JPH1070875A - スイッチドリラクタンスモータ - Google Patents

スイッチドリラクタンスモータ

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Publication number
JPH1070875A
JPH1070875A JP22350596A JP22350596A JPH1070875A JP H1070875 A JPH1070875 A JP H1070875A JP 22350596 A JP22350596 A JP 22350596A JP 22350596 A JP22350596 A JP 22350596A JP H1070875 A JPH1070875 A JP H1070875A
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JP
Japan
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rotor
stator
salient poles
switched reluctance
reluctance motor
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Application number
JP22350596A
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English (en)
Inventor
Masahiro Tsukamoto
雅裕 塚本
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製造が容易で、異音発生等の不都合を生じるこ
となく、小型化、軽量化が可能なスイッチドリラクタン
スモータを提供する。 【解決手段】その周囲に巻線2a〜2fをもち、巻線に
電流を与えることで中心軸と並行な磁界を発生する突極
1a〜1fを、円周上に複数個備えたステータ1と、平
面上で放射状に伸びた複数個の羽5a〜5hとこの平面
に垂直な軸4とを持ったロータ5と、を有し、2個のス
テータ1と1’が互いにその突極を所定の間隙を隔てて
対抗するように中心軸を同じにして組み合わされ、その
突極と突極との間の間隙に前記ロータの羽の部分が収ま
るように、それぞれを同軸上に配置したスイッチドリラ
クタンスモータ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、巻線を巻いた突
極を持つステータと、その突極に逐次吸引されて回転す
る第2の突極を持ったロータとから構成されるスイッチ
ドリラクタンスモータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のスイッチドリラクタンスモータと
しては、たとえば特開平5−292716号公報に記載
されたものがある。これは6個の内側(中心軸方向)向
きの突極を持ち、この突極に巻線が巻いてあるステータ
と、その内側に配設され、中心軸から外向きの4個の突
極を持ったロータから構成されている。この構成におい
て、上記ステータの或る巻線に電流を与えると、電流を
与えられたステータ側の突極(Sとする)に、最も近い
ロータの突極(Rとする)が吸引されるので、ロータは
突極SとRが対抗する位置まで回転する。したがって、
ロータの位置を検出して電流を与える巻線を逐次切り換
えれば、ロータが連続して同転することになる。このモ
ータはその構造より、非接触であり耐久性に優れる、
永久磁石を持たないため耐熱性に優れる、などの利点
がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
スイッチドリラクタンスモータは、下記のような問題点
を持っていた。
【0004】(1)ステータの突極が内側向きとなって
いるため、巻線作業が困難である。そのため、別途、巻
線機で巻いたものを取り付けるか、ステータを2分割し
て巻線機で巻いてからステータを組み合わせる、などの
方法で作成しているが、前者は取付が煩雑であり、また
後者はステータを2分割することで磁場の効率が低下し
たり、ロータとのクリアランスに不均衡が生じてトルク
の脈動が増えるなどの問題点があった。 (2)磁界による吸引力が軸に直交する方向に周期的に
働くため、モータの外筒部が歪み、回転速度に応じた異
音を発生するという問題点があった。 (3)磁束がロータの中心部を通過するので、ここで磁
束飽和を生じ易く、磁束飽和を防ぐためにはロータ中央
部の径を増したり、軸を鉄などの磁性体で構成する必要
があり、慣性モーメントの低下に限界があった。 (4)位置検出のための回転角度センサをモータの外部
に取り付ける必要があり、軸方向(軸に添った方向)に
長い構成になるとともに、軸の位置合わせが必要であ
り、かつ軸間のガタを防ぐ必要などがあった。
【0005】本発明は、上記のごとき問題を解決するた
めになされたものであり、製造が容易で、異音発生等の
不都合を生じることなく、小型化、軽量化が可能なスイ
ッチドリラクタンスモータを提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明においては、特許請求の範囲に記載するよう
に構成している。すなわち、請求項1に記載の発明にお
いては、その周囲に巻線をもち、巻線に電流を与えるこ
とで中心軸と並行な磁界を発生する突極を、円周上に複
数個備えたステータと、平面上で放射状に伸びた複数個
の羽とこの平面に垂直な軸とを持ったロータと、を有
し、2個のステータが互いにその突極を所定の間隙を隔
てて対抗するように中心軸を同じにして組み合わされ、
その突極と突極との間の間隙に前記ロータの羽の部分が
収まるように、それぞれを同軸上に配置する構成とし
た。
【0007】上記のように構成したことにより、巻線作
業は各ステータの突起の先端方向から行なうことができ
るため、巻線機による自動化が可能になる。さらに、一
つのステータ上に形成される突極を一体化して製造する
ことが可能であるため、各突極の間隔と、向い合う突極
の間隔を正確に製造することが出来る。また磁界による
吸引力が軸方向(軸に添った方向)に働くため、モータ
の外筒部には軸方向の力は働くが、軸直交方向(軸に直
交する方向)の力は働かなくなる。一般に筒状のものは
軸直交方向に比べて軸方向の剛性が極端に高いので、上
記ような力の作用方向により外筒部の歪はなくなり、異
音を発生しなくなる。
【0008】また、請求項2に記載の発明においては、
ロータ羽、およびステータ突極の形状を、1枚の羽が複
数の突極間に重複して侵入しない形状にした。このよう
に構成することにより、巻線に通電したときに働く電磁
力を有効に一方向のトルクに変換することができる。具
体的な形状としては、請求項3に記載のように、ロータ
の羽の形状を、軸に近い部分の輻が狭く外周方向に行く
に従って幅広くなる形状、或いは請求項4に記載のよう
に、ステータの突極の形状を、軸に近い部分の輻が狭く
外周方向に行くに従って幅広くなる形状にする。
【0009】また、請求項5に記載の発明においては、
ロータの羽と、2個のステータの突極との間の軸方向の
隙間を、一方は大きく、他方は小さくなる設定した。こ
のように構成することにより、ロータを吸引する力が一
方向に付勢されるので、軸方向の熱膨張を補正する隙間
が設けてあった場合でも、その隙間での移動を押さえる
皿ばねなどは不要であり、軸方向にガタつくことがな
い。
【0010】また、請求項6に記載の発明においては、
ステータの突極と突極の間に、発光部と受光部を持つ光
反射検出器、または光透過検出器を1個、または複数個
設けた。このように構成することにより、ステータ内部
の無駄スペースを有効に利用して回転角度センサをモー
タ内部に設けることができ、小型化、低コスト化が図れ
る。
【0011】また、請求項7に記載の発明においては、
ロータの片面に、円盤状の薄い板を取り付け、この円盤
に等角度ピッチで光を反射する部分としない部分(反射
率の大きな部分と小さな部分)とを設け、またステータ
の突極と突極との間に、発光部と受光部を持つ光反射検
出器を、1個または複数個設けた。このように構成する
ことにより、請求項6と同等の効果が得られ、かつ請求
項6よりも角度検出の分解能を向上させることが出来
る。
【0012】また、請求項8に記載の発明においては、
ロータとステータを、磁性体で、電気抵抗の高い材料で
構成した。このように構成することにより、積層鋼板を
使わなくても渦電流損失を防ぐことができる。なお、ロ
ータとステータの材料の電気抵抗は、渦電流損失の大き
さに影響を及ぼすので、当該材料の電気抵抗は、体積抵
抗率で約10μΩcm以上が必要である。上記の材料と
して鋼材を用いることもできるが、電気抵抗の高い方が
渦電流損失を小さくすることが出来る。電気抵抗の高い
材料としては、例えば電磁ステンレス(63〜73μΩ
cm)やケイ素鋼(45〜50μΩcm)があり、それ
らを用いることが好ましい。
【0013】
【発明の効果】請求項1に記載の発明においては、巻線
作業がステータの突起の先端方向から行なうことができ
るため、巻線機による自動化が可能になり、量産性が高
くなる。また外筒部の歪がなくなり、異音を発生しな
い。さらに磁束はロータの羽の部分を上下に通過するの
みとなるので、ロータ中央部の肉を減らしたり、ロータ
自体の厚さを薄くしたり、軸を非磁性の軽金属などにし
ても性能に影響はなく、慣性モーメントをより小さくす
ることができるとともに、小型軽量化が可能になる。
【0014】また、請求項2〜請求項4に記載の発明に
おいては、ロータ羽およびステータ突極の形状を、1枚
の羽が複数の突極間に重複して侵入しない形状にしたこ
とにより、巻線に通電したときに働く電磁力を有効に一
方向のトルクに変換することができ、性能の向上が図れ
る。
【0015】また、請求項5に記載の発明においては、
ロータを吸引する力が間隙の小さい側が大きくなるた
め、ロータは回転するとともに常に一方向に付勢され、
軸方向の熱膨張を補正する隙間が設けてあった場合で
も、その隙間での移動を押さえる皿ばねなどは不要であ
り、軸方向にガタつくことがない。
【0016】また、請求項6、請求項7に記載の発明に
おいては、ステータ内部の無駄スペースを有効に利用し
て回転角度センサをモータ内部に設けることができ、小
型化、低コスト化が図れる。
【0017】また、請求項8に記載の発明においては、
ロータとステータを磁性体でかつ電気抵抗の高い材料で
構成したことにより、積層鋼板を使わなくても渦電流損
失を防ぐことができる、等の効果が得られる。
【0018】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)この実施の形態は、例えば請求項
1の構成に相当する。図1は、本発明の第1の実施の形
態の分解斜視図である。図1において、1と1’が1対
のステータであり、それぞれまったく同形状となってい
る。したがって説明はステータ1を基本にして行ない、
各符号に「’」を付けることによってステータ1’のも
のとする。
【0019】ステータ1には6個の突極1a〜1fが軸
方向に突き出す形で形成され、底部1gと一体になって
いる。各突極1a〜1fには巻線2a〜2fが取り付け
てある。この巻線は、対抗した1対(ステータ1とステ
ータ1’とにおける対向したもの、例えば2aと2
a’)と、軸を中心として反対側の1対(例えば2dと
2d’)の計4個が1組であり、この1組の巻線(例え
ば2a・2a’・2d・2d’)に同時に電流が流れ
る。この1組に電流を流した時、2a→2a’→2d’
→2d→2aのようにループ状に磁束が形成されるよう
に、各巻線の巻方向が設定されている。他の2組すなわ
ち、2b・2b’・2e・2e’と2c・2c’・2f
・2f’においても同様である。
【0020】ステータ1の底部1gには、ベアリング3
を固定する窪み1h(図1では1h’を図示)が設けら
れている。ベアリング3は、それぞれのステータに1個
ずつ設けられ、それぞれ3、3’と番号を付けておく。
両者は同じ玉軸受けなどであり、シャフト4から加わる
軸方向荷重と軸直交方向荷重を受け、シャフト4とロー
タ5が滑らかに回転するように支える。
【0021】シャフト4は、その中央部付近にロータ5
を備え、ロータ5に加えられたトルクを外部へ伝達する
機能と、ロータ5が軸ズレを生じないで回転するように
支える。また、ロータ5を挟むように大径部4aが設け
られており、ここがベアリング3、3’と接触すること
でロータ5が軸方向に移動する量を規制する。
【0022】ロータ5は従来例のロータを薄くスライス
したような形状であり、8個の放射状の羽5a〜5hを
持った形状になっている。この厚さは、慣性モーメント
が減少し、かつ磁路が短くなるように、できるだけ薄い
方が望ましいので、磁界で発生する軸方向の吸引力が加
わって撓んだときに、ロータ5と突極2のクリアランス
が大幅に変化するようなことがないような曲げ剛性を持
った上で、できるだけ薄く設定されている。
【0023】なお、前記の突極の数とロータの羽の数
は、この例のように6個と8個に限られるものではな
く、8個と6個、6個と4個など、4以上の偶数で互い
に倍数になっていなければ、どのような組み合わせでも
構わない。
【0024】次に、外筒部6は図1では半分しか描かれ
ていないが、実際は円筒状であり、2個のステータで挟
まれている。この外筒部6は非磁性体で、かつ軸方向の
剛性が高い材料であれば何でも用いることができ、アル
ミやステンレスなどの金属のほか、アクリルなど軽量な
樹脂も用いることが可能である。そしてロータ5の羽と
突極2とのクリアランスを規定値に納めるため、軸方向
の寸法は管理されている。また円筒状でなくても、軸方
向の荷重を均等に受けられる構造であれば、スリットが
入って中が見える構造などでも構わない。この場合は巻
線の放熱性の高いモータとすることができる。
【0025】また図1では図示されていないが、モータ
にはロータ5の回転角度を検出する回転角度センサがシ
ャフト4と同軸に取り付けられている。なお、回転角度
センサに関しては後記図6で詳述する。
【0026】以下、動作を図2に基づいて説明する。図
2は、ステータの各突極とロータの各羽との位置関係を
示す平面図である。まず、図2(A)のような位置にロ
ータがあったとする。ロータの位置は回転角度センサで
検出される。このとき巻線2aと2d(図示されてない
対抗する2’の巻線2a’と2d’も含む)に通電する
と、その最も近傍にある5aと5eの羽がそれぞれ突極
に吸引される。この吸引力はロータの羽を突極の中央部
に吸着するように働くため、羽は上下の突極に同時に斜
めに吸引される。したがって軸方向の力は上下でほとん
どキャンセルされ、突極の中央部に引き込むような横方
向の力のみが羽に働く。したがってロータは矢印の方向
に回転し、図2(B)の状態になる。
【0027】図2(B)の状態になったら通電する巻線
を2bと2eに切り換える。すると今度は5bと5fの
羽が吸引され、やはりロータは矢印の方向に回転する。
この動作を繰り返すことでロータは連続的に回転し、吸
着力が電流に比例するため、電流に応じた応じたトルク
を発生する。なお下記の他の実施の形態についても上記
の動作は同じである。
【0028】(第2の実施の形態)この実施の形態は、
例えば請求項2および請求項3の構成に相当する。図3
は本発明の第2の実施の形態を示す図であり、ステータ
の各突極とロータの各羽との位置関係および形状を示す
平面図である。
【0029】図3に示すモータにおいては、ロータの羽
の形状が単純な長方形ではなく、外周に向かって広がっ
た形状となっている。前記第1の実施の形態(図2)で
は、たとえば2aに通電すると、大半の磁力は羽5aに
対して働くが、一部2aの上に重なっている5bにも働
く。この力は5bを2aの上に引き寄せる力となるの
で、本来働くべき矢印方向のトルクを打ち消すものとな
る。これに対して、図3の構成においては、羽の根元を
細くしてあり、1枚の羽が同時に複数の突極対の間に重
複して侵入しない形状になっている。例えば、上記のよ
うに羽5aが巻線2a(突極1a)の上にある場合に
は、羽5bは巻線2aの上には重ならず、5bに働く磁
力は小さくなる。したがって発生するトルクをより大き
くすることができる。
【0030】(第3の実施の形態)この実施の形態は、
例えば請求項2〜請求項4に相当する。図4は本発明の
第3の実施の形態を示す図であり、ステータの各突極と
ロータの各羽との位置関係および形状を示す平面図であ
る。この実施の形態は、前記第2の実施の形態に加え
て、突極の形状も外周に向かって広がった形状とした。
このことで第2の実施の形態よりさらに羽5bが巻線2
aから遠くなり、より効果的にトルクを発生することが
できる。
【0031】(第4の実施の形態)この実施の形態は、
例えば請求項5に相当する。図5は本発明の第4の実施
の形態を示す図であり、組立られた状態における横方向
の透視図である。
【0032】通常モータの軸は、熱膨張・加工誤差など
を考慮して図の上下方向に隙間を設けてあり、この実施
の形態では図中の寸法Aの部分に相当する。このとき、
軸が上下にガタつくのを防ぐために、この隙間に皿ばね
やワッシャを入れるのが一般的である。
【0033】しかし、本実施の形態では、ロータ5と突
極2との間隙(寸法B)を、ロータ5と突極2’との隙
間(寸法C)よりも広く設定してある。この隙間は前記
の寸法Aだけ軸が下側へ移動してもやはりB>Cとなる
ように設定してある。電磁力は隙間が小さい方により大
きく発生するので、B>Cの関係よりモータ駆動時にロ
ータ5に対して働く力は、突極2’に吸引される力が突
極2に吸引される力を常に上回るようになる。したがっ
てロータ5は常に図の上側に吸引され、突極2側に寸法
Aの隙間を残して動作するようになる。このことから皿
ばねやワッシャを設けなくてもロータが寸法Aの間をガ
タつくことがなく、皿ばね等のコストや組立時の工数を
減らすことができる。
【0034】また、これと同じ効果は、突極2だけ巻線
をなくし、突極のみとした場合にも達成される。この場
合にはトルクは減少するが、巻線工数が半分になるた
め、より低コストなモータとすることができる。また上
方への吸引力が増加するので、ガタつきを抑える効果は
より高くなる。
【0035】(第5の実施の形態)この実施の形態は、
例えば請求項7に相当する。図6は第5の実施の形態を
示す図であり、(A)はステータの平面図、(B)はロ
ータの平面図、(C)はロータの側面図である。
【0036】ロータ15の羽の形状は第1の実施の形態
と同じ形状であるが、上面に円盤15iが張り付けてあ
る。この円盤15iには等角度ピッチで長方形の凹み1
5jが形成されており、凹んでいない部分は鏡面となっ
ている。また対抗するステータ11には、突極と突極の
間の部分に発光ダイオードとフオトトランジスタで構成
される光反射検出器11iが備えられ、15iの鏡面の
反射を検出するようになっている。この光反射検出器1
1iで凹み15jを検出し、基準位置(例えば凹みの幅
を変えておく)からの数を計数する等の処理を行なうこ
とにより、ロータの回転角度を検出することが出来、そ
れを用いてステータの各巻線に流す電流を切り替える。
【0037】以上の構成により、モータ内部の無駄なス
ペースを有効に利用することが出来るので、モータの大
きさを変更せずに回転角度センサを設けることが可能と
なり、センサを外付けする場合に比べて小型、低コスト
化が図れ、またセンサとモータの組立時の位置合わせな
ども不要となる。
【0038】なお、円盤15iを非磁性体で形成した場
合には、できるだけ薄くし、かつ第4の実施の形態と組
み合わせて、隙間の広いステータ1側に円盤を設けるの
が望ましい。また、円盤の構成はロータ本体を塗装など
で光反射率を下げた上で、凹みではなくスリットを切っ
たアルミ箔状のものとしたり、逆にアルミ箔状の円盤に
スリットを切ったシートを張り付けたものなどの構成で
も構わない。また、円盤15iを磁性体で構成した場合
は、ロータ本体の厚さに比べて充分薄いものであればよ
い。
【0039】また、光反射検出器11iは、1個に限ら
ず多数設けることが可能であり、それだけのスペースも
ある(例えば、この実施の形態で各突極間に設ければ6
カ所に可能)。そこで円盤の凹みと位相関係を合わせた
位置に複数の光反射検出器を設ければ、設けた数だけ角
度の分解能を高めることが可能である。また最低2個で
回転方向の判別も可能(例えば、円周上の近い位置に設
けた2個の検出器のどちらに先に出力があったかを検出
すればよい)となる。
【0040】また、請求項6に記載のように、円盤を設
けず光反射検出器、または光透過検出器のみを設けた場
合でも、ロータの羽による光の反射、または遮断によっ
て回転角度の検出は可能である。この場合は位置の検出
分解能は悪くなるが、円盤を取り付ける必要がないた
め、より低コストでセンサを内蔵することができる。
【0041】なお、回転角度センサとしては、上記のよ
うな光学式の他に電磁式や抵抗式などが考えられるが、
電磁式を巻線の近傍に配置するのはノイズの影響が大き
いため困難であり、抵抗式は接触が必要となるためスイ
ッチドリラクタンスモータのメリットの1つである非接
触構造が損なわれる。したがって光学式の回転角度セン
サを内蔵するのが最も望ましい。
【0042】また、ロータとステータを、磁性体で、電
気抵抗の高い材料で構成すれば、積層鋼板を使わなくて
も渦電流損失を防ぐことができる。ロータとステータの
材料の電気抵抗は、渦電流損失の大きさに影響を及ぼす
ので、当該材料の電気抵抗は、体積抵抗率で約10μΩ
cm以上が必要である。上記の材料として鋼材を用いる
こともできるが、電気抵抗の高い方が渦電流損失を小さ
くすることが出来る。電気抵抗の高い材料としては、例
えば電磁ステンレス(63〜73μΩcm)やケイ素鋼
(45〜50μΩcm)があり、それらを用いることが
好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の分解斜視図。
【図2】ステータの各突極とロータの各羽との位置関係
を示す平面図。
【図3】本発明の第2の実施の形態を示す図であり、ス
テータの各突極とロータの各羽との位置関係および形状
を示す平面図。
【図4】本発明の第3の実施の形態を示す図であり、ス
テータの各突極とロータの各羽との位置関係および形状
を示す平面図。
【図5】本発明の第4の実施の形態を示す組立状態にお
ける横方向の透視図。
【図6】第5の実施の形態を示す図であり、(A)はス
テータの平面図、(B)はロータの平面図、(C)はロ
ータの側面図。
【符号の説明】
1、1’…ステータ 5…ロータ 1a〜1f…突極 5a〜5h…羽 1a’〜1f’…突極 6…外筒
部 1g…底部 11…ステータ 1h’…窪み 11i…光反射検出器 2a〜2f…巻線 15…ロータ 2a’〜2f’…巻線 15i…円盤 3、3’…ベアリング 15j…凹み 4…シャフト 4a…大径部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】その周囲に巻線をもち、巻線に電流を与え
    ることで中心軸と並行な磁界を発生する突極を、円周上
    に複数個備えたステータと、 平面上で放射状に伸びた複数個の羽と、この平面に垂直
    な軸とを持ったロータと、を有し、 前記ステータは、2個のステータが互いにその突極を所
    定の間隙を隔てて対抗するように中心軸を同じにして組
    み合わされ、その突極と突極との間の間隙に前記ロータ
    の羽の部分が収まるように、それぞれを同軸上に配置し
    たスイッチドリラクタンスモータ。
  2. 【請求項2】前記ロータの羽形状とステータの突極形状
    は、1枚の羽が同時に複数の突極対の間に重複して侵入
    しない形状であること、を特徴とする請求項1に記載の
    スイッチドリラクタンスモータ。
  3. 【請求項3】前記ロータの羽は、軸に近い部分の輻が狭
    く外周方向に行くに従って幅広くなる形状であること、
    を特徴とする請求項2に記載のスイッチドリラクタンス
    モータ。
  4. 【請求項4】前記ステータの突極は、軸に近い部分の輻
    が狭く外周方向に行くに従って幅広くなる形状であるこ
    と、を特徴とする請求項2または請求項3に記載のスイ
    ッチドリラクタンスモータ。
  5. 【請求項5】前記ロータの羽と、前記2個のステータの
    突極との間の軸方向の隙間は、一方のステータの突極と
    の間隙が他方のステータの突極との間隙よりも大きくな
    るように設定したこと、を特徴とする請求項1乃至請求
    項4の何れかに記載のスイッチドリラクタンスモータ。
  6. 【請求項6】前記ステータの突極と突極の間に、発光部
    と受光部を持つ光反射検出器、または光透過検出器を1
    個、または複数個設けたこと、を特徴とする請求項1乃
    至請求項5の何れかに記載のスイッチドリラクタンスモ
    ータ。
  7. 【請求項7】前記ロータの片面に、円盤状の薄い板を取
    り付け、この円盤に等角度ピッチで光を反射する部分と
    しない部分とを設け、また前記ステータの突極と突極と
    の間に、発光部と受光部を持つ光反射検出器を、1個ま
    たは複数個設けたこと、を特徴とする請求項1乃至請求
    項6の何れかに記載のスイッチドリラクタンスモータ。
  8. 【請求項8】前記ロータとステータを、磁性体であり、
    かつ電気抵抗の高い材料で構成したこと、を特徴とする
    請求項1乃至請求項7の何れかに記載のスイッチドリラ
    クタンスモータ。
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