JP2000257262A - ボルト取付金具 - Google Patents

ボルト取付金具

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JP2000257262A
JP2000257262A JP11061050A JP6105099A JP2000257262A JP 2000257262 A JP2000257262 A JP 2000257262A JP 11061050 A JP11061050 A JP 11061050A JP 6105099 A JP6105099 A JP 6105099A JP 2000257262 A JP2000257262 A JP 2000257262A
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Kunio Yamada
晋男 山田
Hideo Yamaguchi
秀夫 山口
Masayoshi Omura
政儀 大村
Hideaki Horiguchi
秀明 堀口
Nobutaka Hirai
信孝 平居
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Okabe Co Ltd
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Okabe Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】例えばコンクリート地下壁を構築する場合、土
留め用の矢板に対して型枠を所定の間隔に保持する際に
セパレータ(ボルト)とともに使用されるボルト取付金
具であって、矢板を構成するH形鋼等の形鋼の板状部に
取着されるが、板状部の厚さが異なるものに共用するこ
とができ、しかも板状部への装着性および固定強度にも
優れる。 【解決手段】パイプ状の本体2の一端側にH形鋼等の形
鋼との結合に供される横断面略コ状の挟着部3が溶接さ
れ、他端側にはセパレータが螺入される雌ねじ部4が形
成されている。そして、挟着部3における一方の側板部
31の両側縁部分には、形鋼の板状部の嵌入方向に向け
て傾斜状に起立する切起し部33を設け、この切起し部
33が塑性変形して他方の側板部36とで形鋼の板状部
を挟持することにより固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば土留め用の
矢板を利用してコンクリート地下壁を構築する場合や、
H形鋼を用いた鉄骨鉄筋コンクリート構造物の建造にお
いて、それら形鋼に対して型枠を所定の間隔に保持する
際に、ボルトの一種であるセパレータと共に使用された
り、あるいは他の形状のボルトを螺着して型枠以外の部
材を保持するなど、各種ボルトを形鋼等の板状部に固定
するのに使用され、特に、板状部の厚さが異なるものに
も共用できるボルト取付金具に関する。
【0002】
【従来の技術】この種ボルト取付金具の代表的な適用例
としては、コンクリート地下連続壁での使用が挙げられ
る。従来、地中に打込まれた各種矢板を利用してコンク
リート地下連続壁を構築する場合には、矢板側からセパ
レータを取り出し、その端部に型枠を固定して両者の間
にコンクリートを打設する工法が広く行われている。と
ころで、両ねじボルトであるセパレータは、矢板に対し
てそのまま固着することはできないから、一般的には、
本体の端部にセパレータの雄ねじ部を受け入れる雌ねじ
部を備え、他端側にH形鋼、山形鋼、溝形鋼等の各種形
鋼の板状部に嵌合する横断面略コ字状の挟着部が設けら
れたボルト取付金具が使用されている(実開平1−98
863号、特公平6−63368号等参照)。その使用
方法は、まずボルト取付金具の挟着部をH形鋼のフラン
ジ部等に叩き込むことにより固定し、次いで配筋作業を
行ない、さらにボルト取付金具の雌ねじ部にセパレータ
を螺合させる。そして、各セパレータの突出量を調整し
た後、型枠を設置して外側からフォームタイ(登録商
標)等のコンクリート型枠緊締金具で締め付け、型枠を
所定位置に設置するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、実開平1−
98863号公報に記載されたボルト取付金具では、コ
字状挟着部の一方の側板部を適用すべき形鋼の板厚より
も幾分狭まるように内側に傾斜させ、その先端部分につ
いては板状部への嵌入性を考慮して外側に開いた形状に
なっている。この場合、側板部の塑性変形を利用して形
鋼に固定することになるが、十分な固定強度を確保する
ため、コ字状挟着部の素材として比較的厚肉で幅広の板
材が用いられている。かかる構成のコ字状挟着部は、容
易には変形しにくいことから、板状部の厚さの変化に対
する許容範囲はごく僅かでしかない。このため、実質的
には各形鋼の板厚にそれぞれ対応した隙間寸法のものを
何種類も用意する必要があり、在庫管理等が煩雑である
という欠点があった。
【0004】これに対して、特公平6−63368号公
報に記載のボルト取付金具は、板状本体の一端側を直角
に折り曲げ、湾曲させた板バネをこの折曲部に対向する
ようにリベットで固着したものである。このボルト取付
金具は、一つで複数種類の板厚に適用できるようになっ
てはいるが、バネ材やリベットが必要であるため製造コ
ストが嵩み、しかも形鋼に対する固定強度は板バネの弾
性に依存することから、弾性の高い素材を用いて固定強
度を大きくした場合には、板バネが開きにくくなったこ
とに起因して装着性が大幅に低下し、また弾性の低い板
バネにより装着性を優先すると、形鋼から外れやすいと
いう問題点があった。
【0005】本発明は、これら従来技術の問題点に鑑み
なされたもので、複数種の板厚の形鋼等に共用可能であ
りながら、装着性および固定強度も良好で、しかも部品
点数も少ない安価なボルト取付金具の提供をその目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、形鋼等の板状部が嵌入される横断面略
コ字状の挟着部と、この挟着部近傍にあって前記板状部
に対してボルトを所定の方向に支持する雌ねじ部を備え
るボルト取付金具において、前記挟着部の一方の側板部
に嵌入口側から底板部に向けてほぼ傾斜状に起立する切
起し部を設けたことを特徴とするものである。
【0007】上記構成を具備する本発明のボルト取付金
具にあっては、例えばH形鋼のフランジ部等、形鋼の板
状部の適宜位置に、ボルト取付金具の挟着部の嵌入口側
を宛がい、その底板部側からハンマー等で叩くと、一方
の側板部に設けられた切起し部が後方に倒れるように塑
性変形し、他方の側板部との間で形鋼の板状部を挟持す
る。これにより、ボルト取付金具は当該板状部に対して
確実に固定されることになる。装着時において、一方の
側板部は、実質的に全幅で変形することはなく、その幅
方向の一部に設けられた切起し部が塑性変形するだけで
あるから、挟着部全幅を塑性変形させる前者の従来例に
比べると、小さな力で形鋼に固定することができる。こ
のため、切起し部の変形量を大きく設定することが可能
になり、本発明では切起し部の先端位置を取付対象とす
る最小厚の板状部の寸法よりも狭めた位置にまで張り出
させるとともに、非切起し部と他方の側板部間を対象と
する最大厚の板状部の寸法よりも少し広くすることによ
り、板厚の異なる複数の形鋼に共用することができる。
そして、上記ボルト取付金具を形鋼に固着する一方、セ
パレータを本体の雌ねじ部に螺入してその位置調整を行
った後、適宜設けた廻り止め手段により両者の螺合状態
を固定する。
【0008】なお、上記ボルト取付金具において、切起
し部の先端外側縁に面取りを設けたり、あるいは切起し
部とその側面側に位置する非切起し部との間に間隙を形
成した場合には、切起し部とこれに近接する他部との間
の接触抵抗が低減し、形鋼への嵌入時に切起し部が無理
なく塑性変形することから、装着性の向上につながる。
また、切起し部を直線状に代えて円弧状の傾斜面とすれ
ば、特に形鋼の板厚が厚いものに対して良好な装着性が
得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、添付図面を参照しながら詳細に説明する。図1ない
し図3は、本発明に係るボルト取付金具の第一実施例と
してセパレータに適用した事例を示すもので、それぞれ
一部切欠正面図、図1におけるA−A断面図および使用
状態の概略説明図である。図示のボルト取付金具1は、
パイプ状の本体2の一端側にH形鋼等の形鋼との結合に
供される挟着部3が、また本体2の他端側は小径に形成
されその内部にセパレータの雄ねじ部と螺合する雌ねじ
部4がそれぞれ設けられ、さらにその前方にセパレータ
の共廻り防止手段としての把持板5がその端部において
溶接により本体2に固定されている。
【0010】上記挟着部3は、基本形状として適宜厚さ
の板材を横断面が略コ字状となるように屈曲成形したも
ので、その一方の側板部31においてパイプ状本体2と
溶接されている。そして、一方の側板部31には、形鋼
に対する嵌入口側から底板部32に向けて傾斜状に起立
する切起し部33がその両側縁部分に各1個ずつ設けら
れている。さらに、これら切起し部33は、それぞれ先
端の外側縁に面取り34が形成されるとともに、図2か
ら明らかなように中央の非切起し部35に対して外側に
幾分か開くように成形され、形鋼への装着時において両
切起し部33,33が塑性変形する際に、中央の非切起
し部35に対して接触しないようになっている。なお、
他方の側板部36の先端にも面取り37が形成されてい
る。因みに実施例では、挟着部3における両側板部3
1,36間の間隙が21mmで、切起し部33の先端内
側縁と他方の側板部36の内面との間隔は8mmに設定
され、これにより形鋼の板状部がほぼ9mmから21m
mのものに対応できるようになっている。
【0011】また、把持板5は、その中央部分から一端
側が略V字状に屈曲形成され、その一方の屈曲片部51
が本体2の軸心に対して直交するように配置されるとと
もに、他方の屈曲片部52に続く他端側が湾曲され、こ
の湾曲部53においてボルト取付金具の本体2に溶接さ
れている。そして、把持板5の一方の屈曲片部51に
は、接続すべきセパレータの雄ねじ部外径よりも大きめ
のセパレータ挿通孔54が本体2の雌ねじ部4とほぼ同
一軸心上に穿設され、さらにこのセパレータ挿通孔54
に続いて、当該セパレータの雄ねじ部外径よりも小径の
円弧状部55が形成され、セパレータを所定位置で固定
する時、この円弧状部55がセパレータの雄ねじ部に両
側から食い込むことにより共廻りを防止することにな
る。また、他方の屈曲片部52には、図示はしないが略
正方形状の切欠部が形成され、前記セパレータの固定時
に、屈折部56を前方から打撃したときの後方への座屈
の起点として作用する。なお、この把持板5等の共廻り
防止手段は本発明の必須要件ではなく、必要に応じて設
ければよい。さらに、共廻り防止手段を設ける場合であ
っても必ずしもこの形状に限定されることはなく、適宜
形状のものを選択すればよい。
【0012】次に、上記ボルト取付金具1の使用方法に
ついて図3を中心に説明する。まず、地中に打ち込まれ
たH形鋼10のフランジ部11の側端面の適宜位置に、
ボルト取付金具1の挟着部3の嵌入口側を宛がい、その
底板部32をハンマー等で叩く。この打撃により、切起
し部33は後方に倒れるように塑性変形し、他方の側板
部36とで当該フランジ部11を挟持する結果、ボルト
取付金具1はH形鋼10に対して確実に固定されること
になる。ここで、中央の非切起し部35に対して外側に
少し開くように形成されている両側の切起し部33,3
3は、この変形動作において、中央の非切起し部35の
側面に接触することがないから、両者の間で摩擦抵抗が
発生せず、比較的小さな力で簡単かつ確実に取り付ける
ことができる。なお、切起し部33の先端の外側縁に設
けた面取り34は、形鋼10のフランジ部11の板厚が
最大に近いものに適用した場合、切起し部33が後方に
大きく倒された際に、これに対向する面38に引っ掛か
らないようにするためである。
【0013】このようにしてボルト取付金具1をH形鋼
10に固着した後、配筋作業を行い、さらにボルト取付
金具1の把持板5のセパレータ挿通孔54から雌ねじ部
4に所定長さのセパレータ12を螺入する。そして、各
セパレータ12の先端位置を調整し、鉄筋(図示せず)
の隙間に桟木等の棒状部材を差し入れ、その先端をボル
ト取付金具1の把持板5の屈折部56に宛がった状態で
棒状部材の基端部をハンマー等で叩く。この打撃によ
り、ボルト取付金具1は、屈折部56が後方に変形し、
それに伴い一方の屈曲片部51が引っ張られて屈折部5
6の方向にずれる。その結果、セパレータ12の雄ねじ
部が円弧状部55の内部に入り込み、そこで挟持される
ことになる。本実施例では、他方の屈曲片部52に切欠
部が存在し、屈折部56を前方から打撃したときにその
切欠部が起点となって容易に後方に座屈するので、その
変形に追従して円弧状部55がセパレータ12の方向に
ずれて雄ねじ部と掛合する。そして、円弧状部55に入
り込んだセパレータ12は、その雄ねじ部よりも小径に
形成されている円弧状部55により挟持されることか
ら、型枠13の外側においてコンクリート型枠緊締金具
14を締め付けた時に共廻りすることがない。
【0014】なお、上記把持板5において、セパレータ
12を挟持する部分の形状は円弧状に限定されることは
なく、例えば台形状や平行四辺形状等の他の形状にして
もよく、要は接続すべきセパレータの雄ネジ部の外径よ
りも小さめに形成され、固定時にセパレータの雄ねじ部
が確実に食い込む形状および寸法であればよい。また、
上記実施例では棒状部材を介してボルト取付金具1の把
持板5の屈折部56を前方から叩くことにより、把持板
5の円弧状部55を変位させてセパレータ12の雄ねじ
部に食い込ませる方法について説明したが、現場の状況
によっては棒状部材を使わずに一方の屈曲片部51の先
端部をセパレータ12の軸心と直交する方向に叩いても
よく、さらにペンチ等の工具で一方の屈曲片部51の先
端部とセパレータ12と挟み、円弧状部55を強制的に
変位させることも可能である。
【0015】図4は、本発明に係るボルト取付金具の他
の実施例の要部を示す正面図で、挟着部6における切起
し部61を円弧状に傾斜させた点が前記実施例と異な
る。このボルト取付金具は、固定すべき板状部の板厚が
厚い形鋼に対して特に好適である。即ち、装着時におい
て形鋼の板状部は、まず切起し部61の基部近くに当接
するが、その湾曲した傾斜面を滑りながら内部に進入す
るので、切起し部61の傾倒変形は円滑に行われ、装着
性および固定強度も良好に確保される。
【0016】図5は、本発明に係るボルト取付金具の別
の実施例の要部を示す断面図である。ここでは、挟着部
7における切起し部71の装着に伴う変形動作をより円
滑にするため、前記実施例のような隙間形成方法に代え
て非切起し部72との間にスリット73を設けたもの
で、形鋼等に対する装着性は一段と向上する。
【0017】次に、図6に示すボルト取付金具8は、H
形鋼等との固定に利用される挟着部81自体は前記第一
実施例のものと同様であるが、セパレータを受け入れる
パイプ状本体の代わりにナット82が挟着部81の他方
の側板部83の外側面に溶接され、このナット82にセ
パレータが螺着されるようになっている。そして、この
ボルト取付金具8は、例えば鉄骨鉄筋コンクリート構造
物の建造において、柱や梁の中心に配置されるH形鋼の
周囲に所定の間隔で型枠を設置する場合などに適用され
る。具体的には、ボルト取付金具8をH形鋼のフランジ
部に適宜間隔で固定した後、そのナット82にセパレー
タの一端側を所定位置まで螺入し、他端側に型枠を設置
してコンクリート型枠緊締金具により締め付ける。な
お、ナット82の側面に前記第一実施例と同様な把持板
5を設けてセパレータの共廻りを防止するようにしても
よい。さらに、図示はしないがナット82を挟着部81
の底板部84に設けたり、また他方の側板部83と底板
部84の両方に設けてもよく、この場合には、例えば鉄
骨梁に用いて1個のボルト取付金具で梁側型枠と梁底型
枠のいずれにも適用することが可能になる。ナット82
の個数やその取付位置は適宜変更することができる。
【0018】上記各実施例では、セパレータのような両
ねじボルトを取付対象とした場合について説明したが、
もちろん他の形状のボルトを用いて別の用途に利用する
こともできる。図7に示す実施例は、河川あるいは海の
護岸工事において、列設された鋼矢板15の上部に笠コ
ンクリートブロック16を設置する場合に適用した事例
である。ここでは、列状に打設された鋼矢板15の上端
部に、初めに前述のボルト取付金具8をその挟着部81
を利用して所定の間隔で嵌着するとともに、ナット82
には通常のボルト17を螺合し、それらボルト17の上
端部の位置がほぼ水平となるように調整する。次いで、
複数の笠コンクリートブロック16をそれらボルト17
の上端部を利用して連続的に載置し、各笠コンクリート
ブロック16同士を連結金具により連結する。そして、
笠コンクリートブロック16に形成された開口部18か
らコンクリートを流し込むことにより、笠コンクリート
ブロックが鋼矢板15の上部に構築される。
【0019】このように、本発明によるボルト取付金具
8は、ハンマー等を用いて鋼矢板15の上部に簡単かつ
確実に固定することができ、また板厚の異なる鋼矢板1
5に対しても共用可能である。なお、前記実施例と同様
にナット82を他方の側板部83と底板部84の両方に
設け、それぞれのナット82にボルト17を螺着するこ
とにより、笠コンクリートブロック16の高さ調整と同
時に水平位置の調整を行うことも可能である。
【0020】ところで、上記各実施例における挟着部
は、いずれも一方の側板部の中央を非切起し部としてそ
の両側部分にそれぞれ切起し部を設けた事例について説
明しているが、この関係を逆にして側板部の中央部分に
切起し部を設けたり、あるいは装着時における切起し部
の塑性変形を容易にする別の手段として切起し部の一部
に抜孔を形成するなど、適宜変更して実施することがで
きる。さらに、ボルト取付金具を形鋼以外の他の板状部
材に適用するなど、この発明の技術思想内での種々の変
更実施はもちろん可能である。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるボル
ト取付金具は、形鋼等の板状部に嵌着される横断面略コ
字状の挟着部の一方の側板部に、嵌入口側から底板部に
向けてほぼ傾斜状に起立する切起し部を設けた構成であ
るから、複数種の板厚の形鋼等に共用可能でありなが
ら、装着性および固定強度に優れ、しかも少ない部品点
数で安価に製造することができるなど、その効果は大な
るものがある。
【0022】なお、ボルト取付金具の挟着部における切
起し部の先端外側縁に面取りを設けたり、あるいは切起
し部と非切起し部との間に隙間を設けた場合には、形鋼
等への装着時において、切起し部が形鋼等の板状部に押
されて傾倒変形する際の接触抵抗が低減し、装着性の向
上につながる。また、切起し部を直線状の傾斜面に代え
て円弧状の傾斜面とすれば、特に板厚の厚い形鋼等に適
用するのに好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ボルト取付金具の一例を示す一部切欠正面図
である。(実施例1)
【図2】 上記ボルト取付金具のA−A断面図である。
【図3】 上記ボルト取付金具の使用状態を示す概略説
明図である。
【図4】 ボルト取付金具の他の実施例の要部を示す正
面図である。(実施例2)
【図5】 ボルト取付金具の他の実施例の要部を示す正
面図である。(実施例3)
【図6】 ボルト取付金具の他の実施例を示す正面図で
ある。(実施例4)
【図7】 ボルト取付金具の他の実施例の使用状態を示
す概略説明図である。(実施例5)
【符号の説明】
1,8…ボルト取付金具、2…本体、3,6,7,81
…挟着部、4…雌ねじ部 5…把持板、10…H形鋼、12…セパレータ(ボル
ト)、15…鋼矢板 16…笠コンクリートブロック、33,61,71…切
起し部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16B 35/04 F16B 35/04 Z 35/06 35/06 Z 37/04 37/04 H Z Fターム(参考) 2D018 BA15 2D047 AA05 2D049 EA09 FB03 FB13 2E177 KB03 KB04 KC01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】形鋼等の板状部が嵌入される横断面略コ字
    状の挟着部と、この挟着部近傍にあって前記板状部に対
    してボルトを所定の方向に支持する雌ねじ部を備えるボ
    ルト取付金具において、前記挟着部の一方の側板部に嵌
    入口側から底板部に向けてほぼ傾斜状に起立する切起し
    部を設けたことを特徴とするボルト取付金具。
  2. 【請求項2】切起し部の先端外側縁に面取りを設けたこ
    とを特徴とする請求項1に記載のボルト取付金具。
  3. 【請求項3】切起し部を円弧状に傾斜させたことを特徴
    とする請求項1または2に記載のボルト取付金具。
  4. 【請求項4】切起し部とその側面側に位置する非切起し
    部との間に間隙を形成したことを特徴とする請求項1な
    いし3のいずれか1項に記載のボルト取付金具。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007092979A (ja) * 2005-09-30 2007-04-12 Cosmos:Kk クリップナット
JP2007113207A (ja) * 2005-10-18 2007-05-10 Okabe Co Ltd 板状部に対する部材取付用具
KR102150531B1 (ko) * 2019-12-31 2020-09-02 주식회사 셉코 연직형 지중삽입체를 이용한 옹벽 구조물 및 그 시공방법

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