JPH1071567A - エアー式ショットブラスト装置 - Google Patents

エアー式ショットブラスト装置

Info

Publication number
JPH1071567A
JPH1071567A JP24560196A JP24560196A JPH1071567A JP H1071567 A JPH1071567 A JP H1071567A JP 24560196 A JP24560196 A JP 24560196A JP 24560196 A JP24560196 A JP 24560196A JP H1071567 A JPH1071567 A JP H1071567A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
storage tank
discharge
abrasive
supply pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP24560196A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3011663B2 (ja
Inventor
Kozo Watanabe
幸三 渡辺
Yukio Kato
幸雄 加藤
Yoshihiko Kondo
仁彦 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NITSUCHIYUU KK
Original Assignee
NITSUCHIYUU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NITSUCHIYUU KK filed Critical NITSUCHIYUU KK
Priority to JP8245601A priority Critical patent/JP3011663B2/ja
Publication of JPH1071567A publication Critical patent/JPH1071567A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3011663B2 publication Critical patent/JP3011663B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Nozzles (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のエアー式ショットブラスト装置では、
使用開始時と安定使用時との間で研掃材を安定して吐出
させることができなかった。 【解決手段】 研掃材貯留タンク1と、該貯留タンク1
内に吐出口5を臨ませた第1の送空管2と、該第1の送
空管2と空気の流通が可能に連結されていると共に前記
貯留タンク1内を通り該貯留タンク1内において管の内
腔に通じる研掃材導入孔7を有し且つ貯留タンク1外へ
臨ませた吐出口6から空気と共に研掃材15が吐出され
る第2の送空管3とを備え、第2の送空管3に、貯留タ
ンク1内において空気出入口8を研掃材15の層の上方
に臨ませて備えた排気手段4を、第2の送空管3と空気
の流通が可能なように研掃材導入孔7よりも吐出孔6側
の連結部10において連結して設けて構成したエアー式
ショットブラスト装置を提供した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエアー式ショットブ
ラスト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エアー式ショットブラスト装置と
しては、吐出される研掃材を貯留しておく貯留タンクを
設け、該タンクの研掃材貯留空間に圧搾空気を送り込む
ためのパイプ先端を臨ませて設け、更に上記パイプをタ
ンク外において分岐させて分岐パイプをタンク内を通し
て先端がタンク外へ臨むように延設し、該分岐パイプに
上記タンク内において研掃材導入孔を設け、上記パイプ
の分岐部より反タンク側の適宜位置に流通圧搾空気の圧
力調節手段、及び流路開閉手段を設け、更に上記分岐パ
イプに流通圧搾空気の流量調節手段を設けて構成された
ものが知られている。
【0003】上記ショットブラスト装置は、パイプの反
タンク側先端にコンプレッサーの圧搾空気排出口が連結
され、また分岐パイプの先端に研掃材吐出ノズルが連結
され、研掃材貯留タンク内に研掃材を貯留し、該タンク
を略密閉状態とした後、圧搾空気の流路開閉手段即ち具
体的には開閉弁を開いて、コンプレッサーからの圧搾空
気を上記パイプを経てタンク内に導入してタンク内の圧
力を高めて研掃材を空気と共に分岐パイプの研掃材導入
孔に圧送すると共に、上記分岐パイプへも圧搾空気を通
してこの空気と共に、研掃材導入孔へ圧送されてきた研
掃材と空気を一緒に研掃材吐出ノズル側へ圧送し、以て
研掃材を研掃材吐出ノズルから空気と共に噴出させると
いうようにして使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構造のショットブラスト装置においては、圧搾空気
の流路開閉弁を閉じた後、再び流路開閉弁を開けて研掃
材を噴出させた時、初期において噴出する研掃材の量が
多く、それに引換え圧搾空気の勢いは高くなっていない
ため研掃材の噴出する勢いは自ずと弱くなり、噴出初期
とそれ以外の時との間で研掃材の単位時間当りの噴出量
と噴出圧力とにおいて違いが生じ、安定した噴出状態が
得られなかった。
【0005】このことを具体的に説明すると、流路開閉
弁を閉じてもタンク内の圧力が高いため研掃材は研掃材
導入口へある程度圧送され続け、それによって分岐パイ
プ内には研掃材が導入される。しかし、流路開閉弁は閉
じられておりタンク内へ新規の圧搾空気は送られてこな
いから、研掃材の重量とタンク内圧との兼ね合いで、研
掃材導入口から分岐パイプ内へ導入された研掃材はノズ
ルから外へ押し出されるほどまでには至らず、ノズル先
端と研掃材導入口付近との間に滞留する。一方、流路開
閉弁は閉じられているので分岐パイプへは圧搾空気は送
られない。従って、ノズル先端と研掃材導入口付近との
間に滞留した研掃材はそのままそこに滞留した状態とな
るのである。
【0006】そこで、次に再び流路開閉弁を開けて圧搾
空気を送り込むと、前記したように、初期の段階におい
て、まずノズル先端と研掃材導入口付近との間に滞留し
た研掃材がノズル先端から噴出することとなるが、これ
は定常状態(研掃材を噴出させ続けている時の状態)と
は異なったものとなる。即ち、噴出する研掃材の量が多
く、それに引換え圧搾空気の勢いは高くなっていないた
め研掃材の噴出する勢いは自ずと弱くなっている。
【0007】定常状態では、ある圧力の空気によって圧
送された研掃材が研掃材導入口から分岐パイプに導入さ
れ、分岐パイプに導入された瞬間に該分岐パイプ内を通
過してくる圧搾空気によってノズル先端に圧送されてい
くから、ノズル先端から研掃材導入口までの間において
は研掃材と圧搾空気とはある比率を以て比較的均等な密
度に混合されていると考えられる。しかもこれら混合物
はある程度の移動速度を有していると考えられる。しか
しながら、前記した初期の状態では、ある程度の量に溜
まった研掃材をその後方から圧搾空気で押し出すことと
なるので、研掃材と圧搾空気とは上記定常状態の場合よ
りは均等には混合されておらず、しかも溜まった研掃材
を後方から押し出すので定常状態と同じ圧力の圧搾空気
を用いたのでは研掃材の重量に負けて勢いが低下し、定
常状態と比較して移動速度が低下するものと考えられ
る。
【0008】更にまた、上記の結果として、研掃材噴出
初期から定常状態へ完全に移行するまでの間のある程度
の時間、研掃材の噴出状態において脈動が起こることも
あった。
【0009】このように、従来のショットブラスト装置
では、使用開始時と安定使用時との間で研掃材を安定し
て吐出させることができなかった。
【0010】本発明は上記の点に鑑みなされたものであ
って、上記従来技術の欠点を解消し、研掃材吐出初期に
おいても研掃材吐出量、吐出圧力等において定常吐出状
態に近い安定した吐出状態を作り出すことができ、吐出
初期から定常吐出状態に至るまでも安定したショットブ
ラスト加工を可能にできるエアー式ショットブラスト装
置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)研掃材
貯留タンクと、該貯留タンク内に吐出口を臨ませた第1
の送空管と、該第1の送空管と空気の流通が可能に連結
されていると共に前記貯留タンク内を通り該貯留タンク
内において管の内腔に通じる研掃材導入孔を有し且つ貯
留タンク外へ臨ませた吐出口から空気と共に研掃材が吐
出される第2の送空管とを備えており、前記第2の送空
管に、貯留タンク内において空気出入口を備えた排気手
段を、前記第2の送空管と空気の流通が可能であって且
つ貯留タンク内に研掃材が貯留された状態において前記
研掃材導入孔よりも空気の流通が容易となるように設け
て構成してなることを特徴とするエアー式ショットブラ
スト装置、(2)排気手段が第2の送空管の研掃材導入
孔よりも吐出口側において連結されて設けられているこ
とを特徴とする上記(1)記載のエアー式ショットブラ
スト装置、(3)排気手段の空気出入口が、貯留タンク
内に貯留された研掃材の上方に臨ませられて設けられて
いることを特徴とする上記(1)又は(2)記載のエア
ー式ショットブラスト装置、(4)第1の送空管におい
て第2の送空管との連結部よりも吐出口側に空気流量調
節機構が設けられていることを特徴とする上記(1)〜
(3)のいずれかに記載のエアー式ショットブラスト装
置を要旨とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を用いて詳細
に説明する。図は本発明のエアー式ショットブラスト装
置の例を示す図であり、図1は本発明エアー式ショット
ブラスト装置の要部概略断面図である。1は研掃材貯留
タンク、2は第1の送空管、3は第2の送空管、4は排
気手段、5は第1の送空管の吐出口、6は第2の送空管
の吐出口、7は第2の送空管の研掃材導入口、8は排気
手段の空気出入口、9は第1の送空管と第2の送空管と
の連結部、10は第2の送空管と排気手段の連結部をそ
れぞれ表わす。
【0013】また、12は第1の送空管の第2の送空管
との連結部よりも反貯留タンク側において第1の送空管
の端部11に空気流通可能に連結されるエアーコンプレ
ッサー、14は第2の送空管の吐出口6の先に研掃材と
空気とを流通可能に連結される吐出ノズルを表わす。1
5は研掃材である。尚、1aは研掃材貯留タンク1を構
成する容器、1bは容器1aの開口部分を密閉できるよ
うにした蓋である。
【0014】第1の送空管2の端部11とコンプレッサ
ー12との間には通常、電磁弁等の空気流路開閉機構及
びレギュレータ等の空気圧力調節機構(いずれも図示せ
ず)が設けられ、空気流通開閉機構を作動させることに
よって空気流路を開いて研掃材を吐出せしめたり、空気
流路を閉鎖して研掃材の吐出を停止せしめたりできるよ
うになっている。
【0015】図1に示すように、本発明のエアー式ショ
ットブラスト装置は、研掃材貯留タンク1と、該貯留タ
ンク1内に吐出口5を臨ませた第1の送空管2と、該第
1の送空管2と空気の流通が可能に連結されていると共
に貯留タンク1内を通り該貯留タンク内において管の内
腔に通じる研掃材導入孔7を有し且つ貯留タンク外へ臨
ませた吐出口6から空気と共に研掃材15が吐出される
第2の送空管3とを備えて構成されている。
【0016】研掃材貯留タンク1はその内部における第
1の送空管の吐出口と第2の送空管の研掃材導入口と排
気手段の空気出入口とを除いて、タンク内部が密閉可能
に構成されている。研掃材貯留タンク1は、通常は容器
1aと該容器1aの開口部分を密閉できる蓋1bとから
構成されているが、もとより本発明においてはこのよう
な態様に限られない。
【0017】第1の送空管2の、研掃材貯留タンク1内
の吐出口5は研掃材15の層より上方でも或いは研掃材
15の層の中に埋没していてもよく、該吐出口5には、
研掃材15の逆流を防止するようにフィルター16を設
けてもよい。しかし、吐出口5が上記いずれの位置にあ
っても、フィルター16を設けなくとも研掃材が逆流す
ることは殆どないから、このフィルター16はむしろ、
吐出口5から圧搾空気が吐出される際に発する空気擦過
音等の音を低減するためのサイレンサーとして有効に用
いられる。
【0018】第2の送空管3には、その研掃材導入孔7
よりも吐出口6側に排気手段4が連結されており、該排
気手段4の空気出入口8は貯留タンク内に貯留された研
掃材15の上面15aより上方に臨ませて設けられてい
る。
【0019】本発明においては、排気手段4は第2の送
空管3に空気の流通可能に連結されていればよく、必ず
しも上記したように研掃材導入孔7よりも吐出口6側に
連結されている必要はない。しかし、排気手段4が研掃
材導入孔7よりも吐出口6側に連結されていると、それ
以外の場合と比較して研掃材吐出量の微妙な調節が一層
容易となると共に、第2の送空管3内への研掃材の滞留
もより一層確実に防止することができる。
【0020】排気手段4が研掃材導入孔7よりも吐出口
6側に連結されている場合の例としては、図1に示す如
き、排気手段4と第2の送空管3との連結部10が貯留
タンク1内に設けられた態様以外にも、図2に示すよう
に、排気手段4と第2の送空管3との連結部10が貯留
タンク1の外に設けられた態様が挙げられる。この態様
の中には、図中実線で示されるように排気手段4が貯留
タンク1内へその空気出入口を臨ませるに当って、研掃
材15の層を通る態様と、図中一点鎖線で示すように、
研掃材15の層を通らない態様とが挙げられるが、本発
明においてはいずれの態様でもよい。
【0021】尚、研掃材導入孔は2個以上設けられてい
てもよく、この場合、排気手段4が研掃材導入孔よりも
吐出口6側に設けられているとは、最も吐出口6側に近
い位置にある研掃材導入孔よりも更に吐出口6側に設け
られることを意味する。
【0022】また本発明においては、排気手段4は、貯
留タンク1内に研掃材15が貯留された状態において研
掃材導入孔7よりも空気の流通が容易となるように設け
られていればよく、必ずしも前記したような態様に限ら
れない。尚、本発明においては、空気出入口8からは研
掃材ができるだけ第2の送空管3内へ入り込まないよう
に構成するのが好ましいが、第2の送空管3を詰まらせ
ない程度であるならば、例えば第2の送空管3の内径が
5mm以上の場合、最大粒径が0.3〜1.0mm程度
の大きさの鋼製研掃材ならば重量にして50g程度まで
ならば入り込んでも差し支えない。第2の送空管3を詰
まらせない程度であるから、空気の流通性についても問
題なく、貯留タンク1内に研掃材15が貯留された状態
において排気手段4は研掃材導入孔7よりも空気の流通
も容易である。逆に、第2の送空管3を詰まらせてしま
うようでは、空気の流通も自ずと困難となる。
【0023】空気出入口8の設けられる他の態様として
は、具体的には例えば、排気手段4の空気出入口8に研
掃材通過不能なフィルター17を設ければ、図3に示す
ように空気出入口8の部分を貯留タンク1内の研掃材1
5の上面15aよりも下方に埋没させた態様としても差
し支えない。
【0024】但し、この場合においても、排気手段4は
研掃材導入孔7よりも空気の流通が容易となるように設
けられなければならないが、そのように構成すること
は、事実上、フィルター17を設けた空気出入口8を研
掃材導入口7よりも上方位置に設け、更にこのような構
成態様において貯留タンク1内の空気がフィルター17
を通過して第2の送空管3内に流入する際に受ける抵抗
が、貯留タンク内の研掃材15の層を通過して研掃材導
入孔7から第2の送空管3内に流入する際に受ける抵抗
よりも小さくなるように、具体的には例えばフィルター
17の開口部の大きさ及び開口面積比率条件と、空気出
入口8の高さ位置条件とを適宜組合せることによって設
計すること、或いは排気手段4の内径を大きくしたり、
またそれと共に連結部10から吐出口6側において第2
の送空管3の径をも大きくすること等によって満たされ
る。
【0025】排気手段4が研掃材導入孔7よりも空気の
流通が容易であるか否かは、例えば空気出入口8と研掃
材導入孔7とにフローメーター等を設置して空気流量を
測定して対比したり、或いは連結部10と研掃材導入孔
7とにガス検知管や試験紙を設置して反応性ガスを流
し、検知管や試験紙の変化を観察して対比したりするこ
と等によって知ることができる。
【0026】しかし、図1に示し且つ前記したように、
空気出入口8を貯留タンク内に貯留された研掃材15の
上面15aより上方に臨ませて設ける態様が好ましい。
この態様では、空気出入口8からの研掃材の導入を防止
できると共に、空気出入口8を研掃材導入孔7よりも空
気の流通が容易となり、研掃材の詰まりをより確実に防
止することができる。尚、この場合も空気出入口8にフ
ィルター17を設けると研掃材詰まりの防止効果はより
一層確実となるが、前記したように、第2の送空管3の
内径が5mm以上の場合、最大粒径が0.3〜1.0m
m程度の大きさの鋼製研掃材ならば重量にして50g程
度までならば入り込んでも差し支えない。もとより、本
発明においては、空気出入口8の数は1個に限られず、
2個以上でもよい。
【0027】本発明においては、第1の送空管2におい
て第2の送空管3との連結部10よりも吐出口5側に空
気流量調節機構18が設けられているのが好ましい。
【0028】従来のショットブラスト装置にも通常、空
気流量調節機構は設けられていたが、従来はタンク内へ
その先端を臨ませたパイプと、該パイプから分岐してタ
ンク内を通過してその先端をタンク外へ臨ませた分岐パ
イプとの連結部よりも分岐パイプ側に設けられていた。
【0029】本発明においては、空気流量調節機構を上
記した従来と同じ位置に設けてもよいが、前記した如
く、第1の送空管2において連結部10よりも吐出口5
側に設けた方が、研掃材噴出量を所望の値に正確に調節
でき、且つ幅広い調節ができるので好ましい。
【0030】具体的には、空気流量調節機構としては例
えばバルブ等が用いられるものであるところ、上記した
ように構成すれば、バルブの開閉量に研掃材吐出量が直
接的に反応し、例えば図4に示すように、バルブを10
%絞れば研掃材の吐出量も10%減少するというよう
に、バルブの絞り量にほぼ比例的に反応する。換言すれ
ば、バルブの開栓量を10%増加させれば研掃材の吐出
量も10%増加するというように、バルブの開栓量にほ
ぼ比例的に反応する。従って、研掃材の吐出量を調節す
る時にバルブの絞り具合をもって正確な値に調節できる
ので、従来の構造を採用した場合と比較して研掃材吐出
量を所望の値に調節し易いという利点がある。
【0031】更に、上記したバルブの絞り量と研掃材の
吐出量との関係は、従来の構造を採用した場合と比較し
て再現性がよく、1回目にバルブを10%絞った時に研
掃材の吐出量が例えば10%減少したとすれば、2回目
に同様にバルブを10%絞った時にも研掃材の吐出量が
やはり確実に10%だけ減少するという挙動を示す。3
回目以降のバルブ操作に当っても同じ軌跡を示す。
【0032】しかも、研掃材の吐出量はバルブの開閉量
に比例的に反応するから、研掃材の吐出量の調節範囲は
バルブの開閉量の許容範囲と同じ範囲を有し、従来の場
合と比較して幅広い調節ができるという利点がある。
【0033】尚、従来のバルブ位置ではバルブの絞り量
と研掃材吐出量との関係は擬似反比例的な関係であり、
例えば図5に示すように、バルブの絞り状態がどのよう
な状態の時でもバルブを10%絞れば研掃材吐出量が1
0%変化する(従来の構造では「増加」する)、という
訳にはいかず、バルブの絞り量が変化するにつれて研掃
材吐出量の変化割合が10%にも5%にも変わるもので
あった。即ち、バルブの絞り量(開栓量)の値に対して
研掃材吐出量はある範囲α(αはバルブ絞り量に対して
変化する)をもって現れており、再現性に劣っていた。
更に、従来の場合はバルブの絞り量に比較して研掃材吐
出量の変化割合が小さかったため、バルブの絞り範囲を
一杯に使っても研掃材吐出量の調節範囲は狭いものであ
った。
【0034】本発明においては更に、排気手段4を設け
たことと相乗作用をなしたものと考えられるが、空気流
量調節機構18を前記した如くして設けると、意外にも
研掃材吐出量の微妙な調節も可能となった。
【0035】尚、本発明においては、空気流量調節機構
を研掃材貯留タンク内に設けるようにしてもよい他、研
掃材貯留タンクの内外に共に設けてもよい。
【0036】本発明においては、第1の送空管2の空気
流量調節機構18よりも吐出口5側に、排気口20を貯
留タンク1の外に臨ませた排気操作可能な図示しない排
気バルブを設けることもできる。このようにすれば、貯
留タンク1内の空気をタンク外に必要に応じてこの排気
バルブからも排出することができるので、第2の送空管
3内への研掃材の滞留をより一層確実に防止することが
できる。尚、排気バルブから排気操作を行なう場合は、
吐出口5が研掃材15の層より上方にあるか、または吐
出口5にフィルター16が設けられているのが好まし
い。このように構成されていれば、排気バルブからの排
気操作の際にも、研掃材の第1の送空管2内へ逆流して
例えば空気流量調節機構18を塞いだりする虞れがな
い。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のエアー式
ショットブラスト装置は、研掃材貯留タンクと、該貯留
タンク内に吐出口を臨ませた第1の送空管と、該第1の
送空管と空気の流通が可能に連結されていると共に前記
貯留タンク内を通り該貯留タンク内において管の内腔に
通じる研掃材導入孔を有し且つ貯留タンク外へ臨ませた
吐出口から空気と共に研掃材が吐出される第2の送空管
とを備えてなり、前記第2の送空管に、貯留タンク内に
おいて空気出入口を備えた排気手段を、前記第2の送空
管と空気の流通が可能であって且つ貯留タンク内に研掃
材が貯留された状態において前記研掃材導入孔よりも空
気の流通が容易となるように設けて構成してなるもので
あるので、研掃材の吐出を停止させた時に、第2の送空
管内に研掃材が滞留することがない。そのため、次に研
掃材を吐出させる時に、研掃材吐出初期においても研掃
材吐出量、吐出圧力等において定常吐出状態に近い安定
した吐出状態を作り出すことができる。而して、本発明
の装置によれば、吐出初期から定常吐出状態に至るまで
も安定したショットブラスト加工を可能にできるという
効果を奏する。
【0038】また、上記のエアー式ショットブラスト装
置において、排気手段が第2の送空管の研掃材導入孔よ
りも吐出口側において連結されて設けられている場合
は、それ以外の場合と比較して研掃材吐出量の微妙な調
節が一層容易となると共に、第2の送空管3内への研掃
材の滞留もより一層確実に防止できるという効果を奏す
る。
【0039】また、上記のエアー式ショットブラスト装
置において、排気手段の空気出入口が、貯留タンク内に
貯留された研掃材の上方に臨ませられて設けられてた構
成とした場合は、本発明を簡便に実施することができ、
前記した効果を容易且つ確実に得られるという利点があ
る。
【0040】また、上記したエアー式ショットブラスト
装置において、第1の送空管において第2の送空管との
連結部よりも吐出口側に空気流量調節機構が設けられて
いる場合は、研掃材吐出量を所望の値に正確に調節し易
いという利点がある。更に、空気流量調節機構の調節量
と研掃材の吐出量との関係は、従来の構造を採用した場
合と比較して再現性がよく、繰り返し同じ条件に設定し
ても正確にその値を再現することができるという利点が
ある。また更に、従来の場合と比較して研掃材吐出量の
幅広い調節ができるという利点がある。また更に、研掃
材吐出量の微妙な調節も可能であるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明エアー式ショットブラスト装置の例を示
す断面概略図である。
【図2】排気手段の設けられる位置の別の例を示す図で
ある。
【図3】排気手段の空気出入口の設けられる態様を示す
図である。
【図4】空気流量調節機構を第1の送空管側に設けた場
合のバルブ開栓量と研掃材吐出量との関係を示す関係図
である。
【図5】空気流量調節機構を第2の送空管側に設けた場
合のバルブ開栓量と研掃材吐出量との関係を示す関係図
である。
【符号の説明】
1 研掃材貯留タンク 2 第1の送空管 3 第2の送空管 4 排気手段 5 吐出口 6 吐出口 7 研掃材導入孔 8 空気出入口 9 第1の送空管と第2の送空管との連結部 10 第2の送空管と排気手段との連結部 15 研掃材 18 空気流量調節機構

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 研掃材貯留タンクと、該貯留タンク内に
    吐出口を臨ませた第1の送空管と、該第1の送空管と空
    気の流通が可能に連結されていると共に前記貯留タンク
    内を通り該貯留タンク内において管の内腔に通じる研掃
    材導入孔を有し且つ貯留タンク外へ臨ませた吐出口から
    空気と共に研掃材が吐出される第2の送空管とを備えて
    おり、前記第2の送空管に、貯留タンク内において空気
    出入口を備えた排気手段を、前記第2の送空管と空気の
    流通が可能であって且つ貯留タンク内に研掃材が貯留さ
    れた状態において前記研掃材導入孔よりも空気の流通が
    容易となるように設けて構成してなることを特徴とする
    エアー式ショットブラスト装置。
  2. 【請求項2】 排気手段が第2の送空管の研掃材導入孔
    よりも吐出口側において連結されて設けられていること
    を特徴とする請求項1記載のエアー式ショットブラスト
    装置。
  3. 【請求項3】 排気手段の空気出入口が、貯留タンク内
    に貯留された研掃材の上方に臨ませられて設けられてい
    ることを特徴とする請求項1又は2記載のエアー式ショ
    ットブラスト装置。
  4. 【請求項4】 第1の送空管において第2の送空管との
    連結部よりも吐出口側に空気流量調節機構が設けられて
    いることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の
    エアー式ショットブラスト装置。
JP8245601A 1996-08-28 1996-08-28 エアー式ショットブラスト装置 Expired - Lifetime JP3011663B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8245601A JP3011663B2 (ja) 1996-08-28 1996-08-28 エアー式ショットブラスト装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8245601A JP3011663B2 (ja) 1996-08-28 1996-08-28 エアー式ショットブラスト装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1071567A true JPH1071567A (ja) 1998-03-17
JP3011663B2 JP3011663B2 (ja) 2000-02-21

Family

ID=17136157

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8245601A Expired - Lifetime JP3011663B2 (ja) 1996-08-28 1996-08-28 エアー式ショットブラスト装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3011663B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003025228A (ja) * 2001-07-19 2003-01-29 Fuji Seisakusho:Kk ブラスト加工装置における研磨材圧送方法、研磨材圧送手段及び振動発生手段、並びに前記研磨材圧送手段及び振動発生手段を備えた研磨材供給装置
JP2009208185A (ja) * 2008-03-03 2009-09-17 Fuji Seisakusho:Kk 直圧式ブラスト加工装置の加圧タンク及び前記加圧タンクの圧力調整方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003025228A (ja) * 2001-07-19 2003-01-29 Fuji Seisakusho:Kk ブラスト加工装置における研磨材圧送方法、研磨材圧送手段及び振動発生手段、並びに前記研磨材圧送手段及び振動発生手段を備えた研磨材供給装置
JP2009208185A (ja) * 2008-03-03 2009-09-17 Fuji Seisakusho:Kk 直圧式ブラスト加工装置の加圧タンク及び前記加圧タンクの圧力調整方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3011663B2 (ja) 2000-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10093492B2 (en) Material delivery system
US4522597A (en) Equipment and method for delivering an abrasive-laden gas stream
KR100927434B1 (ko) 요소와 공기를 혼합하기 위한 혼합장치
US6719500B2 (en) System for pneumatically conveying bulk particulate materials
US6764253B1 (en) System and method for assuring fluidization of a material transported in a pneumatic conveying system
KR100565549B1 (ko) 연마유체분사시스템
US20030190200A1 (en) Power weight or volumetric or counting feeder
US8360135B2 (en) Mold cooling device
JP3011663B2 (ja) エアー式ショットブラスト装置
US3333774A (en) Furnace repair gun
JP2006192559A (ja) 砥粒発射装置
JP2004276230A (ja) ミスト生成装置
JP2002013846A (ja) 水中過冷却解除による製氷方法及び製氷装置
JPS58155276A (ja) 内燃機関に液体燃料を給送する方法及びその装置
JP4002304B2 (ja) スクリュースピンドル真空ポンプとその作動方法
JP4426798B2 (ja) 排ガス冷却用散水システム
WO2020254002A1 (en) Apparatus for abrasive cleaning
JPH09278183A (ja) 粉体輸送装置
US11679473B2 (en) Dry wet blast media blasting system
JPH0798573B2 (ja) 加圧空気を混入するスラリ等流送方法
CN220678087U (zh) 一种射流分级机及粉料筛选系统
JP2002059099A (ja) 洗浄剥離装置
RU2064427C1 (ru) Устройство для транспортирования сыпучих материалов
JP2696068B2 (ja) 粉粒体のプラグ輸送方法
JP3470767B2 (ja) 粉体噴射量制御システム及びパウダービーム加工装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071210

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081210

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091210

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091210

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101210

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111210

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111210

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121210

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121210

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131210

Year of fee payment: 14

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term