JPH1071878A - シート位置制御装置及びエアバッグ制御装置 - Google Patents

シート位置制御装置及びエアバッグ制御装置

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JPH1071878A
JPH1071878A JP8232320A JP23232096A JPH1071878A JP H1071878 A JPH1071878 A JP H1071878A JP 8232320 A JP8232320 A JP 8232320A JP 23232096 A JP23232096 A JP 23232096A JP H1071878 A JPH1071878 A JP H1071878A
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JP
Japan
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seat
occupant
vehicle
deceleration state
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JP8232320A
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English (en)
Inventor
Naoki Matsuura
直樹 松浦
Teruhiko Koide
輝彦 小出
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Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアバッグ装置作動時において乗員の体格等
による個人差を解消する。 【解決手段】 車両の急減速状態が検出されると、この
急減速状態の度合いに対応してエアバッグ装置の展開条
件が設定される(300) 。また、乗員に関する個人情報は
キーによって入力される。入力された乗員に関する個人
情報と設定されたエアバッグ装置の展開条件に基づき、
膨張された袋体と乗員との間の距離や空間が一定になる
ようにシートの位置を移動させる(152) 。従って、車両
の急減速状態の度合いに対応したエアバッグ装置の展開
条件を定めると共に、乗員に関する個人情報に基づいて
シートを移動させるので、乗員の体格等による個人差を
解消することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート位置制御装
置及びエアバッグ制御装置に係り、特にシート位置が移
動可能であると共に、エアバッグ装置が搭載された車両
のシート位置を制御するシート位置制御装置及びエアバ
ッグ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、乗用車等の車両の運転席側及
び助手席側等には着座している乗員を車両急減速状態時
に保護するためのエアバッグ装置等の乗員保護装置が搭
載されている。この乗員保護装置には機械着火式のも
の、電気着火式のものなどが存在しているが、いずれの
乗員保護装置においても万一の車両急減速状態時には確
実に作動し、乗員を保護しなければならない。以下、電
気着火式の乗員保護装置であるエアバッグ装置を対象に
して説明する。
【0003】電気着火式のエアバッグ装置は、車両に取
り付けられた加速度センサによって所定値を越える加速
度が検出された場合に車両が急減速状態であると判断
し、インフレータを作動させ、このインフレータから噴
出されるガスによって袋体を乗員側に膨張させる。これ
によって、車両急減速状態時における乗員の安全性の向
上を図ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来は
車両の急減速状態を検出した場合にエアバッグ装置が作
動されるタイミングや容量は常に一定である。このた
め、乗員の体格(例えば、身長)等によって、エアバッ
グ装置と乗員との間の距離や空間に個人差が生じてい
た。
【0005】本発明は上記事実を考慮して、エアバッグ
装置作動時において乗員の体格等による個人差を解消す
ることができるシート位置制御装置及びエアバッグ制御
装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明は、急減速状態になると所定容
量まで袋体が膨張するエアバッグ装置と、位置を移動す
ることが可能なシートとを備えた車両の乗員に関する個
人情報を入力するための入力手段と、前記入力手段によ
って入力された個人情報に基づいて、前記膨張された袋
体と前記乗員との関係が予め定めた関係になるように前
記シートの位置を決定するシート位置決定手段と、前記
シート位置決定手段によって決定されたシート位置に前
記シートを移動させる移動手段と、を有している。
【0007】請求項1に記載の発明では、入力手段によ
って乗員に関する個人情報が入力される。個人情報とし
ては身長、座高や体重等の乗員の体格に関するデータが
ある。この入力された個人情報、すなわち乗員の体格に
関するデータに基づき、シート位置決定手段では、所定
容量まで膨張された袋体と乗員との関係が予め定めた関
係になるようにシートの位置を決定する。この袋体と乗
員との関係には、袋体表面と乗員との間の距離、袋体に
対する乗員の頭部や胸部の位置、及び袋体と乗員との間
の空間容積等がある。従って、シート位置決定手段は、
例えばエアバッグ装置の袋体が膨張したときの袋体と乗
員との距離や間隔が予め定めた関係、すなわち一定とな
るようにシートの位置を決定する。このように、シート
位置決定手段によって決定されたシートの位置に移動手
段がシートを移動させることによって、エアバッグ装置
の袋体が膨張した場合、袋体と乗員との関係は予め定め
た関係となるので、乗員の体格等による個人差を解消す
ることができる。
【0008】ここで、乗員は運転をするにあたり乗員の
好みの位置にシートを移動させることがある。このよう
に、シートが乗員の好みの位置に設定されている場合に
は、エアバッグ装置が作動して袋体が膨張したときに、
袋体と乗員との関係が上記説明したように予め定めた関
係にならないことがある。
【0009】そこで、請求項2に記載の発明は、前記車
両の急減速状態を検出する急減速状態検出手段をさらに
備え、前記移動手段は前記急減速状態検出手段によって
車両の急減速状態が検出された場合に前記シート位置決
定手段によって決定されたシート位置に前記シートを移
動させることを特徴としている。
【0010】請求項2に記載の発明では、急減速状態検
出手段によって車両の急減速状態を検出する。急減速状
態検出手段としては、加速度センサ等が用いられ、所定
値を越える加速度が検出された場合等に車両が急減速状
態であると判定する。車両の急減速状態が検出された場
合には、移動手段は請求項1で説明したように乗員に関
する個人情報に基づいて決定されたシート位置にシート
を移動させる。これにより、エアバッグ装置が作動した
ときには、袋体と乗員との関係が予め定めた関係になる
ので、シート位置を乗員の好みの位置に移動させたとき
でも袋体と乗員との関係を予め定めた関係にすることが
できる。
【0011】請求項3に記載の発明は、位置を移動する
ことが可能なシートを備えた車両の急減速状態を検出す
る急減速状態検出手段と、前記車両の乗員に関する個人
情報を入力するための入力手段と、前記シートの現在位
置を検出するシート位置検出手段と、所定容量までの間
の容量に膨張可能な袋体を備え、前記急減速状態検出手
段によって前記車両の急減速状態が検出された場合に展
開条件に応じて該袋体を膨張させるエアバッグ装置と、
前記入力手段によって入力された乗員の個人情報と前記
シート位置検出手段によって検出されたシートの現在位
置に基づいて、前記袋体と前記乗員との関係に関する前
記エアバッグ装置の展開条件を設定する展開条件設定手
段と、を有している。
【0012】請求項3に記載の発明では、乗員に関する
個人情報は入力手段によって入力され、移動可能なシー
トの現在位置はシート位置検出手段によって検出され
る。シート位置検出手段には、シートの移動に伴ってパ
ルス信号を出力するロータリエンコーダ等があり、出力
されたパルス信号によってシートの現在位置を検出でき
る。これらの乗員に関する個人情報及びシートの現在位
置に基づいて、袋体と乗員との関係に関する展開条件が
展開条件設定手段によって設定される。展開条件には、
膨張された袋体の容量を定める条件がある。例えば、袋
体と乗員との間の距離や空間が一定となる容量を定める
条件があり、この条件では、エアバッグ装置として1つ
の袋体が備えられた場合には1つの袋体の容量を定め、
エアバッグ装置の内部に複数個の袋体が装備されている
場合には袋体を膨張させたときの総容量を定める。エア
バッグ装置は、車両の急減速状態の検出により、展開条
件に基づいて袋体を膨張させる。このように、乗員に関
する個人情報とシートの現在位置により袋体の容量が定
まるので、乗員の体格等の個人差を解消することができ
る。
【0013】請求項4に記載の発明は、位置を移動する
ことが可能なシートを備えた車両の急減速状態の度合い
を検出する急減速状態検出手段と、前記急減速状態検出
手段によって検出された急減速状態の度合いに応じて、
前記袋体と前記乗員との関係に関するエアバッグ装置の
展開条件を設定する展開条件設定手段と、所定容量まで
の間の容量に膨張可能な袋体を備え、前記急減速状態検
出手段によって前記車両の急減速状態が検出された場合
に展開条件に応じて該袋体を膨張させるエアバッグ装置
と、前記車両の乗員に関する個人情報を入力するための
入力手段と、前記入力手段によって入力された個人情報
に基づいて、前記展開条件による袋体と乗員との関係が
予め定めた関係になるように前記シートの位置を決定す
るシート位置決定手段と、前記シート位置決定手段によ
って決定されたシート位置に前記シートを移動させる移
動手段と、を有している。
【0014】請求項4に記載の発明では、急減速状態検
出手段によって車両の急減速状態の度合いが検出され
る。この急減速状態の度合いには、加速度の大きさがあ
る。検出された車両の急減速状態の度合いに基づき、展
開条件設定手段ではエアバッグ装置の展開条件が設定さ
れる。展開条件には、請求項3でも説明したように膨張
された袋体の容量を定める条件がある。この展開条件に
より、例えば急減速状態の度合いが大きくなるに従っ
て、エアバッグ装置作動時に袋体の容量が大きくなるよ
うに定める。また、入力手段によって乗員の体格に関す
る個人情報が入力される。シート位置決定手段では、入
力された乗員に関する個人情報と設定されたエアバッグ
装置の展開条件に基づき、膨張された袋体と乗員との関
係が予め定めた関係になるようにシートの位置を決定す
る。例えば、容量が変化した袋体と乗員との間の距離や
空間が一定となるようにシートの位置を決定する。従っ
て、車両の急減速状態の度合いに応じたエアバッグ装置
の展開条件と乗員に関する個人情報に基づいて、袋体と
乗員との関係が予め定めた関係になるようにシートを移
動させるので、体格等による乗員の個人差を解消するこ
とができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]図1には、本発明の第1の実施の
形態に係るシート位置制御装置及びエアバッグ制御装置
が適用された車両10が示されている。なお、図中の矢
印FRは車両前方方向を、矢印UPは車両上方方向を示
している。
【0016】図1に示されるように、必要に応じて展開
が制御されるエアバッグ装置12は、車両10の車室内
における運転席側のシート14前方に配設されたステア
リングホイール16の内部に搭載されている。エアバッ
グ装置12は、インフレータが作動することによって噴
出されるガスにより、袋体が所定容量まで膨張してステ
アリングホイール16のカバーを破り、車室内に展開す
る。このエアバッグ装置12は車両10の急減速状態が
検出された場合に袋体が乗員側に向けて膨張する。な
お、本第1の実施の形態で適用されるエアバッグ装置1
2の袋体は、車両10の急減速状態が検出された場合に
一定の大きさ(所定容量)に膨張する。
【0017】図2(A)及び(B)には、キープレート
20Aと略矩形状の先端部20Bから構成される車両用
キー(以下、キーという)20が示されている。キープ
レート20Aの内部には、予め記録された乗員40(図
6参照)に関する個人情報の送信を制御する送信機24
が埋設されている。この送信機24と先端部20Bは、
電気的に接続されている。また、キープレート20Aの
外部平面にはメーカーのロゴ等のオーナメント21が貼
り付けられており、キー20の見栄えを良くしていると
共に、送信機24がキー20の内部に埋設されているこ
とを他人に意識させないようにしている。さらに、キー
プレート20Aの端部にはスイッチ22が備えられてい
る。
【0018】乗員40は、このキー20により車両10
のドア26(図3参照)の開閉及びエンジンの始動また
は停止を指示することができる。キー20には、乗員4
0に関する個人情報(例えば、乗員40の身長)が予め
記録されている。乗員40がキープレート20Aの端部
に備えられたスイッチ22を矢印P方向から押すことに
よって、予め記録された個人情報が送信機24から送信
アンテナの役割を果たす略矩形状の先端部20Bを介し
て送信される。
【0019】図3に示されるように、車両10のドア2
6のアウトサイドハンドル30の近傍には、キー20か
ら送信された個人情報を受信するための受信機28が内
蔵されている。この受信機28には図示しない受信アン
テナが設けられている。車両10には、受信機28にお
ける各種処理を制御する制御部36が備えられている。
この制御部36は中央処理装置(CPU)36A、RO
M36B、RAM36C及び入出力ポート36Dを含ん
だマイクロコンピュータで構成されており、図4に示さ
れるように受信機28に接続されている。この制御部3
6には加速度センサ38及びエアバッグ装置12(図1
及び図6参照)が接続されている。また、制御部36に
はシート14を移動するための座椅子用モータ32A及
び背もたれ用モータ32Bが接続されており、この座椅
子用モータ32A及び背もたれ用モータ32Bの各々に
はロータリエンコーダ34A、34Bが接続されてい
る。
【0020】上記の座椅子用モータ32A及び背もたれ
用モータ32Bは、キー20から送信された乗員40に
関する個人情報に応じて、それぞれ所定方向に駆動して
シート14が移動される(詳細後述)。シート14は、
図5(A)及び(B)に示されるように座椅子部14A
と背もたれ部14Bから構成されており、それぞれに座
椅子用モータ32A及び背もたれ用モータ32Bが接続
されている。これら座椅子用モータ32A及び背もたれ
用モータ32Bを独立して駆動させることによって、シ
ート14の座椅子部14Aと背もたれ部14Bは別々に
移動させることができる。さらに、座椅子用モータ32
Aと背もたれ用モータ32Bに接続されたロータリエン
コーダ34A、34Bはそれぞれのモータの駆動に対応
してパルス信号を出力する。このロータリエンコーダ3
4A、34Bから出力されるパルス信号により、シート
14の位置、すなわち座椅子部14Aと背もたれ部14
Bのそれぞれの位置を検出することができる。
【0021】すなわち、シート14は、座椅子部14A
が図5(A)の矢印A方向(車両前方方向)に移動され
た場合には、ロータリエンコーダ34Aから図5(C)
に示されるハイレベルのパルス信号が出力される。一
方、図5(A)の矢印B方向(車両後方方向)に座椅子
部14Aが移動された場合には、図5(D)に示される
ローレベルのパルス信号が出力される。
【0022】また、背もたれ部14Bが図5(B)の矢
印C方向に移動された場合には、ロータリエンコーダ3
4Bから図5(E)に示されるハイレベルのパルス信号
が出力される。一方、背もたれ部14Bが図5(B)の
矢印D方向に移動した場合には、図5(F)に示される
ローレベルの信号が出力される。
【0023】従って、ロータリエンコーダ34A、34
Bから出力されるパルス信号の符号及びパルス数によっ
て、座椅子部14A及び背もたれ部14Bの位置を検出
することができる。
【0024】なお、詳細は後述するが、車両10のシー
ト14はキー20に記録された乗員40に関する個人情
報に応じたシート位置に移動する。乗員40に関する個
人情報に応じたシート位置とは、エアバッグ装置12の
袋体が一定の大きさで膨張することを前提とした場合
に、膨張された袋体と乗員40との距離や空間が一定と
なり、個人差を解消することができる位置である。な
お、以下の表1に示されるように、シート位置はシート
14の座椅子部14Aと背もたれ部14Bのそれぞれに
対して定められている。本第1の実施の形態では、乗員
40に関する個人情報を身長のデータ(以下、身長デー
タという)としており、身長5cm毎にシート位置A、
Bが変更される。この表1は、制御部36のROM36
Bに予め記憶されている。また、表1ではシート位置A
がシート14の座椅子部14Aの位置に相当し、シート
位置Bがシート14の背もたれ部14Bの位置に相当す
る。
【0025】
【表1】
【0026】次に、本実施の形態の作用を図7乃至図9
のフローチャートに従って説明する。
【0027】始めにロータリエンコーダ34A、34B
から出力されるパルス信号に基づいたシート14の現在
位置の検出方法について、図7のフローチャートを参照
して説明する。なお、前述したように、ロータリエンコ
ーダ34A、34Bは座椅子用モータ32A及び背もた
れ用モータ32Bの駆動に伴ってハイレベルあるいはロ
ーレベルのパルス信号を出力する。
【0028】図7(A)の処理は、シート14の座椅子
部14Aの現在位置nを検出するものである。まず、ス
テップ100においてロータリエンコーダ34Aからハ
イレベルのパルス信号が出力されたか否かを判定する。
肯定判定された場合には、ステップ102に移行してカ
ウント値nをインクリメントする。一方、ステップ10
0において否定判定された場合には、ローレベルのパル
ス信号が出力された場合であるので、ステップ104に
移行してカウント値nをデクリメントする。このよう
に、ロータリエンコーダ34Aから出力されるパルス信
号をカウントすることによってシート14の座椅子部1
4Aの現在位置が検出される。
【0029】同様に、シート14の背もたれ部14Bの
現在位置は、図7(B)の処理によって検出される。ま
ず、ステップ106においてロータリエンコーダ34B
からハイレベルのパルス信号が出力されたか否かを判定
する。肯定判定された場合には、ステップ108に移行
してカウント値mをインクリメントする。一方、否定判
定された場合には、ローレベルのパルス信号が出力され
た場合であるので、ステップ110に移行してカウント
値mをデクリメントする。このように、ロータリエンコ
ーダ34Bから出力されるパルス信号をカウントするこ
とによって、背もたれ部14Bの現在位置が検出され
る。
【0030】次に、シート14の移動処理について説明
する。乗員40に関する個人情報がキー20により送信
されると、図8の制御ルーチンが実行され、ステップ1
20において乗員40に関する個人情報を読み込む。本
第1の実施の形態では乗員40に関する個人情報とし
て、身長データを対象としている。次のステップ122
では、ステップ120で読み込んだ乗員40の身長デー
タに基づいて決定されるシート14の座椅子部14Aに
対するシート位置A、及び背もたれ部14Bに対するシ
ート位置Bを読み込む。前述したように、シート位置
A、Bは身長5cm毎に予め定めている。例えば、乗員
40の身長が178cmである場合には、座椅子部14
Aに対するシート位置AはAn 、背もたれ部14Bに対
するシート位置BはBn に決定される。ステップ124
では、シート14の現在位置n、mを読み込む。シート
14の現在位置n、mは、前述したようにロータリエン
コーダ34A、34Bから出力されるパルス信号によっ
て検出される。
【0031】次のステップ126では、ステップ122
において読み込んだシート位置A、B及びステップ12
4において読み込んだシート14の現在位置n、mとの
差を以下に示す(1)及び(2)式に基づいて演算す
る。なお、シート14の座椅子部14Aに対するシート
位置Aと現在位置nとの差をΔAと表記し、シート14
の背もたれ部14Bに対するシート位置Bと現在位置m
との差をΔBと表記する。
【0032】ΔA=A−n・・・(1) ΔB=B−m・・・(2) ステップ127では、演算された差ΔAが0(差ΔA=
0)か否かを判定する。ステップ127で差ΔAが0で
あると判定された場合、すなわちシート位置Aと現在位
置nとに差がない場合には、座椅子用モータ32Aを駆
動させる必要がないためステップ133に移行する。一
方、差があると判定された場合、すなわち演算された差
ΔAの値が0以外(差ΔA≠0)であった場合にはステ
ップ128に移行し、差ΔAの符号に対応する方向に座
椅子用モータ32Aを駆動させる。差ΔAの符号が正で
あれば、座椅子部14Aが後退する方向(図5(A)の
矢印B方向)に移動するように座椅子用モータ32Aを
駆動させる。また、差ΔAの符号が負であれば、座椅子
部14Aが車両前方方向(図5(A)の矢印A方向)に
移動するように座椅子用モータ14Aを駆動させる。
【0033】次のステップ130では、差ΔAが0か否
かを判断することによって、シート14の座椅子部14
Aが乗員40の身長データに応じたシート位置Aに到達
したか否かを判定する。ステップ130において肯定判
定された場合には、ステップ132に移行し、座椅子用
モータ32Aの駆動を停止させる。一方、ステップ13
0において否定判定された場合にはステップ128に戻
り、座椅子用モータ32Aの駆動を続行させてシート位
置Aに到達するまで座椅子部14Aを移動させる。
【0034】ステップ133では、差ΔBが0(差ΔB
=0)か否かを判定する。ステップ133で差ΔBが0
であると判定された場合には、シート位置Bと現在位置
mとに差がないため、背もたれ用モータ32Bを駆動さ
せる必要がないので本制御ルーチンを終了する。一方、
差があると判定された場合(差ΔB≠0)にはステップ
134に移行し、演算された差ΔBの符号に対応する方
向に背もたれ用モータ32Bを駆動させる。これによっ
て、シート14の背もたれ部14Bがシート位置B方向
に移動する。次のステップ136では、差ΔBが0か否
かを判断することによって、背もたれ部14Bが乗員4
0の身長データに応じたシート位置Bに到達しているか
否かを判定し、肯定判定された場合には、ステップ13
8に移行して背もたれ用モータ32Bの駆動を停止させ
る。一方、ステップ136において否定判定された場合
にはステップ134に戻り、背もたれ用モータ32Bの
駆動を続行させて乗員40の身長データに応じたシート
位置Bに到達するまで背もたれ部14Bを移動させる。
【0035】以上の処理を行うことにより、キー20に
予め記録された乗員40に関する個人情報である身長デ
ータに基づいたシート位置A、Bにシート14が移動さ
れる。従って、エアバッグ装置12の袋体が膨張したと
きの袋体と乗員40との距離や空間が一定となるので、
乗員40の体格等による個人差を解消することができ
る。
【0036】ここで、乗員40は運転をするにあたり乗
員の好みの位置にシート14を移動させることがある
(図10参照)。このような場合に車両10の急減速状
態が検出され、エアバッグ装置12の袋体が膨張する
と、袋体と乗員40との距離や空間が乗員40毎に異な
ることがある。この場合、急減速状態が検出されたとき
のシート14の現在位置に基づいてシート14を移動さ
せればよい。このシート14の現在位置に基づいてシー
ト14を移動させる処理について、図9の処理ルーチン
を用いて説明する。
【0037】まず、ステップ150では、車両10の急
減速状態が検出されたか否かを判定する。例えば、急減
速状態は、車両10に取り付けられた加速度センサ38
(図3参照)によって所定値を越える加速度が検出され
た場合に車両10が急減速状態であると判定する。車両
10が急減速状態であると判定されると、ステップ15
1ではエアバッグ装置12の作動を指示する信号を出力
する。エアバッグ装置12の作動を指示する信号が出力
されると、ステップ152へ進み、上記説明した制御ル
ーチン(図8)が実行される。このステップ152は、
前述した図8の処理と同一であるため、説明を省略す
る。
【0038】このように、車両10の急減速状態が検出
されたときに乗員40に関する個人情報に応じたシート
位置A、Bにシート14を移動させることにより、乗員
40が乗員の好みの位置にシート14を移動させたとき
でも、エアバッグ装置12が作動したときには袋体と乗
員40との間の距離や空間を一定にすることができる。
【0039】[第2の実施の形態]次に第2の実施の形
態について説明する。本第2の実施の形態は、第1の実
施の形態と略同様の構成があるため、同一部分は同一符
号を付し詳細な説明を省略する。
【0040】第1の実施の形態では、車両10が急減速
状態であると判定され、エアバッグ装置12の袋体が一
定の大きさ(所定容量)まで膨張したときに、この膨張
された袋体と乗員40との間の距離や空間が一定になる
ように、乗員40に関する個人情報に応じたシート位置
にシート14を移動させている。本第2の実施の形態
は、乗員40が着座しているシート14を移動させず、
膨張されるエアバッグ装置12の袋体の容量を変更させ
るものである。
【0041】エアバッグ装置12は、膨張されたときの
袋体の容量が変更できる構成になっており、その容量は
展開条件によって定められる。展開条件は、以下の表2
に示されるように、シート位置A、Bとシート14の現
在位置n、mとの差ΔA、差ΔBの各符号に対応して設
定されている。なお、この表2は制御部36のROM3
6Bに予め記憶されている。また、表2では展開条件の
数値が大きい程、袋体の容量が大きいことを示してい
る。
【0042】
【表2】
【0043】なお、表2は標準的にシート14の座椅子
部14Aを移動、または背もたれ部14Bを傾斜させた
場合を想定し、標準体型の乗員40からエアバッグ装置
12までの距離に応じて展開条件を定めた場合の例であ
る。
【0044】表2の例では、シート14の現在位置n、
mと乗員40に関する個人情報に応じたシート位置A、
Bに差がない場合(差ΔA=0かつ差ΔB=0)を基準
として、展開条件を「7」に設定する。すなわち、シー
ト14が個人情報に応じたシート位置A、Bに移動され
ている場合には、エアバッグ装置12の袋体が70%だ
け膨張する。また、演算された差ΔAと差ΔBの符号が
共に正である場合には、乗員40からエアバッグ装置1
2までの距離が近いので、展開条件は「3」に設定され
る。従って、上述したようにシート14がシート位置
A、Bに移動されている場合よりも小さい容量で袋体が
膨張する。一方、差ΔAと差ΔBの符号が共に負であっ
た場合には、乗員40から袋体までの距離が遠いので展
開条件は「10」に設定される。展開条件が「10」に
設定されると、エアバッグ装置12の袋体は最大容量ま
で膨張する。
【0045】次に、本第2の実施の形態の作用を図11
のフローチャートに従って説明する。
【0046】車両10の急減速状態が検出されると、図
11の処理ルーチンが実行され、ステップ200へ進
む。ステップ200では乗員40に関する個人情報を読
み込み、次のステップ202ではステップ200におい
て読み込まれた個人情報に応じたシート位置A、Bを読
み込む。ステップ204では、ロータリエンコーダ34
A、34Bから出力されるパルス信号によって検出され
るシート14の現在位置n、mを読み込む。次のステッ
プ206では、ステップ202において読み込まれたシ
ート位置A、Bとステップ204において読み込まれた
シート14の現在位置n、mとの差ΔA、ΔBを前記し
た(1)及び(2)式に基づいて演算する。
【0047】これらのステップ200〜208の処理
は、上記実施の形態で説明したように、図8のステップ
120〜126の処理と同一の処理がなされる。
【0048】次のステップ208では、演算された差Δ
A、ΔBの符号に基づいてエアバッグ装置12の展開条
件を設定する。展開条件は、前述したように制御部36
のROM36Bに予め記憶されている。従って、ステッ
プ208では、演算された差ΔA、ΔBの符号に対応す
る展開条件をROM36から読み出す。
【0049】次のステップ210では、ステップ208
で決定された展開条件に従ってエアバッグ装置12の袋
体を膨張させる。
【0050】以上のようにして、乗員40に関する個人
情報とシート14の現在位置によってエアバッグ装置1
2の展開条件が定まり、この展開条件に基づいて袋体を
膨張させるので乗員40の体格による個人差を解消する
ことができる。
【0051】[第3の実施の形態]次に第3の実施の形
態について説明する。本第3の実施の形態は、第1の実
施の形態及び第2の実施の形態と略同様の構成であるた
め、同一部分は同一符号を付し、詳細な説明は省略す
る。
【0052】本第3の実施の形態は、エアバッグ装置1
2の袋体の容量を車両10の急減速状態の度合いに応じ
て定めると共に、シート14を袋体と乗員40との間の
距離や空間が一定になるように移動させるものである。
なお、第3の実施の形態のエアバッグ装置12の袋体
は、第2の実施の形態と同様に容量を変更できるもので
ある。また、車両10のシート14は第1の実施の形態
と同様に、個人情報によりエアバッグ装置12の袋体が
膨張したときに袋体と乗員40との間の距離や空間が一
定になる位置に移動させるものである。
【0053】また、第2の実施の形態では乗員40に関
する個人情報とシート14の現在位置によって展開条件
を設定したが、第3の実施の形態では車両10の急減速
状態の度合いに対応して展開条件を設定する。以下の表
3に示されるように、展開条件は加速度センサ38によ
って検出された加速度が大きい程、袋体の容量が大きく
なるように設定される。すなわち、表3では展開条件の
数値が大きい程、袋体の容量が大きいことを示してい
る。なお、この表3は制御部36のROM36Bに予め
記憶されている。
【0054】
【表3】 なお、エアバッグ装置12として1つの袋体が備えられ
ている場合には、加速度センサ38によって検出された
加速度に対応する展開条件を定め、定められた展開条件
に対応する容量まで袋体を膨張させる。また、エアバッ
グ装置12として主袋体と副袋体の2つの袋体が備えら
れている場合がある。例えば、大容量の主袋体と小容量
の副袋体を備えた場合には、副袋体に対して展開条件
「3」を定め、主袋体に対して展開条件「7」を定め
る。この場合には、加速度センサ38によって検出され
た加速度の大きさに基づいていづれか一方の袋体、ある
いは両方の袋体が膨張する。すなわち、検出された加速
度が小のときには展開条件が「3」に設定され、副袋体
のみが膨張される。また、検出された加速度が中のとき
には展開条件が「7」に設定され、主袋体のみが膨張さ
れる。さらに、検出された加速度が大のときには展開条
件が「10」に設定され、主袋体と副袋体の2つの袋体
が膨張される。
【0055】次に、本第3の実施の形態の作用を図12
のフローチャートに従って説明する。
【0056】車両10の急減速状態が検出されると、ス
テップ300では加速度センサ38によって検出された
加速度の大きさに基づいてエアバッグ装置12の展開条
件を設定する。すなわち、上記で説明したように検出さ
れた加速度の大きさに対応する展開条件(表3参照)を
ROM36から読み出す。次のステップ302では、エ
アバッグ装置12の作動を指示する信号を出力する。エ
アバッグ装置12の作動を指示する信号が出力される
と、ステップ152へ進み、第1の実施の形態で説明し
た制御ルーチン(図8)が実行される。このステップ1
52は、前述した図8の処理と同一であるため、説明を
省略する。
【0057】このように、車両10の急減速状態の度合
いに対応してエアバッグ装置12の展開条件が設定され
るので、急減速状態の度合いに応じて最適に袋体を膨張
させることができる。また、乗員40に関する個人情報
に応じて袋体と乗員40との間の距離や空間が一定にな
るようにシート14が移動されるので、乗員40の体格
による個人差を解消することができる。
【0058】なお、本実施の形態ではエアバッグ装置1
2として1つあるいは2つの袋体が備えられている場合
について説明したが、袋体の個数及び容量を定める展開
条件はこれに限るものではない。エアバッグ装置12と
して、同一または異なる容量の複数個の袋体が備えられ
ている場合は、袋体を膨張させたときの総容量を展開条
件として定めるようにしてもよい。また、複数個の袋体
の組み合わせを展開条件としてもよい。
【0059】また、本実施の形態においてはシート14
の現在位置を検出するにあたり、ロータリエンコーダ3
4A、34Bからハイレベルとローレベルのパルス信号
が出力され、このパルス信号の符号及びパルス数によっ
て検出する方法について説明したが、ロータリエンコー
ダから出力されるパルス信号の位相差に基づいて検出す
るようにしてもよい。
【0060】さらに、本実施の形態においては乗員40
に関する個人情報として身長データを用いたが、これに
限るものではなく、例えば乗員40の座高や体重等のデ
ータを用いてもよい。また、これらを組み合わせた複数
のデータを用いてもよい。
【0061】なお、本実施の形態では、キー20に設け
られたスイッチ22を押すことによって予め記録された
乗員40に関する個人情報が送信され、これを受信機2
8によって受信する方法について説明したが、この方法
に限定されるものではない。例えば、キー20のスイッ
チ22を押圧せずに、またはスイッチ22が設けられて
いないキーをドア26のアウトサイドハンドル30の近
傍に設けられた図示しない鍵穴に挿入すると受信機28
からキーに対して送信命令を発信し、キーは送信命令を
受けて個人情報を送信するようにしてもよい。また、キ
ー20を鍵穴に挿入すると同時にキー20が個人情報を
送信するようにしてもよい。
【0062】また、本実施の形態においては乗員40に
関する個人情報がキー20に記録されている場合につい
て説明したが、個人情報を記録する手段としてはキー2
0に限定されるものではない。例えば、図13(A)に
示されるようにカード42の磁気記録層に記録するよう
にしてもよい。この場合には、個人情報が記録されたカ
ード42を乗員40の各々が保持し、車両10に備えら
れたカードリーダー44(図13(B)参照)によって
記録された個人情報を読み取るようにする。さらに、車
両10にテンキー46を配設し、直接個人情報を入力す
ることができるようにしてもよい。なお、これらを併用
してもよい。
【0063】さらに、車室内に液晶ディスプレイ48を
配設し、シート14が移動中であることを表示するよう
にしてもよい。これによって、自動的にシート14が移
動した場合にこれを乗員40に認知させることができる
ので、乗員40に不安感を与えることがない。なお、液
晶ディスプレイ48による表示に限定されず、音声出力
することによってシート14が移動中であることを乗員
40に認知させるようにしてもよい。
【0064】また、本実施の形態では、シート14の座
椅子部14Aが車両の前後方向(図5(A)に示す矢印
A及びB)に移動する場合を説明したが、上下方向(図
5(A)に示す矢印E)や座椅子部14Aの後方を支点
として前方のみが上下方向(図5(A)矢印F)に移動
することによって位置を調整することができるようにし
てもよい。
【0065】さらに、本実施の形態においては運転席に
搭載されたエアバッグ装置12を対象にして説明した
が、運転席のみに限定されるものではなく、助手席等に
も適用可能である。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
記載のシート位置制御装置は、乗員に関する個人情報に
応じた位置にシートが移動されることによって、エアバ
ッグ装置の袋体が膨張したときの袋体と乗員との関係が
予め定めた関係となるので、乗員の体格等による個人差
を解消することができるという優れた効果を有する。
【0067】請求項2に記載のシート位置制御装置は、
車両の急減速状態が検出されたときに乗員に関する個人
情報に応じた位置にシートが移動されるので、乗員が運
転をするにあたり乗員の好みの位置にシートを移動させ
たときでもエアバッグ装置の袋体が膨張したときに袋体
と乗員との関係を予め定めた関係にすることができると
いう優れた効果を有する。
【0068】請求項3に記載のエアバッグ制御装置は、
乗員に関する個人情報とシートの現在位置によってエア
バッグ装置の展開条件を設定し、袋体を膨張させるの
で、袋体と乗員との関係が予め定めた関係となり、乗員
の体格等による個人差を解消することができるという優
れた効果を有する。
【0069】請求項4記載のシート位置制御装置及びエ
アバッグ制御装置は、車両の急減速状態の度合いに応じ
てエアバッグ装置の展開条件を設定すると共に、乗員に
関する個人情報に基づいて袋体と乗員との関係が予め定
めた関係になるようにシートが移動されるので、体格等
による乗員の個人差を解消することができるという優れ
た効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】エアバッグ装置が装備された車両を示す概略斜
視図である。
【図2】(A)は個人情報が記録されたキーの平面図で
あり、(B)はキーの側面図である。
【図3】車両における受信機の配置を示す概略図であ
る。
【図4】本発明の実施の形態に係るシート位置制御装置
及びエアバッグ制御装置を示すブロック図である。
【図5】(A)はシートの座椅子部の移動方向を示す概
略側面図であり、(B)はシートの背もたれ部の移動方
向を示す概略側面図である。(C)乃至(F)はシート
を移動させるモータに接続されたロータリエンコーダか
ら出力されるパルス信号を示している。
【図6】個人情報に対応する位置にシートが移動された
状態を示す概略側面図である。
【図7】シートの現在位置を検出する手順を示すフロー
チャートである。(A)はシートの座椅子部に対応し、
(B)はシートの背もたれ部に対応している。
【図8】第1の実施の形態に係る制御ルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図9】運転をするにあたり乗員の好みの位置にシート
が移動された場合の処理ルーチンを示すフローチャート
である。
【図10】運転をするにあたり乗員の好みの位置にシー
トが移動された状態を示す概略側面図である。
【図11】第2の実施の形態に係る処理ルーチンを示す
フローチャートである。
【図12】第1の実施の形態及び第2の実施の形態を併
用した場合の処理ルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図13】その他の実施の形態として、(A)は個人情
報を記録するカードの概略図であり、(B)はカードか
ら個人情報を読み取るためのカードリーダ、テンキー及
び液晶ディスプレイを備えた車両を示す概略図である。
【符号の説明】
10 車両 12 エアバッグ装置 14 シート 20 車両用キー(入力手段) 32 モータ(移動手段) 34 ロータリエンコーダ(シート位置検出手段) 36 制御部(シート位置決定手段、展開条件設定手
段) 38 加速度センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 急減速状態になると所定容量まで袋体が
    膨張するエアバッグ装置と、位置を移動することが可能
    なシートとを備えた車両の乗員に関する個人情報を入力
    するための入力手段と、 前記入力手段によって入力された個人情報に基づいて、
    前記膨張された袋体と前記乗員との関係が予め定めた関
    係になるように前記シートの位置を決定するシート位置
    決定手段と、 前記シート位置決定手段によって決定されたシート位置
    に前記シートを移動させる移動手段と、 を有するシート位置制御装置。
  2. 【請求項2】 前記車両の急減速状態を検出する急減速
    状態検出手段をさらに備え、前記移動手段は前記急減速
    状態検出手段によって車両の急減速状態が検出された場
    合に前記シート位置決定手段によって決定されたシート
    位置に前記シートを移動させることを特徴とする請求項
    1記載のシート位置制御装置。
  3. 【請求項3】 位置を移動することが可能なシートを備
    えた車両の急減速状態を検出する急減速状態検出手段
    と、 前記車両の乗員に関する個人情報を入力するための入力
    手段と、 前記シートの現在位置を検出するシート位置検出手段
    と、 所定容量までの間の容量に膨張可能な袋体を備え、前記
    急減速状態検出手段によって前記車両の急減速状態が検
    出された場合に展開条件に応じて該袋体を膨張させるエ
    アバッグ装置と、 前記入力手段によって入力された乗員の個人情報と前記
    シート位置検出手段によって検出されたシートの現在位
    置に基づいて、前記袋体と前記乗員との関係に関する前
    記エアバッグ装置の展開条件を設定する展開条件設定手
    段と、 を有するエアバッグ制御装置。
  4. 【請求項4】 位置を移動することが可能なシートを備
    えた車両の急減速状態の度合いを検出する急減速状態検
    出手段と、 前記急減速状態検出手段によって検出された急減速状態
    の度合いに応じて、前記袋体と前記乗員との関係に関す
    るエアバッグ装置の展開条件を設定する展開条件設定手
    段と、 所定容量までの間の容量に膨張可能な袋体を備え、前記
    急減速状態検出手段によって前記車両の急減速状態が検
    出された場合に展開条件に応じて該袋体を膨張させるエ
    アバッグ装置と、 前記車両の乗員に関する個人情報を入力するための入力
    手段と、 前記入力手段によって入力された個人情報に基づいて、
    前記展開条件による袋体と乗員との関係が予め定めた関
    係になるように前記シートの位置を決定するシート位置
    決定手段と、 前記シート位置決定手段によって決定されたシート位置
    に前記シートを移動させる移動手段と、 を有するシート位置制御装置及びエアバッグ制御装置。
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