に記録
用巻線1aの両端が短絡され、且つ記録用巻線1aの両
端が磁気読み込み回路3の2.5V端子に接続されて、
記録用巻線1aの電位が固定されるので、磁気読み込み
巻線1bに鎖交するモータ4からの漏れ磁束を十分に遮
蔽することができる。
【0014】図5は磁気ヘッド1の磁気シールドケース
を示す。磁気ヘッド1は基台1d上に設置され、その前
面を磁気シールドケース1eで覆うとともに、背面を磁
気シールド板1fで覆い、磁気シールドケース1eと磁
気シールド板1fをコモンラインに接続する。これによ
り、モータ4からの漏れ磁束を十分に遮蔽することがで
きる。
【0015】図6は、一実施形態のフィルム巻き取りス
プール部分のカメラの断面図である。フィルム給送用モ
ータ4は巻き取りスプール20内に組み込まれ、モータ
4の反負荷側ブラケット21がモータ支持部材22によ
りカメラボディ23に固定される。モータ4は、回転軸
4aに固定されたロータ4bと、モータハウジングケー
ス4cに固定された固定子4dとから成り、ロータ4b
には電機子巻線が施され、固定子4dにはマグネットが
設置される。モータハウジングケース4cの負荷側はビ
ス24によりギア台25に固定される。モータ4はギア
群(図6では、一部のギアの図示を省略している)を介
してスプール20を駆動し、フィルム26を巻き取る。
なお、27はカメラの背面に設けられた圧板であり、フ
ィルム26を不図示のアパーチャーに圧接する。
【0016】フィルム給送用モータ4は、第1の磁気シ
ールドケース5aと第2の磁気シールドケース5bから
成る磁気シールド部材5により磁気的に遮蔽される。第
1の磁気シールドケース5aには、例えば約1200℃
で焼鈍した0.3〜0.4mm厚のNi含有率の低いパ
ーマロイ材(以下、PB材と呼ぶ)を用いる。また、第
2の磁気シールドケース5bには、例えば約1100℃
で焼鈍した0.3〜0.4mm厚のNi含有率の高いパ
ーマロイ材(以下、PC材と呼ぶ)を用いる。一方、モ
ータハウジングケース4cには、例えば約820℃で焼
鈍した0.6〜0.3mm厚の純鉄を用いる。
【0017】図7は、モータハウジングケース4cに用
いられる純鉄と、第1シールドケース5aに用いられる
パーマロイB材(PB材)と、第2シールドケース5b
に用いられるパーマロイC材(PC材)のB−H曲線を
示し、横軸が磁界強度Hを、縦軸が磁束密度Bをそれぞ
れ表わす。B−H曲線の傾きは透磁率μ(=μo・μ
r、μo;真空透磁率、μr;比透磁率)を表わし、透
磁率μの逆数(1/μ)は磁路抵抗を表わす。図から明
らかなように、透磁率μは純鉄が最大で、以下、PB
材、PC材の順であるから、磁路抵抗は逆にPC材が最
大で、以下PB材、純鉄の順になる。
【0018】また、磁束密度Bの飽和値は純鉄が最大
で、以下、PB材、PC材の順である。特に、純鉄は、
強磁界領域において磁束密度Bの飽和値が最大である。
これらの材料を磁気シールド材として用いる場合に、磁
界強度の増加に対して、飽和磁束密度に達するまでは十
分な磁気遮蔽性を有するが、飽和磁束密度を超えると磁
気遮蔽性が低下して磁束が透過する。磁気シールド材
は、磁路抵抗が高く且つ飽和磁束密度が高いほど、換言
すれば透磁率が小さく且つ飽和磁束密度が高いほど、磁
気遮蔽性が高い。しかしながら、透磁率が小さく且つ飽
和磁束密度が高い磁気シールド材は得難いので、各材料
の透磁率と飽和磁束密度とに基づいて選定する必要があ
る。
【0019】上記3種類の磁気シールド材の中で、PC
材は、透磁率が最小で最大の磁路抵抗を有するが、磁束
密度の飽和値が最小であるから、モータ近傍の強磁場に
配置するとすぐに飽和して磁束漏れを起こす。一方、純
鉄は、透磁率が最大で磁路抵抗は低いが飽和磁束密度が
高いので、モータ近傍の強磁場に配置してもモータから
の漏れ磁束を十分に遮蔽することができる。
【0020】そこで、この実施形態では、モータ4に最
も近いモータハウジングケース4cに純鉄を用い、その
周りの第1シールドケース5aにPB材を用い、さらに
その周りの第2シールド材5bにPC材を用いる。つま
り、モータ近傍の強磁場からモータから遠い弱磁場に至
るまで、それぞれの部位に最適な磁気シールド材を配置
する。これにより、高い磁気遮蔽性を得ることができ
る。
【0021】また、この実施形態では、図6に示すよう
に、第1シールドケース5aは、モータハウジングケー
ス4cのモータ出力軸側まで回り込んで形成され、モー
タハウジングケース4cとギア台25との間に挟み込む
ようにビス24により共締めされている。純鉄もパーマ
ロイ材も導体であるから、モータハウジングケース4c
と第1シールドケース5aは電気的に導通し、同電位に
なる。上述したように、この実施形態では第1シールド
ケース5aと第2シールドケース5bを共にコモンライ
ンに接続している。磁気読み込み回路3の0V端子もコ
モンラインに接続されているので、結局、磁気読み込み
回路3の0V端子と、モータハウジングケース4c、第
1シールドケース5aおよび第2シールドケース5bと
は同電位に固定される。ここで、本出願人は、モータハ
ウジングケース4c、第1シールドケース5aおよび第
2シールドケース5bをコモンラインに接続すると、磁
気遮蔽性が向上することを実験的に確認した。
【0022】このように、フィルム給送用モータ4を3
重の磁気シールドケースで覆い、且つそれらをコモンラ
インに接続して電位を固定することにより、高い磁気遮
蔽性を達成することができ、モータ4からの漏れ磁束の
磁気ヘッド1への混入を十分に抑制することができる。
また、特にモータブラシから発生する高周波ノイズを十
分に遮蔽することができる。
【0023】なお、第1シールドケース5aのみで十分
な磁気遮蔽効果が得られる場合には、第2シールドケー
ス5bを省略してもよい。その場合は、モータハウジン
グケース4cに純鉄を用い、第1シールドケース5aに
PC材を用いて、それらの磁気シールドケースをコモン
ラインに接続する。また、モータハウジングケース4c
をコモンラインに接続せず、第1および第2シールドケ
ース5a,5bだけをコモンラインに接続するようにし
てもよい。
【0024】なお、図8に示すように、コアと巻線を共
用して記録動作と読み込み動作を行なう形式の磁気ヘッ
ド1Aを用い、磁気ヘッド1に図5に示す磁気シールド
ケース1eと磁気シールド板1fを設置し、さらにモー
タ4に上述した磁気シールド部材5を設置するようにし
てもよい。
【0025】次に、カメラの動作を説明する。磁気記録
媒体が塗付された磁気記録可能なフィルムカートリッジ
をカートリッジ室に装填し、カートリッジ蓋を閉める
と、フイルムの頭出し動作を実行する。このカメラは、
未露光駒を残して撮影途中で取り出されたフィルムカー
トリッジを再装填して撮影を継続することができる。こ
のような途中取り出しフィルムの撮影済み駒には何らか
の撮影情報が磁気記録されているので、撮影情報が磁気
記録されているか否かにより撮影済み駒か未露光駒かを
識別できる。カートリッジ蓋が閉じられると、CPU9
はDC/DCコンバータ8を起動して電池7の電圧を5
Vに昇圧するとともに、トランジスタ10をオンして磁
気読み込み回路3の5V端子に電源を供給する。次に、
CPU7は駆動回路6およびモータ4によりフィルムの
巻き上げを開始するとともに、磁気読み込み回路3によ
り磁気へッド1を通過するフィルムから磁気情報を読み
込む。この磁気情報の読み込みは1駒ごとに行ない、磁
気読み込み回路3の出力をA/D変換して磁気記録情報
の有無を確認し、磁気情報が記録されていない駒までフ
イルムを給送する。
【0026】上述した実施形態では、フィルム巻き取り
スプール20内に収納されたフィルム給送用モータ4を
例に上げて説明したが、スプール外に設置するフィルム
給送用モータに対しても上述した磁気シールドを施すこ
とにより、同様な効果が得られる。その場合、磁気記録
用巻線は十分にインピーダンスが高く、磁気ノイズの混
入が少ないと考えられるから、磁気読み込み時に動作す
るフィルム給送用モータのみに上述した磁気シールドを
施すようにしてもよい。
【0027】以上の発明の実施の形態の構成において、
フィルム給送用モータ4がモーターを、磁気ヘッド1が
磁気ヘッドを、コア1cがコアを、記録用巻線1aが記
録用巻線を、読み込み用巻線1bが読み込み用巻線を、
磁気読み込み回路3が磁気読み込み回路を、磁気シール
ドケース1eおよび磁気シールド板1fが第1の磁気シ
ールド部材を、モータハウジングケース4c、第1の磁
気シールドケース5aおよび第2の磁気シールドケース
5bが第2の磁気シールド部材をそれぞれ構成する。
【0028】
【発明の効果】
(1) 以上説明したように請求項1の発明によれば、
単一のコアに記録用巻線と読み込み用巻線とを形成した
磁気ヘッドを備え、フィルムに記録されている磁気情報
を読み込む時には記録用巻線の両端を短絡してカメラ内
の固定電位に接続するようにしたので、磁気情報の読み
込み時に動作するフィルム給送用モータからの漏れ磁束
を十分に遮蔽でき、磁気ヘッドへの磁気ノイズの混入を
十分に抑制することができる。 (2) 請求項2の発明によれば、読み込み用巻線に隣
接して記録用巻線を配置した磁気ヘッドを備えることに
より、磁気情報の読み込み時に動作するフィルム給送用
モータからの漏れ磁束を十分に遮蔽でき、磁気ヘッドへ
の磁気ノイズの混入を十分に抑制することができる。 (3) 請求項3の発明によれば、読み込み用巻線の上
に記録用巻線を重ねて形成した磁気ヘッドを備えること
により、磁気情報の読み込み時に動作するフィルム給送
用モータからの漏れ磁束を十分に遮蔽でき、磁気ヘッド
への磁気ノイズの混入を十分に抑制することができる。 (4) 請求項4の発明によれば、磁気ヘッドからの信
号を増幅して出力する磁気読み込み回路を備え、磁気読
み込み回路の0V端子とコアとをカメラ内の固定電位に
接続するようにしたので、磁気ノイズによる影響を低減
できる。 (5) 請求項5の発明によれば、さらに第1の磁気シ
ールド部材で磁気ヘッドを覆うようにしたので、モータ
からの漏れ磁束を十分に遮蔽することができる。 (6) 請求項6の発明によれば、第2の磁気シールド
部材でモータを覆い、第2の磁気シールド部材をカメラ
内の固定電位に接続したので、モータからの磁束の漏洩
を十分に低減できる。 (7) 請求項7の発明によれば、第2の磁気シールド
部材をモータのハウジングケースを含む複数の磁気シー
ルドケースから構成するようにしたので、モータからの
磁束の漏洩をほぼ完全に防止でき、高い磁気遮蔽効果を
達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施形態の構成を示す電気回路図である。
【図2】 磁気ヘッドの巻線と端子の構成を示す図であ
る。
【図3】 磁気記録用巻線と磁気読み込み用巻線の形成
例を示す図である。
【図4】 磁気記録用巻線と磁気読み込み用巻線の他の
形成例を示す図である。
【図5】 磁気ヘッドの磁気シールドケースと磁気シー
ルド板を示す図である。
【図6】 フィルム給送用モータの構造を示す巻き上げ
スプールの断面図である。
【図7】 各種磁気シールド材のB−H曲線を示す図で
ある。
【図8】 一実施形態の変形例の構成を示す電気回路図
である。
【符号の説明】
1,1A 磁気ヘッド 1a 記録用巻線 1b 読み込み用巻線 1c コア 1d 基台 1e 磁気シールドケース 1f 磁気シールド板 2 磁気記録回路 3 磁気読み込み回路 4 フィルム給送用モータ 4a モータ軸 4b ロータ 4c モータハウジングケース 4d 固定子 5 磁気シールド部材 5a 第1の磁気シールドケース 5b 第2の磁気シールドケース 6 モータ駆動回路 7 電池 8 DC/DCコンバータ 9 CPU 10,11,T1〜T8 トランジスタ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータによりフィルムを給送しながらフ
    ィルムに磁気記録したりフィルムに記録されている磁気
    情報を読み込む、磁気記録/読み込み可能なカメラにお
    いて、 単一のコアに記録用巻線と読み込み用巻線とを形成した
    磁気ヘッドを備え、フィルムに記録されている磁気情報
    を読み込む時には前記記録用巻線の両端を短絡してカメ
    ラ内の固定電位に接続することを特徴とする磁気記録/
    読み込み可能なカメラ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の磁気記録/読み込み可
    能なカメラにおいて、 前記読み込み用巻線に隣接して前記記録用巻線を配置す
    ることを特徴とする磁気記録/読み込み可能なカメラ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の磁気記録/読み込み可
    能なカメラにおいて、 前記読み込み用巻線の上に前記記録用巻線を重ねて形成
    することを特徴とする磁気記録/読み込み可能なカメ
    ラ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかの項に記載の磁
    気記録/読み込み可能なカメラにおいて、 前記磁気ヘッドからの信号を増幅して出力する磁気読み
    込み回路を備え、前記磁気読み込み回路の0V端子と前
    記コアとをカメラ内の固定電位に接続することを特徴と
    する磁気記録/読み込み可能なカメラ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかの項に記載の磁
    気記録/読み込み可能なカメラにおいて、 第1の磁気シールド部材で前記磁気ヘッドを覆うように
    したことを特徴とする磁気記録/読み込み可能なカメ
    ラ。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5にいずれかの項に記載の磁
    気記録/読み込み可能なカメラにおいて、 第2の磁気シールド部材で前記モータを覆い、前記第2
    の磁気シールド部材をカメラ内の固定電位に接続するこ
    とを特徴とする磁気記録/読み込み可能なカメラ。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の磁気記録/読み込み可
    能なカメラにおいて、 前記第2の磁気シールド部材は、前記モータのハウジン
    グケースを含む複数の磁気シールドケースから構成され
    ることを特徴とする磁気記録/読み込み可能なカメラ。
JP8230131A 1996-08-30 1996-08-30 磁気記録/読み込み可能なカメラ Pending JPH1073872A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023157576A1 (ja) * 2022-02-15 2023-08-24 株式会社 東芝 回転電機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023157576A1 (ja) * 2022-02-15 2023-08-24 株式会社 東芝 回転電機

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