JPH106780A - 天井窓用位置および荷重検出装置 - Google Patents

天井窓用位置および荷重検出装置

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JPH106780A
JPH106780A JP15727196A JP15727196A JPH106780A JP H106780 A JPH106780 A JP H106780A JP 15727196 A JP15727196 A JP 15727196A JP 15727196 A JP15727196 A JP 15727196A JP H106780 A JPH106780 A JP H106780A
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sensor plate
rotation
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detecting
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JP15727196A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Harada
博幸 原田
Tomoyuki Katayose
智之 片寄
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Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 窓体に作用する荷重を正確に検出することが
でき、かつ、製造原価低減を図ることができる天井窓用
位置および荷重検出装置を提供する。 【解決手段】 回転角度検出手段261によって検出さ
れたセンサプレート21の回転角度に基づいて窓体3の
位置を検出し、また、回転速度検出手段262によって
検出されたセンサプレート21の回転速度の変化に基づ
いて窓体3に作用する荷重を検出することを特徴とす
る。これにより、ニュートラル範囲の一端に相当する窓
体3の位置を検出する第1リミットスイッチと、他端に
相当する窓体3の位置を検出する第1リミットスイッチ
とを設けることなく、ニュートラル範囲の両端に相当す
る窓体3の位置を検出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の天井窓(サ
ンルーフ)内で摺動および傾斜動する窓体(スライドル
ーフ)の位置を検出および窓体に作用する荷重を検出す
る天井窓用位置および荷重検出装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】窓体を駆動するモータを一方向に回転さ
せることにより、天井窓を摺動全開させる状態から、天
井窓の全閉状態を経た後、窓体が傾斜動して天井窓を傾
斜全開させる状態まで窓体を作動させるといった複雑な
作動を行う天井窓開閉装置の装着率が、近年、高まって
きている。(以下、上記一連の窓体の作動を開閉行程と
呼ぶ。) そして、上記開閉工程を行う天井窓開閉装置において
は、上述のごとく、天井窓の全閉状態は開閉工程の途中
に発生する。このため、摺動全開状態および傾斜全開状
態のように機械的に窓体の位置および状態が決定する場
合と異なり、天井窓を全閉状態にするには、窓体の位置
を検出した上でモータの制御しなければならない。
【0003】ところで、窓体は、窓体の質量やモータ回
転子の慣性モーメントなど慣性質量の影響を受けるの
で、モータへの通電を遮断しても窓体は直ぐに停止しな
い。一方、窓体はリンク機構を介してモータによって駆
動されているので、モータが回転しても窓体が殆ど作動
せず、全閉状態を維持できる範囲(以下、ニュートラル
範囲と呼ぶ。)が発生する(図9参照)。
【0004】そこで、従来は、モータと連動して回転す
るカムプレートと、このカムプレートのカム面に接触し
てニュートラル範囲の一端側に相当する窓体の位置を検
出する第1リミットスイッチと、同様にカム面に接触し
てニュートラル範囲の他端側に相当する窓体の位置を検
出する第2リミットスイッチとを設け、例えば第1リミ
ットスイッチにより、窓体がニュートラル範囲に侵入し
たと検出された場合には、第1リミットスイッチにより
モータへの通電を遮断するとともに、第2リミットスイ
ッチにより窓体がニュートラル範囲にて停止したか否か
を確認するものであった。
【0005】また、窓体と天井窓の窓枠との間の異物挟
み込みを検出する挟込検出手段は、モータに通電される
電流値を検出し、その電流値が所定値を越えたときに、
すなわち窓体に作用する荷重が所定値を越えたときに異
物が挟み込まれたとみなすものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に、2つのリミットスイッチを設けて窓体の位置検出を
行う手段では、製造原価低減を図る上で、組付け工数の
および組付け性の点で妨げとなる。また、上述のよう
に、モータに通電される電流値にて異物挟み込みを検出
する手段では、周知ように、窓体を摺動ないし傾斜動す
る際の摩擦抵抗の変化等によって窓体に荷重が作用して
いない通常状態においても、モータの電流値にある程度
の変動が発生するので、フィルタ等により電流値に補正
を行う必要がある。
【0007】このため、実際に異物が挟み込まれて窓体
に荷重が作用した時から、電流値が所定値を越えるまで
の間に、補正を行うための演算処理にともなう時間遅れ
が発生してしまう。したがって、異物挟み込みの状態が
時間遅れの分だけ進行してしまうので、電流値が所定値
を越えた時には、実際に窓体に作用している荷重値は、
検出した荷重値を越えてしまっている。
【0008】すなわち、上記手段では、窓体に作用する
荷重を正確に検出することができないので、異物の挟み
込みを有効に防止することができない。本発明は、上記
点に鑑み、窓体に作用する荷重を正確に検出することが
でき、かつ、製造原価低減を図ることができる天井窓用
位置および荷重検出装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、以下の技術的手段を用いる。請求項1〜
5に記載の発明では、回転角度検出手段(261)によ
って検出されたセンサプレート(21)の回転角度に基
づいて前記窓体(3)の位置を検出し、また、回転速度
検出手段(262)によって検出されたセンサプレート
(21)の回転速度の変化に基づいて窓体(3)に作用
する荷重を検出することを特徴とする。
【0010】これにより、前述のように、ニュートラル
範囲の一端に相当する窓体(3)の位置を検出する第1
リミットスイッチと、他端に相当する窓体(3)の位置
を検出する第1リミットスイッチとを設けることなく、
ニュートラル範囲の両端に相当する窓体(3)の位置を
検出することができる。したがって、部品点数の低減、
および部品点数の低減に伴って組付け性が向上するので
天井窓用位置および荷重検出装置の製造原価低減を図る
ことができる。
【0011】また、信号(25a)が信号を発生してい
る時間は、窓体(3)の作動状態に影響されず、センサ
プレート(21)の回転速度に比例した長さとなるの
で、電動機(11)に通電される電流値のように窓体
(3)の作動状態によって変動しない。このため、信号
(25a)が信号を発生している時間を検出する場合
に、前述のように、信号(25a)をフィルタ等により
補正を行う必要がない。
【0012】したがって、パルス時間t1 に基づいて窓
体3に作用する荷重を検出する手段は、電動機(11)
に通電される電流値によって検出する手段に比べて、実
際に窓体(3)に作用している荷重を正確に検出するこ
とができる。請求項2に記載の発明では、回転角度検出
手段は、計数手段(261)によって数えられた第1信
号(25a)の数に基づいてセンサプレート(21)の
回転角度を検出し、回転速度検出手段は、計測手段(2
62)によって計測された時間に基づいてセンサプレー
ト(21)の回転速度を検出することを特徴とする。
【0013】請求項3に記載の発明では、センサプレー
ト(21)の回転方向を検出する回転方向検出手段(2
63)を有していることを特徴とする。ところで、天井
窓(2)に発生する異物の挟み込みは、窓体(3)が閉
じる方向に作動しているときに発生する可能性が高いと
考えられ、一方、窓体(3)が開く方に作動していると
きは、異物挟み込みが発生する可能性は低いと考えられ
る。
【0014】そして、本発明によれば、回転方向検出手
段(263)によって、窓体(3)の作動方向を検出す
ることができるので、窓体(3)が閉じる方向に作動し
ている場合であって、窓体(3)に作用する荷重が所定
値を越えた時に、異物挟み込みが発生したものとみなす
ことができる。したがって、窓体(3)に作用する荷重
のみによって異物挟み込みを検出する手段に比べて、異
物挟み込みを正確に検出することができる。
【0015】請求項4に記載の発明では、回転方向検出
手段(263)は、第1信号(25a)に対して所定の
位相差(θ2 )を有して発生する第2信号(25b)
と、第1信号(25a)との位相差の方向に基づいてセ
ンサプレート(21)の回転方向を検出することを特徴
する。請求項5に記載の発明では、第1信号(25a)
は、第1接点(251)と第3接点(253)との通電
状態が変化する際に発生し、第2信号(25b)は、第
2接点(252)と第3接点(253)との通電状態が
変化する際に発生することを特徴とする。
【0016】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すもの
である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施の形
態について説明する。 (実施形態)図1は、本実施形態に係る天井窓用位置お
よび荷重検出装置、減速機構およびモータ部が一体構造
となった電動機(以下、検出装置付モータと呼ぶ。)1
を車両の天井窓開閉装置に組付けた状態を示しており、
この検出装置付モータ1は、天井窓2の近傍(本実施形
態では、車両前方側)に配設されている。そして、検出
装置付モータ1を回転駆動させることにより、天井窓2
の開閉を行う窓体3をワイヤーなどからなるリンク機構
4を介して作動させるものである。
【0018】なお、この窓体3は、例えば特公平1−5
5124または特公平2−205号公報に記載のように
作動するものである。具体的には、検出装置付モータ1
を一方向に回転させることにより、窓体3を摺動させて
天井窓2を摺動全開させる状態(図2の(a)参照)か
ら、天井窓2が閉じた状態(図2の(b)参照)を経た
後、窓体3を傾斜動させて天井窓2を傾斜全開させる状
態(図2の(c)参照)まで作動する(以下、これらの
一連の窓体3の作動を開閉行程と呼ぶ。)。因みに、検
出装置付モータ1を逆回転させれば、上記開閉行程の逆
を行う。
【0019】図3は、検出装置付モータ1を後述する出
力軸19側から見た正面図であり、図4は検出装置付モ
ータ1を出力軸17と反対側から見た背面図であり、図
5は図3のA−O−A断面図である。図3、4中、11
は図示されていないバッテリーから電力を得て回転する
直流電動機からなるモータ部であり、このモータ部11
の回転軸(電機子)12の先端には、図5に示すよう
に、回転軸12の回転方向を90°変更させるとともに
減速機構を兼ねるウォーム13が形成されている。14
は、このウォーム13と噛み合うウォームホイールであ
り、このウォームホイール14に伝達された駆動力は、
ウォームホイール14に係合する金属製の固定プレート
15、固定プレート15および平歯車16の両者に係合
するゴム等の弾性材料からなる緩衝部材17、および平
歯車18を介して出力軸19に伝達される。
【0020】また、固定プレート15の回転中心には、
ローレット加工ないしスプライン加工が施された係合部
15aが形成されており、固定プレート15と一体的に
回転する回転軸20が係合部15aに係合している。そ
して、回転軸20のうち固定プレート15と反対側の端
部には、回転軸20と一体に回転するセンサプレート2
1が係合しており、このセンサプレート21から固定プ
レート15側にずれた部位には、回転軸20と回転中心
を一致させた状態で回転軸20の回転を減速する周知の
KHV減速機構22を介して回転するカムプレート23
が配設されている。
【0021】なお、センサプレート21は、モータ部1
1の回転軸12の回転速度(角速度)と略等しい速度
(角速度)で回転しているので、窓体3が(開閉工程
を)1工程作動する間にセンサプレート21は約14回
転(約5040°)回転する。また、カムプレート23
の円周側面23aはカム面を形成しており、このカム面
23aには、図6、7に示すように、リミットスイッチ
24の接点が接触している。そして、このリミットスイ
ッチ24およびカム面23aは、窓体3が全閉状態とな
った時に信号24aを発するように設定されている。
【0022】因みに、KHV減速機構22のうち、22
aはKHV減速機構22構成する遊星歯車であり、22
bは遊星歯車22aを回転軸20に対して偏心させて公
転させるリングであり、22cは遊星歯車22aの自転
をセンサプレート23に伝達するピンであり、22dは
遊星歯車22aと噛み合う内歯車である。なお、センサ
プレート21およびリング22bは、回転軸20に形成
された2面幅20a、20bによって回転軸20の回転
が伝達されるとともに、Eリング等の止め輪によって抜
け防止されている。
【0023】次に、センサプレート21、後述する第1
〜第3接点251〜253および制御装置26からなる
本実施形態に係る天井窓用位置および荷重検出装置につ
いて述べる。センサプレート21の表面には、図8に示
すように、センサプレート21と回転中心を一致させて
円周形状に連続する円周導電部211が形成されてお
り、この円周導電部211の径外方側には、円周導電部
211と通電可能に結合する複数個の第1円弧導電部2
12が設けられている。
【0024】そして、この第1円弧導電部212は、円
周導電部211と回転中心を一致させた状態で、所定の
中心角(所定角度)θ1 を有するように円弧状に形成さ
れており、その隣合う第1円弧導電部212間には、絶
縁部材からなる第1円弧絶縁部213が形成されてい
る。また、円周導電部211の径内方側には、円周導電
部211と通電可能に結合する複数個の第2円弧導電部
214が設けられており、この第2円弧導電部214
は、円周導電部211と回転中心を一致させた状態で、
中心角θ1 を有するように円弧状に形成されている。さ
らに、隣合う第2円弧導電部214間には、絶縁部材か
らなる第2円弧絶縁部215が形成されている。
【0025】なお、第2円弧導電部214および第2円
弧絶縁部215は、第1円弧導電部212および第1円
弧絶縁部213に対して所定の位相差θ2 を有してお
り、本実施例では、この位相差θ2 は、モータ部11の
回転軸12で約90°の位相差を有するように設定され
ている。また、センサプレート21のうち円周導電部2
11が形成されている側には、第1円弧絶縁部213ま
たは第1円弧導電部212に接触する第1接点251
と、第2円弧絶縁部215または第2円弧導電部214
に接触する第2接点252と、円周導電部211に接触
する第3接点253とが配設されている。
【0026】これらの接点251〜253は、検出装置
付モータ1外部と電気接続を行うターミナル部25に接
続しており、第1接点251と第3接点253とから発
するパルス信号25a、および第2接点252第3接点
253とから発するパルス信号25bは、このターミナ
ル部25を介してモータ部11を制御する制御装置26
に入力されている。
【0027】また、この制御装置26は、パルス信号2
5aを数える計数手段261と、パルス信号25aを発
している時間(以下、パルス時間と呼ぶ。)t1 を計測
する計測手段262と、パルス信号25aとパルス信号
25bとの位相差θ2 の方向(符号)を検出する回転方
向検出手段263と、モータ部11の駆動制御部264
とから構成されている。
【0028】なお、回転方向検出手段263が位相差θ
2 の方向(符号)を検出する手段および位相差θ2 につ
いての詳細は、後述する。また、計数手段261は、計
測手段262によって検出されたパルス時間t1が所定
時間を越えた場合のみ、そのパルス信号25aを1パル
スとして数えるように構成されているとともに、リミッ
トスイッチ24からの信号24aが入力している。
【0029】また、駆動制御部264には、乗員が窓体
3の開閉状態の指示するスイッチ手段27からの信号2
7a、計数手段261によって数えられたパルス数を示
す信号261a、計測手段262によって検出されたパ
ルス時間t1 を示す信号262aおよび回転方向検出手
段263によって検出された回転方向を示す信号263
aが入力しており、駆動制御部264は、これらの信号
に基づいてモータ部11を制御する。
【0030】なお、本実施形態では、第1接点251と
第3接点253との間、および第2接点252と第3接
点253との間には、所定の電圧が印加されており、第
1接点251と第3接点253との間、および第2接点
252と第3接点253との間の通電状態の変化、すな
わち通電状態と非通電状態とが交番する際に発生する信
号をパルス信号25a、25bとしている。
【0031】次に、本実施形態の作動を述べる。図9は
検出装置付モータ1の回転と窓体3の開閉行程との関係
を示すチャートであり、図10は窓体3の開閉行程と信
号25a、25bとの関係を示すチャートである。乗員
がスイッチ手段27を操作することによりモータ部11
が回転すると、計数手段261はパルス信号25aを数
え、計測手段262はパルス信号25aのパルス時間t
1 を計測する。そして、スイッチ手段27から全閉指示
の信号27aが発せられると、駆動制御部264は、信
号261aに基づいて窓体3の位置を検出し、ニュート
ラル範囲内に窓体3が停止するようにモータ部11を制
御する。
【0032】つまり、本実施形態に係る窓体位置検出装
置は、パルス信号25aを数えることによりセンサプレ
ート21の回転角度を検出し、この回転角度から窓体3
の位置を検出するものである。なお、計数手段261
は、リミットスイッチ24から信号24a(全閉状態を
示す信号)が入力した時に、信号261aを所定値(本
実施形態では、0)に再設定する。すなわち、信号26
1aは、全閉状態を基準(0)として、摺動全開方向を
正(+)とし、傾斜動方向を負(−)としてパルス数を
数える。
【0033】ところで、窓体3に荷重が作用すると、そ
の荷重により窓体3の作動速度が変化する。そこで、本
実施形態では、計測手段262によって計測されたパル
ス時間t1 に基づいてセンサプレート21の回転速度を
検出し、このセンサプレート21の回転速度の変化をも
って窓体3に作用する荷重とみなしている。なお、本実
施形態では、次のような手段によって異物挟み込みの防
止を行っている。すなわち、回転方向検出手段263に
よって窓体3が閉じる方向に作動しているとみなされて
いる場合に、窓体3に作用する荷重が所定値を越えたと
みなされた時(パルス時間t1 が所定時間を越えた時)
には、窓体3と天井窓2の窓枠との間に異物が挟み込ま
れたものとみなして、窓体3の作動を停止もしくは反転
(開方向に作動)させる。
【0034】次に、回転方向検出手段263が位相差θ
2 の方向(符号)を検出する手段および位相差θ2 につ
いて述べる(図10参照)。例えば、窓体3が摺動全開
状態から全閉状態へと向かう向き(負の方向)に作動し
ている場合では、パルス信号25aがOFF状態からO
N状態に変化した後に、パルス信号25bがOFF状態
からON状態に変化する。一方、窓体3が全閉状態から
摺動全開状態へと向かう向き(正の方向)に作動してい
る場合では、パルス信号25aがON状態からOFF状
態に変化した後に、パルス信号25bがOFF状態から
ON状態に変化する。
【0035】このように、パルス信号25aの信号変化
とパルス信号25bの信号変化との組み合わせの変化に
より位相差の方向(符号)検出するものである。したが
って、位相差θ2 は、各信号25a、25bの変化の組
み合わせが、センサプレート21の回転方向によって異
なるように適宜選定する必要がある。なお、所定角度θ
1 は窓体3の位置検出オーダ(例えば、ミリメートル単
位で検出するか、センチメートル単位で検出するか等)
を決定するものであるので、所定角度θ1 は、適用され
る天井窓開閉装置が要求する位置検出オーダによって適
宜選定されるものである。
【0036】次に、本実施形態の特徴を述べる。本実施
形態によれば、センサプレート21の回転角度を検出す
ることによって窓体3の位置を検出しているので、「従
来の技術」の欄で述べたように、ニュートラル範囲の一
端に相当する窓体3の位置を検出する第1リミットスイ
ッチと、他端に相当する窓体3の位置を検出する第1リ
ミットスイッチとを設けることなく、ニュートラル範囲
の両端に相当する窓体3の位置を検出することができ
る。したがって、部品点数の低減、および部品点数の低
減に伴って組付け性が向上するので天井窓用位置および
荷重検出装置の製造原価低減を図ることができる。
【0037】また、パルス信号25aのパルス時間t1
は、窓体3の作動状態に影響されず、センサプレート2
1の回転速度に比例した長さとなるので、モータ部11
に通電される電流値のように窓体3の作動状態によって
変動しない。このため、パルス時間t1 を検出する場合
に、前述のように、パルス信号25aをフィルタ等によ
り補正を行う必要がない。
【0038】したがって、パルス時間t1 に基づいて窓
体3に作用する荷重を検出する手段は、モータ部11に
通電される電流値によって検出する手段に比べて、実際
に窓体3に作用している荷重を正確に検出することがで
きる。ところで、本実施形態では、リミットスイッチ2
4が配設されているが、このリミットスイチ24は、上
述のように、ニュートラル範囲の両端に相当する窓体3
の位置を検出するためのものではないので、リミットス
イッチ24を廃止しても本発明が解決しようとする課題
を達成することができる。
【0039】なお、本実施形態では、リミットスイッチ
24を設けたことにより、以下に述べるような新たな効
果を得ることができる。すなわち、リミットスイッチ2
4からの信号24aに基づいて、計数手段261によっ
て数えられたパルス信号25aのパルス数が、窓体3の
全閉位置に相当するパルス数(具体的には、0)に再設
定されるので、車両振動などの外乱によってパルス数を
正確に数えることができなかった場合でも、少なくとも
全閉位置については、正確な位置を検出することができ
る。
【0040】したがって、不正確なパルス数を基準とし
て、さらにパルス数が積算されていくことを防止するこ
とができるので、窓体3の位置をより正確に検出するこ
とができる。ところで、異物の挟み込みは、窓体3が閉
じる方向に作動しているときに発生する可能性が高いと
考えられ、一方、窓体3が開く方に作動しているとき
は、異物挟み込みが発生する可能性は低いと考えられ
る。
【0041】そして、本実施形態によれば、回転方向検
出手段263によって、窓体3が閉じる方向に作動して
いる場合であって、窓体3に作用する荷重が所定値を越
えた時に、異物挟み込みが発生したものとみなすので、
窓体3に作用する荷重のみによって検出する手段に比べ
て、異物挟み込みを正確に検出することができる。とこ
ろで、上述の実施形態では、回転角度検出手段として、
第1〜3接点251〜253をセンサープレート21に
接触させてパルス信号を発生させていたが、フォトセン
サやホール素子などを用いた非接触方式にてパルスを発
生させても本発明を実施することができる。
【0042】また、上述の実施形態では、窓体3の作動
方向を検出するためにセンサプレート21の回転方向を
検出していたが、スイッチ手段27の信号27aに基づ
いて検出してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る車両窓用位置および荷重検出装
置を天井窓開閉装置に適用した状態を示す全体図であ
る。
【図2】窓体の開閉行程を示す説明図である。
【図3】検出装置付モータを出力軸側から見た正面図で
ある。
【図4】検出装置付モータを出力軸と反対側から見た背
面図である。
【図5】図3のA−O−A断面図である。
【図6】KHV減速機構を出力軸側から見た正面図であ
る。
【図7】カムプレートを出力軸側から見た正面図であ
る。
【図8】天井窓用位置および荷重検出装置の模式図であ
る。
【図9】検出装置付モータの回転と窓体の開閉行程との
関係を示すチャートである。
【図10】窓体の開閉行程とパルス信号との関係を示す
チャートである。
【符号の説明】
21…センサープレート、25…ターミナル部、26…
制御装置、211…円周導電部、231…第1円弧導電
部、213…第1円弧絶縁部、214…第2円弧導電
部、215…第2円弧絶縁部、251…第1接点、25
2…第2接点、253…第3接点、261…計数手段、
262…計測数手段、263…回転方向検出手段。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の天井部に開口する天井窓(2)を
    開閉する窓体(3)と、 前記窓体(3)を駆動する電動機(11)と、 前記電動機(11)が一方向に回転することにより、前
    記窓体(3)が摺動して前記天井窓(2)を摺動全開さ
    せる状態から、前記天井窓(2)の全閉状態を経た後、
    前記窓体(3)が傾斜動して前記天井窓(2)を傾斜全
    開させる状態まで前記窓体(3)を作動させるリンク機
    構(4)とを備える天井窓開閉装置に適用され、 前記窓体(3)の位置、および前記窓体(3)に作用す
    る荷重を検出する天井窓用位置および荷重検出装置にお
    いて、 前記電動機(11)と連動して回転するセンサプレート
    (21)と、 前記センサプレート(21)の回転角度を検出する回転
    角度検出手段(261)と、 前記センサプレート(21)の回転速度を検出する回転
    速度検出手段(262)とを有し、 前記回転角度検出手段(261)によって検出された回
    転角度に基づいて前記窓体(3)の位置を検出し、 前記回転速度検出手段(262)によって検出された回
    転速度の変化に基づいて前記窓体(3)に作用する荷重
    を検出することを特徴とする天井窓用位置および荷重検
    出装置。
  2. 【請求項2】 前記センサプレート(21)が所定角度
    (θ1 )回転する毎に発生する第1信号(25a)を数
    える計数手段(261)と、 前記第1信号(25a)が発生している時間を計測する
    計測手段(262)と有し、 前記回転角度検出手段は、前記計数手段(261)によ
    って数えられた第1信号(25a)の数に基づいて前記
    センサプレート(21)の回転角度を検出し、 前記回転速度検出手段は、前記計測手段(262)によ
    って計測された時間に基づいて前記センサプレート(2
    1)の回転速度を検出することを特徴とする請求項1に
    記載の天井窓用位置および荷重検出装置。
  3. 【請求項3】 前記センサプレート(21)の回転方向
    を検出する回転方向検出手段(263)を有しているこ
    とを特徴とする請求項2に記載の天井窓用位置および荷
    重検出装置。
  4. 【請求項4】 前記回転方向検出手段(263)は、前
    記第1信号(25a)に対して所定の位相差(θ2 )を
    有して発生する第2信号(25b)と、前記第1信号
    (25a)との位相差の方向に基づいて前記センサプレ
    ート(21)の回転方向を検出することを特徴する請求
    項3に記載の天井窓用位置および荷重検出装置。
  5. 【請求項5】 前記センサプレート(21)に設けら
    れ、前記センサプレート(21)と回転中心を一致させ
    て円周形状に形成された円周導電部(211)と、 前記センサプレート(21)に設けられ、前記円周導電
    部(211)と通電可能に結合するとともに、前記所定
    角度(θ1 )を中心角として前記円周導電部(211)
    と回転中心を一致させて円弧状に形成された複数個の第
    1円弧導電部(212)と、 隣合う前記第1円弧導電部(212)間に形成され、絶
    縁部材からなる第1円弧絶縁部(213)と、 前記センサプレート(21)に設けられ、前記円周導電
    部(211)と通電可能に結合し、かつ、前記第1円弧
    導電部(212)に対して前記位相差(θ2 )を有する
    とともに、前記所定角度(θ1 )を中心角として前記円
    周導電部(211)と回転中心を一致させて円弧形状に
    形成された複数個の第2円弧導電部(214)と、 隣合う前記第2円弧導電部(214)間に形成され、絶
    縁部材からなる第2円弧絶縁部(215)と、 前記第1円弧絶縁部(213)または前記第1円弧導電
    部(212)に接触する第1接点(251)と、 前記第2円弧絶縁部(215)または前記第2円弧導電
    部(214)に接触する第2接点(252)と、 前記円周導電部(211)に接触する第3接点(25
    3)とを有し、 前記第1信号(25a)は、前記第1接点(251)と
    前記第3接点(253)との通電状態が変化する際に発
    生し、 前記第2信号(25b)は、前記第2接点(252)と
    前記第3接点(253)との通電状態が変化する際に発
    生することを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1
    つに記載の天井窓用位置および荷重検出装置。
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Cited By (4)

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CN106541810A (zh) * 2016-12-06 2017-03-29 安徽科技学院 一种汽车天窗的驱动装置

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