JPH1070238A - 半導体デバイスの製造方法 - Google Patents

半導体デバイスの製造方法

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JPH1070238A
JPH1070238A JP9128234A JP12823497A JPH1070238A JP H1070238 A JPH1070238 A JP H1070238A JP 9128234 A JP9128234 A JP 9128234A JP 12823497 A JP12823497 A JP 12823497A JP H1070238 A JPH1070238 A JP H1070238A
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JP9128234A
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John D Walker
ディー.ウォーカー ジョン
David W Daniel
ダブリュ.ダニエル デビッド
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Symbios Logic Inc
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    • H01L29/86Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor controllable only by variation of the electric current supplied, or only the electric potential applied, to one or more of the electrodes carrying the current to be rectified, amplified, oscillated or switched
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリコン制御整流器および厚フィールドデバ
イス両方を製造するための改良された方法を提供する。 【解決手段】 基板内に半導体デバイスを製造する方法
である。薄い酸化物層と窒化ケイ素の層を用いて、その
窒化ケイ素の層が薄い酸化物層を露出するように部分的
にエッチングされて、活性領域が基板内に画定される。
フィールド酸化物領域は、画定された活性領域以外の領
域上に形成される。これらのフィールド酸化物領域は、
活性領域間に位置するようになる。窒化ケイ素の残りの
部分および薄い酸化物層は取り除かれ、捨て酸化物層が
活性領域の表面上に生成される。第1のマスクすなわち
nウエル・マスクは、n型ドープ剤を埋込むために形成
される。埋込まれた層は、所定位置の第1のマスクとと
もにp型ドープ剤を用いて埋込まれる。その後、nウエ
ル領域が埋込まれる。第1のマスクは取り除かれ、p型
ドープ剤を用いてpウエル領域を埋込むための領域を画
定するように第2のマスクが形成される。ウエル領域は
p型ドープ剤を用いて埋込まれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的に半導体デ
バイスに関し、特に静電放電保護デバイスに関する。ま
たさらに詳しくは、本発明は、静電放電保護デバイスに
用いられる低トリガ電圧のシリコン制御整流器および厚
フィールドデバイス(thick field device)を製造する
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】静電放電(ESD)現象は、通常、高電
圧(通常は、数キロボルト)のパルスと、人体などさま
ざまな発生源により生じた適度な電流(2、3アンペ
ア)および短期間(約100ナノ秒)と、機械により生
じた磁界などが原因とされる。
【0003】ESDの影響は、集積回路(IC)電子工
学において共通する問題であり、薄いゲート酸化物(th
in gate oxides)と非常に短いチャネルデバイスを有す
る相補型金属酸化膜半導体(CMOS)において特に厄
介なものである。そのような構造は、一般的に、数十ボ
ルトしか耐えることができない。CMOSのICに伝導
されたESDパルスは、酸化物の断線およびデバイスま
たは相互接続のバーンアウトを引き起こす恐れがある。
ESDパルスは、また、厚フィールドデバイスにおいて
「ラッチアップ」状況を引き起こす恐れがある。
【0004】ESD問題は、ICが組み込まれた回路基
盤上に適切な帯電防止を組み込むことによりいくらか軽
減できるが、回路基板の製造過程の前やその間は依然と
してICはESDの影響を受けやすい。ESD問題の一
般的認識および電気的に接地された輪帯(bracelets)
などの対抗策は、ICの寿命という局面におけるリスク
を減らすが、これはせいぜい部分的な解決でしかない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、IC自体
にESD保護回路を組み込むことが望まれている。
【0006】ESD保護回路を製造するに当たり、なる
べく少ない工数で回路の構造を作り出すことが望まし
い。工数の数を減らすことにより、半導体デバイスを製
造するのに必要な時間をも減少することができる。さら
に、半導体デバイスを製造するために要される工数を少
なくすることにより費用および材料の削減も達成でき
る。したがって、半導体基板にESD保護回路を製造す
るための改良された方法を提供することは有益なことで
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、基板内に半導
体デバイスを製造する方法を提供する。薄い酸化物層と
窒化ケイ素の層を用いて、その窒化ケイ素の層が薄い酸
化物層を露出するように部分的にエッチングされて、活
性領域が基板内に画定される。フィールド酸化物領域
は、画定された活性領域以外の領域上に形成される。こ
れらのフィールド酸化物領域は、活性領域間に位置する
ようになる。窒化ケイ素の残りの部分および薄い酸化物
層は取り除かれ、捨て酸化物層が活性領域の表面上に生
成される。第1のマスクすなわちnウエル・マスクは、
n型ドープ剤を埋込むために形成される。埋込まれた層
は、所定位置の第1のマスクとともにp型ドープ剤を用
いて埋込まれる。その後、nウエル領域が埋込まれる。
第1のマスクは取り除かれ、p型ドープ剤を用いてpウ
エル領域を埋込むための領域を画定するように第2のマ
スクが形成される。ウエル領域はp型ドープ剤を用いて
埋込まれる。
【0008】本発明の上記以外の目的、特徴および利点
は、次の詳細な説明により明かとなる。
【0009】本発明の新規的特徴と思われる特徴は、添
付の請求の範囲に記載されている。しかし、本発明およ
び好ましい実施の形態並びに本発明の別の目的および利
点は、添付図面とともに以下の実施の形態についての詳
細な説明を参照することで最も良く理解されるものであ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に記述する工程および構成
は、集積回路を製造するための完全なプロセスのフロー
を形成するものではない。本発明は、当該分野で現在用
いられている集積回路の製造技術と結び付けて実行され
得るものであり、一般的に実行されるプロセスの工程の
ほとんどは、本発明を理解するために必要なものとして
包含される。製造中の集積回路の一部の断面および配置
を示す図面は、一定の比率で示されている訳ではなく、
本発明の重要な特徴を説明し得るように描かれている。
【0011】本発明は、CMOSプロセスに関して記述
される。しかしながら、異なるドープ剤を選択したり、
濃度を調整したりすることにより、本発明がPMOS、
NMOSおよび静電放電(ESD)により引き起こされ
るラッチアップやダメージを被りやすい他のプロセスに
も適用しうることは当業者に理解されるべきことであ
る。
【0012】典型的なCMOSデバイスは、フィールド
酸化物により分離されたn型ドープ剤のウエルとp型ド
ープ剤のウエルとを有する。nウエル内に、p型ソース
およびドレーン領域が形成される。隣のpウエルには、
n型ソースおよびドレーン領域が形成される。よって、
回路全体にわたって寄生pnpn領域が存在する。ES
Dパルスが回路内に電圧スパイクを送り込む場合に回路
にダメージが発生する。
【0013】本発明において、集積回路は、入出力パッ
ドに接続された厚フィールド・シリコン制御整流器(S
CR)によりESDパルスに対して保護される。SCR
は、SCRトリガとしてNMOS厚フィールドデバイス
(TFD)を含む。「厚フィールド」という用語は、こ
こでは「厚みのある(thick)」フィールド酸化物が絶
縁体として働くデバイスをいう。厚みのあるフィールド
酸化物は、隣接するウエルにわたり、単一ウエル内に形
成されたデバイスに用いられるゲート酸化物よりも厚い
大きさよりも大きい。
【0014】図1は、本発明にしたがって製造されたS
CRを有するESD保護回路の概略図を示す。入力パッ
ド20は、チップ上の別の回路につながるIN信号線2
2に抵抗器21および30を介してつながっている。厚
フィールドデバイス23は、Vdd26をVssにつな
げ、ESDパルスのリターンパスとして機能する。この
デバイスは、ESDパルスが実行中の回路にダメージを
与える前に入力保護デバイスに切り替わる。
【0015】SCR28は、入力パッド20からVss
へ独立した導電パス29を供給する。抵抗器21および
30は、IN信号線22への電流を制限し、替わってI
N信号は、ESDパルスをオンおよび分流するためにS
CR28へ機会を与える。抵抗器21は10Ωの抵抗を
有する一方、抵抗器30は150Ωから200Ωまでの
抵抗を有する。
【0016】図2は、本発明にしたがって製造されたS
CRを有する別のESD保護回路の概略図を示す。回路
要素のほとんどは、図1に示されたものと同一であり、
図1と図2で共通する回路要素は、同様の符号が付けら
れている。
【0017】入力/出力パッド20は、チップ上の他の
回路につながる入出力信号線43に10オームのポリシ
リコン抵抗器42を介してつながっている。厚フィール
ドデバイス23は、Vdd26をVssに接続する。P
MOSデバイス24とNMOSデバイス25の2つのト
ランジスタは、入出力信号線43をそれぞれVdd26
およびVss27へ接続する。「オン」モードのとき、
SCR28は、入力パッド20からVssまでの独立し
た導電パスを供給する。抵抗器42は、IN信号線43
への電流を制限し、替わってIN信号は、ESDパルス
をオンおよび分流するためにSCR28へ機会を与え
る。
【0018】埋込まれた厚フィールドデバイス(TF
D)は、それだけで構成要素であり、埋込まれたシリコ
ン制御整流器の副構成要素でもある。TFDは、ホウ素
とともにMOS厚フィールドデバイスの横方向のnpn
のベースを埋込むことにより形成される。ホウ素の埋込
み量は、n+からp−への接合部の破壊電圧を制御する
ため、しいてはTFDおよびSCRのトリガ電圧を制御
するために調整される。n+からp−の電圧は、Vdd
の最大値よりも大きく、ゲート破壊電圧の約80パーセ
ントに設定される。Vddおよびゲート破壊電圧に基づ
いて、破壊電圧の範囲は、7ボルトから10ボルトの間
である。破壊電圧とキャリア集中との公知の関係によっ
て、これは横方向のnpn TFDのpベースのドーピ
ングが約1e17/cm2でなければならないことを意
味する。SCRは、TFDを縦方向のpnpデバイスと
接続することにより形成される。npnとpnpのベー
スとエミッタは、共通である。npnとpnpのコレク
ターとベースは、共通であり、拡散領域によって接続さ
れている。SCRとTFDについての更なる情報は、1
993年9月29日に出願された米国特許出願第08/
129,224号「シリコン制御整流器のためのフィー
ルド埋込み」に記載されている。この出願は、ここに参
照として組み込まれる。
【0019】図3A乃至4Eを参照すると、SCRおよ
びTFDの製造におけるさまざまな段階を示す断面図が
本発明にしたがって示されている。図3Aに示されるよ
うに、デバイスは、本発明によりp型基板に形成されて
いる。当然、本発明は他のタイプの基板にも適用しうる
ことは当業者に理解されることである。薄い酸化物層1
02は、基板100の上に形成されている。薄い酸化物
層102は、300オングストロームの厚みを有する。
この層は、約200オングストロームから約800オン
グストロームまでの範囲の厚みであってよい。薄目の窒
化ケイ素の層(Si34)104は、薄い酸化物層10
2の上に形成されている。窒化ケイ素の層104は、1
600オングストロームの厚みを有し、約500オング
ストロームから約2000オングストロームの範囲の厚
みであってよい。図3Bでは、窒化ケイ素の層104が
部分的にエッチングされて、基板100内の活性領域を
画定している。窒化ケイ素の層104の残された部分
は、活性領域の上にくる。図3Cにおいて、フィールド
酸化物領域106が薄い酸化物層が窒化ケイ素層104
で露出した部分に生成され、フィールド酸化領域106
形成後に薄い酸化物層102は除去される。フィールド
酸化物領域106は、約2000オングストロームから
約6000オングストロームの厚みであってよい。
【0020】その後、図3Dでは、捨て(sacrificia
l)酸化物層108が半導体デバイスの上に形成されて
いる。捨て酸化物層108は、図示した例では200オ
ングストロームの厚みを有する。捨て酸化物層108の
厚みは、約50オングストロームから約500オングス
トロームの範囲でもよい。図3Eにおいて、nウエル・
マスク110は、nウエルが半導体100に形成される
べき範囲を画定するようなパターンで加えられている。
nウエル・レジストの厚みは、約2ミクロンから約2.
5ミクロンの間である。図4Aでは、第1型ドープ剤す
なわちホウ素の形でp型ドープ剤が埋込まれ、半導体1
00内にp+埋込層112が形成される。p+埋込層1
12は、本発明の好ましい実施例にしたがって、約13
0万電子ボルトから約250万電子ボルトのエネルギー
レベルで、約1e13/cm2から3e14/cm2の投
与量で埋込まれる。
【0021】図4Bでは、nウエル領域には、本発明に
したがった所望のドーピング分布を作り出すように、多
重りん埋没物(multiple phosphorous implants)の形
でn型ドープ剤が埋込まれる。nウエル114aは、約
1e12/cm2から4e12/cm2の投与量で、80
キロ電子ボルトから150キロ電子ボルトのエネルギー
でりん(phosphorous)を用いて埋込まれた浅いnウエ
ルである。図示された例では、層の厚み、投与量、およ
びエネルギーレベルが特定されているが、他の厚みや、
投与量、エネルギーレベルが所望の分布に応じて用いら
れても良い。nウエル層は、本発明の好ましい実施例に
したがってひとつの浅い(shallow)埋没物とひとつの
逆行性(retrograde)埋没物とを用いて埋込まれる。n
ウエル114bは、逆行nウエルとも呼ばれ、約3e1
2/cm2から3e13/cm2の投与量で、400キロ
電子ボルトから800キロ電子ボルトのエネルギーでり
んを用いて埋込まれる。逆行nウエルなどの逆行領域
は、ドープ剤濃度が表面におけるよりも領域のより深い
部分で高くなる領域である。その後、図4Cにおいて、
pウエル・マスク116が、基板100内にpウエルを
形成するようなパターンに加えられている。本発明によ
れば、逆行埋没物がまず(不具合を減らすために)埋込
まれる。
【0022】次に図4Dにおいて、pウエル領域は、ホ
ウ素などのp型ドープ剤を用いて埋込まれる。多重ホウ
素埋没物は、必要なドーピング分布を得るために用いら
れる。pウエル領域は、本発明にしたがってひとつの浅
い埋没物とひとつの深い埋没物とを用いて埋没される。
浅い埋没物は、pウエル領域118aを形成し、約8e
11/cm2から4.5e12/cm2の投与量で、50
キロ電子ボルトから100キロ電子ボルトのエネルギー
でホウ素を埋込むことを含む。深い埋没物は、約3e1
2/cm2から3e13/cm2の投与量で、400キロ
電子ボルトから800キロ電子ボルトのエネルギーでホ
ウ素を埋込むことにより完成され、逆行pウエル領域1
18bを形成する。また、本発明の好ましい実施例にし
たがって、プロセス中の一連の埋没物は、常に、基板の
すでに埋込みダメージを受けた領域を通って、埋込まな
いようにまず最も深い層、そして続いて浅い埋没物を埋
込む。
【0023】ウエルが埋込まれ、スクリーン酸化物が取
り除かれ、捨てゲート酸化物が生成された後、NMOS
およびPMOSしきい値は、約5e11/cm2から3
e12/cm2の投与量で、5キロ電子ボルトから10
0キロ電子ボルトのエネルギーで、ホウ素、りんまたは
BF2を埋込むことにより調整され、捨て酸化物はエッ
チングされて取り除かれ、ゲート酸化物が生成される。
そしてポリシリコンゲートが画定されて、n+およびp
+ソース/ドレイン領域が埋込まれ、金属酸化物半導体
(MOS)デバイス(図示せず)のために機能する。そ
の後、MOSデバイスは、アルミニウムの相互接続12
0およびシリコン絶縁層122と接続され、図4Eに示
されるようにTFDを含むSCRが形成される。図5A
および図5Bは、図3A乃至3Eおよび図4A乃至4E
に示されたプロセスにより生成されたSCR124およ
びTFD126の概略図である。
【0024】上記ウエル埋没物は、レジスト層およびフ
ィールド酸化物領域により部分的または全体的に覆われ
ている。全体的マスキングとは、埋没物がマスクにより
全体的にブロックされていることをいい、部分的マスキ
ングとは、いくらかの埋没投与量がマスクを通過するこ
とをいう。埋没物は、当業者が周知の埋没物の種(spec
ies)、エネルギー、および投与量を変えることにより
さまざまなウエル特徴分布でシリコン内に位置されう
る。必要なドーピング分布は、複数の埋没物を合わせる
ことにより成し遂げられる。加えて、増強したドープ剤
埋没エネルギー(dopant implant energies)は、シリ
コン基板におけるより深い埋没物分布(deeper implant
profile)へ導く。ドープ剤投与量を増加することによ
り、シリコンにおけるドープ剤の濃度が増加する。この
ようにして、所望の分布がマスキング材料、マスキング
厚みの値、埋没物および投与量エネルギーの使用により
得られる。
【0025】メブ(100万電子ボルト)領域内のドー
プ剤埋没エネルギーにより、深い埋没物が埋込みのみで
ウエルの画定を可能とする。埋没物の種の活性化は、約
800℃もしくはそれ以上にウェーハの温度を上昇させ
ることにより成し遂げられる。活性化は、十分に低い時
間および温度が当該分野において周知なように選択され
ると、ドープ剤の種を移動させることなく成し遂げられ
る。
【0026】nウエル・レジストの厚みおよびp+埋込
み層埋没投与量およびエネルギーは、次の(1)〜
(5)のように半導体の適切な操作のためにSCR以外
のデバイスによって最適化される必要がある。
【0027】(1) p+埋込み層は、最大Vddにお
けるフィールド反転を防ぐようにpウエル・フィールド
酸化物下の濃度を有する。
【0028】(2) pウエル活性領域におけるp+埋
込み層は、NMOSデバイスの特性の変化を防ぐに十分
な深さであるべきである。
【0029】(3) nウエル活性領域におけるp+埋
込み層は、PMOSデバイスの特性の変化を防ぐに十分
な深さであるべきで、nウエルよりも深くなければなら
ない。でなければ(by default)、nウエルによって覆
われていないため、ケース(2)よりも深くなるであろ
う。
【0030】(4) p+層は、寄生のバイポラー・ト
ランジスタ作用(parasitic bipolar transistor actio
n)を防ぐために、pウエルとnウエルの分布に巻き付
くまたは追従するべきである。
【0031】(5) 横方向のn+ソース/ドレインの
周りのp+層、およびフィールド酸化物およびnウエル
の下のp−層は、横方向のnpnのバイポラー・トラン
ジスタ・ゲインを損ずるに十分高い濃度であり、これに
よってラッチアップが防止される。(最小のn+からp
ウエルの、nウエルからp+の設計ルールにおけるラッ
チングSCRのトリガ電流として規定される。その電流
は100mAよりも大きく、または保持電圧は最大VD
Dよりも大きい)。
【0032】pウエルおよびnウエル埋没物は、十分深
いウエルを確保し、各ウエルにおける必要な濃度を供給
して、良質なMOS接合漏れおよび容量特性を得る。
【0033】埋込み後、埋没物を活性化するように且つ
拡散によって埋込まれたドープ剤が移動しないように熱
サイクルが選択される。ゲート酸化物およびソース/ド
レイン拡散プロセスは、これを成しえるに十分である。
ウエル構造が完成すると、MOSトランジスタおよび金
属相互接続層は、周知のプロセス技術により画定され
る。
【0034】図6乃至9を参照すると、SCRなしのp
+埋込み層の投与量対エネルギーのSCRのBV(トリ
ガ電圧)を示すカウンタ図(counter plots)が本発明
にしたがって示されている。図10および11は、本発
明にしたがったp+埋込み層の投与量対エネルギーSC
R埋没物のSCRのBV(トリガ電圧)を示すカウンタ
図である。カウンタ図上の線は、応答曲面モデル(resp
onse surface model)を示す。
【0035】p+埋込み層投与量は、2e13/cm2
から5e13/cm2へ変化し、p+埋込み層エネルギ
ーは、2.3MeV(100万電子ボルト)から2.4
MeVへ変化した。逆行nウエル・エネルギーは、1.
1MeVから1.3MeVへ変化した。使用されたSC
Rは、1.5e143/cm2で40KeV(キロ電子
ボルト)であった。ウエルは、スクリーン酸化物有りと
なしとで埋込まれた。SCRマスクおよび埋没物なし
で、SCR破壊電圧は、これらの状況下11.0ボルト
から6.0ボルトへ変化した。下の表1は、図6から9
のグラフにおける埋没物の条件を示す。
【0036】 表 1 埋 没 物 条 件 埋没物 投与量/cm2 エネルギー 種 p+埋込み層 2e13〜5e13 2.3〜2.4MeV ホウ素 逆行nウエル 2.5e13 1.1〜1.3MeV りん 逆行pウエル 2.5e13 500KeV ホウ素 SCR 1.7e13 40KeV ホウ素 表2は、グラフ上の変化に対する手掛かり(key)を提
供する。
【0037】 表 2 項 SCR=1 SCR埋没物あり SCROX=1 スクリーン酸化物にわたる埋没物 SCR=0 SCR埋没物なし SCROX=0 裸の(bare)シリコンへの埋没物 PANNEAL=1 ゲート酸化物の前、埋没物の後、焼きなまし PANNEAL=0 ゲート酸化物の前、埋没物の後、焼きなましなし RNMEV 逆行nウエル・エネルギー(MeV) NWPHOTO nウエル・ホノレジスト厚み(ミクロン) PBL p+埋込み層投与量(イオン/cm**2) PBL MeV p+埋込み層エネルギー(MeV) このようにして、本発明は、SCRおよびTFDデバイ
ス両方を製造するための改良された方法を提供する。本
発明を通して、SCRおよびTFDデバイスは、慣習的
な拡散されたウエルを用いることなく製造される。代わ
りに、本発明によれば、MeVのエネルギーレベルを用
いる埋込まれたウエルが使用される。このようにして、
SCRマスクおよび埋没物があってもなくてもSCRを
作り出せる。SCR埋没物をなくしたことにより、SC
Rデバイスがより早く且つ安く製造できる。加えて、T
FDにおける破壊電圧は、n+からp−への接合部のホ
ウ素埋没物投与量を選択的に制御することにより調整さ
れる。
【0038】以上、本発明を好ましい実施の形態に関し
て図示し説明したが、形態および詳細におけるさまざま
な変更が本発明の趣旨および範囲を逸脱することなく成
し得ることは当業者にとっては自明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にしたがって製造されたSCRを有す
るESD保護回路の概略説明図でる。
【図2】 本発明にしたがって製造されたSCRを有す
る別のESD保護回路の概略説明図である。
【図3】 本発明に係るSCRおよびTFDの製造の各
工程を示す断面図である。
【図4】 本発明に係るSCRおよびTFDの製造の図
3に引き続く各工程を示す断面図である。
【図5】 図3に描かれたプロセスにより生成された回
路の概略説明図である。
【図6】 本発明に従ったp+埋込み層の投与量とエネ
ルギーSCRインプラントのECRのBV(トリガ電
圧)のグラフである。
【図7】 本発明に従ったp+埋込み層の投与量とエネ
ルギーSCRインプラントのECRのBV(トリガ電
圧)のグラフである。
【図8】 本発明に従ったp+埋込み層の投与量とエネ
ルギーSCRインプラントのECRのBV(トリガ電
圧)のグラフである。
【図9】 本発明に従ったp+埋込み層の投与量とエネ
ルギーSCRインプラントのECRのBV(トリガ電
圧)のグラフである。
【図10】 本発明に従ったp+埋込み層の投与量とエ
ネルギーSCRインプラントのECRのBV(トリガ電
圧)を示すグラフである。
【図11】 本発明に従ったp+埋込み層の投与量とエ
ネルギーSCRインプラントのECRのBV(トリガ電
圧)を示すグラフである。
【符号の説明】
20 入力パッド 21 抵抗器 22 IN信号線 23 厚フィールドデバイス 26 Vdd 28 SCR 30 抵抗器 42 抵抗器 43 IN信号線 100 基板 102 酸化物層 104 窒化ケイ素層 106 フィールド酸化領域 108 捨て酸化物層 110 nウエル・マスク 112 p+埋込層 114a nウエル 114b 逆行nウエル 116 pウエル・マスク 118a pウエル領域 118b 逆行pウエル領域

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板内に活性領域を画定する工程と、 活性領域の表面がフィールド酸化物領域間に位置するよ
    うに、画定された活性領域以外の領域上にフィールド酸
    化物領域を形成する工程と、 活性領域の表面上に捨て酸化物層を生成する工程と、 第1型ドープ剤を用いてウエル領域を埋込むための領域
    を画定するように第1のマスクを形成する工程と、 第1のマスクを用いて第2型ドープ剤を用いて埋込み層
    を埋込む工程と、 第1型ドープ剤および第1のマスクを用いてウエル領域
    を埋込む工程と、 第2型ドープ剤を用いてウエル領域を埋込むための領域
    を画定するように第2のマスクを形成する工程と、 第2型ドープ剤と第2のマスクを用いてウエル領域を埋
    込む工程とからなる半導体デバイスの製造方法。
  2. 【請求項2】 基板内に活性領域を画定する工程は、 基板上に薄い酸化物層を形成する工程と、 酸化物層上に窒化ケイ素の層を形成する工程と、 窒化ケイ素の層を部分的にエッチングして、薄い酸化物
    層の部分的に露出させ、酸化物層の窒化ケイ素の層の残
    りの部分が基板内の活性領域を画定するようにする工程
    とからなることを特徴とする請求項1記載の半導体デバ
    イスの製造方法。
  3. 【請求項3】 捨て酸化物層は、約50オングストロー
    ムから約500オングストロームの厚みを有することを
    特徴とする請求項1記載の半導体デバイスの製造方法。
  4. 【請求項4】 第1型ドープ剤は、p型ドープ剤である
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体デバイスの製造
    方法。
  5. 【請求項5】 p型ドープ剤は、ホウ素であることを特
    徴とする請求項4記載の半導体デバイスの製造方法。
  6. 【請求項6】 第2型ドープ剤は、n型ドープ剤である
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体デバイスの製造
    方法。
  7. 【請求項7】 n型ドープ剤は、りんであることを特徴
    とする請求項6記載の半導体デバイスの製造方法。
  8. 【請求項8】 第1型ドープ剤および第1のマスクを用
    いてウエル領域を埋込む工程は、複数の埋没物を用いて
    n型ドープ剤とともにnウエル領域を埋込む工程からな
    ることを特徴とする請求項1記載の半導体デバイスの製
    造方法。
  9. 【請求項9】 nウエル領域を埋込む工程は、浅い(sh
    allow)nウエル領域および逆行(retrograde)nウエ
    ル領域を埋込む工程からなることを特徴とする請求項8
    記載の半導体デバイスの製造方法。
  10. 【請求項10】 浅いn型領域は、約1e12/cm2
    から4e12/cm2の投与量で、80キロ電子ボルト
    から150キロ電子ボルトのエネルギーでりんを用いて
    埋込まれることを特徴とする請求項9記載の半導体デバ
    イスの製造方法。
  11. 【請求項11】 逆行nウエル領域は、約3e12/c
    2から3e13/cm2の投与量で、400キロ電子ボ
    ルトから800キロ電子ボルトのエネルギーでりんを用
    いて埋込まれることを特徴とする請求項10記載の半導
    体デバイスの製造方法。
  12. 【請求項12】 りんは、80キロ電子ボルトから15
    0キロ電子ボルトのエネルギーで埋込まれることを特徴
    とする請求項10記載の半導体デバイスの製造方法。
  13. 【請求項13】 第2型ドープ剤およびマスクを用いて
    ウエル領域を埋込む工程は、複数の埋没物を用いてpウ
    エル領域を埋込む工程からなることを特徴とする請求項
    1記載の半導体デバイスの製造方法。
  14. 【請求項14】 ドープ剤は、p型ドープ剤であること
    を特徴とする請求項13記載の半導体デバイスの製造方
    法。
  15. 【請求項15】 p型ドープ剤は、ホウ素であることを
    特徴とする請求項14記載の半導体デバイスの製造方
    法。
  16. 【請求項16】 基板上に薄い酸化物層を形成する工程
    と、 酸化物層上に窒化ケイ素の層を形成する工程と、 窒化ケイ素の層を部分的にエッチングして、薄い酸化物
    層の部分を露出させ、酸化物層の窒化ケイ素の層の残り
    の部分が基板内の活性領域を画定するようにする工程
    と、 薄い酸化物層の露出された部分にフィールド酸化物領域
    を形成する工程と、 窒化ケイ素の層の残りの部分と薄い酸化物層を取り除い
    て、基板の活性領域を露出させる工程と、 露出された活性領域に捨て酸化物層を生成する工程と、 nウエル埋込みのための領域を画定するように第1のマ
    スクを形成する工程と、 p+埋込み層を埋込む工程と、 nウエル領域を埋込む工程と、 第1のマスクを取り除く工程と、 pウエル埋込みのための領域を画定するように第2のマ
    スクを形成する工程と、 pウエル領域を埋込む工程とからなることを特徴とする
    半導体デバイスの製造方法。
  17. 【請求項17】 nウエルおよびpウエル領域を埋込ん
    だ後、 ポリシリコン・ゲートを画定する工程と、 厚フィールドデバイスおよびシリコン制御整流器のため
    のソースおよびドレイン領域を形成する工程と、 シリコン制御整流器および厚フィールドデバイスを接続
    するために相互連結を形成する工程とをさらに有するこ
    とを特徴とする請求項16記載の半導体デバイスの製造
    方法。
  18. 【請求項18】 p+埋込み層を埋込む工程は、約13
    0万電子ボルトから約250万電子ボルトの間のエネル
    ギーレベルを用いてp+埋込み層を埋込む工程からなる
    ことを特徴とする請求項16記載の半導体デバイスの製
    造方法。
  19. 【請求項19】 第1のマスクを形成する工程および第
    2のマスクを形成する工程は、フォトレジスト・マスク
    を用いて第1のマスクおよび第2のマスクを形成する工
    程を含むことを特徴とする請求項16記載の半導体デバ
    イスの製造方法。
  20. 【請求項20】 pウエル領域を埋込む工程は、浅いp
    ウエル領域と逆行pウエル領域を埋込む工程からなるこ
    とを特徴とする請求項16記載の半導体デバイスの製造
    方法。
  21. 【請求項21】 nウエル領域を埋込む工程は、浅いn
    ウエル領域と逆行nウエル領域を埋込む工程からなるこ
    とを特徴とする請求項16記載の半導体デバイスの製造
    方法。
  22. 【請求項22】 p型ドープ剤は、ホウ素であることを
    特徴とする請求項21記載の半導体デバイスの製造方
    法。
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