JPH1069552A - 対話式販売機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 対話式で利用者の希望する乗車券類を入手で
きるようにする。 【解決手段】 乗車駅及び乗車日時等の出発条件を入力
する出発条件入力手段と、旅行の目的地や下車駅等の到
着条件を入力する到着条件入力手段と、入力された出発
条件の内容及び入力された到着条件の内容に基づいて乗
車ルートや空席情報等の旅行方法の内容を選択して表示
する旅行方法表示手段と、表示された旅行方法のうち所
定の旅行方法が特定され、かつ、対話式販売機本体にそ
の特定された所定の旅行方法に係る乗車券類の購入金額
が投入されたときに、その乗車券類を発券する発券制御
手段とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、利用者が対話式に
操作して目的とする乗車券類を購入することのできる対
話式販売機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、利用者が駅に設置されている自動
券売機で購入できないような遠方の目的地に旅行等で出
かけようとするときは、利用者が予め時刻表を用いて乗
車日時や乗車ルート等の旅行方法を調査して決定し、こ
の決定内容を係員窓口で係員に口頭又は書面によって申
告すると、係員は、その申告の内容を出札発行機に入力
し、乗車券や特急券等の乗車券類を発券し、その発券さ
れた乗車券類を利用者に渡すようにしている。

【０００３】また、上述のように予め時刻表で旅行方法
を決めていない利用者は、係員窓口で係員に乗車日や目
的地等を告げると、係員は、利用者の申告内容及びその
利用者との対話の内容に基づいて出札発行機を操作して
利用者の目的とする乗車券類を発券するようにしてい
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の係員窓口における乗車券類の発券は、利用者の申告
に基づいて係員が出札発行機を操作するようにしている
ので、係員窓口が混雑し易く、係員の負担が増加しやす
いという欠点があった。

【０００５】特に、上述の利用者が予め時刻表に基づい
て旅行方法を決定している場合であっても、出札発行機
を操作した結果、その利用者の希望する指定席が満席の
場合は、再度利用者の申告に基づいて出札発行機を操作
しなければならず、時刻表で旅行方法を決めていない利
用者と同様に、処理時間が長くなって係員窓口の混雑を
助長する原因となっていた。

【０００６】また、時刻表で旅行方法を決定した利用者
であっても、決定した旅行方法が最善のものか分から
ず、不安の残る旅行方法の選択であった。

【０００７】そこで、本発明は、上記欠点を解決するた
めに成されたものであって、その目的は、最適な旅行方
法が選択でき、しかも係員の負担を軽減することのでき
る対話式販売機を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明に係る対話式販売
機は、上記目的を達成するために、乗車駅及び乗車日時
等の出発条件を入力する出発条件入力手段と、旅行の目
的地や下車駅等の到着条件を入力する到着条件入力手段
と、入力された出発条件の内容及び入力された到着条件
の内容に基づいて乗車ルートや空席情報等の旅行方法の
内容を選択して表示する旅行方法表示手段と、表示され
た旅行方法のうち所定の旅行方法が特定され、かつ、対
話式販売機本体にその特定された所定の旅行方法に係る
乗車券類の購入金額が投入されたときに、その乗車券類
を発券する発券制御手段と、を有することを特徴として
いる。また、発券された乗車券類に係る旅行方法の内容
を印字した用紙を排出する印字手段を設けたことを特徴
としている。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図１は一実施の形態に係る対話式
販売機本体（以下、「本体」という）ａの正面図であっ
て、スラントタイプの接客パネル１の上部には、本体ａ
の稼動状態を表示する表示部２が設けられている。

【００１０】接客パネル１の中央部には、利用者に対し
て購入案内等の所定の案内内容を表示するとともに、利
用者の希望する内容を入力するタッチパネル式の表示画
面３と、係員を呼出すときに押下される呼出釦４及び購
入動作を途中で中止するときに押下される取消釦５がそ
れぞれ設けられている。また、表示画面３の下部には、
投入金額を表示する金額表示部６、係員と応答するとき
に用いられるマイクロホン７及びスピーカ８が並設され
ている。

【００１１】接客パネル１の下部には、乗車券類の発券
口９と、後述する所定の内容を印字して排出口１０ａか
らプリントアウトするプリンタ１０と、乗車券類の購入
を硬貨で行うときの硬貨を投入する投入口１１と、乗車
券類の購入を紙幣で行うときの紙幣を挿入する挿入口１
２と、乗車券類の購入金銭をプリペイドカード等のカー
ドで行うときのカード挿入口１３と、乗車券類の購入を
非接触式のカードで行うときのカード載置台１４と、釣
銭の排出口１５とが設けられている。

【００１２】図１中、１６は、本体ａの内側に設けられ
た乗車券類を発券する発券ユニットであって、乗車券用
ロール紙を備え、そのロール紙を所定の長さに切断する
とともに、所定内容の印字（発駅や金額等の印字）や、
その印字内容に応じた所定の磁気データを書込んで発券
することができるように構成されている。また、カード
挿入口１３、及びカード載置台１４の内側には、図示し
ないが、磁気カードのリード・ライトを行う磁気カード
処理ユニット、及びカード載置台１４に載置された非接
触式カードと無線によりデータの収受を行う非接触カー
ド処理ユニットがそれぞれ設けられている。

【００１３】図１中、Ｃは、本体ａを統括的に制御する
制御器であって、その電気的構成は図２に示されてい
る。

【００１４】制御器Ｃは、ＣＰＵ２０を中心に構成され
ていて、このＣＰＵ２０は、中央に設けられているホス
トコンピュータからなるサーバと通信制御部２１を介し
て接続されている。このサーバには、図示しないが利用
者の希望するあらゆる旅行方法に応えられる旅行方法デ
ータベースが設けられているとともに、指定席の空席情
報等の列車情報のデータが蓄積されている。

【００１５】ＣＰＵ２０には、さらに、上述のプリンタ
１０、発券ユニット１６、図１では省略されている磁気
カード処理ユニット２２及び非接触カード処理ユニット
２３が接続されている。また、ＣＰＵ２０には、図１で
は示されていないが、投入口１１から投入された硬貨、
又は挿入口１２から挿入された紙幣を鑑別し、釣銭が生
じたときに排出口１５に釣銭を放出する金銭処理ユニッ
ト２４が接続されている。

【００１６】また、ＣＰＵ２０には、表示画面３の表示
内容を表示制御するとともに、表示画面３からの信号を
入力するための入出力ユニット２６と、係員と応答する
とき及び表示画面３の表示内容を音声案内するときにマ
イクロホン７及びスピーカ８を駆動制御する音声入出力
ユニット２６とが接続されている。

【００１７】次に、図３のフローチャートを用いて乗車
券類を購入するときの制御動作について説明する。

【００１８】今、本体ａが稼動中の場合、表示画面３に
は、メニュー画面として図１に示されるような旅行方法
の出発駅を入力するための駅名が表示されている（ステ
ップ１００。以下、ステップをＳとする。）。なお、当
初の表示画面に希望する駅名が存在しないときは、図示
しない次画面を指定する部分をタッチしてメニュー画面
の切替えを行うことができる。

【００１９】表示画面３に表示された駅名のうち、希望
する所定の駅名がタッチされると（Ｓ１０２）、表示画
面３の表示内容は、旅行の目的地を指定する画面に切替
えられる（Ｓ１０４）。この目的地の表示は、例えば京
都地域，大阪地域…等の地域が表示される。そして、こ
の表示された地域のうち、希望する地域がタッチされる
と（Ｓ１０６）、その希望する地域内の駅群（図３では
目的地）が表示される（Ｓ１０８）。

【００２０】表示された駅群のうちから希望する駅、す
なわち下車駅と、乗車日時、さらに希望する場合は座席
を指定する旨の表示部分がタッチされると（Ｓ１１
０）、旅行の出発点と到着点とが特定され、さらに旅行
の日時が特定されるので、ＣＰＵ２０は、サーバから得
たデータベースに基づいてその特定された旅行を実施す
るための旅行方法を検索して選択し（Ｓ１１２）、その
選択された内容は表示画面３に表示される（Ｓ１１
４）。

【００２１】上述の選択して表示する旅行方法は、単一
の旅行方法だけでなく、複数種類の判断基準に基づいた
旅行方法が表示される。例えば、所要旅行時間の長短
別、乗車料金の高低別、乗換の有無等の利用者が選択し
やすい内容別に表示される。

【００２２】選択されて表示された旅行方法に希望する
ものがなければ、さらに繰返して次の候補の旅行方法が
検索されて表示される（Ｓ１１６否定、Ｓ１１８）。

【００２３】選択されて表示された旅行方法中に希望す
るものがあれば、その旅行方法の部分がタッチされ、さ
らに、その旅行方法に係る乗車券類の購入金額を満たす
金銭が投入されるとその乗車券類が発券口９から発券さ
れる（Ｓ１１６肯定、Ｓ１２０）。なお、本発明では、
この購入金額をプリペイドカードあるいは非接触カード
等のカード類で決済する場合も、金銭の投入に含めてい
る。

【００２４】乗車券類の購入の際、表示画面のプリント
アウトを指示する部分がタッチされると（Ｓ１２２肯
定）、その乗車券類の係る案内内容、例えば、列車の編
成表や乗車位置、乗換駅等の印字された用紙が排出口１
０ａからプリントアウトされる（Ｓ１２４）。したがっ
て、利用者は、そのプリントアウトされた用紙を利用し
て乗車することができる。

【００２５】なお、上述の説明では、表示画面３の表示
に基づいて利用者が操作するようにしたが、スピーカ８
からは、表示画面３の表示内容に従った音声案内が行わ
れる。

【００２６】

【発明の効果】本発明に係る対話式販売機は、乗車駅及
び乗車日時等の出発条件を入力する出発条件入力手段
と、旅行の目的地や下車駅等の到着条件を入力する到着
条件入力手段と、入力された出発条件の内容及び入力さ
れた到着条件の内容に基づいて乗車ルートや空席情報等
の旅行方法の内容を選択して表示する旅行方法表示手段
と、表示された旅行方法のうち所定の旅行方法が特定さ
れ、かつ、対話式販売機本体にその特定された所定の旅
行方法に係る乗車券類の購入金額が投入されたときに、
その乗車券類を発券する発券制御手段とからなるので、
利用者は対話形式で最適な旅行方法に係る乗車券類を入
手することができる。

【００２７】また、発券された乗車券類に係る旅行方法
の内容を印字した用紙を排出する印字手段を設けたとき
は、その用紙を用いて旅行することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態に係る本体の正面図であ
る。

【図２】制御機のブロック図である。

【図３】制御動作を示すフローチャートである。

【符号の説明】

１ 接客パネル ２ 表示部 ３ 本発明の出発条件入力手段、到着条件入力手段
及び旅行方法表示手段の一部をなす表示画面 ７ マイクロホン ８ スピーカ １１ 投入口 １２ 挿入口 １３ カード挿入口 １４ カード載置台 １５ 排出口 １６ 発券制御手段の一部をなす発券ユニット ２０ 本発明の発券制御手段を担うＣＰＵ Ｃ 制御器 ａ 対話式販売機本体（本体）

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 乗車駅及び乗車日時等の出発条件を入力
   する出発条件入力手段と、 旅行の目的地や下車駅等の到着条件を入力する到着条件
   入力手段と、 入力された出発条件の内容及び入力された到着条件の内
   容に基づいて乗車ルートや空席情報等の旅行方法の内容
   を選択して表示する旅行方法表示手段と、 表示された旅行方法のうち所定の旅行方法が特定され、
   かつ、対話式販売機本体にその特定された所定の旅行方
   法に係る乗車券類の購入金額が投入されたときに、その
   乗車券類を発券する発券制御手段と、 を有することを特徴とする対話式販売機。
2. 【請求項２】 発券された乗車券類に係る旅行方法の内
   容を印字した用紙を排出する印字手段を設けたことを特
   徴とする請求項１記載の対話式販売機。