JPH1069279A - 音場支援システム及び音場設定方法 - Google Patents

音場支援システム及び音場設定方法

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JPH1069279A
JPH1069279A JP8225326A JP22532696A JPH1069279A JP H1069279 A JPH1069279 A JP H1069279A JP 8225326 A JP8225326 A JP 8225326A JP 22532696 A JP22532696 A JP 22532696A JP H1069279 A JPH1069279 A JP H1069279A
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JP8225326A
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Hideki Yagi
秀規 八木
Masaki Takahashi
正樹 高橋
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、音場を視覚的に設定することのでき
る音場設定手段を備えて、任意の音場を設定することに
より、当該音場がもつ音響環境を設定可能にした音場支
援システムを提供することを課題とする。 【解決手段】音場の視覚的な設定により任意の音場に於
ける聴取環境を設定できる音場支援システムであって、
任意の音場を視覚的に設定する視覚的音場設定部1と、
前記音場設定部1で設定された音場から当該音場の設定
に従う音響効果を得るための音響制御情報を算出する音
響効果演算部2と、前記音響効果演算部2で算出された
音響制御情報に従い複数チャネルのラウドスピーカ4,
4,…を駆動制御して音場の設定情報に従う音響空間を
再現するサウンド出力部3とを具備し、音場の視覚的な
設定により、任意の音場に於ける聴取環境を設定できる
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、任意の音場を設定
することにより、当該音場がもつ音響環境を設定可能に
した音場支援システム、及びリスニングルームに於ける
音場設定方法に関する。
【0002】又、本発明は、リスニングルームの音響環
境に応じて複数チャネルのサウンド出力を最適化制御す
るサウンドシステム、及びサウンドシステムの音響設定
方法に関する。
【0003】
【従来の技術】近年、オーディオ/ビジュアル分野の技
術が進み、音響システムに於いても、より高い音質、臨
場特性等が求められている。従来、リスニングルーム等
に於ける、リスナによる音場の再現手段としては、予め
用意された数種の音場を模擬した選択対象音場釦から、
任意の音場釦を選択し音場を設定することで、所望の臨
場特性等を得ていた。
【0004】しかしながら、このような従来の音場設定
手段に於いては、予め用意された数種の模擬音場からそ
の一つの音場を選択する構成であることから、自由度が
少なく、従ってリスナに十分に満足の行く音場のサウン
ドを提供することができないという問題があった。
【0005】又、従来では、リスニングルームに設けた
複数の出力チャネルを持つ音響システムに於いて、リス
ニングルームの音響環境等に応じ音響特性を設定する際
は、リスナ自身が、ボリューム、バランスコントロー
ル、トーンコントロール、グラフィックイコライザ、サ
ラウンドプロセッサ等により、音質、音量、遅延時間等
を手動で調節していた。
【0006】しかしながら、このような従来技術に於い
ては、実際に使用される各出力チャネルの音質の差異、
設置されている位置のずれ、リスナの位置等により、常
に最適な音響設定状態に置くことが困難であるという問
題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
の音場設定手段に於いては、予め用意された数種の模擬
音場からその一つの音場を選択する構成であることか
ら、自由度が少なく、従ってリスナに十分に満足の行く
音場のサウンドを提供することができないという問題が
あった。
【0008】又、従来、リスニングルームの音響環境等
に応じ音響特性を設定する際は、リスナ自身が、ボリュ
ーム、バランスコントロール、トーンコントロール、グ
ラフィックイコライザ、サラウンドプロセッサ等によ
り、音質、音量、遅延時間等を手動で調節していたこと
から、実際に使用される各出力チャネルの音質の差異、
設置されている位置のずれ、リスナの位置等により、常
に最適な音響設定状態に置くことが困難であるという問
題があった。
【0009】本発明は上記実情に鑑みなされたもので、
リスナの所望する任意の音場を視覚的に設定できるよう
にして、リスナに負担をかけることなく迅速かつ容易
に、所望する任意の音場を設定でき、リスナに十分に満
足のゆく音場のサウンドを提供することができる音場支
援システム及び音場設定方法を提供することを目的とす
る。
【0010】又、本発明は、リスナに面倒な操作負担を
かけることなく、複数チャネルの音質、音量、遅延時間
等の各種音響効果によるサウンド出力をリスニングルー
ムの音響環境やリスニング位置等に応じて常に最適化制
御できるサウンドシステム及びサウンドシステムの音響
設定方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、音場を視覚的
に設定することのできる音場設定手段を備えて、任意の
音場を設定することにより、当該音場がもつ音響環境を
設定可能にした音場支援システム、及びリスニングルー
ムに於ける音場設定方法を提供する。
【0012】又、本発明は、リスニングルームの音響環
境に依存した複数出力チャネルの最適設定手段をもつ、
リスニングルームの音響環境に応じて複数チャネルのサ
ウンド出力を最適化制御するサウンドシステム、及びサ
ウンドシステムの音響設定方法を提供する。
【0013】即ち、第1の発明は、音場の視覚的な設定
により任意の音場に於ける聴取環境を設定できる音場支
援システムであって、任意の音場を視覚的に設定する音
場設定手段と、前記音場設定手段で設定された音場から
当該音場の設定に従う音響効果を得るための音響制御情
報を算出する音響効果演算手段と、前記音響効果演算手
段で算出された音響制御情報に従い複数チャネルのラウ
ドスピーカを駆動制御して音場の設定情報に従う音響空
間を再現するサウンド出力手段とを具備し、音場の視覚
的な設定により、任意の音場に於ける聴取環境を設定で
きることを特徴とする。
【0014】又、第2の発明は、複数チャネルのラウド
スピーカを駆動制御サウンドシステムの音場設定方法で
あって、任意の音場を視覚的に設定し、この設定された
音場の情報から音響効果を演算し、この演算で求めた音
響効果の情報をもとにサウンド出力を制御して、音場の
視覚的な設定により任意の音場の聴取環境を作り出すこ
とを特徴とする。
【0015】又、第3の発明は、複数チャネルのサウン
ド出力をリスニングルームの音響環境に応じて最適化制
御することのできるサウンドシステムであって、リスニ
ングルーム内の複数チャネルのラウドスピーカを駆動制
御するサウンド出力手段と、前記サウンド出力手段の各
ラウドスピーカよりチェック用のサウンドを出力させる
チェック用サウンドの出力制御手段と、リスニングルー
ム内の任意のサウンド聴取位置に置かれて前記チェック
用サウンドを拾うマイクロホンと、前記マイクロホンで
拾った前記チェック用のサウンドをもとに前記サウンド
出力手段の各ラウドスピーカから出力されるサウンドの
少なくとも音量又は音質又は遅延(残響)時間を制御す
る音響環境設定手段とを備え、複数チャネルのサウンド
出力をリスニングルームの音響環境に応じて最適化制御
することを特徴とする。
【0016】又、第4の発明は、複数チャネルのサウン
ド出力をリスニングルームの音響環境に応じて最適化制
御するサウンドシステムの音響設定方法であって、リス
ニングルーム内の複数チャネルのラウドスピーカよりチ
ェック用のサウンドを出力させて、そのサウンドをリス
ニングルーム内の任意のサウンド聴取位置に置いたマイ
クロホンで集音し、当該集音したチェック用のサウンド
をもとに前記各ラウドスピーカから出力されるサウンド
の少なくとも音量又は音質又は遅延時間を制御して、複
数チャネルのサウンド出力をリスニングルームの音響環
境に応じて最適化制御することを特徴とする。
【0017】又、第5の発明は、上記第1の発明による
音場支援システムに於いて、音場設定手段が、表示一体
型の座標入力装置を用いて構成され、ディスプレイ上に
音場を模擬した音場模式図と、当該音場模式図上で視覚
的に認識できるよう位置を対応つけて表記した複数の設
定項目とを表示して、当該ディスプレイ上で設定項目を
指定して任意の値を入力できるようにしたことを特徴と
する。
【0018】又、第6の発明は、上記第1の発明による
音場支援システムに於いて、音場設定手段が、携帯型情
報機器に設けられた表示一体型の座標入力装置を用いて
構成され、ディスプレイ上に音場を模擬した音場模式図
と、当該音場模式図上で視覚的に認識できるよう位置を
対応つけて表記した複数の設定項目とを表示して、当該
ディスプレイ上で設定項目を指定して任意の値を入力で
き、当該設定値、又は当該設定値に従う音響制御情報を
前記携帯型情報機器の出力ポートから出力できるように
したことを特徴とする。
【0019】又、第7の発明は、上記第1の発明による
音場支援システムに於いて、音場設定手段が、携帯型情
報機器に設けられた表示装置と座標入力装置又はキーボ
ードとを用いて構成され、表示装置の表示画面上に音場
の各種設定項目を表示して、当該表示に従い任意の値を
設定し、当該設定値、又は当該設定値に従う音響制御情
報を前記携帯型情報機器の出力ポートから出力できるよ
うにしたことを特徴とする。
【0020】又、第8の発明は、上記第5又は第6又は
第7の発明による音場支援システムに於いて、設定項目
に、音場の縦の大きさ、音場の横の大きさ、音場の高
さ、音源の位置、リスナの位置、音場の形状、壁面材
質、天井構造の各項目の全て又は一部が含まれることを
特徴とする。
【0021】又、第9の発明は、上記第5又は第6の発
明による音場支援システムに於いて、音場模式図とし
て、音場の平面図、音場の側面図、音場の立体図のうち
の少なくともいずれか一つが表示されることを特徴とす
る。
【0022】又、第10の発明は、上記第3の発明によ
るサウンドシステムに於いて、マイクロホンの信号をパ
ーソナルコンピュータに入力し、当該パーソナルコンピ
ュータにて、チェック用サウンドのソース信号を生成す
るともに、マイクロホンで拾ったチェック用サウンドを
もとにサウンド出力手段の各ラウドスピーカから出力さ
れるサウンドの少なくとも音量又は音質又は遅延時間を
制御するための制御信号を生成して、前記パーソナルコ
ンピュータが、複数チャネルのサウンド出力をリスニン
グルームの音響環境に応じ最適化制御することを特徴と
する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
形態を説明する。先ず、図1を参照して、本発明の第1
実施形態を説明する。この図1に示す本発明の第1実施
形態は、音場を視覚的に設定することのできる音場設定
手段を備えて、任意の音場を設定することにより、当該
音場がもつ音響環境を設定可能にした音場支援システ
ム、及びリスニングルームに於ける音場設定方法を説明
するための構成を示すブロック図である。
【0024】図1に於いて、1は音場の設定を視覚的に
行なうためのマンマシンインタフェースをなす視覚的音
場設定部であり、ここでは一例として音場の上面及び側
面を模した音場模式図と、当該音場模式図上で視覚的に
認識できるよう位置を対応つけて表記した複数の設定項
目とを表示して、当該表示上で任意の項目を選択し設定
できるようにした表示一体型の座標入力装置を用いて構
成されるものとする。又、項目の設定値を入力する手段
として、ここでは、項目選択の都度、仮想キーボードを
ウィンドウ表示する構成を例に採る。この実施形態で
は、仮想キーボード上のタッチ操作で、音場の縦の大き
さ(Dn)、音場の横の大きさ(Wn)、音場の高さ
(Hn)、音源の位置(Sn)、リスナの位置(Ln)
等を数値設定するものとする。
【0025】2は上記視覚的音場設定部1で設定された
音場の各項目設定値を受けて、その項目設定値に従う音
響効果を得るための音響制御情報を算出する音響効果演
算部であり、ここでは、上記音場の各項目設定値を演算
パラメータとして所定のプログラム処理ルーチンにより
サウンド出力を制御するための音響制御情報を算出す
る。
【0026】3はリスニングルームに配置された複数チ
ャネルのラウドスピーカ4,4,…をドライブする、複
数チャネルのイコライザー、サラウンドコントローラ、
及びパワーアンプ等をもつサウンド出力部であり、ここ
では上記音響効果演算部2より音響制御情報を受け、当
該音響制御情報に従う音場の音響効果を醸し出すよう残
響制御を含めサウンド出力を制御する。
【0027】4,4,…はリスニングルームに配置され
た複数チャネルのラウドスピーカであり、例えばリスニ
ングルームの前方に左右中3組、後方に左右2組配置さ
れて、それぞれ音響効果演算部2の音響制御情報に従い
サウンド出力部3により駆動される。
【0028】上記構成による音場支援システムに於い
て、リスナは、視覚的音場設定部1により、所望する任
意の音場を設定する。ここでは、表示一体型座標入力装
置の表示部に表示される、音場の上面及び側面を模した
音場模式図、及びその音場模式図上で視覚的に認識でき
るよう位置を対応つけて表記した複数の設定項目を目視
して、任意の設定項目をタッチ操作で選択し、その選択
に伴いウィンドウ表示される仮想キーボード上のタッチ
操作で任意の値を設定する。例えば図に示すように、音
場の縦の大きさ(Dn)、音場の横の大きさ(Wn)、
音場の高さ(Hn)、音源の位置(Sn)、リスナの位
置(Ln)等を設定する。
【0029】この視覚的音場設定部1により設定された
音場の各項目設定値は音響効果演算部2に入力される。
音響効果演算部2は、視覚的音場設定部1から受けた音
場の各項目設定値に従う音響効果を得るための音響制御
情報を算出する。ここでは、上記音場の各項目設定値
(Dn/Wn/Hn/Sn/Ln等)を演算パラメータ
として所定のプログラム処理ルーチンによりサウンド出
力を制御するための音響制御情報を算出し、その音響制
御情報をサウンド出力部3に送出する。
【0030】サウンド出力部3は、音響効果演算部2か
ら受けた音響制御情報に従う音場の音響効果を醸し出す
よう遅延出力を含めラウドスピーカ4,4,…をドライ
ブ制御して、音場の設定情報に従う音響空間を再現す
る。
【0031】尚、上記した実施形態に於いては、視覚的
音場設定部1に、表示一体型座標入力装置を用い、その
表示部上に、音場の上面及び側面を模した音場模式図、
及びその音場模式図上で視覚的に認識できるよう位置を
対応つけて表記した複数の設定項目を表示して、任意の
設定項目をタッチ操作で選択し、その選択に伴いウィン
ドウ表示される仮想キーボード上のタッチ操作で任意の
値を設定する構成としたが、これに限るものではなく、
例えば、専用キーボード上、又は汎用キーボード上で、
リスト形式により項目毎に各値(例えばDn:20m
等)を設定する構成等であってもよい。
【0032】又、この際、設定項目も、上記した実施形
態に限らず、音場の形状、壁面材質、天井構造等の各項
目を付加した構成、更には、上記項目のうち、2つ以上
の項目が設定されて、項目設定の終了を指示したとき、
その設定項目値をもとに、残る未設定項目に推測値を自
動設定する機能を付加した構成等であってもよい。
【0033】又、音場模式図も上記実施形態に限らず、
例えば立体表示による音場模式図表示、又はリスト形式
の項目設定画面の表示等であってもよい。又、上記した
実施形態では視覚的音場設定部1のマンマシンインタフ
ェースに表示一体型の座標入力装置を用いたが、これに
限るものではなく、例えば表示装置とマウス及び仮想キ
ーボードとの組み合わせ、又は表示装置とマウス及び汎
用キーボードとの組み合わせ、又は表示一体型のタッチ
ペン入力装置を用いた構成等であってもよい。
【0034】次に、図2を参照して、本発明の第2実施
形態を説明する。この図2に示す本発明の第2実施形態
は、リスニングルームの音響環境に依存した複数出力チ
ャネルの最適設定手段をもつ、リスニングルームの音響
環境に応じて複数チャネルのサウンド出力を最適化制御
するサウンドシステム、及びサウンドシステムの音響設
定方法を説明するための構成を示すブロック図である。
【0035】図1に於いて、10はリスニングルームで
あり、11,11,…はリスニングルーム10に配置さ
れた複数チャネルのラウドスピーカである。ここではリ
スニングルーム10の前方に左右中3組のラウドスピー
カ(LF,RF,CC)が配置され、リスニングルーム
10の後方に左右2組のラウドスピーカ(LS,RS)
が配置されている。
【0036】12は上記リスニングルーム10に配置さ
れた複数チャネルのラウドスピーカ11,11,…をそ
れぞれ個別にドライブする複数チャネルのイコライザ
ー、サラウンドコントローラ、及びパワーアンプ等をも
つサウンド出力部であり、ここでは、サウンド駆動制御
部17より、音量、音質、遅延(残響)時間等を設定す
る音響環境設定情報を受け、この音響環境設定情報に従
い各ラウドスピーカ11,11,…を駆動制御する。
【0037】13乃至17は、それぞれ複数チャネルの
サウンド出力をリスニングルーム10の音響環境に応じ
て最適化制御するシステムの構成要素をなすもので、1
3はリスニングルーム10のリスニング位置(リスナ位
置)に配置され、音響テスト時に於いてテスト信号に従
う各ラウドスピーカ11,11,…の出力サウンドを拾
うマイクロホン(MIC)である。14はこのマイクロ
ホン(MIC)の集音信号を増幅する増幅部である。
【0038】15は音響テスト時に於いて上記増幅部1
4より出力されるテスト信号の周波数成分、音量レベ
ル、遅延時間等を解析し、その解析結果の情報を音響環
境設定情報としてサウンド駆動制御部17に送出するサ
ウンド解析部である。
【0039】16は複数チャネルのサウンド出力をリス
ニングルーム10の音響環境に応じて最適化制御するた
めのチェック用サウンドとなるテスト信号(ピンクノイ
ズ)を生成しサウンド駆動制御部17に送出するピンク
ノイズ発生部である。
【0040】17はピンクノイズ発生部16からテスト
信号(ピンクノイズ)を入力し、サウンド解析部15か
ら音響環境設定情報を入力して、これらの入力情報に従
いサウンド出力部12を駆動制御するサウンド駆動制御
部である。
【0041】このサウンド駆動制御部17は、ここで
は、音響テスト時に於いて、ピンクノイズ発生部16で
生成したテスト信号(ピンクノイズ)をもとに、各チャ
ネル毎に時間を異ならせて、一定順序でラウドスピーカ
11,11,…を個別に駆動制御し、各チャネル毎にピ
ンクノイズをサウンド出力させる。
【0042】更に、上記音響テスト時に於いて、マイク
ロホン(MIC)13で拾った各チャネルのチェック用
サウンド信号の解析結果による音響環境設定情報をサウ
ンド解析部15から入力して、各ラウドスピーカ11,
11,…から出力されるサウンドの音量、音質、遅延
(残響)時間等をコントロールし、複数チャネルのサウ
ンド出力をリスニングルーム10の音響環境に応じて最
適化制御する。
【0043】この図2に示す構成のシステムでは、リス
ニングルーム10の音響テスト時に於いて、サウンド駆
動制御部17の制御の下に、サウンド出力部12が各ラ
ウドスピーカ11,11,…をそれぞれ時間を異ならせ
一定の順序で個別に駆動して、テスト信号に従うサウン
ドを出力させる。
【0044】即ち、サウンド駆動制御部17は、音響テ
スト時に於いて、ピンクノイズ発生部16で生成したテ
スト信号(ピンクノイズ)をもとに、各チャネル毎に時
間を異ならせて、一定順序でサウンド出力部12を介
し、ラウドスピーカ11,11,…を個別に駆動制御し
て、各チャネル毎にピンクノイズをサウンド出力させ
る。
【0045】更に、サウンド駆動制御部17は、上記音
響テスト時に於いて、マイクロホン(MIC)13で拾
った各チャネルのチェック用サウンド信号の解析結果に
よる音響環境設定情報をサウンド解析部15から入力し
て、各チャネルのラウドスピーカ11,11,…から出
力されるサウンドの音量、音質、遅延(残響)時間等を
コントロールし、複数チャネルのサウンド出力をリスニ
ングルーム10の音響環境に応じて最適化制御する。
【0046】このような最適制御により、例えばリスニ
ングルーム10内に於いて、リスニング位置(リスナ位
置)の変更時、特定のラウドスピーカ11の全面に障害
物が介在したとき、スピーカ、アンプ等の物理特性が変
化したとき等を含め、複数チャネルのサウンド出力をリ
スニングルーム10の音響環境に応じて最適制御するこ
とができる。更に、この際は、リスナに面倒な操作負担
をかけず、常に音響環境に応じた正しい最適制御が行な
われ、最適な音響環境の中で複数チャネルのサウンドを
聴取できる。
【0047】尚、上記した実施形態に於いては、リスニ
ングルーム10に5組のラウドスピーカ11,11を配
置した構成を例に示したが、これに限るものではなく、
少なくとも2組のラウドスピーカ11,11を配置した
音響システムに於いて本発明を適用できる。
【0048】又、上記した実施形態に於いては、テスト
信号にピンクノイズを用いたが、これに限らず、例えば
多重周波数信号、周波数可変信号等、各種のテスト信号
を用いて上記実施形態による最適化制御が可能である。
【0049】又、上記実施形態に於いて、符号13乃至
17で示す、複数チャネルのサウンド出力をリスニング
ルーム10の音響環境に応じて最適化制御するシステム
構成要素をパーソナルコンピュータで実現することも可
能である。この際は、例えばマイクロホン(MIC)1
3の集音信号をパーソナルコンピュータのアナログ入力
ポートに入力し、パーソナルコンピュータの出力ポート
より音響環境設定情報に従うサウンド制御信号を出力し
て、このサウンド制御信号をサウンド出力部12に入力
するシステム構成とする。この際、パーソナルコンピュ
ータの内部では、プログラム制御の下に、ピンクノイズ
を生成し、一定のシーケンス制御でチェック用サウンド
信号の解析、並びに最適化のコントロールを行なうこと
も可能である。
【0050】
【発明の効果】以上詳記したように本発明の音場支援シ
ステム、及び音場設定方法によれば、リスナの所望する
任意の音場を視覚的に設定できるようにして、リスナに
負担をかけることなく迅速かつ容易に、所望する任意の
音場を設定でき、リスナに十分に満足のゆく音場のサウ
ンドを提供することができる。
【0051】又、本発明のサウンドシステム、及びサウ
ンドシステムの音響設定方法によれば、リスナに面倒な
操作負担をかけることなく、複数チャネルの音質、音
量、遅延時間等の各種音響効果によるサウンド出力をリ
スニングルームの音響環境やリスニング位置等に応じて
常に最適化制御できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に於けるシステムの構成
を示すブロック図。
【図2】本発明の第2実施形態に於けるシステムの構成
を示すブロック図。
【符号の説明】
1…視覚的音場設定部、 2…音響効果演算部、 3…サウンド出力部、 4…ラウドスピーカ、 11…ラウドスピーカ、 12…サウンド出力部、 13…マイクロホン(MIC)、 14…増幅部、 15…サウンド解析部、 16…ピンクノイズ発生部、 17…サウンド駆動制御部。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意の音場を視覚的に設定する音場設定
    手段と、 前記音場設定手段で設定された音場から当該音場の設定
    に従う音響効果を得るための音響制御情報を算出する音
    響効果演算手段と、 前記音響効果演算手段で算出された音響制御情報に従い
    複数チャネルのラウドスピーカを駆動制御するサウンド
    出力手段とを具備して、 音場の視覚的な設定により、任意の音場に於ける聴取環
    境を設定できることを特徴とした音場支援システム。
  2. 【請求項2】 複数チャネルのラウドスピーカを駆動制
    御サウンドシステムに於いて、任意の音場を視覚的に設
    定し、この設定された音場の情報から音響効果を演算
    し、この演算で求めた音響効果の情報をもとにサウンド
    出力を制御して、音場の視覚的な設定により任意の音場
    の聴取環境を作り出すことを特徴とするサウンドシステ
    ムの音場設定方法。
  3. 【請求項3】 リスニングルーム内の複数チャネルのラ
    ウドスピーカを駆動制御するサウンド出力手段と、 前記サウンド出力手段の各ラウドスピーカよりチェック
    用のサウンドを出力させるチェック用サウンドの出力制
    御手段と、 リスニングルーム内の任意のサウンド聴取位置に置かれ
    て前記チェック用サウンドを拾うマイクロホンと、 前記マイクロホンで拾った前記チェック用のサウンドを
    もとに前記サウンド出力手段の各ラウドスピーカから出
    力されるサウンドの少なくとも音量又は音質又は遅延時
    間を制御する音響環境設定手段とを具備し、 複数チャネルのサウンド出力をリスニングルームの音響
    環境に応じて最適化制御することを特徴としたサウンド
    システム。
  4. 【請求項4】 リスニングルーム内の複数チャネルのラ
    ウドスピーカよりチェック用のサウンドを出力させて、
    そのサウンドをリスニングルーム内の任意のサウンド聴
    取位置に置いたマイクロホンで集音し、当該集音したチ
    ェック用のサウンドをもとに前記各ラウドスピーカから
    出力されるサウンドの少なくとも音量又は音質又は遅延
    時間を制御して、複数チャネルのサウンド出力をリスニ
    ングルームの音響環境に応じて最適化制御することを特
    徴としたサウンドシステムの音響設定方法。
  5. 【請求項5】 音場設定手段は、表示一体型の座標入力
    装置を用いて構成され、ディスプレイ上に音場を模擬し
    た音場模式図と、当該音場模式図上で視覚的に認識でき
    るよう位置を対応つけて表記した複数の設定項目とを表
    示して、当該ディスプレイ上で設定項目を指定して任意
    の値を入力できる請求項1記載の音場支援システム。
  6. 【請求項6】 音場設定手段は、携帯型情報機器に設け
    られた表示一体型の座標入力装置を用いて構成され、デ
    ィスプレイ上に音場を模擬した音場模式図と、当該音場
    模式図上で視覚的に認識できるよう位置を対応つけて表
    記した複数の設定項目とを表示して、当該ディスプレイ
    上で設定項目を指定して任意の値を入力でき、当該設定
    値、又は当該設定値に従う音響制御情報を前記携帯型情
    報機器の出力ポートから出力できる請求項1記載の音場
    支援システム。
  7. 【請求項7】 音場設定手段は、携帯型情報機器に設け
    られた表示装置と座標入力装置又はキーボードとを用い
    て構成され、表示装置の表示画面上に音場の各種設定項
    目を表示して、当該表示に従い任意の値を設定し、当該
    設定値、又は当該設定値に従う音響制御情報を前記携帯
    型情報機器の出力ポートから出力できるようにしたこと
    を特徴とする請求項1記載の音場支援システム。
  8. 【請求項8】 設定項目には、音場の形状、音場の縦の
    大きさ、音場の横の大きさ、音場の高さ、音源の位置、
    リスナの位置、壁面材質、天井構造の各項目の全て又は
    一部が含まれる請求項5又は6又は7記載の音場支援シ
    ステム。
  9. 【請求項9】 音場模式図として、音場の平面図、音場
    の側面図、音場の立体図のうちの少なくともいずれか一
    つが表示される請求項5又は6記載の音場支援システ
    ム。
  10. 【請求項10】 マイクロホンの信号をパーソナルコン
    ピュータに入力し、当該パーソナルコンピュータにて、
    チェック用サウンドのソース信号を生成するとともに、
    マイクロホンで拾ったチェック用サウンドをもとにサウ
    ンド出力手段の各ラウドスピーカから出力されるサウン
    ドの少なくとも音量又は音質又は遅延時間を制御するた
    めの制御信号を生成して、前記パーソナルコンピュータ
    が、複数チャネルのサウンド出力をリスニングルームの
    音響環境に応じ最適化制御することを特徴とした請求項
    3記載のサウンドシステム。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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