JPH1072530A - 抗菌性水周り製品 - Google Patents
抗菌性水周り製品Info
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- JPH1072530A JPH1072530A JP33464996A JP33464996A JPH1072530A JP H1072530 A JPH1072530 A JP H1072530A JP 33464996 A JP33464996 A JP 33464996A JP 33464996 A JP33464996 A JP 33464996A JP H1072530 A JPH1072530 A JP H1072530A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 樹脂製水周り製品に混合させる溶解性ガラス
の変色性を抑え、抗菌効果の長寿命化を図ることであ
る。 【構成】 100℃の沸騰水に500〜1000時間浸
漬後に、20℃の水又は酸に24時間浸漬した場合、銀
イオンの溶出が0.5ng/cm2 /day以上及び/又
は亜鉛イオンの溶出が20ng/cm2 /day以上ある
銀イオン及び/又は亜鉛イオン含有無機系抗菌剤及び無
機系充填剤を含有するものであり、そのために、P2 O
5 −RO(ここで、RはMg、Ca、Ba、Znから選
ばれた少なくとも1種以上のものをいう。)−Al2 O
3 −A(AはAg2 O及び/又はZnOを表す。)であ
る溶解性ガラスを用いるものである。またこの溶解性ガ
ラスをゲルコート中に含有させてコートするものであ
る。
の変色性を抑え、抗菌効果の長寿命化を図ることであ
る。 【構成】 100℃の沸騰水に500〜1000時間浸
漬後に、20℃の水又は酸に24時間浸漬した場合、銀
イオンの溶出が0.5ng/cm2 /day以上及び/又
は亜鉛イオンの溶出が20ng/cm2 /day以上ある
銀イオン及び/又は亜鉛イオン含有無機系抗菌剤及び無
機系充填剤を含有するものであり、そのために、P2 O
5 −RO(ここで、RはMg、Ca、Ba、Znから選
ばれた少なくとも1種以上のものをいう。)−Al2 O
3 −A(AはAg2 O及び/又はZnOを表す。)であ
る溶解性ガラスを用いるものである。またこの溶解性ガ
ラスをゲルコート中に含有させてコートするものであ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、浴槽、浴室床面、浴室
壁面、トイレ床面、便器内、洗面台、キッキン台など、
無機系充填剤を多く使用する樹脂製水周り製品におい
て、微生物の繁殖でその代謝物によるスライム(ぬめ
り)の発生を、抗菌効果が長寿命であり無変色溶解性ガ
ラスで防止するものである。また、人工大理石や不燃F
RPにゲルコートをする抗菌製品に関するものである。
壁面、トイレ床面、便器内、洗面台、キッキン台など、
無機系充填剤を多く使用する樹脂製水周り製品におい
て、微生物の繁殖でその代謝物によるスライム(ぬめ
り)の発生を、抗菌効果が長寿命であり無変色溶解性ガ
ラスで防止するものである。また、人工大理石や不燃F
RPにゲルコートをする抗菌製品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、浴槽、浴室床面、浴室壁面、トイ
レ床面、便器内、洗面台、キッキン台など無機系充填剤
を多く使用する樹脂製水周り製品では、微生物の繁殖が
あり、その代謝物によりスライム(ぬめり)が発生する
ため、頻繁に窓を開けたり、換気装置を設けて通風を良
くすることで主に対処してきた。しかし、これらだけで
は対応できず、ブラッシング、洗剤などを使って頻繁に
清掃する必要があった。これらは非常に手間を要すると
ともに、費用的にもかなりかかっていた。この他、殺菌
剤(例えば、70%エタノール・0.1%塩化ベンザル
コニウムなど)を散布する方法もあるが、この方法によ
る効果は一時的なもので、定期的に散布作業を必要とし
ていた。さらに、効果の持続性を改良したものとして、
Ag−ゼオライト等の無機系抗菌剤が出回っているが、
比較的変色が起きやすく、また効果の寿命にも改良の余
地を残していた。そこで、溶解性ガラスによる抗菌樹脂
製品が開発されているが、水と接触機会の多い水周り製
品では、変色・効果の持続性の点でより効果の高いもの
が求められていた。また、コート製品においては、極微
粒も要求される。半透明性を持たせて人工大理石調を出
すことも必要とされる。
レ床面、便器内、洗面台、キッキン台など無機系充填剤
を多く使用する樹脂製水周り製品では、微生物の繁殖が
あり、その代謝物によりスライム(ぬめり)が発生する
ため、頻繁に窓を開けたり、換気装置を設けて通風を良
くすることで主に対処してきた。しかし、これらだけで
は対応できず、ブラッシング、洗剤などを使って頻繁に
清掃する必要があった。これらは非常に手間を要すると
ともに、費用的にもかなりかかっていた。この他、殺菌
剤(例えば、70%エタノール・0.1%塩化ベンザル
コニウムなど)を散布する方法もあるが、この方法によ
る効果は一時的なもので、定期的に散布作業を必要とし
ていた。さらに、効果の持続性を改良したものとして、
Ag−ゼオライト等の無機系抗菌剤が出回っているが、
比較的変色が起きやすく、また効果の寿命にも改良の余
地を残していた。そこで、溶解性ガラスによる抗菌樹脂
製品が開発されているが、水と接触機会の多い水周り製
品では、変色・効果の持続性の点でより効果の高いもの
が求められていた。また、コート製品においては、極微
粒も要求される。半透明性を持たせて人工大理石調を出
すことも必要とされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記したよう
な従来の欠点を解消し、樹脂製水周り製品に混合させる
溶解性ガラスの変色性を抑え且つ抗菌効果の長寿命化を
図ろうとするものである。また、この製品は、インテリ
ア用品で耐久性の他、抗菌・変色・耐水・耐熱・透明・
擦傷などが要求される。そこで、使用する無機抗菌剤も
耐久性のあるものが必要で、P2 O5 −RO(MgO・
CaO・ZnO)−Al2 O3 (−Ag2O)系である
ことが望まれる。均質分散のためにシランカップリング
剤やシリコーン樹脂による表面処理を施してもよい。
な従来の欠点を解消し、樹脂製水周り製品に混合させる
溶解性ガラスの変色性を抑え且つ抗菌効果の長寿命化を
図ろうとするものである。また、この製品は、インテリ
ア用品で耐久性の他、抗菌・変色・耐水・耐熱・透明・
擦傷などが要求される。そこで、使用する無機抗菌剤も
耐久性のあるものが必要で、P2 O5 −RO(MgO・
CaO・ZnO)−Al2 O3 (−Ag2O)系である
ことが望まれる。均質分散のためにシランカップリング
剤やシリコーン樹脂による表面処理を施してもよい。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明の抗菌性水周り製品は、100℃の
沸騰水に500〜1000時間浸漬後に、20℃の水又
は酸に24時間浸漬した場合、銀イオンの溶出が0.5
ng/cm2 /day以上及び/又は亜鉛イオンの溶出が
20ng/cm2 /day以上ある銀イオン及び/又は亜
鉛イオン含有無機系抗菌剤及び無機系充填剤を含有する
か、もしくは銀イオン及び/又は亜鉛イオン含有無機系
抗菌剤をゲルコート中に含有させて表面コートしたこと
を特徴とするものであり、そして、好ましくは銀イオン
及び/又は亜鉛イオン含有無機系抗菌剤がP2 O5 −R
O(ここで、RはMg、Ca、Ba、Znから選ばれた
少なくとも1種以上のものをいう。)−Al2 O3 −A
(ここで、AはAg2 O及び/又はZnOを表す。以
下、同様とする。)をからなる溶解性ガラスであること
を特徴とするものである。水周り製品自体に含有させる
場合、さらに好ましくは、銀イオン及び/又は亜鉛イオ
ン含有無機系抗菌剤がP2 O5 :56〜59mol%、
MgO+CaO+ZnO:33〜38mol%、Al2
O3 :6〜8mol%のガラスにAg2 Oを0〜5重量
%配合させた平均粒径2〜20μmの溶解性ガラスであ
り、且つ該銀イオン及び/又は亜鉛イオン含有無機系抗
菌剤を0.5〜5重量%含有し、無機系充填剤を5〜8
0重量%含有することを特徴とするものである。また、
表面コート品は、銀イオン及び/又は亜鉛イオン含有無
機系抗菌剤がP2 O5 :45〜60mol%、MgO+
CaO+ZnO:35〜45mol%、Al2 O3 :5
〜10mol%、のガラスにAg2 Oを0〜5重量%配
合させた溶解性ガラスであり、ゲルコート中に0.5〜
5重量%含有させてコートするものがより望まれる。
めになされた本発明の抗菌性水周り製品は、100℃の
沸騰水に500〜1000時間浸漬後に、20℃の水又
は酸に24時間浸漬した場合、銀イオンの溶出が0.5
ng/cm2 /day以上及び/又は亜鉛イオンの溶出が
20ng/cm2 /day以上ある銀イオン及び/又は亜
鉛イオン含有無機系抗菌剤及び無機系充填剤を含有する
か、もしくは銀イオン及び/又は亜鉛イオン含有無機系
抗菌剤をゲルコート中に含有させて表面コートしたこと
を特徴とするものであり、そして、好ましくは銀イオン
及び/又は亜鉛イオン含有無機系抗菌剤がP2 O5 −R
O(ここで、RはMg、Ca、Ba、Znから選ばれた
少なくとも1種以上のものをいう。)−Al2 O3 −A
(ここで、AはAg2 O及び/又はZnOを表す。以
下、同様とする。)をからなる溶解性ガラスであること
を特徴とするものである。水周り製品自体に含有させる
場合、さらに好ましくは、銀イオン及び/又は亜鉛イオ
ン含有無機系抗菌剤がP2 O5 :56〜59mol%、
MgO+CaO+ZnO:33〜38mol%、Al2
O3 :6〜8mol%のガラスにAg2 Oを0〜5重量
%配合させた平均粒径2〜20μmの溶解性ガラスであ
り、且つ該銀イオン及び/又は亜鉛イオン含有無機系抗
菌剤を0.5〜5重量%含有し、無機系充填剤を5〜8
0重量%含有することを特徴とするものである。また、
表面コート品は、銀イオン及び/又は亜鉛イオン含有無
機系抗菌剤がP2 O5 :45〜60mol%、MgO+
CaO+ZnO:35〜45mol%、Al2 O3 :5
〜10mol%、のガラスにAg2 Oを0〜5重量%配
合させた溶解性ガラスであり、ゲルコート中に0.5〜
5重量%含有させてコートするものがより望まれる。
【0005】本発明は、樹脂に無機充填剤と共に銀イオ
ン及び/又は亜鉛イオン含有無機系抗菌剤を含有させて
水周り製品とするものもしくは水周り製品の表面に銀イ
オン及び/又は亜鉛イオン含有無機系抗菌剤を含有した
ゲルコートにより表面コートするものであるが、ここで
用いられる銀イオン及び/又は亜鉛イオン含有無機系抗
菌剤は、100℃の沸騰水に500〜1000時間浸漬
後も、20℃の水又は酸に24時間浸漬した場合、銀イ
オンの溶出が0.5ng/cm2 /day以上及び/又は
亜鉛イオンの溶出が20ng/cm2 /day以上でなけ
ればならない。水周り製品は、長期間(例えば10年以
上)使用されるので、その促進として、この条件をクリ
アする製品が必要であるからである。また、水中に存在
する大腸菌、緑膿菌等のグラム陰性菌を殺菌するために
は少なくとも銀イオンが0.5ng/cm2 /day以上
必要であるからである。一方で、亜鉛イオンの場合に
は、20ng/cm2 /day以上必要となる。ここで、
銀イオン及び/又は亜鉛イオン含有無機系抗菌剤は水道
水等に対して、Ag+ 、Zn2+が必要最小限、また長期
に亘って溶出する材料がよい。たとえば、溶解の遅い溶
解性ガラスや、リン酸ジルコニウム塩化合物などが挙げ
られる。
ン及び/又は亜鉛イオン含有無機系抗菌剤を含有させて
水周り製品とするものもしくは水周り製品の表面に銀イ
オン及び/又は亜鉛イオン含有無機系抗菌剤を含有した
ゲルコートにより表面コートするものであるが、ここで
用いられる銀イオン及び/又は亜鉛イオン含有無機系抗
菌剤は、100℃の沸騰水に500〜1000時間浸漬
後も、20℃の水又は酸に24時間浸漬した場合、銀イ
オンの溶出が0.5ng/cm2 /day以上及び/又は
亜鉛イオンの溶出が20ng/cm2 /day以上でなけ
ればならない。水周り製品は、長期間(例えば10年以
上)使用されるので、その促進として、この条件をクリ
アする製品が必要であるからである。また、水中に存在
する大腸菌、緑膿菌等のグラム陰性菌を殺菌するために
は少なくとも銀イオンが0.5ng/cm2 /day以上
必要であるからである。一方で、亜鉛イオンの場合に
は、20ng/cm2 /day以上必要となる。ここで、
銀イオン及び/又は亜鉛イオン含有無機系抗菌剤は水道
水等に対して、Ag+ 、Zn2+が必要最小限、また長期
に亘って溶出する材料がよい。たとえば、溶解の遅い溶
解性ガラスや、リン酸ジルコニウム塩化合物などが挙げ
られる。
【0006】また、好ましくは銀イオン及び/又は亜鉛
イオン含有無機系抗菌剤がP2 O5−RO−Al2 O3
−A(AはAg2 O及び/又はZnOを表す。)系から
なる溶解性ガラスであることが望まれる。なお、溶解性
を損なわない程度他の組成物が混ざっていてもよいこと
は言うまでもない。
イオン含有無機系抗菌剤がP2 O5−RO−Al2 O3
−A(AはAg2 O及び/又はZnOを表す。)系から
なる溶解性ガラスであることが望まれる。なお、溶解性
を損なわない程度他の組成物が混ざっていてもよいこと
は言うまでもない。
【0007】本発明の銀イオン及び/又は亜鉛イオン含
有無機系抗菌剤である溶解性ガラスの特徴は、特に従来
のガラスP2 O5 :50mol%、MgO:44mol
%、Al2 O3 :6mol%にAg2 Oを2重量%配合
させた組成物のものより変色せず、さらなる抗菌効果の
長寿命化を達成するために、P2 O5 をガラスが製造で
きる限界まで上げて、溶解速度を低下させると共に、A
g及び/又はZn溶出速度を抗菌効果を保つよう、しか
も変色しないレベル(Ag含有の場合)まで上げること
にある。また、粒径も寿命を考慮して、微粒子にしない
工夫をしたものである。
有無機系抗菌剤である溶解性ガラスの特徴は、特に従来
のガラスP2 O5 :50mol%、MgO:44mol
%、Al2 O3 :6mol%にAg2 Oを2重量%配合
させた組成物のものより変色せず、さらなる抗菌効果の
長寿命化を達成するために、P2 O5 をガラスが製造で
きる限界まで上げて、溶解速度を低下させると共に、A
g及び/又はZn溶出速度を抗菌効果を保つよう、しか
も変色しないレベル(Ag含有の場合)まで上げること
にある。また、粒径も寿命を考慮して、微粒子にしない
工夫をしたものである。
【0008】そして、水周り製品自体に含有させる場
合、さらに望ましいものとするために本発明で用いられ
る最良の溶解性ガラス組成においては、P2 O5 は56
〜59mol%であることが望まれる。これは、56m
ol%以下では、抗菌効果の長寿命化を十分に図ること
ができないためであり、59mol%以上であるときに
は、Al2 O3 を増加して耐水性をあげるが、製造時に
P2 O5 の揮発・結晶化を引き起こしたり、粉砕・保管
時に吸湿してしまうからである。次にMgO+CaO+
ZnOは、33〜38mol%であるほうがよい。33
mol%以下では結晶化を引き起こしてしまい、逆に3
8mol%以上では、P2 O5 不足同様、抗菌効果の長
寿命化が十分に図れないからである。Al2 O3 は6〜
8mol%でなければならない。6mol%以下では抗
菌効果が長寿命とならず、8mol%以上では、結晶化
が進むからである。また、加えるAg2 Oは前記組成ガ
ラス100gに対し、0〜5重量%の割合となるように
調整される。すなわち、5重量%以上では、変色の恐れ
が伴うからである。なお、Ag2 Oが0重量%の場合は
Zn2+のみによって抗菌効果を出すようにZnO含有量
を33〜38mol%にする。さらに、組成物の平均粒
径は2〜20μmの必要がある。2μm以下では、寿命
が短くなったり、変色の恐れがあるからであり、逆に2
0μm以上では、効果不足を引き起こすとともに、樹脂
製品の表面が粗くなってしまうからである。
合、さらに望ましいものとするために本発明で用いられ
る最良の溶解性ガラス組成においては、P2 O5 は56
〜59mol%であることが望まれる。これは、56m
ol%以下では、抗菌効果の長寿命化を十分に図ること
ができないためであり、59mol%以上であるときに
は、Al2 O3 を増加して耐水性をあげるが、製造時に
P2 O5 の揮発・結晶化を引き起こしたり、粉砕・保管
時に吸湿してしまうからである。次にMgO+CaO+
ZnOは、33〜38mol%であるほうがよい。33
mol%以下では結晶化を引き起こしてしまい、逆に3
8mol%以上では、P2 O5 不足同様、抗菌効果の長
寿命化が十分に図れないからである。Al2 O3 は6〜
8mol%でなければならない。6mol%以下では抗
菌効果が長寿命とならず、8mol%以上では、結晶化
が進むからである。また、加えるAg2 Oは前記組成ガ
ラス100gに対し、0〜5重量%の割合となるように
調整される。すなわち、5重量%以上では、変色の恐れ
が伴うからである。なお、Ag2 Oが0重量%の場合は
Zn2+のみによって抗菌効果を出すようにZnO含有量
を33〜38mol%にする。さらに、組成物の平均粒
径は2〜20μmの必要がある。2μm以下では、寿命
が短くなったり、変色の恐れがあるからであり、逆に2
0μm以上では、効果不足を引き起こすとともに、樹脂
製品の表面が粗くなってしまうからである。
【0009】また、ゲルコート中に銀イオン及び/又は
亜鉛イオン含有無機系抗菌剤を含有させ、表面コートす
る場合において用いられる最良の溶解性ガラス組成は、
P2O5 は45〜60mol%であることが望まれる。
これは、45mol%以下では、抗菌効果の長寿命化を
十分に図ることができないためであり、60mol%以
上であるときには、Al2 O3 を増加して耐水性をあげ
るが、製造時にP2 O5 の揮発・結晶化を引き起こした
り、粉砕・保管時に吸湿してしまうからである。次にM
gO+CaO+ZnOは、35〜45mol%であるほ
うがよい。35mol%以下では結晶化を引き起こして
しまい、逆に45mol%以上では、P2 O5 不足同
様、抗菌効果の長寿命化が十分に図れないからである。
Al2 O3は5〜10mol%でなければならない。5
mol%以下では抗菌効果が長寿命とならず、10mo
l%以上では、結晶化が進むからである。また、加える
Ag2 Oは前記組成ガラス100gに対し、0〜5重量
%の割合となるように調整される。すなわち、5重量%
以上では、変色の恐れが伴うからである。Ag2 Oが0
重量%の場合はZnO含有量を35〜48mol%にす
ることによって抗菌効果を発揮させる。さらに、組成物
の平均粒径は5μm以下の必要がある。5μm以上で
は、効果不足を引き起こすと共に、樹脂製品の表面が粗
くなってしまうからである。
亜鉛イオン含有無機系抗菌剤を含有させ、表面コートす
る場合において用いられる最良の溶解性ガラス組成は、
P2O5 は45〜60mol%であることが望まれる。
これは、45mol%以下では、抗菌効果の長寿命化を
十分に図ることができないためであり、60mol%以
上であるときには、Al2 O3 を増加して耐水性をあげ
るが、製造時にP2 O5 の揮発・結晶化を引き起こした
り、粉砕・保管時に吸湿してしまうからである。次にM
gO+CaO+ZnOは、35〜45mol%であるほ
うがよい。35mol%以下では結晶化を引き起こして
しまい、逆に45mol%以上では、P2 O5 不足同
様、抗菌効果の長寿命化が十分に図れないからである。
Al2 O3は5〜10mol%でなければならない。5
mol%以下では抗菌効果が長寿命とならず、10mo
l%以上では、結晶化が進むからである。また、加える
Ag2 Oは前記組成ガラス100gに対し、0〜5重量
%の割合となるように調整される。すなわち、5重量%
以上では、変色の恐れが伴うからである。Ag2 Oが0
重量%の場合はZnO含有量を35〜48mol%にす
ることによって抗菌効果を発揮させる。さらに、組成物
の平均粒径は5μm以下の必要がある。5μm以上で
は、効果不足を引き起こすと共に、樹脂製品の表面が粗
くなってしまうからである。
【0010】そして、水周り製品自体に含有させる場
合、ゲルコート中に銀イオン及び/又は亜鉛イオン含有
無機系抗菌剤を含有させ、表面コートする場合のいずれ
の場合も樹脂にこの溶解性ガラスを0.5〜5重量%含
有させる。0.5重量%以下では、抗菌効果が不足し好
ましくなく、5重量%以上では変色の恐れがあるからで
ある。なお、ここで、樹脂の材料は、家庭用水周り製品
に用いられるものであれば、特に限定されるものではな
いが、人造大理石などでは、不飽和ポリエステル・アク
リル・エポキシ・メラミンなどがよい。無機充填剤は、
ガラス繊維、鉱物(例えば、SiO2 、Al2 O3 、Z
nO、TiO2 などの1〜100μm程度の粒子のもの
が用いられる)が使われる。なお、水周り製品自体に含
有させる場合における充填剤の含有量は、5〜80重量
%とする。これは、5重量%以下では、抗菌効果の長寿
命化を図ることができず、80重量%以上では、樹脂製
品自体の強度劣化につながり好ましくないからである。
合、ゲルコート中に銀イオン及び/又は亜鉛イオン含有
無機系抗菌剤を含有させ、表面コートする場合のいずれ
の場合も樹脂にこの溶解性ガラスを0.5〜5重量%含
有させる。0.5重量%以下では、抗菌効果が不足し好
ましくなく、5重量%以上では変色の恐れがあるからで
ある。なお、ここで、樹脂の材料は、家庭用水周り製品
に用いられるものであれば、特に限定されるものではな
いが、人造大理石などでは、不飽和ポリエステル・アク
リル・エポキシ・メラミンなどがよい。無機充填剤は、
ガラス繊維、鉱物(例えば、SiO2 、Al2 O3 、Z
nO、TiO2 などの1〜100μm程度の粒子のもの
が用いられる)が使われる。なお、水周り製品自体に含
有させる場合における充填剤の含有量は、5〜80重量
%とする。これは、5重量%以下では、抗菌効果の長寿
命化を図ることができず、80重量%以上では、樹脂製
品自体の強度劣化につながり好ましくないからである。
【0011】
(実施例1)原料として、メタリン酸マグネシウム、リ
ン酸アルミニウム、リン酸2水素アルミニウム、酸性ピ
ロリン酸カルシウム、硝酸銀を表1に示すような組成比
となるように所定量調合し、1300℃、1時間溶解し
た。
ン酸アルミニウム、リン酸2水素アルミニウム、酸性ピ
ロリン酸カルシウム、硝酸銀を表1に示すような組成比
となるように所定量調合し、1300℃、1時間溶解し
た。
【0012】
【表1】
【0013】評価は、ガラス全体の溶解速度(粒径4
20〜600μmのものを60℃の水に24時間浸漬し
た後の重量減で、重量%/Hr表示で示した。)、A
g+溶出速度(と同条件で、Ag+ mg/g(ガラ
ス)/Hr表示とした。)また、生産品質を目視で確
認した。その結果を表2に示す。本実施例から、抗菌が
長寿命で効果を示すためには、Ag+ 溶出が大切である
ことがわかる。
20〜600μmのものを60℃の水に24時間浸漬し
た後の重量減で、重量%/Hr表示で示した。)、A
g+溶出速度(と同条件で、Ag+ mg/g(ガラ
ス)/Hr表示とした。)また、生産品質を目視で確
認した。その結果を表2に示す。本実施例から、抗菌が
長寿命で効果を示すためには、Ag+ 溶出が大切である
ことがわかる。
【0014】
【表2】
【0015】(実施例2)液状不飽和ポリエステルに硬
化剤を実施例1の組成物2と組成物1の抗菌ガラスを用
いてそれぞれ表3のように混合すると共に、所定量のガ
ラス繊維(直径40μm、25%)と鉱物(Al2 O3
とZnO、粒径20〜80μm、25%)のフィラーも
混合し、10cm角−5mm厚の板を作成した。
化剤を実施例1の組成物2と組成物1の抗菌ガラスを用
いてそれぞれ表3のように混合すると共に、所定量のガ
ラス繊維(直径40μm、25%)と鉱物(Al2 O3
とZnO、粒径20〜80μm、25%)のフィラーも
混合し、10cm角−5mm厚の板を作成した。
【0016】評価は、初期の抗菌試験(フィルム密着
法:大腸菌及び黄色ブドウ球菌を105 個含む1/50
普通ブイヨンを滴下し、上からフィルムを密着させ、3
5℃−24時間放置後、洗出し、SCD寒天培地にて培
養し、生菌を計数した。)及び変色度合を色差ΔEとし
て測定した。さらに、Ag+ 溶出試験(サンプルプレー
ト上に、水2mlを滴下し、10cm角のフィルムを密
着させ、水膜状とし、20℃−24時間後フィルムを剥
がし、水をフレームレス原子吸光法で測定した。)を測
定した。 耐久性試験(100℃の熱水に500時間浸漬した後
に、と同様の方法で抗菌効果、変色度合色差ΔE及び
Ag+ 溶出を測定した。) 実地試験(浴槽に2週間浸漬し、指を触れ、ぬめり度
合を見た。なお、ぬめり度合は、0:全く感じない、
1:少し感じる、2:明確に感じるの3段階で評価し
た。) にて行った。その結果を表3に示す。
法:大腸菌及び黄色ブドウ球菌を105 個含む1/50
普通ブイヨンを滴下し、上からフィルムを密着させ、3
5℃−24時間放置後、洗出し、SCD寒天培地にて培
養し、生菌を計数した。)及び変色度合を色差ΔEとし
て測定した。さらに、Ag+ 溶出試験(サンプルプレー
ト上に、水2mlを滴下し、10cm角のフィルムを密
着させ、水膜状とし、20℃−24時間後フィルムを剥
がし、水をフレームレス原子吸光法で測定した。)を測
定した。 耐久性試験(100℃の熱水に500時間浸漬した後
に、と同様の方法で抗菌効果、変色度合色差ΔE及び
Ag+ 溶出を測定した。) 実地試験(浴槽に2週間浸漬し、指を触れ、ぬめり度
合を見た。なお、ぬめり度合は、0:全く感じない、
1:少し感じる、2:明確に感じるの3段階で評価し
た。) にて行った。その結果を表3に示す。
【0017】
【表3】
【0018】(実施例3) ガラス、りん酸塩等を所定量調合し、1300℃・
1時間溶融後、ボールミルで表面処理剤と共に粉砕し、
5μm以下とする。 コート 液状不飽和ポリエステル樹脂に、硬化剤と
ガラスを所定量混合し、不燃にコートし、ゲル化後、厚
み0.5mmのゲルコートをする。 抗菌テストでフィルム密着法により、菌を含む1/
500普通ブイヨンを0.2ml/9cm2 に滴下し
て、35℃・24時間後、生菌数を計数する。 耐久性 90℃熱水に500時間浸漬後、抗菌テス
トと変色度合を色素(ΔE)で測定する。 Ag+ 溶出 耐久後、フィルム密着法にて、水で2
0℃・24時間後、溶出するAg+ を原子吸光法で測定
する。 その結果を表4に示す。
1時間溶融後、ボールミルで表面処理剤と共に粉砕し、
5μm以下とする。 コート 液状不飽和ポリエステル樹脂に、硬化剤と
ガラスを所定量混合し、不燃にコートし、ゲル化後、厚
み0.5mmのゲルコートをする。 抗菌テストでフィルム密着法により、菌を含む1/
500普通ブイヨンを0.2ml/9cm2 に滴下し
て、35℃・24時間後、生菌数を計数する。 耐久性 90℃熱水に500時間浸漬後、抗菌テス
トと変色度合を色素(ΔE)で測定する。 Ag+ 溶出 耐久後、フィルム密着法にて、水で2
0℃・24時間後、溶出するAg+ を原子吸光法で測定
する。 その結果を表4に示す。
【0019】
【表4】
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の抗菌性水
周り製品によれば、樹脂製水周り製品に混合させる溶解
性ガラスの変色性を抑え、抗菌効果の長寿命化を図るこ
とができるものである。また、人造大理石などでは、一
般に樹脂+フィラーに抗菌剤を混合して注型する方法も
あるが、低コスト、表面のみの改質をしたい場合にゲル
コートが用いられ、P2 O5 −RO(MgO・CaO・
ZnO)−Al2 O3 −A(AはAg2 O及び/又はZ
nOを表す。)系微粒子(分散表面処理を含む)は耐久
性があり、利用できる。よって、従来の問題点を解決し
た抗菌性水周り製品として、産業の発達に寄与するとこ
ろは極めて大である。
周り製品によれば、樹脂製水周り製品に混合させる溶解
性ガラスの変色性を抑え、抗菌効果の長寿命化を図るこ
とができるものである。また、人造大理石などでは、一
般に樹脂+フィラーに抗菌剤を混合して注型する方法も
あるが、低コスト、表面のみの改質をしたい場合にゲル
コートが用いられ、P2 O5 −RO(MgO・CaO・
ZnO)−Al2 O3 −A(AはAg2 O及び/又はZ
nOを表す。)系微粒子(分散表面処理を含む)は耐久
性があり、利用できる。よって、従来の問題点を解決し
た抗菌性水周り製品として、産業の発達に寄与するとこ
ろは極めて大である。
Claims (5)
- 【請求項1】 100℃の沸騰水に500〜1000時
間浸漬後に、20℃の水又は酸に24時間浸漬した場
合、銀イオンの溶出が0.5ng/cm2 /day以上及
び/又は亜鉛イオンの溶出が20ng/cm2 /day以
上ある銀イオン及び/又は亜鉛イオン含有無機系抗菌剤
及び無機系充填剤を含有することを特徴とする抗菌性水
周り製品。 - 【請求項2】 100℃の沸騰水に500〜1000時
間浸漬後に、20℃の水又は酸に24時間浸漬した場
合、銀イオンの溶出が0.5ng/cm2 /day以上及
び/又は亜鉛イオンの溶出が20ng/cm2 /day以
上ある銀イオン及び/又は亜鉛イオン含有無機系抗菌剤
を含有するゲルコートにより表面をコートしたことを特
徴とする抗菌性水周り製品。 - 【請求項3】 銀イオン及び/又は亜鉛イオン含有無機
系抗菌剤がP2 O5−RO(ここで、RはMg、Ca、
Ba、Znから選ばれた少なくとも1種以上のものをい
う。)−Al2 O3 −A(ここで、AはAg2 O及び/
又はZnOを表す。以下、同様とする。)をからなる溶
解性ガラスであることを特徴とする請求項1または2に
記載の抗菌性水周り製品。 - 【請求項4】 銀イオン及び/又は亜鉛イオン含有無機
系抗菌剤がP2 O5:56〜59mol%、MgO+C
aO+ZnO:33〜38mol%、Al2O3 :6〜
8mol%のガラスにAg2 Oを0〜5重量%配合させ
た平均粒径2〜20μmの溶解性ガラスであり、且つ該
銀イオン及び/又は亜鉛イオン含有無機系抗菌剤を0.
5〜5重量%含有し、無機系充填剤を5〜80重量%含
有することを特徴とする請求項3に記載の抗菌性水周り
製品。 - 【請求項5】 銀イオン及び/又は亜鉛イオン含有無機
系抗菌剤がP2 O5:45〜60mol%、MgO+C
aO+ZnO:35〜45mol%、Al2O3 :5〜
10mol%、のガラスにAg2 Oを0〜5重量%配合
させた溶解性ガラスであり、ゲルコート中に0.5〜5
重量%含有させてコートしたことを特徴とする請求項3
に記載の抗菌性水周り製品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33464996A JPH1072530A (ja) | 1996-06-28 | 1996-11-29 | 抗菌性水周り製品 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8-188822 | 1996-06-28 | ||
JP18882296 | 1996-06-28 | ||
JP33464996A JPH1072530A (ja) | 1996-06-28 | 1996-11-29 | 抗菌性水周り製品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1072530A true JPH1072530A (ja) | 1998-03-17 |
Family
ID=26505168
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33464996A Pending JPH1072530A (ja) | 1996-06-28 | 1996-11-29 | 抗菌性水周り製品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1072530A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8034732B2 (en) | 2006-03-17 | 2011-10-11 | Koa Glass Co., Ltd. | Antimicrobial glass and method of producing antimicrobial glass |
WO2011148528A1 (ja) | 2010-05-27 | 2011-12-01 | 興亜硝子株式会社 | 混合抗菌性ガラス |
-
1996
- 1996-11-29 JP JP33464996A patent/JPH1072530A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8034732B2 (en) | 2006-03-17 | 2011-10-11 | Koa Glass Co., Ltd. | Antimicrobial glass and method of producing antimicrobial glass |
WO2011148528A1 (ja) | 2010-05-27 | 2011-12-01 | 興亜硝子株式会社 | 混合抗菌性ガラス |
US9017708B2 (en) | 2010-05-27 | 2015-04-28 | Koa Glass Co., Ltd. | Mixed antibacterial glass |
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