JPH1069044A - カラー画像形成方法 - Google Patents

カラー画像形成方法

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JPH1069044A
JPH1069044A JP24255096A JP24255096A JPH1069044A JP H1069044 A JPH1069044 A JP H1069044A JP 24255096 A JP24255096 A JP 24255096A JP 24255096 A JP24255096 A JP 24255096A JP H1069044 A JPH1069044 A JP H1069044A
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JP
Japan
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alkyl
alkyl group
silver
atom
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Pending
Application number
JP24255096A
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English (en)
Inventor
Keizo Kimura
桂三 木村
Shigeo Hirano
茂夫 平野
Masato Taniguchi
真人 谷口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication of JPH1069044A publication Critical patent/JPH1069044A/ja
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  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】粒状性、光及び熱堅牢性に優れたカラー画像形
成方法を提供する。 【解決手段】トリアジン系化合物等を含有したハロゲン
化銀カラー写真感光材料を特定の6−アミノテトラヒド
ロキノリン系化合物例えば下記の構造式の化合物を含有
した発色現像液で処理するカラー画像形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハロゲン化銀カラー
写真感光材料を用いたカラー画像形成方法に関するもの
であり、特に粒状性、光及び熱堅牢性に優れたカラー画
像形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀カラー写真感光材料で発色
現像に用いる現像主薬に、迅速処理適性を有し、かつカ
ブリが低い発色現像主薬として、特定の6−アミノテト
ラヒドロキノリン系化合物が有効であることが特開平7
−287370号公報に示されている。しかしながら、
該明細書に記載された化合物でカラー写真感光材料を迅
速に現像した場合、粒状性が悪化することが分かった。
近年、カラー写真感光材料の高感度化や1コマあたりの
面積の縮小化に伴い、粒状性向上技術は極めて重要とな
っている。しかし、この化合物を発色現像に用いた場合
の粒状性向上技術について、該明細書中には記載がな
い。一方、写真の美しい画像をできるだけ長く保ちたい
という色像堅牢性に対する消費者の要求も高まってきて
おり、一層の色像堅牢性向上技術も同時に望まれてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、迅速処理適性を有し、粒状性、光及び熱堅牢性に優
れたカラー画像形成方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題は以下に示す方
法によって達成された。すなわち、支持体上に設けられ
た少なくとも1層のハロゲン化銀乳剤層中に下記一般式
(A−I)〜(A−VI)で表される化合物の少なくとも
1種を含有するハロゲン化銀カラー写真感光材料を、下
記一般式(D)で表されるp−フェニレンジアミン系発
色現像主薬の少なくとも1種の存在下で発色現像するこ
とを特徴とするカラー画像形成方法。
【0005】
【化3】
【0006】一般式(A−I)において、Ra1はアルキ
ル基、アルケニル基、アリール基、アシル基、アルキル
又はアリールスルホニル基、アルキル又はアリールスル
フィニル基、カルバモイル基、スルファモイル基、アル
コキシカルボニル基またはアリールオキシカルボニル基
を表わし、Ra2は水素原子またはRa1で示した基を表わ
す。ただし、Ra1がアルキル基、アルケニル基またはア
リール基の時、Ra2はアシル基、アルキル又はアリール
スルホニル基、アルキル又はアリールスルフィニル基、
カルバモイル基、スルファモイル基、アルコキシカルボ
ニル基またはアリールオキシカルボニル基である。Ra1
とRa2が互いに結合して、5〜7員環を形成しても良
い。一般式(A−II) において、Xはヘテロ環基を表わ
し、Rb1はアルキル基、アルケニル基またはアリール基
を表わす。XとRb1が互いに結合して、5〜7員環を形
成しても良い。一般式(A−III)において、Yは−N=
C−とともに5員環を形成するのに必要な非金属原子群
を表わす。Yはさらに−N=C−基とともに6員環を形
成するのに必要な非金属原子群を表わし、かつ−N=C
−基の炭素原子と結合するYの末端が-N(Rc1)-、-C
(Rc2) (Rc3)-、-C(RC4)=、−O−、−S−の中から選択
された基(各基の左側で−N=C−の炭素原子と結合す
る)を表わす。Rc1〜Rc4は水素原子または置換基を表
わす。一般式(A−IV) において、Rd1およびRd2は同
一でも異なってもよく、それぞれアルキル基またはアリ
ール基を表わす。ただし、Rd1とRd2が同時に無置換ア
ルキル基であって、かつRd1とRd2が同一の基である
時、Rd1とRd2は炭素数8以上のアルキル基である。一
般式(A−V)において、Re1およびRe2は同一でも異
なってもよく、それぞれ、ヒドロキシルアミノ基、ヒド
ロキシル基、アミノ基、アルキルアミノ基、アリールア
ミノ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチ
オ基、アリールチオ基、アルキル基またはアリール基を
表わす。ただし、Re1とRe2は同時に-NHRe3(Re3はア
ルキル基またはアリール基)であることはない。Ra1
a2、XとRb1が互いに結合して、5〜7員環を形成し
ても良い。一般式(A−VI)において、Rf1は、アルキ
ル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイ
ル基、スルホニル基、スルファモイル基を表わす。Rf2
は、水素原子、アルキル基、アシル基を表わす。但し、
f1がアルキル基である場合、Rf2はアルキル基を表わ
す。Rf1とRf2が互いに結合して、5〜7員環を形成し
ていてもよい。Rf3は、水素原子、アルキル基、アリー
ル基、ヘテロ環基を表わす。Rf4は、水素原子、アルキ
ル基、アリール基、ヘテロ環基を表わす。Lは、−CO
−、−SO2 −、−SO−を表わす。 一般式(D)
【0007】
【化4】
【0008】一般式(D)中、R1 、R2 、R3
4 、R5 、R6 は同一でも異なっていてもよく、各々
水素原子または置換基を表す。但し、R1 とR2 、R3
とR4 、R5 とR6 の各々の組み合わせからなる群にお
いて、その少なくとも一組は共に置換基である。R7
アルキル基、アリール基またはヘテロ環基を表す。R8
は置換基を表す。mは0から3の整数を表す。
【0009】
【発明の実施の形態】一般式(A−I)〜(A−VI)で
表わされる化合物をさらに詳細に説明する。本発明にい
うアルキル基とは、直鎖、分岐、環状のアルキル基であ
り、置換基を有していてもよい。一般式(A−I)にお
いて、Ra1はアルキル基(好ましくは炭素数1〜36の
アルキル基で例えばメチル、エチル、i−プロピル、シ
クロプロピル、ブチル、イソブチル、シクロヘキシル、
t−オクチル、デシル、ドデシル、ヘキサデシル、ベン
ジル)、アルケニル基(好ましくは炭素数2〜36のア
ルケニル基で例えば、アリル、2−ブテニル、イソプロ
ペニル、オレイル、ビニル)、アリール基(好ましくは
炭素数6〜40のアリール基で例えばフェニル、ナフチ
ル)、アシル基(好ましくは炭素数2〜36のアシル基
で例えばアセチル、ベンゾイル、ピバロイル、α−
(2,4−ジ−tert−アミルフェノキシ)ブチリル、ミ
リストイル、ステアロイル、ナフトイル、m−ペンタデ
シルベンゾイル、イソニコチノイル)、アルキル又はア
リールスルホニル基(好ましくは炭素数1〜36のアル
キル又はアリールスルホニル基で例えばメタンスルホニ
ル、オクタンスルホニル、ベンゼンスルホニル、トルエ
ンスルホニル)、アルキル又はアリールスルフィニル基
(この好ましくは炭素数1〜40のアルキル又はアリー
ルスルフィニル基で例えばメタンスルフィニル、ベンゼ
ンスルフィニル)、カルバモイル基(N−置換カルバモ
イル基をも含み、好ましくは炭素数0〜40のカルバモ
イル基で例えばN−エチルカルバモイル、N−フェニル
カルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、N−ブ
チル−N−フェニルカルバモイル)、スルファモイル基
(N−置換スルファモイル基をも含み、好ましくは炭素
数1〜40のスルファモイル基で例えばN−メチルスル
ファモイル、N,N−ジエチルスルファモイル、N−フ
ェニルスルファモイル、N−シクロヘキシル−N−フェ
ニルスルファモイル、N−エチル−N−ドデシルスルフ
ァモイル)、アルコキシカルボニル基(好ましくは炭素
数2〜36のアルコキシカルボニル基で例えばメトキシ
カルボニル、シクロヘキシルオキシカルボニル、ベンジ
ルオキシカルボニル、イソアミルオキシカルボニル、ヘ
キサデシルオキシカルボニル)またはアリールオキシカ
ルボニル基(好ましくは炭素数7〜40のアリールオキ
シカルボニル基で、例えばフェノキシカルボニル、ナフ
トキシカルボニル)を表わす。Ra2は水素原子またはR
a1で示した基を表わす。
【0010】一般式(A−II) において、ヘテロ環基
(環構成原子として窒素原子、イオウ原子、酸素原子ま
たはリン原子の少なくとも一つ有する5〜7員環状のヘ
テロ環を形成する基であり、ヘテロ環の結合位置(1価
基の位置)は好ましくは炭素原子であり、例えば1,
3,5−トリアジン−2−イル、1,2,4−トリアジ
ン−3−イル、ピリジン−2−イル、ピラジニル、ピリ
ミジニル、プリニル、キノリル、イミダゾリル、1,
2,4−トリアゾール−3−イル、ベンズイミダゾール
−2−イル、チエニル、フリル、イミダゾリジニル、ピ
ロリニル、テトラヒドロフリル、モルホリニル、フォス
フィノリン−2−イル)を表わす。Rb1は一般式(A−
I)のRa1と同じ意味でのアルキル基、アルケニル基ま
たはアリール基を表わす。
【0011】一般式(A−III)において、Yは−N=C
−とともに5員環を形成するのに必要な非金属原子群
(例えば形成される環基がイミダゾリル、ベンズイミダ
ゾリル、1,3−チアゾール−2−イル、2−イミダゾ
リン−2−イル、プリニル、3H−インドール−2−イ
ル)を表わす。Yはさらに−N=C−基とともに6員環
を形成するのに必要な非金属原子群であって、かつ−N
=C−基の炭素原子と結合するYの末端が-N(Rc1)-、-C
(Rc2) (Rc3)-、-C(Rc4)=、−O−、−S−の中から選択
された基(各基の左側で−N=C−の炭素原子と結合す
る)を表わす。Rc1〜Rc4は同一でも異なっても良く、
水素原子または置換基(例えばアルキル基、アルケニル
基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ア
ルキルチオ基、アリールチオ基、アルキルアミノ基、ア
リールアミノ基、ハロゲン原子)を表わす。Yによって
形成される6員環基としては例えばキノリル、イソキノ
リル、フタラジニル、キノキサリニル、1,3,5−ト
リアジン−5−イル、6H−1,2,5−チアジアジン
−6−イルが挙げられる。
【0012】一般式(A−IV) において、Rd1およびR
d2はアルキル基(好ましくは炭素数1〜36のアルキル
基で、例えばメチル、エチル、i−プロピル、シクロプ
ロピル、n−ブチル、イソブチル、ヘキシル、シクロヘ
キシル、t−オクチル、デシル、ドデシル、ヘキサデシ
ル、ベンジル)またはアリール基(好ましくは炭素数6
〜40のアリール基で、例えばフェニル、ナフチル)を
表わす。ただし、Rd1とRd2が同時に無置換のアルキル
基であり、かつRd1とRd2が同一の基である時、Rd1
d2は炭素数8以上のアルキル基である。
【0013】一般式(A−V)において、Re1およびR
e2は、ヒドロキシルアミノ基、ヒドロキシル基、アミノ
基、アルキルアミノ基(好ましくは炭素数1〜50のア
ルキルアミノ基で、例えばメチルアミノ、エチルアミ
ノ、ジエチルアミノ、メチルエチルアミノ、プロピルア
ミノ、ジブチルアミノ、シクロヘキシルアミノ、t−オ
クチルアミノ、ドデシルアミノ、ヘキサデシルアミノ、
ベンジルアミノ、ベンジルブチルアミノ)、アリールア
ミノ基(好ましくは炭素数6〜50のアリールアミノ基
で、例えばフェニルアミノ、フェニルメチルアミノ、ジ
フェニルアミノ、ナフチルアミノ)、アルコキシ基(好
ましくは炭素数1〜36のアルコキシ基で、例えばメト
キシ、エトキシ、ブトキシ、t−ブトキシ、シクロヘキ
シルオキシ、ベンジルオキシ、オクチルオキシ、トリデ
シルオキシ、ヘキサデシルオキシ)、アリールオキシ基
(好ましくは炭素数6〜40のアリールオキシ基で、例
えばフェノキシ、ナフトキシ)、アルキルチオ基(好ま
しくは炭素数1〜36のアルキルチオ基で、例えばメチ
ルチオ、エチルチオ、i−プロピルチオ、ブチルチオ、
シクロヘキシルチオ、ベンジルチオ、t−オクチルチ
オ、ドデシルチオ)、アリールチオ基(好ましくは炭素
数6〜40のアリールチオ基で、例えばフェニルチオ、
ナフチルチオ)、アルキル基(好ましくは炭素数1〜3
6のアルキル基で、例えばメチル、エチル、プロピル、
ブチル、シクロヘキシル、i−アミル、sec −ヘキシ
ル、t−オクチル、ドデシル、ヘキサデシル)、アリー
ル基(好ましくは炭素数6〜40のアリール基で、例え
ばフェニル、ナフチル)を表わす。ただし、Re1とRe2
は同時に−NHR(Rはアルキル基またはアリール基)であ
ることはない。
【0014】Ra1とRa2、XとRb1が互いに結合して5
〜7員環を形成しても良く、例えばスクシンイミド環、
フタルイミド環、トリアゾール環、ウラゾール環、ヒダ
ントイン環、2−オキソ−4−オキサゾリジノン環が挙
げられる。一般式(A−I)〜(A−V)で表わされる
化合物の各基はさらに置換基で置換されていてもよい。
これらの置換基としては例えばアルキル基、アルケニル
基、アリール基、ヘテロ環基、ヒドロキシ基、アルコキ
シ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチ
オ基、アミノ基、アシルアミノ基、スルホンアミド基、
アルキルアミノ基、アリールアミノ基、カルバモイル
基、スルファモイル基、スルホ基、カルボキシル基、ハ
ロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、スルホニル基、アシ
ル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボ
ニル基、アシルオキシ基、ヒドロキシアミノ基などが挙
げられる。一般式(A−VI)において、Rf1はアルキル
基、アシル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル
基、スルホニル基、スルファモイル基を表わす。更に詳
しくRf1の例を示す。アルキル基としては、炭素数1〜
60、好ましくは炭素数1〜40の直鎖、分岐鎖または
環状のアルキル基でこれらはアルケニル基、アルキニル
基、アリール基、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ
基、ハロゲン原子またはその他酸素原子、窒素原子、硫
黄原子もしくは炭素原子で形成される置換基で置換され
ていてもよく、例えばメチル、エチル、n−ブチル、n
−ヘキシル、n−ドデシル、2ーヘキシルデシル、ベン
ジル、フェネチル、2ーエチルヘキシル、ネオペンチ
ル、イソプロピル、イソブチル、sec−ブチル、1ー
メチルドデシル、tーブチル、1,1−ジメチルプロピ
ル、2ーエチル−1,1−ジメチルヘキシル、1ーエチ
ルー1ーメチルプロピル、1,1−ジエチルプロピル、
1ーメチルー1ー(4ーメチルシクロヘキシル)エチ
ル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、
シクロヘキシル、4ーメチル−2,6ージーtーブチル
シクロヘキシル、2,6−ジメチルシクロヘキシル、1
ーメチルシクロヘキシル、1ーアダマンチル、ボルニ
ル、ノルボルニル、2ーメトキシエチル、3ーヒドロキ
シプロピル、2ーメタンスルホンアミドエチル、2ーア
セトアミドエチル、2ーカルボキシルエチル、3ーカル
バモイルプロピル、4ーカルバモイルアミノブチルまた
は、以下の構造を有するアルキル基である。
【0015】
【化5】
【0016】アシル基としては、炭素数1〜60、好ま
しくは炭素数1〜40のアシル基でこれらはアルケニル
基、アルキニル基、アリール基、ヒドロキシル基、ニト
ロ基、シアノ基、ハロゲン原子またはその他酸素原子、
窒素原子、硫黄原子もしくは炭素原子で形成される置換
基で置換されていてもよく、例えばホルミル、アセチ
ル、プロピオニル、イソブチリル、トリメチルアセチ
ル、イソバレリル、ヘキサノイル、2ーエチルヘキサノ
イル、ラウロイル、ミリストイル、パルミトイル、ステ
アロイル、シクロヘキサンカルボニル、1ーアダマンタ
ンカルボニル、オレイル、フェノキシアセチル、シンナ
モイル、ベンゾイル、3,5ージクロルベンゾイル、4
ーメトキシベンゾイル、ペンタフルオロベンゾイル、1
ーナフチル、2ーオクタデシルオキシベンゾイル、ニコ
チノイルまたは、以下の構造を有するアシル基である。
【0017】
【化6】
【0018】
【化7】
【0019】アルコキシカルボニル基としては、炭素数
1〜60、好ましくは炭素数1〜40のアルコキシカル
ボニル基でこれらはアルケニル基、アルキニル基、アリ
ール基、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲ
ン原子またはその他酸素原子、窒素原子、硫黄原子もし
くは炭素原子で形成される置換基で置換されていてもよ
く、例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、
2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル、イソプロ
ピルオキシカルボニル、イソブチルオキシカルボニル、
オクチルオキシカルボニル、ヘキサデシルオキシカルボ
ニル、2ーエチルヘキシルオキシカルボニル、3ーブテ
ニルオキシカルボニル、メンチルオキシカルボニル、1
ーアダマンチルオキシカルボニル、2ーメトキシエチル
オキシカルボニル、2−(2ージエチルアミノエトキ
シ)エトキシカルボニル、2ーヘキシルオキシエトキシ
カルボニル、2ーフェノキシエトキシカルボニル、ベン
ジルオキシカルボニルである。
【0020】カルバモイル基としては炭素数1〜60、
好ましくは炭素数1〜40のカルバモイル基でこれらは
アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヒドロキシ
ル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子またはその他
酸素原子、窒素原子、硫黄原子もしくは炭素原子で形成
される置換基で置換されていてもよく、例えばジメチル
カルバモイル、ジエチルカルバモイル、ジイソプロピル
カルバモイル、4ーモルフォリンカルボニル、N−フェ
ニルーN−ベンジルカルバモイル、ジフェニルカルバモ
イル、1−テトラヒドロキノリンカルボニル、2ーエチ
ルヘキシルカルバモイル、ヘキサデシルカルバモイル、
3ーテトラデシルオキシプロピルカルバモイル、ジオク
チルカルバモイル、3−ドデシルオキシプロピルカルバ
モイルまたは以下の構造を有するカルバモイル基であ
る。
【0021】
【化8】
【0022】スルホニル基としては、炭素数1〜60、
好ましくは炭素数1〜40のスルホニル基でこれらはア
ルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヒドロキシル
基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子またはその他酸
素原子、窒素原子、硫黄原子もしくは炭素原子で形成さ
れる置換基で置換されていてもよく、例えばメタンスル
ホニル、エタンスルホニル、アルファ−トルエンスルホ
ニル、イソプロピルスルホニル、ベンゼンスルホニル、
1ーオクタンスルホニル、2ーニトロベンゼンスルホニ
ル、pートルエンスルホニル、1ーヘキサデカンスルホ
ニル、4ーブロモベンゼンスルホニル、N−アセチルス
ルファニル、トリフルオロメタンスルホニル、1ーナフ
タレンスルホニル、8ーキノリンスルホニルまたは以下
の構造を有するスルホニル基である。
【0023】
【化9】
【0024】
【化10】
【0025】スルファモイル基としては、炭素数0〜6
0、好ましくは炭素数0〜40のスルファモイル基でこ
れらはアルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヒド
ロキシル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子または
その他酸素原子、窒素原子、硫黄原子もしくは炭素原子
で形成される置換基で置換されていてもよく、例えばジ
メチルスルファモイルである。Rf2は、水素原子、アル
キル基、アシル基を表わす。Rf2がアルキル基を表わす
とき、その詳細はRf1にて示したアルキル基に同義であ
る。但し、Rf1がアルキル基である場合、Rf2はアルキ
ル基を表わす。Rf2がアシル基を表わすとき、その詳細
はRfIにて示したアシル基に同義である。Rf1とRf2
互いに結合して、5〜7員環を形成していてもよい。環
を構成する元素は炭素原子、窒素原子、酸素原子から選
ばれる元素である。形成される環として以下に示す構造
を挙げることができる。
【0026】
【化11】
【0027】これら例示した環を含め、Rf1とRf2が互
いに結合して、5〜7員環を形成する場合環を構成する
元素には、可能な限りアルケニル基、アルキニル基、ア
リール基、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、ハロ
ゲン原子またはその他酸素原子、窒素原子、硫黄原子も
しくは炭素原子で形成される置換基で置換されていても
よく、更に他の環との縮環構造をとることもできる。
【0028】Rf3は、水素原子、アルキル基、アリール
基、ヘテロ環基を表わす。更に詳しくRf3の例を示す。
f3がアルキル基を表わすとき、その詳細はRf1にて示
したアルキル基に同義である。アリール基としては炭素
数6〜60、好ましくは炭素数6〜40のアリール基で
これらはアルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヒ
ドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子また
はその他酸素原子、窒素原子、硫黄原子もしくは炭素原
子で形成される置換基で置換されていてもよく、例えば
フェニル、ナフチル、pーメトキシフェニル、mーアセ
トアミドフェニルである。ヘテロ環基としては炭素数1
〜5の酸素原子、窒素原子、もしくは硫黄原子を1個以
上含む5員または6員環の芳香族または脂肪族のヘテロ
環であって環を構成するヘテロ原子の数及び元素の種類
は1つでも複数であってもよく、またこれらのヘテロ環
基は更にアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ア
リール基、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、ハロ
ゲン原子またはその他酸素原子、窒素原子、硫黄原子も
しくは炭素原子で形成される置換基で置換されていても
よい。但し、Rf3がヘテロ環基である場合、Rf3が結合
する一般式(A−VI)中の窒素原子とは、該ヘテロ環基
を構成する炭素原子と結合している。該ヘテロ環基の例
を挙げると、例えば2ーフリル、2ーチエニル、2ーピ
リミジニル、2ーベンゾトリアゾリル、イミダゾリル、
ピラゾリルである。
【0029】Rf4は、水素原子、アルキル基、アリール
基、ヘテロ環基を表わす。更に詳しくRf4の例を示す。
f4がアルキル基を表わすとき、その詳細はRf1にて示
したアルキル基に同義である。Rf4がアリール基を表わ
すとき、その詳細はRf3にて示したアリール基に同義で
ある。Rf4がヘテロ環基を表わすとき、その詳細はR f3
にて示したヘテロ環基に同義である。Lは、−CO−、
−SO2−、−SO−を表わす。
【0030】次に、一般式(A−I)〜(A−VI)につ
いて、その置換基の好ましい組み合わせについて述べ
る。一般式(A−I)において、Ra2が水素原子、アル
キル基、アルケニル基、アリール基であり、かつRa1
アシル基、スルホニル基、スルフィニル基、カルバモイ
ル基、スルファモイル基、アルコキシカルボニル基、ア
リールオキシカルボニル基であるものが好ましく、さら
に好ましくは、Ra2がアルキル基、アルケニル基であ
り、かつRa1がアシル基、スルホニル基、カルバモイル
基、スルファモイル基、アルコキシカルボニル基、アリ
ールオキシカルボニル基である化合物である。Ra2がア
ルキル基で、かつRa1がアシル基であるものが最も好ま
しい。
【0031】一般式(A−II) において、Rb1はアルキ
ル基、アルケニル基ものが好ましく、アルキル基のもの
はさらに好ましい。一方、一般式(A−II) は下記一般
式(A−II−1)で表わされるものが好ましく、さらに
好ましくはXは1,3,5−トリアジン−2−イルであ
り、下記一般式(A−II−2)で表わされる化合物であ
る場合が最も好ましい。
【0032】
【化12】
【0033】一般式(A−II−1)において、Rb1は一
般式(A−II)のRb1を表わし、X1 は5〜6員環を形
成するのに必要な非金属原子群を表わす。一般式(A−
II−1)で表わされる化合物のうち、X1 が5〜6員ヘ
テロ芳香環を形成する場合がより好ましい。
【0034】
【化13】
【0035】一般式(A−II−2)において、Rb1は一
般式(A−II) のRb1を表わす。Rb2およびRb3は同一
でも異なってもよく、それぞれ水素原子または置換基を
表わす。一般式(A−II−2)で表わされる化合物のう
ち、Rb2およびRb3がヒドロキシアミノ基、ヒドロキシ
ル基、アミノ基、アルキルアミノ基、アリールアミノ
基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ
基、アリールチオ基、アルキル基またはアリール基であ
る場合が特に好ましい。
【0036】一般式(A−III)で表わされる化合物のう
ち、Yが5員環を形成するのに必要な非金属原子群であ
る場合が好ましく、−N=C−基の炭素原子と結合する
Yの末端原子が窒素原子である場合さらに好ましい。Y
がイミダゾリン環を形成する場合が最も好ましい。この
イミダゾリン環はベンゼン環で縮環されていてもよい。
【0037】一般式(A−IV) で表わされる化合物のう
ち、Rd1およびRd2がアルキル基のものが好ましい。一
般式(A−V)において、Re1およびRe2がヒドロキシ
アミノ基、アルキルアミノ基、アルコキシ基から選ばれ
た基が好ましい。特に好ましくはRe1がヒドロキシルア
ミノ基であり、かつRe2がアルキルアミノ基の場合であ
る。
【0038】一般式(A−VI)において、R13が水素原
子であり、かつLが−CO−であることことが好まし
く、更にR11がアシル基、アルコキシカルボニル基、カ
ルバモイル基、スルホニル基、スルファモイル基であ
り、R12が水素原子であり、R13が水素原子であり、R
14が水素原子またはアルキル基であり、Lが−CO−で
ある組み合わせが好ましい。更に好ましくはR11がアシ
ル基、カルバモイル基であり、R12が水素原子であり、
13が水素原子であり、R14が水素原子またはアルキル
基であり、Lが−CO−である組み合わせであり、その
中でもR14がアルキル基である場合が更に好ましい。こ
の場合において、R11が置換または無置換のベンゾイル
基であることは更に好ましい。
【0039】一般式(A−I)〜(A−VI)で表わされ
る化合物のうち、一般式(A−I)、(A−II) 、(A
−IV) 、(A−V)及び(A−VI)で表わされるものが
好ましく、より好ましくは一般式(A−I)、(A−I
V)、(A−V)及び(A−VI)で表わされるものであ
り、さらに好ましくは一般式(A−I)、(A−V)及
び(A−VI)で表わされるものである。また、最も好ま
しい化合物は一般式(A−VI)で表わされるものであ
る。以下に本発明の一般式(A−I)〜(A−VI)で表
わされる化合物の具体例を挙げるが、これによって本発
明が制限されることはない。
【0040】
【化14】
【0041】
【化15】
【0042】
【化16】
【0043】
【化17】
【0044】
【化18】
【0045】
【化19】
【0046】
【化20】
【0047】
【化21】
【0048】
【化22】
【0049】
【化23】
【0050】
【化24】
【0051】
【化25】
【0052】
【化26】
【0053】これらの化合物と、前記一般式(A−I)
〜(A−VI)との対応関係は、以下の通り。 一般式(A−I):A−33〜A−55。 一般式(A−II):A−5〜A−7、A−10、A−2
0、A−30。 一般式(A−III):A−21〜A−29、A−31、A
−32。 一般式(A−IV):A−8、A−11、A−19。 一般式(A−V):A−1〜A−4、A−9、A−12
〜A−18。 一般式(A−VI):A−56〜A−91。 本発明の一般式(A−I)〜(A−V)の化合物は、J.
Org. Chem., 27, 4054('62), J.Amer. Chem.Soc., 73,
2981('51),特公昭49−10692号等に記載の方法ま
たはそれに準じた方法によって容易に合成することがで
きる。一般式(A−VI)の化合物について代表的な2つ
の合成経路を以下のスキーム1に示す。
【0054】
【化27】
【0055】スキーム1中、Rf1、Rf2、Rf3、Rf4
Lは一般式(A−VI)に示したものと各々同じ意味を表
わす。Xは有機化学での脱離基を表わす。スキーム1中
の一般式Aで表わされる化合物について説明する。一般
式AにおいてRf1、Rf2がアルキル基を表わすとき、A
は市販品を入手することもできる。例えば、N,N−ジ
メチルヒドラジンは和光純薬工業(株)より市販されて
いる。また、例えば対応するヒドラジンのアルキル化に
より合成することもできる。アルキル化の方法として
は、ハロゲン化アルキルを用いて置換アルキル化する方
法、アシル化した後水素化リチウムアルミニウムを用い
て還元する方法などが知られており、例えば日本化学会
編、新実験科学講座14、有機化合物の合成と反応、
(III )、丸善、東京(1977年)を参照して合成す
ることができる。一般式AにおいてRf1がアルキル基以
外の一般式(A−VI)にて定義される基を表わすとき、
Aは対応するヒドラジンと、一般式Eにて表わされる化
合物、例えばRf1がアシル基であるときには望む酸ハラ
イド、Rf1がカルバモイル基であるときには望むカルバ
モイルハライドとの縮合反応にて、容易に合成すること
ができる。
【0056】次に、スキーム1中の一般式Bで表わされ
る化合物はRf4NHOHで表わされるヒドロキシルアミ
ン誘導体より容易に合成することができる。例えば、ホ
スゲンと反応させることによりL=CO、X=Clに該
当する化合物を、クロルギ酸フェニルと反応させること
によりL=CO、X=−OPhに該当する化合物を得る
ことができる。Rf4NHOHで表わされるヒドロキシル
アミン誘導体は、市販品を入手することも可能であり、
例えばN−メチルヒドロキシルアミンは対応する塩酸塩
が東京化成工業(株)より市販されている。また、ベン
ゾアルドキシムをRf4に対応するハロゲン化物にてN−
アルキル化し、酸加水分解する方法、Rf4に対応するニ
トロ化合物を亜鉛末にて還元する方法等が知られてお
り、例えばジャーナル・オブ・オーガニック・ケミスト
リー(Journal of Organic Chemistry)32 巻265頁
(1967年)、日本化学会編、新実験科学講座14、
有機化合物の合成と反応、(III )、丸善、東京(19
77年)などを参照して合成できる。一般式(A)と一
般式(B)より本発明の化合物(A−VI)を得る方法に
ついては、通常のアミド結合形成反応を利用することが
でき、例えば日本化学会編、新実験科学講座14、有機
化合物の合成と反応、(II)、丸善、東京(1977
年)などを参照して合成できる。
【0057】合成経路2に示した合成法は、一般式(A
−VI)においてRf1が、アルキル基以外の場合に好まし
く用いることができる。一般式(C)で表わされる化合
物は一般式(A)と一般式(B)より一般式(A−VI)
を合成する方法と同様に、通常のアミド結合形成反応を
利用して容易に合成することができる。一般式Eで表わ
される化合物は、Rf1がアシル基、アルコキシカルボニ
ル基、カルバモイル基、スルホニル基、スルファモイル
基のいずれの基においても、市販品を入手することが可
能であり、例えば、無水酢酸、パルミトイルクロリド、
エタンスルホニルクロリドなどは東京化成工業(株)よ
り市販されている。また、一般式Eで表わされる化合物
のXがクロル基であることが合成上好ましく、このよう
な化合物Eは、有機化学の通常の方法にて容易に合成す
ることができ、例えば日本化学会編、新実験科学講座1
4、有機化合物の合成と反応、(II)、丸善、東京(1
977年)などを参照して合成できる。一般式(C)と
一般式(E)より本発明の化合物(A−VI)を得る方法
については、通常のアミド結合形成反応を利用すること
ができ、例えば日本化学会編、新実験科学講座14、有
機化合物の合成と反応、(II)、丸善、東京(1977
年)などを参照して合成できる。次に、本発明の化合物
のうち(A−67)及び(A−75)について、その具
体的な合成法を例示する。
【0058】
【化28】
【0059】(化合物67C)の合成 75g(0.35モル)の67Aに、アセトニトリル6
00ml、ピリジン34ml(0.42モル)を加え、0℃
付近にて攪拌下75g(0.37モル)の67Bにアセ
トニトリル200mlを加えた溶液を滴下した。10℃付
近で1時間攪拌した後、水に注ぎ析出した結晶を濾取し
た。これを水ーアセトニトリルより再結晶し、94gの
67C(71%)を得た。
【0060】(化合物(A−67)の合成)94g
(0.25モル)の67Cに、アセトニトリル500ml
を加えた。これに、N−メチルヒドロキシルアミン塩酸
塩23g(0.28モル)にエタノール300mlを加え
た溶液にナトリウムメトキシドの28%メタノール溶液
53g(0.28モル)を加えたものを10℃付近で攪
拌しながら加えた。室温で6時間攪拌した後、アセトニ
トリル300mlを加え減圧下溶媒を留去した。残渣を水
に注ぎ酢酸エチルにて抽出し、硫酸マグネシウムにて乾
燥後減圧下酢酸エチルを留去した。残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーにて精製後、塩化メチレンーヘ
キサンより再結晶し、44gの化合物(A−67)を得
た(61%)。1H−NMR(200MHz、DMSO
ーd6)δ2.85(s,3H)、3.96(s,4
H),7.1〜7.5(m,10H),7.90(s,
1H),9.28(s,1H).融点:98〜99℃。
【0061】
【化29】
【0062】(化合物(75A)の合成)抱水ヒドラジ
ン243ml(5.0モル)に、アセトニトリル400m
l、イソプロパノール200mlを加え、クロルギ酸フェ
ニル126ml(1.0モル)にアセトニトリル200ml
を加えた溶液を滴下した。滴下中、系の温度が−10〜
−5℃となるように調節した。そのまま30分間攪拌
後、水4リットルに注ぎ不溶物を濾別した。濾液を酢酸
エチルにて抽出し、硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧
下酢酸エチルを留去した。残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーにて精製し、75Aを104g(68
%)得た。
【0063】(化合物(75B)の合成)75A、1
5.2g(0.1モル)にイソプロパノール50mlを加
え、N−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩9.2g
(0.11モル)、ナトリウムメトキシドの28%メタ
ノール溶液22.6ml(0.11モル)、イソプロパノ
ール50mlの混合液を添加した。次にトリエチルアミン
15.3ml(0.11モル)を加え、7時間加熱還流攪
拌を続けた。不溶物を濾別後、減圧下溶媒を留去し残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、7
5Bを6.7g(64%)得た。
【0064】(化合物(A−75)の合成)75B、
3.7g(0.034モル)にN,N−ジメチルアセト
アミド70mlを加え、次にピリジン3.6ml(0.04
3モル)を加えた。0℃付近にて攪拌し、20C15.
7g(0.034モル)にアセトニトリル170mlを加
えた溶液を滴下した。2時間そのまま攪拌後、水に注ぎ
酢酸エチルにて抽出、硫酸マグネシウムにて乾燥後、減
圧下酢酸エチルを留去した。残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーにて精製し、本発明の化合物(A−7
5)を16.5g(92%)得た。(A−75)は、ガ
ラス質の固体として得られた。1H−NMR(200M
Hz、DMSOーd6)δ0.62(t,6H),1.
08(t,3H),1.24(s,6H),1.34
(s,3H),1.39(s,3H)、1.5〜1.6
(m,2H)1.8〜2.1(m,4H),2.96
(s,3H),4.77(t,1H),6.70(d,
1H),7.03(d,1H),7.13(s,1
H),7.70(d,2H),7.86(d,2H),
8.78(s,1H),9.63(s,1H),10.
05(s,1H),10.48(s,1H).
【0065】一般式(A−I)〜(A−VI)で表わされ
る化合物は、単独で用いることも2種以上を併用して用
いることもできる。たとえば水可溶性の化合物と油溶性
の化合物を併用することは、写真性能上有利である。一
般式(A−I)〜(A−VI)で表わされる化合物の添加
方法については、それらを直接添加してもよいし、水、
メタノール、エタノールなどの水可溶性溶媒またはこれ
らの混合溶媒に溶解して添加しても、乳化分散により添
加してもよい。更に、乳剤調製時にあらかじめ添加して
もよい。乳剤調製時に添加する場合、その工程中のいか
なる場合に添加することも可能であり、その例を挙げる
と、ハロゲン化銀の粒子形成工程、脱塩工程の開始前、
脱塩工程、化学熟成の開始前、化学熟成の工程、完成乳
剤調製前の工程などを挙げる事ができる。またこれらの
工程中の複数回にわけて添加することもできる。水に溶
解する場合、pHを高くまたは低くした方が溶解度が上
がる化合物については、pHを高くまたは低くして溶解
し、これを添加してもよい。本発明の一般式(A−I)
〜(A−VI)で表わされる化合物は、乳化分散により添
加することが好ましい。一般式(A−I)〜(A−VI)
で表わされる化合物は、感光材料中のいかなる層でも使
用することができる。即ち、感光性層(青感性ハロゲン
化銀乳剤層、緑感性ハロゲン化銀乳剤層、赤感性ハロゲ
ン化銀乳剤層)、非感光性層(例えば保護層、非感光性
微粒子ハロゲン化銀乳剤層、中間層、フィルター層、下
塗り層、アンチハレーション層)のいずれの層にも使用
できるが、乳剤層に使用するのが好ましい。一般式(A
−I)〜(A−VI)で表わされる化合物の塗布量は、1
-4ミリモル/m2〜10ミリモル/m2が好ましく、10
-3ミリモル/m2〜1ミリモル/m2がより好ましい。
【0066】次に、本発明において前記一般式(D)に
て表される化合物中のR1 、R2 、R3 、R4 、R5
6 、R7 、R8 及びmについて次に詳しく述べる。R
1 、R2 、R3 及びR4 は同一でも異なっていてもよ
く、各々水素原子または置換基を表す。更に詳しくはR
1 、R2 、R3 及びR4 は水素原子または置換基であ
り、置換基の例としてはハロゲン原子、アルキル基、ア
リール基、ヘテロ環基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキ
シル基、カルボキシル基、スルホ基、アルコキシ基、ア
リールオキシ基、アシルアミノ基、アミノ基、アルキル
アミノ基、アニリノ基、ウレイド基、スルファモイルア
ミノ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルコキシ
カルボニルアミノ基、スルホンアミド基、カルバモイル
基、スルファモイル基、スルホニル基、アルコキシカル
ボニル基、ヘテロ環オキシ基、アゾ基、アシルオキシ
基、カルバモイルオキシ基、シリル基、シリルオキシ
基、アリールオキシカルボニルアミノ基、イミド基、ヘ
テロ環チオ基、スルフィニル基、ホスホニル基、アリー
ルオキシカルボニル基、アシル基である。これらはアル
キル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヒ
ドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子また
はその他酸素原子、窒素原子、イオウ原子もしくは炭素
原子で形成される置換基で置換されていてもよい。
【0067】更に詳しくR1 、R2 、R3 及びR4 の置
換基の例を示す。ハロゲン原子としては例えば、弗素原
子、塩素原子である。アルキル基としては炭素数1〜2
5、好ましくは炭素数1〜15の直鎖、分岐鎖または環
状のアルキル基であり、例えばメチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、t−ブチル、2−ヒドロキシエチ
ル、3−ヒドロキシプロピル、ベンジル、2−メタンス
ルホンアミドエチル、3−メタンスルホンアミドプロピ
ル、2−メタンスルホニルエチル、2−メトキシエチ
ル、シクロペンチル、2−アセトアミドエチル、ヒドロ
キシメチル、2−カルボキシルエチル、2−カルバモイ
ルエチル、3−カルバモイルプロピル、2,3−ジヒド
ロキシプロピル、3,4−ジヒドロキシブチル、メタン
スルホンアミドメチル、n−ヘキシル、2−ヒドロキシ
プロピル、4−ヒドロキシブチル、2−カルバモイルア
ミノエチル、3−カルバモイルアミノプロピル、4−カ
ルバモイルアミノブチル、4−カルバモイルブチル、2
−カルバモイル1−メチルエチル、カルバモイルアミノ
メチル、4−ニトロブチル、2−(2−ヒドロキシエト
キシ)エチル、2−〔2−(2−ヒドロキシエトキシ)
エトキシ〕エチル、2−(2−〔2−(2−ヒドロキシ
エトキシ)エトキシ〕エトキシ)エチル、2−〔2−
(2−〔2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ〕エ
トキシ)エトキシ〕エチル、2−(2−メトキシエトキ
シ)エチル、2−〔2−(2−メトキシエトキシ)エト
キシ〕エチル、2−(2−〔2−(2−メトキシエトキ
シ)エトキシ〕エトキシ)エチル、2−〔2−(2−
〔2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ〕エトキシ)
エトキシ〕エチル、2−(2−エトキシエトキシ)エチ
ル、2−〔2−(2−ブトキシエトキシ)エトキシ〕エ
チルである。
【0068】アリール基としては炭素数6〜24のアリ
ール基で例えば、フェニル、ナフチル、p−メトキシフ
ェニルである。ヘテロ環基としては炭素数1〜5の酸素
原子、窒素原子、もしくは硫黄原子を1個以上含む5員
または6員環の飽和または不飽和のヘテロ環であって環
を構成するヘテロ原子の数及び元素の種類は1つでも複
数であっても良く、例えば、2−フリル、2−チエニ
ル、2−ピリミジニル、2−ベンゾトリアゾリル、イミ
ダゾリル、ピラゾリルである。アルコキシ基としては炭
素数1〜16、好ましくは炭素数1〜6のアルコキシ基
で例えば、メトキシ、エトキシ、2−メトキシエトキ
シ、2−メタンスルホニルエトキシである。アリールオ
キシ基としては炭素数6〜24のアリールオキシ基で例
えば、フェノキシ、p−メトキシフェノキシ、m−(3
−ヒドロキシプロピオンアミド)フェノキシである。ア
シルアミノ基としては炭素数1〜16、好ましくは炭素
数1〜6のアシルアミノ基で例えば、アセトアミド、2
−メトキシプロピオンアミド、p−ニトロベンゾイルア
ミドである。アルキルアミノ基としては炭素数1〜1
6、好ましくは炭素数1〜6のアルキルアミノ基で例え
ば、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、2−ヒドロキシ
エチルアミノである。アニリノ基としては炭素数6〜2
4のアニリノ基で例えばアニリノ、m−ニトロアニリ
ノ、N−メチルアニリノである。ウレイド基としては炭
素数1〜16、好ましくは炭素数1〜6のウレイド基で
例えば、ウレイド、メチルウレイド、N,N−ジエチル
ウレイド、2−メタンスルホンアミドエチルウレイドで
ある。
【0069】スルファモイルアミノ基としては炭素数0
〜16、好ましくは炭素数0〜6のスルファモイルアミ
ノ基で例えば、ジメチルスルファモイルアミノ、メチル
スルファモイルアミノ、2−メトキシエチルスルファモ
イルアミノである。アルキルチオ基としては炭素数1〜
16、好ましくは炭素数1〜6のアルキルチオ基で例え
ば、メチルチオ、エチルチオ、2−フェノキシエチルチ
オである。アリールチオ基としては炭素数6〜24のア
リールチオ基でこれらは例えば、フェニルチオ、2−カ
ルボキシフェニルチオ、4−シアノフェニルチオであ
る。アルコキシカルボニルアミノ基としては炭素数2〜
16、好ましくは炭素数2〜6のアルコキシカルボニル
アミノ基で例えば、メトキシカルボニルアミノ、エトキ
シカルボニルアミノ、3−メタンスルホニルプロポキシ
カルボニルアミノである。スルホンアミド基としては炭
素数1〜16、好ましくは炭素数1〜6のスルホンアミ
ド基で例えば、メタンスルホンアミド、p−トルエンス
ルホンアミド、2−メトキシエタンスルホンアミドであ
る。カルバモイル基としては炭素数1〜16、好ましく
は炭素数1〜6のカルバモイル基で例えば、カルバモイ
ル、N,N−ジメチルカルバモイル、N−エチルカルバ
モイルである。スルファモイル基としては炭素数0〜1
6、好ましくは炭素数0〜6のスルファモイル基で例え
ば、スルファモイル、ジメチルスルファモイル、エチル
スルファモイルである。スルホニル基としては炭素数1
〜16、好ましくは炭素数1〜6の脂肪族または芳香族
のスルホニル基で例えば、メタンスルホニル、エタンス
ルホニル、2−クロロエタンスルホニルである。アルコ
キシカルボニル基としては炭素数1〜16、好ましくは
炭素数1〜6のアルコキシカルボニル基で例えば、メト
キシカルボニル、エトキシカルボニル、t−ブトキシカ
ルボニルである。ヘテロ環オキシ基としては炭素数1〜
5の酸素原子、窒素原子、もしくは硫黄原子を1個以上
含む5員または6員環の飽和または不飽和のヘテロ環オ
キシ基であって環を構成するヘテロ原子の数及び元素の
種類は1つでも複数であっても良く例えば、1−フェニ
ルテトラゾリル−5−オキシ、2−テトラヒドロピラニ
ルオキシ、2−ピリジルオキシである。
【0070】アゾ基としては炭素数1〜16、好ましく
は炭素数1〜6のアゾ基で例えば、フェニルアゾ、2−
ヒドロキシ−4−プロパノイルフェニルアゾ、4−スル
ホフェニルアゾである。アシルオキシ基としては炭素数
1〜16、好ましくは炭素数1〜6のアシルオキシ基で
例えば、アセトキシ、ベンゾイルオキシ、4−ヒドロキ
シブタノイルオキシである。カルバモイルオキシ基とし
ては炭素数1〜16、好ましくは炭素数1〜6のカルバ
モイルオキシ基で例えば、N,N−ジメチルカルバモイ
ルオキシ、N−メチルカルバモイルオキシ、N−フェニ
ルカルバモイルオキシである。シリル基としては炭素数
3〜16、好ましくは炭素数3〜6のシリル基で例え
ば、トリメチルシリル、イソプロピルジエチルシリル、
t−ブチルジメチルシリルである。シリルオキシ基とし
ては炭素数3〜16、好ましくは炭素数3〜6のシリル
オキシ基で例えば、トリメチルシリルオキシ、トリエチ
ルシリルオキシ、ジイソプロピルエチルシリルオキシで
ある。アリールオキシカルボニルアミノ基としては炭素
数7〜24のアリールオキシカルボニルアミノ基で例え
ば、フェノキシカルボニルアミノ、4−シアノフェノキ
シカルボニルアミノ、2、6−ジメトキシフェノキシカ
ルボニルアミノである。イミド基としては炭素数4〜1
6のイミド基で例えば、N−スクシンイミド、N−フタ
ルイミドである。ヘテロ環チオ基としては炭素数1〜5
の酸素原子、窒素原子、もしくは硫黄原子を1個以上含
む5員または6員環の飽和または不飽和のヘテロ環チオ
基であって環を構成するヘテロ原子の数及び元素の種類
は1つでも複数であっても良く例えば、2−ベンゾチア
ゾリルチオ、2−ピリジルチオである。
【0071】スルフィニル基としては炭素数1〜16、
好ましくは炭素数1〜6のスルフィニル基で例えば、メ
タンスルフィニル、ベンゼンスルフィニル、エタンスル
フィニルである。ホスホニル基としては炭素数2〜1
6、好ましくは炭素数2〜6のホスホニル基で例えば、
メトキシホスホニル、エトキシホスホニル、フェノキシ
ホスホニルである。アリールオキシカルボニル基として
は炭素数7〜24のアリールオキシカルボニル基で例え
ば、フェノキシカルボニル、2−メチルフェノキシカル
ボニル、4−アセトアミドフェノキシカルボニルであ
る。アシル基としては炭素数1〜16、好ましくは炭素
数1〜6のアシル基で例えば、アセチル、ベンゾイル、
4−クロロベンゾイルである。
【0072】R5 、R6 は水素原子または置換基を表
し、この場合置換基とはアルキル基、アリール基または
ヘテロ環基を表す。その詳細は、R1 、R2 、R3 及び
4 にて説明したものに同義である。但し、R5 、R6
がヘテロ環基である場合、該ヘテロ環基のヘテロ環を構
成する炭素原子と結合している。R7 はアルキル基、ア
リール基またはヘテロ環基を表す。その詳細は、R1
2 、R3 及びR4 にて説明したものに同義である。但
し、R7 がアルキル基である場合、R7 中の炭素原子の
うち、一般式(D)中の窒素原子に直接結合している炭
素原子には、水素原子と炭素原子の2つの元素以外の元
素が結合していることはない。R7 がヘテロ環基である
場合、R7 が結合する一般式(D)中の窒素原子とは該
ヘテロ環基のヘテロ環を構成する炭素原子と連結してい
る。R8 は置換基を表す。その詳細は、R1 、R2 、R
3 及びR4 にて説明したものに同義である。mは0から
3の整数を表す。
【0073】一般式(D)で表される化合物の中でも、
以下の一般式(DD−1)および(DD−2)で表され
る化合物が特に好ましい。 一般式(DD−1)
【0074】
【化30】
【0075】式中、R11、R12、R13、R14、R15、R
16は同一でも異なっていてもよく、各々水素原子または
置換基を表す。但し、R11とR12、R13とR14、R15
16の各々の組み合わせからなる群において、その少な
くとも一つは共に置換基である。R17はアルキル基、ア
リール基またはヘテロ環基を表わす。R18は水素原子ま
たは置換基を表す。 一般式(DD−2)
【0076】
【化31】
【0077】式中R21、R22、R23、R24、R25、R26
は同一でも異なっていてもよく、各々水素原子または置
換基を表わす。但し、R21とR22、R23とR24、R25
26の各々の組み合わせからなる群において、その少な
くとも1つは共に置換基である。R9 およびR28は水素
原子または置換基を表わし、nは2〜8の整数を表わ
す。
【0078】一般式(DD−1)中のR11、R12
13、R14、R15、R16、R17及びR18について以下に
その好ましい組み合わせについて述べる。R18は水素原
子、アルキル基またはアルコキシ基であり、R17はアル
キル基であり、R11、R12、R13、R14、R15及びR16
は各々水素原子またはアルキル基である組合せが好まし
い。ここで、アルキル基、アルコキシ基は、他の置換基
によって置換されたものも含む。この組合せにおいて、
11、R12、R13、R14、R15、R16、R17及びR18
うち少なくとも一つが水溶性基で置換されたアルキル基
であることがより好ましく、更にヒドロキシル基、カル
ボキシル基、スルホ基、アルコキシ基、アシルアミノ
基、アミノ基、アルキルアミノ基、ウレイド基、スルフ
ァモイルアミノ基、スルホンアミド基、カルバモイル
基、スルファモイル基、またはスルホニル基で置換され
たアルキル基であることが好ましく、特にヒドロキシル
基、カルボキシル基、ウレイド基、スルホンアミド基で
置換されたアルキル基であることが好ましい。
【0079】更に好ましい組み合わせとしては、R18
水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、または炭素数1
〜6のアルコキシ基であり、R17は炭素数1〜6のアル
キル基であり、R11、R12、R13、R14、R15及びR16
は各々水素原子または炭素数1〜3のアルキル基である
という組合せが好ましい。この組み合わせにおいて
11、R12、R13、R14、R15、R16、R17及びR18
うち少なくとも一つが水溶性基で置換されたアルキル基
であることがより好ましく、更にヒドロキシル基、カル
ボキシル基、スルホ基、アルコキシ基、アシルアミノ
基、アミノ基、アルキルアミノ基、ウレイド基、スルフ
ァモイルアミノ基、スルホンアミド基、カルバモイル
基、スルファモイル基、またはスルホニル基で置換され
たアルキル基であることが好ましく、特にヒドロキシル
基、カルボキシル基、ウレイド基、スルホンアミド基で
置換されたアルキル基であることが好ましい。
【0080】更に好ましい組み合わせとしては、R18
炭素数1〜6のアルキル基であり、R17は炭素数1〜6
のアルキル基であり、R11、R12、R13、R14、R15
びR16は各々水素原子または炭素数1〜3のアルキル基
であるという組合せが好ましい。この組み合わせにおい
てR11、R12、R13、R14、R15、R16、R17及びR18
のうち少なくとも一つが水溶性基で置換されたアルキル
基であることがより好ましく、更にヒドロキシル基、カ
ルボキシル基、スルホ基、アルコキシ基、アシルアミノ
基、アミノ基、アルキルアミノ基、ウレイド基、スルフ
ァモイルアミノ基、スルホンアミド基、カルバモイル
基、スルファモイル基、またはスルホニル基で置換され
たアルキル基であることが好ましく、特にヒドロキシル
基、カルボキシル基、ウレイド基、スルホンアミド基で
置換されたアルキル基であることが好ましい。
【0081】更に好ましい組み合わせとしては、R18
メチル基およびイソプロピル基であり、R17は炭素数1
〜6のアルキル基であり、R11、R12、R13、R14、R
15及びR16は各々水素原子または炭素数1〜3のアルキ
ル基であるという組合せが好ましい。この組み合わせに
おいてR11、R12、R13、R14、R15、R16及びR17
うち少なくとも一つが水溶性基で置換されたアルキル基
であることがより好ましく、更にヒドロキシル基、カル
ボキシル基、スルホ基、アルコキシ基、アシルアミノ
基、アミノ基、アルキルアミノ基、ウレイド基、スルフ
ァモイルアミノ基、スルホンアミド基、カルバモイル
基、スルファモイル基、またはスルホニル基で置換され
たアルキル基であることが好ましく、特にヒドロキシル
基、カルボキシル基、ウレイド基、スルホンアミド基で
置換されたアルキル基であることが好ましい。
【0082】一般式(DD−2)中のR21、R22
23、R24、R25、R26、R9 およびR28について以下
にその好ましい組み合わせについて述べる。R28は水素
原子、アルキル基またはアルコキシ基であり、R9 は水
素原子、アルキル基、アリール基またはヘテロ環基であ
り、R21、R22、R23、R24、R25およびR26は各々水
素原子またはアルキル基である組合せが好ましい。ここ
でアルキル基、アルコキシ基、アリール基およびヘテロ
環基は他の置換基によって置換されたものも含む。置換
基としてはヒドロキシル基、カルボキシル基、スルホ
基、アルコキシ基、アシルアミノ基、アミノ基、アルキ
ルアミノ基、ウレイド基、スルファモイルアミノ基、ス
ルホンアミド基、カルバモイル基、スルファモイル基ま
たはスルホニル基が好ましく、特にヒドロキシル基、カ
ルボキシル基、ウレイド基、スルホンアミド基が好まし
い。
【0083】更に好ましい組み合わせとしては、R28
水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、または炭素数1
〜6のアルコキシ基であり、R9 は水素原子または炭素
数1〜6のアルキル基または炭素数6〜10のアリール
基であり、R21、R22、R23、R24、R25、およびR26
は各々水素原子または炭素数1〜3のアルキル基である
という組合せが好ましい。ここでアルキル基、アルコキ
シ基およびアリール基は他の置換基によって置換された
ものも含む。置換基としてはヒドロキシル基、カルボキ
シル基、スルホ基、アルコキシ基、アシルアミノ基、ア
ミノ基、アルキルアミノ基、ウレイド基、スルファモイ
ルアミノ基、スルホンアミド基、カルバモイル基、スル
ファモイル基またはスルホニル基が好ましく、特にヒド
ロキシル基、カルボキシル基、ウレイド基、スルホンア
ミド基が好ましい。
【0084】更に好ましい組合せとしては、R28は水素
原子、炭素数1〜6のアルキル基であり、R9 は水素原
子、または炭素数1〜6のアルキル基であり、R21、R
22、R23、R24、R25およびR26は各々水素原子または
炭素数1〜3のアルキル基であるという組合せが好まし
い。ここでアルキル基は他の置換基によって置換された
ものも含む。置換基としてはヒドロキシル基、カルボキ
シル基、スルホ基、アルコキシ基、アシルアミノ基、ア
ミノ基、アルキルアミノ基、ウレイド基、スルファモイ
ルアミノ基、スルホンアミド基、カルバモイル基、スル
ファモイル基またはスルホニル基が好ましく、特にヒド
ロキシル基、カルボキシル基、ウレイド基、スルホンア
ミド基が好ましい。
【0085】更に好ましい組み合わせとしてはR28はメ
チル基およびイソプロピル基であり、R9 は水素原子お
よびメチル基であり、R21、R22、R23、R24、R25
よびR26は各々水素原子または炭素数1〜3のアルキル
基であるという組合せが好ましい。ここでアルキル基は
他の置換基によって置換されたものも含む。置換基とし
てはヒドロキシル基、カルボキシル基、スルホ基、アル
コキシ基、アシルアミノ基、アミノ基、アルキルアミノ
基、ウレイド基、スルファモイルアミノ基、スルホンア
ミド基、カルバモイル基、スルファモイル基またはスル
ホニル基が好ましく、特にヒドロキシル基、カルボキシ
ル基、ウレイド基、スルホンアミド基が好ましい。次に
本発明における一般式(D)で表される代表的現像主薬
の具体例を示すが、これらによって限定されるものでは
ない。
【0086】
【化32】
【0087】
【化33】
【0088】
【化34】
【0089】
【化35】
【0090】
【化36】
【0091】
【化37】
【0092】
【化38】
【0093】
【化39】
【0094】
【化40】
【0095】
【化41】
【0096】
【化42】
【0097】
【化43】
【0098】
【化44】
【0099】
【化45】
【0100】
【化46】
【0101】
【化47】
【0102】
【化48】
【0103】
【化49】
【0104】
【化50】
【0105】
【化51】
【0106】
【化52】
【0107】
【化53】
【0108】
【化54】
【0109】
【化55】
【0110】
【化56】
【0111】
【化57】
【0112】一般式(D)で示される化合物は、遊離ア
ミンとして保存する場合には非常に不安定であるため、
一般には無機酸、有機酸の塩として製造、保存し、処理
液に添加するときに始めて遊離アミンとなるようにする
場合が好ましい。一般式(D)の化合物を造塩する無
機、有機の酸としては例えば塩酸、硫酸、燐酸、p−ト
ルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、ナフタレン−
1,5−ジスルホン酸等が挙げられる。これらの中で硫
酸、p−トルエンスルホン酸の塩とすることが好まし
く、硫酸との塩として造塩することが最も好ましい。本
発明の発色現像主薬は、例えばジャーナル・オブ・ジ・
アメリカン・ケミカル・ソサエテイ73巻、3100頁
(1951年)に記載の方法に準じて容易に合成するこ
とが出来る。本発明のD−30、D−18、D−32、
D−37、D−39は特開平7−287370号公報に
記載の方法で合成した。また、他の例示化合物も同様に
合成できる。
【0113】本発明の発色現像主薬は単独または他の公
知のp−フェニレンジアミン誘導体と併用して使用する
こともできる。組み合わせる化合物の代表例を以下に示
すがこれらに限定されるものではない。 P−1 N,N−ジエチル−p−フェニレンジアミン P−2 4−アミノ−3−メチル−N,N−ジエチルア
ニリン P−3 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−
(3−ヒドロキシプロピル)アニリン P−4 4−アミノ−N−エチル−N−(2−ヒドロキ
シエチル)アニリン P−5 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−
(2−ヒドロキシエチル)アニリン P−6 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−
(2−メタンスルホンアミドエチル)アニリン P−7 N−(2−アミノ−5−N、N−ジエチルアミ
ノフェニルエチル)メタンスルホンアミド P−8 N,N−ジメチル−p−フェニレンジアミン P−9 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−
(2−メトキシエチル)アニリン P−10 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−
(4−ヒドロキシブチル)アニリン P−11 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−
(2−ブトキシエチル)アニリン
【0114】組み合わせる化合物として上記p−フェニ
レンジアミン誘導体のうち特に好ましくはP−3、P−
5、P−6あるいはP−10である。また、これらのp
−フェニレンジアミン誘導体と硫酸塩、塩酸塩、亜硫酸
塩、p−トルエンスルホン酸塩、硝酸塩、ナフタレン−
1、5−ジスルホン酸塩などの塩で使用されるのが一般
的である。本発明において、処理組成物とは、液体状で
あっても固体状(例えば、粉末状、顆粒状)であっても
よい。これらの化合物は目的に応じ2種以上併用するこ
ともできる。芳香族第一級アミン現像主薬の使用量はカ
ラー現像液1リットル当り好ましくは0.001モル〜
0.2モル、さらに好ましくは0.005モル〜0.1
モルである。
【0115】さて、ハロゲン化銀乳剤の製造工程は、粒
子形成・脱塩・化学増感などの工程に大別される。粒子
形成は核形成・熟成・成長などに分れる。これらの工程
は一律に行なわれるものでなく工程の順番が逆になった
り、工程が繰り返し行なわれたりする。本発明は還元増
感された乳剤に対し、好ましく用いることができる。還
元増感をハロゲン化銀乳剤に施こすというのは基本的に
はどの工程で行なってもよい。還元増感は粒子形成の初
期段階である核形成時でも物理熟成時でも、成長時でも
よく、また還元増感以外の化学増感に先立って行っても
この化学増感以降に行ってもよい。金増感を併用する化
学増感を行なう場合には好ましくないかぶりを生じない
よう化学増感に先立って還元増感を行なうのが好まし
い。最も好ましいのはハロゲン化銀粒子の成長中に還元
増感する方法である。ここで成長中とは、ハロゲン化銀
粒子が物理熟成あるいは水溶性銀塩と水溶性ハロゲン化
アルカリの添加によって成長しつつある状態で還元増感
を施こす方法も、成長途中に成長を一時止めた状態で還
元増感を施こした後にさらに成長させる方法も含有する
ことを意味する。
【0116】本発明の還元増感とは、ハロゲン化銀乳剤
に公知の還元剤を添加する方法、銀熟成と呼ばれるpA
g1〜7の低pAgの雰囲気で成長させるあるいは熟成
させる方法、高pH熟成と呼ばれるpH8〜11の高p
Hの雰囲気で成長させるあるいは熟成させる方法のいず
れかを選ぶことができる。また2つ以上の方法を併用す
ることもできる。
【0117】還元増感剤を添加する方法は還元増感のレ
ベルを微妙に調節できる点で好ましい方法である。
【0118】還元増感剤として第一銀塩、アミンおよび
ポリアミン酸、ヒドラジン誘導体、ホルムアミジンスル
フィン酸、シラン化合物、ボラン化合物などが公知であ
る。本発明にはこれら公知の化合物から選んで用いるこ
とができ、また2種以上の化合物を併用することもでき
る。還元増感剤として塩化第一錫、二酸化チオ尿素、ジ
メチルアミンボランが好ましい化合物である。還元増感
剤の添加量は乳剤製造条件に依存するので添加量を選ぶ
必要があるが、ハロゲン化銀1モル当り10-7〜10-3モル
の範囲が適当である。
【0119】本発明の還元増感剤としてアスコルビン酸
およびその誘導体を用いることもできる。アスコルビン
酸およびその誘導体(以下、「アスコルビン酸化合物」
という。)の具体例としては以下のものが挙げられる。 (A−1) L−アスコルビン酸 (A−2) L−アスコルビン酸ナトリウム (A−3) L−アスコルビン酸カリウム (A−4) DL−アスコルビン酸 (A−5) D−アスコルビン酸ナトリウム (A−6) L−アスコルビン酸−6−アセテート (A−7) L−アスコルビン酸−6−パルミテー
ト (A−8) L−アスコルビン酸−6−ベンゾエー
ト (A−9) L−アスコルビン酸−5,6−ジアセ
テート (A−10) L−アスコルビン酸−5,6−o−イ
ソプロピリデン
【0120】本発明に用いられるアスコルビン酸化合物
は、従来還元増感剤が好ましく用いられている添加量に
比較して多量用いることが望ましい。例えば特公昭57
−33572号には「還元剤の量は通常銀イオンgにつ
き0.75×10-2ミリ当量(8×10-4モル/AgX モル)を越
えない。硝酸銀kgにつき0.1〜10mgの量(アスコ
ルビン酸として、10-7〜10-5モル/AgXモル)が多くの
場合効果的である。」(換算値は発明者らによる)と記
述されている。US2,487,850には「還元増感
剤として錫化合物の用いることのできる添加量として1
×10-7〜44×10-6モル」と記載している。また特開昭5
7−179835号には二酸化チオ尿素の添加量として
ハロゲン化銀1モル当り約0.01mg〜約2mg、塩化第一錫
として約0.01mg〜約3mgを用いるのが適当であると記載
している。本発明に用いられるアスコルビン酸化合物は
乳剤の粒子サイズ、ハロゲン組成、乳剤調製の温度、p
H、pAgなどの要因によって好ましい添加量が依存す
るが、ハロゲン化銀1モル当り5×10-5〜1×10-1モル
の範囲から選ぶことが望ましい。さらに好ましくは5×
10-4モル〜1×10-2モルの範囲から選ぶことが好まし
い。特に好ましいのは1×10-3モル〜1×10-2モルの範
囲から選ぶ。
【0121】還元増感剤は水あるいはアルコール類、グ
リコール類、ケトン類、エステル類、アミド類などの溶
媒に溶かし、粒子形成中、化学増感前あるいは後に添加
することができる。乳剤製造工程のどの過程で添加して
もよいが、特に好ましいのは粒子成長中に添加する方法
である。あらかじめ反応容器に添加するのもよいが、粒
子形成の適当な時期に添加する方が好ましい。また水溶
性銀塩あるいは水溶性アルカリハライドの水溶性にあら
かじめ還元増感剤を添加しておき、これらの水溶液を用
いて粒子形成してもよい。また粒子形成に伴って還元増
感剤の溶液を何回かに分けて添加しても連続して長時間
添加するのも好ましい方法である。
【0122】本発明の乳剤の製造工程中に銀に対する酸
化剤を用いることが好ましい。銀に対する酸化剤とは、
金属銀に作用して銀イオンに変換せしめる作用を有する
化合物をいう。特にハロゲン化銀粒子の形成過程および
化学増感過程において副生するきわめて微小な銀粒子
を、銀イオンに変換せしめる化合物が有効である。ここ
で生成する銀イオンは、ハロゲン化銀、硫化銀、セレン
化銀等の水に難溶の銀塩を形成してもよく、また、硝酸
銀等の水に易溶の銀塩を形成してもよい。銀に対する酸
化剤は、無機物であっても、有機物であってもよい。無
機の酸化剤としては、オゾン、過酸化水素およびその付
加物(例えば、NaBO2 ・H2 2 ・3H2O、2N
aCO3 ・3H2 2 、Na4 2 7・2H22、2
Na2SO4・H22 ・2H2O)、ペルオキシ酸塩(例
えばK228、K226、K228)、ペルオキシ錯
体化合物{例えば、K2(Ti(O2)C24〕・3H
2O、4K2SO4・Ti(O2)OH・SO4・2H2O、
Na3〔VO(O2)(C24)2・6H2O}、過マンガン
酸塩(例えば、KMnO4)、クロム酸塩(例えば、K2
Cr27)などの酸素酸塩、沃素や臭素などのハロゲン
元素、過ハロゲン酸塩(例えば過沃素酸カリウム)高原
子価の金属の塩(例えば、ヘキサシアノ第二鉄酸カリウ
ム)およびチオスルフォン酸塩などがある。また、有機
の酸化剤としては、p−キノンなどのキノン類、過酢酸
や過安息香酸などの有機過酸化物、活性ハロゲンを放出
する化合物(例えば、N−ブロムサクシイミド、クロラ
ミンT、クロラミンB)が例として挙げられる。
【0123】本発明の好ましい酸化剤は、オゾン、過酸
化水素およびその付加物、ハロゲン元素、チオスルフィ
ン酸塩の無機酸化剤及びキノン類の有機酸化剤である。
前述の還元増感と銀に対する酸化剤を併用するのは好ま
しい態様である。酸化剤を用いたのち還元増感を施こす
方法、その逆方法あるいは両者を同時に共存させる方法
のなかから選んで用いることができる。これらの方法は
粒子形成工程でも化学増感工程でも選んで用いることが
できる。本発明におけるハロゲン化銀乳剤は、好ましく
は金・カルコゲン増感されている。カルコゲン増感は、
セレン増感剤、硫黄増感剤およびテルル増感剤の少なく
とも1種により施される。
【0124】ここでセレン増感は、従来公知の方法で実
施される。すなわち、通常、不安定型セレン化合物およ
び/または非不安定型セレン化合物を添加して、高温、
好ましくは40℃以上で乳剤を一定時間攪拌することによ
り行なわれる。特公昭44−15748号に記載の不安
定セレン増感剤を用いるセレン増感が好ましく用いられ
る。具体的な不安定セレン増感剤としては、アリルイソ
セレノシアネートのような脂肪族イソセレノシアネート
類、セレノ尿素類、セレノケトン類、セレノアミド類、
セレノカルボン酸類およびエステル類、セレノホスフェ
ート類が挙げられる。特に好ましい不安定セレン化合物
である。
【0125】特公昭52−38408号に記載の非不安
定型セレン増感剤、チオセレナゾリジンジオン化合物も
有用である。これらのセレン増感剤は、水またはメタノ
ール、エタノールのような有機溶媒の単独もしくは混合
溶媒に溶解して化学増感の際に添加されるが、好ましく
は化学増感開始前に添加される。使用されるセレン増感
剤は1種に限られず、上記セレン増感剤の2種以上を併
用して用いることができる。とりわけ、不安定型セレン
化合物と非不安定型セレン化合物の併用は好ましい。
【0126】本発明において使用されるセレン増感剤の
添加量は、例えば、用いるセレン増感剤の活性度、ハロ
ゲン化銀の種類や大きさ、熟成の温度および時間により
異なるが、好ましくは、ハロゲン化銀1モル当り1×1
-8モル以上であり、より好ましくは1×10-7モル以上
1×10-4モル以下である。セレン増感剤を用いた場合の
化学熟成の温度は、好ましくは45℃以上であり、より好
ましくは50℃以上、80℃以下である。pAgおよびpH
は任意である。例えば、pHは4から9までの広い範囲
で本発明の効果を得ることができる。本発明において
は、セレン増感はハロゲン化銀溶剤の存在下で行なうこ
とがより効果的である。本発明において用いることがで
きる特に好ましい溶剤としては、チオシアネートおよび
テトラメチルチオ尿素が挙げられる。用いられる溶剤の
量は種類によっても異なるが、例えばチオシアネートの
場合、好ましい量はハロゲン化銀1モル当り1×10-4
ル以上1×10-2モル以下である。
【0127】上記硫黄増感には硫黄増感剤として公知の
ものを用いることができる。例えば、チオ硫酸塩、アリ
ルチオカルバミドチオ尿素、アリルイソチオシアネー
ト、シスチン、p−トルエンチオスルホン酸塩、ローダ
ニンを挙げることができる。その他、例えば、米国特許
第1,547,944号、同第2,410,689号、
同第2,278,947号、同第2,728,668
号、同第3,501,313号、同第3,656,95
5号各明細書、ドイツ特許1,422,868号、特公
昭56−24937号、特開昭55−45016号公報
に記載されている硫黄増感剤を用いることもできる。硫
黄増感剤の添加量は、乳剤の感度を効果的に増大させる
のに十分な量でよい。この量は、pH、温度、ハロゲン
化銀粒子の大きさのような種々の条件の下で相当の範囲
にわたって変化するが、ハロゲン化銀1モル当り1×10
-7モル以上、1×10-4モル以下が好ましい。本発明にお
ける金増感のための金増感剤としては、金の酸化数が+
1価でも+3価でもよく、金増感剤として通常用いられ
る金化合物を用いることができる。代表的な例として
は、塩化金酸塩、カリウムクロロオーレート、オーリッ
クトリクロライド、カリウムオーリックチオシアネー
ト、カリウムヨードオーレート、テトラシアノオーリッ
クアシッド、アンモニウムオーロチオシアネート、ピリ
ジルトリクロロゴールドが挙げられる。金増感剤の添加
量は種々の条件により異なるが、目安としては、ハロゲ
ン化銀1モル当り1×10-7モル以上1×10-4モル以下が
好ましい。
【0128】本発明の乳剤は、好ましくはアスペクト比
が3以上、より好ましくはアスペクト比が5以上の平板
状ハロゲン化銀粒子である。ここで平板状粒子とは、1
枚の双晶面か2枚以上の平行な双晶面を有する粒子の総
称である。双晶面とは、この場合(111)面の両側で
すべての格子点のイオンが鏡像関係にある場合にこの
(111)面のことをいう。この平板状粒子は粒子を上
から見た時に三角形状、六角形状もしくはこれらが丸み
を帯びた円形状をしており、三角形状のものは三角形
の、六角形状のものは六角形の、円形状のものは円形状
の互いに平行な外表面を有している。平板状粒子の直径
としては0.15〜5.0μmであることが好ましい。平板状
粒子の厚みとしては0.05〜1.0μmであることが好まし
い。本発明の乳剤は、好ましくはアスペクト比が3以上
の平板状ハロゲン化銀粒子、好ましくはアスペクト比が
5以上の平板状ハロゲン化銀粒子を含み、好ましくは、
全投影面積の60%以上がこのような平板状ハロゲン化銀
粒子で占められる。平板状粒子の占める割合として好ま
しくは全投影面積のうち60%以上特に好ましくは80%以
上である。
【0129】また単分散の平板状粒子を用いるとさらに
好ましい結果が得られることがある。単分散の平板状粒
子の構造および製造法は、例えば特開昭63−1516
18号などの記載に従うが、その形状を簡単に述べる
と、ハロゲン化銀粒子の全投影面積の70%以上が、最小
の長さを有する辺の長さに対する最大の長さを有する辺
の長さの比が、2以下である六角形であり、かつ、平行
な2面を外表面として有する平板状ハロゲン化銀によっ
て占められており、さらに、該六角平板状ハロゲン化銀
粒子の粒子サイズ分布の変動係数(その投影面積の円換
算直径で表わされる粒子サイズのバラツキ(標準偏差)
を、平均粒子サイズで割った値)が20%以下の単分散性
をもつものである。さらに、本発明の乳剤は、好ましく
は転位線を有する。転位線の数は、1粒子当り平均10本
以上である。より好ましくは1粒子当り平均20本以上で
ある。転位線が密集して存在する場合、または転位線が
互いに交わって観察される場合には、1粒子当りの転位
線の数は明確には数えることができない場合がある。し
かしながら、これらの場合においても、おおよそ10本、
20本、30本という程度には数えることが可能であり、明
らかに、数本しか存在しない場合とは区別できる。転位
線の数の1粒子当りの平均数については100粒子以上に
ついて転位線の数を数えて、数平均として求める。
【0130】本発明に併用できるハロゲン化銀乳剤に
は、臭化銀、沃臭化銀、沃塩臭化銀および塩臭化銀のい
ずれのハロゲン化銀を用いてもよい。好ましいハロゲン
化銀は30モル%以下の沃化銀を含む沃臭化銀、もしくは
沃塩臭化銀である。ハロゲン化銀乳剤は、通常は化学増
感される。化学増感のためには、例えば、H.フリーゼ
ル(H.Frieser)編、ディ・グルンドラーゲル・デル・フ
ォトグラフィシェン・プロツエセ・ミット・ジルベルハ
ロゲニデン(Die Grundlagen der Photographischen Pr
ozesse mit Selberhalogeniden)(アカデミッシェ・フェ
ルラグスゲゼルシャクト1968)675〜734頁に記載の方法
を用いることができる。すなわち、活性ゼラチンや銀と
反応し得る硫黄を含む化合物(例えば、チオ硫酸塩、チ
オ尿素類、メルカプト化合物類、ローダニン類)を用い
る硫黄増感法;還元性物質(例えば、第一すず塩、アミ
ン類、ヒドラジン誘導体、ホルムアミジンスルフィン
酸、シラン化合物)を用いる還元増感法;貴金属化合物
(例えば、金錯塩のほか、Pt、Ir、Pdなどの周期
律表VIII族の金属の錯塩)を用いる貴金属増感法、セレ
ン化合物(セレノ尿素類、セレノケトン類、セレナイド
類等)を用いるセレン増感法などを単独または組合せて
用いることができる。
【0131】本発明に用いられる写真乳剤には、感光材
料の製造工程、保存中あるいは写真処理中のカブリを防
止し、あるいは写真性能を安定化させる目的で、種々の
化合物を含有させることができる。すなわち、アゾール
類たとえばベンゾチアゾリウム塩、ニトロインダゾール
類、トリアゾール類、ベンゾトリアゾール類、ベンズイ
ミダゾール類(特にニトロ−またはハロゲン置換体);
ヘテロ環メルカプト化合物類たとえばメルカプトチアゾ
ール類、メルカプトベンゾチアゾール類、メルカプトベ
ンズイミダゾール類、メルカプトチアジアゾール類、メ
ルカプトテトラゾール類(特に1−フェニル−5−メル
カプトテトラゾール)、メルカプトピリミジン類;カル
ボキシル基やスルホン基などの水溶性基を有する上記の
ヘテロ環メルカプト化合物類;チオケト化合物たとえば
オキサゾリンチオン;アザインデン類たとえばテトラア
ザインデン類(特に4−ヒドロキシ置換(1, 3, 3a, 7)
テトラアザインデン類);ベンゼンチオスルホン酸類;
ベンゼンスルフィン酸;などのようなカブリ防止剤また
は安定剤として知られた多くの化合物を加えることがで
きる。本発明において用いられる上記の化合物の添加量
は、添加方法やハロゲン化銀量によって一義的に決める
ことはできないが、好ましくはハロゲン化銀1モルあた
り10-7モル〜10-2モル、より好ましくは10-5〜10-2モル
である。本発明の写真乳剤の保恒剤(結合在または保護
コロイド)としては、ゼラチンを用いるのが有利である
が、それ以外の親水性コロイドも用いることができる。
本発明に用いる分散媒としては、具体的にはリサーチ・
ディスクロージャー(RESEARCH DISCLOSURE)第176 巻、
No.17643(1978年12月)のIX項に記載されている。
【0132】本発明がカラー感光材料に適用される場合
は、支持体上に少なくとも1層の感光性層が設けられて
いればよい。典型的な例としては、支持体上に、実質的
に感色性は同じであるが感光度の異なる複数のハロゲン
化銀乳剤層から成る感光性層を少なくとも1つ有するハ
ロゲン化銀写真感光材料である。該感光性層は青色光、
緑色光、および赤色光の何れかに感色性を有する単位感
光性層であり、多層ハロゲン化銀カラー写真感光材料に
おいては、一般に単位感光性層の配列が、支持体側から
順に赤感色性層、緑感色性層、青感色性の順に設置され
る。しかし、目的に応じて上記設置順が逆であっても、
また同一感色性層中に異なる感光性層が挟まれたような
設置順をもとり得る。上記のハロゲン化銀感光性層の間
および最上層、最下層には非感光性層を設けてもよい。
これらには、後述のカプラー、DIR化合物、混色防止
剤等が含まれていてもよい。各単位感光性層を構成する
複数のハロゲン化銀乳剤層は、DE 1,121,470あるいはGB
923,045に記載されているように高感度乳剤層、低感度
乳剤層の2層を、支持体に向かって順次感光度が低くな
る様に配列するのが好ましい。また、特開昭57-112751
、同62- 200350、同62-206541 、62-206543 に記載さ
れているように支持体より離れた側に低感度乳剤層、支
持体に近い側に高感度乳剤層を設置してもよい。具体例
として支持体から最も遠い側から、低感度青感光性層
(BL)/高感度青感光性層(BH)/高感度緑感光性層
(GH)/低感度緑感光性層(GL) /高感度赤感光性層
(RH)/低感度赤感光性層(RL)の順、またはBH/BL/
GL/GH/RH/RLの順、またはBH/BL/GH/GL/RL/RHの
順等に設置することができる。また特公昭 55-34932 公
報に記載されているように、支持体から最も遠い側から
青感光性層/GH/RH/GL/RLの順に配列することもでき
る。また特開昭56-25738号、同62-63936号に記載されて
いるように、支持体から最も遠い側から青感光性層/GL
/RL/GH/RHの順に配列することもできる。また特公昭
49-15495号に記載されているように上層を最も感光度の
高いハロゲン化銀乳剤層、中層をそれよりも低い感光度
のハロゲン化銀乳剤層、下層を中層よりも更に感光度の
低いハロゲン化銀乳剤層を配置し、支持体に向かって感
光度が順次低められた感光度の異なる3層から構成され
る配列が挙げられる。このような感光度の異なる3層か
ら構成される場合でも、特開昭59-202464 号に記載され
ているように、同一感色性層中において支持体より離れ
た側から中感度乳剤層/高感度乳剤層/低感度乳剤層の
順に配置されてもよい。その他、高感度乳剤層/低感度
乳剤層/中感度乳剤層、あるいは低感度乳剤層/中感度
乳剤層/高感度乳剤層の順に配置されていてもよい。
また、4層以上の場合にも、上記の如く配列を変えてよ
い。色再現性を改良するために、US 4,663,271、同 4,7
05,744、同 4,707,436、特開昭62-160448 号、同63- 89
850号の明細書に記載の、BL,GL,RLなどの主感光層と分
光感度分布が異なる重層効果のドナー層(CL) を主感光
層に隣接もしくは近接して配置することが好ましい。
【0133】本発明に用いられる好ましいハロゲン化銀
は約30モル%以下のヨウ化銀を含む、ヨウ臭化銀、ヨウ
塩化銀、もしくはヨウ塩臭化銀である。特に好ましいの
は約2モル%から約10モル%までのヨウ化銀を含むヨウ
臭化銀もしくはヨウ塩臭化銀である。写真乳剤中のハロ
ゲン化銀粒子は、立方体、八面体、十四面体のような規
則的な結晶を有するもの、球状、板状のような変則的な
結晶形を有するもの、双晶面などの結晶欠陥を有するも
の、あるいはそれらの複合形でもよい。ハロゲン化銀の
粒径は、約 0.2μm以下の微粒子でも投影面積直径が約
10μmに至るまでの大サイズ粒子でもよく、多分散乳剤
でも単分散乳剤でもよい。本発明に使用できるハロゲン
化銀写真乳剤は、例えばリサーチ・ディスクロージャー
(以下、RDと略す)No.17643 (1978年12月),22〜23
頁, “I. 乳剤製造(Emulsion preparation and type
s)”、および同No.18716 (1979年11月), 648 頁、同N
o.307105(1989年11月), 863〜865 頁、などに記載され
た方法を用いて調製することができる。
【0134】US 3,574,628、同 3,655,394およびGB 1,4
13,748に記載された単分散乳剤も好ましい。また、アス
ペクト比が約3以上であるような平板状粒子も本発明に
使用できる。平板状粒子は、ガトフ著、フォトグラフィ
ック・サイエンス・アンド・エンジニアリング(Gutof
f, Photographic Science and Engineering)、第14巻
248〜257頁(1970年);US 4,434,226、同 4,414,310、
同 4,433,048、同 4,439,520およびGB 2,112,157に記載
の方法により簡単に調製することができる。結晶構造は
一様なものでも、内部と外部とが異質なハロゲン組成か
らなるものでもよく、層状構造をなしていてもよい。エ
ピタキシャル接合によって組成の異なるハロゲン化銀が
接合されていてもよく、例えばロダン銀、酸化鉛などの
ハロゲン化銀以外の化合物と接合されていてもよい。ま
た種々の結晶形の粒子の混合物を用いてもよい。上記の
乳剤は潜像を主として表面に形成する表面潜像型でも、
粒子内部に形成する内部潜像型でも表面と内部のいずれ
にも潜像を有する型のいずれでもよいが、ネガ型の乳剤
であることが必要である。内部潜像型のうち、特開昭 6
3-264740に記載のコア/シェル型内部潜像型乳剤であっ
てもよく、この調製方法は特開昭59-133542に記載され
ている。この乳剤のシェルの厚みは現像処理等によって
異なるが、3 〜40nmが好ましく、5〜20nmが特に好まし
い。
【0135】ハロゲン化銀乳剤は、通常、物理熟成、化
学熟成および分光増感を行ったものを使用する。このよ
うな工程で使用される添加剤はRDNo.17643、同No.187
16および同No. 307105に記載されており、その該当箇所
を後掲の表にまとめた。本発明の感光材料には、感光性
ハロゲン化銀乳剤の粒子サイズ、粒子サイズ分布、ハロ
ゲン組成、粒子の形状、感度の少なくとも1つの特性の
異なる2種類以上の乳剤を、同一層中に混合して使用す
ることができる。US 4,082,553に記載の粒子表面をかぶ
らせたハロゲン化銀粒子、US 4,626,498、特開昭 59-21
4852号に記載の粒子内部をかぶらせたハロゲン化銀粒
子、コロイド銀を感光性ハロゲン化銀乳剤層および/ま
たは実質的に非感光性の親水性コロイド層に適用するこ
とが好ましい。粒子内部または表面をかぶらせたハロゲ
ン化銀粒子とは、感光材料の未露光部および露光部を問
わず、一様に(非像様に)現像が可能となるハロゲン化
銀粒子のことをいい、その調製法は、US 4,626,498、特
開昭 59-214852号に記載されている。粒子内部がかぶら
されたコア/シェル型ハロゲン化銀粒子の内部核を形成
するハロゲン化銀は、ハロゲン組成が異なっていてもよ
い。粒子内部または表面をかぶらせたハロゲン化銀とし
ては、塩化銀、塩臭化銀、沃臭化銀、塩沃臭化銀のいず
れをも用いることができる。これらのかぶらされたハロ
ゲン化銀粒子の平均粒子サイズとしては0.01〜0.75μm
、特に0.05〜0.6 μm が好ましい。また、粒子形状は
規則的な粒子でもよく、多分散乳剤でもよいが、単分散
性(ハロゲン化銀粒子の重量または粒子数の少なくとも
95%が平均粒子径の±40%以内の粒子径を有するもの)
であることが好ましい。
【0136】本発明には、非感光性微粒子ハロゲン化銀
を使用することが好ましい。非感光性微粒子ハロゲン化
銀とは、色素画像を得るための像様露光時においては感
光せずに、その現像処理において実質的に現像されない
ハロゲン化銀微粒子であり、あらかじめカブラされてい
ないほうが好ましい。微粒子ハロゲン化銀は、臭化銀の
含有率が 0〜 100モル%であり、必要に応じて塩化銀お
よび/または沃化銀を含有してもよい。好ましくは沃化
銀を 0.5〜10モル%含有するものである。微粒子ハロゲ
ン化銀は、平均粒径(投影面積の円相当直径の平均値)
が0.01〜 0.5μm が好ましく、0.02〜 0.2μm がより好
ましい。微粒子ハロゲン化銀は、通常の感光性ハロゲン
化銀と同様の方法で調製できる。ハロゲン化銀粒子の表
面は、光学的に増感される必要はなく、また分光増感も
不要である。ただし、これを塗布液に添加するのに先立
ち、あらかじめトリアゾール系、アザインデン系、ベン
ゾチアゾリウム系、もしくはメルカプト系化合物または
亜鉛化合物などの公知の安定剤を添加しておくことが好
ましい。この微粒子ハロゲン化銀粒子含有層に、コロイ
ド銀を含有させることができる。本発明の感光材料の塗
布銀量は、6.0g/ m2以下が好ましく、4.5g/ m2以下が最
も好ましい。
【0137】本発明に使用できる写真用添加剤もRDに
記載されており、下記の表に関連する記載箇所を示し
た。 添加剤の種類 RD17643 RD18716 RD307105 1.化学増感剤 23頁 648 頁右欄 866頁 2.感度上昇剤 648 頁右欄 3. 分光増感剤、 23〜24頁 648 頁右欄 866 〜868 頁 強色増感剤 〜649 頁右欄 4. 増 白 剤 24頁 647 頁右欄 868頁 5. 光吸収剤、 25 〜26頁 649 頁右欄 873頁 フィルター 〜650 頁左欄 染料、紫外 線吸収剤 6. バインダー 26頁 651 頁左欄 873 〜874 頁 7. 可塑剤、 27頁 650 頁右欄 876頁 潤滑剤 8. 塗布助剤、 26 〜27頁 650 頁右欄 875 〜876 頁 表面活性剤 9. スタチツク 27頁 650 頁右欄 876 〜877 頁 防止剤 10. マット剤 878 〜879 頁
【0138】本発明の感光材料には種々の色素形成カプ
ラーを使用することができるが、以下のカプラーが特に
好ましい。 イエローカプラー: EP 502,424A の式(I),(II)で表わさ
れるカプラー; EP 513,496A の式(1),(2) で表わされる
カプラー (特に18頁のY-28); 特願平4-134523号の請求
項1の一般式(I) で表わされるカプラー; US 5,066,576
のカラム1の45〜55行の一般式(I) で表わされるカプラ
ー; 特開平4-274425号の段落0008の一般式(I) で表わさ
れるカプラー; EP 498,381A1の40頁のクレーム1に記載
のカプラー(特に18頁のD-35); EP 447,969A1 の4頁の
式(Y) で表わされるカプラー(特にY-1(17頁),Y-54(41
頁)); US 4,476,219のカラム7の36〜58行の式(II)〜(I
V)で表わされるカプラー(特にII-17,19( カラム17),II
-24(カラム19))。 マゼンタカプラー; 特開平3-39737号(L-57(11頁右下),L
-68(12 頁右下),L-77(13頁右下); EP 456,257 の A-4 -
63(134頁), A-4 -73,-75(139頁); EP 486,965 のM-4,-6
(26 頁),M-7(27頁); 特願平4-234120号の段落0024のM-
45; 特願平4-36917 号の段落0036のM-1;特開平4-362631
号の段落0237のM-22。 シアンカプラー: 特開平4-204843号のCX-1,3,4,5,11,1
2,14,15(14 〜16頁);特開平4-43345 号のC-7,10(35
頁),34,35(37頁),(I-1),(I-17)(42 〜43頁); 特願平4-
236333号の請求項1の一般式(Ia)または(Ib)で表わされ
るカプラー。 ポリマーカプラー: 特開平2-44345 号のP-1,P-5(11頁)
【0139】発色色素が適度な拡散性を有するカプラー
としては、US 4,366,237、GB 2,125,570、EP 96,873B、
DE 3,234,533に記載のものが好ましい。発色色素の不要
吸収を補正するためのカプラーは、EP 456,257A1の5 頁
に記載の式(CI),(CII),(CIII),(CIV) で表わされるイエ
ローカラードシアンカプラー(特に84頁のYC-86)、該EP
に記載のイエローカラードマゼンタカプラーExM-7(202
頁) 、 EX-1(249 頁) 、 EX-7(251 頁) 、US 4,833,069
に記載のマゼンタカラードシアンカプラーCC-9 (カラム
8)、CC-13(カラム10) 、US 4,837,136の(2)(カラム8)、
WO92/11575のクレーム1の式(A) で表わされる無色のマ
スキングカプラー(特に36〜45頁の例示化合物)が好ま
しい。現像主薬酸化体と反応して写真的に有用な化合物
残基を放出する化合物(カプラーを含む)としては、以
下のものが挙げられる。現像抑制剤放出化合物:EP 37
8,236A1の11頁に記載の式(I),(II),(III),(IV) で表わ
される化合物(特にT-101(30頁),T-104(31頁),T-113(36
頁),T-131(45頁),T-144(51頁),T-158(58頁)), EP436,93
8A2の 7頁に記載の式(I) で表わされる化合物(特にD-4
9(51 頁))、特願平4-134523号の式(1) で表わされる化
合物(特に段落0027の(23)) 、EP 440,195A2の5 〜6 頁
に記載の式(I),(II),(III)で表わされる化合物(特に29
頁のI-(1));漂白促進剤放出化合物:EP 310,125A2の5
頁の式(I),(I')で表わされる化合物(特に61頁の(6
0),(61)) 及び特願平4-325564の請求項1の式(I) で表
わされる化合物(特に段落0022の(7) );リガンド放出
化合物:US 4,555,478のクレーム1に記載のLIG-X で表
わされる化合物(特にカラム12の21〜41行目の化合
物);ロイコ色素放出化合物:US 4,749,641のカラム3
〜8の化合物1〜6;蛍光色素放出化合物:US 4,774,181
のクレーム1のCOUP-DYEで表わされる化合物(特にカラ
ム7〜10の化合物1〜11);現像促進剤又はカブラセ剤
放出化合物:US 4,656,123のカラム3の式(1) 、(2) 、
(3) で表わされる化合物(特にカラム25の(I-22)) 及び
EP 450,637A2の75頁36〜38行目のExZK-2; 離脱して初め
て色素となる基を放出する化合物: US 4,857,447のクレ
ーム1の式(I) で表わされる化合物(特にカラム25〜36
のY-1 〜Y-19) 。
【0140】カプラー以外の添加剤としては、以下のも
のが好ましい。 油溶性有機化合物の分散媒: 特開昭62-215272 号のP-3,
5,16,19,25,30,42,49,54,55,66,81,85,86,93(140〜144
頁); 油溶性有機化合物の含浸用ラテックス:US 4,199,
363に記載のラテックス; 現像主薬酸化体スカベンジャ
ー: US 4,978,606のカラム2の54〜62行の式(I) で表わ
される化合物(特にI-,(1),(2),(6),(12) (カラム4〜
5)、US 4,923,787のカラム2の5〜10行の式(特に化
合物1(カラム3); ステイン防止剤: EP 298321Aの4
頁30〜33行の式(I) 〜(III),特にI-47,72,III-1,27(24
〜48頁); 褪色防止剤: EP 298321AのA-6,7,20,21,23,2
4,25,26,30,37,40,42,48,63,90,92,94,164(69 〜118
頁), US5,122,444のカラム25〜38のII-1〜III-23, 特に
III-10, EP 471347Aの8 〜12頁のI-1 〜III-4,特にII-
2, US 5,139,931のカラム32〜40のA-1 〜48, 特にA-39,
42; 発色増強剤または混色防止剤の使用量を低減させ
る素材: EP 411324Aの5 〜24頁のI-1 〜II-15,特にI-4
6; ホルマリンスカベンジャー: EP 477932Aの24〜29頁
のSCV-1 〜28, 特にSCV-8; 硬膜剤: 特開平1-214845号
の17頁のH-1,4,6,8,14, US 4,618,573のカラム13〜23の
式(VII) 〜(XII) で表わされる化合物(H-1〜54),特開平
2-214852号の8頁右下の式(6) で表わされる化合物(H-1
〜76),特にH-14, US 3,325,287のクレーム1に記載の化
合物; 現像抑制剤プレカーサー: 特開昭62-168139 号の
P-24,37,39(6〜7 頁); US 5,019,492 のクレーム1に記
載の化合物,特にカラム7の28,29; 防腐剤、防黴剤:
US 4,923,790のカラム3 〜15のI-1 〜III-43, 特にII-
1,9,10,18,III-25; 安定剤、かぶり防止剤: US 4,923,
793のカラム6 〜16のI-1〜(14), 特にI-1,60,(2),(13),
US 4,952,483 のカラム25〜32の化合物1〜65,特に36:
化学増感剤: トリフェニルホスフィン セレニド, 特
開平5-40324 号の化合物50; 染料: 特開平3-156450号の
15〜18頁のa-1 〜b-20, 特にa-1,12,18,27,35,36,b-5,2
7 〜29頁のV-1 〜23, 特にV-1, EP 445627A の33〜55頁
のF-I-1 〜F-II-43,特にF-I-11,F-II-8, EP 457153A の
17〜28頁のIII-1 〜36, 特にIII-1,3, WO 88/04794の8
〜26のDye-1 〜124 の微結晶分散体, EP 319999Aの6〜
11頁の化合物1〜22, 特に化合物1, EP 519306A の式
(1) ないし(3) で表わされる化合物D-1 〜87(3〜28頁),
US 4,268,622の式(I) で表わされる化合物1〜22 (カラ
ム3〜10), US 4,923,788 の式(I) で表わされる化合物
(1) 〜(31) (カラム2〜9); UV吸収剤: 特開昭46-3335
号の式(1) で表わされる化合物(18b) 〜(18r),101 〜42
7(6〜9頁),EP 520938Aの式(I) で表わされる化合物
(3) 〜(66)(10 〜44頁) 及び式(III) で表わされる化合
物HBT-1 〜10(14 頁), EP 521823A の式(1)で表わされ
る化合物(1) 〜(31) (カラム2〜9)。
【0141】本発明は、一般用もしくは映画用のカラー
ネガフィルム、スライド用もしくはテレビ用のカラー反
転フィルム、カラーペーパー、カラーポジフィルムおよ
びカラー反転ペーパーのような種々のカラー感光材料に
適用することができる。また、特公平2-32615 号、実公
平3-39784 号に記載されているレンズ付きフイルムユニ
ット用に好適である。本発明に使用できる適当な支持体
は、例えば、前述のRD.No.17643の28頁、同No.18716
の 647頁右欄から 648頁左欄、および同No. 307105の 8
79頁に記載されている。本発明の感光材料は、乳剤層を
有する側の全親水性コロイド層の膜厚の総和が28μm 以
下であることが好ましく、23μm 以下がより好ましく、
18μm 以下が更に好ましく、16μm 以下が特に好まし
い。本発明の感光材料は、乳剤層を有する側の反対側
に、乾燥膜厚の総和が2μm〜20μm の親水性コロイド
層(バック層と称す)を設けることが好ましい。このバ
ック層には、前述の光吸収剤、フィルター染料、紫外線
吸収剤、スタチック防止剤、硬膜剤、バインダー、可塑
剤、潤滑剤、塗布助剤、表面活性剤を含有させることが
好ましい。このバック層の膨潤率は150 〜500 %が好ま
しい。本発明の感光材料は、前述のRD.No.17643の28
〜29頁、同No.18716の 651左欄〜右欄、および同No. 30
7105の 880〜 881頁に記載された通常の方法によって現
像処理することができる。
【0142】本発明のカラー現像液には、前記芳香族第
一級アミンカラー現像主薬を直接保恒する化合物とし
て、特開昭63−5341号、同63−106655号
あるいは特開平4−144446号に記載の各種ヒドロ
キシルアミン類、特開昭63−43138号に記載のヒ
ドロキサム酸類、同63−146041号に記載のヒド
ラジン類やヒドラジド類、同63−44657および同
63−58443号に記載のフエノール類、同63−4
4656号に記載のα−ヒドロキシケトン類やα−アミ
ノケトン類、同63−36244号記載の各種糖類など
を含有することができる。また、上記化合物と併用し
て、特開昭63−4235号、同63−24254号、
同63−21647号、同63−146040号、同6
3−27841号および同63−25654号等に記載
のモノアミン類、同63−30845号、同63−14
640号、同63−43139号等に記載のジアミン
類、同63−21647号、同63−26655号およ
び同63−44655号に記載のポリアミン類、同63
−53551号に記載のニトロキシラジカル類、同63
−43140号及び同63−53549号に記載のアル
コール類、同63−56654号に記載のオキシム類お
よび同63−239447号に記載の3級アミン類を使
用することができる。その他保恒剤として、特開昭57
−44148号および同57−53749号に記載の各
種金属類、同59−180588号に記載のサリチル酸
類、同54−3582号に記載のアルカノールアミン
類、同56−94349号に記載のポリエチレンイミン
類、米国特許第3,746,544号に記載の芳香族ポ
リヒドロキシ化合物等を必要に応じて含有しても良い。
特にヒドロキシルアミン類を使用する場合は、上記のア
ルカノールアミン類や芳香族ポリヒドロキシ化合物の併
用が好ましい。特に好ましい保恒剤としては、特開平3
−144446号の一般式(I)で表されるヒドロキシ
ルアミン類であり、中でもメチル基、エチル基あるいは
スルホ基やカルボキシ基を有する化合物が好ましい。こ
れらの保恒剤の添加量としてはカラー現像液1リットル
当り20ミリモル〜200ミリモル、好ましくは30ミ
リモル〜150ミリモルである。
【0143】その他本発明のカラー現像液には、上記特
開平3−144446号に記載の各種添加剤を使用でき
る。例えば、pHを保持するための緩衝剤として同特許
(9)ページの炭酸類、リン酸類、ホウ酸類、ヒドロキ
シ安息香酸類などを使用できる。カラー現像液はこれら
の緩衝剤を用いてpHを9.0〜12.5に維持するこ
とが好ましい。より好ましくは9.5〜11.5であ
る。カブリ防止剤としては同(10)ページに記載のハ
ロゲン化物イオン、有機カブリ防止剤が上げられる。特
にカラー現像液中の現像主薬濃度が20ミリモル/リッ
トル以上の高い時や40℃以上の高温処理する場合に
は、臭化物イオン濃度はある程度高い方が好ましく、1
7ミリモル/リットル以上60ミリモル以下が好まし
い。また必要に応じてイオン交換樹脂やイオン交換膜を
用いてハロゲンを除去して好ましい濃度範囲にコントロ
ールすることもできる。キレート剤としては、アミノポ
リカルボン酸、アミノポリホスホン酸、アルキルホスホ
ン酸、ホスホノカルボン酸が好ましく使用される。例え
ば、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、ジエチ
レントリアミン五酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢
酸、ヒドロキシエチルイミノジ酢酸、1−ヒドロキシエ
チリデン−1,1−ジホスホン酸、ニトリロ−N,N,
N−トリメチレンホスホン酸、エチレンジアミン−N,
N,N,N−テトラメチレンホスホン酸、エチレンジア
ミン−ジ(o−ヒドロキシフェニル酢酸)及びそれらの
塩を代表例とした化合物が使用できる。また好ましいキ
レート剤としては生分解性を有する化合物があげられ
る。この例としては特開昭63−146998号、特開
昭63−199295号、特開昭63−267750
号、特開昭63−267751号、特開平2−2291
46号、特開平3−186841号、独国特許3739
610、欧州特許468325号等が挙げられる。更
に、ベンズイミダゾール類、ベンゾチアゾール類もしく
はメルカプト化合物のような現像抑制剤、ベンジルアル
コール、ポリエチレングリコール、四級アンモニウム
塩、アミン類のような現像促進剤、色素形成カプラー、
競争カプラー、1−フェニル−3−ピラゾリドンのよう
な補助現像主薬、粘性付与剤、あるいはアルキルスルホ
ン酸、アリールスルホン酸、脂肪族カルボン酸、芳香族
カルボン酸等の各種界面活性剤を必要に応じて添加して
もよい。
【0144】また反転処理を実施する場合は通常黒白現
像を行ってから発色現像する。この黒白現像液には、ハ
イドロキノンなどのジヒドロキシベンゼン類、1-フェニ
ル-3ピラゾリドンなどの3-ピラゾリドン類またはN-メチ
ル-p- アミノフェノールなどのアミノフェノール類など
公知の黒白現像主薬を単独であるいは組み合わせて用い
ることができる。これらの発色現像液及び黒白現像液の
pHは9〜12であることが一般的である。またこれらの現
像液の補充量は、処理するカラー写真感光材料にもよる
が、一般に感光材料1平方メートル当たり3リットル以
下であり、補充液中の臭化物イオン濃度を低減させてお
くことにより 500ml以下にすることもできる。補充量を
低減する場合には処理槽の空気との接触面積を小さくす
ることによって液の蒸発、空気酸化を防止することが好
ましい。
【0145】本発明のカラー現像液の補充量は、撮影用
感光材料の場合1m2 当り550ml以下が好ましく、
450ml以下がより好ましく、400ml以下、80
ml以上が最も好ましい。補充液中の臭化物イオン濃度
を低減するかあるいは含有させないことで、300ml
以下にすることもできる。カラー現像液の処理温度とし
ては35℃以上が好ましく、更に好ましくは40℃以上
50℃以下である。カラー現像液の処理時間は3分15
秒以下が好ましく、30秒〜2分30秒がより好まし
い。また液の蒸発、空気酸化を防止することが好まし
い。処理槽での写真処理液と空気との接触面積は、以下
に定義する開口率で表わすことができる。すなわち 開口率=[処理液と空気との接触面積(cm2) ]÷[処理
液の容量(cm3) ] 上記の開口率(cm-1)は0.05以下であることが好ま
しく、より好ましくは0.0005〜0.01である。
このように開口率を低減させる方法としては、処理槽の
写真処理液面に浮き蓋等の遮蔽物を設けるほかに、特開
平1−82033号に記載された可動蓋を用いる方法、
特開昭63−216050号に記載されたスリット現像
処理法を挙げることができる。またカラー現像液の補充
タンクや処理層中の処理液は高沸点有機溶媒や高分子化
合物などでシールドし、空気との接触面積を低減させる
ことが好ましい。特に、流動パラフィンやオルガノシロ
キサン等が好ましい。開口率を低減させることは、発色
現像及び黒白現像の両工程のみならず、後続の諸工程例
えば、漂白、漂白定着、定着、水洗、安定化などの全て
の工程において適用できる。現像液は再生して使用する
ことができる。現像液の再生とは、使用済みの現像液を
アニオン交換樹脂や電気透析を行ったり、あるいは再生
剤と呼ばれる処理薬品を加えることにより現像液の活性
を上げ、再び処理液として使用することである。この場
合、再生率(補充液中のオーバーフロー液の割合)は、
50%以上が好ましく、特に70%以上が好ましい。再
生の方法としては、アニオン交換樹脂を用いるの好まし
い。特に好ましいアニオン交換樹脂の組成及び樹脂の再
生方法に関しては、三菱化成工業(株)発行のダイアイ
オン・マニュアル(I)(1986年第14版)に記載
のものをあげることができる。また、アニオン交換樹脂
のなかでは特開平2−952号や特開平1−28115
2号に記載された組成の樹脂が好ましい。
【0146】本発明において、カラー現像された感光材
料は、脱銀処理される。ここでいう脱銀処理とは、基本
的には漂白処理と定着処理からなるが、これらを同時に
行う漂白定着処理及びこれらの処理を組み合わせて構成
される。漂白剤としては、前述の特開平3−14444
6号(11)ページに記載の様にアミノポリカルボン酸
第2鉄塩又はその塩が好ましく用いられる。例えばエチ
レンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、シ
クロヘキサンジアミン四酢酸、メチルイミノ二酢酸、
1,3−ジアミノプロパン四酢酸、グリコールエーテル
ジアミン四酢酸などの第2鉄塩が上げられる。その他漂
白剤として、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸などの錯塩な
どを用いることができる。これらのうちエチレンジアミ
ン四酢酸鉄(III) 錯塩、及び1,3−ジアミノプロパン
四酢酸鉄(III) 錯塩を始めとするアミノポリカルボン酸
鉄(III) 錯塩が特に好ましい。これらのアミノポリカル
ボン酸鉄(III) 錯塩は漂白液においても、漂白定着液に
おいても特に有用である。
【0147】漂白液、漂白定着液及びそれらの前浴に
は、必要に応じて漂白促進剤を使用することができる。
有用な漂白促進剤の具体例は、次の明細書に記載されて
いる:米国特許第3,893,858号、西独特許第
1,290,812号、同2,059,988号、特開
昭53−32736号、同53−57831号、同53
−37418号、同53−72623号、同53−95
630号、同53−95631号、同53−10423
2号、同53−124424号、同53−141623
号、同53−28426号、リサーチ・ディスクロージ
ャーNo.17129号(1978年7月)などに記載の
メルカプト基またはジスルフィド基を有する化合物;特
開昭50−140129号に記載のチアゾリジン誘導
体;特公昭45−8506号、特開昭52−20832
号、同53−32735号、米国特許第3,706,5
61号に記載のチオ尿素誘導体;西独特許第1,12
7,715号、特開昭58−16235号に記載の沃化
物塩;西独特許第966,410号、同2,748,4
30号に記載のポリオキシエチレン化合物類;特公昭4
5−8836号記載のポリアミン化合物;その他特開昭
49−40943号、同49−59644号、同53−
94927号、同54−35727号、同55−265
06号、同58−163940号記載の化合物;臭化物
イオン等が使用できる。なかでもメルカプト基またはジ
スルフィド基を有する化合物が促進効果が大きい観点で
好ましく、特に米国特許第3,893,858号、西独
特許第1,290,812号、特開昭53−95630
号に記載の化合物が好ましい。さらに、米国特許第4,
552,834号に記載の化合物も好ましい。これらの
漂白促進剤は感材中に添加してもよい。撮影用のカラー
感光材料を漂白定着するときにこれらの漂白促進剤は特
に有効である。
【0148】本発明の脱銀処理浴には漂白剤の他に特開
平3−144446号(12)ページに記載の再ハロゲ
ン化剤、pH緩衝剤及び公知の添加剤を使用できる。漂
白液や漂白定着液には上記の化合物の他に、漂白ステイ
ンを防止する目的で有機酸を含有させることが好まし
い。特に好ましい有機酸は、酸解離定数(pka)が2
〜6である化合物で、具体的には酢酸、プロピオン酸、
ヒドロキシ酢酸コハク酸、マレイン酸、グルタル酸、フ
マル酸、マロン酸、アジピン酸などが挙げられるが、特
に好ましくはコハク酸、マレイン酸、グルタル酸であ
る。漂白液又は漂白定着液のpHは通常4.0〜8.0
であるが、処理の迅速化のために、さらに低いpHで処
理することもできる。
【0149】定着液や漂白定着液に用いられる定着剤と
しては、チオ硫酸塩、チオシアン酸塩、チオエーテル系
化合物、チオ尿素類、多量の沃化物塩等を挙げることが
できるが、チオ硫酸塩の使用が一般的であり、特にチオ
硫酸アンモニウムが最も広範に使用できる。また、チオ
硫酸塩とチオシアン酸塩、チオエーテル系化合物、チオ
尿素などとの併用も好ましい。定着液や漂白定着液の保
恒剤としては、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、カルボニル重亜
硫酸付加物あるいは欧州特許第294769A号に記載
のスルフィン酸化合物が好ましい。さらに液の安定化の
目的で各種アミノポリカルボン酸類や、有機ホスホン酸
類等のキレート剤の添加が好ましい。好ましいキレート
剤としては1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホス
ホン酸、エチレンジアミン−N,N,N’,N’−テト
ラキス(メチレンホスホン酸)、ニトリロトリメチレン
ホスホン酸、エチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリ
アミン五酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢酸、1,2
−プロピレンジアミン四酢酸をあげることができる。こ
の中でも、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホス
ホン酸及びエチレンジアミン四酢酸が特に好ましい。定
着液や漂白定着液には、pH調整のためにpKaが6.
0〜9.0の化合物を含有させることが好ましい。例え
ばイミダゾール、1−メチルイミダゾール、1−エチル
イミダゾール、2−メチルイミダゾールの如きイミダゾ
ール類を0.1〜10モル/リットル添加することが好
ましい。イミダゾール化合物とは、イミダゾール及びそ
の誘導体を表し、イミダゾールの好ましい置換基として
は、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アミノ
基、ニトロ基、ハロゲン原子等を挙げることができる。
また、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基は、更
にアミノ基、ニトロ基、ハロゲン原子等で置換されてい
てもよい。イミダゾールの置換基の好ましい総炭素数は
1〜6であり、最も好ましい置換基はメチル基である。
【0150】本発明の処理において補充方式を採用する
場合の定着液または漂白定着液の補充量としては感光材
料1m2 あたり100〜3000mlが好ましいが、よ
り好ましくは300〜1800mlである。漂白定着液
の補充は漂白定着補充液として補充してもよいし、特開
昭61−143755号や特願平2−216389号記
載のように漂白液と定着液のオーバーフロー液を使用し
て行ってもよい。本発明において漂白、漂白定着、定着
の組合せよりなる脱銀工程の全処理時間の合計は、好ま
しくは30秒〜3分、さらに好ましくは45秒〜2分であ
る。また、処理温度は30〜60℃、好ましくは35〜
55℃である。本発明の漂白能を有する処理液は、処理
に際し、エアレーションを実施することが写真性能をき
わめて安定に保持するので特に好ましい。エアレーショ
ンには当業界で公知の手段が使用でき、漂白能を有する
処理液中への、空気の吹き込みやエゼクターを利用した
空気の吸収などが実施できる。また、本発明の漂白能を
有する処理液は、処理に使用後のオーバーフロー液を回
収し、成分を添加して組成を修正した後、再利用するこ
とが出来る。本発明の漂白能を有する処理液を調整する
ためのキットは、液体でも粉体でも良いが、アンモニウ
ム塩を排除した場合、ほとんどの原料が粉体で供給さ
れ、また吸湿性も少ないことから、粉体を作るのが容易
になる。上記再生用のキットは、廃液量削減の観点か
ら、余分な水を用いず、直接添加できることから、粉体
が好ましい。
【0151】漂白能を有する処理液の再生に関しては、
前述のエアレーションの他、「写真工学の基礎−銀塩写
真編−」(日本写真学会編、コロナ社発行、1979
年)等に記載の方法が使用できる。具体的には電界再生
の他、臭素酸や亜鉛素酸、臭素、臭素プレカーサー、過
硫酸塩、過酸化水素、触媒を利用した過酸化水素、亜臭
素酸、オゾン等による漂白液の再生方法が挙げられる。
脱銀工程においては、攪拌ができるだけ強化されている
ことが好ましい。攪拌強化の具体的な方法としては特開
昭62−183460号に記載の感光材料の乳剤面に処
理液の噴流を衝突させる方法や、処理液全体の循環流量
を増加させる方法があげられる。
【0152】定着能を有する処理工程の後には、通常、
水洗処理工程を行う。定着能を有する処理液で処理後、
実質的な水洗を行わず、安定液を用いた安定化処理を行
う簡便な処理方法を用いることもできる。水洗工程での
水洗水量は、感光材料の特性(例えばカプラー等使用素
材による)、用途、更には水洗水温、水洗タンクの数
(段数)、向流、順流等の補充方式、その他種々の条件
によって広範囲に設定し得る。段数としては2〜4段が
好ましい。補充量としては単位面積当り前浴からの持込
量の1〜50倍、好ましくは1〜30倍、より好ましく
は1〜10倍である。
【0153】本発明の感光材料の処理における水洗水お
よび安定液のpHは、4〜9であり、好ましくは5〜8で
ある。又、温度、時間も、感光材料の特性、用途等で種
々設定し得るが、一般には、15〜45℃で20秒〜10分、好
ましくは25〜40℃で30秒〜5分の範囲が選択される。更
に、本発明の感光材料は、上記水洗に代り、直接安定液
によって処理することもできる。このような安定化処理
においては、特開昭57-8543 号、同58-14834号、同60-2
20345 号に記載の公知の方法はすべて用いることができ
る。
【0154】また、安定液には色素画像を安定化させる
化合物、例えば、ホルマリン、m−ヒドロキシベンズア
ルデヒド等のベンズアルデヒド類、ホルムアルデヒド重
亜硫酸付加物、ヘキサメチレンテトラミン及びその誘導
体、ヘキサヒドロトリアジン及びその誘導体、ジメチロ
ール尿素、N−メチロールピラゾールなどのN−メチロ
ール化合物、有機酸やpH緩衝剤等が含まれる。これら
の化合物の好ましい添加量は安定液1リットルあたり
0.001〜0.02モルであるが、安定液中の遊離ホ
ルムアルデヒド濃度は低い方がホルムアルデヒドガスの
飛散が少なくなるため好ましい。このような点から色素
画像安定化剤としては、m−ヒドロキシベンズアルデヒ
ド、ヘキサメチレンテトラミン、N−メチロールピラゾ
ールなどの特開平4−270344号記載のN−メチロ
ールアゾール類、N,N′−ビス(1,2,4−トリア
ゾール−1−イルメチル)ピペラジン等の特開平4−3
13753号記載のアゾリルメチルアミン類が好まし
い。特に特開平4−359249号(対応、欧州特許公
開第519190A2号)に記載の1,2,4−トリア
ゾールの如きアゾール類と、1,4−ビス(1,2,4
−トリアゾール−1−イルメチル)ピペラジンの如きア
ゾリルメチルアミン及びその誘導体の併用が、画像安定
性が高く、且つホルムアルデヒド蒸気圧が少なく好まし
い。また、その他必要に応じて塩化アンモニウムや亜硫
酸アンモニウム等のアンモニウム化合物、Bi、Alな
どの金属化合物、蛍光増白剤、硬膜剤、米国特許4,7
86,583号に記載のアルカノールアミンや、前記の
定着液や漂白定着液に含有することができる保恒剤、例
えば、特開平1−231051号公報に記載のスルフィ
ン酸化合物を含有させることも好ましい。水洗水及び安
定液には処理後の感光材料の乾燥時の水滴ムラを防止す
るため、種々の界面活性剤を含有することができる。中
でもノニオン性界面活性剤を用いるのが好ましく、特に
アルキルフェノールエチレンオキサイド付加物が好まし
い。アルキルフェノールとしては特にオクチル、ノニ
ル、ドデシル、ジノニルフェノールが好ましく、またエ
チレンオキサイドの付加モル数としては特に8〜14が
好ましい。さらに消泡効果の高いシリコン系界面活性剤
を用いることも好ましい。
【0155】水洗水及び安定液中には、各種キレート剤
を含有させることが好ましい。好ましいキレート剤とし
ては、エチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン
五酢酸などのアミノポリカルボン酸や1−ヒドロキシエ
チリデン−1,1−ジホスホン酸、N,N,N′−トリ
メチレンホスホン酸、ジエチレントリアミン−N,N,
N′,N′−テトラメチレンホスホン酸などの有機ホス
ホン酸、あるいは、欧州特許345,172A1号に記
載の無水マレイン酸ポリマーの加水分解物などをあげる
ことができる。上記水洗及び/又は安定液の補充に伴う
オーバーフロー液は脱銀工程等他の工程において再利用
することもできる。
【0156】本発明における各種処理液は10℃〜50℃に
おいて使用される。通常は33℃〜38℃の温度が標準的で
あるが、より高温にして処理を促進し処理時間を短縮し
たり、逆により低温にして画質の向上や処理液の安定性
の改良を達成することができる。本発明において、各処
理液は2種以上の感光材料の処理に共通に使用すること
ができる。例えば、カラーネガフィルムとカラーペーパ
ーの処理を同じ処理液を用いて処理することにより、処
理機のコスト低減や処理の簡易化を行うことができる。
【0157】本発明の感光材料には処理の簡略化及び迅
速化の目的で発色現像主薬を内蔵しても良い。内蔵する
ためには、発色現像主薬のプレカーサーを用いることが
好ましい。例えばUS 3,342,597記載のインドアニリン系
化合物、同 3,342,599、リサーチ・ディスクロージャー
No.14850及び同No.15159に記載のシッフ塩基型化合物、
同13,924記載のアルドール化合物、US 3,719,492記載の
金属塩錯体、特開昭53-135628 号記載のウレタン系化合
物を挙げることができる。本発明の感光材料は、必要に
応じて、発色現像を促進する目的で、各種の1-フェニル
-3- ピラゾリドン類を内蔵しても良い。典型的な化合物
は特開昭56-64339号、同57-144547 号、および同58-115
438 号に記載されている。
【0158】本発明で用いることができる磁気記録を担
持したハロゲン化銀感材は、磁気記録層を有するもので
あれば、いずれのものでもよい。磁気記録層は支持体に
隣接して設けるか、あるいは他の写真構成層を介して設
けられる。なお、上述した磁気記録層は特開平4−12
4642、特開平4−124645に記載されたストラ
イプ状でも良い。磁気記録層としては、特開昭59−2
3505、特開平4−195726、特開平6−593
57記載の強磁性体粒子を塗布することができる。ここ
で用いるハロゲン化銀乳剤は特開平4−166932、
特開平3−41436、特開平3−41437を用いる
ことができる。
【0159】支持体としては、透明で、従来からカラー
フィルムに用いられているトリアセテートセルロースや
ポリエチレンテレフタレート等を使用することができる
が、好ましくはポリエチレン芳香族ジカルボキシレート
系ポリエステル支持体を用いるのが磁気記録特性の観点
で好ましい。ポリエチレン芳香族ジカルボキシレート系
ポリエステル支持体の中でも、ポリエチレンテレフタレ
ートが特に好ましい。支持体の厚みとしては、50μm
〜300μm、好ましくは50μm〜200μm、より
好ましくは80〜115μm、特に好ましくは85〜1
05μmである。支持体としては、特開平6−3511
8、特開平6−17528、発明協会公開技報94−6
023に詳細に記載される予め熱処理したポリエステル
の薄層支持体が好ましい。具体的には、40℃以上、ガ
ラス転移点温度以下の温度で、1〜1500時間熱処理
(アニール)したものが好ましい。上記支持体に更に、
特公昭43−2603、特公昭43−2604、特公昭
45−3828記載の紫外線照射、特公昭48−504
3、特開昭51−131576等に記載のコロナ放電、
特公昭35−7578、特公昭46−43480記載の
グロー放電等の表面処理し、米国特許第5,326,6
89に記載の下塗りを行い、必要に応じ米国特許第2,
761,791に記載された下引き層を設け、更に、必
要に応じ、特開平4−62543の帯電防止処理を行っ
てもよい。
【0160】こうして作る感材は特公平4−86817
記載の製造管理方法で製造し、特公平6−87146記
載の方法で製造データを記録するのが好ましい。その
後、またはその前に、特開平4−125560に記載さ
れる方法に従って、従来の135サイズよりも細幅のフ
ィルムにカットし、従来よりも小さい小フォーマット画
面にマッチするようにパーフォレーションを小フォーマ
ット画面当たり片側2穴せん孔する。こうして出来たフ
ィルムは特開平4−157459のカートリッジ包装体
や特開平5−210202の実施例の図9記載のカート
リッジ、または米国特許第4,221,479のフィル
ムパトローネや米国特許第4,834,308、米国特
許第4,834,366、米国特許第5,226,61
3、米国特許第4,846,418記載のカートリッジ
に入れて使用することができる。ここで用いるフィルム
カートリッジまたはフィルムパトローネは米国特許第
4,848,893、米国特許第5,317,355の
様にベロが収納できるタイプが光遮光性の観点で好まし
い。
【0161】さらには、米国特許第5,296,886
の様なロック機構を持ったカートリッジや米国特許第
5,347,334に記載される使用状態が表示される
カートリッジ、二重露光防止機能を有するカートリッジ
が好ましい。また、特開平6−85128に記載の様に
フィルムを単にカートリッジに差し込むだけで容易にフ
ィルムが装着されるカートリッジを用いても良い。こう
して作られたフィルムカートリッジは次に述べるカメラ
や現像機、ラボ機器を用いて合目的に撮影、現像処理、
色々な写真の楽しみ方に使用できる。
【0162】例えば、特開平6−8886、特開平6−
99908に記載の簡易装填式のカメラや特開平6−5
7398、特開平6−101135記載の自動巻き上げ
式カメラや特開平6−205690に記載の撮影途中で
フィルムの種類を取り出し交換出来るカメラや特開平5
−293138、特開平5−283382に記載の撮影
時の情報、例えば、パノラマ撮影、ハイヴィション撮
影、通常撮影(プリントアスペクト比選択の出来る磁気
記録可能)をフィルムに磁気記録出来るカメラや特開平
6−101194に記載の二重露光防止機能を有するカ
メラや特開平5−150577に記載のフィルム等の使
用状態表示機能の付いたカメラなどを用いるとフィルム
カートリッジ(パトローネ)の機能を充分発揮できる。
【0163】この様にして撮影されたフィルムは特開平
6−222514、特開平6−222545に記載の自
現機で処理するか、処理の前または最中または後で特開
平6−95265、特開平4−123054に記載のフ
ィルム上の磁気記録の利用法を用いても良いし、特開平
5−19364記載のアスペクト比選択機能を利用して
も良い。現像処理する際シネ型現像であれば、特開平5
−119461記載の方法でスプライスして処理する。
また、現像処理する際または後、特開平6−14880
5記載のアタッチ、デタッチ処理する。こうして処理し
た後で、特開平2−184835、特開平4−1863
35、特開平6−79968に記載の方法でカラーペー
パーへのバックプリント、フロントプリントを経てフィ
ルム情報をプリントへ変化しても良い。更には、特開平
5−11353、特開平5−232594に記載のイン
デックスプリント及び返却カートリッジと共に顧客に返
却しても良い。
【0164】本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料
は、特公平2−32615号、実公平3−39784号
などに記載されているレンズ付きフイルムユニットに適
用した場合に、より効果を発現しやすく有効である。
【0165】
【実施例】以下に本発明を実施例により、更に詳細に説
明するが本発明はこれらに限定されるものではない。
【0166】実施例1 (種乳剤aの調製)KBr4.5g、平均分子量150
00のゼラチン7.9gを含む水溶液1600mlを40
℃に保ち攪拌した。AgNO3 (8.9g)水溶液とK
Iを6.3重量%含むKBr(6.2g)水溶液をダブ
ルジェット法で40秒間に渡り添加した。ゼラチン38
gを添加した後、58℃に昇温した。AgNO3 (5.
6g)水溶液を添加した後、アンモニア0.1モルを添
加し15分後に酢酸で中和し、pHを5.0にした。A
gNO3 (219g)水溶液とKBr水溶液をダブルジ
ェット法で流量加速しながら40分間に渡って添加し
た。この時、銀電位を飽和カロメル電極に対して−10
mVに保った。脱塩した後、ゼラチンを50g加え、40
℃でpH5.8、pAg8.8に調整し、種乳剤aを調
製した。この種乳剤は乳剤1kg当たり、Agを1モル、
ゼラチンを80g含有し、平均円相当直径0.62μ
m、円相当直径の変動係数16%、平均厚み0.103
μm、平均アスペクト比6.0の平板粒子であった。 (乳剤Aの製法)種乳剤aを134g、KBr1.9
g、ゼラチン38gを含む水溶液1200mlを78℃に
保ち攪拌した。二酸化チオ尿素2mgを添加した後、Ag
NO3 (87.7g)水溶液とKIを17.9重量%含
むKBr水溶液をダブルジェット法で流量加速しながら
46分間に渡って添加した。この時銀電位を飽和カロメ
ル電極に対して−40mVに保った。その後、AgNO3
(42.6g)水溶液とKBr水溶液をダブルジェット
法で17分間に渡って添加した。この時銀電位を飽和カ
ロメル電極に対して+40mVに保った。エチルチオスル
ホン酸ナトリウム44mgとKBr水溶液を添加して銀電
位を−80mVに調整した。平均円相当径0.025μ
m、円相当径の変動係数が18%の沃化銀微粒子乳剤を
5秒以内にAgNO3 量換算で7.1g急激に添加した
後、30秒後にAgNO3 (66.4g)水溶液を8分
間に渡って定量添加した。添加後の銀電位は−10mVで
あった。通常の水洗を行い、ゼラチンを添加し、40℃
でpH5.8、pAg8.8に調整した。この乳剤をA
とした。
【0167】乳剤Aは平均円直径1.17μm、円相当
径の変動係数26%、平均厚み0.23μm、平均アスペ
クト比5.1、平均球相当径0.78μmの平板粒子で
あった。また、アスペクト比が5以上の粒子が全投影面
積の60%以上を占めていた。乳剤Aを60℃に昇温し、
下記増感色素、チオシアン酸カリウム、塩化金酸、チオ
硫酸ナトリウム及びN,N−ジメチルセレノ尿素を添加
し、最適に化学増感を施した。この乳剤を乳剤Bとし
た。
【0168】
【化58】
【0169】(カプラーを含む乳化物の調製)マゼンタ
カプラーとして下記化合物10.6gをトリクレジルフ
ォスフェート11ml、酢酸エチル30mlに溶解し、5%
ゼラチン水溶液200mlと混合し、コロイドミルにて乳
化分散を行った。
【0170】
【化59】
【0171】上記乳化物の調製において、本発明及び以
下に示す比較化合物を各々マゼンタカプラー1モルに対
して0.3モルのモル比となるようにマゼンタカプラー
とともに溶解、乳化分散した乳化物も同様にして調製
し、表−1に示した乳化物を得た。
【0172】
【化60】
【0173】
【表1】
【0174】乳剤Bと表−1に示した乳化物を混合し、
40℃にて攪拌し、完成乳剤を得た。この完成乳剤を2
時間経時したものと、24時間経時したものを表−2に
示す塗布条件にて三酢酸セルロースフィルム支持体上に
塗布した。
【0175】
【表2】
【0176】これらの試料を40℃、相対湿度70%の
条件下に14時間放置した。その後、富士写真フイルム
(株)製ゼラチンフィルターSC−50と連続ウェッジ
を通して1/100秒露光した。
【0177】富士写真フイルム(株)製ネガプロセサー
FP−350を用い、以下に記載の方法で(液の累積補
充量がその母液タンク容量の3倍になるまで)処理し
た。 (処理方法) 工 程 処理時間 処理温度 補 充 量 発色現像 3分15秒 38℃ 45ミリリットル 漂 白 1分00秒 38℃ 20ミリリットル 漂白液オーバーフローは 漂白定着タンクに全量流入 漂白定着 3分15秒 38℃ 30ミリリットル 水洗(1) 40秒 35℃ (2) から(1) への 向流配管方式 水洗(2) 1分00秒 35℃ 30ミリリットル 安 定 40秒 38℃ 20ミリリットル 乾 燥 1分15秒 55℃ *補充量は35mm巾1.1m長さ当たり(24Ex.1本相当) 次に、処理液の組成を記す。 (発色現像液) タンク液(g) 補充液(g) ジエチレントリアミン五酢酸 1.0 1.1 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 2.0 2.0 亜硫酸ナトリウム 4.0 4.4 炭酸カリウム 30.0 37.0 臭化カリウム 1.4 0.7 ヨウ化カリウム 1.5mg − ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.4 2.8 4−〔N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル)アミノ〕 −2−メチルアニリン硫酸塩(P−5) 4.5 5.5 水を加えて 1.0リットル 1.0リットル pH(水酸化カリウムと硫酸にて調整) 10.05 10.10 (漂白液) タンク液、補充液共通(単位 g) エチレンジアミン四酢酸第二鉄アンモニウム二水塩 120.0 エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 10.0 臭化アンモニウム 100.0 硝酸アンモニウム 10.0 漂白促進剤 0.005 モル (CH3)2N-CH2-CH2-S-S-CH2-CH2-N(CH3)2・2HCl アンモニア水(27%) 15.0ミリリットル 水を加えて 1.0リットル pH(アンモニア水と硝酸にて調整) 6.3 (漂白定着液) タンク液(g) 補充液(g) エチレンジアミン四酢酸第二鉄アンモニウム二水塩 50.0 − エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 5.0 2.0 亜硫酸ナトリウム 12.0 20.0 チオ硫酸アンモニウム水溶液(700g/リットル) 240.0ミリリットル 400.0ミリリットル アンモニア水(27%) 6.0ミリリットル − 水を加えて 1.0リットル 1.0リットル pH(アンモニア水と酢酸にて調整) 7.2 7.3 (水洗液) タンク液、補充液共通 水道水をH型強酸性カチオン交換樹脂(ロームアンドハ
ース社製アンバーライトIR−120B)と、OH型ア
ニオン交換樹脂(同アンバーライトIR−400)を充
填した混床式カラムに通水してカルシウム及びマグネシ
ウムイオン濃度を3mg/リットル以下に処理し、続いて
二塩化イソシアヌール酸ナトリウム20mg/リットルと
硫酸ナトリウム0.15g/リットルを添加した。この
液のpHH6.5〜7.5の範囲にあった。 (安定液) タンク液、補充液共通(単位 g) p−トルエンスルフィン酸ナトリウム 0.03 ポリオキシエチレン−p−モノノニルフェニルエーテル (平均重合度10) 0.2 エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 0.05 1,2,4−トリアゾール 1.3 1,4−ビス(1,2,4−トリアゾール−1− イルメチル)ピペラジン 0.75 水を加えて 1.0リットル pH 8.5
【0178】次に、発色現像液中の発色現像主薬(P−
5)を等モルの第3表に示した本発明の現像主薬に変更
する以外は全く同様の発色現像液を調整し、同様に処理
を行なった。その際、実験1の試料1の濃度が1.5を
与える露光量で、各処理での濃度が1.5となるよう
に、各処理の発色現像時間を調節した。
【0179】液の累積補充量がその母液タンク容量の3
倍となった時点の各試料を緑色フィルターで濃度測定し
た。この実験により、本発明の化合物と比較に掲げた化
合物の、完成乳剤の経時時間によって写真性能に与える
影響の違い、及び元来の発色濃度に与える影響の違いに
ついて評価した。
【0180】また、先述の方法により得られた各試料の
うち、完成乳剤として2時間経時させたものについて、
露光までを全く同様に施した後、直ちに現像処理を行わ
ず60℃、相対湿度60%の条件下に3日間放置した。
これを、先述の緑色フィルターにて濃度測定を行った試
料の現像処理に用いた各処理液を用いて処理し、同様に
緑色フィルターで濃度測定した。この実験により、感光
材料の保存時における写真性の変動を評価した。結果を
まとめて第3表に示す。
【0181】
【表3】
【0182】
【表4】
【0183】
【表5】
【0184】(1) 保存性改良効果は、完成乳剤とし
て2時間経時させた試料を用い、露光後直ちに現像処理
した際のかぶりレベルに対する、露光後60℃、相対湿
度60%の条件下に3日間放置した試料のかぶりレベル
の上昇分にて評価した。数値が大きいほどかぶりが上昇
していることを示す。 (2) 完成乳剤の経時時間によるかぶりは、完成乳剤
として2時間経時させた試料のかぶりレベルに対する、
完成乳剤として24時間経時させた試料のかぶりレベル
の上昇分にて評価した。数値が大きいほどかぶりが上昇
していることを示す。尚、どちらも露光後は直ちに現像
処理を行っている。 (3) 迅速性は、実験1の試料1の濃度が1.5を与
える露光量で、各実験での濃度が1.5となるように、
各処理での発色現像時間を調節した際の、同一試料での
P−5と本発明の現像主薬との処理時間の差を秒にて評
価した。数値が大きいほど迅速性が高いことを示す。 (4) 粒状性はRMS値を、アパーチャーがφ48μ
mのものを用いて通常の方法により求め、実験 No.1の
試料1の値を100として、その相対値で示した。RM
S値は各試料についてカブリ+0.4のマゼンタ濃度で
の測定を採用した。 (5) 色像堅牢性は、各試料に対し、2万ルックスX
e光源(5時間明/1時間暗の間欠照射)下7日間およ
び100℃28日間の条件で、残存濃度の評価をした。
光堅牢性は初濃度2.0で、熱堅牢性は初濃度2.0お
よび0.5の2点で行ない、各々初濃度を1.00とし
たときの相対値で示した。 第3表から明らかなように、乳化物名B−6〜B−15
を用いた実験では、B−1からB−5及びB−16を用
いた実験と比較して、保存性改良効果が示され、また完
成乳剤の経時時間によるカブリも改良されている。又、
本発明の現像主薬を用いた場合、90〜110秒の迅速
性が得られている。更に驚くべきことに、本発明の乳化
物B−6〜B−15を用い、かつ本発明の発色現像主薬
を用いて処理をした場合(実験 No.12、13、15、
16、18、19、21、22、24、25、27〜2
9、31〜33、35、36、38、39、41〜4
5)、前述の効果をそこなうことなく粒状性と色像堅牢
性(特に熱堅牢性)に優れることがわかる。これらの結
果は、本発明者により初めて見出されたものであって、
従来の技術からは到底予想できるものではない。
【0185】実施例2 1)支持体 本実施例で用いた支持体は、下記の方法により作成し
た。ポリエチレン−2,6−ナフタレートポリマー 100
重量部と紫外線吸収剤としてTinuvin P.326(チバ・ガイ
ギーCiba-Geigy社製)2重量部とを乾燥した後、 300℃
にて溶融後、T型ダイから押し出し、 140℃で 3.3倍の
縦延伸を行ない、続いて 130℃で 3.3倍の横延伸を行
い、さらに 250℃で6秒間熱固定して厚さ90μmの PEN
フイルムを得た。なおこの PENフィルムにはブルー染
料,マゼンタ染料及びイエロー染料(公開技報: 公技番
号 94-6023号記載のI-1,I-4,I-6,I-24,I-26,I-27,II-5)
を適当量添加した。さらに、直径20cmのステンレス巻き
芯に巻付けて、 110℃、48時間の熱履歴を与え、巻き癖
のつきにくい支持体とした。
【0186】2)下塗層の塗設 上記支持体は、その両面にコロナ放電処理、UV照射処
理、さらにグロー放電処理をした後、それぞれの面にゼ
ラチン 0.1g/m2、ソジウムα−スルホジ−2−エチルヘ
キシルサクシネート0.01g/m2、サリチル酸0.04g/m2、p
−クロロフェノール 0.2g/m2、(CH2=CHSO2CH2CH2NHCO)2
CH2 0.012g/m2 、ポリアミド−エピクロルヒドリン重縮
合物0.02g/m2の下塗液を塗布して(10cc/m2、バーコータ
ー使用)、下塗層を延伸時高温面側に設けた。乾燥は 1
15℃、6分実施した(乾燥ゾーンのローラーや搬送装置
はすべて 115℃となっている)。 3)バック層の塗設 下塗後の上記支持体の片方の面にバック層として下記組
成の帯電防止層、磁気記録層さらに滑り層を塗設した。
【0187】3−1)帯電防止層の塗設 平均粒径 0.005μmの酸化スズ−酸化アンチモン複合物
の比抵抗は5Ω・cmの微粒子粉末の分散物(2次凝集粒
子径 約0.08μm)を0.2g/m2、ゼラチン0.05g/m2、(C
H2=CHSO2CH2CH2NHCO)2CH2 0.02g/m2、ポリ(重合度10)
オキシエチレン−p−ノニルフェノール 0.005g/m2及び
レゾルシンと塗布した。 3−2)磁気記録層の塗設 3−ポリ(重合度15) オキシエチレン−プロピルオキシ
トリメトキシシラン(15 重量%)で被覆処理されたコバ
ルト−γ−酸化鉄 (比表面積43m2/g、長軸0.14μm、単
軸0.03μm、飽和磁化 89emu/g、Fe+2/Fe +3=6/94 、表
面は酸化アルミ酸化珪素で酸化鉄の2重量%で処理され
ている)0.06g/m2をジアセチルセルロース1.2g/m2(酸化
鉄の分散はオープンニーダーとサンドミルで実施し
た)、硬化剤としてC2H5C(CH2OCONH-C6H3(CH3)NCO)3
0.3g/m2を、溶媒としてアセトン、メチルエチルケト
ン、シクロヘキサノンを用いてバーコーターで塗布し、
膜厚 1.2μmの磁気記録層を得た。マット剤としてシリ
カ粒子(0.3μm)と3−ポリ(重合度15) オキシエチレン
−プロピルオキシトリメトキシシラン(15重量%)で処
理被覆された研磨剤の酸化アルミ(0.15μm)をそれぞれ
10mg/m2となるように添加した。乾燥は 115℃、6分実
施した(乾燥ゾーンのローラーや搬送装置はすべて 115
℃)。X−ライト(ブルーフィルター)での磁気記録層
のDB の色濃度増加分は約 0.1、また磁気記録層の飽和
磁化モーメントは4.2emu/g、保磁力 7.3×104A/m、角形
比は65%であった。
【0188】3−3)滑り層の調製 ジアセチルセルロース(25mg/m2)、C6H13CH(OH)C10H20C
OOC40H81 (化合物a,6mg/m2) /C50H101O(CH2CH2O)16H
(化合物b,9mg/m2)混合物を塗布した。なお、この混合
物は、キシレン/プロピレングリコールモノメチルエー
テル (1/1)中で 105℃で溶融し、常温のプロピレングリ
コールモノメチルエーテル(10倍量)に注加分散して作
製した後、アセトン中で分散物(平均粒径0.01μm)にし
てから添加した。マット剤としてシリカ粒子(0.3μm)と
研磨剤の3−ポリ(重合度15) オキシエチレン−プロピ
ルオキシトリメトキシシラン(15重量%で被覆された酸
化アルミ(0.15μm)をそれぞれ 15mg/m2となるように添
加した。乾燥は 115℃、6分行なった(乾燥ゾーンのロ
ーラーや搬送装置はすべて 115℃)。滑り層は、動摩擦
係数0.06(5mmφのステンレス硬球、荷重100g、スピード
6cm/分)、静摩擦係数0.07(クリップ法)、また後述す
る乳剤面と滑り層の動摩擦係数も0.12と優れた特性であ
った。
【0189】4)感光層の塗設 次に、前記で得られたバック層の反対側に、下記の組成
の各層を重層塗布し、カラーネガフィルムを作成した。
これを試料201とする。
【0190】(感光層組成)各層に使用する素材の主な
ものは下記のように分類されている; ExC:シアンカプラー UV :紫外線吸収剤 ExM:マゼンタカプラー HBS:高沸点有機溶剤 ExY:イエローカプラー H :ゼラチン硬化剤 ExS:増感色素 各成分に対応する数字は、g/m2単位で表した塗布量を示
し、ハロゲン化銀については、銀換算の塗布量を示す。
ただし増感色素については、同一層のハロゲン化銀1モ
ルに対する塗布量をモル単位で示す。
【0191】(試料101) 第1層(第1ハレーション防止層) 黒色コロイド銀 銀 0.08 ゼラチン 0.70 第2層(第2ハレーション防止層) 黒色コロイド銀 銀 0.09 ゼラチン 1.00 ExM−1 0.12 ExF−1 2.0×10-3 固体分散染料ExF−2 0.030 固体分散染料ExF−3 0.040 HBS−1 0.15 HBS−2 0.02
【0192】第3層(中間層) 沃臭化銀乳剤N 銀 0.06 ExC−2 0.05 ポリエチルアクリレートラテックス 0.20 ゼラチン 0.70
【0193】第4層(低感度赤感乳剤層) 沃臭化銀乳剤A 銀 0.07 沃臭化銀乳剤B 銀 0.28 ExS−1 3.3×10-4 ExS−2 1.4×10-5 ExS−3 4.6×10-4 ExC−1 0.17 ExC−3 0.030 ExC−4 0.10 ExC−5 0.020 ExC−6 0.010 Cpd−2 0.025 HBS−1 0.10 ゼラチン 1.10
【0194】第5層(中感度赤感乳剤層) 沃臭化銀乳剤C 銀 0.75 ExS−1 4.2×10-4 ExS−2 1.8×10-5 ExS−3 5.9×10-4 ExC−1 0.15 ExC−2 0.04 ExC−3 0.05 ExC−4 0.08 ExC−5 0.02 ExC−6 0.015 Cpd−4 0.02 Cpd−2 0.02 HBS−1 0.10 ゼラチン 0.80
【0195】第6層(高感度赤感乳剤層) 沃臭化銀乳剤D 銀 1.30 ExS−1 3.5×10-4 ExS−2 1.5×10-5 ExS−3 4.9×10-4 ExC−1 0.08 ExC−3 0.03 ExC−6 0.020 ExC−7 0.010 Cpd−2 0.040 Cpd−4 0.040 HBS−1 0.22 HBS−2 0.050 ゼラチン 1.10
【0196】第7層(中間層) Cpd−1 0.060 固体分散染料ExF−4 0.030 HBS−1 0.040 ポリエチルアクリレートラテックス 0.15 ゼラチン 1.10
【0197】第8層(低感度緑感乳剤層) 沃臭化銀乳剤E 銀 0.27 沃臭化銀乳剤F 銀 0.22 沃臭化銀乳剤G 銀 0.16 ExS−7 7.5×10-4 ExS−8 3.4×10-4 ExS−4 2.5×10-5 ExS−5 9.0×10-5 ExS−6 4.3×10-4 ExM−3 0.22 ExM−4 0.07 ExY−1 0.01 ExY−5 0.0020 HBS−1 0.30 HBS−3 0.015 Cpd−4 0.010 ゼラチン 0.95
【0198】第9層(中感度緑感乳剤層) 沃臭化銀乳剤G 銀 0.45 沃臭化銀乳剤H 銀 0.35 ExS−4 3.6×10-5 ExS−7 1.7×10-4 ExS−8 8.0×10-4 ExC−8 0.0020 ExM−3 0.193 ExM−4 0.05 ExY−1 0.015 ExY−4 0.005 ExY−5 0.002 Cpd−4 0.015 HBS−1 0.13 HBS−3 4.4×10-3 ゼラチン 0.80
【0199】第10層(高感度緑感乳剤層) 沃臭化銀乳剤I 銀 1.40 ExS−4 6.3×10-5 ExS−7 1.7×10-4 ExS−8 7.8×10-4 ExC−6 0.01 ExM−4 0.005 ExM−2 0.020 ExM−5 0.001 ExM−6 0.001 ExM−7 0.005 ExM−3 0.02 Cpd−3 0.001 Cpd−4 0.040 HBS−1 0.25 ポリエチルアクリレートラテックス 0.15 ゼラチン 1.33
【0200】第11層(イエローフィルター層) 黄色コロイド銀 銀 0.015 Cpd−1 0.16 固体分散染料ExF−5 0.060 固体分散染料ExF−6 0.060 油溶性染料ExF−7 0.010 HBS−1 0.60 ゼラチン 0.60
【0201】第12層(低感度青感乳剤層) 沃臭化銀乳剤J 銀 0.07 沃臭化銀乳剤K 銀 0.13 沃臭化銀乳剤L 銀 0.19 ExS−9 8.4×10-4 ExC−1 0.03 ExC−8 7.0×10-3 ExY−1 0.060 ExY−2 0.75 ExY−3 0.40 ExY−4 0.040 Cpd−2 0.005 Cpd−4 0.005 Cpd−3 0.004 HBS−1 0.28 ゼラチン 2.60
【0202】第13層(高感度青感乳剤層) 沃臭化銀乳剤M 銀 0.37 ExS−9 6.0×10-4 ExY−2 0.070 ExY−3 0.020 ExY−4 0.0050 ExY−6 0.0050 Cpd−2 0.10 Cpd−3 1.0×10-3 Cpd−4 5.0×10-3 HBS−1 0.075 ゼラチン 0.55
【0203】第14層(第1保護層) 沃臭化銀乳剤N 銀 0.10 UV−1 0.13 UV−2 0.10 UV−3 0.16 UV−4 0.025 ExF−8 0.03 ExF−9 0.005 ExF−10 0.005 ExF−11 0.02 HBS−1 5.0×10-2 HBS−4 5.0×10-2 ゼラチン 1.8
【0204】第15層(第2保護層) H−1 0.40 B−1(直径 1.7 μm) 0.04 B−2(直径 1.7 μm) 0.09 B−3 0.13 ES−1 0.20 ゼラチン 0.70
【0205】更に、各層に適宜、保存性、処理性、圧力
耐性、防黴・防菌性、帯電防止性及び塗布性をよくする
ために W−1ないしW−3、B−4ないしB−6、F
−1ないしF−18及び、鉄塩、鉛塩、金塩、白金塩、
パラジウム塩、イリジウム塩、ロジウム塩が含有されて
いる。
【0206】
【表6】
【0207】第4表において、 (1)乳剤J〜Mは特開平2-191938号の実施例に従い、
二酸化チオ尿素とチオスルフォン酸を用いて粒子調製時
に還元増感されている。 (2)乳剤C〜E、G〜I、Mは特開平3-237450号の実
施例に従い、各感光層に記載の分光増感色素とチオシア
ン酸ナトリウムの存在下に金増感、硫黄増感とセレン増
感が施されている。 (3)平板状粒子の調製には特開平1-158426号の実施例
に従い、低分子量ゼラチンを使用している。 (4)平板状粒子には、高圧電子顕微鏡を用いると、特
開平3-237450号に記載されているような転位線が観察さ
れる。 (5)乳剤A〜E、G、H、J〜Mは、Rh、Ir、F
eを最適量含んでいる。また、平板度は、平板粒子の投
影面積における平均円相当径をDc、平板状粒子の平均
厚さをtとしたときに、Dc/t2 で定義されるものを
いう。
【0208】有機固体分散染料の分散物の調製 下記、ExF−2を次の方法で分散した。即ち、水21.7
ミリリットル及び5%水溶液のp−オクチルフェノキシ
エトキシエトキシエタンスルホン酸ソーダ3ミリリット
ル並びに5%水溶液のp−オクチルフェノキシポリオキ
シエチレンエーテル(重合度10) 0.5gとを 700ミリリ
ットルのポットミルに入れ、染料ExF−2を 5.0gと
酸化ジルコニウムビ−ズ(直径1mm) 500ミリリットル
を添加して内容物を2時間分散した。この分散には中央
工機製のBO型振動ボールミルを用いた。分散後、内容
物を取り出し、12.5%ゼラチン水溶液8gに添加し、ビ
ーズを濾過して除き、染料のゼラチン分散物を得た。染
料微粒子の平均粒径は0.44μmであった。
【0209】同様にして、ExF−3、ExF−4及び
ExF−6の固体分散物を得た。染料微粒子の平均粒径
はそれぞれ、0.24μm、0.45μm、0.52μmであった。
ExF−5は欧州特許出願公開(EP)第549,489A号明細
書の実施例1に記載の微小析出(Microprecipitation)
分散方法により分散した。平均粒径は0.06μmであっ
た。
【0210】
【化61】
【0211】
【化62】
【0212】
【化63】
【0213】
【化64】
【0214】
【化65】
【0215】
【化66】
【0216】
【化67】
【0217】
【化68】
【0218】
【化69】
【0219】
【化70】
【0220】
【化71】
【0221】
【化72】
【0222】
【化73】
【0223】
【化74】
【0224】
【化75】
【0225】
【化76】
【0226】
【化77】
【0227】以上のように作成した感光材料を24mm幅、
160cmに裁断し、さらに感光材料の長さ方向の片側幅方
向から 0.7mmの所に2mm四方のパーフォレーションを
5.8mm間隔で2つ設ける。この2つのセットを32mm間隔
で設けたものを作成し、US 5,296,887のFIG. 1〜FIG. 7
に説明されているプラスチック製のフィルムカートリッ
ジに収納した。この試料に磁気記録層の塗布面側からヘ
ッドギャップ5μm、ターン数 2,000の入出力可能なヘ
ッドを用いて、感光材料の上記パーフォレーションの間
に 1,000mm/sの送り速度でFM信号を記録した。FM信号記
録後、乳剤面に1,000cmsの全面均一露光を与えて以下に
記載の方法で各々の処理を行なった後、再び元のプラス
チック製のフィルムカートリッジに収納した。
【0228】この試料201を35mm巾に裁断しカメラで
撮影したものを1日1m2ずつ15日間にわたり下記の処理
を行なった。(ランニング処理) 尚、各処理は富士写真フイルム社製自動現像機 FP-360B
を用いて以下により行なった。尚、漂白浴のオーバーフ
ロー液を後浴へ流さず、全て廃液タンクへ排出する様に
改造を行なった。この FP-360Bは発明協会公開技報 94-
4992号に記載の蒸発補正手段を搭載している。処理工程
及び処理液組成を以下に示す。
【0229】 (処理工程) 工程 処理時間 処理温度 補充量* タンク容量 発色現像 3分 5秒 38.0℃ 20ミリリットル 17リットル 漂 白 50秒 38.0℃ 5ミリリットル 5リットル 定 着(1) 50秒 38.0℃ − 5リットル 定 着(2) 50秒 38.0℃ 8ミリリットル 5リットル 水 洗 30秒 38.0℃ 17ミリリットル 3.5リットル 安 定(1) 20秒 38.0℃ − 3リットル 安 定(2) 20秒 38.0℃ 15ミリリットル 3リットル 乾 燥 1分30秒 60℃ *補充量は感光材料35mm巾1.1m当たり(24Ex.1本相当) 安定液は(2)から(1)への向流方式であり、水洗水
のオーバーフロー液は全て定着(2)へ導入した。ま
た、定着液も(2)から(1)へ向流配管で接続されて
いる。尚、現像液の漂白工程への持ち込み量、漂白液の
定着工程への持ち込み量及び定着液の水洗工程への持ち
込み量は感光材料35mm巾1.1m当たりそれぞれ 2.5ミリリ
ットル、 2.0ミリリットル、 2.0ミリリットルであっ
た。また、クロスオーバーの時間はいずれも6秒であ
り、この時間は前工程の処理時間に包含される。上記処
理機の開口面積は発色現像液で 100cm2 、漂白液で 120
cm2 、その他の処理液は約 100cm2 であった。
【0230】以下に処理液の組成を示す。 (発色現像液) タンク液(g) 補充液(g) ジエチレントリアミン五酢酸 2.0 2.0 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 2.0 2.0 亜硫酸ナトリウム 3.9 5.3 炭酸カリウム 37.5 39.0 臭化カリウム 1.4 0.4 沃化カリウム 1.3 mg − ジナトリウム−N,N−ビス(スルホナートエチル) ヒドロキシルアミン 2.0 2.0 ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.4 3.3 2−メチル−4−〔N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル) アミノ〕アニリン硫酸塩(P−5) 4.5 6.4 水を加えて 1.0 リットル 1.0リットル pH(水酸化カリウムと硫酸にて調整) 10.05 10.18
【0231】 (漂白液) タンク液(g) 補充液(g) 1,3−ジアミノプロパン四酢酸第二鉄アンモニウム一水塩 118 180 臭化アンモニウム 80 115 硝酸アンモニウム 14 21 コハク酸 40 60 マレイン酸 33 50 水を加えて 1.0 リットル 1.0リットル pH〔アンモニア水で調製〕 4.4 4.0
【0232】 (定着液) タンク液(g) 補充液(g) メタンスルフィン酸アンモニウム 10 30 メタンチオスルホン酸アンモニウム 4 12 チオ硫酸アンモニウム水溶液(700g/リットル) 280ミリリットル 840ミリリットル イミダゾール 7 20 エチレンジアミン四酢酸 15 45 水を加えて 1.0 リットル 1.0リットル pH〔アンモニア水、酢酸で調製〕 7.4 7.45
【0233】(水洗水)水道水をH型強酸性カチオン交
換樹脂(ロームアンドハース社製アンバーライトIR-120
B)と、OH型強塩基性アニオン交換樹脂(同アンバーライ
トIR-400) を充填した混床式カラムに通水してカルシウ
ム及びマグネシウムイオン濃度を3mg/リットル以下に
処理し、続いて二塩化イソシアヌール酸ナトリウム20mg
/リットルと硫酸ナトリウム 150mg/リットルを添加し
た。この液のpHは 6.5〜 7.5の範囲にあった。
【0234】 (安定液) タンク液、補充液共通 (単位g) p−トルエンスルフィン酸ナトリウム 0.03 ポリオキシエチレン−p−モノノニルフェニルエーテル (平均重合度10) 0.2 エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 0.05 1,2,4−トリアゾール 1.3 1,4−ビス(1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル) ピペラジン 0.75 1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン 0.10 水を加えて 1.0 リットル pH 8.5 次に試料201の第4層、第9層、第12層に本発明の
化合物(A−71)を各々0.04g/m2添加する他は
全く同様にして試料202を作製した。更に、試料20
2にて用いる(A−71)の代わりに(A−75)を用
いる他は試料202と全く同様にして試料203を作製
した。得られた試料202、203を露光後60℃、相
対湿度60%の条件下に2日さらした後、室温で1日放
置した。この組み合わせを3回、計9日を経た後に、先
述した試料201を用いて調製したランニング液を用い
て現像処理した。次に発色現像液のP−5を等モルの本
発明の例示化合物D−39、D−42、D−93におき
かえる他は全く同様にして現像処理をしたところ、本発
明の試料202、203を用い、本発明の発色現像主薬
D−39、D−42、D−93を用いた場合、露光後直
ちに現像処理した試料と比較して、写真性の大きな変動
がなく、迅速処理適性を有するものであり、更に、粒状
性、光及び熱堅牢性に優れた好ましいものであった。 実施例3 実施例2の試料201〜203をレンズ付きフィルムユ
ニットに収め、同様の試験を行なったところ、迅速処理
適性があり写真性の変動も小さく、かつ粒状性、色像堅
牢性に優れていることがわかった。 実施例4 実施例2の発色現像以降の操作を、富士写真フイルム
(株)製FP−360Bの代わりに特開平2−1252
49号公報の実施例1の第1図に示されたスリット型自
動現像機1を用いる以外は同様に行なったところ、迅速
処理適性があり写真性の変動も小さく、かつ粒状性、色
像堅牢性に優れていることがわかった。
【0235】
【発明の効果】本発明により、保存性が良好でかつ迅速
処理適性が有り、さらに粒状性と色像堅牢性に優れた画
像を得ることができる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年11月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】一般式(A−VI)において、Rf3が水素原
子であり、かつLが−CO−であることことが好まし
く、更にRf1がアシル基、アルコキシカルボニル基、カ
ルバモイル基、スルホニル基、スルファモイル基であ
り、Rf2が水素原子であり、Rf3が水素原子であり、R
f4が水素原子またはアルキル基であり、Lが−CO−で
ある組み合わせが好ましい。更に好ましくはRf1がアシ
ル基、カルバモイル基であり、Rf2が水素原子であり、
Rf3が水素原子であり、Rf4が水素原子またはアルキル
基であり、Lが−CO−である組み合わせであり、その
中でもRf4がアルキル基である場合が更に好ましい。こ
の場合において、Rf1が置換または無置換のベンゾイル
基であることは更に好ましい。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03C 7/392 G03C 7/392 A

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に設けられた少なくとも1層の
    ハロゲン化銀乳剤層中に下記一般式(A−I)〜(A−
    VI)で表される化合物の少なくとも1種を含有するハロ
    ゲン化銀カラー写真感光材料を、下記一般式(D)で表
    されるp−フェニレンジアミン系発色現像主薬の少なく
    とも1種の存在下で発色現像することを特徴とするカラ
    ー画像形成方法。 【化1】 一般式(A−I)において、Ra1はアルキル基、アルケ
    ニル基、アリール基、アシル基、アルキル又はアリール
    スルホニル基、アルキル又はアリールスルフィニル基、
    カルバモイル基、スルファモイル基、アルコキシカルボ
    ニル基またはアリールオキシカルボニル基を表わし、R
    a2は水素原子またはRa1で示した基を表わす。ただし、
    a1がアルキル基、アルケニル基またはアリール基の
    時、Ra2はアシル基、アルキル又はアリールスルホニル
    基、アルキル又はアリールスルフィニル基、カルバモイ
    ル基、スルファモイル基、アルコキシカルボニル基また
    はアリールオキシカルボニル基である。Ra1とRa2が互
    いに結合して、5〜7員環を形成しても良い。一般式
    (A−II)において、Xはヘテロ環基を表わし、Rb1
    アルキル基、アルケニル基またはアリール基を表わす。
    XとRb1が互いに結合して、5〜7員環を形成しても良
    い。一般式(A−III)において、Yは−N=C−ととも
    に5員環を形成するのに必要な非金属原子群を表わす。
    Yはさらに−N=C−基とともに6員環を形成するのに
    必要な非金属原子群を表わし、かつ−N=C−基の炭素
    原子と結合するYの末端が-N(RC1)-、-C(Rc2) (RC3)-、
    -C(RC4)=、−O−、−S−の中から選択された基(各基
    の左側で−N=C−の炭素原子と結合する)を表わす。
    c1〜Rc4は水素原子または置換基を表わす。一般式
    (A−IV)において、Rd1およびRd2が同一でも異なっ
    てもよく、それぞれアルキル基またはアリール基を表わ
    す。ただし、Rd1とRd2が同時に無置換アルキル基であ
    って、かつRd1とRd2が同一の基である時、Rd1とRd2
    は炭素数8以上のアルキル基である。一般式(A−V)
    において、Re1およびRe2は同一でも異なってもよく、
    それぞれ、ヒドロキシルアミノ基、ヒドロキシル基、ア
    ミノ基、アルキルアミノ基、アリールアミノ基、アルコ
    キシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリール
    チオ基、アルキル基またはアリール基を表わす。ただ
    し、Re1とRe2は同時に-NHRe3(Re3はアルキル基また
    はアリール基)であることはない。Ra1とRa2、XとR
    b1が互いに結合して、5〜7員環を形成しても良い。一
    般式(A−VI)において、Rf1は、アルキル基、アシル
    基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、スルホ
    ニル基またはスルファモイル基を表わす。Rf2は、水素
    原子、アルキル基またはアシル基を表わす。但し、Rf1
    がアルキル基である場合、Rf2はアルキル基を表わす。
    f1とRf2が互いに結合して、5〜7員環を形成してい
    てもよい。Rf3は、水素原子、アルキル基、アリール基
    またはヘテロ環基を表わす。Rf4は、水素原子、アルキ
    ル基、アリール基またはヘテロ環基を表わす。Lは、−
    CO−、−SO2 −または−SO−を表わす。 一般式(D) 【化2】 一般式(D)中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 、R6
    は同一でも異なっていてもよく、各々水素原子または置
    換基を表す。但し、R1 とR2 、R3 とR4 、R5 とR
    6 の各々の組み合わせからなる群において、その少なく
    とも一組は共に置換基である。R7 はアルキル基、アリ
    ール基またはヘテロ環基を表す。R8 は置換基を表す。
    mは0から3の整数を表す。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9162992B2 (en) 2010-11-29 2015-10-20 Galleon Pharmaceuticals, Inc. Compounds and compositions for treatment of breathing control disorders or diseases

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