JPH1072872A - Alcパネル用アンカー金具及びアンカー金具付きalcパネル - Google Patents
Alcパネル用アンカー金具及びアンカー金具付きalcパネルInfo
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Abstract
げ力に対する耐力を増大させて、ALCパネルのひび割
れを防止する。 【解決手段】 アンカー金具1は、雄ネジが螺合される
短尺ナット17を備えた筒状部2と、板厚中央面が短尺
ナット17の雌ネジの中心軸と略同一レベルになるよう
に筒状部2の両側に翼状に広げられた翼状板部3と、翼
状板部3の端部に設けられて補強鉄筋17に固定される
対鉄筋固定部4とを含む。筒状部2の半筒状部分5と翼
状板部3とが1枚の防錆メッキ鋼板から一体に形成され
ている。半筒状部分5に短尺ナット7が取付けられると
ともに、該半筒状部分5に別の薄鋼板から形成された半
筒状部材6が対峙して取付けられ、これらの半筒状部分
5、半筒状部材6及び短尺ナット7により筒状部2が構
成されている。
Description
コンクリート)パネルを構造躯体に取付けるために該A
LCパネルに埋設されるアンカー金具と、該アンカー金
具が埋設されたALCパネルに関するものである。
パネルには、該ALCパネルを構造躯体に取付けるため
のアンカー金具が、補強鉄筋に溶接固定されて該補強鉄
筋とともに埋設されている。そのアンカー金具は、各目
的に応じて種々の構造のものが提案されており、主なも
のに次のようなものがある。
5号公報に示された第一従来例のアンカー金具を示し、
このアンカー金具100は、L字型金具101の一片部
102の中央部に長ナット104をその一側面において
載せて溶接固定してなるもので、L字型金具101の他
片部103を2本の補強鉄筋105に溶接固定するよう
になっている。このアンカー金具100は、溶接作業性
が良いという特徴がある。
ット104に螺合されたボルト106を介して引抜き力
が作用したときに、比較的小さい引抜き力でも、アンカ
ー金具100の直上部位のALCパネル107にひび割
れ108が生じ、引抜き耐力が低いという問題があっ
た。本発明者等がその原因を検討したところ、次のこと
が判明した。すなわち、長ナット104の中心軸と一片
部102との間にズレがあると、図21に示すように、
アンカー金具100の作用点Pに作用した引抜き力F
は、一片部102と補強鉄筋105との交点Qを基準と
する引張成分Faと回転成分Fbとの合成になる。この
回転成分Fbが交点Qを中心とする下向き回転のモーメ
ントを生じさせ、このモーメントがアンカー金具100
の直上部位のALCパネル107に作用してひび割れ1
08を生じさせているのである。
部103の高さが30mm以上と高かったため、補強鉄
筋105とALC素材との密着性が低下して剥離119
が生じ、その部分の強度が低下するという問題もあっ
た。
公報に示された第二従来例のアンカー金具110を示
し、このアンカー金具110は、二つのL字型金具11
1の一片部112の間に長ナット114を挟んで溶接固
定してなるもので、二つのL字型金具111の他片部1
13を2本の補強鉄筋115に溶接固定するようになっ
ている。このアンカー金具110は、引抜き力Fが作用
したときに、第一従来例のようなモーメントは発生しな
い。
の補強鉄筋115のスパンに対応するために他片部11
3を左右に長く形成し、L字折曲部116からかなりの
距離A離れた部位を補強鉄筋115に溶接固定してい
る。このため、アンカー金具110に大きな引抜き力が
作用したときに、図22に二点鎖線で示すように、L字
折曲部116がその内角を広げるように変形してしま
い、引抜き耐力が低いという問題があった。この問題を
解消するためには、L字型金具111を厚くする必要が
あり、コスト、加工、重量等の面で不利となる。
のL字型金具111があるにも拘らず、金具の面積方向
が縦方向なので、平面投影面積が小さい。このため、A
LCパネルの自重、地震等により、アンカー金具110
に押上げ力S又は押下げ力がかかると、アンカー金具1
10が上向き又は下向きに回転して、アンカー金具11
0の近傍部位のALCパネルにひび割れが生じるおそれ
があった。
5に溶接固定する他片部113の高さが30mm以上と
高かったため、補強鉄筋115とALC素材との密着性
が低下して剥離が生じ、その部分の強度が低下するとい
う問題もあった。
公報に示された第三従来例のアンカー金具120を示
し、このアンカー金具120は、丸筒体121に長ナッ
ト122をT字状に接合してなるもので、丸筒体121
に1本の補強鉄筋123を挿入して溶接固定するように
なっている。このアンカー金具120は、引抜き力Fが
作用したときに、第一従来例のようなモーメントは発生
しない。
従来例と同じく、平面投影面積が小さいため、アンカー
金具120に押上げ力S又は押下げ力がかかると、アン
カー金具120が上向き又は下向きに回転して、アンカ
ー金具120の近傍部位のALCパネルにひび割れが生
じるおそれがあった。
り前に丸筒体121に挿入する必要があったので、工程
が限定されるという問題もあった。しかも、丸筒体12
1に断面丸形の補強鉄筋123を挿入するので、補強鉄
筋123に溶接固定する際に、長ナット122の姿勢を
補強鉄筋123に対して直角に保持するのが難しく、傾
いて固定されることがあった。
題点を解決し、アンカー金具の引抜き力、押上げ力及び
押下げ力に対する耐力を増大させて、ALCパネルのひ
び割れを防止することができるALCパネル用アンカー
金具及びアンカー金具付きALCパネルを提供すること
にある。
に、本発明では、補強鉄筋に固定されて該補強鉄筋とと
もにALCパネルに埋設され、該ALCパネルの外部か
ら雄ネジが螺合されるALCパネル用アンカー金具にお
いて、雄ネジが螺合される雌ネジを備えた筒状部と、板
厚中央面が雌ネジの中心軸と略同一レベルになるように
筒状部の両側に翼状に広げられた翼状板部と、翼状板部
の端部に設けられて補強鉄筋に固定される対鉄筋固定部
とを含むALCパネル用アンカー金具とした。
ましくは2〜20mmであり、さらに好ましくは3〜2
0mmであり、最も好ましくは3〜15mmである。ま
た、筒状部が長さ2〜20mmの短尺ナットを含み、雌
ネジが該短尺ナットの雌ネジであることが好ましい。
空間を備えることが好ましい。また、筒状体の筒底部が
閉鎖されることが好ましい。
次のような態様(イ)〜(ハ)を例示できる。
1枚の金属板から一体に形成され、該半筒状部分にナッ
トが取付けられるとともに、該半筒状部分に別の板から
形成された半筒状部材が対峙して取付けられ、これらの
半筒状部分、半筒状部材及びナットにより筒状部が構成
された態様。
面部分とが1枚の金属板から一体に形成され、筒状部の
別の半筒状部分と翼状板部の別の片面部分とが別の1枚
の金属板から一体に形成され、該半筒状部分と別の半筒
状部分とが対峙するように2枚の金属板が重合され、対
峙した半筒状部分及び別の半筒状部分にナットが取付け
られ、これらの半筒状部分、別の半筒状部分及びナット
により筒状部が構成された態様。
れ、該翼状板部に形成された切欠部に筒状部が挿入固定
された態様。
さに延出していても、筒状部より長く延出していてもよ
い。後者の筒状部より長く延出した部分は、互いに繋が
っていても、互いに離間して貫通穴を形成していてもよ
い。
定されるものも、1本の補強鉄筋に固定されるものも含
む。
のように構成される場合、対鉄筋固定部は翼状板部を形
成する金属板から一体に形成されることが好ましい。こ
のときの対鉄筋固定部としては、次のような態様(1)
(2)を例示できる。
板部の端部から直角に起こされてなり、2〜4本の補強
鉄筋に固定される態様。この態様は、対鉄筋固定部が翼
状板部を越えて左右に延出した延出部において2本の補
強鉄筋に固定される態様を含む。延出部の端部には、補
強鉄筋に掛止する掛止部が折曲形成されることが好まし
い。また、対鉄筋固定部の高さが5〜25mmであるこ
とが好ましく、この場合、対鉄筋固定部に補強リブが設
けられることが好ましい。
板部の端部から補強鉄筋の外周に近い曲率で曲げ加工さ
れてなり、1本の補強鉄筋に固定される態様。この場
合、筒状部の筒底部が対鉄筋固定部に開口し、該開口が
補強鉄筋で塞がれるように構成できる。
筋に固定されて該補強鉄筋とともにALCパネルに埋設
され、該アンカー金具にALCパネルの外部から雄ネジ
が螺合されるアンカー金具付きALCパネルにおいて、
アンカー金具は、雄ネジが螺合される雌ネジを備えた筒
状部と、板厚中央面が雌ネジの中心軸と略同一レベルに
なるように筒状部の両側に翼状に広げられた翼状板部
と、翼状板部の端部に設けられて補強鉄筋に固定される
対鉄筋固定部とを含むアンカー金具付きALCパネルと
した。
態例について、図面を参照して説明する。なお、本明細
書では、ALCパネルの正面側・正面方向を前側・前方
といい、背面側・背面方向を後側・後方という。
ー金具1を示し、図5及び図6はこのアンカー金具1が
埋設されたALCパネル15を示している。本実施形態
のアンカー金具1は、雄ネジが螺合される雌ネジを備え
た筒状部2と、該筒状部2の両側に翼状に設けられてA
LCパネルの厚さ方向(前方)に延出する翼状板部3
と、該両側の翼状板部3の延出端(前端)に設けられて
2本の補強鉄筋17に固定される対鉄筋固定部4とを含
んでいる。筒状部2の半筒状部分5と両側の翼状板部3
と対鉄筋固定部4とは、1枚の防錆メッキ鋼板から一体
に形成されている。
央部の後端から中間部までが山形状に張出加工されるこ
とにより、六角筒の三側面を構成する形状に形成されて
いる。つまり、後端から中間部まで所定長さの凹部が形
成されている。半筒状部分5の凹部の後端部には長さ1
5mmの短尺ナット7があてがわれ、半筒状部分5の後
端縁に例えばアーク溶接(18がアーク溶接部)で固定
されている。別の防錆メッキ薄鋼板から六角筒の残りの
三側面を構成する形状に形成された半筒状部材6が、半
筒状部分5に対峙して六角筒をなすように配置され、翼
状板部3に例えば抵抗溶接で固定されている。これらの
半筒状部分5、半筒状部材6及び短尺ナット7により筒
状部2が構成され、短尺ナット7の雌ネジ8の中心軸と
翼状板部3の板厚中央面(板厚内の仮想面)とは略同一
レベルに合わせられている。
短尺ナット7の雌ネジ8の谷径よりも大きな内寸を持
ち、従って雌ネジ8以外に雄ネジが挿入可能な空間9が
形成されている。半筒状部材6は主としてこの空間9を
形成するものであって、ALC素材16でつぶれない程
度の強度があればよいから、薄鋼板以外の材料(例えば
樹脂)で形成されたものでもよい。筒状部2の筒底部は
半筒状部分5及び半筒状部材6の傾斜部5a,6aによ
り閉鎖されている。また、短尺ナット7の開口は例えば
ネオプレンスポンジゴム製の蓋10が貼り付けられるこ
とにより閉鎖されている。
落とされた平面略三角形に形成されている。また、両側
の翼状板部3が、筒状部2より長く延出した部分で互い
に離間することにより、貫通穴11が形成されている。
翼状板部3の延出端から曲げ加工で直角に起こされてな
り、翼状板部3を越えて左右に延出した延出部12にお
いて2本の補強鉄筋17に溶接固定される。対鉄筋固定
部4は高さ15mmと細く形成されている。そこで、翼
状板部3を越えた延出部12から翼状板部3を越えない
内寄部にかけて、鋼板の一部を前方へ打ち出してなる補
強リブ13が形成され、対鉄筋固定部4の曲げ耐力を向
上させている。延出部12の左右端部には、各端部の僅
かな部分が後方へ折り曲げられてなる掛止部14が形成
されている。翼状板部3を越えてから掛止部14の内面
までの各延出部12の長さは約16mmである。なお、
アンカー金具1の形状は短尺ナット7の中心軸に対して
左右対称であり、当然、短尺ナット7の中心軸から左右
の掛止部14までは等距離である。
おいて、次のような作用・効果(1)〜(4) が得られる。 (1) 筒状部2の半筒状部分5と両側の翼状板部3と対鉄
筋固定部4とを、1枚の防錆メッキ鋼板からこれを加工
して一体に形成するため、部品点数及びコストを削減で
きる。また、同加工も非常に容易である。
剪断耐力の関係では面積が大きいほど好ましいが(この
点については後述する)、本実施形態のように後側を斜
めに切り落とせば、軽量化、材料節約及びコスト低減を
図ることができる。
形成することにより、軽量化、材料節約及びコスト低減
を図ることができ、後述するように、補強鉄筋17とA
LC素材16との密着性を向上させることもできる。ま
た、補強リブ13により、重量を増加させることなく、
対鉄筋固定部4の曲げ耐力を向上させることもできる。
尺ナット7を使用できるため、コストを低減できる。ま
た、短尺ナット7は雌ネジ8が既設で、特別に雌ネジ切
り作業を必要としないため、製作工程数を削減できる。
なお、この効果を得るためには、ナットの長さが20m
m以下(好ましくは15mm以下)であればよい。
金具1を使用して、次のように製造される。
てる。対鉄筋固定部4の左右の延出部12の後面を2本
の補強鉄筋17に当接させ、後述する引抜き力の左右バ
ランスをとるために、短尺ナット7の中心軸から2本の
補強鉄筋17までが等距離になるように当接位置を調節
する。本実施形態の補強鉄筋17の直径は5mmであ
る。この当接位置を保持しながら、延出部12を補強鉄
筋17に例えばアーク溶接(19がアーク溶接部)によ
り固定する。なお、アンカー金具1の補強鉄筋17への
取り付け方は、特に限定されず、これまでの公知の手段
が適用される。この当接・溶接時においては、次のよう
な作用・効果(5) 〜(7) が得られる。
7の直径の約3倍あるので、2本の補強鉄筋17の間隔
が多少ばらついていても、当接及び調節可能である。な
お、この効果を得るためには、延出部12の長さが補強
鉄筋17の直径の1.5〜5倍であればよい。補強鉄筋
17の直径は5mmに限定されず、適宜決定できるが、
5〜7mmが好ましい。
持して溶接したりする際に、延出部12に形成された掛
止部14が補強鉄筋17に掛止して、補強鉄筋17から
の延出部12の外れを防止するため、溶接作業性が向上
する。
に曲げ起こされた板状体なので、該板状体の一部である
延出部12を補強鉄筋17に当接させれば、翼状板部及
び筒状部2が補強鉄筋17に対して正確に直角方向(A
LCパネル15の厚さ方向)の姿勢をとって安定し、こ
の状態でアンカー金具1を溶接固定できる。
1付きの補強鉄筋17をセットし、ALCスラリーを注
入してアンカー金具1付きの補強鉄筋17を埋設する。
ALCスラリーを硬化・養生した後、ALC素材16を
所定の厚さに切断することにより、図5及び図6に示す
ようなALCパネル15が製造される。このパネル製造
時においては、次のような作用・効果(8) 〜(12)が得ら
れる。
16が密着するため、アンカー金具1がALC素材16
によって強固に固定される。
通穴11にALCスラリーが流入し、アンカー金具1の
上下のALC素材16が該貫通穴11で結合するため、
アンカー金具1がALC素材16によってより強固に固
定される。
く形成したことにより、補強鉄筋17とALC素材16
との密着性が向上する。なお、この効果を得るために
は、対鉄筋固定部4の高さが5〜25mmであればよ
い。対鉄筋固定部4が20mmより高いと、補強鉄筋1
7とALC素材16との密着性が低下して剥離が生じ、
その部分の強度が低下するおそれがある。
び半筒状部材6の傾斜部5a,6aにより閉鎖されてい
るので、該筒底部から筒状部2の内部(雌ネジ8や空間
9)にALCスラリーが流入することはない。
閉鎖されているので、該開口から筒状部2の内部にAL
Cスラリーが流入することもほとんどない。仮に、何ら
かの要因で蓋10が脱落したり蓋10の一部がめくれた
りして、そこから筒状部2の内部にALCスラリーが流
入したとしても、雌ネジ8の長さは15mmと短いか
ら、雌ネジ8からのALC素材の除去が容易である。こ
の除去については、次の(14)で詳述する。
アンカー金具1の短尺ナット7に向かうボルト挿入孔2
0を掘削し、必要に応じて前記雌ネジ8からのALC素
材の除去を行う。この掘削・除去時においては、次のよ
うな作用・効果(13)〜(14)が得られる。
10を突き破ると、図6に示すように、蓋10やALC
素材16の削り屑25が筒状部2に侵入する。しかし、
筒状部2はこれらの削り屑25の侵入を許容するだけの
容積の空間9を有していて、侵入した削り屑25が後述
する雄ネジ22の螺合を困難にすることはないため、削
り屑25の除去作業が不要となる。
去は、ボルト挿入孔20の掘削後に、雌ネジ8の内径よ
りも細いドリル刃にて雌ネジ8の内部に穴をあけ、おお
かたのALC素材を除去することにより行う。仮に、雌
ネジ8の長さが15mmを越えると、ドリル刃で除去し
た後の雌ネジ8に付着して残ったALC素材が、後述す
る雄ネジ22の螺合を困難にするため、そのALC素材
を除去するためのタッピング作業が必要となる。しか
し、雌ネジ8の長さが15mm以下であれば、その雌ネ
ジ8にALC素材が残っていても雄ネジ22の螺合にさ
ほど支障がないため、タッピング作業が不要となる。
15は、図6に示すように、アンカー金具1の短尺ナッ
ト7の雌ネジ8に、ALCパネル15の外部からボルト
21の雄ネジ22が螺合され、該ボルト21に係合した
取付金具23等を介して構造躯体24に取り付けられ
る。この取付時及び取付後において、次のような作用・
効果(15)〜(22)が得られる。
ト7の雌ネジ8を越えて筒状部2に進入し、その進入量
は補強鉄筋17に対するALC素材16のかぶり量によ
り種々異なるが、筒状部2は空間9の存在によって雌ネ
ジ8の種々の進入量を許容するだけの深さを有している
ので、雄ネジ22の進入を困難にすることはない。
パネル15と構造躯体24との間に前後方向の外力がか
かると、ボルト21を介してアンカー金具1を後方へ引
抜こうとする力(引抜き力F)がかかる。従って、雄ネ
ジ22と雌ネジ8との螺合がその引抜き力Fに耐えるだ
けの性能(引抜き耐力)を有していることが必要となる
が、雌ネジ8の長さが15mmであれば十分な引抜き耐
力が得られる。なお、この効果を得るためには、雌ネジ
8の長さが2mm以上(好ましくは3mm以上)であれ
ばよい。
側の翼状板部3を通して対鉄筋固定部4に伝えられる。
このとき、雌ネジ8の中心軸と翼状板部3の板厚中央面
とが略同一レベルに合わせられているため、作用点P
(雌ネジ8の開口中心部)に作用した引抜き力Fは引張
成分のみになる。従って、翼状板部3と補強鉄筋17と
の交点Qを中心とする下向き回転のモーメントが生じ
ず、前記第一従来例のようなALCパネルのひび割れは
生じない。その結果、アンカー金具1の引抜き耐力が増
大する。
両側の翼状板部3の両面にALC素材16が密着してそ
の間に大きな摩擦力が生じるとともに、ALC素材16
が貫通穴11で結合するため、アンカー金具1の引抜き
耐力が増大する。
4が設けられているため、アンカー金具1に大きな引抜
き力が作用した場合でも、翼状板部3の補強作用により
対鉄筋固定部4が曲がることがない。しかも、前記(3)
で述べたように、対鉄筋固定部4には補強リブ13が設
けられているため、重量を増加させることなく、対鉄筋
固定部4の曲げ耐力が増大する。
中心軸から2本の補強鉄筋17までが等距離になるよう
に当接位置を調節して溶接固定されているので、引抜き
力の左右バランスをとることができ、その結果、アンカ
ー金具1の引抜き耐力が増大する。
定部4を細く形成したことにより、補強鉄筋17とAL
C素材16との密着性が向上するため、前記引抜き力が
かかっても、補強鉄筋17とALC素材16とが剥離し
にくい。
より、ALCパネル15と構造躯体24との間に上下方
向の外力がかかると、ボルト21を介してアンカー金具
1に押上げ力S又は押下げ力がかかり、前記交点Qを中
心としてアンカー金具1が上向き又は下向きに回転しよ
うとする。しかし、筒状部2の両側に設けられた翼状板
部3によりアンカー金具1の平面投影面積が増大してい
て、前記押上げ力S又は押下げ力に対しては、筒状部2
及び翼状板部3がALC素材16に係止して対抗するの
で、アンカー金具1の近傍部位のALCパネル15にひ
び割れが生じない。
るアンカー金具26を示している。このアンカー金具2
6では、筒状部2が第一実施形態より短く形成されてい
る。また、両側の翼状板部3が後端まで幅広の四角形に
形成されるとともに、両側の翼状板部3が筒状部2より
長く延出した部分で互いに繋がっていて(貫通穴は省
略)、平面投影面積が重視されている。また、対鉄筋固
定部4が高さ30mmに形成されて、補強リブや両端の
掛止部が省略され、加工の容易性が重視されている。そ
の他は第一実施形態と共通であり、同図に共通の符号を
付して説明を省略する。
るアンカー金具27を示している。このアンカー金具2
7では、両側の翼状板部3の間に平面コ字状の切欠部2
8が形成され、該切欠部28に配置されて例えばアーク
溶接(30がアーク溶接部)で固定された長ナット29
のみによって筒状部2が構成されている。長ナット29
の雌ネジ(図示略)の中心軸と翼状板部3の板厚中央面
とは略同一レベルに合わせられている。長ナット29の
両開口は、蓋10で閉鎖されている。また、両側の翼状
板部3が第一実施形態より緩やかな斜線で平面多角形に
形成されるとともに、両側の翼状板部3が筒状部2より
長く延出した部分で互いに繋がっていて(貫通穴は省
略)、平面投影面積が重視されている。その他は第一実
施形態と共通であり、同図に共通の符号を付して説明を
省略する。
カー金具41を示し、図13及び図14はこのアンカー
金具41が埋設されたALCパネル55を示している。
本実施形態のアンカー金具41は、雄ネジが螺合される
雌ネジを備えた筒状部42と、該筒状部42の両側に翼
状に設けられてALCパネルの厚さ方向(前方)に延出
する翼状板部43と、該両側の翼状板部43の延出端
(前端)に設けられて1本の補強鉄筋57に固定される
対鉄筋固定部44とを含んでいる。
3の片面部分46と対鉄筋固定部44の片側湾曲面部分
47とは、1枚の鋼板から一体に形成されている。ま
た、筒状部42の別の半筒状部分45と翼状板部43の
別の片面部分46と対鉄筋固定部44の別の片側湾曲面
部分47とは、別の1枚の鋼板から一体に形成されてい
る。これら2枚の鋼板は同一形状であるから、共通部品
として扱える。
鋼板の中央部の後端から中間部までが山形状に張出加工
されることにより、六角筒の三側面を構成する形状に形
成されている。つまり、後端から中間部まで所定長さの
凹部が形成されている。両方の半筒状部分45,45が
対峙して六角筒をなすように2枚の鋼板が重ねられると
ともに例えば抵抗溶接で接合され、対峙した半筒状部分
45,45の後端部には長さ10mmの短尺ナット48
が挿入され、半筒状部分45,45の後端縁に対し例え
ばアーク溶接(54がアーク溶接部)で固定されてい
る。これらの半筒状部分45,45及び短尺ナット48
により筒状部42が構成され、短尺ナット48の雌ネジ
49の中心軸と翼状板部43の板厚中央面(板厚内の仮
想面)とが略同一レベルに合わせられている。
は、短尺ナット48の雌ネジ49の谷径よりも大きな内
寸を持つ空間50が形成されている。筒状部42の筒底
部は、半筒状部分45,45の傾斜部45a,45aに
続く小隆起部58,58によって、対鉄筋固定部44の
中央部に穴59として開口しているが、後述するよう
に、補強鉄筋57で塞がれる。前記2枚の鋼板は、前記
接合後にメッキ処理(例えば、ダクロダイズド処理のデ
ィップスピン方式)されることにより、各部の内外面に
防錆メッキが施されている。短尺ナット48の開口は例
えばネオプレンスポンジゴム製の蓋51が貼り付けられ
ることにより閉鎖されている。
6,46が溶接固定されて、平面略四角形に形成されて
いる。各片面部分46,46の一側には、その一側縁部
が折曲されることにより、2枚の片面部分46,46の
合わせ面の側縁を覆う折曲部52が形成されている。5
3は2枚の片面部分46,46の位置決め用の孔であ
る。
片面部分46,46の延出端から補強鉄筋57の外周に
近い曲率で曲げ加工されてなる片側湾曲面部分47,4
7によって側面略U字状に形成され、1本の補強鉄筋5
7に溶接固定される。
において、次のような作用・効果(A) 〜(C) が得られ
る。 (A) 筒状部42の半筒状部分45と翼状板部43の片面
部分46と対鉄筋固定部44の片側湾曲面部分47と
を、1枚の鋼板からこれを加工して一体に形成するた
め、部品点数及びコストを削減できる。また、同加工も
非常に容易である。
4の中央部に穴59として開口しているため、前記の通
り組立が完成したアンカー金具41の内外の両面をメッ
キ処理する際に、筒状体42の両端部が開口して、メッ
キ処理液がアンカー金具41の筒状体42の空間50に
容易に侵入して、均一なメッキ処理が可能となり、また
メッキ処理後の処理液の排出も容易になる。これに対
し、このような穴59のないアンカー金具は、特にその
空間50内のメッキが不均一になる。
尺ナット48を使用できるため、コストを低減できる。
また、短尺ナット48は雌ネジ49が既設で、特別に雌
ネジ切り作業を必要としないため、製作工程数を削減で
きる。
金具41を使用して、次のように製造される。まず、多
数本の補強鉄筋57を篭状に組立てる。対鉄筋固定部4
4を1本の補強鉄筋57にこれを掴むように当接させ、
溶接固定する。本実施形態の補強鉄筋57の直径は5m
mである。なお、アンカー金具41の補強鉄筋57への
取り付け方は、特に限定されず、これまでの公知の手段
が適用される。この当接・溶接時においては、次のよう
な作用・効果(D) 〜(E) が得られる。
鉄筋固定部44を当接させられるので、第三従来例のよ
うに工程が限定されることがない。
いるので、対鉄筋固定部44を補強鉄筋57に溶接固定
すると、補強鉄筋57で穴59が塞がれる。従って、特
別に穴59を塞ぐ作業を必要としない。すなわち、穴5
9を有するアンカー金具41は、前記のように均一にメ
ッキ処理する上で好ましいが、このままの状態でALC
パネル55内に埋設すると、ALCスラリーの打設の
際、ALCスラリーが筒状体42内に侵入してしまうた
め、メッキ処理後にALCパネル内の補強鉄筋57に取
り付けられる時に、この穴59とその補強鉄筋57とが
係合されて穴59は塞がれるようになっている。従っ
て、均一なメッキ処理とALCスラリーが侵入しないと
いう一石二鳥の効果を発揮することとなる。
41付きの補強鉄筋57をセットし、ALCスラリーを
注入してアンカー金具41付きの補強鉄筋57を埋設す
る。ALCスラリーを硬化・養生した後、ALC素材5
6を所定の厚さに切断することにより、図13及び図1
4に示すようなALCパネル55が製造される。このパ
ネル製造時においては、次のような作用・効果(F) 〜
(I)が得られる。
材56が密着するため、アンカー金具41がALC素材
56によって強固に固定される。
により塞がれているので、該穴59から筒状部42の内
部(雌ネジ49や空間50)にALCスラリーが流入す
ることはない。
り閉鎖されているので、該開口から筒状部42の内部に
ALCスラリーが流入することもほとんどない。仮に、
何らかの要因で蓋51が脱落したり蓋51の一部がめく
れたりして、そこから筒状部42の内部にALCスラリ
ーが流入したとしても、雌ネジ49の長さは10mmと
短いから、雌ネジ49からのALC素材の除去が容易で
ある。この除去については、第一実施形態における(14)
と同様である。
に隙間があった場合でも、該合わせ面の側縁が折曲部5
2で覆われているので、該合わせ面から筒状部42の内
部にALCスラリーが流入することはない。
アンカー金具41の短尺ナット48に向かうボルト挿入
孔20を掘削し、必要に応じて前記雌ネジ49からのA
LC素材の除去を行う。この掘削・除去時においては、
第一実施形態における(13)〜(14)と同様の作用・効果が
得られる(第一実施形態における13)〜(14)の説明を援
用する。)。
55は、図14に示すように、アンカー金具41の短尺
ナット48の雌ネジ49に、ALCパネル55の外部か
らボルト21の雄ネジ22が螺合され、該ボルト21に
係合した取付金具23等を介して構造躯体24に取り付
けられる。この取付時及び取付後において、第一実施形
態における(15)〜(18)及び(22)と同様の作用・効果が得
られる(第一実施形態における(15)〜(18)及び(22)の説
明を援用する。)。
係るアンカー金具61を示し、蓋については図示を省略
している。このアンカー金具61では、2枚の片面部分
46,46から折曲部が省略されている。図16はその
片面部分46の1枚である。その他は第二実施形態と共
通であり、同図に共通の符号を付して説明を省略する。
係るアンカー金具62を示し、蓋については図示を省略
している。このアンカー金具62では、2枚の片面部分
46,46から折曲部が省略されるとともに、対鉄筋固
定部44が、一方の片面部分46の延出端から補強鉄筋
57の外周に近い曲率でフック状に深く曲げ加工された
湾曲面部分63のみによって構成されている。その他は
第二実施形態と共通であり、同図に共通の符号を付して
説明を省略する。
係るアンカー金具64を示している。このアンカー金具
64では、両側の翼状板部43と対鉄筋固定部44とが
1枚の防錆メッキ鋼板から一体に形成されている。ま
た、両側の翼状板部43の間に平面コ字状の切欠部65
が形成され、該切欠部65に配置されて例えばアーク溶
接(66がアーク溶接部)で固定された長ナット67の
みによって筒状部42が構成されている。長ナット67
の雌ネジ(図示略)の中心軸と翼状板部43の板厚中央
面とは略同一レベルに合わせられている。長ナット29
の両開口は、蓋51で閉鎖されている。また、対鉄筋固
定部44は、変更例2と同じく湾曲面部分63のみによ
って構成されている。その他は第二実施形態と共通であ
り、同図に共通の符号を付して説明を省略する。
ものではなく、例えば以下のように、発明の趣旨から逸
脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。
ず、例えば四角、六角、円筒等いずれでも適用可能であ
る。また、ナットを使用せず、筒状体に雌ネジを切った
ものでもよい。
中間部まで所定長さの凹部が形成された2枚以上の鋼鈑
が係合されて筒状体が構成されるアンカー金具において
は、鋼鈑の枚数は2枚に限定されない。しかし、2枚又
は3枚が構成し易さの面で好ましい。
筋固定部を、3〜4本の補強鉄筋に固定できるように変
更すること。
板部を、第一実施形態のように、後部の外側部が切り落
とされた平面略三角形、平面多角形等に形成すること。
ル用アンカー金具及びアンカー金具付きALCパネルに
よれば、筒状部の両側に翼状に広げられた翼状板部がA
LC素材に密着し、その間に生じる大きな摩擦力によっ
てアンカー金具の引抜き耐力が増大する。また、筒状部
の雌ネジの中心軸と翼状板部の板厚中央面とが略同一レ
ベルに合わせられているため、アンカー金具の引抜き力
が引張成分のみになって回転モーメントが生じず、従っ
て回転モーメントによるALCパネルのひび割れが生じ
ない。また、翼状板部によりアンカー金具の平面投影面
積が増大しているため、アンカー金具に押上げ力又は押
下げ力がかかったときには、筒状部及び翼状板部がAL
C素材に係止して対抗し、同押上げ力又は押下げ力によ
るALCパネルのひび割れが生じない。
め上方から見た斜視図である。
る。
る。
断した断面図である。
破断して示す斜視図である。
躯体に取り付けて示す断面図である。
斜視図である。
斜視図である。
視図である。
ある。
面図である。
部破断して示す斜視図である。
造躯体に取り付けて示す断面図である。
の斜視図である。
視図である。
の斜視図である。
の斜視図である。
る。
視図である。
造躯体に取り付けて示す断面図である。
る。
る。
部 5 半筒状部分 6 半筒状部材 7 短尺ナット 8 雌ネジ 9 空間 10 蓋 11 貫通穴 12 延出部 13 補強リブ 14 掛止部 15 ALCパネル 16 ALC素
材 17 補強鉄筋 18 アーク溶
接 19 アーク溶接 20 ボルト挿
入孔 21 ボルト 22 雄ネジ 23 取付金具 24 構造躯体 25 削り屑 26 アンカー
金具 27 アンカー金具 28 切欠部 29 長ナット 30 アーク溶
接 41 アンカー金具 42 筒状部 43 翼状板部 44 対鉄筋固
定部 45 半筒状部分 46 片面部分 47 片側湾曲面部分 48 短尺ナッ
ト 49 雌ネジ 50 空間 51 蓋 52 折曲部 53 位置決め用の孔 54 アーク溶
接 55 ALCパネル 56 ALC素
材 57 補強鉄筋 58 小隆起部 59 穴 61 アンカー
金具 62 アンカー金具 63 湾曲面部
分 64 アンカー金具 65 切欠部 66 アーク溶接 67 長ナット
Claims (21)
- 【請求項1】 補強鉄筋に固定されて該補強鉄筋ととも
にALCパネルに埋設され、該ALCパネルの外部から
雄ネジが螺合されるALCパネル用アンカー金具におい
て、前記雄ネジが螺合される雌ネジを備えた筒状部と、
板厚中央面が前記雌ネジの中心軸と略同一レベルになる
ように前記筒状部の両側に翼状に広げられた翼状板部
と、前記翼状板部の端部に設けられて前記補強鉄筋に固
定される対鉄筋固定部とを含むことを特徴とするALC
パネル用アンカー金具。 - 【請求項2】 前記雌ネジの長さが2〜20mmである
請求項1記載のALCパネル用アンカー金具。 - 【請求項3】 前記筒状部が長さ2〜20mmの短尺ナ
ットを含み、前記雌ネジが該短尺ナットの雌ネジである
請求項1記載のALCパネル用アンカー金具。 - 【請求項4】 前記筒状部が前記雌ネジ以外に雄ネジが
挿入可能な空間を備えた請求項1、2又は3記載のAL
Cパネル用アンカー金具。 - 【請求項5】 前記筒状体の筒底部が閉鎖された請求項
1〜4のいずれか一項に記載のALCパネル用アンカー
金具。 - 【請求項6】 前記筒状部の半筒状部分と翼状板部とが
1枚の金属板から一体に形成され、該半筒状部分にナッ
トが取付けられるとともに、該半筒状部分に別の板から
形成された半筒状部材が対峙して取付けられ、これらの
半筒状部分、半筒状部材及びナットにより筒状部が構成
された請求項1〜5のいずれか一項に記載のALCパネ
ル用アンカー金具。 - 【請求項7】 前記筒状部の半筒状部分と翼状板部の片
面部分とが1枚の金属板から一体に形成され、前記筒状
部の別の半筒状部分と翼状板部の別の片面部分とが別の
1枚の金属板から一体に形成され、該半筒状部分と別の
半筒状部分とが対峙するように2枚の金属板が重合さ
れ、対峙した半筒状部分及び別の半筒状部分にナットが
取付けられ、これらの半筒状部分、別の半筒状部分及び
ナットにより筒状部が構成された請求項1〜5のいずれ
か一項に記載のALCパネル用アンカー金具。 - 【請求項8】 前記翼状板部が1枚の金属板から形成さ
れ、該翼状板部に形成された切欠部に前記筒状部が挿入
固定された請求項1〜5のいずれか一項に記載のALC
パネル用アンカー金具。 - 【請求項9】 前記両側の翼状板部が前記筒状部より長
く延出した部分で互いに繋がっている請求項1〜8のい
ずれか一項に記載のALCパネル用アンカー金具。 - 【請求項10】 前記両側の翼状板部が前記筒状部より
長く延出した部分で互いに離間して貫通穴を形成してい
る請求項1〜8のいずれか一項に記載のALCパネル用
アンカー金具。 - 【請求項11】 前記対鉄筋固定部が2〜4本の補強鉄
筋に固定されるものである請求項1記載のALCパネル
用アンカー金具。 - 【請求項12】 前記対鉄筋固定部が1本の補強鉄筋に
固定されるものである請求項1記載のALCパネル用ア
ンカー金具。 - 【請求項13】 前記対鉄筋固定部が前記翼状板部を形
成する金属板から一体に形成された請求項6、7又は8
記載のALCパネル用アンカー金具。 - 【請求項14】 前記対鉄筋固定部は、前記金属板が翼
状板部の端部から直角に起こされてなり、2〜4本の補
強鉄筋に固定されるものである請求項13記載のALC
パネル用アンカー金具。 - 【請求項15】 前記対鉄筋固定部は、前記翼状板部を
越えて左右に延出した延出部において2本の補強鉄筋に
固定されるものである請求項14記載のALCパネル用
アンカー金具。 - 【請求項16】 前記延出部の端部に、前記補強鉄筋に
掛止する掛止部が折曲形成された請求項15記載のAL
Cパネル用アンカー金具。 - 【請求項17】 前記対鉄筋固定部の高さが5〜25m
mである請求項14、15又は16記載のALCパネル
用アンカー金具。 - 【請求項18】 前記対鉄筋固定部に補強リブが設けら
れた請求項17記載のALCパネル用アンカー金具。 - 【請求項19】 前記対鉄筋固定部は、前記金属板が翼
状板部の端部から補強鉄筋の外周に近い曲率で曲げ加工
されてなり、1本の補強鉄筋に固定されるものである請
求項13記載のALCパネル用アンカー金具。 - 【請求項20】 前記筒状部の筒底部が前記対鉄筋固定
部に開口し、該開口が補強鉄筋で塞がれるように構成さ
れた請求項19記載のALCパネル用アンカー金具。 - 【請求項21】 アンカー金具が補強鉄筋に固定されて
該補強鉄筋とともにALCパネルに埋設され、該アンカ
ー金具にALCパネルの外部から雄ネジが螺合されるア
ンカー金具付きALCパネルにおいて、前記アンカー金
具は、前記雄ネジが螺合される雌ネジを備えた筒状部
と、板厚中央面が前記雌ネジの中心軸と略同一レベルに
なるように前記筒状部の両側に翼状に広げられた翼状板
部と、前記翼状板部の端部に設けられて前記補強鉄筋に
固定される対鉄筋固定部とを含むことを特徴とするアン
カー金具付きALCパネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08564197A JP3304814B2 (ja) | 1996-06-28 | 1997-03-19 | Alcパネル用アンカー金具及びアンカー金具付きalcパネル |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8-188246 | 1996-06-28 | ||
JP18824696 | 1996-06-28 | ||
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH1072872A true JPH1072872A (ja) | 1998-03-17 |
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Family
ID=26426651
Family Applications (1)
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JP (1) | JP3304814B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011144507A (ja) * | 2010-01-12 | 2011-07-28 | Maruei Concrete Industries Co Ltd | 鉄筋コンクリートの成形における鉄筋の配置 |
KR101275932B1 (ko) * | 2011-03-21 | 2013-06-17 | (주) 에스와이씨 | 에이엘씨 패널을 종방향으로 콘크리트 슬래브에 설치하는 방법 |
US8640399B2 (en) | 2007-05-14 | 2014-02-04 | Carlos Fradera Pellicer | Cement mortar panel with prestressed biaxial reinforcement |
JP2014025290A (ja) * | 2012-07-27 | 2014-02-06 | Clion Co Ltd | Alcパネル用アンカー金具及びalcパネル |
KR102175989B1 (ko) * | 2020-01-20 | 2020-11-09 | (주)하나 | 앵커볼트 고정구 |
-
1997
- 1997-03-19 JP JP08564197A patent/JP3304814B2/ja not_active Expired - Fee Related
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