JPH107190A - 液位制御式共振防止装置付きタンク - Google Patents

液位制御式共振防止装置付きタンク

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JPH107190A
JPH107190A JP8181598A JP18159896A JPH107190A JP H107190 A JPH107190 A JP H107190A JP 8181598 A JP8181598 A JP 8181598A JP 18159896 A JP18159896 A JP 18159896A JP H107190 A JPH107190 A JP H107190A
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JP
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tank
liquid
liquid level
tanks
vibration
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JP8181598A
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Kazumasa Fujita
一誠 藤田
Hiroshi Nishino
宏 西野
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液体蓄蔵用タンクにおいて、タンクの振動と
励振源の振動との共振を未然に回避し、タンクの共振を
回避しながらタンクの軽量化を図る。 【解決手段】 液位制御式共振防止装置付きタンクは、
複数のタンク1,1a間において各タンク1,1a内の
液体2,2aを他のタンク1,1aへと移送することが
できるタンク間液体移送手段5,5a,6,6a,7,
7aと、複数のタンク1,1aのうちの任意の1つのタ
ンク内の液体の液位が、同任意の1つのタンクの振動と
励振源11,12の振動との共振を起こす可能性のある
要回避液位の範囲内の液位となったとき、上記任意の1
つのタンク内の液体の液位が、上記要回避液位の範囲内
の液位から安全な回避不要液位の範囲の液位に達するま
で、上記複数のタンク間において液体の移送をするよう
に上記タンク間液体移送手段5,5a,6,6a,7,
7aを作動させる制御装置10とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば蒸留水、燃
料、潤滑油あるいは廃油等の液体を蓄蔵あるいは収容
し、励振源からの振動を受ける環境において使用される
タンクであって、上記タンク内の液体の液位を制御する
ことによって、上記タンクの振動と上記励振源の振動と
の共振を防止するようにした、液位制御式共振防止装置
付きタンクに関する。
【0002】
【従来の技術】図2に示されたように、従来の狭隘タン
クと呼ばれるような液体収容タンク1は、例えば直方体
の容器によって形成され、そのタンク1の中に使用目的
に応じた液体2が、流入管40を通して流入し水位Hで
蓄蔵され、また必要に応じてタンク1内から排出管8を
経て排出されるようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の狭
隘タンクと呼ばれるタンク1においては、このタンク1
を形成する側板相互や、側板と底板とが互いに近接して
いるため、蓄蔵された液体2とタンク1を形成している
側板や底板との連成振動が生じ、流体構造連成振動とな
ってタンク1の振動数が低下し、その結果、タンク1が
例えばプロペラやデイーゼル主機関等の励振源の振動の
影響下にある場合には、タンク1の振動の振動数が、そ
のような励振源の起振振動数と一致し、タンク1の振動
と励振源の振動とが共振し合って過大な振動が発生し、
タンク1等の構造体の構造部材の損傷を招くおそれが生
じる。構造部材が損傷して例えば燃料油が損傷部から漏
れると、大火災の惨事にもつながり重大事故を引き起こ
すこととなる。また、タンク1の共振を避けるために、
タンク1の振動数が励振源の振動数よりも高くなるよう
に、タンク1の板厚を増加させたり骨材の寸法を大きく
したりすると、タンク1が重構造となり、コストアップ
となる。
【0004】そこで、本発明は、励振源の振動の振動数
に対して、タンクと液体との連成振動によるタンクの振
動の振動数を自動的に変更してタンクの振動と励振源の
振動との共振を未然に回避し、タンクの共振を回避しな
がらタンクの軽量化を図ることができ、タンクの材料と
して、鋼製の材料ばかりでなく例えば繊維強化プラスチ
ック(FRP)等の軽量材料をも使用することを可能と
し、共振による構造の損傷を確実に未然に防止して、よ
り安全で信頼性の高い液体蓄蔵用の液位制御式共振防止
装置付きタンクを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明の液位制御式共振防止装置付きタンクにおい
ては、複数のタンクよりなり、同複数のタンク間におい
て各タンク内の液体を他のタンクへと移送することがで
きるタンク間液体移送手段と、同タンク間液体移送手段
の作動を制御する制御装置とを備え、同制御装置は、上
記複数のタンクのうちの任意の1つのタンク内の液体の
液位が、同任意の1つのタンクの振動と励振源の振動と
の共振を起こす可能性のある要回避液位の範囲内の液位
となったとき、上記任意の1つのタンク内の液体の液位
が、上記要回避液位の範囲内の液位から安全な回避不要
液位の範囲の液位に達するまで、上記複数のタンク間に
おいて液体の移送をするように上記タンク間液体移送手
段を作動させる構成を有している。
【0006】また、本発明の液位制御式共振防止装置付
きタンクにおいて、上記制御装置が、上記各タンク内の
液位を検出する液位検出手段から送られた各タンクにつ
いての液位情報と、上記励振源の振動の振動数を検知す
る励振源振動数検知手段から送られた励振源振動数情報
と、上記各タンクについての内部の液体の液位と同液位
の変化に対応して変化する固有振動数との関係を示す液
位−固有振動数情報とに基づいて、上記各タンク内の液
体の液位が、上記励振源の振動の振動数に対して、上記
要回避液位の範囲内にあるか、あるいは回避不要液位の
範囲内にあるかを判定する判定手段を有している。
【0007】さらに、本発明の液位制御式共振防止装置
付きタンクにおいて、上記タンク間液体移送手段が、上
記各タンク毎に設けられた液体排出用ポンプと、上記各
タンク毎に設けられた液体供給用開閉弁と、上記各液体
排出用ポンプから同ポンプが設けられたタンク以外のタ
ンクに設けられた上記各液体供給用開閉弁へと液体を移
送するための液体移送路とを有し、上記制御装置が、上
記各ポンプの作動および上記各開閉弁の作動を個別に制
御することができるように構成されている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の実施の
形態について説明する。図1には、1例として、互いに
隣接する1対のタンク1、1aを有する液位制御式共振
防止装置付きタンクが示されている。図1において、タ
ンク1内には開閉弁4を通して供給された液体2が蓄蔵
されるとともに、このタンク1内の液体2は開閉弁8を
通して排出されるようになっており、また、タンク1a
内には開閉弁4aを通して供給された液体2aが蓄蔵さ
れるとともに、このタンク1a内の液体2aは開閉弁8
aを通して排出されるようになっている。図1において
は、タンク1とタンク1aとが互いに隣接しているが、
タンク1とタンク1aとがこのように隣接しないで、相
互に離隔した位置に配設されていても良い。液体2と液
体2aとは互いに混合可能で、原則として同質の液体で
ある。
【0009】タンク1に対応して設けられたポンプ5
は、制御装置10からの制御信号に従って作動し、同じ
く制御装置10からの制御信号に従って作動する開閉弁
6を通して、タンク1内の液体2を吸引して加圧し、加
圧した液体2を、タンク1a側に配設されて制御装置1
0からの制御信号に従って作動する開閉弁7aを通し
て、タンク1a内へ移送することができるようになって
いる。他方、タンク1aに対応して設けられたポンプ5
aは、制御装置10からの制御信号に従って作動し、同
じく制御装置10からの制御信号に従って作動する開閉
弁6aを通して、タンク1a内の液体2aを吸引して加
圧し、加圧した液体2aを、タンク1側に配設されて制
御装置10からの制御信号に従って作動する開閉弁7を
通して、タンク1内へ移送することができるようになっ
ている。
【0010】制御装置10は、タンク1内の液体2の液
面レベルすなわち液位を検出する液位検出手段としての
液位センサ3から送られたタンク1についての液位情報
と、タンク1a内の液体2aの液面レベルすなわち液位
を検出する液位検出手段としての液位センサ3aから送
られたタンク1aについての液位情報と、励振源として
の例えばプロペラ11を回転駆動するプロペラ軸12へ
プロペラ11より伝えられる振動の振動数を検知する励
振源振動数検知手段としての振動数センサ9から送られ
た励振源振動数情報と、タンク1の内部の液体2の液位
と同液位の変化に対応して変化するタンク1の固有振動
数との関係を示すタンク1についての液位−固有振動数
情報と、タンク1aの内部の液体2aの液位と同液位の
変化に対応して変化するタンク1aの固有振動数との関
係を示すタンク1aについての液位−固有振動数情報と
に基づいて、タンク1内の液体2の液位およびタンク1
a内の液体2aの液位が、それぞれ励振源としてのプロ
ペラ11のプロペラ軸12の振動の振動数に対して、要
回避液位の範囲内の液位にあるか、あるいは回避不要液
位の範囲内の液位にあるかを判定する判定手段を有して
いる。
【0011】図3において実線のグラフにより示される
ように、一般に、例えばタンク1あるいはタンク1aの
ようなタンクの振動数fの値は、そのタンクの内部の例
えば液体2あるいは2aのような液体の液位Hが低い程
大きく、同液位Hが高い程小さい。このタンクの振動数
を示す曲線fと、例えば振動数センサ9により検知され
るプロペラ軸12に伝わる振動の振動数のような励振源
振動数を示す曲線feとが重なる部分とその近傍の部分
に対応する液位の範囲HDmin〜HDmaxを共振の可能性の
ある回避すべき液位の範囲すなわち要回避液位の範囲と
して、各タンク毎にこのような要回避液位の範囲を例え
ば実験による経験値に基づいて設定し、それを制御装置
10の記憶部に記憶させておく。
【0012】制御装置10の判定手段が、振動数センサ
9により検知された励振源振動数に対して、例えばタン
ク1の現在の液位における液体2との連成振動による固
有振動数が共振振動数の領域にあり、液体2の現在の液
位が要回避液位の範囲内の液位にあるものと判定する
と、制御装置10は、ポンプ5、開閉弁6および開閉弁
7aを作動させて、タンク1内の液体2の液位が、要回
避液位の範囲内の液位から安全な回避不要液位の範囲の
液位に達するまで、タンク1内の液体2をタンク1aへ
と移送する。この場合、制御装置10が、以下のような
制御作動をするように構成されていてもよい。すなわ
ち、制御装置10が、タンク1内の液体2の液位を、要
回避液位の範囲内の液位から安全な回避不要液位の範囲
の液位に達するまで変更させるに当たって、タンク1内
の液体2をタンク1aへと移送するとタンク1a内の液
位が、回避不要の液位の範囲内の液位から要回避液位の
範囲の液位へと変更されるものと判断した場合には、タ
ンク1内の液体2をタンク1aへと移送するのに代え
て、ポンプ5a、開閉弁6aおよび開閉弁7を作動させ
て、タンク1内の液体2の液位が、要回避液位の範囲内
の液位から安全な回避不要液位の範囲の液位に達するま
で、タンク1a内の液体2aをタンク1へと移送するよ
うに制御指令をする。
【0013】同様にして、制御装置10の判定手段が、
振動数センサ9により検知された励振源振動数に対し
て、タンク1aの現在の液位における液体2aとの連成
振動による固有振動数が共振振動数の領域にあり、液体
2aの現在の液位が要回避液位の範囲内の液位にあるも
のと判定すると、制御装置10は、ポンプ5a、開閉弁
6aおよび開閉弁7を作動させて、タンク1a内の液体
2aの液位が、要回避液位の範囲内の液位から安全な回
避不要液位の範囲の液位に達するまで、タンク1a内の
液体2aをタンク1へと移送する。この場合、上記の場
合と同様にして、制御装置10が、以下のような制御作
動をするように構成されていてもよい。すなわち、制御
装置10が、タンク1a内の液体2aの液位を、要回避
液位の範囲内の液位から安全な回避不要液位の範囲の液
位に達するまで変更させるに当たって、タンク1a内の
液体2aをタンク1へと移送するとタンク1内の液位
が、回避不要の液位の範囲内の液位から要回避液位の範
囲の液位へと変更されるものと判断した場合には、タン
ク1a内の液体2aをタンク1へと移送するのに代え
て、ポンプ5、開閉弁6および開閉弁7aを作動させ
て、タンク1a内の液体2aの液位が、要回避液位の範
囲内の液位から安全な回避不要液位の範囲の液位に達す
るまで、タンク1内の液体2をタンク1aへと移送する
ように制御指令をする。
【0014】上述のような制御装置10による制御の基
本的な考え方は、図1に示されたようにタンクが1対の
タンクにより構成された場合に限らず、タンクが3個以
上の任意の個数のタンクにより構成された場合にも適応
することができる。また、タンクが3個以上のタンクに
より構成される場合において、任意の1つのタンク内の
液位が要回避液位の範囲内の液位にあるものと判定され
た際に、当該任意の1つのタンクとの間で液体の移送を
行なうことができる最適なタンクを、他の2個以上のタ
ンクのうちから選択する選択機能を制御装置に持たせる
ことができる。
【0015】
【発明の効果】以上のように、本発明の液位制御式共振
防止装置付きタンクによれば、以下のような効果が得ら
れる。 (1)複数のタンクよりなり、同複数のタンク間におい
て各タンク内の液体を他のタンクへと移送することがで
きるタンク間液体移送手段と、同タンク間液体移送手段
の作動を制御する制御装置とを備え、同制御装置は、上
記複数のタンクのうちの任意の1つのタンク内の液体の
液位が、同任意の1つのタンクの振動と励振源の振動と
の共振を起こす可能性のある要回避液位の範囲内の液位
となったとき、上記任意の1つのタンク内の液体の液位
が、上記要回避液位の範囲内の液位から安全な回避不要
液位の範囲の液位に達するまで、上記複数のタンク間に
おいて液体の移送をするように上記タンク間液体移送手
段を作動させる構成を有しているので、励振源の振動の
振動数に対して、タンクと液体との連成振動によるタン
クの振動の振動数を自動的に変更してタンクの振動と励
振源の振動との共振を未然に回避し、タンクの共振を回
避しながらタンクの軽量化を図ることができ、タンクの
材料として、鋼製の材料ばかりでなく例えば繊維強化プ
ラスチック等の軽量材料をも使用することを可能とし、
共振による構造の損傷を確実に未然に防止して、より安
全で信頼性の高い液体蓄蔵用の液位制御式共振防止装置
付きタンクを得ることができる(請求項1)。 (2)上記制御装置が、上記各タンク内の液位を検出す
る液位検出手段から送られた各タンクについての液位情
報と、上記励振源の振動の振動数を検知する励振源振動
数検知手段から送られた励振源振動数情報と、上記各タ
ンクについての内部の液体の液位と同液位の変化に対応
して変化する固有振動数との関係を示す液位−固有振動
数情報とに基づいて、上記各タンク内の液体の液位が、
上記励振源の振動の振動数に対して、上記要回避液位の
範囲内にあるか、あるいは回避不要液位の範囲内にある
かを判定する判定手段を有しているので、判定手段が、
設定された判定基準に従って自動的に判定することがで
き、その判定手段の判定結果に基づいて上記制御装置が
確実に制御指令を発することができる。そして、上記複
数のタンクのうちの任意の1つのタンク内の液体の液位
が、要回避液位の範囲内の液位となったとき、上記任意
の1つのタンク内の液体の液位が、上記要回避液位の範
囲内の液位から安全な回避不要液位の範囲の液位に達す
るまで、上記複数のタンク間において液体の移送をする
ように上記制御装置が上記タンク間液体移送手段を作動
させることができ、その結果、励振源の振動の振動数に
対して、タンクと液体との連成振動によるタンクの振動
の振動数を自動的に変更してタンクの振動と励振源の振
動との共振を未然に回避し、タンクの共振を回避しなが
らタンクの軽量化を図ることができ、タンクの材料とし
て、鋼製の材料ばかりでなく例えば繊維強化プラスチッ
ク等の軽量材料をも使用することを可能とし、共振によ
る構造の損傷を確実に未然に防止して、より安全で信頼
性の高い液体蓄蔵用の液位制御式共振防止装置付きタン
クを得ることができる(請求項2)。 (3)上記タンク間液体移送手段が、上記各タンク毎に
設けられた液体排出用ポンプと、上記各タンク毎に設け
られた液体供給用開閉弁と、上記各液体排出用ポンプか
ら同ポンプが設けられたタンク以外のタンクに設けられ
た上記各液体供給用開閉弁へと液体を移送するための液
体移送路とを有し、上記制御装置が、上記各ポンプの作
動および上記各開閉弁の作動を個別に制御することがで
きるように構成されているので、上記タンク間液体移送
手段が上記制御装置からの制御指令に従って、各タンク
内の液体を他のタンクへと確実に移送することができ、
その結果、励振源の振動の振動数に対して、タンクと液
体との連成振動によるタンクの振動の振動数を自動的に
変更してタンクの振動と励振源の振動との共振を未然に
回避し、タンクの共振を回避しながらタンクの軽量化を
図ることができ、タンクの材料として、鋼製の材料ばか
りでなく例えば繊維強化プラスチック等の軽量材料をも
使用することを可能とし、共振による構造の損傷を確実
に未然に防止して、より安全で信頼性の高い液体蓄蔵用
の液位制御式共振防止装置付きタンクを得ることができ
る(請求項3)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施の形態に係る液位制御式共振防
止装置付きタンクの制御系統図である。
【図2】従来のタンクの縦断面図である。
【図3】タンク内の液体の液位に対する同タンクの振動
の振動数と励振源の振動の振動数との関係を示すグラフ
である。
【符号の説明】
1,1a タンク 2,2a 液体 3,3a 液位センサ 40 流入管 4,4a 開閉弁 5,5a ポンプ 6,6a,7,7a,8,8a 開閉弁 9 振動数センサ 10 制御装置 11 プロペラ 12 プロペラ軸 H 液位 f タンクの振動数 fe 励振源の振動数

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のタンクよりなり、同複数のタンク
    間において各タンク内の液体を他のタンクへと移送する
    ことができるタンク間液体移送手段と、同タンク間液体
    移送手段の作動を制御する制御装置とを備え、同制御装
    置は、上記複数のタンクのうちの任意の1つのタンク内
    の液体の液位が、同任意の1つのタンクの振動と励振源
    の振動との共振を起こす可能性のある要回避液位の範囲
    内の液位となったとき、上記任意の1つのタンク内の液
    体の液位が、上記要回避液位の範囲内の液位から安全な
    回避不要液位の範囲の液位に達するまで、上記複数のタ
    ンク間において液体の移送をするように上記タンク間液
    体移送手段を作動させる構成を有していることを特徴と
    する、液位制御式共振防止装置付きタンク。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の液位制御式共振防止装
    置付きタンクにおいて、上記制御装置が、上記各タンク
    内の液位を検出する液位検出手段から送られた各タンク
    についての液位情報と、上記励振源の振動の振動数を検
    知する励振源振動数検知手段から送られた励振源振動数
    情報と、上記各タンクについての内部の液体の液位と同
    液位の変化に対応して変化する固有振動数との関係を示
    す液位−固有振動数情報とに基づいて、上記各タンク内
    の液体の液位が、上記励振源の振動の振動数に対して、
    上記要回避液位の範囲内にあるか、あるいは回避不要液
    位の範囲内にあるかを判定する判定手段を有しているこ
    とを特徴とする、液位制御式共振防止装置付きタンク。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の液位制御式共
    振防止装置付きタンクにおいて、上記タンク間液体移送
    手段が、上記各タンク毎に設けられた液体排出用ポンプ
    と、上記各タンク毎に設けられた液体供給用開閉弁と、
    上記各液体排出用ポンプから同ポンプが設けられたタン
    ク以外のタンクに設けられた上記各液体供給用開閉弁へ
    と液体を移送するための液体移送路とを有し、上記制御
    装置が、上記各ポンプの作動および上記各開閉弁の作動
    を個別に制御することができるように構成されているこ
    とを特徴とする、液位制御式共振防止装置付きタンク。
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