JPH1072738A - 低い透過性の織布及びその製造方法 - Google Patents
低い透過性の織布及びその製造方法Info
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- JPH1072738A JPH1072738A JP9162738A JP16273897A JPH1072738A JP H1072738 A JPH1072738 A JP H1072738A JP 9162738 A JP9162738 A JP 9162738A JP 16273897 A JP16273897 A JP 16273897A JP H1072738 A JPH1072738 A JP H1072738A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 強くて、軽量で、薄くて、1CFMより多く
ない空気透過性を有する柔軟で膨張可能な拘束手段のた
めの織布を提供する。 【解決手段】 強く、軽量で、薄く、かつ柔軟な、低い
透過性の織布(10)を製造する方法であって、(A)
コーティングされていない、強く、軽量で、薄く、柔軟
で、かつ疎水性で、大きな透過性の織布を準備する段階
と、(B)前記織布(10)を横切る水の0.5インチ
(1.27cm)の圧力降下で、織布の平方フィート当
たり毎分1立方フィート(0.5cm3/sec/c
m2)よりも多くない値に空気の透過度を減じるよう
に、前記織布を十分に乾燥してから、その両面に、熱退
化なしにカレンダ掛けを行う段階とからなっている。
ない空気透過性を有する柔軟で膨張可能な拘束手段のた
めの織布を提供する。 【解決手段】 強く、軽量で、薄く、かつ柔軟な、低い
透過性の織布(10)を製造する方法であって、(A)
コーティングされていない、強く、軽量で、薄く、柔軟
で、かつ疎水性で、大きな透過性の織布を準備する段階
と、(B)前記織布(10)を横切る水の0.5インチ
(1.27cm)の圧力降下で、織布の平方フィート当
たり毎分1立方フィート(0.5cm3/sec/c
m2)よりも多くない値に空気の透過度を減じるよう
に、前記織布を十分に乾燥してから、その両面に、熱退
化なしにカレンダ掛けを行う段階とからなっている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアバッグとして
用いるのに適した低い透過性の織布に関し、さらに詳し
くは、コーティングしない織物でつくられるこのような
織布に関するものである。
用いるのに適した低い透過性の織布に関し、さらに詳し
くは、コーティングしない織物でつくられるこのような
織布に関するものである。
【0002】低い透過性の織布は、多数の潜在的用途、
例えば空気を入れまたは水を入れたマットレス、スリー
ピングパッグ、枕、救助ベルト、ライフボート、腰掛、
足のせ台などの用途を有している。
例えば空気を入れまたは水を入れたマットレス、スリー
ピングパッグ、枕、救助ベルト、ライフボート、腰掛、
足のせ台などの用途を有している。
【0003】この多数の用途の最大の需要と緊急のもの
は、自動車のための膨張可能な乗客拘束バッグ(エアバ
ッグ)としてのこれらの使用である。エアバッグは、衝
突事故の際に安全性のために乗客の移動を防ぐため、高
圧ガスで即時に膨張されるように使用される。この目的
のために、エアバッグは、一般的に空気不透過性の材料
からつくられ、バッグ内に導入される高圧ガスが流入す
る開口を形成されており、それによって、衝突の際にバ
ッグに当たる乗客によってもたらされるエネルギーとそ
れに続く押圧移動のエネルギーとが衝撃を減少するため
に吸収される。この潜在的な人命救助のための使用は、
織布が低い透過性ばかりでなく、強く、軽量で、薄くて
柔軟であることを要求し、使用の準備のためにその適当
な貯蔵容器に容易にかつコンパクトに折り込まれ、先
ず、それが配備されている時には発生する強い衝撃に耐
え、そして、次にそれを輸送する人や乗物に対してでき
るだけ軽量であることである。
は、自動車のための膨張可能な乗客拘束バッグ(エアバ
ッグ)としてのこれらの使用である。エアバッグは、衝
突事故の際に安全性のために乗客の移動を防ぐため、高
圧ガスで即時に膨張されるように使用される。この目的
のために、エアバッグは、一般的に空気不透過性の材料
からつくられ、バッグ内に導入される高圧ガスが流入す
る開口を形成されており、それによって、衝突の際にバ
ッグに当たる乗客によってもたらされるエネルギーとそ
れに続く押圧移動のエネルギーとが衝撃を減少するため
に吸収される。この潜在的な人命救助のための使用は、
織布が低い透過性ばかりでなく、強く、軽量で、薄くて
柔軟であることを要求し、使用の準備のためにその適当
な貯蔵容器に容易にかつコンパクトに折り込まれ、先
ず、それが配備されている時には発生する強い衝撃に耐
え、そして、次にそれを輸送する人や乗物に対してでき
るだけ軽量であることである。
【0004】
【従来の技術】過去にあっては、エアバッグとして使用
しようとする織布は、巨大分子(例えばポリエチレン)
のフィルムや無機繊維(例えばガラス繊維)を含む広い
種々の材料からつくられていた。
しようとする織布は、巨大分子(例えばポリエチレン)
のフィルムや無機繊維(例えばガラス繊維)を含む広い
種々の材料からつくられていた。
【0005】米国特許第3,705,645号明細書や米
国特許第3,892,425号のような特許は、その透過
性を減少するために樹脂接着剤で布をコーティングする
ことによって、織物からこのような織布を形成する従来
の方法を開示している。エアバックとして使用するため
の低い透過性の織布は、通常ネオプレン、ウレタンまた
はシリコン樹脂をコーティングされたナイロンやポリエ
ステルからつくられ、このコーティングは布の重量、厚
さ(嵩)、剛性及びコストを必然的に増加する一方、全
体の強度(コーティング作業の間の熱に対する長びく露
出による)及び保存性(コーティングは時間の経過で劣
化する)を減少させる。ロットとロットとの間のコーテ
ィングの変動または単一のロット内の変動は、また与え
られた織布に好ましくない透過性の変動を導くものであ
る。
国特許第3,892,425号のような特許は、その透過
性を減少するために樹脂接着剤で布をコーティングする
ことによって、織物からこのような織布を形成する従来
の方法を開示している。エアバックとして使用するため
の低い透過性の織布は、通常ネオプレン、ウレタンまた
はシリコン樹脂をコーティングされたナイロンやポリエ
ステルからつくられ、このコーティングは布の重量、厚
さ(嵩)、剛性及びコストを必然的に増加する一方、全
体の強度(コーティング作業の間の熱に対する長びく露
出による)及び保存性(コーティングは時間の経過で劣
化する)を減少させる。ロットとロットとの間のコーテ
ィングの変動または単一のロット内の変動は、また与え
られた織布に好ましくない透過性の変動を導くものであ
る。
【0006】米国特許第3,730,551号明細書は、
エアバッグとしての使用に適した編まれ、または織られ
たナイロンやポリエステルの材料を開示しているが、織
布の透過性についての具体的な開示や、1971年基準
による適切な透過性を提供するためにいかに正確に織布
が織られる(またはコーティングされる)かについての
開示はない。
エアバッグとしての使用に適した編まれ、または織られ
たナイロンやポリエステルの材料を開示しているが、織
布の透過性についての具体的な開示や、1971年基準
による適切な透過性を提供するためにいかに正確に織布
が織られる(またはコーティングされる)かについての
開示はない。
【0007】いずれにしても、エアバック製造業者は、
最近、織布を横切る水の0.5インチ(1.27cm)の
圧力降下で、布の平方フィート当たり毎分1立方フィー
ト〔すなわち、ICFM(0.5cm3/sec/c
m2)〕の空気を超えないというコーティングしない織
布に対する低い透過性の新しい極端に過酷な要求を提案
してきている。さらに、エアバッグ用織布は、柔軟で、
好ましくは0.016インチ(0.041cm)より小さ
い厚さの薄さで、好ましくは8.25オンス/ヤード
2(280g/m2)より多くない重さという軽量で、そ
して、好ましくは少なくとも300ポンド(1334ニ
ュートン)の引張強度によって特徴づけられた強度と少
なくとも650psi(4482キロパスカル)のミユ
ーレン破裂強度、及び少なくとも40ポンドの台形片引
裂強度という強さを有しなければならない。好適には、
織物は、また柔軟でコンパクト化ができ、少なくとも2
5%の破断伸長を有し、そして実質的な劣化なしに5か
ら10年の貯蔵性または保存性を示さなければならな
い。
最近、織布を横切る水の0.5インチ(1.27cm)の
圧力降下で、布の平方フィート当たり毎分1立方フィー
ト〔すなわち、ICFM(0.5cm3/sec/c
m2)〕の空気を超えないというコーティングしない織
布に対する低い透過性の新しい極端に過酷な要求を提案
してきている。さらに、エアバッグ用織布は、柔軟で、
好ましくは0.016インチ(0.041cm)より小さ
い厚さの薄さで、好ましくは8.25オンス/ヤード
2(280g/m2)より多くない重さという軽量で、そ
して、好ましくは少なくとも300ポンド(1334ニ
ュートン)の引張強度によって特徴づけられた強度と少
なくとも650psi(4482キロパスカル)のミユ
ーレン破裂強度、及び少なくとも40ポンドの台形片引
裂強度という強さを有しなければならない。好適には、
織物は、また柔軟でコンパクト化ができ、少なくとも2
5%の破断伸長を有し、そして実質的な劣化なしに5か
ら10年の貯蔵性または保存性を示さなければならな
い。
【0008】強くて、軽量で、薄く、柔軟な織布は、爆
弾用パラシュート(人より爆弾の降下速度の制御のた
め)に使用するために売られているが、この織布は、約
1.5〜2.0CFM(仕様書最高3.0CFM)の透過
性によって特徴づけられたものであり、エアバッグ用織
布に対する新しい基準として提案されている、前述の極
端に低い透過性の要求に適合することができない。さら
に、コーティングされずに、透過性を減ずるために一側
面にカレンダ掛けされているが、ナイロンで織られ(2
10/34/0のマルチフィラメントヤーン、タテ糸8
0本/インチ、ヨコ糸80本/インチ、1×2の変形オ
ックスフォード織)、低い透過性と貧弱なコンパクト化
性能を示すに過ぎないものである。
弾用パラシュート(人より爆弾の降下速度の制御のた
め)に使用するために売られているが、この織布は、約
1.5〜2.0CFM(仕様書最高3.0CFM)の透過
性によって特徴づけられたものであり、エアバッグ用織
布に対する新しい基準として提案されている、前述の極
端に低い透過性の要求に適合することができない。さら
に、コーティングされずに、透過性を減ずるために一側
面にカレンダ掛けされているが、ナイロンで織られ(2
10/34/0のマルチフィラメントヤーン、タテ糸8
0本/インチ、ヨコ糸80本/インチ、1×2の変形オ
ックスフォード織)、低い透過性と貧弱なコンパクト化
性能を示すに過ぎないものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】かくして、強く、軽量
で、薄くて、柔軟で、しかも極端に低い透過性を有する
織布に対する必要性は相変わらず残っている。
で、薄くて、柔軟で、しかも極端に低い透過性を有する
織布に対する必要性は相変わらず残っている。
【0010】したがって、強くて、軽量で、薄くて、I
CFMより多くない透過性を有する柔軟で膨張可能な拘
束手段のための織布を提供することが本発明の目的であ
る。本発明の他の目的は、エアバッグとしての使用に適
したこのような織布を提供することである。
CFMより多くない透過性を有する柔軟で膨張可能な拘
束手段のための織布を提供することが本発明の目的であ
る。本発明の他の目的は、エアバッグとしての使用に適
したこのような織布を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の本発明の目的に関
連するところの、強くて、軽量で、薄くて、柔軟なコー
ティングしない織布からなる低い透過性の織布におい
て、織布を横切る水の0.5インチ(1.27cm)の圧
力降下で、織布の平方フィート当たり毎分1立方フィー
ト(0.5cm3/sec/cm2)の空気より多くない
透過性によって特徴づけられるものが発見された。好ま
しくは、織布は、少なくとも650psi(4482キ
ロパスカル)のミューレン破裂強度、少なくとも300
ポンド(1334ニュートン)の引張り強度、少なくと
も40ポンド(178ニュートン)の台形片引裂強度、
少なくとも25%の破断伸長、そして0.016インチ
(0.041cm)より少ない厚さでさらに特徴づけら
れている。
連するところの、強くて、軽量で、薄くて、柔軟なコー
ティングしない織布からなる低い透過性の織布におい
て、織布を横切る水の0.5インチ(1.27cm)の圧
力降下で、織布の平方フィート当たり毎分1立方フィー
ト(0.5cm3/sec/cm2)の空気より多くない
透過性によって特徴づけられるものが発見された。好ま
しくは、織布は、少なくとも650psi(4482キ
ロパスカル)のミューレン破裂強度、少なくとも300
ポンド(1334ニュートン)の引張り強度、少なくと
も40ポンド(178ニュートン)の台形片引裂強度、
少なくとも25%の破断伸長、そして0.016インチ
(0.041cm)より少ない厚さでさらに特徴づけら
れている。
【0012】好適な具体例において、織布は、ポリエス
テルであり、平織またはバスケット織、好ましくは、1
×1の平織または2×2のバスケット織で織られてい
る。織布は、タテ糸約51〜52本/インチ、ヨコ糸4
3〜52本/インチ(タテ糸20本/cm、ヨコ糸17
〜20.5本/cm)、織布は600デニールのマルチ
フィラメントヤーンより太くなく、好ましくは400〜
600デニールで100〜300本フィラメントのマル
チフィラメントヤーンで織られる。
テルであり、平織またはバスケット織、好ましくは、1
×1の平織または2×2のバスケット織で織られてい
る。織布は、タテ糸約51〜52本/インチ、ヨコ糸4
3〜52本/インチ(タテ糸20本/cm、ヨコ糸17
〜20.5本/cm)、織布は600デニールのマルチ
フィラメントヤーンより太くなく、好ましくは400〜
600デニールで100〜300本フィラメントのマル
チフィラメントヤーンで織られる。
【0013】低い透過性は、織布を十分に乾燥させてか
らその両面をカレンダ掛けすることによって達成され
る。本発明は、また、コーティングしない、織られた、
強い、軽量の、薄い、柔軟な低い透過性を提供する織布
をつくる方法を包含するものである。それから、織布は
十分に乾燥されてから、1CFMより多くないように透
過性を減ずるために両面をカレンダ掛けされる。
らその両面をカレンダ掛けすることによって達成され
る。本発明は、また、コーティングしない、織られた、
強い、軽量の、薄い、柔軟な低い透過性を提供する織布
をつくる方法を包含するものである。それから、織布は
十分に乾燥されてから、1CFMより多くないように透
過性を減ずるために両面をカレンダ掛けされる。
【0014】好適な具体例において、織布は、約350
〜370°F(177〜188℃)で65〜75psi
(448〜517パスカル)の圧力、好ましくは360
°F(182℃)の温度で70psi(483キロパス
カル)の圧力を加えるカレンダでカレンダ掛される。か
くして、織布は、350〜370°F(177〜188
℃)の温度で、0.5インチ(1.27cm)の名目ニッ
プにおいてカレンダ加圧力65〜80トン/70インチ
基部(59.0〜72.6×106g/178cm)、好
ましくは約360°F(182℃)の温度で約70トン
(63.5×103キログラム)のカレンダ加圧力でカレ
ンダ掛けされるものである。
〜370°F(177〜188℃)で65〜75psi
(448〜517パスカル)の圧力、好ましくは360
°F(182℃)の温度で70psi(483キロパス
カル)の圧力を加えるカレンダでカレンダ掛される。か
くして、織布は、350〜370°F(177〜188
℃)の温度で、0.5インチ(1.27cm)の名目ニッ
プにおいてカレンダ加圧力65〜80トン/70インチ
基部(59.0〜72.6×106g/178cm)、好
ましくは約360°F(182℃)の温度で約70トン
(63.5×103キログラム)のカレンダ加圧力でカレ
ンダ掛けされるものである。
【0015】本発明は、さらに上記方法によってつくら
れた織物を包含するものである。上述の簡単な説明と本
発明のさらなる目的と特長とは、例示的ではあるけれど
も、現在推奨される本発明の具体例について、図面と一
緒になされる次の詳細な説明を参照することによってよ
り充分に理解されるであろう。
れた織物を包含するものである。上述の簡単な説明と本
発明のさらなる目的と特長とは、例示的ではあるけれど
も、現在推奨される本発明の具体例について、図面と一
緒になされる次の詳細な説明を参照することによってよ
り充分に理解されるであろう。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の一つの特徴は、強くて、
軽量で、薄くて、柔軟な、低い透過性のコーティングし
ない織布において、織布を横切る水の0.5インチ(1.
27cm)の圧力降下において1平方フィート当たり毎
分1立方フィート(0.5cm3/sec/cm2、以下
「CFM」という)の空気より多くない透過性によって
特徴づけられている。
軽量で、薄くて、柔軟な、低い透過性のコーティングし
ない織布において、織布を横切る水の0.5インチ(1.
27cm)の圧力降下において1平方フィート当たり毎
分1立方フィート(0.5cm3/sec/cm2、以下
「CFM」という)の空気より多くない透過性によって
特徴づけられている。
【0017】織布に要求される低い透過性の水準は与え
られる適用対象物に対する各製造業者の要求によって変
わるだろう。過去において、コーティングしない織布に
よって確実かつ一貫して低い透過性を得ることは非常に
困難であり、したがって、3CFMまたはそれ以下の透
過性は“ゼロ”透過性であり、最も緊急のエアバッグ製
造業者の要求にも充分適合すると考えられてきていた。
ところが、コーティングしないエアバッグ用の織布に対
して提案された新しい基準は1CFMより少ない透過性
を要求し、その基準に、バッチ及び時間を経るバッチか
らバッチへの両方において均一かつ一貫して適合しなけ
ればならない。
られる適用対象物に対する各製造業者の要求によって変
わるだろう。過去において、コーティングしない織布に
よって確実かつ一貫して低い透過性を得ることは非常に
困難であり、したがって、3CFMまたはそれ以下の透
過性は“ゼロ”透過性であり、最も緊急のエアバッグ製
造業者の要求にも充分適合すると考えられてきていた。
ところが、コーティングしないエアバッグ用の織布に対
して提案された新しい基準は1CFMより少ない透過性
を要求し、その基準に、バッチ及び時間を経るバッチか
らバッチへの両方において均一かつ一貫して適合しなけ
ればならない。
【0018】織布の強度は、ミューレン破裂強度、その
引張り強度、台形片引裂強度の複合である。さらに、詳
しくは、そのミューレン破裂強度は少なくとも650p
si(4482キロパスカル)、その引張り強度は少な
くとも300ポンド(1334ニュートン)、及びその
台形片引裂強度は少なくとも40ポンド(178ニュー
トン)である。好ましくは、その破断伸長は少なくとも
25%である。織布の高強度性能は、エアバッグとして
使用しようとする織布の基本的性能であり、エアバッグ
は爆発的膨張の最初の衝撃に抵抗できなければならず、
そして乗客が前方に投げ出される時に、直ちに乗客の衝
撃でそれは叩かれなければならない。それは、エアバッ
グがその保護作用の役割をもはや果せない点、すなわ
ち、破裂したり、引裂かれたり、そして伸長がなくなる
まで、これらの力に抵抗しなければならない。
引張り強度、台形片引裂強度の複合である。さらに、詳
しくは、そのミューレン破裂強度は少なくとも650p
si(4482キロパスカル)、その引張り強度は少な
くとも300ポンド(1334ニュートン)、及びその
台形片引裂強度は少なくとも40ポンド(178ニュー
トン)である。好ましくは、その破断伸長は少なくとも
25%である。織布の高強度性能は、エアバッグとして
使用しようとする織布の基本的性能であり、エアバッグ
は爆発的膨張の最初の衝撃に抵抗できなければならず、
そして乗客が前方に投げ出される時に、直ちに乗客の衝
撃でそれは叩かれなければならない。それは、エアバッ
グがその保護作用の役割をもはや果せない点、すなわ
ち、破裂したり、引裂かれたり、そして伸長がなくなる
まで、これらの力に抵抗しなければならない。
【0019】エアバッグとしての使用に適するために
は、織布は、織布からつくられるエアバッグがステアリ
ングコラム内や運転者に近接するすでに混雑しているダ
ッシュボードパネルの周りを利用するというような極め
て制限された容積内に装入するために折りたたまれ、コ
ンパクト化されなければならない。実際問題として、織
布は軽量で、エアバッグは車の重量に不必要に貢献せ
ず、それによって走行距離を減じない。かくして、織布
の重量は平方ヤード当たり8.25オンス(280g/
m2)より重くなく、厚さは0.016インチ(0.04
1cm)より薄い。ここで検討される織布の性質は、連
邦試験方法基準(Federal Test MethodStandard)
第191A及び、特に透過性の試験方法に対しては54
50、破裂強度に対しては5122、引張り強度及び伸
度に対しては5100グラブ(Grab)、引裂強度に対
しては5136、重量に対しては5041、そして厚さ
に対しては5030によって決定されるものである。
は、織布は、織布からつくられるエアバッグがステアリ
ングコラム内や運転者に近接するすでに混雑しているダ
ッシュボードパネルの周りを利用するというような極め
て制限された容積内に装入するために折りたたまれ、コ
ンパクト化されなければならない。実際問題として、織
布は軽量で、エアバッグは車の重量に不必要に貢献せ
ず、それによって走行距離を減じない。かくして、織布
の重量は平方ヤード当たり8.25オンス(280g/
m2)より重くなく、厚さは0.016インチ(0.04
1cm)より薄い。ここで検討される織布の性質は、連
邦試験方法基準(Federal Test MethodStandard)
第191A及び、特に透過性の試験方法に対しては54
50、破裂強度に対しては5122、引張り強度及び伸
度に対しては5100グラブ(Grab)、引裂強度に対
しては5136、重量に対しては5041、そして厚さ
に対しては5030によって決定されるものである。
【0020】本発明によれば、織布はナイロンまたはポ
リエステルヤーンなどの疎水性ヤーンからつくられ、ポ
リエステルヤーンがナイロンヤーンより好ましいが、本
発明の特有の理由は今後説明されるであろう。他の熱可
塑性ヤーンも特殊な適用に対して使用することができ
る。
リエステルヤーンなどの疎水性ヤーンからつくられ、ポ
リエステルヤーンがナイロンヤーンより好ましいが、本
発明の特有の理由は今後説明されるであろう。他の熱可
塑性ヤーンも特殊な適用に対して使用することができ
る。
【0021】織布は600デニールより大きくないマル
チフィラメントで織られ、好ましくは400〜600デ
ニールで100〜300フィラメントの束のヤーンであ
る。細いデニールのヤーンは軽さと薄さを提供するが、
備える強度が少なく、多数のヤーンを要し高価であり、
同じ面積を提供するのにより多く織らなければならな
い。太いデニールのヤーンは、折るのが難しく、製造工
程、特にこれから説明される本発明の製造工程間に透過
性の制御を難しくさせるところの重さと厚さとを増加さ
せる傾向がある。さらに詳しくは、経(タテ)糸は、好
ましくは440/31/4Z(すなわち、440デニー
ル、ヤーン当たり100フィラメント、インチ当たり3
1/4の反時計方向の撚)である。ヤーン当たり100
フィラメントが好ましい。
チフィラメントで織られ、好ましくは400〜600デ
ニールで100〜300フィラメントの束のヤーンであ
る。細いデニールのヤーンは軽さと薄さを提供するが、
備える強度が少なく、多数のヤーンを要し高価であり、
同じ面積を提供するのにより多く織らなければならな
い。太いデニールのヤーンは、折るのが難しく、製造工
程、特にこれから説明される本発明の製造工程間に透過
性の制御を難しくさせるところの重さと厚さとを増加さ
せる傾向がある。さらに詳しくは、経(タテ)糸は、好
ましくは440/31/4Z(すなわち、440デニー
ル、ヤーン当たり100フィラメント、インチ当たり3
1/4の反時計方向の撚)である。ヤーン当たり100
フィラメントが好ましい。
【0022】織布の柔軟性を増すために、織布はバスケ
ット織り、好ましくは2×2のバスケット織によって織
られる。バスケット織、特に2×2のバスケット織は布
の透過性を増進させることが考えられる。それにもかか
わらず、本発明による布の製造方法は、2×2のバスケ
ット織を使用して、なお低い透過性の要求に適合する織
布を可能とするように透過性を減少させる。織布にかか
る力はいずれの方向にも働くので、バスケット織(オッ
クスフォード織と対照される)のような、全ての方向に
調和した強度がある織物を使用することが好ましい。
ット織り、好ましくは2×2のバスケット織によって織
られる。バスケット織、特に2×2のバスケット織は布
の透過性を増進させることが考えられる。それにもかか
わらず、本発明による布の製造方法は、2×2のバスケ
ット織を使用して、なお低い透過性の要求に適合する織
布を可能とするように透過性を減少させる。織布にかか
る力はいずれの方向にも働くので、バスケット織(オッ
クスフォード織と対照される)のような、全ての方向に
調和した強度がある織物を使用することが好ましい。
【0023】バスケット織に変えて他の織り方、例えば
1×1の平織も使用することができる。1×1の平織は
2×2のバスケット織より必然的に緊密であり、平均的
により低い透過性を提供する。さらに、縫目のずれが減
少し、膨張の間に縫目の窓や開口を少なくするので、そ
れによって織物の機能上の透過性を改善する。しかしな
がら、1×1の平織は2×2のバスケット織より必然的
に硬く、約20%薄くすべきであることが分かった。増
大する厚さは増加する緊密性を補償し、上記2つの織は
殆ど同等のコンパクト化の可能性を提供する。
1×1の平織も使用することができる。1×1の平織は
2×2のバスケット織より必然的に緊密であり、平均的
により低い透過性を提供する。さらに、縫目のずれが減
少し、膨張の間に縫目の窓や開口を少なくするので、そ
れによって織物の機能上の透過性を改善する。しかしな
がら、1×1の平織は2×2のバスケット織より必然的
に硬く、約20%薄くすべきであることが分かった。増
大する厚さは増加する緊密性を補償し、上記2つの織は
殆ど同等のコンパクト化の可能性を提供する。
【0024】織布は、インチ当たりの打込数と経糸数と
のどちらがが多くても少なくともよいが、織の好ましい
緊密さを提供するために、2×2のバスケット織とし
て、タテ糸約52本/インチ(20.5本/cm)及び
52打込数/インチ(20.5打込数/cm)で織られ
る(タテ糸約51本/インチ、及び43打込数/インチ
が1×1の平織に対して適当である。)。
のどちらがが多くても少なくともよいが、織の好ましい
緊密さを提供するために、2×2のバスケット織とし
て、タテ糸約52本/インチ(20.5本/cm)及び
52打込数/インチ(20.5打込数/cm)で織られ
る(タテ糸約51本/インチ、及び43打込数/インチ
が1×1の平織に対して適当である。)。
【0025】最高のタテ糸数とヨコ糸打込数は殆どの場
合ヤーンの太さ(すなわちデニール)に左右される。太
い600デニールのヤーンに対しては、タテ糸数及びヨ
コ糸打込数は33%程少なくなるだろう。細い400デ
ニールのヤーンに対しては、タテ糸数とヨコ糸打込数は
±5%の変動が受け入れられる。織物が緊密になれば
(すなわち、タテ糸数とヨコ糸数とが多くなれば)なる
程、織布の透過性は小さくなり、一方、織物が粗になれ
ば(すなわち、タテ糸数とヨコ糸数とが少なくなれば)
なる程、ヤーン原料と織るコストの両方においてより安
価になる。
合ヤーンの太さ(すなわちデニール)に左右される。太
い600デニールのヤーンに対しては、タテ糸数及びヨ
コ糸打込数は33%程少なくなるだろう。細い400デ
ニールのヤーンに対しては、タテ糸数とヨコ糸打込数は
±5%の変動が受け入れられる。織物が緊密になれば
(すなわち、タテ糸数とヨコ糸数とが多くなれば)なる
程、織布の透過性は小さくなり、一方、織物が粗になれ
ば(すなわち、タテ糸数とヨコ糸数とが少なくなれば)
なる程、ヤーン原料と織るコストの両方においてより安
価になる。
【0026】本発明の織布の低い透過性は、コーティン
グしない織布を十分乾燥してからその両面のカレンダ掛
けを行うことによって達成され、その透過性を減少する
一方、同時にその望ましい、高強度、軽量、薄さ、及び
柔軟性という特性を失わない。カレンダ掛けについては
1CFMより少なく透過性を減少させるという条件でこ
れから説明されるけれども、カレンダ掛けのパラメータ
は、1CFMより少ない透過性を有する織物を提供する
ために調節されることができる。カレンダ掛け操作は織
布の熱可塑性材料を再可塑化し、透過性を与える間隙を
塞ぐために織布の両面で、押し込まれ、高い部分が平坦
化される。カレンダ掛け操作は織布のカレンダ掛けされ
た面に光沢のある輝きを与え、両面にカレンダ掛けされ
た織布は、カレンダ掛けされていない織布あるいは片面
のみにカレンダ掛けされた織布と容易に区別することが
できる。
グしない織布を十分乾燥してからその両面のカレンダ掛
けを行うことによって達成され、その透過性を減少する
一方、同時にその望ましい、高強度、軽量、薄さ、及び
柔軟性という特性を失わない。カレンダ掛けについては
1CFMより少なく透過性を減少させるという条件でこ
れから説明されるけれども、カレンダ掛けのパラメータ
は、1CFMより少ない透過性を有する織物を提供する
ために調節されることができる。カレンダ掛け操作は織
布の熱可塑性材料を再可塑化し、透過性を与える間隙を
塞ぐために織布の両面で、押し込まれ、高い部分が平坦
化される。カレンダ掛け操作は織布のカレンダ掛けされ
た面に光沢のある輝きを与え、両面にカレンダ掛けされ
た織布は、カレンダ掛けされていない織布あるいは片面
のみにカレンダ掛けされた織布と容易に区別することが
できる。
【0027】織布の両面のカレンダ掛けは、多数の異な
った方法で行われることができ、それは利用できる既存
の設備、特別のカレンダ掛け装置の創設の意志、連続ま
たはバッチ操作の希望などのような要因によって左右さ
れる。標準的なカレンダ掛け操作において、カレンダ掛
けに先立って織布はきれいにするため(抗バクテリア剤
または抗菌剤、染料及び通常の材料が希望に応じて加え
られた洗剤で)洗われ、そして、十分乾燥されて拡布装
置内でさらに熱セット(例えば、250°F(121
℃))される。カレンダを通る時に織布に圧力を働かせ
るために、織布は加圧ロール(典型的に鋼製である)か
らクッションロール(典型的に、鋼製ロールで、その周
りにコットンペーパーからなる多数の同軸ディスクを有
している)によって離されている。織布の他の側の加熱
ロール(典型的に鋼製である)は、例えばその中を流れ
る加熱オイルによって、約350〜370°F(177
〜188℃)に加熱される。
った方法で行われることができ、それは利用できる既存
の設備、特別のカレンダ掛け装置の創設の意志、連続ま
たはバッチ操作の希望などのような要因によって左右さ
れる。標準的なカレンダ掛け操作において、カレンダ掛
けに先立って織布はきれいにするため(抗バクテリア剤
または抗菌剤、染料及び通常の材料が希望に応じて加え
られた洗剤で)洗われ、そして、十分乾燥されて拡布装
置内でさらに熱セット(例えば、250°F(121
℃))される。カレンダを通る時に織布に圧力を働かせ
るために、織布は加圧ロール(典型的に鋼製である)か
らクッションロール(典型的に、鋼製ロールで、その周
りにコットンペーパーからなる多数の同軸ディスクを有
している)によって離されている。織布の他の側の加熱
ロール(典型的に鋼製である)は、例えばその中を流れ
る加熱オイルによって、約350〜370°F(177
〜188℃)に加熱される。
【0028】第2のカレンダ掛け操作を遂行するため
に、すなわち、バッチシステムにおいて織布の反対側を
カレンダ掛けするために、織布は(面を変えるために)
裏返しにされ、同じカレンダ装置を2度通されることと
なる。連続工程において、2者択一的に、織布は逆の第
2カレンダ掛けを通ることができる。すなわち、カレン
ダ装置は加圧ロールとクッションロールとの組合わせを
有し、それらは加熱ロールに対して交替させられる。
図を参照すると、本発明による両面に布のカレンダ掛け
のための連続的なプロセスが示されている。幅出機の加
熱炉(図示せず)から出た洗浄されかつ十分に乾燥され
た布10は、総括的にCで示されている通常のカレンダ
を通過する。ここに、該カレンダCは、布の底表面を上
方に押圧するクッション・ロール14を上方に押圧する
加圧ロール12と、布の上部表面を下方に押圧する加熱
ロール16と、を含んでいる。底表面にカレンダ掛けさ
れた布10は、引き続き、総括的にC’で示されている
反転もしくは逆カレンダを通過する。ここに、逆カレン
ダC’は、布の上部表面を下方に押圧するクッション・
ロール14’を下方に押圧する加圧ロール12’と、布
の底表面を上方に押圧する加熱ロール16’と、を含ん
でいる。結果として生じる布は、その頂部分及び底部分
の双方にカレンダ掛けされたこととなる。
に、すなわち、バッチシステムにおいて織布の反対側を
カレンダ掛けするために、織布は(面を変えるために)
裏返しにされ、同じカレンダ装置を2度通されることと
なる。連続工程において、2者択一的に、織布は逆の第
2カレンダ掛けを通ることができる。すなわち、カレン
ダ装置は加圧ロールとクッションロールとの組合わせを
有し、それらは加熱ロールに対して交替させられる。
図を参照すると、本発明による両面に布のカレンダ掛け
のための連続的なプロセスが示されている。幅出機の加
熱炉(図示せず)から出た洗浄されかつ十分に乾燥され
た布10は、総括的にCで示されている通常のカレンダ
を通過する。ここに、該カレンダCは、布の底表面を上
方に押圧するクッション・ロール14を上方に押圧する
加圧ロール12と、布の上部表面を下方に押圧する加熱
ロール16と、を含んでいる。底表面にカレンダ掛けさ
れた布10は、引き続き、総括的にC’で示されている
反転もしくは逆カレンダを通過する。ここに、逆カレン
ダC’は、布の上部表面を下方に押圧するクッション・
ロール14’を下方に押圧する加圧ロール12’と、布
の底表面を上方に押圧する加熱ロール16’と、を含ん
でいる。結果として生じる布は、その頂部分及び底部分
の双方にカレンダ掛けされたこととなる。
【0029】カレンダ掛けの2つの操作は、例えば、ク
ッション・ロールと、該クッション・ロールの各側の加
熱・加圧ロールと、を有した単一の変更されたカレンダ
を用いて行われ得るのが分かる。布は、クッション・ロ
ールと第1の加熱・加圧ロールとの間を最初に通過し、
次に、クッション・ロールに隣接したカレンダ掛けされ
た布表面がクッション・ロールから離れるように捩られ
た後、クッション・ロールと第2の加熱・加圧ロールと
の間にループ・バックする。
ッション・ロールと、該クッション・ロールの各側の加
熱・加圧ロールと、を有した単一の変更されたカレンダ
を用いて行われ得るのが分かる。布は、クッション・ロ
ールと第1の加熱・加圧ロールとの間を最初に通過し、
次に、クッション・ロールに隣接したカレンダ掛けされ
た布表面がクッション・ロールから離れるように捩られ
た後、クッション・ロールと第2の加熱・加圧ロールと
の間にループ・バックする。
【0030】好ましくは、カレンダは、350〜370
°F(177〜188℃)の温度において、65〜75
psi(448〜517キロパスカル)の圧力を及ぼ
す。約70psi(483キロパスカル)の圧力及び約
360°F(182°)の温度が好ましい。代表的に
は、より高い圧力がより低い温度と関連して用いられ、
そしてより低い圧力がより高い温度と共に用いられる。
例えば、カレンダは、0.5インチ(1.27cm)の名
目ニップ(nominal nip)において、ベースの70イン
チにつき65〜80トン(178cmベースに対し5
9.0〜72.6×103)、好ましくは約70トン(6
3.5×103キログラム)の圧力を及ぼし得る。実質的
により高いカレンダ掛けの圧力を用いる場合には、織物
の強度を犠牲にしただけで低い透過性が得られ、これに
より実際、織物の強度を欠いた平らなシートのプラスチ
ックもしくは合成樹脂となる。カレンダ掛けを行う圧力
が余りに低い場合には、カレンダ掛けの操作は、低い透
過性を達成するために必要な布の高いスポット(high s
pots)をつぶして平らにすることができない。各カレン
ダ掛けの操作は、短い期間だけ(例えば、ほぼ1秒)織
布を高められた温度にさらすだけなので、織布を高めら
れた温度にさらす時間が長い織布のコーティング操作の
ようには、織布を熱的に劣化させることはない。
°F(177〜188℃)の温度において、65〜75
psi(448〜517キロパスカル)の圧力を及ぼ
す。約70psi(483キロパスカル)の圧力及び約
360°F(182°)の温度が好ましい。代表的に
は、より高い圧力がより低い温度と関連して用いられ、
そしてより低い圧力がより高い温度と共に用いられる。
例えば、カレンダは、0.5インチ(1.27cm)の名
目ニップ(nominal nip)において、ベースの70イン
チにつき65〜80トン(178cmベースに対し5
9.0〜72.6×103)、好ましくは約70トン(6
3.5×103キログラム)の圧力を及ぼし得る。実質的
により高いカレンダ掛けの圧力を用いる場合には、織物
の強度を犠牲にしただけで低い透過性が得られ、これに
より実際、織物の強度を欠いた平らなシートのプラスチ
ックもしくは合成樹脂となる。カレンダ掛けを行う圧力
が余りに低い場合には、カレンダ掛けの操作は、低い透
過性を達成するために必要な布の高いスポット(high s
pots)をつぶして平らにすることができない。各カレン
ダ掛けの操作は、短い期間だけ(例えば、ほぼ1秒)織
布を高められた温度にさらすだけなので、織布を高めら
れた温度にさらす時間が長い織布のコーティング操作の
ようには、織布を熱的に劣化させることはない。
【0031】制限された程度にカレンダ掛けの操作が織
布の熱可塑性物質を再成形的にし、そして織布の丘すな
わち高いスポットをつぶし、それにより隣接の空所を閉
じて布の全体の透過性を減じることが考えられる。布の
両面にカレンダ掛けを行うことが必須であり、なぜなら
ば、(その側に2度カレンダ掛けされたときでさえ)一
側だけのカレンダ掛けが明らかに各空所のふさぎに影響
しないのに対し、両面にカレンダ掛けを行えば、実質的
にふさがれない空所の数を実質的に減少しかつほとんど
除去するからである。
布の熱可塑性物質を再成形的にし、そして織布の丘すな
わち高いスポットをつぶし、それにより隣接の空所を閉
じて布の全体の透過性を減じることが考えられる。布の
両面にカレンダ掛けを行うことが必須であり、なぜなら
ば、(その側に2度カレンダ掛けされたときでさえ)一
側だけのカレンダ掛けが明らかに各空所のふさぎに影響
しないのに対し、両面にカレンダ掛けを行えば、実質的
にふさがれない空所の数を実質的に減少しかつほとんど
除去するからである。
【0032】代替的には、一側だけのカレンダ掛けが、
実質的にすべての空所に影響するけれども、各空所の1
00%のふさぎを提供することができず、そして反対側
のカレンダ掛けが、布の透過性を実質的に減少するため
に必要な各空所の追加のふさぎを提供する。実際、本発
明の織物用の糸もしくは紡績糸が600を超えず、好ま
しくは500を超えないデニールを有するのが好まし
く、その理由は、より太いデニールの織物用糸が、つぶ
すのに困難である高いスポットを有するということにあ
る。本発明においてはナイロンの布よりもポリエステル
の布の方が好ましく、その理由は、ポリエステルは長い
期間(自動車のエア・バッグのために必要とされる、例
えば、5年から10年の期間)にわたって低い透過性を
保持するからである。通常のエア・バッグの織布におい
て、減じられた透過性が被覆により得られる場合には、
ナイロンは、被覆の容易さをも含め種々の理由で好適な
原料として留まる。
実質的にすべての空所に影響するけれども、各空所の1
00%のふさぎを提供することができず、そして反対側
のカレンダ掛けが、布の透過性を実質的に減少するため
に必要な各空所の追加のふさぎを提供する。実際、本発
明の織物用の糸もしくは紡績糸が600を超えず、好ま
しくは500を超えないデニールを有するのが好まし
く、その理由は、より太いデニールの織物用糸が、つぶ
すのに困難である高いスポットを有するということにあ
る。本発明においてはナイロンの布よりもポリエステル
の布の方が好ましく、その理由は、ポリエステルは長い
期間(自動車のエア・バッグのために必要とされる、例
えば、5年から10年の期間)にわたって低い透過性を
保持するからである。通常のエア・バッグの織布におい
て、減じられた透過性が被覆により得られる場合には、
ナイロンは、被覆の容易さをも含め種々の理由で好適な
原料として留まる。
【0033】他方、コーティングされないすなわち被覆
されない織物がカレンダ掛けにより低い透過性を達成す
る本発明の織布においては、ポリエステルの織布が長い
寿命を許容する。本発明の目的にとってナイロンに対す
るポリエステルの優越性は、より低い水分率特性から生
じると考えられる。ナイロン及びポリエステルの双方は
疎水性織物であり、双方共カレンダ掛けに先立って幅出
機の加熱炉で十分に乾燥される。カレンダ掛け後の或る
期間に渡って(エア・バッグの5年から10年の予想寿
命の間)、ナイロン織物は、ポリエステルの水分率(約
0.4%)に対し、より高い水分率(約4.5%)を呈示
する。ナイロン織物は空気中より水分を奪還するので、
カレンダ掛け前の織られた元の状態を取る傾向を有し、
この場合、空所内にもしくは空所を超えてカレンダ掛け
操作によりつぶされた元の丘は該空所を離れて以前の配
向位置を取り、これにより、より高い透過性に戻るのを
許容する。
されない織物がカレンダ掛けにより低い透過性を達成す
る本発明の織布においては、ポリエステルの織布が長い
寿命を許容する。本発明の目的にとってナイロンに対す
るポリエステルの優越性は、より低い水分率特性から生
じると考えられる。ナイロン及びポリエステルの双方は
疎水性織物であり、双方共カレンダ掛けに先立って幅出
機の加熱炉で十分に乾燥される。カレンダ掛け後の或る
期間に渡って(エア・バッグの5年から10年の予想寿
命の間)、ナイロン織物は、ポリエステルの水分率(約
0.4%)に対し、より高い水分率(約4.5%)を呈示
する。ナイロン織物は空気中より水分を奪還するので、
カレンダ掛け前の織られた元の状態を取る傾向を有し、
この場合、空所内にもしくは空所を超えてカレンダ掛け
操作によりつぶされた元の丘は該空所を離れて以前の配
向位置を取り、これにより、より高い透過性に戻るのを
許容する。
【0034】さらに、ナイロン織物は、最初、ポリエス
テル織物の引張強さ(148ポンド)よりも高い引張強
さ(175〜183ポンド)を呈示するけれども、30
0°F(149℃)で68時間の加熱炉での時効硬化の
後には、ナイロン織物の引張強さは、急激に(83〜8
7ポンドに)劣化する。これに対し、ポリエステル織物
の引張強さは実質的に一定に(148ポンド)に留ま
る。以下の例は、織布の一面だけをカレンダ掛けするこ
とに対して、織布の両側にカレンダ掛けをすることの相
対的な効果を示す。検査布は、440/100/31/
4Zの糸(ヤーン)のタテ糸と440/100/0の糸
(ヤーン)のヨコ糸とを持っていた。布は2×2のバス
ケット織であった。
テル織物の引張強さ(148ポンド)よりも高い引張強
さ(175〜183ポンド)を呈示するけれども、30
0°F(149℃)で68時間の加熱炉での時効硬化の
後には、ナイロン織物の引張強さは、急激に(83〜8
7ポンドに)劣化する。これに対し、ポリエステル織物
の引張強さは実質的に一定に(148ポンド)に留ま
る。以下の例は、織布の一面だけをカレンダ掛けするこ
とに対して、織布の両側にカレンダ掛けをすることの相
対的な効果を示す。検査布は、440/100/31/
4Zの糸(ヤーン)のタテ糸と440/100/0の糸
(ヤーン)のヨコ糸とを持っていた。布は2×2のバス
ケット織であった。
【0035】カレンダ掛けは、各試験において70ps
iの圧力及び360°F(182℃)で行われた。織布
の1つのサンプルに対しては、一面に2度のカレンダ掛
けが行われ、そして織布の他のサンプルは各面に1度づ
づカレンダ掛けが行われた。織布の透過性は、カレンダ
掛け操作の前と、最初のカレンダ掛け操作の後と、そし
て2番目のカレンダ掛け操作の後とで測定された。織布
のサンプルの結果としての透過性を以下の表に示す。
iの圧力及び360°F(182℃)で行われた。織布
の1つのサンプルに対しては、一面に2度のカレンダ掛
けが行われ、そして織布の他のサンプルは各面に1度づ
づカレンダ掛けが行われた。織布の透過性は、カレンダ
掛け操作の前と、最初のカレンダ掛け操作の後と、そし
て2番目のカレンダ掛け操作の後とで測定された。織布
のサンプルの結果としての透過性を以下の表に示す。
【0036】 表 同じ側のカレンダ掛け、 両側のカレンダ掛け、 CFM CFM カレンダ掛けする前 24.20 22.90 最初のカレンダ掛け 1.82 1.63 2番目のカレンダ掛け 1.42 0.62
【0037】このように、一側でのカレンダ掛けは、相
当に減少した透過性を生成した。その一側への2番目の
カレンダ掛けは透過性におけるさらに小さい減分を許容
したけれども、織布の他側への2番目のカレンダ掛け
は、透過性における相当な減少を生成し、透過性を1C
FMレベル以下に減じるのに充分なものであった。換言
すれば、カレンダ掛けを織布の両面で行う場合には、2
番目のカレンダ掛けは、織布の同じ側で2度カレンダ掛
けを行う場合よりも効果的である。このことは、2番目
のカレンダ掛け操作から生じる透過性の減少が絶対的及
び相対的の双方において真実である。絶対的な表現にお
いて、(反対側への)2番目のカレンダ掛け操作によ
り、同じ側に2度カレンダ掛けを行ったときに生じたも
のの2.5倍である透過性の減少を生成した;また、
(最初のカレンダ掛け操作後に残存した透過性のパーセ
ンテージとしての)相対的な表現において、透過性の減
少はほとんど3倍以上の大きさであった。
当に減少した透過性を生成した。その一側への2番目の
カレンダ掛けは透過性におけるさらに小さい減分を許容
したけれども、織布の他側への2番目のカレンダ掛け
は、透過性における相当な減少を生成し、透過性を1C
FMレベル以下に減じるのに充分なものであった。換言
すれば、カレンダ掛けを織布の両面で行う場合には、2
番目のカレンダ掛けは、織布の同じ側で2度カレンダ掛
けを行う場合よりも効果的である。このことは、2番目
のカレンダ掛け操作から生じる透過性の減少が絶対的及
び相対的の双方において真実である。絶対的な表現にお
いて、(反対側への)2番目のカレンダ掛け操作によ
り、同じ側に2度カレンダ掛けを行ったときに生じたも
のの2.5倍である透過性の減少を生成した;また、
(最初のカレンダ掛け操作後に残存した透過性のパーセ
ンテージとしての)相対的な表現において、透過性の減
少はほとんど3倍以上の大きさであった。
【0038】両面にカレンダ掛けを行った後、布は、1
インチにつきタテ糸54本及び1インチにつきヨコ糸5
1本を有し、かつ905psiのミューレン破裂強度、
548〜558ポンドの引張強度、208〜372ポン
ドの台形片引裂強度、38〜50%の破断伸長、平方ヤ
ード当たり7.22オンス重量、及び0.010インチの
厚さを有していた。
インチにつきタテ糸54本及び1インチにつきヨコ糸5
1本を有し、かつ905psiのミューレン破裂強度、
548〜558ポンドの引張強度、208〜372ポン
ドの台形片引裂強度、38〜50%の破断伸長、平方ヤ
ード当たり7.22オンス重量、及び0.010インチの
厚さを有していた。
【0039】比較により、同様の糸の1×1ポリエステ
ルの平織の布は、両側に同様のカレンダ掛けを行った
後、1インチにつきタテ糸51本及び1インチにつきヨ
コ糸43本を有し、かつ0.21CFMの透過性を有し
ていた。該布は、825psiのミューレン破裂強度、
494〜552ポンドの引張強度、64〜108ポンド
の台形片引裂強度、36〜37%の破断伸長、平方ヤー
ド当たり6.29オンスの重量、及び0.0078インチ
の厚さを有していた。
ルの平織の布は、両側に同様のカレンダ掛けを行った
後、1インチにつきタテ糸51本及び1インチにつきヨ
コ糸43本を有し、かつ0.21CFMの透過性を有し
ていた。該布は、825psiのミューレン破裂強度、
494〜552ポンドの引張強度、64〜108ポンド
の台形片引裂強度、36〜37%の破断伸長、平方ヤー
ド当たり6.29オンスの重量、及び0.0078インチ
の厚さを有していた。
【0040】要約すれば、本発明は、強く、軽量で、薄
く、柔軟であり、かつ提起された新しい基準においても
エアー・バッグの使用に適切なものとなるように、極端
に低い透過性、すなわち1CFMよりも高くない透過性
を有した、コーティングしない織物を提供することがで
きる。
く、柔軟であり、かつ提起された新しい基準においても
エアー・バッグの使用に適切なものとなるように、極端
に低い透過性、すなわち1CFMよりも高くない透過性
を有した、コーティングしない織物を提供することがで
きる。
【0041】本発明の好適な実施例が詳細に示されかつ
説明されてきたけれども、かかる実施例に対し種々の変
更並びに改良が当業者にとって容易に明瞭となるであろ
う。従って、添付の特許請求の範囲は、ここに説明され
た本発明の精神並びに範囲と矛盾しない態様で広く解釈
されるべきものである。
説明されてきたけれども、かかる実施例に対し種々の変
更並びに改良が当業者にとって容易に明瞭となるであろ
う。従って、添付の特許請求の範囲は、ここに説明され
た本発明の精神並びに範囲と矛盾しない態様で広く解釈
されるべきものである。
【図1】図1は、本発明の方法により、布の両側にカレ
ンダ掛けを行う際にカレンダを通過する布を示す概略図
である。
ンダ掛けを行う際にカレンダを通過する布を示す概略図
である。
C カレンダ C’ 逆カレンダ 10 布 12,12’ 加圧ロール 14,14’ クッション・ロール 16,16’ 加熱ロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06C 15/00 D06C 15/00 (71)出願人 597086977 708 THIRD AVENUE, NE W YORK, NEW YORK 10017, U.S.A. (72)発明者 スタンリー・エイチ・コーン アメリカ合衆国、ニューヨーク州、ホーネ ル、サッチャー・ストリート 138 (72)発明者 ジョージ・ダブリュ・ブーズ アメリカ合衆国、ニューヨーク州、ホーネ ル、ファースト・ストリート 375
Claims (21)
- 【請求項1】 軽量で、薄く、柔軟でかつ疎水性で、コ
ーティングされていない低い透過性の織布において、こ
の織布が十分に乾燥されてからその両面にカレンダー掛
けされたことにより、織布を横切る水の0.5インチ
(1.27cm)の圧力降下で、織布の平方フィート当
たり毎分1立方フィートの空気(0.5cm3/sec
/cm2)よりも多くない透過性、少なくとも650p
si(4482キロパスカル)のミューレン破裂強度、
少なくとも300ポンド(1334ニュートン)の引張
強度、少なくとも40ポンド(178ニュートン)の台
形片引裂強度、少なくとも25%の破断伸長、1平方ヤ
ードにつき8.25オンス(280g/m2)よりも多
くない重量、及び0.016インチ(0.041cm)
よりも少ない厚さを有することを特徴とする低い透過性
の織布。 - 【請求項2】 前記織布が、1×1の平織で織られた請
求項1記載の低い透過性の織布。 - 【請求項3】 前記織布が、2×2のバスケット織で織
られた請求項1記載の低い透過性の織布。 - 【請求項4】 前記織布が、1インチ当たりタテ糸約5
1〜52本、1インチ当たりヨコ糸約43〜52本(タ
テ糸20本/cm、ヨコ糸17〜20本/cm)で織ら
れた請求項1記載の低い透過性の織布。 - 【請求項5】 前記織布が、ポリエステルでできている
請求項1記載の低い透過性の織布。 - 【請求項6】 前記織布が、600デニールよりも太く
ないマルチフィラメントヤーンで織られた請求項1記載
の低い透過性の織布。 - 【請求項7】 前記織布が、400〜600デニールの
マルチフィラメントヤーンで織られた請求項6記載の低
い透過性の織布。 - 【請求項8】 前記織布が、100〜300フィラメン
トを有するヤーンから織られた特許請求の範囲第6項記
載の低い透過性の織布。 - 【請求項9】 前記織布が、ポリエステルのフィラメン
トヤーンから織られた請求項6記載の低い透過性の織
布。 - 【請求項10】 織布を横切る水の0.5インチ(1.
27cm)の圧力降下で、織布の平方フィート当たり毎
分1立方フィートの空気(0.5cm3/sec/c
m2)よりも多くない値に透過度を減じるように、コー
ティングされていない、大きな強度で、軽量で、薄く、
柔軟で、かつ疎水性で、最初は大きな透過性を有する織
布に、十分に乾燥させてから、その両面に、熱退化なし
にカレンダ掛けが行われた、強く、軽量で、薄く、かつ
柔軟であることを特徴とする膨張可能な拘束手段のため
の低い透過性の織布。 - 【請求項11】 織布を横切る水の0.5インチ(1.
27cm)の圧力降下で、織布の平方フィート当たり毎
分1立方フィートの空気(0.5cm3/sec/c
m2)よりも多くない値に透過度を減じるように、コー
ティングされていない、大きな強度で、軽量で、薄く、
柔軟で、最初は大きな透過性を有するポリエステル織布
に、十分に乾燥させてから、その両面に、熱退化なしに
カレンダ掛けが行われた、強く、軽量で、薄く、かつ柔
軟な、膨張可能な拘束手段のための低い透過性の織布で
あって、1糸束につき100〜300フィラメントを有
する400〜600デニールのマルチフィラメントヤー
ンで織られ、少なくとも650psi(4482キロパ
スカル)のミューレン破裂強度、少なくとも300ポン
ド(1334ニュートン)の引張強度、少なくとも40
ポンド(178ニュートン)の台形片引裂強度、少なく
とも25%の破断伸長、8.25オンス/平方ヤード
(280g/m2)より多くない重量、そして0.01
6インチ(0.041cm)より少ない厚さを有するこ
とを特徴とする低い透過性の織布。 - 【請求項12】 前記織布が、その織布の片側を設定の
カレンダ掛け条件により2度カレンダ掛けするだけで達
成できるよりは少なく最初の透過性を減ずるような設定
のカレンダ掛け条件で、その両面をカレンダ掛けされた
ことを特徴とする請求項10項記載の低い透過性の織
布。 - 【請求項13】 強く、軽量で、薄く、かつ柔軟な、低
い透過性の織布を製造する方法であって、 (A)コーティングされていない、強く、軽量で、薄
く、柔軟で、かつ疎水性の、大きな透過性の織布を準備
する段階と、 (B)前記織布が、その織布を横切る水の0.5インチ
(1.27cm)の圧力降下で、織布の平方フィート当
たり毎分1立方フィートの空気(0.5cm3/sec
/cm2)よりも多くない値に透過度を減じるように、
前記織布を十分に乾燥してから、その両面に、熱退化な
しにカレンダ掛けを行う段階と、からなる低い透過性の
織布を製造する方法。 - 【請求項14】 少なくとも650psi(4482キ
ロパスカル)のミューレン破裂強度、少なくとも300
ポンド(1334ニュートン)の引張強度、少なくとも
40ポンド(178ニュートン)の台形片引裂強度、少
なくとも25%の破断伸長、8.25オンス/平方ヤー
ド(280g/m2)より多くない重量、そして0.0
16インチ(0.041cm)より少ない厚さを維持し
つつ、その透過性を減じるように、前記織布を十分に乾
燥してからカレンダ掛けを行うようにした請求項13記
載の低い透過性の織布を製造する方法。 - 【請求項15】 約350〜370゜F(177〜18
8℃)の温度で65〜75psi(448〜517キロ
パスカル)の圧力を及ぼすカレンダで前記織布にカレン
ダ掛けを行うようにした請求項13記載の低い透過性の
織布を製造する方法。 - 【請求項16】 約360゜F(182℃)の温度で7
0psi(483キロパスカル)の圧力を及ぼすカレン
ダで前記織布にカレンダ掛けを行うようにした請求項1
5記載の低い透過性の織布を製造する方法。 - 【請求項17】 約350〜370゜F(177〜18
8℃)の温度で0.5インチ(1.27cm)の名目ニ
ップで、65〜80トン/70インチ・ベース(59.
0〜72.6×103キログラム/178cm)を及ぼ
すカレンダで前記織布にカレンダ掛けを行うようにした
請求項13記載の低い透過性の織布を製造する方法。 - 【請求項18】 約360゜F(182℃)の温度で約
70トン(63.5×103キログラム)を及ぼすカレ
ンダで前記織布にカレンダ掛けを行うようにした請求項
17記載の低い透過性の織布を製造する方法。 - 【請求項19】 請求項13記載の低い透過性の織布を
製造する方法により製造された織布。 - 【請求項20】 強く、軽量で、薄く、かつ柔軟な低い
透過性の織布を製造する方法であって、 (A)コーティングされていない、強く、軽量で、薄
く、柔軟で、かつ疎水性の大きな透過性の織布を準備す
る段階と、 (B)少なくとも650psi(4482キロパスカ
ル)のミューレン破裂強度、少なくとも300ポンド
(1334ニュートン)の引張強度、少なくとも40ポ
ンド(178ニュートン)の台形片引裂強度、少なくと
も25%の破断伸長、8.25オンス/平方ヤード(2
80g/m2)より多くない重量、そして0.016イ
ンチ(0.041cm)より少ない厚さを維持しつつ、
前記織布を横切る水の0.5インチ(1.27cm)の
圧力降下で、織布の平方フィート当たり毎分3立方フィ
ートの空気(1.5cm3/sec/cm2)よりも多く
ない値に透過度を減じるように、約350〜370゜F
(177〜188℃)の温度で65〜75psi(44
8〜517キロパスカル)の圧力を及ぼすカレンダで前
記織布を十分に乾燥してからその両面にカレンダ掛けを
行う段階と、からなる低い透過性の織布を製造する方
法。 - 【請求項21】 請求項20記載の低い透過性の織布を
製造する方法で製造された織布。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9162738A JPH1072738A (ja) | 1997-06-19 | 1997-06-19 | 低い透過性の織布及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9162738A JPH1072738A (ja) | 1997-06-19 | 1997-06-19 | 低い透過性の織布及びその製造方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2099488A Division JPH042835A (ja) | 1990-04-17 | 1990-04-17 | 低い透過性の織布及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1072738A true JPH1072738A (ja) | 1998-03-17 |
Family
ID=15760331
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9162738A Pending JPH1072738A (ja) | 1997-06-19 | 1997-06-19 | 低い透過性の織布及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1072738A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6886857B1 (en) | 1998-06-01 | 2005-05-03 | Takata Corporation | Airbag |
US9284667B2 (en) | 2013-01-30 | 2016-03-15 | Suntex Fiber Co., Ltd. | Woven fabric having filaments with a pentagram cross-section |
JP2016089293A (ja) * | 2014-10-31 | 2016-05-23 | 東洋紡Stc株式会社 | ボーダー織物 |
-
1997
- 1997-06-19 JP JP9162738A patent/JPH1072738A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6886857B1 (en) | 1998-06-01 | 2005-05-03 | Takata Corporation | Airbag |
US9284667B2 (en) | 2013-01-30 | 2016-03-15 | Suntex Fiber Co., Ltd. | Woven fabric having filaments with a pentagram cross-section |
JP2016089293A (ja) * | 2014-10-31 | 2016-05-23 | 東洋紡Stc株式会社 | ボーダー織物 |
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