JPH1072978A - 複層ガラス窓 - Google Patents
複層ガラス窓Info
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- JPH1072978A JPH1072978A JP8230925A JP23092596A JPH1072978A JP H1072978 A JPH1072978 A JP H1072978A JP 8230925 A JP8230925 A JP 8230925A JP 23092596 A JP23092596 A JP 23092596A JP H1072978 A JPH1072978 A JP H1072978A
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- Japan
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- Securing Of Glass Panes Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】組立作業が容易で安価で断熱性と結露防止性に
優れた、既存の単ガラス板による窓を用いた複層ガラス
窓の提供。 【解決手段】サッシ框1にグレージングチャンネル2に
より取り付けられた主ガラス板7aに、乾燥剤物質を分
散混入してなるスペーサ6とアタッチメント4と固定ク
リップ8とを用いて、従ガラス板7bを取り付けて複層
ガラス窓を得る。アタッチメント4と固定クリップ8と
は互いの係止部により係止されている。
優れた、既存の単ガラス板による窓を用いた複層ガラス
窓の提供。 【解決手段】サッシ框1にグレージングチャンネル2に
より取り付けられた主ガラス板7aに、乾燥剤物質を分
散混入してなるスペーサ6とアタッチメント4と固定ク
リップ8とを用いて、従ガラス板7bを取り付けて複層
ガラス窓を得る。アタッチメント4と固定クリップ8と
は互いの係止部により係止されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、既存の単板ガラス
用サッシを利用して構成することができる複層ガラス窓
に関する。
用サッシを利用して構成することができる複層ガラス窓
に関する。
【0002】
【従来の技術】図2に示すように、現在、住宅等の建築
物の窓サッシは、単板ガラス板用のサッシが主流であ
り、グレージングチャンネル2を用いサッシの框1に単
板のガラス板3を取り付けるのが一般的なガラスグレー
ジング方法である。
物の窓サッシは、単板ガラス板用のサッシが主流であ
り、グレージングチャンネル2を用いサッシの框1に単
板のガラス板3を取り付けるのが一般的なガラスグレー
ジング方法である。
【0003】現在用いられているタイプの複層ガラス窓
のグレージング方法としては、窓サッシをなす框に複層
ガラスの端部を呑み込ませ、グレージングチャンネル又
はシール材で固定する方法が一般的である。
のグレージング方法としては、窓サッシをなす框に複層
ガラスの端部を呑み込ませ、グレージングチャンネル又
はシール材で固定する方法が一般的である。
【0004】図3に示すように、省エネルギーの見地か
ら建築物の窓開口部の断熱を行う場合、複層ガラス専用
のサッシではなく単板ガラス用サッシを利用し、複層ガ
ラス5にグレージングチャンネルとしてのアタッチメン
ト4を装着して単板ガラス用サッシの框1に複層ガラス
を取り付ける構法が行われている。
ら建築物の窓開口部の断熱を行う場合、複層ガラス専用
のサッシではなく単板ガラス用サッシを利用し、複層ガ
ラス5にグレージングチャンネルとしてのアタッチメン
ト4を装着して単板ガラス用サッシの框1に複層ガラス
を取り付ける構法が行われている。
【0005】複層ガラス5は、2枚のガラス板がその周
辺部に、例えば乾燥剤を有するアルミニウム合金押し出
し製のスペーサを介在して隔置され、2枚のガラス板と
スペーサとの間には透湿防止のためのブチルゴムの1次
シール(不図示)が施され、スペーサのガラス板端縁側
に2次シールが充填・シールされて、空気層が形成され
たものである。
辺部に、例えば乾燥剤を有するアルミニウム合金押し出
し製のスペーサを介在して隔置され、2枚のガラス板と
スペーサとの間には透湿防止のためのブチルゴムの1次
シール(不図示)が施され、スペーサのガラス板端縁側
に2次シールが充填・シールされて、空気層が形成され
たものである。
【0006】アタッチメント4は、アルミニウム合金の
押出材よりなるものが成形性の面が優れている点から使
用されるケースが多く、最も普及している。このアタッ
チメント4としては、施工上の点からアルミニウム合金
部分と一体成形された樹脂部分及び樹脂で形成されたビ
ード部分とを有するものが広く使用されている。
押出材よりなるものが成形性の面が優れている点から使
用されるケースが多く、最も普及している。このアタッ
チメント4としては、施工上の点からアルミニウム合金
部分と一体成形された樹脂部分及び樹脂で形成されたビ
ード部分とを有するものが広く使用されている。
【0007】かかるアタッチメント4は生産性は良いも
のの、その構造をなす主たる材質がアルミニウム合金で
あるために断熱性が問題視され、価格も高い。また、複
層ガラス5の周辺にその内外面を挟持するようにして、
アルミニウム合金製のアタッチメント4を装着する構造
のために、断熱性の低下を来すという面があった。その
ため、アタッチメント4を用いてサッシの框1に装着し
て用いる複層ガラスに対しては、断熱性低下を補う性能
向上を付与しなければならず、複層ガラスのコスト低減
に支障を来すという問題点があった。
のの、その構造をなす主たる材質がアルミニウム合金で
あるために断熱性が問題視され、価格も高い。また、複
層ガラス5の周辺にその内外面を挟持するようにして、
アルミニウム合金製のアタッチメント4を装着する構造
のために、断熱性の低下を来すという面があった。その
ため、アタッチメント4を用いてサッシの框1に装着し
て用いる複層ガラスに対しては、断熱性低下を補う性能
向上を付与しなければならず、複層ガラスのコスト低減
に支障を来すという問題点があった。
【0008】2枚のガラス板は、スペーサ、1次シール
(不図示)、2次シール、アタッチメント4を用いてサ
ッシの框1に複層ガラス化されて取り付けられており、
部品点数が多いために簡易に複層ガラスが得られずコス
ト的にも高い。また、図2に示す単ガラス板による窓サ
ッシに、ただ単に他のガラス板をアタッチメントなどを
用いて取り付けることにより透湿防止の効果を有する複
層ガラス窓を得ることは困難であった。
(不図示)、2次シール、アタッチメント4を用いてサ
ッシの框1に複層ガラス化されて取り付けられており、
部品点数が多いために簡易に複層ガラスが得られずコス
ト的にも高い。また、図2に示す単ガラス板による窓サ
ッシに、ただ単に他のガラス板をアタッチメントなどを
用いて取り付けることにより透湿防止の効果を有する複
層ガラス窓を得ることは困難であった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前述の課題を
解決すべくなされたものであり、通常の単ガラス板を用
いた窓サッシにも取り付け可能で、その取り付け作業が
簡易、かつ低価格の複層ガラス窓の提供を目的とする。
解決すべくなされたものであり、通常の単ガラス板を用
いた窓サッシにも取り付け可能で、その取り付け作業が
簡易、かつ低価格の複層ガラス窓の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、主ガラス板と
主ガラス板よりも短寸法の従ガラス板とを主ガラス板の
周辺部が従ガラス板の周辺部より突出するように、主ガ
ラス板と従ガラス板の周辺部に配されているスペーサを
介在して隔置され、これらガラス板間に空気層が形成さ
れた複層ガラスを、その周辺部にアタッチメント及び固
定クリップを取り付けることによりサッシに嵌め込まれ
てなる複層ガラス窓であって、前記アタッチメントは従
ガラス板挟持部とアタッチメント側係止部とを有し、前
記固定クリップは前記アタッチメント側係止部の形状に
対応し係止又は嵌合する形状の固定クリップ側係止部を
一端に有し、前記固定クリップの他端が主ガラス板面に
接して配設され、固定クリップが主ガラス板の端部とと
もにサッシの框の内溝に取り付けられており、前記固定
クリップ側係止部と前記アタッチメント側係止部とが係
止又は嵌合されていることを特徴とする複層ガラス窓を
提供するものである。
主ガラス板よりも短寸法の従ガラス板とを主ガラス板の
周辺部が従ガラス板の周辺部より突出するように、主ガ
ラス板と従ガラス板の周辺部に配されているスペーサを
介在して隔置され、これらガラス板間に空気層が形成さ
れた複層ガラスを、その周辺部にアタッチメント及び固
定クリップを取り付けることによりサッシに嵌め込まれ
てなる複層ガラス窓であって、前記アタッチメントは従
ガラス板挟持部とアタッチメント側係止部とを有し、前
記固定クリップは前記アタッチメント側係止部の形状に
対応し係止又は嵌合する形状の固定クリップ側係止部を
一端に有し、前記固定クリップの他端が主ガラス板面に
接して配設され、固定クリップが主ガラス板の端部とと
もにサッシの框の内溝に取り付けられており、前記固定
クリップ側係止部と前記アタッチメント側係止部とが係
止又は嵌合されていることを特徴とする複層ガラス窓を
提供するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の複層ガラス窓の1実施例
を図1に従って説明する。
を図1に従って説明する。
【0012】図において、1はサッシの框、2はグレー
ジングチャンネル、4はアタッチメント、5は複層ガラ
ス、6はスペーサ、7aは主ガラス板7a、7bは主ガ
ラス板7aよりも短寸法に形成された従ガラス板であ
り、上記複層ガラス5は、グレージングチャンネル2に
よりサッシの框1に取り付けられている。
ジングチャンネル、4はアタッチメント、5は複層ガラ
ス、6はスペーサ、7aは主ガラス板7a、7bは主ガ
ラス板7aよりも短寸法に形成された従ガラス板であ
り、上記複層ガラス5は、グレージングチャンネル2に
よりサッシの框1に取り付けられている。
【0013】上記複層ガラス5において、主ガラス板7
aと従ガラス板7bとがその周辺部に配されている、乾
燥剤の分散混合されたブチルゴム製で自己粘着性のスペ
ーサ6を介在して隔置され、これら板ガラス7a、7b
間に空気層9が形成されており、またこの複層ガラスの
従ガラス板4の周辺部にはアタッチメント4が取り付け
られている。
aと従ガラス板7bとがその周辺部に配されている、乾
燥剤の分散混合されたブチルゴム製で自己粘着性のスペ
ーサ6を介在して隔置され、これら板ガラス7a、7b
間に空気層9が形成されており、またこの複層ガラスの
従ガラス板4の周辺部にはアタッチメント4が取り付け
られている。
【0014】本発明においては、主ガラス板と主ガラス
板よりも短寸法の従ガラス板とを主ガラス板の周辺部が
従ガラス板の周辺部より突出するように複層ガラス化さ
れている。この主ガラス板7aの各辺(矩形状の場合に
は4辺)の端部の突出部は、グレージングチャンネル2
によりサッシの框1の内溝に取り付けられる。
板よりも短寸法の従ガラス板とを主ガラス板の周辺部が
従ガラス板の周辺部より突出するように複層ガラス化さ
れている。この主ガラス板7aの各辺(矩形状の場合に
は4辺)の端部の突出部は、グレージングチャンネル2
によりサッシの框1の内溝に取り付けられる。
【0015】通常の複層ガラスは、矩形の2枚のガラス
板が複層化されているので、矩形の従ガラス板7bの
縦、横寸法は、主ガラス板7aの各辺のサッシの框1の
溝への呑み込み部分の寸法とアタッチメントの周辺部が
納まるのに必要な寸法と施工作業に必要な余白寸法とを
加えた寸法の相当分を引いた短寸法とするのが好まし
い。なお、スペーサ6により隔置された主ガラス板7a
と従ガラス板7bとの間のスペーサ6の外側の周辺部
は、アタッチメント4のアタッチメント側係止部11と
固定クリップ8の固定クリップ側係止部12との係止部
又は嵌合部が納まるように、エッジ空間部となる凹部1
3を形成するようにしておくのが好ましい。
板が複層化されているので、矩形の従ガラス板7bの
縦、横寸法は、主ガラス板7aの各辺のサッシの框1の
溝への呑み込み部分の寸法とアタッチメントの周辺部が
納まるのに必要な寸法と施工作業に必要な余白寸法とを
加えた寸法の相当分を引いた短寸法とするのが好まし
い。なお、スペーサ6により隔置された主ガラス板7a
と従ガラス板7bとの間のスペーサ6の外側の周辺部
は、アタッチメント4のアタッチメント側係止部11と
固定クリップ8の固定クリップ側係止部12との係止部
又は嵌合部が納まるように、エッジ空間部となる凹部1
3を形成するようにしておくのが好ましい。
【0016】かかるスペーサ6は、例えば主ガラス板7
a及び従ガラス板7bの4辺の周辺に沿って、フレキシ
ブルで上記したようなブチルゴム製の紐状体、ビード状
体等のものを配してゆき、その始部と末部との継ぎ目部
分にブチルゴム製のシール材が用いてシールすることに
よって製造される。
a及び従ガラス板7bの4辺の周辺に沿って、フレキシ
ブルで上記したようなブチルゴム製の紐状体、ビード状
体等のものを配してゆき、その始部と末部との継ぎ目部
分にブチルゴム製のシール材が用いてシールすることに
よって製造される。
【0017】アタッチメント4及び固定クリップ8とし
ては、本実施例では金属製のものが用いてあり、アタッ
チメント4はアタッチメント側係止部11を有してい
て、一方、固定クリップ8は、前記係止部11の形状に
対応し係止又は嵌合する形状の固定クリップ側係止部1
2を一端に有し、固定クリップ8の他端が主ガラス板7
aの内面に接して配設されていて、固定クリップ8が主
ガラス板7aの端部とともにサッシ框1の内溝に呑み込
まれて取り付けられている。
ては、本実施例では金属製のものが用いてあり、アタッ
チメント4はアタッチメント側係止部11を有してい
て、一方、固定クリップ8は、前記係止部11の形状に
対応し係止又は嵌合する形状の固定クリップ側係止部1
2を一端に有し、固定クリップ8の他端が主ガラス板7
aの内面に接して配設されていて、固定クリップ8が主
ガラス板7aの端部とともにサッシ框1の内溝に呑み込
まれて取り付けられている。
【0018】本発明の複層ガラス窓は、例えばサッシに
嵌め込まれた単ガラス板(主ガラス板7a)の室内側、
あるいは室外側の周辺部面に沿ってフレキシブルな樹脂
製スペーサやガラスとの接合面にブチルシーラントを被
覆した金属製スペーサなどのスペーサ6を貼付ないし配
設し、そのスぺーサ6により隔置されるようにもう1枚
の単ガラス板(従ガラス板7b)を配して複層ガラス化
するとともに、主ガラス板7aとグレージングチャンネ
ル2との間隙に固定クリップ8を挿入し、この固定クリ
ップ側係止部12とアタッチメント側係止部11とが係
止されるようにアタッチメント8を挿入することによっ
て取り付けられる。
嵌め込まれた単ガラス板(主ガラス板7a)の室内側、
あるいは室外側の周辺部面に沿ってフレキシブルな樹脂
製スペーサやガラスとの接合面にブチルシーラントを被
覆した金属製スペーサなどのスペーサ6を貼付ないし配
設し、そのスぺーサ6により隔置されるようにもう1枚
の単ガラス板(従ガラス板7b)を配して複層ガラス化
するとともに、主ガラス板7aとグレージングチャンネ
ル2との間隙に固定クリップ8を挿入し、この固定クリ
ップ側係止部12とアタッチメント側係止部11とが係
止されるようにアタッチメント8を挿入することによっ
て取り付けられる。
【0019】あるいはまた、単ガラス板用サッシに嵌め
込まれる主ガラス板7aの周辺部面に沿って同上のスペ
ーサ6を貼付ないし配設し、そのスぺーサ6の上に隔置
されるようにもう1枚の単ガラス板(従ガラス板7b)
を配して複層ガラス化し、この複層ガラスを周辺部に固
定クリップ側係止部12とアタッチメント側係止部11
とが係止するようにアタッチメント8を取り付け、この
複層ガラスの主ガラス板7aをサッシの框1に嵌め込ま
れたグレージングチャンネル2に、かつ主ガラス板7a
とグレージングチャンネル2との間隙に前記固定クリッ
プ8の端部が位置するように挿入して取り付けられる。
込まれる主ガラス板7aの周辺部面に沿って同上のスペ
ーサ6を貼付ないし配設し、そのスぺーサ6の上に隔置
されるようにもう1枚の単ガラス板(従ガラス板7b)
を配して複層ガラス化し、この複層ガラスを周辺部に固
定クリップ側係止部12とアタッチメント側係止部11
とが係止するようにアタッチメント8を取り付け、この
複層ガラスの主ガラス板7aをサッシの框1に嵌め込ま
れたグレージングチャンネル2に、かつ主ガラス板7a
とグレージングチャンネル2との間隙に前記固定クリッ
プ8の端部が位置するように挿入して取り付けられる。
【0020】本発明によれば、既存の単板ガラス窓に対
し、従ガラス板とスペーサとアタッチメントと固定クリ
ップとの部材を容易することにより、大がかりな設備は
不要で、単ガラス板の窓サッシから複層ガラスの窓サッ
シが製造できる。ガラス板のエッジ部分は、アタッチメ
ント及び固定クリップが両方のガラス板を跨いでいない
ので、断熱も現状のアタッチメントより向上する。スペ
ーサとして、前述したような樹脂製の材料を使用すれば
断熱性は更に向上する。また、本発明によれば、固定ク
リップ8にアタッチメント4を挿入嵌合・係止すること
により、簡易な圧着で主ガラス板7aと従ガラス板7b
とをスペーサ6で密封できる。
し、従ガラス板とスペーサとアタッチメントと固定クリ
ップとの部材を容易することにより、大がかりな設備は
不要で、単ガラス板の窓サッシから複層ガラスの窓サッ
シが製造できる。ガラス板のエッジ部分は、アタッチメ
ント及び固定クリップが両方のガラス板を跨いでいない
ので、断熱も現状のアタッチメントより向上する。スペ
ーサとして、前述したような樹脂製の材料を使用すれば
断熱性は更に向上する。また、本発明によれば、固定ク
リップ8にアタッチメント4を挿入嵌合・係止すること
により、簡易な圧着で主ガラス板7aと従ガラス板7b
とをスペーサ6で密封できる。
【0021】これらアタッチメント4及び固定クリップ
8が主ガラス板7a及び従ガラス板7bと接す境界面に
は、接着材あるいは緩衝材を設けてもよい。これは、主
ガラス板及び従ガラス板が、前記アタッチメント及び前
記固定クリップの金属面により加傷しないようにするた
めである。例えば、緩衝材として金属製部分の接触面に
合成樹脂部材を設けたり、ガラス板にテープを貼りつけ
たり、あるいは接着剤を塗ったりして対応できる。
8が主ガラス板7a及び従ガラス板7bと接す境界面に
は、接着材あるいは緩衝材を設けてもよい。これは、主
ガラス板及び従ガラス板が、前記アタッチメント及び前
記固定クリップの金属面により加傷しないようにするた
めである。例えば、緩衝材として金属製部分の接触面に
合成樹脂部材を設けたり、ガラス板にテープを貼りつけ
たり、あるいは接着剤を塗ったりして対応できる。
【0022】本発明において使用されるスペーサとして
は、断熱性、耐久性、施工の容易性、コスト面から乾燥
剤物質を分散混入してなるブチルゴム製スペーサが最適
である。このスぺーサは、乾燥剤物質を分散混入してな
るので空気層の乾燥・除湿効果を有し、ブチルゴムの特
性として透湿防止性も充分であり、更に可撓性を有して
いるので紐状体あるいはビード状体としてガラス板周辺
部に貼付ないし配設する施工作業が容易である。
は、断熱性、耐久性、施工の容易性、コスト面から乾燥
剤物質を分散混入してなるブチルゴム製スペーサが最適
である。このスぺーサは、乾燥剤物質を分散混入してな
るので空気層の乾燥・除湿効果を有し、ブチルゴムの特
性として透湿防止性も充分であり、更に可撓性を有して
いるので紐状体あるいはビード状体としてガラス板周辺
部に貼付ないし配設する施工作業が容易である。
【0023】特に、かかるスペーサとしては、自己粘着
性を有し、長期間の接着性、透湿防止性が充分に高いも
のが好ましく、例えば部分加硫ブチルゴム、反応性有機
ケイ素化合物、及び添加物の合計を100重量%とする
ときに、ゲル化率30〜50%の部分加硫度を持つ部分
加硫ブチルゴムの15〜40重量%をスペーサの基材ゴ
ムとして、まず反応性有機ケイ素化合物の0.3〜0.
6重量%を前記部分加硫ブチルゴムに配合・混練し、次
いで、添加物として乾燥剤物質の20〜30重量%を配
合・混練し成形して製造されたものが好ましく使用でき
る。
性を有し、長期間の接着性、透湿防止性が充分に高いも
のが好ましく、例えば部分加硫ブチルゴム、反応性有機
ケイ素化合物、及び添加物の合計を100重量%とする
ときに、ゲル化率30〜50%の部分加硫度を持つ部分
加硫ブチルゴムの15〜40重量%をスペーサの基材ゴ
ムとして、まず反応性有機ケイ素化合物の0.3〜0.
6重量%を前記部分加硫ブチルゴムに配合・混練し、次
いで、添加物として乾燥剤物質の20〜30重量%を配
合・混練し成形して製造されたものが好ましく使用でき
る。
【0024】なお、可撓性と粘着性の改良のために、必
要に応じポリイソブチレン、ポリブテン、ハロゲン化ブ
チルゴムなどが適宜加えられる。
要に応じポリイソブチレン、ポリブテン、ハロゲン化ブ
チルゴムなどが適宜加えられる。
【0025】前述の部分加硫ブチルゴム、反応性有機ケ
イ素化合物、及び乾燥剤の他に、その他の添加物とし
て、粘着付与材、補強剤、補強性充填剤、非補強性充填
剤、スペーサ形状保持剤、柔軟性コントロール剤、フロ
ー性改良剤などを適宜添加するのが好ましい。
イ素化合物、及び乾燥剤の他に、その他の添加物とし
て、粘着付与材、補強剤、補強性充填剤、非補強性充填
剤、スペーサ形状保持剤、柔軟性コントロール剤、フロ
ー性改良剤などを適宜添加するのが好ましい。
【0026】前記粘着付与材としては、脂肪族炭化水素
系樹脂、芳香族炭化水素系樹脂、水添脂環族炭化水素系
樹脂、脂環族炭化水素系樹脂、クマロン樹脂、テルペン
系樹脂、ロジン誘導体などが使用できる。
系樹脂、芳香族炭化水素系樹脂、水添脂環族炭化水素系
樹脂、脂環族炭化水素系樹脂、クマロン樹脂、テルペン
系樹脂、ロジン誘導体などが使用できる。
【0027】上記スペーサに使用される乾燥剤物質とし
ては粉末状である合成結晶ゼオライト、合成結晶性金属
アルミノ珪酸塩、活性アルミナ、焼結シリカ、無水硫酸
カルシウム、シリカゲルなどが使用できる。
ては粉末状である合成結晶ゼオライト、合成結晶性金属
アルミノ珪酸塩、活性アルミナ、焼結シリカ、無水硫酸
カルシウム、シリカゲルなどが使用できる。
【0028】スペーサとしては、前述の乾燥剤物質を分
散混入してなるブチルゴム製スペーサの他に、乾燥剤を
封入したアルミニウム等の金属製のスペーサも使用可能
であるが、この場合にはスペーサとガラス板との接合面
にブチルゴムのシール材を施す必要がある。
散混入してなるブチルゴム製スペーサの他に、乾燥剤を
封入したアルミニウム等の金属製のスペーサも使用可能
であるが、この場合にはスペーサとガラス板との接合面
にブチルゴムのシール材を施す必要がある。
【0029】スペーサ6としては、低湿度維持などの特
性に関して長期耐久性が発現できるものであれば、その
他各種のものを用いることもできる。
性に関して長期耐久性が発現できるものであれば、その
他各種のものを用いることもできる。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、既存の単板ガラスによ
る窓を用い、組立て作業が容易でかつ安価に複層ガラス
窓化できる。
る窓を用い、組立て作業が容易でかつ安価に複層ガラス
窓化できる。
【図1】本発明の複層ガラスの実施例の要部断面図
【図2】従来の窓サッシの要部断面図
【図3】従来の複層ガラスの要部断面図
1:サッシ框 2:グレージングチャンネル 3:単ガラス板 4:アタッチメント 5:複層ガラス 6:スペーサ 7a:主ガラス板 7b:従ガラス板 8:固定クリップ 9:空気層 11:アタッチメント側係止部 12:固定クリップ側係止部
Claims (2)
- 【請求項1】主ガラス板と主ガラス板よりも短寸法の従
ガラス板とを主ガラス板の周辺部が従ガラス板の周辺部
より突出するように、主ガラス板と従ガラス板の周辺部
に配されているスペーサを介在して隔置され、これらガ
ラス板間に空気層が形成された複層ガラスを、その周辺
部にアタッチメント及び固定クリップを取り付けること
によりサッシに嵌め込まれてなる複層ガラス窓であっ
て、 前記アタッチメントは従ガラス板挟持部とアタッチメン
ト側係止部とを有し、前記固定クリップは前記アタッチ
メント側係止部の形状に対応し係止又は嵌合する形状の
固定クリップ側係止部を一端に有し、前記固定クリップ
の他端が主ガラス板面に接して配設され、固定クリップ
が主ガラス板の端部とともにサッシの框の内溝に取り付
けられており、前記固定クリップ側係止部と前記アタッ
チメント側係止部とが係止又は嵌合されていることを特
徴とする複層ガラス窓。 - 【請求項2】前記スペーサが乾燥剤物質を分散混入して
なるブチルゴム製スペーサであることを特徴とする請求
項1の複層ガラス窓。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8230925A JPH1072978A (ja) | 1996-08-30 | 1996-08-30 | 複層ガラス窓 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8230925A JPH1072978A (ja) | 1996-08-30 | 1996-08-30 | 複層ガラス窓 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1072978A true JPH1072978A (ja) | 1998-03-17 |
Family
ID=16915440
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8230925A Pending JPH1072978A (ja) | 1996-08-30 | 1996-08-30 | 複層ガラス窓 |
Country Status (1)
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JP (1) | JPH1072978A (ja) |
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1996
- 1996-08-30 JP JP8230925A patent/JPH1072978A/ja active Pending
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