JPH1071293A - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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JPH1071293A
JPH1071293A JP8229579A JP22957996A JPH1071293A JP H1071293 A JPH1071293 A JP H1071293A JP 8229579 A JP8229579 A JP 8229579A JP 22957996 A JP22957996 A JP 22957996A JP H1071293 A JPH1071293 A JP H1071293A
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JP
Japan
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washing
water
washing tub
wing
tub
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Pending
Application number
JP8229579A
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English (en)
Inventor
Hidetoshi Okamura
英俊 岡村
Masafumi Satomura
雅史 里村
Akira Yoshida
陽 吉田
Shinya Takagi
真也 高木
Chizuru Sakamoto
千鶴 坂本
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
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  • Main Body Construction Of Washing Machines And Laundry Dryers (AREA)
  • Detail Structures Of Washing Machines And Dryers (AREA)
  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の洗濯機では、洗濯物がパルセータにて
叩かれて傷み、洗濯物に損傷が生じていた。 【解決手段】 洗濯物22を洗濯水と共に収容する洗濯
槽4と、前記洗濯槽4を収容する外水槽3と、前記洗濯
物22および洗濯水を撹拌する翼31と、前記洗濯槽4
および翼31を回転駆動するインバータモータ13aと
を備え、前記翼31を前記洗濯槽22の壁面に近接する
ように配設するとともに、アーム32を介して前記イン
バータモータ13aに接続したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗濯槽内に洗剤お
よび水を投入し、衣類等の洗濯物を洗濯する全自動洗濯
機等の洗濯機に関し、特に節水、節洗剤、洗濯物への損
傷低減等の対策を施した洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】節水、節洗剤、布損傷低減等の対策され
た洗濯機として、例えば特開平7−59979号公報に
て開示されたものがあり、以下、図14にしたがって説
明する。
【0003】洗濯機外枠1は、内部に吊り棒2により外
水槽3を吊り下げている。洗濯槽4は、外水槽3内に取
り付けられ、その内面に循環水路カバー5を取り付け
て、洗濯槽4との間に循環水路6を形成している。パル
セータ7は洗濯槽4の底部に回転自在に配設し、このパ
ルセータ7の裏面に下側羽根8を一体に設け、下側羽根
8の外周にポンプ室9を形成している。ポンプ室9は循
環水路6と連通し、洗濯槽4の上部で洗濯槽4内部に向
けた開口部10に散水ノズル11とリントフィルター1
2とを設けている。モータ13は、ベルト14および減
速機構15を介してパルセータ7を駆動する。
【0004】上記のような構成を備えた従来の洗濯機
は、まず、洗濯モードにおいては、モータ13の駆動
を、ベルト14、減速機構15を介してパルセータ回転
軸23に伝達することによりパルセータ7を回転駆動
し、これによって洗濯槽4内の洗濯水に旋回流を与え
る。一方、パルセータ7の回転駆動と同時に、パルセー
タ7裏面の下側羽根8の回転駆動し、洗濯水が加圧さ
れ、ポンプ室9、循環水路6、洗濯槽4の上部で洗濯槽
4内部に向けた開口部10、散水ノズル11を介して洗
濯物22に洗濯水が散布され、洗濯槽4の上下方向流れ
を形成する。このとき洗濯槽4内に投入された洗濯物2
2は、洗濯水に溶けている洗剤の洗浄力と旋回流と上下
流によって生じる洗濯水と繊維の摩擦力と、繊維表面で
の洗濯水の入れ替わりと、繊維間の洗濯水の通過と、さ
らには衣類とパルセータ7および洗濯槽4の側壁面との
間の相対速度差による機械的摩擦力の4つの洗浄作用の
相乗効果によって洗浄される。
【0005】次に、すすぎモードにおいては、洗濯槽4
を低速回転させながら、水道水給水弁18を開けて水道
水をシャワー状に洗濯槽4内の洗濯物22に散布し、洗
濯物22に水道水を含ませ、洗濯水を遠心力により押し
出して洗濯槽4より放出し、外水槽3、排水弁17を通
過して排出され、次に高速回転で中間脱水を行い洗濯水
を押し出して、洗濯槽4に水をためパルセータ7を回転
させてすすぎを行う。
【0006】さらに、脱水モードにおいては、クラッチ
21を作動させて、洗濯槽回転軸24とパルセータ回転
軸23を機械的に結合して、洗濯槽4を高速で回転さ
せ、そのときに発生する遠心力の作用によって洗濯物2
2から絞り出された水分を洗濯槽4から外水槽3へ放出
され排水弁17を通過して排出される。
【0007】以上の運転制御は、16の運転制御装置に
て行なわれている。
【0008】また、図中、19は蓋であり、20は流体
バランサーである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の洗濯機においては、例えば洗濯モード時、パル
セータ7の回転力によりパルセータ7に接触している洗
濯物22を介してその上に重なる洗濯物22を移動さ
せ、洗濯物22が洗濯槽4内で絶えず移動することにな
る。このことにより、洗濯水を含んで重くなっている洗
濯物22が、移動中に洗濯槽4の最下部に回り込んだと
き、パルセータ7に叩かれて傷み、洗濯物22への損傷
が生じるという課題があった。
【0010】また、洗濯物22の量が多くなるとパルセ
ータ7への負荷が大きくなるので、洗濯物22の浮力を
発生させてパルセータ7の負担を軽減するために洗濯水
を大量に必要とする課題があった。しかも大量の洗濯水
に対する洗剤量も増加する課題があった。
【0011】すすぎモードにおいて、洗濯槽4を低速回
転させながら供給水を洗濯槽4の洗濯物22に噴射し、
洗濯物22に水を含ませ、洗濯水を遠心力により押し出
して排出し、高速回転で中間脱水を行い洗濯水を押し出
す行程では、常に洗濯物22には遠心力がかかっている
ので、洗濯物22は洗濯槽4の側壁面に付着した状態で
撹拌されておらず、洗濯水の散布されやすい領域と散布
されにくい領域が生じてすすぎのむらが起こる課題があ
った。
【0012】また、洗濯槽4の側壁面に押し寄せられた
洗濯物22を洗濯槽4の底部にあるパルセータ7により
無理に撹拌するので、洗濯物22にねじれ、からみ、お
よび摩擦等がおこり洗濯物22に損傷を与えることとな
る課題があった。
【0013】本発明は、上記課題に鑑み、洗濯槽4の側
壁面を接するように回転する翼を採用することによっ
て、超節水での洗濯およびすすぎにおいて効果的な洗濯
物22の撹拌を行い、しかも洗濯物22への損傷を軽減
し、さらに節洗剤することがが可能な新規の洗濯機を提
供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1記載の洗濯機は、洗濯物を洗濯水
と共に収容する洗濯槽と、前記洗濯槽を収容する外水槽
と、前記洗濯槽を回転駆動する洗濯槽駆動手段と、前記
洗濯物および洗濯水を撹拌する翼と、前記翼を回転駆動
する翼駆動手段とを備えた洗濯機において、前記翼を前
記洗濯槽の壁面に近接するように配設するとともに、ア
ームを介して前記翼駆動手段に接続したことを特徴とす
るものである。
【0015】また、本発明の請求項2記載の洗濯機は、
請求項1記載の洗濯機において、前記洗濯槽駆動手段お
よび翼駆動手段が、正転・逆転可能な1個のモータから
なることを特徴とするものである。
【0016】さらに、本発明の請求項3記載の洗濯機
は、請求項1又は2記載の洗濯機において、前記洗濯槽
駆動手段および翼駆動手段が、インバータモータからな
ることを特徴とするものである。
【0017】加えて、本発明の請求項4記載の洗濯機
は、請求項1記載の洗濯機において、前記洗濯槽駆動手
段を制御する洗濯槽制御回路と、前記翼駆動手段を制御
する翼駆動制御回路とを設け、前記洗濯槽制御回路は前
記洗濯槽を回転、静止又は回転・静止の繰り返し制御
し、前記翼駆動手段は前記洗濯槽が静止している場合に
前記翼を正転又は正転・逆転の繰り返し制御し、前記洗
濯槽が回転している場合に前記翼を前記洗濯槽の回転方
向に対して逆方向回転する制御してなることを特徴とす
るものである。
【0018】加えて、本発明の請求項5記載の洗濯機
は、請求項1記載の洗濯機において、前記洗濯槽内壁上
部にバランサーを配設し、該バランサーの底部に前記翼
の回転軌道溝を設けたことを特徴とするものである。
【0019】加えて、本発明の請求項6記載の洗濯機
は、請求項1記載の洗濯機において、前記翼の回転方向
端部の翼厚を中心部の翼厚よりも薄くしたことを特徴と
するものである。
【0020】加えて、本発明の請求項7記載の洗濯機
は、請求項1記載の洗濯機において、前記洗濯水を加圧
するポンプと、前記翼に設けられた洗濯水を噴射する翼
ノズルと、前記翼内に設けられた翼内水路と、前記アー
ム内に設けられたアーム内水路とを設け、前記ポンプと
前記翼ノズルとを前記翼内水路およびアーム内水路を介
して接続したことを特徴とするものである。
【0021】加えて、本発明の請求項8記載の洗濯機
は、請求項7記載の洗濯機において、前記翼の回転方向
に噴射する翼ノズルを設けたことを特徴とするものであ
る。
【0022】加えて、本発明の請求項9記載の洗濯機
は、請求項7記載の洗濯機において、前記洗濯槽から排
出された洗濯水を前記ポンプで加圧する前に一旦溜める
ためのバッファタンクを設けたことを特徴とするもので
ある。
【0023】加えて、本発明の請求項10記載の洗濯機
は、請求項9記載の洗濯機において、前記外水槽とバッ
ファタンクと一体化したことを特徴とするものである。
【0024】加えて、本発明の請求項11記載の洗濯機
は、請求項9記載の洗濯機において、前記バッファタン
ク内に洗濯槽内の上限水位と下限水位を検知する水位セ
ンサーを設け、前記上限水位を越えると前記洗濯槽の回
転数を下げ、下限水位を下回ると前記洗濯槽の回転数を
上げる洗濯槽制御回路を設けたことを特徴とするもので
ある。
【0025】加えて、本発明の請求項12記載の洗濯機
は、請求項9記載の洗濯機において、前記バッファタン
ク内に前記洗濯水の洗剤濃度センサーを設けて、予め設
定された所定濃度を越えると排水するとともにすすぎ水
を給水する制御手段を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0026】上記構成によれば、本発明の請求項1記載
の洗濯機は、翼を洗濯槽の壁面に近接するように配設す
るとともに、アームを介して翼駆動手段に接続したの
で、前記洗濯槽内に発生した遠心力により前記洗濯槽壁
面に押し付けられた洗濯物に対して、従来のパルセータ
方式ではパルセータの円周部で洗濯物を引っかけて撹拌
しているのに比べて、より効果的に洗濯物を剥離させて
撹拌することができ、しかも洗濯物への損傷も軽減でき
る。
【0027】また、本発明の請求項2記載の洗濯機は、
前記洗濯槽駆動手段および翼駆動手段が、正転・逆転可
能な1個のモータからなるので、前記洗濯槽駆動手段お
よび翼駆動手段をそれぞれ個別のモータにて構成する場
合に比較して、洗濯機の構成を簡素化することができ
る。
【0028】さらに、本発明の請求項3記載の洗濯機
は、前記洗濯槽駆動手段および翼駆動手段が、インバー
タモータからなるので、モータの回転数を制御系でソフ
ト的に操作でき、モータの出力、すなわち洗濯槽に伝達
される出力を無段階に変化させることができるため、洗
濯物量や洗濯物の布質等に対応してモータの回転数を設
定すれば、効果的に電力消費を抑え省エネに貢献でき
る。
【0029】加えて、本発明の請求項4記載の洗濯機
は、前記洗濯槽駆動手段を制御する洗濯槽制御回路と、
前記翼駆動手段を制御する翼駆動制御回路とを設け、前
記洗濯槽制御回路は前記洗濯槽を回転、静止又は回転・
静止の繰り返し制御し、前記翼駆動手段は前記洗濯槽が
静止している場合に前記翼を正転又は正転・逆転の繰り
返し制御し、前記洗濯槽が回転している場合に前記翼を
前記洗濯槽の回転方向に対して逆方向回転する制御して
なるので、前記洗濯槽および翼から洗濯物や洗濯水にい
ろいろな組み合わせの動力を与えることが可能となるの
で、ほぐし洗い、もみ洗い、しっかり洗い、やわらか洗
い、つけ洗いなどの洗い方を選択できるようになる。
【0030】加えて、本発明の請求項5記載の洗濯機
は、前記洗濯槽内壁上部にバランサーを配設し、該バラ
ンサーの底部に前記翼の回転軌道溝を設けたので、翼が
洗濯槽壁面に常に接するように回転することになり、翼
に洗濯物が引っ掛かることを避けることができる。ま
た、翼が両端支持となってぶれがなくなるため耐久性が
向上する。
【0031】加えて、本発明の請求項6記載の洗濯機
は、前記翼の回転方向端部の翼厚を中心部の翼厚よりも
薄くしたので、洗濯槽の回転により発生した遠心力によ
り洗濯槽に付着した洗濯物を抵抗を少なくして剥離する
ことができ、翼の回転駆動力を低減することができ、洗
濯物に与える動力が少ないので損傷を軽減することがで
きる。
【0032】加えて、本発明の請求項7記載の洗濯機
は、前記洗濯水を加圧するポンプと、前記翼に設けられ
た洗濯水を噴射する翼ノズルと、前記翼内に設けられた
翼内水路と、前記アーム内に設けられたアーム内水路と
を設け、前記ポンプと前記翼ノズルとを前記翼内水路お
よびアーム内水路を介して接続したので、翼と洗濯物の
間に洗濯水を充満させて、洗濯物が直接翼に接触しない
ので洗濯物への損傷を軽減することができる。しかも、
洗濯水が比較的噴射されにくい領域から洗濯水を噴射す
ることができるので、洗濯において洗浄効果を向上させ
ることができる。
【0033】加えて、本発明の請求項8記載の洗濯機
は、前記翼の回転方向に噴射する翼ノズルを設けたの
で、翼が剥離させて撹拌しようとする洗濯物に洗濯水を
含ませることができるので、洗濯物が剥離、撹拌されや
すくなって翼の駆動動力の低減と洗濯物の損傷低減がで
きる。
【0034】加えて、本発明の請求項9記載の洗濯機
は、前記洗濯槽から排出された洗濯水を前記ポンプで加
圧する前に一旦溜めるためのバッファタンクを設けたの
で、ポンプの空転を防ぐことができ、ポンプの故障や破
損を避けることができる。また、洗濯槽と外水槽の間に
溜まった洗濯水が洗濯槽の回転に対する抵抗が低減でき
る。
【0035】加えて、本発明の請求項10記載の洗濯機
は、前記外水槽とバッファタンクと一体化したので、成
型時と組み立て時のコスト軽減および時間短縮ができ
る。
【0036】加えて、本発明の請求項11記載の洗濯機
は、前記バッファタンク内に洗濯槽内の上限水位と下限
水位を検知する水位センサーを設け、前記上限水位を越
えると前記洗濯槽の回転数を下げ、下限水位を下回ると
前記洗濯槽の回転数を上げる洗濯槽制御回路を設けたの
で、下限水位以下で生じるポンプの空転を防ぎ、また上
限水位以上で生じる洗濯水のたまりを防げるので、洗濯
水を有効に活用して循環することができて節水に貢献す
る。
【0037】加えて、本発明の請求項12記載の洗濯機
は、前記バッファタンク内に前記洗濯水の洗剤濃度セン
サーを設けて、予め設定された所定濃度を越えると排水
するとともにすすぎ水を給水する制御手段を設けたの
で、洗剤濃度が高くなくすすぎ能力が残っているすすぎ
水を排出することなく有効に水を使うことができる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態にかかる
洗濯機を説明する。
【0039】図1は、第1実施形態にかかる全自動洗濯
機の機械的構成を示す断面図である。
【0040】図において、1は洗濯機の外殻を構成する
洗濯機外枠であり、この洗濯機外枠1は蓋19によって
開閉自在な洗濯物投入口25を上端に有するもので、そ
の内部には外水槽3が4本の防振支持機構を兼ね備えた
吊り棒2で支持されてなる。前記外水槽3の内部には、
衣類等の洗濯物22を収容する洗濯槽4が配設されてな
る。前記洗濯槽4は上方に向かって拡開するコーン状の
無孔周壁を有する薄肉金属層により構成され、洗濯物投
入口25に臨む上端開口部には流体バランサ20が取り
付けられてなる。この流体バランサ20の洗濯槽4の周
壁内面とほぼ一致する周回部位には、外水槽3へつなが
る多数の通水孔26が設けられてなる。
【0041】前記外水槽3の外底部には駆動源としての
正転・逆転可能なモータ13aが取り付けられており、
その出力軸にはモータプーリ27が直結されてなる。洗
濯槽4の外底部には洗濯槽回転軸24が取り付けられて
なる。翼回転軸30と翼回転軸30aとは減速機15を
介して連結され、洗濯槽回転軸24の同心円内に設けて
2軸としてなる。クラッチ21は、翼回転軸30aに設
置し、クラッチ21の下部に軸プーリ28が装着されて
なる。モータプーリ27と軸プーリ28との間にはベル
ト14が架け渡されており、これによってモータ13の
駆動力がモータプーリ27からベルト14を介して軸プ
ーリ28に伝達され、クラッチ21に伝わる。クラッチ
21の切り替えをONにしたとき洗濯槽回転軸24とク
ラッチ21が圧着されて、洗濯槽回転軸24にモータ1
3aの動力を伝えるクラッチ21の切り替えをOFFに
したとき洗濯槽回転軸24とクラッチ21が切り離され
て、翼回転軸30aにモータ13aの動力を伝える。
【0042】洗濯槽4を静止させ翼31を回転させる場
合、クラッチ21をOFFにして洗濯槽回転軸24にモ
ータ13aの動力が伝わらないようにし、ブレーキシュ
ー式のブレーキ装置29をONにして洗濯槽回転軸24
を固定し、モータ13aを正転、あるいは逆転、あるい
は正転、逆転の繰り返しを行って、モータ13aの動力
を翼回転軸30a、減速機15そして翼回転軸30に伝
えることにより翼31が回転する。
【0043】ここで、翼回転軸30a、翼回転軸30、
減速機15、洗濯槽回転軸24の回転方向について図2
にしたがって説明する。図において、(a)は要部縦断
面図であり、(b)は要部横断面図である。洗濯および
すすぎ時に、洗濯槽4と翼31を逆方向に回転させる場
合、クラッチ21をOFFにして洗濯槽回転軸24にモ
ータ13aの動力が伝わらないようにし、且つブレーキ
装置29をOFFにして洗濯槽回転軸24を固定しない
ようにする。モータ13aの動力を翼回転軸30aから
減速機15に伝えると、翼回転軸30aの回転方向は、
減速機15のギアー15a回転方向と逆方向となるが、
減速機ギアー15aの進行方向と同方向になり、翼回転
軸30も同方向の回転をする。さらに、洗濯槽回転軸2
4は減速機ギアー15aから動力を伝えられ、翼回転軸
30aと逆方向に回転する。
【0044】洗濯槽4の中心から半径方向に伸びたアー
ム32を翼回転軸30に連結し、前記アーム32に翼3
1を連結し、振動防止手段としての流体バランサ20の
底部に翼軌道溝33を配設し、翼軌道溝33内を翼31
の上端部が回転移動する。
【0045】次に、洗濯物22を剥離し、洗濯物22の
巻込みを防止する翼31の横断面図を図3に示す。該翼
31の洗濯槽4の側壁面に接する面は洗濯槽4の側壁の
内周に一致させて、洗濯槽4と翼31の密着をよくし、
翼31の洗濯槽4の中心側の面は、翼31の前縁部と後
縁部の翼厚を薄くする。剥離した洗濯物22を撹拌する
ために、翼31の翼厚を前縁から厚くしていき、後縁に
近づくに従い薄くした翼形状にする。
【0046】図1において、洗濯槽4の上部に配設され
た散水ノズル11は洗濯水を噴射するものであって、外
水槽3の外側となる洗濯機外枠1内の空間部に配置して
いる。散水ノズル11の形状は、洗濯槽4の底部の中心
から洗濯槽4の側壁の上部まで噴射できるようにする。
【0047】外水槽3に、洗濯槽4から排出された洗濯
水をポンプ34で加圧する前に一旦留めるために外水槽
3の底部にバッファタンク35を設けることにより、ポ
ンプ34には継続して洗濯水が供給されるので、ポンプ
34の空転を防ぐことができる。また、洗濯モード時お
よびすすぎモード時に洗濯水を有効に活用するために、
バッファタンク35内に後述するバッファタンク用水位
センサーを配設し、水位を上限水位と下限水位を決め
て、上限水位を越えるとインバータモータ13aの回転
数を減少させて、洗濯槽4からの遠心力による洗濯水の
放出能力を低下させて外水槽3の水位を下げて、下限水
位を下回るとインバータモータ13aの回転数増加させ
て、洗濯槽4からの洗濯水の放出能力を向上させて外水
槽3の水位を上げることにより、下限水位以下で生じる
ポンプ34の空転を防ぎ、ポンプ34の故障を避けるこ
とができ、また上限水位以下では、外水槽3に溜まった
洗濯水が洗濯槽4の回転に対する抵抗となることを避け
れて、洗濯槽4の駆動動力の低減が図れる。
【0048】前記洗濯槽4は洗濯時およびすすぎ時には
50rpm〜500rpm程度で回転駆動させ、脱水時
では洗濯槽4を1000rpm〜1500rpm程度で
回転駆動させる。ここで、回転数の制御が必要となるの
で、第1実施形態では洗濯槽4のモータ13としてイン
バータモータ13aを使用している。このように、イン
バータモータ13aを使用することにより、洗濯および
すすぎ時と脱水時とでモータ13の回転数を制御系でソ
フト的に切り替えることができる。また、洗濯物22の
容量や洗濯物22の布質等に対応して出力を無段階に変
化させることができるので、より効果的に電力消費を削
減することが可能となる。
【0049】給水モード時にふろ水を利用する場合、排
水口38よりホースを延長してふろの浴槽につけて、洗
濯槽排水弁46を閉じ、排水弁17を開けてふろ水がポ
ンプ34に吸い込まれるようにする。ポンプ34によっ
てふろ水を加圧して、散水ノズル11より洗濯槽4内に
給水する。したがって、ふろ水を使うことによる水道水
の節水ができる。
【0050】また、外水槽3に溜まった水を排出する場
合にもポンプ34で加圧して排水するようにしているの
で、従来技術のように外水槽3内の水位と排水口38と
のヘッド差だけで排水するものに比べて排水量が増え
る。したがって、排水時間を短縮することができる。た
だし、ポンプは下限水位になると停止する。
【0051】洗濯水中の洗剤濃度を検出するための後述
する濃度センサーをバッファタンク35内に設けて、す
すぎモード時に所定の洗剤濃度以下で洗濯水を循環する
ように、所定濃度を越えると水道水の供給および洗濯水
の排水を行う。このことにより従来技術では使い捨ての
水道水を有効に循環して使うので節水が可能となる。
【0052】図4は、本発明の第1実施形態にかかる洗
濯機の制御系の構成を示すブロック図である。図におい
て、40は、制御の中心となるマイクロコンピュータ
(以下、「マイコン」と称す。)である。このマイコン
40の入力側には、洗濯槽4内の洗濯物量を検知する重
量センサー47があり、洗濯槽4内、バッファタンク3
5内の水位をそれぞれ検知するための洗濯槽用水位セン
サー37、バッファタンク用水位センサー36があり、
すすぎモードにおける洗濯水の洗剤濃度を検知する濃度
センサー39がある。重量センサー47の検知データ、
洗濯槽用水位センサー37の検知データ、バッファタン
ク用水位センサー36の検知データ、および濃度センサ
ー36の検知データをマイコン40に入力するためにデ
ジタルデータに変換する重量A/D変換器48、洗濯槽
用水位A/D変換器42、バッファタンク用水位A/D
変換器43、および濃度A/D変換器44がある。洗濯
モード、すすぎ脱水モード、すすぎモード、脱水モード
の各種タイマー45が設定されている。出力側には水道
水給水弁18、排水弁17、洗濯槽排水弁46、インバ
ータモータ13a、ポンプ34、クラッチ21およびイ
ンバータモータ13aのブレーキ装置29を駆動するた
めの電子回路41が設定されている。
【0053】図5〜図9は前記マイコン40の制御動作
を示すフローチャートである。上記制御系において、マ
イコン40は給水(水道水又はふろ水)モードそして洗
濯モードからすすぎ脱水モード、すすぎ給水モードを経
てすすぎモードへ、さらに脱水モードへと各モードが完
了する毎に次のモードへと運転モードを移行し、各運転
モードにおいて、重量センサー47、洗濯槽用水位セン
サー37、バッファタンク用水位センサー36、濃度セ
ンサー39、各種タイマー45からの入力データに基づ
いて、水道水給水弁18、排水弁17、洗濯槽排水弁4
6、インバータモータ13a、ポンプ34、クラッチ2
1およびインバータモータ13aのブレーキ装置29の
動作を制御する。
【0054】以下、図5〜図9のフローチャートを参照
しながら、各運転モードにおける動作を説明し、併せて
第1実施形態洗濯機の要部の作用について説明する。な
お、図6は図5のAから続くフローチャートであり、図
7は図6のBから続くフローチャートであり、図8は図
7のCから続くフローチャートであり、図9は図8のD
から続くフローチャートである。
【0055】図5に給水(水道水又はふる水)モードを
示す。まず、マイコン40はステップS10で洗濯物2
2の重量を重量センサー47で重量検知して、得たデー
タWを重量A/D変換器48でデジタル化する。洗濯物
22の最大洗濯可能重量に対して5段階の重量範囲に分
けて、各重量範囲に対しての水量を予め決めておく。
【0056】ステップS20で重量判別W≦W1を行
い、Yesの場合ステップS30で水位Ls=L1と水
位決定し、ステップS110へ行く。Noの場合ステッ
プS40で重量判別W=≦W2を行う。重量判別に
てYesの場合ステップS50で水位Ls=L2と水位
決定し、ステップS110へ行く。Noの場合ステップ
S60で重量判別W=≦W3を行う。重量判別にて
Yesの場合ステップS70で水位Ls=L3と水位決
定し、ステップS110へ行く。Noの場合ステップS
80で重量判別W=≦W4を行う。重量判別にてY
esの場合ステップS90で水位Ls=L4と水位決定
し、ステップS110へ行く。Noの場合ステップS1
00で水位Ls=L5と水位決定し、ステップS110
へ行く。水位が決定するとステップS110で排水弁1
7を閉とする。ステップS120で洗濯槽排水弁46が
閉となったことを確認する。ステップS130で使用者
が予め設定しておいた水道水あるいはふろ水を判別する
給水モードに入る。
【0057】水道水を選んだ場合、ステップS140で
水道水給水弁18が開であることを確認し、ステップS
150で洗濯槽4の水位を洗濯槽用水位センサー37で
水位検知し、検知したデータLrinを洗濯槽用水位A
/D変換器42でデジタル化する。ステップS160で
洗濯物22の重量に対する水位Lsに対して、Lrin
≦Lsの判別を行う。Yesの場合ステップS140に
戻り水道水を供給する。Noの場合ステップS170で
水道水給水弁18の閉を確認してステップS240の洗
濯モードに行く。
【0058】ふろ水を選んだ場合、ステップS180で
排水弁17が開であることを確認し、ステップS190
でポンプ34のONを確認し、ステップS200で洗濯
槽4の水位を洗濯槽用水位センサー37で水位検知し、
検知したデータLrinを洗濯槽用水位A/D変換器4
2でデジタル化する。ステップS210で洗濯物22の
重量に対する水位Lsに対して、Lrin≦Lsの判別
を行い、Yesの場合ステップS180に戻りふろ水を
供給する。Noの場合ステップS220で排水弁17の
閉を確認して、ステップS230でポンプ34のOFF
を確認し、ステップS240の洗濯モードに行く。
【0059】この給水(水道水又はふろ水)モードにお
いては、洗濯槽4の供給水として水道水あるいはふろ水
を使用者が予め選択できるようにする。ふろ水を選択し
た場合ふろ給水用ポンプを洗濯水噴射手段のポンプ34
と共用にするので、ふろ水給水用ポンプを配設する必要
がなくなりコスト削減できる。さらにふろ水を使うこと
により水道水の節約につながる。
【0060】図6に洗濯モードについて示す。洗濯モー
ドは、洗濯槽4の回転と洗濯水噴射による洗濯ループに
入り、次に翼31の回転による洗濯物22の撹拌と洗濯
水噴射による洗濯ループに入ってから、それぞれのルー
プを交互に繰り返しを行ってから次のすすぎ脱水モード
に移る。
【0061】ステップS240で洗濯モードになり洗濯
時間Tw,洗濯槽回転時間Twt,洗濯槽正逆間隔Tw
i,翼回転時間Tbr,および翼正逆間隔Tbiを洗濯
物22の重量により決めて、ステップS250で洗濯時
間Twrをカウントする。
【0062】まずは洗濯槽4の回転と洗濯水噴射による
洗濯ループに入り、ステップS260で洗濯槽回転時間
Twtrをカウントする。ステップS270で洗濯槽正
逆間隔Twirをカウントする。ステップS280でT
wr≦Twの洗濯時間判別および、ステップS290で
Twtr≦Twt洗濯槽回転時間判別および、ステップ
S300でTwir≦Twi洗濯槽正逆間隔判別におい
てYesとなり、ステップS310で洗濯槽4のブレー
キをOFFにして、洗濯槽4が回転自在にする。ステッ
プS320でクラッチをONにして、インバータモータ
13aの動力が洗濯槽4に伝わるようにし、ステップS
330で洗濯槽4を自在に回転させ、ステップS340
でポンプ34をONにして、洗濯水を循環させて散水ノ
ズル11より洗濯物22に向けて噴射させる。ステップ
S350でバッファタンク用水位センサー36で水位検
知を行い、得たデータLbrをバッファタンク用水位A
/D変換器43でデジタル化する。バッファタンク水位
を上限水位Lbmaxと下限水位Lbminを予め決め
ておく。ステップS360で上限水位Lbmaxを判別
し、Lbr≦Lbmaxに対して、Noの場合ステップ
S390でインバータモータ13aの回転数減少させ
て、洗濯槽4からの洗濯水の放出能力を低下させて水位
を下げてステップS250にもどる。Yesの場合ステ
ップS370で下限水位Lbminを判別し、Lbr≧
Lbminに対して、Noの場合ステップS400でイ
ンバータモータ13aの回転数増加させて、洗濯槽4か
らの洗濯水の放出能力を向上させて水位を上げる。Ye
sの場合ステップS250に戻る。
【0063】この一連の動作を行っていくと、ステップ
S300でのTwir≦Twi洗濯槽正逆間隔判別にお
いてNoとなり、ステップS380でインバータモータ
13aの回転方向を逆転させて洗濯槽4の回転方向を逆
転させ、さらに洗濯槽正逆間隔カウントの値を初期化、
すなわちTwir=0としステップS250にもどる。
さらに時間が経過するとステップS300でのTwir
≦Twi洗濯槽正逆間隔判別において何度かNoが繰り
返されてから、ステップS290でTwtr≦Twt洗
濯槽回転時間判別においてNoとなり、洗濯槽4の回転
と洗濯水噴射による洗濯ループが終了したと判断してス
テップS410に行き、翼31の回転による洗濯物22
の撹拌と洗濯水噴射による洗濯ループに入る。
【0064】次に、翼31の回転による洗濯物22の撹
拌と洗濯水噴射による洗濯ループについて説明する。ス
テップS410で翼回転時間Tbrrをカウントし、ス
テップS420で洗濯槽正逆間隔Tbirをカウントす
る。ステップS430でTbrr≦Tbr洗濯槽回転時
間判別,およびステップS440でTbir≦Tbi洗
濯槽正逆間隔判別においてYesとなる。ステップS4
50で洗濯槽4のブレーキをONにして、洗濯槽4が回
転しないようにする。ステップS460でクラッチをO
FFにして、インバータモータ13aの動力が翼31に
伝わるようにし、ステップS470で翼31を自在に回
転させる。ステップS480でバッファタンク用水位セ
ンサー36で水位検知を行い、得たデータLbrをバッ
ファタンク用水位A/D変換器43でデジタル化する。
ステップS490で下限水位Lbminを判別し、Lb
r≧Lbminに対して、Yesの場合ステップS50
0でポンプ34をONし選択水噴射を加えて、ステップ
S410にもどる。Noの場合ステップS510でポン
プ34をOFFして、バッファタンク35の水位を上昇
させてポンプ34の空転による騒音を発生させないよう
にして、ステップS410にもどる。
【0065】この一連の動作を行っていくと、ステップ
S440でのTbir≦Tbi洗濯槽正逆間隔判別にお
いてNoとなり、ステップS520でインバータモータ
13aの回転方向を逆転させて、洗濯槽正逆間隔カウン
トの値を初期化、すなわちTbir=0とおきステップ
S410にもどる。さらに時間が経過するとステップS
440でのTbir≦Tbi洗濯槽正逆間隔判別におい
て何度かNoが繰り返されてから、ステップS430で
Tbrr≦Tbr洗濯槽回転時間判別においてNoとな
り、翼31の回転と洗濯水噴射による撹拌洗濯が終了し
たと判断し、ステップS431でTwtrおよびTbi
rを初期化してからステップS250もどり、洗濯槽4
の回転と洗濯水噴射による洗濯ループに入り、次に翼3
1の回転による洗濯物22の撹拌と洗濯水噴射による洗
濯ループに入ることの繰り返しを行っていくと、ステッ
プS280でのTwr≦Tw洗濯時間判別がNoとなり
洗濯モードが終了したと判断してステップS530のす
すぎ脱水モードに移る。
【0066】洗濯モードの場合、マイコン40の指令に
よりインバータモータ13aが回転し、その駆動力がモ
ータプーリ27、ベルト14、軸プーリ28に伝達さ
れ、クラッチ21のON,OFFによって洗濯槽回転軸
24それとも翼回転軸30に伝達させる。洗濯モードに
おいて洗濯槽4は50〜500rpm程度の範囲で回転
駆動し、翼31は1〜100rpm程度の範囲で回転駆
動する。
【0067】洗濯槽4が回転駆動し、しかもバッファタ
ンク35の水位検知データLbrが、ポンプ34が空転
しないための下限水位Lbminと、バッファタンク3
5に洗濯水がたまり過ぎると洗濯槽4の回転時の抵抗と
なるので上限Lbmaxを定め、下限を下回ると洗濯槽
4の回転数を上げ洗濯槽4内の洗濯水の放出能力を向上
させて、下限水位Lbminを越えるように制御する。
さらに上限Lbmaxを上回ると洗濯槽4の回転数を下
げ洗濯槽4内の洗濯水の放出能力を低下させて、上限水
位Lbmaxを越えないように制御する。したがってポ
ンプ34の空転によるポンプ34の故障を避けれる。さ
らに外水槽3に洗濯水がないので、洗濯槽4の抵抗にな
らなくなり、インバータモータ13aの負担を軽減する
ことができ省エネに貢献できる。しかも洗濯水を有効に
使用できるので節水につながる。
【0068】洗濯槽4を回転させて洗濯水噴射させる洗
濯ループでは、洗濯槽4の回転により生じる遠心力によ
り、洗濯物22は洗濯槽4の壁面に押し付けられて撹拌
されないので、噴射された洗濯水の当たり方にむらが生
じる。ここで翼31を回転させることにより壁面に付着
した洗濯物22を剥離させ、撹拌することにより、噴射
された洗濯水の当たり方のむらを解消することができ
る。
【0069】ポンプ34により加圧された洗濯水は洗濯
物22に噴射され、洗濯槽4が回転することによって発
生した遠心力の作用で、洗濯物22の繊維、繊維間を通
過し、洗濯槽4の壁面に向かって加速されて通過してい
く。この洗濯物22の繊維、繊維間を通過する際、繊
維、繊維間に付着した汚れを洗濯水が分解し、汚れの剥
離、離脱を起こすため、洗濯物22への機械力を従来に
比べて低減できるので、洗濯物22の損傷等が軽減され
ており、効果的な洗濯を行うことができる。
【0070】図7にすすぎ脱水モードとすすぎ給水モー
ドについて示す。まず、ステップS530ですすぎ脱水
モードとなり、すすぎ脱水時間Tdwを洗濯物22の重
量により予め決定しておく。ステップS530ですすぎ
脱水時間Tdwrをカウントし、ステップS540での
Tdwr≦Tdwすすぎ脱水時間判別においてYesと
なる。ステップS560の排水弁17を開け、ステップ
S570の洗濯槽排水弁46を開ける。ステップS58
0で洗濯槽4のブレーキ装置29をOFFにして、洗濯
槽4が回転自在にする。ステップS590でクラッチ2
1をONにして、インバータモータ13aの動力が洗濯
槽4に伝わるようにし、ステップS600で洗濯槽4を
自在に回転させる。ステップS610でバッファタンク
用水位センサー36で水位検知を行い、得たデータLb
rをバッファタンク用水位A/D変換器43でデジタル
化する。ステップS620で下限水位Lbminを判別
し、Lbr≧Lbminに対して、Yesの場合ステッ
プS630でポンプ34をONにし排水流水を加速させ
て、ステップS540に戻る。Noの場合ステップS6
40でポンプ34をOFFして、ポンプ34の空転によ
る騒音を発生させないでステップS540に戻る。この
一連の動作を行っていると、ステップS540でのTd
wr≦Tdwすすぎ脱水時間判別においてNoとなり、
すすぎ脱水が終了したと判断してステップS650のす
すぎ給水モードに行く。
【0071】すすぎ脱水モードにおいて、洗濯水の排水
時にポンプ34を用いて排水を行うので、外水槽3と排
水口38のヘッド差により排出するよりポンプ34によ
り排水を加圧して排出するほうが早く排水ができ、洗濯
時間の短縮につながる。
【0072】つぎに、ステップS650のすすぎ給水モ
ードについて説明する。ステップS660で排水弁17
が閉じ、ステップS670で洗濯槽排水弁46が閉じ、
S680で水道水給水弁18が開であることを確認し、
ステップS690で洗濯槽用水位センサー37で水位検
知を行い、得たデータLrinを洗濯槽用水位A/D変
換器42でデジタル化する。ステップS700で洗濯槽
4の水位を洗濯槽用水位センサー37で水位検知し、検
知したデータLrinを洗濯槽用水位A/D変換器42
でデジタル化する。ステップS700で洗濯物22の重
量に対する水位Lsに対して、Lrin≦Lsの判別を
行い、Yesの場合ステップS680に戻り水道水を供
給する。Noの場合ステップ710で水道水給水弁18
の閉を確認して、ステップS720のすすぎモードに行
く。
【0073】図8にすすぎモードについて示す。すすぎ
モードは、洗濯槽4の回転とすすぎ水噴射によるすすぎ
ループに入り、次に翼31の回転による洗濯物22の撹
拌とすすぎ水噴射によるすすぎループに入ってから、そ
れぞれのループを交互に繰り返しを行ってから次の脱水
モードに移る。
【0074】ステップS720ですすぎモードになり、
すすぎ時間Tr,洗濯槽回転時間Twa,洗濯槽正逆間
隔Twb,翼回転時間Tba,および翼正逆間隔Tbb
が洗濯物22の重量により決めて、ステップS730で
すすぎ時間Trrをカウントする。
【0075】洗濯槽4の回転とすすぎ水噴射によるすす
ぎループに入り、ステップS740で洗濯槽回転時間T
warをカウントし、ステップS740で洗濯槽正逆間
隔Twbrをカウントする。ステップS760でのTr
r≦Trすすぎ時間判別、ステップS770でのTwa
r≦Twa洗濯槽回転時間判別、ステップS780での
Twbr≦Twb洗濯槽正逆間隔判別においてYesと
なり、ステップS790で洗濯槽4のブレーキ装置29
をOFFにして、洗濯槽4が回転自在にする。
【0076】ステップS800でクラッチ21をONに
して、インバータモータ13aの動力が洗濯槽4に伝わ
るようにし、ステップS810で洗濯槽4を自在に回転
させ、ステップS820でポンプ34をONにして、す
すぎ水を循環させて散水ノズル11より洗濯物22に向
けて噴射させる。ステップS830でバッファタンク用
水位センサー36で水位検知を行い、得たデータLbr
をバッファタンク用水位A/D変換器43でデジタル化
する。バッファタンク水位を上限水位Lbmaxと下限
水位Lbminを予め決めておく。ステップS840で
上限水位Lbmaxを判別し、Lbr≦Lbmaxに対
して、Noの場合ステップS910でインバータモータ
13aの回転数減少させて、洗濯槽4からのすすぎ水の
放出能力を低下させて水位を下げてステップS860に
行く。Yesの場合ステップS850で下限水位Lbm
inを判別し、Lbr≧Lbminに対して、Noの場
合ステップS900でインバータモータ13aの回転数
増加させて、洗濯槽4からのすすぎ水の放出能力を向上
させて水位を上げS860に行く。Yesの場合ステッ
プS860に行く。ステップS860で濃度センサー3
9ですすぎ水の洗剤濃度を検知し、得たデータDrrを
濃度A/D変換器44でデジタル化する。ステップS8
70ですすぎ水の洗剤濃度判別として、Drr≦Drの
判別を行い、Noの場合排水弁17および水道水給水弁
18を開いて、すすぎ水を排出しながら水道水を供給し
て、ステップS730にもどる。Yesの場合排水弁1
7および水道水給水弁18を閉じて、すすぎ水を循環さ
せてステップS730にもどる。
【0077】この一連の動作を行っていくと、ステップ
S780でのTwbr≦Twb洗濯槽正逆間隔判別にお
いてNoとなり、ステップS920でインバータモータ
13aの回転方向を逆転させて、洗濯槽正逆間隔カウン
トの値を初期化する、すなわちTwbr=0とおきステ
ップS730にもどる。さらに時間が経過するとステッ
プS780でのNoが何度か繰り返されてから、ステッ
プS770でのTwar≦Twa洗濯槽回転時間判別が
Noとなり、洗濯槽4の回転とすすぎ水噴射によるすす
ぎが終了したと判断してステップS930に行き、翼3
1の回転による洗濯物22の撹拌とすすぎ水噴射による
すすぎループに入る。
【0078】次に、翼31の回転による洗濯物22の撹
拌とすすぎ水噴射によるすすぎループについて説明す
る。ステップS930で翼回転時間Tbarをカウント
し、ステップS940で洗濯槽正逆間隔Tbbrをカウ
ントする。ステップS950でのTbar≦Tba洗濯
槽回転時間判別、ステップS960でのTbbr≦Tb
b翼正逆間隔判別においてYesとなる。ステップS9
70で洗濯槽4のブレーキ装置29をONにして、洗濯
槽4が回転しないようにする。ステップS980でクラ
ッチ21をOFFにして、インバータモータ13aの動
力が翼31に伝わるようにし、ステップS990で翼3
1を自在に回転させる。ステップS1000でバッファ
タンク用水位センサー36で水位検知を行い、得たデー
タLbrをバッファタンク用水位A/D変換器43でデ
ジタル化する。ステップS1010で下限水位Lbmi
nを判別し、Lbr≧Lbminに対して、Yesの場
合ステップS1020でポンプ34をONしてすすぎ水
噴射すすぎを加えて、ステップS930にもどる。No
の場合ステップS1030でポンプ34をOFFしてバ
ッファタンク35の水位を上昇させてポンプ34の空転
による騒音を発生させないで、ステップS930にもど
る。この一連の動作を行っていくと、ステップS960
でのTbbr≦Tbb翼正逆間隔判別においてNoとな
り、ステップS1040でインバータモータ13aの回
転方向を逆転させて、翼正逆間隔カウントの値を初期化
する、すなわちTbbr=0とおき、ステップS930
にもどる。さらに、時間が経過するとステップS960
でのNoが何度か繰り返されてから、ステップS950
でのTbar≦Tba洗濯槽回転時間判別においてNo
となり、翼31の回転とすすぎ水噴射による撹拌すすぎ
ループが終了と判断して、ステップS951でTba
r,Twarを初期化し、ステップS730にもどり、
洗濯槽4の回転とすすぎ水噴射によるすすぎループに入
り、次に翼31の回転による洗濯物22の撹拌とすすぎ
水噴射によるすすぎループに入ることの繰り返しを行っ
てから、ステップS760でのTrr≦Trすすぎ時間
判別においてNoとなり、すすぎ終了と判断してステッ
プS1050の脱水モードに行く。
【0079】すすぎモードにおいて、すすぎ水の洗剤濃
度を検知して、所定濃度を越えると排水弁17および水
道水給水弁18を開く、すなわち水道水の給水と所定濃
度のすすぎ水の排出を行うので、従来の技術ではすすぎ
能力のある洗剤濃度の薄いすすぎ水を排出していたが、
濃度検知を行うことにより有効にすすぎ水を使うことが
でき節水に貢献できる。
【0080】図9に脱水モードについて示す。ステップ
S1050で脱水モードとなり、脱水時間Tdを洗濯物
22の重量により予め決定しておく。ステップS106
0ですすぎ脱水時間Tdrをカウントし、ステップS1
070でのTdr≦Tdすすぎ脱水時間判別においてY
esとなる。ステップS1080で排水弁17を開け、
ステップS1090で洗濯槽排水弁46を開ける。ステ
ップS1100で洗濯槽4のブレーキ装置29をOFF
にして、洗濯槽4が回転自在にする。ステップS111
0でクラッチ21をONにして、インバータモータ13
aの動力が洗濯槽4に伝わるようにし、ステップS11
20で洗濯槽4を自在に回転させる。ステップS113
0でバッファタンク用水位センサー36で水位検知を行
い、得たデータLbrをバッファタンク用水位A/D変
換器43でデジタル化する。ステップS1140で下限
水位Lbminを判別し、Lbr≧Lbminに対し
て、Yesの場合ステップS1150でポンプ34をO
Nして排水流水を加速させて、ステップS1060に戻
る。Noの場合ステップS1160でポンプ34をOF
Fしてポンプ34の空転による騒音を発生させないで、
ステップS1060に戻る。この一連の動作を行ってか
ら、ステップS1070でのTdr≦Tdすすぎ脱水時
間判別においてNoとなり、すすぎ脱水が終了したと判
断して全行程が終了する。
【0081】脱水モードはすすぎ脱水モードと同様、洗
濯水の排水時にポンプ34を用いて排水を行うので、外
水槽3と排水口のヘッド差により排出するよりポンプ3
4により排水を加圧して排出するほうが早く排水がで
き、洗濯時間の短縮につながる。
【0082】次に、本発明の第2実施形態にかかる全自
動洗濯機ついて、図10にしたがって説明する。図10
は、本発明の第2実施形態にかかる全自動洗濯機の機械
的構成を示す要部拡大断面図である。
【0083】洗濯水を噴射する1個あるいは複数個の翼
ノズル49を翼31に設け、翼ノズル49と翼内水路5
0とつなぎ、翼内水路50とのアーム内水路51とつな
ぎ、連結装置52を介してアーム内水路51と洗濯水噴
射手段とをつなげる。
【0084】洗濯水噴射手段において、ポンプ34から
散水ノズル11および翼ノズル49に洗濯水を送る。ポ
ンプ34から加圧された洗濯水は、開いている洗濯槽排
水弁46を通過して、連結装置52を介してアーム内水
路51、翼内水路50そして翼ノズル49に送られて、
洗濯槽4の側壁面にある洗濯物22に噴射される。
【0085】翼ノズル49から洗濯水を噴射することに
より、散水ノズル11からでは洗濯水が比較的噴射され
にくい領域に噴射することができるので、洗濯モードお
よびすすぎモードにおいて有効的な手段となる。しか
も、洗濯物22と翼31との間に洗濯水を満たすことが
でき、洗濯物22が直接翼31に接すること減少するの
で、洗濯物22の損傷を軽減することができる。
【0086】制御系は第1実施形態の給水モードのステ
ップS120で洗濯槽排水弁46が開であることと、す
すぎ給水モードのステップS670が開であること以外
は同一とする。
【0087】第2実施形態において、図11に翼ノズル
49の配置図を示す。翼31の回転方向に噴射する翼ノ
ズル49を翼31の前縁部と後縁部に1個あるいは複数
個設けることにより、翼31が剥離させて撹拌しようと
する洗濯物22に洗濯水を含ませることができるので、
洗濯物22が剥離、撹拌されやすくなって翼31の駆動
動力の低減と洗濯物の損傷低減ができる。
【0088】上述した第1実施形態および第2実施形態
において、洗濯槽4が回転しているとき、翼31は洗濯
槽4と同一に回転しており、洗濯槽4が静止していると
き翼31が回転している制御を示したが、洗濯槽が回転
している場合において、翼31は洗濯槽4の回転方向に
対して逆方向回転する制御を行うことも本実施形態に含
まれる。
【0089】このような運転制御により、洗濯槽4と翼
31から洗濯物22や洗濯水にいろいろな組み合わせの
動力を与えることが可能となり、洗濯槽4の内において
混合流れができ洗濯水の水流効果を向上させ、しかも、
ほぐし洗い、もみ洗い、しっかり洗い、やわらか洗い、
つけ洗いなどの洗い方法を選択できるようになる。
【0090】また、上述した第1実施形態および第2実
施形態において、複数の翼31におけるアーム32の形
状は図12に示すように、複数本のアーム32を洗濯槽
4の中心部から翼4に向けて伸ばすこともできる。さら
に図13に示すように、アーム32を洗濯槽4の底部に
おいて円盤状にすることもできる。
【0091】さらに、上述した第1実施形態および第2
実施形態において、翼31の高さは、洗濯槽4の側壁面
の高さにしているが、洗濯槽4の側壁面高さより低い翼
31も本実施例に含まれる。さらに洗濯槽4の通水孔2
6の位置は洗濯槽4の内壁面ならどこでもよいことも本
実施形態に含まれる。
【0092】加えて、上述した第1実施形態および第2
実施形態として全自動洗濯機を用いて説明したが2槽式
洗濯機においても、適用することができる。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
記載の洗濯機によれば、翼を洗濯槽の壁面に近接するよ
うに配設するとともに、アームを介して翼駆動手段に接
続したので、前記洗濯槽内に発生した遠心力により前記
洗濯槽壁面に押し付けられた洗濯物に対して、従来のパ
ルセータ方式ではパルセータの円周部で洗濯物を引っか
けて撹拌しているのに比べて、より効果的に洗濯物を剥
離させて撹拌することができ、しかも洗濯物への損傷も
軽減できる。
【0094】また、本発明の請求項2記載の洗濯機によ
れば、前記洗濯槽駆動手段および翼駆動手段が、正転・
逆転可能な1個のモータからなるので、前記洗濯槽駆動
手段および翼駆動手段をそれぞれ個別のモータにて構成
する場合に比較して、洗濯機の構成を簡素化することが
できる。
【0095】さらに、本発明の請求項3記載の洗濯機に
よれば、前記洗濯槽駆動手段および翼駆動手段が、イン
バータモータからなるので、モータの回転数を制御系で
ソフト的に操作でき、モータの出力、すなわち洗濯槽に
伝達される出力を無段階に変化させることができるた
め、洗濯物量や洗濯物の布質等に対応してモータの回転
数を設定すれば、効果的に電力消費を抑え省エネに貢献
できる。
【0096】加えて、本発明の請求項4記載の洗濯機に
よれば、前記洗濯槽駆動手段を制御する洗濯槽制御回路
と、前記翼駆動手段を制御する翼駆動制御回路とを設
け、前記洗濯槽制御回路は前記洗濯槽を回転、静止又は
回転・静止の繰り返し制御し、前記翼駆動手段は前記洗
濯槽が静止している場合に前記翼を正転又は正転・逆転
の繰り返し制御し、前記洗濯槽が回転している場合に前
記翼を前記洗濯槽の回転方向に対して逆方向回転する制
御してなるので、前記洗濯槽および翼から洗濯物や洗濯
水にいろいろな組み合わせの動力を与えることが可能と
なるので、ほぐし洗い、もみ洗い、しっかり洗い、やわ
らか洗い、つけ洗いなどの洗い方を選択できるようにな
る。
【0097】加えて、本発明の請求項5記載の洗濯機に
よれば、前記洗濯槽内壁上部にバランサーを配設し、該
バランサーの底部に前記翼の回転軌道溝を設けたので、
翼が洗濯槽壁面に常に接するように回転することにな
り、翼に洗濯物が引っ掛かることを避けることができ
る。また、翼が両端支持となってぶれがなくなるため耐
久性が向上する。
【0098】加えて、本発明の請求項6記載の洗濯機に
よれば、前記翼の回転方向端部の翼厚を中心部の翼厚よ
りも薄くしたので、洗濯槽の回転により発生した遠心力
により洗濯槽に付着した洗濯物を抵抗を少なくして剥離
することができ、翼の回転駆動力を低減することがで
き、洗濯物に与える動力が少ないので損傷を軽減するこ
とができる。
【0099】加えて、本発明の請求項7記載の洗濯機に
よれば、前記洗濯水を加圧するポンプと、前記翼に設け
られた洗濯水を噴射する翼ノズルと、前記翼内に設けら
れた翼内水路と、前記アーム内に設けられたアーム内水
路とを設け、前記ポンプと前記翼ノズルとを前記翼内水
路およびアーム内水路を介して接続したので、翼と洗濯
物の間に洗濯水を充満させて、洗濯物が直接翼に接触し
ないので洗濯物への損傷を軽減することができる。しか
も、洗濯水が比較的噴射されにくい領域から洗濯水を噴
射することができるので、洗濯において洗浄効果を向上
させることができる。
【0100】加えて、本発明の請求項8記載の洗濯機に
よれば、前記翼の回転方向に噴射する翼ノズルを設けた
ので、翼が剥離させて撹拌しようとする洗濯物に洗濯水
を含ませることができるので、洗濯物が剥離、撹拌され
やすくなって翼の駆動動力の低減と洗濯物の損傷低減が
できる。
【0101】加えて、本発明の請求項9記載の洗濯機に
よれば、前記洗濯槽から排出された洗濯水を前記ポンプ
で加圧する前に一旦溜めるためのバッファタンクを設け
たので、ポンプの空転を防ぐことができ、ポンプの故障
や破損を避けることができる。また、洗濯槽と外水槽の
間に溜まった洗濯水が洗濯槽の回転に対する抵抗が低減
できる。
【0102】加えて、本発明の請求項10記載の洗濯機
によれば、前記外水槽とバッファタンクと一体化したの
で、成型時と組み立て時のコスト軽減および時間短縮が
できる。
【0103】加えて、本発明の請求項11記載の洗濯機
によれば、前記バッファタンク内に洗濯槽内の上限水位
と下限水位を検知する水位センサーを設け、前記上限水
位を越えると前記洗濯槽の回転数を下げ、下限水位を下
回ると前記洗濯槽の回転数を上げる洗濯槽制御回路を設
けたので、下限水位以下で生じるポンプの空転を防ぎ、
また上限水位以上で生じる洗濯水のたまりを防げるの
で、洗濯水を有効に活用して循環することができて節水
に貢献する。
【0104】加えて、本発明の請求項12記載の洗濯機
によれば、前記バッファタンク内に前記洗濯水の洗剤濃
度センサーを設けて、予め設定された所定濃度を越える
と排水するとともにすすぎ水を給水する制御手段を設け
たので、洗剤濃度が高くなくすすぎ能力が残っているす
すぎ水を排出することなく有効に水を使うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる洗濯機を示す断
面図である。
【図2】本発明の第1実施形態にかかる洗濯機の要部断
面図である。
【図3】本発明の第1実施形態にかかる洗濯機の要部拡
大断面図である。
【図4】本発明の第1実施形態にかかる洗濯機の制御ブ
ロック図である。。
【図5】図4に示すマイコンの制御動作を示すフローチ
ャートである。
【図6】図4に示すマイコンの制御動作を示すフローチ
ャートである。
【図7】図4に示すマイコンの制御動作を示すフローチ
ャートである。
【図8】図4に示すマイコンの制御動作を示すフローチ
ャートである。
【図9】図4に示すマイコンの制御動作を示すフローチ
ャートである。
【図10】本発明の第2実施形態にかかる洗濯機の要部
拡大断面図である。
【図11】本発明の第2実施形態にかかる洗濯機の要部
斜視図である。
【図12】本発明の実施形態にかかる洗濯機の他のアー
ムの構造を示す説明図である。
【図13】本発明の実施形態にかかる洗濯機のさらに他
のアームの構造を示す説明図である。
【図14】従来の洗濯機を示す断面図である。
【符号の説明】
3 外水槽 4 洗濯槽 13a インバータモータ 16 運転制御装置 20 流体バランサー 22 洗濯物 31 翼 32 アーム 33 翼軌道溝 34 ポンプ 35 バッファタンク 36 バッファタンク用水位センサー 37 洗濯槽用水位センサー 38 排水口 39 濃度センサー 40 マイコン(洗濯槽制御回路,翼制御回路,制御手
段) 49 翼ノズル 50 翼内水路 51 アーム内水路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06F 39/08 331 D06F 39/08 331 (72)発明者 高木 真也 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 坂本 千鶴 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗濯物を洗濯水と共に収容する洗濯槽
    と、前記洗濯槽を収容する外水槽と、前記洗濯槽を回転
    駆動する洗濯槽駆動手段と、前記洗濯物および洗濯水を
    撹拌する翼と、前記翼を回転駆動する翼駆動手段とを備
    えた洗濯機において、 前記翼を前記洗濯槽の壁面に近接するように配設すると
    ともに、アームを介して前記翼駆動手段に接続したこと
    を特徴とする洗濯機。
  2. 【請求項2】 前記洗濯槽駆動手段および翼駆動手段
    が、正転・逆転可能な1個のモータからなることを特徴
    とする請求項1記載の洗濯機。
  3. 【請求項3】 前記洗濯槽駆動手段および翼駆動手段
    が、インバータモータからなることを特徴とする請求項
    1又は2記載の洗濯機。
  4. 【請求項4】 前記洗濯槽駆動手段を制御する洗濯槽制
    御回路と、前記翼駆動手段を制御する翼駆動制御回路と
    を設け、前記洗濯槽制御回路は前記洗濯槽を回転、静止
    又は回転・静止の繰り返し制御し、前記翼駆動手段は前
    記洗濯槽が静止している場合に前記翼を正転又は正転・
    逆転の繰り返し制御し、前記洗濯槽が回転している場合
    に前記翼を前記洗濯槽の回転方向に対して逆方向回転す
    る制御してなることを特徴とする請求項1記載の洗濯
    機。
  5. 【請求項5】 前記洗濯槽内壁上部にバランサーを配設
    し、該バランサーの底部に前記翼の回転軌道溝を設けた
    ことを特徴とする請求項1記載の洗濯機。
  6. 【請求項6】 前記翼の回転方向端部の翼厚を中心部の
    翼厚よりも薄くしたことを特徴とする請求項1記載の洗
    濯機。
  7. 【請求項7】 前記洗濯水を加圧するポンプと、前記翼
    に設けられた洗濯水を噴射する翼ノズルと、前記翼内に
    設けられた翼内水路と、前記アーム内に設けられたアー
    ム内水路とを設け、前記ポンプと前記翼ノズルとを前記
    翼内水路およびアーム内水路を介して接続したことを特
    徴とする請求項1記載の洗濯機。
  8. 【請求項8】 前記翼の回転方向に噴射する翼ノズルを
    設けたことを特徴とする請求項7記載の洗濯機。
  9. 【請求項9】 前記洗濯槽から排出された洗濯水を前記
    ポンプで加圧する前に一旦溜めるためのバッファタンク
    を設けたことを特徴とする請求項7記載の洗濯機。
  10. 【請求項10】 前記外水槽とバッファタンクと一体化
    したことを特徴とする請求項9記載の洗濯機。
  11. 【請求項11】 前記バッファタンク内に洗濯槽内の上
    限水位と下限水位を検知する水位センサーを設け、前記
    上限水位を越えると前記洗濯槽の回転数を下げ、下限水
    位を下回ると前記洗濯槽の回転数を上げる洗濯槽制御回
    路を設けたことを特徴とする請求項9記載の洗濯機。
  12. 【請求項12】 前記バッファタンク内に前記洗濯水の
    洗剤濃度センサーを設けて、予め設定された所定濃度を
    越えると排水するとともにすすぎ水を給水する制御手段
    を設けたことを特徴とする請求項9記載の洗濯機。
JP8229579A 1996-08-30 1996-08-30 洗濯機 Pending JPH1071293A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008073128A (ja) * 2006-09-20 2008-04-03 Hitachi Appliances Inc ドラム式洗濯機
JP2017148474A (ja) * 2016-02-25 2017-08-31 三星電子株式会社Samsung Electronics Co.,Ltd. 洗濯機

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JP2008073128A (ja) * 2006-09-20 2008-04-03 Hitachi Appliances Inc ドラム式洗濯機
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