JPH1073701A - 反射防止フィルム - Google Patents

反射防止フィルム

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JPH1073701A
JPH1073701A JP8249168A JP24916896A JPH1073701A JP H1073701 A JPH1073701 A JP H1073701A JP 8249168 A JP8249168 A JP 8249168A JP 24916896 A JP24916896 A JP 24916896A JP H1073701 A JPH1073701 A JP H1073701A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反射防止膜として高屈折率材料層、低屈折率
材料層、高屈折率材料層及び低屈折率材料層が積層され
た4層構造の多層膜を有する反射防止フィルムの当該低
屈折率材料層として二酸化ケイ素を使用した場合に、層
間剥離の問題が生じないようにするとともに、良好な機
械的強度を反射防止フィルムに実現する。 【解決手段】 基材1上に反射防止膜2が設けられた反
射防止フィルムであって、当該反射防止膜2が基材1側
から第1の高屈折率材料層2a、第1の低屈折率材料層
2b、第2の高屈折率材料層2c及び第2の低屈折率材
料層2dが積層された多層膜である反射防止フィルムに
おいて、第1の低屈折率材料層として非晶質二酸化ケイ
素層を使用し、第2の低屈折率材料層として結晶質二酸
化ケイ素層を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CRTや液晶ディ
スプレイ等の画像表示素子の表面の光の反射を防止する
ための反射防止フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、種々の画像表示素子の表面に
おける外光の反射を防止するために、反射防止フィルム
を画像表示素子表面に貼り付けたりすることが行われて
いる。
【0003】このような反射防止フィルムとしては、図
3に示すように光透過性の基材31上に、反射防止フィ
ルムに耐擦過性を付与するハードコート層32、反射防
止膜33、更に必要に応じて反射防止フィルムに耐水性
を付与する撥水層34が順次形成された構造のものが広
く用いられている。ここで、反射防止膜33としては、
ハードコート層32側から高屈折率材料層33a(33
c)と低屈折率材料層33b(33d)とが交互に合計
4層(各2層づつ)積層された多層膜を用いることが提
案されている(特開昭62−215202号公報)。こ
の場合、高屈折率材料としては、屈折率が2.0以上の
酸化チタンあるいは酸化ジルコニウムが用いられてお
り、一方、低い屈折率材料としては、屈折率が1.5程
度の二酸化ケイ素が用いられている。
【0004】ところで、この特開昭62−215202
号公報においては、低屈折率材料の二酸化ケイ素からな
る低屈折率材料層を形成する場合に、低屈折率材料層自
体の構造を非晶質状態とするか、あるいは結晶質状態と
するについては明確となっていない。このため、二つの
低屈折率材料層の双方を非晶質二酸化ケイ素又は結晶質
二酸化ケイ素から構成することが試みられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、二つの
低屈折率材料層の双方を非晶質二酸化ケイ素から構成し
た場合、非晶質二酸化ケイ素が結晶質二酸化ケイ素に比
べて硬くないために、二つの低屈折率材料層の双方を結
晶質二酸化ケイ素から構成した場合に比べて反射防止膜
の機械的強度が不十分となるという問題があった。逆
に、双方を結晶質二酸化ケイ素から構成した場合、二つ
の低屈折率材料層の双方を非晶質二酸化ケイ素から構成
した場合に比べて耐衝撃性などの機械的強度は改善され
るが、柔軟性が不十分となって基材やハードコート層の
変形に追随することができず、反射防止膜の剥離(例え
ば、反射防止膜のハードコート層からの剥離や、反射防
止膜内における高屈折率材料層と低屈折率材料層との間
の層間剥離)が生じるという問題があった。
【0006】本発明は、以上の従来の技術の課題を解決
しようとするものであり、反射防止膜として高屈折率材
料層、低屈折率材料層、高屈折率材料層及び低屈折率材
料層が積層された4層構造の多層膜を有する反射防止フ
ィルムの当該低屈折率材料層として二酸化ケイ素を使用
した場合に、反射防止膜の剥離の問題が生じず、しか
も、良好な機械的強度を有する反射防止フィルムを提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、反射防止
フィルムの反射防止膜の二つの低屈折率材料層のうち、
基材側に位置する低屈折率材料層を非晶質二酸化ケイ素
から構成し、他方の低屈折率材料層を結晶質二酸化ケイ
素から構成することにより上述の目的を達成できること
を見出し、本発明を完成させるに至った。
【0008】即ち、本発明は、基材上に反射防止膜が設
けられた反射防止フィルムであって、当該反射防止膜が
基材側から第1の高屈折率材料層、第1の低屈折率材料
層、第2の高屈折率材料層及び第2の低屈折率材料層が
積層された多層膜である反射防止フィルムにおいて、第
1の低屈折率材料層が非晶質二酸化ケイ素層であり、第
2の低屈折率材料層が結晶質二酸化ケイ素層であること
を特徴とする反射防止フィルムを提供する。
【0009】本発明の反射防止フィルムにおいては、反
射防止フィルムの耐擦過性などの機械的性質を向上させ
るために基材と反射防止膜との間に、ハードコート層を
更に形成することが好ましい。また、反射防止フィルム
の耐水性を向上させるために、反射防止膜上に、更に撥
水層を形成することが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照しなが
ら詳細に説明する。
【0011】図1は、本発明の反射防止フィルムの基本
的態様の断面図である。また、図2(a)及び(b)
は、それぞれ本発明の反射防止フィルムの別の態様の断
面図である。
【0012】図1の反射防止フィルムは、基材1上に反
射防止膜2が積層された構造を有する。ここで、反射防
止膜2は、基材1側から第1の高屈折率材料層2a、第
1の低屈折率材料層2b、第2の高屈折率材料層2c及
び第2の低屈折率材料層2dが積層された構造の多層膜
となっており、そして、その第1の低屈折率材料層2b
が、非晶質二酸化ケイ素(屈折率=約1.55)から構
成され、第2の低屈折率材料層2dが結晶質二酸化ケイ
素(屈折率=約1.5)から構成されている。
【0013】このように、二つの低屈折率材料層(2
b,2d)のうち、基材1側に比較的柔軟な非晶質二酸
化ケイ素からなる低屈折率材料層2bを配するので、反
射防止膜2全体が基材1の変形に十分に追随することが
でき、反射防止膜2の剥離の発生を防止もしくは抑制す
ることができる。また、二つの低屈折率材料層(2b,
2d)のうち、基材1から離れた側に比較的硬い結晶質
二酸化ケイ素からなる低屈折率材料層2dを配するの
で、反射防止膜2の機械的強度を高めることができ、そ
れにより反射防止フィルムに加わる外力(例えば、摩
擦、落下などの衝撃)から反射防止膜2の破損を防止も
しくは抑制することができる。
【0014】本発明において基材1としては、従来の反
射防止フィルムにおいて用いられている基材と同様のも
のを使用することができ、フィルム状のガラスや光透過
性のプラスチックフィルム、例えば、ポリカーボネート
フィルム、トリアセチルセルロースフィルム、ポリエー
テルスルホンフィルム、ポリメチルアクリレートフィル
ム、ポリエチレンテレフタレートフィルム等を使用する
ことができる。
【0015】なお、基材1の種類、厚み、光透過度等に
ついては、反射防止フィルムの使用目的等に応じて適宜
選択することができる。
【0016】高屈折率材料としては、屈折率が1.9を
超えるものを使用することが好ましい。このような材料
としては、二酸化チタン、二酸化ジルコニウム、二酸化
タンタル、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化ハフニウ
ム、酸化セリウム、酸化スズなどを挙げることができ
る。ここで、高屈折率材料層2aと2cとは、同じ材料
から構成してもよく、異なる材料から構成してもよい。
【0017】なお、高屈折率材料層2aと2cとのそれ
ぞれの好ましい層厚は、使用する材料等に応じて適宜決
定することができる。
【0018】また、低屈折率材料層2bは、前述したよ
うに、非晶質二酸化ケイ素から構成される。ここで、非
結晶二酸化ケイ素とは、X線的に非晶質であることを意
味している。この層は、反応性蒸着法により高屈折率材
料層2a上に形成することができる。また、低屈折率材
料層2dは結晶質二酸化ケイ素から構成される。ここ
で、結晶質二酸化ケイ素とは、X線的に結晶質であるこ
とを意味している。この層は、イオンビームアシスト蒸
着法により高屈折率材料層2c上に形成することができ
る。非晶質になるか結晶質になるかは、蒸着時の加熱条
件やアシストの相違に依存している。
【0019】なお、低屈折率材料層2bと2dとのそれ
ぞれの好ましい層厚は、使用する材料等に応じて適宜決
定することができる。
【0020】図1には、基材1と反射防止膜2とからな
る反射防止フィルムを示したが、本発明の反射防止フィ
ルムは、図2(a)に示すように、基材1と反射防止膜
2との間に、反射防止フィルムの耐擦過性を向上させ、
反射防止膜2の剥離を防止するためにハードコート層3
を設けることが好ましい。更に、反射防止フィルムに耐
水性や耐汚染性を付与するために、図2(b)に示すよ
うに、反射防止膜2上に撥水層4を設けることが好まし
い。
【0021】本発明において、ハードコート層3として
は、従来の反射防止フィルムにおいて用いられているハ
ードコート層と同様の光透過性の材料から形成されたも
のを使用することができる。例えば、紫外線硬化型のア
クリル樹脂やシリコーン樹脂等を使用することができ
る。
【0022】なお、ハードコート層3の屈折率を、高屈
折率材料層2aの屈折率より低くなるようにする。これ
により、反射防止膜2による反射防止性を向上させるこ
とができる。また、ハードコート層3の屈折率を、光学
的な効果を減少させないために、基材1と同程度の屈折
率となるようにするのが好ましい。
【0023】ハードコート層3の厚みとしては、機械
的、光学的な効果を低下させないために、4〜8μmと
することが好ましい。
【0024】また、撥水層4としても従来の反射防止フ
ィルムにおいて用いられている撥水層と同様の疎水性材
料から形成されたものを使用することができる。例え
ば、パーフルオロシラン、フルオロカーボン等を挙げる
ことができる。
【0025】次に、本発明の反射防止フィルムの製造方
法を、図2(b)の態様の反射防止フィルムを例にとり
説明する。
【0026】まず、基材1上に、ハードコート層形成用
樹脂組成物をマイクログラビアコーター等により塗布
し、乾燥することによりハードコート層3を形成する。
【0027】次に、ハードコート層3上に、高屈折率材
料を真空蒸着法やスパッタ法などにより堆積させて第1
の高屈折率材料層2aを形成する。
【0028】次に、この第1の高屈折率材料層2a上
に、反応性蒸着法により非晶質二酸化ケイ素層を第1の
低屈折率材料層2bを形成する。
【0029】この非晶質二酸化ケイ素層2b上に、第1
の高屈折率材料層2aと同様に第2の高屈折率材料層2
cを形成する。
【0030】次に、この第1の低屈折率材料層1b上
に、第1の高屈折率材料層2aと同様に非晶質二酸化ケ
イ素層を第2の低屈折率材料層2dとして形成する。
【0031】最後に、第2の低屈折率材料層2d上に、
撥水層形成用材料をプラズマCVD法などにより成膜し
て撥水層4を形成する。これにより図2(b)に示した
反射防止フィルムを作製することができる。
【0032】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。
【0033】実施例1 (図1の態様の反射防止フィルムの製造例)高屈折率材
料層2a及び2cの材料として二酸化チタンを使用し、
低屈折率材料層2bの材料として非晶質二酸化ケイ素を
使用し、低屈折率材料層2dの材料として結晶質二酸化
ケイ素を使用した。また、基材1にはポリエチレンテレ
フタレートフィルムを使用した。
【0034】基材1上に二酸化チタンからなる高屈折率
材料層2a及び2cと、二酸化ケイ素からなる低屈折率
材料層2b及び2dとを、表1に示すnd値で形成する
ことにより反射防止フィルムを作製した。
【0035】
【表1】 SiO2/TiO2/SiO2/TiO2//基材 層厚 λ/4 λ/4 λ/8 λ/8(λ=550nm) nd値 138 138 70 70 (nm)
【0036】なお、高屈折率材料層2a及び2cはプラ
ズマアシスト蒸着法により形成し、低屈折率材料層2b
はイオンビームアシスト蒸着法により形成した。更に、
低屈折率材料層2dは通常の反応蒸着法により形成し
た。
【0037】実施例2 (図2(a)の態様の反射防止フィルムの製造例)高屈
折率材料層2a及び2cの材料として二酸化チタンを使
用し、低屈折率材料層2bの材料として非晶質二酸化ケ
イ素を使用し、低屈折率材料層2dの材料として結晶質
二酸化ケイ素を使用した。また、基材1にはポリエチレ
ンテレフタレートフィルムを使用した。
【0038】基材1上にダイコート法により紫外線硬化
性のアクリル系ハードコート剤を5μm厚で塗布し、更
に、このハードコート層を形成した基材1上に、二酸化
チタンからなる高屈折率材料層2a及び2cと、二酸化
ケイ素からなる低屈折率材料層2b及び2dとを、実施
例1と同様のnd値で形成することにより反射防止フィ
ルムを作製した。
【0039】なお、高屈折率材料層2a及び2cはプラ
ズマアシスト蒸着法により形成し、低屈折率材料層2b
はイオンビームアシスト蒸着法により形成し、そして低
屈折率材料層2dは通常の反応蒸着法により形成した。
【0040】実施例3 (図2(ba)の態様の反射防止フィルムの製造例)高
屈折率材料層2a及び2cの材料として二酸化チタンを
使用し、低屈折率材料層2bの材料として非晶質の二酸
化ケイ素を使用し、低屈折率材料層2dの材料として結
晶質二酸化ケイ素を使用した。基材1にはポリエチレン
テレフタレートフィルムを使用した。
【0041】基材1上にダイコート法により紫外線硬化
性のアクリル系ハードコート剤を5μm厚で塗布した。
このハードコート層を形成した基材1上に、二酸化チタ
ンからなる高屈折率材料層2a及び2cと二酸化ケイ素
からなる低屈折率材料層2b及び2dとを、実施例1と
同様のnd値で形成した。更に、その上に撥水層4とし
てパーフルオロシランをCVD法により約5nm厚で形
成することにより反射防止フィルムを作製した。
【0042】なお、高屈折率材料層2a及び2cはプラ
ズマアシスト蒸着法により形成し、低屈折率材料層2b
はイオンビームアシスト蒸着法により形成し、低屈折率
材料層2dは通常の反応蒸着法により形成した。
【0043】比較例1 低屈折率材料層2dを、低屈折率材料層2bと同様にイ
オンビームアシスト蒸着法により非晶質二酸化ケイ素か
ら形成する以外は実施例1と同様にして反射防止フィル
ムを作製した。
【0044】比較例2 低屈折率材料層2bを、低屈折率材料層2dと同様に通
常の反応蒸着法により結晶質二酸化ケイ素から形成する
以外は実施例1と同様にして反射防止フィルムを作製し
た。
【0045】比較例3 低屈折率材料層2dを、低屈折率材料層2bと同様にイ
オンビームアシスト蒸着法により非晶質二酸化ケイ素か
ら形成する以外は実施例2と同様にして反射防止フィル
ムを作製した。
【0046】比較例4 低屈折率材料層2bを、低屈折率材料層2dと同様に通
常の反応蒸着法により結晶質二酸化ケイ素から形成する
以外は実施例2と同様にして反射防止フィルムを作製し
た。
【0047】比較例5 低屈折率材料層2dを、低屈折率材料層2bと同様にイ
オンビームアシスト蒸着法により非晶質二酸化ケイ素か
ら形成する以外は実施例3と同様にして反射防止フィル
ムを作製した。
【0048】比較例6 低屈折率材料層2bを、低屈折率材料層2dと同様に通
常の反応蒸着法により結晶質二酸化ケイ素から形成する
以外は実施例3と同様にして反射防止フィルムを作製し
た。
【0049】(評価)以上の各実施例及び比較例の反射
防止フィルムや基材を静的に変形させ、反射防止膜の剥
離あるいはクラックが発生したか否かを目視にて観察し
た。
【0050】その結果、実施例1〜3並びに比較例1、
3及び5の反射防止フィルムは、反射防止膜に剥離もク
ラックも観察されなかったが、比較例2、4及び6の反
射防止フィルムは、反射防止膜に剥離又はクラックが観
察された。これらの結果から、基材側の低屈折率材料層
として非晶質二酸化ケイ素層を使用することが、反射防
止フィルムの基材を静的に変形させた際に反射防止膜に
剥離やクラックを発生させないようにすることに有効で
あることがわかる。
【0051】また、各実施例及び比較例の反射防止フィ
ルムの外側から、直径10mmの鉄棒に巻き付けて伸ば
した後に衝撃力を加え、反射防止膜に剥離あるいはクラ
ックが発生したか否かを目視にて観察した。
【0052】その結果、実施例1〜3並びに比較例2、
4及び6の反射防止フィルムは、反射防止膜に剥離もク
ラックも観察されなかったが、比較例1、3及び5の反
射防止フィルムは、反射防止膜に剥離又はクラックが観
察された。これらの結果から、基材側から離れた低屈折
率材料層として結晶質二酸化ケイ素層を使用すること
が、反射防止フィルムに衝撃力を加えた際に反射防止膜
に剥離やクラックを発生させないようにすることに有効
であることがわかる。
【0053】
【発明の効果】本発明の反射防止フィルムは、高屈折率
材料層、低屈折率材料層、高屈折率材料層及び低屈折率
材料層が積層された4層構造の反射防止膜の当該低屈折
率材料層として二酸化ケイ素を使用した場合に、基材に
近い低屈折率材料層として非晶質の二酸化ケイ素を使用
しているので、層間剥離の問題を生じず、しかも、表面
に近い低屈折率材料層として結晶質の二酸化ケイ素層を
使用しているので、良好な機械的強度を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の反射防止フィルムの基本的態様の断面
図である。
【図2】本発明の反射防止フィルムの別の態様の断面図
(同図(a)及び(b))である。
【図3】従来の反射防止フィルムの別の態様の断面図で
ある。
【符号の説明】
1 基材 2 反射防止膜 3 ハードコート層 4 撥水層
フロントページの続き (72)発明者 長瀬 俊郎 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に反射防止膜が設けられた反射防
    止フィルムであって、当該反射防止膜が基材側から第1
    の高屈折率材料層、第1の低屈折率材料層、第2の高屈
    折率材料層及び第2の低屈折率材料層が積層された多層
    反射防止膜である反射防止フィルムにおいて、第1の低
    屈折率材料層が非晶質二酸化ケイ素層であり、第2の低
    屈折率材料層が結晶質二酸化ケイ素層であることを特徴
    とする反射防止フィルム。
  2. 【請求項2】 基材と反射防止膜との間に、ハードコー
    ト層が更に形成されている請求項1記載の反射防止フィ
    ルム。
  3. 【請求項3】 反射防止膜上に、更に撥水層が形成され
    ている請求項1記載の反射防止フィルム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008098084A (ja) * 2006-10-16 2008-04-24 Toppan Printing Co Ltd 光学用部品およびその製造方法
JP2010210945A (ja) * 2009-03-10 2010-09-24 Seiko Epson Corp 光学多層フィルムおよびその製造方法

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