JP4426798B2 - 排ガス冷却用散水システム - Google Patents

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Description

本発明は、セメントキルン、ごみ焼却炉等の加熱炉から排出される高温の排ガスを冷却するための冷却用水を、停電等の非常時であっても、冷却機能を発揮するのに十分な噴射量を維持して供給することのできる排ガス冷却用散水システムに関する。
セメントキルン等の加熱炉から排出される高温の排ガスは、サイクロンにて粗粒子が除去された後、バグフィルターにて微粒子が除去され、さらに必要に応じて他の浄化装置を経て、大気中に排出される。
この際、バグフィルターの濾布の耐熱温度が180℃程度であることから、バグフィルターを通過する時の排ガスの温度は、概ね180℃以下に抑える必要がある。
そのため、従来より、バグフィルターの上流側の排ガス流通路の途中にガス冷塔を配設して、このガス冷塔内を通過する排ガス中に、排ガスの冷却媒体としての冷却用水を散水することが行なわれている。
例えば、セメントキルンから排出される700〜900℃の排ガスを水冷装置によって250〜280℃まで急冷して、排ガス中におけるダイオキシン類の再合成を防止するとともに、冷気導入ダンパーで空気を取り込み、バグフィルターの入り口での排ガスの温度を110〜180℃に低下させる技術が提案されている(特許文献1参照)。
ここで、水冷装置(ガス冷塔)に冷却用水を供給するための排ガス冷却用散水システムとしては、例えば、図6に示すものが挙げられる。図6中、圧縮空気(高圧空気)は、高圧空気槽(高圧エアレシーバタンク)21から送出されて、主供給路22内を流通しながら、空気流量計27、空気圧調整弁29、空気遮断弁28を経て、空気分岐装置(高圧エアヘッダ)23で1本または複数の空気供給路80に分岐した後、散水ノズル1に流入する。
一方、冷却用水は、第一の貯水槽5からポンプ7で送水され、主供給路6内を流通しながら、給水流量計8、給水遮断弁9、給水流量調整弁10を経て、給水分岐装置(給水ヘッダ)11で1本または複数の水供給路60に分岐した後、散水ノズル1に流入する。
散水ノズル1は、高温の排ガス4が流通するガス冷塔2の壁体を貫通するように取り付けられており、空気分岐装置23から導かれた圧縮空気によって冷却用水3を勢い良く霧状にして噴射させて、排ガス4を冷却する。
停電等によってポンプ7の運転が停止した場合には、ディーゼル発電機等の非常用発電装置が自動的に起動して、必要な動力が確保され、ポンプ7の運転が再開される。
しかし、ポンプ7の運転停止から非常用発電装置の起動までに数分間を要するため、この間、排ガスの流通路に配設されているバグフィルターの焼損等を防止するために、ガス冷塔2の冷媒である水(冷却用水)を供給する手段として、非常用散水設備が設けられている。この非常用散水設備は、次のように構成されている。
停電等によってポンプ7の運転が停止すると、給水遮断弁16が開いて、高所に設置された第二の貯水槽14から非常用の冷却用水が供給される。この冷却用水は、散水ノズル1において、空気分岐装置23から導かれた圧縮空気の高速な流れを利用することによって、必要な噴霧粒子径に微細化されてガス冷塔2内に噴射し、排ガス4を冷却する。
ここで、第二の貯水槽14は、通常、高所に設置して、大きな水頭圧(水圧)を得ることによって、散水ノズル1における単位時間当たりの散水量を所定の大きさ以上にしている。例えば、第二の貯水槽14の高さを70m程度にすれば、0.7MPa程度の水頭圧を得ることができ、排ガスの冷却に十分な量の冷却用水を散水ノズル1から散水することができる。
なお、ポンプ7の停止時には、空気遮断弁28が閉じて、空気遮断弁30が開くため、圧縮空気槽21から送出される圧縮空気は、通常の運転時よりも昇圧した状態で、空気調整弁31を有する補助供給路26内を流通し、空気分岐装置23を経た後、散水ノズル1に流入する。
特開平11−278890号公報
上述の排ガス冷却用散水システムには、次のような問題がある。
すなわち、第二の貯水槽14は、非常用の貯水タンクであるため、第一の貯水槽5のようにポンプ7で送水するのではなく、高所に設置することによって、所定の水頭圧を得て、その水頭圧によって、散水ノズル1から噴射される冷却用水の単位時間当たりの量(散水量)を一定以上の大きさにしている。
第二の貯水槽14の設置高さが低いと、冷却用水は、所定の水頭圧を得ることができず、その結果、高圧空気槽21から送出される圧縮空気の圧力とのバランスを保てず、散水ノズル1への供給量が不十分となり、排ガスを十分に冷却することが困難になる。
ところが、実際には、第二の貯水槽14を高所に設置することができないことがあり、この場合の対処策が求められていた。
そこで、本発明は、停電等の非常時において、非常用の貯水槽(第二の貯水槽14)を高所に設置することができない場合であっても、排ガスの流通路に設けられたガス冷塔内における散水ノズルからの冷却用水の噴射量を、排ガスを所定の温度に冷却するのに十分な大きさとすることのできる排ガス冷却用散水システムを提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、冷却用水を確実に散水ノズルへ供給するために、散水ノズルに供給される圧縮空気の供給路を、通常時に用いられる第一の供給路と、停電等の非常時に用いられる第二の供給路とからなるものとして構成したうえで、非常時には、第二の供給路に圧縮空気を導いて、この圧縮空気を通常時とは異なる特定の方法で用いれば、非常用の貯水槽の設置高さが比較的低い場合であっても、散水ノズルからの冷却用水の噴射量を所定の大きさ以上に維持して、排ガスを十分に冷却できることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明(請求項1)の排ガス冷却用散水システムは、加熱炉からの高温の排ガスに対してガス冷塔内にて冷却用水を散水するための排ガス冷却用散水システムであって、上記冷却用水を貯留するための貯水槽と、該貯水槽から導かれる上記冷却用水を上記排ガスに散水するための散水ノズル等の散水手段と、上記貯水槽から上記散水手段に上記冷却用水を送水するための動力により運転されるポンプ等の送水手段と、上記散水手段において上記冷却用水を霧状に噴射するために上記散水手段に圧縮空気等の高圧ガスを供給する高圧ガス供給路とを備えており、上記高圧ガス供給路が、上記送水手段の運転時に用いられる第一の高圧ガス供給路と、上記送水手段の動力が停止した非常時に、上記散水手段における上記冷却用水の単位時間当たりの噴射量を一定以上に維持するために用いられる第二の高圧ガス供給路とを有し、上記貯水槽が、上記送水手段の運転時に用いられる冷却用水を貯留するための第一の貯水槽と、上記送水手段の動力が停止した非常時に用いられる冷却用水を貯留するための第二の貯水槽とを有しており、上記散水手段が、上記第二の高圧ガス供給路から供給される高圧ガスと上記第二の貯水槽から供給される冷却用水とを混合して該冷却用水の流速を高めるための二相流エジェクタを有することを特徴とする。
本発明(請求項2)の排ガス冷却用散水システムは、加熱炉からの高温の排ガスに対してガス冷塔内にて冷却用水を散水するための排ガス冷却用散水システムであって、上記冷却用水を貯留するための貯水槽と、該貯水槽から導かれる上記冷却用水を上記排ガスに散水するための散水手段と、上記貯水槽から上記散水手段に上記冷却用水を送水するための動力により運転される送水手段と、上記散水手段において上記冷却用水を霧状に噴射するために上記散水手段に高圧ガスを供給する高圧ガス供給路と、上記送水手段の動力が停止した非常時に用いられる非常用送水手段とを備えており、上記高圧ガス供給路が、上記送水手段の運転時に用いられる第一の高圧ガス供給路と、上記送水手段の動力が停止した非常時に、上記散水手段における上記冷却用水の単位時間当たりの噴射量を一定以上に維持するために用いられる第二の高圧ガス供給路とを有し、上記第二の高圧ガス供給路が、上記高圧ガスを上記非常用送水手段の動力源とすべく、上記高圧ガスを上記非常用送水手段に導くように形成されていることを特徴とする。
本発明(請求項1)の排ガス冷却用散水システムは、以下の(a)及び(b)の効果を有する
(a)停電等の非常時に使用される第二の高圧ガス供給路を備えているので、非常時にポンプ等が停止して通常の送水を行なうことができなくても、第二の高圧ガス供給路によって導かれた圧縮空気の如き高圧ガスを種々の方法で用いることによって、冷却用水に関し一定以上の大きさの水頭圧を確保することができ、それにより、排ガスの冷却に必要な量の冷却用水を散水ノズル(二流体ノズル)へ確実に供給することができる。
そして、散水ノズルの内部において、冷却用水と、排ガスの冷却に必要な噴霧粒子径を得るための圧縮空気との供給圧力バランスが確保された状態で、冷却用水は、二流体ノズルの特徴である圧縮空気の高速の流れを利用して、微粒化される。
この微粒化された冷却用水は、排ガスを十分に冷却して、下流側に配設されたバグフィルターの焼損や蒸発遅れによるバグフィルターの濡れ等を回避することができる。
(b)簡易な構造を有しかつ動力を要しない器具である二相流エジェクタを用いているため、散水ノズルからの冷却用水の噴射量を排ガスの冷却に十分な大きさにするという本発明の目的を、簡易な手段で容易に達成することができる。
本発明(請求項2)の排ガス冷却用散水システムは、前記(a)の効果に加えて、以下の(c)の効果を有する。
(c)通常の運転時に用いられるポンプ等の送水手段に加えて、停電等の非常時のためのポンプ等の非常用送水手段が設けられ、かつ、この非常用送水手段が圧縮空気等の高圧ガスの圧力によって運転されるように構成されているため、停電等の非常時においても、貯水槽からの単位時間当たりの給水量を大幅に低下させることなく、円滑に送水することができ、散水ノズルからの冷却用水の噴射量を排ガスの冷却に十分な大きさとすることができる。
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の排ガス冷却用散水システムの実施形態例、及び、参考例を説明する。図1は、本発明(請求項1)の排ガス冷却用散水システムの一例を示す概略図、図2は、図1に示すシステムで用いられる二相流エジェクタを示す断面図、図3は、参考例である排ガス冷却用散水システムの一例を示す概略図、図4は、本発明(請求項2)の排ガス冷却用散水システムの一例を示す概略図、図5は、本発明の排ガス冷却用散水システムを採用したガス冷塔を含むセメント製造設備の一例を示す概略図である。
本発明(請求項1)のシステムの一例(図1)
本発明(請求項1)のシステムは、非常用の貯水槽として第二の貯水槽を設けるとともに、停電等の非常時には、この第二の貯水槽から導いた冷却用水の流速を二相流エジェクタによって高めた後、散水ノズルから冷却用水を噴射させるものである。
図1中、セメントキルン等の加熱炉から排出される排ガス4は、管路を通ってガス冷塔2内に流入し、散水ノズル1から散水される冷却用水3によって適宜の温度に冷却された後、ガス冷塔2から排出され、バグフィルター等の各種処理装置に導かれる。
冷却用水3は、通常の運転時と、停電等でポンプの運転が停止される非常時の各々の場合において、異なる供給源及び異なる経路を介して散水ノズル1に導かれる。
まず、通常の運転時においては、第一の貯水槽5内の冷却用水が用いられる。第一の貯水槽5内の冷却用水は、電力によって運転されるポンプ7によって、主供給路6内を流通した後、給水分岐装置(給水ヘッダ)11にて1本または複数の第一の水供給路12内に分岐し、これら第一の水供給路12の各々に装着された散水ノズル1からガス冷塔2内に散水される。
主供給路6の途中には、冷却用水の流量を測定するための給水流量計8と、通常時に開いた状態にある給水遮断弁9と、冷却用水の流量を増減するための給水流量調整弁10とが設けられている。第一の水供給路12の途中には、通常時に開いた状態にある給水遮断弁13が配設されている。
なお、第二の水供給路17は、通常時には給水遮断弁18が閉じた状態にあるので、冷却用水を流通させることがない。また、第二の貯水槽14内の冷却用水は、通常時には給水遮断弁16が閉じた状態にあるので、非常用供給路15内を流通することがない。
一方、高圧空気槽21からは圧縮空気(高圧空気)が送出される。この圧縮空気は、空気流量計27、空気圧調整弁29、空気遮断弁28が設けられている主供給路22内を流通した後、空気分岐装置(高圧エアヘッダ)23にて1本または複数の第一の空気供給路24内に分岐し、これら第一の空気供給路24の各々に接続された散水ノズル1内に流入して、冷却用水3と共にガス冷塔2内に噴射される。この際、散水ノズル1内において、冷却用水3は、圧縮空気の高速の流れを利用して微粒化される。そして、冷却用水3は、散水ノズル1から勢い良く霧状に噴射し、排ガスを冷却する。
なお、第二の空気供給路25は、空気遮断弁32が閉じた状態にあるので、圧縮空気を流通させることがない。また、補助供給路26は、空気遮断弁30が閉じた状態にあるので、圧縮空気を流通させることがない。
停電時には、ポンプ7の運転の停止とともに、給水遮断弁9及び給水遮断弁13が閉じた状態となり、第一の貯水槽5からの冷却用水の供給が停止される。また、給水遮断弁16及び給水遮断弁18が開くため、第二の貯水槽14内の冷却用水は、非常用供給路15内を流通した後、給水分岐装置11にて1本または複数の第二の水供給路17内に分岐し、これら第二の水供給路17の各々に接続された二相流エジェクタ20内に流入する。
一方、停電と同時に、空気遮断弁28及び空気遮断弁33が閉じて、かつ空気遮断弁30及び空気遮断弁32が開くため、高圧空気槽21から送出された圧縮空気は、空気圧調整弁31等を有する補助供給路26内を流通した後、空気分岐装置23にて1本または複数の第二の空気供給路25内に分岐し、これら第二の空気供給路25の各々に接続された二相流エジェクタ20内に流入する。なお、高圧空気槽21から送出される圧縮空気の圧力は、停電と同時に所定の大きさまで増大するように制御されている。
所定の圧力に調整された高圧の圧縮空気は、二相流エジェクタ20内に流入した後、ノズル42(図2参照)から高速で噴出する際に生じる減圧効果によって、低圧の冷却用水を吸引する。そして、これら圧縮空気及び冷却用水は、二相流エジェクタ20の内部で混合されて気液二相の気泡流となり、昇圧によって速度を高められて排出された後、流通路19を介して散水ノズル1に導かれ、散水ノズル1の噴射口からガス冷塔2内へと噴射される。
二相流エジェクタ20は、図2に示すように、内部に空洞を有する筒状のエジェクタ本体41と、エジェクタ本体41に対して外部から貫通してその空洞内にノズル口を含む露出部分を有するように配設された筒状のノズル42とから構成されている。
エジェクタ本体41は、ノズル42が中心を貫通している円形状の側壁部43と、側壁部43の周縁から円筒状に延びる大径部44と、大径部44の端部から径が漸減するように延びる円錐台形状の縮径部45と、縮径部45の端部から円筒状に延びる小径部46と、小径部46の端部から径が漸増するように延びる円錐台形状の拡径部47とから形成されている。大径部44の周面には、冷却用水を導入するための開口部(水流入口)が設けられており、この開口部に第二の水供給路17(図1参照)が接続されている。また、拡径部47の端部は、流通路19(図1参照)に接続されており、冷却用水50と圧縮空気51が混合されてなる気泡流(加速された冷却用水)52を散水ノズル1に向けて排出するようになっている。
なお、小径部46の内部空間は、低圧の冷却用水50と高圧の圧縮空気51が混合されて気泡流52を形成する領域であり、混合部48と称される。また、拡径部47の内部空間は、気泡流が減速して昇圧する領域であり、ディフューザ49と称される。
ノズル42は、エジェクタ本体41の側壁部43を貫通する円筒状のノズル本体53と、ノズル本体53の端部から外径が漸減するように延びる円錐台形状の空気噴出部54とから形成されている。また、空気噴出部54の内部空間は、圧縮空気の進行方向に向かって径が漸減するように形成された絞り部55と、絞り部55の端部から径が漸増するように形成された噴射孔56とからなる。噴射孔56の端部は、ノズル口である。
第二の空気供給路25(図1参照)から二相流エジェクタ20のノズル42内に導かれた圧縮空気51は、絞り部55及び噴射孔56を通過する過程で大きく減圧される。一方、第二の水供給路17(図1参照)から二相流エジェクタ20のエジェクタ本体41内に流入した冷却用水50は、ノズル42の外周面に沿ってノズル先端側に向かって移動した後、ノズル口から噴射される減圧された圧縮空気と混合され、気液二相の気泡流52となり、混合部48の領域において昇圧される。気泡流52は、ディフューザ49の領域でさらに昇圧され、速度が増大した状態で二相流エジェクタ20から排出される。
図1に示す排ガス冷却用散水システムを採用した応用例を図5に示す。
図5中、原料タンク92内のセメントクリンカ原料91は、ロータリーキルン93内に供給されて焼成された後、排出口から排出されてクーラ94内で冷却され、セメントクリンカ95として回収される。
ロータリーキルン93内で生じた700〜900℃の高温の排ガスは、原料供給口側のキルン端部から排出された後、冷却ファン(図示せず)によって導入した冷却用空気と混合されて、400〜600℃に冷却される。排ガスは、さらにガス冷塔2に導かれ、冷却用水3(図1参照)によって例えば250〜280℃に冷却される。
冷却用水3は、平常時においては、電力で運転されるポンプ7によって第一の貯水槽5から散水ノズル1まで導かれ、高圧空気槽21から導入された圧縮空気によって所定の蒸発速度が得られる噴霧粒子径に微粒化されて、ガス冷塔2内に散水される(図1参照)。
停電時においては、ポンプ7の運転が停止されるため、第二の貯水槽14から冷却用水を導くとともに、この冷却用水の単位時間当たりの散水量を一定以上の大きさに維持するために、二相流エジェクタ20を経由して散水ノズル1から散水させる。
ガス冷塔2を通過した排ガスは、サイクロン96で粗粒子を除去した後、冷気導入ダンパ(図示せず)によって導入した冷却用空気と混合され、110〜180℃に冷却される。冷却後の排ガスは、バグフィルター97で微粒子(ダスト)を除去した後、ファン98を経て煙突99から大気中に排出される。
参考例であるシステムの一例(図3)
参考例であるシステムは、非常用の貯水槽として第二の貯水槽を設けるとともに、非常時には、圧縮空気の如き高圧ガスを第二の貯水槽に導いて、槽内の冷却用水を加圧し、冷却用水の排出速度(単位時間当たりの給水量)を高めるものである。
図3中、冷却用水3は、通常の運転時と、停電等でポンプの運転が停止される非常時の各々の場合において、異なる供給源及び異なる経路を介して散水ノズル1に導かれる。
まず、通常の運転時においては、第一の貯水槽5内の冷却用水が用いられる。第一の貯水槽5内の冷却用水は、電力によって運転されるポンプ7によって、主供給路6内を流通した後、給水分岐装置11にて1本または複数の水供給路60内に分岐し、これら水供給路60の各々に装着された散水ノズル1からガス冷塔2内に散水される。主供給路6の途中には、給水流量計8、給水遮断弁9、給水流量調整弁10が設けられている。第二の貯水槽14内の冷却用水は、通常時には給水遮断弁16が閉じた状態にあるので、非常用供給路15内を流通することがない。
一方、高圧空気槽21からは圧縮空気が送出される。この圧縮空気は、空気流量計27、空気圧調整弁29、空気遮断弁28が設けられている主供給路22内を流通した後、空気分岐装置23にて1本または複数の第一の空気供給路24内に分岐し、これら第一の空気供給路24の各々に接続された散水ノズル1内に流入して、冷却用水と共にガス冷塔2内に噴射される。この際、圧縮空気は、散水ノズル1から噴射される冷却用水3を微粒化するように作用する。
なお、第二の空気供給路25は、空気遮断弁32が閉じた状態にあるので、圧縮空気を流通させることがない。また、補助供給路26は、空気遮断弁30が閉じた状態にあるので、圧縮空気を流通させることがない。
停電時には、ポンプ7の運転の停止とともに、給水遮断弁9が閉じた状態となり、第一の貯水槽5からの冷却用水の供給が停止される。また、給水遮断弁16が開くため、第二の貯水槽14内の冷却用水は、非常用供給路15内を流通した後、給水分岐装置11にて複数の水供給路60内に分岐し、これら水供給路60の各々に接続された散水ノズル1内に流入する。
一方、停電と同時に、空気遮断弁28及び空気遮断弁33が閉じて、かつ空気遮断弁30及び空気遮断弁32が開くため、高圧空気槽21から送出された圧縮空気は、空気圧調整弁31等を有する補助供給路26内を流通した後、空気分岐装置23にて第二の空気供給路25内に流入する。
第二の空気供給路25は、三方弁61にて、複数のノズル用空気供給路62と、加圧用空気供給路63とに分かれている。ノズル用空気供給路62内を流通する圧縮空気量と、加圧用空気供給路63内を流通する圧縮空気量の比率は、適宜調整することができる。
このうち、ノズル用空気供給路62は、空気圧調整弁64を経て、散水ノズル1に接続されている。加圧用空気供給路63は、空気圧調整弁65を経て、第二の貯水槽14に接続されている。加圧用空気供給路63内を流通する圧縮空気は、第二の貯水槽14の上部の空間内に流入して、槽内の冷却用水を加圧し、冷却用水の排出速度を増大させる。そのため、第二の貯水槽14の設置高さが比較的低い場合であっても、第二の貯水槽14内の冷却用水は、十分に大きな流速を有して、非常用供給路15内を流通し、給水分岐装置11及び水供給路60を経て、散水ノズル1からガス冷塔2内に噴射する。
この際、散水ノズル1内の冷却用水3は、ノズル用空気供給路62を流通してきた圧縮空気によって微粒化されて噴射する。
本発明(請求項2)のシステムの一例(図4)
本発明(請求項2)のシステムは、非常用の送水手段として、通常の運転時に用いるポンプとは異なる非常用ポンプを設けるとともに、非常時には、圧縮空気の如き高圧ガスを非常用ポンプに導いて、高圧ガスの圧力を動力源として非常用ポンプを運転し、貯水槽から排出される冷却用水の流速を増大させるものである。
図4中、通常の運転時においては、第一の貯水槽5内の冷却用水は、電力によって運転されるポンプ7によって、主供給路6内を流通した後、給水分岐装置11にて複数の水供給路60内に分岐し、これら水供給路60の各々に装着された散水ノズル1からガス冷塔2内に散水される。主供給路6の途中には、給水流量計8、給水遮断弁9、給水流量調整弁10が設けられている。
一方、高圧空気槽21からは圧縮空気が送出される。この圧縮空気は、空気流量計27、空気圧調整弁29、空気遮断弁28が設けられている主供給路22内を流通した後、空気分岐装置23にて1本または複数の第一の空気供給路24内に分岐し、これら第一の空気供給路24の各々に接続された散水ノズル1内に流入して、冷却用水3と共にガス冷塔2内に噴射される。この際、圧縮空気は、散水ノズル1から噴射される冷却用水を微粒化するように作用する。
第二の空気供給路71及び補助供給路26は、空気遮断弁73及び空気遮断弁30が閉じた状態にあるので、圧縮空気を流通させることがない。
停電時には、空気遮断弁28が閉じて、空気遮断弁73及び空気遮断弁30が開くため、高圧空気槽21から送出された圧縮空気の一部は、空気圧調整弁72等を有する第二の空気供給路71内を流通して非常用ポンプ74に導かれ、非常用ポンプ74の動力源として用いられる。非常用ポンプ74の運転が開始されると、第一の貯水槽5から排出される冷却用水の流速は、一定以上の大きさとなる。そのため、散水ノズル1における冷却用水の単位時間当たりの噴射量は、ガス冷塔2内で排ガス4を所定の温度に冷却するのに十分な大きさとなる。非常用ポンプ74を通過する冷却用水の流通路75は、ポンプ7を迂回する経路を有し、非常時に給水遮断弁76が開くことによって冷却用水が流通するようになっている。
高圧空気槽21から送出された圧縮空気の残部は、補助供給路26を経て高圧ガス分岐装置23で1本または複数の第一の空気供給路24に分岐し、散水ノズル1に導かれ、冷却用水3を微粒化するように作用する。第二の空気供給路71内を流通する圧縮空気量と、補助供給路26等を経て散水ノズル1に導かれる圧縮空気量の比率は、適宜調整される。
本発明(請求項1)の排ガス冷却用散水システムの一例を示す概略図である。 図1に示すシステムで用いられる二相流エジェクタを示す断面図である。 参考例である排ガス冷却用散水システムの一例を示す概略図である。 本発明(請求項2)の排ガス冷却用散水システムの一例を示す概略図である。 本発明の排ガス冷却用散水システムを採用したガス冷塔を含むセメント製造設備の一例を示す概略図である。 従来の排ガス冷却用散水システムを示す概略図である。
符号の説明
1 散水ノズル
2 ガス冷塔
3 冷却用水
4 排ガス
5 第一の貯水槽
6,22 主供給路
7 ポンプ
8 給水流量計
9,13,16,18,76 給水遮断弁
10 給水流量調整弁
11 給水分岐装置(給水ヘッダ)
12 第一の水供給路
14 第二の貯水槽
15 非常用供給路
17 第二の水供給路
19 流通路
20 二相流エジェクタ
21 高圧空気槽
23 空気分岐装置(高圧エアヘッダ)
24 第一の空気供給路
25,71 第二の空気供給路
26 補助供給路
27 空気流量計
28,30,32,33,73 空気遮断弁
29,31,64,65,72 空気圧調整弁
41 エジェクタ本体
42 ノズル
43 側壁部
44 大径部
45 縮径部
46 小径部
47 拡径部
48 混合部
49 ディフューザ
50 冷却用水
51 圧縮空気
52 気泡流
53 ノズル本体
53 空気噴出部
55 絞り部
56 噴射孔
60 水供給路
61 三方弁
62 ノズル用空気供給路
63 加圧用空気供給路
74 非常用ポンプ
75 流通路
80 空気供給路
91 セメントクリンカ原料
92 原料タンク
93 ロータリーキルン
94 クーラ
95 セメントクリンカ
96 サイクロン
97 バグフィルター
98 ファン
99 煙突

Claims (2)

  1. 加熱炉からの高温の排ガスに対してガス冷塔内にて冷却用水を散水するための排ガス冷却用散水システムであって、
    上記冷却用水を貯留するための貯水槽と、該貯水槽から導かれる上記冷却用水を上記排ガスに散水するための散水手段と、上記貯水槽から上記散水手段に上記冷却用水を送水するための動力により運転される送水手段と、上記散水手段において上記冷却用水を霧状に噴射するために上記散水手段に高圧ガスを供給する高圧ガス供給路とを備えており、
    上記高圧ガス供給路が、上記送水手段の運転時に用いられる第一の高圧ガス供給路と、上記送水手段の動力が停止した非常時に、上記散水手段における上記冷却用水の単位時間当たりの噴射量を一定以上に維持するために用いられる第二の高圧ガス供給路とを有し、
    上記貯水槽が、上記送水手段の運転時に用いられる冷却用水を貯留するための第一の貯水槽と、上記送水手段の動力が停止した非常時に用いられる冷却用水を貯留するための第二の貯水槽とを有しており、
    上記散水手段が、上記第二の高圧ガス供給路から供給される高圧ガスと上記第二の貯水槽から供給される冷却用水とを混合して該冷却用水の流速を高めるための二相流エジェクタを有することを特徴とする排ガス冷却用散水システム。
  2. 加熱炉からの高温の排ガスに対してガス冷塔内にて冷却用水を散水するための排ガス冷却用散水システムであって、
    上記冷却用水を貯留するための貯水槽と、該貯水槽から導かれる上記冷却用水を上記排ガスに散水するための散水手段と、上記貯水槽から上記散水手段に上記冷却用水を送水するための動力により運転される送水手段と、上記散水手段において上記冷却用水を霧状に噴射するために上記散水手段に高圧ガスを供給する高圧ガス供給路と、上記送水手段の動力が停止した非常時に用いられる非常用送水手段とを備えており、
    上記高圧ガス供給路が、上記送水手段の運転時に用いられる第一の高圧ガス供給路と、上記送水手段の動力が停止した非常時に、上記散水手段における上記冷却用水の単位時間当たりの噴射量を一定以上に維持するために用いられる第二の高圧ガス供給路とを有し、
    上記第二の高圧ガス供給路が、上記高圧ガスを上記非常用送水手段の動力源とすべく、上記高圧ガスを上記非常用送水手段に導くように形成されていることを特徴とする排ガス冷却用散水システム。
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