JPS6158882B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPS6158882B2 JPS6158882B2 JP2667879A JP2667879A JPS6158882B2 JP S6158882 B2 JPS6158882 B2 JP S6158882B2 JP 2667879 A JP2667879 A JP 2667879A JP 2667879 A JP2667879 A JP 2667879A JP S6158882 B2 JPS6158882 B2 JP S6158882B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic
- rotor magnet
- signal
- audio
- head
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 230000004907 flux Effects 0.000 claims description 23
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 15
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 11
- 230000005236 sound signal Effects 0.000 description 12
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 7
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 6
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N Iron Chemical compound [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- 230000008859 change Effects 0.000 description 2
- 229910052742 iron Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 2
- 230000035699 permeability Effects 0.000 description 2
- 230000001629 suppression Effects 0.000 description 2
- 230000005284 excitation Effects 0.000 description 1
- 230000006698 induction Effects 0.000 description 1
- 230000035945 sensitivity Effects 0.000 description 1
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B5/00—Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
- G11B5/02—Recording, reproducing, or erasing methods; Read, write or erase circuits therefor
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、磁気記録再生装置の誘導雑音低減方
法に係り、特に、分割着磁されたロータマグネツ
トとこのロータマグネツトの発生磁束を検出する
磁気検出素子を有するモータを備え磁気記憶媒
体、例えば磁気テープに磁気ヘツドを介して信号
を記録あるいは再生する磁気記録再生装置におい
て上記の信号中に混入する前記ロータマグネツト
の発生磁束に起因する誘導雑音信号を低減する方
法に関するものである。
法に係り、特に、分割着磁されたロータマグネツ
トとこのロータマグネツトの発生磁束を検出する
磁気検出素子を有するモータを備え磁気記憶媒
体、例えば磁気テープに磁気ヘツドを介して信号
を記録あるいは再生する磁気記録再生装置におい
て上記の信号中に混入する前記ロータマグネツト
の発生磁束に起因する誘導雑音信号を低減する方
法に関するものである。
例えば磁気テープに映像信号及び音声信号を記
録し、これを磁気ヘツドを用いて再生する磁気録
画録音再生装置、いわゆるVTR(ビデオテープ
レコーダ)において映像信号の記録再生用回転磁
気ヘツド(ビデオヘツドという)を取付けたシリ
ンダをシリンダ軸に直結したモータでダイレクト
駆動することが行なわれるが、この場合、駆動用
モータの電磁部の漏洩磁束が音声信号の記録再生
用固定磁気ヘツド(以下オーデイオヘツドとい
う)に影響して音声信号に雑音が誘導する問題が
ある。
録し、これを磁気ヘツドを用いて再生する磁気録
画録音再生装置、いわゆるVTR(ビデオテープ
レコーダ)において映像信号の記録再生用回転磁
気ヘツド(ビデオヘツドという)を取付けたシリ
ンダをシリンダ軸に直結したモータでダイレクト
駆動することが行なわれるが、この場合、駆動用
モータの電磁部の漏洩磁束が音声信号の記録再生
用固定磁気ヘツド(以下オーデイオヘツドとい
う)に影響して音声信号に雑音が誘導する問題が
ある。
これを第1図及び第2図により、さらに具体的
に説明する。第1図はダイレクト駆動式のVTR
用シリンダの展開断面図、第2図はVTRの機構
説明用の配置図を示す。第1図において、1は下
部固定シリンダであり、この内部にロータマグネ
ツト2、ステータコイル3、ヨーク4及びプレー
ト5等から成るモータの電磁部が収納されてい
る。ロータマグネツト2はN極とS極とが交互に
多極に分割着磁されている。ヨーク4及びプレー
ト5は鉄などの高透磁率材料で作られる。ロータ
マグネツト2はプレート5を介してシリンダ軸6
に固定して取付けられており、ステータコイル3
に励磁電流が流れることによつてロータマグネツ
ト2及びシリンダ軸6が一体的に回転駆動され、
これに伴なつてシリンダ軸に直結した上部回転シ
リンダ7が回転する。上部回転シリンダ7には2
つのビデオヘツド8及び9が取付けられている。
10は軸受、11及び12は回転トランス、13
はフライホイールである。
に説明する。第1図はダイレクト駆動式のVTR
用シリンダの展開断面図、第2図はVTRの機構
説明用の配置図を示す。第1図において、1は下
部固定シリンダであり、この内部にロータマグネ
ツト2、ステータコイル3、ヨーク4及びプレー
ト5等から成るモータの電磁部が収納されてい
る。ロータマグネツト2はN極とS極とが交互に
多極に分割着磁されている。ヨーク4及びプレー
ト5は鉄などの高透磁率材料で作られる。ロータ
マグネツト2はプレート5を介してシリンダ軸6
に固定して取付けられており、ステータコイル3
に励磁電流が流れることによつてロータマグネツ
ト2及びシリンダ軸6が一体的に回転駆動され、
これに伴なつてシリンダ軸に直結した上部回転シ
リンダ7が回転する。上部回転シリンダ7には2
つのビデオヘツド8及び9が取付けられている。
10は軸受、11及び12は回転トランス、13
はフライホイールである。
次に第2図において、14は第1図に示した下
部固定シリンダ1及び上部回転シリンダ7を含む
シリンダである。15はビデオカセツト、16は
磁気テープを示し、磁気テープ16は、ピンチロ
ーラ17とキヤプスタン軸18とが圧着し、キヤ
プスタン軸18が回転することによつてサプライ
リール19からテークアツプリール20に向つて
走行する。磁気テープ16に記録された映像信号
は、シリンダ14の上部回転シリンダ7の回転に
よりビデオヘツド(第1図の8及び9)が磁気テ
ープ16上を斜めに走査することによつて再生さ
れる。一方、磁気テープ16に記録された音声信
号は、オーデイオヘツド21によつて再生され
る。
部固定シリンダ1及び上部回転シリンダ7を含む
シリンダである。15はビデオカセツト、16は
磁気テープを示し、磁気テープ16は、ピンチロ
ーラ17とキヤプスタン軸18とが圧着し、キヤ
プスタン軸18が回転することによつてサプライ
リール19からテークアツプリール20に向つて
走行する。磁気テープ16に記録された映像信号
は、シリンダ14の上部回転シリンダ7の回転に
よりビデオヘツド(第1図の8及び9)が磁気テ
ープ16上を斜めに走査することによつて再生さ
れる。一方、磁気テープ16に記録された音声信
号は、オーデイオヘツド21によつて再生され
る。
第1図の構成のシリンダにおいて、ロータマグ
ネツト2による磁束密度は、ともに高透磁率材料
で作られたヨーク4とプレート5とが対向してい
る部分で集中的に強い。しかしながらこのロータ
マグネツト2の発生磁束は、モータの電磁部を収
納している下部固定シリンダ1の外部にも漏洩す
る。この漏洩による磁界はロータマグネツト2の
回転に伴なう交番磁界である。このため、第2図
に示すオーデイオヘツド21にこの交番磁界が影
響して、磁気テープ16から再生する音声信号
に、ロータマグネツトの着磁極の繰返し周期に一
致した周期の雑音が重畳する。オーデイオヘツド
21とシリンダ14とは空間的に離れてはいる
が、オーデイオヘツド21の感度が良いことか
ら、わずかの漏洩磁束によつても、誘導される雑
音信号のレベルは相当の大きさとなる。
ネツト2による磁束密度は、ともに高透磁率材料
で作られたヨーク4とプレート5とが対向してい
る部分で集中的に強い。しかしながらこのロータ
マグネツト2の発生磁束は、モータの電磁部を収
納している下部固定シリンダ1の外部にも漏洩す
る。この漏洩による磁界はロータマグネツト2の
回転に伴なう交番磁界である。このため、第2図
に示すオーデイオヘツド21にこの交番磁界が影
響して、磁気テープ16から再生する音声信号
に、ロータマグネツトの着磁極の繰返し周期に一
致した周期の雑音が重畳する。オーデイオヘツド
21とシリンダ14とは空間的に離れてはいる
が、オーデイオヘツド21の感度が良いことか
ら、わずかの漏洩磁束によつても、誘導される雑
音信号のレベルは相当の大きさとなる。
この雑音を軽減するために、従来、ロータマグ
ネツト2を取付けているプレート5をカツプ状に
形成してロータマグネツト2の側面まで覆うよう
にしたり、さらに下部固定シリンダ1内のロータ
マグネツト2を含むモータ電磁部を鉄板などで磁
気シールドするなどの対策が施こされているが、
しかしそれでも雑音レベルを所望の値以下とする
ことが難しく、さらにオーデイオヘツド21にヘ
ツド部分をひさしのように覆う磁気シールド用の
キヤツプを被せるなどの対策が採られている。こ
のように、従来は、2重3重の磁気シールドを行
なつてロータマグネツト2の発生磁束を封じ込め
ることが図られており、雑音低減効果に対してコ
ストの割高な対策方法であつた。
ネツト2を取付けているプレート5をカツプ状に
形成してロータマグネツト2の側面まで覆うよう
にしたり、さらに下部固定シリンダ1内のロータ
マグネツト2を含むモータ電磁部を鉄板などで磁
気シールドするなどの対策が施こされているが、
しかしそれでも雑音レベルを所望の値以下とする
ことが難しく、さらにオーデイオヘツド21にヘ
ツド部分をひさしのように覆う磁気シールド用の
キヤツプを被せるなどの対策が採られている。こ
のように、従来は、2重3重の磁気シールドを行
なつてロータマグネツト2の発生磁束を封じ込め
ることが図られており、雑音低減効果に対してコ
ストの割高な対策方法であつた。
本発明の目的は、上記した従来の対策方法の不
都合を解消し、低コストで効果の大きい誘導雑音
の低減方法を提供するにある。
都合を解消し、低コストで効果の大きい誘導雑音
の低減方法を提供するにある。
本発明の特徴は、上記目的を達成するために、
ロータマグネツトの発生磁束を検出する素子を用
い、この磁気検出素子の出力信号を磁気記録媒体
から再生した信号(例えば前記オーデイオヘツド
の出力信号)から実質的に減算するように両者を
減算あるいは加算処理することによつて、再生信
号中に混入している前記ロータマグネツトの発生
磁束に起因する誘導雑音を相殺して低減するもの
である。このとき、上記の磁気検出素子として
は、ロータマグネツトの発生磁束の変化からロー
タマグネツトの回転位置を検出し、検出した回転
位置に応じてステータコイルへの通電を切換える
ための磁極位置検出素子、あるいはロータマグネ
ツトの発生磁束の変化からその回転速度を検出し
てモータの速度制御を行なうための速度検出素子
を使用することができる。モータに設置されてい
るこれらの検出素子を誘導雑音低減のために兼用
することにより、前記の磁気検出素子を新たに設
ける必要がなくなり、構成が簡易で、しかも低コ
ストの雑音低減方法とすることができる。
ロータマグネツトの発生磁束を検出する素子を用
い、この磁気検出素子の出力信号を磁気記録媒体
から再生した信号(例えば前記オーデイオヘツド
の出力信号)から実質的に減算するように両者を
減算あるいは加算処理することによつて、再生信
号中に混入している前記ロータマグネツトの発生
磁束に起因する誘導雑音を相殺して低減するもの
である。このとき、上記の磁気検出素子として
は、ロータマグネツトの発生磁束の変化からロー
タマグネツトの回転位置を検出し、検出した回転
位置に応じてステータコイルへの通電を切換える
ための磁極位置検出素子、あるいはロータマグネ
ツトの発生磁束の変化からその回転速度を検出し
てモータの速度制御を行なうための速度検出素子
を使用することができる。モータに設置されてい
るこれらの検出素子を誘導雑音低減のために兼用
することにより、前記の磁気検出素子を新たに設
ける必要がなくなり、構成が簡易で、しかも低コ
ストの雑音低減方法とすることができる。
以下図面により本発明の一実施例を説明する。
ここでは、一例としてVTRのシリンダモータ
として、ロータマグネツトの回転磁極位置をホー
ル素子で検出することでステータコイルの通電制
御を行なう3相ブラシレスモータを使用する場合
について述べる。第1図は上記のブラシレスモー
タを下部固定シリンダ1内に収納し、ビデオヘツ
ド8及び9を取付けた上部回転シリンダ7をダイ
レクト駆動する構成のシリンダの一例を示したも
のである。3相ブラシレスモータは、3組のステ
ータコイル3と、ロータマグネツト2の回転位置
を検出して上記3組のステータコイル3のそれぞ
れへの通電を切換えるために各ステータコイルに
対応して配置された3組の回転位置検出素子を備
える。第1図のシリンダモータは、この回転位置
検出素子として3個のホール素子を使用してお
り、ホール素子22はそのうちの一つである。
として、ロータマグネツトの回転磁極位置をホー
ル素子で検出することでステータコイルの通電制
御を行なう3相ブラシレスモータを使用する場合
について述べる。第1図は上記のブラシレスモー
タを下部固定シリンダ1内に収納し、ビデオヘツ
ド8及び9を取付けた上部回転シリンダ7をダイ
レクト駆動する構成のシリンダの一例を示したも
のである。3相ブラシレスモータは、3組のステ
ータコイル3と、ロータマグネツト2の回転位置
を検出して上記3組のステータコイル3のそれぞ
れへの通電を切換えるために各ステータコイルに
対応して配置された3組の回転位置検出素子を備
える。第1図のシリンダモータは、この回転位置
検出素子として3個のホール素子を使用してお
り、ホール素子22はそのうちの一つである。
第2図は本発明の一実施例を説明するための全
体配置図であり、シリンダ14は、上記のように
ホール素子を備えた3相のブラシレスモータを下
部固定シリンダ内に収納したものであり、22,
23,24がホール素子である。第2図におい
て、ロータマグネツト2の発生磁束の一部はシリ
ンダ14の外部に漏洩する。オーデイオヘツド2
1は磁気テープ16に記録された音声信号を磁電
変換して電気信号に再生すると同時に、上記の漏
洩磁束にも反応するので、再生された音声信号に
ロータマグネツト2の回転に伴なう誘導雑音が重
畳する。この誘導雑音が重畳した音声信号は、第
1のオーデイオアンプ25で増幅された後、第2
のオーデイオアンプ27に加えられる。
体配置図であり、シリンダ14は、上記のように
ホール素子を備えた3相のブラシレスモータを下
部固定シリンダ内に収納したものであり、22,
23,24がホール素子である。第2図におい
て、ロータマグネツト2の発生磁束の一部はシリ
ンダ14の外部に漏洩する。オーデイオヘツド2
1は磁気テープ16に記録された音声信号を磁電
変換して電気信号に再生すると同時に、上記の漏
洩磁束にも反応するので、再生された音声信号に
ロータマグネツト2の回転に伴なう誘導雑音が重
畳する。この誘導雑音が重畳した音声信号は、第
1のオーデイオアンプ25で増幅された後、第2
のオーデイオアンプ27に加えられる。
一方、3個のホール素子22,23及び24
は、多極に分割着磁されたロータマグネツト2の
発生磁束の向きと大きさとを検出してロータマグ
ネツト2の回転位置を検出する。この検出信号は
それぞれのホールアンプ(26はホール素子22
に対するホールアンプを示し、図示は省略されて
いるがホール素子23,24に対してもそれぞれ
ホールアンプが設けられる)によつて増幅された
後、モータ駆動回路30を介して対応するステー
タコイル3に通電指令を与え、ロータマグネツト
2を回転駆動する。
は、多極に分割着磁されたロータマグネツト2の
発生磁束の向きと大きさとを検出してロータマグ
ネツト2の回転位置を検出する。この検出信号は
それぞれのホールアンプ(26はホール素子22
に対するホールアンプを示し、図示は省略されて
いるがホール素子23,24に対してもそれぞれ
ホールアンプが設けられる)によつて増幅された
後、モータ駆動回路30を介して対応するステー
タコイル3に通電指令を与え、ロータマグネツト
2を回転駆動する。
これらのホール素子22,23及び24とオー
デイオヘツド21とはロータマグネツト2の発生
磁束によりその出力信号がともに同一周期で変化
する。3個のホール素子22,23及び24の出
力信号の位相は相互に120度ずつ違つている。そ
こで、いずれか一つのホール素子の出力信号の位
相が、オーデイオヘツド21における誘導雑音信
号の位相とほぼ一致するように、3個のホール素
子22,23及び24の取付け位置を決める。い
まホール素子22とオーデイオヘツド21の出力
信号が同位相となるようにホール素子の位置決め
が行なわれているとする。
デイオヘツド21とはロータマグネツト2の発生
磁束によりその出力信号がともに同一周期で変化
する。3個のホール素子22,23及び24の出
力信号の位相は相互に120度ずつ違つている。そ
こで、いずれか一つのホール素子の出力信号の位
相が、オーデイオヘツド21における誘導雑音信
号の位相とほぼ一致するように、3個のホール素
子22,23及び24の取付け位置を決める。い
まホール素子22とオーデイオヘツド21の出力
信号が同位相となるようにホール素子の位置決め
が行なわれているとする。
次にホールアンプ26で増幅されたホール素子
の出力信号(以下ホール信号と呼ぶ)を、第2の
オーデイオアンプ27に加え、ここでホール信号
と、誘導雑音の重畳した音声信号との減算を行な
う。このときホール信号の振幅と誘導雑音の振幅
とが同一レベルになるように設定すると、両者は
同一位相かつ同一振幅となり、従つて両者は互い
に打消し合い、第2のオーデイオアンプ27の出
力として、モータ雑音の除去された所望の音声信
号だけが得られる。なお、28はスピーカであ
る。
の出力信号(以下ホール信号と呼ぶ)を、第2の
オーデイオアンプ27に加え、ここでホール信号
と、誘導雑音の重畳した音声信号との減算を行な
う。このときホール信号の振幅と誘導雑音の振幅
とが同一レベルになるように設定すると、両者は
同一位相かつ同一振幅となり、従つて両者は互い
に打消し合い、第2のオーデイオアンプ27の出
力として、モータ雑音の除去された所望の音声信
号だけが得られる。なお、28はスピーカであ
る。
第2のオーデイオアンプ27としては、一般の
差動増幅器を用いることができる。ホール信号
と、誘導雑音の重畳した音声信号とを差動で入力
すればよい。この差動増幅器は音声信号の増幅用
として一般に用いられている音声増幅器で兼用す
ることができ、誘導雑音抑圧のために新たに設け
る必要はない。
差動増幅器を用いることができる。ホール信号
と、誘導雑音の重畳した音声信号とを差動で入力
すればよい。この差動増幅器は音声信号の増幅用
として一般に用いられている音声増幅器で兼用す
ることができ、誘導雑音抑圧のために新たに設け
る必要はない。
このように、第2図において本発明方法を実施
するために使用するホール素子、ホールアンプ及
び差動増幅器は、全て磁気記録再生本来の機能を
果すために具備されているものであり、従つて構
成を複雑化することなく、低コストで雑音抑圧を
達成することが可能となる。
するために使用するホール素子、ホールアンプ及
び差動増幅器は、全て磁気記録再生本来の機能を
果すために具備されているものであり、従つて構
成を複雑化することなく、低コストで雑音抑圧を
達成することが可能となる。
本発明方法による雑音低減動作を、第3図及び
第4図を用いて、さらに詳細に説明する。第3図
はロータマグネツト2とオーデイオヘツド21及
び3個のホール素子22,23,24の配置例を
示し、第4図はオーデイオヘツド21とホール素
子22,23,24の出力信号がロータマグネツ
ト2の回転に伴なつて変化する様子を示したもの
であり、第3図の各素子の出力端子に記したもの
と同種の記号を付した波形が、対応する各端子の
出力波形を表わす。第3図は3相モータの例を示
してあり、ステータコイルの通電制御を行なう3
個のホール素子22,23,24は、互いに機械
角で120度ずつ離れた位置に固定されている。各
ホール素子のバイアス端子はそれぞれバイアス電
源29とアースラインに共通に接続されている。
ロータマグネツト2は図示のように、交互にN
極、S極に、全部で8極に分割着磁されている。
第4図を用いて、さらに詳細に説明する。第3図
はロータマグネツト2とオーデイオヘツド21及
び3個のホール素子22,23,24の配置例を
示し、第4図はオーデイオヘツド21とホール素
子22,23,24の出力信号がロータマグネツ
ト2の回転に伴なつて変化する様子を示したもの
であり、第3図の各素子の出力端子に記したもの
と同種の記号を付した波形が、対応する各端子の
出力波形を表わす。第3図は3相モータの例を示
してあり、ステータコイルの通電制御を行なう3
個のホール素子22,23,24は、互いに機械
角で120度ずつ離れた位置に固定されている。各
ホール素子のバイアス端子はそれぞれバイアス電
源29とアースラインに共通に接続されている。
ロータマグネツト2は図示のように、交互にN
極、S極に、全部で8極に分割着磁されている。
第4図の波形イは、オーデイオヘツド21の出
力端子nに現われる、ロータマグネツト2に起因
する誘導雑音Nの電圧波形であり、波形ロはホー
ル素子22,23,24のそれぞれの出力端子に
現われる出力信号の電圧波形である。例えばホー
ル素子22の一方の端子uには波形Uが生じ、他
方の端子には逆位相即ち180度位相の異なる波
形が生じる。また各ホール素子の出力信号波形
UとVとW、及びとととは互いに電気角で
120度ずつ位相が異なり、さらに、近い位相の2
つの波形の間では、例えばUととの間のように
60度の位相差がある。
力端子nに現われる、ロータマグネツト2に起因
する誘導雑音Nの電圧波形であり、波形ロはホー
ル素子22,23,24のそれぞれの出力端子に
現われる出力信号の電圧波形である。例えばホー
ル素子22の一方の端子uには波形Uが生じ、他
方の端子には逆位相即ち180度位相の異なる波
形が生じる。また各ホール素子の出力信号波形
UとVとW、及びとととは互いに電気角で
120度ずつ位相が異なり、さらに、近い位相の2
つの波形の間では、例えばUととの間のように
60度の位相差がある。
波形イに示される誘導雑音Nの位相と、波形ロ
に示される6種類の位相の異なるホール素子出力
信号の位相とを比べてみると、第4図イ及びロに
示すように、最悪の場合、Nに対し、このNと位
相差の最も少ない波形Uまたはは、30度の位相
差をもつ。このように位相関係を考慮せずにオー
デイオヘツド21とホール素子22,23,24
を配置し最悪の状態となつた例において、第4図
ハのように、誘導雑音Nとホール出力Uとを同一
振幅のN′とU′とになるように増幅した後にその
差N′−U′を求めると、点線で示すようにその振
幅はN′の半分以下に小さくなる。
に示される6種類の位相の異なるホール素子出力
信号の位相とを比べてみると、第4図イ及びロに
示すように、最悪の場合、Nに対し、このNと位
相差の最も少ない波形Uまたはは、30度の位相
差をもつ。このように位相関係を考慮せずにオー
デイオヘツド21とホール素子22,23,24
を配置し最悪の状態となつた例において、第4図
ハのように、誘導雑音Nとホール出力Uとを同一
振幅のN′とU′とになるように増幅した後にその
差N′−U′を求めると、点線で示すようにその振
幅はN′の半分以下に小さくなる。
第4図の例は最悪の場合であつたが、この場合
にも誘導雑音を半分以下に低減することができ
た。誘導雑音Nと、3個のホール素子のいずれか
の出力信号との位相差が30度よりもつと小さくな
るようにホール素子の固定位置を設定すれば、両
者の相殺になる誘導雑音の低減効果はより大きく
なる。
にも誘導雑音を半分以下に低減することができ
た。誘導雑音Nと、3個のホール素子のいずれか
の出力信号との位相差が30度よりもつと小さくな
るようにホール素子の固定位置を設定すれば、両
者の相殺になる誘導雑音の低減効果はより大きく
なる。
ところで、上記の実施例では、VTRのシリン
ダモータの漏洩磁束がオーデイオヘツドに影響を
与える例について述べたが、本発明はこの例に限
らず、例えばテープレコーダのキヤプスタンモー
タの漏洩磁束がオーデイオヘツドに影響を与える
場合にも全く同様に適用可能であり。また、影響
を受けるものはオーデイオヘツドに限らず、ビデ
オヘツド、コントロールヘツド等の磁気ヘツド一
般に及び、一方、雑音発生源のモータについても
3相モータに限らず適用可能であり、さらに誘導
雑音を相殺させるための信号の発生源となる磁気
検出素子としては、ホール素子に限らず、例えば
電磁コイル等を用いてロータマグネツトの発生磁
束の電気信号に変換するものを使用しても本発明
の効果は変らない。
ダモータの漏洩磁束がオーデイオヘツドに影響を
与える例について述べたが、本発明はこの例に限
らず、例えばテープレコーダのキヤプスタンモー
タの漏洩磁束がオーデイオヘツドに影響を与える
場合にも全く同様に適用可能であり。また、影響
を受けるものはオーデイオヘツドに限らず、ビデ
オヘツド、コントロールヘツド等の磁気ヘツド一
般に及び、一方、雑音発生源のモータについても
3相モータに限らず適用可能であり、さらに誘導
雑音を相殺させるための信号の発生源となる磁気
検出素子としては、ホール素子に限らず、例えば
電磁コイル等を用いてロータマグネツトの発生磁
束の電気信号に変換するものを使用しても本発明
の効果は変らない。
なお、本発明の電気的な雑音抑圧策を実施する
とともに、従来の磁気シールド手段による雑音低
減策を併用することも可能である。
とともに、従来の磁気シールド手段による雑音低
減策を併用することも可能である。
また、上記実施例の説明では、磁気テープから
再生した信号から、磁気検出素子でロータマグネ
ツトの発生磁束を検出した信号を減算することに
よつて誘導雑音信号を低減する方法を述べたが、
実質的に減算すれば良いことは明らかであるの
で、両者の信号の位相関係によつて加算処理によ
つて低減する場合も本発明に含まれることは勿論
である。
再生した信号から、磁気検出素子でロータマグネ
ツトの発生磁束を検出した信号を減算することに
よつて誘導雑音信号を低減する方法を述べたが、
実質的に減算すれば良いことは明らかであるの
で、両者の信号の位相関係によつて加算処理によ
つて低減する場合も本発明に含まれることは勿論
である。
以上説明したように、本発明によれば、分割着
磁されたロータマグネツトの漏洩磁束が磁気ヘツ
ドに作用して信号ラインに重畳する誘導雑音を、
従来の2重3重の磁気シールドによる低減対策に
代り、ロータマグネツトの発生磁束を検出してい
る他の磁気検出素子の信号を用いて電気的に相殺
する方法としたことにより、磁気検出素子や、信
号の増幅器あるいは相殺させるための差動増幅器
など構成要素のほとんどを、従来具備されている
もので兼用できることになり、従つて構成を複雑
化させることなく、低コストで実施可能であり、
大幅な誘導雑音の低減による性能の向上が実現で
きる。
磁されたロータマグネツトの漏洩磁束が磁気ヘツ
ドに作用して信号ラインに重畳する誘導雑音を、
従来の2重3重の磁気シールドによる低減対策に
代り、ロータマグネツトの発生磁束を検出してい
る他の磁気検出素子の信号を用いて電気的に相殺
する方法としたことにより、磁気検出素子や、信
号の増幅器あるいは相殺させるための差動増幅器
など構成要素のほとんどを、従来具備されている
もので兼用できることになり、従つて構成を複雑
化させることなく、低コストで実施可能であり、
大幅な誘導雑音の低減による性能の向上が実現で
きる。
第1図はモータ雑音発生源としてのVTR用モ
ータ内蔵形シリンダの展開断面図、第2図は本発
明の一実施例説明用のVTR機構配置図、第3図
は本発明における雑音低減動作の説明用回路図、
第4図は第3図の各部端子の電圧波形図である。 符号の説明、1……下部固定シリンダ、2……
ロータマグネツト、7……上部回転シリンダ、
8,9……ビデオヘツド、14……シリンダ、1
6……磁気テープ、21……オーデイオヘツド、
22,23,24……ホール素子、25……第1
のオーデイオアンプ、26……ホールアンプ、2
7……第2のオーデイオアンプ、30……モータ
駆動回路。
ータ内蔵形シリンダの展開断面図、第2図は本発
明の一実施例説明用のVTR機構配置図、第3図
は本発明における雑音低減動作の説明用回路図、
第4図は第3図の各部端子の電圧波形図である。 符号の説明、1……下部固定シリンダ、2……
ロータマグネツト、7……上部回転シリンダ、
8,9……ビデオヘツド、14……シリンダ、1
6……磁気テープ、21……オーデイオヘツド、
22,23,24……ホール素子、25……第1
のオーデイオアンプ、26……ホールアンプ、2
7……第2のオーデイオアンプ、30……モータ
駆動回路。
Claims (1)
- 1 分割着磁されたロータマグネツトを有するモ
ータと、磁気記録媒体に記録された信号を再生す
る磁気ヘツドと、この磁気ヘツドとは別に設けら
れ、上記ロータマグネツトの発生磁束を検出する
磁気検出素子と、この磁気検出素子で検出した信
号と上記磁気ヘツドで再生された再生信号とを減
算あるいは加算する回路とを具備し、上記ロータ
マグネツトの発生磁束に起因して上記再生信号に
重畳された誘導雑音成分の振幅を上記磁気検出素
子で検出した信号によつて減小させることを特徴
とする磁気記録再生装置の誘導雑音低減方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2667879A JPS55122209A (en) | 1979-03-09 | 1979-03-09 | Induced noise reduction method of magnetic recording and reproducing device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2667879A JPS55122209A (en) | 1979-03-09 | 1979-03-09 | Induced noise reduction method of magnetic recording and reproducing device |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55122209A JPS55122209A (en) | 1980-09-19 |
JPS6158882B2 true JPS6158882B2 (ja) | 1986-12-13 |
Family
ID=12200047
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2667879A Granted JPS55122209A (en) | 1979-03-09 | 1979-03-09 | Induced noise reduction method of magnetic recording and reproducing device |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS55122209A (ja) |
-
1979
- 1979-03-09 JP JP2667879A patent/JPS55122209A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55122209A (en) | 1980-09-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4347536A (en) | Rotary cylinder apparatus | |
JP2765910B2 (ja) | 回転ヘッド装置及びこれを用いる磁気記録再生装置 | |
JPS6161459B2 (ja) | ||
JPS6158882B2 (ja) | ||
JPS6217470B2 (ja) | ||
JPS6244326B2 (ja) | ||
JP2650397B2 (ja) | 直流無整流子モータ | |
JPS6350973A (ja) | フレキシブルデイスクドライブ装置 | |
US3317803A (en) | Tape recorder having a brushless d.-c. motor for tape feeding | |
JPS6117534Y2 (ja) | ||
US5119245A (en) | Rotational phase detecting apparatus for head drum utilizing video heads | |
US2717281A (en) | Motor drive | |
JPH07123769A (ja) | モータの速度制御装置 | |
JPH07110927A (ja) | 回転ヘッドシリンダ装置 | |
JPH0535447Y2 (ja) | ||
JP2641076B2 (ja) | ブラシレスモータ | |
JPH04172948A (ja) | 電動機 | |
KR930008399Y1 (ko) | 브러쉬레스 모터 | |
JP2621640B2 (ja) | 電動機 | |
JPH06327285A (ja) | モータの速度制御装置 | |
JPS6152631B2 (ja) | ||
JPS58151890A (ja) | トランジスタモ−タの回転位置検出装置 | |
JP2965376B2 (ja) | モータの回転位相検出機構 | |
JP2558720B2 (ja) | 回転ヘッド装置 | |
KR100227756B1 (ko) | 브이씨알 헤드드럼모터의 에프쥐센서회로 |